JP2015524201A - ダウンストリーム通知パケットを用いたプロトコル独立マルチキャスト(pim)高速再ルーティング方法論の強化 - Google Patents

ダウンストリーム通知パケットを用いたプロトコル独立マルチキャスト(pim)高速再ルーティング方法論の強化 Download PDF

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Abstract

障害検出メカニズムは、PIM—SMに基づく高速再ルーティング技術への強化を提供する。ネットワークノードは、接続の損失の検出に応じて、当該ネットワークノードがマルチキャストデータトラフィックを再ルーティングできるかを判定する。上記ネットワークノードが、障害のないセカンダリパスを有しない場合には、上記ネットワークノードは、通知パケットを発信し、当該通知パケットをマルチキャストツリーのダウンストリーム部分へ送信することができる。上記通知パケットは、冗長なセカンダリパスへ切り替えて、上記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングするように、1つ以上のダウンストリームノードをトリガすることができる。【選択図】図4B

Description

関連出願へのクロスリファレンス
この出願は、2012年6月1日に出願された「アップストリームアクティベーションパケットを用いたPIM高速再ルーティングへの強化(ENHANCEMENTS TO PIM FAST RE-ROUTE WITH DOWNSTREAM NOTIFICATION PACKETS)」と題する出願(代理人整理番号4906P37637US1)及び「データプレーン通知を用いたMoFRPの失敗範囲の増加(INCREASING FAILURE COVERAGE OF MOFRR WITH DATAPLANE NOTIFICATIONS)」と題する出願(代理人整理番号4906P36756US1)と関連する。
本発明の実施形態は、ネットワーク動作の分野、より具体的にはマルチキャスト通信ネットワーク内でのルーティング動作に関する。
PIM−SM(Protocol Independent Multicast Sparse Mode)(2006年8月のIETF RFC4601を参照)は、周知であり、インターネットプロトコル(IP)マルチキャスト通信ネットワーク内のマルチキャストツリーを構築し維持するための一般に採用されるプロトコルである。上記マルチキャスト通信ネットワークの受信ノード(以降、「宛先(destination)」とも呼ばれる)にマルチキャストコンテンツを配信するために、PIM−SMは、単一のマルチキャストツリーを使用する。単一のマルチキャストツリーは、ネットワーク障害の場合にマルチキャストトラフィックを再ルーティングするための冗長性に欠ける。
PIM−SMは、今日、リアルタイムトラフィック(例えば、インターネットプロトコルテレビジョン(IPTV))のためのマルチキャストパスを構築するために一般に使用される。しかしながら、PIM−SMは、ユニキャストルーティングに強く依存するので、ネットワーク障害の場合には、マルチキャストの回復は、ユニキャストルーティングが回復するまで待つ必要がある。よって、PIM−SMについての障害のリアクションは、比較的遅く、したがって、リアルタイムアプリケーションについて深刻な欠点である。この欠点を克服するため、2010年1月のIETF RFC5714は、インターネットプロトコル(IP)高速再ルーティングメカニズム(Internet Protocol (IP) fast re-route mechanism)を提案する。当該IP高速再ルーティングメカニズムは、ネットワークノードの入力(incoming)マルチキャストストリームのためのセカンダリパスを使用し、それによって、ネットワークノードがプライマリアップストリームネイバノードとの接続を失った場合に即時の代替パスを提供する。しかしながら、提案されたアプローチは、効率的な障害検出技術を提供せず、起こり得る全ての障害シナリオを扱うわけではない。さらに、提案されたアプローチは、「ライブ−ライブ(live-live)」保護技術である。これは、「セカンダリ」トラフィックが障害のない状況であっても常に存在することを意味する。このセカンダリトラフィックは、マルチキャストネットワーク内でかなりの余分な負荷を引き起こし得る。
高速再ルーティングメカニズムが、マルチキャストツリーに冗長性を提供するための一連のセカンダリパスを含むマルチキャスト通信ネットワークのために説明される。上記マルチキャストツリーは、共通ソースノードから1つ以上のマルチキャスト受信ノードへの接続性を提供する。上記マルチキャストツリーのプライマリパスの障害の場合に、上記マルチキャストデータトラフィックは、上記セカンダリパスのうちの1つ以上へ再ルーティングされる。
本発明の実施形態によれば、マルチキャスト通信ネットワーク内のネットワークノードにより実行される方法は、上記ネットワークノードにより、前記ネットワークノードのプライマリパス上のアップストリームネイバへの入力インターフェースで接続の損失を検出することと、上記ネットワークノードが、上記マルチキャストデータトラフィックが上記マルチキャスト受信ノードにより受信されることを可能にするために、上記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングすることができないと判定することと、1つ以上のマルチキャスト受信ノードに向けて下流に通知パケットを送信することと、を含む。上記通知パケットは、1つ以上のダウンストリームノードに、上記セカンダリパスのうちの1つ以上へマルチキャスト受信を切り替えさせて、上記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングさせる。
本発明の実施形態によれば、マルチキャスト通信ネットワーク内のネットワークノードは、マルチキャストデータトラフィックについての転送情報を記憶するメモリと、当該メモリに結合される1つ以上のプロセッサと、当該1つ以上のプロセッサに結合される送信機回路及び受信機回路とを含む。上記1つ以上のプロセッサは、上記ネットワークノードの上記プライマリパス上のアップストリームネイバへの入力インターフェースで接続の損失を検出するように構成される検出モジュールと、上記マルチキャストデータトラフィックが上記マルチキャスト受信ノードにより受信されることを可能にするために上記ネットワークノードが上記マルチキャストトラフィックを再ルーティングできないと判定するように構成される判定モジュールとを含む。上記送信機回路は、1つ以上のマルチキャスト受信ノードに向けて下流に通知パケットを送信するように構成される。上記通知パケットは、1つ以上のダウンストリームノードに、上記セカンダリパスのうちの1つ以上へマルチキャスト受信を切り替えさせて、上記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングさせる。
本発明は、添付の図面の図において、例示のために説明され、限定のために説明されない。図面では、類似の参照番号(reference)は、同様の要素を示す。この開示における「実施形態(”a” embodiment)」又は「一実施形態(”one” embodiment)」への異なる言及(reference)は、必ずしも同じ実施形態へのものではなく、そのような言及は少なくとも1つを意味する、ということに留意されるべきである。さらに、特定の特徴(feature)、構造(structure)又は特性(characteristic)が実施形態に関連して説明される場合に、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造又は特性をもたらすことは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
マルチキャスト通信ネットワークの例を説明する。 マルチキャスト通信ネットワークの例を説明する。 MRTにより提供されるマルチキャスト冗長ツリーの例を説明する。 MRTにより提供されるマルチキャスト冗長ツリーの例を説明する。 MoFRRにより提供される冗長なセカンダリパスを伴うマルチキャストツリーの例を説明する。 MoFRRにより提供される冗長なセカンダリパスを伴うマルチキャストツリーの例を説明する。 MoFRRにより提供される冗長なセカンダリパスを伴うマルチキャストツリーの例を説明する。 本発明の一実施形態によるマルチキャスト通信ネットワークのネットワークノードが従うルールの収集を説明する。 通知パケットを処理するための方法の実施形態を説明するフロー図である。 ネットワークノードの実施形態を説明するブロック図である。 ラインカードプロセッサの実施形態を説明するブロック図である。 通知パケットを生成し下流に送信してマルチキャストデータトラフィックを再ルーティングする方法の実施形態を説明するフロー図である。 MRTに従ってネットワークノード内に記憶される転送テーブルの実施形態を説明する。 MoFRRに従ってネットワークノード内に記憶される転送テーブルの実施形態を説明する。 アクティベーションパケットを生成し送信してセカンダリパスをアクティベートするための方法の実施形態を説明するフロー図である。
以下の説明では、多くの具体的な詳細が説明される。しかしながら、本発明の実施形態はこれらの具体的な詳細の外で実践され得るということが理解される。他の例では、この説明の理解を不明りょうにしないために、周知の回路、構造及び技術は詳細には示されていない。しかしながら、本発明はそのような特定の詳細の外で実践され得るということは当業者により理解されるであろう。当業者は、含まれている説明とともに、過度な実験なしで適当な機能性を実装することができるであろう。
