JP2015227540A - パレット落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パレット受けレバーを製造するに際し、錆の発生を好適に防止しながら製造工数の低減を図ることができるパレット落下防止装置を提供する。
【解決手段】パレット落下防止装置10は、立体駐車設備の梁に対して取り付けられる取付本体11と、取付本体11に回動可能に軸支され、その回動により取付本体11から突出しパレットの落下を防止するパレット受けレバー12とを備える。パレット受けレバー12は、複数の落下防止板65と、各落下防止板65において軸支される箇所よりも先端側にそれぞれ形成され、各落下防止板65を厚み方向に並べた場合に同一軸線方向に貫通する孔部と、各落下防止板65を厚み方向に並べた状態で、各孔部に挿通され、各落下防止板65の厚み方向への移動を阻止するように各落下防止板65を互いに結合するかしめピン66とを含んで構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、昇降式の立体駐車設備に用いられるものであって、車両を載置するパレットの落下を防止するパレット落下防止装置に関する。
従来より、限られた場所に多数の車両を駐車するための立体駐車設備として、車両を載置するパレットが昇降可能に設けられた昇降式の立体駐車設備が用いられている。かかる昇降式の立体駐車設備では、4隅に支持柱が立設されており、それら支持柱に沿ってパレットが昇降するようになっている。
昇降式の立体駐車設備では、パレットを支持する昇降用チェーンが切れた場合等にパレットの落下を防止するパレット落下防止装置が設けられている。パレット落下防止装置は、駐車設備の支持柱等に取り付けられる取付本体と、その取付本体に軸部を介して回動可能に軸支されるパレット受けレバーとを備える。パレット受けレバーは、回動して取付本体から突出することでパレットの昇降通路上に配置され、それによりパレットの落下を防止するものとなっている。なお、パレット受けレバーには、軸部が挿通する軸孔が形成されている。
パレット受けレバーは、所定の厚みを有する鋼板により形成されている。パレット受けレバーは、落下するパレットの荷重に耐えられるよう、その厚みを大きくして高強度に形成される。しかしながら、パレット受けレバーの厚みが大きいと、パレット受けレバーをプレス機による鋼板の打ち抜き加工により形成する際、パレット受けレバーの外形形状については打ち抜きできるものの、パレット受けレバーに設けられる軸孔等の孔部については打ち抜きできない場合が想定される。その場合、孔部については別途マシニングセンタ等の工作機械を用いて形成する必要があり、工数の増大を招くおそれがある。
そこで、かかる問題を解決するものとして、特許文献1には、パレット受けレバーを、互いに重ねられた複数の板材を溶接することにより構成したものが開示されている。これによれば、厚みの小さい鋼板に打ち抜き加工を行うことで板材を形成することになるため、外形形状に加えて孔部についても打ち抜き加工により形成することができる。そのため、パレット受けレバーを製造するにあたって、孔部を別途工作機械を用いて形成する必要がなく、製造工数の低減を図ることができる。
特開2001−182353号公報
ところで、パレット受けレバーには、錆びの発生を防止すべくメッキ処理等の防錆処理が施されるのが一般である。この場合、パレット受けレバーを処理液(メッキ液)の入った処理槽内に浸漬させる等して防錆処理が行われる。
ここで、複数の板材が積層されてなる上記特許文献1のパレット受けレバーに防錆処理を施す場合、各板材を溶接した後に防錆処理を施すことになるが、この際各板材が互いに重ね合わせられた状態にあるため、板材同士の間に処理液が十分に入り込まないおそれがある。その場合、板材間における防錆処理が不十分となって、板材間に錆が発生するおそれがある。そのため、上記特許文献1のものでは、腐食による強度の低下といった問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、パレット受けレバーを製造するに際し、錆の発生を好適に防止しながら製造工数の低減を図ることができるパレット落下防止装置を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明のパレット落下防止装置は、車両を載置するパレットが昇降可能に設けられた駐車設備に用いられ、前記駐車設備の構造体に対して取り付けられる取付本体と、前記取付本体に回動可能に軸支され、その回動により前記取付本体から突出し前記パレットの落下を防止するパレット受けレバーと、備えるパレット落下防止装置であって、前記パレット受けレバーは、複数の板材と、前記各板材において前記軸支される箇所よりも先端側にそれぞれ形成され、前記各板材を厚み方向に並べた場合に同一軸線方向に貫通する貫通孔と、前記各板材を厚み方向に並べた状態で、前記各貫通孔に挿通され、前記各板材の厚み方向への移動を阻止するように前記各板材を互いに結合する結合具と、を含んで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、パレット受けレバーが厚み方向に並べて設けられた複数の板材が結合具により互いに結合されることで構成されている。この場合、パレット受けレバーと比べて厚みの小さい板材を打ち抜き加工により形成することになるため、外形形状に加えて孔部についても打ち抜き加工により形成することができる。したがって、パレット受けレバーを製造するに際し、孔部を別途工作機械等を用いて形成する必要がなく、その結果製造工数の低減を図ることができる。
