JP2015227875A - 原子センサシステムにおける光プローブビームの安定化 - Google Patents

原子センサシステムにおける光プローブビームの安定化 Download PDF

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Abstract

【課題】原子センサシステムにおける光プローブビームの安定化を図る。
【解決手段】一実施形態は原子センサシステムを含む。プローブレーザはプローブビームを発生する。プローブビームの第1部分は第1アルカリ蒸気を備えるセンサセルを通して供給されて、センサセルから出るプローブビームの第1部分に対応する第1検出ビームに基づいて、システムの測定可能なパラメータを計算する。プローブビームの第2部分は第2蒸気を具備する安定化セルを通して供給する。検出システムは、安定化セルから出るプローブビームの第2部分に対応する第2検出ビームに基づいて、第2アルカリ蒸気の光遷移波長に対しては共振状態で、第1アルカリ蒸気の光遷移波長に対しては非共振状態になるように、プローブビームの周波数を安定化させるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は概してセンサシステムに関し、詳しくは原子センサシステムにおける光プローブビームの安定化に関する。
核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)ジャイロスコープおよび原子磁力計などの原子センサは、光ビームを用いて、受感軸を中心とした回転を検出する、または外部磁界の存在および大きさを検出するなどの動作をする。例として、NMRセンサシステムは第1光ビームをポンプビームとして用いられる。例えば、ポンプビームは、センサの封止セル内で、セシウム(Cs)またはルビジウム(Rb)などの蒸気をスピン偏極させるように構成されている円偏光した光ビームであってもよい。NMRセンサシステムは、第2光ビームをプローブビームとして用いてもよい。例えば、プローブビームは、受感軸を中心とした検出システムの回転を検出するため、または外部磁界の大きさを検出するためなど、直接測定したアルカリ金属の歳差運動に基づいて、キセノン(Xe)などの希ガス同位体の歳差運動を間接的に検出するように構成されている直線偏光した光ビームとしてもよい。
米国特許第5293414号明細書 米国特許第7323941号明細書 米国特許第7359059号明細書 米国特許第8421455号明細書 米国特許出願公開第2012/0112749号明細書 米国特許出願公開第2012/0176130号明細書 特開2002−539627号公報
一つの例示的な実施形態は、原子センサシステムを含む。システムはプローブ周波数(つまり、波長)を有する光プローブビームを発生するように構成されているプローブレーザを含む。システムは第1蒸気を備えるセンサセルも含む。光プローブビームの第1部分はセンサセルを通して供給されて、センサセルから出る光プローブビームの第1部分に対応する第1検出ビームに基づいて、原子センサシステムの測定可能なパラメータの測定を容易にする。システムは、検出システムと第2蒸気を備える安定化セルとを備える安定化システムをさらに含む。光プローブビームの第2部分は安定化セルを通して供給する。検出システムは、光プローブビームのプローブ周波数を、安定化セルから出る光プローブビームの第2部分に対応する第2検出ビームに基づいて、第2蒸気の光遷移波長に対して共振状態に、第1蒸気の光遷移波長に対しては非共振状態になるように安定化させるように構成されている。
上記原子センサシステムにおいて、前記第1蒸気は第1アルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は第2アルカリ金属同位体を備え、前記第1蒸気が第1光遷移波長を有し、前記第2蒸気が前記第1光遷移波長と異なる第2光遷移波長を有する。
上記原子センサシステムにおいて、前記第1蒸気は第1バッファーガスを備え、前記第2蒸気は第2バッファーガスを備え、したがって前記第1蒸気は第1光遷移波長を有し、前記第2蒸気は前記第1光遷移波長と異なる第2光遷移波長を有する。
上記原子センサシステムにおいて、前記第1蒸気はアルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属同位体を備え、前記第1および第2バッファーガスは、種類および濃度の少なくとも1つにおいて互いに異なる。
上記原子センサシステムにおいて、前記安定化システムは、前記安定化セル内の前記第2蒸気による前記光プローブビームの光子の実質的な最大吸収に関連する吸収ピークに対応する周波数で前記プローブ周波数を維持することに基づいて、前記プローブ周波数を安定化させるように構成されている。
上記原子センサシステムにおいて、前記プローブレーザは前記プローブ周波数を中心周波数を中心として変調するように構成され、したがって前記検出システムは前記吸収ピークに対応する周波数で前記中心周波数を維持することに基づいて、前記中心周波数を安定化させるように構成されている。
上記原子センサシステムにおいて、前記安定化システムは前記第2検出ビームの強度に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出器システムを備え、前記検出システムは前記プローブ周波数の周波数変調に関連する周波数に基づいて前記強度信号を復調して、前記プローブレーザに供給されるフィードバック信号を発生し、前記中心周波数を前記吸収ピークに対する周波数に維持するように構成されている。
