JP2015521866A - 患者に着用される治療用サポーター - Google Patents

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Abstract

体液の蓄積の予防又は処置を要する患者の身体における、体液の蓄積の予防又は処置用の可撓性の治療用サポーター32、35、40、48、54が提供される。治療用サポーターは、患者の身体の、体液の蓄積を有するか、体液の蓄積の影響を受ける領域に局所的圧力をそれぞれが印加する複数の突出部14を有する。該サポーターは、この領域を覆って患者に着用されるとともに、突出部14を患者の身体に押し付けるように構成され、該突出部は、サポーターの面12において相互に離間している。本サポーターにより処置される領域を覆って、治療用サポーター32、35、40、48、54を着用することを含む、患者の身体における体液の蓄積の予防又は処置の方法も提供される。蓄積された体液は、例えば、リンパ水腫又は他の形態の水腫である可能性がある。【選択図】図11

Description

本発明は、患者が、外科手術又は他の要因により生じる異常な組織液の蓄積を有するか、異常な組織液の蓄積の危険にある状況に用いられる治療用サポーター(support)に関する。そのような体液の蓄積の予防又は処置においてサポーターを用いる方法も記載する。
水腫は、腫脹を生じる、体組織内及び/又は体腔内の体液の蓄積であり、外傷、外科手術、組織の炎症、及び全身又は局所的な生理的状態等の様々な要因から生じる可能性がある。リンパ水腫が、水腫の一例である。
リンパ系は、循環器系の一部であり、リンパ節同士をつなぐとともに、間質液を血流に戻す役割をするリンパアンギオン(lymphangions)として知られているリンパ管のネットワークを含む。リンパ節は免疫系の器官であるとともに、免疫細胞による感染及び毒素の制御の主要部である。静脈と同様に、リンパアンギオンは逆流を防止する一方向弁(one-way valve)を有する。心臓の作用で血液が毛細血管床を通過すると、血漿が隣接する組織内に入り、酸素と栄養素を送達する。この体液の大部分は静脈に戻るが、一部(約10%)は残留する。この体液がリンパ系に入り、血流への「リンパ」液の搬送の前に、リンパ系はこの流体とともにタンパク質、脂肪、細胞系物質、及び、リンパ管によりリンパ節に搬送された毒素を取り込む。バクテリア及びウイルスもリンパ管により、免疫細胞が応答することができるリンパ節に搬送される可能性がある。リンパ系自体は、ポンプを備えておらず、リンパは、筋肉の収縮及び身体の動き、並びに外部から加えられた力によるリンパ管の外因性の圧縮により、リンパ管を通って一方向にのみ移動する。
がん細胞は、原発腫瘍の位置から身体内の離れた領域に、リンパ系を介して転移する可能性がある。このため、弱放射性色素及び/又は着色色素を用いて、がん組織の領域のリンパが最初に排液する「センチネル」リンパ節(複数の場合もある)を識別し、それらの節を除去することが、乳がん等における一般的な方法である。がんの侵襲性拡散を識別するセンチネル節(複数の場合もある)においてがん細胞が発見された場合、及び/又はがんの性質又は程度から、がん細胞の侵襲性拡散が認められると考えられる場合は、続いて行われる外科手術で、上流側の付随するリンパ節の房を取り除く可能性がある。乳がんの場合は、患者の腋窩部から取り除かれるのが一般的である。
リンパ節を除去すると、患部からリンパを排液するリンパ系の能力を実質的に弱める可能性があり、腫脹(リンパ水腫)を引き起こすリンパの停滞及び鬱滞、並びに関連する組織の炎症を生じることになる。より一般的には、リンパ水腫は、所与の領域内のリンパ液の量が、このリンパ液を取り除くリンパ搬送システムの許容量を超える程度までリンパの排液システムが弱まる際に発生する状態である。例えば、乳房を切除した病患者の25%が、リンパ水腫を生じ、このリンパ水腫の発生は、手術後3年の内に生じ得ることが報告されている。リンパ水腫は、筋緊張の喪失、或る特定の疾患及び状態、事故によって生じる組織の外傷、並びに例えば、蜂窩織炎(cellulitis)に起因するリンパ系の機能低下(compromise)によっても発生する場合がある。リンパ水腫の既知の治療法は存在せず、症状を管理できるのみである。
リンパ水腫に関連する腫脹及び炎症は痛みを伴う場合があり、組織及び手足が大きく変形し、病人に相当な苦痛を与えるとともに、大きく行為能力を喪失させる(incapacity)。リンパ水腫を持つ組織は、感染症の危険も増大する。より重篤な場合では、患部組織の線維症・硬化症(fibrosis hardening)が発生する場合がある。
一般的に、リンパ水腫は、圧迫包帯、圧迫靴下、又は圧迫スリーブの断続的な使用、及び/又は、この領域をやさしく繰り返しマッサージすることによる蓄積されたリンパの排液により処置される。与える圧力が大きすぎると、リンパ管が過度に圧迫される可能性があり、リンパ通路を閉塞する。従来の圧迫衣類は厚手である可能性があり、このため、患者の動きを制限し、また、高温及び/又は多湿の気候では、不快であるか、又は不適となる場合がある。一般的に、スポーツ用圧迫衣類はリンパ水腫をほとんど補助せず、また、胴体下部及び生殖器の領域のリンパ液腫の処置を補助する、広く商業上利用できる圧迫衣類は存在しないと考えられる。さらに、リンパマッサージは習得に時間を要し、時間集中的であり、また、マッサージセッションの間だけ継続する。
したがって、このような現状の処置が使用可能であるが、それらの処置は制限された補助でしかない場合があり、改善された又は代替的なリンパ水腫の治療法の要請が絶えず存在する。
