JP2015510337A - アップリンク時間整合外のユーザ装置のための無線リソース制御接続解放 - Google Patents
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Abstract
例示的ワイヤレス通信システムが、ワイヤレス・アクセス装置およびワイヤレス・アクセス・ポイントを含む。ワイヤレス・アクセス装置は、非時間整合状態の間に無線リソース制御接続解放メッセージを受信するように構成され、前記非時間整合状態が、前記ワイヤレス・アクセス装置によるアップリンク・チャネル制御の欠如によって特徴付けられる。ワイヤレス・アクセス・ポイントが、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであり、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあるとワイヤレス・アクセス・ポイントが決定したとき、無線リソース制御接続解放メッセージを送信するように構成される。
Description
本願は、その主題が参照により本明細書に完全に組み込まれる、「Radio Resource Control Connection Release For User Devices Out Of Up Link Time Alignment」という名称の2012年1月29日出願の米国仮出願第61/591994号の米国特許法第119条(e)項による優先権を主張する。
本発明は、一般にはワイヤレス通信システムでのデータ伝送に関する。
ロング・ターム・エボリューション(LTE)プロトコルおよび規格を適用するワイヤレス通信システムでは、モバイル・ユニット、またはユーザ機器(UE)は、サービング基地局、または拡張型Node−B(eNB)で維持される無線インターフェースに対する2つの状態の一方の上で動作する。そうした状態は、RRC_ConnectedおよびRRC_Idle(RRCは「無線リソース制御(Radio Resource Control)」を示す)と呼ばれる。RRC_Connected状態では、UEは、eNBとアクティブな接続を維持し、RRC_Idle状態では、UEとeNBとの間に接続が存在せず、UEは、定義された間隔でウェイクアップして(例えば、その受信機をオンにして)、eNBからのページを聴取する。明らかであろうが、UE内の電池リソースおよびUEが動作しているセル内の無線周波数(RF)リソースは、RRC_Idle状態よりもRRC_Connected状態でずっと激しく消費される(その上、UEとeNBの間のアクティブな接続の保守に関連するセル内およびセル間干渉が、RRC_Idle状態ではほとんどない)。
LTEでは、RRC_Connected UEは、データ通信を実施するためにeNBとの間でアップリンク(UL)時間整合を維持しなければならない。UEがある期間(例えば、所定の期間、長時間、数分または他の時間単位など)に、送信または受信するデータを有さない場合、UL時間整合を維持する必要はない。UL時間整合の維持の欠如により、ダウンリンク(DL)無線リソース、例えば、eNBからUEに送られる周期的時間整合コマンドなどのコマンド・メッセージ、または他のコマンド・メッセージと、UL制御チャネルなどのUL無線リソースのどちらも節約することができる。UEは、時間整合なしにRRC_Connected状態にとどまることができる。
図1に、UEがRRC_Connected状態にとどまりながらOut−Of−Time−Alignment状態に入ることになる通常の従来技術メッセージ・コール・フローの略図を示す。110で、RRC−Connected UEがeNBから時間整合メッセージを受信する。RRC_Connected UEは、データ通信を実施するためにeNBとの間でアップリンク(UL)時間整合を維持しなければならない。120で、RRC−Connected UEは、eNBから時間整合メッセージを再度受信する。UEがeNBとの間で時間整合を維持し、アップリンク・チャネル制御を維持するために、時間整合メッセージは、時々eNBからUEに送られる。130で、時間整合メッセージの最後の受信からしきい期間が経過したとき、UE内のTimer Alignment Timerが満了する。この瞬間に、UEはLayer 1制御チャネル・リソースを解放し、UEはOut−Of−Time−Alignment状態に入る。130の後に、eNBがUEからアップリンクを受信してからの期間が満了し、したがってeNBは別の時間整合メッセージを送っておらず、それによって、UEがRRC_Connected状態にとどまるが、Out of Uplink Time Alignment状態に入ることが可能となる。
いくらか後の時に、RRC_Connected状態およびOut of Uplink Time Alignment状態にある間に、UEが、送信または受信するためのデータを有した場合、UEは、UL時間整合を迅速に再び得ることができ、アクティブな接続を確立したいというUEの要望を示すLTEランダム・アクセス・チャネル(RACH)手順を実施することによってデータ通信を再開することができる。上述のものは、UEをRRC_Idle状態に移動し、RRC_Idle状態から、データ・トラフィックが開始することができる前にUEがRRC接続セットアップ・プロセスを実施しなければならないことよりもコスト効率が良い。
トラフィック非アクティブUEをout−of−time−alignment状態に置く記載の手順は、大量のUL制御チャネル・リソースを要求することなく多数のUEをRRC_connected状態に保持するための効率的かつ魅力的な方法を提供する。
