JP2015226198A - 電話機、ハンズフリー通話システム、および、電話機の制御方法 - Google Patents

電話機、ハンズフリー通話システム、および、電話機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通話音の音質の向上を図る。【解決手段】本発明による電話機100は、ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信を行うネットワーク通信部111と、スピーカ203を備えた外部機器200と近距離通信を行い、音声信号を送信する近距離通信部112と、周囲の音を収集するマイク103と、通話時には、近距離通信部112に、ネットワーク通信部111が受信した音声信号を外部機器200へ送信させるとともに、マイク103におけるスピーカ203から出力される音の収集状況に応じて、マイク103により収集された音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行い、ネットワーク通信部111に、エコーキャンセル処理後の音声信号を通話先へ送信させる制御部113と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、電話機、ハンズフリー通話システム、および、電話機の制御方法に関する。
携帯電話機などの電話機の中には、ユーザが電話機のスピーカから耳を離した状態で通話(ハンズフリー通話)を行うことができるハンズフリー機能を有するものがある。ハンズフリー通話が行われる場合には、ユーザが電話機のスピーカを耳に近づけた状態で通話を行う場合と比べて、電話機のスピーカからは大音量で音を出力する必要がある。
近年、携帯電話機に代表されるように、電話機の小型化が進展している。小型化の進展に伴い、大音量で音を出力することができる大口径のスピーカを電話機に搭載することが困難になっており、電話機には小口径のスピーカしか搭載されていないことが多い。このような小口径のスピーカから大音量の音を出力しようとすると、音割れが発生してしまうことがある。
また、近年の電話機は、形状や大きさが制限されており、マイクとスピーカとを十分に離間して搭載することが難しい。そのため、スピーカの出力音がマイクで収集されてしまうことがある。スピーカの出力音がマイクで収集されると、通話音にエコーやハウリングなどが発生することがある。
上述したように、電話機に大口径のスピーカを搭載することは難しいため、周囲が騒がしい場合などには、電話機のスピーカを用いてハンズフリー通話を行なうことが難しい。そこで、マイクとスピーカとを有する外部機器を用いて、ハンズフリー通話が行われることがある。この場合、電話機は、外部機器と近距離通信を行い、ネットワークを介して受信した通話先からの音声信号を外部機器に送信し、送信した音声信号に応じた音を外部機器のスピーカから出力させる。また、電話機は、外部機器のマイクが収集した音を示す音声信号を外部機器から受信し、外部機器から受信した音声信号を通話先に送信する。
一般に、上述した外部機器は、電話機と比べて形状や大きさの制限が少なく、大口径のスピーカの搭載が容易である。そのため、外部機器を用いることにより、大口径のスピーカから大音量の音を出力することができる。しかしながら、外部機器のマイクとスピーカとは、一つの筐体内に設けられていることが多く、十分に離間されていないことがある。そのため、上述したように、スピーカの出力音がマイクで収集されてしまうと、エコーやハウリングなどが発生することがある。
エコーやハウリングの発生を抑制する技術として、スピーカから音が出力されている間、マイクでの音の収集を抑制する技術がある。この技術を用いることにより、スピーカの出力音がマイクで収集されにくくなるため、エコーやハウリングの発生を抑制することができる。しかしながら、通話中のユーザが同時に声を発するダブルトーク時には、ユーザの発する声がマイクで十分に収集されず、通話音に音途切れが発生することがある。
また、エコーやハウリングの発生を抑制する他の技術として、特許文献1(特開2009−049678号公報)には、外部機器において、電話機から送信された音声信号に応じて、マイクの収集音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行う技術が開示されている。
上述したように、外部機器のスピーカは、電話機から送信された音声信号に応じた音を出力する。そのため、特許文献1に開示されている技術によれば、電話機から受信した音声信号に応じて、マイクの収集音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行うことにより、マイクの収集音におけるスピーカの出力音に起因する成分を除去することができる。したがって、エコーやハウリングの発生を抑制することができる。