上記原子センサシステムは、前記光プローブビームの前記第1部分に対して直交する軸に沿って、前記センサセルを通して供給される光ポンプビームを発生して、前記第1蒸気の粒子をスピン偏極するように構成されているポンプレーザと、前記軸に沿って磁界を発生して、前記第1蒸気のスピン偏極された粒子の歳差運動を促進するように構成されている磁界発生器とをさらに備える。
上記原子センサシステムは、前記第1検出ビームのファラデー回転に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出器システムと、前記第1検出ビームの前記ファラデー回転に基づいて、前記原子センサシステムの測定可能なパラメータを計算するように構成されている出力システムとをさらに備える。
一実施形態として、上記原子センサシステムを備えるNMRジャイロスコープシステム、原子磁力計システムおよび加速度計システムのうちの少なくとも1つに具体化されてもよい。
別の実施形態は、原子センサシステムにおける光プローブビームの周波数を安定化させる方法を含む。方法は光プローブビームを光プローブビームの第1部分と光プローブビームの第2部分とにビーム分割するステップを含む。方法は光プローブビームの第1部分を第1蒸気を備える原子センサシステムのセンサセルに通して供給して、センサセルから出る光プローブビームの第1部分に対応する第1検出ビームを供給するステップも含み、第1蒸気は第1光遷移波長を有する。方法は光プローブビームの第2部分を第2蒸気を備える原子センサシステムの安定化セルを通して供給して、安定化セルから出る光プローブビームの第2部分に対応する第2検出ビームを供給するステップも含む。第2蒸気は、第1光遷移波長とは異なる第2光遷移波長を有する。方法は第2検出ビームの強度を測定するステップも含む。方法は、第2検出ビームの強度に基づいて、光プローブビームの周波数を第2光遷移波長と実質的に共振状態に維持するステップをさらに含む。
上記方法において、前記光プローブビームの周波数を変調信号に基づいて中心周波数を中心として変調するステップと、前記変調信号の周波数で和信号を復調してフィードバック信号を発生するステップとをさらに備え、前記光プローブビームの周波数を維持するステップは、前記光プローブビームの前記中心周波数を、前記フィードバック信号に基づいて前記第2光遷移波長と実質的に共振状態に維持するステップとを備える。
上記方法において、前記光プローブビームの前記中心周波数を安定化させるステップは、前記光プローブビームの前記中心周波数を、前記蒸気による前記光プローブビームの実質的な最大吸収に対応する周波数に維持するステップを備える。
上記方法において、前記第1蒸気はアルカリ金属の第1同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属の第2同位体を備える。
上記方法において、前記第1蒸気はアルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属同位体を備え、前記第1蒸気は第1バッファーガスを備え、前記第2蒸気は第2バッファーガスを備え、前記第1および第2バッファーガスは、種類および濃度の少なくとも1つにおいて互いに異なる。
別の実施形態は原子センサシステムを含む。システムは中心周波数を中心とした変調信号に基づいて変調された周波数である光プローブビームを発生するように構成されているプローブレーザを含む。システムは歳差運動に生じる第1蒸気を備えるセンサセルも含む。光プローブビームの第1部分はセンサセルを通して供給されて、センサセルから出る光プローブビームの第1部分に対応する第1検出ビームに基づいて、原子センサシステムの測定可能なパラメータの測定を容易にする。システムは安定化システムをさらに含む。安定化システムは第2蒸気を備える安定化セルを含む。光プローブビームの第2部分は安定化セルを通して供給されて、安定化セルから出る光プローブビームの第2部分に対応する第2検出ビームを供給する。安定化システムは、第2検出ビームの強度に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出器システムも含む。安定化システムは変調信号に基づいて強度信号を復調して、光プローブビームの中心周波数を、第2蒸気の光遷移波長に対して共振状態で、第1蒸気の光遷移波長に対しては非共振状態の周波数に維持するように構成されている検出システムをさらに含む。
上記原子センサシステムにおいて、前記第1蒸気はアルカリ金属の第1同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属の第2同位体を備える。
上記原子センサシステムにおいて、前記第1蒸気はアルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属同位体を備え、前記第1蒸気は第1バッファーガスを備え、前記第2蒸気は第2バッファーガスを備え、前記第1および第2バッファーガスは、種類および濃度の少なくとも1つにおいて互いに異なる。
上記原子センサシステムは、前記光プローブビームの前記第1部分に対して直交する軸に沿って前記センサセルを通して供給される光ポンプビームを発生して、前記第1蒸気の粒子をスピン偏極するように構成されているポンプレーザと、前記軸に沿って磁界を発生して、前記スピン偏極された第1蒸気の粒子の歳差運動を促進するように構成されている磁界発生器とをさらに備える。
上記原子センサシステムは、前記第1検出ビームのファラデー回転に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出システムと、第1検出ビームの前記ファラデー回転に基づいて、前記原子センサシステムの測定可能なパラメータを計算するように構成されている出力システムとをさらに備える。
