JP2015518315A - 超高密度wdmシステムのためのクロックリカバリ法 - Google Patents

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Abstract

本文書は、光伝送システムに関する。詳細には、本文書は、高効率波長分割多重(WDM)光通信システムに関する。光波長分割多重(WDM)伝送チャネル上で光信号を対応する光受信器(230)に伝送するように構成される光送信器(210)が記載される。光送信器(210)は、入力データを、シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスに変換するように構成されるシンボル生成ユニット(211)であって、Bがゼロよりも大きい実数であるシンボル生成ユニット(211)と、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅を変調するように構成され、それによりデータシンボルの変調されたシーケンス(260)を生成する振幅変調ユニット(220)であって、Nが整数であり、N>2である、振幅変調ユニット(220)と、データシンボルの変調されたシーケンス(260)から導出されたシーケンスを、光受信器(230)に伝送される光信号に変換するように構成されるデジタル−光変換器(214、215、216)とを備える。

Description

本文書は、光伝送システムに関する。詳細には、本文書は、高効率波長分割多重(WDM)光通信システムに関する。
WDMシステムのチャネル間隔を減らすことは、(現在の増幅器システムでは、約4THzである)光増幅器帯域幅の十分な恩恵を受けるための効果的なやり方である。100Gシステムは、典型的には、28Gボーのシンボルレート(PDM−QPSK、偏波分割多重−4位相シフトキーイング)および50GHzのチャネル間隔を使用する。チャネル間隔をシンボルレート近くに減らすこと(すなわち、チャネル間隔を28GHz近くに減らすこと)は、(単に約10から20%だけの)制限された伝送距離の減少で、システム容量を(約50%だけ)増やすため有効である。これらの密なチャネル間隔構成における1つのキーとなる課題は、受信器で送信器クロックを回復することである。(商用運転の場合のように)データシンボルの伝送されたシーケンスが比較的長い場合に、これは特に重要である。なぜならば、送信器および受信器におけるクロック間の不一致が時間とともに増加するからである。
M.OerderおよびH.Meyr著、「Digital Filter and Square Timing Recovery」、IEEE Transactions on Communications、Vol.36、No.5、1988年5月、605頁−612頁
本文書は、狭いWDMチャネル、例えば、WDMチャネルを介して伝送されるデータのシンボルレートに近いチャネル幅または帯域幅Dを有するWDMチャネルを使用するときの、(タイミングリカバリとも呼ばれる)クロックリカバリの技術的問題を対象とする。
一態様によれば、光送信器が記載される。光送信器は、光波長分割多重(WDM)伝送チャネル上で光信号を対応する光受信器に伝送するように構成される。WDM伝送チャネルは、予め定められた帯域幅を有してよい。帯域幅は、例えば、予め定められた粒度(例えば、12.5GHz)を有する予め定められたグリッド上で変更されうる。光送信器は、入力データを、シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスに変換するように構成されるシンボル生成ユニットを備え、Bは、ゼロよりも大きい実数である。シンボルレートBは、WDM伝送チャネルの帯域幅の範囲内であってよい。特に、WDM伝送チャネルの帯域幅は、シンボルレートB以下であってよい。
データシンボルは、それぞれの位相および振幅を備えることができる。データシンボルの位相は、M値位相シフトキーイング(M−PSK)変調方式のコンサタレーション点の位相に対応してよく、Mは、M>1の整数である。例として、データシンボルの位相は、M=4で、4位相シフトキーイング(QPSK)変調方式のコンサタレーション点の位相に対応してよい。データシンボルの振幅は、第1の振幅で一定であってよい。
さらに、光送信器は、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスを、光受信器に伝送される光信号に変換するように構成されるデジタル−光変換器を備えることができる。データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスは、例えば、データシンボルのシーケンスと実質的に同一であってよい。あるいは、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスは、データシンボルのシーケンスの、フィルタ処理された(例えば、パルス形状フィルタ処理された)バージョンに対応してよい。
光送信器は、光信号内のトーン周波数でクロックトーンを提供するように構成され、トーン周波数はB/Nであり、Nは、N>2の実数である。クロックトーンは、データシンボルのシーケンスと同期してよい。換言すれば、トーン周波数は、シンボルレートと一定の関係を有してよい。例として、Nが定数である。クロックトーンは、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスを光信号に変調する前に、データシンボルのシーケンス内に挿入されうる。上に示されるように、WDM伝送チャネルは、帯域幅Dを有してよい。トーン周波数(すなわち、整数N)は、チャネル幅Dの半分よりも小さい、すなわち、B/N<D/2であるように選択されうる。
データシンボルのシーケンスへのクロックトーンの挿入は、振幅変調ユニットを備え、データシンボルのシーケンスを生成するように構成される、シンボル生成ユニットを提供することにより達成され、データシンボルの振幅は、第1の振幅で一定であり、第1の振幅とは異なる第2の振幅を有するデータシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルとは別であり、Nは整数であってよい。あるいは、シンボル生成ユニットは、データシンボルのシーケンスを生成するように構成されてよく、データシンボルの振幅は、第1の振幅で一定である。さらに、光送信器は、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅を変調する(例えば、変更する)ように構成される振幅変調ユニットを備え、それによりデータシンボルの変調されたシーケンスを生成することができる。そのような場合、デジタル−光変換器は、データシンボルの変調されたシーケンスから導出されたシーケンスを光信号に変換するように構成されうる。
データシンボルのシーケンス内の、またはデータシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅は、第1の振幅に関して増加されてよい。第1の振幅と変調された(例えば増加された)振幅間の比は、調整可能であってよく、それにより変調深度およびクロックトーンの振幅を調整し、それにより光受信器におけるクロックリカバリを改善する。
デジタル−光変換器は、典型的には、デジタル−アナログ変換器を備える。デジタル−アナログ変換器は、データシンボルの変調されたシーケンスから導出されたシーケンスを、アナログ電気信号に変換するように構成されうる。さらに、デジタル−光変換器は、光搬送波信号をアナログ電気信号で変調するように構成された光変調器を備え、それにより光信号を生じることができる。
光送信器は、第1の偏波成分および第2の偏波成分を含む偏波分割多重(PDM)光信号を生成するように構成されうる。そのような場合に、PDM光信号の偏波成分のうちの1つまたは両方に、クロックトーンが挿入されうる。例として、第1の偏波成分は、データシンボルの第1の変調されたシーケンスから導出されたシーケンスで変調されてよく、かつ/または、第2の偏波成分は、データシンボルの第2の変調されたシーケンスから導出されたシーケンスで変調されてよい。
光送信器は、パルス整形フィルタを備えてよい。パルス整形フィルタは、振幅変調ユニットの上流に位置されうる(すなわち、パルス整形は、振幅変調の前に実施されうる)。そのような場合に、パルス整形フィルタは、データシンボルのシーケンスをフィルタ処理するように構成されうる。データシンボルのフィルタ処理されたシーケンスは、振幅変調ユニットにより処理される、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスであってよい。この構成は、クロックトーンに、制御されたクロックトーン振幅を提供するのに有益となりうる。あるいは、パルス整形フィルタは、振幅変調ユニットの下流に位置されうる(すなわち、パルス整形は、振幅変調の後に実施されうる)。そのような場合に、パルス整形フィルタは、データシンボルの変調されたシーケンスをフィルタ処理するように構成されうる。この構成は、対応する光受信器における信号対雑音比を増加させるのに有益となりうる。
さらなる態様によれば、光受信器が記載される。光受信器は、対応する光送信器からの光波長分割多重(WDM)伝送チャネル上の光信号を受信するように構成される。光受信器は、光送信器から受信した光信号をアナログまたはデジタル信号に変換するように構成される受信ユニットを備える。典型的には、(光受信器がコヒーレント検出器である場合)受信ユニットがコヒーレント検出ユニットを備え、それによりアナログ信号を生じる。さらに、受信ユニットは、典型的には、アナログ信号をデジタル信号に変換するように構成された1つまたは複数のアナログ−デジタル変換器を備える。
