JP2015230110A - 換気能力指標算出システム、装置、方法、およびプログラム - Google Patents

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【課題】コストを抑え、かつ比較的短い時間でガス濃度を測定することが可能な換気量算出システムを提供する。
【解決手段】屋外との通気性を有する低気密室100の換気能力を示す指標を継続的に算出するシステムであって、低気密室内の空気中における第1気体の密度を測定する第1測定器22と、低気密室内の空気中に第1気体を放出する第1気体放出源42と、第1気体放出源から放出される第1気体の単位時間当たりの放出量を測定する第2測定器52と、を備え、屋外に設置された、大気中の第1気体の密度を測定する第3測定器24を備え、低気密室における第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に第1気体放出源のみであり、かつ第1測定器22と第3測定器24の密度の測定結果の差もしくは差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、指標との関係式である第1気体収支式に基づき指標を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内空間における換気量算出システム、装置、方法、およびプログラムに関する。
昨今、住宅の室内空間、工場、温室、および温泉等の密閉性が比較的低く、外気との間で空気の交換が多い室内空間(以下、低気密室と呼ぶ)の換気能力は、トレーサーガス法を用いて測定している。
特許文献1には、フッ素系の揮発性有機化合物をトレーサーガスとして用いて換気量を測定する、室内空間の換気量測定方法が記載されている。
特許文献2には、閉空間に発生するガスをトレーサーガスとして用いて、ガス濃度の時間変化を測定することで換気能力を測定する、換気量の測定方法が記載されている。
特開2007−10363号公報 特開2011−127815号公報
特許文献1に記載の技術は、トレーサーガスにはフッ素系の有機化合物を用いており、化学分析法によって室内空間の換気能力を測定している。そのため、有機化合物、ガスの吸着剤、ガスの脱利用剤等を使用するため、コストが大きくなる問題がある。
特許文献2に記載の技術は、閉空間、例えば廃棄物処理場等に各換気口にガス濃度測定器を設置している。そして、各換気口に設置したガス濃度測定器の運転状態を変化させてガス濃度の測定を行っている。したがって換気口が多くなるとコストも大きくなり、またガス濃度測定器を複数の条件で測定する必要があるため、測定に時間が掛かる問題もある。
したがって本発明は、コストを抑え、かつ比較的短い時間で室内空間の換気量を測定できる換気量算出システム、装置、方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の換気量算出システムは、屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出するシステムであって、前記低気密室は、前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する第1測定器と、前記低気密室内の空気中に前記第1気体を放出する第1気体放出源と、前記第1気体放出源から放出される前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定する第2測定器と、を備え、前記屋外に設置された、大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する第3測定器を備え、前記第1測定器と、前記第3測定器の少なくとも一方は、前記指標に相関する環境値を測定し、前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記第1測定器と前記第3測定器の密度もしくは密度に換算出来る量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する換気能力指標算出装置を備える。
本発明の換気量算出装置は、低気密室における第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき換気能力を示す指標を算出し、前記算出された指標と環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する。
本発明の換気量算出方法は、屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出する方法であって、前記低気密室内に第1気体放出源が放出した空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定し、前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定し、前記大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定し、前記低気密室内、および前記大気中の少なくとも一方の前記指標に相関する環境値を測定し、前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する。
コンピュータに、屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記低気密室内に第1気体放出源が放出した空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する手段、前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定する手段、大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する手段、前記低気密室内、および前記大気中の少なくとも一方の前記指標に相関する環境値を測定する手段、前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する手段、として動作させる。
本発明によれば、小さなコスト、かつ短い時間で室内空間の換気量を算出できる。
本発明に係る換気量算出システムの模式図である。 換気速度を算出する方法を説明するグラフである。 換気速度の算出方法の流れを示すフローチャートである。 換気速度と窓の開度の関係を示すグラフである。 換気速度の算出方法の流れを示すフローチャートである。 難知ガスの算出方法の流れを示すフローチャートである。 難知ガスのモデル式を導出する方法の流れを示すフローチャートである。 本発明に係る換気量算出システムを温室に適用した一例を示す模式図である。 本発明に係る換気量算出システムを温泉に適用した一例を示す模式図である。 その他の形態の換気量算出システムの一例を示す模式図である。 一般的な換気能力の測定方法を説明するための模式図である。 ガス濃度の時間変化を示すグラフである。