本発明の実施形態は、PIM−SMに基づくIP高速再ルーティング技術に強化を提供する。ネットワーク障害が発生する場合に、マルチキャストデータトラフィックは、1つ以上の冗長なセカンダリパスを介して再ルーティングされる。これらのセカンダリパスは、障害の前に予め算出され、プライマリパス及びセカンダリパスに沿った転送情報は、ネットワークノードのデータプレーンに記憶される。よって、障害の検出に応じて、制御プレーンにおけるルーティングコンバージェンスを待つことなく、再ルーティングが高速で実行されることが可能である。本発明の実施形態は、以下に詳細に説明されるように、障害検出の速度及び帯域利用の効率性にも強化を提供する。
本発明の実施形態を説明する前に、PIM−SMに従ってネットワークノードがどのようにマルチキャストグループに参加するかを理解することが有用である。PIM−SMでは、ネットワークノードは、マルチキャストグループに参加し、又はマルチキャストグループから抜けるために、ユニキャスト転送メッセージを使用する。マルチキャストグループに参加するために、ネットワークノードは、マルチキャストツリーのアップストリーム方向で共通ソースノードへJOINメッセージを送信する(「共通ソースノード」という用語は、以下では、マルチキャストソースノード、又は共用ツリーの場合にはランデブーポイントと呼ばれる)。JOINメッセージは、MRIB(Multicast Routing Information Base)テーブルにより決定されるマルチキャストツリーのパスに沿ってルーティングされる。これらのテーブル内でリスト化されたパスは、通常、ユニキャストルーティングテーブルから直接的に得られるが、上記パスは、異なるように得られることも可能である。同様に、マルチキャストグループを抜けたいネットワークノードは、上記マルチキャストツリーの上方に上記共通ネットワークノードへPRUNEパケットを送信する。
MRIBテーブルは、次にJOINメッセージが送信される次ホップネイバを決定するために使用される。JOINメッセージは、マルチキャストコンテンツを既に受信しているネットワークノードに到達するまで、ホップごとベースでルーティングされ、処理される。このホップごとのパスに沿った全てのネットワークノードは、JOINメッセージを処理し、例えば、JOINメッセージが受信された入力インターフェースをマルチキャストの出力インターフェースリストに追加することにより、対応するマルチキャストルーティング情報を導入し、又は更新する。例えば、ノードXは、ノードYへの入力インターフェースを介してJOINメッセージを受信すると、マルチキャストのための出力インターフェースのリストにノードYを追加する。マルチキャストコンテンツは、JOINメッセージが受信される方向とは逆の方向でネットワークノードへルーティングされる。
MoFRR(Multicas only Fast Re-Route)は、ネットワークノードが1つ以上のパスを介してマルチキャストグループに参加するIP高速再ルーティングメカニズムである。マルチキャストグループに参加することは、プライマリパス上でノードからソースに向けてJOINメッセージを送信すること、及び、セカンダリパス上で当該ノードから当該ソースに向けて別のJOINメッセージを送信することを伴う。デュアル接続(dual-joining)ノードが、プライマリパス上の接続を失うと、当該ノードは、当該ノードが切り替えることができる利用可能なセカンダリパスを即時に有する。
MoFRRによれば、各デュアル接続ノードは、プライマリパス上のプライマリアップストリームマルチキャストホップ(UMH)と、セカンダリパス上のセカンダリUMHとを有する。各UMHは、マルチキャスト入口ノード(Multicast Ingress node:MCI)に向かうパス上でノードから上流側の前ホップネイバである。MCIは、マルチキャストストリームが現在のトランスポート技術(例えば、PIM)ドメインに入るノードである。したがって、MCIを、現在のドメインについてのマルチキャストソースとみなすことが可能である。本明細書において、「MCI」という用語は、マルチキャストソースノードと同義語として用いられる。本発明の実施形態は、異なるトランスポート技術ドメイン内に位置するマルチキャストソースノードからのマルチキャストデータをMCIが受信する場合など、MCIが一般的な意味でマルチキャストノードとは異なるシナリオに適用可能である、ということが理解される。
MoFRRによれば、デュアル接続ノード(J)のセカンダリUMHを、ノード候補(即ち、前のホップのアップストリームノード)のリストから選択することができる。上記ノード候補は、MCIに向けたパス上におけるノードJのECMP又はLFAネイバからくる。ノードJがプライマリUMHに到達するためのコストと同じコストでノードNがノードJから到達可能である場合に、ノードNはノードJのECMPネイバである。RFC5289(2008年9月)に規定されているLFA基準(criteria)の1つ、又はdraft−karan−mofrr−02(2012年3月)において説明されているMoFRRについての非ECMPモード条件の1つが満たされる場合に、ノードNは、ノードJのLFAネイバである。
MRT(Maximally Redundant Trees)を用いた高速再ルーティングは、別のIP高速再ルーティングメカニズムである。当該別のIP高速再ルーティングメカニズムは、各宛先ノードに最大限に冗長な2つのツリーを提供する。慣例により、これらの2つのツリーは、ブルー(プライマリ)ツリー及びレッド(セカンダリ)ツリーと呼ばれる。最大限に冗長なツリーのペアが各ノードにおいて算出され定着すれば、単一のリンク又はノードの障害の場合に、全てのノードは、上記ツリーのうちの1つに沿って到達可能なままである。よって、ノードは、レッドツリー(red tree)とブルーツリー(blue tree)の両方にデュアル接続(dual-join)することができ、単一のリンク/ノード障害の場合に、1つのツリーから別のツリーに切り替えることができる。
MoFRR及びMRTの両方は、デュアル接続ノードがプライマリパス及びセカンダリパスの両方から同一のマルチキャストストリームを受信するライブ−ライブ(live-live)マルチキャスト保護技術を実装する。ネットワークトラフィックがプライマリパス及びセカンダリパスの両方で帯域を継続的に消費するので、ライブ−ライブマルチキャスト保護技術は、障害のないシナリオでは2倍の帯域消費を招く。
二重のパケットがエンドユーザへ転送されるのを防ぐために、ライブ−ライブ保護モードで動作するネットワークでは、デュアル接続ノードは、UMHのうちの1つからのパケットのみを同時に受け付ける。どちらのUMHが望ましいかは、IGP(Interior Gateway Protocol)の到達性(reachability)、リンク状態、BFD(Bidirectional Forwarding Detection)、トラフィックフローなどに基づくことができる局所決定である。上記ネットワーク内でいずれの障害も検出されない場合には、より望ましくないUMHへの入力インターフェースをブロックすることにより、二重のパケットの受信を防ぐことができる。即ち、この入力インターフェースから受信されるパケットは、マルチキャストツリー上で転送されない。しかしながら、より望ましいUMHに障害が起こる場合には、トラフィックがダウンストリームを継続することを可能にするために、より望ましくはないUMHへの上記入力インターフェースのブロック解除(unblock)を行うことができる。
本明細書では、「アップストリーム/上流(upstream)」という用語は、パスに沿ってMCIに向かう方向に言及し、「ダウンストリーム/下流(downstream)」という用語は、パスに沿ってMCIから離れる方向に言及する。さらに、「ネイバノード(neighboring node)」は、現在のノードから1ホップ離れたノードである。「前のホップ(previous hop)」は、現在のノードのアップストリームネイバノードであり、「次のホップ(next hop)」は、現在のノードのダウンストリームネイバノードである。「ブランチノード」は、下流に行く1つ以上のパスに結合されるノードである。「マージノード」は、上流から来る1つ以上のパスに結合されるノードである。
さらに、「リンク」、「インターフェース」又は「ネイバ」は、「物理的な」又は「仮想的な」リンク、インターフェース又はネイバを意味し得る。「物理的な」リンクは、2つ以上のノード間の直接的な接続を意味する。物理的なインターフェース又はネイバは、物理的なリンクを介して他のインターフェース/ノードに結合されるインターフェース/ノードを意味する。「仮想的な」リンクは、2つのノード間の低レイヤのトンネル又は複雑なネットワークであり得る。仮想的なインターフェース/ノードは、仮想的なリンクを介して別のインターフェース/ノードに結合されるインターフェース/ノードを意味する。例えば、複雑なイーサネットネットワークを介して接続される2つのIPルータは、IPレベルでは「仮想的なネイバ」である。
本発明の実施形態は、MoFRR及びMRTに基づく既存の技術よりも、帯域効率がより良好であり、リアクションがより高速であるPIM−SMに基づく高速再ルーティングメカニズム(fast re-route mechanism)を提供する。帯域効率性に関して、本発明の実施形態は、障害の検出までバックアップ(セカンダリ)パスが待機(standby)しているライブ−スタンバイ(待機)(live-standby)モードを提供する。待機パス(standby pass)は、ネットワーク内に障害がない場合には、マルチキャストデータパケットを搬送せず、それによって、ネットワーク帯域の消費を減少させる。一実施形態では、マルチキャストフローがブロックされるネットワークのブランチポイントでアップストリームアクティベーションパケット(UAP)が受信される場合に、待機パスがアクティベートされる。障害へのリアクションの速度に関して、本発明の実施形態は、ネットワークノードが障害を検出する場合に当該ネットワークノードのデータプレーン内で生成され処理されるダウンストリーム高速通知パケット(downstream fast notification packet:DFNP)を提供する。DFNPの使用は、非局所障害(即ち、遠隔障害、又は、同等に、1つ以上のホップだけ離れたノード又はリンクで発生した障害)へのリアクションについての速度及び信頼性を改善する。UAP及び/又はDFNPは、MRT又はMoFRRをサポートするマルチキャストネットワーク内で使用されることが可能である。