原子センサシステムの一実施形態を示す。 原子センサシステムの別の実施形態を示す。 光プローブビームの波長を関連する検出ビームの強度に対比させたグラフの例を示す。 原子センサシステムにおける光プローブビームの周波数を安定化させる方法の実施形態を示す。
本発明は概してセンサシステムに関し、詳しくは原子センサシステムにおける光プローブビームの安定化に関する。NMRセンサシステムは、例えば、NMRジャイロスコープまたは原子磁力計として実施することができる。NMRプローブシステムは、光ポンプビームを発生するように構成されているポンプレーザと、光プローブビームを発生するように構成されているプローブレーザとを含む。光ポンプビームは、ビーム光学系など、センサセルとして構成されている第1蒸気セルを通して供給して、その内部のアルカリ金属蒸気を刺激することができる(例、その内部のアルカリ金属蒸気のスピン偏極をもたらす)。光プローブビームは第1部分と第2部分とにビーム分割することができ、センサセル内のアルカリ金属蒸気に関連する光遷移波長とは非共振状態に調整される波長を有する。光プローブビームの第1部分は、光ポンプビームに対して直交するなど、センサセルを通して供給して、アルカリ金属蒸気の偏極に応答した光プローブビームの特性を測定し、この第1部分はアルカリ金属蒸気と希ガス同位体との相互作用に基づく希ガス同位体の歳差運動に応答して変調する。したがって、光プローブビームは、NMRジャイロスコープの例では、受感軸を中心とした回転を測定するように実施することができ、または原子磁力計の例では、外部磁界の大きさを測定するように実施することができる。
一実施形態として、光プローブビームは中心周波数を中心とした変調信号で変調することができるので、中心周波数をセンサセル内の蒸気に関連する光遷移波長に対して非共振周波数に調整することができる。さらに、センサシステムは光プローブビームの周波数を安定化させるように構成することのできる安定化システムを含む。安定化システムは、光プローブビームの第2部分が供給される安定化セルとして構成されている第2蒸気セルを含む。安定化セルは、センサセル内の蒸気とは異なる光遷移波長を有する蒸気を含む。一実施形態として、センサセルおよび安定化セルの蒸気は、アルカリ金属蒸気の種類、同位体およびバッファーガスの濃度の少なくとも1つにおいて互いに異なってもよい。そのため、安定化システムは、光プローブビームの周波数(例、中心周波数)を安定化セル内の蒸気の光遷移波長と実質的に共振状態に調整して、センサセル内の蒸気の光遷移波長に対して安定した非共振周波数を供給することにより、光プローブビームの安定した周波数を確保することができる。例えば、光プローブビームの第2部分の周波数は、第2光プローブビームの光子の最大吸収に関連する周波数に調整し、そのためその内部の蒸気と共振状態に調整して、プローブレーザに供給されるフィードバック信号に基づいて光プローブビームの安定した周波数を確保することができる。
図1は、原子センサシステム10の実施形態を示す。原子センサシステム10は、受感軸を中心とした回転を測定するように構成されているNMRジャイロスコープまたは外部提供される磁界の大きさを測定するように構成されている原子磁力計など、多様なNMRセンサのいずれかに対応することができる。このように、原子センサシステム10は、ナビゲーションや防衛用途など多様な用途に提供することができる。
原子センサシステム10は、光ポンプビームOPTPMPを発生するように構成されているポンプレーザ12と、光プローブビームOPTPRBを発生するように構成されているプローブレーザ14とを含む。光ポンプビームOPTPMPは、例えば、円偏光することができ、蒸気(例、ルビジウム(Rb)またはセシウム(Cs)などのアルカリ金属蒸気)を含む第1蒸気セルとして構成されているセンサセル16を通して供給される。図1の実施形態では、18で示される光プローブビームOPTPRBの第1部分は、光ポンプビームOPTPMPに対して直交軸に沿うなど、センサセル16を通して同様に供給される。光プローブビームOPTPRBの第1部分は、例えば、原子センサシステム10に関連する測定可能なパラメータの計算のために実施することができる。例えば、光プローブビームOPTPRBの第1部分は、原子磁力計として構成されている原子センサシステム10の実施形態では外部磁界の大きさを計算するように実施することができ、またはNMRジャイロスコープとして構成されている原子センサシステム10の実施形態では受感軸を中心とした回転を計算するように実施することができる。
例えば、光ポンプビームOPTPMPは、原子センサシステム10の受感軸とほぼ平行(例、同一線上)に供給する。例として、磁界発生器(図示せず)によって発生されるような磁界は、センサセル16を通して軸に沿って光ポンプビームOPTPMPに供給する。そのため、光ポンプビームOPTPMPおよび磁界は共振状態でセンサセル16内の蒸気粒子の歳差運動を刺激して、光ポンプビームOPTPMPに対して直交に印加される磁界(例、外部直交磁界成分)に応答して、センサセル16内の蒸気粒子の偏光ベクトルの変調を実質的に増幅する。このように、センサセル16内の蒸気粒子の歳差運動は、例えばセンサセル16を通って供給される光プローブビームOPTPRBの第1部分に応答して、原子センサシステム10に関連する測定可能なパラメータの指標を供給する。例として、出力システム(図示せず)は、センサセル16から出る光プローブビームOPTPRBに対応する検出ビームのファラデー回転をモニターすることができ、検出ビームのファラデー回転に基づいて測定可能なパラメータを計算する。
