[0034]添付の図面を参照しながら新規のシステム、装置、および方法の様々な態様について以下でより十分に説明する。ただし、本教示開示は、多くの異なる形態で実施され得るものであり、本開示全体にわたって提示する任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように与えるものである。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本発明の他の態様と組み合わされるにせよ、本明細書で開示する新規のシステム、装置、および方法のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。さらに、本発明の範囲は、本明細書に記載の本発明の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示する任意の態様が請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
[0035]本明細書では特定の態様について説明するが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点について説明するが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能であるものとし、それらのいくつかを例として、図および好適な態様についての以下の説明において示す。発明を実施するための形態および図面は、本開示を限定するものではなく説明するものにすぎず、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれの均等物によって定義される。
[0036]ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを採用して、近接デバイスを互いに相互接続するために使用され得る。本明細書で説明する様々な態様は、WiFi(登録商標)、またはより一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリーの任意のメンバーなど、任意の通信規格に適用され得る。たとえば、本明細書で説明する様々な態様は、サブ1GHz帯域を使用する、IEEE802.11ahプロトコルの一部として使用され得る。
[0037]いくつかの態様では、サブギガヘルツ帯域中のワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)通信、ダイレクトシーケンススペクトラム拡散(DSSS:direct-sequence spread spectrum)通信、OFDM通信とDSSS通信の組合せ、または他の方式を使用して、802.11ahプロトコルに従って送信され得る。802.11ahプロトコルの実装形態は、センサー、メータリング、およびスマートグリッドネットワークのために使用され得る。有利なことに、802.11ahプロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも少ない電力を消費し得、および/または比較的長い範囲、たとえば約1キロメートル以上にわたって、ワイヤレス信号を送信するために使用され得る。
[0038]本明細書で説明するデバイスのうちのいくつかは、さらに、多入力多出力(MIMO)技術を実装し、802.11ah規格の一部として実装され得る。MIMOシステムは、データ送信のために複数(NT)個の送信アンテナと複数(NR)個の受信アンテナとを採用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルまたはストリームとも呼ばれるNS個の独立チャネルに分解され得、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善された性能(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与えることができる。
[0039]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわちアクセスポイント(「AP」)および(局または「STA」とも呼ばれる)クライアントが存在し得る。概して、APはWLANのためのハブまたは基地局として働き、STAはWLANのユーザとして働く。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的接続性を取得するためにWiFi(たとえば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用されることもある。
[0040]また、アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、送受信基地局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
[0041]また、局「STA」は、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、ゲームデバイスまたはシステム、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。
[0042]上記で説明したように、本明細書で説明するデバイスのいくつかは、たとえば、802.11ah規格を実装し得る。そのようなデバイスは、STAとして使用されるのか、APとして使用されるのか、他のデバイスとして使用されるのかにかかわらず、スマートメータリングのためにまたはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサーアプリケーションを与えるか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは追加として、たとえばパーソナルヘルスケアのためにヘルスケアコンテキストにおいて使用され得る。それらのデバイスはまた、(たとえば、ホットスポットとともに使用する)拡張された範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、監視のために使用され得る。
[0043]図1に、本開示の態様が採用され得るワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス規格、たとえば802.11ah規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム100は、STA106a、106b、106c、および106d(総称してSTA106)と通信する、AP104を含み得る。
[0044]様々なプロセスおよび方法が、AP104とSTA106との間の、ワイヤレス通信システム100における送信のために使用され得る。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送信および受信され得る。この場合、ワイヤレス通信システム100はOFDM/OFDMAシステムと呼ばれることがある。代替的に、信号は、CDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送信および受信され得る。この場合、ワイヤレス通信システム100はCDMAシステムと呼ばれることがある。
[0045]AP104からSTA106のうちの1つまたは複数への送信を可能にする通信リンクはダウンリンク(DL)108と呼ばれることがあり、STA106のうちの1つまたは複数からAP104への送信を可能にする通信リンクはアップリンク(UL)110と呼ばれることがある。代替的に、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることがあり、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることがある。
[0046]AP104は、基地局として働き、基本サービスエリア(BSA:basic service area)102においてワイヤレス通信カバレージを与え得る。AP104は、AP104に関連付けられ、AP104を通信のために使用する、STA106とともに、基本サービスセット(BSS:basic service set)と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、中央のAP104を有しないことがあり、むしろSTA106間のピアツーピアネットワークとして機能することがあることに留意されたい。したがって、本明細書で説明するAP104の機能は、STA106のうちの1つまたは複数によって代替的に実行され得る。
[0047]図2に、ワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレスデバイス202において利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス202は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、図1のAP104、またはSTA106のうちの1つを備え得る。
[0048]ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含み得る。プロセッサ204は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ206は、命令とデータとをプロセッサ204に与える。メモリ206の一部分は不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をも含み得る。プロセッサ204は、一般に、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ206中の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であり得る。
[0049]プロセッサ204は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムを備え得るか、またはそれの構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、あるいは情報の計算または他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せを用いて実装され得る。
[0050]処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体をも含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されたい。命令は、(たとえば、ソースコード形式、バイナリコード形式、実行可能コード形式、または任意の他の好適なコード形式の)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能を処理システムに実行させる。
[0051]ワイヤレスデバイス202はまた、ワイヤレスデバイス202と遠隔ロケーションとの間のデータの送信および受信を可能にするために送信機210と受信機212とを含み得るハウジング208を含み得る。送信機210と受信機212とは組み合わされてトランシーバ214になり得る。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス202は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナをも含み得る(図示せず)。
[0052]ワイヤレスデバイス202はまた、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る信号検出器218を含み得る。信号検出器218は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号などの信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス202はまた、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)220を含み得る。DSP220は、送信のためのデータユニットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、データユニットは物理レイヤデータユニット(PPDU:physical layer data unit)を備え得る。いくつかの態様では、PPDUはパケットと呼ばれる。
[0053]ワイヤレスデバイス202は、いくつかの態様では、ユーザインターフェース222をさらに備え得る。ユーザインターフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカー、および/またはディスプレイを備え得る。ユーザインターフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を搬送し、および/またはそのユーザから入力を受信する、任意の要素または構成要素を含み得る。
[0054]ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素はバスシステム226によって互いに結合され得る。バスシステム226は、たとえば、データバスを含み得、ならびに、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含み得る。ワイヤレスデバイス202の構成要素は、何らかの他の機構を使用して、互いに結合されるか、あるいは互いに入力を受け付けるかまたは与え得ることを当業者は諒解されよう。