本発明について説明する前に、本発明の理解を容易にする目的として、図11、および図12を参照しながら、低気密室の換気能力を測定する関連技術について説明する。図11は低気密室100の一例を示す模式図である。以下、トレーサーガス方法を用いた換気能力の測定方法を説明する。
低気密室100は、窓12と、隙間14と、を有し、地面200上に設置されている。窓12は、低気密室100の内部と、外気との間で空気を交換するために開閉できる機能を有している。隙間14は、低気密室100の内部と、外気との間で一定量の空気を交換している。低気密室100は、トレーサーガス密度測定器20と、トレーサーガス発送装置40とを内部に備える。
図12は、トレーサーガス密度bの時間t依存性を示すグラフである。図11を参照すると、時刻tから時刻tの時点までトレーサーガス密度が上昇していることが示されている。これは、時刻tまではトレーサーガス発生装置40がトレーサーガスを放出していることを意味している。時刻t以降はトレーサーガスの放出が終わり、換気によってトレーサーガス密度bは減少する。トレーサーガス密度の減少は以下のように表すことができる。
Figure 2015230110
ここで、Bは時刻t1における室内トレーサーガス密度、Nは換気によるトレーサーガスの減衰速度を表す係数(以下、換気速度と呼ぶ)である。換気速度Nは、低気密室の換気能力を表す指標となる。図11に示すように、例えば、時刻tにおける室内トレーサーガス密度をbであるとすると、換気速度Nは次式によって表すことができる。
Figure 2015230110
関連技術では、時刻の変化と、時刻の変化前後のトレーサーガス密度を測定することで、低気密室の換気能力を算出している。すなわち、関連技術ではトレーサーガス発生装置40の制御が必要であり、かつ、時刻t1、時刻t2のガス密度を測定することが必要である。
以下、本発明に係る換気量算出システムについて説明する。
図1は、本発明に係る換気量算出システムを示す模式図である。以下、本発明に係る換気量算出システムについて説明する。
低気密室100は、窓12と、隙間14とを有し、地面200上に設置されている。窓12は、低気密室100の内部と、外気との間で空気を交換するために開閉できる機能を有している。隙間14は、低気密室100の内部と、外気との間で一定量の空気を交換する。
低気密室100は、室内環境測定器22と、放出量測定器52と、情報処理装置62と、を内部に備えており、更に、放出量測定器52の近傍にトレーサーガス発生源42を有している。
室内環境測定器22は、例えば、トレーサーガス密度、気温、風速、風向等の環境情報を測定する。また室内環境測定器22は、窓12の開いている程度(以下、開度と呼ぶ)を測定する機能を有することが好ましい。室内環境測定器22は、地面200上に設置してもよいし、高さを調節することが可能な支持台32に取り付けて測定条件に応じた高さに調節できるような形態で設置してもよい。また低気密室100は、室内環境測定器22と同様の機能を有する室外環境測定器24を外部に備える。室外環境測定器24は、室内環境測定器22と同様に、面200上に設置してもよいし、高さを調節することが可能な支持台32に取り付けて測定条件に応じた高さに調節できるような形態で設置してもよい。室内環境測定器22、および室外環境測定器24は、それぞれ単一の装置で構成してもよいし、測定する物理量が異なる複数の装置から構成してもよい。
トレーサーガス発生源42は、換気能力を測定する際に使用するトレーサーガスを放出する。トレーサーガス発生源42は、例えば、低気密室100が住居である場合には加湿器、湯船等である。また低気密室100が温室等である場合は作物の栽培用に使用する給水装置等である。すなわち本発明に係る換気量算出システムは、トレーサーガス発生装置を別途設置することなく、低気密室100が一般的に備える湯船等が発する水蒸気をトレーサーガスとして利用できる。したがってトレーサーガス発生源42には、一般的なトレーサーガス発生装置のように制御が不要であるため、本発明は利便性に優れている。
放出量測定器52は、トレーサーガス発生源42が放出する気体の放出量を測定する。放出量とは、単位時間あたりに空気中に放出した気体の質量、もしくはそれに換算可能な他の物理量である。具体的に説明すると、放出量測定器52は、加湿器の蒸発用水タンク、湯船の湯、栽培用の給水タンク等の単位時間当たりの質量や水位の変化等を測定する。したがって放出量測定器52は、トレーサーガス発生源42の近傍に設置することが好ましい。
室内環境測定器22と、室外環境測定器24と、放出量測定器52とは、測定結果を情報処理装置62に送信する機能を有している。それぞれの装置と、情報処理装置62との間は、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。
情報処理装置62は、それぞれの装置から受信した測定結果に基づいて低気密室100の換気能力を算出する機能を有している。情報処理装置62は、低気密室100の内部に設置してもよいし、外部に設置してもよい。以下、低気密室100の換気能力を算出する方法について説明する。
次に、換気能力を示す指標の一例として、低気密室100における換気速度の算出方法について説明する。この場合、室内環境測定器22と、室外環境測定器24とは、低気密室100の内外のトレーサーガス密度等を測定する。低気密室100内のトレーサーガス密度の時間変化は、測定結果に基づいて以下のように記述できる。
Figure 2015230110
ここで、bは低気密室100内のトレーサーガス密度、bは低気密室100外のトレーサーガス密度、Nは換気速度、sはトレーサーガス放出量、tは測定時間である。(数3)は、トレーサーガスに関する収支式である。室内環境測定器22と、室外環境測定器24と、放出量測定器52とは、それぞれ継続的に低気密室100内のトレーサーガス密度bと、低気密室100外のトレーサーガス密度bと、トレーサーガス放出量sとを測定している。換気速度Nを表す式は、(数3)を式変形することで以下のように得ることができる。
Figure 2015230110
(数4)の右辺の物理量は、測定によって継続的に得ることができるため、(数4)を用いることによって換気速度Nを継続的に算出できる。しかしながら測定データは、ノイズや擾乱によりばらつきを伴うこともある。したがって測定データを一定期間にわたって平均化する等の平滑化処理を行った物理量を用いて換気速度Nを算出してもよい。また換気速度Nは、(数4)を用いずに、回帰分析によっても算出できる。以下、回帰分析による、換気速度Nの算出方法を説明する。
