JP2015501866A - 難燃性コポリエーテルエステル組成物、及びこれを含む物品 - Google Patents
難燃性コポリエーテルエステル組成物、及びこれを含む物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015501866A JP2015501866A JP2014545929A JP2014545929A JP2015501866A JP 2015501866 A JP2015501866 A JP 2015501866A JP 2014545929 A JP2014545929 A JP 2014545929A JP 2014545929 A JP2014545929 A JP 2014545929A JP 2015501866 A JP2015501866 A JP 2015501866A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphate
- flame retardant
- ion
- copolyetherester
- copolyetherester composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 CC*(C)(C)N=CC Chemical compound CC*(C)(C)N=CC 0.000 description 2
Landscapes
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(a)少なくとも1つのコポリエーテルエステルと、(b)約5〜35重量%の少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤と、(c)約0.1〜20重量%の少なくとも1つの窒素含有化合物と、(d)約0.1〜10重量%の少なくとも1つの芳香族ホスフェートと、(e)約0.1〜10重量%の少なくとも1つのフェノキシ樹脂と、を含む難燃性コポリエーテルエステル組成物が、本明細書において開示される。更に、難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される構成部品を含む物品が、本明細書において開示される。
Description
本開示は、難燃性コポリエーテルエステル組成物、及びこれを含む物品に関する。
優れた機械的特性(例えば、引裂強度、引張り強度、屈曲寿命、及び耐摩耗性)に起因して、コポリエーテルエステルエラストマーに基づくポリマー組成物は、発動機付き車両及び電気/電子装置のための部品の形成に使用されてきた。しかしながら、電気アークが形成され、高温が、車両のフード下の領域内、及び、電気/電子装置の内側に達する場合が多くなっている。従って、このようなコポリエーテルエステルをベースとした組成物は又、その他の機械的特性を維持しながら、可燃性が低く、且つ、高い熱安定性を有することが望ましい。
その難燃性を改良するために、様々な難燃システムが開発され、例えば、ポリエステル等のポリマー材料に使用されてきた。しかしながら、毒性の懸念のため、ハロゲン非含有難燃剤がより注目されてきている。様々なハロゲン非含有難燃剤の中では、リン化合物(ホスフィン酸の塩又はジホスフィン酸の塩等)が、その安定性及び難燃性の効果のため、最も使用されている。又、従来技術では、様々な種類の相乗的な化合物が、その難燃性の効果を更に最大にするために、リン化合物と組み合わせて共力剤として使用可能であることを実証してきた。例えば、米国特許第6,547,992号明細書では、難燃性の共力剤として、ケイ素の酸素化合物、マグネシウム化合物、周期表の第2主族の金属の金属カーボネート、赤リン、亜鉛化合物、アルミニウム化合物、又はこれらの組み合わせ等の合成無機化合物の使用を開示しており、米国特許第6,716,899号明細書では、難燃性の共力剤として、有機リン含有化合物の使用を開示しており、米国特許第6,365,071号明細書では、難燃性の共力剤として、窒素含有化合物(例えば、メラミンシアヌレート、メラミンホスフェート、メラミンピロホスフェート、又はメラミンジボレート)の使用を開示しており、且つ、米国特許第6,255,371号明細書では、難燃性の共力剤として、リン酸の、メラミンとの又はメラミンの縮合生成物との反応生成物(例えば、メラミンポリホスフェート(MPP))の使用を開示している。
特に、欧州特許第1883081号明細書、並びにPCT特許国際公開第2009/047353号パンフレット及び国際公開第2010/094560号パンフレットではそれぞれ、電線及びケーブルの絶縁層及び/又は絶縁ジャケットの形成に有用である難燃性のエラストマー組成物を開示している。こうした開示においては、(i)ホスフィン酸の及び/又はジホスフィン酸の金属塩、(ii)窒素含有化合物(例えば、メラミンポリホスフェート)、及び(iii)無機化合物(例えば、ホウ酸亜鉛)の組み合わせが、好ましい難燃性のパッケージとして教示されている。又、韓国特許出願第2010038701号明細書では、有機ホスフィナート金属塩、メラミンシアヌレート、及び芳香族ホスフェートを含む、コポリエーテルエステルに有用である難燃性のパッケージを開示している。しかしながら、以下の例にて実証されるように、本出願人は、このような従来技術の難燃性のパッケージがコポリエーテルエステル組成物に使用される場合、難燃剤は、経時とともに表面に移動しブルーミングを引き起こす傾向があることを見出した。
従って、ブルーミングのない難燃性コポリエーテルエステル組成物を開発する必要が依然として存在する。
(a)少なくとも1つのコポリエーテルエステルと、(b)5〜35重量%の少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤と、(c)0.1〜20重量%の少なくとも1つの窒素含有化合物と、(d)0.1〜10重量%の少なくとも1つの芳香族ホスフェートと、(e)0.1〜10重量%の少なくとも1つのフェノキシ樹脂と、を含み、コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%であり、少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤が、式(I)
のホスフィナート、式(II)
のジスホスフィナート
(R1及びR2は、同一又は異なり、且つ、R1及びR2はそれぞれ、水素、直鎖型、分岐型、又は環状のC1〜C6アルキル基、又はC6〜C10アリールであり、R3は、直鎖型又は分岐型のC1〜C10アルキレン基、C6〜C10アリーレン基、C6〜C12アルキルアリーレン基、又はC6〜C12アリールアルキレン基であり、Mは、カルシウムイオン、アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アンチモンイオン、スズイオン、ゲルマニウムイオン、チタンイオン、鉄イオン、ジルコニウムイオン、セリウムイオン、ビスマスイオン、ストロンチウムイオン、マンガンイオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及びこれらの組み合わせから選択され、且つ、m、n、及びxはそれぞれ、同一又は異なる1〜4の整数である)及びこれらの組み合わせ又はポリマーからなる群から選択される少なくとも1つを含む、難燃性コポリエーテルエステル組成物が、本明細書において提供される。
