JP2015233327A - 無線装置および無線装置制御方法 - Google Patents

無線装置および無線装置制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シンボルランキングテーブルのサイズを削減する。
【解決手段】MIMOストリーム分離部212は、受信信号を上三角行列と送信信号との積を含む信号に変換するQR分解部216を備える。MIMOストリーム分離部212は、変換された信号が属するIQ平面上の領域を検出する領域検出部236を備える。MIMOストリーム分離部212は、送信信号の変調多値数より小さく設定されたランク上限値に等しい順位まで、領域中心からの距離が近い順にシンボル候補を格納したサイズ削減型シンボルランキングテーブル242を備える。MIMOストリーム分離部212は、検出された領域とサイズ削減型シンボルランキングテーブル242とに基づいて、シンボル候補を選択する生き残りシンボル選択部238を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線装置および無線装置制御方法に関する。
近年、次世代通信技術としてMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術の研究が行われている。MIMOシステムでは、複数の送信アンテナ(例えばM本)を備える送信機から複数のデータストリームが送信され、複数の受信アンテナ(例えばN本)を備える受信機において複数のデータストリームを分離して受信する。ただし、M≦Nとする。
ここでは、簡単のため、送信機は送信アンテナ数に等しいM個のデータストリームを送信する場合を例にして説明する。受信機側ではN個の受信信号が受信される。ここで、データストリームをM行1列のベクトルx、j番目の送信アンテナとi番目の受信アンテナの間の伝搬路利得hijを要素に持つN行M列のチャネル行列をH、受信信号をN行1列のベクトルy、雑音をN行1列のベクトルnとすると、数1式のように表すことができる。
Figure 2015233327
受信側におけるストリーム分離方法として、MMSE(Minimum Mean Square Error)やMLD(Maximum Likelihood Detection)がある。MLDでは、複数のストリーム信号の全てのシンボルレプリカ候補組み合わせに対して、二乗ユークリッド距離などのメトリックを計算し、合計メトリックが最小になる組み合わせをストリーム分離後の信号とする。MLDはMMSE等の線形分離法と比較して、優れた受信特性を得ることができる。しかしながら、l番目の送信信号の変調多値数をm(例えば、QPSKの場合、m=4、16QAMの場合、m=16、64QAMの場合、m=64。)とすると、組み合わせ数が数2式となる。
Figure 2015233327
数2式に示すように、変調多値数と送信ストリーム数の増加に伴い、メトリック計算回数が指数関数的に増大し、処理量が膨大になるという課題がある。このため、さまざまな演算量削減型MLDが提案されている。
従来技術では、QR分解とMアルゴリズムを組み合わせたQRM−MLDが提案されている。QRM−MLDでは、前ステージの生き残りシンボルレプリカ候補に対して、全てのシンボルレプリカ候補との二乗ユークリッド距離等のメトリックを計算する。メトリック計算回数はk=1,…,M番目のステージの生き残り候補数をSとすると、数3式となる。
Figure 2015233327
従来技術では、QRM−MLDに更なるメトリック計算回数削減方法を適用したASESS(Adaptive Selection of Surviving Symbol replica candidates based on the maximum reliability)法が示されている。各ステージにおけるシンボルレプリカ候補を領域検出によりランキングし、メトリックの累積値が小さいシンボルレプリカから順に、生き残りシンボルレプリカ候補数だけメトリックの計算を行う。メトリック計算回数はk=1,…,M番目のステージの生き残り候補数をSとすると、数4式となる。
Figure 2015233327
ASESS法では、メトリック計算回数は送信ストリーム数に線形増加となる。また、特許文献1では、シンボル候補のランキングをLSD(List Sphere Decoding)法に適用した方法が開示されている。
ASESS法について、詳細に説明する。また、説明を簡単にするため、M=Nの場合を例に取る。ASESS法は、チャネル行列Hを、数5式のように、ユニタリ行列Qと上三角行列RにQR分解する。
Figure 2015233327
oは零行列を表す。ASESS法は、受信信号yにユニタリ行列Qのエルミート共役を左から乗算すると、数6式のように直交化できる。
Figure 2015233327
ASESS法は、第1ステージでは、最下段について、数7式の領域検出を行い、uの属する領域番号ε(1)を決定する。
Figure 2015233327
ASESS法では、領域検出はNdiv回の象限検出およびNdiv−1回の原点移動からなり、22Ndiv個の領域のいずれに属するかの検出が行われる。ASESS法は、シンボルランキングテーブルΩを参照し、ランキング上位から生き残り候補数Sの候補レプリカを第1ステージの生き残りパスとし、二乗ユークリッド距離等のメトリックを計算する。メトリックは、生き残りパスを数8式とし、二乗ユークリッド距離の場合、数9式となる。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ただし、Ω(4),Ω(16),Ω(64)はそれぞれ、QPSK,16QAM,64QAMに対するシンボルランキングテーブルを表す。数10式はシンボルランキングテーブルに格納された、領域番号ε(1)に対するランキングi位のシンボル番号を表す。
Figure 2015233327
ASESS法は、第2ステージでは、下から2番目の受信信号zN−1から第1ステージで生き残ったS個の生き残りパスの候補レプリカをそれぞれキャンセルした数11式の領域検出を行い、数12式が属する領域番号ε(1)(i)を決定する。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ASESS法は、第2ステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、ASESS法は、第1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化し、数13式,数14式,数15式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ASESS法は、ρ(i)≦mかつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをシンボルランキングテーブルから選択し、q番目の第2ステージの生き残りパスを数16式,数17式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
累積メトリックは数18式のように計算される。
Figure 2015233327
そして、ASESS法は、累積メトリックを数19式,数20式,数21式のように更新する。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ASESS法は、上記の処理をqが第2ステージの生き残りパス数Sに達するまで行う。ASESS法は、以降の第kステージでは、下からk番目の受信信号zN−K+1から第k−1ステージで生き残ったSK−1個の生き残りパスの各候補レプリカをそれぞれキャンセルした数22式の領域検出を行い、数23式が属する領域番号ε(k)(i)を決定する。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ASESS法は、第kステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。ASESS法は、まず、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化し、数24式,数25式,数26式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ASESS法は、ρ(i)≦mN−k+1かつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをシンボルランキングテーブルから選択し、q番目の第kステージの生き残りパスを、数27式,数28式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
累積メトリックは数29式のように計算される。
Figure 2015233327
そして、ASESS法は、数30式,数31式,数32式のように更新を行い、上記の処理をqが第kステージの生き残りパス数Sに達するまで行う。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
特開2006−270430号公報
K. J. Kim and J. Yue, "Joint channel estimation and data detection algorithms for MIMO-OFDM systems," in Proc. Thirty-Sixth Asilomar Conference on Signals, Systems and Computers, pp. 1857-1861, Nov. 2002. K. Higuchi, H. Kawai, N. Maeda and M. Sawahashi, "Adaptive Selection of Surviving Symbol Replica Candidates Based on Maximum Reliability in QRM−MLD for OFCDM MIMO Multiplexing,"Proc. of IEEE Globecom 2004, pp. 2480−2486, Nov. 2004. 樋口, 川合, 前田, 佐和橋, "QRM-MLDを用いるOFCDM MIMO多重における信頼度情報を用いる適応生き残りシンボルレプリカ候補選択法," RCS2004-69, May 2004
