JP2015516074A - 改善された分析物測定技法及びシステム - Google Patents

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Abstract

複数の試験電圧を試験ストリップに印加し、かつ試験ストリップの試験チャンバの内電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定して、極めて正確にグルコース濃度を判定することができる、方法及びシステムが記載される。一態様では、試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法が提供される。検査計測器は、試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有する。【選択図】図6

Description

本発明は改善された分析物測定技法及びシステムに関する。
生理液、例えば血液又は血液由来の製品中の分析物を検出することが、今日の社会で今まで以上に重要性を増している。分析物検出の定量法は、臨床検査、家庭検査などを含む多様な用途に利用法が見出されるものであり、そのような検査の結果は、多様な病状の診断及び処置において主要な役割を果たしている。目的の分析物としては、糖尿病の処置のためのグルコース、コレステロールなどが挙げられる。こうした分析物検出の重要性の高まりに応じて、臨床での使用と家庭での使用の両方に対応する多様な分析物検出の手順及びデバイスが開発されてきた。
分析物検出に用いられる方法の1つの種類は電気化学的方法である。かかる方法では、水性液体試料が、2つの電極、例えば対極及び作用電極を含む電気化学セルの中の試料受容チャンバに入れられる。分析物をレドックス剤と反応させて、分析物濃度に対応する量の酸化可能(又は還元可能)物質を形成する。次いで、存在する酸化可能(又は還元可能)物質の量を電気化学的に推定して、初期試料中に存在する分析物の量と関連付ける。
こうしたシステムは、様々なモードの無効化及び/又は誤差を受けやすい。LifeScan Inc.によって製造され、One−Touch Verio(「Verio」)として市販されている血糖測定器のうちの1つは、ヘマトクリットの影響、及び尿酸などの還元剤の干渉に耐えることに関して、際立って良好な全体性能を有する。にもかかわらず、尿酸の形態の還元剤などの干渉は、該方法の結果に影響を与える場合がある。具体的には、適用者の血糖データから、潜在的なヘマトクリット依存性があることが観察される。一例として、Verio試験ストリップセル内に尿酸又はフェロシアン化物などの電気活性のある種が、均一に分散している状況を考える。電位を切り替えた直後に行った測定は、発達する濃度勾配が半無限であるレジームにあり、これはまだ、反対側の電極において発達している勾配によって影響されるセル内にまで十分に移動してはいない。
別の観測は、尿酸などの、グルコースとは独立の、内因性の還元剤の影響である。Verio試験ストリップは、1.1秒の電流に基づいて、第3のパルス測定において、干渉電流の大きさを予想することによって、干渉を説明するために、1.1秒の電流を使用すると考えられる。
Figure 2015516074
式中b≒0.678である。
この機能が、グルコースのみにより、干渉がない場合(i1.1=0)1になり、又は干渉する還元剤流はあるがグルコースはない場合(干渉電流のみを含むi4.1、i)0になる機能を使用することによる、iの部分を見出すことを意図されていることがあきらかであろう。この場合、i2corrは、干渉する還元剤とは独立でなければならない。
実験は、i2corrが、中程度から高グルコースに対しては、iRの尿酸依存性を除去するために良く役立っているが、低グルコースでは、不完全にしか役立たないことを示している。このある程度うまくいっているiの修正に反して、グルコースの結果、Gbasic(修正前のグルコースの結果)は、特に高グルコースにおいて、尿酸によって著しく影響される。
グルコースの結果に対する数式は次の通りである。
Figure 2015516074
式中p≒0.523
a≒0.14
zgr≒2
Gbasicは、高グルコースにおいて強い尿酸依存性を有するが、i2corrは有しないので、したがって、高いグルコースレベル及び高い干渉する還元剤レベルの両方で困難を生じているとき、ヘマトクリット補正機能が、正しく働いていないと考えられる。この問題の一部は、疑う余地なく、i(1.4〜4秒の電流の合計)が干渉する還元物質によって強く影響されるという事実に起因する。
は、進行中のフェロシアン化物及び第2の電極からの酵素の拡散に起因して、本質的に干渉する還元剤、及び成長するグルコース電流からの定常電流で構成されることが留意される。尿酸は、iに対する影響よりも実質的に大きい影響をiに対して有する。上記の解析は、グルコース電流のみが検出されたと仮定して、赤血球の効果に対して補正することによってヘマトクリット補正機能が作用すべき方法を示す。ヘマトクリット補正機能は、実際には、干渉する還元剤の異なるレベルにおいて正しく作用するようには設計されていない。高グルコースにおいて、iが増加し、ヘマトクリット補正機能の不適切に小さい値を生じ、そして結果として低グルコースが生じる、といったことが起きていると考えられる。
尿剤の増加にともなって|i2corr|が増加するので、干渉修正機能を減少する効果は、部分的に補正される。しかし、i2corrがより良好に作用する場合には、高グルコースにおいてはかかる補正は生じない。したがって、高グルコースにおいて干渉する還元剤に対する過剰補正が生じると思われ、現実的には、ヘマトクリット補正機能への入力は、干渉され、正しくないヘマトクリット補正を生じる。
上述したVerioシステムは、試験が示した、ヘマトクリットの影響及び尿酸などの干渉する還元剤、に抵抗することに関して、非常に良好な全体的な性能を有するが、しかし、Verio試験ストリップは、内因性及び治療用還元剤の干渉効果に対して完全に耐えるわけではない。これらの干渉は、干渉薬剤の典型的なレベルでは、一般に小さいが、グルコースシステムに対して予想される厳しい性能要求の見地から、すべての可能性のある干渉の発生源を除去する必要がある場合がある。干渉を低減する方法を見出す試みでは、出願人は、試験ストリップ化学を修正する必要なしに、かかるシステムのグルコース判定技法を修正することを提案している。特に、出願人は、最適より低い性能を生じ、その結果試験ストリップ及びシステムの性能を改善するように変更する技法の部分を発見した。
その結果、出願人は、分析物試料の分析物濃度を計算する方法の様々な態様を発見した。一態様では、試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法が提供される。検査計測器は、試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有する。方法は、試験ストリップの少なくとも2つの電極をストリップ測定回路に接続するために検査計測器のストリップポートコネクタ内に試験ストリップを挿入することと、試料の付着後、試験手順を開始することと、第1の電圧を印加することと、第1の電圧を、第1の電圧と異なる第2の電圧に切り替えることと、第2の電圧を、第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、第2の電圧から第3の電圧への変更の後に、電極から電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、電極において第3の電圧が維持された後の電流トランジェントの定常電流出力に近似する電流を推定することと、次の形態の数式により、電流トランジェントの第1、第2、及び第3の電流出力に基づいて血糖濃度を計算することと、によって達成することができ、該数式は、
Figure 2015516074
であり、式中、Gは、グルコース濃度を含み、
Figure 2015516074
式中、
a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターを含み、
4.1は、前記第3の電圧の印加の間に測定された前記電流を含み、
は、前記第3の電圧の印加の間に測定された前記電流を含み、
1.1は、前記第2の電圧の印加の間に測定された前記電流を含み、
は、前記第2の電圧の印加の間に測定された前記電流を含む。
この方法では、第1の電流出力を測定することは、試験手順の開始後約1.1秒の時点で、少なくとも2つの電極の電流出力を測定することを含み、第2の電流出力を測定することは、試験手順開始後約4.1秒の時点で、少なくとも2つの電極の電流出力を測定することを含み、定常電流出力を推定することは、試験手順開始後約5秒の時点で、少なくとも2つの電極の電流出力を測定することを含み、製造パラメーターa’は、およそ0.14であり、b’は、約およそ4.9であり、cは、約およそ4.24であり、dは、およそ11.28であり、p’は、約およそ0.548であり、そしてzgr’は、約およそ9.38である。