特開2009−049678号公報
上述したように、外部機器のマイクとスピーカとは、一つの筐体に設けられており、十分に離間されていないことがある。そのため、例えば、スピーカから大音量の音が出力される場合には、マイクの収集音におけるスピーカの出力音に起因する成分が大きくなり、特許文献1に開示されている技術を用いてエコーキャンセル処理を行なっても、スピーカの出力音に起因する成分が十分に除去されないことがある。
そこで、電話機のマイクを用いて音を収集するとともに、外部機器のスピーカを用いて通話先からの音を出力する方法が考えられる。この方法によれば、電話機と外部機器とを十分に離間させて設置することにより、通話時に音を収集するマイクと、通話先からの音を出力するスピーカとを十分に離間させることができる。なお、この方法を用いても、スピーカの出力音の一部はマイクで収集されるおそれがあるため、マイクの収集音に対してエコーキャンセル処理を行うことが好ましい。
通話時に電話機のマイクと外部機器のスピーカとを用いる場合には、電話機と外部機器との設置状況に応じて、マイクとスピーカとの距離が変わり、マイクにおけるスピーカの出力音の収集状況が変化する。特許文献1に開示されている技術においては、マイクとスピーカとは一つの筐体内に設けられていることを前提とし、マイクにおけるスピーカの出力音の収集状況の変化については考慮されていない。
そのため、通話時に電話機のマイクと外部機器のスピーカとを用いる場合に、特許文献1に開示されている技術を用いても、マイクにおけるスピーカの出力音の収集状況の変化については考慮されていないため、電話機と外部機器との設置状況に応じた適切なエコーキャンセル処理を行なうことが難しい。したがって、通話音の音質を十分に向上できないことがある。
本発明の目的は、通話音の音質の向上を図る電話機、ハンズフリー通話システム、および、電話機の制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の電話機は、
ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信を行うネットワーク通信部と、
スピーカを備えた外部機器と近距離通信を行い、音声信号を送信する近距離通信部と、
周囲の音を収集するマイクと、
通話時には、前記近距離通信部に、前記ネットワーク通信部が受信した音声信号を前記外部機器へ送信させるとともに、前記マイクにおける前記スピーカから出力される音の収集状況に応じて、前記マイクにより収集された音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行い、前記ネットワーク通信部に、前記エコーキャンセル処理後の音声信号を前記通話先へ送信させる制御部と、を有する。
上記目的を達成するために、本発明のハンズフリー通話システムは、
外部機器と、電話機とを備え、
前記外部機器は、スピーカを有し、
前記電話機は、ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信を行うネットワーク通信部と、
前記外部機器と近距離通信を行い、音声信号を送信する近距離通信部と、
周囲の音を収集するマイクと、
通話時には、前記近距離通信部に、前記ネットワーク通信部が受信した音声信号を前記外部機器へ送信させるとともに、前記マイクにおける前記スピーカから出力される音の収集状況に応じて、前記マイクにより収集された音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行い、前記ネットワーク通信部に、前記エコーキャンセル処理後の音声信号を前記通話先へ送信させる制御部と、を有する。
上記目的を達成するために、本発明の電話機の制御方法は、
ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信を行うネットワーク通信部と、
スピーカを備えた外部機器と近距離通信を行い、音声信号を送信する近距離通信部と、
周囲の音を収集するマイクと、を有する電話機の制御方法であって、
通話時には、前記近距離通信部に、前記ネットワーク通信部が受信した音声信号を前記外部機器へ送信させ、
前記マイクにおける前記スピーカから出力される音の収集状況に応じて、前記マイクにより収集された音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行い、