上述したようにASESS法では、受信信号から前ステージまでの各生き残りパスのシンボル候補をキャンセルした信号の領域検出を行う。そして、ASESS法では、シンボルランキングテーブルを用い、代表累積メトリックが最小である生き残りパスの現在ランクのシンボル候補を生き残り候補とすることにより、処理量削減を図っている。シンボルランキングテーブルとは、あらかじめ用意された領域毎に領域中心からシンボル候補までの距離の近い順にシンボル候補をランキングした結果を格納するテーブルである。
ASESS法は、第kステージにおけるシンボルランキングテーブルは変調方式毎に、数33式に等しいワード数、ワード当たりのビット幅は数34式に等しいテーブルになる。ただし、mは変調方式の変調多値数である。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ここで、従来例におけるシンボルランキングテーブルの例を図41〜図45に示す。また、シンボルランキングテーブルのサイズを図46に示す。なお、同一の変調方式において、異なるNdivのシンボルランキングテーブルの例を示しているが、同一の変調方式では少なくとも一種類のNdivのシンボルランキングテーブルを持っておけばよい。
図41〜図46に示すように、シンボルランキングテーブルのサイズは、変調多値数と領域数の増加に伴い大きくなる。シンボルランキングテーブルのサイズが大きくなると、装置のメモリ容量が増大する。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、シンボルランキングテーブルのサイズを削減することができる無線装置および無線装置制御方法を実現することを目的とする。
本願の開示する無線装置は、一つの態様において、アンテナを介して受信された受信信号を上三角行列と送信信号との積を含む信号に変換する信号変換部を備える。また、無線装置は、前記信号変換部によって変換された信号が属するIQ平面上の領域を検出する領域検出部を備える。また、無線装置は、1位から変調多値数に等しい順位までを2つ以上の範囲に分割し、それぞれの範囲において、隣り合う領域毎に、前記隣り合う領域の代表点からの距離が近い順にシンボル候補を格納したシンボルランキングテーブルを備える。また、無線装置は、前記領域検出部によって検出された領域と前記シンボルランキングテーブルとに基づいて、シンボル候補を選択する生き残りシンボル選択部を備える。
本願の開示する無線装置の一つの態様によれば、シンボルランキングテーブルのサイズを削減することができる。
図1は、ステージ終了時における各生き残りパスの現在ランクのCCDFを示す図である。 図2は、MIMOシステムの構成を示す図である。 図3は、実施例1のMIMOストリーム分離部の構成例を示す図である。 図4は、領域検出のフローチャートを示す図である。 図5は、QPSK(Ndiv=1)の領域検出の例を示す図である。 図6は、QPSK、Ndiv=1のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。 図7は、QPSK(Ndiv=2)の領域検出の例を示す図である。 図8は、QPSK、Ndiv=2のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。 図9は、16QAM(Ndiv=2)の例を示す図である。 図10は、16QAM(Ndiv=2)のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。 図11は、16QAM(Ndiv=3)の例を示す図である。 図12は、16QAM(Ndiv=3)のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。 図13は、64QAM(Ndiv=3)の例を示す図である。 図14は、64QAM、Ndiv=3のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。 図15は、領域検出の例を示す図である。 図16は、実施例1のフローチャートを示す図である。 図17は、第1ステージ処理のフローチャートを示す図である。 図18は、第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。 図19は、第kステージ処理のフローチャートを示す図である。 図20は、第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。 図21は、第2態様の概要を示す図である。 図22は、実施例2のMIMOストリーム分離部の構成例を示す図である。 図23は、QPSK,Ndiv=2のシンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。 図24は、16QAM,Ndiv=3のシンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。 図25は、64QAM,Ndiv=3のシンボル上位ランキングテーブルの例を示す図である。 図26は、64QAM,Ndiv=3のシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。 図27は、実施例2の第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。 図28は、実施例2の第kステージ処理のフローチャートを示す図である。 図29は、実施例2の第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。 図30は、実施例3のMIMOストリーム分離部の構成例を示す図である。 図31は、シンボル上位ランキングテーブル、シンボル中位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。 図32は、実施例3の第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。 図33は、実施例3の第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。 図34は、シンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。 図35は、実施例5の第1ステージ処理のフローチャートを示す図である。 図36は、実施例5の第1ステージ処理用のシンボル上位ランキングテーブルとシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。 図37は、実施例6のMIMOストリーム分離部の構成を示す図である。 図38は、実施例6のフローチャートを示す図である。 図39は、実施例7のMIMOストリーム分離部の構成を示す図である。 図40は、実施例7のフローチャートを示す図である。 図41は、QPSK,Ndiv=1のシンボルランキングテーブル例を示す図である。 図42は、QPSK,Ndiv=2のシンボルランキングテーブル例を示す図である。 図43は、16QAM,Ndiv=2のシンボルランキングテーブル例を示す図である。 図44は、16QAM,Ndiv=3のシンボルランキングテーブル例を示す図である。 図45は、64QAM,Ndiv=3のシンボルランキングテーブル例を示す図である。 図46は、シンボルランキングテーブルのサイズを示す図である。
以下に、本願の開示する無線装置および無線装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により開示技術が限定されるものではない。
(解決態様1)
はじめに、本願の課題を解決するための第1の態様の基本的な考え方について説明する。まず、従来例について、各生き残りパスの現在ランクについて考える。図1は、ステージ終了時における各生き残りパスの現在ランクのCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function)を示す図である。より具体的には、図1は、送信アンテナ数4、受信アンテナ数4、各送信アンテナの送信データの変調方式が64QAM、生き残り候補数S1=S2=S3=S4=64において、生き残りパス毎にステージ終了時の現在ランクのCCDFを示す図である。ただし、前ステージまでの累積メトリックが小さい生き残りパスほど、現在ランクが大きくなる傾向があるため、前ステージまでの累積メトリックが小さい順に10個の生き残りパスのみを示している。図1から、現在ランクが大きな値になる確率は小さいことが分かる。
そこで、第1の態様は、現在ランクがあらかじめ設定したランク上限値MAX_RANK(<m)以下かつ代表累積メトリックが最小である生き残りパスを選択するようにする。これにより、現在ランクがMAX_RANKより大きくなることがないため、シンボルランキングテーブルのワード数を数35式とすることができる。したがって、第1の態様によれば、シンボルランキングテーブルのサイズを削減することが可能になる。
Figure 2015233327
(実施例1)
実施例1は、第1の態様を適用した実施例である。図2は、MIMOシステムの構成を示す図である。図2に示すように、MIMOシステムは、送信機100と、受信機200とを備える。送信機100は、誤り訂正符号化部102、変調部104、複数の送信部106、及び複数の送信アンテナ108を有する。