図1Aは、複数のネットワークノードを含むマルチキャスト通信ネットワーク12を説明する。マルチキャストネットワーク12は、オペレータのネットワークである。共通ソースノード(例えば、ノードS11)は、マルチキャストツリー技術を介して、マルチキャストグループのメンバへマルチキャストデータを送信する。共通ソースノードは、マルチキャストグループのMCI又はブランチノードであり得る。マルチキャスト出口ノード(Multicast Egress Node:MCE)とも呼ばれるマルチキャスト受信ノード(例えば、R14)は、マルチキャストの加入者に結合されるノード、又は、マルチキャストの加入者がいるネイバドメインに結合されるドメイン出口ノードである。マルチキャストツリーのリーフノード(leaf node)は、典型的にはMCEである。共通ソースノードとマルチキャストツリーのリーフノードとの間には、多数の内部ノード(例えば、N13)がある。マルチキャストデータは、内部ノードを介して共通ソースノードからリーフノードへ下流に流れる。一実施形態では、1つ以上の内部ノードは、MCEでもあり得る。
図1Bは、マルチキャスト通信ネットワーク100についてのネットワーク構成の例を説明する。1つ以上のノードは、MCIとノードAとの間で図1Bから省略され得る。マルチキャスト通信ネットワーク100は、以下の説明において例示的なネットワークとして使用される。
図2A及び図2Bは、図1のマルチキャスト通信ネットワーク100に基づいて構成されるMRTマルチキャストツリー(ブルーツリー210及びレッドツリー220)の例を説明する。ブルーツリー210及びレッドツリー220の両方は、有向ツリー(directed tree)である。図2Aのブルーツリー210をプライマリマルチキャストツリーとして指定することができる。ブルーツリー210内の各細い矢印は、MCIと所与のノードとの間のプライマリパス又はその一部を示す。図2Bのレッドツリー220をセカンダリマルチキャストツリーとして指定することができる。レッドツリー220内の各太い矢印は、MCIと所与のノードとの間のセカンダリパス又はその一部を示す。「ライブ−ライブ」保護モードが実装されるシナリオでは、ネットワーク内に障害がない場合であっても、ブルーツリー210及びレッドツリー220の両方が帯域を消費する。レッドツリー220内の太い矢印は、ネットワーク内で障害がない場合において余分である帯域消費を示す。後に詳細に説明される本発明の実施形態によれば、MRTマルチキャストツリーは、ノード/リンクの障害が検出されるまでレッドツリー220がいずれの帯域も消費しない「ライブ−スタンバイ」モードで動作し得る。
図3A−図3Cは、MoFRRをサポートするネットワークセグメントの例を説明する。図3Aは、図1のマルチキャスト通信ネットワーク100内のネットワークセグメント310の例を説明する。ノードCは、ネットワークセグメント310内で唯一のMCEであると仮定する。MCI→A→B→Cを接続するトップの細い線は、PIM−SMにより定義されるプライマリマルチキャストツリーを形成する。このマルチキャストツリー内の各リンクは、プライマリパスを表す。A→J→Cを接続する太い線は、ノードCのためにMoFRRにより追加されるセカンダリバックアップパスを表す。よって、ノードCは、この例ではデュアル接続ノードである。「ライブ−ライブ」保護モードでは、これらの太い線は、ネットワーク内に障害が存在しない場合における余分な帯域の利用を表す。「ライブ−スタンバイ」モードでは、太い線は、いずれの帯域も消費しない。MoFRRは、必ずしも全てのノードにバックアップパスを提供するわけではない。例えば、ノードAの障害のための保護はない。
図3Bは、図1のマルチキャスト通信ネットワーク100内のネットワークセグメント320の別の例を説明する。ノードC、E及びGがネットワークセグメント320内のMCEであると仮定する。MCI→A→B→C→D→E及びMCI→F→Gを接続するトップの細い線は、PIM−SMにより定義されるマルチキャストツリーを形成する。ノードJ及びKを接続する太い線は、ノードC及びEのためにMoFRRにより追加されるセカンダリバックアップパスを表す。よって、ノードC及びEは、この例では両方ともデュアル接続ノードである。「ライブ−ライブ」保護モードでは、これらの太い線は、ネットワーク内に障害が存在しない場合における余分な帯域の利用を表す。「ライブ−スタンバイ」モードでは、太い線は、いずれの帯域も消費しない。ネットワークセグメント320では、MoFRRは、ノードA、C又はFの障害のために、いずれの保護も又は十分な保護を提供しない。
図3Cは、図1のマルチキャスト通信ネットワーク内のネットワークセグメント330のさらに別の例を説明する。ノードC、E及びGは、マルチキャストストリームのためのMCEである。ノードC、E及びGは、マルチキャストストリームのためのMCEである。この例では、MoFRRは、ノードC及びEに加えてノードDに保護を提供する。ノードGからノードDまでを接続する太い線は、ノードDのためにMoFRRにより追加されるセカンダリバックアップパスを表す。よって、ノードC、D及びEは、この例では両方ともデュアル接続ノードである。「ライブ−ライブ」保護モードでは、これらの太い線は、ネットワーク内に障害が存在しない場合における余分な帯域の利用を表す。「ライブ−スタンバイ」モードでは、太い線は、いずれの帯域も消費しない。しかしながら、図3Cでは、ノードA又はFの障害のために、いずれの保護も又は十分な保護がまだない。
上述の例では、各デュアル接続ノードはプライマリUMH及びセカンダリUMHを有すると見ることができる。MoFRRに基づく実施形態について、各デュアル接続ノードは、ECMP又はLFAに基づいてセカンダリUMHを選択する。MRTに基づく実施形態について、各デュアル接続ノードは、冗長ツリー(redundancy tree)(例えば、ブルーツリー及びレッドツリー)に基づいて、ECMP又はLFAに基づいてセカンダリUMHを選択する。例えば、図2A及び図2Bでは、ノードIは、MCIからのノードDのプライマリパス上にあり、ノードCは、MCIからのノードDのセカンダリパス上にあるので、ノードDのプライマリUMHは、ノードIであり、セカンダリUMHは、ノードCである。図3Cの例では、MCIからのノードCのプライマリパスは、MCI→A→B→Cであり、MCIからのノードCのセカンダリパスは、MCI→A→J→Cである。よって、ノードCのプライマリUMHは、ノードBであり、セカンダリUMHは、ノードJである。ノードBは、プライマリUMHとしてノードAを有するが、セカンダリUMHを有しない。
一実施形態では、(プライマリUMH又はプライマリUMHへ接続するリンクの障害により引き起こされ得る)局所障害をノードが検出する場合に、ノードは、マルチキャストグループ内のダウンストリームノードに接続する全てのダウンストリームブランチへDFNPを発信する。MRT又はMoFRRに基づくマルチキャストネットワークのためにDFNPを使用することができる。MoFRRに基づく実施形態について、ダウンストリームブランチは、ダウンストリームノードに続くプライマリパス及びセカンダリパス上の全てのリンクを含む。MRTに基づく実施形態について、ダウンストリームブランチは、障害が検出されるツリー上のダウンストリームノードに続く全てのブランチを含む。DFNPを発信するノードは、フォールバックできる障害のないセカンダリパスを有する障害検出ノードである。上記障害検出ノードは、利用可能なセカンダリパスを有する場合には、セカンダリパスを使用してマルチキャストデータを受信することができ、DFNPは生成されない。DFNPが生成される場合には、利用可能なセカンダリパスを有するダウンストリームノードは、DFNPによりトリガされて、セカンダリパスへの切替えを行うことができる。
制御プレーンからの入力なしでデータプレーン内で利用可能な転送情報のみを使用して、データプレーン内でDFNPを生成することができる。DFNPが受信される場合に、データプレーン内で当該DFNPを処理することもできる。DFNPを送受信するのに必要な全ての情報は、ネットワーク障害の発生前にデータプレーン内で利用可能である。データプレーンのみのアプローチは、障害の発生時にリアクション時間を大幅に減らす。一実施形態では、データプレーン内の1つ以上のラインカード内でDFNPの発信及び処理を行うことができる。リアルタイムでの障害復旧に影響を与えずに制御プレーン(例えば、ルーティングテーブル)の更新をすぐ後に行うことができる。
障害が非局所アップストリーム位置で発生する場合には、デュアル接続ノードは、アップストリーム障害を検出するための高速で信頼できるメカニズムが必要である。MoFRRに基づく実施形態について、デュアル接続ノードは、他のアップストリームノードが障害を迂回することができないことを知ることも必要である。トラフィック監視に基づく既存の方法は、範囲が限定されており、安定状態のパケットフローを用いて最良に機能する。例えば、ネットワーク内に一定で大量のマルチキャストトラフィックがある場合に、トラフィックフロー内の障害は、障害の標識としての役割を果たす。対照的に、DFNPは、独立してパケットフローの状態である。DFNPは、非局所障害の標識であり、セカンダリバックアップパスのブロック解除をトリガすることができる。
図4Aは、DFNP発信ノードから下流への各ノードが従うルールの実施形態を説明する。一実施形態では、ルールは、図5A及び図5B内で以下に説明されるネットワークノードなどの各ネットワークノードのデータプレーン回路に記憶され得る。