原子センサシステム10は、光プローブビームOPTPRBの周波数を安定化させるように、例えば、光プローブビームOPTPRBの周波数オフセットから得ることのできる測定可能なパラメータの計算における誤差を実質的に軽減するように構成されている安定化システム20も含んでいる。例として、外部測定可能なパラメータ(例、外部磁界または受感軸を中心とした原子センサシステム10の回転)から得られる測定可能なファラデー回転を最適に達成するために、光プローブビームOPTPRBの周波数を、センサセル16内の蒸気の光遷移波長とは非共振状態の周波数に対して安定化させる必要があるかもしれない。しかし、関連出力システムで感知される光プローブビームOPTPRBの波長の変化は、外部測定可能なパラメータの変化と区別できない可能性がある。その結果、光プローブビームOPTPRBの波長の不安定さが外部測定可能なパラメータの変化として現れる可能性があり、そのため外部測定可能なパラメータの測定の誤差を生じる。したがって、安定化システム20は、センサセル16内の蒸気の光遷移波長に対する非共振状態など、所望の周波数に対して光プローブビームOPTPRBの周波数を安定化させるように構成することができる。
安定化システム20は、センサセル16と同様に、蒸気(例、アルカリ金属蒸気)を同様に含む第2蒸気セルとして構成されている安定化セル22を含む。しかし、安定化セル22内の蒸気は、センサセル16内の蒸気の光遷移波長とは異なる光遷移波長を有する。例えば、センサセル16はアルカリ金属の第1同位体(例、85RB)を含んでもよい、安定化セル22は同じアルカリ金属の第2の異なる同位体(例、87Rb)を含んでもよい。代わりに、センサセル16および安定化セル22は互いに異なるアルカリ金属を含んでもよい。別の例として、センサセル16は第1バッファーガスを含むことができ、安定化セル22は、種類および濃度のうちの少なくとも1つなどが、第1バッファーガスとは異なる第2バッファーガスを含んでもよい。例えば、バッファーガスは、窒素、ヘリウム−3、ヘリウム−4、キセノン、ネオン、アルゴン、クリプトン、または多様な他の種類のバッファーガスの多様な組合せのいずれかを含んでもよい。異なるバッファーガスの実施形態では、センサセル16および安定化システム20は同じアルカリ金属の同じまたは異なる同位体を含んでもよい。
図1の実施形態において、24で示される光プローブビームOPTPRBの第2部分は安定化セル22を通して供給される。安定化システム20は、安定化セル22から出る光プローブビームOPTPRBの第2部分に関連する検出ビームをモニターするように構成されている検出システム26も含む。例えば、検出システム26は検出ビームの強度をモニターするように構成してもよい。センサセル16と安定化セル22の蒸気が異なり、そのためセンサセル16と安定化システム20内の異なる蒸気に関連する光遷移波長が異なる結果として、安定化システム20は、安定化セル22内の蒸気による光プローブビームOPTPRBの第2部分の光子の最大吸収に対応する吸収ピークに関連する波長に維持することに基づくなど、安定化セル22内の蒸気の光遷移波長と実質的に共振状態である周波数に対して、光プローブビームOPTPRBの周波数を安定化させるように構成してもよい。そのため、光プローブビームOPTPRBはセンサセル16内の蒸気に対して実質的に非共振状態である周波数に維持することができる。したがって、光プローブビームOPTPRBの第1部分は、原子センサシステム10の測定可能なパラメータの正確な計算のために安定した波長で、センサセル16を通して供給することができる。
図2は、原子センサシステム50の別の実施形態を示す。原子センサシステム50は、受感軸を中心とした回転を測定するように構成されているNMRジャイロスコープ、または外部提供される磁界の大きさを測定するように構成されている原子磁力計など、多様なNMRセンサのいずれかに対応することができる。このように、原子センサシステム50は、ナビゲーションや防衛用途などの多様な用途に提供することができる。
原子センサシステム50は、光ポンプビームOPTPMPを発生するように構成されているポンプレーザ52と、光プローブビームOPTPRBを発生するように構成されているプローブレーザ54とを含む。光ポンプビームOPTPMPは光ポンプビームOPTPMPを円偏光するように構成されている1/4波長板56を通して供給されるので、光ポンプビームOPTPMPは第1蒸気セルとして構成することのできるセンサセル58を通して供給される。光プローブビームOPTPRBは、光プローブビームOPTPRBを第1部分OPTPRB1と第2部分OPTPRB2とに分割するように構成されている1組のプローブ光学系60に供給される。図2の実施形態では、光ポンプビームOPTPMPおよび光プローブビームの第1部分OPTPRB1は、互いに対して直交する軸に沿ってセンサセル58を通して供給され、光ポンプビームOPTPMPは原子センサシステム50の受感軸にほぼ平行(例、同一直線上)に供給される。原子センサシステム50は、光ポンプビームOPTPMPに実質的に平行な方向でセンサセル58を通して供給されるバイアス磁界BBIASを発生するように構成されている磁界発生器62をさらに含む。バイアス磁界BBIASはセンサセル58内の蒸気の粒子(例、アルカリ金属原子)の歳差運動を共振状態で刺激して、光ポンプビームOPTPMPに対して直交に印加される磁界(例、外部直交磁界成分)に応答して、センサセル58内の蒸気の偏光ベクトルの変調を実質的に増幅するように構成することができる。
