JP2015518307A - 無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルのためのリソースを割り当てる方法及びそのための装置 - Google Patents

無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルのためのリソースを割り当てる方法及びそのための装置 Download PDF

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Abstract

【課題】TDD(Time Division Duplex)方式の無線通信システムにおいて基地局が端末に下りリンク制御チャネルを送信する方法を提供する。【解決手段】下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプに基づいて、下りリンク制御チャネルのためのリソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を決定するステップと、端末のための制御情報を前記リソース割当基本ユニット単位で送信リソースにマップするステップと、制御情報を含む下りリンク制御チャネルを端末に送信するステップと、を含み、下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが、下りリンク送信区間と上りリンク送信区間とが併存するサブフレームである場合、リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は、下りリンク送信区間の長さによって決定されることを特徴とする。【選択図】図10

Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に、無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルのためのリソースを割り当てる方法及びそのための装置に関する。
本発明を適用できる無線通信システムの一例として、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution;以下、「LTE」という。)通信システムについて概略的に説明する。
図1は、無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。E−UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)は、既存のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進展したシステムであり、現在3GPPで基礎的な標準化作業が進行中である。一般に、E−UMTSをLTE(Long Term Evolution)システムと呼ぶこともできる。UMTS及びE−UMTSの技術規格(technical specification)の詳細な内容はそれぞれ、「3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network」のRelease 7及びRelease 8を参照すればよい。
図1を参照すると、E−UMTSは、端末(User Equipment;UE)、基地局(eNodeB;eNB)、及びネットワーク(E−UTRAN)の終端に位置して外部ネットワークに接続するアクセスゲートウェイ(Access Gateway;AG)を含んでいる。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.44、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは、互いに異なった帯域幅を提供するように設定されればよい。基地局は、複数の端末に関するデータ送受信を制御する。下りリンク(Downlink;DL)データについて、基地局は下りリンクスケジューリング情報を送信し、該当の端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)関連情報などを知らせる。また、上りリンク(Uplink;UL)データについて、基地局は上りリンクスケジューリング情報を該当の端末に送信し、該当の端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。基地局同士の間には、ユーザトラフィック又は制御トラフィックの送信のためのインターフェースを用いることができる。コアネットワーク(Core Network;CN)は、AG、及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成可能である。AGは、複数のセルで構成されるTA(Tracking Area)単位に端末の移動性を管理する。
無線通信技術は、WCDMAに基づいてLTEにまで開発されてきたが、ユーザと事業者の要求と期待は増す一方である。その上、他の無線接続技術の開発が続いており、将来、競争力を持つためには新しい技術進化が要求される。ビット当たりのコストの削減、サービス可用性の増大、柔軟な周波数バンドの使用、単純構造と開放型インターフェース、端末の適度なパワー消耗などが要求される。
上述したような議論に基づき、以下では無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルのためのリソースを割り当てる方法及びそのための装置を提案する。
本発明の一様相である、TDD(Time Division Duplex)方式の無線通信システムにおいて基地局が端末に下りリンク制御チャネルを送信する方法は、前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプに基づいて、前記下りリンク制御チャネルのためのリソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を決定するステップと、前記端末のための制御情報を前記リソース割当基本ユニット単位で送信リソースにマップするステップと、前記制御情報を含む前記下りリンク制御チャネルを前記端末に送信するステップと、を含み、前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが下りリンク送信区間と上りリンク送信区間が併存するサブフレームである場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は、前記下りリンク送信区間の長さによって決定されることを特徴とする。
一方、本発明の他の様相である、TDD(Time Division Duplex)方式の無線通信システムにおける基地局は、前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプに基づいて、前記下りリンク制御チャネルのためのリソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を決定し、制御情報を前記リソース割当基本ユニット単位で送信リソースにマップするためのプロセッサと、前記制御情報を含む前記下りリンク制御チャネルを端末に送信する無線通信モジュールと、を備え、前記プロセッサは、前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが下りリンク送信区間と上りリンク送信区間とが併存するサブフレームである場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を、前記下りリンク送信区間の長さによって決定することを特徴とする。
好適には、前記下りリンク送信区間の長さが第1臨界値以上である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は、第1値に決定され、前記下りリンク送信区間の長さが前記第1臨界値未満である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は、前記第1値よりも小さい第2値に決定されることを特徴とする。
ここで、前記下りリンク送信区間の長さが前記第1臨界値よりも小さい第2臨界値未満である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は0に決定されてもよく、これは、前記サブフレームは前記下りリンク制御チャネルのための送信リソースとして用いられないということを意味することもできる。
より好適には、前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが、前記下りリンク送信区間のみ存在するサブフレームである場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は前記第1値に決定されることを特徴とする。前記第1値は4であり、前記第2値は2であることが好ましい。
