JP2015513975A - 超弾性ステープルを備えた外科用ステープラ - Google Patents

超弾性ステープルを備えた外科用ステープラ Download PDF

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Abstract

外科用装置の1つの実施例は、フィーダーベルト及びステープルを含むことができ、各ステープルは、フィーダーベルトに脆弱に固定された第1の端部と、自由な第2の端部を含むことができ、少なくとも1つのステープルは超弾性材料で構成される。【選択図】図4

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2012年4月2日出願の米国出願番号13/437,351(代理人整理番号344号)に対する優先権を主張するものであり、その開示内容全体は、引用により本明細書に組み込まれている。
(技術分野)
本発明は、全体的には外科用器具及びその方法に関し、より詳細にはエンドカッターに関する。
エンドカッターは、組織をステープル留め及び切断して、切断端を止血状態に維持してその組織を切除する外科用器具である。エンドカッターの直径は、身体のトロカール、ポート、又は小切開部を通して手術部位へアクセスできる低侵襲手術で使用するのに十分な程度に小さい。リニアカッタは、エンドカッターの大型の形態であり、胃腸管の一部を切除するのに使用される。典型的なエンドカッターは、遠位端においてステープルの複数列を保持する使い捨ての1回用カートリッジを収容し、カートリッジに対向するアンビルを備える。外科医は、身体のトロカール若しくは他のポート又は切開部を通してエンドカッターを挿入し、切除すべき組織の周りにエンドカッターの端部を正しい位置に置き、アンビル及びカートリッジを押し付けて組織をクランプする。続いて、1列又は数列のステープルを切除線の両側に導入して、組織を分割するために刃を切除線に沿って前進させる。
米国特許出願番号11/054,265
エンドカッターの作動時、カートリッジは、収容している全てのステープルを発射する。より多くのステープルを導入するためには、エンドカッターは、手術部位から離して患者から取り外す必要があり、その後、古いカートリッジは、新たなカートリッジと交換される。その後、エンドカッターは患者に再挿入される。しかしながら、再挿入後に手術部位の位置を突き止めることは困難であり及び/又は時間がかかることがある。さらに、毎回の使用後に患者からエンドカッターを取り外し、カートリッジを交換し、その後、再度手術部位を見つけるプロセスは、特に外科的処置でエンドカッターを多数回使用することが必要な場合、面倒で、不都合で、時間がかかる。この不都合により、エンドカッターの使用が患者の利益につながる場合であっても、外科医がエンドカッターの使用を断念する場合がある。
エンドカッターの概略図である。 患者に位置決めされた1つのトロカールポートの断面図である。 患者に位置決めされた複数のトロカールポートの断面図である。 3列のステープルが脆弱に接続された例示的なフィーダーベルトの斜視図である。 図4のフィーダーベルトの側面図である。 図4のフィーダーベルトの上面図である。 図4〜図6のフィーダーベルトを利用するエンドカッターの例示的なエンドエフェクタの側面図である。 例示的なフィーダーベルトガイドの斜視図である。 フィーダーベルトを含まない、図8のフィーダーベルトガイドの側面断面図である。 フィーダーベルトを含む、図8のフィーダーベルトガイドの側面断面図である。 図7の例示的なエンドエフェクタのステープルホルダの例示的なハウジングの斜視図である。 図7の例示的なエンドエフェクタの破断斜視図である。 例示的な楔組立体の斜視図である。 図7の例示的なエンドエフェクタの例示的なブロックの斜視図である。 例示的なカッタの斜視図である。 図7の例示的なエンドエフェクタの側面破断図である。 図7の例示的なエンドエフェクタのリテーナの斜視図である。 図17のリテーナの下側の斜視図である。 2列のステープルが脆弱に接続された例示的なフィーダーベルトの斜視図である。 図18のフィーダーベルトの側面図である。 図18のフィーダーベルトの上面図である。 図18〜図20のフィーダーベルトを利用するエンドカッターの例示的なエンドエフェクタの側面断面図である。 図21の例示的なエンドエフェクタのステープルホルダの例示的なハウジングの斜視図である。 図21の例示的なエンドエフェクタのブロックの斜視図である。 楔組立体の斜視図である。 ブロック近傍の図21の例示的なエンドエフェクタの詳細断面図である。 2列のステープルが脆弱に接続された別の例示的なフィーダーベルトの斜視図である。 図25のフィーダーベルトの側面図である。 図25のフィーダーベルトの上面図である。 別の例示的な楔組立体の遠位端の斜視図である。 エンドカッターによる切除後の血管の斜視図である。 対応するフィーダーベルトに対して各々第1の位置にある摺動クランプの斜視図である。 対応するフィーダーベルトに対して各々第1の位置にある図30の摺動クランプの側面図である。 対応するフィーダーベルトに対して各々第2のクランプ位置にある図30の摺動クランプの斜視図である。 対応するフィーダーベルトに対して各々第2のクランプ位置にある図30の摺動クランプの側面図である。 ステープルが格子に係合したフィーダーベルト及びステープルの側面図である。 図34の格子の上面図である。
異なる図面に使用される同じ参照記号は、類似の又は全く同じ要素を示す。
エンドカッター−3列のステープル
図1を参照すると、エンドカッター2は、軸6に取り付けられたエンドエフェクタ4を含み、軸6はさらにハンドル8に取り付けられている。エンドエフェクタ4は、軸6に結合された1つ又はそれ以上の別個の構成要素とすること、又は軸6の遠位端と一体的に製作することができる。また、図2及び図3を参照すると、エンドエフェクタ4及び軸6は、患者14の組織12を通して配置できる標準的なトロカールポート10を通過する大きさとすることができる。エンドエフェクタ4の大きさは、直径が5ミリメートル〜10ミリメートルの開口部を有するトロカールポート10を通過する大きさであることが好都合である。代替的に、エンドカッター2は、トロカールポートを使用しない従来の観血的手術中に使用することができる。代替的に、エンドカッター2は低侵襲手術に使用することができ、患者の手術部位へのアクセスは、Ethicon Endo−Surgery,Inc.のLAP DISC(登録商標)ハンドアクセス装置のような、トロカールポート以外の機構又は構造体を通して行うか、又は患者の手術部位へアクセスは、ポート若しくは他の機構又は構造体が設けられていない切開部又は開口部を通して行う。
トロカールポート10は、中空で略管状の構造であり、患者の組織12の切開部に挿入されてその切開部を開いたままに保ち、切開部の開口部を定める組織12が切開部を通る器具及び他の物体の動きに起因して損傷するのを防止するようになっている。トロカールポート10は、プラスチック又は任意の他の適切な生体適合性材料から作ることができる。トロカールポート10の断面は、実質的に円形、実質的に楕円形、又は任意の他の適切な形状とすることができる。トロカールポート10の詳細な寸法は、患者14に施す具体的な処置に左右され、任意の適切な寸法にすることができる。トロカールポート10は、その中心を通って組織12に開口部を作る切断器具(図示せず)に結合することができ、その後、組織12内に配置される。切断器具は、スパイク又は他の切断若しくは穿刺装置とすることができ、トロカールポート10が胸壁の適切な位置にある場合にトロカールポート10から取り外される。トロカールポート10と切断器具との組み合わせは定番である。
図1を参照すると、エンドカッター2の軸6は、エンドエフェクタ4から近位方向に延びる。軸6は可撓性又は剛性とすることができる。軸6は、必要に応じて少なくとも1つの場所で関節運動することができる。随意的に、軸6は、エンドカッター2の作動時に外科処置で使用できるガイドワイヤ(もしあれば)又は他の位置決め補助器具を適切な位置に維持することがきる切欠き、溝部、又は他の機能部(図示せず)を含むことができる。
ハンドル8は、軸6の近位端、又は軸6の任意の他の適切な部分に取り付けることができる。軸6はハンドル8と一体的に製作することができる。代替的に、軸6及びハンドル8は、任意の適切な方法で相互連結する2つの別個の部品とすることができる。ハンドル8は、エンドエフェクタ4を作動させるように適切に構成された任意の1つ又は複数の機構又は構造を含むことができる。また、ハンドル8は、エンドエフェクタ4を作動させるための蓄積エネルギ源を含むこともできる。蓄積エネルギ源は、機械式(例えばバネ)、電気式(例えばバッテリ)、空気式(例えば加圧気体シリンダ)、又は任意の他の適切な蓄積エネルギ源とすることができる。エンドエフェクタ4を作動させる際の蓄積エネルギ源、その調節及びその使用は、2005年2月9日出願の米国特許出願番号11/054,265に説明されており、その開示内容全体が引用により本明細書に組み込まれている。代替的又は追加的に、ハンドル8は、病院設備の加圧気体源若しくは真空源に接続されるホース、又は電源に接続可能な電気コードのような、外部源から蓄積エネルギを受け取るのに適した1つ又は複数のコネクタを含むことができる。
図4から図6を参照すると、フィーダーベルト16の一部は、エンドエフェクタ4内に位置決めされる。フィーダーベルト16は、1つ又は複数のステープル18が延びる長く、狭く、薄いストリップ材料とすることができる。フィーダーベルト16は、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金、又は任意の他の適切な金属若しくは非金属材料から製作することができる。以下でより詳細に説明するように、フィーダーベルト16は、直線的に前進し、その後、ノーズ又は他の構造体の周りで実質的に逆方向に方向転換するのに十分な可撓性及び十分な強度がある。代替的に、フィーダーベルト16は、剛性又は少なくとも部分的に剛性を有することができ、構造体の周りで方向転換することなく実質的に直線的に進退することができる。各ステープル18の形状は、任意の適切な様式で決めることができ、各ステープル18は、互いに実質的に同じ形状とすること又は互いに異なる形状とすることができる。1つの実施例として、各ステープル18は略V字形であり、V字形の基部から延びる2つの脚部20を有する。特に図5を参照すると、ステープル18の一方の脚部20は略直線状であり、ステープル18の他方の脚部20は緩やかに湾曲することができる。しかしながら、各脚部20は、異なる様式の形状とすることができる。さらに、各脚部20は、同じ様式の形状とすることができる。ステープル18は、対称である必要はないが、必要に応じて対称に製作することができる。ステープル18のV字形の基部は、湾曲させること、鋭くすること、又は他の構成とすることができる。ステープル18の一方の脚部20は、組織貫通先端22として特徴づけることができる自由端22を有する。組織貫通先端22は、必要に応じて組織の貫通が容易となるように鋭利にすることができる。しかしながら、ステープル18の各脚部20は、断面を十分に小さくすることができ、組織を容易に貫通するように組織貫通先端22を鋭利にすることが不要になる。他方の脚部20の一端は、フィーダーベルト16に取り付けられる。好都合には、脚部20は、フィーダーベルト16に脆弱に接続される。従って、ステープル18の一端はフィーダーベルト16に取り付けること、及びステープル18の他端は自由とすることができる。代替的に、ステープル18は、3つ又はそれ以上の脚部20を有すること、又は任意の他の適切な様式に形作ることができる。
フィーダーベルト16及び各ステープル18は、任意の適切な様式に製作することができる。1つの実施例として、平坦な薄いシート材料を長いストリップにレーザ切断又は型抜きし、次にフィンガを形成するために各ストリップをレーザ切断又は型抜きし、次にそれらのフィンガをステープル18の形状に曲げる。このようにして、ステープル18及びフィーダーベルト16は一体構造となる。しかしながら、フィーダーベルト16及びステープル18は、任意の他の適切な様式で製作することができる。1つの実施例として、ステープル18及びフィーダーベルトは、別個に製作し、次に、ステープル18は、該ステープル18とフィーダーベルト16との間に脆弱な接続部をもたらす溶接、接着剤、又は任意の他の方法によってフィーダーベルト16に接続される。