更に別の態様では、試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法が提供される。検査計測器は、試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有する。方法は、試験ストリップの少なくとも2つの電極をストリップ測定回路に接続するために検査計測器のストリップポートコネクタ内に試験ストリップを挿入することと、試料の付着後に試験手順を開始することと、第1の電圧を印加することと、試験チャンバ内で試薬を用いて1つの形態から異なる形態へと、試料中の分析物の形質転換を引き起こすことと、第1の電圧を、第1の電圧と異なる第2の電圧に切り替えることと、第2の電圧を、第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、第2の電圧から第3の電圧への変更の後に、電極からの電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、電極において第3の電圧が維持された後の電流トランジェントの定常電流出力に近似する電流を推定することと、第1の電流、第2の電流、及び推定された電流に基づいて初期グルコース比例電流を派生することと、初期グルコース比例電流に基づいてヘマトクリット補正係数を策定することと、派生した初期グルコース比例電流及びヘマトクリット補正係数からグルコース濃度を計算することと、によって達成することができる。この特定の方法では、派生することは、以下の数式に基づいて、初期グルコース比例電流i2Corr’を計算することを含み、数式は、
Figure 2015516074
であり、式中、i2Corr’は、初期グルコース比例電流を含み、i4.1は、第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、i、は第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、かつi1.1は、第2の電圧の印加の間に測定された電流を含み、i4.1は、試験手順開始後約4.1秒の時点で測定された電流を含み、iは、試験手順開始後約5秒の時点で測定された電流を含み、かつi1.1は、試験手順開始後約1.1秒の時点で測定された電流を含み、ヘマトクリット補正係数は、初期グルコース比例電流を第2の電圧の印加の間の電流出力の積分によって割った割合から、第2の電圧の印加の間に測定される電流出力に基づくオフセットを差し引いたものを含み、ヘマトクリット補正係数は、以下の形態、
Figure 2015516074
であり、式中p’は、係数と、
Figure 2015516074
と、を含み、式中iは、試験手順開始後約2秒の時点で測定された電流を含み、かつ41iは、オフセットを含む。方法は、以下の形式の数式を利用することを更に含み、数式は、
Figure 2015516074
であり、式中、Gは、グルコース濃度を含み、
Figure 2015516074
式中、
a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターを含み、
4.1は、第3の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ4.1秒の時点で測定される電流を含み、
は、第3の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ5秒の時点で測定された電流を含み、
1.1は、第2の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ1.1秒の時点で測定された電流を含み、
は、第2の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ2秒の時点で測定された電流を含む。
更なる態様では、分析物試験ストリップと分析物検査計とを含む血糖測定システムが提供される。分析物試験ストリップは、その上に配置された試薬を有する基材と、試験チャンバ内の試薬に近接する少なくとも2つの電極と、を含む。分析物計測器は、2つの電極に接続するように配置されるストリップポートコネクタと、電源と、ストリップポートコネクタ及び電源に電気的に連結されたマイクロコントローラとを含み、マイクロコントローラは、ヘマトクリット補正係数及び初期グルコース比例電流に基づいてグルコース濃度Gを判定するようにプログラムされ、ヘマトクリット補正係数は、初期グルコース比例電流を含む割合を含み、これによって修正された試験結果の少なくとも97%は、65mg/dL、240mg/dL、又は450mg/dLにおいて基準YSIデータと比較して±10mg/dL;65mg/dL、240mg/dL、又は450mg/dLにおいて基準YSIデータと比較して±12mg/dL;並びに65mg/dL、240mg/dL、又は450mg/dLにおいて基準YSIデータと比較して±15mg/dLのそれぞれのバイアス判定基準内である。このシステムでは、製造パラメーターa’、b’、c、d、p’、zgr’は、a’は、約およそ0.14であり、b’は、約およそ4.9であり、cは、約およそ4.24であり、dは、およそ11.28であり、p’は、約およそ0.548であり、そしてzgr’は、約およそ9.38であるようなものである。
また更に別の態様では、試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法が提供される。検査計測器は、試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有する。方法は、試料の付着後に試験手順を開始することと、第1の電圧を印加することと、試験チャンバ内で試薬を用いて1つの形態から異なる形態へと、試料中の分析物の形質転換を引き起こすことと、第1の電圧を、第1の電圧と異なる第2の電圧に切り替えることと、第2の電圧を、第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、第2の電圧から第3の電圧への変更の後に、電極からの電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、電極において第3の電圧が維持された後の電流トランジェントの定常電流出力に近似する電流を推定することと、第1の電流、第2の電流、及び推定された電流に基づいて初期グルコース比例電流を派生することと、派生した初期グルコース比例電流に基づいてヘマトクリット補正係数を策定することと、によって達成することができる。この方法では、策定することは、派生した初期グルコース比例電流を第2の電圧の印加の間の電流出力の積分によって除算することを含み、積分は、第2の電圧の印加の間に測定された電流に基づく積分に対するオフセットを含む。この方法は、ヘマトクリット補正係数での派生した初期グルコース比例電流の補正に基づいてグルコース濃度を計算する工程を更に含んでもよく、ヘマトクリット補正係数は、
Figure 2015516074
の形態であり、式中p’は、係数及び
Figure 2015516074
を含み、式中iは、試験手順開始後約2秒の時点で測定された電流を含み、かつ41iは、オフセットを含む。代替的には、計算する工程は、以下の形式の数式を利用することを含み、数式は、
Figure 2015516074
であり、式中、Gは、グルコース濃度を含み、
Figure 2015516074
式中、
a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターを含み、
4.1は、第3の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ4.1秒の時点で測定された電流を含み、
は、第3の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ5秒の時点で測定された電流を含み、
1.1は、第2の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ1.1秒の時点で測定された電流を含み、
は、第2の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ2秒の時点で測定された電流を含む。
別の態様では、試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法が提供される。検査計測器は、試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有する。方法は、試験ストリップの少なくとも2つの電極をストリップ測定回路に接続するために検査計測器のストリップポートコネクタ内に試験ストリップを挿入することと、試料の付着後、試験手順を開始することと、第1の電圧を印加することと、試験チャンバ内で試薬を用いて1つの形態から異なる形態へと、試料中の分析物の形質転換を引き起こすことと、第1の電圧を、第1の電圧と異なる第2の電圧に切り替えることと、第2の電圧を、第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、第2の電圧から第3の電圧への変更の後に、電極から電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、電極において第3の電圧が維持された後の電流トランジェントの近似定常電流出力を推定することと、血糖濃度を計算することと、によって達成することができる。