(R1及びR2は、同一又は異なり、且つ、R1及びR2はそれぞれ、水素、直鎖型、分岐型、又は環状のC1〜C6アルキル基、又はC6〜C10アリールであり、R3は、直鎖型又は分岐型のC1〜C10アルキレン基、C6〜C10アリーレン基、C6〜C12アルキルアリーレン基、又はC6〜C12アリールアルキレン基であり、Mは、カルシウムイオン、アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アンチモンイオン、スズイオン、ゲルマニウムイオン、チタンイオン、鉄イオン、ジルコニウムイオン、セリウムイオン、ビスマスイオン、ストロンチウムイオン、マンガンイオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及びこれらの組み合わせから選択され、且つ、m、n、及びxはそれぞれ、同一又は異なる1〜4の整数である)及びこれらの組み合わせ又はポリマーからなる群から選択される少なくとも1つを含む、難燃性コポリエーテルエステル組成物が、本明細書において提供される。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の一実施形態においては、少なくとも1つのコポリエーテルエステルは、15〜95重量%、又は40〜95重量%、又は40〜90重量%のレベルで存在し、コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の更なる実施形態においては、少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤、R1及びR2はそれぞれ水素であり、又は、少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤は次亜リン酸アルミニウムである。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の更なる実施形態においては、少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤は、5〜30重量%又は7.5〜30重量%のレベルで存在し、コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の更なる実施形態においては、少なくとも1つの窒素含有化合物は、(i)メラミンシアヌレート、(ii)メラミンの縮合生成物、(iii)リン酸のメラミンとの反応生成物、及び(iv)リン酸のメラミンの縮合生成物との反応生成物からなる群から選択されるか、少なくとも1つの窒素含有化合物は、メラミンシアヌレートである。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の更なる実施形態においては、少なくとも1つの窒素含有化合物は、1〜15重量%又は2〜15重量%のレベルで存在し、コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の更なる実施形態においては、少なくとも1つの芳香族ホスフェートは、トリアルキルホスフェート、トリアリールホスフェート、トリアルキルアリールホスフェート、及びこれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択されるか、少なくとも1つの芳香族ホスフェートは、トリフェニルホスフェート、トリ(4−メチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4−ジターシャリブチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,6−ジターシャリブチルフェニル)ホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)(RDP)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)(BDP)、レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェート)(XDP)、ヒドロキノールビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)、4,4’−ビフェニルビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)、及びこれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の更なる実施形態においては、少なくとも1つのフェノキシ樹脂は、式(IV):
(nは、30〜100又は50〜90の整数である)の構造を有する。
難燃性コポリエーテルエステル組成物の更なる実施形態においては、少なくとも1つのフェノキシ樹脂は、0.1〜7.5重量%又は0.1〜5重量%のレベルで存在し、コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である。
前述の難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される少なくとも1つの構成部分を含む物品が本明細書において更に提供され、好ましくは、物品は、発動機付き車両部品及び電気/電子装置から選択される。一実施形態においては、物品は、絶縁電線及び絶縁ケーブルから選択され、且つ、好ましくは、絶縁電線及び絶縁ケーブルは、前述の難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される1つ又は複数の絶縁層及び/又は絶縁ジャケットを含む。
本開示によれば、2つの特定の終点が与えられた範囲の場合、その範囲は、2つの特定の終点の範囲内にあるいかなる値、及び2つの終点のいずれかに等しい又はおよそ等しいいかなる値をも含むことを理解されたい。
(a)少なくとも1つのコポリエーテルエステルと、
(b)約5〜35重量%の少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤と、
(c)約0.1〜20重量%の少なくとも1つの窒素含有化合物と、
(d)約0.1〜10重量%の少なくとも1つの芳香族ホスフェートと、
(e)約0.1〜10重量%の少なくとも1つのフェノキシ樹脂と、
を含む難燃性コポリエーテルエステル組成物が、本明細書において開示される。
(b)約5〜35重量%の少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤と、
(c)約0.1〜20重量%の少なくとも1つの窒素含有化合物と、
(d)約0.1〜10重量%の少なくとも1つの芳香族ホスフェートと、
(e)約0.1〜10重量%の少なくとも1つのフェノキシ樹脂と、
を含む難燃性コポリエーテルエステル組成物が、本明細書において開示される。
本明細書において開示される組成物への使用に適切なコポリエーテルエステルは、エステル結合を介して頭尾結合した複数の繰り返し長鎖エステル単位と繰り返し短鎖エステル単位を有するコポリマーであることができ、長鎖エステル単位は、式(I):
によって表され、且つ、短鎖エステル単位は、式(II):
によって表され、式中、
Gは、約400〜6000の数平均分子量を有するポリ(アルキレンオキシド)グリコールから末端の水酸基を除いた後に残る2価の基であり、
Rは、約300以下の数平均分子量を有するジカルボン酸からカルボキシル基を除いた後に残る2価の基であり、
Dは、約250以下の数平均分子量を有するグリコールから水酸基を除いた後に残る2価の基であり、且つ、少なくとも1つのコポリエーテルエステルは、約1〜85重量%の繰り返し長鎖エステル単位と、約15〜99重量%の繰り返し短鎖エステル単位と、を含む。
Gは、約400〜6000の数平均分子量を有するポリ(アルキレンオキシド)グリコールから末端の水酸基を除いた後に残る2価の基であり、
Rは、約300以下の数平均分子量を有するジカルボン酸からカルボキシル基を除いた後に残る2価の基であり、
Dは、約250以下の数平均分子量を有するグリコールから水酸基を除いた後に残る2価の基であり、且つ、少なくとも1つのコポリエーテルエステルは、約1〜85重量%の繰り返し長鎖エステル単位と、約15〜99重量%の繰り返し短鎖エステル単位と、を含む。
一実施形態においては、本明細書において開示される組成物に使用されるコポリエーテルエステルは、約5〜80重量%の繰り返し長鎖エステル単位と、約20〜95重量%の繰り返し短鎖エステル単位と、を含む。
更なる実施形態においては、本明細書において開示される組成物に使用されるコポリエーテルエステルは、約10〜75重量%の繰り返し長鎖エステル単位と、約25〜90重量%の繰り返し短鎖エステル単位と、を含む。
更なる実施形態においては、本明細書において開示される組成物に使用されるコポリエーテルエステルは、約40〜75重量%の繰り返し長鎖エステル単位と、約25〜60重量%の繰り返し短鎖エステル単位と、を含む。