トレーサーガス密度の理論式b(t,N)は、(数3)のトレーサーガス密度bに関する微分方程式を解くことで得られる。理論式b(t,N)は、(数3)の微分方程式3を数値的に解いて導出してもよいし、解析に解いて導出してもよい。
理論式b(t,N)は、換気速度Nをパラメータとして含む。他方で、室内環境測定器22は、トレーサーガス密度bを継続的に測定できる。したがって回帰分析は、理論式b(t,N)と、トレーサーガス密度bの測定結果が一致する換気速度Nを試算できる。
図2は、回帰分析を使った換気速度算出法の例を示すグラフである。図2に示した曲線は、トレーサーガス密度の理論式b(t,N)を表す曲線である。また○印は、室内環境測定器22が測定した低気密室100内におけるトレーサーガス密度bの測定値である。横軸に示したt1,t2,t3等は、測定時間を所定の時間間隔で区切る(分割する)ことを示している。換気速度Nは、例えば、トレーサーガス密度bの実測値から、最小二乗法等を用いて理論式b(t,N)に基づいて算出できる。このように、換気速度Nは、時間区間毎のデータを得られる。
他方、(数3)に基づいて換気速度Nを求める方法では、低気密室100の内部と外部とのトレーサーガス密度差b‐bが小さくなると換気速度Nが発散してしまうため計算精度が悪くなる問題がある。換言すれば、室内トレーサーガス密度の変化に対する換気効果が微弱になるため算出精度が悪くなる。したがって(数3)は、室内外のトレーサーガス密度差b‐bが所定の閾値よりも大きい場合に用いることが好ましい。本発明は、換気速度の測定のためにトレーサーガスの放出量を制御しないため、室内外のトレーサーガス密度差b‐bは時々で異なる値を示す。したがって本発明に係る換気量算出システムは、十分な精度で換気速度Nを算出するために、以下の方法で測定を行う。
図3は、本発明に係る換気速度の算出方法の流れを示すフローチャートである。以下、換気速度の算出方法について説明する。
まず、室内環境測定器22と、室外環境測定器24とは、換気速度算出に関連する環境変数、例えば、室内外のトレーサーガス密度、窓12の開度、風速等を継続的に測定する。また放出量測定器52は、トレーサーガス発生源42が放出する気体の放出量を継続的に測定する(ステップS101)。
次いで、情報処理装置62は、(数3)に基づいて換気速度Nを算出する(ステップS102)。換気速度Nは、不測のトレーサーガス発生源がなく、かつ低気密室100の内外のトレーサーガス密度差b‐bが閾値Thより大きいときのデータを用いて算出することが好ましい。不測のトレーサーガス発生源とは、放出量測定器52が放出量を測定できないトレーサーガス発生源である。具体的に説明すると、不測のトレーサーガス発生源とは、例えばトレーサーガスとして水蒸気を用いる場合、結露、水滴、水たまり等である。また降雨時等は、地面が吸った雨が不測の水蒸気源になる可能性があるため、降雨の影響がないときのデータを用いて換気速度を算出することが好ましい。閾値Th<b‐bという条件は、(数3)に基づいて換気速度Nを求めるときに十分な計算精度が得られる条件である。ここで、閾値Th<b‐bの代わりに、閾値Th<|b‐b|を条件として用いてもよい。
次いで、情報処理装置62は、所定の数以上の測定データを得ることができたか否かを判定する(ステップS103)。所定の数とはユーザが予め任意に設定する数である。情報処理装置62が所定の数以上の測定データを得たと判定した場合には、次のステップへ移行する(S103において「YES」)。情報処理装置62は、測定データの数が所定の数に満たない場合には、所定の数の測定データを得るまで、ステップS101およびステップS102の処理を繰り返す(ステップS103において「NO」)。
次いで、情報処理装置62は、換気速度Nと、換気速度Nに影響を与える環境情報との関係式、すなわち換気速度Nのモデル式を導出する(ステップS104)。換気速度Nのモデル式の導出には、例えば回帰分析等の手法を用いることができる。換気速度Nは、窓12の開度、室内外の風速、風向、気温差などの環境変数をパラメータとして含む。以下、例として窓12の開度をパラメータとして含む換気速度Nについて説明する。
図4は、換気速度Nと、窓12の開度aとの関係を示すグラフの一例である。以下、換気速度Nと、開度aとの関係について説明する。
図4に示した直線は回帰直線であり、○印は測定値である。低気密室100は、隙間14を有するため、窓12を閉じても(開度a=0)換気速度Nは有限の値を持つ。換気速度Nは、例えばN(a, wso, wdo,…)のように複数の環境変数をパラメータとして含む関数である。ここでaは開度、wsoは外気風速、wdoは外気風向を表している。換気速度Nに含まれるパラメータは、測定データから決定する。この方法をモデル式同定と呼ぶ。
情報処理装置62は、換気速度のモデル式を同定できると、モデル式と、測定したパラメータとに基づいて換気速度Nを算出する(ステップS105)。モデル式は、(数3)と異なり、適用に関して特に条件は必要ない。
最後に、情報処理装置62は、モデル式を同定できると、換気速度Nの算出を終了するか否かを判定する(ステップS106)。換気速度Nの算出を終えるのであれば(ステップS106において「YES」)、換気速度Nを算出する処理を終了する。他方、換気速度Nの算出を継続するのであれば(ステップS106において「NO」)情報処理装置62は、ステップS105において同定したモデル式を用いて換気速度Nの算出を継続する。
なお、上記では一例として、情報処理装置62が換気速度Nを算出しているが、本発明を限定するものではない。本発明は、例えば、室内環境測定器22、室外環境測定器24、および放出量測定器52等が換気速度Nを算出する機能を有していてもよい。
図5は、図3のフローチャートで示した換気速度Nを算出する方法とは異なる方法で換気速度Nを算出する方法を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら換気速度Nを算出する方法について説明する。なおステップS201〜ステップS204までの処理は、ステップS101〜ステップS104までの処理と同様であるため説明を省略する。
図5に示したフローチャートにおいてステップS204まで処理を終えると、情報処理装置62は、不測のトレーサーガス発生源がなく、かつ室内外のトレーサーガス密度差b‐bが閾値Thよりも大きいか否かを判定する(ステップS205)。この時、トレーサーガス密度差b‐bの代わりに、トレーサーガス密度差|b‐b|を用いてもよい。情報処理装置62は、不測のトレースガス発生源がなく、かつ閾値Th<b‐bの条件を満たすと判定された場合には(ステップS205において「YES」)、収支式に基づいて換気速度を算出する(ステップS206)。 また情報処理装置62は、不測のトレースガス発生源がなく、かつTh<b‐bの条件を満たさない場合には(ステップS205において「NO」)、モデル式を使って換気速度を算出する(ステップS207)。すなわち情報処理装置62は、所定条件を満たす場合には収支式を用いて換気速度Nを算出し、そうでない場合にはモデル式から換気速度Nを算出する。