本発明の一態様では、体液の蓄積の予防又は処置を要する患者の身体における、体液の蓄積の予防又は処置用の可撓性のサポーターであって、該サポーターは、前記患者の身体の、体液の蓄積を有するか、又は体液の蓄積の影響を受ける領域に局所的圧力をそれぞれ印加する複数の突出部を有し、該サポーターは、前記領域を覆って前記患者に着用されるとともに、前記突出部を前記患者の前記身体に押し付けるように構成され、前記突出部は、該サポーターの面において互いに離間している、サポーターが提供される。
本発明により具現される更に別の態様では、患者の身体内での体液の蓄積を予防又は処置する方法であって、
前記体液の蓄積を有するか、又は前記体液の蓄積の影響を受ける前記患者の領域に、局所的圧力をそれぞれ印加する複数の突出部を備える可撓性のサポーターであって、前記突出部は該サポーターの面において互いに離間している、サポーターを準備し、
前記サポーターが前記患者に着用されるように、前記領域を覆って前記サポーターを位置付けるか又は取り付けることにより、前記サポーターが適所に保持されるとともに、前記突出部が前記領域を押圧する、方法が提供される。一般的には、前記突出部は可撓性であるとともに、前記患者の前記身体に押圧される際に部分的に圧迫され得る。一般的には、前記サポーターは、裏材を有し、該裏材において、前記突出部が相互に離間している。最も一般的には、上記突出部は、裏材において規則的なパターンで配置される。
一般的には、前記突出部は、前記裏材に配置された隆起要素により画定される。
一般的には、前記隆起要素は前記裏材に固定して取り付けられる。
一般的には、前記サポーターは、網状部の表面層及び裏面層を有し、前記表面層と前記裏面層との間に前記隆起要素が保持され、前記網状部の前記裏面層が、前記隆起要素が配置される前記裏材であり、前記隆起要素は前記網状部の前記表面層に突出部を形成する。
一般的には、前記網状部の前記表面層と前記裏面層とは、前記突出部間に一体に固定され、前記隆起部を収容する前記網状部の小室のそれぞれを形成する。
一般的には、前記網状部の前記表面層と前記裏面層とは、継糸により一体に固定される。最も一般的には、上記継糸は、縫い合わせられた継糸である。
一般的には、前記網状部の前記表面層は、前記隆起要素の形状に概ね適合し、これにより、前記突出部を形成するとともに、圧潰に抗して隆起要素を保持する。
前記隆起要素は相互に連結されていることができる。少なくともいくつかの実施形態では、前記隆起要素には、流体が充填され得る(例えば、気体が充填され得る)。前記隆起要素のそれぞれは、例えば気泡とすることができ、該気泡はその外膜により画定される。
通常は、前記サポーターは、「通気性」となるように、それぞれの前記突出部間で、前記サポーターの前記面から前記サポーターの反対側の面の方向に、空気透過性及び湿気透過性である。このことが、サポーター下の過熱及び発汗のリスクを低減することができ、温暖及び/又は多湿な気候におけるサポーターの着用を容易にすることが有利である。
少なくともいくつかの実施形態では、サポーターは、前記患者の身体を受け入れるか、前記患者の身体の回りに締結されるようになっている。最も一般的には、前記サポーターは、前記サポーターが前記患者に着用される際に、前記サポーターを前記患者の適所に保持する締結手段を含む。
サポーターは、例えば、衣類(例えば、外衣又は下着)、ラップ、スリーブ、又はストッキングとすることができる。
前記体液の蓄積は、例えば、水腫を引き起こす異常な体液の蓄積、又は、レース、ランニング、エクササイズ、若しくはスポーツから生じる乳酸の体液蓄積、血腫、及び静脈瘤内の血液の蓄積等の他の体液の蓄積である場合がある。一般的には、前記水腫はリンパ水腫である。しかし、本発明により具現されるサポーターの用途はこれらに限定されず、1つ又は複数の形態では、組織又は関節の外傷、外科手術、組織又は関節の炎症、及び他の生理的状態により生じる水腫に用いることができる。
更に別の態様では、本明細書に記載される突出部を備える面を有し、本発明により具現される治療用サポーターの形成に用いられる網状部が提供される。
より広くは、本発明の別の態様では、前記患者の身体の領域に局所的圧力をそれぞれ印加する、複数の隆起した突出部を有する面を備える可撓性の治療用サポーターが提供され、前記サポーターは、前記領域を覆って前記患者に着用されるとともに、前記突出部を前記患者の前記身体に押し付けるように構成され、前記突出部は、前記サポーターの前記面において相互に離間している。
更に別の態様では、患者を治療処置する方法であって、サポーターにより処置される前記患者の身体の領域に局所的圧力をそれぞれ印加する、複数の隆起した突出部を有する面を備える可撓性の前記サポーターであって、前記こぶは該サポーターの前記面において相互に離間している、サポーターを準備し、前記サポーターが前記患者に着用されるように、前記領域を覆って前記サポーターを位置付けるか又は取り付けることにより、前記サポーターが適所に保持されるとともに、前記突出部が前記領域を押圧する、方法が提供される。
1つ又は複数の形態では、本発明により具現されるサポーターは、それぞれが患者の身体のサポーターが着用される領域に局所的圧力を与える、サポーターの突出部のそれぞれにより、従来の圧迫包帯、又は圧迫スリーブ等と異なることが有利である。つまり、従来の圧迫包帯/圧迫スリーブのケースで一般的であるように、印加される圧力がサポーターに亘って一定ではなく、突出部間に、印加される圧力がより低いか又は印加されない領域が存在する。このことにより、従来の圧迫包帯又は圧迫スリーブの利用により生じる場合がある、継続的な過圧迫により、リンパ管又は他の体液の排液路が本質的に「閉じる」危険が低減される。少なくともいくつかの実施形態では、本発明によるサポーターは、圧迫包帯又は圧迫スリーブの使用によって、利益が与えられないか若しくは限定的な利益のみが与えられる患者、又は、水腫若しくは蓄積された体液の性質若しくは位置により、従来の圧迫包帯若しくは圧迫スリーブの使用が適切ではないか、現実的ではない患者の、水腫又は他の形態の体液の蓄積の処置を補助することができる。