本明細書において使用される場合、「長鎖エステル単位」という用語は、長鎖グリコールのジカルボン酸との反応生成物を意味する。適切な長鎖グリコールは、末端の水酸基、並びに、約400〜6000又は約600〜3000の数平均分子量を有するポリ(アルキレンオキシド)グリコールであり、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(トリメチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、これらのアルキレンオキシドのコポリマーグリコール、及びエチレンオキシドでキャップされたポリ(プロピレンオキシド)グリコール等のブロックコポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。又、本明細書において使用される長鎖グリコールは、前述のグリコールの2つ以上の組み合わせであることができる。一実施形態においては、本明細書において使用されるポリ(アルキレンオキシド)グリコールは、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールである。
本明細書において使用される場合、「短鎖エステル単位」という用語は、低分子量グリコール又はそのエステル形成性誘導体の、ジカルボン酸との反応生成物を意味する。適切な低分子量グリコールは、約250以下、又は約10〜250、又は約20〜150、又は約50〜100の数平均分子量を有するものであり、脂肪族ジヒドロキシ化合物、脂環式ジヒドロキシ化合物、及び芳香族ジヒドロキシ化合物(ビスフェノールを含む)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。一実施形態においては、本明細書において使用される低分子量グリコールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソブチレングリコール、1,4−テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、ジヒドロキシシクロヘキサン、シクロヘキサンジメタノール、レゾルシノール、ヒドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタレン等の、2〜15個の炭素原子を有するジヒドロキシ化合物である。更なる実施形態においては、本明細書において使用される低分子量グリコールは、2〜8個の炭素原子を有するジヒドロキシ化合物である。更なる実施形態においては、本明細書において使用される低分子量グリコールは、1,4−テトラメチレングリコールである。本明細書において有用であるビスフェノールとしては、ビス(p−ヒドロキシ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、及びこれらの2つ以上の混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において有用である低分子量グリコールのエステル形成性誘導体としては、エチレングリコールのエステル形成性誘導体(例えば、エチレンオキシド又は炭酸エチレン)又はレゾルシノールのエステル形成性誘導体(例えば、レゾルシノールジアセテート)等の、前述の低分子量グリコールから誘導されたものが挙げられる。本明細書において使用される場合、数平均分子量の制限は、低分子量グリコールのみに関連する。従って、又、グリコールのエステル形成性誘導体であり、且つ、250を超える数平均分子量を有する化合物は、対応するグリコールが、約250以下の数平均分子量を有する場合に、本明細書において使用することができる。
前述の長鎖グリコール又は低分子量グリコールとの反応に有用である「ジカルボン酸」は、低分子量(即ち、約300以下、又は約10〜300、又は約30〜200、又は約50〜100の数平均分子量)の脂肪族、脂環式、又は芳香族のジカルボン酸である。
本明細書において使用される「脂肪族ジカルボン酸」という用語は、飽和した炭素原子にそれぞれ結合した2つのカルボキシル基を有するカルボン酸を意味する。カルボキシル基が結合した炭素原子が飽和し、且つ、環に存在する場合、この酸は、「脂環式ジカルボン酸」と称される。本明細書において使用される「芳香族ジカルボン酸」という用語は、芳香族環構造において炭素原子にそれぞれ結合した2つのカルボキシル基を有するジカルボン酸を意味する。芳香族ジカルボン酸における両方の機能性カルボキシル基は、同一の芳香環に結合している必要はない。2つ以上の芳香環が存在する場合、脂肪族又は芳香族の2価の基、又は、−O−又は−SO2−等の2価の基によって、芳香環は結合されることができる。
本明細書において有用である脂肪族又は脂環式のジカルボン酸としては、セバシン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、グルタル酸、4−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、2−エチルスベリン酸、シクロペンタンジカルボン酸、デカヒドロ−1,5−ナフチレンジカルボン酸、4,4’−ビシクロヘキシルジカルボン酸、デカヒドロ−2,6−ナフチレンジカルボン酸、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル)カルボン酸、3,4−フランジカルボン酸、及びこれらの2つ以上の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。一実施形態においては、本明細書において使用されるジカルボン酸は、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、及びこれらの2つ以上の組み合わせから選択される。
本明細書において有用である芳香族ジカルボン酸としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、二安息香酸、2つのベンゼン核を有するジカルボン酸化合物(ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、p−オキシ−1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、又は4,4’−スルフォニル二安息香酸等)、及び、前述の芳香族ジカルボン酸のC1〜C12アルキル及び環置換誘導体(これらのハロ、アルコキシ、及びアリール誘導体等)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。又、本明細書において有用である芳香族ジカルボン酸は、例えば、p−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸等のヒドロキシ酸であることができる。
本明細書において開示される組成物の一実施形態においては、コポリエーテルエステル成分を形成するために使用されるジカルボン酸は、芳香族ジカルボン酸から選択されることができる。更なる実施形態においては、ジカルボン酸は、約8〜16個の炭素原子を有する芳香族ジカルボン酸から選択されることができる。更なる実施形態においては、ジカルボン酸は、テレフタル酸単独、又は、テレフタル酸のフタル酸及び/又はイソフタル酸との混合物であることができる。
更に、又、本明細書において有用であるジカルボン酸としては、ジカルボン酸の機能的な均等物を挙げることができる。コポリエーテルエステルの形成において、ジカルボン酸の機能的な均等物は、実質的にジカルボン酸と同一の方式で、前述の長鎖グリコール及び低分子量グリコールと反応する。ジカルボン酸の有用である機能的な均等物としては、酸ハロゲン化物及び無水物等の、ジカルボン酸のエステル誘導体及びエステル形成性誘導体が挙げられる。本明細書において使用される場合、数平均分子量の制限は、その機能的な均等物(そのエステル誘導体又はエステル形成性誘導体等)ではなく、対応するジカルボン酸にのみに関連する。従って、又、ジカルボン酸の機能的な均等物であり、且つ、300を超える数平均分子量を有する化合物は、対応するジカルボン酸が、約300以下の数平均分子量を有する場合に、本明細書において使用することができる。更に、又、ジカルボン酸は、本明細書において開示される組成物において、コポリエーテルエステル形成及びコポリエーテルエステルの使用を実質的に妨げることがない任意の置換基又はこれらの組み合わせを含むことができる。