アナログまたはデジタル信号は、シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスを表し(または含み)、Bは、ゼロよりも大きい実数である。さらに、アナログまたはデジタル信号は、B/Nのトーン周波数でクロックトーンを表す。特に、データシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅が増加されてよく、Nは、N>2の実数(例えば整数)である。光受信器は、実質的に−B/Nおよび/または+B/Nの周波数でのアナログまたはデジタル信号のスペクトルに基づいて、光受信器のクロックを送信器のクロックに調整するように構成されたクロックリカバリユニットを備える。特に、クロックリカバリユニットは、実質的に−B/Nおよび+B/Nの周波数のアナログまたはデジタル信号のスペクトル成分に、フィルタ二乗法を適用するように構成されうる。
さらなる態様によれば、WDM伝送用に構成された光伝送システムが記載される。光伝送システムは、本文書で概説される態様のいずれかによる光送信器および本文書で概説される態様のいずれかによる光受信器を備える。
別の態様によれば、データシンボルのシーケンスを表す光信号が記載される。データシンボルは、それぞれの位相および振幅を備える。データシンボルの位相は、M値位相シフトキーイング(M−PSK)変調方式のコンサタレーション点の位相に対応し、Mは、M>1の整数である。データシンボルの振幅は、第1の振幅で実質的に一定であり、第1の振幅よりも大きい第2の振幅を有するデータシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルとは別である。第2の振幅は、実質的に一定であってよい。
さらなる態様によれば、光WDM伝送システムの光受信器で、クロックリカバリを可能にする方法が記載される。方法は、シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスを生成するステップを含み、Bは、ゼロよりも大きい実数である。データシンボルのシーケンスは、入力データを表してよい。さらに、方法は、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅を変調(例えば、変更)して、それによってデータシンボルの変調されたシーケンスを生成するステップを含み、Nは、N>2の整数である。加えて、方法は、データシンボルの変調されたシーケンスから導出されたシーケンスを、光受信器に伝送される光信号に変換するステップを含む。
さらなる態様によれば、ソフトウェアプログラムが記載される。ソフトウェアプログラムは、プロセッサ上で実行するため、およびコンピューティングデバイス上で実行されたときに本文書に概説される方法ステップを実施するために構成されうる。
別の態様によれば、記憶媒体が記載される。記憶媒体は、プロセッサ上で実行するため、およびコンピューティングデバイス上で実行されたときに本文書に概説される方法ステップを実施するために構成されるソフトウェアプログラムを含みうる。
さらなる態様によれば、コンピュータプログラム製品が記載される。コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されたとき、本文書に概説される方法ステップを実施するため実行可能な命令を含みうる。
本特許出願に概説されるような方法およびシステムの好ましい実施形態を含む方法およびシステムは、単独で、または本文書に開示される他の方法およびシステムと組み合わせて使用されうることに留意されたい。さらに、本特許出願に概説される方法およびシステムの全ての態様は、任意に組み合わされうる。特に、請求項の特徴は、任意のやり方で互いに組み合わされうる。
本発明は、添付の図面を参照し、例示的なやり方で下に説明される。
例示的なクロックリカバリ法の原理を示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 例示的な光伝送システムを示すブロック図である。 改善されたクロックリカバリのための例示的な変調方式を示す図である。 改善されたクロックリカバリのための別の例示的な変調方式を示す図である。 改善されたクロックリカバリのための例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号の光スペクトルを示す図である。
光通信システムは、典型的には、光通信システムの送信器と受信器で、別個のクロック(例えば、VCO、電圧制御発振器)を備える。送信器および受信器におけるクロックは、典型的には、互いからずれている。このことは、送信器および受信器により提供される通信リンクの性能に影響を有する場合がある。送信器のクロックが受信器のクロックより高い速度で動作し(データシンボルを伝送する)場合、受信器は、データシンボルを取り損なう場合がある。一方、送信器のクロックが受信器のクロックより低い速度で動作する場合、受信器は、データシンボルのいくつかの複製を生成する場合がある。いずれの場合でも、クロックの不一致は、典型的には、ビットエラーレートの増加、および通信リンクの故障確率の増加をもたらす。
したがって、受信器におけるクロックを送信器におけるクロックに(または、逆に)調整することが望ましい。特に、明示的なクロック同期方式の必要なしに、受信したデータシンボル自体からクロック(またはタイミング)情報を回復することが望ましい。
光伝送システムでは、データシンボルは、送信器から受信器に連続的に(いわゆる回線モードまたはいわゆる同期モードで)伝送される。そのため、受信器は、シンボルレートで、データシンボルの連続ストリームを受信する。シンボルレートは、送信器におけるクロックに対応する。これは、データシンボルのストリームが送信器におけるクロックに関する情報を含み、したがって、このクロック情報は、データシンボルの連続ストリームからシンボルレートを決定することにより受信器で回復されうることを意味する。
クロック情報は、シンボルレートの半分の所に位置するスペクトル成分の位相を分析することにより(すなわち、28Gボーのシンボルレートの場合、−14GHzおよび+14GHzでスペクトル成分の位相を分析することにより)、データシンボルの連続ストリームから抽出されうる。これは、図1aの周波数図100に図示されており、データシンボルのストリームのスペクトル101が図示される。図示された例では、データシンボルのストリームは、Bのシンボルレートを有する。周波数−B/2および+B/2それぞれのスペクトル101のスペクトル成分103、102は、送信器におけるクロック周波数と受信器におけるクロック周波数の差に関する情報を決定するために使用されうる。換言すれば、受信器におけるクロックと送信器におけるクロックの間の差は、−B/2の周波数(参照番号103)および+B/2の周波数(参照番号102)におけるデータシンボルの受信したストリームのスペクトルを分析することにより決定されうる。シンボルの受信したストリームのスペクトルに基づいてクロックを回復するための例示的な方法は、M.OerderおよびH.Meyr著、「Digital Filter and Square Timing Recovery」、IEEE Transactions on Communications、Vol.36、No.5、1988年5月、605頁−612頁に記載される。この方法は、典型的には、クロックリカバリのための「フィルタ二乗」法と呼ばれる。この方法の説明(特に、上記の文書のセクションII)は、引用により組み込まれている。
上に示されたように、(例えば、上記のフィルタ二乗法のような)クロックリカバリ法は、典型的には、+/− B/2の周波数でデータシンボルの受信したストリームのスペクトルを分析し、ここで、Bは、データシンボルのストリームのシンボルレートである。スペクトルのこの部分における情報は、送信器および/または受信器の光フィルタの不完全な位相応答によって、また、隣接するWDMチャネルからの特定のWDMチャネル上で生じるクロストークによって、破損されうることが観察されている。これは、特に、狭いチャネル間隔(例えば、Bの範囲のチャネル間隔)が使用される場合である。したがって、WDMチャネルのスペクトル効率を増加するために(すなわち、全体的な通信経路の容量を増加させるために)WDMチャネルの幅を減少するとき、データシンボルの受信したストリームのスペクトルの縁部で(すなわち、+/− B/2の周波数で)増加した破損に起因して、クロックリカバリの性能が減少する。
これは、図1bから図1eに図示される。図1bは、50GHzスーパーガウシアン光フィルタ処理にかけられ(すなわち、50GHz帯域幅でWDMチャネルを介した伝送にかけられ)、および光受信器でADCの16GHzベースバンド電気フィルタ処理にかけられる112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトル105を示す。図1cは、25GHzスーパーガウシアン光フィルタ処理にかけられ(すなわち、25GHz帯域幅でWDMチャネルを介した伝送にかけられ)、および光受信器でADCの16GHzベースバンド電気フィルタ処理にかけられる112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトル106を示す。光フィルタ処理に起因して、スペクトル106の周波数が+/− 12.5GHz(すなわち、WDMチャネルの帯域幅Dの+/−半分)に制限されることが理解されうる。図1bから図1eでは、周波数+/− Bは、+/− シンボルレートBに対応する。図1dおよび図1eはそれぞれ、50GHzおよび25GHzの光フィルタ処理にかけられる二乗された112Gb/s PDM−QPSK信号スペクトル110、120を示す。スペクトル110は、周波数+/− Bにおいて、ピーク111を備える。これらのピーク111は、クロックを回復するために使用されうる。一方、25GHzスーパーガウシアン光フィルタ処理の場合、(50GHzの代わりの)25GHzの減少されたチャネル間隔に起因して、二乗された112Gb/s PDM−QPSK信号の結果スペクトル120は、+/− 28GHzで(すなわち、B=28Gボーのシンボルレートの場合に、+/− Bで)破損されることが理解されうる。特に、スペクトル120は、+/− Bにピーク111を備えず、そのためクロックリカバリが可能でないことが理解されうる。