[0055]いくつかの別個の構成要素が図2に示されているが、それらの構成要素のうちの1つまたは複数は、組み合わされるかまたは通常実装され得る。たとえば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上記で説明した機能を実装するためだけでなく、信号検出器218および/またはDSP220に関して上記で説明した機能を実装するためにも使用され得る。さらに、図2に示された構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。さらに、プロセッサ204は、以下で説明する構成要素、モジュール、回路などのいずれかを実装するために使用され得、または各々が複数の別個の要素を使用して実装され得る。
[0056]上記で説明したように、ワイヤレスデバイス202は、AP104またはSTA106を備え得、通信を送信および/または受信するために使用され得る。図3に、ワイヤレス通信を送信するためにワイヤレスデバイス202において利用され得る様々な構成要素を示す。図3に示された構成要素は、たとえば、OFDM通信を送信するために使用され得る。いくつかの態様では、図3に示された構成要素は、以下でさらに詳細に説明するように、1.25MHz以下の帯域幅上で送られるべきパケットを生成し、送信するために使用される。
[0057]図3のワイヤレスデバイス202aは、送信のためにビットを変調するように構成される変調器302を備え得る。たとえば、変調器302は、たとえばコンスタレーションに従ってビットを複数のシンボルにマッピングすることによって、プロセッサ204(図2)またはユーザインターフェース222(図2)から受信されたビットから複数のシンボルを判断し得る。それらのビットは、ユーザデータまたは制御情報に対応し得る。いくつかの態様では、それらのビットはコードワードにおいて受信される。一態様では、変調器302は、QAM(直交振幅変調:quadrature amplitude modulation)変調器、たとえば16QAM変調器または64QAM変調器を備える。他の態様では、変調器302は、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)変調器または4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)変調器を備える。
[0058]ワイヤレスデバイス202aは、変調器302からのシンボルまたはさもなければ変調されたビットを時間領域に変換するように構成される変換モジュール304をさらに備え得る。図3では、変換モジュール304は、逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールによって実装されるものとして示されている。いくつかの実装形態では、異なるサイズのデータのユニットを変換する複数の変換モジュール(図示せず)があり得る。いくつかの実装形態では、変換モジュール304は、それ自体が、異なるサイズのデータのユニットを変換するように構成され得る。たとえば、変換モジュール304は、複数のモードで構成され得、各モードでシンボルを変換するために異なる数のポイントを使用し得る。たとえば、IFFTは、32個のトーン(すなわち、サブキャリア)上で送信されているシンボルを時間領域に変換するために32ポイントが使用されるモードと、64個のトーン上で送信されているシンボルを時間領域に変換するために64ポイントが使用されるモードとを有し得る。変換モジュール304によって使用されるポイントの数は、変換モジュール304のサイズと呼ばれることがある。
[0059]図3では、変調器302と変換モジュール304は、DSP320中で実装されるものとして示されている。しかしながら、いくつかの態様では、変調器302と変換モジュール304の一方または両方が、プロセッサ204中でまたはワイヤレスデバイス202aの別の要素(たとえば、図2に関する上記の説明を参照)中で実装される。
[0060]上記で説明したように、DSP320は、送信のためのデータユニットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、変調器302および変換モジュール304は、制御情報を含む複数のフィールドと複数のデータシンボルとを備えるデータユニットを生成するように構成され得る。制御情報を含むそれらのフィールドは、たとえば、1つまたは複数のトレーニングフィールドと、1つまたは複数の信号(SIG)フィールドとを備え得る。トレーニングフィールドの各々は、値またはシンボルの既知のシーケンスを含み得る。SIGフィールドの各々は、データユニットに関する情報、たとえばデータユニットの長さまたはデータレートの記述を含み得る。
[0061]図3の説明に戻ると、ワイヤレスデバイス202aは、変換モジュールの出力をアナログ信号に変換するように構成されるデジタルアナログ変換器306をさらに備え得る。たとえば、変換モジュール306の時間領域出力は、デジタルアナログ変換器306によってベースバンドOFDM信号に変換され得る。デジタルアナログ変換器306は、プロセッサ204中でまたは図2のワイヤレスデバイス202の別の要素中で実装され得る。いくつかの態様では、デジタルアナログ変換器306は、トランシーバ214(図2)中でまたはデータ送信プロセッサ中で実装される。
[0062]アナログ信号は送信機310によってワイヤレス送信され得る。アナログ信号は、送信機310によって送信される前に、たとえばフィルタ処理されることによってあるいは中間またはキャリア周波数にアップコンバートされることによって、さらに処理され得る。図3に示す態様では、送信機310は送信増幅器308を含む。送信されるより前に、アナログ信号は送信増幅器308によって増幅され得る。いくつかの態様では、増幅器308は低雑音増幅器(LNA)を備える。
[0063]送信機310は、アナログ信号に基づいてワイヤレス信号中の1つまたは複数のパケットまたはデータユニットを送信するように構成される。それらのデータユニットは、プロセッサ204(図2)および/またはDSP320を使用して、たとえば上記で説明したように変調器302および変換モジュール304を使用して、生成され得る。上記で説明したように生成され、送信され得るデータユニットについて、図5〜図18に関して以下でさらに詳細に説明する。
[0064]図4に、ワイヤレス通信を受信するために図2のワイヤレスデバイス202において利用され得る様々な構成要素を示す。図4に示された構成要素は、たとえば、OFDM通信を受信するために使用され得る。いくつかの態様では、図4に示された構成要素は、1.25MHz以下の帯域幅上でデータユニットを受信するために使用される。たとえば、図4に示された構成要素は、図3に関して上記で説明した構成要素によって送信されたデータユニットを受信するために使用され得る。
[0065]ワイヤレスデバイス202bの受信機412は、ワイヤレス信号中の1つまたは複数のパケットまたはデータユニットを受信するように構成される。以下で説明するように受信され、復号され、またはさもなければ処理され得るデータユニットについて、図5〜図21に関してさらに詳細に説明する。
[0066]図4に示された態様では、受信機412は受信増幅器401を含む。受信増幅器401は、受信機412によって受信されたワイヤレス信号を増幅するように構成され得る。いくつかの態様では、受信機412は、自動利得制御(AGC:automatic gain control)プロシージャを使用して受信増幅器401の利得を調整するように構成される。いくつかの態様では、自動利得制御は、たとえば、利得を調整するために、受信されたショートトレーニングフィールド(STF:short training field)など、1つまたは複数の受信されたトレーニングフィールド中の情報を使用する。当業者はAGCを実行するための方法を理解されよう。いくつかの態様では、増幅器401はLNAを備える。
[0067]ワイヤレスデバイス202bは、受信機412からの増幅されたワイヤレス信号をそれのデジタル表現に変換するように構成されるアナログデジタル変換器410を備え得る。増幅されることに加えて、ワイヤレス信号は、デジタルアナログ変換器410によって変換される前に、たとえばフィルタ処理されることによってあるいは中間またはベースバンド周波数にダウンコンバートされることによって、処理され得る。アナログデジタル変換器410は、プロセッサ204(図2)中でまたはワイヤレスデバイス202bの別の要素中で実装され得る。いくつかの態様では、アナログデジタル変換器410は、トランシーバ214(図2)中でまたはデータ受信プロセッサ中で実装される。
[0068]ワイヤレスデバイス202bは、ワイヤレス信号の表現を周波数スペクトルに変換するように構成される変換モジュール404をさらに備え得る。図4では、変換モジュール404は、高速フーリエ変換(FFT)モジュールによって実装されるものとして示されている。いくつかの態様では、変換モジュールは、それが使用する各ポイントについてシンボルを識別し得る。図3に関して上記で説明したように、変換モジュール404は、複数のモードで構成され得、各モードで信号を変換するために異なる数のポイントを使用し得る。たとえば、変換モジュール404は、32個のトーン上で受信された信号を周波数スペクトルに変換するために32ポイントが使用されるモードと、64個のトーン上で受信された信号を周波数スペクトルに変換するために64ポイントが使用されるモードとを有し得る。変換モジュール404によって使用されるポイントの数は、変換モジュール404のサイズと呼ばれることがある。いくつかの態様では、変換モジュール404は、それが使用する各ポイントについてシンボルを識別し得る。
[0069]ワイヤレスデバイス202bは、データユニットがそれを介して受信されるチャネルの推定値を形成することと、チャネル推定値に基づいてチャネルのいくつかの影響を除去することとを行うように構成される、チャネル推定器および等化器405をさらに備え得る。たとえば、チャネル推定器405は、チャネルの関数を近似するように構成され得、チャネル等化器は、その関数の逆を周波数スペクトルにおけるデータに適用するように構成され得る。
[0070]いくつかの態様では、チャネル推定器および等化器405は、たとえば、チャネルを推定するために、ロングトレーニングフィールド(LTF:long training field)など、1つまたは複数の受信されたトレーニングフィールド中の情報を使用する。チャネル推定値は、データユニットの始端において受信された1つまたは複数のLTFに基づいて形成され得る。このチャネル推定値は、その後、上記1つまたは複数のLTFに続くデータシンボルを等化するために使用され得る。一定の時間期間の後にまたは一定数のデータシンボルの後に、データユニット中で1つまたは複数の追加のLTFが受信され得る。追加のLTFを使用して、チャネル推定値は更新され得、または新しい推定値が形成され得る。この新しいまたは更新されたチャネル推定値は、追加のLTFに続くデータシンボルを等化するために使用され得る。いくつかの態様では、新しいまたは更新されたチャネル推定値は、追加のLTFに先行するデータシンボルを再等化するために使用される。当業者はチャネル推定値を形成するための方法を理解されよう。
[0071]ワイヤレスデバイス202bは、等化されたデータを復調するように構成される復調器406をさらに備え得る。たとえば、復調器406は、たとえばコンスタレーションにおけるビットとシンボルとのマッピングを逆転させることによって、変換モジュール404とチャネル推定器および等化器405とによって出力されたシンボルから複数のビットを判断し得る。それらのビットは、プロセッサ204(図2)によって処理または評価され得るか、あるいはユーザインターフェース222(図2)に情報を表示するかまたはさもなければ出力するために、使用され得る。このようにして、データおよび/または情報が復号され得る。いくつかの態様では、それらのビットはコードワードに対応する。一態様では、復調器406は、QAM(直交振幅変調)復調器、たとえば16QAM復調器または64QAM復調器を備える。他の態様では、復調器406は、2位相偏移変調(BPSK)復調器または4位相偏移変調(QPSK)復調器を備える。
[0072]図4では、変換モジュール404と、チャネル推定器および等化器405と、復調器406とは、DSP420中で実装されるものとして示されている。しかしながら、いくつかの態様では、変換モジュール404と、チャネル推定器および等化器405と、復調器406とのうちの1つまたは複数が、プロセッサ204(図2)中でまたはワイヤレスデバイス202(図2)の別の要素中で実装される。
[0073]上記で説明したように、受信機212において受信されたワイヤレス信号は、1つまたは複数のデータユニットを備える。上記で説明した機能または構成要素を使用して、データユニットまたはそれの中のデータシンボルは、復号され評価される、あるいはさもなければ評価または処理され得る。たとえば、プロセッサ204(図2)および/またはDSP420は、変換モジュール404と、チャネル推定器および等化器405と、復調器406とを使用して、データユニット中のデータシンボルを復号するために、使用され得る。
[0074]AP104とSTA106とによって交換されるデータユニットは、上記で説明したように、制御情報またはデータを含み得る。物理(PHY)レイヤにおいて、これらのデータユニットは物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU:physical layer protocol data unit)と呼ばれることがある。いくつかの態様では、PPDUはパケットまたは物理レイヤパケットと呼ばれることがある。各PPDUはプリアンブルとペイロードとを備え得る。プリアンブルはトレーニングフィールドとSIGフィールドとを含み得る。ペイロードは、たとえば、メディアアクセス制御(MAC)ヘッダまたは他のレイヤのためのデータ、および/またはユーザデータを備え得る。ペイロードは、1つまたは複数のデータシンボルを使用して送信され得る。本明細書のシステム、方法、およびデバイスは、ピーク対電力比が最小限に抑えられたトレーニングフィールドをもつデータユニットを利用し得る。