(R1)(ブロック411)ノードが、プライマリUMHからDFNPを受信し、障害のないセカンダリパスを有する(例えば、セカンダリUMHからDFNPを受信しない、又は、セカンダリUMHへの接続で障害を検出しない)場合には、上記ノードは、修復ノード(repair node)である。DFNPの受信に応じて、この修復ノードは、セカンダリUMHへのセカンダリパスのブロック解除を行う。上記修復ノードは、上記DFNPをさらに下流に転送しない。
(R2)(ブロック412)ノードが、プライマリUMHからDFNPを受信するが、セカンダリUMHを有しない場合には、当該ノードは、修復ノードではない。DFNPの受信に応じて、このノードは、全てのダウンストリームノードへDFNPを転送する。MoFRRに基づく実施形態について、上記ダウンストリームノードは、さらに下流においてプライマリパス及びセカンダリパスのブランチ上にある全てのノードを含む。MRTに基づく実施形態について、上記ダウンストリームノードは、障害が検出されるツリー上のダウンストリームブランチ上の全てのノードを含む。
(R3)(ブロック413)ノードが、2つのDFNP(プライマリUMHからの1つ及びセカンダリUMHからの1つ)を受信する場合に、このノードも、修復ノードではない。個別のUMHから2つのDFNPを受信することは、プライマリパス及びセカンダリパスの両方に障害があることの標識である。2つのDFNPの受信に応じて、上記ノードは、(R2のように)全てのダウンストリームノードへDFNPの一方を転送する。他方のDFNPは、破棄され得る(転送されないのと等しい)。シナリオでは、ノードは、プライマリパスからのDFNPの受信に応じて、所定量の時間の間待機して、セカンダリパスから別のDFNPを受信するかを見ることができる。別のDFNPがセカンダリパスから受信される場合には、ブロック解除は障害を修復できないので、上記ノードは、セカンダリパスのブロック解除を行わなくてもよい。別のシナリオでは、ノードは、プライマリパスからのDFNPの受信に応じて、セカンダリパスのブロック解除を即座に行い、受信されたDFNPを破棄することができる。上記ノードが、その後、マルチキャストデータトラフィックを受信しないが、代わりにセカンダリUMHから別のDFNPを受信する場合には、上記ノードは、全てのダウンストリームノードへこの別のDFNPを転送する。
(R4)(ブロック414)ノードのセカンダリUMHからのみ受信されるDFNPは、破棄される。
図3CのMoFRRの例を使用して、上述したルールの適用を説明することができる。ノードAに障害が発生する場合に、ノードB及びJは、両方とも、(例えば、個別の入力インターフェースで)局所的に障害を検出し、DFNPをそれぞれ発信する。両方のDFNPは、ノードCに向けて下流に送信される。ノードCは、プライマリUMH(ノードB)及びセカンダリUMH(ノードJ)から2つのDFNPを受信するので、修復ノードではない。ノードCは、修復ノードではないので、(ルールR3に従って)K及びDに向けてDFNPの一方を転送する。ノードKは、マルチキャストツリーのためのセカンダリUMHを有さず、そのため、(ルールR2に従って)ノードEに向けて下流にDFNPを送信する。ノードDは、動作中のセカンダリUMH(ノードI)を有し、そのため、ノードDは、(ルールR1を適用して)修復ノードである。ノードEは、ルールR4を適用する。結果として、ノードD及びEにいる加入者、又はノードD及びEから下流にいる加入者は、マルチキャストトラフィックを受信し続ける。
MRTに基づく実施形態について、修復ノードは、セカンダリツリー内の障害のないセカンダリパスを有するのみではなく、ダウンストリームノードのためにプライマリツリーから上記セカンダリツリーへマルチキャストパケットのヘッダを変換する能力も有するノードである。MRTに基づく同じ実施形態において、マルチキャストパケットは、パケットが横切るツリーを識別するためのツリーIDをヘッダ内で搬送する。1つのシナリオ(I)では、全てのノードが、他のノードのために1つのツリーから別のツリーへパケットのヘッダを変換することができる。よって、障害検出ノードは、セカンダリツリーへマルチキャスト受信を切り替え、プライマリツリー上のダウンストリームノードのためにパケットを変換し得る。このシナリオ(I)では、DFNPが必要である。別のシナリオ(II)では、いくつかのネットワークノード(例えば、内部ノード)が、別のノードのためではなく加入者のみのために1つのツリーから別のツリーへパケットヘッダを変換できてもよい。よって、内部ノードである障害検出ノードは、セカンダリツリーへマルチキャスト受信を切り替え、プライマリツリー上のダウンストリームノードもマルチ受信を上記セカンダリツリーへ切り替えることができるように、これらのダウンストリームノードへDFNPを送信してもよい。本明細書では、MRTについて、「プライマリ/セカンダリツリー」及び「プライマリ/セカンダリパス」という用語は、置き換え可能なように使用される。
例えば、図2Aのブルーツリー210がプライマリツリーであり、図2Bのレッドツリー220がセカンダリツリーであり、ノードIをノードDへ接続するリンク上で障害が発生すると仮定する。ネットワークがライブ−ライブモードで動作する場合に、ツリー210及びツリー220の両方が、マルチキャストトラフィックを搬送するが、各ノードは、(レッドツリー220上の)セカンダリパスへの入力インターフェースをブロックする。ノードは、単に、セカンダリUMHへの入力インターフェースのブロック解除を行って、マルチキャストトラフィックを受信することができるので、障害が検出される場合にUAPは生成されない。内部ノードが他のノードのために1つのツリーから別のツリーへ変換することができるシナリオ(I)では、プライマリUMHの障害の検出に応じて、ノードDは、単に、ノードCからのセカンダリパスのブロック解除を行い、セカンダリUMH(ノードC)からのトラフィックをプライマリツリー上へ下流に(例えば、ノードE、K、C、J、B及びAのために)複製し変換する。この場合に、ノードDは、DFNPを生成しない。
内部ノードが他のノードのために1つのツリーから別のツリーへ変換することができないシナリオ(II)では、ノードDは、障害の検出に応じて、ノードE、K、C、J、B及びAへプライマリツリー上で下流にDFNPを送信する。DFNPは、これらのノードの各々により使用されて、セカンダリUMHへの入力インターフェースのブロック解除が行われる。例えば、ノードKは、DFNPの受信に応じて、セカンダリUMH(即ち、ノードCからの入力インターフェース)のブロック解除を即時に行い、加入者のためにマルチキャストデータパケットを変換し始めることができる。
図4Bは、受信されるDFNPを処理するための方法400の実施形態を説明するフロー図である。ネットワークノードは、DFNPを受信する場合に(ブロック410)、上記DFNPがプライマリUMHから受信されるかを判定する(ブロック420)。上記DFNPがセカンダリUMHのみから受信される場合に、上記ネットワークノードは、上記DFNPを破棄する(ブロック430)。DFNPがプライマリUMHから受信される場合に、上記ネットワークノードは、上記ネットワークノードがセカンダリUMHからもDFNPを受信するかを判定する(ブロック440)。上記ネットワークノードは、2つのUMHから2つのDFNPを受信する場合に、1つのDFNPのみをさらに下流に転送する(ブロック450)。上記ネットワークノードは、プライマリUMHのみからDFNPを受信する場合に、上記ネットワークノードがMCIへの障害のないセカンダリパスを有するかを判定する(ブロック460)。上記ネットワークノードがそのような障害のないセカンダリパスを有しない場合には、上記ネットワークノードは、DFNPをさらに下流に転送する(ブロック470)。ネットワークノードは、セカンダリUMHへの接続の局所検出に基づいて、又は、ブロック440で判定されるように非局所障害を示すDFNPをセカンダリUMHから上記ノードが受信するかに基づいて、上記ネットワークノードがMCIへの障害のないセカンダリパスを有するかを判定してもよい。
上記ネットワークノードが障害のないセカンダリパスを有する場合に(ブロック460)、上記ネットワークノードは、セカンダリUMHへマルチキャスト受信を切り替え(ブロック480)、上記DFNPをさらに転送しない(ブロック490)上記ネットワークノードは、セカンダリUMHの入力インターフェースのブロック解除を行うことにより、マルチキャスト受信を切り替え得る。MRTに基づくネットワークの実施形態について、ブロック480の後に、上記ネットワークノードが上記プライマリツリー上のダウンストリームノードのために1つのツリーから別のツリーへマルチキャストパケットを変換できるかも判定される(S485)。上記ネットワークノードが他のノードのためにマルチキャストパケットを変換できない場合には、上記ネットワークノードは、さらに下流にDFNPを転送する(ブロック470)。上記ネットワークノードが他のノードのためにマルチキャストパケットを変換できる場合には、上記ネットワークノードは、パケットを変換し始め、さらにDFNPを転送しない(S490)。
DFNPを転送するかの決定を以下のように要約することができる。ノードがセカンダリパスからのみDFNPを受信する場合、又は、当該ノードがプライマリパスからDFNPを受信し、セカンダリパスが動作している可能性がある(例えば、局所検出により、又はセカンダリUMHから受信されるDFNPにより、セカンダリUMHの「ダウンステータス」が確認されていない)場合に、上記ノードは、DFNPをさらに下流に転送しない。ノードがプライマリパスからDFNPを受信し、当該ノードについてセカンダリパスが存在しない場合、又は、上記ノードがプライマリパス及びセカンダリパスの一方からDFNPを受信し、別のDFNPがプライマリパス及びセカンダリパスの他方から前に受信された場合に、上記ノードは、DFNPをさらに下流に転送する。