本明細書を通して「備える、含む」との言葉(comprise)、又はその変形(comprises、comprising)は、明記される要素、完全体(integer)、若しくは工程、又は、要素、完全体、若しくは工程の集合の包含を意味するが、他の任意の要素、完全体、若しくは工程、又は、要素、完全体、若しくは工程の集合の除外を意味しないことが理解される。
本明細書に含まれる文書、行為、材料、装置、物品(articles)等のあらゆる議論は、もっぱら本発明に状況(context)を与える目的のものである。任意の又は全てのこれらの成分が、従来技術の基礎の一部を形成するか、又は、本願の優先日前の、オーストラリア若しくは他の場所での本発明に係る技術分野における共通の一般的知識であることを認めるものとは捉えられない。
本発明の特徴及び利点は、添付の図面とともに、以下の、本発明の実施形態の詳細な説明により、更に明らかになる。目的又は機能を有する異なる構成要素及び/又は実施形態に、同様に符号が付される場合がある。
リンパ水腫を有する人間の患者の腕部を、正常な腕部と比較して示す。 患者のリンパ水腫の予防又は処置用の、本発明により具現される、治療用サポーターを提供する際に用いる織物のこぶを示す部分図である。 図2の織物のこぶの形態の、突出部の概略的な側断面図である。 リンパ管を示す概略図である。 リンパ水腫の予防又は処置において、本発明により具現される治療用サポーターの突出部の動作の仮想モードを示す概略図である。 実証の目的で裏表逆にマネキンの胴部に取り付けられたブラジャー型の治療用サポーターの形態の、本発明により具現される衣類の正面図である。 マネキンの胴部に取り付けられた図6の衣類の側面図である。 本発明により具現される別の衣類の概略側面図である。 本発明により具現される別の衣類の概略図である。 足の土踏まず及び足首における水腫の処置用の、本発明により具現される別のサポーターの概略図である。 患者の右乳房及び腋窩部のリンパ水腫の処置用のブラジャーにおいて着用されるインサートの形態の、本発明により具現されるサポーターの概略正面図である。
本明細書に記載される、本発明により具現される治療用サポーターの製造に用いることができる織物10が図2に示される。織物の面12は、こぶ14の形態の複数の突出部を有し、これらのこぶ14は、面に関して互いに離間し、それによって、織物の横断方向と長さ方向との両方の列の規則的パターンを形成しており、こぶは、織物を形成する網状部16により相互に連結されている。
図示の実施形態では、各こぶ14は、図3に示されているように、網状部16の表面層22と裏面層20との間の所定の位置に保持される、気体が充填された「気泡」、すなわちブリスター18の形態の、それぞれの隆起したこぶ状要素で形成される。更に詳細には、各気泡18は、外側プラスチック膜により画定されるとともに、網状部の裏面層20に配置される、シールされた囲み部を含む。気泡18を所定の位置に保持するために、網状部の表面層20は裏面層22に縫い付けられ、こぶ14の列のそれぞれの間に、全体として符号24で示される継目を画定し、それによって、網状部の表面層は、それぞれが単一の気泡18を収容する個々の閉じた小室を形成する気泡のドーム状の輪郭に概ね適合する。これにより、小室は各気泡を比較的密に包含する。気泡/ブリスターは部分的に圧迫される場合があるが、気泡/ブリスターの外膜は、使用時に気泡の完全な圧潰を抑止する厚さ及び強度を有する。各気泡18は、丸くなった先端に向かって先細りになっている側部を有する略ドーム状であるが、平坦又は凹状の先端を有する、若しくは、例えば略円錐台形状のこぶ状要素も利用できる。
示されている実施形態では、網状部の表面層22及び裏面層20のそれぞれが、比較的軽量の綿布からなる。このため、織物10は触ると柔らかく、また、空気だけでなく、織物の着用時の発汗によって生じ得る湿気に対しても透過性があり、このため「通気性」である。したがって、本発明による織物及びこの織物で形成された治療用サポーターは、夏の間の、オーストラリアの多くの地域及びその他の場所で生じるような、温暖及び/又は多湿な気候における着用に適している。
本明細書に記載される治療用サポーターを製造するのに治具を用いることができ、この治具は、こぶ状要素の個別の位置に、離間した複数の開口を有することで、こぶ状要素が治具から後方に突出するようになっている。熱反応性接着剤(例えば、米国コネチカット州ニューミルフォード所在のOdif社によるODIF 606(商標)スプレー式接着剤等のキルティングアップリケ)が露出する背面に塗布され、織物の網状部の裏面層20がこぶ要素の上に平らに敷かれる。この後に、網状部のこの層に熱が印加されて、接着剤を活性化、すなわち接着剤を固着し、これにより、こぶ要素が網状部に固定される。このことは、網状部の裏面層をアイロンがけすることで容易に達成することができる。この後、網状部が治具から外されるとともに、取り付けられたこぶ要素が上を向いた状態で平らに横たえられ、余分な長さの網状部はこぶ要素の上に折り曲げられて、表面網状部層22を形成し、網状部の層は、上述したように、互いに縫い合わせられる。熱反応性接着剤が、気泡18を織物の裏面層に固定するのに特に適しているが、任意の適切な接着剤を用いてもよい。さらに、網状部の表面層22と裏面層20とを相互に固定する適切な方法を採用することができる。例えば、網状部の表面層と裏面層とを相互に固定する継目は、これらの層を縫い合わせるのではなく、熱又は超音波溶接により形成することができる。
