JP2015231671A - ロータリーシャットオフ弁のシール - Google Patents

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Abstract

【課題】可動部からの外部への溶融樹脂の漏れを防止することができる、射出装置のロータリーシャットオフ弁を提供する。
【解決手段】
シール(19)を備えた射出装置(1)のロータリーシャットオフ弁(2)として構成する。ロータリーシャットオフ弁(2)は、ノズルアダプタ(5)または射出ノズル(6)に開けられているバルブボア(10)と、これに嵌合している円筒状のロータリー弁(13)とから構成されている。このバルブボア(10)の両端の開口部に、ロータリー弁(13)の両短の軸部が摺動自在に接触するシール(19)を設ける。シール(19)は、その一方の端面において所定幅の環状の溝(23)を形成し、それによって内周面(24)の近傍を薄肉に形成する。また環状の溝(23)内に金属製のバネ体(21)を複数個設ける。バルブボア(10)の開口部には、環状の溝(23)が樹脂流路に向かう向きにシール(19)を取付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、射出成形機のロータリーシャットオフ弁に関するものである。
従来周知のように射出成形機に設けられている射出装置は、加熱シリンダ、この加熱シリンダ内で回転方向と軸方向とに駆動可能なスクリュ、等から構成されている。加熱シリンダの後方に設けられているホッパから樹脂ペレットを供給し、加熱シリンダを加熱すると共にスクリュを回転すると樹脂ペレットは溶融しながら前方に送られる。溶融した樹脂は混練されてスクリュの先端部に送られて、スクリュは後退し、所定量の溶融樹脂が計量されたらスクリュの回転を停止する。スクリュを軸方向に駆動して、型締めされた金型内に溶融樹脂を射出すると成形品が得られる。ところで溶融樹脂は種類によって粘度が異なり、低粘度の樹脂材料を使用するときには計量時に射出ノズルから溶融樹脂が漏れる、いわゆるハナタレが発生したり、スクリュが後退せずに計量が不安定になったりし易い。また比較的粘度が高い樹脂材料であっても超臨界流体等を混入して混練しようとする場合には射出ノズルから漏れないようにする必要がある。このような問題に対応する装置としてシャットオフ弁が周知である。シャットオフ弁は、射出ノズル内の、あるいは射出ノズル近傍の樹脂流路に設けられ、計量時には樹脂流路を閉鎖することができ、射出時には樹脂流路を連通させることができるようになっている。
特開2008−296386号公報 特開2008−62595号公報
シャットオフ弁には、特許文献1に記載されているようなニードル弁から構成されたものや、特許文献2に記載されているようなロータリー弁から構成されたものが周知である。特許文献1に記載のシャットオフ弁のように、ニードル弁から構成されている場合には、ニードル弁は射出ノズルの樹脂流路内に設けられ、そして軸方向に駆動して、射出ノズルの先端を閉鎖したり開放するようになっている。一方、特許文献2に記載の装置のようにロータリー弁から構成されている場合には、射出ノズル内の樹脂流路、あるいは射出ノズル近傍の樹脂流路と直交するようにロータリー弁が設けられている。ロータリー弁を回転すると、射出ノズル内の樹脂流路が貫通孔によって連通したり、閉鎖することになる。
図3によって、一般的なロータリー弁からなるシャットオフ弁を備えた射出装置50について説明する。図3の(ア)には射出装置50を側面から見たときの射出装置50の断面図が、(イ)には射出装置50をロータリー弁において軸方向に垂直に切断した断面図がそれぞれ示されている。射出装置50の加熱シリンダ51には、ノズルアダプタ52が設けられ、その先端に射出ノズル53が設けられている。ノズルアダプタ52、射出ノズル53には軸方向に樹脂流路が開けられ、加熱シリンダ51からの溶融樹脂が射出されるようになっている。ノズルアダプタ52には、樹脂流路と直交するように軸方向に垂直にバルブボア55が開けられている。ロータリー弁56は、このバルブボア55とほぼ同径の、もしくはわずかに小径の円柱からなり、円柱には軸方向と垂直に貫通孔58が開けられている。このようなロータリー弁56がバルブボア55に滑らかに回転可能に嵌合している。ロータリー弁56の両端部にはリングブラケット59、59が設けられ、これらのリングブラケット59、59にはピストンシリンダユニット60が接続されている。従って、ピストンシリンダユニット60を駆動すると、リングブラケット59、59を介してロータリー弁56を回転することができる。ロータリー弁56の回転位置に応じて、樹脂流路がロータリー弁56のランド部によって閉鎖されたり、貫通孔58によって連通するようになっている。