また、複数の板材が結合具により結合されているため、各板材をそれぞれ単品状態で防錆処理し、その後それら板材同士を結合具により結合することができる。これにより、各板材の全体に防錆処理を施すことができるため、錆の発生を好適に防止することができる。以上より、パレット受けレバーを製造するに際し、錆の発生を好適に防止しながら製造工数の低減を図ることができる。
第2の発明のパレット落下防止装置は、第1の発明において、前記各板材は、互いに重ね合わせられていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の板材が互いに重ね合わせられた状態で結合されているため、それら各板材を強固に一体化することができる。これにより、パレット受けレバーの耐荷重強度を高めることができる。
第3の発明のパレット落下防止装置は、第1又は第2の発明において、前記パレット受けレバーは、落下する前記パレットを受けるべく前記取付本体から突出する突出状態と、前記突出状態よりも前記取付本体側へ向けて退避する退避状態との間で回動可能とされ、前記結合具は、前記突出状態の前記パレット受けレバーにより前記パレットを受ける際、当該パレット受けレバーにおいて前記パレットからの荷重が作用する荷重作用箇所の真下に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、突出位置にあるパレット受けレバーにより落下するパレットを受ける際に、そのパレット受けレバーにおいてパレットからの荷重が作用する箇所(荷重作用箇所)の真下に結合具が配置されている。つまり、この場合、荷重作用箇所の真下で各板材が結合具により結合されているため、パレット受けレバーに作用するパレットの荷重により各板材が開いてしまうのを効果的に防止することができる。そのため、パレット受けレバーの耐荷重強度を好適に高めることができる。
第4の発明のパレット落下防止装置は、第3の発明において、前記結合具は、前記パレット受けレバーにおいて1つだけ設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、1つの結合具により各板材が結合されているため、各板材を結合具により結合する作業を短時間で行うことができる。また、その1つの結合具は荷重作用箇所の真下に配置されているため、1つの結合具で各板材を結合する構成であってもパレットの荷重により各板材が開いてしまうのを好適に防止することができる。
第5の発明のパレット落下防止装置は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記取付本体は、当該取付本体から突出する前記パレット受けレバーを挿通させる開口部が形成された前板部と、前記パレット受けレバーを回動可能に支持する支軸が架け渡された一対の側板部とを備え、前記前板部の裏面側には、前記開口部を通じて突出する前記パレット受けレバーにより落下する前記パレットを受ける際に、当該パレット受けレバーを前記開口部の下縁部とともに下方から受ける受け部材が設けられていることを特徴とする。
本体部の前板部に形成された開口部よりパレット受けレバーが突出してパレットを受ける構成では、パレット受けレバーによりパレットを受ける際、パレット受けレバーが開口部の下縁部に当たって当該下縁部により下方から受け止められる。このため、開口部の下縁部(前板部)にはパレット受けレバーからの荷重に耐えられるよう厚みを大きくして強度を高めることが求められる。しかしながら、前板部の厚みを大きくすると、パレット落下防止装置の重量増大や材料コストの増大といった不都合が発生するおそれがある。
そこで本発明では、この点に鑑みて、前板部の裏面側に開口部の下縁部とともにパレット受けレバーを受ける受け部材を設けている。この場合、パレット受けレバーからの荷重を開口部の下縁部と受け部材とに分散させることができるため、開口部の下縁部に作用する荷重を小さくすることができる。そのため、開口部の下縁部(前板部)に求められる強度を小さくすることができ、その結果前板部の厚みを小さくすることができる。よって、この場合、上述した不都合の発生を防止することができる。
また、前板部と各側板部とを一枚の鋼板を折り曲げることにより形成する場合には、前板部の厚みを小さくすることで折り曲げ加工を容易とできるし、前板部及び側板部への孔部の加工もし易くすることができる。したがって、この場合、複数枚の板材によりパレット受けレバーを構成することで同レバーの製造加工を容易とした上述の構成にあって、さらに取付本体の製造加工についても容易化を図ることができ、パレット落下防止装置全体としての製造加工の容易化を図ることが可能となる。
第6の発明のパレット落下防止装置は、第5の発明において、前記受け部材は、落下する前記パレットを受けて下向きに回動する前記パレット受けレバーが当該受け部材に当たるよりも先に前記開口部の下縁部に当たるように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、パレット受けレバーが落下するパレットを受けて下向きに回動すると、まずパレット受けレバーが開口部の下縁部に当たる。この際、パレット受けレバーが当たったときの衝撃で開口部の下縁部が下側へ塑性変形し、それによりパレット落下時の衝撃の一部が吸収される。開口部の下縁部が下側に塑性変形すると、それに伴いパレット受けレバーがさらに下向きに回動し受け部材に当たる。この際、パレット落下時の衝撃の一部が上記塑性変形により吸収されているため、受け部材に作用する衝撃を小さくすることができる。そのため、受け部材に求められる強度を小さくすることができ、受け部材を細く形成することができる。これにより、受け部材を前板部の裏面側にて他部材(例えばパレット受けレバー)と干渉しないよう配設することが容易となる。
第7の発明のパレット落下防止装置は、第6の発明において、前記受け部材の上端部が前記開口部の下縁部よりも低い位置に設定されていることを特徴とする。