本明細書において開示される組成物のコポリエーテルエステル成分の形成に使用される長鎖グリコールは、2つ以上の長鎖グリコールの混合物であることができる。同様に、又、コポリエーテルエステル成分の形成に使用される低分子量グリコール及びジカルボン酸は、それぞれ、2つ以上の低分子量グリコールの混合物、及び2つ以上のジカルボン酸の混合物であることができる。好ましい実施形態においては、前述の式(I)及び(II)におけるRによって表される基の少なくとも約70モル%が、1,4−フェノレン基であり、且つ、前述の式(II)におけるDによって表される基の少なくとも70モル%が、1,4−ブチレン基である。2つ以上のジカルボン酸が、コポリエーテルエステルの形成に使用される場合、テレフタル酸とイソフタル酸の混合物を使用することが好ましく、一方、2つ以上の低分子量グリコールが使用される場合、1,4−テトラメチレングリコールとヘキサメチレングリコールの混合物を使用することが好ましい。
又、本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物に含まれる少なくとも1つのコポリエーテルエステルは、2つ以上のコポリエーテルエステルのブレンド物であることができる。ブレンド物に含まれるコポリエーテルエステルは、個々に、短鎖及び長鎖のエステル単位に対して、前述で開示された重量パーセントの規定を満たす必要はない。しかしながら、2つ以上のコポリエーテルエステルのブレンド物は、加重平均に基づいて、コポリエーテルエステルに対して、前述の値に従わなければならない。例えば、2つのコポリエーテルエステルの当量を含むブレント物においては、ブレンド物中の約45重量%の短鎖エステル単位の加重平均に対して、一方のコポリエーテルエステルは、約10重量%の短鎖エステル単位を含むことができ、且つ、他方のコポリエーテルエステルは、約80重量%の短鎖エステル単位を含むことができる。
一実施形態においては、本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物に含まれる少なくとも1つのコポリエーテルエステル成分は、テレフタル酸のエステル、イソフタル酸のエステル、及びこれらの混合物から選択されるジカルボン酸エステルの、1,4−テトラメチレングリコールである低分子量グリコール、及びポリ(テトラメチレンエーテル)グリコール又はエチレンオキシドでキャップされたプロピレンオキシドグリコールである長鎖グリコールとの共重合によって得られる。更なる実施形態においては、少なくとも1つのコポリエーテルエステルは、テレフタル酸のエステル(例えば、テレフタル酸ジメチル)の、1,4−テトラメチレングリコール及びポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールとの共重合によって得られる。
本明細書において開示される組成物に有用であるコポリエーテルエステルは、従来のエステル交換反応を用いることによるなどの、当業者に周知である任意の適切な方法によって、生成可能である。
一実施形態においては、この方法は、触媒の存在下にて、ポリ(アルキレンオキシド)グリコール及びモル過剰の低分子量グリコール(例えば、1,4−テトラメチレングリコール)とともに、ジカルボン酸エステル(例えば、テレフタル酸ジメチル)を加熱することを伴い、その後、交換反応によって形成されるメタノールを留去し、メタノールの放出が完了するまで、加熱を継続する。温度及び触媒の種類の選択、並びに、使用する低分子量グリコールの量に応じて、数分から数時間以内で、重合は完了することができ、低分子量のプレポリマーの形成をもたらす。又、このようなプレポリマーは、例えば、ランダム化が起こるまで、触媒の存在下にて長鎖グリコールを短鎖エステルホモポリマー又はコポリマーと反応させることによるなどの、いくつかの交互エステル化法、又は、エステル交換法によって、調製可能である。短鎖エステルホモポリマー又はコポリマーは、ジメチルエステル(例えば、テレフタル酸ジメチル)と、前述の低分子量グリコール(例えば、1,4−テトラメチレングリコール)との間の、又は、遊離酸(例えば、テレフタル酸)と、グリコールアセテート(例えば、1,4−ブタンジオールジアセテート)との間のエステル交換によって調製可能である。或いは、短鎖エステルホモポリマー又はコポリマーは、適当な酸(例えば、テレフタル酸)、無水物(例えば、無水フタル酸)、又は酸塩化物(例えば、テレフタル酸塩化物)と、グリコール(例えば、1,4−テトラメチレングリコール)との直接エステル化によって調製可能である。又は、短鎖エステルホモポリマー又はコポリマーは、ジカルボン酸の環状エーテル又はカーボネートとの反応などの、その他の適切なプロセスによって調製可能である。
更に、前述で得られたプレポリマーは、過剰の低分子量グリコールを蒸留することによって高分子量コポリエーテルエステルに変換可能である。こうしたプロセスは、「重縮合」として知られている。更なるエステル交換が、重縮合プロセスの際に生じて、分子量を増加させ、且つ、コポリエーテルエステル単位の配列をランダム化させる。一般的に、最良の結果を得るために、重縮合は、酸化防止剤(1,6−ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオンアミド]−ヘキサン又は1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス[3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル]ベンゼンなど)の存在下にて、約2時間未満で、約1mmHg未満の圧力、約240〜260℃の温度で、実施されることができる。起こり得る不可逆的な熱分解を伴う高温での過剰な保持時間を回避するために、エステル交換反応においては触媒を使用することが有利である。多様な触媒が本明細書において使用可能であり、有機チタン酸塩(チタン酸テトラブチル単独、又は、酢酸マグネシウム又は酢酸カルシウムと組み合わせてなど)、チタン酸塩複合体(アルカリ又はアルカリ土類金属アルコキシド及びチタン酸エステルから誘導されるものなど)、無機チタン酸塩(チタン酸ランタンなど)、酢酸カルシウム/三酸化アンチモン混合物、リチウム及びマグネシウムアルコキシド、第一スズ触媒、及びこれらの2つ以上の混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
又、本明細書において開示される組成物に有用であるコポリエーテルエステルは、Hytrel(登録商標)の商標名で、E.I.du Pont de Nemours and Company(米国)(以降「DuPont」)から市販として入手可能である。
本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物の総重量に基づいて、少なくとも1つのコポリエーテルエステルは、約25〜95重量%、又は約40〜95重量%、又は約40〜90重量%のレベルで存在することができる。
本明細書において開示される組成物への使用に適切なハロゲン非含有難燃剤は、式(I)
のホスフィナート、式(II)
のジスホスフィナート
(式中、R1及びR2は、同一又は異なり、且つ、R1及びR2はそれぞれ、水素、直鎖型、分岐型、又は環状のC1〜C6アルキル基、又はC6〜C10アリール基であり、R3は、直鎖型又は分岐型のC1〜C10アルキレン基、C6〜C10アリーレン基、C6〜C12アルキルアリーレン基、又はC6〜C12アリールアルキレン基であり、Mは、カルシウムイオン、アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アンチモンイオン、スズイオン、ゲルマニウムイオン、チタンイオン、鉄イオン、ジルコニウムイオン、セリウムイオン、ビスマスイオン、ストロンチウムイオン、マンガンイオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及びこれらの組み合わせから選択され、m、n、及びxはそれぞれ、同一又は異なる1〜4の整数である)及びこれらの組み合わせ又はポリマーから選択されることができる。好ましくは、R1及びR2は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、及びフェニルから、独立して選択されることができ、R3は、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチレン、n−オクチレン、n−ドデシレン、フェニレン、ナフチレン、メチルフェニレン、エチルフェニレン、tert−ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレン、tert−ブチルナフチレン、フェニルメチレン、フェニルエチレン、フェニルプロピレン、及びフェニルブチレンから選択されることができ、Mは、アルミニウム及び亜鉛イオンから選択されることができる。より好ましくは、本明細書において使用されるホスフィナートは、アルミニウムメチルエチルホスフィナート、アルミニウムジエチルホスフィナート、及びこれらの組み合わせから選択されることができる。