図2aは、光送信器210、光伝送路250、および光受信器230を備える例示的な光伝送システム200を図示する。送信器210は、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)として実装されうる、第1のデジタル信号プロセッサ218を備える。図示された例では、偏波多重光信号のための送信器210が描かれる。第1のデジタル信号プロセッサ218は、光信号の2つの偏波用に、それぞれデータシンボル(例えば、QPSKシンボル)の2つのシーケンスを(2つのシンボル生成ユニット211内で)提供する。データシンボルの2つのシーケンスは、それぞれ、光信号の2つの偏波用に、(パルス整形フィルタとも呼ばれる)2つの送信器フィルタ212のバンクによりフィルタ処理される。実施形態では、2つの送信器フィルタ212は同一であるが、他の実施形態では、2つの送信器フィルタ212は、光信号のそれぞれの偏波専用である。加えて、送信器210は、ルックアップテーブル(LUT)ユニット213を備えうる。LUTユニット213は、以降の変調器216の非線形的な性質を補償するために、データシンボルの(変調された)シーケンスをプリエンファシスするように構成されうる。データシンボル211のフィルタ処理されたシーケンスを1対の電気信号に変換するために、1対のデジタル−アナログ変換器(DAC)214が使用される。電気信号の対は、伝送経路250を介して伝送される光信号の2つの偏波を変調するために(ドライバ215および例えばマッハ−ツェンダー変調器、MZMといった変調器216を使用して)使用される。
図2aに図示される光受信器230は、受信した光信号を1対の複素デジタル信号に変換するように構成されるコヒーレント光受信器であり、各デジタル信号は、同相成分および直交成分を備える。この目的で、コヒーレント受信器は、コヒーレント検出器およびアナログ−デジタル変換器(ADC)231のバンクを備えうる。さらに、光受信器230は、決定ユニット236内でシンボルの2つのシーケンスを回復するために、デジタル信号の対を処理する、第2のデジタル信号プロセッサ238(例えば、ASIC)を備える。デジタル信号の対の処理は、典型的には、CD補償232、デジタルクロックリカバリ(DCR)233、偏波多重分離234、および搬送波周波数/搬送波位相推定235を含む。クロックリカバリユニット233は、本文書に概説されるようなクロックリカバリ法を実施しうる。
本文書では、光受信器230への伝送のために、(データシンボルのシーケンスを表す、またはデータシンボルのシーケンスを含む)光信号を生成する送信器210が記載され、光信号は、光受信器230において、改善されたクロックリカバリ/タイミング回復を可能にする。特に、送信器側でデータシンボルのシーケンスに低速トーンを追加することが提案され、低速トーンは、好ましくは、シンボルレートと同期する。例示的な場合では、7GHz<12.5GHzの条件を考慮し、25GHzグリッドでフィルタ処理されるとき、28Gボー信号に、7GHzトーンが追加されうる。
換言すれば、データシンボルのストリーム中に繰り返しイベントを追加することが提案され、繰り返しイベントは、シンボルレートよりも低い周波数を有する。例として、繰り返しイベントは、B/Nの周波数を有してよく、Bはシンボルレート、Nは、N>2の整数、例えばN=4である。繰り返しイベントの周波数B/Nは、伝送チャネルの帯域幅Dの半分よりも小さい、すなわち、B/N<D/2であってよい。データシンボルのストリームに減少した周波数で繰り返しイベントを追加することにより、光受信器230におけるクロックリカバリユニット233は、B/2よりも低い周波数で、すなわち光伝送路250上で生じる歪みにより受ける影響が少ない周波数で、受信した光信号のスペクトルを分析することにより、クロックを回復することが可能になる。特に、クロックリカバリユニット233は、周波数−B/Nおよび/または+B/Nで、すなわち(トーンまたはクロックトーンとも呼ばれる)繰り返しイベントの周波数で、受信した光信号のスペクトルを分析することによりクロックを回復することが可能になる。
図2bは、データシンボルのストリーム中に減少した周波数で繰り返しイベントを挿入するために使用されうる、例示的な送信器210を図示する。さらに、図2bは、減少した周波数で繰り返しイベントを含むデータシンボルのストリーム260を図示する。減少した周波数の(例えばB/4の)トーン(または繰り返しイベント)は、データシンボルのいくつかの振幅を増加することを繰り返すやり方により、データシンボルのストリーム260の中に挿入されうる。図示された例では、4個おきのデータシンボル262の振幅が他のデータシンボル261の振幅と比較して増やされる。換言すれば、データシンボル261、262の振幅は、4個おきのデータシンボル262が増加された振幅を有するように変調される。(通常型シンボル261の)デフォルトの振幅と(強調されたシンボル262の)増加された振幅の間の差の程度は、変調深度と呼ばれうる。図2bのシンボル261、262内の値π/4、3π/4、5π/4、および7π/4は、例示のQPSKシンボル261、262の可能な値を指す。
図2bの送信器210は、トーン挿入ユニット220を備える。図示された例では、トーン挿入ユニット220は、N個おきのデータシンボル262の振幅を増加するように構成される。トーン挿入ユニット220は、パルス整形フィルタユニット212の下流に位置されうる。データシンボルのストリーム260内に含まれるトーン情報は、例えば上に示されたフィルタ二乗技法を使用して、送信器クロックに受信器クロックをロックするように、受信器230で使用されうる。この目的で、受信器230のクロックリカバリユニット233は、周波数−B/Nおよび+B/Nで、受信した光信号のスペクトルのスペクトル成分を分析することができる。N>2の場合に、これらの周波数は、典型的には、WDMチャネルの狭いチャネル間隔により生じる歪みによって影響を受けない。換言すれば、減少した周波数におけるトーン情報は、高密度のWDMチャネルの場合でさえ、クロックリカバリを可能にする。
図2cは、例示的な送信器210を示しており、ここでは、トーン挿入ユニット220がパルス整形フィルタユニット212の上流に位置される(すなわち、トーン挿入/振幅変調は、パルス整形の前に実施される)。これは、伝送路250を介して伝送される信号がパルス整形されるので、対応する光受信器230における信号対雑音比を改善するのに有益となりうる。一方、挿入されたクロックトーンの振幅は、パルス整形フィルタユニット212内のフィルタ処理に起因して減少されうる。
112Gb/s PDM−QPSK伝送システム200の例、および4個おき(N=4)のQPSKシンボル262の振幅を増加する例では、7GHzのトーンが、図2bの送信器210により生成される。(狭い)25GHzの間隔グリッドの使用に対応する、すなわち、25GHzの幅を有するWDMチャネルを介した伝送に対応する、強いフィルタ処理が存在する場合であっても、7GHzにおけるトーン(参照番号301、302、311、312)が検出可能であることが、図3の略図300および310から理解されうる。そのような場合、チャネル間隔(25GHz)とボーレート(28GHz)の比は0.89、すなわち1よりも小さい。略図300および310は、25GHz WDMチャネルグリッド内の112Gb/s PDM−QPSK光信号のシンボルの、受信したシーケンスの強度のスペクトルを示す。図示された例では、二乗された信号のスペクトルが示される。略図300の場合に、7GHzクロックトーンの変調深度は、略図310の場合よりも深かった。換言すれば、略図300内の変調深度は、略図310内の変調深度よりも深い。7GHzのトーン周波数におけるピーク301、302は、増加した変調深度内で増加することが理解されうる。したがって、受信器230におけるクロックリカバリの性能は、変調深度が増加するとともに増加する。さらに、二乗された信号のスペクトルを決定するときでさえ、ピーク301、302は、B/Nのトーン周波数で検出可能であることが理解されうる。
クロックリカバリの性能は、シンボルの、後続のブロックまたはフレームにわたって平均化することにより増加されうることに留意されたい。例として、シンボルのストリームのスペクトルは、後続のシンボルのブロック(例えば、1024個のシンボルのブロック)に基づいて決定されうる。この目的で、シンボルのブロックは、例えば高速フーリエ変換(FFT)を使用して、周波数ドメインに変換されうる。シンボルの複数のブロック(例えば、シンボルの10個のブロック)のスペクトルが平均化され、それによって、比較的浅い変調深度であってさえ、クロックトーンの抽出およびクロックリカバリの性能を増加させることができる。
一方、データシンボルのストリーム260内へのクロックトーンの挿入は、伝送システム200の、光信号対雑音比(OSNR)に影響を及ぼしうる。112Gb/s PDM−QPSKデータ用の光伝送システム200の性能が分析されうる。クロックトーンの挿入は、特に比較的浅い変調深度を使用するとき、比較的小さい損失のみをもたらすことが示されうる。さらに、損失は、変調深度が減少するにつれて減少することが示されうる。
そのため、過変調により(すなわち、シンボルの振幅262の変調により)加えられる損失は、比較的小さい。この損失は、シンボル間干渉またはWDMクロストークから生じる損失と比較して低い。さらに、過変調に起因する損失は、ビットレート一定でシンボルレートを減らすために、QPSKから例えばQAM16に変調形式を変えるときにもたらされる、OSNR損失と比較して比較的低い。変調形式を変えるときの損失は、典型的には、7dB以上の範囲である。これは、WDM伝送チャネルの幅の範囲であるシンボルレートでのPDM−QPSK信号の伝送は、PDM−QPSK信号内にクロックトーンを挿入するときでさえ、より多数のコンサタレーション点(例えば、QAM16)を有するコンスタレーションを使用する信号の伝送よりも高い性能を提供することを意味する。