ところで、受け部材の上端部を開口部の下縁部よりも高い位置に設定すると、パレット受けレバーが開口部より突出した際、同レバーが受け部材に干渉するおそれがある。そのため、この場合には、かかる干渉を回避すべく、パレット受けレバーの下面を大きく切り欠いたり(凹ませたり)、パレット受けレバーの位置を上方に上げたりする必要がある。しかしながら、パレット受けレバーを大きく切り欠くと、パレット受けレバーの幅(最小幅)がその分小さくなるため、パレット受けレバーの耐荷重強度の低下が懸念される。また、パレット受けレバーにおいてパレットを受ける上面部の高さ位置は製品設計上予め決められていることが多く、その場合パレット受けレバーの位置を上方に上げることは困難となる。
そこで本発明では、これらの点に鑑みて、受け部材の上端部を開口部の下縁部よりも低い位置に設定している。この場合、パレット受けレバーの下面を大きく切り欠いたりパレット受けレバーを上方に上げたりしなくても、パレット受けレバーが受け部材に干渉するのを回避することが可能となる。そのため、上述した問題を回避しながら、第6の発明の効果を得ることができる。
(a)がパレット落下防止装置を示す平面図であり、(b)が正面図である。 パレット落下防止装置の内部構成を示す断面図であり、(a)がパレット受けレバーの突出状態を示し、(b)がパレット受けレバーの退避状態を示している。 (a)が取付本体を示す平面図であり、(b)が背面図である。 (a)が本体部を示す平面図であり、(b)が左側面図であり、(c)が正面図であり、(d)が右側面図である。 パレット落下防止装置の内部構成を示す背面図。 (a)がパレット受けレバーを示す正面図であり、(b)が側面図である。 落下防止板を示す正面図。 パレット受けレバーにより落下するパレットを受け止める際の作用を説明するための説明図。 立体駐車設備の概略を示す概略正面図。 パレット受けレバーの別形態を示す図。
以下に、本発明に係るパレット落下防止装置を具体化した一実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、パレット落下防止装置が昇降式の立体駐車設備に用いられるものとなっている。以下では、まずその立体駐車設備の概略について図9を用いて説明する。なお、図9は立体駐車設備の概略を示す概略正面図である。
図9に示すように、立体駐車設備80は、昇降式の駐車設備となっており、その四隅に設けられた複数の支持柱81と、隣り合う支持柱81の間に架け渡された梁82と、支持柱81に沿って昇降可能に設けられたパレット83とを備える。パレット83には、1台分の車両(自動車)を載せることが可能となっている。パレット83は、図示しない昇降用チェーンにより吊り下げられた状態でモータ等の駆動機構を用いて昇降するようになっている。なお、支持柱81及び梁82がそれぞれ立体駐車設備80の構造体に相当する。
立体駐車設備80の梁82には、パレット83が落下するのを防止するためにパレット落下防止装置10が取り付けられている。パレット落下防止装置10は、梁82の下面側において複数箇所に取り付けられている。以下、パレット落下防止装置10の構成について図1及び図2に基づいて説明する。図1は、(a)がパレット落下防止装置10を示す平面図であり、(b)が正面図である。図2はパレット落下防止装置10の内部構成を示す断面図であり、(a)がパレット受けレバーの突出状態を示し、(b)がパレット受けレバーの退避状態を示している。なお、図2(a)及び(b)は図1(b)のA−A線断面図に相当する。
図1及び図2に示すように、パレット落下防止装置10は、立体駐車設備80の梁82に対して取り付けられる取付本体11と、取付本体11に対して回動可能に軸支されたパレット受けレバー12とを備える。パレット落下防止装置10は、パレット受けレバー12が回動して取付本体11から突出することで、その突出したパレット受けレバー12によりパレット83の落下を防止するものとなっている。
取付本体11は、上下方向に延びる本体部15と、本体部15の上端部に固定された天板部16とを有する。以下、取付本体11の構成について図1及び図2に加え図3及び図4を用いながら説明する。図3は、(a)が取付本体11を示す平面図であり、(b)が背面図である。図4は、(a)が本体部15を示す平面図であり、(b)が左側面図であり、(c)が正面図であり、(d)が右側面図である。
図1〜図4に示すように、取付本体11の本体部15は、コ字状に折り曲げられた鋼板により形成されている。本体部15は、前板部17と、前板部17の幅方向の両端部からそれぞれ後方に延びる一対の側板部18とを有する。前板部17には、上下方向に長い矩形形状の開口部19が形成されている。この開口部19を通じてパレット受けレバー12が取付本体11(本体部15)より突出するようになっている。また、本体部15の背面側には背板23が取り付けられている。
天板部16は、矩形平板状の鋼板により形成されている。天板部16は、本体部15の上端部に溶接により固定されている。天板部16には、本体部15の幅方向(左右方向)に沿って所定の間隔(詳しくは等間隔)で複数(具体的には3つ)のボルト孔21a〜21cが形成されている。これらのボルト孔21a〜21cのうち真ん中のボルト孔21aにはその下方からボルト22(四角ボルト)が挿通され、そのボルト22が天板部16に溶接により固定されている。
ボルト22は、立体駐車設備80の梁82に対してパレット落下防止装置10を仮止めする際に用いられる。パレット落下防止装置10を仮止めする際は、天板部16を梁82の下面に当接させ、その状態でボルト22を梁82に形成された孔部(図示略)に挿通しナットと締結する。これにより、パレット落下防止装置10が梁82に仮止めされる。そして、その仮止め状態で、両端のボルト孔21b,21cにそれぞれボルト(図示略)を挿通しナット(図示略)と締結することで、パレット落下防止装置10が梁82に対して固定(本固定)される。