また更なる実施形態では、試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法が提供される。検査計測器は、試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有する。方法は、試験ストリップの少なくとも2つの電極をストリップ測定回路に接続するために検査計測器のストリップポートコネクタ内に試験ストリップを挿入することと、試料の付着後に試験手順を開始することと、第1の電圧を印加することと、試験チャンバ内で試薬を用いて1つの形態から異なる形態へと、試料中の分析物の形質転換を引き起こすことと、第1の電圧を、第1の電圧と異なる第2の電圧に切り替えることと、第2の電圧を、第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、第2の電圧から第3の電圧への変更の後に、電極から電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、電極において第3の電圧が維持された後の電流トランジェントの近似定常電流出力を推定することと、電流トランジェントの第1の電流、第2の電流、及び第3の電流出力に基づいて血糖濃度を計算することと、第1の修正された血糖濃度を派生することと、第2の修正された血糖濃度を派生することと、によって達成することができる。第3の電圧は、起電力の大きさ、極性、又はこれら両方の組み合わせにおいて異なっていてもよい。
更なる実施形態では、試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムによりヘマトクリット補正係数を判定する方法が提供される。検査計測器は、試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有する。方法は、試料の付着後に試験手順を開始することと、第1の電圧を印加することと、試験チャンバ内で試薬を用いて複数の電圧を試料に印加することによって、1つの形態から異なる形態へと、試料中の分析物の形質転換を引き起こすことと、試験チャンバから複数の電流出力を測定することと、複数の測定された電流出力に基づいて初期グルコース比例電流を派生することと、派生した初期グルコース比例電流に基づいてヘマトクリット補正係数を策定することと、によって達成することができる。この方法では、策定することは、派生した初期グルコース比例電流を第2の電圧の印加の間に測定された電流の積分によって除算することを含んでもよい。積分は、第2の電圧の印加の間に測定された電流に基づく積分に対するオフセットを含んでもよい。方法は、ヘマトクリット補正係数での派生した初期グルコース比例電流の補正に基づいてグルコース濃度を計算する工程を含んでもよい。具体的には、ヘマトクリット補正係数は、以下の形態、
Figure 2015516074
であってもよく、式中p’は、係数と、
Figure 2015516074
と、を含み、式中iは、試験手順開始後約2秒の時点で測定された電流を含み、かつ41iオフセットを含む。この方法では、計算することは、以下の形態の数式を利用してもよく、
Figure 2015516074
式中、Gは、グルコース濃度を含み、
Figure 2015516074
式中、
a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターを含み、
4.1は、第3の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ4.1秒の時点で測定される電流を含み、
は、第3の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ5秒の時点で測定された電流を含み、
1.1は、第2の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ1.1秒の時点で測定された電流を含み、
は、第2の電圧の印加の間で、かつ試験手順開始後およそ2秒の時点で測定された電流を含む。
これら及び他の実施形態、特徴並びに利点は、以下に述べる本発明の異なる例示的実施形態のより詳細な説明を、はじめに下記に簡単に述べる添付の図面とあわせて参照することによって当業者にとって明らかになるであろう。
本明細書に組み込まれる明細書の一部をなす添付図面は、現時点における本発明の好適な実施形態を図示したものであって、上記に述べた一般的説明並びに下記に述べる詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明する役割を果たすものである(同様の数字は同様の要素を表す)。
好ましい血糖測定システムを図示する。 図1Aの計測器の中に配設される様々な構成部品を図示する。 本明細書に開示されるシステム及び方法で用いるのに適した、組み立てられた試験ストリップの斜視図を図示する。 本明細書に開示されるシステム及び方法で用いるのに適した、組み立てられていない試験ストリップの分解斜視図を図示する。 本明細書に開示されるシステム及び方法で用いるのに適した試験ストリップの近位部の拡大斜視図を図示する。 本明細書に開示される試験ストリップの一実施形態の底面図を図示する。 図2の試験ストリップの側面図を図示する。 図3の試験ストリップの上面図を図示する。 図4Aの試験ストリップの近位部の部分側面図を図示する。 本明細書に開示される試験ストリップの一部と電気的にインターフェースをとる検査計測器を示す簡略図を図示する。 概してグルコース測定の判定に伴う工程を図示する。 図5の検査計測器によって、作用電極及び対電極に対して定められた時間間隔の間印加される3つのパルス電位波形の例を示す。 生理学的試料の試験で生成した、第1及び第2の電流トランジェントCTを示す。 65mg/dL、240mg/dL、及び450mg/dLの参照データにおける、測定された試料中の尿酸の様々なレベルで既存のVerioシステムによって計算された濃度に対する、グルコース濃度G1のプロットである。 図8と同一の参照データ及び尿酸レベルによるが、出願人によって発明された新しい技法を用いて計算されたグルコース濃度のプロットである。 既存のVerio技法を使用して、異なる参照グルコースデータ(65mg/dL、240mg/dL、450mg/dLの公称値)における様々なバイアスレベルを示す、表IIAを図示する。 以前から存在する技法の表IIAを図示し、一方で 表IIAと同一の参照データに対して、新しい技法の使用によってバイアスレベルにおいて改善を示す、新しい技法に対する表IIBを図示する。 既存のVerioシステムによって計算され、かつ測定された試料の尿酸の様々なレベルにおける温度変化に対して修正された濃度に対する、65mg/dL、240mg/dL、及び450mg/dL(公称値)の参照データにおけるグルコース濃度のプロットである。 新しい技法によって計算され、かつ測定された試料の尿酸の様々なレベルにおける温度変化に対して修正された濃度に対する、65mg/dL、240mg/dL、及び450mg/dL(公称値)の参照データにおけるグルコース濃度のプロットである。 19%、30%、40%、及び50%のヘマトクリットレベルのうちのそれぞれでの、様々なバイアスレベルにおける、既存のVerioシステムによって判定されるグルコース濃度のプロットである。 19%、30%、40%、及び50%のヘマトクリットレベルのうちのそれぞれでの、様々なバイアスレベルにおける、新しい技法によって判定されるグルコース濃度のプロットである。 既存のVerio技法を使用して、異なる参照グルコースデータ(65mg/dL、240mg/dL、450mg/dL(公称値))において、様々なバイアスレベルを示す、表IIIAを図示する。 新しい技法を使用して、異なる参照グルコースデータ(65mg/dL、240mg/dL、450mg/dL(公称値))において、様々なバイアスレベルを示す、表IIIBを図示する。
以下の詳細な説明は、図面を参照しつつ読まれるべきもので、異なる図面中、同様の要素は同様の符号にて示してある。図面は必ずしも一定の縮尺を有さず、選択した実施形態を示したものであって、本発明の範囲を限定するものではない。詳細な説明は、本発明の原理を限定するものではなく、あくまでも例として説明するものである。この説明文は、当業者による発明の製造及び使用を明確に可能ならしめるものであり、出願時における発明を実施するための最良の形態と考えられるものを含む、発明の複数の実施形態、適応例、変形例、代替例及び使用例を述べるものである。
本明細書で任意の数値や数値の範囲について用いる「約」又は「およそ」という用語は、構成要素の部分又は構成要素の集合が、本明細書で述べるその所望の目的に沿って機能することを可能とするような適当な寸法の許容範囲を示すものである。更に、本明細書で用いる「患者」、「ホスト」、「ユーザー」、及び「被験者」という用語は任意のヒト又は動物患者を指し、システム又は方法をヒトにおける使用に限定することを目的としたものではないが、ヒト患者における本発明の使用は好ましい実施形態を代表するものである。
図1Aは、計測器10と、グルコース試験ストリップ62の形態の生体内感知装置とを含む糖尿病管理システムを図示する。計測器(計測器ユニット)は、分析物測定及び管理ユニット、グルコース測定器、測定器、及び分析物測定デバイスと呼ばれる場合もあることに留意されたい。一実施形態において、計測器ユニットは、インスリン送達デバイス、追加の分析物試験デバイス、及び薬物送達デバイスと組み合わされてもよい。計測器ユニットは、ケーブル又は好適なワイヤレス技術、例えば、GSM(登録商標)、CDMA、BlueTooth(登録商標)、WiFi等などによって、リモートコンピュータ又はリモートサーバーと接続されてもよい。