織物10の製造に利用することができる適切な「気泡」18は、水泳プールを覆うのに従来用いられるプラスチック空気室シートにより形成することができる。保管又は搬送の目的で、繊細な又は壊れやすい物品の梱包及び包装に用いられるプラスチック空気室シートの「気泡」を用いることもでき、これは、これらの気泡のプラスチック膜に、本発明の治療用サポーターの使用中に気泡に加えられる圧力に耐えられる十分な厚さと強度があることを条件とする。しかし、プラスチックは空気及び湿気に対して不透過性であるため、梱包材の気泡は通常、傷つかずにシートから切り取られるとともに、個別に、又は穴の開いた(perforated)個別の列の形態のいずれかで、網状部16の所定の位置に縫い付けられることで、梱包材が、気泡18を提供する衣類の領域に亘って連続した不透過性のプラスチックの障壁を形成しないようになっている。更に他の実施形態では、気泡又は他のコブ状要素が、目の細かい(例えばプラスチック)細片、巻きひげ状のもの、又は細糸で相互に連結されたシート、若しくは別様に、こぶ状要素間に穴を開けて(perforated)、シートを通る十分な通気/透過性を提供するシートを、本発明による治療用サポーターに採用することができる。「気泡」18の代わりに、隆起したこぶ状挿入要素は、所定の密度(個別のこぶとして、若しくはシート形態)の、開放セル若しくは独立セルの発泡プラスチック材料、又は他の適切な材料(例えば、ポリウレタン若しくはゴムコートされたプラスチック)で形成されたこぶの形態とすることができる。
使用時は、本発明により具現される治療用サポーターは、患者に着用されることにより、こぶが、処置される領域を覆って患者の肌に直接触れることで、肌に押し付けられて、肌に凹状の窪みを形成するようになっている。こぶは、圧迫包帯又は圧迫下着(stocking)と同じレベルの圧力で肌に押し付けられる必要は無く、肌に対する確実な圧迫のみが望ましい。例えば、外科手術の結果生じた水腫の例では、組織の除去の結果、窪み又は腔(例えば、乳房切除による胸壁の窪み)が患者の身体に形成される場合があり、このため、サポーターのこぶは、その範囲を圧迫しないか、又は最適な圧力より小さい圧力でその範囲に接触するのみとなる。このことに対処するため、本発明により具現されるサポーターには、影響を受けるこぶを窪み又は腔に押し付けるように構成された詰め物を設けて、肌と確実に接触するようにすることができる。例えば、サポーターには、詰め物を挿入することができる後方ポケットを設けることができる。詰め物は、例えば、人工乳房、ゲル又は流体が充填された詰め物要素、若しくは織物製の詰め物等の人工補綴とすることができる。サポーターのポケットに設ける代わりに、詰め物は、サポーターに縫い付けられるか、別様に一体化することができる。
サポーターは、目立つ腫脹が位置する(例えば、外科手術の位置)等の視覚的な関連する症状を伴うか伴わないかに関わらず、体液の蓄積を示しているか又は別様に影響を受ける身体の領域、及び/又は、水腫又は体液の蓄積の原因となる閉塞又は組織の損傷(例えば傷ついた組織(scar tissue))が位置する患者の身体の領域を覆って着用することができる。例えば、患者が、腋窩部の補助リンパ節の除去に起因する腕部のリンパ水腫を有する場合、腋窩又は胸側壁の、外科手術がされた領域を押圧する、本発明によるサポーターを装着することが、その領域が水腫自体を示していないとしても、傷ついた組織に作用することで腕部自体に蓄積された体液の排液を補助して、少なくとも部分的にリンパ管、及び/又は、蓄積された体液を通す患者の腕部からの別の排液路を開くのに十分とすることができる。このような例の治療用サポーターは、以下に更に記載されるブラジャー又は別の下着内に取付けられるインサートとすることができる。しかし、患者は、本発明により具現されるスリーブをその影響を受ける腕部に着用して、腕部に見られる腫脹を和らげることもできるが、このことは、どのような場合でも不要となる場合がある。少なくともいくつかの実施形態では、本明細書に記載されている治療用サポーターは、身体の、水腫が影響する領域、及び、この水腫の原因である塞がった又は制限された排液路を有する、隣接する領域を覆って着用されるように、提供することができる。
水腫の原因となり得るが、腫脹又は水腫の他の兆候を示している場合があるか、又は示していない場合がある、患者の身体の領域の更なる例は、胴部及び鼠径部である。これらの例では、外科手術により起こり得るような、これらの領域における流路の閉塞は、患者の片脚又は両脚(例えば、上腿部、下腿部、及び/又は下肢部(複数の場合もある))の水腫を引き起こす可能性がある。これらの状況では、本発明により具現されるサポーターを患者が着用して、鼠径部又は胴部における、水腫により引き起こされる観測される腫脹、及び/又は排液路の閉塞又は障害(複数の場合もある)の部分を処置することができる。
リンパ管の概略図を図4に示す。この管は、符号26で示される一方向弁 を備え、この一方向弁 は、管に沿って各小室28を画定するものと概ね見なすことができる。正常なリンパ管では、上記で概説したような筋収縮と身体の動きとの作用により、矢印30で示されるように、リンパが各弁を通って1つの小室から次の小室に移動する。しかし、リンパ水腫では、外科手術により生じる傷痕、閉塞、及びリンパ管通路の除去等により、リンパの流れが妨げられる。