フィーダーベルト16と各々対応するステープル18との間の脆弱な接続部は、任意の適切な方法で作ることができる。1つの実施例として、特に図6を参照すると、各フィーダーベルト16は、横方向に突出するか又は中央に横方向に定められた少なくとも1つのタブ28を含むことができる。代替的に、少なくとも1つのタブ28の向きは、異なる方向に定めることができる。好都合には、タブ28は、製造時のステープル18のレーザ切断及びその後の機械的変形によって生じ、タブ28及びステープル18は対応するフィーダーベルト16と一体となっている。しかしながら、タブ28及び/又はステープル18は、任意の他の適切な方法で製作してフィーダーベルト16に接続することができる。少なくとも1つのステープル18は、任意の適切な方法で対応するタブ28に取り付けることができる。ステープル18と対応するタブ28とは、任意の適切な方法で取り付けることができ、ステープル18と対応するタブ28との接続部は、任意の適切な向きとすることができる。1つの実施例として、少なくとも1つのタブ28は略矩形であり、対応するステープル18は、その矩形タブ28の近位縁から延びる。ステープル18は、ステープル18とタブ28とがほぼ交差する場所でタブ28から分離することができる。ステープル18と対応するタブ28との間の接続部は、ステープル18を、導入前にフィーダーベルト16に対して適切な位置にしっかりと保持するのに十分な強度を有し、しかもその導入中又は導入後にタブ28から破断又は他の方法で分離するのに十分な程度に脆弱である。随意的に、ステープル18及び/又はタブ28は、導入中又は導入後でのステープル18とフィーダーベルト16との分離を容易にするために、交差部又はその付近に脆弱領域を含むことができる。脆弱領域は、断面積を低減すること、ノッチを形成すること、又は他の方法で構造的に弱くすることができる。代替的に、脆弱領域は、代替的に又は追加的に、その周囲材料と実質的に同じ物理的寸法を有しながら、周囲材料よりも弱くなるように物理的に処理するか又はその他の方法で構成することができる。
図4〜図6に示すように、各ステープル18は導入前には初期構成にある。初期構成では、各ステープル18は互いに実質的に接触しない。代替的に、少なくとも2つのステープル18は、初期構成で互いに接触することができる。各ステープル18は、各々が実質的に単一平面に位置することができる。すなわち、ステープル18は、単一平面がステープル18を通って延びて、ステープル18を実質的に二分するような形状にできる。代替案では、少なくとも1つのステープル18は、実質的に単一平面に位置しない。少なくとも1つのステープル18は、フィーダーベルト16に対してほぼ直角な平面に位置決めすることができる。代替的に、少なくとも1つのステープル18は、フィーダーベルト16に対する角度が異なる平面に位置決めすることができる。ステープル18の1つ又はそれ以上の列26は、フィーダーベルト16に接続される。ステープル18の各列26は、フィーダーベルト16の長手方向中心線に対して実質的に同じ場所に位置決めされたステープル18の群であり、ステープル18の各列26は実質的に長手方向を向いている。図6で最もよく分かるように、ステープル18の3つの列26、即ちフィーダーベルト16の各側に沿った1つの列26、及びフィーダーベルト16の中央に沿った1つの列26をフィーダーベルト16に取り付けることができる。フィーダーベルト16は、連続ループを形成すること、又は互いに取り付けられない別個の始点及び終点を有することができる。代替的に、より多い又はより少ないステープル18の列26をフィーダーベルト16に取り付けることができる。各列26は、フィーダーベルト16の一部、全部、又は長さに沿って延びことができる。フィーダーベルト16に沿って延びる長さは、列26ごとに異なることができる。
単一のフィーダーベルト16に沿った2つ又はそれ以上の異なる列26のステープル18は、互いに任意の適切な様式で配置することができる。1つの実施例として、単一のフィーダーベルト16に沿った2つ又はそれ以上の異なる列26のステープル18は、互いに対して千鳥状とすることができる。すなわち、1つの列26のステープル18を取り付けた単一のフィーダーベルト16に沿った所定の長手方向位置では、少なくとも1つの他の列26には、フィーダーベルト16に取り付けられたステープル18はない。このステープル18の千鳥配列は、エンドエフェクタ4で治療される組織での止血を助長する。図6で最もよく分かるように、ステープル18の中央列26は、フィーダーベルト16の両側縁に沿ったステープル18の各列26に対して千鳥状にすることができる。代替的に、ステープル18の2つ又はそれ以上の列26は、異なる様式で千鳥状にすることができる。代替的に、単一のフィーダーベルト16に沿った2つ又はそれ以上の列26のステープル18は、列26の長さの少なくとも一部に沿って互いに整列させることができ、結果として1つの列26のステープル18が取り付けられたフィーダーベルト16に沿った所定の長手方向位置では、他の各列26は、フィーダーベルト16に取り付けたステープル18を同様に有する。代替的に、単一のフィーダーベルト16に沿った2つ又はそれ以上の列26のステープル18は、そのフィーダーベルト16の異なる長手方向位置に沿って異なる配列とすることができる。各ステープル18は、エンドカッター2の異なるフィーダーベルト16に関して、互いに対して同様の様式で又は異なるように配置することができる。
各列26のステープル18は、相互に実質的に等間隔で離間することができる。すなわち、ある列において任意の2つの長手方向に隣接するステープル18の間の距離は、実質的に同じとすることができる。代替的に、各列26において少なくとも2つの長手方向に隣接するステープル18は、他の2つの長手方向に隣接するステープル18と間の距離とは異なる距離で離間することができる。当該構成は、ステープルラインの長さが調整不可能である場合に有用であろう。エンドエフェクタ4が形成することになるステープルラインは所定数のステープル18に固定することができるので、各列のステープル18は、各々が固定されたステープルラインと実質的に同じ長さを有するものにグループ化することができる。その場合、列26のステープル18の各グループは、ステープル18の隣接するグループからフィーダーベルト16上で任意の適切な長さを有する空所によって隔てることができる。好都合には、フィーダーベルト16の空所から延びるか、又はそれによって境界付けされた領域に延びるステープル18は存在しない。
また、図7を参照すると、エンドエフェクタ4は、ステープルホルダ30及びアンビル32を含むことができる。アンビル32は、ステープルホルダ30との間で組織を圧迫るようにステープルホルダ30に対して移動可能にできる。アンビル32は、ステープル18の閉鎖を助長するために形成された標準的なステープル屈曲機能部を含むことができる。代替的に、アンビル32からステープル屈曲機能部を省くこともことができる。アンビル32は、ステープルホルダ30に対して枢動可能である。1つの実施例として、少なくとも1つのピン34は、アンビル32の近位端又はその近傍でアンビル32からほぼ横方向に延びることができる。各ピン34は、ステープルホルダ30の溝部36、孔部、又は他の機能部に収容され、ピン34を回転させてアンビル32を枢動させることができる。図16も参照すると、このように、組織をクランプする前の第1の初期位置では、アンビル32の遠位端は、ステープルホルダ30から離れてその上方に位置することができ、一方、アンビル32の近位端は、ステープルホルダ30に連結することができる。代替的に、トラフ36はエンドカッターの軸6に配置することができ、結果としてアンビル32は、軸6に枢着され、ステープルホルダ30に対して移動可能である。代替的に、アンビル32は、異なる様式でステープルホルダに結合すること及び/又はステープルホルダに対して移動可能とすることができる。代替的に、ステープルホルダ30は、アンビル32に対して移動可能とすることができる。代替的に、ステープルホルダ30及びアンビル32は、相互に移動可能とすることができる。患者へのエンドエフェクタ4の挿入中及び治療部位へのエンドエフェクタ4の移動中に組織がエンドエフェクタ4と不用意に係合するのを防止するために、ステープルホルダ30の遠位端及びアンビル32の遠位端は丸くすることができる。好都合には、ステープルホルダ30は、エンドエフェクタ4及び/又は軸6の残りの部分に固定され、そこから取り外すことはできない。以下で詳細に説明するように、ステープルホルダ30は、患者から引き抜くことなく何度も発射されることができ、結果としてステープル18の毎回の発射後にステープルカートリッジ又は他の構成要素を交換するために患者からエンドエフェクタ4を引き抜く必要はない。それにも関わらず、ステープルホルダ30は、必要に応じてエンドエフェクタ4及び/又は軸6の残りの部分から取りはずし可能とすることができ、エンドエフェクタ4は、軸6から取り外し可能とすること、及び/又は軸6はハンドル8から取り外し可能とすることができる。
ステープルホルダ30は、任意の適切な構成要素を含むことができる。同様に図8〜図10を参照すると、ステープルホルダ30は、フィーダーベルトガイド40を含むことができる。フィーダーベルトガイド40は、任意の適切な形状とすることができる。ステープルホルダ30は、フィーダーベルトガイド40の遠位端がエンドエフェクタ4の遠位端であるように構成することができる。その場合、フィーダーベルトガイド40の遠位端42は、ほぼ丸くすることができる。フィーダーベルトガイド40の遠位端42の上面44は、フィーダーベルトガイド40に沿って近位方向に向かって略上向きに傾斜させることができる。代替的に、フィーダーベルトガイド40の遠位端42の上面44は、任意の他の適切な様式に形作ることができる。フィーダーベルトガイド40の遠位端42の上面44には、1つ又はそれ以上の開口46を形成することができる。代替的に、1つ又はそれ以上の開口46は省略することができ、その場合、フィーダーベルトガイド40の遠位端42の上面44は連続する。フィーダーベルトガイド40の遠位端42には、空間48を定めることができる。少なくとも1つのノーズ50は、空間48内で遠位方向に突出することができる。各ノーズ50は、湾曲かつ凸状形状を有することができる。1つの実施例として、各ノーズ50は、弓形形状を有することができ、その弧は円の一部である。代替的に、少なくとも1つのノーズ50は異なる形状とうることができる。1つの実施例として、少なくとも1つのノーズ50の形状は、おおよそ又は滑らかな曲線を集合的に近似する2本又はそれ以上の直線とすることができる。
また、図12を参照すると、エンドエフェクタ4は、2つのフィーダーベルト16を含むことができる。このようにして、ステープル18は、組織に形成される切開部又は切除部の両側に導入することができる。代替的に、エンドエフェクタ4は、1本のフィーダーベルト16、又は3本又はそれ以上のフィーダーベルト16を含むことができる。各フィーダーベルト16は、互いに独立すること又は任意の適切な方法で互いに接続することができる。フィーダーベルト16は各ノーズ50の周りを通ることができ、各ノーズ50は、互いに横方向に離間して後述するナイフの両側に位置決めされる。各フィーダーベルト16は、遠位方向でほぼ直線で始まり、次に対応するノーズ50の表面に沿って湾曲し、次に近位方向でほぼ直線状に進む経路に沿って進むことができる。すなわち、ノーズ50は、対応するフィーダーベルト16の移動方向をほぼ遠位方向からほぼ近位方向へ変更する。各ノーズ50は、その表面に沿って移動する対応するフィーダーベルト16と実質的に同じ幅とすることができる。代替的に、少なくとも1つのノーズ50の幅は、対応するフィーダーベルト16よりも狭くすること又は広くすることができる。代替的に、フィーダーベルト16がほぼ直線的に移動可能である場合、ノーズ50は省略することができる。少なくとも1つのフィーダーベルト16は、発射の間に前進しないようにステープルホルダ30に固定することができる。その場合、フィーダーベルト16は、少なくとも部分的に湾曲した通路に沿って進む必要はなく、その代わりにほぼ平坦な構造とすることができる。しかしながら、固定されたフィーダーベルト16は、必要に応じて少なくとも部分的に湾曲又はループ形状とすることができる。