従来のロータリー弁からなるシャットオフ弁によっても、計量時に溶融樹脂が射出ノズルからたれるのを防止することができるし、超臨界流体等を注入してもこれが射出ノズルから漏れることを防止できる。すなわちシャットオフ弁としての機能には格別に問題はない。しかしながら解決すべき問題も見受けられる。具体的には、可動部の隙間から樹脂漏れが発生する問題である。図3に示されている射出装置50において説明すると、ロータリー弁56はバルブボア55内で滑らかに回転できるように、バルブボア55の内周面とロータリー弁56の外周面の間にはわずかに隙間が確保されている。この隙間はわずかであるので、溶融樹脂は漏れにくくはなっている。またロータリー弁56によっては外周面にラビリンス加工が施される等して、さらに漏れにくくされている場合もある。しかしながら、この隙間からの溶融樹脂の漏れを完全に防止することはできないので、長期間運転すると、わずかずつ漏れ出した溶融樹脂がリングブラケット59、59の周囲に蓄積して樹脂の塊が形成されてしまう。このように漏れ出して形成される樹脂の塊によって色々な不具合が発生してしまう。例えば、ノズルアダプタ52にも加熱シリンダ51と同様にバンドヒータが巻かれているが、バンドヒータに樹脂の塊が付着すると、バンドヒータが劣化して断線する、等の問題が発生する。
本発明は、上記したような問題点を解決した、ロータリーシャットオフ弁を提供することを目的としており、具体的にはロータリーシャットオフ弁の可動部からの外部への溶融樹脂の漏れを防止して、樹脂漏れによって引き起こされる不具合の発生を防止することができる、射出装置のロータリーシャットオフ弁を提供することを目的としている。
本発明は、本発明の目的を達成するために、シールを備えた射出装置のロータリーシャットオフ弁として構成する。ロータリーシャットオフ弁は、射出装置の加熱シリンダの前方のノズルアダプタまたは射出ノズルに開けられている樹脂流路と直交する円筒穴状のバルブボアと、該バルブボア内で回転可能に嵌合している円筒状のロータリー弁とから構成されており、ロータリー弁を回転すると、樹脂流路が閉鎖されたり、ロータリー弁に開けられている貫通孔によって樹脂流路が連通するようになっている。このようなバルブボアの両端の開口部近傍に、ロータリー弁の両端の軸部が摺動自在に接触するようなシールを設ける。シールは、その一方の端面において所定幅の環状の溝を形成し、それによってシール内周面の近傍を薄肉に形成する。この環状の溝内には、環状の溝を押し広げる方向に付勢する金属製のバネを複数設ける。このようなシールを、バルブボアの開口部に、環状の溝が樹脂流路に向かう向きに取付ける。
かくして、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、射出装置の加熱シリンダの前方のノズルアダプタまたは該ノズルアダプタに設けられている射出ノズルにおいて、前記ノズルアダプタまたは前記射出ノズル内の樹脂流路と直交するように開けられている円筒穴状のバルブボアと、該バルブボア内で回転可能に嵌合している円筒状のロータリー弁とから構成され、該ロータリー弁には軸と直交する貫通孔が開けられ、前記ロータリー弁を第1の回転位置にすると前記ロータリー弁の外周面がランド部として作用して前記樹脂流路が閉鎖され、第2の回転位置にすると前記貫通孔が前記樹脂流路に整合して前記樹脂流路が連通するようになっているロータリーシャットオフ弁であって、前記バルブボアの両端の開口部近傍には、前記ロータリー弁の両端の軸部に摺動自在に接触するシールが設けられていることを特徴とする射出装置のロータリーシャットオフ弁として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロータリーシャットオフ弁において、前記シールは、該シールの一方の端面において所定幅の環状の溝が形成され、それによって前記内周面の近傍が薄肉に形成されており、前記シールは、前記環状の溝を樹脂流路に向けて前記バルブボアの開口部に設けられていることを特徴とする射出装置のロータリーシャットオフ弁として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のロータリーシャットオフ弁において、前記シールは樹脂材料から形成され、前記環状の溝内には、前記環状の溝を押し広げる方向に付勢する金属製のバネが複数個設けられていることを特徴とする射出装置のロータリーシャットオフ弁として構成される。