ネットワークがライブ−スタンバイモードで動作するいくつかの実施形態では、セカンダリパスへのマルチキャストデータフローをブロックするアップストリームノードが、対応する出力インターフェースのブロック解除を行って、セカンダリパスをアクティベートするように、ネットワークノードは、セカンダリパスに沿ってアップストリームアクティベーションパケット(UAP)を送信し得る(ブロック480)。UAPについてのさらなる詳細は、ライブ−スタンバイモードの動作に関連して後に説明される。
DFNPは、障害から下流のノードに、障害により影響を受けるマルチキャストツリーを一義的に識別することを可能にする。一実施形態では、DFNPは、(例えば、IPソース/宛先アドレスフィールド内に)マルチキャストソースアドレス、及び、マルチキャストグループ又はマルチキャストツリーを識別するマルチキャストグループアドレスを含む。
DFNPは、受信ノードにより認識するのが容易である。一実施形態では、マルチキャストストリーム内の通常のデータパケットからDFNPを区別するために、(例えば、IPヘッダ内の)特別なIPプロトコル値(special IP protocol value)、又は、特別に割り当てられたユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号を使用することができる。特別なUDPポート番号が使用される場合には、IPプロトコルフィールドは、PIMに対応する「103」などの容易に認識可能な値に設定され得る。トラブルシューティング目的のいくつかの実施形態では、ペイロードが、DFNPを発信するノードのIDを含み得る。当該ペイロードは、接続性が失われたノードのID、及び/又は接続性が失われたリンクIDも含み得る。いくつかの実施形態では、DFNPは、その発信の時間を示すタイムスタンプも含み得る。
図5Aは、本発明の実施形態を実装するために使用され得るネットワークノード500の例を説明する。ネットワークノード500は、図2A−2B及び図3A−3Cにおいて上述したネットワークノードA−Kのいずれかであってもよい。図5において示されるように、ネットワークノード500は、データプレーンを含み、当該データプレーンは、スイッチ構造(switching fabric)530、多数のラインカード550及び複数のI/Oポート580をさらに含む。各ラインカード550は、I/Oポート580を通じて受信されるデータに関する機能を実行するラインカードプロセッサ551を含む。図5Bにおいて示されるように、ラインカードプロセッサ551の実施形態は、DFNPを生成し処理するように構成されるダウンストリーム通知モジュール511を含む。上記データプレーンは、ネットワークノード500がメンバである各マルチキャストグループのための1つ以上の転送テーブル553も含む。転送テーブルは、ネットワークノードのアップストリームネイバ(例えば、UMH)、ダウンストリームネイバ、及びこれらのネイバのインターフェースを追跡するための転送情報を記憶する。スイッチ構造230は、ラインカード550間でデータを切り替える。
ネットワークノード500は、制御プレーンも含む。上記制御プレーンは、ネットワークトラフィックのルーティング及び管理を扱うように構成される制御ロジックを含む1つ以上のノードプロセッサ510をさらに含む。上記制御プレーンは、1つ以上のルーティングテーブル521を記憶するメモリ520も含んで、ネットワークのルーティング情報を維持する。ネットワークノード500は上述したもの以外にさらなる要素及び情報を含み得るということが理解される。
図6は、障害の場合にマルチキャスト高速再ルーティングを提供するための方法600の実施形態を説明する。一実施形態では、方法600は、図5Aのネットワークノード500などの、マルチキャスト通信ネットワーク内のネットワークノードにより実行されることが可能である。
方法600は、ネットワークノードがアップストリームネイバへの接続の損失(loss of connection)を検出した場合に開始する(ブロック610)。一実施形態では、アップストリームネイバは、マルチキャストグループについてのネットワークノードのプライマリUMHである。障害検出ノードが、マルチキャストデータトラフィックがマルチキャストグループの受信ノードにより受信されることを可能にするために、当該マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングすることができない、と上記障害検出ノードが判定する場合に、上記障害検出ノードは、通知パケットを生成する(ブロック620)。MRTに基づく実施形態(上述したシナリオ(I))では、再ルーティングは、上記障害検出ノードによりレッドツリーへマルチキャスト受信を切り替えること、及び、ブルーツリー内の全てのダウンストリームノードのマルチキャストパケットを変換することを伴ってもよい。MRTに基づく実施形態(上述したシナリオ(II))では、再ルーティングは、上記障害検出ノードにより、及び、ブルーツリー内のいくつかの又は全てのダウンストリームノードにより、レッドツリーへマルチキャスト受信を切り替えることを、伴ってもよい。MoFRRに基づく実施形態では、再ルーティングは、MCIへの動作中のセカンダリパスを有する、障害から下流のマージノードにより、セカンダリUMHへマルチキャスト受信を切り替えることを、伴ってもよい。よって、ブロック620での判定に応じて、上記ノードは、マルチキャストグループの受信ノード向けて下流に通知パケット(例えば、DFNP)を生成し送信する(ブロック630)。上記通知パケットは、1つ以上のダウンストリームノードに、マルチキャスト通信ネットワーク内の1つ以上の冗長セカンダリパスへマルチキャスト受信を切り替えさせて、それによって、上記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングさせる。
一実施形態では、マルチキャスト受信は、受信側のノードによって、例えば、セカンダリUMHへの入力インターフェースのブロック解除を行うことにより、プライマリパスからセカンダリパスへ切り替えられ得る。別の実施形態では、マルチキャスト受信は、送信側のノードによって、例えば、セカンダリパス上のダウンストリームネイバへの出力インターフェースのブロック解除を行うことにより、プライマリパスからセカンダリパスへ切り替えられてもよい。ライブ−ライブモードで動作する(送信側の)ブランチノードは、プライマリダウンストリームネイバ及びセカンダリダウンストリームネイバへの、ブロック解除された出力インターフェースを有し、複製されたマルチキャストデータトラフィックをセカンダリパス上で流れさせる。(受信側の)対応するマージノードは、障害がない限り複製されたトラフィックの受信を妨げるためにセカンダリUMHへのブロックされた入力インターフェースを有する。対照的に、本発明の実施形態によれば、ライブ−スタンバイモードで動作するブランチノードは、セカンダリパスへのブロックされた出力インターフェースを有し、対応するマージノードは、セカンダリパスへの、ブロック解除された入力インターフェースを有する。結果として、マルチキャスト複製が回避され、マルチキャスト帯域消費が最適化される。
図7A及び図7Bは、本発明の実施形態に従って多数のネットワークノードがライブ−スタンバイモードでそれらのインターフェースをどのようにブロックし得るかを説明する。図7Aは、図2A(ブルーツリー)及び図2B(レッドツリー)のノードB、C及びDのデータプレーンに記憶される図5Aの転送テーブル553の実施形態を説明する。図7Bは、図3Cの同じノードの転送テーブル553の実施形態を説明する。各マルチキャストグループについて、各ネイバノード内の転送テーブル553は、ノードのアップストリームネイバ(即ち、UMH)を識別するための、入力インターフェース(入力IF)のリスト710と、マルチキャストグループ内の上記ノードのダウンストリームネイバを識別するための出力インターフェース(出力IF)のリスト720とを記憶する。インターフェースのうちのいくつかは、ブロックされ得る(丸括弧のペアにより示される)。いくつかの実施形態では、ブロックされたインターフェースに関連付けられたフラグが、ブロック状態を示すようにセットされ得る。図7Aに示されるMRTに基づく実施形態では、ブルーツリーがプライマリツリーであり、レッドツリーがセカンダリツリーであると仮定される。障害のないシナリオでは、全てのブルーツリーインターフェースは、ブロック解除されている。2つのオプション(レッドツリー(A)及びレッドツリー(B))が、ライブ−スタンバイモードで動作するネットワークのために示される。障害のないシナリオにおけるレッドツリー(A)のオプションについて、MCIのみがレッドツリーへの出力インターフェースをブロックするので、レッドツリー内の全てのインターフェースがブロック解除されている。障害のないシナリオにおけるレッドツリー(B)のオプションについて、全てのノードは、レッドツリー内の出力インターフェースをブロックする。(示されていない)他の実施形態において、ノードは、レッドツリー内の入力インターフェース及び出力インターフェースの両方をブロックしてもよい。図7Bに示されるように、MoFRRに基づき、ライブ−スタンバイモードで動作するネットワークの実施形態において、複製されたマルチキャストデータパケットがセカンダリパス上で送信されるのを防ぐために、セカンダリDMHへのブランチノードの出力インターフェースをブロックすることができる。例えば、ノードKへのノードCの出力インターフェースはブロックされる。