誤り訂正符号化部102は、送信データを誤り訂正符号化する。変調部104は、QPSK,16QAM,64QAM等の変調を行い、ストリームに分離する。送信部106は、変調部104によって変調された信号を、無線周波数にアップコンバートし、送信アンテナ108から同時に送信する。
受信機200は、複数の受信アンテナ202、受信部204、復調部208、誤り訂正復号部214、CPU(Central Processing Unit)260、及びメモリ262を備える。復調部208は、チャネル推定部210とMIMOストリーム分離部212を備える。
受信部204は、受信アンテナ202で受信した信号をベースバンド信号に変換する。チャネル推定部210は、送信機100から送信されたパイロット信号等を受信することにより、伝搬路を推定する。MIMOストリーム分離部212は、受信信号とチャネル推定値を用い、ストリーム分離処理を行う。誤り訂正復号部214は、分離されたストリームの誤り訂正復号を行う。
メモリ262は、受信機200の各種機能を実行するためのデータ、及び受信機200の各種機能を実行するための各種プログラムを格納するROM(Read Only Memory)を有する。また、メモリ262は、ROMに格納された各種プログラムのうち実行されるプログラムを格納するRAM(Random Access Memory)を有する。
CPU260は、メモリ262に格納された各種プログラムを実行する演算処理部である。CPU260は、メモリ262に格納された各種プログラムを実行することにより、受信機200を制御する。なお、CPU260で実行されるプログラムは、メモリ262に格納されるだけではなく、CD(Compact Disc)−ROMやメモリ媒体等の頒布できる記憶媒体に記録しておき、記憶媒体から読み出して実行することができる。また、ネットワークを介して接続されたサーバにプログラムを格納し、サーバ上でプログラムが動作するようにしておいて、ネットワークを介して接続される受信機200からの要求に応じてサービスを要求元の受信機200に提供することもできる。
図3は、実施例1のMIMOストリーム分離部の構成例を示す図である。図3に示すように、MIMOストリーム分離部212は、QR分解部216、MIMO復調部222、LLR(Log Likelihood Ratio)算出部254を備える。QR分解部216は、QR分解処理部218と、受信信号変換部220とを備える。MIMO復調部222は、第1ステージ処理部224、第2ステージ処理部234、・・・及び第Nステージ処理部244を備える。
第1ステージ処理部224は、領域検出部226、生き残りシンボル選択部228、メトリック計算部230、及びシンボルランキングテーブル232を有する。また、第2ステージ処理部234は、領域検出部236、生き残りシンボル選択部238、メトリック計算部240、及びサイズ削減型シンボルランキングテーブル242を有する。また、第Nステージ処理部244は、領域検出部246、生き残りシンボル選択部248、メトリック計算部250、及びサイズ削減型シンボルランキングテーブル252を有する。
QR分解部216は、数36式に示すように、チャネル行列をユニタリ行列Qと上三角行列Rに分解するQR分解を行う。
Figure 2015233327
ここで、ユニタリ行列Qを適切に選ぶことによって、行列Rの対角成分を正の実数にすることができる。ユニタリ変換部では、受信信号ベクトルyにユニタリ行列Qのエルミート共役を乗算し、数37式に示すようにユニタリ変換ベクトルzを得る。
Figure 2015233327
このとき、ユニタリ変換ベクトルzと送信ストリームベクトルxとの間には、数38式の関係が成り立っている。
Figure 2015233327
第1ステージの領域検出部226では、最下段の数39式の領域検出を行い、uの属する領域番号ε(1)を決定する。
Figure 2015233327
生き残りシンボル選択部228は、あらかじめ領域番号毎に領域中心から送信信号xの各シンボル候補cN,i(i=1,2,・・・m)までの距離の近い順にシンボル候補をランキングした結果を格納したシンボルランキングテーブルΩを参照する。そして、生き残りシンボル選択部228は、ランキング上位から生き残り候補数Sの候補レプリカを第1ステージの生き残りパスとする。生き残りシンボル選択部228は、生き残りパスを数40式とする。
Figure 2015233327
ただし、Π(k)(i)は第kステージのi番目の生き残りパスであることを表す。Π (k)(i)と表記した場合、第kステージのi番目の生き残りパスの第jステージ(j=1,2,・・・,k)におけるパスを表す。また、Πa〜b (k)(i)と表記した場合(a<b)、第kステージのi番目の生き残りパスの第aステージから第bステージにおける部分パスを表す。例えば、数41式の場合、数42式,数43式,数44式となる。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
メトリック計算部230は、二乗ユークリッド距離等のメトリックを計算する。二乗ユークリッド距離の場合、数45式となる。ただし、Ω(4),Ω(16),Ω(64)はそれぞれ、QPSK,16QAM,64QAMに対するシンボルランキングテーブルを表す。
Figure 2015233327
数46式は、シンボルランキングテーブルに格納された、領域番号ε(1)に対するランキングi位のシンボル番号を表す。ただし、cN,iは送信ストリームxの送信に用いられた変調方式の信号点である。変調方式の代表的な例として、QPSK,16QAM,64QAMがあるが、本実施形態は特定の変調方式に特定されるものではない。
Figure 2015233327
以降の第kステージ(例えば第2ステージ)の処理を説明する。第kステージの領域検出部では、下からk番目の受信信号ZN−K+1から第k−1ステージで生き残ったSk−1個の生き残りパスの各候補レプリカをそれぞれキャンセルした数47式の領域検出を行い、数48式が属する領域番号ε(k)(i)を決定する。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
生き残りシンボル選択部(例えば生き残りシンボル選択部238)は、第kステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化し、数49式,数50式,数51式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
生き残りシンボル選択部は、ρ(i)≦MAX_RANKかつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをサイズ削減型シンボルランキングテーブルから選択する。生き残りシンボル選択部は、q番目の第kステージの生き残りパスを、数52式,数53式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ただし、MAX_RANKはあらかじめ設定された第kステージのランク上限値である。MAX_RANKは第kステージの変調方式毎に異なる値に設定してもよい。また、S個の生き残り候補を選択できるようにするため、SK−1×MAX_RANK≧Sを満たすものとする。
メトリック計算部(例えばメトリック計算部240)は、数54式に示すように累積メトリックを計算する。
Figure 2015233327
そして、メトリック計算部は、累積メトリックを数55式,数56式,数57式に示すように更新する。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
メトリック計算部は、上記の処理をqが第kステージの生き残りパス数Sに達するまで行う。各ステージ処理部は、同様の処理を以降の第Nステージまで行う。
次に、領域検出とサイズ削減型シンボルランキングテーブルの詳細について説明する。第1ステージ処理部のシンボルランキングテーブルは、図41〜図45に示したシンボルランキングテーブルの左側S列のサブセット部分だけ持てばよい。
以下、第kステージのサイズ削減型シンボルランキングテーブルおよび領域検出の詳細について説明する。ここでは、MAX_RANKの設定値として、数58式,数59式,数60式の例を示す。ただし、N=4の例である。また、このパラメータは単なる例であり、異なる設定値でもよい。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
また、ここでの領域検出の説明はどのステージについても共通であるため、領域検出を行う信号の添え字を省略して、uとする。図4は、領域検出のフローチャートを示す図である。まず、領域検出部は、tに2を設定するとともに、χmodを数61式のように設定する(ステップS101)。
Figure 2015233327
また、領域検出部は、1回目は、u(1)=uの実部、虚部の正負(IQ成分の正負)を判定し、uがどの象限に属しているかを判定する(ステップS102)。領域検出部は、t>Ndivであるか否かを判定する(ステップS103)。領域検出部は、t>Ndivである場合には(ステップS103,Yes)、領域番号を決定する(ステップS104)。領域検出部は、t>Ndivでない場合には(ステップS103,No)、1回目に判定された象限の中心(数62式)に原点を移動する(ステップS105)。また、領域検出部は、2回目は、1回目に判定された象限の中心(数62式)に原点を移動したu(2)の象限検出を行う(ステップS106)。ただし、sign(x)は、数63式に示すようになる。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
続いて、領域検出部は、tをインクリメントするとともに、χmodにχmod/2を設定する(ステップS107)。続いて、領域検出部は、t≦Ndivであるか否かを判定する(ステップS108)。領域検出部は、t≦Ndivである場合には(ステップS108,Yes)、ステップS105へ戻って処理を繰り返す。なお、領域検出部は、t回目は、t−1回目に判定された象限の中心(数64式)に原点を移動したu(t)の象限検出を行う。