[0075]図3に示されたワイヤレスデバイス202aは、アンテナを介して送信されるべき単一の送信チェーンの一例を示している。図4に示されたワイヤレスデバイス202bは、アンテナを介して受信されるべき単一の受信チェーンの一例を示している。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス202aまたは202bは、データを同時に送信するために複数のアンテナを使用してMIMOシステムの一部分を実装し得る。
[0076]図5は、ワイヤレス通信を送信および受信するために図2のワイヤレスデバイス202などのワイヤレスデバイスにおいて実装され得るMIMOシステムの機能ブロック図である。MIMOシステムは、図3を参照しながら説明した構成要素の一部または全部を利用し得る。受信機の出力において受信されるべき、送信のためのビットが、エンコーダ504に与えられる。エンコーダ504は、そのビットストリームに対して前方誤り訂正(FEC)コードを適用し得る。FECコードは、ブロックコード、畳み込みコードなどであり得る。符号化されたビットは、符号化されたビットをN個の送信ストリームに分配するインターリービングシステム505に与えられる。
[0077]インターリービングシステム505は、エンコーダ504からの入力ビットストリームをN個の空間ストリームインターリーバ508a、508b、および508nにパースする、ストリームパーサ506を含む。ストリームパーサ506は、空間ストリームの数を与えられ、ラウンドロビンベースでビットをパースし得る。他のパース関数も使用され得る。使用され得る1つのパース関数はkn=NTX*k+nである(すなわち、空間ストリームごとに1ビットを用いて、次いで次の空間ストリームに移る、ラウンドロビンであり、ここで、knは入力ビットインデックスであり、NTXは送信機/空間ストリームの数である)。別のより一般的な関数f(k,n)も使用され得、たとえば、ある空間ストリームに2ビットを送り、次いで次の空間ストリームに移る。各インターリーバ508a、508b、および508nは、それぞれ、その後、フェージングまたは他のチャネル状態による誤りが修復され得るように、ビットを分配し得る。以下で、インターリーバ508a、508b、および508nはインターリーバ508に関連されることがある。
[0078]各送信ストリームは、次いで変調器502a、502b、または502nによって変調され得る。図3を参照しながら上記で説明したように、ビットは、QPSK(1/4位相シフトキーイング)変調、BPSK(一度に1ビットをマッピングする)、16QAM(6ビットのグループをマッピングする)、64QAMなど、変調技法を使用して変調され得る。各ストリームについて変調されたビットは、変換モジュール510a、510b、および510nに与えられ得る。いくつかの実装形態では、変換モジュール510a、510b、および510nは、変調されたビットを周波数領域から時間領域に変換するために逆離散時間フーリエ変換(IDFT:inverse discrete time fourier transform)を実行し得る。変換モジュール510a、510b、および510nは、図3を参照しながら上記で説明したように、異なるモードに従って動作し得る。たとえば、変換モジュール510a、510b、および510nは、32ポイントモードまたは64ポイントモードに従って動作するように構成され得る。いくつかの実装形態では、変調されたビットは、変換モジュール510a、510b、および510nに与えられる前に、時空間ブロックコーディング(STBC:space time block coding)を使用して符号化され得、空間マッピングが実行され得る。変調されたビットが各空間ストリームについて時間領域信号に変換された後、その時間領域信号は、図3を参照しながら上記で説明したように、変換器512a、512b、および512nを介してアナログ信号に変換され得る。その信号は、次いで、送信機514a、514b、および514cを使用して、ならびにアンテナ516a、516b、または516nを使用して、所望の周波数帯域幅(たとえば、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz、またはより高い周波数帯域幅)上でワイヤレス無線空間中に送信され得る。
[0079]いくつかの実施形態では、アンテナ516a、516b、および516nは、別個であり、空間的に分離したアンテナである。他の実施形態では、別個の信号が合成されて、N個よりも少数のアンテナからの異なる偏波になり得る。このことの一例は、空間回転または空間拡散が行われ、複数の空間ストリームが単一のアンテナ上にマッピングされる場合である。いずれの場合も、別個の空間ストリームが異なる方法で編成され得ることを理解されたい。たとえば、ある送信アンテナが、2つ以上の空間ストリームからのデータを搬送し得、またはいくつかの送信アンテナが、ある空間ストリームからのデータを搬送し得る。たとえば、4つの送信アンテナと2つの空間ストリームとを用いた送信機の事例について考える。各空間ストリームは、その場合、2つの送信アンテナ上にマッピングされ得、したがって2つのアンテナが、ただ1つの空間ストリームからのデータを搬送している。
[0080]図6は、ワイヤレス通信を受信するために図2のワイヤレスデバイス202などのワイヤレスデバイスにおいて実装され得る例示的なMIMOシステムの機能ブロック図である。MIMOシステムはさらに、図4を参照しながら説明した構成要素の一部または全部を利用し得る。ワイヤレスデバイス202bは、図5のアンテナ516a、516b、および516nからの送信を同時に受信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス202bは、N個の受信回路に結合されたN個のアンテナ518a、518b、および518n、または618a、681b、および681n(適宜に、別個の偏波を計数する)においてチャネルから信号を受信する。それらの信号は、次いで、受信された信号を増幅するように構成される増幅器をそれぞれ含み得る受信機620a、620b、および620nに与えられる。それらの信号は、次いで、変換器622a、622b、および622nを介してデジタル形式に変換され得る。
[0081]変換された信号は、次いで、変換モジュール624a、624b、および624nを介して周波数スペクトルに変換され得る。上記で説明したように、変換モジュール624a、624b、および624nは、様々なモードに従って、ならびに使用されるサイズおよび帯域幅に従って動作し得る(たとえば、32ポイント、64ポイントなど)。変換された信号は、図4を参照しながら上記で説明したのと同様に機能し得る、それぞれのチャネル推定器および等化器ブロック626a、626b、および626nに与えられ得る。チャネル推定の後に、その出力は(たとえば、図5のMIMO検出器528に対応する)MIMO検出器628に与えられ得、MIMO検出器628は、その後それの出力を復調器630a、630b、および630nに与え得、復調器630a、630b、および630nは、上記で説明したような変調技法のうちの1つに従ってビットを復調し得る。復調されたビットは、次いでデインターリーバ632a、632b、および632nに与えられ得、デインターリーバ632a、632b、および632nは、ビットをストリームデパーサ634中に受け渡し得、ストリームデパーサ634は、それらのビットを単一ビットストリームにして(たとえば、図5のMIMO検出器528に対応する)デコーダ636中に与え得、デコーダ636は、それらのビットを適切なデータストリームに復号し得る。
[0082]上記で説明したように、AP104とSTA106とによって交換されるデータユニットは、上記で説明したように、物理(PHY)レイヤパケットまたは物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)の形態の、制御情報またはデータを含み得る。
[0083]図7は、物理レイヤパケット700のプリアンブル702とペイロード710との例示的な構造を示すブロック図である。プリアンブル702は、既知の値のSTFシーケンスを含むショートトレーニングフィールド(STF)704を含み得る。いくつかの態様では、STFは、パケット検出のために(たとえば、パケットの開始を検出するために)および粗い時間/周波数の推定のために使用され得る。STFシーケンスは、低いPAPRを有するように最適化され、特定の周期性をもつ非0トーンのサブセットを含み得る。STF704は1つまたは複数のOFDMシンボルにまたがり得る。いくつかの態様では、プリアンブル702は、1つまたは複数のOFDMシンボルにまたがり得、既知の非0値の1つまたは複数のLTFシーケンスを含み得る、ロングトレーニングフィールド(LTF)706をさらに含み得る。LTFは、チャネル推定、精細な時間/周波数の推定、およびモード検出のために使用され得る。さらに、いくつかの態様では、プリアンブル702は、上記で説明したように信号フィールド(SIG)708を含み得、SIG708は、一態様では、モード検出目的と送信パラメータの判断とのために使用される、いくつかのビットまたは値を含み得る。
[0084]本明細書で説明するいくつかの実装形態は、スマートメータリングのために使用され得、またはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る、ワイヤレス通信システムを対象とし得る。これらのワイヤレス通信システムは、センサー適用例を与えるために使用されるか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。そのようなシステムにおいて使用されるワイヤレスデバイスは、代わりにまたはさらに、ヘルスケアの情況において、たとえば、パーソナルヘルスケアのために使用され得る。それらのデバイスはまた、(たとえば、ホットスポットとともに使用する)拡張された範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、監視のために使用され得る。したがって、いくつかの実装形態は、約150Kpbsなどの低いデータレートを使用し得る。実装形態は、さらに、802.11bなどの他のワイヤレス通信よりも増加したリンクバジェット利得(たとえば、約20dB)を有し得る。低いデータレートに従って、ワイヤレスノードが住宅環境において使用するために構成される場合、いくつかの態様は、電力増幅を用いない良好な住宅内カバレージの実装形態を対象とし得る。さらに、いくつかの態様は、MESHプロトコルを使用せずにシングルホップネットワーキングを対象とし得る。さらに、いくつかの実装形態により、他のワイヤレスプロトコルよりも、電力増幅を用いた著しい屋外カバレージの改善が生じ得る。さらに、いくつかの態様は、大きい屋外遅延拡散とドップラーに対する低減感度とに適応し得る実装形態を対象とし得る。いくつかの実装形態は、従来のWiFiと同様のLO精度を達成し得る。
[0085]したがって、いくつかの実装形態は、サブギガヘルツ帯域中のワイヤレス信号を送信および受信することを対象とする。一態様では、これにより、たとえば、8.5dBの伝搬利得が生じ得る(たとえば、900MHz対2.4GHzにより利用可能)。別の態様では、サブギガヘルツ信号を使用することによって障害ロスが低減され得、これにより、たとえば、3dBの利得が生じ得る。
[0086]いくつかの実装形態は、サブギガヘルツ帯域中の低い帯域幅を用いてワイヤレス信号を送ることをさらに対象とする。これは、他のワイヤレス通信システムよりも大きいリンクバジェット利得を達成することをさらに可能にし得る。たとえば、例示的な一実装形態では、シンボルは、1MHzの帯域幅を使用して送信または受信されるように構成され得る。図2のワイヤレスデバイス202は、いくつかのモードのうちの1つで動作するように構成され得る。あるモードでは、OFDMシンボルなどのシンボルが、1MHzの帯域幅を使用して送信または受信され得る。別のモードでは、シンボルが、2MHzの帯域幅を使用して送信または受信され得る。4MHz、8MHz、16MHzなどの帯域幅を使用してシンボルを送信または受信するために追加のモードも与えられ得る。帯域幅はチャネル幅と呼ばれることもある。
[0087]各モードは、情報を送信するために異なる数のトーン/サブキャリアを使用し得る。たとえば、一実装形態では、(1MHzの帯域幅を使用してシンボルを送信または受信することに対応する)1MHzモードが32個のトーンを使用し得る。一態様では、1MHzモードを使用することは、20MHzなどの帯域幅と比較して13dBの雑音低減を実現し得る。さらに、チャネル状態に応じて4〜5dBのロスが生じ得る、より低い帯域幅による周波数ダイバーシティロスなど、影響を克服するために、低レート技法が使用され得る。32個のトーンを使用して送信または受信されるシンボルを生成/評価するために、上記の図3および図4を参照しながら上記で説明した変換モジュール304または404は、32ポイントモード(たとえば、32ポイントIFFTまたはFFT)を使用するように構成され得る。32個のトーンは、データトーン、パイロットトーン、ガードトーン、およびDCトーンとして割り振られ得る。一実装形態では、24個のトーンがデータトーンとして割り振られ得、2つのトーンがパイロットトーンとして割り振られ得、5つのトーンがガードトーンとして割り振られ得、1つのトーンがDCトーンのために予約され得る。この実装形態では、シンボル持続時間は、サイクリックプレフィックスを含む40μsであるように構成され得る。