ライブ−ライブモードで動作するネットワークのアップストリーム位置で障害が検出される場合に、ダウンストリームノードは、セカンダリパスへの入力インターフェースのブロック解除を行うことにより、マルチキャストデータを受信し始めることができる。しかしながら、ライブ−スタンバイモードで動作するネットワーク内で障害が検出される場合には、ダウンストリームノードは、当該ダウンストリームノードのアップストリームノードがセカンダリパスへの出力インターフェースのブロック解除を行わなければ、当該セカンダリパスからマルチキャストデータを受信することができない。上述したDFNPは、MCIへの動作中のセカンダリパスを有するダウンストリームノードに障害情報を渡す。ダウンストリームノードがマルチキャストを受信し始めるために、セカンダリパスの送信側に位置するアップストリームノードは、上記マルチキャストデータがセカンダリパス上で流れることを可能にするために、当該アップストリームノードの出力インターフェースのブロック解除を行う必要がある。
本発明の実施形態は、アップストリームアクティベーションパケット(UAP)を提供する。当該UAPは、障害の検出に応じてセカンダリパス上で送信されて、セカンダリパス上のトラフィックを明示的にアクティベートする。障害がない場合にはマルチキャストデータトラフィックはこれらのセカンダリパス上で流れていないので、UAPを送信することは、これらの出力インターフェースをアクティベートする。よって、ネットワークは、セカンダリパスを待機(standby)モードに(即ち、負荷なしに)維持することができ、それによって、大幅に(例えば、50%程度)帯域消費を減らすことができる。
ライブ−スタンバイモードで動作する本発明の実施形態によれば、プライマリパス上の上流のどこかで発生したネットワーク障害(例えば、ノード障害又はリンク障害)の標識に応じて、UAPは、生成され、MCIに向けてセカンダリパスを介して上流に送信される。上記UAPは、MCIへの障害のあるプライマリパスと、MCIへの動作中のセカンダリパスとを有するノードにより、生成されることが可能である。より具体的には、UAP出力ノードは、いずれかの障害検出技術により、アップストリーム障害を検出し又は通知されるノードであり、MCIに向けた動作中のセカンダリパスを有するノードでもある。UAP発信ノードは、プライマリパスからのDFNPを受信することにより、アップストリーム障害を通知されてもよい。あるいは、UAP発信ノードは、プライマリUMHへの入力インターフェースでの接続の損失を検出してもよい。いくつかの実施形態では、UAP発信ノードは、DFNPとは無関係ないずれかの手段を使用して、アップストリーム障害を検出してもよい。例えば、ハートビート信号が、安定したペースで、MCIからマルチキャスト受信ノードへ送信されてもよい。これらの信号は、マルチキャストデータストリームと同じマルチキャストツリーに沿って転送されてもよい。そのようなハートビートがないことは、障害の存在を示す。いくつかの他の実施形態では、UAP発信ノードは、プライマリパス上でのマルチキャストデータトラフィックを監視することにより、アップストリーム障害を検出してもよい。上述した全てのシナリオでは、UAP発信ノードは、UAPを送信可能な動作中のセカンダリUMHを有する必要がある。即ち、UAP発信ノードのセカンダリパス上でアップストリーム障害の標識がない可能性がある。例えば、DFNPがセカンダリUMHから受信されず、又は、セカンダリUMHへの接続の損失がない。
UAPは、当該UAPが受信されるいずれかのブロックされた出力インターフェースをアクティベートする。どの出力インターフェースがブロックされ、又はブロック解除されているかは、どのようにセカンダリパスが構築されたかに依存している。ライブ−スタンバイモードでは、セカンダリパスは、専用の待機(バックアップ)状態を用いて構築される。専用の待機状態を伴うセカンダリパスを構築するために、一実施形態では、接続ノードにより送信されるJOIN要求(例えば、PIM JOINメッセージ)を、待機状態を示すフラグを用いてマークすることができる(MRTに基づく実施形態について、当該フラグは、ツリーのうちのどの1つが参加されているかを示すツリーIDであってもよい)。この要求が、マルチキャストツリー内のアップストリームノードに到達する場合に、当該アップストリームノードは、データプレーン内のセカンダリパスへの出力インターフェースを導入する。マルチキャストツリー内の上記アップストリームノードの位置によっては、出力インターフェースは、当該出力インターフェースがブロックされていることを示すフラグを用いて導入されてもよい。アクティベーションパケット(例えば、UAP)が、ブロックされた出力インターフェースをアクティベートしない限り、パケットは、当該ブロックされた出力インターフェースへは転送されない。
MoFRRに基づく発明の実施形態について、ブランチノードのみが、セカンダリパスについての出力インターフェースをブロックされた状態に維持する必要がある。セカンダリ参加(join)要求は、マージノードから、プライマリパス上にはないいくつかのホップを通じて上方に伝達される。しかしながら、ブランチノードの出力インターフェースがブロックされているので、セカンダリのみノードは、当該ブランチノードからパケットを受信しない。したがって、これらのセカンダリのみノードは、それらのインターフェースをブロックする必要はない。ブランチノードは、UAPの受信に応じて、セカンダリパスへの出力インターフェースのブロック解除を行い、上記UAPを破棄することができる。即ち、ブランチノードは、さらに上流に上記UAPを転送する必要はない。MRTに基づく実施形態について、このブランチノードはMCIである。MoFRRに基づく実施形態について、このブランチノードは、必ずしもMCIではない。例えば、(図3Cにおける)ノードCが、ノードBへの入力インターフェースで接続の損失を検出するが、ノードJへの入力インターフェースで障害を検出しない場合に、ノードCは、MCIへのセカンダリパスに沿ってUAPを送信することができる。ノードA(ノードCから上流において第1のブランチノード)は、このUAPを遮り、ノードJへの出力インターフェースのブロック解除を行い、上記UAPを破棄する。
MRTに基づく実施形態について、MRTマルチキャストツリーが構築された際にどの出力インターフェースがブロックされたかによって、UAPを扱うための2つの代替オプション(A)及び(B)がある。(図7Aのレッドツリーオプション(A)に示されるように)MCIのみがセカンダリ出力インターフェースをブロックされた状態に維持する第1のオプション(A)では、UAPは、MCIのみにより処理される。MCIは、UAPを受けて、(A1)セカンダリツリー上の全ての出力インターフェースのブロック解除を行うこと、又は、(A2)UAPが受信された出力インターフェースのみのブロック解除を行うことを、実行する。第1のケース(A1)では、セカンダリツリー全体がただちにアクティベートされる。第2のケース(A2)では、マルチキャストを再ルーティングするために必要なブランチのみが、アクティベートされる。(図7Aのレッドツリーオプション(B)に示されるように)マルチキャストグループ内の全てのノードがセカンダリツリーについての出力インターフェースをブロックする第2のオプション(B)では、各ノードは、MCIに向かってUAPが転送される間に当該UAPが受信された出力インターフェースのブロック解除を行う。オプション(B)は、アクティベートされる唯一のパスは、マルチキャストを再ルーティングするのに必要なセカンダリツリー上のパスである、という効果を有する。対照的に、オプション(A1)は、セカンダリツリー全体をアクティベートし、オプション(A2)は、全てのサブツリーをアクティベートする。例えば、(図2Bにおける)ノードCが、ノードJへの入力インターフェースで接続の損失を検出する場合には、ノードCは、MCIへのセカンダリパス(即ち、レッドツリー220)に沿ってUAPを送信することができる。UAPは、MCIに(オプション(A))、又は、MCI、ノードA及びノードBの全てに(オプション(B))、出力インターフェースのブロック解除を行わせる。
さらに、内部ノードが他のノードのために1つのツリーから別のツリーへマルチキャストパケットヘッダを変換できるかによって、内部障害検出ノードが、DFNP若しくはUAPを生成してもよく、又は生成しなくてもよい。以下では、ブルーツリー210がプライマリツリーであり、レッドツリー220がセカンダリツリーであり、ノードIをノードDに接続するリンク上で障害が発生すると仮定して、ライブ−スタンバイモードで動作するMRTベースのネットワークについての2つのシナリオが説明される。
内部ノードが他のノードのために1つのツリーから別のツリーへ変換できるシナリオ(1)では、ノードDが障害を検出する場合に、ノードDは、ノードDが切り替えることができる動作中のセカンダリパスを有する。しかしながら、当該セカンダリパスは、現在アクティブではない。よって、Dは、DFNPを送信する必要はないが、MCIに到達するためにノードC、B及びAを介してセカンダリパス上でUAPを送信する必要がある。このUAPは、(MCIのみがレッドツリーへの出力インターフェースをブロックする)オプション(A)及び(MCI並びにノードC、B及びAがレッドツリーへの個別の出力インターフェースをブロックする)オプション(B)の両方について、セカンダリパスをアクティベートする。
内部ノードが他のノードのために1つのツリーから別のツリーへ変換できないシナリオ(2)では、ノードDは、障害の検出に応じて、ノードCを通じてMCIへUAPを送信することにより、セカンダリパスをアクティベートする。ノードDは、ブルーツリーに沿ってノードE、K、C、J、B及びAへ下流にDFNPも送信する。各ノードは、DFNPの受信に応じて、セカンダリパスに沿って上流にUAPを送信することにより、セカンダリパスをアクティベートする。例えば、ノードKは、ノードDからのDFNPを受信した後に、セカンダリパスがトラフィックを受信するようにノードCを通じてMCIへUAPを送信する。この時までに、ノードCは、ノードDからのUAPにより、レッドツリー上のインターフェースを既にアクティベートし得る。そのため、ノードCは、ノードKからMCIに向かってUAPを転送する必要はない。