(式中、R1及びR2は、同一又は異なり、且つ、R1及びR2はそれぞれ、水素、直鎖型、分岐型、又は環状のC1〜C6アルキル基、又はC6〜C10アリール基であり、R3は、直鎖型又は分岐型のC1〜C10アルキレン基、C6〜C10アリーレン基、C6〜C12アルキルアリーレン基、又はC6〜C12アリールアルキレン基であり、Mは、カルシウムイオン、アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アンチモンイオン、スズイオン、ゲルマニウムイオン、チタンイオン、鉄イオン、ジルコニウムイオン、セリウムイオン、ビスマスイオン、ストロンチウムイオン、マンガンイオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及びこれらの組み合わせから選択され、m、n、及びxはそれぞれ、同一又は異なる1〜4の整数である)及びこれらの組み合わせ又はポリマーから選択されることができる。好ましくは、R1及びR2は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、及びフェニルから、独立して選択されることができ、R3は、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチレン、n−オクチレン、n−ドデシレン、フェニレン、ナフチレン、メチルフェニレン、エチルフェニレン、tert−ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレン、tert−ブチルナフチレン、フェニルメチレン、フェニルエチレン、フェニルプロピレン、及びフェニルブチレンから選択されることができ、Mは、アルミニウム及び亜鉛イオンから選択されることができる。より好ましくは、本明細書において使用されるホスフィナートは、アルミニウムメチルエチルホスフィナート、アルミニウムジエチルホスフィナート、及びこれらの組み合わせから選択されることができる。
本明細書において有用なハロゲン非含有難燃剤は又、Exolit(商標)OPの商標名で、Clariant(スイス連邦)から市販として入手することができる。
更なる実施形態においては、本明細書において使用されるハロゲン非含有難燃剤は、次亜リン酸アルミニウムであり、Phoslite(商標)IP−Aの商標名で、Italmatch Chemicals(伊国)から市販として入手することができる。
本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物の総重量に基づいて、少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤は、約5〜35重量%、又は約5〜30重量%、又は約7.5〜30重量%のレベルで存在することができる。
本明細書において使用される窒素含有化合物は、例えば、米国特許第6,365,071号明細書及び米国特許第7,255,814号明細書に記載のものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
一実施形態においては、本明細書において使用される窒素含有化合物は、メラミン、ベンゾグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アラントイン、グリコウリル(glycouril)、ジシアンジアミド、グアニジン、カルボジイミド、及びこれらの誘導体から選択される。
更なる実施形態においては、本明細書において使用される窒素含有化合物は、メラミン誘導体から選択されることができ、(i)メラミンシアヌレート(ii)メラミンの縮合生成物、(iii)リン酸のメラミンとの反応生成物、及び(iv)リン酸のメラミンの縮合生成物との反応生成物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。適切な縮合生成物としては、メレム、メラム、メロン、及びより高分子量の誘導体、並びにこれらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。メラミンの縮合生成物は、任意の適切な方法(例えば、PCT特許国際公開第96/16948号パンフレットに記載のもの)によって生成可能である。リン酸のメラミンとの反応生成物、又は、リン酸のメラミンの縮合生成物との反応生成物は、本明細書においては、メラミンのリン酸との反応、又は、メラミンの縮合生成物(例えば、メレム、メラム、又はメロン)のリン酸との反応によって生成する化合物であることを理解されたい。例としては、例えば、PCT特許国際公開第98/39306号パンフレットに記載の、ジメラミンホスフェート、ジメラミンピロホスフェート、メラミンホスフェート、メラミンポリホスフェート、メラミンピロホスフェート、メラミンポリホスフェート、メラムポリホスフェート、メロンポリホスフェート、及びメレムポリホスフェートが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更なる実施形態においては、本明細書において使用される少なくとも1つの窒素含有化合物は、メラミンホスフェート及びメラミンシアヌレートから選択される。更なる実施形態においては、本明細書において使用される少なくとも1つの窒素含有化合物は、メラミンシアヌレートである。
本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物の総重量に基づいて、少なくとも1つの窒素含有化合物は、約0.1〜20重量%、又は約1〜15重量%、又は約2〜15重量%のレベルで存在することができる。
本明細書において使用される芳香族ホスフェートは、以下の一般式(III):
によって表すことができる。
式(III)においては、nは、0以上の整数を示し、且つ、化合物は、異なるnの整数を有する混合物であることができる。k及びmはそれぞれ、0〜2の整数を示し、且つ、(k+m)は、0〜2の整数である。好ましくは、k及びmはそれぞれ、0又は1の整数であり、より好ましくは、k及びmは両方とも1である。式(III)におけるAr1、Ar2、Ar3、及びAr4は、同一又は異なり、且つ、それぞれは、フェニル基、又は、ハロゲンを含まない有機残基によって置換されるフェニル基を表す。これらの特定の例としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ナフチル基、インデニル基、アントリル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。好ましいものは、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、及びナフチル基であり、より好ましいものは、フェニル基、トリル基、及びキシリル基である。最終的に、式(III)におけるXは、以下:
のいずれかを表す。
これらにおいては、R2〜R9は、同一又は異なり、且つ、それぞれは、水素原子、又は、1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表す。1〜5個の炭素原子を有するアルキル基の特定の例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等である。これらにとって、好ましいものは、水素原子、メチル基、及びエチル基であり、より好ましいものは、水素原子である。Yは、直接結合、O、S、SO2、C(CH3)2、CH2、又はCHPh(Phはフェニル基を表す)を表す。