図3の略図300、310から理解されうるように、データシンボルのストリーム160の強度スペクトルは、周波数−B/Nおよび+B/Nで、ピーク301、302、311、312を備える。ピーク301、302、311、312の存在に起因して、周波数−B/Nおよび+B/Nにおけるスペクトル成分は、信頼できるやり方で抽出されうる。さらに、周波数−B/Nおよび+B/Nにおけるスペクトル成分の位相情報は、N>2の場合、周波数−B/2および+B/2におけるスペクトル成分の位相情報よりも破損されない。したがって、クロックリカバリ法(例えば、上に示されたフィルタ二乗法)は、狭いフィルタ処理の場合(例えば、シンボルレートよりも小さいチャネル帯域幅を使用するとき)でさえ、依然として適用されうる。そのようなクロックリカバリ法の目的は、7GHzトーン(すなわち、B/Nトーン)の位相を測定し、受信器230においてクロック周波数を調整することにより、位相を実質的に一定に保つことでありうる。これは、アナログ信号ドメインまたはデジタル信号ドメインで行われうる(後者の場合は、図2aのクロックリカバリユニット233により図示される)。クロックトーンの位相は、7GHz(すなわち、周波数B/N)におけるスペクトル成分の離散フーリエ変換(DFT)の角度値を計算することにより獲得されうる。
クロックトーンを挿入した結果として、クロックリカバリ法の計算の複雑さが減少されうることに留意されたい。挿入されるB/Nクロックトーンは、受信した二乗された信号のスペクトルを決定する必要なしに、受信した信号のスペクトルから直接回復されうることが見出された。したがって、クロックリカバリは、受信した信号をオーバサンプリングおよび二乗する必要なしに実施され、それによりクロックリカバリのための計算の複雑さを減少することができる。
第1の振幅でのシンボル261および第2の増加した振幅でのシンボル262を有するシンボルのストリーム260の生成は、従来型のQPSK変調(すなわち、位相変調)と振幅変調の重ね合わせと見なされうる。振幅変調の使用は、デジタル−アナログ変換器(DAC)214に影響を及ぼし得、N個おきのシンボルに増加した振幅でアナログ信号を生成する必要が生じる。換言すれば、DAC214は、異なる振幅でシンボル261、262を取り扱う、十分なダイナミックレンジおよび解像度を提供する必要がありうる。
本文書では、密なWDM伝送チャネル内のクロックリカバリを可能にするための方式が記載される。本方式は、WDM伝送チャネルの幅が、WDM伝送チャネルを介して伝送されるデータのシンボルレートの範囲にある状況でさえ、信頼できるクロックリカバリを可能にする。本方式は、データシンボルのストリーム内へのクロックトーンの挿入を使用し、ここで、クロックトーンは、データシンボルのストリームのシンボルレートの半分よりも小さい周波数を有する。
信頼できるクロックリカバリの結果として、光増幅器内を通過することができるWDMチャネルの数を増加するために、狭いWDMチャネル間隔が使用されうる。これは、提案されるクロックリカバリ方式が、光伝送システムのスループットの増加を可能にすることを意味する。提案される方式は、特に、海中光伝送システムに対して興味深いものだが、例えばグリッドレスまたは可変帯域幅ROADM(再構成可能光アドドロップマルチプレクサ)を使用する、地上光伝送システムにも興味深いものである。
説明および図面は、単に、提案される方法およびシステムの原理を示していることに留意されたい。したがって、本明細書に明示的に記載または示されていないが、本発明の原理を具現化し、本発明の精神および範囲に含まれる様々な構成を、当業者が考案することが可能となることが理解されよう。さらに、本明細書に記述される全ての例は、原理的に、提案される方法およびシステムの原理ならびに技術を進めるために本発明者により寄与される概念を理解することに、読者を助ける教育上の目的でのみ、明確に意図され、そのような特に記述された例および状況に制限することがないものとして解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態ならびにそれらの具体例を本明細書で記述する全ての文は、それらの均等物を含有することが意図される。
さらに、様々な上記の方法のステップおよび記載されたシステムの構成要素は、プログラムされたコンピュータにより実施されうることに留意されたい。本明細書では、いくつかの実施形態は、機械またはコンピュータ可読であり、機械実行可能またはコンピュータ実行可能な命令のプログラムをエンコードする、例えばデジタルデータ記憶媒体といった、プログラム記憶デバイスをカバーすることも意図されており、前記命令は、前記上記の方法のいくつかまたは全てのステップを実施する。プログラム記憶デバイスは、例えば、デジタルメモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、または光可読デジタルデータ記憶媒体であってよい。実施形態は、上記方法の前記ステップを実施するようにプログラムされたコンピュータをカバーすることも意図される。
加えて、本特許文書に記載される様々な要素の機能は、専用ハードウェアならびに適切なソフトウェアに関連するソフトウェアを実行することが可能なハードウェアの使用を介して提供されうることに留意されたい。プロセッサにより提供されるとき、機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、またはそのいくつかが共有されうる複数の別個のプロセッサにより提供されうる。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することが可能なハードウェアのことを排他的に言っていると解釈するべきでなく、制限するものではないが、デジタル信号処理(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを記憶するためのリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性記憶装置を暗黙のうちに含みうる。従来型および/またはあつらえた他のハードウェアも含まれうる。
最後に、本明細書の任意のブロック図は、本発明の原理を具現化する例示的な回路の概念図を表すことに留意されたい。同様に、任意のフローチャート、流れ図、状態遷移図、疑似コードなどは、コンピュータ可読媒体に実質的に表されて、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されるか否かにかかわらず、そのようにコンピュータまたはプロセッサにより実行されうる様々なプロセスを表すことを理解されたい。
本文書は、光伝送システムに関する。詳細には、本文書は、高効率波長分割多重(WDM)光通信システムに関する。
WDMシステムのチャネル間隔を減らすことは、(現在の増幅器システムでは、約4THzである)光増幅器帯域幅の十分な恩恵を受けるための効果的なやり方である。100Gシステムは、典型的には、28Gボーのシンボルレート(PDM−QPSK、偏波分割多重−4位相シフトキーイング)および50GHzのチャネル間隔を使用する。チャネル間隔をシンボルレート近くに減らすこと(すなわち、チャネル間隔を28GHz近くに減らすこと)は、(単に約10から20%だけの)制限された伝送距離の減少で、システム容量を(約50%だけ)増やすため有効である。これらの密なチャネル間隔構成における1つのキーとなる課題は、受信器で送信器クロックをリカバリすることである。(商用運転の場合のように)データシンボルの伝送されたシーケンスが比較的長い場合に、これは特に重要である。なぜならば、送信器および受信器におけるクロック間の不一致が時間とともに増加するからである。
WO02/31984A2は、複数の順序の振幅変調を実施する方法を記載する。米国特許出願公開第2004/101311(A1)号は、本質的に非同期である、光通信システム内の同期化信号の配信についての方法を記載する。米国特許第4972408号は、伝送リンクの、低いデータレートのデジタルチャネルと高いデータレートのデジタルチャネルを組み合わせ、あるいは、低いデータレートのデジタルチャネルを高いデータレートのデジタルチャネルから分離する方法を記載する。
WO2010/119576A1は、シリアルデータストリームから生成された平行な光信号間のスキューを検出する方法を記載する。
国際公開第02/31984A2号 米国特許出願公開第2004/101311(A1)号明細書 米国特許第4972408号明細書 国際公開第2010/119576A1号
M.OerderおよびH.Meyr著、「Digital Filter and Square Timing Recovery」、IEEE Transactions on Communications、Vol.36、No.5、1988年5月、605頁−612頁
本文書は、狭いWDMチャネル、例えば、WDMチャネルを介して伝送されるデータのシンボルレートに近いチャネル幅または帯域幅Dを有するWDMチャネルを使用するときの、(タイミングリカバリとも呼ばれる)クロックリカバリの技術的問題を対象とする。
一態様によれば、光送信器が記載される。光送信器は、光波長分割多重(WDM)伝送チャネル上で光信号を対応する光受信器に伝送するように構成される。WDM伝送チャネルは、予め定められた帯域幅を有してよい。帯域幅は、例えば、予め定められた粒度(例えば、12.5GHz)を有する予め定められたグリッド上で変更されうる。光送信器は、入力データを、シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスに変換するように構成されるシンボル生成ユニットを備え、Bは、ゼロよりも大きい実数である。シンボルレートBは、WDM伝送チャネルの帯域幅の範囲内であってよい。特に、WDM伝送チャネルの帯域幅は、シンボルレートB以下であってよい。