[0088]たとえば、ワイヤレスデバイス202a(図3)は、1MHzの帯域幅を使用したワイヤレス信号を介した送信のためのパケットを生成するように構成され得る。一態様では、その帯域幅は約1MHzであり得、ここで、約1MHzは0.8MHz〜1.2MHzの範囲内であり得る。パケットは、上記で説明したようにDSP320(図3)または他のプロセッサを使用して、説明したように割り振られた32個のトーンを有する1つまたは複数のOFDMシンボルから形成され得る。送信チェーン中の変換モジュール304(図3)は、パケットを時間領域信号に変換するために32ポイントモードに従って動作するIFFTモジュールとして構成され得る。送信機310(図3)は、次いで、パケットを送信するように構成され得る。
[0089]同様に、ワイヤレスデバイス202b(図4)は、1MHzの帯域幅上でパケットを受信するように構成され得る。一態様では、その帯域幅は約1MHzであり得、ここで、約1MHzは0.8MHz〜1.2MHzの範囲内であり得る。ワイヤレスデバイス202bは、時間領域信号を周波数スペクトルに変換するために32ポイントモードに従って動作するFFTモジュールとして構成され得る、受信チェーン中の変換モジュール404(図4)を含むDSP420を含み得る。DSP420は、パケットを評価するように構成され得る。1MHzモードは、低いデータレートと「通常」レートとの両方のための変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)をサポートし得る。いくつかの実装形態によれば、プリアンブル702は、以下でさらに説明するように、信頼できる検出と改善されたチャネル推定とを提供する低レートモードのために設計され得る。各モードは、そのモードと所望の特性とについて送信を最適化するように構成される対応するプリアンブルを使用するように構成され得る。
[0090]1MHzモードに加えて、64個のトーンを使用してシンボルを送信および受信するために使用され得る、2MHzモードがさらに利用可能であり得る。一実装形態では、64個のトーンは、52個のデータトーン、4つのパイロットトーン、1つのDCトーン、および7つのガードトーンとして割り振られ得る。したがって、図3および図4の変換モジュール304または404は、2MHzシンボルを送信または受信するとき、64ポイントモードに従って動作するように構成され得る。また、シンボル持続時間は、サイクリックプレフィックスを含む40μsであり得る。対応する異なるサイズのモードで動作する変換モジュール304または404(たとえば、128ポイントFFT、256ポイントFFT、512ポイントFFTなど)を使用し得る、異なる帯域幅(たとえば、4MHz、8MHz、および16MHz)を用いた追加のモードが与えられ得る。さらに、上記で説明したモードの各々は、さらに、シングルユーザモードとマルチユーザモードの両方に従って、構成され得る。2MHz以下の帯域幅を使用するワイヤレス信号は、帯域幅、電力、およびチャネルの制限の広い範囲にわたってグローバル規制制約を満たすように構成される、ワイヤレスノードを与えるための様々な利点を与え得る。
[0091]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202(図2)は、いくつかのワイヤレス規格に従って、たとえば、802.11規格のうちの1つに従って動作するように構成される。この構成では、ワイヤレスデバイス202は、2.4GHzまたは5GHz帯域中の20MHzチャネル幅で動作するためのモード、ならびに2.4GHz帯域中の40MHzチャネル幅で動作するためのモードを有し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス202は802.11ac規格に従って動作するように構成される。この構成では、ワイヤレスデバイス202は、20MHz、40MHz、および80MHzのチャネル幅の各々で動作するためのモードを有する。概して、変換モジュール304または404は、ワイヤレスデバイス202が20MHz帯域で動作しているときは64個のトーンを使用し得、ワイヤレスデバイス202が40MHz帯域で動作しているときは128個のトーンを使用し得、ワイヤレスデバイス202が80MHz帯域で動作しているときは256個のトーンを使用し得る。
[0092]いくつかの態様では、(たとえば、プロセッサ204またはDSP220などの)コントローラが、上記で説明したようにサブギガヘルツ帯域で動作するようにワイヤレスデバイス202図2の動作を調整するように構成される。一実装形態では、上記で説明したように1MHz、2MHz、4MHzなどのモードに従って動作するために、プロセッサ204は、ワイヤレスデバイス202が、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、または16MHzモードで動作することになるように、ワイヤレスデバイス202中の構成要素のうちの1つまたは複数をダウンクロックするように構成され得る。そのようなダウンクロックされた動作中に、変換モジュール304または404によって使用されるトーンの数は、いくつかの態様では同じままであり得る。
[0093]ワイヤレスデバイス202の動作をダウンクロックすることは、図2に示した構成要素のうちの1つまたは複数を低減されたクロックレートで動作させることを備え得る。たとえば、上記ダウンクロックすることは、たとえばプロセッサ204、信号検出器218、DSP220、および/または他のデジタル信号回路のうちの1つまたは複数のタイミング設定を調整するか、修正するか、または割り当てることによって、これらの構成要素をより低いレートで動作させることを備え得る。いくつかの態様では、ダウンクロックされた動作は、プロセッサ204からのコマンドに応答して実行される。いくつかの態様では、プロセッサ204は、20MHz、40MHz、または80MHzのチャネル幅で動作するときに使用されるクロック信号と比較して低減されたクロック信号を与える。
[0094]いくつかの態様では、プロセッサ204は、図2のワイヤレスデバイス202の動作が係数10で(たとえば、10×で)ダウンクロックされることを引き起こすように構成される。そのような構成では、20MHzチャネル幅での動作は2MHzチャネル幅での動作にダウンクロックされることになり、40MHzチャネル幅での動作は4MHzチャネル幅での動作にダウンクロックされることになる。さらに、80MHzチャネル幅での動作は8MHzチャネル幅での動作にダウンクロックされることになり、160MHzチャネル幅での動作は16MHzチャネル幅での動作にダウンクロックされることになる。
[0095]上記で説明したのと同様に、一態様では、OFDMシンボルの送信または受信のための1MHz帯域幅が使用されるとき、32ポイント変換モジュール304または404が使用され得る。この場合、トーンは、24個のデータトーン、2つのパイロットトーン、5つのガードトーン、およびDCトーンとして割り振られ得る。別の態様では、OFDMシンボルの送信または受信のための2MHz帯域幅が使用されるとき、64ポイント変換モジュール304または404が使用され得る。この場合、トーンは、52個のデータトーン、4つのパイロットトーン、7つのガードトーン、およびDCトーンとして割り振られ得る。さらに別の態様では、OFDMシンボルの送信または受信のための4MHz帯域幅が使用されるとき、図3および図4の64ポイント変換モジュール304または404が使用され得る。この場合、トーンは、108個のデータトーン、6つのパイロットトーン、11個のガードトーン、および3つのDCトーンとして割り振られ得る。またさらなる態様では、OFDMシンボルの送信または受信のための8MHz帯域幅が使用されるとき、256ポイント変換モジュール304または404が使用され得る。この場合、トーンは、234個のデータトーン、8つのパイロットトーン、11個のガードトーン、および3つのDCトーンとして割り振られ得る。したがって、これらの帯域幅のためのトーン間の間隔は31.25KHzであり得る。さらに、シンボル持続時間は、4μs(ショートサイクリックプレフィックスの場合)または8μs(ロングサイクリックプレフィックスの場合)のいずれかのサイクリックプレフィックスを含む40μsであり得る。アウトドア遅延拡散に適応するために、より長いサイクリックプレフィックスが使用され得る。さらに、サイクリックプレフィックスオーバーヘッドを管理可能に保つために、大きいシンボル持続時間が必要とされ得る。
[0096]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202の動作がダウンクロックされる量は、あらかじめ判断される。たとえば、ダウンクロッキング係数は、メモリ206またはプロセッサ204に記憶され、ワイヤレスデバイス202の開始時にロードされ得る。そのような構成では、プロセッサ204により、ワイヤレスデバイス202は、あらかじめ判断されたまたはロードされたダウンクロッキング係数に従ってダウンクロックモードで動作し得る。
[0097]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202の動作が所与の時間にダウンクロックされる量は、現場で判断され得る。たとえば、信号検出器218は、受信機212によって受信されたビーコンまたはパイロットからダウンクロッキング係数を判断し得る。いくつかの態様では、この係数は、デバイスの開始時に、またはネットワークに初めて接続するときに、判断される。いくつかの態様では、新しい係数が、ワイヤレスデバイス202のハンドオフ中に、またはワイヤレスデバイス202が新しいネットワークに接続するたびに、判断される。いくつかの態様では、あらかじめ判断された係数が、受信されたビーコンまたはパイロットに基づいてなど、受信された信号に基づいて、修正または更新され得る。このようにして、ワイヤレスデバイス202は、たとえば、そのデバイスのロケーション、またはそのデバイスが接続しているネットワークに従って、異なる帯域幅で動作し得る。プロセッサ204により、ワイヤレスデバイス202は、判断されたダウンクロッキング係数に従ってダウンクロックモードで動作し得る。
[0098]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202は、ダウンクロックモードで動作するように永続的に構成される。たとえば、ワイヤレスデバイス202の構成要素は、有線接続され得るか、またはそのデバイスがダウンクロックされた動作を常に実行することを引き起こす、それらの構成要素にインストールされたファームウェアを有し得る。そのような態様では、ワイヤレスデバイス202は、20MHz、40MHz、および80MHzのチャネル幅で通信することが不可能であり得る。さらに、ダウンクロッキングの係数は、そのような態様では固定であり得る。たとえば、上記構成要素は、固定ダウンクロッキング係数のみを実装するように製造および/または設置され得る。他の態様では、ワイヤレスデバイスは、20MHz、40MHz、および80MHzのチャネル幅のいずれかで動作させられ得、または1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzのチャネル幅で動作するようにプロセッサ204によって選択的にダウンクロックされ得る。
[0099]いくつかの実装形態では、サブギガヘルツ範囲(たとえば、900MHz)中で送信するとき、反復モードが使用され得、その場合、反復コーディングが実装される。反復モードは、それほど多くのプリアンブルオーバーヘッドを犠牲にすることなしに、長い距離にわたって正確な送信を可能にし得る。いくつかの実装形態では2×反復符号化が使用され得る。たとえば、反復符号化は、良好な住宅内カバレージを与えるために、わずか105dBのパスロスを可能にし得る。ワイヤレスセンサーネットワークを使用するとき、反復コーディングがない場合、顧客は、より高い電力のセンサーを届きにくい場所に設置しなければならないことがある。2つのタイプのセンサー(「届きやすい場所」のためのセンサー対「届きにくい場所」のためのセンサー)を販売することは実用的でないことがある。さらに、高電力センサーは、ピーク電流ドレインにより低電力バッテリー(たとえば、ボタン電池)を用いて動作することが可能でないことがある。代替的に、反復がない場合、複数のAPが設置され得る。しかしながら、APのロケーションと構成とを選定することは、平均的な消費者にとって自明でないことがある。したがって、反復コーディングは、センサーネットワークなどの低データレート適用例のためのいくつかの実装形態に様々な利点を与え得る。
[00100]一例として、一態様では、BPSKレート1/2コーディングが4×反復とともに使用され、94Kbpsが得られ得る。別の態様では、BPSKレート1/2コーディングが2×反復とともに使用され、188Kbpsが得られ得る。さらに別の態様では、BPSKレート1/2コーディングが使用され、375Kbpsが得られ得る。さらなる態様では、64QAMレート3/4コーディングが使用され、3.75Mbpsが生じ得る。
[00101]いくつかの実装形態では、1MHzモードおよび2MHzモードは、相互運用可能であることを必要とされ、相互運用可能であるように構成され得る。2つの必要とされるモードを使用することは、デバイスが、一部の規制領域のために構成され得るが、他の規制領域のために動作しないことがある、問題を回避し得、規制制約が変化し、あまり限定的でない通信が可能になった場合、デバイスがより多くのオプションを有することを可能にし得る。セルラーオフロードのために、より高い帯域幅(たとえば、8MHz)が使用され得る。