例として、センサセル58は、アルカリ金属蒸気(例、セシウム(Cs)またはルビジウム(Rb))を含む透明または半透明のケーシングを有する封止セルとして構成することができ、希ガス同位体(例、アルゴン(Ar)またはキセノン(Xe))を含み得る。光ポンプビームOPTPMPの波長はセンサセル58内の蒸気の輝線(例、D1またはD2)に対応することができる。このように、センサセル58は原子センサシステム50の動作物理の部分を備えてもよい。具体的には、光ポンプビームOPTPMPはセンサセル58を通して供給して、その内部の蒸気をスピン偏極することができる。例として、センサセル58内の希ガス同位体はバイアス磁界BBIASの存在下で歳差運動ができるので、スピン偏極された蒸気粒子はそのスピン偏極を変調させて、歳差運動する希ガス同位体に整列させる正味スピン偏極の成分を生じる。このように、希ガス同位体の歳差運動は、センサセル58から出る光プローブビームの第1部分OPTPRB1に対応する第1検出ビームOPTDET1によって測定することができる。例として、センサセル58から出る直線偏光した第1検出ビームOPTDET1のファラデー回転は、光ポンプビームOPTPMPに直交する軸に沿ったセンサセル58内の蒸気のスピン偏極の射影に基づいて判定することができる。したがって、希ガス同位体の歳差運動の判定に応答して、原子センサシステム50の回転、外部磁界の大きさ、スピン歳差運動周波数または位相を測定することができる。
本明細書に説明するように、光プローブビームの第1部分OPTPRB1および第1検出ビームOPTDET1は同じ光ビームに対応することが了解されるべきである。図2の実施形態では、光プローブビームOPTの第1部分OPTPRB1はセンサセル58に供給され、第1検出ビームOPTDET1はセンサセル58から出た光プローブビームの第1部分OPTPRB1に対応するので、ファラデー回転を受けている。そのため、本明細書で説明するように、光プローブビームの第1部分OPTPRB1および第1検出ビームOPTDET1は、ファラデー回転に関して互換可能に記述することができる。具体的には、光プローブビームの第1部分OPTPRB1はセンサセル58を通過するときファラデー回転を受け、当該ファラデー回転は第1検出ビームOPTDET1で測定される。このように、第1検出ビームOPTDET1は周波数(つまり、波長)に関しても光プローブビームOPTPRBに対応し、光プローブビームの第1部分OPTPRB1と光プローブビームOPTPRBとは光強度および偏極の両方または少なくとも一方だけが異なる。
図2の実施形態では、原子センサシステム50は、第1検出ビームOPTDET1のファラデー回転に対応する第1強度信号INTSを発生するように構成されている光検出器システム64を含む。例として、光検出器システム64は、第1検出ビームOPTDET1を直交偏光に分離するように構成されている偏光ビームスプリッタと、各直交偏光に関連する対の光検出器とを含んでもよい。そのため、第1強度信号INTSは第1検出ビームOPTDET1の直交成分の強度の差に関連付けることができ、したがって関連するファラデー回転に関連付けることができる。第1強度信号INTSは、第1強度信号INTSで判定される第1検出ビームOPTDET1のファラデー回転に基づいて、原子センサシステム50の測定可能な外部パラメータSNSを計算するように構成されている出力システム66に供給される。例えば、測定可能な外部パラメータSNSは、原子センサシステム50の回転、外部磁界の大きさ、およびスピン歳差運動の周波数または位相のうちの1つ以上に対応することができる。
前述したように、測定される第1検出ビームOPTDET1のファラデー回転の変化は、測定するべき外部パラメータから得ることができる。しかし、ファラデー回転の変化は光プローブビームOPTPRBの波長の変化からも得ることができる。例として、測定可能なパラメータの計算の正確さを最適にするには、光プローブビームOPTPRBの波長がセンサセル58内の蒸気の吸収ピークに関連する波長よりも短く、または長くなるように、光プローブビームOPTPRBはセンサセル58内の蒸気に関連する光遷移波長から離調した(つまり、非共振)波長を有してもよい。しかし、環境条件(例、温度の変化)およびプローブレーザ54の電流励起の不安定性の両方または少なくともいずれか一方が、光プローブビームOPTPRBの周波数(つまり、波長)に変化を生じさせる可能性があり、それが第1検出ビームOPTDET1の伝播の方向に平行な単位アルカリ偏光ベクトル成分あたりのファラデー回転に影響を与える可能性がある。第1検出ビームOPTDETのファラデー回転に対するこのような影響は、原子センサシステム50に影響する外部測定可能なパラメータから得られるファラデー回転とは区別できない可能性があるので、測定可能な外部パラメータSNSに誤差を生じさせる。
光プローブビームOPTPRBの周波数を安定化させるために、原子センサシステム50は安定化システム68を含む。安定化システム68は、センサセル58など、蒸気(例、アルカリ金属蒸気)を含む第2蒸気セルとして構成されている安定化セル70を含む。しかし、図1の実施形態で上記説明したのと同様に、安定化セル70内の蒸気はセンサセル58内の蒸気の光遷移波長とは異なる光遷移波長を有する。例えば、センサセル58および安定化セル70は同じアルカリ金属の異なる同位体を有してもよいし、異なる種類、異なる濃度またはその両方のバッファーガスを含んでもよい。光プローブビームの第2部分OPTPRB2は安定化セル70を通して供給されて、光検出器システム72に第2検出ビームOPTDET2を供給する。光検出器システム72は、第2検出ビームOPTDET2の強度に関連する第2強度信号INTSを発生する。安定化システム68は、第2強度信号INTSを介して第2検出ビームOPTDET2の強度をモニターするように構成されている検出システム74をさらに含む。このように、検出システム74はプローブレーザ54に供給されるフィードバック信号FDBKを発生して、安定化セル70内の蒸気に関連する光遷移波長に対する共振状態など、所定の周波数で光プローブビームOPTPRBの周波数を維持することができる。