理論により制限されることなく、本発明により具現されるサポーターのこぶが、柔らかであるが確実な局所的圧力を組織及びリンパ管に与える役割を果たし、これにより、リンパ水腫の場合、図5に概ね示されているように、リンパが管に沿って次第に移動させられ、影響を受けた組織又は手足から排液されると考えられる。これにより、より多くの間質液が、回りの組織からリンパ管に入ることを可能にし、間質液は、さらに、サポーターのこぶ14により、管に沿って次第に移動させられ、組織又は手足、及び関連する腫脹に蓄積された体液を徐々に減らす。より詳細には、図5に示されるように、サポーターを着用している際の、通常の日々の活動における患者の筋肉の動きが、こぶのそれぞれにより、及び/又は、こぶのそれぞれによって異なる時間に与えられる圧力の位置における付随する僅かな動きにより、反復的な差圧を患者に与えると、発明者によって考えられている。いずれにしろ、各こぶにより患者に与えられる局所的圧力が、下層のリンパ管に沿って、リンパを1つの小室から次の小室に次第に移動させ、リンパの逆流は、リンパ管の一方向弁のそれぞれにより防止されると考えられる。さらに、使用時における、こぶにより、及び肌に対するこぶの僅かな移動により与えられる局所的圧力の領域のそれぞれは、水腫により影響を受ける組織又は手足の受動的な「マッサージ」と同種の効果を与えるものと考えることができ、このマッサージはサポーターが着用されている間だけ、継続する。したがって、本明細書に記載されている治療用サポーターの実施形態が、リンパ水腫の予防又は処置に対する特定の用途を有するが、これらの実施形態は、捻挫及び他の組織の損傷により生じる腫脹に起因する組織液の蓄積等の、他の形態の水腫にも用いることができるとともに、レース、スポーツ、又はエクササイズの後に生じる場合がある乳酸の蓄積を軽減し、また、例えば、静脈瘤又は他の血管の状況の受動的マッサージに用いてそのような血管系における血流を補助することもできる。
したがって、本発明は、身体組織の受動的マッサージをもたらす本明細書の治療用サポーター提供及び使用にも広がる。より詳細には、本発明の別の態様では、患者の身体の有効な受動的マッサージ用の可撓性のサポーターであって、該サポーターは、前記患者の身体の領域に局所的圧力をそれぞれ印加する複数の隆起した突出部を有する面を備え、該サポーターは、前記領域を覆って前記患者に着用されるとともに、前記患者の前記身体に前記突出部を押し付けるように構成され、前記突出部は、前記サポーターの前記面において相互に離間している、サポーターが提供される。
またさらに、患者の身体の受動的マッサージをもたらす方法であって、前記患者の身体の領域に局所的圧力をそれぞれ印加する複数の隆起した突出部を有する面を備える可撓性のサポーターであって、前記こぶが該サポーターの前記面において相互に離間する、サポーターを準備し、前記患者に着用される前記サポーターのために、前記領域に亘って前記サポーターを位置付けるか又は取り付けることにより、前記サポーターが適所に保持されるとともに、前記突出部が前記領域を押圧する、含む方法が提供される。
本発明により具現される治療用サポーター32の一例を図6及び図7に示す。この例では、サポーター32は、乳がんの処置のための乳房切除及び隣接するリンパ節の除去の後に発生する場合がある、胴体上部の胸壁及び/又は腋窩部のリンパ水腫又は他の形態の水腫の予防又は処置に用いるのに適している、ブラジャー型の衣類である。ブラジャーサポーター32は、患者に密着することで、こぶ14を提供する織物10の表面12が、患者の身体の関連する領域に押し当てられるように構成される。フックアンドループテープ締結システム(例えば、Velcro(登録商標))の形態の締結手段が、衣類の肩部に設けられ、患者である着衣者が、確実であるが快適に密着した状態で、適所にサポーターを締結することを可能にする。図6及び図7では、衣類サポーター32は、衣類のこぶ14が容易に視認できるように、マネキン34に裏返しで取り付けて示されている。
本発明により具現される治療用サポーター32は、種々の異なる形態で提供することができることが理解される。例えば、サポーターは、図6に示されるブラジャー型の下着、袖無し型のトップ、コルセット、ベスト、肩用(type)サポーター、生殖器の領域のリンパ水腫若しくは他の形態の水腫の予防又は処置用のアンダーパンツ(例えば、ブリーフ又はショーツ)、ティーシャツ、片脚用又は両脚用のストッキング、パンツ、患者の腕部(例えば、下腕及び上腕の双方)用等のスリーブ、靴下等の衣類とすることができる。他の形態では、サポーターは、関連する身体の領域(例えば、下腹部又は胸部)に巻き付けられるとともに、上述したフックアンドループテープ締結システム又はスナップ留め等の他の締結システム等の適切な締結手段により適所に締結される、或る長さの織物10を含むラップの形態とすることができる。サポーターは、患者の身体の関連する部位全体に巻かれる必要は無い。
上腿部に亘って着用され、離間したアイレット38に通されて締められるとともに縛られて、着用時にサポーターを適所に保持するリボン36を有する、ラップ35の形態の、本発明により具現される更なる治療用サポーターが図8に示される。更に別の実施形態が図9に示される。この例では、サポーター40は、こぶ14を有するパネル44とともに、全体として符号42で示される脚部を有し、患者の膝上の下腿部に巻き付けられる下着の形態である。ストラップ46が、患者の腰部回りに締結されるように設けられ、図8に示されるサポーターと同様に、リボン36が、着用時にサポーターを締め付けるように設けられる。この実施形態の変形形態では、患者の膝の下から上腿部に伸びるように、パネル44を長くすることができる。さらに、例えば、アンダーパンツには、その領域にある水腫(例えばリンパ水腫)を予防又は処置するのにアンダーパンツを着用する患者の鼠径部に押し当てられるこぶ14を有するパネルを設けることができる。
更に別の実施形態を図10に示す。この例では、サポーター48は、足の土踏まず及び足首部の水腫を処置するものである。適所にサポーターを締結するのに、ストラップ50が足首回りに巻かれるとともに、符号52で示されるサポーターのフラップが足の土踏まずを覆って巻かれ、これらのストラップ及びフラップがそれぞれのフックアンドループ締結システムにより適所に締結される。足裏の球状部の水腫を処置するのに、図10に示されるタイプの、本発明により具現されるサポーターを提供することができ、これにより、こぶ14が球状部に押圧されるように位置付けられる。