[00102]図7を参照すると、上記で説明したような帯域幅を用いてサブギガヘルツ帯域中でパケットを送信するとき、プリアンブル702は、異なるモードの間で検出するためにプリアンブルの初期状態でロバストなモード検出を有するように設計され得る。プリアンブル702は、さらに、オーバーヘッドを最小限に抑えることと、1MHzモードを使用して送信するデバイスと2MHz以上のモードを使用して送信するデバイスとの適切な共存を可能にすることとを行うように最適化され得る。プリアンブル702は、1MHz送信(32ポイントFFT)と2MHz送信(64ポイントFFT)との間で検出するためにプリアンブルの初期状態でロバストなモード検出を有するように設計され得る。物理レイヤパケット700は、一態様では、より大きい距離にわたるデータの送信を可能にするために、異なるデータレート用に送信のために生成され得る。たとえば、物理レイヤパケット700は、上記で説明したように、別の「通常」データレートとともに低いデータレート用に生成され得る。
[00103]図8Aは、いくつかの実装形態による、実質的に1MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケット800aのプリアンブル802aとペイロード810aとの例示的な構造を示すブロック図である。物理レイヤパケット800aは、上記で説明したように32個のトーンを用いてOFDMシンボルを送信するための32ポイントFFTモードに従って構成される変換モジュール304(図3)を使用して生成され得る。
[00104]プリアンブル802aはショートトレーニングフィールド(STF)804aを含み得る。STF804aは、特に選定された周期性をもつ非0トーンのサブセットに対応する非0値のサブセットをもつ既知の値のシーケンスを含み得る。非0トーンの周期性は、2MHzなどのより高い帯域幅中で使用されるSTFシーケンスのために使用されるのと同じであり得る。いくつかの実装形態では、STFフィールド804aは、反復コーディングの場合は3dBだけなど、増加され得る。STF804aは4つのOFDMシンボルにわたって送られ得、その場合、各シンボルは既知のSTFシーケンスを反復する。
[00105]プリアンブル802aはロングトレーニングフィールド(LTF)806aをさらに含み得る。LTF806aは、4つのOFDMシンボルから形成され得、各シンボル中で送信されるLTFシーケンスを含み得る。LTFシーケンスは、すべてのパイロットおよびデータのトーンについて、非0トーンに対応する既知の非0値から形成され得る。いくつかの実装形態では、LTFシーケンスは、したがって26個の非0値を含み得る。
[00106]プリアンブル802aはシグナリングフィールド(SIG)808aをさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、SIGフィールド808aは反復コーディングされ得る。いくつかの実装形態では、SIGフィールド808aは2×反復コーディングされ得る。物理レイヤパケット800aは、データのために割り振られた各OFDMシンボル中で24個のトーンを使用して生成され得るペイロード810aをさらに含み得る。プリアンブル802aは、低いレートまたは通常レートのいずれかの1MHz送信を生成するために使用され得る。プリアンブル802aはシングルユーザモードに従って使用され得る。
[00107]上記で説明したように、1MHzモードのためのSIGフィールド808aは2つのシンボルであり得る。一実装形態では、SIGフィールド808aへのエントリは、以下の表1に示すエントリに対応し得る。したがって、SIGフィールド808aは36ビットを含み得る。SIGフィールド808aはBPSKレート1/2反復2×でコーディングされ得る。
[00108]図8Bは、シングルユーザモードによる、実質的に2MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケット800bのプリアンブル802bとペイロード810bとの例示的な構造を示すブロック図である。物理レイヤパケット800bは、上記で説明したように64個のトーンを用いてOFDMシンボルを送信するための64ポイントFFTモードに従って構成される変換モジュール304(図3)を使用して生成され得る。
[00109]プリアンブル802bはショートトレーニングフィールド(STF)804bを含み得る。STF804bは、判断された周期性をもつ64個のトーン上での非0トーンのサブセットに対応する非0値のサブセットをもつ既知の値のシーケンスを含み得る。非0トーンの周期性は、1MHz送信のために使用されるSTFシーケンスのために使用されるのと同じであり得る。プリアンブル802bはロングトレーニングフィールド(LTF)806bをさらに含み得る。LTF806bは、2つのOFDMシンボルから形成され得、各シンボル中で送信されるLTFシーケンスを含み得る。LTFシーケンスは、すべてのパイロットおよびデータのトーンについて、非0トーンに対応する非0値を備え得る。LTFシーケンスは、したがって、いくつかの実装形態では56個の非0値を含み得る。プリアンブル802bはシグナリングフィールド(SIG)808bをさらに含み得る。SIGフィールド808bは2つのOFDMシンボルから形成され得る。SIGフィールド808bの2つのOFDMシンボルは、それぞれQBPSK回転され得る。2つ以上の空間ストリームが使用されている場合、(たとえば、2つ以上ある場合、LTF804bが第1の空間ストリームに対応し得るので)プリアンブル802bは、使用されている追加の空間ストリームの各々について追加のロングトレーニングフィールド(LTF)816bを含み得る。物理レイヤパケット800bは、データのために割り振られた各OFDMシンボル中で52個のトーンを使用して生成され得るペイロード810bをさらに含み得る。プリアンブル802bはシングルユーザモードに従って使用され得る。
[00110]図8Cは、マルチユーザモードによる、2MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケット800cのプリアンブル802cとペイロード810cとの例示的な構造を示すブロック図である。図8Bを参照しながら上記で説明したように、物理レイヤパケット800cは、64個のトーンを用いてOFDMシンボルを送信するための64ポイントFFTモードに従って構成される変換モジュール304(図3)を使用して生成され得る。
[00111]プリアンブル802cはショートトレーニングフィールド(STF)804cを含み得る。STF804cは、判断された周期性をもつ64個のトーン上での非0トーンのサブセットに対応する非0値のサブセットをもつ既知の値のシーケンスを含み得る。非0トーンの周期性は、1MHz送信のために使用されるSTFシーケンスのために使用されるのと同じであり得る。プリアンブル802cはロングトレーニングフィールド(LTF)806cをさらに含み得る。LTF806cは、2つのOFDMシンボルから形成され得、各シンボル中で送信されるLTFシーケンスを含み得る。LTFシーケンスは、すべてのパイロットおよびデータのトーンについて、非0トーンに対応する非0値を備え得る。LTFシーケンスは、したがって、いくつかの実装形態によれば56個の非0値を含み得る。プリアンブル802cはシグナリングフィールド(SIG)808cをさらに含み得る。SIGフィールド808cは2つのOFDMシンボルから形成され得る。SIGフィールド808cの2つのOFDMシンボルのうちの第1のOFDMシンボルは、QBPSK回転され得る。一態様では、これにより、受信機は、SIGフィールドシンボルのうちの1つのみがQBPSK回転されるかどうかに基づいて、パケット800cがマルチユーザモードパケットであるのかシングルユーザモードパケットであるのかを検出することが可能になる。プリアンブル802cは超高スループットショートトレーニングフィールド(VHT−STF:very high throughput short training field)814cをさらに含み得る。VHT−STF814cは、IEEE802.11ac送信のために使用されるVHT−STFに対応し得る。プリアンブル802cは、使用されている各空間ストリームに対応する1つまたは複数の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF:very high throughput long training field)816cをさらに含み得る。VHT−LTF816cは、IEEE802.11ac送信のために使用されるVHT−LTFに対応し得る。プリアンブル802cは超高スループット信号フィールド(VHT−SIG−B:very high throughput signal field)818cをさらに含み得る。VHT−SIG−B818cは、IEE802.11ac送信のために使用されるVHT−SIG−Bに対応し得る。物理レイヤパケット800cは、データのために割り振られた各OFDMシンボル中で52個のトーンを使用して生成され得るペイロード810cをさらに含み得る。プリアンブル802cはマルチユーザモードに従って使用され得る。
[00112]32ポイントモード(すなわち、1MHz)と64ポイントモード(2MHz)とを区別することは、32トーンモードおよび64トーンモード上で周波数において直交するLTFシーケンスを使用することによって、または第1のSIGシンボルに対するQBPSK回転を検出することによって、行われ得る。
[00113]上記で説明したように、ワイヤレスデバイス202は、4MHz、8MHz、16MHz、および32MHzの場合など、2MHzよりも大きい帯域幅上での送信のためのOFDMシンボルを生成するように構成され得る。いくつかの実装形態では、2MHzよりも大きい帯域幅上でOFDMシンボルを送るとき、SIGフィールド808b(図8B)は、OFDMシンボルのあらゆる2MHzセグメントにおいて複製され得、そのシンボルの帯域幅を判断することが可能であるように使用され得る。SIGフィールドのためのOFDMシンボルは、データのために割り振られた52個のトーンを使用し得るので、SIGフィールドの複製により、より高い帯域幅(4MHz、8MHz、16MHz)について7つのガードトーン(シンボルの端部の3つのトーンおよび4つのトーン)が残り得る。
[00114]場合によっては、LTF806bおよび/またはSIG808bのフィールド(図8B)のために追加のガードトーンを使用することが望ましいことがある。たとえば、4MHz、8MHz、および16MHzのプリアンブルシンボルは、802.11ac送信の40MHz、80MHz、および160MHzのために使用される対応するシンボルに対応することが望ましいことがある。一例として、LTF806bは、OFDMシンボルがそれぞれ4MHz、8MHz、および16MHzのためのものであるかどうかに応じて、40MHz、80MHz、および160MHzの802.11ac送信のためのVHT−LTFを使用し得る。40MHz、80MHz、および160MHzのためのVHT−LTFは、11個のガードトーン(5/6)を有するので、これらのVHT−LTFを使用することは、たとえばSIG808bフィールドがデータのために52個のトーンを割り振った場合、各エッジにおける2つのトーンについてチャネル推定のために非0値を与えないことがある。さらに、LTF806bおよびSIG808bが、52個のデータトーンを使用して(すなわち、より少ないガードトーンを有して)送信される場合、より大きい帯域幅(4MHz、8MHz、および16MHz)を使用して送信されているシンボルについて、より厳しいフィルタ処理要件があり得る。2MHz送信のために使用されるLTF802bを複製することは、そのLTFが52個の非0トーンを使用し、したがって同じガードトーン問題が残るので、これらの問題に適切に対処することができないことがある。したがって、2、4、および8MHzの送信のために、最適化されたLTF806bおよびSIG808bが与えられ得る。一態様では、それらのフィールドは、IEEE802.11acパケットのために使用される20、40、および80MHzのLTFシーケンスを再利用することが可能であるように選定される。
[00115]したがって、一実装形態では、図8Bおよび図8Cに示す2MHzパケットについて、SIGフィールド808bおよび808cは、パケット800bおよび800cのフィールドの残部とは異なるトーン割振りを使用して送信され得る。たとえば、SIGフィールド808bおよび808cは、52個のデータトーンではなく48個のデータトーンを使用して送信され得る。これは、802.11aトーン割振りのL−SIGのために使用されるトーン割振りに対応し得る。このSIGフィールド808bおよび808cは、次いで、2MHz上での送信のために各2MHzセグメントについて複製され得る。別の実装形態では、STF804bおよび804c、LTF806bおよび806c、ならびにSIGフィールド808bおよび808cは、パケットのフィールドの残部とは異なるトーン割振りを使用して送信のために生成され得る。たとえば、STF804bおよび804c、LTF806bおよび806c、ならびにSIGフィールド808bおよび808cは、データのために割り振られた48個のトーンを使用して送信のために生成され得る。
[00116]上記で説明したように、2MHzモードのためのSIGフィールド808bおよび808cは、2つのシンボルを使用し、最高52ビットのデータを送信する。SIGフィールド808bおよび808cへのエントリは、以下の表2に示すエントリに対応し得る。影なしである最初の26ビットは第1のシンボルに対応し得、影つきである最後の26ビットは第2のシンボルに対応し得る。52ビットのデータが下記の表に示されているが、ただし、上記で説明したように、いくつかの実装形態では、SIGフィールド808bおよび808cは48個のデータトーンを使用して送られ得、したがってSIGフィールドは48ビットに対応し得ることを諒解されたい。対応する一実装形態では、以下の表2に示す予約済みビットの数は、48ビットが送信または受信されるように、低減され得る。