少なくとも1つのノーズ50は、内部に規定されたスロット52によって分岐することができる。スロット52は、略長手方向に向けを定めることができる。しかしながら、スロット52は、任意の他の適切な向きに形成することができる。フィーダーベルト16の各最外列26のステープル18は、横方向でノーズ50の両側に位置決めされ、各フィーダーベルト16は、対応するノーズ50の少なくとも一部と接触して位置決めされる。図6に示すように、フィーダーベルト16がその中央にステープル18の列26を含む場合、ノーズ50のスロット52は、横方向でステープル18の中央列26と実質的に同じ位置に向きを定めることができる。このようにして、スロット52は、ステープル18の中央列26が摺動する空間を提供する。代替的に、対応するフィーダーベルト16に取り付けるステープル18の列26の数に応じて、少なくとも1つのノーズ50は、2つ以上のスロット52によって部分に分割することができる。代替的に、以下で詳細に説明するように、ステープル18は、フィーダーベルト16の該当部分がノーズ50に達する時間までにはフィーダーベルト16の対応する部分から導入されているので、1つ又は複数のスロット52は、ノーズ50の遠位端まで延びる必要がない。代替的に、少なくとも1つのスロット52は省略することができる。少なくとも1つのノーズ50は、任意の適切な長さだけ近位方向に延びることができる。同様に、フィーダーベルトガイド40の残りの部分は、任意の適切な長さだけ近位方向に延びることができる。フィーダーベルトガイド40のうち遠位端42に近い部分は、インサート43と呼ぶことができる。ナイフスロット54は、フィーダーベルトガイド40の長さに沿って延びることができ、さらにフィーダーベルトガイド40の遠位端42の上面44を通って延びることができる。
図11を参照すると、ハウジング60が示される。ハウジング60は、板状金属の単一部品で作ることができる。代替的に、ハウジング60は、任意の他の適切な方法及び/又は任意の他の材料で作ることができる。ハウジング60は、ほぼ平坦な底部62を含むことができ、底部62から2つの外壁64がほぼ直角上向きに延びる。底部62及び両外壁64はほぼ矩形とすることができる。両外壁64は互いにほぼ平行とすることができる。代替的に、底部62及び両外壁64は、互いに異なる形状及び/又は異なる向きとすることができる。各外壁64の上縁からほぼ横方向に頂板66が延びることができ、結果として2つの頂板66はほぼ同じ平面に位置する。各頂板66はほぼ矩形とことができる。各頂板66には複数の開口67を形成することができ、開口67は、これらを通ってステープル18を導入することを可能にする。2つの頂板66は、長さに沿って互いに離間することができる。各頂板66の内縁からほぼ下向きに内壁68が延び、内壁68は、対応する頂板66に対してほぼ直角とすることができる。各内壁68はほぼ矩形とすることができ、両内壁68は互いに離間してほぼ平行とすることができる。しかしながら、少なくとも1つの内壁68は、異なる形状及び/又は向きとすることができる。以下でより詳細に説明するように、両内壁68は、それら間にナイフを通すことができる程十分に大きく離間することができる。少なくとも1つの内壁68の下縁は、底部62と接触し又は底部62から離間することができる。収容空間70は、底部62、外壁64、頂板66、及び内壁68が形成するハウジング内の容積である。ハウジング60内には2つの収容空間70を規定することができる。
ハウジング60の少なくとも一部では、頂板66及び/又は内壁68は省略することができ、結果としてハウジング60の少なくとも一部がほぼU字形となる。ハウジング60にフィーダーベルトガイド40を取り付けることができる。この取り付けは任意の適切な方法で行なうことができる。1つの実施例として、フィーダーベルトガイド40のインサート43の部分は、1つ又はそれ以上の収容空間70に挿入され、次に、任意の適切な方法で固定することができる。別の実施例として、フィーダーベルトガイド40はインサート43を含む必要ななく、フィーダーベルトガイドは、任意の適切な方法でハウジング60の遠位端に取り付けられる。別の実施例として、フィーダーベルトガイド40は、ハウジング60と一体的に製作することができる。代替的に、フィーダーベルトガイド40は、ハウジング60に取り付け及び固定されない。
また、図13を参照すると、エンドエフェクタ4のステープルホルダ30内には1つ又はそれ以上の楔組立体72が延びている。各楔組立体72は、アーム76の遠位端に楔部74を含むことができる。代替的に、楔部74は、アーム76上の異なる場所に位置決めすることができる。楔部74の形状は任意の適切な方法で決めることができる。1つの実施例として、楔部74の上面は、遠位方向に向かって上向きに傾斜又は湾曲することができる第1面79を含むことができる。楔部74は、第1面79から遠位の第2面80も含むことができ、第2面は、遠位方向に向かって下向きに傾斜又は湾曲することができる。第1面79と第2面80との交差部は、湾曲した又は平滑な頂部82とすることができる。代替的に、頂部82には、第1面79と第2面80との間に平滑でない傾斜部を形成することができる。楔部74の下面は実質的に直線状とすることができる。代替的に、楔部74の下面は、湾曲した、傾斜した、又は任意の適切な他の様式で形状を決めることができる。アーム76の近位端にはタブ78を結合することができる。代替的に、タブ78は、アーム76上の異なる場所に位置決めすることができる。タブ78は、実質的に矩形とすること、又は異なる様式で形状を決めることができる。タブ78はアーム76から下向きに延び、楔部74はアーム76から上向きに延びることができる。代替的に、楔部74及び/又はタブ78は、アーム76に対する向きが異なる。好都合には、楔組立体72は、単一の一体構造として製作される。しかしながら、楔組立体72は、別個の構成要素から任意の適切な方法で製作することができる。図12を参照すると、各楔部74は、最初はステープル18の列26の遠位側に位置決めされ、長手方向でその対応するステープル18の列26とほぼ整列し、さらに長手方向でこれに対して移動可能にできる。各楔部74の長さは、長手方向である列26のステープル18同士の間の間隔以下とすることができ、結果として楔部74は、移動して列26の後続のステープル18と接触する前に各ステープル18を導入する。1つのステープル18の導入は他の任意のステープル18の導入とは関係がないため、楔部74の当該構成は、ステープルラインの長さが調整可能である場合に特に有用である。代替的に、楔部74の長さは、列26のステープル18同士の間の長手方向間隔よりも大きくすることができ、結果として1つのステープル18の導入は、長手方向で隣接するステープル18の導入の途中で終了する。楔部74の当該構成は、ステープルラインの長さが一定で、フィーダーベルト16には列26に沿ったステープル18のグループ同士の間に空所が設けられる場合に有用である。
また、図14を参照すると、各楔組立体72のタブ78は、ブロック84の収容スロット86内に挿入することができる。各収容スロット86は、ブロック84の途中まで又これを貫通して形成することができる。1つ又は複数の収容スロット86は、ブロック84の上面88に又はブロック84の異なる表面に形成することができる。1つ又は複数の収容スロット86は、ブロック84の遠位端又はその近くに、或いはブロック84の異なる場所に位置決めすることができる。また、図15を参照すると、ナイフ90は、近位端にフック92を含むことができる。ブロック84の遠位端に形成されたナイフ収容スロット96を横切ってピン94が延び、フック92は、ピン94に係合することができる。ピン94は、略円柱形とすること、又はフックに係合するための任意の他の適切な形状とすることができる。代替的に、ナイフ収容スロット96は、ブロック84の異なる部分に形成される。代替的に、ナイフ90のフック92は、楔組立体72のタブ78と同様のタブとすることができ、ナイフ収容スロット96は、楔組立体72のタブ78用の収容スロット86と同じ様式で構成することができる。代替的に、フック92はフックではない形状のような、任意の他の適切な様式に形作ることができ、ナイフ収容スロット96はそれ適するように構成することができる。代替的に、収容スロット86、ナイフ収容スロット96及び/又はタブ78を省略することができ、楔組立体72及び/又はナイフ90は、ブロック84に溶接のような異なる方法で結合させることができる。代替的に、楔組立体72、ナイフ90、及びブロック84は、一体的なユニットとして製作することができる。ブロック84の形状は、略矩形形状とすることができる。代替的に、ブロック84は、任意の他の適切な様式に形作ることができる。ブロック84の近位端又はその近傍で、突起98は、ブロック84の上面88からほぼ上方に延びることができる。代替的に、突起98は、異なる方向に延びること及び/又はブロック84の異なる場所から延びることができる。突起98の形状は略矩形形状とすることができるが、任意の他の適切な様式に形作ることができる。代替的に、ブロック84を省略することができ、楔組立体72及びナイフ90は、任意の他の適切な方法で制御及び/又は操作することができる。
ブロック84の少なくとも一部は、エンドエフェクタ4及び/又は軸6内に形成されたた凹部120(図17A)のような空間内に位置決めすることができ、ブロック84は、楔組立体72及びナイフ90の移動を制御するためにその空間に沿って長手方向に摺動することができる。代替的に、ブロック84は、エンドエフェクタ4及び/又は軸6に対して異なる位置に位置決めすることができる。随意的に、ブロック84の摺動を容易にするために、ブロック84の下面102から1つ又はそれ以上のスライダ100が下向きに延び、エンドエフェクタ4及び/又は軸6の対応する1つ又は複数の機能部に係合する。代替的に、スライダ100は省略することができる。また、図16を参照すると、ロッド104は、任意の適切な方法で突起98に接続することができる。1つの実施例として、ロッド104は、突起98と一体成形することができる。ロッド104の遠位端は突起98に接続することができ、ロッド104はその近位端がハンドル8内へ延びるように軸6を通って延びることができる。ロッド104は、全体的に剛性があり、軸6内へ及び/又は軸6を通ってハンドル8までほぼ長手方向に延びることができる。代替的に、ロッド104は、可撓性とすること及び/又はネジ付きとすることができ、ブロック84の突起98又は他の部分に設けた対応するネジに係合することができる。このようにして、ロッド104が回転すれば、ブロック84が長手方向に進退する。
また、図15を参照すると、ナイフ90は、フック92から遠位方向に延びる本体106を含むことができる。楔組立体72のアーム76と同様、ナイフ90の本体106は、横方向で薄く、幅又は高さよりも長さを大きくすることができる。代替的に、本体106及び/又は少なくとも1つのアーム76は、異なる形状とすることができる。ブレード108は、本体106の遠位端に設けることができる。好都合には、ナイフ90は、単一の一体構造として製作することができる。しかしながら、ナイフ90は、別個のフック92、本体106、及び/又はブレード108から製作することができる。ブレード108は、組織を切断するのに適した任意の適切な構成とすることができる。1つの実施例として、ブレード108はその上縁に沿って切刃110を含み、切刃110は、ブレード108に沿って近位方向に向かって上向きに傾斜することができる。代替的に、切刃110は、異なる向きで、又はブレード108上の異なる位置に設けることができる。また、図11を参照すると、ナイフ90は、ハウジング60の内壁68の間の空間の少なくとも一部に沿って移動可能である。各フィーダーベルト16の一部は、ハウジング60の内壁68から横方向外方で、各収容空間70内に位置決めされる。従って、ナイフ90は、2つのフィーダーベルト16の間で長手方向に移動可能である。
随意的に、ナイフ90のブレード108及び/又は切刃110は、組織を焼灼するために加熱することができる。随意的に、ブレード108が組織を電気焼灼するように、ナイフのブレード108に電流を流すことができる。ブレード108は、単極とし、又は二極システムの一方の極とすることができる。随意的に、ナイフ90を省略し、その代わりにワイヤを使用することができる。ワイヤは、ステープルホルダ30の遠位方向へ、ステープルホルダ30からアンビル32内へ上向きに、その後アンビル32の近位側から出るように通すことができる。ワイヤは、近位方向に移動する際に、組織を貫通して切断する。ワイヤは電極とすることができ、結果としてこれに電力が供給されて組織の切断及び電気焼灼の両方が容易になる。エンドエフェクタ4が別の組織構造をクランプすることができように、このワイヤは各使用後に取り去り新たなワイヤを前進させることができ、ワイヤは、その切断及び/又は焼灼能力を最大化するために使用毎に交換できる。