図1Aに戻って参照すると、グルコース測定器又は計測器ユニット10は、ハウジング11と、ユーザーインターフェースボタン(16、18、及び20)と、ディスプレイ14と、ストリップポート開口部22と、を含むことができる。ユーザーインターフェースボタン(16、18及び20)は、データの入力、メニューのナビゲーション、及びコマンドの実行を可能とするように構成することができる。ユーザーインターフェースボタン18は、2方向トグルスイッチの形態であることができる。データには、分析物濃度及び/又は個人の日常の生活習慣に関連した情報を表す値が含まれ得る。日常の生活習慣に関連した情報には、個人の食物摂取、薬の使用、健康診断の実施、並びに一般的健康状態及び運動レベルを挙げることができる。メータ10の電子要素は、ハウジング11内部の回路基板34上に配置され得る。
図1Bは、回路基板34の上面上に配置された電子構成要素を(概略的な形で)示す。上面の電子構成要素には、ストリップポートコネクタ22、オペアンプ回路35、マイクロコントローラ38、ディスプレイコネクタ14a、不揮発性メモリ40、クロック42、及び第1の無線モジュール46が含まれる。下面上の電子構成要素としては、電池コネクタ(図示せず)及びデータポート13を挙げることができる。マイクロコントローラ38は、ストリップポートコネクタ22、オペアンプ回路35、第1の無線モジュール46、ディスプレイ14、不揮発性メモリ40、クロック42、電池、データポート13、並びにユーザーインターフェースボタン(16、18、及び20)に電気的に接続され得る。
オペアンプ回路35は、ポテンシオスタット機能及び電流測定機能の一部を提供するように構成された2つ以上のオペアンプを含み得る。ポテンシオスタット機能とは、試験ストリップの少なくとも2つの電極間に試験電圧を印加することを指し得る。電流機能とは、加えられた試験電圧によって生じる試験電流を測定することを指し得る。電流測定は、電流電圧変換器によって行うことができる。マイクロコントローラ38は、例えばTexas Instrument MSP 430などの混合シグナルマイクロプロセッサ(MSP)の形態であってよい。TI−MSP 430は、定電位機能及び電流計測機能の一部を実行するようにも構成され得る。加えて、MSP 430は揮発性及び不揮発性メモリも含み得る。別の実施形態では、電子部品の多くは、特定用途向け集積回路(ASIC)の形態のマイクロコントローラと一体化されてもよい。
ストリップポートコネクタ22は、試験ストリップに電気的接続を形成するように構成されてもよい。ディスプレイコネクタ14aは、ディスプレイ14に取り付けるように構成されてもよい。ディスプレイ14は、測定されたグルコース濃度を報告し、生活習慣に関連した情報の入力を容易にするための、液晶ディスプレイの形態であってよい。ディスプレイ14は、場合により背面照明を含んでもよい。データポート13は、接続リード線に取り付けられた好適なコネクタを受容することにより、血糖メータ10をパーソナルコンピュータなどの外部デバイスに接続することができるようになっている。データポート13は、例えば、シリアル、USB、又はパラレルポートなど、データ送信を可能にする任意のポートであってよい。クロック42は、ユーザーが位置する地理的領域に関連する現在時刻を維持し、また時間を計測するように構成され得る。計測器ユニットは、例えば、電池などの電源に電気的に接続されるように構成され得る。
図1C〜図1E、図2、図3、及び図4Bは、本明細書に記載の方法及びシステムと共に使用するのに適した例示的な試験ストリップ62の様々な図を示す。代表的な実施形態では、図1Cに図示されるように、遠位端80から近位端82まで延び、かつ側縁部56、58を有する細長い本体を含む試験ストリップ62が提供される。図1Dに示されるように、試験ストリップ62はまた、第1の電極層66と、第2の電極層64と、2つの電極層64と66との間に挟まれるスペーサ60と、を含む。第1の電極層66は、第1の電極66と、第1の接続トラック76と、第1の接触パッド47と、を含むことができ、図1D及び図4Bに示されるように、第1の接続トラック76は、第1の電極66を第1の接触パッド67に電気的に接続する。図1D及び図4Bに示されるように、第1の電極66は、第1の電極層66の試薬層72の直下の部分であることに留意されたい。同様に、第2の電極層64は、第2の電極64と、第2の接続トラック78と、第2の接触パッド63と、を含むことができ、図1D、図2、及び図4Bに示されるように、第2の接続トラック78は、第2の電極64を第2の接触パッド63に電気的に接続する。図4Bが示すように、第2の電極64は、第2の電極層64の試薬層72の上方部分であることに留意されたい。
図に示されるように、試料受容チャンバ61は、図1D及び図4Bに示されるように、第1の電極66、第2の電極64、及び試験ストリップ62の遠位端80の近くのスペーサ60によって画定される。第1の電極66及び第2の電極64は、図4Bに図示されるように、試料受容チャンバ61の底部及び上部をそれぞれ画定することができる。スペーサ60の切り欠き領域68は、図4Bに図示されるように、試料受容チャンバ61の壁部を画定することができる。一態様において、試料受容チャンバ61は、図1C〜図1Eに示されるように、試料入口及び/又は脱気孔を提供するポート70を含んでもよい。例えば、ポートの1つは流体試料が入るのを可能にし、他のポートは空気が出るのを可能にし得る。
代表的な実施形態では、試料受容チャンバ61(若しくは試験セル又は試験チャンバ)の容量は小さくてもよい。例えば、チャンバ61は、約0.1マイクロリットル〜約5マイクロリットル、約0.2マイクロリットル〜約3マイクロリットル、又は、好ましくは、約0.3マイクロリットル〜約1マイクロリットルの範囲内の容量を有してもよい。小さな試料容量を提供するために、切り欠き68は、約0.01cm〜約0.2cm、約0.02cm〜約0.15cm、又は、好ましくは、約0.03cm〜約0.08cmの範囲の面積を有してもよい。更に、第1の電極66及び第2の電極64は、約1ミクロン〜約500ミクロンの範囲、好ましくは約10ミクロン〜約400ミクロンの範囲、より好ましくは約40ミクロン〜約200ミクロンの範囲内で離間していてもよい。電極の間隔が比較的近いことは、酸化還元サイクルを発生させるのも可能となり得、その場合、第1の電極66で発生する酸化された媒介物質は、第2の電極64に拡散して還元され、続いて第1の電極66に拡散して戻って再び酸化される。電極の様々なそうした容量、面積、及び/又は間隔は、本開示の趣旨及び範囲内であることを当業者なら理解するであろう。
一実施形態において、第1の電極層66及び第2の電極層64は、金、パラジウム、炭、銀、プラチナ、酸化スズ、イリジウム、インジウム、又はこれらの組み合わせ(例えば、インジウムドープ酸化スズ)などの材料から形成される導電材料であってもよい。更に、電極は、スパッタリング、化学めっき法、又はスクリーン印刷法によって導電材料を絶縁シート(図示せず)の上に配置することによって形成されてもよい。1つの代表的な実施形態において、第1の電極層66及び第2の電極層64は、それぞれ、スパッタされたパラジウム及びスパッタされた金から作製することができる。スペーサ60として使用することができる好適な材料としては、例えば、プラスチック(例えば、PET、PETG、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン)、シリコン、セラミック、ガラス、接着剤、及びこれらの組み合わせなどの様々な絶縁材料が挙げられる。一実施形態において、スペーサ60は、ポリエステルのシートの両面にコーティングされた両面接着剤の形態であってもよく、その場合、接着剤は、感圧性接着剤又は加熱活性化接着剤であってもよい。第1の電極層66、第2の電極層64、及び/又はスペーサ60用の種々のその他の材料が本開示の趣旨及び範囲内であることに出願人は留意する。
第1の電極66又は第2の電極64のいずれかは、印加された試験電圧の大きさ及び/又は極性に応じて、作用電極の機能を実行することができる。作用電極は、還元された媒介物質の濃度に比例する限界試験電流を測定することができる。例えば、電流制限種が還元された媒介物質(例えば、フェロシアニド)の場合、第2の電極64に関して試験電圧が酸化還元媒介物質の電位よりも十分に大きい限り、その媒介物質は第1の電極66で酸化され得る。このような状況では、第1の電極66は作用電極の機能を果たし、第2の電極64は対電極/参照電極の機能を果たす。対電極/参照電極を単に参照電極又は対電極として参照してもことに出願人は留意する。制限酸化は、測定された酸化電流が、バルク溶液から作用電極表面へ拡散する還元された媒介物質の流量に比例するように、全ての還元された媒介物質が作用電極面で枯渇したときに生じる。「バルク溶液」という用語は、枯渇領域内に還元された媒介物質が存在しない、作用電極から十分に離れた溶液の一部を指す。試験ストリップ62に関して特に明記しない限り、以下、検査計測器10により印加された電位は全て、第2の電極64に関して記述されるものであることに留意するべきである。