最後に、換気速度Nの算出を終了するか否かを判定する(ステップS208)。換気速度の算出を終えるのであれば(ステップS208において「YES」)、換気速度を算出する処理を終了する。他方、換気速度の算出を継続するのであれば(ステップS208において「NO」)、換気速度Nの算出を継続する。
次に、本発明の実施の形態によって算出した換気速度Nを利用して、他の有用な情報を算出する方法について説明する。有用な情報の例として、低気密室100内において放出量の測定が困難であるガス(以下、難知ガス)の、放出量を算出する方法を説明する。難知ガスの収支式は以下のように記述できる。
Figure 2015230110
ここで、cは低気密室100内の室内難知ガス密度、c0は低気密室100外の室外難知ガス密度、Nは換気速度、uは難知ガスの放出量である。室内難知ガス密度c、および室外難知ガス密度c0は、それぞれ室内環境測定器22、および室外環境測定器24が測定できる物理量である。難知ガス放出量uは、測定することは困難であるが、上記(数5)を式変形することによって、以下の関係式を得る。
Figure 2015230110
(数6)の右辺の項は、測定、または計算によって得られる物理量である。以下、上記(数6)を利用した難知ガス放出量uを算出する方法について説明する。
図6は、難知ガスの放出量を算出する方法を示すフローチャートである。以下、難知ガスを算出する方法について説明する。
まず、情報処理装置62は、各測定器が測定した環境変数に基づいて換気速度Nを算出する(ステップS301)。換気速度Nを算出する方法については、図3を用いて説明したステップS101〜ステップS104と同様である。
次いで、情報処理装置62は、算出した換気速度Nと、(数6)とに基づいて難知ガス放出量uを算出する(ステップS302)。次いで、情報処理装置62は、難知ガス放出量uの算出を継続するか否かを判定する(ステップS303)。難知ガス放出量uの算出を終了すると判定した場合(ステップS303において「YES」)、情報処理装置62は難知ガス放出量uの算出を終了する。また情報処理装置62は、難知ガス放出量uの算出を終了しない(算出を継続する)と判定した場合(ステップS303において「NO」)、情報処理装置62は継続的に難知ガスの放出量を算出する。
情報処理装置62は、難知ガス放出量uを算出することによって、難知ガス放出量uと環境変数の関係式、すなわち難知ガス放出量uのモデル式を同定することができる。
図7は、図6のフローチャートで示した難治ガスを算出する方法とは異なる方法で難知ガスの放出量を算出する方法を示すフローチャートである。以下、図7を参照しながら難知ガスの放出量を算出する方法について説明する。なお、難知ガスの放出量uを算出するステップS401〜ステップS403については、図6におけるステップS301〜ステップS303と同様であるため説明は省略する。
情報処理装置62は、難知ガス放出量のモデル式を同定するために必要な十分なデータ量を算出すると(ステップS403において「YES」)、換気速度のモデル式を同定した時と同様な方法で、難知ガスの放出量のモデル式を同定する(ステップS404)。
次いで、情報処理装置62は、同定したモデル式と、測定したパラメータとに基づいて、難知ガスの放出量を算出する(ステップS405)。次いで、情報処理装置62は、難知ガスの放出量uの算出を終了すると判定した場合(ステップS406において「YES」)、難知ガスの放出量uの算出を終了する。また情報処理装置62は、難知ガス放出量uの算出を終了しない(算出を継続する)と判定した場合(ステップS406において「NO」)、ステップS405に戻り継続的に難知ガスの放出量を算出する。
次に、本発明の換気量算出システムを、適用する例について説明する。図8は、本発明の換気能力算出システムを利用した温室の一例を示す構成図である。以下、本発明に係る換気能力算出システムを利用した温室について説明する。
温室110は、室内環境測定器22と、給水路44と、放出量測定器52と、情報処理装置62と、栽培植物72と、を内部に備える。また温室110は、室外環境測定装置24を外部に備える。なお、室内環境装置22と、室外環境測定装置24と、トレーサーガス放出量測定装置52と、情報処理装置62とについては、既に説明をしているため、説明を省略する。
給水路44は、栽培植物72に水を供給する。温室110においては、給水路44の有する水が蒸発する際に発する水蒸気と、栽培植物72が蒸散する際に発する水蒸気がトレーサーガスである。放出量測定器52は、蒸発散による水蒸気の放出量を測定する。
一般的に温室110における難知ガスである二酸化炭素の密度は、栽培植物72の光合成、および呼吸等の状況によって変化するため測定することが困難である。しかしながら本発明に係る換気能力算出システムは、二酸化炭素の濃度を(数6)に基づいて算出できるため植物等の栽培管理に非常に有用となる。したがって本発明は、営農の観点からも優れたメリットを有する。
次に、更にその他の例として本発明に係る換気能力算出システムを温泉に適用した例について説明する。図9は、本発明の実施の形態を温泉に適用した一例を示す構成図である。以下、換気能力指標算出システムを温泉に利用した例について説明する。
温泉120は、室内環境測定器22と、室外環境測定器24と、湯船46と、放出量測定器52と、情報処理装置62と、を内部に備える。また温泉120は、室外環境測定装置24を外部に備える。なお、室内環境測定器22と、室外環境測定器24と、放出量測定器52と、情報処理装置62とについては、既に説明をしているため、以下では説明を省略する。
湯船46にはお湯が張られている。温泉120においては、お湯から発生する水蒸気がトレーサーガスである。すなわち湯船46に張られたお湯がトレーサー発生源となる。したがって放出量測定装置52は、湯船46の近傍に設置することが好ましい。トレーサーガス放出量測定装置52は、蒸発した湯量を測定する。
温泉における難知ガスは、例えば地中から発する有毒ガスである。本発明に係る換気能力指標算出システムは、難知ガスが有毒ガスであろうとも、(数6)を用いることによって有毒ガスの放出量を継続的に算出できる。したがって有毒ガスに対する適切な対応が可能となる。
図10は、最小の構成からなる換気量算出システムを示す模式図である。以下、最小の構成の換気量算出システムについて説明する。