図16には、初期構成のエンドエフェクタ4の断面図が示される。初期構成では、ナイフ90のブレード108は、ステープルホルダ30内に完全に位置決めすることができ、それにより、エンドエフェクタ4を手術部位に移動させるとき切刃110が組織を切開しないことが保障される。さらに、初期構成では、ブレード108は、フィーダーベルトガイド40の遠位端42内に位置決めすることができる。代替的に、ブレード108は、異なる位置に位置決めすることができる。初期構成では、複数のステープル18は、ステープルホルダ30内で導入に備えた適切な位置に位置決めし、各ステープル18は、頂板66の対応する開口67の下方に位置付けることができる。ブロック84は、ブレード108及び楔組立体72の初期位置に対応する初期位置に位置付けされる。初期構成では、楔組立体72及びナイフ90は、各々その最遠位の位置にあるのが好都合である。しかしながら、少なくとも1つの楔組立体72及び/又はナイフ90は、初期位置では異なる位置に位置決めすることができる。
また、図17を参照すると、エンドエフェクタ4と軸6との間にリテーナ112を位置決めすることができる。随意的に、リテーナ112は、エンドエフェクタ4及び軸6の両方との摩擦嵌め若しくは締まり嵌めによって、又はエンドエフェクタ4及び軸6の両方を他の方法でリテーナ112へ接続することによって、エンドエフェクタ4と軸6との間の接続部を提供することができる。代替的に、リテーナ112は、完全にエンドエフェクタ4の内部に位置決めすることができる。リテーナ112は、任意の適切な様式で形作ることができる。リテーナ112は、第1の本体部分118の遠位側から突出する延長部114を含むことができ、延長部114は、遠位端に傾斜部116を含む。傾斜部116は、近位方向に上向きに傾斜することができる。傾斜部116はほぼ直線状とすることができる。代替的に、傾斜部116は、異なる向きとすること、湾曲すること、又は他の様式で形作ることができる。第1の本体部分118は、ハウジング60の近位端に収容される形状及び大きさとすることができ、第1の本体部分118の少なくとも一部は、ハウジング60の少なくとも1つの収容空間70の近位端に延びることができる。第1の本体部分118は、圧入若しくは締まり嵌め、接着剤、溶接、又は任意の他の適切な機構又は方法等によりハウジング60に固定することができる。代替的に、第1の本体部分118はハウジング60に固定されない。代替的に、リテーナ112はハウジング60に固定及び接続されない。代替的に、リテーナ112は省略することができる。随意的に、フィーダーベルトガイド40の少なくとも一部は、同様にリテーナ112に接続することができる。1つの実施例として、フィーダーベルトガイド40のインサート43は、ハウジング60内の収容空間70を貫通して延びてリテーナ112と接触することができる。その場合、フィーダーベルトガイド40は、リテーナ112に任意の適切な方法で結合することができる。
また、図17Aを参照すると、リテーナ112は、下面に形成された凹部120を含むことができる。凹部120は、内部をブロック84が摺動可能な形状及び大きさとすることができる。凹部120にはこれを貫通するスロット122を形成することができ、スロット122には、突起98が収容されて内部を摺動することができる。凹部120及び/又はスロット122は、長手方向でブロック84の移動を案内すると共に、ブロック84が特定の場所へ接近する又はここから遠ざかる移動を制限し、追加的に又は代替的に、ブロック84の横方向の移動を制限することができる。例えば、凹部120は、ブロック84が所望の範囲まで遠くに前進した際にブロック84の遠位端と接触する遠位壁124と、ブロック84が所望の範囲まで近くに後退した際にブロック84の近位端と接触する近位壁126とを含むことができる。代替的に、凹部120は、リテーナ112の異なる部分に形成すること又は省略することができる。
図30を参照すると、随意的に、複数の摺動クランプ160を設けることができ、摺動クランプ160の各セットは、対応するフィーダーベルト16に関連付けることができる。摺動クランプ160の各セットは、上側クランプ162及び下側クランプ164を含むことができ、クランプ162、164の少なくとも一方が他方に対して摺動可能である。下側クランプ164は、内部にほぼ長手方向に形成されてほぼ上向きのスロット166を有することができる。上側クランプ162は、ほぼ下向きのタング168を有することができ、タング168は、下側クランプ164のスロット166に収容されるような大きさ及び構成である。タング168は、上側クランプ162の残りの部分よりも幅を狭くすること、又は任意の他の適切な様式で大きさを決めることができる。タング168が延出する上側クランプ162の幅が広い領域は、その下面に棚状突起169が形成される。上側クランプ162の上面は、実質的にフィーダーベルト16と同じ幅にすることができる。
また、図31を参照すると、最初、上側クランプ162の遠位端は、遠位方向において、下側クランプ164の遠位端よりも遠くへ延びることができる。代替的に、最初、下側クランプ164の遠位端は、遠位方向において、上側クランプ162の遠位端よりも遠くへ延びることができる。代替的に、最初、各クランプ162、164の遠位端は、遠位方向において実質的に同じ距離だけ延びることができる。下側クランプ164の上面にはカム面170を形成することができる。同様に、上側クランプ162の棚状突起169は、カム面172を規定するように形作ることができる。2つのカム面170、172は互いに係合し、結果として、2つのクランプ162、164の初期位置では、上側クランプ162の高さが対応するフィーダーベルト16の上側部分の高さよりも低くなり、その結果、フィーダーベルト16は、上側クランプ162によって制限されることなく前進することができる。また、図32及び図33を参照すると、カム面170、172の形状は、上側クランプ162を近位方向に後退させると及び/又は下側クランプ164を遠位方向に前進させると、上側クランプ162が上方に押し上げられてフィーダーベルト16と接触するように形状である。当該接触により、フィーダーベルト16は、ステープル18の導入中に追加的に支持される。
エンドカッター−2つのステープル列
また、図6を参照すると、前述のエンドカッター2は、ステープル18の3つの列26の2つ又はそれ以上のセットを配置するように構成されたエンドエフェクタ4を含む。しかしながら、エンドエフェクタ4は、例えば、1つ又は複数のフィーダーベルト16上のステープル18の列26の数を変更することによって、ステープル18の異なる数の列26を2つ又はそれ以上のセットを配置するように構成できる。当該エンドエフェクタ4は、実質的に前述のように構成することができる。1つの実施例として、図18から図20を参照すると、フィーダーベルト16は、ステープル18の2つの列26を含むことができる。当該フィーダーベルト16では、ステープル18の1つの列26をフィーダーベルト16の各側部に沿って1つずつ配置することができる。その結果、フィーダーベルト16は、ステープル18の第3の列26がその中央部分に沿って延びるフィーダーベルト16よりも狭い幅とすることができる。従って、ステープル18の列26の数を減らすことにより、エンドエフェクタ4の寸法を低減することができる。例えば、ステープル18の3つの列26を有するものとして前述したエンドエフェクタ4は、直径10mmの通路が貫通するトロカールポート10に嵌合する大きさとすることができ、ステープル18の2つの列26を有するエンドエフェクタ4は、直径5mmの通路が貫通するトロカールポート10に嵌合する大きさとすることができる。図18から図20を参照すると、ステープル18は、実質的にステープル18の3つの列26を有するフィーダーベルト16に対して前述したように形作ること及びフィーダーベルト16に対して位置決めすることができる。代替的に、各ステープル18は異なる形状とすること、及び/又はフィーダーベルト16に対して任意の他の適切な様式で位置決めすることができる。ステープル18は、前述したようにフィーダーベルト16に実質的に脆弱に接続することができる。代替的に、ステープル18は、任意の他の適切な方法でフィーダーベルト16に接続することができる。
異なる列26の少なくとも2つのステープル18は、互いに対して千鳥状とすることができる。すなわち、一方の列26のステープル18をフィーダーベルト16に取り付けるフィーダーベルト16に沿った長手方向の適切な位置では、他方の列26のステープル18は、フィーダーベルト16に取り付けられていない。各ステープル18のこの千鳥状配列により、エンドエフェクタ4で治療される組織の止血が助長される。代替的に、各列26のステープル18を互いに整列させることができ、結果として一方の列26のステープル18がフィーダーベルト16に接続されるフィーダーベルト16に長手方向の沿った所定の位置で、他方の列26のステープル18も同様にフィーダーベルト16に接続される。
各列26のステープル18は、互いに実質的に均等に離間することができる。すなわち、ある列の長手方向で隣接する任意の2つのステープル18の間の距離は実質的に同じである。代替的に、各列26の長手方向で隣接する少なくとも2つのステープル18は、長手方向で隣接する2つの他のステープル18の間の距離とは異なる距離だけ離間することができる。当該構成は、ステープルラインの長さが調整不可能である場合に有用であろう。エンドエフェクタ4が形成することになるステープルラインは、所定数のステープル18で固定することができるので、各列のステープル18は、実質的に各々が固定されたステープルラインと同じ長さを有するものにグループ化することができる。従って、列26のステープル18の各グループは、フィーダーベルト16上にあり任意の適切な長さにできる空所によってステープル18の隣接するグループから隔てることができる。
図21を参照すると、ステープル18の2つの列26を各々が有するフィーダーベルト16を利用するエンドエフェクタ4の構成は、図16に示したステープル18の3つの列26を各々が有するフィーダーベルト16を利用するエンドエフェクタ4の構成と同様である。図22を参照すると、ハウジング60は、図11のハウジングと同様に構成することができる。ハウジング60は、各フィーダーベルト16のステープル18の2つの列26に対応して、各頂板66に2列の開口67を含む。各頂板66に3列ではなく2列の開口67があることにより、頂板66ひいてはハウジング60全体の幅を図16のハウジングよりも狭くすることができる。随意的に、ハウジング60の少なくとも一部では、頂板66及び/又は内壁68を省略することができる。図23及び図24を参照すると、ブロック84は、幅が狭いエンドエフェクタ4内に嵌合するように、随意的に図14のブロック84とは異なる構成とすることができる。突起98は、長手方向で図14のブロック84の突起98よりも長くすることができる。ロッド104の遠位端又は他の部分は、任意の適切な方法で突起98に取り付けることができる。1つの実施例として、ロッド104は、突起98と一体成形することができる。ブロック84の上面88から立ち上がり部(riser)130が上方に延びることができ、ナイフ収容スロット96は、立ち上がり部130に実質的に長手方向に形成することができる。立ち上がり部130は、ほぼ三角形とするか、又は任意の他の適切な形状とすることができる。随意的に、ライザ130は、ロッド104に係合する突起98に接続するか又はその一部とすることができる。ライザ130のナイフ収容スロット96を横切ってピン94が延びることができ、ナイフ90の近位端でフック92に係合する。代替的に、ブロック84は省略してもよい。
図14に関連して概略的に説明したように、2つの収容スロット86は、ブロック84の厚さの途中まで、又はブロック84を貫通して形成することができる。また、図23Aを参照すると、楔組立体72の別の実施例が示されている。楔組立体72は、図14の楔組立体72のようにタブ78及びアーム76を含む。しかしながら、図23Aの楔組立体72は、遠位端に2つ以上の楔部74を含み、楔部74は、横方向で互いに離間でき、互いにほぼ平行とすることができる。このように、多数の楔部74は、単一のアーム76によって制御でき、エンドエフェクタ4が必要とする部品数が低減し、エンドエフェクタ4の幅を狭くできる。楔部74は、図14に関連して前述したような形状とすること又は任意の他の適切な形状とすることができる。図23Aの各楔組立体72のタブ78は、図23のブロック84の対応する収容スロット86に挿入することができる。代替的に、図23のブロック84に4つの収容スロット86を設けて、図14の楔組立体72を使用することができる。代替的に、ブロック84は、図14で概略的に説明して図示したように構成することができる。