Figure 2015233327
領域検出部は、t≦Ndivではない場合には(ステップS108,No)、領域番号を決定する(ステップS109)。すなわち、領域検出部は、以上の処理を順次Ndiv回繰り返すことにより、数65式で示す個数の領域のうち、どの領域に属するか判定する。
Figure 2015233327
ここで、QPSKのNdiv=1の領域番号のつけ方の例を説明する。図5は、QPSK(Ndiv=1)の領域検出の例を示す図である。また、図6は、QPSK、Ndiv=1のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。
領域ごとに領域の代表点(領域に含まれるシンボル位置)とシンボルとの間の距離の近い順にシンボル番号が保持されている。代表点は、領域番号εを用いて、数66式で表される。ただし、数67式、bit(ε,n)は2Ndiv[bit]のビット幅で表されるεのMSBからn(1〜2Ndiv)ビット目のビット値である。この場合、各領域の代表点は各領域に属するシンボル位置と同じとある。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ここでは、MAX_RANK(QPSK) =3のため、ランキング3位までのシンボル番号しか保持していない。そのため、図6に示すように、テーブルのワード数は4(領域数)×3(MAX_RANK(QPSK) )=12となり、従来例と比較して、テーブルサイズが3/4になっている。ところで、Ndiv=1の場合、領域の代表点から2番目に近いシンボルと3番目に近いシンボルは区別できない。たとえば、領域0の場合、10(10進:2)と01(10進:1)のどちらが近いか判定できないため、どちらを2位、3位にするかは、あらかじめ任意にテーブルを作成しておけばよい。また、領域番号のつけ方も例であり、任意につけてもよい。その場合は、図6に示したサイズ削減型シンボルランキングテーブルの行が入れ替わるだけである。以降の例においても、同様である。
ここで、QPSKのNdiv=1の例では、領域の代表点から2番目に近いシンボルと3番目に近いシンボルは区別できないため、どちらを2位、3位にするかは、任意にテーブルを作成してよかった。ランキングの精度は、象限検出回数Ndivを増やすことにより上げることもできる。
QPSKのNdiv=2の例を説明する。図7は、QPSK(Ndiv=2)の領域検出の例を示す図である。この場合、各領域の代表点は、(±{1,3}/2√2,±{1,3}/2√2)のいずれかになる。
また、サイズ削減型シンボルランキングテーブルについて説明する。図8は、QPSK、Ndiv=2のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。領域1,2,4,7,8,11,13,14では、領域の代表点から2番目に近いシンボルと3番目に近いシンボルの区別がつき、サイズ削減型シンボルランキングテーブルの精度が上がっている。また、MAX_RANK(QPSK) =3のため、ランキング3位までのシンボル番号しか保持していない。
次に、16QAM、Ndiv=2の領域番号の付け方およびサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を説明する。図9は、16QAM(Ndiv=2)の例を示す図である。図10は、16QAM(Ndiv=2)のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。
図9中のシンボル内の白抜き数字は、シンボル番号(ビット列を10進数に変換したもの)である。この場合、各領域の代表点は領域に含まれるシンボル位置と同じになる。図10に示すように、サイズ削減型シンボルランキングテーブルは、MAX_RANK(16QAM) =8のため、ランキング8位までのシンボル番号しか保持していない。
次に、16QAM、Ndiv=3の領域番号の付け方およびサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を説明する。図11は、16QAM(Ndiv=3)の例を示す図である。図12は、16QAM(Ndiv=3)のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。
この場合、各領域の代表点は(±{1,3,5,7}/2√10,±{1,3,5,7}/2√10)のいずれかになる。図12に示すように、サイズ削減型シンボルランキングテーブルは、MAX_RANK(16QAM) =8のため、ランキング8位までのシンボル番号しか保持していない。
次に、64QAM、Ndiv=3の領域番号のつけ方およびサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を説明する。図13は、64QAM(Ndiv=3)の例を示す図である。図14は、64QAM、Ndiv=3のサイズ削減型シンボルランキングテーブルの例を示す図である。
この場合、各領域の代表点は、領域に含まれるシンボル位置と同じになる。図14に示すように、サイズ削減型シンボルランキングテーブルは、MAX_RANK(16QAM) =32のため、ランキング32位までのシンボル番号しか保持していない。
以上、説明したように、サイズ削減型シンボルランキングテーブルは、図41〜図45に示したシンボルランキングテーブルの左側MAX_RANK列のサブセット部分だけ持てばよいことが分かる。すなわち、この例で挙げたMAX_RANKの設定値例と異なる設定値においても容易に適用できることが分かる。
ここで、領域検出の具体例を、64QAMの場合を例にして説明する。図15は、領域検出の例を示す図である。図15の例では、uは星印で示し、Ndiv=3としている。図15左下のように、64個の領域に分け、領域内左上の番号のように領域番号をつける。1回目の象限検出において、実部、虚部の正負の判定、両者とも負になったため、第4象限と判定される。次に、1回目の象限検出において第4象限と判定されたため、原点を(−4/√42,−4/√42)に移動する。これは、uから次の原点となる座標を減算することにより、数68式となる。
Figure 2015233327
2回目の象限検出も同様に、u(2)の実部、虚部の正負の判定を行い、判定の結果、第1象限が検出される。1回目と同様に原点を(−2/√42,−2/√42)に移動する。3回目の象限検出を行い、第3象限が検出される。結果、uは領域番号50に属すると判定される。
図3の説明に戻って、LLR算出部254は、それぞれの送信ストリームについてビットLLRを計算する。まず、LLR算出部254は、累積メトリックの最小値を検索し、累積メトリックが最小値となる生き残りパスを最尤なシンボルの組み合わせとする。1番目のストリームxのn番目のビットのビットLLRは、最尤シンボル組み合わせに対する合計メトリックと最尤シンボルのn番目のビットの反転値を持つシンボルに対する累積メトリックの最小値の差となる。具体的には、ビットLLRは、数69式,数70式,数71式の条件で、数72式となる。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
ただし、lはストリーム番号、bit(x,n)、invbit(x,n)はそれぞれxのn番目のビット値および反転ビット値を表す。上記では、ビットLLRをメトリックの差としているが、ビットLLRは、二乗根を取って、数73式とすることもできる。
Figure 2015233327
次に、実施例1のMIMOストリーム分離部のフローチャートを説明する。図16は、実施例1のフローチャートを示す図である。図16に示すように、QR分解処理部218は、QR分解を行う(ステップS201)。続いて、受信信号変換部220は、受信信号変換を行い、ユニタリ変換ベクトルzを計算する(ステップS202)。続いて、第1ステージ処理部224は、第1ステージ処理を行う(ステップS203)。第1ステージ処理の詳細は後述する。
続いて、MIMO復調部222は、kに2を設定する(ステップS204)。続いて、第kステージ処理部は、第kステージ処理を行う(ステップS205)。第kステージ処理の詳細は後述する。続いて、MIMO復調部222は、kをインクリメントして(ステップS206)、k≦Nであるか否かを判定する(ステップS207)。
MIMO復調部222は、k≦Nである場合には(ステップS207,Yes)、ステップS205へ戻り処理を繰り返す。一方、LLR算出部254は、k≦Nではない場合には(ステップS207,No)、上述のようにLLRを計算する(ステップS208)。
次に、第1ステージ処理のフローチャートについて説明する。図17は、第1ステージ処理のフローチャートを示す図である。図17に示すように、領域検出部226は、uの領域を検出する(ステップS301)。続いて、第1ステージ処理部224は、qを1に設定する(ステップS302)。続いて、生き残りシンボル選択部228は、生き残りシンボルを選択する(ステップS303)。生き残りシンボルの選択については後述する。
続いて、メトリック計算部230は、上述のようにメトリックを計算する(ステップS304)。続いて、第1ステージ処理部224は、qをインクリメントし(ステップS305)、q≦Sであるか否かを判定する(ステップS306)。第1ステージ処理部224は、q≦Sである場合には(ステップS306,Yes)、ステップS303へ戻って処理を繰り返す。一方、第1ステージ処理部224は、q≦Sではない場合には(ステップS306,No)、処理を終了する。
次に、第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを説明する。図18は、第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。図18に示すように、生き残りシンボル選択部228は、シンボルランキングテーブルのΩ(mk)のε(1)行q列のシンボルを選択し、生き残りパスとする(ステップS401)。