前記ネットワーク通信部に、前記エコーキャンセル処理後の音声信号を前記通話先へ送信させる。
本発明によれば、通話音の音質の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態のハンズフリー通話システムの概略構成図である。 図1に示す携帯電話機を表面から見た図である。 図1に示す携帯電話機を裏面から見た図である。 図1に示す携帯電話機を側面から見た図である。 図1に示す外部機器を表面から見た図である。 図1に示す外部機器を裏面から見た図である。 図1に示す外部機器を側面から見た図である。 図1に示す携帯電話機の詳細な構成を示すブロック図である。 図1に示すハンズフリー通話システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の携帯電話機の詳細な構成を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のハンズフリー通話システム10の概略構成を示す図である。
図1に示すように、ハンズフリー通話システム10は、携帯電話機100と、外部機器200とを有する。
携帯電話機100は、周囲の音を収集するマイクなどを有する電話機である。携帯電話機100は、ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信が可能であるとともに、外部機器200と近距離通信が可能である。携帯電話機100は、通話が行われる場合には、マイクの収集音を示す音声信号を、ネットワークを介して通話先に送信するとともに、ネットワークを介して通話先から受信した音声信号を外部機器200に送信する。
外部機器200は、音を出力するスピーカを有している。外部機器200は、携帯電話機100から音声信号が送信されると、その音声信号に応じた音をスピーカから出力する。
次に、携帯電話機100の概略構成について、図2A〜図2Cを用いて説明する。
図2Aから図2Cはそれぞれ、図1に示す携帯電話機100を表面、裏面および側面から見た図である。なお、図2A、図2Bにおいては、携帯電話機100内部に設けられた構成の一部を破線にて示している。
携帯電話機100は、フロントケース101、基板102、マイク103、レシーバ104、タッチパネル105、メインキー106、サイドキー107、リアケース108、電池カバー109、および、スピーカ110を有する。
フロントケース101は、携帯電話機100のユーザが通話や操作を行う際に、ユーザに対向する面に設けられた外装部品である。フロントケース101には、ユーザが携帯電話機100に耳に近づけて通話を行う際に、ユーザの口の近傍となる位置にマイク用送話音孔103aが設けられ、ユーザの耳の近傍となる位置にレシーバ用受話音孔104aが設けられている。また、フロントケース101には、タッチパネル用開口部105aが設けられている。
基板102には、回路などが設けられている。
マイク103は、基板102に接続されるとともに、フロントケース101のマイク用送話音孔103aに対応する位置に設けられている。マイク103は、周囲の音を収集し、収集した音に応じた信号を出力する。
レシーバ104は、基板102に接続されるとともに、フロントケース101のレシーバ用受話音孔104aに対応する位置に設けられている。レシーバ104は、入力された信号に応じた音を出力する。
タッチパネル105は、表示面と、表示面に重ねわせて設けられたタッチ面とを有し、表示面がタッチパネル用開口部105aにはめ込まれている。タッチパネル105は、通知部の一例であり、表示面を介してユーザへの通知を行う。また、タッチパネル105は、タッチ面へのユーザの指またはスタイラスの接触または近接を検出し、接触または近接を検出した位置に応じた信号を出力する。
メインキー106は、フロントケース101上に設けられている。また、サイドキー107は、携帯電話機100の側面に設けられている。メインキー106およびサイドキー107は、ユーザの押下に応じて、押下された旨を示す信号を出力する。なお、メインキー106は、アプリケーションプログラムの動作中の機能の選択などに用いられる。また、サイドキー107は、音量や、カメラの撮影倍率などのレベルの調整に用いられる。
リアケース108は、フロントケース101に対向して設けられた外装部品である。リアケース108には、例えば、ユーザが携帯電話機100の通話や操作を行う際に、手で覆われない位置に、スピーカ用受話音孔110aが設けられている。
電池カバー109は、携帯電話機100の駆動電力を供給する電池を覆うように設けられた外装部品である。