エンドエフェクタ4の2つの例示的な実施形態が前述され、各々の実施形態において、エンドエフェクタ4は、ステープル18の列26の2セットを位置付ける。しかしながら、エンドエフェクタ4は、ステープル18の列26の1セット若しくは3セット又はそれ以上を位置付けるように構成できる。さらに、フィーダーベルト16は、列26の所定セット内で、ステープル18の任意の所定数の列26を位置付けるように構成できる。さらに、ナイフ90の両側に任意の数のフィーダーベルト16を配置することができる。ナイフ90の一方の側でのフィーダーベルト16の数は、ナイフ90の他方の側でのフィーダーベルト16の数と同じとするか又は異なるものとすることができる。利用するフィーダーベルト16の数は、エンドエフェクタ4が治療する組織の種類に関連うることができる。ステープル18の列26の数は、フィーダーベルト16ごとに異なること又は同じとすることができる。個々のフィーダーベルト16上のステープル18の列26の数は、フィーダーベルト16の長さに沿って変化すること又は一定とすることができる。エンドエフェクタ4の別の実施例として、ナイフ90は省略することができ、結果としてエンドエフェクタ4は、組織を切断しない単なるステープラである。この場合、任意の適切な数のフィーダーベルト16を利用することができる。
図25〜図27を参照すると、ステープル18の2つの列26を有する別の例示的なフィーダーベルト16が示されている。このフィーダーベルト16には、複数の開口132を形成することができる。開口132は、円形又は任意の他の適切な形状とすることができる。各開口は、すべてが実質的に同じ大きさ及び/又は形状とすること、及び/又は異なる大きさ及び/又は形状とすることができる。開口132は、フィーダーベルト16がより可撓性があり、ステープルホルダ30のノーズ50に沿ってより容易に摺動するように、フィーダーベルト16の慣性モーメントを低減するのに有用である。代替的に又は追加的に、フィーダーベルト16を移動させるために、1つ又は複数の開口132にエンドカッター2のハンドル8のピン又は歯車(図示せず)を係合させることができる。開口132に追加して又はその代わりに、フィーダーベルト16は、1つ又は複数の側縁に形成された1つ又は複数のノッチ134を有することができる。各ノッチ134は、タブ28に隣接して設けること、又は、1つ又は複数のノッチ134は、異なる位置に設けることができる。また、ノッチ134は、フィーダーベルト16の可撓性を高めるように及び/又はハンドル8の機構とフィーダーベルト16との係合を助長するように機能する。
図26から最も明確に分かるように、少なくとも1つのステープル18の形状は、連続曲線として決めることができる。前述したように、ステープル18の遠位端は、フィーダーベルト16から側方に突出するタブ28等を介してフィーダーベルト16に接続することができる。ステープル18は、タブ28から近位方向かつ下方に延びることができる。次に、ステープル18は、下方に湾曲しながら遠位方向にも湾曲し続けて隆起部136を形成することができる。この隆起部136は、タブ28の長手方向位置まで延びること、タブ28の長手方向位置よりも遠位に延びること、又は長手方向でタブ28まで延びないことができる。次に、ステープル18は、下方に湾曲しながら近位方向に湾曲し続ける。ステープル18は、近位方向に湾曲し続け、その後、反曲点138で上方に湾曲し始める。その後、ステープル18は、近位端の自由端22で終端するまで上方かつ近位方向に湾曲し続ける。
また、図28を参照すると、楔組立体72の楔部74は、図25〜図27のステープルの導入を容易にする形状とすることができる。楔部74は、ステープル18の導入を容易にする形状の第1の部分140と、フィーダーベルト16からの剪断又は他の方法によるステープル18の分離を容易にする形状の第2の部分142とを有することができる。第1の部分140は上方かつ遠位方向に湾曲し、この湾曲は、ステープル18の形成を容易にする任意の形状とすることができる。楔部74に2つの別個の部分140、142を設けることで、ステープル18の形成及び分離を個別に制御することができる。
作動
図2及び図3を参照すると、少なくとも1つのトロカールポート10は、患者14の組織12の開口部に挿入される。トロカールポート10がスパイクのような切断器具(図示せず)を含む場合、その切断器具は組織12に開口部を作り、その後トロカールポート10が組織12内に配置される。切断器具は、トロカールポート10が組織12の適切な位置に達した後に、トロカールポート10から取り外すことができる。代替的に、組織12内の開口部は最初に別個の器具で作ることができ、その後、トロカールポート10はその開口部に配置される。断面形状及び/又は断面積が同じ又は異なる複数のトロカールポート10を患者14に設けることができる。組織12は、患者14の胸壁とすることができ、胸腔へのアクセスが可能になる。しかしながら、組織12は、患者14の腹壁又は任意の他の適切な組織とすることができる。代替的に、1つ又は複数のトロカールポート10を使用せず、手術部位へのアクセスは前述したような別の手法で行う。
また、図1、図16、及び図21を参照すると、エンドカッター2のエンドエフェクタ4は、トロカールポート10の1つを通って患者14に導入される。エンドカッター2の軸6の少なくとも一部は、エンドエフェクタ4に続いて患者14に入ることができる。代替的に、1つ又は複数のトロカールポート10を使用せず、エンドカッター2は、従来の観血的外科処置時に使用され、又は組織12の切開部を通して患者14内へ直接導入される。ユーザは、エンドエフェクタ4を手術部位に位置決めする。1つの実施例として、同様に図29を参照すると、手術部位は切除すべき血管148上に位置付けられる。明確化のために、本明細書は、血管148の切除用のエンドカッター2の作動を説明する。しかしながら、エンドカッター2の使用は血管切除に限定されず、エンドカッター2は、身体内の任意の他の手術部位で任意の他の適切な処置を行うために使用することができる。例えば、エンドカッター2は、胆管を切除する、罹患した虫垂を切除する、胃腸組織を切除する、及び/又は軟組織若しくは軟器官を切除するために使用することができる。
図16及び図21を参照すると、最初、アンビル32の少なくとも遠位端は、ステープルホルダ30から離間しておりエンドエフェクタ4は開いている。エンドエフェクタ4を切除すべき血管148の直径全体がアンビル32とステープルホルダ30との間に位置付けられるまで、血管148の上に進める。血管148は、アンビル32及びステープルホルダ30に対して実質的に直角であるのが好都合である。しかしながら、血管148は、アンビル32及びステープルホルダ30に対して任意の他の適切な方向に向きを定めることができる。次に、アンビル32を移動してステープルホルダ30に近付けることによってエンドエフェクタ4を閉じ、結果として血管148は、アンビル32とステープルホルダ30との間で圧迫される。エンドエフェクタ4の当該閉鎖は、任意の通常の方法又は任意の他の適切な方法で行うことができる。1つの実施例として、アンビル32及びステープルホルダ30の両方の外面上で管体を遠位方向に進めて、アンビル32及びステープルホルダ30を押し付けることができる。代替的に、アンビル32をエンドエフェクタ4及び/又は軸6の残りの部分に対して実質的に固定することができ、ステープルホルダ30は、エンドエフェクタ4を閉じるために、アンビル32の近くに移動することができる。代替的に、アンビル32及びステープルホルダ30の両方は、エンドエフェクタ4を閉じるために、互いに向かって移動することができる。エンドエフェクタ4の閉鎖は、エンドカッター2のハンドル8の1つ又はそれ以上の制御部を作動させることで、及び/又はハンドル8に蓄積されたエネルギを解放することで行うことができる。エンドエフェクタ4を閉じた後、治療すべき組織は、エンドエフェクタ4によってしっかり保持されて積極的に管理される。
また、図6及び図12を参照すると、複数の楔部74は初期位置にあり、各楔部74は、対応する列26のステープル18の遠位とすることができる。さらに、図11を参照すると、各列26の少なくとも1つのステープル18は、最初はハウジング60の頂板66の対応する開口67の下方に位置決めされる。ステープル18は、最初はハウジング60の頂板66の各開口67の下方に位置決めするのが好都合である。図14及び図17Aを参照すると、ブロック84は、凹部120の遠位壁124に又はその近傍に配置され、これがブロック84の初期位置である。代替的に、ブロック84は、初期位置において、凹部120の近位端又はその近傍に又は凹部120に対して異なる位置に配置することができる。図23のブロック84を利用するステープルホルダ30では、ブロック84は、エンドカッター2のステープルホルダ30及び/又は軸6内で初期位置にあることができ、ブロック84は、ステープルホルダ30及び/又は軸6内の凹部又は空間の遠位端もしくはその近傍にある。代替的に、ブロック84は、ステープルホルダ30及び/又は軸6内の凹部又は空間の近位端若しくはその近傍にあること、又はステープルホルダ30及び/又は軸6に対して異なる位置に配置することができる。図15、図16、及び図21を参照すると、ナイフ90は、ステープルホルダ30に対して初期位置にあり、ナイフ90の切刃110は、完全にステープルホルダ30の内部に収容することができる。ブレード108の少なくとも一部は、同様にステープルホルダ30の内部に収容することができる。また、図8を参照すると、ナイフ90のブレード108及び切刃110は、フィーダーベルトガイド40の遠位端42の内部に配置することができる。
次に、ユーザは、ハンドル8の1つ又はそれ以上の制御部を作動させてエンドエフェクタ4を作動始動させる。その結果、ロッド104は、任意の適切な機構又は方法によって近位方向に移動する。1つの実施例として、ロッド104の近位端はハンドル8内に延び、ハンドル8内の機構がロッド104を近位方向に移動させる。機構は、ハンドル8内に蓄積されたエネルギを解放することにより作動することができる。ロッド104を直線的に移動させる機構が標準的であるが、1つ又は複数の任意の適切な機構を利用することができる。ロッド104とブロック84から突出した突起98とを接続した結果としてロッド104が近位方向に移動すると、ブロック84は、近位方向に移動する。さらに、ブロック84が近位方向に移動すると、ブロック84に取り付けられた楔組立体72及びナイフ90は、近位方向に移動する。代替的に、ロッド104は、近位方向の後退の代わりに又はそれに加えて回転することができ、当該回転によってブロック84は近位方向に移動する。
摺動クランプ160を使用して、上側クランプ162がフィーダーベルト16に接触する第2の位置に移動していない場合、摺動クランプ160は第2の位置に移動する。当該移動により、上側クランプ162は近位方向に摺動し、及び/又は下側クランプ164は遠位方向に摺動する。摺動移動の間に、上側クランプ162のタング168は、下側クランプ164のスロット166に沿って摺動する。上側クランプ162及び/又は下側クランプ164が摺動する際に、カム面170、172は相互に係合して、上側クランプ162の上面を上方に移動させてフィーダーベルト16と接触させる。当該接触により、楔部74とステープル18との間の接触の間にフィーダーベルト16がさらに安定する。
楔組立体72の近位方向への移動により、各楔部74は近位方向に移動してステープル18が導入される。明確化のために、対応する列26の1つ又はそれ以上のステープル18を導入するための単一の楔部74の移動に関して説明する。楔部74は、最初は対応するほぼ直線的な列26のステープル18の遠位側にあり、楔部74の移動経路は、対応する列26とほぼ平行又は同一直線上とすることができる。楔部74が近位方向に移動するに際に、楔部74の第1面79は、対応する列の最遠位側のステープル18に接触する。また、図5を参照すると、第1面79とステープル18とが接触すると、ステープル18に力が加わる。第1面79が遠位方向で上向きに傾斜しているため、ステープル18に加わるその力は、近位方向かつ上向きに作用する。さらに、ステープル18に加わる力は、ステープル18をフィーダーベルト16に接続するタブ28の周りにモーメントを加える。モーメントは、ステープル18に作用してステープル18をタブ28の周りに回転させ、結果としてステープル18の自由端22は、上方に移動し、ハウジング60の頂板66の対応する開口67から抜け出し、血管148内に入る。代替的に、タブ28を使用しない場合、ステープル18に加わる力は、フィーダーベルト16へのステープル18の接続部位の周りにモーメントを加える。楔部74の移動時、フィーダーベルト16は、対応するノーズ50との摩擦等により受動的に、又はハンドル8、軸6、及び/又はエンドエフェクタ4内のブレーキ若しくはクラッチ(図示せず)等により能動的に、実質的に適切な位置に保持することができる。