パレット受けレバー12は、所定の厚みを有する長尺平板状に形成されている。パレット受けレバー12は、各側板部18の間に架け渡された支軸24により回動可能に支持されている。パレット受けレバー12には、長手方向の一端側に厚み方向に貫通する貫通孔25が形成されている(図6(a)参照)。その貫通孔25には軸受け26が嵌め込まれており、軸受け26の内側には支軸24が挿通されている。これにより、パレット受けレバー12は軸受け26を介して支軸24に回動可能に軸支されている。この場合、パレット受けレバー12は、開口部19を通じて取付本体11から突出する突出位置(図2(a)に示す位置)と、突出位置よりも取付本体11側に退避される退避位置(図2(b)に示す位置)との間で回動可能とされている。なお、支軸24は、各側板部18に形成された軸孔28に挿通された状態で各側板部18に支持されている。
続いて、パレット落下防止装置10の内部構成について図2に加え図5を用いながら説明する。図5はパレット落下防止装置10の内部構成を示す背面図である。なお、図5では、背板23を取り外した状態でパレット落下防止装置10を背面側から見ている。また、図5はパレット受けレバー12が突出位置にある場合を示している。
図2及び図5に示すように、取付本体11(本体部15)の内部には、パレット受けレバー12の回動を駆動するソレノイド31が設けられている。ソレノイド31は、ソレノイド本体32と、ソレノイド本体32の内部に挿入されたプランジャ33とを有する。ソレノイド本体32は、コイルボビンに巻回されたコイルを絶縁性樹脂でモールドすることにより形成されている。
ソレノイド本体32は、各側板部18に対して取付金35を介して取り付けられている。取付金35は、ソレノイド本体32を挟んだ上下両側に一対設けられている。各取付金35はそれぞれ、ソレノイド本体32を挟んで互いに対向する矩形のベース板部36と、ベース板部36の四辺からソレノイド本体32側とは反対側に向けて延びる前板部(図示略)、一対の側板部37及び後板部39とを有する。ソレノイド本体32は、それら各取付金35のベース板部36により上下に挟み込まれた状態で保持され、その状態で各取付金35の各々の側板部37が各側板部18にビス46により固定されている。このようにして、ソレノイド本体32が各側板部18に取付金35を介して取り付けられている。なお、ビス46は、側板部18に形成されたビス孔43を介して側板部37に形成されたビス孔52にねじ込まれている。また、図示は省略するが、各取付金35のベース板部36にはそれぞれ、プランジャ33を挿通させる挿通孔が形成されている。
ちなみに、各取付金35がソレノイド本体32を挟んだ上下に配される上述の構成では、各取付金35と各側板部18とによりソレノイド本体32が四方から囲まれた状態となっている。この場合、各取付金35と各側板部18とによってソレノイド31への通電時に磁界が形成される磁気回路が構成されている。
プランジャ33は、ソレノイド本体32の内部において上下に延びており、その下部がソレノイド本体32の下方に突出している。そのプランジャ33の突出部分には、パレット受けレバー12が連結部材41を介して連結されている。連結部材41は、プランジャ33の下端部に連結されており、下方に開放された溝部41aを有している。パレット受けレバー12は、その溝部41aに挿し入れられた状態で連結部材41に回動可能に連結されている。
詳しくは、連結部材41は、溝部41aを挟んで対向する一対の対向部41bを有し、それら各対向部41bにはそれぞれ孔部42が形成されている。一方、パレット受けレバー12には、孔部42に対応する位置に、厚み方向に貫通する貫通孔44が形成されており、その貫通孔44には軸部45が勘合状態で挿通されている。軸部45は、各対向部41bの孔部42に挿通されており、その軸部45を介してパレット受けレバー12が各対向部41bに回動可能に連結されている。
連結部材41は、付勢部材としてのコイルばね47により上方に向けて付勢されている。コイルばね47は、その一端部(上端部)が下側の取付金35に取り付けられ、その他端部(下端部)が連結部材41に取り付けられている。詳しくは、取付金35の後板部39には孔部48が形成されており、その孔部48にコイルばね47の一端部が引っ掛けられている。また、連結部材41には後方へ延びる延出部41cが設けられ、その延出部41cに形成された孔部(図示略)にコイルばね47の他端部が引っ掛けられている。
連結部材41がコイルばね47により上方に向けて付勢されていることで、連結部材41に連結されたプランジャ33も上方に向けて付勢されている。したがって、ソレノイド31への通電が行われていない場合には、図2(a)に示すように、プランジャ33が上昇した状態にあり、それに伴いパレット受けレバー12が前方に傾斜し開口部19より突出した状態となっている(つまり突出位置に位置している)。それに対して、ソレノイド31への通電が行われると、図2(b)に示すように、プランジャ33がコイルばね47の付勢力に抗して下方に突き出し、それに伴いパレット受けレバー12が後方に回動し本体部15内に退避される(つまり退避位置に位置する)。
連結部材41と下側の取付金35(詳しくはベース板部36)との間にはゴム材からなる緩衝材49が介在されている。緩衝材49には、プランジャ33を上下に挿通させる挿通孔(図示略)が設けられている。
前板部17の裏面には、開口部19よりも下側にゴム材よりなるストッパ51が設けられている。パレット受けレバー12が退避位置に向けて回動する際には、パレット受けレバー12がストッパ51に当接しそれ以上の回動が規制される(図2(b)参照)。