本明細書において使用される例示的な芳香族ホスフェートとしては、トリアリールホスフェート(例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート)及びトリアルキルアリールホスフェート(例えば、オクチルジフェニルホスフェート)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。好ましくは、本明細書において使用される芳香族ホスフェートは、トリフェニルホスフェート、トリ(4−メチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4−ジターシャリブチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,6−ジターシャリブチルフェニル)ホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)(RDP)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)(BDP)、レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェート)(XDP)、ヒドロキノールビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)、4,4’−ビフェニルビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)等から選択される。
本明細書において使用される芳香族ホスフェートは又、PX−200(レゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)、CAS番号:139189−30−3)、又は、PX−202(4,4’−ビフェニルビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)、CAS番号:147263−99−8)の商標名で、Daihachi Chemical Industry Co.,Ltd.(日本)から市販として入手することができる。
本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物の総重量に基づいて、少なくとも1つの芳香族ホスフェートは、約0.1〜10重量%、又は約0.1〜7.5重量%、又は約0.1〜5重量%のレベルで存在することができる。
本明細書において使用されるフェノキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンの高分子量の熱可塑性縮合生成物、及びこの誘導体である。一実施形態においては、本明細書において使用されるフェノキシ樹脂は、以下の基本式(IV)
を有する。
式(IV)中、nは、30〜100又は50〜90の整数である。
又、本明細書において使用されるフェノキシ樹脂は、Phenotohto(商標)YP−50、Phenotohto(商標)YP−50S、Phenotohto(商標)YP−55、Phenotohto(商標)YP−70、又はFX280の商標名で、Tohto Kasei Co.,Ltd.(日本)から、又は、JER1256、JER4250、又はJER4275の商標名で、Japan Epoxy Resins Co.,Ltd.(日本)から、又は、PKHB、PKHC、PKHH、PKHJ、PKFE、PKHP−200、PKHP−80、PKHB−100、又はPKHB−300の商標名で、InChem Corporation(米国)から、市販として入手することができる。
本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物の総重量に基づいて、少なくとも1つのフェノキシ樹脂は、約0.1〜10重量%、又は約0.1〜7.5重量%、又は約0.1〜5重量%のレベルで存在することができる。
本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物は、更に、着色剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、潤滑剤、強靭化剤、衝撃改質剤、補強剤、粘性調整剤、核形成剤、可塑剤、離型剤、引掻き性及び傷性改質剤、衝撃改質剤、乳化剤、色素、光学的光沢剤、帯電防止剤、賦形剤、及びこれらの2つ以上の組み合わせなどのその他の添加剤を含むことができる。適切な賦形剤は、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、滑石、カーボンブラック、及びこれらの2つ以上の組み合わせから選択されることができる。本明細書において開示される組成物の総重量に基づいて、こうした更なる添加剤(複数可)は、約0.01〜20重量%、又は約0.01〜10重量%、又は約0.2〜5重量%、又は約0.5〜2重量%のレベルで存在することができる。
本明細書において開示されるコポリエーテルエステル組成物は、溶融混合されたブレンド物であり、この場合、ブレンド物が1つにまとまった統一物を形成するように、ポリマー成分の全ては、互いの中でよく分散され、且つ、非ポリマー成分の全ては、ポリマーマトリックス中で均一に分散され、且つ、ポリマーマトリックスで固定される。任意の溶融混合方法を用いて、本明細書において開示される組成物のポリマー成分及び非ポリマー成分を組み合わせることができる。
背景技術のセクションに記載されるように、非ハロゲン難燃性添加剤(non−halogen flame additive)が、コポリエーテルエステル組成物に使用される場合、難燃性添加剤は、最終生成物の表面に移動する場合が多い。PCT特許国際公開第2011/120225号パンフレットでは、熱可塑性ポリウレタンエラストマーにおいて、液体のホスフェート(BDP又はRDPなど)の代わりに個体のホスフェート(XDP又はレゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)など)を添加することで、ブルーミングの課題を解決することができることを教示している。しかしながら、以下に示される例によって実証されるように、コポリエーテルエステルにおいては、レゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)を添加しても、ブルーミングを防止できていない。一方、フェノキシ樹脂を添加することで、ブルーミングの課題を解決することができることが分かっている。
本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される1つ又は複数の構成部品を含む物品が、本明細書において更に開示され、この場合、この物品としては、発動機付き車両、電気/電子装置、家具、履物、屋根構造、アウトドア用衣料、水管理システム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
一実施形態においては、物品は、発動機付き車両から選択される。このような実施形態においては、本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物を使用して、空気ダクト、等速ジョイント(CVJ)ブーツ等などの構成部品を形成することができる。
更なる実施形態においては、物品は、電気/電子装置から選択される。このような実施形態においては、本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物を使用して、電線及びケーブル用の絶縁層又は絶縁ジャケットを形成することができる。より具体的には、物品は、本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される絶縁層及び/又は絶縁ジャケットを含む、電線及びケーブルから選択されることができる。例えば、物品は、2つ又は3つの導電性コアと、それぞれ導電性コアの1つを覆う2つ又は3つの絶縁層と、任意選択により導電性コア及び絶縁層を覆う絶縁ジャケットと、を含む絶縁電線又は絶縁ケーブルであることができ、この場合、絶縁層及び/又は絶縁ジャケットは、本明細書において開示される難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される。
材料:
・コポリエーテルエステル−1:Hytrel(登録商標)3078の商標名で、DuPontから入手されるコポリエーテルエステルエラストマー
・コポリエーテルエステル−2:Hytrel(登録商標)G4074の商標名で、DuPontから入手されるコポリエーテルエステルエラストマー
・AO−1:Irganox(商標)1010の商標名で、BASF(独国)から入手されるヒンダードフェノール系酸化防止剤
・AO−2:Irgafos(商標)168の商標名で、BASFから入手されるトリスアリール亜リン酸塩加工安定化剤
・FR:60重量%の次亜リン酸アルミニウム(Phoslite(商標)IP−Aの商標名で、Italmatchから入手される)と、40重量%のコポリエーテルエステル(Hytrel(登録商標)3078の商標名で、DuPontから入手される)と、を含む難燃性マスターバッチ
・MC:JLS−MC15の商標名で、Hangzhou JLS Flame Retardants Chemical Co.,Ltd.(中国)から入手されるメラミンシアヌレート
・芳香族ホスフェート:PX−200の商標名で、Daihachi Chemical Industry Co.,Ltd.(日本)から入手されるレゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)
・フェノキシ:PKHBの商標名で、InChem Corporation(米国)から入手されるフェノキシ樹脂
・コポリエーテルエステル−1:Hytrel(登録商標)3078の商標名で、DuPontから入手されるコポリエーテルエステルエラストマー
・コポリエーテルエステル−2:Hytrel(登録商標)G4074の商標名で、DuPontから入手されるコポリエーテルエステルエラストマー
・AO−1:Irganox(商標)1010の商標名で、BASF(独国)から入手されるヒンダードフェノール系酸化防止剤
・AO−2:Irgafos(商標)168の商標名で、BASFから入手されるトリスアリール亜リン酸塩加工安定化剤
・FR:60重量%の次亜リン酸アルミニウム(Phoslite(商標)IP−Aの商標名で、Italmatchから入手される)と、40重量%のコポリエーテルエステル(Hytrel(登録商標)3078の商標名で、DuPontから入手される)と、を含む難燃性マスターバッチ
・MC:JLS−MC15の商標名で、Hangzhou JLS Flame Retardants Chemical Co.,Ltd.(中国)から入手されるメラミンシアヌレート
・芳香族ホスフェート:PX−200の商標名で、Daihachi Chemical Industry Co.,Ltd.(日本)から入手されるレゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)
・フェノキシ:PKHBの商標名で、InChem Corporation(米国)から入手されるフェノキシ樹脂
比較例CE1及び実施例E1
比較例及び実施例のそれぞれにおいて、コポリエーテルエステル組成物樹脂を以下の通り調製した。適当な量のコポリエーテルエステル、難燃剤、及びその他の添加剤を、乾燥、予備混合し、ZSK26二軸押し出し成形機(Coperion Werner&Pfleiderer GmbH&Co.,独国より購入)にて、押し出し成形機温度を190〜210℃、押し出し成形速度を300rpm、及び処理量を20kg/時間に設定し、溶融ブレンドした。
比較例及び実施例のそれぞれにおいて、コポリエーテルエステル組成物樹脂を以下の通り調製した。適当な量のコポリエーテルエステル、難燃剤、及びその他の添加剤を、乾燥、予備混合し、ZSK26二軸押し出し成形機(Coperion Werner&Pfleiderer GmbH&Co.,独国より購入)にて、押し出し成形機温度を190〜210℃、押し出し成形速度を300rpm、及び処理量を20kg/時間に設定し、溶融ブレンドした。
それぞれの実施例において、絶縁導線を、前述で得られた樹脂を使用して調製し、この場合、絶縁導線はそれぞれ、円形断面及び約2mmの直径を有し、且つ、絶縁導線はそれぞれ、コポリエーテルエステル組成物からなる絶縁ジャケット、及び、91撚り銅線からなる包囲導電性コアを有した。UL1581に従って、このように調製した絶縁導線の可燃性(VW−1)、引張り強度、及び極限伸びを測定し、以下の表1に結果をまとめる。
それぞれの実施例において、100×100×2mmの成形プラークを、成形機の温度を190〜210℃、及び、成形物の温度を50℃に設定し、射出成形により調製した。次いで、成形プラークの硬度をISO868に準拠して測定し、表1に結果をまとめる。
最終的に、それぞれの実施例における成形プラークは、3日間、65℃及び95%の相対湿度(RH)に設定された環境制御チャンバにて調整された。その後、調整した成形プラークを、ブルーミングについて視覚的に検査した。
この結果は、非ハロゲン難燃性添加剤(non−halogen flame additive)が、コポリエーテルエステル組成物に使用される場合、難燃性添加剤は、最終生成物の表面に移動する場合が多いことを、実証している。しかしながら、フェノキシ樹脂を添加することで、ブルーミングの課題を解決することができることが分かる。更に、コポリエーテルエステル組成物を使用して絶縁ジャケットを形成する場合、そのVW−1可燃性評価(UL1581に準拠する)は、又、フェノキシ樹脂を添加することで向上する。
Claims (11)
- 難燃性コポリエーテルエステル組成物であって、
(a)少なくとも1つのコポリエーテルエステルと、
(b)5〜35重量%の少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤と、
(c)0.1〜20重量%の少なくとも1つの窒素含有化合物と、
(d)0.1〜10重量%の少なくとも1つの芳香族ホスフェートと、
(e)0.1〜10重量%の少なくとも1つのフェノキシ樹脂と、
を含み、コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%であり、
前記少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤が、式(I)
(R1及びR2は、同一又は異なり、且つ、R1及びR2はそれぞれ、水素、直鎖型、分岐型、又は環状のC1〜C6アルキル基、又はC6〜C10アリールであり、R3は、直鎖型又は分岐型のC1〜C10アルキレン基、C6〜C10アリーレン基、C6〜C12アルキルアリーレン基、又はC6〜C12アリールアルキレン基であり、Mは、カルシウムイオン、アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アンチモンイオン、スズイオン、ゲルマニウムイオン、チタンイオン、鉄イオン、ジルコニウムイオン、セリウムイオン、ビスマスイオン、ストロンチウムイオン、マンガンイオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及びこれらの組み合わせから選択され、且つ、m、n、及びxはそれぞれ、同一又は異なる1〜4の整数である)、及びこれらの組み合わせ又はこれらのポリマーからなる群から選択される少なくとも1つを含む、難燃性コポリエーテルエステル組成物。 - 前記少なくとも1つのコポリエーテルエステルは、15〜95重量%、又は40〜95重量%、又は40〜90重量%のレベルで存在し、前記コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である、請求項1に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物。
- 前記少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤において、R1及びR2はそれぞれ水素であり、又は、前記少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤は次亜リン酸アルミニウムである、請求項1又は2に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物。
- 前記少なくとも1つのハロゲン非含有難燃剤は、5〜30重量%又は7.5〜30重量%のレベルで存在し、前記コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物。