楔部74は、近位方向に移動し続けて、タブ28の周りにモーメントを発生する力を引き続きステープル18に作用させる。ステープル18の自由端22は上方に回転するので血管148を完全に貫通し、その後アンビル32の下面に接触する。随意的に、アンビル32上の、ステープル18の自由端22が接触する部位に、標準的なステープル屈曲機能部(図示せず)を定めることができる。ステープル18の自由端22がアンビル32に接触するので、ステープル18がタブ28の周りで回転すると自由端22は上方かつ遠位方向に移動する。しかしながら、ステープル18の自由端とアンビル32との接触は、ステープル18の自由端22がさらに上方に移動するのを防止する。その結果、ステープル18の自由端22は、アンビル32の下面及び/又はそこに形成されたステープル屈曲機能部に沿って遠位方向に移動する。この移動により、自由端22に関連するステープル18の脚部20は、屈曲又は変形してステープル18を閉じることができる。ステープル18は、ステンレス鋼のような塑性変形可能な材料から製作することができ、結果としてステープル18の変形は塑性変形とすることができる。代替的に、少なくとも1つのステープル18の少なくとも一部は、弾性変形可能又は超弾性変形可能とすることができる。
少なくとも1つのステープル18が超弾性材料で構成される場合、その材料は、ニッケルチタン合金又は任意の他の適切な超弾性材料とすることができる。少なくとも1つのステープル18が超弾性材料で構成される場合、フィーダーベルト16は、同様に超弾性材料で構成されることが好都合である。製作を容易にするために、全てのステープル18及びフィーダーベルト16は、超弾性としさらに同じ超弾性材料で構成されることが好都合であり、結果としてステープル18及びフィーダーベルト16は一体ユニットのままであるが、フィーダーベルト16及び全てのステープル18は、同じ超弾性材料で構成される必要はない。
少なくとも1つの超弾性ステープル18は、形成時に、オーステナイト状態からマルテンサイト状態に、又はマルテンサイト状態からオーステナイト状態に遷移することができる。超弾性ステープル18の導入は、全体的には以下のように異なっているが、前述したようは方法で行うことができる。超弾性ステープル18はオーステナイト状態又はマルテンサイト状態の何れかとすることができ、楔部74は、第1の状態にある超弾性ステープル18に接触する際に、ステープル18に力を付与する。第1の状態では、ステープル18は、例えば実質的に図5又は図26に示す形状とすることができる。この力によって、オーステナイト状態又はマルテンサイト状態の何れかとすることができるステープル18は第2の状態に変形し、第2の状態は、ステープル18がステープルホルダ30から抜け出して上方に移動し組織に係合した変形状態である。ステープル18にはエネルギを貯えるために第1の状態で予め負荷を加え、ステープル18を導入するのに必要な力が最小にするようになっている。その結果、超弾性ステープル18を導入して閉じるのに必要な力は、塑性変形可能なステープル18を導入して閉じるために必要な力よりも小さくすることができる。オーステナイト状態又はマルテンサイト状態の何れかとすることができるステープル18の導入された第2の形状は、製造の結果として事前に設定され、ステープル18を形成するのに必要ないのでアンビル32は随意的に省略することができる。しかしながら、組織をクランプする目的でアンビル32を利用して、アンビル32とステープルホルダ30との間に保持された既知の制御された厚さの組織にステープルの導入を容易にすることができる。
また、図34を参照すると、別の実施形態において、ステープル18は超弾性であり、楔部74を省略すること又は変更することができる。格子180を利用することができ、格子180は内部に形成された複数の開口182を含む。ステープル18には、予め負荷を加えることができ、格子180と接触することで積極的に第1の状態に保持される。第1の状態にある各ステープル18の少なくとも一部は、第1の状態では格子180の対応する開口182内に延びることができ、結果として、ステープル18は、格子180と対応する開口182内に延びる各ステープル18の部分との間の接触により第1の状態に保持される。代替的に、ステープル18は、格子180によって積極的に第1の状態に保持する必要はない。ステープル18を導入するために、格子180は、長手方向及び/又は垂直方向に変位して、開口182が保持するステープル18の部分を解放することができる。ステープル18は、格子180によってそれ以上保持されない場合、それらの予負荷によって第2の導入状態へ変形する。代替的に、格子180は、長手方向の移動によってステープル18に接触してステープル18を付勢して、オーステナイト状態又はマルテンサイト状態の何れかとすることができる、第1の状態から第2の導入状態に変形させる。
楔部74が近位方向に移動し続ける際に、楔部74の頂部82は、すでにアンビル32に対して完全に又は実質的に完全に変形したステープル18に接近する可能性がある。代替的に、ステープル18の変形は、楔部74の頂部72がステープル18に接触する地点まで続くことができる。頂部82がステープル18に達するか又は接近する場合、ステープル18に作用する力は概ね上向きになる。さらに、この力は、ステープル18をフィーダーベルト16に接続するタブ28の位置又はそれに近接した位置でステープル18に作用する。この力は、ステープル18をフィーダーベルト16から剪断、破断、又は他の方法で分離する。タブ28は、楔部74の頂部82又は楔部74の頂部82に近接する部分から作用する力が、フィーダーベルト16からステープル18を剪断、破断、又は他の方法で分離するのに十分であるように構成される。ステープル18及び/又はタブ28がその交差部又はその近傍に脆弱領域を含む場合、ステープル18は、その脆弱領域でフィーダーベルト16から剪断、破断、は他の方法で分離することができる。頂部82は、ステープル18を積極的に押し出すことと、付勢すること、又は他の方法で完全にハウジング60の外へ出すことができる。ステープル18は、塑性変形可能、弾性変形可能、又は超弾性変形可能であるかを問わず、フィーダーベルト16への付着状態から能動的に破断することができる。代替的に、ステープル18は、ハウジング60から受動的に押し出され、これはステープル18が積極的に付勢されてハウジング60の外へ押し出されるのではなく、単にハウジング60から解放されてそこから抜け出ることが可能であることを意味する。この時点で、変形して押し出されたステープル18は、血管148内の適切な位置にある。脆弱性によりステープル18は、フィーダーベルト16によって、従ってステープルホルダ30によってしっかりと確実に保持することができ、一方、確実に分離して導入することができ。第2面80は、実質的にステープル18又はタブ28に接触しない。代替的に、第2面80は、ステープル18の変形及び/又は押し出しを助けるように形作ること又は構成することができる。
別の実施例として、楔部74は、図28に示すように構成することができる。前述したように、楔部74の第1の部分140は、ステープル18の導入を容易にするような形状とし、楔部74の第2の部分142は、フィーダーベルト16からステープル18を容易に剪断又は他の方法により分離するような形状にすることができる。楔部74がステープル18に対して移動してステープル18に接触する際に、楔部74の第1の部分140は、ステープル18に衝突し、近位方向かつ上向きに力を付与してステープル18を形成するが、これは前述の通りである。第1の部分140は、楔部74の第1の部分140が移動してステープル18と接触しなくなるまでにステープル18の形成が実質的に完了するように形作ることができる。第2の部分142は、フィーダーベルト16からの形成済みステープル18の分離を容易にするように形作ることができる。楔部74が近位方向に移動し続ける際に、第1面140は移動して実質的に形成済みのステープル18と接触しなくなり、第2面142は移動して実質的に形成済みのステープル18と接触する。ステープル18が図25〜図27に示すような形状である場合、ステープル18が実質的に形成された後に、ステープル18の隆起部136は、ほぼ下向きになり第2面142の移動経路に存在することができる。従って、第2面142は、近位方向に摺動する際に隆起部136に上向きに力を加え、その力は、フィーダーベルト16から形成済のステープル18を剪断、破断、又は他の方法で分離する。ステープル18が超弾性であり、さらに格子180を使用した場合、ステープル18は、変形時に剪断されるようにフィーダーベルト16に結合される。代替的に、楔部74は、フィーダーベルト16から形成済みのステープル18を破断する第2の表面142を含むことだけを必要とするように設けることができる。
ステープル18がフィーダーベルト16から分離された後、楔部74は、近位方向に移動し続けることができる。それに伴い、楔部74は、実質的に前述したのと同じ様式で別のステープル18に衝突し、そのステープル18を変形させてフィーダーベルト16から分離させる。楔部74を十分に長くすると、楔部74が1つのステープル18を相当量変形させてもまだフィーダーベルト16から分離していない場合に、楔部74は次の最遠位のステープル18に係合してその変形を開始することができる。代替的に、楔部74を十分に短くすると、楔部74が次の最遠位のステープル18に係合してその変形を開始する前に、1つのステープル18を完全に変形させた後に押し出すことができる。
ブロック84は、各楔組立体72及び対応する楔部74を長手方向で一定の距離に沿って移動させるように制御することができ、各作動時に各楔部74が所定数のステープル18を導入するようになっている。その結果、図29を参照すると、血管148又は他の組織における各ステープルライン146の長さが一定になる。「ステープルライン」という用語は、ステープル18が組織内に押し出された後の、或る列26のステープルのグループを呼ぶ。ブロック84は、任意の適切な方法で一定の距離に沿って移動するように制御できる。1つの実施例として、ロッド104は、エンドカッター2の各作動時にその一定の距離に沿って近位方向に移動可能である。或る列26の所定数のステープル18の各々は、グループ化して、任意の適切な長さに決めることができるフィーダーベルト16上の空所によってステープル18の隣接するグループから分離される。空所により、楔部74は長手方向で十分に長くすることができ、第2のステープル18に係合してその変形を開始するが、楔部74は、依然として前のステープル18の変形及び/又は押し出しを完了している。従って、楔部74が十分に大きく近位方向に移動して空所に遭遇すると、楔部74が変形させるステープル18が存在しなくなり、結果として楔部74は、後続のステープル18を部分的に変形したままにすることなく、そのグループの各ステープル18の変形を完了することができる。しかしながら、楔部は十分に短くすることができ、これにより楔部74は、次の最遠位のステープル18に係合して変形を開始する前に1つのステープル18を完全に変形させた後に押し出すことができる。