トラフィック非アクティブUEをout−of−alignment状態に置くことにより、eNBがUEをRRC_Idle状態に解放したいときに有害な効果が生み出される。大量のUL制御チャネル・リソースを要求することなくトラフィック非アクティブUEをRRC_Connected状態に維持することができるが、eNBがout−of−alignmentUEをRRC_Idle状態に解放したいとき(すなわち、その場合)、この手順は効果がない。その場合、eNBは、RRC解放メッセージを送ってUEに接続を解放することを許すためだけに、UEにRACHし(すなわち、RACH手順を実施し)、UL Layer 1構成を回復するように依頼しなければならない。
図2に、UEがRRC_Connected状態に引き続きとどまりながらOut−Of−Time−Alignment状態を出ることになる従来技術のメッセージ・コール・フローの略図を示す。210で、eNBが、UEにRACHし、UL Layer 1構成を回復するように依頼するために、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)命令を送る(またはUEが受信する)。220で、UEがRACHを送る(またはeNBが受信する)。
230で、eNBはRACH応答を送る。240で、UEはRACH msg 3を送る(本明細書全体を通して述べていないが、eNbが送るとき、UEが通信の他方の側で受信し、逆も同様であることは極めて明白である)。
250で、eNBがRRC Reconfiguration Physical Uplink Control Channel/Sounding Reference Signal(PUCCH/SRS)を送る。この時点で、UEはL1制御チャネル・リソースを再び得る。260で、UEはRRC 再構成完了メッセージを送る。この瞬間から、UEとeNBとの間でデータ・トラフィックが再開することが許可される。しかし、eNBがout−of−time−alignment UEをRRC_Idle状態に解放したい場合、そのようなステップは、eNBがRRC解放メッセージを送ってUEに接続を解放することを許すためだけに行われた。したがって、このメッセージ・コール・フローは、UEとeNBとの間のすべての無線ベアラおよびすべてのシグナリング無線ベアラを含むRRC接続を解放する目的で着手された。
詳細な接続セットアップおよび解放ステップのすべては当技術分野で周知であり、ここでさらに説明する必要はない。しかし、従来の接続セットアップおよび解放プロセスのこの簡潔な説明から、セルが多数のそのようなout−of−time−alignmentユーザを有するとき、このRRC解放プロセスは、上述のように高いRFおよびシグナリング・オーバヘッドを生み出すことは容易に明らかなはずである。したがって、上述のプロセスでは、ワイヤレス・システム・リソースが効率的に利用されない。
したがって、ワイヤレス・システム・リソースの効率的な利用を促進するシステム、方法、および装置実施形態が本明細書で提供される。
例示的ワイヤレス通信システムは、非時間整合状態の間に無線リソース制御接続解放メッセージを受信するように構成されたワイヤレス・アクセス装置であって、非時間整合状態が、ワイヤレス・アクセス装置によるアップリンク・チャネル制御の欠如によって特徴付けられるワイヤレス・アクセス装置と、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであり、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあるとワイヤレス・アクセス・ポイントが決定したとき無線リソース制御接続解放メッセージを送信するように構成されたワイヤレス・アクセス・ポイントとを備える。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス装置が、時間整合タイマの満了に応答して非時間整合状態に入るように構成される。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス装置が、非時間整合状態に入ることに応答してlayer 1制御チャネル・リソースを解放するように構成される。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス装置が、非時間整合状態の間に、無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答して無線リソース制御接続を解放するように構成される。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス装置が、非時間整合状態の間に、無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答してアイドル状態に入るように構成される。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス装置はユーザ機器であり、ワイヤレス・アクセス・ポイントは、基地局、Node−B、および拡張型Node−Bである。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス・ポイントが、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックのない第1の期間の経過に基づいて、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであると決定するように構成される。