同様に、試験電圧が酸化還元媒介物質の電位より十分に低い場合には、その還元された媒介物質は、制限電流として第2の電極64で酸化され得る。このような状況では、第2の電極64は作用電極の機能を実行し、第1の電極66は対電極/参照電極としての機能を実行する。
初めに、分析は、所定量の流体試料をポート70を介して試料受容チャンバ61内に導入することを含み得る。一態様において、ポート70及び/又は試料受容チャンバ61は、毛細管作用により流体試料が試料受容チャンバ61を充填するように構成され得る。第1の電極66及び/又は第2の電極64は、試料受容チャンバ61の毛管現象を促進するために、親水性試薬でコーティングされてもよい。例えば、2−メルカプトエタンスルホン酸などの親水性部分を有するチオール誘導体化試薬を、第1の電極及び/又は第2の電極にコーティングしてもよい。
上記のストリップ62の分析では、試薬層72は、PQQ補助因子をベースとしたグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)及びフェリシアニドを含むことができる。別の実施形態では、PQQ補助因子をベースとした酵素GDHは、FAD補助因子をベースとした酵素GDHと置き換えられてもよい。血液又は対照溶液が試料反応チャンバ61内に投入されると、グルコースは、下の化学変化T.1に示されるように、GDH(ox)により酸化され、このプロセスにおいてGDH(ox)をGDH(red)に変化させる。GDH(ox)はGDHの酸化状態を指し、GDH(red)はGDHの還元状態を指すことに留意されたい。
T.1 D−グルコース+GDH(ox)→グルコン酸+GDH(red)
次に、GDH(red)は、下の化学変化T.2に示すように、フェリシアニド(即ち、酸化された媒介物質、又はFe(CN) 3−)により活性化した酸化状態に戻る。GDH(ox)を再生する処理において、T.2に示すように、フェロシアニド(即ち、還元された媒介物質、又はFe(CN) 4−)がこの反応により生成される。
T.2 GDH(red)+2Fe(CN) 3−→GDH(ox)+2Fe(CN) 4−
図5は、第1の接触パッド67a、67b及び第2の接触パッド63とインターフェースをとる検査計測器100を示す簡略図を提供する。図2に図示されるように、第2の接触パッド63を使用して、検査計測器に対する電気的接続を、U字形の切欠き部65を介して確立することができる。一実施形態において、検査計測器100は、図5に示されるように、第2の電極コネクタ101と、第1の電極コネクタ(102a、102b)と、試験電圧ユニット106と、電流測定ユニット107と、プロセッサ212と、記憶装置210と、表示装置202とを備え得る。第1の接触パッド67は、67a及び67bで表わされる2つのプロングを含むことができる。1つの代表的な実施形態において、第1の電極コネクタ102a及び102bは、それぞれ、プロング67a及び67bに別々に接続される。第2の電極コネクタ101は、第2の接触パッド63に接続されることができる。検査計測器100は、試験ストリップ62が検査計測器10に電気的に接続されているか否かを判定するために、プロング67aと67bとの間の抵抗又は電気的導通を測定することができる。
一実施形態において、検査計測器100は、第1の接触パッド67と第2の接触パッド63との間に、試験電圧及び/又は電流を印加することができる。ストリップ62が挿入されたことを検査計測器100が認識した時点で、検査計測器100のスイッチが入り、流体検出モードを開始する。一実施形態において、流体検出モードにより、検査計測器100は約1マイクロアンペアの定電流を、第1の電極66と第2の電極64との間に印加する。試験ストリップ62は当初乾燥しているので、検査計測器10は比較的大きな電圧を測定する。投与プロセス中に流体試料が第1の電極66と第2の電極64との間の隙間を埋めると、検査計測器100は、所定閾値未満となる測定電圧の低下を測定することになり、検査計測器10はグルコース試験を自動で開始する。
図6を参照すると、上記計測器10及び試験ストリップ62の実施形態を用いる干渉物質補正分析物濃度(例えば、グルコース)を判定するための方法600を、ここで記載する。方法では、計測器10及び試験ストリップ62が提供される。計測器10は、複数の電圧を試験ストリップ62に印加し、かつ試験ストリップ62の試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するために使用されてもよい電子回路を含んでもよい。計測器10は、本明細書に開示されるように、流体試料中の分析物濃度を判定する方法のための一連の命令を含む信号プロセッサも含んでもよい。1つの実施形態では、この分析物は血糖である。
図7Aは、定められた間隔で試験ストリップ62に複数の試験電圧が印加される例示的な線図である。複数の試験電圧は、第1の時間間隔tの第1の試験電圧E1と、第2の時間間隔tの第2の試験電圧E2と、第3の時間間隔tの第3の試験電圧E3と、を含み得る。第3の電圧E3の起電力の大きさ、極性、又はこれら両方の組み合わせは、第2の試験電圧E2と異なっていてもよい。好ましい実施形態において、E3はE2と同じ大きさであるが、極性が逆であってもよい。グルコース試験の時間間隔tは、グルコース試験を実施する時間量を示す(但し、グルコース試験に関連する全算出期間とは限らない)。グルコース試験の時間間隔tは、約1.1秒〜約5秒の範囲であってもよい。更に、図6に図示されるように、第2の試験電圧E2は、直流(DC)試験電圧成分及び重畳された交流(AC)、又は代替的に振動試験電圧成分を含んでもよい。重畳された交流又は振動試験電圧成分は、tcapで示される時間間隔の間印加される。
時間間隔のいずれかの間に測定される複数の試験電流値は、1マイクロ秒毎に約1回の測定から100ミリ秒毎に約1回の測定の頻度の範囲、そして好ましくは、約50ミリ秒毎に約1回の測定の頻度で実行されてもよい。3つの試験電圧が連続様式で用いられる実施形態が記載されるが、グルコース試験は、異なる数の開回路及び試験電圧を含んでもよい。例えば、代替実施形態として、グルコース試験は、第1の時間間隔に対する開回路と、第2の時間間隔に対する第2の試験電圧と、第3の時間間隔に対する第3の試験電圧と、を含んでもよい。名称「第1」、「第2」、及び「第3」は便宜上選択されたものであり、試験電圧を印加する順番を必ずしも反映するものではないことに留意するべきである。例えば、ある実施形態は、第1及び第2の試験電圧を印加する前に第3の試験電圧が印加された場合の電位波形を有してもよい。
例示的な工程600では、グルコースアッセイは、試験ストリップ62を検査計測器10内に挿入し、試料を試験ストリップ62上に付着することによって開始される。例示的な工程602では、検査計測器10は、第1の電極66と第2の電極64との間に第1の試験電圧E1(例えば、図7Aでは、およそ20mV)を第1の時間間隔t(例えば、図7Aでは、1秒)の間印加してもよい。第1の時間間隔tは、約0.1秒〜約3秒の範囲、好ましくは約0.2秒〜約2秒の範囲、最も好ましくは約0.3秒〜約1.1秒の範囲とすることができる。
第1の時間間隔tは、試料受容チャンバ61が完全に試料で充填され得るように、更には、試薬層72が少なくとも部分的に溶解又は溶媒和し得るように、十分に長くてもよい。一態様において、第1の試験電圧E1は、相対的に少量の還元又は酸化電流が測定されるように、媒介物質の酸化還元電位に比較的に近い値であってもよい。図7Bは、第2の時間間隔t及び第3の時間間隔tと比べて、第1の時間間隔tの間に比較的少量の電流が観察されることを示す。例えば、フェリシアニド及び/又はフェロシアニドを媒介物質として用いた場合、図7Aの第1の試験電圧E1は、約1mV〜約100mVの範囲、好ましくは約5mV〜約50mVの範囲、及び最も好ましくは約10mV〜約30mVの範囲であってもよい。印加電圧は、好ましい実施形態では正値として与えられるが、負の領域の同じ電圧を利用して特許請求の範囲に記載されている発明の意図される目的を達成することができる。工程604では、この間隔の間に、第1の電流出力は、この間隔にわたってプロセッサによってサンプリングして電流値を収集してもよい。
例示的な工程606では、第1の試験電圧E1を印加し(工程602)、出力をサンプリングした(工程604)後、検査計測器10は、第2の時間間隔t(例えば、図7Aでは約3秒)の間、第1の電極66と第2の電極64との間に第2の試験電圧E2を印加する(例えば、図7Aではおよそ300mV)。第2の試験電圧E2は、第1の試験電圧E1と異なる値であってもよく、制限酸化電流が第2の電極64で測定されるように、媒介物質酸化還元電位に対して十分大きな負であってもよい。例えば、フェリシアニド及び/又はフェロシアニドを媒介物質として用いた場合、第2の試験電圧E2は、約0mV〜約600mVの範囲、好ましくは100mV〜約600mVの範囲あってもよく、より好ましくは約300mVである。
第2の時間間隔tは、還元された媒介物質(例えばフェロシアニド)の生成速度を制限酸化電流の大きさに基づいてモニタすることができるように、十分に長くあるべきである還元された媒介物質は、試薬層72による酵素反応により生成される。第2の時間間隔tの間において、還元された媒介物質の制限量は、第2の電極64で酸化され、また酸化された媒介物質の非制限量は第1の電極66で還元されて、第1の電極66と第2の電極64との間に濃度勾配が生じる。