スピーカ110は、基板102に接続されるとともに、リアケース108のスピーカ用音孔110aに対応する位置に設けられており、音を出力する。
次に、外部機器200の概略構成について、図3A〜図3Cを用いて説明する。
図3Aから図3Cはそれぞれ、図1に示す外部機器200を表面、裏面および側面から見た図である。なお、図3A、図3Bにおいては、外部機器200内部に設けられた構成の一部を破線にて示している。
外部機器200は、フロントケース201、基板202、スピーカ203、オフフックキー204、サイドキー205、電源キー206、および、リアケース207を有する。
フロントケース201は、外部機器200が配置された際に上面となる外装部品である。フロントケース201には、中央部分に、複数のスピーカ用音孔203aが構成されている。
基板202には、回路などが設けられている。
スピーカ203は、基板202に接続されるとともに、フロント201のスピーカ用音孔203aに対応する位置に設けられており、音を出力する。
オフフックキー204は、フロントケース201上に設けられている。また、サイドキー205は、外部機器200の側面に設けられている。オフフックキー204およびサイドキー205は、ユーザの押下に応じて、押下された旨を示す信号を出力する。
電源キー206は、外部機器200の側面に設けられている。電源キー206は、外部機器200の電源のオンオフの切り替えに用いられ、ユーザの押下に応じて、押下された旨を示す信号を出力する。
リアケース207は、外部機器200が配置された際に底面となる外装部品である。
次に、携帯電話機100の詳細な構成について、図4を参照して説明する。
図4に示す携帯電話機100は、図2A〜図2Cに示す構成に加え、ネットワーク通信部111、近距離通信部112、制御部であるCPU(Central Processing Unit)113、DSP(Digital Signal Processor)114、メモリ115を有する。
ネットワーク通信部111は、CPU113と接続されている。ネットワーク通信部111は、CPU113の制御に従い、アンテナを介してLTE(Long Term Evolution)などの通信規格に準拠した無線通信を行い、ネットワークを介して通話先と音声信号などの送受信を行う。
近距離通信部112は、不図示のBPF(Band Pass Filter)やDiplexerなどを介して、CPU113と接続されている。近距離通信部112は、CPU113の制御に従い、アンテナを介してBluetooth(登録商標)規格などの通信規格に準拠した近距離通信を行い、外部機器200に音声信号を送信する。
CPU113は、携帯電話機100全体を制御し、通話、通信などに関する様々な処理を行う。CPU113は、通話時には、近距離通信部112に、ネットワーク通信部111が受信した音声信号を外部機器200へ送信させる。また、CPU113は、マイク103におけるスピーカ203の出力音の収集状況に応じて、マイク103の収集音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行う。CPU113は、ネットワーク通信部111に、エコーキャンセル処理後の音に応じた音声信号を通話先に送信させる。
DSP114は、マイク103と、不図示のアンプやAD(Analog Digital)コンバータなどを介して接続されるとともに、レシーバ104およびスピーカ110と、不図示のアンプやDA(Digital Analog)コンバータなどを介して接続されている。DSP114は、マイク103の収集音、および、ネットワーク通信部111が通話先から受信した音声信号に対して信号処理を行う。
具体的には、DSP114は、マイク103からADコンバータを介してマイク103の収集音に応じたデジタル信号が出力されると、そのデジタル信号に対してフーリエ変換などの信号処理を行うことにより音声信号を生成し、生成した音声信号をCPU113に出力する。また、DSP114は、ネットワーク通信部111から通話先からの音声信号が出力されると、その音声信号に対して逆フーリエ変換などの信号処理を行うことによりデジタル信号を生成し、生成したデジタル信号を、DAコンバータを介してレシーバ104またはスピーカ110に出力する。
また、DSP114は、着信音のメロディーデータや音楽データなどに対して信号処理を行うことによりデジタル信号を生成することもある。
メモリ115は、CPU113およびDSP114が利用するデータを記憶する。
次に、ハンズフリー通話システム10の動作について、図5を用いて説明する。