一実施形態では、UAPのソースIPアドレスは、UAPを発信するノードを識別し、宛先(destination)IPアドレスは、MCIを識別する。UAPは、MCIに向けてアップストリーム(上流)方向にセカンダリパス上で送信される。UAPは、(IPヘッダ内に)特別なIPプロトコル値、又は特別に割り当てられたUDPポート番号を含むので、当該UAPは、受信ノードにより容易に認識可能である。特別なUDPポート番号が使用される場合には、IPプロトコルフィールドは、PIMに対応する値(103)に設定されてもよい。UAPのペイロードは、マルチキャストソースアドレスと、識別のためのマルチキャストグループのグループアドレスとを含む。いくつかの実施形態では、トラブルシューティング目的で、UAPのペイロードは、接続性が失われたノードのID、及び/又は接続性が失われたリンクIDを含んでもよい。いくつかの実施形態では、タイムスタンプを上記UAPに追加することもできる。
図8は、障害の場合に待機パスをアクティベートするための方法800の実施形態を説明する。一実施形態では、方法800は、図5Aのネットワーク500などの、マルチキャスト通信ネットワーク内のネットワークノードにより実行されることが可能である。
方法800は、ネットワークノードがマルチキャストツリーのプライマリパスへの接続の損失の標識を受信する場合に開始する(ブロック810)。マルチキャストツリーは、帯域利用を減らすために、ライブ−スタンバイモードで動作している。ライブ−スタンバイモードでは、ネットワーク内で障害がない場合には、マルチキャストデータトラフィックはセカンダリパス上を流れない。ネットワークノードは、当該ネットワークノードがソースノードへの障害のないセカンダリパスを有すると判定する場合に(ブロック820)、上記障害のないセカンダリパスを介して共通ソースノードに向けて上流にアクティベーションパケット(例えば、UAP)を送信する。上記UAPは、障害のないセカンダリパス上での上記マルチキャストデータトラフィック送信のフローをアクティベートする。上記UAPは、1つ以上のアップリンクノードに個別の1つ以上の出力インターフェースのブロック解除を行わせて、それによって、上記障害のないセカンダリパス上のマルチキャストデータトラフィックの送信をアクティベートする(ブロック830)。
図6及び図8の図の動作は、図5Aの例示的な実施形態を参照して説明された。しかしながら、図6及び図8の図の動作は、図5Aを参照して説明した実施形態以外の本発明の実施形態により実行されることが可能であるということ、並びに、図5Aを参照して説明された実施形態は、図6及び図8の図を参照して説明した動作とは異なる動作を実行することができるということが、理解されるべきである。図6及び図8の図は、本発明のある実施形態により実行される動作の特定の順序を示しているが、そのような順序は例示であるということが、理解されるべきである(例えば、代替の実施形態は、異なる順序で動作を実行してもよく、ある動作を組み合せてもよく、ある動作が重複してもよい、など)。
本発明の異なる実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア及び/又はハードウェアの異なる組合せを使用して実装され得る。よって、図において示される技術は、1つ以上の電子装置(例えば、終端局、ネットワーク要素など)上で記憶され実行されるコード及びデータを使用して実装されることが可能である。そのような電子装置は、非一時的なコンピュータに読込み可能な記憶媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスク、ランダムアクセスメモリ、リードオンリーメモリ、フラッシュメモリ装置、位相変化メモリ)、及び一時的なコンピュータに読込み可能な送信媒体(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号などの、電気、光、音響、又は他の形式の伝搬信号)などの、コンピュータに読込み可能な媒体を使用して、コード及びデータを記憶し、(内部で、及び/又はネットワークを通じて他の電子装置と)伝達する。さらに、そのような電子装置は、典型的には、1つ以上の記憶装置(非一時的な機械に読込み可能な記憶媒体)、ユーザ入力/出力装置(例えば、キーボード、タッチスクリーン、及び/又はディスプレイ)並びにネットワーク接続などの1つ以上の他のコンポーネントに結合された1つ以上のプロセッサのセットを含む。プロセッサの上記セットと他のコンポーネントとの結合は、典型的には、1つ以上のバス及びブリッジ(バスコントローラとも呼ばれる)を通じる。よって、所与の電子装置の記憶装置は、典型的には、電子装置の1つ以上のプロセッサのセット上で実行するためのコード及び/又はデータを記憶する。
本明細書で使用されるように、ネットワーク要素(例えば、ルータ、スイッチ、ブリッジ、コントローラ)は、ネットワーク上の他の機器(例えば、他のネットワーク要素、終端局)と通信で(communicatively)相互接続する、ハードウェア及びソフトウェアを含むネットワーク機器の一部である。いくつかのネットワーク要素は、複数のネットワーキング機能(例えば、ルーティング、ブリッジ、スイッチング、レイヤ2アグリゲーション、セッションボーダー制御、サービス品質、及び/若しくは加入者管理)のサポートを提供し、並びに/又は、複数のアプリケーションサービス(例えば、データ、音声、及び映像)のサポートを提供する「マルチサービスネットワーク要素」である。加入者終端局(例えば、サーバ、ワークステーション、ラップトップ、ネットブック、パームトップ、携帯電話、スマートフォン、マルチメディア電話、VoIP(Voice over Internet Protocol))電話、ユーザ機器、端末、ポータブルメディアプレイヤ、GPSユニット、ゲームシステム、セットトップボックス)は、インターネットを通じて提供されるコンテンツ/サービス、及び/又は、インターネット上に重ねられた(例えば、インターネットを通じてトンネルされた)VPN(Virtual Private Network)上で提供されるコンテンツ/サービスにアクセスする。コンテンツ及び/又はサービスは、典型的には、サービスプロバイダ又はコンテンツプロバイダに属する1つ以上の終端局(例えば、サーバ終端局)、又はピアツーピアサービスに参加している終端局により提供され、例えば、公開ウェブページ(例えば、フリーコンテンツ、店頭、サーチサービス)、プライベートウェブページ(例えば、電子メールサービスを提供する、ユーザ名/パスワードでアクセスされるウェブページ)及び/又はVPNを通じた企業ネットワークを含み得る。典型的には、加入者終端局は、(例えば、(有線又は無線で)アクセスネットワークに結合されるカスタマ構内設備(customer premise equipment)を通じて)エッジネットワーク要素に結合される。当該エッジネットワーク要素は、(例えば、1つ以上のネットワーク要素を通じて)他のエッジネットワーク要素に結合される。当該他のエッジネットワーク要素は、他の終端局(例えば、サーバ終端局)に結合される。
本発明が様々な実施形態の観点から説明されたが、本発明は、説明された実施形態に限定されず、添付の請求項の趣旨及び範囲内で修正及び変更を伴って実行されることが可能であるということを、当業者は認識するであろう。よって、説明は、限定の代わりに、例示としてみなされる。

Claims (26)

  1. マルチキャスト通信ネットワーク内のネットワークノードにより実行される方法であって、
    前記マルチキャスト通信ネットワークは、共通ソースノードから1つ以上のマルチキャスト受信ノードへの接続性を提供するためのマルチキャストツリーを含み、
    前記マルチキャスト通信ネットワークは、前記マルチキャストツリー内の障害の場合にマルチキャストデータトラフィックが1つ以上のセカンダリパスへ再ルーティングされるように前記マルチキャストツリーに冗長性を提供するための一連のセカンダリパスをさらに含み、
    前記方法は、
    前記ネットワークノードにより、前記ネットワークノードのアップストリームネイバへの入力インターフェースで接続の損失を検出するステップと、
    前記ネットワークノードが、前記マルチキャストデータトラフィックが前記マルチキャスト受信ノードにより受信されることを可能にするために、前記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングすることができないと判定するステップと、
    前記1つ以上のマルチキャスト受信ノードに向けて下流に通知パケットを送信するステップと、
    を含み、
    前記通知パケットは、1つ以上のダウンストリームノードに、前記セカンダリパスのうちの1つ以上へマルチキャスト受信を切り替えさせて、前記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングさせる、
    方法。
  2. 前記マルチキャスト通信ネットワークは、一連のデュアル接続ノードを含み、
    各デュアル接続ノードは、前記共通ソースノードへの個別のプライマリパス上でプライマリアップストリームマルチキャストホップ(UMH)と、前記共通ソースノードへの個別のセカンダリパス上でセカンダリUMHと、結合され、
    前記方法は、ECMP(Equal Cost MultiPath)、LFA(Loop Free Alternate)又はMoFRR(Multicast-only Fast Re-Route)に基づいて、前記セカンダリUMHを選択するステップ、をさらに含む、
    請求項1の方法。
  3. 前記マルチキャスト通信ネットワークは、一連のデュアル接続ノードを含み、
    各デュアル接続ノードは、前記共通ソースノードへの個別のプライマリパス上でプライマリアップストリームマルチキャストホップ(UMH)と、前記共通ソースノードへの個別のセカンダリパス上でセカンダリUMHと、結合され、