データシンボルは、それぞれの位相および振幅を備えることができる。データシンボルの位相は、M値位相シフトキーイング(M−PSK)変調方式のコンサタレーション点の位相に対応してよく、Mは、M>1の整数である。例として、データシンボルの位相は、M=4で、4位相シフトキーイング(QPSK)変調方式のコンサタレーション点の位相に対応してよい。データシンボルの振幅は、第1の振幅で一定であってよい。
さらに、光送信器は、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスを、光受信器に伝送される光信号に変換するように構成されるデジタル−光変換器を備えることができる。データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスは、例えば、データシンボルのシーケンスと実質的に同一であってよい。あるいは、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスは、データシンボルのシーケンスの、フィルタ処理された(例えば、パルス形状フィルタ処理された)バージョンに対応してよい。
光送信器は、光信号内のトーン周波数でクロックトーンを提供するように構成され、トーン周波数はB/Nであり、Nは、N>2の実数である。クロックトーンは、データシンボルのシーケンスと同期してよい。換言すれば、トーン周波数は、シンボルレートと一定の関係を有してよい。例として、Nが定数である。クロックトーンは、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスを光信号に変調する前に、データシンボルのシーケンス内に挿入されうる。上に示されるように、WDM伝送チャネルは、帯域幅Dを有してよい。トーン周波数(すなわち、整数N)は、チャネル幅Dの半分よりも小さい、すなわち、B/N<D/2であるように選択されうる。
データシンボルのシーケンスへのクロックトーンの挿入は、振幅変調ユニットを備え、データシンボルのシーケンスを生成するように構成される、シンボル生成ユニットを提供することにより達成され、データシンボルの振幅は、第1の振幅で一定であり、第1の振幅とは異なる第2の振幅を有するデータシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルとは別であり、Nは整数であってよい。あるいは、シンボル生成ユニットは、データシンボルのシーケンスを生成するように構成されてよく、データシンボルの振幅は、第1の振幅で一定である。さらに、光送信器は、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅を変調する(例えば、変更する)ように構成される振幅変調ユニットを備え、それによりデータシンボルの変調されたシーケンスを生成することができる。そのような場合、デジタル−光変換器は、データシンボルの変調されたシーケンスから導出されたシーケンスを光信号に変換するように構成されうる。
データシンボルのシーケンス内の、またはデータシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅は、第1の振幅に関して増加されてよい。第1の振幅と変調された(例えば増加された)振幅間の比は、調整可能であってよく、それにより変調深度およびクロックトーンの振幅を調整し、それにより光受信器におけるクロックリカバリを改善する。
デジタル−光変換器は、典型的には、デジタル−アナログ変換器を備える。デジタル−アナログ変換器は、データシンボルの変調されたシーケンスから導出されたシーケンスを、アナログ電気信号に変換するように構成されうる。さらに、デジタル−光変換器は、光搬送波信号をアナログ電気信号で変調するように構成された光変調器を備え、それにより光信号を生じることができる。
光送信器は、第1の偏波成分および第2の偏波成分を含む偏波分割多重(PDM)光信号を生成するように構成されうる。そのような場合に、PDM光信号の偏波成分のうちの1つまたは両方に、クロックトーンが挿入されうる。例として、第1の偏波成分は、データシンボルの第1の変調されたシーケンスから導出されたシーケンスで変調されてよく、かつ/または、第2の偏波成分は、データシンボルの第2の変調されたシーケンスから導出されたシーケンスで変調されてよい。
光送信器は、パルス整形フィルタを備えてよい。パルス整形フィルタは、振幅変調ユニットの上流に位置されうる(すなわち、パルス整形は、振幅変調の前に実施されうる)。そのような場合に、パルス整形フィルタは、データシンボルのシーケンスをフィルタ処理するように構成されうる。データシンボルのフィルタ処理されたシーケンスは、振幅変調ユニットにより処理される、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンスであってよい。この構成は、クロックトーンに、制御されたクロックトーン振幅を提供するのに有益となりうる。あるいは、パルス整形フィルタは、振幅変調ユニットの下流に位置されうる(すなわち、パルス整形は、振幅変調の後に実施されうる)。そのような場合に、パルス整形フィルタは、データシンボルの変調されたシーケンスをフィルタ処理するように構成されうる。この構成は、対応する光受信器における信号対雑音比を増加させるのに有益となりうる。
さらなる態様によれば、光受信器が記載される。光受信器は、対応する光送信器からの光波長分割多重(WDM)伝送チャネル上の光信号を受信するように構成される。光受信器は、光送信器から受信した光信号をアナログまたはデジタル信号に変換するように構成される受信ユニットを備える。典型的には、(光受信器がコヒーレント検出器である場合)受信ユニットがコヒーレント検出ユニットを備え、それによりアナログ信号を生じる。さらに、受信ユニットは、典型的には、アナログ信号をデジタル信号に変換するように構成された1つまたは複数のアナログ−デジタル変換器を備える。
アナログまたはデジタル信号は、シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスを表し(または含み)、Bは、ゼロよりも大きい実数である。さらに、アナログまたはデジタル信号は、B/Nのトーン周波数でクロックトーンを表す。特に、データシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅が増加されてよく、Nは、N>2の実数(例えば整数)である。光受信器は、実質的に−B/Nおよび/または+B/Nの周波数でのアナログまたはデジタル信号のスペクトルに基づいて、光受信器のクロックを送信器のクロックに調整するように構成されたクロックリカバリユニットを備える。特に、クロックリカバリユニットは、実質的に−B/Nおよび+B/Nの周波数のアナログまたはデジタル信号のスペクトル成分に、フィルタ二乗法を適用するように構成されうる。
さらなる態様によれば、WDM伝送用に構成された光伝送システムが記載される。光伝送システムは、本文書で概説される態様のいずれかによる光送信器および本文書で概説される態様のいずれかによる光受信器を備える。
別の態様によれば、データシンボルのシーケンスを表す光信号が記載される。データシンボルは、それぞれの位相および振幅を備える。データシンボルの位相は、M値位相シフトキーイング(M−PSK)変調方式のコンサタレーション点の位相に対応し、Mは、M>1の整数である。データシンボルの振幅は、第1の振幅で実質的に一定であり、第1の振幅よりも大きい第2の振幅を有するデータシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルとは別である。第2の振幅は、実質的に一定であってよい。
さらなる態様によれば、光WDM伝送システムの光受信器で、クロックリカバリを可能にする方法が記載される。方法は、シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスを生成するステップを含み、Bは、ゼロよりも大きい実数である。データシンボルのシーケンスは、入力データを表してよい。さらに、方法は、データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅を変調(例えば、変更)して、それによってデータシンボルの変調されたシーケンスを生成するステップを含み、Nは、N>2の整数である。加えて、方法は、データシンボルの変調されたシーケンスから導出されたシーケンスを、光受信器に伝送される光信号に変換するステップを含む。
さらなる態様によれば、ソフトウェアプログラムが記載される。ソフトウェアプログラムは、プロセッサ上で実行するため、およびコンピューティングデバイス上で実行されたときに本文書に概説される方法ステップを実施するために構成されうる。
別の態様によれば、記憶媒体が記載される。記憶媒体は、プロセッサ上で実行するため、およびコンピューティングデバイス上で実行されたときに本文書に概説される方法ステップを実施するために構成されるソフトウェアプログラムを含みうる。
さらなる態様によれば、コンピュータプログラム製品が記載される。コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されたとき、本文書に概説される方法ステップを実施するため実行可能な命令を含みうる。
本特許出願に概説されるような方法およびシステムの好ましい実施形態を含む方法およびシステムは、単独で、または本文書に開示される他の方法およびシステムと組み合わせて使用されうることに留意されたい。さらに、本特許出願に概説される方法およびシステムの全ての態様は、任意に組み合わされうる。特に、請求項の特徴は、任意のやり方で互いに組み合わされうる。
本発明は、添付の図面を参照し、例示的なやり方で下に説明される。