本発明は、一般的なロータリーシャットオフ弁を対象としている。すなわちロータリーシャットオフ弁は、ノズルアダプタまたは射出ノズルにおいて、その樹脂流路と直交するように開けられている円筒穴状のバルブボアと、該バルブボア内で回転可能に嵌合している円筒状のロータリー弁とから構成され、該ロータリー弁には軸と直交する貫通孔が開けられ、ロータリー弁を第1の回転位置にするとロータリー弁の外周面がランド部として作用して樹脂流路が閉鎖され、第2の回転位置にすると貫通孔が樹脂流路に整合して樹脂流路が連通するようになっている。このようなロータリーシャットオフ弁について、本発明においては、バルブボアの両端の開口部近傍に、両端の軸部に摺動自在に接触するシールが設けられている。従って本発明のロータリーシャットオフ弁においては、バルブボアとロータリー弁の隙間から樹脂が漏れ出そうとしてもシールによって漏れが防止されることになる。そうすると樹脂の漏れによって生じる色々な問題、例えばバンドヒータに樹脂が付着することによるバンドヒータの断線の問題、を防止することができる。他の発明によると、このシールは、該シールの一方の端面において所定幅の環状の溝が形成され、それによって内周面の近傍が薄肉に形成されており、シールは、環状の溝が樹脂流路に向かうようバルブボアの開口部に設けられている。このように構成されているので、バルブボアとロータリー弁の隙間から漏れ出した樹脂は、環状の溝に溜まり、環状の溝には樹脂の圧力が作用する。この圧力によって環状の溝は押し広げられ、それによって薄肉に形成されている内周面の近傍がロータリー弁の外周面に強く押し当てられることになる。これによってシールから外部への樹脂漏れを防止することができる。つまり漏れ出ようとする樹脂の圧力によって、樹脂がさらに漏れにくくなる効果を奏することになる。さらに他の発明によると、シールは樹脂材料から形成され、環状の溝内には、環状の溝を押し広げる方向に付勢された金属製のバネが複数個設けられている。このバネによっても環状の溝が押し広げられ、それによって薄肉に形成されている内周面の近傍がロータリー弁の外周面に強く押し当てられるので、樹脂が環状の溝に溜まらなくても、高いシール効果が得られることになる。
本発明の実施の形態に係る射出装置のロータリーシャットオフ弁を示す図で、その(ア)は射出装置を軸と平行に切断した断面図、その(イ)は射出装置をロータリーシャットオフ弁において軸と垂直に切断した断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリーシャットオフ弁用のシールを示す図で、その(ア)はシールの斜視図、その(イ)はシールを(ア)におけるY−Y断面で切断した、一部断面図である。 従来の射出装置のロータリーシャットオフ弁を示す図で、その(ア)は射出装置を軸と平行に切断した断面図、その(イ)は射出装置をロータリーシャットオフ弁において軸と垂直に切断した断面図である。
本実施の形態に係る射出装置1は、本実施の形態に係るロータリーシャットオフ弁2を備えているが、他の点は従来の射出装置と同様に構成されている。すなわち、図1の(ア)に示されているように、加熱シリンダ3には、その先端にノズルアダプタ5が設けられ、ノズルアダプタ5の先端には射出ノズル6が設けられている。図1には示されていないが、加熱シリンダ3内には回転方向と軸方向とに駆動可能にスクリュが設けられ、また加熱シリンダ3、ノズルアダプタ5、射出ノズル6には、バンドヒータが巻かれている。ノズルアダプタ5、射出ノズル6には軸中心に樹脂流路8が形成されており、スクリュを駆動して射出するときに溶融樹脂が流れるようになっている。