本発明の実施例によれば、下りリンク制御チャネルのためのリソースを効率的に割り当てることが可能になる。
本発明で得られる効果は、以上に言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。 3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン(Control Plane)及びユーザプレーン(User Plane)構造を示す図である。 3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。 多重アンテナ通信システムの構成図である。 LTEシステムにおいて用いられる下りリンク無線フレームの構造を例示する図である。 LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。 LTEシステムのフレーム構造を示す図である。 次世代通信システムにおいて多重ノードシステムを例示する図である。 E−PDCCH、及びE−PDCCHによってスケジューリングされるPDSCHを例示する図である。 一つのサブフレームにおいてPDCCH領域とE−PDCCH領域を示す例である。 本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
以下に添付の図面を参照して説明された本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
本明細書ではLTEシステム及びLTE−Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上述した定義に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。また、本明細書は、FDD(Frequency Division Duplex)方式を基準にして本発明の実施例について説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、H−FDD(Hybrid−Frequency Division Duplex)方式又はTDD(Time Division Duplex)方式にも容易に変形して適用されてもよい。
図2は、3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。コントロールプレーンとは、端末(UE)とネットワークとが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路のことを意味する。ユーザプレーンとは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路のことを意味する。
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位の媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。該送信チャネルを通じて媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間には物理チャネルを通じてデータが移動する。該物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を通じて、上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとしてもよい。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために、余分の制御情報を減らすヘッダー圧縮(Header Compression)機能を果たす。
第3層の最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、コントロールプレーンにのみ定義される。RRC層は、無線ベアラー(Radio Bearer)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラー(RB)とは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第2層により提供されるサービスのことを意味する。そのために、端末のRRC層とネットワークのRRC層とはRRCメッセージを互いに交換する。端末のRRC層とネットワークのRRC層間にRRC接続(RRC Connected)がある場合に、端末はRRC接続状態(Connected Mode)にあり、そうでない場合は、RRC休止状態(Idle Mode)にあるようになる。RRC層の上位にあるNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.4、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下りまたは上り送信サービスを提供する。異なったセルは互いに異なった帯域幅を提供するように設定されるとよい。
ネットワークから端末にデータを送信する下り送信チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージは、下りSCHを通じて送信されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を通じて送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。送信チャネルの上位に存在し、送信チャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合に、基地局と同期を取る等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局からプライマリ同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P−SCH)及びセカンダリ同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S−SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を獲得すればよい。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内放送情報を獲得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal;DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認できる。
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、及び該PDCCHに載せられた情報に基づいて物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を獲得できる(S302)。
一方、基地局に最初に接続したり信号送信のための無線リソースがない場合には、端末は、基地局にランダムアクセス手順(Random Access Procedure;RACH)を行ってよい(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を通じて特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを通じて、プリアンブルに対する応答メッセージを受信すればよい(S304及びS306)。競合ベースのRACHについては、衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)をさらに行ってもよい。
上述の手順を行った端末は、以降、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)送信(S308)を行えばよい。特に、端末はPDCCHを通じて下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割当情報のような制御情報を含んでおり、その使用目的によってフォーマットが異なっている。
一方、端末が上りリンクを通じて基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報としては、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、これらのCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを通じて送信してもよい。