例示的なクロックリカバリ法の原理を示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 クロックリカバリに使用される例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトルを示す図である。 例示的な光伝送システムを示すブロック図である。 改善されたクロックリカバリのための例示的な変調方式を示す図である。 改善されたクロックリカバリのための別の例示的な変調方式を示す図である。 改善されたクロックリカバリのための例示的な112Gb/s PDM−QPSK信号の光スペクトルを示す図である。
光通信システムは、典型的には、光通信システムの送信器と受信器で、別個のクロック(例えば、VCO、電圧制御発振器)を備える。送信器および受信器におけるクロックは、典型的には、互いからずれている。このことは、送信器および受信器により提供される通信リンクの性能に影響を有する場合がある。送信器のクロックが受信器のクロックより高い速度で動作し(データシンボルを伝送する)場合、受信器は、データシンボルを取り損なう場合がある。一方、送信器のクロックが受信器のクロックより低い速度で動作する場合、受信器は、データシンボルのいくつかの複製を生成する場合がある。いずれの場合でも、クロックの不一致は、典型的には、ビットエラーレートの増加、および通信リンクの故障確率の増加をもたらす。
したがって、受信器におけるクロックを送信器におけるクロックに(または、逆に)調整することが望ましい。特に、明示的なクロック同期方式の必要なしに、受信したデータシンボル自体からクロック(またはタイミング)情報を回復することが望ましい。
光伝送システムでは、データシンボルは、送信器から受信器に連続的に(いわゆる回線モードまたはいわゆる同期モードで)伝送される。そのため、受信器は、シンボルレートで、データシンボルの連続ストリームを受信する。シンボルレートは、送信器におけるクロックに対応する。これは、データシンボルのストリームが送信器におけるクロックに関する情報を含み、したがって、このクロック情報は、データシンボルの連続ストリームからシンボルレートを決定することにより受信器で回復されうることを意味する。
クロック情報は、シンボルレートの半分の所に位置するスペクトル成分の位相を分析することにより(すなわち、28Gボーのシンボルレートの場合、−14GHzおよび+14GHzでスペクトル成分の位相を分析することにより)、データシンボルの連続ストリームから抽出されうる。これは、図1aの周波数図100に図示されており、データシンボルのストリームのスペクトル101が図示される。図示された例では、データシンボルのストリームは、Bのシンボルレートを有する。周波数−B/2および+B/2それぞれのスペクトル101のスペクトル成分103、102は、送信器におけるクロック周波数と受信器におけるクロック周波数の差に関する情報を決定するために使用されうる。換言すれば、受信器におけるクロックと送信器におけるクロックの間の差は、−B/2の周波数(参照番号103)および+B/2の周波数(参照番号102)におけるデータシンボルの受信したストリームのスペクトルを分析することにより決定されうる。シンボルの受信したストリームのスペクトルに基づいてクロックを回復するための例示的な方法は、M.OerderおよびH.Meyr著、「Digital Filter and Square Timing Recovery」、IEEE Transactions on Communications、Vol.36、No.5、1988年5月、605頁−612頁に記載される。この方法は、典型的には、クロックリカバリのための「フィルタ二乗」法と呼ばれる。この方法の説明(特に、上記の文書のセクションII)は、引用により組み込まれている。
上に示されたように、(例えば、上記のフィルタ二乗法のような)クロックリカバリ法は、典型的には、+/− B/2の周波数でデータシンボルの受信したストリームのスペクトルを分析し、ここで、Bは、データシンボルのストリームのシンボルレートである。スペクトルのこの部分における情報は、送信器および/または受信器の光フィルタの不完全な位相応答によって、また、隣接するWDMチャネルからの特定のWDMチャネル上で生じるクロストークによって、破損されうることが観察されている。これは、特に、狭いチャネル間隔(例えば、Bの範囲のチャネル間隔)が使用される場合である。したがって、WDMチャネルのスペクトル効率を増加するために(すなわち、全体的な通信経路の容量を増加させるために)WDMチャネルの幅を減少するとき、データシンボルの受信したストリームのスペクトルの縁部で(すなわち、+/− B/2の周波数で)増加した破損に起因して、クロックリカバリの性能が減少する。
これは、図1bから図1eに図示される。図1bは、50GHzスーパーガウシアン光フィルタ処理にかけられ(すなわち、50GHz帯域幅でWDMチャネルを介した伝送にかけられ)、および光受信器でADCの16GHzベースバンド電気フィルタ処理にかけられる112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトル105を示す。図1cは、25GHzスーパーガウシアン光フィルタ処理にかけられ(すなわち、25GHz帯域幅でWDMチャネルを介した伝送にかけられ)、および光受信器でADCの16GHzベースバンド電気フィルタ処理にかけられる112Gb/s PDM−QPSK信号のスペクトル106を示す。光フィルタ処理に起因して、スペクトル106の周波数が+/− 12.5GHz(すなわち、WDMチャネルの帯域幅Dの+/−半分)に制限されることが理解されうる。図1bから図1eでは、周波数+/− Bは、+/− シンボルレートBに対応する。図1dおよび図1eはそれぞれ、50GHzおよび25GHzの光フィルタ処理にかけられる二乗された112Gb/s PDM−QPSK信号スペクトル110、120を示す。スペクトル110は、周波数+/− Bにおいて、ピーク111を備える。これらのピーク111は、クロックを回復するために使用されうる。一方、25GHzスーパーガウシアン光フィルタ処理の場合、(50GHzの代わりの)25GHzの減少されたチャネル間隔に起因して、二乗された112Gb/s PDM−QPSK信号の結果スペクトル120は、+/− 28GHzで(すなわち、B=28Gボーのシンボルレートの場合に、+/− Bで)破損されることが理解されうる。特に、スペクトル120は、+/− Bにピーク111を備えず、そのためクロックリカバリが可能でないことが理解されうる。
図2aは、光送信器210、光伝送路250、および光受信器230を備える例示的な光伝送システム200を図示する。送信器210は、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)として実装されうる、第1のデジタル信号プロセッサ218を備える。図示された例では、偏波多重光信号のための送信器210が描かれる。第1のデジタル信号プロセッサ218は、光信号の2つの偏波用に、それぞれデータシンボル(例えば、QPSKシンボル)の2つのシーケンスを(2つのシンボル生成ユニット211内で)提供する。データシンボルの2つのシーケンスは、それぞれ、光信号の2つの偏波用に、(パルス整形フィルタとも呼ばれる)2つの送信器フィルタ212のバンクによりフィルタ処理される。実施形態では、2つの送信器フィルタ212は同一であるが、他の実施形態では、2つの送信器フィルタ212は、光信号のそれぞれの偏波専用である。加えて、送信器210は、ルックアップテーブル(LUT)ユニット213を備えうる。LUTユニット213は、以降の変調器216の非線形的な性質を補償するために、データシンボルの(変調された)シーケンスをプリエンファシスするように構成されうる。データシンボル211のフィルタ処理されたシーケンスを1対の電気信号に変換するために、1対のデジタル−アナログ変換器(DAC)214が使用される。電気信号の対は、伝送経路250を介して伝送される光信号の2つの偏波を変調するために(ドライバ215および例えばマッハ−ツェンダー変調器、MZMといった変調器216を使用して)使用される。
図2aに図示される光受信器230は、受信した光信号を1対の複素デジタル信号に変換するように構成されるコヒーレント光受信器であり、各デジタル信号は、同相成分および直交成分を備える。この目的で、コヒーレント受信器は、コヒーレント検出器およびアナログ−デジタル変換器(ADC)231のバンクを備えうる。さらに、光受信器230は、決定ユニット236内でシンボルの2つのシーケンスを回復するために、デジタル信号の対を処理する、第2のデジタル信号プロセッサ238(例えば、ASIC)を備える。デジタル信号の対の処理は、典型的には、CD補償232、デジタルクロックリカバリ(DCR)233、偏波多重分離234、および搬送波周波数/搬送波位相推定235を含む。クロックリカバリユニット233は、本文書に概説されるようなクロックリカバリ法を実施しうる。
本文書では、光受信器230への伝送のために、(データシンボルのシーケンスを表す、またはデータシンボルのシーケンスを含む)光信号を生成する送信器210が記載され、光信号は、光受信器230において、改善されたクロックリカバリ/タイミング回復を可能にする。特に、送信器側でデータシンボルのシーケンスに低速トーンを追加することが提案され、低速トーンは、好ましくは、シンボルレートと同期する。例示的な場合では、7GHz<12.5GHzの条件を考慮し、25GHzグリッドでフィルタ処理されるとき、28Gボー信号に、7GHzトーンが追加されうる。
換言すれば、データシンボルのストリーム中に繰り返しイベントを追加することが提案され、繰り返しイベントは、シンボルレートよりも低い周波数を有する。例として、繰り返しイベントは、B/Nの周波数を有してよく、Bはシンボルレート、Nは、N>2の整数、例えばN=4である。繰り返しイベントの周波数B/Nは、伝送チャネルの帯域幅Dの半分よりも小さい、すなわち、B/N<D/2であってよい。データシンボルのストリームに減少した周波数で繰り返しイベントを追加することにより、光受信器230におけるクロックリカバリユニット233は、B/2よりも低い周波数で、すなわち光伝送路250上で生じる歪みにより受ける影響が少ない周波数で、受信した光信号のスペクトルを分析することにより、クロックを回復することが可能になる。特に、クロックリカバリユニット233は、周波数−B/Nおよび/または+B/Nで、すなわち(トーンまたはクロックトーンとも呼ばれる)繰り返しイベントの周波数で、受信した光信号のスペクトルを分析することによりクロックを回復することが可能になる。