ロータリーシャットオフ弁2は、本実施の形態においてはノズルアダプタ5に設けられている。ノズルアダプタ5には、図1の(ア)、(イ)に示されているように、樹脂流路8と直交するように、樹脂流路8よりも大径の円筒穴、すなわちバルブボア10が開けられている。そしてバルブボア10の両方の開口部に相当するノズルアダプタ5の外周面は平面状に切削されて、後で説明するシールを取付けるためのシールホルダ取付面11、11が形成されている。このようなバルブボア10に、ロータリー弁13が嵌合している。ロータリー弁13は従来のロータリー弁と同様に、バルブボア10の内径よりもわずかに小径の円筒状に形成されている。従ってロータリー弁13はバルブボア10に対して滑らかに回転可能であるが、バルブボア10とロータリー弁13の隙間はわずかであり樹脂が漏れにくくなっている。このようなロータリー弁13の中央部にはロータリー弁13の軸と垂直に貫通孔14が開けられている。従って、ロータリー弁13を所定の回転位置に回転すると、ロータリー弁13の外周面がランド部として作用して樹脂流路8を閉鎖することができ、他の回転位置に回転すると貫通孔14が樹脂流路8に整合して樹脂流路8が連通することになる。ロータリー弁13の両端には、キー部を備えた操作軸が形成されこの操作軸にリンクブラケット16、16が設けられている。リンクブラケット16、16は、油圧あるいはエアシリンダからなるピストンシリンダユニット17に接続され、ピストンシリンダユニット17を駆動することによってロータリー弁13を所望の回転位置に駆動することができる。なお、ピストンシリンダユニット17は、電磁ソレノイド等の他のアクチュエータによっても代替することができる。
本実施の形態に係るロータリーシャットオフ弁2は、2種類の部材によって樹脂漏れが防止されている。第1の部材はシールホルダ取付面11からの樹脂漏れを防止するOリング35、35であり、第2の部材は、後で詳しく説明する、本発明に特有のシール19、19である。ロータリー弁13が挿通される円形の穴が開けられているシールホルダ28には、その端面に円周溝36が形成されている。この円周溝36にOリング35が入れられて、後で説明するように、シールホルダ28がシールホルダ取付面11に取付けられることになる。シールホルダ28とシールホルダ取付面11は固定的に結合されているので、すなわち相対的に摺動することはないので、Oリング35は摩耗することはない。従って、本実施の形態においてOリング35は耐熱性、および耐久性に優れた不銹鋼から構成されている。Oリング35、35によってシールホルダ取付面11からの樹脂漏れが実質的に完全に防止されることになる。
次に本発明に特有のシール19、19について説明する。本実施の形態に係るシール19は、図2の(ア)、(イ)に各部位が誇張して大きく描かれているが、可撓性を備えた樹脂から略円環状に形成されたシール本体部20と、このシール本体部20に組み込まれている複数個の金属製のバネ体21、21、…とから構成されている。シール本体部20の樹脂材料は、例えばポリテトラフルオロエチレン系の樹脂材料を適用することができ、ポリテトラフルオロエチレンは、熱に強いと共に摩擦係数が小さいので射出装置のロータリーシャットオフ弁2のシールに適している。シール本体部20は、シール作用を奏する内周面24の内径がロータリー弁13の外径と略等しく形成され、内周面から立ち上がって一方の端面に環状の溝23が形成されている。この溝によって内周面24の近傍が薄肉になっている。環状の溝23は図2の(イ)に示されているように断面形状が略U字形になっているが、開口部近傍で爪部25が形成されている。バネ体21、21、…は、金属の小片が弾性的にV字形、あるいはU字形に折り曲げられて、この環状の溝23内に入れられ爪部25において係止されている。このようなバネ体21、21、…は環状の溝23の円周方向に均等に入れられている。従ってバネ体21、21、…の付勢によって環状の溝23が押し広げられ、それによって内周面24は内側方向に変形している。このような変形は、シール19がバルブボア10に嵌合されると、内周面24がバルブボア10の外周面に当接し、それによって元の形状に弾性的に回復するが、内周面24は所定の押圧力でバルブボア10の外周面に接することになる。このようなシール本体部20には、外方に所定の肉厚のフランジ部26が形成されており、フランジ部26を所定の部材で挟持することによってシール19が固定されるようになっている。