以下、MIMOシステムについて説明する。MIMO(Multiple−Input Multiple−Output)は、複数個の送信アンテナと複数個の受信アンテナを使用する方法で、この方法によりデータの送受信効率を向上させることができる。すなわち、無線通信システムの送信端あるいは受信端で複数個のアンテナを使用することによって容量を増大させ、性能を向上させることができる。以下、本文献ではMIMOを「多重アンテナ」とも呼ぶ。
多重アンテナ技術では、一つの全体メッセージを受信するに単一のアンテナ経路に依存せず、複数のアンテナに受信されたデータ断片(fragment)をまとめて併合することによってデータを完成する。多重アンテナ技術を用いると、特定のサイズのセル領域内でデータ伝送速度を向上させたり、又は特定のデータ伝送速度を保障しながらシステムカバレッジ(coverage)を増加させることができる。また、この技術は、移動通信端末と中継機などに幅広く使用可能である。多重アンテナ技術によれば、単一のアンテナを使用した従来技術による移動通信における伝送量の限界を克服することが可能になる。
本発明で説明する多重アンテナ(MIMO)通信システムの構成図が、図4に示されている。送信端では送信アンテナがNT個設けられており、受信端では受信アンテナがNR個が設けられている。このように送信端及び受信端の両方とも複数個のアンテナを使用する場合は、送信端又は受信端のいずれか一方のみ複数個のアンテナを使用する場合に比べて、理論的なチャネル伝送容量がより増加する。チャネル伝送容量の増加はアンテナの数に比例する。これにより、伝送レートが向上し、周波数効率が向上する。1個のアンテナを使用する場合の最大伝送レートをRoとすれば、多重アンテナを使用する場合の伝送レートは、理論的に、下記の数式1のように、最大伝送レートRoにレート増加率Riを掛けた分だけ増加可能となる。ここで、Riは、NTとNRのうち、小さい値を表す。
Figure 2015518307
例えば、4個の送信アンテナと4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一アンテナシステムに比べて理論上、4倍の伝送レートを獲得できる。このような多重アンテナシステムの理論的容量増加が90年代半ばに証明されて以来、これを実質的なデータ伝送率の向上へと導くための種々の技術が現在まで活発に研究されている。それらのいくつかの技術は既に3世代移動通信と次世代無線LANなどの様々な無線通信の標準に反映されている。
現在までの多重アンテナ関連研究動向をみると、様々なチャネル環境及び多重接続環境における多重アンテナ通信容量計算などと関連した情報理論側面の研究、多重アンテナシステムの無線チャネル測定及び模型導出の研究、及び伝送信頼度の向上及び伝送率の向上のための時空間信号処理技術の研究などを含め、様々な観点で活発に研究が進行されている。
多重アンテナシステムにおける通信方法をより具体的な方法で説明するべく、それを数学的にモデリングすると、次のように示すことができる。図7に示すように、NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナが存在するとする。まず、送信信号について説明すると、NT個の送信アンテナがある場合に、送信可能な最大情報はNT個であるから、送信情報を下記の数式2のようなベクトルで表現できる。
Figure 2015518307
Figure 2015518307
Figure 2015518307
Figure 2015518307
Figure 2015518307
Figure 2015518307
Figure 2015518307
一般に、チャネル行列のランクの物理的な意味は、与えられたチャネルで互いに異なった情報を送信できる最大数を意味する。したがって、チャネル行列のランク(rank)は、互いに独立した(independent)行(row)又は列(column)の個数のうち、最小個数と定義され、よって、行列のランクは、行(row)又は列(column)の個数より大きくなることはない。数式的に例を挙げると、チャネル行列Hのランク(rank(H))は、数式6のように制限される。
Figure 2015518307
また、多重アンテナ技術を用いて送る互いに異なった情報のそれぞれを「送信ストリーム(Stream)」、又は簡単に「ストリーム」と定義するものとする。このような「ストリーム」はレイヤー(Layer)と呼ばれてもよい。そのため、送信ストリームの個数は当然ながら、互いに異なった情報を送信できる最大数であるチャネルのランクより大きくなることがない。したがって、チャネル行列Hは、下記の数式7のように表すことができる。
Figure 2015518307
ここで、「# of streams」は、ストリームの数を表す。一方、ここで、1個のストリームは1個以上のアンテナから送信可能であるということに留意されたい。
1個以上のストリームを複数のアンテナに対応させる様々な方法が存在する。この方法を、多重アンテナ技術の種類によって次のように説明できる。1個のストリームが複数のアンテナから送信される場合は空間ダイバーシティ方式といえ、複数のストリームが複数のアンテナから送信される場合は空間マルチプレクシング方式といえる。勿論、これらの中間方式である、空間ダイバーシティと空間マルチプレクシングとの混合(Hybrid)した形態も可能である。
図5は、下りリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
図5を参照すると、サブフレームは、14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって先頭の1乃至3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残り13〜11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。同図で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する参照信号(Reference Signal(RS)、又はPilot Signal)を表す。RSは、制御領域及びデータ領域を問わず、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられ、トラフィックチャネルも、データ領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルとしては、PCFICH(PhysicalControl Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)などがある。
PCFICHは、物理制御フォーマット指示子チャネルで、毎サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、最初のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは、4個のREG(Resource Element Group)で構成され、それぞれのREGは、セルID(Cell IDentity)に基づいて制御領域内に分散される。1個のREGは4個のRE(Resource Element)で構成される。REは、1個の副搬送波×1個のOFDMシンボルで定義される最小物理リソースを表す。PCFICH値は帯域幅によって、1乃至3、又は2乃至4の値を指示し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調される。
PHICHは、物理HARQ(Hybrid−Automatic Repeat and request)指示子チャネルで、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを運ぶのに用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルを表す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell−specific)にスクランブル(scrambling)される。ACK/NACKは1ビットで指示され、BPSK(Binary phase shift keying)で変調される。変調されたACK/NACKは、拡散因子(Spreading Factor;SF)=2又は4で拡散される。同一のリソースにマッピングされる複数のPHICHは、PHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散コードの個数によって決定される。PHICH(グループ)は、周波数領域及び/又は時間領域においてダイバーシティ利得を得るために3回反復(repetition)される。