図5は、ハンズフリー通話システム10の動作を示すフローチャートである。
なお、以下では、携帯電話機100には、外部機器200から音を出力する場合の設定に用いられる設定アプリケーションプログラムと、通話に用いられる通話アプリケーションプログラムとがインストールされているとする。また、タッチパネル105の表示面には、設定アプリケーションプログラムを示す設定アイコンと、通話アプリケーションプログラムを示す通話アイコンとが表示されているものとする。また、携帯電話機100は、待ち受け状態であり、外部機器200とは通信が確立されているものとする。
まず、タッチパネル105を介して、設定アイコンを選択する旨が入力されると、CPU113は、設定アプリケーションプログラムを起動する(ステップS501)。CPU113は、設定アプリケーションプログラムを起動すると、タッチパネル105の表示面に、ユーザに対して携帯電話機100と外部機器200とを所定の間隔で配置するように促す旨と、外部機器200から音を出力する場合の設定の開始を示す設定開始ボタンとを表示させる。
次に、設定開始ボタンを選択する旨が入力されると、CPU113は、メモリ115に記憶されている、通話音の全帯域をカバーする基準音を示す基準音信号を読み出す。CPU113は、近距離通信部112に、読み出した基準音信号を外部機器200へ送信させる。外部機器200は、携帯電話機100から基準音信号を受信すると、受信した基準音信号に応じた音をスピーカ203から、一定の期間、最大の音量で出力する(ステップ502)。
次に、DSP114は、スピーカ203から基準音信号に応じた音が出力されている間におけるマイク103の収集音から音声信号を生成し、生成した音声信号をCPU113に出力する。CPU113は、DSP114から出力された音声信号を用いて、マイク103におけるスピーカ203の出力音の収集状況を推定する(ステップ503)。CPU113は、推定した収集状況に応じてエコーキャンセル処理に用いるパラメータを決定する。
なお、エコーキャンセル処理は、例えば、マイク103の収集音から、外部機器200に送信された音声信号に応じた音を、スピーカ203の出力音がマイク103に到着するまでの遅延時間だけずらしたタイミングで除去することで行われる。このようなエコーキャンセリング処理が行われる場合には、CPU113は、基準音信号が外部機器200へ送信されたタイミングと、DSP114からその基準音信号に対応する音声信号が出力されたタイミングとの差を遅延時間として算出する。CPU113は、その遅延時間を、エコーキャンセル処理に用いるパラメータとして決定する。
また、エコーキャンセル処理は、例えば、マイク103の収集音から、外部機器200に送信された音声信号に応じた音を、スピーカ203の出力音がマイク103に到着するまでの減衰率に応じて除去することで行われる。このようなエコーキャンセリング処理が行われる場合には、CPU113は、近距離通信部112に送信させた基準音信号と、DSP114から出力されたその基準音信号に対応する音声信号とを比較することにより、スピーカ203の出力音がマイク103に到着するまでの減衰率を算出する。CPU113は、その減衰率を、エコーキャンセル処理に用いるパラメータとして決定する。
また、エコーキャンセル処理は、例えば、マイク103の収集音から、スピーカ203の出力音に含まれる雑音に特徴的な周波数を含む音を除去することで行われる。このようなエコーキャンセリング処理が行われる場合には、CPU113は、近距離通信部112に送信させた基準音信号と、DSP114から出力されたその基準音信号に対応する音声信号とを比較することにより、スピーカ203の出力音に含まれる雑音の特徴的な周波数を特定する。CPU113は、その周波数を、エコーキャンセル処理に用いるパラメータとして決定する。
CPU113は、決定したパラメータをメモリ115に記憶する。また、CPU113は、タッチパネル105の表示面に、設定内容の確認の開始を示す確認開始ボタンを表示させる。
次に、確認開始ボタンを選択する旨が入力されると、CPU113は、メモリ115から、外部機器200から音を出力する場合のエコーキャンセル処理に用いるパラメータを読み出す。また、CPU113は、メモリ115から基準音信号を読み出す。CPU113は、近距離通信部112に、基準音信号を外部機器200へ送信させる。外部機器200は、受信した基準音信号に応じた音をスピーカ203から、一定の期間、最大の音量で出力する(ステップS504)。