例示的な実施形態では、第2の時間間隔tも、十分な量のフェリシアニドが第2の電極64に分散され得るように、又は第1の電極上の試薬から分散され得るように、十分に長くあるべきである。第3の試験電圧E3の間に、第1の電極66でフェロシアニドを酸化させるための制限電流が測定されるように、第2の電極64において十分な量のフェリシアニドが要求される。第2の時間間隔tは、約60秒未満であってもよく、好ましくは約1.1秒〜約10秒、より好ましくは約2秒〜約5秒の範囲であってもよい。同様に、図7Aでtcapと示される時間間隔はまた、時間の範囲を超えて持続する場合があるが、1つの代表的な実施形態では約20ミリ秒の長さである。1つの代表的な実施形態において、重畳された交流試験電圧成分は、第2の試験電圧E2を印加後、約0.3秒〜約0.4秒後に印加されて、周波数約109Hz、振幅約+/−50mVの正弦波を誘発する。工程608では、この間隔の間に、第2の電流出力は、この間隔にわたってプロセッサによってサンプリングして電流値を収集してもよい。
図7Bは、第2の時間間隔tの開始後の比較的小さいピークipbと、その後に続く第2の時間間隔tの間の酸化電流の絶対値の漸増を示す。小さいピークipbは、第1の電圧E1から第2の電圧E2への遷移の後、内因性又は外因性の還元剤(例えば、尿酸)の酸化により発生する。その後、小さなピークipbが試薬層72によるフェロシアニドの発生により引き起こされた後に酸化電流の絶対値が漸減し、このフェロシアニドは次いで第2の電極64へと拡散する。
例示的な工程610では、第2の試験電圧E2を印加し(工程606)、出力をサンプリングした(工程608)後、検査計測器10は、第3の時間間隔t(例えば、図7Aでは1秒)の間、第1の電極66と第2の電極64との間に第3の試験電圧E3を印加する(例えば、図7Aでは−300mV)。第3の試験電圧E3は、第1の電極66で制限酸化電流が測定されるように、媒介物質の酸化還元電位に対して十分大きな正値であってもよい。例えば、フェリシアニド及び/又はフェロシアニドを媒介物質として用いる場合、第3の試験電圧E3は、約0mVm〜約−600mVの範囲、好ましくは約−100mV〜約−600mVの範囲にあり、より好ましくは約−300mVであってもよい。
第3の時間間隔tは、第1の電極66の近傍で還元された媒介物質(例えばフェロシアニド)の拡散を酸化電流強度に基づいてモニタするために十分な長さであってよい。第3の時間間隔tの間、還元された媒介物質の制限量が第1の電極66で酸化され、また酸化された媒介物質の非制限量が第2の電極64で還元される。第3の時間間隔tは、約0.1秒〜約5秒、好ましくは約0.3秒〜約3秒、より好ましくは約0.5秒〜約2秒の範囲であってもよい。
図7Bは第3の時間間隔tの始めにある比較的大きなピークipcと、これに続く定常電流iss値への減少を示す。一実施形態において、第2の試験電圧E2は第1の極性を有してもよく、また第3の試験電圧E3は、第1の極性と逆の第2の極性を有してもよい。他の実施形態では、第2の試験電圧E2は、媒介物質の酸化還元電位に対して十分に負であってもよく、また第3の試験電圧E3は、媒介物質の酸化還元電位に対して十分に正であってもよい。第3の試験電圧E3は、第2の試験電圧E2の直後に印加されてもよい。しかしながら、当業者は、第2及び第3の試験電圧の大きさ及び極性は、分析物濃度を判定する方法に従って選択することができることを理解するであろう。
以下、出願人は、本明細書に記載される実施形態に対するグルコース濃度判定について記載する。図7A及び図7Bは、Verio試験ストリップトランジェントの場合の手順を示す。試験手順開始後およそ1.1秒の時点で(かつ、第2の電圧E2の印加に起因して、第2の電極層(64)電極を作用電極にしたすぐ後)、試薬がまだ第1の電極に到達しておらず、かつ電流は、恐らく血漿内の干渉する還元剤のみによると思われるとき(媒介物質がない状態)、後で干渉を修正するために、電流測定が行われる。約1.4秒と約4秒との間で、(少なくともこの間隔の後の部分で、第2の電圧E2が印加されるとき)媒介物質及び酸化した媒介物質が、第2の電極に拡散することができるようになっているとき、第1のグルコース比例電流、i、が測定される。第3の電圧E3の印加を介して第1の電極を作用電極にした少し後で、2つの一点測定(およそ4.1秒及び5秒において)及び1つの積分された測定iが、行われる。それぞれ1.1秒、4.1秒、及び5秒においてサンプリングされた測定値は、干渉する還元剤(i2corr)からの追加の電流に対するiを修正するために使用される。iのiに対する割合は、i2corrをヘマトクリットの影響に対して修正するために使用される。
既存のグルコース計算を改善するために採用した方策は、2つの機能を作製する方法を見出すことであり、2つの機能とは、初期グルコース機能i2corr及びヘマトクリット補正機能、
Figure 2015516074
であり、別個に独立の干渉する還元剤のレベルである。方策は、以下に記載するように2つの部分で考案される。
技法開発のためのデータ、及び改善された技法を用いた性能の実証
2つの研究からのデータは、現在のVerio技法にともなう問題の解析と、改訂された技法機能の相対的な性能との両方に対して使用される。第1のデータセットは、尿酸スパイキング研究からのデータであった。これは、3つの(修正前のヘマトクリット)血液と、スパイキングレベルの範囲が0〜24mg/dL尿酸(基底全血)である、合計7つのVerioストリップロットとを伴う。グルコースレベルは、65、240、及び450mg/dLであった。第2のデータセットは、4ロット、3給血者(修正前尿酸)、5グルコースレベル(30、65、240、450、及び560mg/dL)、並びに5ヘマトクリットレベル(19、30、40、50、及び61%)を有するヘマトクリット研究だった。
初期グルコースi2corr派生。上記の数式7は、
Figure 2015516074
であり、グルコース=0の場合にのみ、正しく作用する。
又は、言い換えれば次の通りとなる。
Figure 2015516074
これは、グルコース=0のとき、i2corrが0になるようにし、又はi(1.1)=0のとき、iRになるようにする。これは、i(1.1)は、グルコースを含まない干渉する還元剤からの電流を表し、かつi(4.1)及びi(5)は、グルコース及び還元剤の両方に起因する電流成分を含む、機構に従う。更に、干渉する還元剤からi(4.1)及びi(5)への寄与は、両者ともi(1.1)に比例し、(4.1)及びi(5)に含まれるグルコース依存電流は、両者ともグルコースに比例する。このスキームによると、bが正しく判定される場合、i2corrは、iRの部分を表し、これは、グルコースのみによる。
図8は、尿酸スパイキング研究からの平均電流を示す。電流vs.尿酸スパイキングレベルの勾配は、表Iに示される。
Figure 2015516074
これは、以下の場合、代数の方法で示すことができ、
Figure 2015516074
次いで
Figure 2015516074
表Iからの平均値を代入して、
Figure 2015516074
cについて解き、数式(10)に代入する。
Figure 2015516074
eを1とすると、数式(11c)は、以下のようになる。
Figure 2015516074
数式(8)(修正機能i2corr内の正しく機能する係数の値に対する要件を画定する)と(8b)とを比較することによって、現在Verio試験ストリップで使用され、かつ数式(7)で定義される、i2corrは、i(1.1)に対する係数が、2/2.76倍と小さすぎるため、干渉物質のために修正下にあることを示すことができる。これは結果として、低グルコースにおいて追加した尿酸に対して、完全に補正するのに失敗したことになる。より高いグルコースレベルにおいて、尿酸電流の相対的な大きさは、注目に値する誤差としては小さすぎる。
i2corrが、以下のように表現される場合、
Figure 2015516074
次いで、bとcとの間の関係が数式(11)で定義される通りである限り、実際はi2corrに対して動作する無限の数の係数がある。係数eは、1に等しくない場合、数式(11c)のようにi(1.1)に適用され、その結果係数b及びcは、以下のようになる。
Figure 2015516074
グルコース測定システムの性能を更に改善するために、出願人は、数式12に以下のような修正を加えた。
Figure 2015516074
式中b’=4.9及びc’=4.24は、発明者が新たに発見した技法で使用するための新しい係数である。
これらの係数は、すぐ上に記載した条件を満足する。数式(11.c)、(12.5)、及び(12.6)によると、他の係数値も、以下のように、これらの条件を満足することになる。
Figure 2015516074
式中eは、任意の値を取ることができる。
ヘマトクリット補正派生。ヘマトクリット補正機能の干渉物質電流の歪める影響を取り除くために、2つの修正がヘマトクリット補正機能
Figure 2015516074
(上記数式7.6)に対してなされた。