次に、第kステージ処理のフローチャートを説明する。図19は、第kステージ処理のフローチャートを示す図である。図19に示すように、第kステージ処理部は、iに1を設定する(ステップS501)。続いて、領域検出部は、数47式に示すように、領域検出を行う(ステップS502)。続いて、領域検出部は、iをインクリメントする(ステップS503)。続いて、領域検出部は、i≦Sk−1であるか否かを判定する(ステップS504)。領域検出部は、i≦Sk−1である場合には(ステップS504,Yes)、ステップS502へ戻って処理を繰り返す。
一方、生き残りシンボル選択部は、i≦Sk−1ではない場合には(ステップS504,No)、数49式,数50式,数51式に示すように、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化する(ステップS505)。続いて、生き残りシンボル選択部は、ρ(i)≦MAX_RANKかつ代表累積メトリックE(i)が最小値となるiminを選択する(ステップS506)。
続いて、生き残りシンボル選択部は、生き残りシンボルを選択する(ステップS507)。生き残りシンボルの選択については後述する。続いて、メトリック計算部は、数54式に示すように、累積メトリックを計算する(ステップS508)。続いて、メトリック計算部は、累積メトリックを数55式,数56式,数57式に示すように更新する(ステップS509)。
続いて、メトリック計算部は、q≦Sであるか否かを判定する(ステップS510)。生き残りシンボル選択部は、q≦Sである場合には(ステップS510,Yes)、ステップS506へ戻って処理を繰り返す。一方、メトリック計算部は、q≦Sではない場合には(ステップS510,No)、処理を終了する。
次に、第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを説明する。図20は、第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。図20に示すように、生き残りシンボル選択部は、サイズ削減型シンボルランキングテーブルΩのε(k)(imin)行のρ(imin)列のシンボルを生き残りパスに追加する(ステップS601)。
以上のように、実施例1によれば、各生き残りパスの現在ランクがあらかじめ設定したランク上限値MAX_RANKより大きくなることはないため、シンボルランキングテーブルはMAX_RANK以下のシンボル候補のみを保持すればよい。その結果、実施例1によれば、従来例に比較して、シンボルランキングテーブルのサイズを削減することができる。なお、MAX_RANK、Ndivは本実施例に示した例に限定されるものではない。
(解決態様2)
次に、本願の課題を解決するための第2の態様の基本的な考え方について説明する。第2態様は、ある順位ρthより上位のランキングのシンボル候補を保持するシンボル上位ランキングテーブルと、ρth以下のランキングのシンボル候補を保持するシンボル下位ランキングテーブルとに分ける。また、第2態様では、シンボル下位ランキングテーブルは、隣り合うNadj個の領域の代表点からの距離の近い順にシンボル候補を保持する。これにより、シンボル下位ランキングテーブルのワード数を削減することができ、テーブルサイズを削減することが可能になる。
図21は、第2態様の概要を示す図である。図21に示すように、たとえば、16QAM、領域数64の場合、領域0,1,2,3におけるランキング1〜8位の上位のシンボル候補は共通しており、8〜16位の下位のシンボル候補も共通している。そこで、第2態様は、上位のシンボル候補については、ランキングの精度を保つため、領域ごとにランキングしたシンボル候補をシンボル上位ランキングテーブルに保持する。また、第2態様は、下位のシンボル候補については、ランキングの精度を粗くして、隣り合う領域ごとに隣り合う領域の代表点からの距離の近い順にシンボル候補をシンボル下位ランキングテーブルに保持する。
(実施例2)
実施例2は、第2の態様を適用した実施例である。図22は、実施例2のMIMOストリーム分離部の構成例を示す図である。図22に示すように、MIMOストリーム分離部312は、QR分解部316、MIMO復調部322、LLR算出部354を備える。QR分解部316は、QR分解処理部318と、受信信号変換部320とを備える。MIMO復調部322は、第1ステージ処理部324、第2ステージ処理部334、・・・及び第Nステージ処理部344を備える。
第1ステージ処理部324は、領域検出部326、生き残りシンボル選択部328、メトリック計算部330、シンボル上位ランキングテーブル331、及びシンボル下位ランキングテーブル332を有する。また、第2ステージ処理部334は、領域検出部336、生き残りシンボル選択部338、メトリック計算部340、シンボル上位ランキングテーブル341、及びシンボル下位ランキングテーブル342を有する。また、第Nステージ処理部344は、領域検出部346、生き残りシンボル選択部348、メトリック計算部350、シンボル上位ランキングテーブル351、及びシンボル下位ランキングテーブル352を有する。
図22に示すように、実施例1との違いは、実施例1のシンボルランキングテーブル232およびサイズ削減型シンボルランキングテーブル242,252が、シンボル上位ランキングテーブル331,341,351およびシンボル下位ランキングテーブル332,342,352に置き換わった点である。したがって、実施例1と同様の構成については適宜説明を省略し、実施例1と異なる構成を中心に説明を行う。
生き残りシンボル選択部328は、シンボル上位ランキングテーブル331(Ω)あるいはシンボル下位ランキングテーブル332(Ω)を参照し、ランキング上位から生き残り候補数S1の候補レプリカを第1ステージの生き残りパスとする。生き残りパスは、数74式で表される。
Figure 2015233327
第kステージ処理部の生き残りシンボル選択部は、第kステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、生き残りシンボル選択部は、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化し、数75式,数76式,数77式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
生き残りシンボル選択部は、ρ(i)≦mN−k+1かつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをシンボル上位ランキングテーブルΩあるいはシンボル下位ランキングテーブルΩから選択する。そして、生き残りシンボル選択部は、q番目の第kステージの生き残りパスを数78式とする。
Figure 2015233327
次に、シンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの詳細について説明する。QPSK,Ndiv=2の場合、図42,図7に示すようにランキング1位から3位までに含まれるシンボル候補は隣り合う4個の領域間で共通しており、4位のシンボル候補も隣り合う4個の領域で同じであることはあきらかである。そこで、ρth=3,Nadj=4とした場合の例を図23に示す。図23は、QPSK,Ndiv=2のシンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。図23に示すように、シンボル上位ランキングテーブルとシンボル下位ランキングテーブルの合計ワード数が16×3+4×1=52となり、従来例と比較して、テーブルサイズが52/64になることが分かる。
次に、16QAM,Ndiv=3の場合に、ρth=8,Nadj=4としたときのテーブル例とテーブル設計方法について説明する。まず、領域0,1,2,3について考える。図44から、ランキング1位から8位までに含まれるシンボル候補は共通している。また、ランキング9位から16位までに含まれるシンボル候補も共通している。シンボル下位テーブルは、隣り合う4個の領域(領域0,1,2,3)の代表点(シンボル番号3の位置)からの距離の近い順になるように設計する。
次に、領域4,5,6,7について考える。図44から、各領域のランキング1位から8位までに含まれるシンボル候補は次のようになる。
領域4:シンボル番号(0,1,2,3,4,6,7,8)
領域5:シンボル番号(0,1,2,3,4,5,6,7)
領域6:シンボル番号(0,1,2,3,4,6,8,9)
領域7:シンボル番号(0,1,2,3,4,6,7,8)
領域0,1,2,3のときのように、完全に共通していないため、共通するようにするために、シンボル番号5,7,8,9の内2個をシンボル下位ランキングテーブルに落とし込む必要がある。ここでは、元々のシンボルランキングテーブル(図44)における順位との二乗誤差が小さくなるようにする。
シンボル下位ランキングテーブルに落とし込むことによって、シンボル下位ランキングテーブルの最上位である9位になったと仮定すると、領域5のシンボル番号5は8位であるため、(9−8)^2=1となる。領域4のシンボル番号7は7位、領域5のシンボル番号7は7位、領域7のシンボル番号7は8位であるため、(9−7)^2+(9−7)^2+(9−8)^2=9となる。
領域4のシンボル番号8は8位、領域5のシンボル番号8は7位、領域7のシンボル番号8は7位であるため、(9−8)^2+(9−7)^2+(9−7)^2=9となる。領域6のシンボル番号9は8位であるため、(9−8)^2=1となる。