次に、DSP114は、スピーカ203から基準音信号に応じた音が出力されている間におけるマイク103の収集音から音声信号を生成する。CPU113は、DSP114が生成した音声信号に対して、メモリ115から読み出したパラメータを用いて、エコーキャンセル処理を行う(ステップS505)。
CPU113は、近距離通信部112に、エコーキャンセル処理後の音声信号を外部機器200へ送信させる。外部機器200は、エコーキャンセル処理後の音声信号に応じた音をスピーカ203から、一定の期間、最大の音量で出力する(ステップ506)。
次に、DSP114は、スピーカ203からエコーキャンセリング後の音声信号に応じた音が出力されている間におけるマイク103の収集音から音声信号を生成する。CPU113は、DSP114が生成した音声信号と、基準音信号とを比較する。CPU113は、比較結果に応じて、DSP114が生成した音声信号と基準音信号との一致率が所定の基準を満たすか、スピーカ203の出力音にエコーやハウリングなどの残響音が含まれているか、スピーカ203の出力音の大きさが所定の基準を満たすかなどを判定する。CPU113は、それらの判定結果を用いて、推定した収集状況か適切であるか判定する(ステップS507)。
CPU113は、推定した収集状況が適切でないと判定すると(ステップS507:No)、DSP114が生成した音声信号に応じて、ユーザに対して変更を促す携帯電話機100と外部機器200と間隔の変更量を算出する。具体的には、CPU113は、DSP114が生成した音声信号が示す音の大きさに応じて、携帯電話機100と外部機器200との間隔を推定する。CPU113は、推定した間隔と所定の間隔とを比較することにより、その変更量を算出する。
CPU113は、タッチパネル105の表示面に、ユーザに対して携帯電話機100と外部機器200とを再度所定の間隔で配置するように促す旨と、算出した変更量と、外部機器200から音を出力させる際の設定の開始を示す設定開始ボタンを表示させ(ステップS508)、ステップS502の処理に進む。
CPU113は、判断した収集状況が適切であると判定すると(ステップS507:Yes)、設定アプリケーションプログラムを終了し、通話アプリケーションプログラムを起動する。CPU113は、タッチパネル105の表示面に、通話に関する操作を示す通話操作ボタンなどを表示させる。通話操作ボタンを選択する旨が入力されると、CPU113は、通話先に発信する(ステップS509)。
CPU113は、発信の開始時には、レシーバ104から音を出力するものとする。また、CPU113は、タッチパネル105の表示面に、音の出力先の外部機器200への切り替えを示す外部機器出力ボタンと、音の出力先のスピーカ110への切り替えを示すスピーカ出力ボタンと、通話終了を示すオンフックボタンとを表示させる。また、CPU113は、タッチパネル105の表示面に、マイクでの音の収集の中断を示すミュートボタンを表示させてもよい。
次に、外部機器出力ボタンを選択する旨が入力されると、CPU113は、メモリ115から、外部機器200から音を出力する場合のエコーキャンセル処理に用いるパラメータを読み出す。
また、CPU113は、タッチパネル105に、ユーザに対して携帯電話機100と外部機器200とを所定の間隔で配置して通話を行うように促す旨を表示する。CPU113は、近距離通信部112に、ネットワーク通信部111が受信した音声信号を、外部機器200へ送信させる。外部機器200は、受信した音声信号に応じた音を出力する(ステップS510)。また、CPU113は、一定の時間が経過すると、タッチパネル105の表示面における表示を終了させる。
次に、メインキー106やサイドキー107から押下に応じた信号が出力されると、CPU113は、タッチパネル105の表示部に、音の出力先のレシーバ104への切り替えを示すレシーバ音出力ボタンと、スピーカ音出力ボタンと、オンフックボタンとを表示させる。オンフックボタンを選択する旨が入力されると、CPU113は、通話を終了させる(ステップS511)。
このように、本実施形態の携帯電話機100は、ネットワーク通信部111と、スピーカ203を備える外部機器200と近距離通信を行う近距離通信部112と、周囲の音を収集するマイク103と、CPU113とを有する。また、CPU113は、マイク103におけるスピーカ203から出力される音の収集状況に応じてマイク103の収集音に対してエコーキャンセル処理を行う。
携帯電話機100と外部機器200との間隔に応じて、マイク103の収集音に含まれる、スピーカ203の出力音に起因する成分は異なる。そのため、マイク103におけるスピーカ203から出力される音の収集状況に応じてエコーキャンセル処理が行われることにより、マイク103の収集音に含まれる、スピーカ203の出力音に起因する成分が適切に除去される。したがって、エコーやハウリングが抑制され、通話音の音質のさらなる改善を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るハンズフリー通話システムについて説明する。