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス・ポイントが、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックが欠如する第2の期間の経過に基づいて、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあると決定するように構成され、第1の期間は第2の期間よりも長い。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス・ポイントが、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックのない第2の期間の経過に基づいて、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあると決定するように構成される。
一実施形態では、ワイヤレス・アクセス・ポイントが、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあるとワイヤレス・アクセス・ポイントが決定したとき、ワイヤレス装置に対する時間整合メッセージの送信を終了または除外するように構成される。
別の実施形態では、装置が、プロセッサおよび関連するメモリを備え、プロセッサが、非時間整合状態の間に無線リソース制御接続解放メッセージを受信するように構成され、非時間整合状態が、装置によるアップリンク・チャネル制御の欠如によって特徴付けられる。
一実施形態では、プロセッサが、時間整合タイマの満了に応答して、非時間整合状態に入り、layer 1制御チャネル・リソースを解放するように構成される。一実施形態では、プロセッサが、非時間整合状態の間に、無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答して無線リソース制御接続を解放するように構成される。
一実施形態では、プロセッサが、時間整合タイマの満了に応答して非時間整合状態に入るように構成される。一実施形態では、プロセッサが、非時間整合状態に入ることに応答してlayer 1制御チャネル・リソースを解放するように構成される。
一実施形態では、プロセッサが、無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答して無線リソース制御接続解放メッセージを処理するように構成される。一実施形態では、プロセッサが、非時間整合状態の間に、無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答してアイドル状態に入るように構成される。一実施形態では、装置は、ユーザ機器、モバイル、モバイル装置、移動局、ワイヤレス通信機能を有する電子装置、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ・コンピュータ、またはその接続ポイントをあるネットワークもしくはサブネットワークから別のネットワークもしくはサブネットワークに変更することのできる電子装置である。
別の実施形態では、装置は、プロセッサおよび関連するメモリを備え、プロセッサが、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであり、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあると決定したことに応答して、無線リソース制御接続解放メッセージを送信するように構成され、非時間整合状態が、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックの欠如によって特徴付けられる。
一実施形態では、プロセッサが、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックのない第1の期間の経過に基づいて、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであると決定するように構成される。一実施形態では、プロセッサが、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックが欠如する第2の期間の経過に基づいて、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあると決定するように構成される。一実施形態では、第1の期間は第2の期間よりも長い。一実施形態では、無線リソース制御接続解放メッセージは、無線リソース制御接続解放メッセージが応答されないことをワイヤレス・アクセス装置に指令する標識を含む。
一実施形態では、プロセッサが、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあるとプロセッサが決定したとき、ワイヤレス・アクセス装置に対する時間整合メッセージの送信を終了または除外するように構成される。一実施形態では、装置は、基地局、Node−B、および拡張型Node−Bである。
別の実施形態では、ワイヤレス通信システムのための管理要素が、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあるかどうかを判定し、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきかどうかを判定し、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあり、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであるとどちらも決定したとき、無線リソース制御接続を解放するためにワイヤレス・アクセス装置に対する少なくとも1つの無線リソース制御接続解放メッセージの送信を指令するように構成されたプロセッサを備え、少なくとも1つの無線リソース制御接続解放メッセージの送信が、ワイヤレス・アクセス装置がlayer 1制御チャネル・リソースを再び得ることを可能にする制御メッセージの送信をまず指令することなく実施される。