図2bは、データシンボルのストリーム中に減少した周波数で繰り返しイベントを挿入するために使用されうる、例示的な送信器210を図示する。さらに、図2bは、減少した周波数で繰り返しイベントを含むデータシンボルのストリーム260を図示する。減少した周波数の(例えばB/4の)トーン(または繰り返しイベント)は、データシンボルのいくつかの振幅を増加することを繰り返すやり方により、データシンボルのストリーム260の中に挿入されうる。図示された例では、4個おきのデータシンボル262の振幅が他のデータシンボル261の振幅と比較して増やされる。換言すれば、データシンボル261、262の振幅は、4個おきのデータシンボル262が増加された振幅を有するように変調される。(通常型シンボル261の)デフォルトの振幅と(強調されたシンボル262の)増加された振幅の間の差の程度は、変調深度と呼ばれうる。図2bのシンボル261、262内の値π/4、3π/4、5π/4、および7π/4は、例示のQPSKシンボル261、262の可能な値を指す。
図2bの送信器210は、トーン挿入ユニット220を備える。図示された例では、トーン挿入ユニット220は、N個おきのデータシンボル262の振幅を増加するように構成される。トーン挿入ユニット220は、パルス整形フィルタユニット212の下流に位置されうる。データシンボルのストリーム260内に含まれるトーン情報は、例えば上に示されたフィルタ二乗技法を使用して、送信器クロックに受信器クロックをロックするように、受信器230で使用されうる。この目的で、受信器230のクロックリカバリユニット233は、周波数−B/Nおよび+B/Nで、受信した光信号のスペクトルのスペクトル成分を分析することができる。N>2の場合に、これらの周波数は、典型的には、WDMチャネルの狭いチャネル間隔により生じる歪みによって影響を受けない。換言すれば、減少した周波数におけるトーン情報は、高密度のWDMチャネルの場合でさえ、クロックリカバリを可能にする。
図2cは、例示的な送信器210を示しており、ここでは、トーン挿入ユニット220がパルス整形フィルタユニット212の上流に位置される(すなわち、トーン挿入/振幅変調は、パルス整形の前に実施される)。これは、伝送路250を介して伝送される信号がパルス整形されるので、対応する光受信器230における信号対雑音比を改善するのに有益となりうる。一方、挿入されたクロックトーンの振幅は、パルス整形フィルタユニット212内のフィルタ処理に起因して減少されうる。
112Gb/s PDM−QPSK伝送システム200の例、および4個おき(N=4)のQPSKシンボル262の振幅を増加する例では、7GHzのトーンが、図2bの送信器210により生成される。(狭い)25GHzの間隔グリッドの使用に対応する、すなわち、25GHzの幅を有するWDMチャネルを介した伝送に対応する、強いフィルタ処理が存在する場合であっても、7GHzにおけるトーン(参照番号301、302、311、312)が検出可能であることが、図3の略図300および310から理解されうる。そのような場合、チャネル間隔(25GHz)とボーレート(28GHz)の比は0.89、すなわち1よりも小さい。略図300および310は、25GHz WDMチャネルグリッド内の112Gb/s PDM−QPSK光信号のシンボルの、受信したシーケンスの強度のスペクトルを示す。図示された例では、二乗された信号のスペクトルが示される。略図300の場合に、7GHzクロックトーンの変調深度は、略図310の場合よりも深かった。換言すれば、略図300内の変調深度は、略図310内の変調深度よりも深い。7GHzのトーン周波数におけるピーク301、302は、増加した変調深度内で増加することが理解されうる。したがって、受信器230におけるクロックリカバリの性能は、変調深度が増加するとともに増加する。さらに、二乗された信号のスペクトルを決定するときでさえ、ピーク301、302は、B/Nのトーン周波数で検出可能であることが理解されうる。
クロックリカバリの性能は、シンボルの、後続のブロックまたはフレームにわたって平均化することにより増加されうることに留意されたい。例として、シンボルのストリームのスペクトルは、後続のシンボルのブロック(例えば、1024個のシンボルのブロック)に基づいて決定されうる。この目的で、シンボルのブロックは、例えば高速フーリエ変換(FFT)を使用して、周波数ドメインに変換されうる。シンボルの複数のブロック(例えば、シンボルの10個のブロック)のスペクトルが平均化され、それによって、比較的浅い変調深度であってさえ、クロックトーンの抽出およびクロックリカバリの性能を増加させることができる。
一方、データシンボルのストリーム260内へのクロックトーンの挿入は、伝送システム200の、光信号対雑音比(OSNR)に影響を及ぼしうる。112Gb/s PDM−QPSKデータ用の光伝送システム200の性能が分析されうる。クロックトーンの挿入は、特に比較的浅い変調深度を使用するとき、比較的小さい損失のみをもたらすことが示されうる。さらに、損失は、変調深度が減少するにつれて減少することが示されうる。
そのため、過変調により(すなわち、シンボルの振幅262の変調により)加えられる損失は、比較的小さい。この損失は、シンボル間干渉またはWDMクロストークから生じる損失と比較して低い。さらに、過変調に起因する損失は、ビットレート一定でシンボルレートを減らすために、QPSKから例えばQAM16に変調形式を変えるときにもたらされる、OSNR損失と比較して比較的低い。変調形式を変えるときの損失は、典型的には、7dB以上の範囲である。これは、WDM伝送チャネルの幅の範囲であるシンボルレートでのPDM−QPSK信号の伝送は、PDM−QPSK信号内にクロックトーンを挿入するときでさえ、より多数のコンサタレーション点(例えば、QAM16)を有するコンスタレーションを使用する信号の伝送よりも高い性能を提供することを意味する。
図3の略図300、310から理解されうるように、データシンボルのストリーム160の強度スペクトルは、周波数−B/Nおよび+B/Nで、ピーク301、302、311、312を備える。ピーク301、302、311、312の存在に起因して、周波数−B/Nおよび+B/Nにおけるスペクトル成分は、信頼できるやり方で抽出されうる。さらに、周波数−B/Nおよび+B/Nにおけるスペクトル成分の位相情報は、N>2の場合、周波数−B/2および+B/2におけるスペクトル成分の位相情報よりも破損されない。したがって、クロックリカバリ法(例えば、上に示されたフィルタ二乗法)は、狭いフィルタ処理の場合(例えば、シンボルレートよりも小さいチャネル帯域幅を使用するとき)でさえ、依然として適用されうる。そのようなクロックリカバリ法の目的は、7GHzトーン(すなわち、B/Nトーン)の位相を測定し、受信器230においてクロック周波数を調整することにより、位相を実質的に一定に保つことでありうる。これは、アナログ信号ドメインまたはデジタル信号ドメインで行われうる(後者の場合は、図2aのクロックリカバリユニット233により図示される)。クロックトーンの位相は、7GHz(すなわち、周波数B/N)におけるスペクトル成分の離散フーリエ変換(DFT)の角度値を計算することにより獲得されうる。
クロックトーンを挿入した結果として、クロックリカバリ法の計算の複雑さが減少されうることに留意されたい。挿入されるB/Nクロックトーンは、受信した二乗された信号のスペクトルを決定する必要なしに、受信した信号のスペクトルから直接回復されうることが見出された。したがって、クロックリカバリは、受信した信号をオーバサンプリングおよび二乗する必要なしに実施され、それによりクロックリカバリのための計算の複雑さを減少することができる。
第1の振幅でのシンボル261および第2の増加した振幅でのシンボル262を有するシンボルのストリーム260の生成は、従来型のQPSK変調(すなわち、位相変調)と振幅変調の重ね合わせと見なされうる。振幅変調の使用は、デジタル−アナログ変換器(DAC)214に影響を及ぼし得、N個おきのシンボルに増加した振幅でアナログ信号を生成する必要が生じる。換言すれば、DAC214は、異なる振幅でシンボル261、262を取り扱う、十分なダイナミックレンジおよび解像度を提供する必要がありうる。
本文書では、密なWDM伝送チャネル内のクロックリカバリを可能にするための方式が記載される。本方式は、WDM伝送チャネルの幅が、WDM伝送チャネルを介して伝送されるデータのシンボルレートの範囲にある状況でさえ、信頼できるクロックリカバリを可能にする。本方式は、データシンボルのストリーム内へのクロックトーンの挿入を使用し、ここで、クロックトーンは、データシンボルのストリームのシンボルレートの半分よりも小さい周波数を有する。
信頼できるクロックリカバリの結果として、光増幅器内を通過することができるWDMチャネルの数を増加するために、狭いWDMチャネル間隔が使用されうる。これは、提案されるクロックリカバリ方式が、光伝送システムのスループットの増加を可能にすることを意味する。提案される方式は、特に、海中光伝送システムに対して興味深いものだが、例えばグリッドレスまたは可変帯域幅ROADM(再構成可能光アドドロップマルチプレクサ)を使用する、地上光伝送システムにも興味深いものである。