[00117]一態様では、OFDMワイヤレス信号の送信のために使用される周波数帯域外の送信機の放出を低減することが望ましいことがある。たとえば、1MHzの帯域幅上でワイヤレス信号を介してOFDMシンボルを送信するとき、信号を送信するために使用される1MHz帯のエッジの外側または近くに放出(たとえば、電磁放射)があることがある。これらのエリアは外側帯域と呼ばれることがあり、そのような放出は外側帯域放出と呼ばれることがある。これらの放出は、アンテナ216(図2)にワイヤレス信号を与えるために使用される電力増幅器308(図3)の高調波および不完全性または他の原因の結果であり得る。外側帯域と重複し得る異なる周波数において送信する他の信号との干渉を防ぐためおよび様々な他の理由のために、外側帯域中の放出を低減することが望ましいことがある。一態様では、キャリアの中心周波数からの異なる周波数オフセットにおいて許容される放出のレベルを指定する調整があり得る。したがって、他の信号との干渉を防ぎ、様々な規制要件を満たすように外側帯域中の放出に対する制限を与えることが望ましいことがある。
[00118]一態様では、放出のレベルは、ワイヤレス信号の電力が周波数とともにどのくらい分散されるかのレベルを記述し得るワイヤレス信号の電力スペクトル密度(PSD)によって特徴づけられまたは測定され得る。言い換えれば、電力スペクトル密度は、様々な周波数にわたって分散された総平均電力を記述し得る。送信機210は、キャリアの中心周波数からの異なる周波数オフセットにおける送信信号の電力スペクトル密度(PSD)によって示される放出のレベルを制限するように構成され得る。一態様では、ワイヤレス信号を送ることが望ましい電力スペクトル密度レベルが、0dBr(すなわち、信号の最大スペクトル密度に対して0dB)帯域幅として記述され得る。たとえば、1MHz OFDM送信の場合、送信機210は、中心周波数を中心とした0.9MHzに対する(たとえば、中心周波数から±0.45の)電力スペクトル密度が実質的に0dBrであるように、シンボルを送信するように構成され得る。この0.9MHz範囲外で、送信機210は、中心周波数からの異なる周波数オフセットにおける放出を制限または低減するようにシンボルを送信するように構成され得る。
[00119]一実施形態では、送信機210は、以下の表3に示されるように電力スペクトル密度が周波数オフセットにおいてある量だけ低減されるように、1MHzシンボルを送信するように構成され得る。例としてのため、上述のように、送信機は、使用されるキャリアの中心周波数から±0.45MHzの電力スペクトル密度が実質的に0dBrであるように、1MHzシンボルを送信するように構成され得る。送信機210は、電力スペクトル密度が中心周波数から±0.45MHzよりも大きい周波数において0dBrよりも低くなるように、1MHzシンボルを送信するように構成され得る。
[00120]さらに、いくつかの実施形態では以下の表3に示されるように、中心周波数から±0.55MHzよりも遠い周波数において、送信機210は、電力スペクトル密度が−20dBrよりも低くなるように、シンボルを送信するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、以下でさらに図示および説明するように、送信機210は、中心周波数から±0.45MHzと±0.55MHzとの間の最大電力スペクトル密度が2つのオフセット±0.45MHzと±0.55MHzとの間の差および電力スペクトル密度の低下量−20dBrによって少なくとも部分的に定義される関数によって定義されるように、シンボルを送信するように構成され得る。
[00121]いくつかの実施形態では、中心周波数から±1MHzよりも遠い周波数において、送信機210は、電力スペクトル密度が−28dBrよりも低くなるように、シンボルを送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、送信機210は、±0.55MHzと1MHzとの間の最大電力スペクトル密度がそれぞれ2つのオフセット±0.55MHzと±1MHzとの間の差および電力スペクトル密度の低下量−8dBrの関数であるように、シンボルを送信するように構成され得る。
[00122]いくつかの実施形態では、中心周波数から±1.5MHzよりも遠い周波数において、送信機210は、電力スペクトル密度が−40dBrよりも低くなるように、シンボルを送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、送信機210は、±1MHzと±1.5MHzとの間の最大電力スペクトル密度がそれぞれ2つのオフセット±1MHzと±1.5MHzとの間の差および電力スペクトル密度の低下量−12dBrの関数であるように、シンボルを送信するように構成され得る。
[00123]送信機210は、シンボルの電力スペクトル密度が、1MHzのためのしきい値を参照しながら上記で説明したのと同様に表3に上記で示したしきい値に従っているように、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzシンボルを送信するようにさらに構成され得る。さらに、参照1MHzシンボルとともに同じく上記で説明したように、送信機210は、表3に示した周波数オフセット間の最大電力スペクトル密度が周波数オフセット間の差と表3において定義されている電力スペクトル密度の低下量との関数であるように、送信するように構成され得る。図9は、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための周波数に応じた電力スペクトル密度の例示的な送信限界のプロットである。図9のプロットは表3中の値に対応し得る。
[00124]図10A、図10B、図10C、図10D、および図10Eは、一実施形態による、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための例示的なスペクトルマスクの図である。図10A、図10B、図10C、図10D、および図10Eのマスク中に示すしきい値のポイントは、上記の表3において定義されているしきい値に対応し得る。より詳細には、たとえば、図10Aに示すマスクは、上記で説明し、表3に示した中心周波数からの様々な周波数オフセットにおいて、送信機が1MHzシンボルを送信するように構成される最大電力スペクトル密度値を定義し得る。さらに、図10A中のマスクは、いくつかの実施形態では、周波数オフセット間の最大電力スペクトル密度がしきい値間の線に直線的に沿ったポイントとして定義され得ることをさらに示す。たとえば、0.45MHzと0.55MHzとの間では、送信機210は、最大電力スペクトル密度が0.45MHzと0.55MHzとの間の線上に示された電力スペクトル密度レベルに沿って降下するように、送信するように構成され得る。したがって、送信機210は、電力スペクトル密度が、図10A中のしきい値によって画定された線を下回るように、送信するように構成され得る。同様に、送信機210は、電力スペクトル密度が、図10B、図10C、図10D、および図10Eにそれぞれ示した電力スペクトル密度限界を下回るように、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzシンボルを送信するように構成され得る。
[00125]低電力送信機デバイスは−40dBrを満たすように要求されることはなく、一般値が許容され得る。0dBm送信に対して−40dBrレベルを仮定すると、1MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と1.5MHz周波数オフセット以上における−40dBm/MHzとを有し得、2MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と3MHz周波数オフセット以上における−43dBm/MHzとを有し得、4MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と6MHz周波数オフセット以上における−46dBm/MHzとを有し得、8MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と12MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有し得、16MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と24MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有し得る。
[00126]別の実施形態では、送信機210は、電力スペクトル密度限界が1MHzシンボルと2MHzシンボルの両方について同じになるように送信するように構成され得る。この実施形態では、送信機210は、電力スペクトル密度が、以下の表4に示すように、および上記で説明したのと同様にしきい値に従っているように、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzを送信するように構成され得る。さらに、同じく上記で説明したように、いくつかの実施形態では、送信機210は、表4に示された周波数オフセット間の最大電力スペクトル密度が、周波数オフセット間の差と表4において定義された電力スペクトル密度の低下量との関数であるように、送信するように構成され得る。
[00127]図11は、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための周波数に応じた電力スペクトル密度の例示的な送信限界の別のプロットである。プロットは、表4に示されたしきい値に対応し得る。
[00128]低電力送信機デバイスは−40dBrを満たすように要求されることはなく、一般値が許容され得る。0dBm送信に対して−4dBrレベルを仮定すると、1MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と2.5MHz周波数オフセット以上における−40dBm/MHzとを有すべきであり、2MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と3MHz周波数オフセット以上における−43dBm/MHzとを有すべきであり、4MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と6MHz周波数オフセット以上における−46dBm/MHzとを有すべきであり、8MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と12MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有すべきであり、16MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と24MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有すべきである。
[00129]図12A、図12B、図12C、および図12Dは、別の実施形態による、1MHzおよび2MHz、4MHz、8MHz、ならびに16MHz OFDM送信のための例示的なスペクトルマスクの図である。図12A、図12B、図12C、および図12Dのマスク中に示すしきい値のポイントは、上記の表4において定義されたしきい値に対応し得る。より詳細には、たとえば、図12Aに示されたマスクは、送信機が、上記で説明し、表4に示した中心周波数からの様々な周波数オフセットにおいて、1MHzおよび2MHzシンボルを送信するように構成される最大電力スペクトル密度値を定義し得る。さらに、図12A中のマスクは、いくつかの実施形態では、周波数オフセット間の最大電力スペクトル密度がしきい値間の線に直線的に沿ったポイントとして定義され得ることをさらに示す。たとえば、0.9MHzと1.1MHzとの間では、送信機210は、最大電力スペクトル密度が0.9MHzと1.1MHzとの間の線上に示された電力スペクトル密度レベルに沿って降下するように、送信するように構成され得る。したがって、送信機210は、電力スペクトル密度が、図12A中のしきい値によって画定された線を下回るように、送信するように構成され得る。同様に、送信機210は、電力スペクトル密度が、図12B、図12C、および図10Dにそれぞれ示した電力スペクトル密度限界を下回るように、4MHz、8MHz、および16MHzシンボルを送信するように構成され得る。この場合、このことは、改善されたおよび/または簡略化された送信回路を可能にし得る1MHzシンボルを送信するための要件を緩和し得る。
[00130]別の実施形態では、電力スペクトル密度を低下させるための第1のしきい値の周波数オフセットを緩和することがさらに望ましいことがある。したがって、この実施形態では、送信機210は、電力スペクトル密度が以下の表5に示されたしきい値を満たすように、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzを送信するように構成され得る。この場合、上記の表3とは対照的に、周波数オフセットは、1MHzマスクを緩めるために第1の傾きで0.55MHzから0.6MHz移動され得る。この緩和された1MHzマスクは、上記の表3によるマスクと比較して、近隣1MHzチャネル中の干渉量を増加させ得る。これは、電力増幅器バックオフが1MHz送信と2MHz送信の両方のためにより良く使用されることを可能にすることを可能にし得る。
[00131]図13は、表5による、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための周波数に応じた電力スペクトル密度の例示的な送信限界の別のプロットである。