本明細書での「一実施形態(one embodiment)」、「別の実施形態」、「例示的実施形態」、および「一実施形態(an embodiment)」に対する参照は、実施形態に関連して述べられる特定の特徴、構造、または特性を本発明の少なくとも1つの実施形態に含めることができることを意味する。本明細書中の様々な場所での「一実施形態では」という語句の出現は、必ずしも同一の実施形態をすべて参照するわけではなく、別々の実施形態または代替実施形態は、必ずしも他の実施形態と相互排他的であるわけではない。本発明の教示を組み込む様々な実施形態を本明細書で詳細に図示し、説明するが、こうした教示を依然として組み込む多くの他の変形形態を当業者は容易に考案することができる。
例示として与えられたものに過ぎず、したがって本発明の限定ではない、本明細書の以下で与える詳細な説明、および同様の要素が同様の参照番号で表される添付の図面から、例示的実施形態をより完全に理解されよう。
これから、添付の図を参照しながら様々な例示的実施形態をより完全に説明するが、本明細書で開示する特定の構造的および機能的詳細は、例示的実施形態を説明するための代表例に過ぎないことに留意されたい。例示的実施形態を多くの代替形態で実施することができ、本明細書に記載の実施形態だけに限定されると解釈すべきではない。
様々な要素を説明するために第1の、第2の、などの用語が本明細書で使用されることがあるが、そのような用語は、ある要素を別の要素と区別するためだけに使用されるので、こうした要素がこうした用語によって限定されるべきではないことを理解されよう。例えば、例示的実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書では、「および」という用語が、連言的な意味と選言的な意味のどちらでも使用され、関連する列挙される項目のうちの1つまたは複数のあらゆる組合せを含む。単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈によって明示されない限り複数形も含むものとする。「備える」および「含む」(“comprises”, “comprising”, “includes” and “including”)という用語は、本明細書で使用されるとき、述べられる特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しないことをさらに理解されよう。
別段定義されていない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、例示的実施形態が属する技術分野の技術者が一般に理解するのと同じ意味を有する。一般に使用される辞書で定義されるような用語を、関連技術分野の文脈中のその意味と一致する意味を有するもものとして解釈すべきであり、本明細書で明確に定義されるのでない限り、理想化された、または過度に正式な意味で解釈すべきではないことをさらに理解されよう。
いくつかの代替実装では、言及される機能/動作は、図で言及される順序から外れた順序で行われることがあることにも留意されたい。例えば、連続して示される2つの図は、関係する機能/動作に応じて、実際にはほぼ同時に実行されることがあり、またはある時には逆の順序で実行されることがある。
以下の説明では、限定ではなく、説明のために、本発明の例示的実施形態の完全な理解を与える目的で、特定のアーキテクチャ、インターフェース、技法などの特定の詳細を述べる。しかし、こうした特定の詳細から逸脱する別の例示的実施形態で本発明を実施できることは当業者には明らかであろう。いくつかの場合には、不必要な詳細で記載の実施形態の説明を不明瞭にしないように、周知のシステム、装置、回路、および方法の詳細な説明を省略する。すべての原理、態様、および実施形態、ならびにその特定の例は、その構造的均等物と機能的均等物をどちらも包含するものとする。さらに、そのような均等物は、現在知られている均等物、ならびに将来に開発される均等物のどちらも含むものとする。
LTE規格に従うサービスを証明するワイヤレス・システム、およびそのようなLTEワイヤレス・システムに関連するE−UTRANエア・インターフェース規格の点から、開示される発明を例示的に説明するが、本発明の概念は、複数の定義済みアクセス・プリアンブルを有するコンテンション・ベースの共通トランスポート・チャネルを介してモバイル・ユニットからのワイヤレス・インフラストラクチャへのアクセスが開始される、他のワイヤレス構成に適用可能であることが容易に明らかとなるはずである。
図3に、本発明の原理による、RRC_Connected状態でOut−of−Time−Alignment UEの解放となるUEに関する例示的メッセージ・コール・フローの略図を示す。「ワイヤレス・アクセス装置」、「ユーザ機器」、「ユーザ装置」、「ユーザ」、「モバイル」、または「モバイル・ノード」とは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ・コンピュータなどの、ワイヤレス通信機能を有する電子装置を指す。より一般には、これらの用語は、その接続ポイントをあるネットワークもしくはサブネットワークから別のネットワークもしくはサブネットワークに変更することのできる任意の電子装置を指す。