さらに、本発明は、下着又は本明細書に記載される他の衣類に挿入されるか、別様に取り付けられるサポーターの提供及び使用に広がる。ブラジャーに取り付けられる、このタイプの治療用サポーターの例を図11に示す。より詳細には、サポーターインサート54は、乳房用人工補綴が挿入される背面ポケット(不図示)を有する乳房セクション56と、この乳房セクション56から伸び、ブラジャーのストラップの下の、患者の腋窩部に巻かれる延長セクションとを有し、これにより、ブラジャーストラップがこぶ14を患者の肌に押し付ける。クリップ58がインサート54をブラジャーにクリップ留めするのに設けられ、これにより、乳房セクション56がブラジャーの関連する乳房カップに亘って位置付けられる。インサート54を適所に更に固定するのに、インサートの下側縁部60は、ブラジャーの下側端部に巻かれるとともに、適切なクリップ又は他の締結システム(例えば、スナップ留め、Velcro(登録商標)等)によりブラジャーに締結されもする。少なくともいくつかの実施形態では、本発明によるインサートは、従来の衣類、下着(例えば、ブラジャー、アンダーパンツ等)、ラップ等にクリップ留め又は締結されるとともに、本明細書に記載されているように、患者に着用されることができる。
更に別の実施形態では、一体に形成されたこぶ14を有するインサートは、衣類、ラップ等に挿入することができるとともに締結され、本発明による治療用サポーターを形成する。
通常は、本発明によるサポーター又はサポーターインサートは、バンドの下で蓄積された水腫の体液の通過を阻害するか又は潜在的に妨げる場合があり、これにより、サポーター若しくはインサートの働きを阻害するか又は潜在的に妨げる場合があるため、サポーター/インサートが着用される際に患者に巻かれて、患者の肌に締付け帯を形成するあらゆる(伸縮性がある等の)バンドを含まない。
網状部16に用いるのに綿布が特に適切であるが、他の天然繊維及び/又は合成繊維及び紡績糸(例えばナイロン、ポリエステル、レーヨン、アクリル繊維、ビスコース、及びスパンデックス)、織物状又はフェルト状の材料、エラストマー材料、並びにこれらの繊維及び材料の組合せ(例えば、竹と綿のスパンデックス組合せ)で形成された布等の他の材料を採用することができる。したがって、本明細書に用いられる「網状部」という用語は、本発明により具現されるサポーターに用いるのに適切と考えられるあらゆる材料を含むものとされ、本明細書において別様に明示又は暗示されていない限り、特定の布又は材料等に制限されない。織物10が合成繊維から織られる場合、快適性の理由から、綿、又は、患者の肌に触れるのに適切な柔らかい他の材料の層を含むことができる。
手術後の患者/病患者のケアは通常、水腫の発達のリスクに関する教示、水腫の症状の検証、並びに、例えば傷痕の緊張、コーディング(すなわち、腕の動きを制限する、胸部に亘る「コード」の感覚)、血清腫の発達、及び/又は筋肉の緊張に対する理学療法を含む。手術後(例えば、補助リンパ節の除去の後)の水腫の発達には数年かかる場合がある。しかし、水腫に関連する腫脹が突然発症する可能性があり、認知可能な腫脹が生じるまで、水腫が発生していることを患者が気付かない場合がある。例えば、胴部に体液の蓄積が生じる可能性があるが、患者の片脚又は両脚の腫脹によってのみ、水腫の存在が明らかになる場合がある。
外傷の治癒中又は治癒後の、外傷及びその近辺の組織の定期的なやさしいリンパ排液マッサージは、外傷の領域を通るリンパ及び/又は他の排液の通路を、開いておくか又は別様に形成するのを補助することができると考えられ、これにより、少なくともリンパ水腫の場合、リンパ水腫の発生のリスクを低減するか、又は患者の全身におけるリンパ水腫の発生を潜在的に回避する。本発明により具現されるサポーターを着用することで、このことを容易にすることができる。いずれにしろ、リンパ水腫の予防用の、本発明により具現されるサポーターを着用することは、最も広い観念では、サポーターを用いて、存在する水腫を、低減され、制御されたレベルに維持するとともに、例えば、存在する水腫を改善することを包含するものと取らえられる。
本発明により具現される治療用サポーターは、人間(男性と女性の両方)の水腫(例えば、リンパ水腫及び他の形態の水腫)の予防又は処置に特に適切であるが、本発明はこれに限定されず、馬、グレーハウンド、及び愛玩動物(例えば犬及び猫)、並びに、例えば、牛、豚、及び霊長類の仲間等であるが、これらに限定されない人間ではない哺乳類への、本明細書に記載されている治療用サポーターの提供及び使用に広がる。実際、本発明により具現される治療用サポーターの実施形態の少なくともいくつかは、トレーニング、エクササイズ又はレース後の、アスリート又は動物(例えば、グレーハウンド及び競走馬)の組織内の、高レベルの乳酸を含む体液の蓄積を軽減する用途を含むことができる。同様に、本発明の実施形態は、他の状態の処置に用途を見出すことができ、その中では、サポーターによる受動的なマッサージが、静脈瘤(例えば、静脈瘤における血液の貯留、及び関連する静脈瘤の痛み)の処置等において役立つことができる。
上述した実施形態の突出部はこぶ状であるが、本発明により具現される治療用サポーターには、こぶ状ではない突出部を設けることができる。実際、任意の適切な形状の突出部を利用することができる(例えば、角錐状、又は、三角形、長円形、楕円形、若しくは略正方形の横断面を有する突出部)。
上記から、本発明による治療用サポーターの実施形態は、以下の利点のうちの1つ又は複数を提供することができることが明らかである。