二乗誤差が小さくなるようにするためには、シンボル番号7,8をシンボル上位ランキングテーブルに残し、シンボル番号5,9をシンボル下位ランキングテーブルに落とし込むのがよい。従って、シンボル番号0,1,2,3,4,6,7,8については、各領域の代表点からの距離の近い順にシンボル上位ランキングテーブルに持ち、上記以外のシンボル番号については、隣り合う4個の領域(領域4,5,6,7)の代表点(シンボル番号2)からの距離の近い順にシンボル下位ランキングテーブルに持つように設計する。
同様に、領域8,9,10,11についても、ランキング1位から8位までに含まれるシンボル番号は
領域8:シンボル番号(0,1,2,3,4,8,9,11)
領域9:シンボル番号(0,1,2,3,4,6,8,9)
領域10:シンボル番号(0,1,2,3,8,9,10,11)
領域11:シンボル番号(0,1,2,3,4,8,9,11)
となる。
このため、シンボル番号4,6,10,11の内2個をシンボル下位ランキングテーブルに落とし込む必要がある。同様に、
シンボル番号4:(9−7)^2+(9−7)^2+(9−7)^2=12
シンボル番号6:(9−8)^2=1
シンボル番号10:(9−8)^2=1
シンボル番号11:(9−8)^2+(9−7)^2+(9−8)^2=6
となる。
このため、シンボル番号6,10をシンボル下位ランキングテーブルに落とし込む。従って、シンボル番号0,1,2,3,4,8,9,11については、各領域の代表点からの距離の近い順にシンボル上位ランキングテーブルに持ち、上記以外のシンボル番号については、隣り合う4個の領域(領域8,9,10,11)の代表点(シンボル番号1)からの距離の近い順にシンボル下位ランキングテーブルに持つように設計する。
領域12,13,14,15については、ランキング1位から8位までに含まれるシンボル番号は
領域12:シンボル番号(0,1,2,3,4,6,8,9)
領域13:シンボル番号(0,1,2,3,4,6,8,12)
領域14:シンボル番号(0,1,2,3,4,8,9,12)
領域15:シンボル番号(0,1,2,4,6,8,9,12)
となる。
このため、シンボル番号3,6,9,12の内1個をシンボル下位ランキングテーブルに落とし込む必要がある。同様に、
シンボル番号3:(9−4)^2+(9−7)^2+(9−7)^2=33
シンボル番号6:(9−7)^2+(9−4)^2+(9−8)^2=30
シンボル番号9:(9−8)^2+(9−4)^2+(9−7)^2=30
シンボル番号12:(9−8)^2+(9−8)^2+(9−4)^2=27
となる。
このため、シンボル番号12をシンボル下位ランキングテーブルに落とし込む。従って、シンボル番号0,1,2,3,4,6,8,9については、各領域の代表点からの距離の近い順にシンボル上位ランキングテーブルに持ち、上記以外のシンボル番号については、隣り合う4個の領域(領域8,9,10,11)の代表点(シンボル番号1)からの距離の近い順にシンボル下位ランキングテーブルに持つように設計する。
以下、領域13〜63についても同様に行った結果のシンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルを図24に示す。図24は、16QAM,Ndiv=3のシンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。図24から分かるように、シンボル上位ランキングテーブルとシンボル下位ランキングテーブルの合計ワード数が数79式となる。
Figure 2015233327
したがって、従来のシンボルランキングテーブルと比較して、62.5%のサイズとなる。以上説明した16QAMと同様の方法を用いて、64QAM,Ndiv=3について、ρth=32,Nadj=4としたときのシンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を図25,図26に示す。図25は、64QAM,Ndiv=3のシンボル上位ランキングテーブルの例を示す図である。図26は、64QAM,Ndiv=3のシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。シンボル上位ランキングテーブルとシンボル下位ランキングテーブルの合計ワード数は2560となり、従来のシンボルランキングテーブルと比較して、62.5%のサイズとなる。
ここでは、ρth,Nadjとして一例を示したが、上記に詳細に説明したテーブル設計方法を用いれば、異なる値のρth,Nadjについても、シンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルを設計することは可能である。
また、ランキング1位からρth位までに含まれるシンボルが共通しない場合は、二乗誤差が小さくなるような評価基準で選択したが、その他の方法を用いてもよい。例えば、領域4,5,6,7の場合、シンボル番号5,7,8,9の内2個を選択すればよいため、二乗誤差等の評価基準を用いずに、任意に2個を選択してもよい。
次に、実施例2における各ステージの処理について説明する。実施例1と同様の処理については説明を省略する。まず、実施例2の第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを説明する。図27は、実施例2の第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。
図27に示すように、生き残りシンボル選択部328は、q≦ρthであるか否かを判定する(ステップS701)。生き残りシンボル選択部328は、q≦ρthである場合(ステップS701,Yes)、シンボル上位ランキングテーブル331のε(1)行のq列のシンボルを生き残りパスに追加する(ステップS702)。一方、生き残りシンボル選択部328は、q≦ρthではない場合(ステップS701,No)、シンボル下位ランキングテーブル332のfloor(ε(1)/Nadj)行のq−ρth列のシンボル番号を生き残りパスに追加する(ステップS703)。
次に、第kステージ処理のフローチャートを説明する。図28は、実施例2の第kステージ処理のフローチャートを示す図である。図28に示すように、第kステージ処理部は、iに1を設定する(ステップS801)。続いて、領域検出部は、数47式に示すように、領域検出を行う(ステップS802)。続いて、領域検出部は、iをインクリメントする(ステップS803)。続いて、領域検出部は、i≦Sk−1であるか否かを判定する(ステップS804)。領域検出部は、i≦Sk−1である場合には(ステップS804,Yes)、ステップS802へ戻って処理を繰り返す。
一方、生き残りシンボル選択部は、i≦Sk−1ではない場合には(ステップS804,No)、数49式,数50式,数51式に示すように、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化する(ステップS805)。続いて、生き残りシンボル選択部は、ρ(i)≦mN−k+1かつ代表累積メトリックE(i)が最小値となるiminを選択する(ステップS806)。
続いて、生き残りシンボル選択部は、生き残りシンボルを選択する(ステップS807)。生き残りシンボルの選択については後述する。続いて、メトリック計算部は、数54式に示すように、累積メトリックを計算する(ステップS808)。続いて、メトリック計算部は、累積メトリックを数55式,数56式,数57式に示すように更新する(ステップS809)。
続いて、メトリック計算部は、q≦Sであるか否かを判定する(ステップS810)。生き残りシンボル選択部は、q≦Sである場合には(ステップS810,Yes)、ステップS806へ戻って処理を繰り返す。一方、メトリック計算部は、q≦Sではない場合には(ステップS810,No)、処理を終了する。
次に、第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを説明する。図29は、実施例2の第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。図29に示すように、生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρthであるか否かを判定する(ステップS901)。
生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρthである場合(ステップS901,Yes)、シンボル上位ランキングテーブルのε(k)(imin)行のρ(imin)列のシンボルを生き残りパスに追加する(ステップS902)。
一方、生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρthではない場合(ステップS901,No)、シンボル下位ランキングテーブルのfloor(ε(k)(imin)/Nadj)行のρ(imin)−ρth列のシンボル番号を生き残りパスに追加する(ステップS903)。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。実施例2では、ρthを境界として上位と下位の2つのレベルにシンボルランキングテーブルを分割する例を示した。しかしながら、3つ以上のレベルに分割することもできる。本実施例では、3つのレベルに分割する例を示す。
図30は、実施例3のMIMOストリーム分離部の構成例を示す図である。図30に示すように、実施例1,実施例2との違いは、シンボル中位テーブルが追加されていることである。実施例1,実施例2と同様の構成については説明を省略し、実施例1,実施例2と異なる構成を中心に説明を行う。
第1ステージ処理部の生き残りシンボル選択部428は、シンボル上位ランキングテーブル421(Ω)、シンボル中位ランキングテーブル422(Ω)あるいはシンボル下位ランキングテーブル433(Ω)を参照し、ランキング上位から生き残り候補数S1の候補レプリカを第1ステージの生き残りパスとする。生き残りシンボル選択部428は、生き残りパスを数80式とする。