PDCCHは、物理下りリンク制御チャネルで、サブフレームの先頭n個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは、1以上の整数であり、PCFICHにより指示される。PDCCHは、1個以上のCCE(Control Channel Element)で構成される。PDCCHは、送信チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)のリソース割当に関する情報、上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを、各端末又は端末グループに知らせる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)は、PDSCHを通じて送信される。したがって、基地局と端末は一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外はPDSCHを通じてそれぞれ送信及び受信する。
PDSCHのデータがいずれの端末(1つ又は複数の端末)に送信されるものであるか、それら端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコーディング(decoding)をすべきかに関する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRC(cyclic redundancy check)マスクされており、「B」という無線リソース(例、周波数位置)及び「C」という伝送形式情報(例、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定サブフレームにおいて送信されるとしよう。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングし、「A」のRNTIを持っている一つ以上の端末があると、それら端末は、PDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報に基づき、「B」と「C」により指示されるPDSCHを受信する。
下りリンク制御チャネルの基本リソース単位は、REG(Resource Element Group)である。REGは、RSを除外した状態で4個の隣り合う可用のリソース要素(RE)で構成される。PCFICH及びPHICHはそれぞれ、4個のREG及び3個のREGを含む。PDCCHは、CCE(Control Channel Elements)単位で構成され、一つのCCEは9個のREGを含む。
端末は、自身にL個のCCEで構成されたPDCCHが送信されるかを確認するために、M(L)(≧L)個の連続した又は特定の規則で配置されたCCEを確認するように設定される。端末がPDCCH受信のために考慮すべきL値は複数となることがある。端末がPDCCH受信のために確認すべきCCE集合を検索領域(search space)という。一例として、LTEシステムは検索領域を表1のように定義している。
Figure 2015518307
ここで、CCEアグリゲーションレベルLは、PDCCHを構成するCCEの個数を表し、Sk (L)は、CCEアグリゲーションレベルLの検索領域を表し、M(L)は、アグリゲーションレベルLの検索領域でモニタリングすべき候補PDCCHの個数を表す。
検索領域は、特定端末のみに対して接近が許容される端末−特定検索領域(UE−specific search space)と、セル内の全端末に対して接近が許容される共通検索領域(common search space)とに区別できる。端末は、CCEアグリゲーションレベルが4及び8である共通検索領域をモニタリングし、CCEアグリゲーションレベルが1、2、4及び8である端末−特定検索領域をモニタリングする。共通検索領域及び端末特定検索領域はオーバーラップすることがある。
また、各CCEアグリゲーションレベル値に対して、任意の端末に与えられるPDCCH検索領域において最初の(最小のインデックスを持つ)CCEの位置は端末によって毎サブフレームごとに変化するようになる。これを、PDCCH検索領域ハッシュ(hashing)という。
上記CCEはシステム帯域に分散されてよい。より具体的に、論理的に連続した複数のCCEがインターリーバ(interleaver)に入力されることがあり、該インターリーバは、入力された複数のCCEをREG単位で組み替える機能を果たす。したがって、一つのCCEを構成する周波数/時間リソースは、物理的に、サブフレームの制御領域内で全体の周波数/時間領域に散在して分布する。結局、制御チャネルはCCE単位で構成されるが、インターリービングはREG単位で行われることで、周波数ダイバーシティ(diversity)と干渉ランダム化(interference randomization)利得を最大化できる。
図6は、LTEシステムにおいて用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図6を参照すると、上りリンクサブフレームは、制御情報を運ぶPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)が割り当てられる領域と、ユーザデータを運ぶPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)が割り当てられる領域とに区別される。サブフレームの中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上で送信される制御情報は、HARQに用いられるACK/NACK、下りリンクチャネル状態を表すCQI(Channel Quality Indicator)、MIMOのためのRI(Rank Indicator)、上りリンクリソース割当要請であるSR(Scheduling Request)などがある。ある端末に対するPUCCHは、サブフレーム内の各スロットにおいて互いに異なった周波数を占める一つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックはスロットを境界に周波数ホッピング(frequency hopping)する。特に、図6では、m=0のPUCCH、m=1のPUCCH、m=2のPUCCH、m=3のPUCCHがサブフレームに割り当てられる例を示す。
図7は、LTEシステムのフレーム構造を示す図である。
LTEシステムでは、図7のように2つの形態のフレーム構造を支援する。これは、LTEシステムがセルラーシステムの様々なシナリオを支援するためである。実際にLTEシステムは、indoor、urban、suburban、ruralなどの環境をカバーし、端末の移動速度は350km/hから500km/hまでを含む。LTEシステムが運用される中心周波数は400MHz乃至4GHzが一般的であり、可用周波数帯域は1.4MHz乃至20MHzである。これは、中心周波数と可用周波数帯域によって遅延拡散(delay spread)とドップラー周波数(Doppler’s frequency)が互いに異なることがあるということを意味する。
Figure 2015518307
一般に、suburbanセルやruralセルであるほど遅延確認が長くなるため、ISIを確かに解決するために、相対的に長い区間を持つ拡張CPが必要とされるが、相対的な実際有効信号送信区間の減少のようなオーバーヘッドの増加によって、周波数効率減少及び送信リソース損失が発生する等のトレード−オフ(trade−off)が存在する。
一方、現在の無線通信環境は、M2M(Machine−to−Machine)通信、及び高いデータ伝送量を要求する様々なデバイスの出現及び普及に伴い、セルラー網に対するデータ要求量も急増している。高いデータ要求量を満たす目的で、通信技術は、より多い周波数帯域を効率よく使用するための搬送波アグリゲーション(carrier aggregation)技術などと、限られた周波数内でデータ容量を高めるための、多重アンテナ技術や多重基地局協調技術などへと発展しており、通信環境は、ユーザの周辺にアクセスできるノードの密度が高くなる方向に進展している。このような高い密度のノードを備えたシステムは、ノード同士の協調により、より高いシステム性能を示すことができる。このような方式は、各ノードが独立した基地局(Base Station(BS)、Advanced BS(ABS)、Node−B(NB)、eNode−B(eNB)、Access Point(AP)など)として動作して互いに協調しない場合に比べて格段に優れた性能を有する。
図8は、次世代通信システムにおいて多重ノードシステムを例示する図である。