図2の実施形態では、プローブレーザ54は変調信号DTHで変調される。例として、変調信号DTHはプローブレーザ54のアクティブ領域に供給される電流を介して変調されて、光プローブビームOPTPRBを発生することができる。図2の実施形態では、検出システム74は変調信号DTHに基づいて(例、変調信号DTHの周波数で)第2強度信号INTSを変調するように構成することができる。そのため、検出システム74はフィードバック信号FDBKを供給して、光プローブビームOPTPRBの中心周波数を安定化セル70内の蒸気に関連する光遷移波長に対する共振周波数に維持することができる。共振周波数は吸収ピークに関連する波長に関連する周波数に対応させることができ、吸収ピークは安定化セル70内の蒸気による光プローブビームの第2部分OPTPRB2の光子の最大吸収に対応する。
前述したように、センサセル58および安定化セル70は異なる蒸気を含み、そのため異なる蒸気は異なる光遷移波長を有する。そのため、安定化セル70内の蒸気に関連する光遷移波長に対して共振状態である所定の周波数は、センサセル58内の蒸気に関連する光遷移波長に対しては非共振状態である。
図3は、関連する検出ビームOPTDET1およびOPTDET2の強度に対する光プローブビームOPTPRBの波長のグラフ100の実施形態を示す。グラフ100は、横軸の波長に対する任意の単位での縦軸の強度信号INTSおよびINTSの電圧の関数として、強度の大きさを表す。図3の実施形態では、このように、グラフ100は、光検出器システム64(例、直交光検出器の和)によって測定される第1強度信号INTSの電圧VINTS1(実線)と、光検出器システム72で測定される第2強度信号INTSの電圧VINTS2(点線)を表す。このように、それぞれの電圧VINTS1およびVINTS2によって供給される第1および第2検出ビームOPTDET1およびOPTDET2の強度の逆の大きさは、それぞれのセンサセル58および安定化セル70内の蒸気による光プローブビームの第1部分OPTPRB1および第2部分OPTPRB2の光子の吸収に対応させることができるので、電圧VINTS1およびVINTS2の低い方の値は光プローブビームの第1部分OPTPRB1および第2部分およびOPTPRB2の光子の大きい方の吸収に対応する。そのため、強度の最も低い値は、電圧VPEAKで表されるそれぞれのセンサセル58および安定化セル内の蒸気による光プローブビームの第1部分OPTPRB1および第2部分OPTPRB2の光子の吸収の吸収ピークにそれぞれ対応する。電圧VPEAKは各電圧VINTS1およびVINTS2の吸収ピークについてほぼ等しい電圧に対応するが、電圧VINTS1およびVINTS2の吸収ピークの強度は異なることがあることが了解されるべきである。
グラフ100は、センサセル58および安定化セル70内の蒸気の光遷移波長にそれぞれ対応する波長λP1および波長λP2を示す。このように、検出システム74は、変調信号DTHを介する第2強度信号INTSの復調に基づくなど、電圧VINTS2をモニターして、フィードバック信号FDBKを発生するように構成することができる。したがって、プローブレーザ54に供給されるフィードバック信号FDBKは、光プローブビームOPTPRBの中心周波数を波長λP2に維持するように構成することができ、したがって、安定化セル70内の蒸気の光遷移波長と共振状態である。センサセル58および安定化セル70内の蒸気は異なる光遷移波長を有するため、センサセル58および安定化セル70内の蒸気の吸収ピークは、Δλとして示される量だけ波長が異なる。そのため、光プローブビームOPTPRBの中心周波数を波長λP2に安定的に維持するとき、光プローブビームOPTPRBはセンサセル58内の蒸気との非共振状態を安定して維持しながら、安定化セル70内の蒸気との共振状態を維持することができるので、光検出器システム64は、図3の実施形態で表されるように、電圧VOFFで第1強度信号INTSを測定することができる。したがって、光プローブビームOPTPRBの周波数は、測定可能なパラメータSNSの計算上の誤差を実質的に軽減するように安定化させることができる。
上記説明した以上の構造的および機能的特徴に鑑み、本発明の様々な態様による方法論は、図4を参照するとよりよく認識されるであろう。説明を単純にするために、図4の方法論は順次実行するように図示され説明されているが、いくつかの態様は、本発明によると、本明細書で図示され説明されるものとは異なる順序で行ったり、他の態様と同時に行ったりできるため、本発明は例示される順序によって制限されるものではないことが理解され、認識されるべきである。また、本発明の一態様による方法を実施するために、例示されているすべての特徴が必ずしも必要なわけではない。