低気密室100は、窓12と、隙間14と、を有し、地面200上に設置されている。なお、窓12と、隙間14については既に説明をしているため説明を省略する。
低気密室100は、室内環境測定器22と、トレーサーガス発生源42と、放出量測定器52とを内部に備えている。また低気密室100は、室外環境測定器24を外部に備えている。本発明に係る換気量算出システムでは、例えば、換気量の指標として換気速度を算出する場合は、トレーサーガスの放出量と、室内空間の内外の環境情報が必要である。したがって換気量は、低気密室100が、室内環境測定器22と、室外環境測定器24と、放出量測定器24とを備えることで算出できる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当事者が理解し得る様々な変更をすることができる。
また上記の実施形態の一部または全部は、以下のようにも記載されうる。なお、以下の付記は本発明を何等限定するものではない。
[付記1]
屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出するシステムであって、
前記低気密室は、
前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する第1測定器と、
前記低気密室内の空気中に前記第1気体を放出する第1気体放出源と、前記第1気体放出源から放出される前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定する第2測定器と、を備え、
前記屋外に設置された、大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する第3測定器を備え、
前記第1測定器と、前記第3測定器の少なくとも一方は、前記指標に相関する環境値を測定し、
前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記第1測定器と前記第3測定器の密度もしくは密度に換算出来る量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する換気能力指標算出装置を備える、
ことを特徴とする換気能力指標算出システム。
[付記2]
前記換気能力指標算出装置は、
前記算出された指標と前記環境値の測定結果から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記条件が成り立つときは前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果から前記第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記条件が成り立たないときは前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記3]
前記換気能力指標算出装置は、
前記第1気体収支式は前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量に関する微分方程式であり、前記微分方程式の解と前記第1測定器の測定結果との時間区分ごとの統計的差分が最少になるように前記解に含まれるパラメータである前記指標を前記時間区分ごとに算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記4]
前記第1測定器、および前記第3測定器は、風速を測定する機能を有し、
少なくとも前記第3測定器が前記屋外における風速を測定する、
ことを特徴とする、上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記5]
前記低気密室は開閉可能な窓を備え、
前記第1測定器、および前記第3測定器の少なくとも一方は、前記窓の開度に相関する量を測定する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記6]
前記低気密室は、
第2気体を発生または吸収する第2気体放出源と、を更に備え、
前記第1測定器は、
前記低気密室内の空気中における前記第2気体の密度もしくはそれに換算可能な量を測定する機能を更に有し、
前記第3測定器は、
前記大気中の第2気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する機能を更に有し、
前記換気能力指標算出装置は、
前記第2気体の測定結果と、前記指標と、前記第2気体放出源からの第2気体の単位時間当たりの放出量である第2気体放出速度との関係式である第2気体収支式に基づき前記第2気体放出速度を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記7]
前記第1測定器、および第3測定器の少なくとも一方は、前記第2気体放出速度に相関する環境値を測定し、
前記換気能力指標算出装置は、前記算第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から、前記第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値との関係式である第2気体放出速度モデル式を同定し、前記第2気体放出速度モデル式の同定以降において、前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から前記第2気体放出速度モデル式に基づき前記第2気体放出速度を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記8]
前記第1気体は水蒸気である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記9]
前記低気密室は植物を栽培する温室であり、
前記第1気体は水蒸気であり、
前記第1気体放出源は前記植物に供給される水である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記10]
前記低気密室は植物を栽培する温室であり、
前記第1気体は水蒸気であり、
前記第1気体放出源は前記植物に供給される水であり、
前記第2気体は二酸化炭素であり、
前記第2気体放出源は前記植物である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出システム。
[付記11]
低気密室における第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき換気能力を示す指標を算出し、前記算出された指標と環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
ことを特徴とする換気能力指標算出装置。