図8を参照すると、全てのノードが一つのコントローラにより送受信が管理され、個別ノードが一つのセルの一部のアンテナ集団のように動作をするとすれば、このシステムは、一つのセルを形成する分散多重ノードシステム(distributed multi node system;DMNS)と見なすことができる。このとき、各ノードは、個別のNode IDが与えられてもよく、個別のNode ID無しでセル内の一部のアンテナのように動作してもよい。しかし、各ノードが互いに異なったセル識別子(Cell identifier;ID)を持つと、これは多重セルシステムと見なすことができる。このような多重セルがカバレッジによって重なり合う形態で構成されるとすれば、これを多重ティアネットワーク(multi−tier network)と呼ぶ。
一方、Node−B、eNode−B、PeNB、HeNB、RRH(Remote Radio Head)、リレー及び分散アンテナなどがノードになり得、一つのノードには少なくとも一つのアンテナが設けられる。ノードは、送信ポイント(Transmission Point)とも呼ばれる。ノード(Node)は、通常、一定間隔以上で離れたアンテナグループを指すが、本発明ではノードを間隔にかかわらずに任意のアンテナグループと定義しても適用可能である。
上述した多重ノードシステム及びリレーノードの導入から、様々な通信技法の適用が可能になり、チャネル品質の改善が図られるが、前述のMIMO技法及びセル間協調通信技法を多重ノード環境に適用するには、新しい制御チャネルの導入が要望される。このような要望から新しく導入が議論されている制御チャネルがE−PDCCH(Enhanced−PDCCH)であり、これは、既存の制御領域(以下、PDCCH領域)ではなくデータ領域(以下、PDSCH領域という。)に割り当てることが決定された。結論的に、このようなE−PDCCHにより、各端末別にノードに関する制御情報を送信することが可能となり、既存のPDCCH領域が足りなくなる問題も解決できる。ちなみに、E−PDCCHは、既存のレガシー端末には提供されず、LTE−A端末のみが受信可能である。また、E−PDCCHは、既存のセル特定参照信号であるCRSではなく、端末特定参照信号であるDM−RSに基づいて送信及び受信がなされる。
図9は、LTE TDDシステムにおける無線フレームの構造を例示する図である。LTE TDDシステムにおいて無線フレームは2個のハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、2個のスロットを含む4個の一般サブフレームと、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period、GP)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む特別サブフレーム(special subframe)と、で構成される。
特別サブフレームにおいて、DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上りリンク送信同期を取るために用いられる。すなわち、DwPTSは下りリンク送信に、UpPTSは上りリンク送信に用いられる。特に、UpPTSは、PRACHプリアンブルやSRS送信の用途に活用される。また、保護区間は、上りリンクと下りリンクとの間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。
特別サブフレームについて現在3GPP標準文書では下の表2のように設定を定義している。表2では、
Figure 2015518307
の場合にDwPTSとUpPTSを示しており、残りの領域が保護区間と設定される。
Figure 2015518307
一方、LTE TDDシステムにおいて上りリンク/下りリンクサブフレーム設定(UL/DL configuration)は、下記表3の通りである。
Figure 2015518307
上記の表3で、Dは下りリンクサブフレーム、Uは上りリンクサブフレームを表し、Sは特別サブフレームを表す。また、上記の表3は、それぞれのシステムで上りリンク/下りリンクサブフレーム設定における下りリンク−上りリンクスイッチング周期も示している。
図10は、E−PDCCHとE−PDCCHによってスケジューリングされるPDSCHを例示する図である。
図10を参照すると、E−PDCCHは一般にデータを送信するPDSCH領域を通じて送信されればよく、端末は、自身のE−PDCCH有無を検出するために、E−PDCCHのための検索領域に対するブラインドデコーティング(blind decoding)過程を行わなければならない。
E−PDCCHは、既存のPDCCHと同様なスケジューリング動作(すなわち、PDSCH、PUSCH制御)を行われるが、RRHのようなノードに接続した端末の個数が増加すると、より多数のE−PDCCHがPDSCH領域内に割り当てられるため、端末の行うべきブラインドデコーティングの回数が増加し、複雑度が増加するという短所はある。
上述したように、eNBは、各UEの制御情報を含んでいる下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を制御チャネル、すなわち、PDCCHを通じて送信する。また、DCIはCCE単位で構成されており、チャネル状態がよくないか、DCIのサイズが大きいため、1個のCCEでは充分のチャネルコーディング利得が得られない場合には、2、4、8個或いはそれ以上のCCEを集成して一つのDCIを生成すればよく、1個のPRB対は1個或いはそれ以上のCCEで構成することができる。
しかし、E−PDCCHの場合には、既存のようにPDCCH領域ではなくPDSCH領域で送信され、サブフレーム設定によって一つのPRB対内で可用REの個数が可変することがあるため、可用REの個数によってE−PDCCHのためのE−CCEのサイズと個数を決定する必要がある。
また、全帯域にわたってDCIを多重化するPDCCHとは違い、PDSCH領域でのリソース割当を考慮しているE−PDCCHは、E−CCEが1個のPRB対内で定義されてもよく、或いは複数個のPRB対にわたって割り当てられてもよい。そのために、E−CCEを構成するリソース割当単位であるE−REGを1個或いは複数個集成して1個のE−CCEを生成することができる。また、既存のサブフレーム構造から変形された形態のNCT(new carrier type)では、NCTの特性によって、PRB対で定義できるE−CCEの個数も変更されることがある。
したがって、本発明は、サブフレーム設定及びオーバーヘッド信号などの存在によって一個のPRB対で定義できるE−CCE個数及びE−REGの個数を決定する方式を提案する。
<第1実施例>
まず、PDCCHでDCIを送信するための基本単位であるCCEと同様に、E−CCEを、一つのDCIを正常に含み得る基本単位と定義するために、E−CCEは既存のCCEと同様のサイズ、すなわち、36個のREで構成することを考慮することができる。もちろん、チャネル環境がよくないか、DCIのサイズが非常に大きい場合には、PDCCHが多数個のCCEを集成することと同様に、多数個のE−CCEを集成して用いることがより好ましい。
又は、一つのPRB対内でE−CCEのための可用REの個数が臨界値以上か否かによって、1個のPRB対を構成するE−CCEの個数を決定することもできる。例えば、臨界値を104と仮定すれば、一つのサブフレームに104個以上のREが存在する場合は4個のE−CCEを構成し、それ以下のREが存在する場合は2個のE−CCEを構成するようにすることができる。この場合、それぞれのE−CCEは26個のREを有し、45ビットサイズのDCIを1個のE−CCEで送信するとすれば、0.865(=45/(26*2))のコーディングレートを有する。臨界値は、事前に基地局と端末間で特定の値に決定されてもよく、RRCシグナリングなどによって基地局が端末に知らせてもよい。
一方、可用REの個数は、サブフレームの種類によってPRB対内で互いに異なるように決定されてもよい。
サブフレームの種類はその使用目的によって分けることができる。例えば、FDD方式とTDD方式の両方において一般的なデータ送信のために用いられる一般サブフレームと、TDD方式において下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームが切り替わる時点でサブフレームのスイッチング用途に用いられる特別サブフレームとに分類することができる。ここで、特別サブフレームでも下りリンクデータ送信、上りリンクデータ受信が可能であり、E−PDCCH送信のための下りリンクサブフレーム区間(すなわち、DwPTS)での可用シンボルの個数は、特別サブフレームの設定によって可変する。したがって、E−PDCCHのための可用REの個数も特別サブフレームの設定によって決定される。