UEがout−of−alignment状態にあることをeNBが知っており、eNBがRRC接続を解放することを意図する場合、eNBは、RRC接続の解放を指令するメッセージをUEに直接的に発行する(例えば、RRC接続解放メッセージ(すなわち、RRCCnxRelease))。ステップ310で、eNBは、RRC接続解放メッセージを送り、RRC接続を解放する。
UEはDLを依然として監視しているので、UEは、パケットを検出および復号化することができるが、UL上でハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ ACK)を送信しない。したがって、無線リソース制御接続解放メッセージは、無線リソース制御接続解放メッセージが応答されないことをワイヤレス・アクセス装置に指令する働きをする標識を含むことができる。応答でACK受信が欠如しているために、eNBは、ロバストネスのためにRRC接続解放メッセージを複数回再送信することができる。送信の他端では、UEがRRC接続解放メッセージを受信すると、UEは、Layer 1(L1)からRRCレイヤへのメッセージを処理することができ、接続を解放することによって反応する。既存の第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)規格は、UEが無線リンク制御レイヤ(RLCレイヤ)肯定応答をeNBに送ることなくRRC解放メッセージに反応することを可能にする。この挙動はさらに、解決策を容易にする。
本発明の実施形態は、接続解放前にまずUEをUL時間整合に戻すことを必要とするRFおよびシグナリング・オーバヘッドを招くことなく、eNBによるout−of−time−alignmentユーザの高速接続解放を可能にする。この方式では、本明細書で提供される実施形態は、eNBがそのステータスを知っているout−of−time−alignment UEを解放しようとeNBが試みるとき、UEのUL時間整合を回復し、UEのUL制御チャネル・リソースを再割振りすることに関連するすべてのRACH/RRCレベル・オーバヘッドを回避する。このようにして、out−of−time−alignment UEをRRC IDLEにプッシュすることに関連するシグナリング・オーバヘッドが大いに低減される。
図4に、本発明の原理による、UEでの活動を示す例示的流れ図を示す。
ステップ410で、方法が開始する。
ステップ420で、ワイヤレス・アクセス装置(例えば、スマートフォン)が、時間整合タイマが満了したかどうかを判定する。時間整合タイマが満了していない場合、方法は、戻って時間整合タイマ満了を再度チェックする。時間整合タイマの満了を待機している間、ワイヤレス・アクセス装置は、他の機能を実施することができる。ワイヤレス・アクセス装置は、ユーザ機器、モバイル、モバイル装置、移動局、ワイヤレス通信機能を有する電子装置、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ・コンピュータ、またはその接続ポイントをあるネットワークもしくはサブネットワークから別のネットワークもしくはサブネットワークに変更することのできる電子装置のうちの1つでよい。
ステップ430で、時間整合タイマの満了に応答して、ワイヤレス・アクセス装置が、非時間整合状態に入るように構成される。ワイヤレス・アクセス装置は、非時間整合状態に入ったことに応答して、layer 1 UL制御チャネル・リソースを解放する。したがって、非時間整合状態は、ワイヤレス・アクセス装置によるアップリンク・チャネル制御の欠如によって特徴付けられる。ワイヤレス・アクセス装置は、非時間整合状態にある間、無線リソース制御接続解放メッセージを受信するように構成される。非時間整合状態にある間、ワイヤレス・アクセス装置は依然としてDLを監視することができる。
ステップ440で、非時間整合状態にある間、ワイヤレス・アクセス装置は、無線リソース制御接続解放メッセージが受信されたかどうかを判定する。非時間整合状態は、ワイヤレス・アクセス装置によるアップリンク・チャネル制御の欠如によって特徴付けられる。無線リソース制御接続解放メッセージが受信された場合、方法は、戻って無線リソース制御接続解放メッセージの受信を再度チェックする。無線リソース制御接続解放メッセージを待機しているこの期間の間、ワイヤレス・アクセス装置は、他のメッセージを処理し、かつ/または他の機能を実施することができる。
ステップ450で、ワイヤレス・アクセス装置は、無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答して、無線リソース制御接続解放メッセージを処理する。この時、ワイヤレス・アクセス装置は非時間整合状態にある。無線リソース制御接続解放メッセージの処理は、ワイヤレス・アクセス装置が無線リソース制御接続を解放することを含む。この処理は、非時間整合状態にある間、無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答して、ワイヤレス・アクセス装置をアイドル状態に入れることを含むことができる。
ステップ460で、方法は終了する。
図5に、本発明の原理による、eNBでの活動を示す例示的流れ図を示す。
ステップ500で、方法は開始する。
ステップ510で、ワイヤレス・アクセス・ポイント(例えばeNb)が、モバイル装置に時間整合コマンドを送る。21。ワイヤレス・アクセス・ポイントは、基地局、Node−B、および拡張型Node−Bでよい。