第1に、初期グルコース機能i2corr’は、数式7.6ではiで置き換えられた。第2に、iは、iの下にあり、iを修正するために使用される定常状態干渉電流の大きさを推定するために、使用され、これはi’と称される。
還元物質を用いた実験は、2秒において、干渉電流の崩壊がちょうどほぼ完了に達したことを示す。iL’は、1.4秒と4秒との間に統合され、50msec間隔でデータサンプルが取られるので、53が、修正するためにiLから引かれるおよその値となると思われる。実際には、41が最も良好に動作することが見出された。その結果、i’は、以下の形態を有する。
Figure 2015516074
これは、ヘマトクリット補正係数で乗算される、zgr’を数式(7.5)中に残す。zgr’が、試薬内にすでに存在するフェロシアン化物などの、血漿内に溶解する汚染物質によって生じるオフセット電流になると考えられる場合、拡散は赤血球によって影響を受けることになるので、これは理屈に合う。しかし、ヘマトクリットによって影響されない一定のオフセット電流がある場合、これをヘマトクリット補正係数で乗算するのは不適切であることになる。この理由により、第2のオフセット定数dが導入された。
グルコース濃度派生。上記の両方の派生を組み合わせると、グルコース濃度計算、数式14が得られる。
Figure 2015516074
式中、Gは、グルコース濃度を含み、
Figure 2015516074
式中、
a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターに由来し;
4.1は、第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、iは、第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、i1.1は、第2の電圧の印加の間に測定された電流を含み、iは、第2の電圧の印加の間に測定された電流を含む。
数式15では、p’の値(これは、おそらく本来のpとわずかに異なる程度である)は、ヘマトクリット研究からのデータの最小2乗近似によって判定される。本来の係数とわずかに異なる、係数a’は、d及びzgr’のように、尿酸研究データから判定された。興味深いことに、最適に近似するように選択されるzgr’及びdの値は、大きさが近いことが留意された。符号が反対なので、実際にはオフセットが必要ないことを示唆することができる。
新しい技法を用いた性能の実証。図9B(新しい技法)を図9A(既存の技法)と比較すると、新しい技法(図9B)が、実質上Gbasic(又は、本明細書で交換可能に使用されるG)に対する実質的な尿酸の影響を除去していることを見ることができる。図10A及び表IIA(図9C、以前から存在する技法を使用する)を、図10B及び表IIB(図9D、尿酸研究でのデータを用いて新しい技法を使用する)と比較すると、最も精度の高い組み合わせ表で、例えば、240mg/dLで、10mg(又は12%)及び12mg(又は15%)において、バイアス傾向の除去に起因して性能改善が劇的であることを見ることができる。ヘマトクリット研究では、図11A及び表IIIA(以前から存在する技法を使用する)と、図11B及び表IIIB(新しい技法を用いる)との間で、比較を行うことができ、これは、正常な尿酸における性能は、概して良好で、かつ全体的な改善はわずかであることを示すが、ヘマトクリットが高い場合、明確な傾向は除去されることを見ることができる。
本明細書に記載したように、出願人は、以前から存在する技法を、干渉する還元剤に関して改善することができることを実証した。出願人は、(a)改善されたパラメーターに関して、干渉する還元剤電流(i2corr)に対するiの調整を解決し、かつ(b)ヘマトクリットをヘマトクリット補正機能の中に入力する前に干渉する還元剤電流で説明する方法を発見した。改善された技法の実施の後、YSIの10mg又は12%以内の結果の割合は、尿酸濃度及びヘマトクリットの組み合わせられた極値でさえ、>99%となることが実証された。これは、現在の投与手順、電圧分布、及び信号収集ルーチンを用いたVerio試験ストリップ/計測器構成が、著しく改善された性能を可能にする能力を有することを示す。
本明細書に記載される改善された技法のおかげで、及び図6を参照して、試験セルからの第1の電流、第2の電流、及び推定された電流に基づいて初期グルコース比例電流を派生し(工程602、604、606、608、610、並びに612)、初期グルコース比例電流を計算し(工程614)、初期グルコース比例電流に基づいてヘマトクリット補正係数を策定し(工程616)、かつ派生した初期グルコース比例電流、及びヘマトクリット補正係数からグルコース濃度を計算(工程618)することによって、極めて正確なグルコース濃度を判定する方法を得ることができ、その後、ユーザーに結果が表示され(工程620)、そして試験ロジックはバックグラウンドで実行されるメインルーチンに戻る。方法は、具体的には、試験ストリップの少なくとも2つの電極をストリップ測定回路に接続するために、検査計測器のストリップポートコネクタ内に試験ストリップを挿入することと、試料の付着後、試験手順を開始することと、第1の電圧を印加することと、試料中の分析物の1つの形態から異なる形態への変更を開始し、かつ第1の電圧と異なる第2の電圧へと切り替えることと、第2の電圧を第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、第2の電圧から第3の電圧への変更の後に、電極から電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、第3の電圧が電極において維持された後、電流トランジェントの定常電流出力に近似する電流を推定することと、数式13〜16を用いて電流トランジェントの第1、第2、及び第3の電流出力に基づいて血糖濃度を計算することと、を伴ってもよい。
本発明を特定の変形例及び説明図に関して述べたが、当業者には本発明が上述された変形例又は図に限定されないことが認識されよう。更に、上述の方法及び工程が特定の順序で起こる特定の事象を示している場合、当業者には特定の工程の順序が変更可能であり、そうした変更は本発明の変形例に従うものである点が認識されよう。更に、こうした工程のうちのあるものは、上述のように順次行われるが、場合に応じて並行したプロセスで同時に行われてもよい。したがって、本開示の趣旨又は特許請求の範囲に見出される本発明の同等物の範囲内にある本発明の変形が存在する範囲では、本特許がこうした変形例をも包含することが意図されるところである。

Claims (19)

  1. 試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法であって、前記検査計測器は、前記試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして前記試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有し、前記方法は、
    前記試験ストリップの少なくとも2つの電極をストリップ測定回路に接続するために、前記検査計測器のストリップポートコネクタの中に前記試験ストリップを挿入することと、
    試料の付着後に試験手順を開始することと、
    第1の電圧を、第1の時間の長さの間印加することと、
    前記第1の電圧を、前記第1の電圧と異なる第2の電圧に切り替えることと、
    前記第2の電圧を、前記第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、
    前記第2の電圧から前記第3の電圧への前記変更の後に、前記電極からの電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、
    前記電極において前記第3の電圧が維持された後の前記電流トランジェントの定常電流出力に近似する電流を推定することと、
    次の形態の数式により、血糖濃度を、前記電流トランジェントの第1、第2、及び第3の電流出力に基づいて計算することであって、前記数式が、
    Figure 2015516074
    であり、式中、Gは、グルコース濃度を含み、
    Figure 2015516074
    式中、
    a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターを含み、
    4.1は、前記第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、
    は、前記第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、
    1.1は、前記第2の電圧の印加の間に測定された電流を含み、
    は、前記第2の電圧の印加の間に測定された電流を含む、計算することと、
    を含む方法。