また、サブフレームの種類は、OFDMシンボルの個数を決定するCP(cyclic prefix)の種類によって分けられてもよい。例えば、最大遅延プロファイルが大きくないセル環境に適した一般CPと、MBSFN目的などのために広いセル半径をカバーすることから長い最大遅延プロファイルが予想される環境で用いる拡張CPとに分類される。
また、サブフレームの種類は、PBCH、PSS或いはSSSなどの初期接続のためのチャネル或いは信号が割り当てられるか否かによって分けることもできる。特定サブフレームの特定PRB対にPBCH、PSS或いはSSSなどのチャネル或いは信号が割り当てられる場合には、単純に可用REの個数のみが少しさらに減ったと考え、当該サブフレームのPBCH/PSS/SSSのためのPRB対をE−PDCCHのために使用してもよく、端末特定参照信号などと衝突するなどの問題が発生する場合は、当該PRB対をE−PDCCHのために使用しなくてもよい。
一方、E−PDCCHの検索領域は、PBCH/PSS/SSSなどが送信されない一般のPRB対はもとより、PBCH及び/又はPSS及び/又はSSSが送信されるPRB対を一部含むこともできる。当該E−PDCCHの検索領域に属しているPBCH及び/又はPSS及び/又はSSSに割り当てられたREを無視して可用REを計算すると、E−CCEの個数を決定するのに基準となり得る可用RE値を正確に計算し難くなることがあるため、当該検索領域に属しているPBCH及び/又はPSS及び/又はSSSの信号も可用REとして計算されるようにすることができる。例えば、TDD方式のサブフレーム#6が特別サブフレームでない下りリンクサブフレームとして用いられる場合には、サブフレーム#6にPSSが送信されても端末特定参照信号であるDM−RSと衝突しないため、当該PRB対をE−PDCCH用に使用してもかまわない。
以下では、上述したサブフレーム設定及び可用REの個数を考慮してPRB対当たりE−CCEの個数及びE−REGの個数を決定する方式を提案する。
a)まず、1個のE−CCEが特定E−PDCCHを独立して送信できる最小単位であるとすれば、制御情報の特性上、E−PDCCHは所定のコーディングレート以下で送信しなければならない。すなわち、1個のE−CCEを構成するREの個数が特定の臨界値以上でなければならない。したがって、可用REの個数が他のオーバーヘッド信号などによって可変すると、E−CCEの個数もそれに応じて変わらなければならない。この特定の臨界値は、基地局と端末間で特定の値にあらかじめ決定されてもよく、RRCシグナリングなどによって基地局が端末に知らせてもよい。
b)一方、1個のPRB対当たりにE−CCEの個数が固定されていると、端末はE−PDCCHのための検索領域をサブフレームに関係なく固定して設定することができ、基地局は、E−PDCCHのためのリソースを、端末特定参照信号であるDM−RSのような重要な或いは固定的な信号を除く残り領域に定義した後、他の信号の存在によってレートマッチング(rate matching)或いはパンクチャリング(puncturing)をする方式を用いることもできる。ただし、このような場合、可用REの個数が大変少ないため、1個のE−CCEを構成するRE個数も非常に小さくなり、特定E−PDCCHメッセージを独立して送信できなくなる場合がある。このとき、2つ以上のE−CCEを結合してスーパー(super)E−CCEと見なし、集成の基本ユニットとして用いると、E−CCEの個数を可変させる方式と同一の動作ができる。
c)一般サブフレームで一般CPを使用する場合には、端末特定参照信号を割り当て得る領域、すなわち、端末特定参照信号をマップし得る24個のREの全てを可用REでないと仮定すれば、各PRB対当たり可用REの個数は最大144個(拡張CPの場合は128個)である。この場合、最大4個のE−CCEを使用することが好ましく、他の信号のオーバーヘッドサイズによって或いはE−CCEのサイズが可変することによって、より少ない個数のE−CCEを使用してもよい。
同様に、各PRB対当たり72個(拡張CPの場合は64個)以下のREを使用することは、PRB対の半分或いはそれ以下を使用することに相当するため、最大2個或いはそれ以下の個数のE−CCEを使用する。また、各PRB対当たり36個以下のREを使用する場合には、1個のPRB対から1個のE−CCEが定義されたり、1個のE−CCEが定義されない場合には1個或いはそれ以上のE−REGが定義されたり或いはE−PDCCHが送信されないことがある。したがって、一般サブフレームの場合、DM−RSを除く可用の最大RE個数を基準にして、PRB対を構成するE−CCEの個数を決定するようにする。
d)特別サブフレームの場合、特別サブフレーム設定によって端末特定参照信号のパターンが変わることがあり、特別サブフレーム設定によって変化するDwPTSの長さによって或いは一つのPRB対内で可用REの個数によって端末特定参照信号のオーバーヘッドが変わることがある。すなわち、一つのPRB対内に端末特定参照信号の全部或いは一部が含まれることがあり、DwPTSが非常に短い場合には、端末特定参照信号を一切含まないか、参照信号がマップされるRE対の一部が切れる場合もある。DwPTSとして用いられるシンボルの長さが1スロットよりも短いと、同様に、PRB対の半分或いはそれ以下を使用することに相当するため、2個以上のE−CCEを使用するよりは、最大2個或いはそれ以下のE−CCEを使用することが好適である。
したがって、特別サブフレームの場合は、一般サブフレームの場合にE−CCE個数を決定する基準とされたREの個数だけでなく、端末特定参照信号がスロットごとに均等に分布する場合は端末特定参照信号を含むか否か或いはDwPTSとして用いられるシンボル長を基準にして、PRB対を構成するE−CCEの個数を決定するようにする。
e)さらに、特定PRB対でPBCH/PSS/SSSなどの信号が送信される場合、単純に可用REの個数のみが減るときは、可用REの個数に基づいてPRB対当たりE−CCE個数を決定することもできる。
しかし、PBCH/PSS/SSSなどの信号が端末特定参照信号と衝突する場合、衝突するREに関連した端末特定参照信号は送信されなくなる。このとき、衝突する端末特定参照信号を除く、残りの端末特定参照信号のみからなるサブフレーム構成が特定のサブフレーム構成と同一又は類似である場合は、当該サブフレーム構成のPRB対当たりE−CCE個数を決定することができる。
f)一方、1個のE−CCEは1個或いはそれ以上のE−REGで構成することができ、1個のE−CCEを構成するために必要な最小限のE−REGの個数を
Figure 2015518307
個とすれば、特定サブフレーム設定或いは特別サブフレーム設定に対して1個のPRB対内で使用できる最大のE−CCE個数が決定されると、1個のPRB対内で定義されるE−REGの個数も決定される。
Figure 2015518307
Figure 2015518307
上述した内容をまとめると、下記の1)乃至10)の通りである。
1)第一に、一般サブフレームを使用する場合、一般CPのとき、可用REの個数は最大144個であり、拡張CPのとき、可用REの個数は128個である。したがって、特別サブフレーム或いはPBCH/PSS/SSSなどの送信用途に用いられない一般サブフレームでは、1個のPRB対を最大4個のE−CCEに分ける。
2)第二に、特別サブフレームを使用する場合、一般CPのとき、可用REの個数及び下りリンクで使用するシンボル数は、下記表4の通りである。表4は、一般CPのとき、特別サブフレーム設定による、DwPTS長及び可用REの個数を示し、それによるPRB対当たりE−CCE個数を示す。
Figure 2015518307
上記の表4を参照すると、DwPTSシンボル長が非常に短く、端末特定参照信号が定義されていない特別サブフレーム設定0と5にはE−PDCCHを送信しないことが適合である。特別サブフレーム設定9に設定されており、最大2個のアンテナポートが使用されることからPRB対当たり最大2個のE−CCE割当が可能な場合には、端末特定参照信号のオーバーヘッドが6REであって可用REの個数は最大66個となり、1個のE−CCE当たり平均33個のRE割当ができる。
また、最大4個のアンテナポートが使用されることからPRB対当たり最大4個のE−CCEを割当可能である場合には、端末特定参照信号のオーバーヘッドが12REであって可用REの個数は最大60個となり、1個のE−CCE当たり平均15個のREが割当可能である。現在、LTEシステムにおいてコンパクト(Compact)下りリンクグラントに該当するDCIフォーマット1Cを除けば最も小さいサイズのDCIはDCIフォーマット1Aであって、42ビットである。DCI送信のために必要な最小限のコーディングレートが0.75であるとすれば、DCIフォーマット1AのようなメッセージをQPSKで変調して1個のE−CCEに伝送するためには、E−CCE当たり最小28個のREが必要である。したがって、特別サブフレーム設定9に設定された場合には、1個のPRB対に4個のE−CCEを割り当てることは不適切であり、PRB対を最大2個のE−CCEに分けることが好ましい。