Figure 2015233327
第kステージ処理部の生き残りシンボル選択部は、第kステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化し、数81式,数82式,数83式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
生き残りシンボル選択部は、ρ(i)≦mN−k+1かつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをシンボル上位ランキングテーブルΩあるいはシンボル中位ランキングテーブルΩあるいはシンボル下位ランキングテーブルΩから選択する。生き残りシンボル選択部は、q番目の第kステージの生き残りパスを、数84式とする。
Figure 2015233327
次に、シンボル上位ランキングテーブル421、シンボル中位ランキングテーブル422およびシンボル下位ランキングテーブル433の詳細について説明する。16QAM,Ndiv=3において、ρth,1=4,ρth,2=12,ρadj,1=4,ρadj,2=16として設計したシンボル上位ランキングテーブル、シンボル中位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を図31に示す。
図31に示すように、シンボル上位ランキングテーブルは1位から4位までは、各領域毎に領域中心からの距離の近い順にシンボル番号を保持する。シンボル中位ランキングテーブルは、4位から12位まで、隣り合う4領域毎に、隣り合う4領域の代表点からの距離の近い順にシンボル番号を保持する。シンボル下位ランキングテーブルは、12位から16位まで、隣り合う16領域(領域0〜15、領域16〜31、領域32〜47、領域48〜63の4つ)毎に、隣り合う8領域の代表点からの距離の近い順にシンボル番号を保持する。
次に、実施例3における各ステージの処理について説明する。実施例1,2と同様の処理については説明を省略する。まず、実施例3の第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを説明する。図32は、実施例3の第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。
図32に示すように、生き残りシンボル選択部428は、q≦ρth,1であるか否かを判定する(ステップS1001)。生き残りシンボル選択部428は、q≦ρth,1である場合(ステップS1001,Yes)、シンボル上位ランキングテーブル421のε(1)行のq列のシンボルを生き残りパスに追加する(ステップS1002)。
一方、生き残りシンボル選択部428は、q≦ρth,1ではない場合(ステップS1001,No)、q≦ρth,2であるか否かを判定する(ステップS1003)。生き残りシンボル選択部428は、q≦ρth,2である場合(ステップS1003,Yes)、シンボル中位ランキングテーブル422のfloor(ε(1)/Nadj1)行のq−ρth,1列のシンボル番号を生き残りパスに追加する(ステップS1004)。
一方、生き残りシンボル選択部428は、q≦ρth,2ではない場合(ステップS1003,No)、シンボル下位ランキングテーブルのfloor(ε(1)/Nadj2)行のq−ρth,2列のシンボル番号を生き残りパスに追加する(ステップS1005)。
次に、第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを説明する。図33は、実施例3の第kステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを示す図である。図33に示すように、生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρth,1であるか否かを判定する(ステップS1101)。
生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρth,1である場合(ステップS1101,Yes)、シンボル上位ランキングテーブルのε(k)(imin)行のρ(imin)列のシンボルを生き残りパスに追加する(ステップS1102)。
一方、生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρth,1ではない場合(ステップS1101,No)、ρ(imin)≦ρth,2であるか否かを判定する(ステップS1103)。生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρth,2である場合(ステップS1103,Yes)、シンボル中位ランキングテーブルのfloor(ε(k)(imin)/Nadj1)行のρ(imin)−ρth,1列のシンボル番号を生き残りパスに追加する(ステップS1104)。
一方、生き残りシンボル選択部は、ρ(imin)≦ρth,2ではない場合(ステップS1103,No)、シンボル下位ランキングテーブルのfloor(ε(k)(imin)/Nadj2)行のρ(imin)−ρth,2列のシンボル番号を生き残りパスに追加する(ステップS1105)。
本実施例では、16QAMの特定のパラメータ例におけるシンボル上位ランキングテーブル、シンボル中位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルのみを示したが、これには限定されない。例えば、他の変調方式、他のパラメータにおいても、実施例2,3に示した設計方法を用いれば、テーブルを設計可能である。また、4つ以上のレベルに分割して、テーブルを設計することも可能である。
(実施例4)
次に、実施例4について説明する。実施例4は、上述の解決態様1と解決態様2を組み合わせた実施例である。第1ステージの処理は実施例1、2、3のいずれを用いてもよい。第kステージ処理部の生き残りシンボル選択部は、第kステージにおける生き残りパスを次のように適応的に選択する。まず、第k−1ステージで生き残った各生き残りパスの代表累積メトリック値E(i)および現在ランクρ(i)を初期化し、数85式,数86式,数87式とする。
Figure 2015233327
Figure 2015233327
Figure 2015233327
生き残りシンボル選択部は、ρ(i)≦MAX_RANKかつE(i)が最小値となるiminのランキングρ(imin)位の候補レプリカをシンボル上位ランキングテーブルΩあるいはシンボル下位ランキングテーブルΩから選択する。また、生き残りシンボル選択部は、q番目の第kステージの生き残りパスを、数88式とする。
Figure 2015233327
第kステージのフローチャートは実施例1と同じである。第kステージの生き残りシンボル選択のフローチャートは実施例2と同じであるので、説明を省略する。
ここで、16QAM,Ndiv=3,MAX_RANK(16QAM) =8,ρth=4,Nadj=4のテーブル例を説明する。図34は、シンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。本実施例では、16QAMの特定のパラメータ例におけるシンボル上位ランキングテーブルおよびシンボル下位ランキングテーブルのみを示したが、これには限定されない。例えば、他の変調方式、他のパラメータにおいても、実施例1、実施例2に示した設計方法を用いれば、テーブルを設計可能である。また、MAX_RANK以下を3つ以上のレベルに分割して、テーブルを設計することも可能である。
(実施例5)
次に、実施例5について説明する。実施例5では、第1ステージ処理に適したシンボルランキングテーブルの例を示す。第1ステージ処理では、できるだけメトリックの小さいシンボル候補を残すために、シンボルランキングテーブルは上位の精度よりも下位の精度が求められる。上述の解決態様2、実施例2、3、4とは反対に、シンボル上位ランキングテーブルを隣接する領域の代表点からの距離の近い順にし、シンボル下位ランキングテーブルは領域毎に代表点からの距離の近い順とする。
第1ステージ処理部の生き残りシンボル選択部は、シンボル上位ランキングテーブルΩあるいはシンボル下位ランキングテーブルΩを参照し、ランキング上位から生き残り候補数Sの候補レプリカを第1ステージの生き残りパスとする。生き残りシンボル選択部は、生き残りパスを数89式とする。
Figure 2015233327
第1ステージ処理のフローチャートは実施例1と同じであるので、説明を省略する。第1ステージ処理の生き残りシンボル選択のフローチャートを説明する。図35は、実施例5の第1ステージ処理のフローチャートを示す図である。
図35に示すように、生き残りシンボル選択部は、q≦ρthであるか否かを判定する(ステップS1201)。生き残りシンボル選択部は、q≦ρthである場合(ステップS1201,Yes)、シンボル上位ランキングテーブルのfloor(ε(1)/Nadj)行のq列のシンボルを生き残りパスに追加する(ステップS1202)。一方、生き残りシンボル選択部は、q≦ρthではない場合(ステップS1201,No)、シンボル下位ランキングテーブルのε(1)行のq−ρth列のシンボル番号を生き残りパスに追加する(ステップS1203)。
次に、16QAM,Ndiv=3のρth=8,Nadj=4のテーブルを説明する。図36は、実施例5の第1ステージ処理用のシンボル上位ランキングテーブルとシンボル下位ランキングテーブルの例を示す図である。なお、実施例5においては、第2ステージ以降の構成は、実施例1〜4に示した構成のいずれを用いてもよい。また、実施例3のように3levelに分けることもできる。また、実施例5では、16QAMのテーブル例のみを示しているが、64QAMについても適用できることは明らかである。
(実施例6)