- 前記少なくとも1つの窒素含有化合物は、(i)メラミンシアヌレート、(ii)メラミンの縮合生成物、(iii)リン酸とメラミンとの反応生成物、及び(iv)リン酸とメラミンの縮合生成物との反応生成物からなる群から選択される、又は、前記少なくとも1つの窒素含有化合物は、メラミンシアヌレートである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物。
- 前記少なくとも1つの窒素含有化合物は、1〜15重量%又は2〜15重量%のレベルで存在し、前記コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物。
- 前記少なくとも1つの芳香族ホスフェートは、トリアルキルホスフェート、トリアリールホスフェート、トリアルキルアリールホスフェート、及びこれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、又は、前記少なくとも1つの芳香族ホスフェートは、トリフェニルホスフェート、トリ(4−メチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4−ジターシャリブチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,6−ジターシャリブチルフェニル)ホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)(RDP)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)(BDP)、レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェート)(XDP)、ヒドロキノールビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシノールビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)、4,4’−ビフェニルビス−(ジ−2,6−ジメチルフェニルホスフェート)、及びこれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物。
- 前記少なくとも1つのフェノキシ樹脂は、0.1〜7.5重量%又は0.1〜5重量%のレベルで存在し、前記コポリエーテルエステル組成物の全成分の総重量%は総計で100重量%である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される少なくとも1つの構成部品を含む物品であって、好ましくは、発動機付き車両部品及び電気/電子装置から選択される物品。
- 前記物品は、絶縁電線及び絶縁ケーブルから選択され、且つ、好ましくは、前記絶縁電線及び絶縁ケーブルは、請求項1〜9のいずれか一項に記載の難燃性コポリエーテルエステル組成物から形成される1つ又は複数の絶縁層及び/又は絶縁ジャッケトを含む、請求項10に記載の物品。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN2011104029999A CN103146152A (zh) | 2011-12-07 | 2011-12-07 | 阻燃的共聚醚酯组合物及包含其的制品 |
CN201110402999.9 | 2011-12-07 | ||
PCT/US2012/066476 WO2013085724A1 (en) | 2011-12-07 | 2012-11-24 | Flame-retardant copolyetherester composition and articles comprising the same |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015501866A true JP2015501866A (ja) | 2015-01-19 |
Family
ID=52305477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014545929A Pending JP2015501866A (ja) | 2011-12-07 | 2012-11-24 | 難燃性コポリエーテルエステル組成物、及びこれを含む物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015501866A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020526886A (ja) * | 2017-07-14 | 2020-08-31 | デュポン ポリマーズ インコーポレイテッド | 低煙火炎低減ケーブル |
CN114957987A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-08-30 | 华润化学材料科技股份有限公司 | 一种阻燃性抗静电母粒及其制备方法与应用 |
-
2012
- 2012-11-24 JP JP2014545929A patent/JP2015501866A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020526886A (ja) * | 2017-07-14 | 2020-08-31 | デュポン ポリマーズ インコーポレイテッド | 低煙火炎低減ケーブル |
JP7406481B2 (ja) | 2017-07-14 | 2023-12-27 | デュポン ポリマーズ インコーポレイテッド | 低煙火炎低減ケーブル |
CN114957987A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-08-30 | 华润化学材料科技股份有限公司 | 一种阻燃性抗静电母粒及其制备方法与应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015507029A (ja) | 難燃性コポリエーテルエステル組成物、及びこれを含む物品 | |
JP5440781B2 (ja) | 絶縁電線および電子機器でのその使用 | |
JP6721632B2 (ja) | 向上した絶縁抵抗を有するハロゲンを含まない難燃性の熱可塑性エラストマー組成物 | |
US20120305287A1 (en) | Fire-retardant copolyetherester composition and articles comprising the same | |
TW201141941A (en) | Polybutylene terephthalate resin composition | |
KR101190971B1 (ko) | 난연성이 우수한 전선피복용 친환경 난연 열가소성 코폴리에테르에스테르 엘라스토머 복합수지 조성물 | |
US20120308819A1 (en) | Fire-retardant copolyetherester composition and articles comprising the same | |
JP6199974B2 (ja) | 難燃性コポリエーテルエステル組成物、及びこれを含む物品 | |
EP2964695A1 (en) | Flame retardant composition comprising a thermoplastic copolyetherester elastomer | |
JP2015501866A (ja) | 難燃性コポリエーテルエステル組成物、及びこれを含む物品 | |
US20130149533A1 (en) | Flame-retardant copolyetherester composition and articles comprising the same | |
EP2788365A1 (en) | Flame-retardant copolyetherester composition and articles comprising the same | |
CN103146152A (zh) | 阻燃的共聚醚酯组合物及包含其的制品 |