側板部18には、パレット受けレバー12の位置を検出する位置検出手段としてのマイクロスイッチ53が設けられている。マイクロスイッチ53は、側板部18の内側面に平板状の固定部材54を介して固定されている。固定部材54は、側板部18の下部にビス55により固定され、その固定部材54の内側面にマイクロスイッチ53がビス56により固定されている。なお、ビス55は、側板部18に形成された孔部57を介して固定部材54の孔部54aにねじ込まれている。
マイクロスイッチ53は、パレット受けレバー12に設けられたピン58の回転軌道上に配置されている。パレット受けレバー12には、厚み方向に貫通する貫通孔61が形成されており、その貫通孔61にピン58が嵌合状態で挿通されている。パレット受けレバー12が突出位置にある場合には、ピン58がマイクロスイッチ53から離間した位置に配置されマイクロスイッチ53がオフ状態となる(図2(a)参照)。それに対して、パレット受けレバー12が退避位置にある場合には、マイクロスイッチ53がピン58に押されてオン状態となる(図2(b)参照)。
マイクロスイッチ53は、配線62を介して制御装置(図示略)と接続される。制御装置には、マイクロスイッチ53から逐次検出信号が入力され、制御装置はその検出信号に基づいてパレット83の昇降制御を行う。
ところで、本実施形態では、パレット受けレバー12の構成について特徴を有している。以下では、かかるパレット受けレバー12の特徴的な構成について図6及び図7に基づいて説明する。図6において(a)がパレット受けレバー12を示す正面図であり、(b)が側面図である。また、図7は、パレット受けレバー12を構成する落下防止板65を示す正面図である。
図6(a)及び(b)に示すように、パレット受けレバー12は、互いに重ね合わせられて設けられた2つの落下防止板65を有している。パレット受けレバー12は、それら2つの落下防止板65がかしめピン66によりかしめられ互いに結合されることで構成されている。なお、落下防止板65が板材に相当し、かしめピン66が結合具に相当する。
落下防止板65は、図7に示すように、所定の厚みを有した平板状の鋼板により形成されている。各落下防止板65はいずれも同じ構成となっており、部材の共通化が図られている。また、本実施形態では、落下防止板65の厚みが4.5mmに設定されており、したがってパレット受けレバー12の厚みが9.0mmとなっている。
各落下防止板65にはそれぞれ、厚み方向に貫通する孔部25a,44a,61aが形成されている。パレット受けレバー12では、各落下防止板65の孔部25aにより貫通孔25が形成され、各落下防止板65の孔部44aにより貫通孔44が形成され、各落下防止板65の孔部61aにより貫通孔61が形成されている。
各落下防止板65にはそれぞれ、かしめピン66を挿通させるための孔部67が形成されている。各孔部67はそれぞれ落下防止板65において孔部25aよりも先端側(回動先端側)に形成されている。各落下防止板65が互いに重ね合わせられた状態では、各落下防止板65の孔部67が同一軸線方向に貫通し、かつ互いに連通している。なお、この孔部67が特許請求の範囲に記載された「貫通孔」に相当する。
各落下防止板65の孔部67にはそれぞれかしめピン66が挿通されている。このかしめピン66によるかしめによって各落下防止板65が互いに結合されている。かしめピン66による各落下防止板65の結合状態では、かしめピン66の両端部に設けられた拡径部により各落下防止板65が厚み方向へ移動することが阻止されている。また、本実施形態では、かしめピン66がスピンかしめ(例えばハイスピンかしめ)によりかしめられている。
かしめピン66は、パレット受けレバー12において長手方向の先端側(回動先端側)に1つだけ設けられている。具体的には、突出位置にあるパレット受けレバー12により落下するパレット83を受け止める際、そのパレット受けレバー12(の上面)においてパレット83からの荷重Fが作用する箇所(以下、荷重作用箇所Kという)は予め決まっており、かしめピン66は、その荷重作用箇所Kの真下となる位置に配置されている(図2(a)参照)。
また、パレット受けレバー12には、同レバー12が突出位置にある場合における下面に凹部69が設けられている。この凹部69により突出位置にあるパレット受けレバー12が開口部19の下縁部と干渉することが回避されている。
ここで、パレット受けレバー12を製造する際の流れについて簡単に説明する。
パレット受けレバー12の製造に際してはまず各落下防止板65を製造する落下防止板製造工程を行う。この工程では、所定厚さ(4.5mm)の鋼板をプレス機により打ち抜き加工することにより落下防止板65を形成する。つまり、この工程では、落下防止板65の外形形状だけでなく、落下防止板65の各孔部25a,44a,61a,67についても打ち抜き加工により形成される。
次に、落下防止板65にメッキ処理を施すメッキ工程を行う。この工程では、各落下防止板65をそれぞれメッキ処理液に浸漬することでメッキ処理を行う。これにより、各落下防止板65の全体(全面)にメッキ処理(防錆処理)が施される。
次に、各落下防止板65をかしめピン66によりかしめて結合する結合工程を行う。これにより、各落下防止板65が一体化されパレット受けレバー12が製造される。以上が、パレット受けレバー12を製造する際の流れである。