ステップ520で、ワイヤレス・アクセス・ポイントは、モバイル装置が時間整合状態外にある(すなわち、非時間整合状態)かどうかを判定する。ワイヤレス・アクセス・ポイントは、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックが欠如する期間の経過に基づいて、モバイル装置が非時間整合状態にあると決定する。すなわち、モバイル装置とのデータ通信(データ・チャネル・トラフィックの送信または受信)なしに期間(例えば、第2の期間)が経過する。したがって、非時間整合状態は、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックの欠如によって特徴付けられる。モバイルが非時間整合状態にあるとき、モバイルには時間整合コマンド・メッセージが送られない。モバイルが時間整合状態外にないとき、方法は、戻ってステップ510でモバイルに時間整合コマンドを再度送る。モバイルが時間整合状態外にあるとき、方法はステップ530に進む。
ステップ530で、ワイヤレス・アクセス・ポイントは、モバイルに対するRRC接続を解放すべきかどうかを判定する。ワイヤレス・アクセス・ポイントは、ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックが欠如する期間の経過に基づいて、モバイルに対するRRC接続を解放すべきであると決定する。すなわち、モバイル装置とのデータ通信(データ・チャネル・トラフィックの送信または受信)なしに期間(例えば、第1の期間)が経過する。モバイルに対するRRC接続を解放すべきでないとき、方法は、戻ってステップ530でモバイルに対するRRC接続を解放すべきであるかどうかを再度判定する。モバイルに対するRRC接続を解放すべきである場合、方法はステップ540に進む。
ステップ540で、モバイルが時間整合状態外にあり、モバイルに対するRRC接続を解放すべきであるとどちらも決定したことに応答して、ワイヤレス・アクセス装置は、モバイルにRRC接続解放メッセージを送る。モバイルに対するRRC接続を解放すべきことを決定するために利用される、データ通信なしに経過する期間は、モバイルが時間整合状態外に入ったと決定するのに利用される、データ通信なしに経過する期間よりも長いことに留意されたい。
ステップ550で、方法は終了する。
1つの例示的実施形態では、eNbによって実装される方法は、ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあるかどうかを判定すること、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきかどうかを判定すること、およびワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあり、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであるとどちらも決定したとき、無線リソース制御接続を解放するためにワイヤレス・アクセス装置に対する少なくとも1つの無線リソース制御接続解放メッセージの送信を指令することを含み、ワイヤレス・アクセス装置がlayer 1制御チャネル・リソースを再び得ることを可能にするために制御メッセージの送信をまず指令することなく、少なくとも1つの無線リソース制御接続解放メッセージの送信が実施される。
上述の方法機能は、例えばソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア・プログラミングで実施される適切な命令下で動作する専用または汎用デジタル情報処理装置によって容易に実施される。例えば、DSPおよび他の論理回路の機能モジュールを、半導体技術で構築されたASIC(特定用途向け集積回路)として実装することができる。あるいは、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)および他のハードウェア・ブロックで様々なモジュールを実装することができる。したがって、本明細書に記載のプロセス・ステップは、様々な代替実施形態でソフトウェア、ハードウェア、およびそれらの組合せで同等に実施されるものとして広く解釈されるものとする。
上述の方法は、周知のコンピュータ・プロセッサ、メモリ・ユニット、記憶装置、コンピュータ・ソフトウェア、および他の構成要素を使用してコンピュータ上で実装することができる。図6に、本発明の原理による、UEまたはeNBを実装する例示的コンピュータの高レベル・ブロック図を示す。コンピュータ600はプロセッサ610を含み、プロセッサ610は、コンピュータ600の全体の動作を、そのような動作を定義するコンピュータ・プログラム命令を実行することによって制御する。コンピュータ・プログラム命令を記憶装置620(例えば、磁気ディスク)に格納し、コンピュータ・プログラム命令の実行が望ましいときにメモリ630にロードすることができる。したがって、図4および5の方法のステップを、メモリ630および/またはストレージ620に格納されたコンピュータ・プログラム命令によって定義し、コンピュータ・プログラム命令を実行するプロセッサ610で制御することができる。
コンピュータ600は、方法のステップを実施するためにネットワークを介して他の装置と通信する1つまたは複数のネットワーク・インターフェース640を含むことができる。コンピュータ600はまた、コンピュータ600(例えば、ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカ、ボタンなど)とのユーザ対話を可能にする他の入力/出力装置650も含むことができる。実際のコンピュータの実装は他の構成要素も含むことができること、および図6は例示のためのそのようなコンピュータの構成要素の一部の高レベル表現であることを当業者は理解されよう。