説明および図面は、単に、提案される方法およびシステムの原理を示していることに留意されたい。したがって、本明細書に明示的に記載または示されていないが、本発明の原理を具現化し、本発明の精神および範囲に含まれる様々な構成を、当業者が考案することが可能となることが理解されよう。さらに、本明細書に記述される全ての例は、原理的に、提案される方法およびシステムの原理ならびに技術を進めるために本発明者により寄与される概念を理解することに、読者を助ける教育上の目的でのみ、明確に意図され、そのような特に記述された例および状況に制限することがないものとして解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態ならびにそれらの具体例を本明細書で記述する全ての文は、それらの均等物を含有することが意図される。
さらに、様々な上記の方法のステップおよび記載されたシステムの構成要素は、プログラムされたコンピュータにより実施されうることに留意されたい。本明細書では、いくつかの実施形態は、機械またはコンピュータ可読であり、機械実行可能またはコンピュータ実行可能な命令のプログラムをエンコードする、例えばデジタルデータ記憶媒体といった、プログラム記憶デバイスをカバーすることも意図されており、前記命令は、前記上記の方法のいくつかまたは全てのステップを実施する。プログラム記憶デバイスは、例えば、デジタルメモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、または光可読デジタルデータ記憶媒体であってよい。実施形態は、上記方法の前記ステップを実施するようにプログラムされたコンピュータをカバーすることも意図される。
加えて、本特許文書に記載される様々な要素の機能は、専用ハードウェアならびに適切なソフトウェアに関連するソフトウェアを実行することが可能なハードウェアの使用を介して提供されうることに留意されたい。プロセッサにより提供されるとき、機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、またはそのいくつかが共有されうる複数の別個のプロセッサにより提供されうる。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することが可能なハードウェアのことを排他的に言っていると解釈するべきでなく、制限するものではないが、デジタル信号処理(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを記憶するためのリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性記憶装置を暗黙のうちに含みうる。従来型および/またはあつらえた他のハードウェアも含まれうる。
最後に、本明細書の任意のブロック図は、本発明の原理を具現化する例示的な回路の概念図を表すことに留意されたい。同様に、任意のフローチャート、流れ図、状態遷移図、疑似コードなどは、コンピュータ可読媒体に実質的に表されて、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されるか否かにかかわらず、そのようにコンピュータまたはプロセッサにより実行されうる様々なプロセスを表すことを理解されたい。

Claims (15)

  1. WDMと呼ばれる、光波長分割多重の伝送チャネル上で、対応する光受信器(230)に光信号を伝送するように構成される光送信器(210)であって、
    入力データをシンボルレートBでデータシンボルのシーケンスに変換するように構成されるシンボル生成ユニット(211)であって、Bがゼロよりも大きい実数であり、データシンボルのシーケンスの位相がM値位相シフトキーイング変調方式のコンサタレーション点の位相に対応し、Mが、M>1の整数である、シンボル生成ユニット(211)と、
    データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅を変調するように構成され、それによりデータシンボルの変調されたシーケンス(260)を生成する振幅変調ユニット(220)であって、Nが整数であり、N>2であり、変調されたシーケンス(260)のデータシンボルの振幅が、第1の振幅で一定であり、第1の振幅とは異なる第2の振幅を有するデータシンボルの変調されたシーケンス(260)内のN個おきのデータシンボルとは別である、振幅変調ユニット(220)と、
    データシンボルの変調されたシーケンス(260)から導出されたシーケンスを、光受信器(230)に伝送される光信号に変換するように構成されるデジタル−光変換器(214、215、216)と
    を備える、光送信器(210)。
  2. 4位相シフトキーイング用にM=4である、請求項1に記載の光送信器(210)。
  3. WDM伝送チャネルが帯域幅Dを有し、
    B/NがD/2よりも小さいようなNである、
    請求項1または2に記載の光送信器(210)。
  4. 第2の振幅が第1の振幅よりも大きい、請求項1から3のいずれかに記載の光送信器(210)。
  5. 第1の振幅と第2の振幅の間の比が調整可能である、
    請求項1から4のいずれかに記載の光送信器(210)。
  6. デジタル−光変換器(214、215、216)が、データシンボルの変調されたシーケンス(260)から導出されたシーケンスをアナログ電気信号に変換するように構成されるデジタル−アナログ変換器(214)を備える、請求項1から5のいずれかに記載の光送信器(210)。
  7. デジタル−光変換器(214、215、216)が、光搬送波信号をアナログ電気信号で変調するように構成された光変調器(402)を備え、それにより光信号を生じる、請求項6に記載の光送信器(210)。
  8. パルス整形フィルタ(212)をさらに備え、パルス整形フィルタ(212)が、
    振幅変調ユニット(220)の上流に位置され、データシンボルのシーケンスをフィルタ処理するように構成される、または
    振幅変調ユニット(220)の下流に位置され、データシンボルの変調されたシーケンス(260)をフィルタ処理するように構成される、
    請求項1から7のいずれかに記載の光送信器(210)。
  9. 光送信器(210)が、第1の偏波成分および第2の偏波成分を含む、PDMと呼ばれる、偏波分割多重光信号を生成するように構成される、請求項1から8のいずれかに記載の光送信器(210)。
  10. WDM伝送チャネルの帯域幅DがシンボルレートB以下である、請求項1から9のいずれかに記載の光送信器(210)。
  11. WDMと呼ばれる、光波長分割多重の伝送チャネル上で、対応する光送信器(210)から光信号を受信するように構成される光受信器(230)であって、
    光送信器(210)から受信した光信号をアナログまたはデジタル信号に変換するように構成される受信ユニット(231)であって、アナログまたはデジタル信号がシンボルレートBでデータシンボルのシーケンスを表し、Bがゼロよりも大きい実数であり、データシンボルのシーケンスの位相がM値位相シフトキーイング変調方式のコンサタレーション点の位相に対応し、Mが、M>1の整数であり、データシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅がデータシンボルのシーケンス内の他のデータシンボルの振幅と異なり、Nが、N>2の実数である、受信ユニット(231)と、
    実質的に−B/Nおよび/または+B/Nの周波数でのアナログまたはデジタル信号のスペクトルに基づいて、光受信器(230)のクロックを送信器(210)のクロックに調整するように構成されたクロックリカバリユニット(233)と
    を備える、光受信器(230)。
  12. クロックリカバリユニット(233)が、実質的に−B/Nおよび+B/Nの周波数でのアナログまたはデジタル信号のスペクトル成分に、フィルタ二乗法を適用するように構成される、請求項11に記載の光受信器(230)。
  13. WDMと呼ばれる、波長分割多重伝送用に構成される光送信システム(200)であって、
    請求項1から10のいずれかに記載の光送信器(210)と、
    請求項11または12に記載の光受信器(230)と
    を備える、光送信システム(200)。
  14. WDMと呼ばれる、光波長分割多重の伝送システム(200)の光受信器(230)におけるクロックリカバリを可能にする方法であって、
    シンボルレートBでデータシンボルのシーケンスを生成するステップであって、Bがゼロよりも大きい実数であり、データシンボルのシーケンスが入力データを表し、データシンボルのシーケンスの位相がM値位相シフトキーイング変調方式のコンサタレーション点の位相に対応し、Mが、M>1の整数である、生成するステップと、
    データシンボルのシーケンスから導出されたシーケンス内のN個おきのデータシンボルの振幅を変調し、それによりデータシンボルの変調されたシーケンス(260)を生成するステップであって、Nが整数であり、N>2であり、変調されたシーケンス(260)のデータシンボルの振幅が、第1の振幅で一定であり、第1の振幅とは異なる第2の振幅を有するデータシンボルの変調されたシーケンス(260)内のN個おきのデータシンボルとは別である、変調するステップと、
    データシンボルの変調されたシーケンス(260)から導出されたシーケンスを、光受信器(230)に伝送される光信号に変換するステップと
    を含む、方法。
  15. WDMと呼ばれる、光波長分割多重の伝送チャネル用の光信号であって、光信号がデータシンボルのシーケンス(260)を表し、
    データシンボルがそれぞれの位相および振幅を備え、
    データシンボルの位相が、M−PSKと呼ばれる、M値位相シフトキーイング変調方式のコンサタレーション点の位相に対応し、Mが、M>1の整数であり、
    データシンボルの振幅が、第1の振幅で一定であり、第1の振幅と異なる第2の振幅を有するデータシンボルのシーケンス内のN個おきのデータシンボルとは別である、
    光信号。
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