[付記12]
前記算出された指標と前記環境値の測定結果から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記条件が成り立つときは前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果から前記第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記条件が成り立たないときは前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出装置。
[付記13]
前記第1気体収支式は前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量に関する微分方程式であり、前記微分方程式の解と前記第1測定器の測定結果との時間区分ごとの統計的差分が最少になるように前記解に含まれるパラメータである前記指標を前記時間区分ごとに算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出装置。
[付記14]
第2気体の測定結果と、前記指標と、第2気体放出源からの第2気体の単位時間当たりの放出量である第2気体放出速度との関係式である第2気体収支式に基づき前記第2気体放出速度を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出装置。
[付記15]
屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出する方法であって、
前記低気密室内に第1気体放出源が放出した空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定し、前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定し、前記大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定し、前記低気密室内、および前記大気中の少なくとも一方の前記指標に相関する環境値を測定し、前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
ことを特徴とする換気能力指標算出方法。
[付記16]
前記算出された指標と前記環境値の測定結果から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記条件が成り立つときは前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果から前記第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記条件が成り立たないときは前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記17]
前記第1気体収支式は前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量に関する微分方程式であり、前記微分方程式の解と前記低機密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果との時間区分ごとの統計的差分が最少になるように前記解に含まれるパラメータである前記指標を前記時間区分ごとに算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記18]
少なくとも前記大気中における風速を測定する機能を更に有する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記19]
前記低気密室は開閉可能な窓を備え、
前記開閉可能窓の開度に相関する量を測定する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記20]
前記低気密室は、
第2気体を発生または吸収する第2気体放出源と、を更に備え、
前記低気密室内の空気中における前記第2気体の密度もしくはそれに換算可能な量を測定し、
前記大気中の第2気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定し、
前記第2気体の測定結果と、前記指標と、前記第2気体放出源からの第2気体の単位時間当たりの放出量である第2気体放出速度との関係式である第2気体収支式に基づき前記第2気体放出速度を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記21]
前記第2気体放出速度に相関する環境値を測定し、
前記算第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から、前記第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値との関係式である第2気体放出速度モデル式を同定し、
前記第2気体放出速度モデル式の同定以降において、前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から前記第2気体放出速度モデル式に基づき前記第2気体放出速度を算出する、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記22]
前記第1気体は水蒸気である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記23]
前記低気密室は植物を栽培する温室であり、
前記第1気体は水蒸気であり、
前記第1気体放出源は前記植物に供給される水である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記24]
前記低気密室は植物を栽培する温室であり、
前記第1気体は水蒸気であり、
前記第1気体放出源は前記植物に供給される水であり、
前記第2気体は二酸化炭素であり、
前記第2気体放出源は前記植物である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出方法。
[付記25]
コンピュータに、屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記低気密室内に第1気体放出源が放出した空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する手段、
前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定する手段、
大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する手段、