ここで、本実施形態のパレット落下防止装置10には、落下するパレット83をパレット受けレバー12により受ける際、そのパレット受けレバー12を開口部19の下縁部とともに下方から受ける受け部材が設けられている。以下、この受け部材に関する構成について図1〜図4に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、対向する各側板部18の間には、長尺状の受け部材71が架け渡されて設けられている。受け部材71は、金属材料により丸棒状に形成されている。受け部材71は、その外径が本体部15の厚みよりも大きくなっており、詳しくは本体部15の厚みの2倍よりも大きくなっている。本実施形態では、本体部15の厚みが3.2mmに設定されており、受け部材71の外径が8mmに設定されている。
受け部材71は、前板部17の裏面側において開口部19よりも下側に配置されており、前板部17の裏面に対して当接又は近接させて配置されている。詳しくは、受け部材71は、その上端部が開口部19の下縁部よりも若干低い位置に設定されている。受け部材71は、各側板部18に形成された孔部73に挿通されており、その挿通状態で各側板部18に溶接により固定されている。
受け部材71は、パレット受けレバー12が突出位置(図2(a)に示す位置)にある場合に、そのパレット受けレバー12から下側へ離間した位置に配置されている。この場合、突出位置にあるパレット受けレバー12と受け部材71との間には上下方向の隙間が存在している。また、パレット受けレバー12が突出位置にある場合、そのパレット受けレバー12と開口部19の下縁部との間にも上下方向の隙間が存在している。これにより、パレット受けレバー12が突出位置へ回動する際、パレット受けレバー12が開口部19の下縁部又は受け部材71に当たって騒音が発生することが回避されている。
次に、パレット落下防止装置10の作用について説明する。
パレット落下防止装置10は、上述したように立体駐車設備80の梁82に対して取り付けられる。パレット落下防止装置10は、ソレノイド31への通電が行われていない場合にはプランジャ33が上昇状態にあり、パレット受けレバー12が突出位置に位置している(図2(a)参照)。この場合、パレット受けレバー12は、パレット83の昇降する昇降通路上に配置される。これにより、仮に昇降用のチェーンが切れてパレット83が落下したとしても、そのパレット83をパレット受けレバー12により受け止めることができる。
また、パレット83が昇降通路上を昇降する際には、ソレノイド31への通電が行われる。この場合、プランジャ33が下方に突き出して、パレット受けレバー12が退避位置へと回動する(図2(b)参照)。これにより、パレット受けレバー12が昇降通路上から退避されるため、パレット83が昇降通路上を昇降することが可能となる。なお、この際、マイクロスイッチ53の検出信号に基づきパレット受けレバー12が退避位置に退避されたことが判定され、その判定に基づいてパレット83が昇降されることになる。
続いて、パレット受けレバー12により落下するパレット83を受け止める際の作用について図8に基づいて説明する。図8は、かかる作用を説明するための説明図である。
突出位置にあるパレット受けレバー12により落下するパレット83が受け止められると、そのパレット83の荷重Fによりパレット受けレバー12は下方へと回動する。すると、パレット受けレバー12は、図8(a)に示すように、開口部19の下縁部に衝突する。この際、図8(b)に示すように、開口部19の下縁部が衝突による衝撃により下側へ塑性変形する。そして、この塑性変形に伴い、パレット受けレバー12は、さらに下方へと回動し、受け部材71により受け止められる。これにより、パレット受けレバー12は受け部材71と開口部19の下縁部との双方により受け止められた状態となり、その状態でパレット83の落下が防止される。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
複数の落下防止板65を互いに重ね合わせた状態でかしめピン66によりかしめて結合することでパレット受けレバー12を構成した。この場合、パレット受けレバー12と比べて厚みの小さい落下防止板65を打ち抜き加工により形成することになるため、落下防止板65の外形形状に加えて各孔部25a,44a,61a,67についても打ち抜き加工により形成することができる。そのため、パレット受けレバー12の製造に際し、工作機械等を用いて別途孔部を形成する必要がなく、製造工数の低減を図ることができる。
また、各落下防止板65がかしめピン66により結合されているため、各落下防止板65をそれぞれ単品状態で防錆処理し、その後各落下防止板65をかしめピン66により結合することができる。この場合、各落下防止板65の全体に防錆処理を施すことができるため、錆の発生を好適に防止することができる。よって、以上より、パレット受けレバー12を製造するに際し、錆の発生を好適に防止しながら製造工数の低減を図ることができる。
複数の落下防止板65を重ね合わせ状態でかしめピン66により結合したため、各落下防止板65を強固に一体化することができる。これにより、パレット受けレバー12の耐荷重強度を高めることができる。
また、落下防止板65同士を重ね合わせたことで、落下防止板65同士の間にごみや枯葉等の異物が引っ掛かるのを防止することができ、その結果引っ掛かった異物をパレット受けレバー12の回動に伴い本体部15内に取り込んでしまう不都合を防止することができる。
パレット受けレバー12においてパレット83からの荷重が作用する荷重作用箇所Kの真下にかしめピン66を配置した。この場合、各落下防止板65が荷重作用箇所Kの真下でかしめピン66により結合されている(かしめられている)ため、パレット83の荷重により各落下防止板65が開いてしまうのを効果的に防止することができる。これにより、パレット受けレバー12の耐荷重強度を好適に高めることができる。