図4は、原子センサシステム(例、原子センサシステム10)において光プローブビーム(例、光プローブビームOPTPRB)の周波数を安定化させる方法150の実施形態を示す。152で、光プローブビームは、光プローブビームの第1部分(例、第1部分OPTPRB1)と光プローブビームの第2部分(例、第2部分OPTPRB2)とにビーム分割される。154で、光プローブビームの第1部分が、第1蒸気を備える原子センサシステムのセンサセル(例、センサセル16)を通して供給されて、センサセルから出る光プローブビームの第1部分に対応する第1検出ビーム(例、第1検出ビームOPTDET1)を供給し、第1蒸気は第1光遷移波長(例、波長λP1)を有する。156で、光プローブビームの第2部分が第2蒸気を備える原子センサシステムの安定化セル(例、安定化セル22)を通して供給されて、安定化セルから出る光プローブビームの第2部分に対応する第2検出ビーム(例、第2検出ビームOPTDET2)を供給し、第2蒸気は第1光遷移波長とは異なる第2光遷移波長(例、波長λP2)を有する。158で、第2検出ビームの強度を測定する。160で、光プローブビームの周波数は、第2検出ビームの強度に基づいて、第2光遷移波長と実質的に共振状態に維持される。
上記説明してきたことは、発明の実施形態である。当然ながら、本発明を説明するために構成要素または方法の考えられるすべての組合せを説明することはできないが、当業者は本発明の多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることは認識するであろう。したがって、本発明は、添付の請求項を含め、本出願の範囲内にあるすべての当該変更、修正および改変を包含することが意図される。
10,50…原子センサシステム、12…ポンプレーザ、14…プローブレーザ、16…センサセル、20…安定化システム、22…安定化セル、26…検出システム、52…ポンプレーザ、54…プローブレーザ、58…センサセル、60…プローブ光学系、62…磁界発生器、64,72…光検出器システム、66…出力システム、68…安定化システム、70…安定化セル、74…検出システム。

Claims (20)

  1. プローブ周波数を有する光プローブビームを発生するように構成されているプローブレーザと、
    第1蒸気を備えるセンサセルであって、前記光プローブビームの第1部分を前記センサセルを通して供給して、前記センサセルから出る前記光プローブビームの前記第1部分に対応する第1検出ビームに基づいて、原子センサシステムの測定可能なパラメータの測定を容易にする、センサセルと、
    検出システムと第2蒸気を備える安定化セルとを備える安定化システムであって、前記光プローブビームの第2部分は前記安定化セルを通して供給され、前記検出システムは、前記安定化セルから出る前記光プローブビームの前記第2部分に対応する第2検出ビームに基づいて、前記第2蒸気の光遷移波長に対して共振状態で、前記第1蒸気の光遷移波長に対して非共振状態になるように前記光プローブビームのプローブ周波数を安定化させるように構成されている、安定化システムとを備える原子センサシステム。
  2. 前記第1蒸気は第1アルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は第2アルカリ金属同位体を備え、前記第1蒸気が第1光遷移波長を有し、前記第2蒸気が前記第1光遷移波長と異なる第2光遷移波長を有する、請求項1に記載の原子センサシステム。
  3. 前記第1蒸気は第1バッファーガスを備え、前記第2蒸気は第2バッファーガスを備え、したがって前記第1蒸気は第1光遷移波長を有し、前記第2蒸気は前記第1光遷移波長と異なる第2光遷移波長を有する、請求項1に記載の原子センサシステム。
  4. 前記第1蒸気はアルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属同位体を備え、前記第1および第2バッファーガスは、種類および濃度の少なくとも1つにおいて互いに異なる、請求項3に記載の原子センサシステム。
  5. 前記安定化システムは、前記安定化セル内の前記第2蒸気による前記光プローブビームの光子の実質的な最大吸収に関連する吸収ピークに対応する周波数で前記プローブ周波数を維持することに基づいて、前記プローブ周波数を安定化させるように構成されている、請求項1に記載の原子センサシステム。
  6. 前記プローブレーザは前記プローブ周波数を中心周波数を中心として変調するように構成され、前記検出システムは、前記吸収ピークに対応する周波数で前記中心周波数を維持することに基づいて、前記中心周波数を安定化させるように構成されている、請求項5に記載の原子センサシステム。
  7. 前記安定化システムは前記第2検出ビームの強度に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出器システムを備え、前記検出システムは前記プローブ周波数の周波数変調に関連する周波数に基づいて前記強度信号を復調して、前記プローブレーザに供給されるフィードバック信号を発生し、前記中心周波数を前記吸収ピークに対する周波数に維持するように構成されている、請求項6に記載の原子センサシステム。
  8. 前記光プローブビームの前記第1部分に対して直交する軸に沿って、前記センサセルを通して供給される光ポンプビームを発生して、前記第1蒸気の粒子をスピン偏極するように構成されているポンプレーザと、
    前記軸に沿って磁界を発生して、前記第1蒸気のスピン偏極された粒子の歳差運動を促進するように構成されている磁界発生器とをさらに備える請求項1に記載の原子センサシステム。
  9. 前記第1検出ビームのファラデー回転に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出器システムと、
    前記第1検出ビームの前記ファラデー回転に基づいて、前記原子センサシステムの測定可能なパラメータを計算するように構成されている出力システムと、をさらに備える請求項8の原子センサシステム。