前記低気密室内、および前記大気中の少なくとも一方の前記指標に相関する環境値を測定する手段、
前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果おと、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する手段、として動作させる、
ことを特徴とする換気能力指標算出プログラム。
[付記26]
前記コンピュータを、
前記算出された指標と前記環境値の測定結果から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記条件が成り立つときは前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果から前記第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記条件が成り立たないときは前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する手段として、動作させる、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記27]
前記コンピュータを、
前記第1気体収支式は前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量に関する微分方程式であり、前記微分方程式の解と前記第1測定器の測定結果との時間区分ごとの統計的差分が最少になるように前記解に含まれるパラメータである前記指標を前記時間区分ごとに算出する手段、として更に動作させる、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記28]
前記コンピュータを、
少なくとも前記屋外における風速を測定する手段、として更に動作させる、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記29]
前記コンピュータを、
前記低気密室が備える開閉可能な窓の開度に相関する量を測定する手段、として更に動作させる、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記30]
前記低気密室は第2気体を発生または吸収する第2気体放出源と、を更に備え、
前記コンピュータを、
前記低気密室内の空気中における前記第2気体の密度もしくはそれに換算可能な量を測定する手段、
前記大気中の第2気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する手段、
前記第2気体の測定結果と、前記指標と、前記第2気体放出源からの第2気体の単位時間当たりの放出量である第2気体放出速度との関係式である第2気体収支式に基づき前記第2気体放出速度を算出する手段、として更に動作させる、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記31]
前記コンピュータを、
前記第2気体放出速度に相関する環境値を測定し、前記算第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から、前記第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値との関係式である第2気体放出速度モデル式を同定し、前記第2気体放出速度モデル式の同定以降において、前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から前記第2気体放出速度モデル式に基づき前記第2気体放出速度を算出する手段、として更に動作させる、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記32]
前記第1気体は水蒸気である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記33]
前記低気密室は植物を栽培する温室であり、
前記第1気体は水蒸気であり、
前記第1気体放出源は前記植物に供給される水である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
[付記34]
前記低気密室は植物を栽培する温室であり、
前記第1気体は水蒸気であり、
前記第1気体放出源は前記植物に供給される水であり、
前記第2気体は二酸化炭素であり、
前記第2気体放出源は前記植物である、
ことを特徴とする上記付記に記載の換気能力指標算出プログラム。
本発明によれば、例えば、居住空間において、加湿器から発生する水蒸気をトレーサーガスに、たばこの煙や人の呼吸による二酸化炭素を難知ガスとすることも可能である。したがって本発明を居住空間に適用することによって快適な環境に保つことができる。
12・・・窓
14・・・隙間
20・・・環境測定器
22・・・室内環境測定器
24・・・室外環境測定器
32・・・支持台
40・・・トレーサーガス発生装置
42・・・トレーサーガス発生源
44・・・給水路
46・・・湯船
52・・・放出量測定器
62・・・情報処理装置
72・・・栽培植物
100・・・低気密室
200・・・地面

Claims (10)

  1. 屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出するシステムであって、
    前記低気密室は、
    前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する第1測定器と、
    前記低気密室内の空気中に前記第1気体を放出する第1気体放出源と、前記第1気体放出源から放出される前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定する第2測定器と、を備え、
    前記屋外に設置された、大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する第3測定器を備え、
    前記第1測定器と、前記第3測定器の少なくとも一方は、前記指標に相関する環境値を測定し、
    前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記第1測定器と前記第3測定器の密度もしくは密度に換算出来る量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する換気能力指標算出装置を備える、
    ことを特徴とする換気能力指標算出システム。
  2. 前記換気能力指標算出装置は、