上記の詳細な説明は、あらゆる点で限定的なものではなく、例示的なものと理解すべきであり、本明細書で開示する本発明の範囲は、詳細な説明から決定されるべきではなく、特許法によって許される最大限の幅に従って解釈される特許請求の範囲から決定されるべきである。本明細書で図示し、説明した実施形態は本発明の原理の例に過ぎず、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者によって様々な修正形態を実装できることを理解されたい。本発明の範囲および精神から逸脱することなく、様々な他の特徴の組合せを当業者は実装することができる。
Claims (10)
- 非時間整合状態の間に無線リソース制御接続解放メッセージを受信するように構成されたワイヤレス・アクセス装置であって、前記非時間整合状態が、ワイヤレス・アクセス装置によるアップリンク・チャネル制御の欠如によって特徴付けられるワイヤレス・アクセス装置と、
前記ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであり、前記ワイヤレス・アクセス装置が前記非時間整合状態にあるとワイヤレス・アクセス・ポイントが決定したとき前記無線リソース制御接続解放メッセージを送信するように構成されたワイヤレス・アクセス・ポイントと
を備えるワイヤレス通信システム。 - 前記ワイヤレス・アクセス装置が、非時間整合状態の間に前記無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答して前記無線リソース制御接続を解放するように構成される請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
- 前記ワイヤレス・アクセス・ポイントが、前記ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックのない第1の期間の経過に基づいて、前記ワイヤレス・アクセス装置に対する前記無線リソース制御接続を解放すべきであると決定するように構成される請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
- 前記ワイヤレス・アクセス・ポイントが、前記ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックが欠如する第2の期間の経過に基づいて、前記ワイヤレス・アクセス装置が前記非時間整合状態にあると決定するように構成され、前記第1の期間が前記第2の期間よりも長い請求項3に記載のワイヤレス通信システム。
- プロセッサが、非時間整合状態の間に無線リソース制御接続解放メッセージを受信するように構成され、前記非時間整合状態が、前記装置によるアップリンク・チャネル制御の欠如によって特徴付けられるプロセッサおよび関連するメモリ
を備える装置。 - 前記プロセッサが、時間整合タイマの満了に応答して、前記非時間整合状態に入り、layer 1制御チャネル・リソースを解放するように構成される請求項5に記載の装置。
- 前記プロセッサが、前記非時間整合状態の間に、前記無線リソース制御接続解放メッセージの受信に応答して前記無線リソース制御接続を解放するように構成される請求項5に記載の装置。
- プロセッサが、ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであり、前記ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあると決定したことに応答して、無線リソース制御接続解放メッセージを送信するように構成され、前記非時間整合状態が、前記ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックの欠如によって特徴付けられるプロセッサおよび関連するメモリ
を備える装置。 - 前記プロセッサが、前記ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックのない第1の期間の経過に基づいて、前記ワイヤレス・アクセス装置に対する前記無線リソース制御接続を解放すべきであると決定するように構成され、
前記プロセッサが、前記ワイヤレス・アクセス装置とのデータ・チャネル・トラフィックが欠如する第2の期間の経過に基づいて、前記ワイヤレス・アクセス装置が前記非時間整合状態にあると決定するように構成され、
前記第1の期間が前記第2の期間よりも長い請求項8に記載の装置。 - ワイヤレス通信システムのための管理要素であって、
ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあるかどうかを判定し、
前記ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきかどうかを判定し、
前記ワイヤレス・アクセス装置が非時間整合状態にあり、前記ワイヤレス・アクセス装置に対する無線リソース制御接続を解放すべきであるとどちらも決定したとき、無線リソース制御接続を解放するために前記ワイヤレス・アクセス装置に対する少なくとも1つの無線リソース制御接続解放メッセージの送信を指令する
ように構成されたプロセッサを備え、前記少なくとも1つの無線リソース制御接続解放メッセージの送信が、前記ワイヤレス・アクセス装置がlayer 1制御チャネル・リソースを再び得ることを可能にする制御メッセージの送信をまず指令することなく実施される管理要素。
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