  2. 第1の電流出力を測定することが、試験手順の開始後約1.1秒の時点で、前記少なくとも2つの電極の電流出力を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の電流出力を測定することが、試験手順の開始後約4.1秒の時点で、前記少なくとも2つの電極の電流出力を測定することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記定常電流出力を推定することが、試験手順の開始後約5秒の時点で、前記少なくとも2つの電極の電流出力を測定することを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記製造パラメーターa’がおよそ0.14を含み、b’がおよそ4.9を含み、cがおよそ4.24を含み、dがおよそ11.28を含み、p’がおよそ0.548を含み、かつzgr’がおよそ9.38を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムにより血糖濃度を判定する方法であって、前記検査計測器は、前記試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして前記試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有し、前記方法は、
    前記試験ストリップの少なくとも2つの電極をストリップ測定回路に接続するために、前記検査計測器のストリップポートコネクタの中に前記試験ストリップを挿入することと、
    試料の付着後に試験手順を開始することと、
    第1の電圧を印加することと、
    前記第1の電圧を、前記第1の電圧と異なる第2の電圧に切り替えることと、
    前記第2の電圧を、前記第2の電圧と異なる第3の電圧に変更することと、
    前記第2の電圧から前記第3の電圧への前記変更の後に、前記電極からの電流トランジェントの第2の電流出力を測定することと、
    前記電極において前記第3の電圧が維持された後の前記電流トランジェントの定常電流出力に近似する電流を推定することと、
    第1の電流、第2の電流、及び推定された電流に基づいて初期グルコース比例電流を派生することと、
    前記初期グルコース比例電流に基づいてヘマトクリット補正係数を策定することと、
    前記派生した初期グルコース比例電流及び前記ヘマトクリット補正係数からグルコース濃度を計算することと、
    を含む、方法。
  7. 前記派生することが、以下の数式に基づいて、前記初期グルコース比例電流i2corr’を計算することであって、数式が
    Figure 2015516074
    であり、式中i2corr’は、前記初期グルコース比例電流を含み、i4.1が、前記第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、iが、前記第3の電圧の印加の間に測定された電流を含み、かつi1.1が、前記第2の電圧の印加の間に測定された電流を含む、計算することを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 4.1が、前記試験手順の開始後約4.1秒の時点で測定された電流を含み、iが、前記試験手順の開始後約5秒の時点で測定された電流を含み、かつi1.1が、前記試験手順の開始後約1.1秒の時点で測定された電流を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記ヘマトクリット補正係数が、前記初期グルコース比例電流を前記第2の電圧の印加の間の電流出力の積分によって割った割合から、前記第2の電圧の印加の間に測定される電流出力に基づくオフセットを差し引いたものを含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記ヘマトクリット補正係数が、以下の形態、
    Figure 2015516074
    であり、式中p’は、係数と、
    Figure 2015516074
    と、を含み、式中iは、前記試験手順の開始後約2秒の時点で測定された電流を含み、かつ41iは、前記オフセットを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記計算することが、以下の形態の数式を利用することを含み、数式は、
    Figure 2015516074
    であり、式中、Gは、グルコース濃度を含み、
    Figure 2015516074
    式中、
    a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターを含み、
    4.1は、前記第3の電圧の印加の間で、かつ前記試験手順の開始後およそ4.1秒の時点で測定される電流を含み、
    は、前記第3の電圧の印加の間で、かつ前記試験手順の開始後およそ5秒の時点で測定された電流を含み、
    1.1は、前記第2の電圧の印加の間で、かつ前記試験手順の開始後およそ1.1秒の時点で測定された電流を含み、
    は、前記第2の電圧の印加の間で、かつ前記試験手順の開始後およそ2秒の時点で測定された電流を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 分析物試験ストリップであって、
    基材の上に配置された試薬を有する該基材と、
    試験チャンバ内の前記試薬に近接する少なくとも2つの電極と、
    を含む分析物試験ストリップと、
    分析物計測器であって、
    前記2つの電極に接続するように配置されたストリップポートコネクタと、
    電源と、
    前記ストリップポートコネクタ、及び前記電源に電気的に連結されたマイクロコントローラであって、前記マイクロコントローラは、ヘマトクリット補正係数及び初期グルコース比例電流に基づいてグルコース濃度Gを判定するようにプログラムされ、前記ヘマトクリット補正係数は、前記初期グルコース比例電流を含む割合からなり、これによって修正された試験結果の少なくとも97%は、65mg/dL、240mg/dL、又は450mg/dLにおいて基準YSIデータと比較して±10mg/dL;65mg/dL、240mg/dL、又は450mg/dLにおいて、基準YSIデータと比較して±12mg/dL;並びに65mg/dL、240mg/dL、又は450mg/dLにおいて、基準YSIデータと比較して±15mg/dLのそれぞれのバイアス判定基準内であるマイクロコントローラと、
    を含む分析物計測器と、
    を含む、血糖測定システム。
  13. 前記製造パラメーターa’、b’、c、d、p’、zgr’が、a’はおよそ0.14を含み、b’はおよそ4.9を含み、cはおよそ4.24を含み、dはおよそ11.28を含み、p’はおよそ0.548を含み、zgr’はおよそ9.38を含むようなものである、請求項12記載のシステム。
  14. 試験ストリップと検査計測器とを含むグルコース測定システムによりヘマトクリット補正係数を判定する方法であって、前記検査計測器は、前記試験ストリップに複数の試験電圧を印加し、そして前記試験ストリップの試験チャンバ内の電気化学反応により生じる電流トランジェント出力を測定するように構成されたマイクロコントローラを有し、前記方法は、
    試料の付着後に試験手順を開始することと、
    第1の電圧を印加することと、
    前記試験チャンバから複数の電流出力を測定することと、
    前記複数の測定された電流出力に基づいて初期グルコース比例電流を派生することと、
    前記派生した初期グルコース比例電流に基づいてヘマトクリット補正係数を策定することと、を含む方法。
  15. 前記ヘマトクリット補正係数を策定することは、前記派生した初期グルコース比例電流を初期グルコース比例電流、及び電流出力の第2の電圧の印加の間の積分によって除算することを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記積分が、第2の電圧の印加の間の測定された電流に基づく前記積分に対するオフセットを含む、請求項15に記載の方法。
  17. ヘマトクリット補正係数での前記派生した初期グルコース比例電流補正に基づいてグルコース濃度を計算する工程を更に含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記ヘマトクリット補正係数が、
    Figure 2015516074
    の形態であり、式中p’は、係数及び
    Figure 2015516074
    を含み、式中iは、前記試験手順の開始後約2秒の時点で測定された電流からなり、かつ41iは、前記オフセットからなる、請求項17に記載の方法。
  19. 前記計算する工程は、以下の形態の数式を利用することを含み、数式は、
    Figure 2015516074
    であり、式中、Gは、グルコース濃度を含み、
    Figure 2015516074
    式中、
    a’、b’、c、d、p’、zgr’は、製造パラメーターを含み、
    4.1は、第3の電圧の印加の間で、かつ試験手順の開始後およそ4.1秒の時点で測定される電流からなり、
    は、第3の電圧の印加の間で、かつ前記試験手順の開始後およそ5秒の時点で測定された電流からなり、
    1.1は、第2の電圧の印加の間で、かつ前記試験手順の開始後およそ1.1秒の時点で測定された電流からなり、
    は、第2の電圧の印加の間で、かつ前記試験手順の開始後およそ2秒の時点で測定された電流からなる、請求項18に記載の方法。
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