また、かしめピン66はパレット受けレバー12において1つだけ設けられているため、各落下防止板65をかしめピン66により結合する作業を短時間で行うことができる。また、かしめピン66が1つしか設けられていない構成であっても、その1つのかしめピン66が荷重作用箇所Kの真下に配置されているため、パレット83の荷重により各落下防止板65が開いてしまうのを好適に防止することができる。
前板部17の裏面側に受け部材71を設け、その受け部材71と開口部19の下縁部とによりパレット受けレバー12を下方から受けるようにした。この場合、パレット受けレバー12からの荷重を開口部19の下縁部と受け部材71とに分散させることができるため、開口部19の下縁部に作用する荷重を小さくすることができる。そのため、開口部19の下縁部(前板部17)に求められる強度を小さくすることができ、その結果前板部17の厚みを小さくすることができる。これにより、前板部17の厚みを大きくすることに伴い生じうるパレット落下防止装置10の重量増大やコストの増大といった不都合の発生を防止することができる。
受け部材71を、対向する一対の側板部18の間に架け渡して設けた。この場合、開口部19の下縁部に作用するパレット受けレバー12からの荷重は前板部17が負担し、受け部材71に作用するパレット受けレバー12からの荷重は各側板部18が負担することになる。そのため、パレット受けレバー12からの荷重を前板部17と各側板部18とにそれぞれ分散させることができ、前板部17が負担する荷重を小さくすることができる。これにより、前板部17の厚みひいては本体部15の厚みをその分小さくすることができ、パレット落下防止装置10の軽量化を図ることができる。
また、本体部15の厚みを小さくすることにより、本体部15に対する孔部28,43,73の(打ち抜き)加工を容易とすることができるし、また前板部17と側板部18との間の折り曲げ加工についても容易とすることができる。したがって、この場合、複数の落下防止板65によりパレット受けレバー12を構成することで同レバー12の製造加工の容易化を図った上記の構成にあって、さらに本体部15の加工についても容易化を図ることができ、パレット落下防止装置10全体としての製造加工の容易化を図ることが可能となる。
落下するパレット83を受けて下向き回動するパレット受けレバー12が当該受け部材71に当たるよりも先に開口部19の下縁部に当たるよう受け部材71を配置した。この場合、パレット受けレバー12がまず開口部19の下縁部に当たりその衝撃で開口部19の下縁部が下側へと塑性変形する。このため、その塑性変形により衝撃の一部が吸収される。そして、開口部19の下縁部が下側に塑性変形することでパレット受けレバー12がさらに下向きに回動し、受け部材71に当たる。この際、パレット落下時の衝撃の一部が上記塑性変形により吸収されているため、受け部材71に作用する衝撃を小さくすることができる。そのため、受け部材71に求められる強度を小さくすることができ、受け部材71を細く形成することができる。これにより、受け部材71を前板部17の裏面側にてパレット受けレバー12と干渉しないよう配設することが容易となる。
また、受け部材71の上端部を開口部19の下縁部よりも低い位置に設定することで、下向き回動するパレット受けレバー12が受け部材71に当たるよりも先に開口部19の下縁部に当たるようにした。この場合、パレット受けレバー12の凹部69のへこみを大きく(深く)したりパレット受けレバー12の位置を上方に上げたりしなくても、パレット受けレバー12が受け部材71に干渉するのを回避することが可能となる。例えば、凹部69のへこみを大きくすると、パレット受けレバー12の幅(最小幅)が小さくなり、パレット受けレバー12の耐荷重強度の低下といった問題が生じるおそれがあるが、上記の構成とすればかかる問題が生じるのを回避しながら、受け部材71をパレット受けレバー12と干渉しないよう配設することを容易とできる。
受け部材71を丸棒状に形成した。この場合、受け部材を角棒状等の断面非円形のものにより形成する場合と比べ、周方向における方向性がないため、開口部19(の下縁部)との関係で高さを合わせて設置する点だけ注意すればよい。このため、本体部15に対する受け部材71の取り付けを容易としながら、設計通りのパレット受け強度を得ることができる。
ちなみに、受け部材71を設けたことによって得られる上述の各効果は、パレット受けレバー12が複数枚の落下防止板65により形成される構成でなくても得ることが可能である。つまり、パレット受けレバーが一枚の鋼板により形成されている構成であっても、受け部材71に関する上述の各効果を得ることは可能である。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、パレット受けレバー12を2枚の落下防止板65を有して構成したが、これを変更して、3枚以上の落下防止板65を有して構成してもよい。
また、上記実施形態では、各落下防止板65をそれぞれ同じ構成としたが、各落下防止板65は必ずしも同じ構成とする必要はない。例えば図10(a)〜(c)には、3枚の落下防止板を有してなるパレット受けレバーにおいて、一部の落下防止板が他の落下防止板と異なる構成とされている例が示されている。図10(a)〜(c)では、パレット受けレバー90を構成する3枚の落下防止板91のうち、真ん中の落下防止板91aにそれ以外の落下防止板91b,91cに対して板面方向に延出した延出部92が設けられている。延出部92は連結部材41の溝部41aに挿し入れられており、当該連結部材41に軸部45を介して回動可能に連結されている。なお、延出部92には、軸部45を挿通させる孔部94が形成されている。