・水腫、特にリンパ水腫の予防又は処置用の従来の圧迫包帯の代替案。
・圧迫包帯若しくは圧迫スリーブの処置に抗する水腫の処置、又は、従来の圧迫包帯若しくは圧迫スリーブの、適切では無いか若しくは利益がほとんど無い処置への選択肢。
・治療用サポーターが患者に着用されている間、水腫の処置が実質的に継続する。
・治療用サポーターが、着用時に「受動的な」体液(例えばリンパ)の排液マッサージを提供することができる。
・特別なトレーニングを必要としない。
・こぶ14を設けることで、サポーターにより加えられる圧力により、サポーターが着用されている間は、従来の圧迫包帯又は圧迫スリーブを用いることで生じる場合がある、リンパ管(複数の場合もある)及び/又は体液排液路(複数の場合もある)の連続的な閉塞のリスクを回避するか又は低減することができる。
・サポーターに用いられる織物10は「通気性」であり、サポーターの下において発汗又は過熱が発生するリスクを低減する。
・サポーターは軽量かつ目立たないものとすることができる。
・水腫の複数の形態を処置する、費用効率的かつ容易に入手できる手段。
・患部のマッサージ等であるが、これに限定されない、他の治療用処置と組合せてサポーターを用いることができる。
ここで、本発明により具現されるサポーターの使用の、非限定的な複数の実施例を参照して、本発明を以下で更に詳細に説明する。
[人間の患者のリンパ水腫の処置]
症例1
CPは婦人科のがん病患者であるとともに、鼠径部及び腹部がリンパ水腫に冒されていた。彼女のリンパ水腫の初期管理は、従来の圧迫衣類の使用を含み、それは不成功だった。本発明による「気泡パネル」を有するアンダーパンツサポーターが2年間CPにより着用され、このアンダーパンツサポーターがリンパ水腫を制御していることがわかった。CPは、彼女の腹部に蓄積されたリンパ液が、この衣類を着用していない期間、彼女に多くの不快感を与えていたことに気付いた。
症例2
GSもまた、婦人科のがん病患者である。彼女は、彼女の脚部及び腹部のリンパ水腫を低減するいくつかの方法(圧迫衣類を含む)を試した。本発明による、患部を押圧するこぶを含むパネルを有する下着サポート衣類を着用した後、彼女のリンパ水腫は低減し、現在は、最低レベルの圧迫ストッキングを着用し、近い将来、このストッキングが必要なくなると予想される。彼女の脚部及び腹部の腫脹、並びに、彼女が以前感じていた生理的不快感が低減された。GSは、サポーターの着用を止めると、腫脹が、彼女にとって苦痛かつ不快であった元のレベルに蓄積されることを理解もした。
症例3
SFは、再建手術により生じた、足及び足首の腫脹を有していた。本発明による足首及び足用サポーターを着用した後は、体液の滞留の問題がすぐに解消された。
症例4
BSは、彼女の脚部がリンパ水腫に冒され、本発明による下着衣類を着用してみたが、すぐに解消されなかったため、代わりに彼女の理学療法士に勧められた圧迫ストッキングを着用することを選択した。BSは、週一回の透析治療も受けており、このため、下着衣類の試用に適切な候補者ではなかった。
症例5
Kは若い少女であり、3年前に怪我をした後、彼女の膝、足首、及び足回りのリンパ水腫に冒されていた。本発明による足首及び足用サポーターを着用し、次いで本発明によるひざ用ラップを着用するに応じて、Kは、サポーターの着用から2週間後、彼女の足及び足首の腫脹が約2.5cm減少し、彼女の膝、足首、及び足の動きが向上し、彼女の脚部の痛み又は緊張が無くなった。
症例6
KBは乳がんに冒され、2001年に補助的な節の除去を伴う左の乳房切除をした後、4ヶ月を超える化学療法の処置を行った。彼女の外科手術の結果、彼女は左の腋窩部にリンパ水腫が形成された。彼女は、短時間の間、限定的に彼女の痛みを解消する、隔週の定期的な治療のマッサージにより、リンパ水腫に対処した。KBは、(理学療法士からの)圧迫包帯も試したが、包帯は問題を悪化させているだけだと感じた。
KBは、2010年10月に、本発明によるパネルが適切に配置されたブラジャー型のサポーターの着用を開始し、彼女はサポーターを着用してからの最初の数日の内に改善が見られたと感じた。彼女は、より長い期間、リンパ液の蓄積の感覚を自覚していないことにも気付いた。サポーターがこの感覚を完全に止めなかったとしても、そのことが、より長い期間、あらゆる体液の蓄積を完全に知覚しないことになる、喜ばしい改善であることを、KBは理解した。代替的対処を9年間持続した後、彼女は、本発明により具現されるサポーターを着用することにより、彼女の生活の質が著しく改善され、このサポーターが、彼女が以前は持っていなかった良好な安心が彼女に与えられたと考えた。
症例7
SPは、外科手術の後に左腕にリンパ水腫が発達した乳がん病患者であり、このリンパ水腫は、彼女が助産婦の職業の仕事ができないレベルであった。本発明により具現されるブラジャーインサートを着用してから、SPは従来の圧迫包帯の着用を完全に止めるとともに、助産婦の業務に戻った。SPは、彼女が「ジムに行く」か、サポーターを着用していない時に体液は蓄積するが、サポーターを着ればすぐに体液が消失し、彼女の生活の質が向上したと述べていた。
理解されるように、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変形及び変更を、上述した本発明の実施形態に行うことができる。したがって、上述の実施形態はあらゆる点で、単に説明のためのものであり、限定するものではないと捉えられるものである。

Claims (30)

  1. 体液の蓄積の予防又は処置を要する患者の身体における、体液の蓄積の予防又は処置用の可撓性のサポーターであって、前記サポーターは、前記患者の身体の、体液の蓄積を有するか又は体液の蓄積の影響を受ける領域に局所的圧力をそれぞれ印加する複数の突出部を有し、前記サポーターは、前記領域を覆って前記患者に着用されるとともに、前記突出部を前記患者の前記身体に押し付けるように構成され、前記突出部は、前記サポーターの前記面において互いに離間している、サポーター。