残りの特別サブフレーム設定1、2、6、7、及び特別サブフレーム設定3、4、8が互いに同一の端末特定参照信号マッピングパターンを有する。このとき、特別サブフレーム設定2或いは7の場合、最大4個のE−CCEを割り当てる場合、1個のE−CCEが24個のREを有するため、DCI 1Aをコーディングレート0.75以下で1個のE−CCEで送信するための条件を満たせなくなる。したがって、特別サブフレーム設定1、2、6、7のときは、1個のPRB対を最大2個のE−CCEに分け、サブフレーム設定3、4、8のときは、1個のPRB対を最大4個のE−CCEに分ける。
表5は、拡張CPのとき、特別サブフレーム設定による、DwPTS長及び可用REの個数を示し、それによるPRB対当たりE−CCE個数を示す。
Figure 2015518307
表5を参照すると、DwPTSシンボル長が非常に短く、端末特定参照信号が定義されていない特別サブフレーム設定0と4には、E−PDCCHを送信しないことが適合である。1個のアンテナポートに1個のE−CCEが設定されると仮定する場合、特別サブフレーム設定0と4を除く他の設定では、1個のPRB対を最大2個のE−CCEに分けることができる。多数のE−CCEが1個のアンテナポートを共有し得ると仮定する場合には、特別サブフレーム設定3のとき、最大4個のE−CCEに分けることができる。
3)第三に、PSS或いはSSSは送信せず、PBCHのみを送信するサブフレーム及びPRB対である場合、4個のシンボルがPBCH領域として用いられる。これは一般CPのときは、可用REの個数の側面で、TDD方式の特別サブフレーム設定2、或いは拡張CPのときは、TDD方式の特別サブフレーム設定1と類似に考えればよい。したがって、PSS或いはSSSは送信せず、PBCHのみを送信するサブフレームでは、1個のPRB対を最大2個のE−CCEに分けることができる。
4)第四に、FDD方式においてPSS或いはSSSが送信されるサブフレーム及びPRB対である場合、一般CPのときは、PSS或いはSSSシンボルと端末特定参照信号との衝突が発生するため、FDD方式の一般サブフレームでPSS或いはSSSのみが送信されるときはE−PDCCHを送信しないようにする。
5)第五に、TDD方式の一般サブフレームではPSSのみが送信される場合がある。これは、一般サブフレームの場合に比べて1個のシンボルだけ減ったことに相当し、1個のPRB対が、一般CPでは最大132個のRE(24RE端末特定参照信号を仮定)、拡張CPでは最大116個のREで構成されている。したがって、TDD方式の一般サブフレームでPSSのみが送信される場合には、1個のPRB対を最大4個のE−CCEに分けることができる。
6)第六に、TDD方式の特別サブフレームでPSSのみが送信される場合、一般CPのときは、端末特定参照信号が定義されていないか、或いはPSSシンボルと端末特定参照信号との衝突が発生する設定のみが存在するため、TDD方式の特別サブフレームでPSSのみが送信される場合、一般CPのときは、E−PDCCHを送信しないようにする。
7)第七に、TDD方式の特別サブフレームでPSSのみが送信される場合、拡張CPのときは、下記表6の通りに、一般サブフレーム及び拡張CPのときに比べて1個のシンボルだけ減ったことに相当する。
Figure 2015518307
すなわち、DwPTSシンボル長が非常に短く、端末特定参照信号が定義されていない特別サブフレーム設定0と4には、E−PDCCHを送信しないことが適合であり、他の設定に対しては1個のPRB対を最大2個のE−CCEに分けることができる。
8)第八に、TDD方式の一般サブフレームでSSSが送信される場合、一般CPのときは、SSSシンボルと端末特定参照信号との衝突が発生するため、TDD方式の一般サブフレームでSSSのみが送信される場合、一般CPのときはE−PDCCHを送信しないようにする。
9)第九に、TDD方式の一般サブフレームでSSSのみが送信される場合、拡張CPのときは、一般サブフレーム(及び拡張CP)の場合に比べて1個のシンボルだけ減ったことに相当し、可用の最大REの個数は116個である。したがって、TDD方式の一般サブフレームでSSSのみが送信される場合、拡張CPのときは1個のPRB対を最大4個のE−CCEに分けることができる。
10)第十に、TDD方式の一般サブフレームでPBCH及びSSSが送信され、拡張CPを用いる場合には、一般サブフレーム(及び拡張CP)の場合に比べて5個のシンボルだけ減ったことに相当し、可用の最大REの個数は68個である。したがって、TDD方式の一般サブフレームでPBCH及びSSSが送信され、拡張CPを用いる場合、1個のPRB対を最大2個のE−CCEに分けることができる。
<第2実施例>
上述したNCT(New carrier type)については、E−PDCCHのみが存在し、PDCCHは存在しないことを議論中である。ただし、隣接セルのPDCCHに及ぶ干渉を緩和するための目的などで、PDCCH領域を空にしておいてもよい。また、E−PDCCHが特定の開始シンボルから割り当てられる場合には、E−PDCCHのための可用(Available)REの個数が、PDCCHが存在する場合と類似するため、CCEの個数を決定する上でこれを考慮する必要がある。
しかも、NCTは、PBCH/PSS/SSSなどとDM−RSとの部分的或いは全体的な衝突を避けるための方式となるように設計中であり、NCTにはPDCCHが存在しないとともに、セル特定参照信号(CRS)のためのアンテナポートがないか1個のみ存在することが議論中であるから、PBCH/PSS/SSSが送信される場合にも既存に比べて可用REの個数が十分に大きくなり得る。したがって、PBCH/PSS/SSSが送信される場合にもE−PDCCHを送信する必要がある。
したがって、PBCH/PSS/SSSが送信されないサブフレームにおけるPRB対当たりE−CCE個数は、NCTでない場合と同様に考えればよく、PBCH/PSS/SSSが送信される場合には、PBCH及びPSS/SSSの構造を考慮して、可用RE個数によってE−CCE個数を決定するようにする。これをまとめると、下記の通りである。
A.NCTにおいて一般サブフレーム
(1)PBCHが送信されない一般サブフレーム
E−PDCCHが0番目のシンボルから割り当てられる場合、PDCCHが存在しないことを考慮すれば、一般CPでは最大144RE、拡張CPでは最大128REをE−CCE用途に用いることができる。既存のシステムにおいてCRSのために1個のアンテナポートが用いられる場合、可用REが8個減ることになる。E−CCEの個数として2個又は4個のいずれかを決定するために考慮するREの個数がこのように104個であれば、CRSが用いられても、最大4個のE−CCEを定義することができる。
しかし、PSS/SSSが送信される場合、可用REが12個減るか、或いは、同一のサブフレームにPSS/SSSが送信される場合には24個が減るため、この場合、一般CP/拡張CPとも最大4個のE−CCEが定義できる。ただし、拡張CPの場合、可用DM−RSポートが最大2個に定義されるときは2個のE−CCEのみが定義できる。CRS及びPSS/SSSが共に送信される場合にも、一般CPでは最大4個のE−CCEが定義でき、拡張CPでは可用REの個数によって最大2個或いは最大4個のE−CCEが定義できる。
このとき、E−PDCCH開始シンボルのインデックスが0以外の特定値を持つ場合には、可用REの個数によってE−CCEの個数を決定すればよく、これは、NCTでない場合である第1実施例と同様に考えることができる。
(2)PBCHが送信される一般サブフレーム
既存のPBCH構造と違い、PBCHが送信されるPRB対でPRB対内の全てのシンボル及び全てのREにわたって送信される場合にはE−PDCCHを送信することができない。そうでない場合は、可用REの個数によってE−PDCCH送信ができるか否かを決定することができる。例えば、既存のPBCHのように4個のシンボルにわたって送信される場合、可用REの個数は一般CPのときにも96個以下に減る。すなわち、PBCHが送信される一般サブフレームでは4シンボルのPBCH構造を仮定する場合、最大2個のE−CCEが定義できる。
B.NCTにおいて特別サブフレーム
(1)PBCHが送信されない特別サブフレーム
PSS/SSSが既存サブフレームと同一の構造に設計された場合、すなわち、DM−RSとの衝突を回避して設計されていない場合には、第1実施例に記述された方式によってE−CCE個数を決定し、DM−RSとの衝突を回避して設計された場合には、実際に可用REの個数を考慮してE−CCE個数を決定するようにする。
(2)PBCHが送信される特別サブフレーム