[00132]図14A、図14B、図14C、図14D、および図14Eは、表5に示された別の実施形態による、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための例示的なスペクトルマスクの図である。図14A、図14B、図14C、図14D、および図14Eのマスク中に示すしきい値のポイントは、上記の表5において定義されたしきい値に対応し得る。より詳細には、たとえば、図14Aに示すマスクは、上記で説明し、表5に示した中心周波数からの様々な周波数オフセットにおいて、送信機が1MHzシンボルを送信するように構成される最大電力スペクトル密度値を定義し得る。さらに、図14A中のマスクは、いくつかの実施形態では、周波数オフセット間の最大電力スペクトル密度がしきい値間の線に直線的に沿ったポイントとして定義され得ることをさらに示す。たとえば、0.45MHzと0.6MHzとの間では、送信機210は、最大電力スペクトル密度が0.45MHzと0.6MHzとの間の線上に示された電力スペクトル密度レベルに沿って降下するように、送信するように構成され得る。したがって、送信機210は、電力スペクトル密度が、図14A中のしきい値によって画定された線を下回るように、送信するように構成され得る。同様に、送信機210は、電力スペクトル密度が、図14B、図14C、図14D、および図14Eにそれぞれ示した電力スペクトル密度限界を下回るように、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzシンボルを送信するように構成され得る。この場合、このことは、改善されたおよび/または簡略化された送信回路を可能にし得る1MHzシンボルを送信するための要件を緩和し得る。
[00133]低電力送信機デバイスは−40dBrを満たすように要求されることはなく、一般値が許容され得る。0dBm送信に対して−40dBrレベルを仮定すると、1MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と1.5MHz周波数オフセット以上における−40dBm/MHzとを有し得、2MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と3MHz周波数オフセット以上における−43dBm/MHzとを有し得、4MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と6MHz周波数オフセット以上における−46dBm/MHzとを有し得、8MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と12MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有し得、16MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と24MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有し得る。
[00134]別の実施形態では、送信機210は、表5を参照しながら上記で説明したものに加えて、1MHzについての要件を緩和するようにさらに構成され得る。この実施形態によれば、送信機210は、電力スペクトル密度が以下の表6に記載されたしきい値よりも低くなるように、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzを送信するように構成され得る。この場合、上記の表5とは対照的に、周波数オフセットは0.6MHzから0.55MHzに移動され得、0.45MHz周波数オフセットは、1MHzマスク傾きを緩めるために第1の傾きで0.4MHzに移動され得る。これにより、すべてのマスク(1MHz〜16MHz)が、0dBrから−20dBrに低下するときに同じ第1の傾きを有することを可能にし得る。この緩和1MHzマスクは、上記の表3によるマスクと比較して、近隣1MHzチャネル中の干渉量を増加させ得るが、これは、電力増幅器バックオフが1MHz送信と2MHz送信の両方のためにより良く使用されることを可能にし得る。
[00135]図15は、表6による、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための周波数に応じた電力スペクトル密度の例示的な送信限界の別のプロットである。
[00136]図16A、図16B、図16C、図16D、および図16Eは、表6による別の実施形態による、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための例示的なスペクトルマスクの図である。図16A、図16B、図16C、図16D、および図16Eのマスク中に示すしきい値のポイントは、上記の表6において定義されたしきい値に対応し得る。より詳細には、たとえば、図16Aに示すマスクは、上記で説明し、表6に示した中心周波数からの様々な周波数オフセットにおいて、送信機が1MHzシンボルを送信するように構成される最大電力スペクトル密度値を定義し得る。さらに、図16A中のマスクは、いくつかの実施形態では、周波数オフセット間の最大電力スペクトル密度がしきい値間の線に直線的に沿ったポイントとして定義され得ることをさらに示す。たとえば、0.4MHzと0.6MHzとの間では、送信機210は、最大電力スペクトル密度が0.4MHzと0.6MHzとの間の線上に示された電力スペクトル密度レベルに沿って降下するように、送信するように構成され得る。したがって、送信機210は、電力スペクトル密度が、図16A中のしきい値によって画定された線を下回るように、送信するように構成され得る。同様に、送信機210は、電力スペクトル密度が、図16B、図16C、図16D、および図16Eにそれぞれ示した電力スペクトル密度限界を下回るように、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzシンボルを送信するように構成され得る。この場合、このことは、改善されたおよび/または簡略化された送信回路を可能にし得る1MHzシンボルを送信するための要件を緩和し得る。
[00137]低電力送信機デバイスは−40dBrを満たすように要求されることはなく、一般値が許容され得る。0dBm送信に対して−40dBrレベルを仮定すると、1MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と1.5MHz周波数オフセット以上における−40dBm/MHzとを有し得、2MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と3MHz周波数オフセット以上における−43dBm/MHzとを有し得、4MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と6MHz周波数オフセット以上における−46dBm/MHzとを有し得、8MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と12MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有し得、16MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−40dBrの最大値と24MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有し得る。
[00138]別の実施形態によれば、送信機210は、電力スペクトル密度が、以下の表7において定義されたしきい値に従うように、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzシンボルを送信するように構成され得る。上記のしきい値とは対照的に、−45dBrは、最外周波数領域において必要とされ得る。丸括弧中に示すように、第1の傾きで、上記で説明したように1MHzマスクを緩めるために0.55MHz周波数オフセットは0.6MHzに移動され得、および/または0.45MHz周波数オフセットは0.4MHzに移動され得ることを諒解されたい。
[00139]図17は、表7による、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための周波数に応じた電力スペクトル密度の例示的な送信限界の別のプロットである。
[00140]図18A、図18B、図18C、図18D、および図18Eは、表7による別の実施形態による、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz OFDM送信のための例示的なスペクトルマスクの図である。図18A、図18B、図18C、図18D、および図18Eのマスク中に示すしきい値のポイントは、上記の表7において定義されたしきい値に対応し得る。より詳細には、たとえば、図18Aに示すマスクは、上記で説明し、表7に示した中心周波数からの様々な周波数オフセットにおいて、送信機が1MHzシンボルを送信するように構成される最大電力スペクトル密度値を定義し得る。さらに、図18中のマスクは、いくつかの実施形態では、周波数オフセット間の最大電力スペクトル密度がしきい値間の線に直線的に沿ったポイントとして定義され得ることをさらに示す。たとえば、1MHzと1.5MHzとの間では、送信機210は、最大電力スペクトル密度が1MHzと1.5MHzとの間の線上に示された電力スペクトル密度レベルに沿って降下するように、送信するように構成され得る。したがって、送信機210は、電力スペクトル密度が、図18A中のしきい値によって画定された線を下回るように、送信するように構成され得る。同様に、送信機210は、電力スペクトル密度が、図18B、図18C、図18D、および図18Eにそれぞれ示した電力スペクトル密度限界を下回るように、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzシンボルを送信するように構成され得る。
[00141]低電力送信機デバイスは−45dBrを満たすように要求されることはなく、一般値が許容され得る。5dBm送信に対して−45dBrレベルを仮定すると、1MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−45dBrの最大値と1.5MHz周波数オフセット以上における−40dBm/MHzとを有すべきであり、2MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−45dBrの最大値と3MHz周波数オフセット以上における−43dBm/MHzとを有すべきであり、4MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−45dBrの最大値と6MHz周波数オフセット以上における−46dBm/MHzとを有すべきであり、8MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−45dBrの最大値と12MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有すべきであり、16MHzチャネルの場合、送信スペクトルは−45dBrの最大値と24MHz周波数オフセット以上における−49dBm/MHzとを有すべきである。
[00142]外側帯域周波数における電力スペクトル密度に対する制限に加えて、追加の最大送信スペクトル平坦度偏差が送信機210によって考慮され得る。たとえば、BPSK変調されたサブキャリアの平均コンスタレーションエネルギー(average constellation energy)E
i,avgが定義され得る。代替変調技法を使用した変調されたサブキャリアの他の平均コンスタレーションエネルギーも企図される。以下の表8に示す帯域幅を用いた連続送信では、サブキャリアの平均コンスタレーションエネルギーE
i,avgが、以下の表8に平均化サブキャリアインデックス(averaging subcarrier indices)としてリストされたサブキャリアインデックスにわたるE
i,avgの平均から表8に示された最大値を超えてはずれないように、OFDMシンボル中のサブキャリアの各々が送信機210によって送信され得る。たとえば、送信機210は、インデックス−8〜−1および+1〜+8をもつサブキャリア(すなわち、トーン)の最大偏差が、インデックス−8〜−1および+1〜+8をもつサブキャリアにわたるE
i,avgの平均から実質的に±4dBであり、インデックス−13〜−9および+9〜+13をもつサブキャリアの最大偏差が、サブキャリアインデックス−8〜−1および1〜8にわたるE
i,avgの平均から実質的に+4/−6dBであるように、1MHzシンボルを送信するように構成され得る。同様に、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzのトーンインデックスと対応する最大偏差とは、以下の表8に示されたものに対応し得る。
[00143]したがって、送信機210は、サブキャリアの電力変動における偏差を実質的に表8に記載されている最大偏差以下に維持するように電力レベルおよび他の伝送特性を調整するように構成される。
[00144]別の実施形態によれば、送信機210は、複製(DUP:duplicate)モードに従って動作するように構成される。たとえば、2MHz DUPモードが定義され得る。このモードで動作するとき、送信機210は、信号の帯域幅全体にわたって2MHz送信を複製するように構成される。たとえば、送信機210は、2つの複製された2MHz送信を備える4MHz帯域幅を用いて信号を送信するように構成され得る。同様に、このモードに従って、8MHz送信は4つの複製された2MHz送信を備える。同様に、このモードに従って、16MHz送信は8つの複製された2MHz送信を備える。したがって、送信機210は、サブキャリアの電力変動における偏差を実質的に2MHz DUPモードに従って動作するときの最大偏差以下に維持するように電力レベルおよび他の伝送特性を調整するようにさらに構成される。
[00145]たとえば、変調されたサブキャリアの平均コンスタレーションエネルギーE