  2. 前記サポーターは、裏材を更に有し、前記裏材において前記突出部が互いに離間している、請求項1に記載のサポーター。
  3. 前記突出部は、前記裏材に配置された隆起要素により画定される、請求項2に記載のサポーター。
  4. 前記隆起要素は前記裏材に固定して取り付けられる、請求項3に記載のサポーター。
  5. 前記サポーターは、網状部の表面層及び裏面層を有し、前記表面層と前記裏面層との間に前記隆起要素が保持され、前記網状部の前記裏面層が、前記隆起要素が配置される前記裏材であり、前記隆起要素は前記網状部の前記表面層に前記突出部を形成する、請求項3又は4に記載のサポーター。
  6. 前記網状部の前記表面層と前記裏面層とは、継糸により前記突出部間に一体に固定され、前記隆起要素を収容する前記網状部の小室のそれぞれを形成する、請求項5に記載のサポーター。
  7. 前記網状部の前記表面層と前記裏面層とは縫い合わせられる、請求項6に記載のサポーター。
  8. 前記網状部の前記表面層が前記隆起要素の形状に概ね適合し、これにより、前記突出部を形成する、請求項6又は7に記載のサポーター。
  9. 前記隆起要素には、流体が充填されている、請求項3〜8のいずれか一項に記載のサポーター。
  10. 前記隆起要素のそれぞれには、気体が充填されている、請求項9に記載のサポーター。
  11. 各隆起要素は気泡であり、前記気泡はその外膜により画定される、請求項3〜10のいずれか一項に記載のサポーター。
  12. 前記隆起要素は相互に連結されている、請求項3〜11のいずれか一項に記載のサポーター。
  13. 前記隆起要素はこぶ状要素である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のサポーター。
  14. 前記突出部が可撓性であるとともに、前記患者の前記身体に押圧される際に部分的に圧迫されるようになっている、請求項1〜13のいずれか一項に記載のサポーター。
  15. それぞれの前記突出部間で、前記サポーターの前記面から前記サポーターの反対側の面への方向に、空気透過性及び湿気透過性である、請求項1〜13のいずれか一項に記載のサポーター。
  16. 前記サポーターは、前記患者の身体を受け入れるか、前記患者の身体の回りに締結されるようになっている、請求項1〜15のいずれか一項に記載のサポーター。
  17. 前記サポーターは、前記サポーターが患者に着用される際に、前記サポーターを前記患者の適所に保持する締結手段を有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載のサポーター。
  18. 前記サポーターは、衣類、ラップ、又はスリーブである、請求項1〜17のいずれか一項に記載のサポーター。
  19. 前記サポーターは下着である、請求項18に記載のサポーター。
  20. 前記突出部を有する、少なくとも1つのパネル又はセグメントを備える、請求項1〜19のいずれか一項に記載のサポーター。
  21. 前記サポーターは、前記患者に着用される衣類、ラップ、又はスリーブと併用されるインサートであり、前記インサートの前記突出部が、前記患者の身体の前記領域に面するように配置される、請求項1〜17のいずれか一項に記載のサポーター。
  22. 前記突出部はこぶである、請求項1〜21のいずれか一項に記載のサポーター。
  23. それぞれの前記こぶは略ドーム状である、請求項22に記載のサポーター。
  24. リンパ水腫の予防又は処置用のものである、請求項1〜23のいずれか一項に記載のサポーター。
  25. 患者の身体内での体液の蓄積を予防又は処置する方法であって、
    前記体液の蓄積を有するか、又は前記体液の蓄積の影響を受ける前記患者の領域に、局所的圧力をそれぞれが印加する複数の隆起した突出部を有する面を備える可撓性のサポーターであって、前記突出部は前記サポーターの前記面において互いに離間している、サポーターを準備し、
    前記サポーターが前記患者に着用されるように、前記領域を覆って前記サポーターを位置付けるか又は取り付けることにより、前記サポーターが適所に保持されるとともに、前記突出部が前記領域を押圧する、方法。
  26. 前記サポーターは、請求項1〜24のいずれか一項に規定されるものである、請求項25に記載の方法。
  27. 前記体液の蓄積は水腫である、請求項25又は26に記載の方法。
  28. 前記水腫はリンパ水腫である、請求項27に記載の方法。
  29. 患者の身体の有効な受動的マッサージ用の可撓性のサポーターであって、前記サポーターは、前記患者の身体の領域に局所的圧力をそれぞれが印加する複数の隆起した突出部を有する面を備え、前記サポーターは、前記領域を覆って前記患者に着用されるとともに、前記患者の前記身体に前記突出部を押し付けるように構成され、前記突出部は、前記サポーターの前記面において相互に離間している、サポーター。
  30. 患者の身体の受動的マッサージをもたらす方法であって、
    前記患者の身体の領域に局所的圧力をそれぞれが印加する複数の隆起した突出部を有する面を備える可撓性のサポーターであって、前記こぶが前記サポーターの前記面において相互に離間している、サポーターを準備し、
    前記サポーターが前記患者に着用されるように、前記領域を覆って前記サポーターを位置付けるか又は取り付けることにより、前記サポーターが適所に保持されるとともに、前記突出部が前記領域を押圧する、方法。
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