    前記算出された指標と前記環境値の測定結果から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記条件が成り立つときは前記放出量の測定結果、前記低気密室内の空気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中における前記第1気体の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果から前記第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記条件が成り立たないときは前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の換気能力指標算出システム。
  3. 前記換気能力指標算出装置は、
    前記第1気体収支式は前記低気密室内の空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量に関する微分方程式であり、前記微分方程式の解と前記第1測定器の測定結果との時間区分ごとの統計的差分が最少になるように前記解に含まれるパラメータである前記指標を前記時間区分ごとに算出する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の換気能力指標算出システム。
  4. 前記第1測定器、および前記第3測定器は、風速を測定する機能を有し、
    少なくとも前記第3測定器が前記屋外における風速を測定する、
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の換気能力指標算出システム。
  5. 前記低気密室は開閉可能な窓を備え、
    前記第1測定器、および前記第3測定器の少なくとも一方は、前記窓の開度に相関する量を測定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の換気能力指標算出システム。
  6. 前記低気密室は、
    第2気体を発生または吸収する第2気体放出源と、を更に備え、
    前記第1測定器は、
    前記低気密室内の空気中における前記第2気体の密度もしくはそれに換算可能な量を測定する機能を更に有し、
    前記第3測定器は、
    前記大気中の第2気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する機能を更に有し、
    前記換気能力指標算出装置は、
    前記第2気体の測定結果と、前記指標と、前記第2気体放出源からの第2気体の単位時間当たりの放出量である第2気体放出速度との関係式である第2気体収支式に基づき前記第2気体放出速度を算出する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の換気能力指標算出システム。
  7. 前記第1測定器、および第3測定器の少なくとも一方は、前記第2気体放出速度に相関する環境値を測定し、
    前記換気能力指標算出装置は、前記算第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から、前記第2気体放出速度と前記第2気体放出速度に相関する環境値との関係式である第2気体放出速度モデル式を同定し、前記第2気体放出速度モデル式の同定以降において、前記第2気体放出速度に相関する環境値の測定結果から前記第2気体放出速度モデル式に基づき前記第2気体放出速度を算出する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の換気能力指標算出システム。
  8. 低気密室における第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき換気能力を示す指標を算出し、前記算出された指標と環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
    ことを特徴とする換気能力指標算出装置。
  9. 屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出する方法であって、
    前記低気密室内に第1気体放出源が放出した空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定し、前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定し、前記大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定し、前記低気密室内、および前記大気中の少なくとも一方の前記指標に相関する環境値を測定し、前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する、
    ことを特徴とする換気能力指標算出方法。
  10. コンピュータに、屋外との通気性を有する低気密室の換気能力を示す指標を継続的に算出させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記低気密室内に第1気体放出源が放出した空気中における第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する手段、
    前記第1気体の単位時間当たりの放出量を測定する手段、
    大気中の第1気体の密度もしくは密度に換算できる量を測定する手段、
    前記低気密室内、および前記大気中の少なくとも一方の前記指標に相関する環境値を測定する手段、
    前記低気密室における前記第1気体の発生もしくは吸収源が実質的に前記第1気体放出源のみであり、かつ前記低気密室内、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果の差もしくは前記差の絶対値がある閾値より大きいという条件が成り立つときに、前記第1気体の放出量の測定結果、前記低気密室内の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果、および前記大気中の密度もしくは密度に換算できる量の測定結果と、前記指標との関係式である第1気体収支式に基づき前記指標を算出し、前記算出された指標と前記環境値から、前記指標と前記環境値との関係式である指標モデル式を同定し、前記指標モデル式の同定以降において、前記環境値の測定結果から前記指標モデル式に基づき前記指標を算出する手段、として動作させる、
    ことを特徴とする換気能力指標算出プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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