特別サブフレームではいかなる設定においても一般サブフレームよりも少ない個数の可用REを有する。そのため、PBCHが送信される特別サブフレームでは、4シンボルのPBCH構造を仮定する場合、最大2個のE−CCEが定義できる。
図11は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
図11を参照すると、通信装置1100は、プロセッサ1110、メモリー1120、RFモジュール1130、ディスプレイモジュール1140、及びユーザインターフェースモジュール1150を備えている。
通信装置1100は、説明の便宜のために例示されたもので、一部のモジュールは省略されてもよい。また、通信装置1100は、必要なモジュールをさらに備えてもよい。また、通信装置1100において、一部モジュールはより細分化したモジュールにしてもよい。プロセッサ1110は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を実行するように構成される。具体的に、プロセッサ1110の詳細な動作は、図1乃至図11に記載された内容を参照すればいい。
メモリー1120は、プロセッサ1110に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを格納する。RFモジュール1130は、プロセッサ1110に接続し、基底帯域信号を無線信号に変換したり、無線信号を基底帯域信号に変換する機能を担う。そのために、RFモジュール1130は、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップ変換、又はこれらの逆過程を行う。ディスプレイモジュール1140は、プロセッサ1110に接続し、様々な情報をディスプレイする。ディスプレイモジュール1140は、次に制限されるものではないが、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)のような周知の要素を用いることができる。ユーザインターフェースモジュール1150は、プロセッサ1110に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインターフェースの組合せで構成することができる。
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などにより具現可能である。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現可能である。
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリーユニットに記憶され、プロセッサにより駆動可能である。メモリーユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
上述のような無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルのためのリソースを割り当てる方法及びそのための装置は、3GPP LTEシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTEシステムの他、様々な無線通信システムにも適用可能である。

Claims (12)

  1. TDD方式の無線通信システムにおいて基地局が端末に下りリンク制御チャネルを送信する方法であって、
    前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプに基づいて、前記下りリンク制御チャネルのためのリソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を決定し、
    前記端末のための制御情報を前記リソース割当基本ユニット単位で送信リソースにマップし、
    前記制御情報を含む前記下りリンク制御チャネルを前記端末に送信することを含み、
    前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが下りリンク送信区間と上りリンク送信区間とが併存するサブフレームである場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は、前記下りリンク送信区間の長さによって決定されることを特徴とする、下りリンク制御チャネル送信方法。
  2. 前記下りリンク送信区間の長さが第1臨界値以上である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は、第1値に決定され、
    前記下りリンク送信区間の長さが前記第1臨界値未満である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は、前記第1値よりも小さい第2値に決定されることを特徴とする、請求項1に記載の下りリンク制御チャネル送信方法。
  3. 前記下りリンク送信区間の長さが、前記第1臨界値よりも小さい第2臨界値未満である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は0に決定されることを特徴とする、請求項2に記載の下りリンク制御チャネル送信方法。
  4. 前記下りリンク送信区間の長さが前記第1臨界値よりも小さい第2臨界値未満である場合、前記サブフレームは前記下りリンク制御チャネルのための送信リソースとして用いられないことを特徴とする、請求項2に記載の下りリンク制御チャネル送信方法。
  5. 前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが、前記下りリンク送信区間のみ存在するサブフレームである場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数は前記第1値に決定されることを特徴とする、請求項2に記載の下りリンク制御チャネル送信方法。
  6. 前記第1値は4であり、
    前記第2値は2であることを特徴とする、請求項2に記載の下りリンク制御チャネル送信方法。
  7. TDD方式の無線通信システムにおける基地局であって、
    前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプに基づいて、前記下りリンク制御チャネルのためのリソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を決定し、制御情報を前記リソース割当基本ユニット単位で送信リソースにマップするためのプロセッサと、
    前記制御情報を含む前記下りリンク制御チャネルを端末に送信する無線通信モジュールと、を備え、
    前記プロセッサは、
    前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが下りリンク送信区間と上りリンク送信区間とが併存するサブフレームである場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を、前記下りリンク送信区間の長さによって決定することを特徴とする、基地局。
  8. 前記プロセッサは、
    前記下りリンク送信区間の長さが第1臨界値以上である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を第1値に決定し、
    前記下りリンク送信区間の長さが前記第1臨界値未満である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を、前記第1値よりも小さい第2値に決定することを特徴とする、請求項7に記載の基地局。
  9. 前記プロセッサは、
    前記下りリンク送信区間の長さが前記第1臨界値よりも小さい第2臨界値未満である場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を0に決定することを特徴とする、請求項8に記載の基地局。
  10. 前記プロセッサは、
    前記下りリンク送信区間の長さが、前記第1臨界値よりも小さい第2臨界値未満である場合、前記サブフレームを前記下りリンク制御チャネルのための前記送信リソースとして用いないことを特徴とする、請求項8に記載の基地局。
  11. 前記プロセッサは、
    前記下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームのタイプが前記下りリンク送信区間のみ存在するサブフレームである場合、前記リソースブロック対当たりのリソース割当基本ユニットの個数を前記第1値に決定することを特徴とする、請求項8に記載の基地局。
  12. 前記第1値は4であり、
    前記第2値は2であることを特徴とする、請求項8に記載の基地局。
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