代替的に、ブロック84は、各楔組立体72及び対応する楔部を長手方向で選択可能な距離にわたって移動させるように選択的に制御することができ、各楔部74は、作動時に選択した数のステープル18を導入するようになっている。このようにして、血管148又は他の組織におけるステープルライン146の長さはユーザが変更可能であり選択可能である。ブロック84は、任意の適切な方法で選択的に制御することができる。1つの実施例として、ロッド104は、エンドカッター2の各作動時にユーザが選択可能な距離にわたって近位方向に移動可能である。ロッド104は、選択された距離にわたって移動するようにハンドル8によって作動させることができ、ハンドル8は、選択距離に関するユーザ入力を受け取るようにも構成することができる。ハンドル8は、ロッド104の長手方向の移動距離を制御するための任意の適切な方法で構成することができる。1つの実施例として、ハンドル8は、ロッド104に取り付けられ、離散的な複数の長さから選択された長さだけロッド104を並進させるステッパモータを含むことができる。別の実施例として、ハンドル8は、ユーザが移動できる機械的停止部を含むことができ、ロッド104は、機械的停止部に衝突すると近位方向の移動を停止する。すなわち、ロッド104は、少なくとも選択可能な最長のステープルライン146と同じ長さの距離にわたってバネ荷重を付与するか又は付勢することができ、機械的停止部は、選択可能な最長のステープルライン146よりも短い距離でロッド104の移動を停止させるために使用される。楔部74が移動する距離は、各作動時に変更可能でユーザが選択可能なので、好都合には、各フィーダーベルト16には空所がない。さらに、楔部は十分に短くできる利点があり、楔部74は、次の最遠位のステープル18に係合して変形を開始する前に1つのステープル18を完全に変形させた後に押し出すことができる。
図11〜図12並びに図14〜図17を参照すると、ブロック84は、近位方向に移動する際にナイフ90も移動させ、ナイフ90は、近位端のフック92又は他の構造体を介してブロック84に接続される。ナイフ90は、近位方向に移動する際にアンビル32とステープルホルダ30との間に保持された組織を切断する。ナイフ90は、ステープル18が変形して押し出される間に組織を切断することができる。ナイフ90が初期位置から近位方向に移動する際に、ナイフ90のブレード108の底部は、リテーナ112の遠位端にある傾斜部116に係合して乗り上がることができる。ブレード108が傾斜部116に乗り上がる際に、ブレード108の切刃110の少なくとも一部は、ハウジングの頂板66の上方に移動し、アンビル32とステープルホルダ30との間に保持された組織を切断し始める。ブレード108は、傾斜部116の頂部に達した後、ブロック84がナイフ90を近位方向に引っ張り続けので、延長部114の上面に沿って近位方向に移動し続ける。ブレード108の少なくとも一部は、ナイフ90が近位方向に引っ張られるのでハウジングの内壁68の間で摺動することができる。代替的に、ブレード108は、完全にハウジングの内壁68の上方にあること、又は異なる方法で移動することができる。代替的に、傾斜部116及び延長部114は省略することができ、ブレード108の切刃110は、別の方法でハウジング60の頂板66の上方に上昇するように制御できる。代替的に、ブレード108は、実質的に長手方向だけに移動するように制御でき、結果としてブレード108は実質的に垂直方向に移動しない。
ブロック84の移動は、一定の数又は選択された数のステープル18が変形して押し出された後に停止する。ブロック84の移動が停止した際に、ブロック84、楔部74、及びブレード108の各々は最終位置にある。ブレード108の大きさ及び形状は、最終位置にある場合に、アンビル32とステープルホルダ30との間に保持された組織を完全に切り開くようになっている。最終位置では、少なくとも1つの楔部74及び/又はブレード108は、ハウジング60内の対応する収容空間70の近位側とすることができる。代替的に、楔部74及び/又はブレード108は、最終位置では、ハウジング60の対応する収容空間70内に残ることができる。一定の数又は選択された数のステープル18が変形して押し出され、さらにブレード108の切刃110がアンビル32とステープルホルダ30との間に保持された組織を切除した後に、エンドエフェクタ4は、開放位置に戻って組織を解放する。組織が血管148である図29も参照すると、血管148は2つの部分に切除され、各々は、その端部付近でステープルライン146を形成するステープル18の千鳥状の列を有する。各楔部74が対応する列26のステープル18を作動させており、前述したように各ステープル18及びハウジング60の頂板66の開口67は千鳥状である。ステープルライン146のステープル18の各列26を千鳥状にすることにより、漏れ経路は、ステープル18の列26が千鳥状でない場合よりも長く、より複雑になるため、血管148の端部における止血が助長される。
エンドカッター2を作動させる別の実施例として、楔部74は、最初は対応する列26でステープル18の近位側とすることができ、楔部74は、1つ又はそれ以上のステープル18をその列26に導入するために近位方向ではなく遠位方向に移動する。楔部74のこの遠位方向への移動は、例えばロッド104を遠位方向に移動させることによって引き起こすことができる。楔部74を遠位方向に移動させてステープル18を導入する場合、ステープル18を適切に導入するために、楔部74の第1面79及び第2面80は異なる形状とすることができる。さらに、ステープル18は、フィーダーベルト16に対して逆向きとすることができ、各ステープル18の自由端22は、ステープル18とフィーダーベルト16との間の取り付け点の遠位側に位置付けられるようになっている。また、ステープルホルダ30の作動の他の態様は、ステープル18を変形させてフィーダーベルト16から分離するために、実質的に前述した順序とは逆の順序で実行される。
次に、エンドカッター2は、エンドエフェクタ4を患者から取り外すことなく、カートリッジ又は他の使い捨てステープルホルダを交換することなく、又はエンドカッター2の外部からエンドエフェクタ4を再装填することなく、再度発射することができる。そのために、ハンドル8は、エンドエフェクタ4が開放位置に戻った後に作動させて、ブロック84を初期位置に戻すことができる。代替的に、ブロック84は、エンドエフェクタ4が開放位置に戻る際に又は異なる時点で初期位置に戻される。ロッド104は、ブロック84を初期位置に戻すために近位方向に移動することができる。代替的に、ブロック84は、任意の他の適切な方法で初期位置に戻すことができる。1つの実施例として、ブロック84は遠位方向に付勢することができ、結果としてロッド104は解放され、ブロック84は自動的に初期位置に戻る。別の実施例として、ブロック84は近位方向に付勢することができ、結果としてロッド104は、ステープル18を導入して押し出すために積極的に近位方向に移動いない。この場合、ロッド104を使用して、ブロック84を初期位置に向けて遠位方向に押し込んでこの初期位置に保持することができる。代替的に、ブロック84は、任意の他の適切な方法初期位置に戻すことができる。ブロック84は、初期位置に戻る際に、楔部74及びブレード108を初期位置に戻し、エンドエフェクタ4の作動時に、楔部74及びブレード108が移動する経路を反転する。代替的に、楔部74及び/又はブレード108は、異なる方法及び/又は異なる経路に沿って移動して初期位置に戻ることができる。そうでなければ楔部74の経路にあるはずのステープル18がハウジング60の外に導入されているので、楔部74は、実質的に支障なく初期位置に戻ることができる。さらに、組織がエンドエフェクタ4から解放されるため、ブレード108は、実質的に組織に接触することなく初期位置に戻る。
この時点では、楔部74及びブレード108は初期位置にある。その後、フィーダーベルト16の移動がエンドエフェクタ4の前の作動時に摺動クランプ160によって制限されている場合、それらの摺動クランプは、上側クランプ162がフィーダーベルト16を制限しない第1の位置に戻される。当該移動としては、上側クランプ162を遠位方向に摺動させること及び/又は下側クランプ164を近位方向に摺動させることを挙げることができる。摺動移動の間に、上側クランプ162のタング168は、下側クランプ164のスロット166に沿って摺動する。上側クランプ162及び/又は下側クランプ164が摺動すると、カム面170、172は、互いに係合して上側クランプ162の上面を下方に移動させてフィーダーベルト16と非接触とし、フィーダーベルト16が前進できるようにする。ハンドル8、軸6、又はエンドエフェクタ4内にあるブレーキ又はクラッチ等の異なる又は追加の規制部を使用した場合、その規制は解除される。その後、フィーダーベルト16は、新たなステープル18をハウジング60内へ前進させるために移動される。フィーダーベルト16のこの移動は、フィーダーベルト16の一部又は全部がその前進中に遠位方向以外の方向に移動しても、フィーダーベルト16の「前進」と呼ぶことができる。フィーダーベルト16の前進は、任意の方法で実現することができる。1つの実施例として、前述したように、フィーダーベルト16は、ほぼ直線状の遠位方向で始まり、次に、対応するノーズ50の表面に沿って湾曲し、次に、ほぼ直線状の近位方向となる通路に沿って、各ノーズ50の周りで経路付けされるので、ノーズ50は、対応するフィーダーベルト16の移動方向を略遠位方向から略近位方向へ変更する。フィーダーベルト16のうちのノーズ50の下方かつ近位に配置される部分は、近位方向に後退させることができ、これにより、フィーダーベルト16のうちのノーズ50の上方かつ近位に配置される部分を遠位方向に引き寄せて新たなステープル18をハウジング60内に前進させる。フィーダーベルト16のうちのノーズ50の下方かつ近位に配置される部分は、任意の適切な方法で近位方向に後退させることができる。1つの実施例として、フィーダーベルト16のその部分はハンドル8内に延びることができ、歯車、ローラ、又は他の機構が直接フィーダーベルト16に力を作用させる。別の実施例として、フィーダーベルト16は、ハンドル8内に延びて力が付与される中間の構造体又は機構に接続することができる。別の実施例として、図25を参照すると、フィーダーベルト16の1つ又はそれ以上の開口部132は、1つ又はそれ以上の歯車、ピン、又は他の機構と係合し、開口部132との係合を使用してフィーダーベルト16を前進させるようになっている。別の実施例として、フィーダーベルト16を移動させるために、任意の他の適切な機構、構造体、又は方法を使用し、新しい未導入のステープル18をハウジング60内に前進させることができる。フィーダーベルト16がほぼ直線的に移動可能でありノーズ50を利用しない場合、ハウジング60はより長くすることができ、フィーダーベルト16は、新しいステープル18をハウジング60内に前進させるために単にほぼ直線的に前進又は後退される。
フィーダーベルト16は、フィードバックの有無に関係なく前進することができる。フィードバックなしでフィーダーベルト16を前進させる1つの実施例として、毎回一定距離だけフィーダーベルト16を前進させるために、ステッパモータ又は他の機構を使用することができる。フィードバックがある場合、フィーダーベルト16は、フィードバックに関係する距離だけ前進し、その距離は毎回一定である必要はない。1つの実施例として、ピンホイール(図示せず)は、フィーダーベルト16の開口部132をピンと係合するように構成することができ、フィーダーベルト16の運動がピンホイールを回転させるようになっている。ピンホイールの当該回転により、ハンドル8に機械的又は電気的に伝達される機械的又は電気的なフィードバックを引き起こすことができ、フィーダーベルト16の前進は、ピンホイールが所定量だけ回転するまで続くようになっている。このようにして、ピンホイールは、フィーダーベルト16が或る位置まで実際に前進したという確認を与え、この位置では、未発射のステープル18は、ハウジング60の頂板66の開口67に対応する部位であるハウジング60内の適切な位置にある。フィードバックの別の実施例として、1つ又は複数の光センサ(図示せず)は、開口部132を感知するためにエンドエフェクタ4内に配置することができ、1つ又は複数の光センサは、フィーダーベルト16の前進の程度を判定することができる。別の実施例として、任意の他の適切な機構を使用して、フィードバックを引き起こし、そのフィードバックを機械的に、電気的に、及び/又はデータとして、エンドカッターのハンドル8又は任意の他の部分に配置できる適切なコントローラに伝達することができる。コントローラは、カム(cam)、集積回路、マイクロプロセッサ、1つ又は複数のアナログ回路、1つ又は複数のデジタル回路、機械式コンピュータ、又は任意の他の適切なコントローラとすることができる。