i,avgが定義され得る。以下の表9に示す帯域幅を用いた連続送信では、OFDMシンボル中のサブキャリアの各々が送信機210によって送信され得るので、送信機は、サブキャリアの平均コンスタレーションエネルギーE
i,avgが、以下の表9に平均化サブキャリアインデックスとしてリストされたサブキャリアインデックスにわたるE
i,avgの平均から表9に示された最大値を超えてはずれることを防ぐように構成される。たとえば、送信機210は、4MHzシンボルを送信するように構成され得、インデックス−42〜−33、−31〜−6、+6〜+31、および+33〜+42をもつサブキャリア(すなわち、トーン)の最大偏差を、インデックス−42〜−33、−31〜−6、+6〜+31、および+33〜+42をもつサブキャリアにわたるE
i,avgの平均から実質的に±4dBに維持するように構成され得、送信機210は、インデックス−58〜−43および+43〜+58をもつサブキャリアの最大偏差を、サブキャリアインデックス−42〜−33、−31〜−6、+6〜+31、および+33〜+42にわたるE
i,avgの平均から実質的に+4/−6dBに維持するように構成される。同様に、8MHzおよび16MHzのトーンインデックスと対応する最大偏差とは、以下に表9中で示すものに対応し得るので、送信機210は指定された最大偏差を維持するように構成される。
[00146]一態様では、2MHz DUPモードの場合の4MHz送信のための最大偏差を適用するためのトーンインデックスと、表8を参照しながら説明した4MHz送信のための最大偏差を適用するためのトーンインデックスとの間の差は、複製がトーン割振りにどのように影響を及ぼすかによって説明され得る。たとえば、2MHzがいくつかのガードトーンを有し得るとすれば、複製された2MHz送信を備える送信は、データトーン/パイロットトーン間に余分のガードトーンとDCトーンとを生じ得る。したがって、最大偏差を適用するためのトーンインデックスは異なることがある。
[00147]別の実施形態によれば、送信機210は、1MHz DUPモードに従って動作するように構成される。このモードで動作するとき、送信機210は、送信されている信号の帯域幅全体の1MHz部分ごとに1MHz送信を複製するように構成される。たとえば、送信機210は、2つの複製された1MHz送信を備える2MHz信号を送信するように構成され得る。同様に、送信機210は、4つの複製された1MHz送信を備える4MHz信号を送信するように構成され得、8MHzおよび16MHzについても同様である。したがって、送信機210は、サブキャリアの電力変動における偏差を実質的に1MHz DUPモードに従って動作するときの最大偏差未満に維持するように電力レベルおよび他の伝送特性を調整するようにさらに構成される。たとえば、変調されたサブキャリアの平均コンスタレーションエネルギーE
i,avgが定義され得る。以下の表10に示す帯域幅を用いた連続送信では、OFDMシンボル中のサブキャリアの各々が送信機210によって送信され得るので、送信機は、サブキャリアの平均コンスタレーションエネルギーE
i,avgが、以下の表10に平均化サブキャリアインデックスとしてリストされたサブキャリアインデックスにわたるE
i,avgの平均から表10に示された最大値を超えてはずれることを防ぐように構成される。たとえば、送信機210は、2MHzシンボルを送信するように構成され得、インデックス−15〜−3および+3〜+15をもつサブキャリア(すなわち、トーン)の最大偏差を、インデックス−15〜−3および+3〜+15をもつサブキャリアにわたるE
i,avgの平均から実質的に±4dBに維持するように構成され得、送信機210は、インデックス−29〜−17および+17〜+29をもつサブキャリアの最大偏差を、サブキャリアインデックス−15〜−3および+3〜+15にわたるE
i,avgの平均から実質的に+4/−6dBに維持するように構成される。同様に、4MHz、8MHz、および16MHzのトーンインデックスと対応する最大偏差とは、表10中に以下に示されるそれらに対応し得るので、送信機210は指定された最大偏差を維持するように構成される。
[00148]2MHz DUPモードを参照しながら説明したことに関して同様に、一態様では、1MHz DUPモードの場合の2MHz送信の最大偏差を適用するためのトーンインデックスと、図8を参照しながら説明した2MHz送信の最大偏差を適用するためのトーンインデックスとの間の差は、複製がトーン割振りにどのように影響を及ぼすかによって説明され得る。たとえば、1MHzがいくつかのガードトーンとDCトーンとを有し得るとすれば、複製された1MHz送信を備える送信は、他のデータトーン/パイロットトーン間に余分のガードトーンとDCトーンとデータトーンとを生じ得る。したがって、最大偏差を適用するためのトーンインデックスは異なることがある。
[00149]表8、表9、および表10を参照して説明した実施形態によれば、プロセッサおよび/または送信機は、「平均化サブキャリア」の全電力平均を判断するように構成され得る。その後、送信機210および/またはプロセッサは、各個のサブキャリアの平均電力を最大偏差以下に維持するように電力レベルおよび他の伝送特性を調整するように構成される。
[00150]その上、いくつかの実施形態では、解像度のための帯域幅とビデオ帯域幅とが定義され得る。一態様では、解像度帯域幅とビデオ帯域幅とは、それぞれ10kHzと3kHzとであり得る。
[00151]図19は、パケットを生成し、ワイヤレス信号を介して送信するための例示的な方法1900のフローチャートである。パケットは、AP104またはSTA106のいずれかにおいて生成され、ワイヤレスネットワーク100中の別のノードに送信され得る。方法1900についてワイヤレスデバイス202の要素に関して以下で説明するが、本明細書で説明するステップのうちの1つまたは複数を実装するために他の構成要素が使用され得ることを当業者は諒解されよう。
[00152]ブロック1902において、少なくとも1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを使用した1MHzの帯域幅上でのワイヤレス信号を介した送信のために、パケットを生成する。生成は、プロセッサ204および/またはDSP220によって、たとえば変調器302および変換モジュール304を使用して、実行され得る。次に、ブロック1904において、ワイヤレス信号を介してパケットを送信する。送信機210はパケットを送信するように構成され得る。パケットは電力スペクトル密度を有し、送信機210は、ワイヤレス信号の中心周波数の±0.45MHz内の電力スペクトル密度が第1の電力スペクトル密度レベルにあるように、ワイヤレス信号を送信するように構成され得る。ワイヤレス信号の中心周波数から±0.45MHzと±0.55MHzとの間の電力スペクトル密度は第1の電力スペクトル密度レベル未満である。ワイヤレス信号の中心周波数から±0.55MHzと±1MHzとの間の電力スペクトル密度は第1の電力スペクトル密度レベルに対して−20dBr未満である。ワイヤレス信号の中心周波数から±1MHzと±1.5MHzとの間の電力スペクトル密度は第1の電力スペクトル密度レベルに対して、−28dBr未満である。ワイヤレス信号の中心周波数から±1.5MHzよりも大きい電力スペクトル密度は第1の電力スペクトル密度レベルに対して−40dBr未満である。さらに、送信機210の動作は、いくつかの態様では、プロセッサ204によって少なくとも部分的に制御され得る。
[00153]図20は、ワイヤレス通信システム100内で採用され得る別の例示的なワイヤレスデバイス2000の機能ブロック図である。ワイヤレス通信デバイス2000が、図2〜図6に示されたワイヤレス通信デバイスよりも多くの構成要素を有し得ることを、当業者ならば諒解されよう。図示されたワイヤレス通信デバイス2000は、いくつかの実装形態のいくつかの顕著な特徴について説明するために有用なそれらの構成要素のみを含む。デバイス2000は、ワイヤレス送信のためにデータを符号化するための生成モジュール2002を含む。いくつかの場合には、生成するための手段は生成モジュール2002を含み得る。生成モジュール2002は、図19のブロック1902に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。デバイス2000は、生成モジュール2002からの出力をワイヤレス送信するための送信モジュール2004をさらに備える。送信モジュール2004は、図19に示されたブロック1904に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。送信モジュール2004は送信機210に対応し得る。いくつかの場合には、送信するための手段は送信モジュール2004を含み得る。送信モジュール2004は、限定はしないが、コンスタレーションマッパー、変調器、IDFT(図3に関して上記で説明した逆離散時間フーリエ変換モジュールまたはIFFT304)、デジタルアナログ変換器、増幅器、アンテナおよび他の構成要素を含む、様々な構成要素を含み得る。
[00154]図21は、ワイヤレス通信システム100内で採用され得るまた別の例示的なワイヤレスデバイス2100の機能ブロック図である。ワイヤレス通信デバイス2100が、図2〜図6に示されたワイヤレス通信デバイスよりも多くの構成要素を有し得ることを、当業者ならば諒解されよう。デバイス2100は、データをワイヤレス受信するための受信モジュール2102備える。受信モジュール2102は、図19のブロック1904中に示されたように送信されたパケットを受信するように構成され得る。受信モジュール2102は、受信機212に対応し得、増幅器401を含み得る。いくつかの場合には、受信するための手段は受信モジュール2102を含み得る。デバイス2000は、ワイヤレス信号を評価するための復号モジュール2104をさらに備える。復号モジュール2104は、図19に示されたブロック1904に関して説明したように送信されたパケットを実行復号するように構成され得る。いくつかの場合には、評価するための手段は復号モジュール2104を含み得る。
[00155]本明細書で使用する「判断」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「判断」は、計算、算出、処理、導出、調査、探索(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認などを含み得る。また、「判断」は、受信(たとえば、情報を受信すること)、アクセス(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「判断」は、解決、選択、選定、確立などを含み得る。さらに、本明細書で使用する「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含することがあるか、または帯域幅と呼ばれることもある。
[00156]本明細書で使用する、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cをカバーするものとする。
[00157]上記で説明した方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素(複数可)、回路、および/またはモジュール(複数可)など、それらの動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。一般に、図に示すどの動作も、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。
[00158]本開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
[00159]1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。さらに、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
[00160]本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
[00161]説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。
[00162]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明する動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令をその上に記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。
[00163]ソフトウェアまたは命令はまた、伝送媒体を介して送信され得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
[00164]さらに、本明細書で説明した方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明した方法を実行するための手段の転送を可能にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明した様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)によって提供され得る。その上、本明細書で説明した方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が利用され得る。
[00165]特許請求の範囲は、上記で示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
[00166]上記は本開示の態様を対象とするが、本開示の他の態様およびさらなる態様は、それの基本的範囲から逸脱することなく考案され得、それの範囲は以下の特許請求の範囲によって判断される。