本実施の形態に係るOリング35と本実施の形態に係るシール19は、次のようにしてロータリーシャットオフ弁2に設けられている。すなわち図1の(イ)に示されているように、シールホルダ28の円周溝36にOリング35が入れられ、このようなシールホルダ28がロータリー弁13の両端の軸部に挿通されるようにしてノズルアダプタ5のシールホルダ取付面11、11に設けられ、次にシール19が、環状の溝23が内側、つまり樹脂流路8方向を向くようにロータリー弁13の軸部に嵌合され、次いで円形の穴が開けられているシールケース29がロータリー弁13の軸部に挿通されるようにしてシールホルダ28に設けられている。なお、本実施の形態においてはロータリー弁13は全体が円筒状に形成されているので、シール19が設けられている両端の軸部も、中央部の外径と同じ径になっているが、ロータリー弁13の形状によっては、弁作用を奏する中央部が大径に、そしてシール19が設けられる両端の軸部が小径に形成されている場合もある。シールケース29とシールホルダ28はボルト31によってノズルアダプタ5のシールホルダ取付面11に締め付けられている。このように締め付けられることによって、シール19のフランジ部26がシールホルダ28とシールケース29とによって両側から強く挟持されることになる。
本実施の形態に係るシャットオフ弁2も、従来のシャットオフ弁2と同様にバルブボア10とロータリー弁13の間のわずかな隙間から溶融樹脂が漏れ出す。しかしながらシール19は、前記したようにバネ体21、21、…の付勢によってシール作用を奏する内周面24がロータリー弁13の外周面に所定の押圧力で接することになるので、ロータリー弁13とシール19の間にはほとんど隙間がなく、溶融樹脂はシール19の外部には漏れない。樹脂流路8から漏れ出した溶融樹脂はシール19の内側に溜まることになるが、主として環状の溝23内に溜まる。環状の溝23内に溜まった樹脂の圧力によっても、環状の溝23が押し広げられる方向に付勢されるので、さらにシール効果が高まる。これによって本実施の形態に係るシャットオフ弁2は実質的に樹脂漏れを防止することができる。
本実施の形態に係るロータリーシャットオフ弁は色々な変形が可能である。例えば本実施の形態においてはロータリーシャットオフ弁はノズルアダプタに設けられているように説明したが、射出ノズルに設けられていてもよい。またシールは、ポリテトラフルオロエチレン系の樹脂材料から形成されているように説明したが、熱に強く可撓性を備えているシリコン樹脂等の他の素材から形成されていてもよい。また、シールは環状の溝が形成されているように説明したが、環状の溝は必須ではない。
1 射出装置 2 ロータリーシャットオフ弁
3 加熱シリンダ 5 ノズルアダプタ
6 射出ノズル 8 樹脂流路
10 バルブボア 11 シールホルダ取付面
13 ロータリー弁 14 貫通孔
19 シール 20 シール本体部
21 バネ体 23 環状の溝
24 内周面 26 フランジ部
28 シールホルダ 29 シールケース
35 Oリング

Claims (3)

  1. 射出装置の加熱シリンダの前方のノズルアダプタまたは該ノズルアダプタに設けられている射出ノズルにおいて、前記ノズルアダプタまたは前記射出ノズル内の樹脂流路と直交するように開けられている円筒穴状のバルブボアと、該バルブボア内で回転可能に嵌合している円筒状のロータリー弁とから構成され、該ロータリー弁には軸と直交する貫通孔が開けられ、前記ロータリー弁を第1の回転位置にすると前記ロータリー弁の外周面がランド部として作用して前記樹脂流路が閉鎖され、第2の回転位置にすると前記貫通孔が前記樹脂流路に整合して前記樹脂流路が連通するようになっているロータリーシャットオフ弁であって、
    前記バルブボアの両端の開口部近傍には、前記ロータリー弁の両端の軸部に摺動自在に接触するシールが設けられていることを特徴とする射出装置のロータリーシャットオフ弁。
  2. 請求項1に記載のロータリーシャットオフ弁において、前記シールは、該シールの一方の端面において所定幅の環状の溝が形成され、それによって前記内周面の近傍が薄肉に形成されており、前記シールは、前記環状の溝を樹脂流路に向けて前記バルブボアの開口部に設けられていることを特徴とする射出装置のロータリーシャットオフ弁。
  3. 請求項2に記載のロータリーシャットオフ弁において、前記シールは樹脂材料から形成され、前記環状の溝内には、前記環状の溝を押し広げる方向に付勢する金属製のバネが複数個設けられていることを特徴とする射出装置のロータリーシャットオフ弁。
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