楔部74及びブレード108は初期位置にあり、未発射のステープル18は、ハウジング60の頂板66の開口67に対応する場所であるハウジング60内の適切な位置にある。フィーダーベルト16は、対応するノーズ50との摩擦等により受動的に、或いはハンドル8、軸6、及び/又はエンドエフェクタ4のブレーキ又はクラッチ(図示せず)等により能動的に、実質的に適切な位置に保持することができる。この時点で、エンドエフェクタ4は、再度の作動に向けて構成され、実質的に前述したような初期構成にある。エンドエフェクタ4は、その後、実質的に前述したように再度作動することができる。このようにして、エンドエフェクタ4は、患者の身体の内部へのアクセスを可能とするトロカールポート10又は他の切開部、構造体、又は機構を通って取り外すことなく、多数回作動することができる。エンドエフェクタ4を、患者の身体の内部へのアクセスを可能とするトロカールポート10又は他の切開部、構造体、又は機構を通って引き抜くことなく、患者の身体内に留めることは、「患者の身体内にエンドエフェクタを維持する」ことと呼ぶことができる。エンドカッター2は、その内部の各ステープル18が使い果たされるまで、患者から取り外すことなく患者内で多数回作動することができる。エンドカッター2のハンドル8又は別の場所に指示器を設けることができ、指示器は、エンドカッター2内に未発射のステープル18がいくつ残っているかを示す。
前記エンドカッター2の作動は、明確化のためにステープル18の単一列26の導入及び押し出し関連して概略的に説明され、その導入及び押し出しは、ステープル18の各列26に沿って実質的に同様の方法で実行することができる。エンドカッター2は、フィーダーベルト16上のステープル18の列26の数がいくつであっても実質的に前述した通り作動することができる。すなわち、フィーダーベルト16上にステープル18の2つの列26を有し、又はステープル18の3つ以上の列を有するエンドカッター2は、実質的に前述したように作動することができる。
ドライバレスエンドカッタ及び作動
随意的に、図12、図13、及び図28を参照すると、楔部74は、ステープルホルダ30に対して適切な位置に固定することができる。例えば、楔部74は、エンドエフェクタ4のフィーダーベルトガイド40又は他の構成要素の一部として、単に成形、切削、形成、又は他の方法で製作することができる。各フィーダーベルト16が前進する際に、各列26の最遠位の未形成ステープル18が静止した楔部74に接触する。その後、フィーダーベルト16は停止せず移動し続ける。フィーダーベルト16が前進し続けるので、フィーダーベルト16と静止した楔部74との間の相対移動によってステープル18が変形し、その後、フィーダーベルト16から分離するが、これは、実質的に静止したフィーダーベルト16に対する楔部74の移動に関して前述したものと実質的に同じ様式である。楔部74が静止している場合、エンドエフェクタ4は、長手方向でステープルラインに沿ったステープル18の列に作用しない。その代わりに、エンドエフェクタ4は、フィーダーベルト16が各列26の最遠位のステープル18を対応する楔部74へ引き寄せる際に順次そのステープル18を導入する。
代替的に、単回使用のデバイスに関して、導入されるステープル18の数に等しい数の楔部74は、エンドエフェクタ4の一部として製作され、各々は、対応するステープル18の直ぐ近位側又は遠位側に位置付けられる。フィーダーベルト16が長手方向に移動すると、各ステープル18は、対応する静止した楔部74に接触し、閉じた構成に変形し、その後、フィーダーベルト16から分離する。このようにいて、2つ又はそれ以上のステープル18は、楔組立体72を使用することなくステープルラインに沿って同時に導入することができる。随意的に、楔部74は、ステープル18の導入後に、第1の位置から下方又は別の方向に移動することができ、結果としてフィーダーベルト16は、前進して新たな未導入のステープル18の発射のための適切な位置に配置することができ、その後、楔部74は第1の位置に戻ることができる。
本発明を詳細に説明したが、本発明から逸脱することなく、様々な変更及び改変を行うこと及び均等物を用いることができることは、当業者には明らかであろう。本発明は、詳細構造、構成要素の配置、及び/又は前述の又は図示の方法に限定されないことを理解されたい。本明細書の要約書の記述及び本明細書の何らか概要の記述は、例示的なものであり、特許請求項の範囲を限定するものではなく、この範囲を限定する解釈すべきではない。更に、図面は、例示的なものであり、限定的なものではない。項目見出し及び小見出しは、読者の便宜を図ったものに過ぎない。これらは、何らかの実質的な重要性、意味、又は解説を有すると解釈すべきではなく、何らかの特定の主題に関する情報の全てが、何らかの特定の見出し又は小見出しの下で見出されるか又はこれに限定されることを示すとみなすべきではなく、そうすることはできない。本発明は、特許請求項の範囲及びその均等物以外で制限又は限定されるものではない。
2 エンドカッター
4 エンドエフェクタ
6 軸
8 ハンドル
10 トロカールポート
12 組織
16 フィーダーベルト
18 ステープル
20 脚部
22 自由端
26 列
28 タブ
30 ステープルホルダ
32 アンビル
40 フィーダーベルトガイド
60 ハウジング
74 楔
84 ブロック
90 ナイフ
112 リテーナ

Claims (25)

  1. フィーダーベルトと、
    各々が前記フィーダーベルトに脆弱に固定された第1の端部と、自由な第2の端部とを含む複数のステープルと、
    を備え、
    少なくとも1つの前記ステープルは超弾性材料で構成されることを特徴とする外科用装置。
  2. 前記フィーダーベルトは、超弾性材料で構成される、請求項1に記載の外科用装置。
  3. 前記フィーダーベルト及び前記複数のステープルは同じ超弾性材料で構成される、請求項2に記載の外科用装置。
  4. 前記超弾性材料で構成される少なくとも1つの前記ステープルは、第1の導入前状態で予め負荷が加えられる、請求項1に記載の外科用装置。
  5. 少なくとも1つの前記ステープルは前記フィーダーベルトと一体である、請求項1に記載の外科用装置。
  6. 前記フィーダーベルトは2つの外側縁を有し、前記ステープルは少なくとも1つの列を形成し、前記列の各々は少なくとも2つの前記ステープルを含み、前記少なくとも1つの列は前記フィーダーベルトの前記外側縁の各々から延びる、請求項1に記載の外科用装置。
  7. 前記少なくとも1つのステープルは、前記フィーダーベルトに対して、横断方向に対して角度付けされた方向に向きが定められる、請求項1に記載の外科用装置。
  8. ステープルホルダと、
    少なくとも一部が前記ステープルホルダに収容され、2つの外側縁を有するフィーダーベルトと
    複数のステープルであって、前記ステープルの各々は、前記フィーダーベルトに脆弱に固定された第1の端部と自由な第2の端部とを含み、前記ステープルは、少なくとも1つの列を形成し、前記列の各々は少なくとも2つの前記ステープルを含み、少なくとも1つの前記列は、前記フィーダーベルトの前記外側縁の各々から延び、少なくとも1つの前記ステープルは超弾性である、ステープルと、
    前記ステープルホルダ内でほぼ長手方向に摺動し、前記ステープルを第1の状態から第2の状態に変形させて、次に前記フィーダーベルトから前記ステープルを分裂させるために、摺動する際に前記列のうちの1つにある複数の前記ステープルに連続的に接触する楔部と、
    を備えることを特徴とする外科用ステープラ。
  9. 前記ステープルホルダに枢動可能に連結されたアンビルをさらに備える、請求項8に記載の外科用ステープラ。
  10. 前記超弾性材料から成る少なくとも1つの前記ステープルは、第1の導入前状態で予め負荷が加えられる、請求項8に記載の外科用ステープラ。
  11. 前記フィーダーベルトは、超弾性材料で構成される、請求項8に記載の外科用ステープラ。
  12. 前記フィーダーベルト及び前記複数のステープルは同じ超弾性材料で構成される、請求項11に記載の外科用ステープラ。
  13. 少なくとも1つの前記ステープルは、前記フィーダーベルトと一体である、請求項8に記載の外科用ステープラ。
  14. 少なくとも1つの前記超弾性ステープルは、前記第1の状態ではオーステナイト状態である、請求項8に記載の外科用ステープラ。
  15. 少なくとも1つの前記超弾性ステープルは、前記第1の状態ではマルテンサイト状態である、請求項8に記載の外科用ステープラ。
  16. 前記フィーダーベルトは、前記ステープルホルダに固定される、請求項8に記載の外科用ステープラ。
  17. ステープルホルダと、
    2つの外側縁を有し、少なくとも一部が前記ステープルホルダ内に収容されるフィーダーベルトと、
    複数の超弾性ステープルであって、前記ステープルの各々は、前記フィーダーベルトに脆弱に固定された第1の端部と自由な第2の端部とを含み、前記ステープルは、少なくとも1つの列を形成し、前記列の各々は少なくとも2つの前記ステープルを含み、少なくとも1つの前記列は、前記フィーダーベルトの前記外側縁の各々から延びる、ステープルと、
    内部に形成された複数の開口を含む格子であって、1つの前記ステープルの少なくとも一部は、対応する前記開口内に延び、少なくとも1つの前記ステープルに対する前記格子の移動は、前記ステープルを変形させて形成状態にする、格子と、
    を備えることを特徴とする外科用ステープラ。
  18. 少なくとも1つの前記ステープルは、予め負荷が加えられ、前記予負荷ステープルに対する前記格子の移動は、前記ステープルを放出して形成状態に変形させる、請求項17に記載の外科用ステープラ。
  19. 少なくとも1つの前記ステープルに対する前記格子の移動は、前記ステープルに力を作用させて前記ステープルを形成状態に変形させる、請求項17に記載の外科用ステープラ。
  20. 前記格子は、ほぼ長手方向に移動する、請求項17に記載の外科用ステープラ。
  21. ステープルホルダと、
    2つの外側縁を有する少なくとも1つの実質的に平坦な部分を備えた少なくとも1つのフィーダーベルトであって、前記少なくとも1つのフィーダーベルトの少なくとも一部は前記ステープルホルダ内に延びる、フィーダーベルトと、
    複数のステープルであって、前記ステープルの各々は、第1の端部と、自由な第2の端部とを備え、前記第1の端部は、前記少なくとも1つのステープルホルダのうちの対応する1つに脆弱に固定され、前記第1の端部の各々は、前記フィーダーベルトの長手方向中心線から横方向に離間した場所で前記フィーダーベルトに固定され、前記ステープルは少なくとも1つの列を形成し、前記列の各々は、前記フィーダーベルトのうちの少なくとも2つを含み、少なくとも1つの前記列の前記ステープルは、少なくとも1つの他の前記列の前記ステープルに対して千鳥状とされ、前記ステープルの少なくとも1つは、前記フィーダーベルトの実質的に平坦な部分に固定されかつ面外にあり、前記ステープルの少なくとも1つの列は、前記少なくとも1つのフィーダーベルトの前記2つの外側縁のうちの対応する1つに脆弱に接続されるステープルと、
    を備えることを特徴とする外科用エンドカッター。
  22. フィーダーベルトと、
    前記フィーダーベルトに脆弱に接続された複数のステープルと、
    前記フィーダーベルトに対して実質的に長手方向となる方向で前記ステープルに対して移動可能な少なくとも1つの楔部であって、少なくとも1つの前記楔部は、該楔部の単一の連続移動により複数の前記ステープルに直接係合すると共に前記フィーダーベルトから複数の前記ステープルを切り離す、楔部と、
    備えることを特徴とする外科用エンドカッター。
  23. 前記少なくとも1つの楔は、前記ステープルに連続して係合し、しかも前記フィーダーベルトから前記ステープルを連続して切り離す、請求項22に記載の外科用エンドカッター。
  24. アンビルと、
    表面から横方向に延びる多数のタブを含むフィーダーベルトと、
    前記アンビルに結合され、前記フィーダーベルトの少なくとも一部を収容するステープルホルダと、
    前記タブに脆弱に接続された複数のステープルと、
    前記フィーダーベルトに対して実質的に長手方向となる方向で前記ステープルに対して移動可能な少なくとも1つの楔部であって、少なくとも1つの前記楔部は、該楔の単一の連続移動により複数の前記ステープルに直接係合すると共に前記フィーダーベルトの前記タブから複数の前記ステープルを切り離し、前記少なくとも1つの楔部と前記複数のステープルとの間の係合は、前記複数のステープルの前記各ステープルを、該ステープルが脆弱に接続された前記タブのうちの対応する1つの周りに回転させ、前記アンビルに接触させ、閉じた構成に変形させる、楔部と、
    備えることを特徴とする外科用エンドカッター。
  25. 前記少なくとも1つの楔部と前記複数のステープルとの間の係合は、前記各ステープルを塑性変形させる、請求項24に記載の外科用エンドカッター。
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