  10. 請求項1の原子センサシステムを備えるNMRジャイロスコープシステム、原子磁力計システムおよび加速度計システムのうちの少なくとも1つ。
  11. 原子センサシステムにおいて光プローブビームの周波数を安定化させる方法であって、前記方法は、
    前記光プローブビームを前記光プローブビームの第1部分と前記光プローブビームの第2部分とにビーム分割するステップと、
    前記光プローブビームの前記第1部分を第1蒸気を備える前記原子センサシステムのセンサセルを通して供給して、前記センサセルから出る前記光プローブビームの前記第1部分に対応する第1検出ビームを供給するステップであって、前記第1蒸気は第1光遷移波長を有する、ステップと、
    前記光プローブビームの前記第2部分を第2蒸気を備える前記原子センサシステムの安定化セルを通して供給して、前記安定化セルから出る前記光プローブビームの前記第2部分に対応する第2検出ビームを供給するステップであって、前記第2蒸気は前記第1光遷移波長とは異なる第2光遷移波長を有する、ステップと、
    前記第2検出ビームの強度を測定するステップと、
    前記光プローブビームの周波数を、前記第2検出ビームの強度に基づいて、前記第2光遷移波長と実質的に共振状態に維持するステップとを備える方法。
  12. 前記方法は、
    前記光プローブビームの周波数を変調信号に基づいて中心周波数を中心として変調するステップと、
    前記変調信号の周波数で和信号を復調してフィードバック信号を発生するステップとをさらに備え、
    前記光プローブビームの周波数を維持するステップは、前記光プローブビームの前記中心周波数を、前記フィードバック信号に基づいて前記第2光遷移波長と実質的に共振状態に維持するステップとを備える、請求項11に記載の方法。
  13. 前記光プローブビームの前記中心周波数を安定化させるステップは、前記光プローブビームの前記中心周波数を、前記蒸気による前記光プローブビームの実質的な最大吸収に対応する周波数に維持するステップを備える、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第1蒸気はアルカリ金属の第1同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属の第2同位体を備える、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第1蒸気はアルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属同位体を備え、前記第1蒸気は第1バッファーガスを備え、前記第2蒸気は第2バッファーガスを備え、前記第1および第2バッファーガスは、種類および濃度の少なくとも1つにおいて互いに異なる、請求項11に記載の方法。
  16. 原子センサシステムであって、
    中心周波数を中心とした変調信号に基づいて変調された周波数の光プローブビームを発生するように構成されているプローブレーザと、
    歳差運動に生じる第1蒸気を備えるセンサセルであって、前記光プローブビームの第1部分が前記センサセルを通して供給されて、前記センサセルから出る前記光プローブビームの前記第1部分に対応する第1検出ビームに基づいて前記原子センサシステムの測定可能なパラメータの測定を容易にする、前記センサセルと、
    安定化システムとを備え、
    前記安定化システムは、
    第2蒸気を備える安定化セルであって、前記光プローブビームの第2部分が前記安定化セルを通して供給されて、前記安定化セルから出る前記光プローブビームの前記第2部分に対応する第2検出ビームを供給する、前記安定化セルと、
    前記第2検出ビームの強度に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出システムと、
    前記変調信号に基づいて前記強度信号を復調して、前記光プローブビームの前記中心周波数を、前記第2蒸気の光遷移波長に対しては共振状態で、前記第1蒸気の光遷移波長に対しては非共振状態である周波数に維持するように構成されている検出システムとを備える、原子センサシステム。
  17. 前記第1蒸気はアルカリ金属の第1同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属の第2同位体を備える、請求項16に記載の原子センサシステム。
  18. 前記第1蒸気はアルカリ金属同位体を備え、前記第2蒸気は前記アルカリ金属同位体を備え、前記第1蒸気は第1バッファーガスを備え、前記第2蒸気は第2バッファーガスを備え、前記第1および第2バッファーガスは、種類および濃度の少なくとも1つにおいて互いに異なる、請求項16に記載の原子センサシステム。
  19. 前記光プローブビームの前記第1部分に対して直交する軸に沿って前記センサセルを通して供給される光ポンプビームを発生して、前記第1蒸気の粒子をスピン偏極するように構成されているポンプレーザと、
    前記軸に沿って磁界を発生して、前記スピン偏極された第1蒸気の粒子の歳差運動を促進するように構成されている磁界発生器とをさらに備える請求項16に記載の原子センサシステム。
  20. 前記第1検出ビームのファラデー回転に対応する強度信号を発生するように構成されている光検出システムと、
    第1検出ビームの前記ファラデー回転に基づいて、前記原子センサシステムの測定可能なパラメータを計算するように構成されている出力システムとをさらに備える請求項19に記載の原子センサシステム。
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