次に、実施例6について説明する。実施例6は、上述の解決態様1をLSD法に適用した実施例である。まず、実施例6のMIMOストリーム分離部の構成を説明する。図37は、実施例6のMIMOストリーム分離部の構成を示す図である。実施例1〜5と同様の構成については説明を省略する。
図37に示すように、MIMOストリーム分離部512は、QR分解部516、MIMO復調部522、LLR算出部554を備える。QR分解部516は、QR分解処理部518と、受信信号変換部520とを備える。MIMO復調部522は、LSD処理部524を備える。
LSD処理部524は、領域検出部526、生き残りシンボル選択部528、メトリック計算部530、及びサイズ削減型シンボルランキングテーブル532を有する。
次に、実施例6のMIMO復調部522の処理を説明する。図38は、実施例6のフローチャートを示す図である。図38に示すように、領域検出部526は、数47式に示すように、領域検出を行う(ステップS1301)。続いて、LSD処理部524は、ρ(k)を1に設定する(ステップS1302)。続いて、生き残りシンボル選択部528は、サイズ削減型シンボルランキングテーブルΩのε(k)行のρ(k)列のシンボルを選択する(ステップS1303)。
続いて、メトリック計算部530は、数54式に示すように、累積メトリックを計算する(ステップS1304)。続いて、メトリック計算部530は、累積メトリック≦Thresholdであるか否かを判定する(ステップS1305)。メトリック計算部530は、累積メトリック≦Thresholdではない場合(ステップS1305,No)、第k−1ステージへ戻る(ステップS1306)。
一方、メトリック計算部530は、累積メトリック≦Thresholdである場合(ステップS1305,Yes)、第Nステージであるか否かを判定する(ステップS1307)。メトリック計算部530は、第Nステージではない場合(ステップS1307,No)、第k+1ステージへ進む(ステップS1308)。
一方、メトリック計算部530は、第Nステージである場合(ステップS1307,Yes)、シンボル候補をリストに追加する(ステップS1309)。続いて、メトリック計算部530は、ρ(k)≦MAZ_RANKであるか否かを判定する(ステップS1310)。
メトリック計算部530は、ρ(k)≦MAZ_RANKではない場合(ステップS1310,No)、第k−1ステージへ戻る(ステップS1311)。一方、メトリック計算部530は、ρ(k)≦MAZ_RANKである場合(ステップS1310,Yes)、ρ(k)をインクリメントして(ステップS1312)、ステップS1303に戻る。
(実施例7)
次に、実施例7について説明する。実施例7は、上述の解決態様2をLSD法に適用した実施例である。まず、実施例7のMIMOストリーム分離部の構成を説明する。図39は、実施例7のMIMOストリーム分離部の構成を示す図である。実施例1〜6と同様の構成については説明を省略する。
図39に示すように、MIMOストリーム分離部612は、QR分解部616、MIMO復調部622、LLR算出部654を備える。QR分解部616は、QR分解処理部618と、受信信号変換部620とを備える。MIMO復調部622は、LSD処理部624を備える。
LSD処理部624は、領域検出部626、生き残りシンボル選択部628、メトリック計算部630、シンボル上位ランキングテーブル631、及びシンボル下位ランキングテーブル632を有する。
次に、実施例7のMIMO復調部622の処理を説明する。図40は、実施例7のフローチャートを示す図である。図40に示すように、領域検出部626は、数47式に示すように、領域検出を行う(ステップS1401)。続いて、LSD処理部624は、ρ(k)を1に設定する(ステップS1402)。続いて、生き残りシンボル選択部628は、ρ(k)≦ρthであるか否かを判定する(ステップS1403)。
続いて、生き残りシンボル選択部628は、ρ(k)≦ρthである場合(ステップS1403,Yes)、シンボル上位ランキングテーブル631のε(k)行のρ(k)列のシンボルを選択する(ステップS1404)。一方、生き残りシンボル選択部628は、ρ(k)≦ρthではない場合(ステップS1403,No)、シンボル下位ランキングテーブル632のfloor(ε(k)/Nadj)行のρ(k)−ρth列のシンボルを選択する(ステップS1405)。
続いて、メトリック計算部630は、数54式に示すように、累積メトリックを計算する(ステップS1406)。続いて、メトリック計算部630は、累積メトリック≦Thresholdであるか否かを判定する(ステップS1407)。メトリック計算部630は、累積メトリック≦Thresholdではない場合(ステップS1407,No)、第k−1ステージへ戻る(ステップS1408)。
一方、メトリック計算部630は、累積メトリック≦Thresholdである場合(ステップS1407,Yes)、第Nステージであるか否かを判定する(ステップS1409)。メトリック計算部630は、第Nステージではない場合(ステップS1409,No)、第k+1ステージへ進む(ステップS1410)。
一方、メトリック計算部630は、第Nステージである場合(ステップS1409,Yes)、シンボル候補をリストに追加する(ステップS1411)。続いて、メトリック計算部630は、ρ(k)≦mN−k+1であるか否かを判定する(ステップS1412)。
メトリック計算部630は、ρ(k)≦mN−k+1ではない場合(ステップS1412,No)、第k−1ステージへ戻る(ステップS1413)。一方、メトリック計算部630は、ρ(k)≦mN−k+1である場合(ステップS1412,Yes)、ρ(k)をインクリメントして(ステップS1414)、ステップS1403に戻る。
なお、実施例7は、シンボルランキングテーブルを2つのレベルに分割する例を示したが、これに限らず、実施例3のように、3レベル以上に分割してもよい。また、実施例4のように、実施例6と組み合わせることもできる。
以上、7つの実施例を示したが、本実施形態は、ASSES法やLSD法への適用のみに限定されるものではない。領域検出を行い、シンボルランキングテーブルを持つMLD方式の全てに適用可能である。
200 受信機
202 受信アンテナ
204 受信部
208 復調部
210 チャネル推定部
212,312,512,612 MIMOストリーム分離部
214 誤り訂正復号部
216,316,516,616 QR分解部
218,318,518,618 QR分解処理部
220,320,520,620 受信信号変換部
222,322,522,622 MIMO復調部
226,236,246,326,336,346,526,626 領域検出部
228,238,248,328,338,348,428,528,628 生き残りシンボル選択部
230,240,250,330,340,350,530,630 メトリック計算部
232 シンボルランキングテーブル
242,252,532 サイズ削減型シンボルランキングテーブル
254,354,554 LLR算出部
262 メモリ
331,341,351,631 シンボル上位ランキングテーブル
332,342,352 ,632 シンボル下位ランキングテーブル
421 シンボル上位ランキングテーブル
422 シンボル中位ランキングテーブル
433 シンボル下位ランキングテーブル

Claims (4)

  1. アンテナを介して受信された受信信号を上三角行列と送信信号との積を含む信号に変換する信号変換部と、
    前記信号変換部によって変換された信号が属するIQ平面上の領域を検出する領域検出部と、
    1位から変調多値数に等しい順位までを2つ以上の範囲に分割し、それぞれの範囲において、隣り合う領域毎に、前記隣り合う領域の代表点からの距離が近い順にシンボル候補を格納したシンボルランキングテーブルと、
    前記領域検出部によって検出された領域と前記シンボルランキングテーブルとに基づいて、シンボル候補を選択する生き残りシンボル選択部と、
    を備えることを特徴とする無線装置。
  2. アンテナを介して受信された受信信号を上三角行列と送信信号との積を含む信号に変換する信号変換部と、
    前記信号変換部によって変換された信号が属するIQ平面上の領域を検出する領域検出部と、
    前記送信信号の変調多値数より小さく設定されたランク上限値に等しい順位までを2つ以上の範囲に分割し、それぞれの範囲において、隣り合う領域毎に、前記隣り合う領域の代表点からの距離の近い順にシンボル番号を格納したシンボルランキングテーブルと、
    前記領域検出部によって検出された領域と前記シンボルランキングテーブルとに基づいて、シンボル候補を選択する生き残りシンボル選択部と、
    を備えることを特徴とする無線装置。
  3. コンピュータが、
    アンテナを介して受信された受信信号を上三角行列と送信信号との積を含む信号に変換し、
    変換された信号が属するIQ平面上の領域を検出し、
    検出された領域と、1位から変調多値数に等しい順位までを2つ以上の範囲に分割し、それぞれの範囲において、隣り合う領域毎に、前記隣り合う領域の代表点からの距離が近い順にシンボル候補を格納したシンボルランキングテーブルとに基づいて、シンボル候補を選択する
    処理を実行することを特徴とする無線装置制御方法。
  4. コンピュータが、
    アンテナを介して受信された受信信号を上三角行列と送信信号との積を含む信号に変換し、
    変換された信号が属するIQ平面上の領域を検出し、
    検出された領域と、前記送信信号の変調多値数より小さく設定されたランク上限値に等しい順位までを2つ以上の範囲に分割し、それぞれの範囲において、隣り合う領域毎に、前記隣り合う領域の代表点からの距離の近い順にシンボル番号を格納したシンボルランキングテーブルとに基づいて、シンボル候補を選択する
    処理を実行することを特徴とする無線装置制御方法。
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