    前記方法は、MRT(Maximally Redundant Trees)に基づいて、前記プライマリUMH及び前記セカンダリUMHを選択するステップ、をさらに含む、
    請求項1の方法。
  4. 前記通知パケットは、前記共通ソースノードへの障害のないセカンダリパスを有するダウンストリームマージノードに、前記障害のないセカンダリパスへの入力インターフェースのブロック解除を行わせる、請求項1の方法。
  5. 前記通知パケットは、前記共通ソースノードへの障害のないセカンダリパスを有するダウンストリームマージノードに、前記一連のセカンダリパスが待機している場合にアクティベーションパケットを生成させ、前記共通ソースノードに向けて前記障害のないセカンダリパスを介して前記アクティベーションパケットを送信させて、前記アクティベーションパケットの受信ノードに前記マルチキャストデータトラフィックのための出力インターフェースのブロック解除を行わせる、請求項1の方法。
  6. 前記通知パケットが前記通知パケットの受信ノードのセカンダリパスから受信される場合、又は、前記通知パケットが前記受信ノードのプリマリパスから受信され、前記セカンダリパスが動作している可能性がある場合に、前記通知パケットは、前記通知パケットの前記受信ノードによりさらに下流に転送されない、請求項1の方法。
  7. 前記通知パケットが前記通知パケットの受信ノードのプライマリパスから受信され、当該受信ノードについていずれのセカンダリパスも存在しない場合、又は、前記通知パケットが前記受信ノードの前記プライマリパス及び前記セカンダリパスのうちの一方から受信され、別の通知パケットが前記プライマリパス及び前記セカンダリパスの他方から前に受信された場合に、前記通知パケットは、前記通知パケットの前記受信ノードによりさらに下流に転送さる、請求項1の方法。
  8. 送信する前記ステップは、前記ネットワークノードから下流に、前記マルチキャストツリー及び前記1つ以上のセカンダリパス内の全てのブランチへ、前記通知パケットを送信するステップさらに含む、請求項1の方法。
  9. 送信する前記ステップは、2つのマルチキャストツリーのうちの前記接続の損失が検出された1つのマルチキャストツリーに沿って下流に前記通知パケットを送信するステップをさらに含む、請求項1の方法。
  10. 前記通知パケットは、前記マルチキャストデータトラフィックが送信されるマルチキャストグループを識別するためのマルチキャストグループアドレスとマルチキャストソースアドレスとを含む、請求項1の方法。
  11. 前記通知パケットは、前記ネットワークノードの1つ以上のラインカードに記憶される情報に基づいて生成され、
    前記情報は、前記接続の損失の前に前記1つ以上のラインカード内に記憶されている、
    請求項1の方法。
  12. 前記通知パケットは、IPヘッダ内に特別なインターネットプロトコル(IP)値を含み、又は、特別に割り当てられたユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号を含む、請求項1の方法。
  13. 前記通知パケットは、接続性が失われたノードの識別子、当該接続性が失われたリンクの識別子、及び、前記接続の損失がいつ検出されたかを示すタイムスタンプのうちの、1つ以上を含む、請求項1の方法。
  14. 共通ソースノードから1つ以上のマルチキャスト受信ノードへの接続性を提供するためのマルチキャストツリーを含むマルチキャスト通信ネットワーク内のネットワークノードであって、
    前記マルチキャスト通信ネットワークは、前記マルチキャストツリー内の障害の場合にマルチキャストデータトラフィックが1つ以上のセカンダリパスへ再ルーティングされるように前記マルチキャストツリーに冗長性を提供するための一連のセカンダリパスをさらに含み、
    前記ネットワークノードは、
    前記マルチキャストデータトラフィックについての転送情報を記憶するように構成されるメモリと、
    前記マルチキャストデータトラフィックを受信するように構成される受信機回路と、
    前記メモリ及び前記受信機回路に結合される1つ以上のプロセッサであって、前記ネットワークノードのアップストリームネイバへの入力インターフェースで接続の損失を検出し、前記ネットワークノードが、前記マルチキャストデータトラフィックが前記マルチキャスト受信ノードに到達することを可能にするために、前記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングすることができるか、を判定するように構成される前記1つ以上のプロセッサと、
    前記1つ以上のプロセッサに結合されるダウンストリーム通知モジュールであって、前記ネットワークノードが前記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングできないという判定に応じて通知パケットを発信するように構成される前記ダウンストリーム通知モジュールと、
    前記1つ以上のプロセッサに結合される送信機回路であって、前記1つ以上のマルチキャスト受信ノードに向けて下流に前記通知パケットを送信するように構成される前記送信機回路と、
    を備え、
    前記通知パケットは、1つ以上のダウンストリームノードに、前記セカンダリパスのうちの1つ以上へマルチキャスト受信を切り替えさせて、前記マルチキャストデータトラフィックを再ルーティングさせる、
    ネットワークノード。
  15. 前記ネットワークは、一連のデュアル接続ノードを含み、
    各デュアル接続ノードは、前記共通ソースノードへの個別のプライマリパス上でプライマリアップストリームマルチキャストホップ(UMH)と、前記共通ソースノードへの個別のセカンダリパス上でセカンダリUMHと、結合され、
    前記セカンダリUMHは、ECMP(Equal Cost MultiPath)、LFA(Loop Free Alternate)又はMoFRR(Multicast-only Fast Re-Route)に基づいて選択される、
    請求項14のネットワークノード。
  16. 前記ネットワークは、一連のデュアル接続ノードを含み、
    各デュアル接続ノードは、前記共通ソースノードへの個別のプライマリパス上でプライマリアップストリームマルチキャストホップ(UMH)と、前記共通ソースノードへの個別のセカンダリパス上でセカンダリUMHと、結合され、
    前記セカンダリUMHは、MRT(Maximally Redundant Trees)に基づいて選択される、
    請求項14のネットワークノード。
  17. 前記通知パケットは、前記共通ソースノードへの障害のないセカンダリパスを有するダウンストリームマージノードに、前記障害のないセカンダリパスへの入力インターフェースのブロック解除を行わせる、請求項14のネットワークノード。
  18. 前記通知パケットは、前記共通ソースノードへの障害のないセカンダリパスを有するダウンストリームマージノードに、前記一連のセカンダリパスが待機している場合にアクティベーションパケットを生成させ、前記共通ソースノードに向けて前記障害のないセカンダリパスを介して前記アクティベーションパケットを送信させて、前記アクティベーションパケットの受信ノードに前記マルチキャストデータトラフィックのための出力インターフェースのブロック解除を行わせる、請求項14のネットワークノード。
  19. 前記通知パケットが前記通知パケットの受信ノードのセカンダリパスから受信される場合、又は、前記通知パケットが前記受信ノードのプリマリパスから受信され、前記セカンダリパスが動作している可能性がある場合に、前記通知パケットは、前記通知パケットの前記受信ノードによりさらに下流に転送されない、請求項14のネットワークノード。
  20. 前記通知パケットが前記通知パケットの受信ノードのプライマリパスから受信され、当該受信ノードについていずれのセカンダリパスも存在しない場合、又は、前記通知パケットが前記受信ノードの前記プライマリパス及び前記セカンダリパスのうちの一方から受信され、別の通知パケットが前記プライマリパス及び前記セカンダリパスの他方から前に受信された場合に、前記通知パケットは、前記通知パケットの前記受信ノードによりさらに下流に転送さる、請求項14のネットワークノード。
  21. 前記送信機回路は、前記ネットワークノードから下流に、前記マルチキャストツリー及び前記1つ以上のセカンダリパス内の全てのブランチへ、前記通知パケットを送信するように、構成される、請求項14のネットワークノード。
  22. 前記送信機回路は、2つのマルチキャストツリーのうちの前記接続の損失が検出された1つのマルチキャストツリーに沿って下流に前記通知パケットを送信するように構成される、請求項14のネットワークノード。
  23. 前記通知パケットは、前記マルチキャストデータトラフィックが送信されるマルチキャストグループを識別するためのマルチキャストグループアドレスとマルチキャストソースアドレスとを含む、請求項14のネットワークノード。
  24. 前記通知パケットは、1つ以上のラインカードに記憶される情報に基づいて生成され、
    前記情報は、前記接続の損失の前に前記1つ以上のラインカード内に記憶されている、
    請求項14のネットワークノード。
  25. 前記通知パケットは、IPヘッダ内に特別なインターネットプロトコル(IP)値を含み、又は、特別に割り当てられたユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号を含む、請求項14のネットワークノード。
  26. 前記通知パケットは、接続性が失われたノードの識別子、当該接続性が失われたリンクの識別子、及び、前記接続の損失がいつ検出されたかを示すタイムスタンプのうちの、1つ以上を含む、請求項14のネットワークノード。
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