上記の構成によれば、溝部41aに3枚分の落下防止板91を挿し入れることができない場合でも、延出部92だけを溝部41aに挿し入れることでパレット受けレバー90を連結部材41に回動可能に連結できる。そのため、落下防止板91の枚数を増やしてパレット受けレバー90の厚みを大きくする場合でも、連結部材41としては特に溝部41aの溝幅が大きいものを用意しなくて済み、連結部材41の共通化を図ることができる。
(2)上記実施形態では、各落下防止板65を互いに重ね合わせた状態でかしめピン66により結合したが、これを変更して、各落下防止板65をスペーサ等を介して互いに離間させた状態で結合するようにしてもよい。但し、各落下防止板65を強固に一体化させる上では、各落下防止板65を重ね合わせた状態で結合するのが望ましい。
(3)上記実施形態では、かしめピン66をパレット受けレバー12においてパレット83からの荷重が作用する荷重作用箇所Kの真下に配置したが、かしめピン66は必ずしも荷重作用箇所Kの真下に配置する必要はない。例えば、かしめピン66を荷重作用箇所Kよりも先端側(回動先端側)に配置したり、荷重作用箇所Kよりも基端側(回動基端側)に配置したりしてもよい。
上記実施形態では、各落下防止板65を一のかしめピン66により結合したが、各落下防止板65を複数のかしめピン66により結合してもよい。そうすれば、各落下防止板65をより強固に一体化させることができる。
上記実施形態では、結合具としてかしめピン66を用いたが、その他の結合具を用いてもよい。例えば、結合具としてボルト及びナットを用いることが考えられる。
(4)上記実施形態では、受け部材71を丸棒状に形成したが、受け部材71を四角棒状や六角棒状等の多角棒状に形成してもよい。また、受け部材71を筒状やブロック状等、棒状以外の形状により形成してもよい。
上記実施形態では、受け部材71を各側板部18の間に架け渡して設けたが、これを変更して、受け部材71を前板部17の裏面に溶接等により固定してもよい。
上記実施形態では、受け部材71を、下向き回動するパレット受けレバー12が当該受け部材71に当たるよりも先に開口部19の下縁部に当たるように配置したが、これを変更してもよい。すなわち、受け部材71を、下向き回動するパレット受けレバー12が開口部19の下縁部に当たるよりも先に当該受け部材71に当たるように配置するか、又は下向き回動するパレット受けレバー12が当該受け部材71と開口部19の下縁部とに同時に当たるように配置してもよい。
上記実施形態では、受け部材71の上端部を開口部19の下縁部よりも低い位置に設定したが、これを変更して、受け部材71の上端部を開口部19の下縁部と同じ高さ位置又はそれよりも高い位置に設定してもよい。
10…パレット落下防止装置、11…取付本体、12…パレット受けレバー、17…前板部、18…側板部、19…開口部、24…支軸、65…板材としての落下防止板、66…結合具としてのかしめピン、67…貫通孔としての孔部、71…受け部材、80…立体駐車設備、82…構造体としての梁、83…パレット。

Claims (7)

  1. 車両を載置するパレットが昇降可能に設けられた駐車設備に用いられ、
    前記駐車設備の構造体に対して取り付けられる取付本体と、
    前記取付本体に回動可能に軸支され、その回動により前記取付本体から突出し前記パレットの落下を防止するパレット受けレバーと、
    を備えるパレット落下防止装置であって、
    前記パレット受けレバーは、
    複数の板材と、
    前記各板材において前記軸支される箇所よりも先端側にそれぞれ形成され、前記各板材を厚み方向に並べた場合に同一軸線方向に貫通する貫通孔と、
    前記各板材を厚み方向に並べた状態で、前記各貫通孔に挿通され、前記各板材の厚み方向への移動を阻止するように前記各板材を互いに結合する結合具と、
    を含んで構成されていることを特徴とするパレット落下防止装置。
  2. 前記各板材は、互いに重ね合わせられていることを特徴とする請求項1に記載のパレット落下防止装置。
  3. 前記パレット受けレバーは、落下する前記パレットを受けるべく前記取付本体から突出する突出状態と、前記突出状態よりも前記取付本体側へ向けて退避する退避状態との間で回動可能とされ、
    前記結合具は、前記突出状態の前記パレット受けレバーにより前記パレットを受ける際、当該パレット受けレバーにおいて前記パレットからの荷重が作用する荷重作用箇所の真下に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット落下防止装置。
  4. 前記結合具は、前記パレット受けレバーにおいて1つだけ設けられていることを特徴とする請求項3に記載のパレット落下防止装置。
  5. 前記取付本体は、当該取付本体から突出する前記パレット受けレバーを挿通させる開口部が形成された前板部と、前記パレット受けレバーを回動可能に支持する支軸が架け渡された一対の側板部とを備え、
    前記前板部の裏面側には、前記開口部を通じて突出する前記パレット受けレバーにより落下する前記パレットを受ける際に、当該パレット受けレバーを前記開口部の下縁部とともに下方から受ける受け部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のパレット落下防止装置。
  6. 前記受け部材は、落下する前記パレットを受けて下向きに回動する前記パレット受けレバーが当該受け部材に当たるよりも先に前記開口部の下縁部に当たるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のパレット落下防止装置。
  7. 前記受け部材の上端部が前記開口部の下縁部よりも低い位置に設定されていることを特徴とする請求項6に記載のパレット落下防止装置。
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