本実施形態に係るハンズフリー通話システムは、ハンズフリー通話システム10と比較すると、携帯電話機の構成および動作が異なる。
図6は、本実施形態に係る携帯電話機600の構成を示すブロック図である。図6に示すように、携帯電話機600は、携帯電話機100と比較すると、測距部601が追加されている点が異なる。
測距部601は、光センサーや超音波センサーなどのセンサー(不図示)を有しており、携帯電話機600と、外部機器200との間隔を測定する。
次に、本実施形態に係る携帯電話機600の動作について説明する。なお、携帯電話機600は、携帯電話機100と比較して、推定した収集状況が適切でない場合の動作が主に異なる。そのため、以下では、推定した収集状況が適切でない場合の動作について説明する。
CPU113は、推定した収集状況が適切でないと判定すると(ステップS507:No)、測距部601が測定した間隔と、所定の間隔との差を、ユーザに対して変更を促す携帯電話機100と外部機器200との間隔の変更量として算出する。CPU113は、タッチパネル105の表示面に、算出した変更量を表示させ(ステップS508)、ステップS502の処理に進む。
このように、携帯電話機100が測距部601を有することにより、ユーザに対して変更を促す携帯電話機100と外部機器200との間隔の変更量を正確に求めることができる。そのため、ユーザは、そのタッチパネル105の表示部に表示された変更量を用いることにより、携帯電話機100と外部機器200とを適切に再配置することができる。
なお、上述した第1および第2の実施形態においては、携帯電話機100は外部機器200と無線通信を行ったが、これに限られない。携帯電話機100は、外部機器200と有線通信を行ってもよい。
また、変形例として、携帯電話機100は、予め、外部機器の種類ごとにパラメータを記憶していてもよい。このような場合には、携帯電話機100は、予め記憶している通信中の外部機器の種類に対応するパラメータ、および、推定した収集状況に応じて、エコーキャンセル処理に用いるパラメータを決定してもよい。このように、使用中の外部機器の種類に応じて予め記憶しているパラメータを用いることにより、より適切なパラメータを決定することができる。
10 ハンズフリー通話システム
100 携帯電話機
101,201 フロントカバー
102,202 基板
103 マイク
103a マイク用音孔
104 レシーバ
104a レシーバ用受話音孔
105 タッチパネル
105a タッチパネル用開口部
106 メインキー
107,205 サイドキー
108,207 リアカバー
109 電池カバー
110,203 スピーカ
110a,203a スピーカ用音孔
111 ネットワーク通信部
112 近距離通信部
113 CPU
114 DSP
115 メモリ
200 外部機器
204 オフフックキー
206 電源スイッチ

Claims (10)

  1. ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信を行うネットワーク通信部と、
    スピーカを備えた外部機器と近距離通信を行い、音声信号を送信する近距離通信部と、
    周囲の音を収集するマイクと、
    通話時には、前記近距離通信部に、前記ネットワーク通信部が受信した音声信号を前記外部機器へ送信させるとともに、前記マイクにおける前記スピーカから出力される音の収集状況に応じて、前記マイクにより収集された音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行い、前記ネットワーク通信部に、前記エコーキャンセル処理後の音声信号を前記通話先へ送信させる制御部と、を有することを特徴とする電話機。
  2. 請求項1に記載の電話機において、
    前記制御部は、前記近距離通信部に、所定の基準音を示す基準音信号を前記外部機器へ送信させ、前記外部機器が前記スピーカから該基準音信号に応じた音を出力している間における前記マイクの収集音に応じて、前記収集状況を推定することを特徴とする電話機。
  3. 請求項2に記載の電話機において、
    前記制御部は、前記収集状況を推定すると、前記マイクが収集した音に対して前記推定した収集状況に応じて前記エコーキャンセル処理を行い、前記近距離通信部に、前記エコーキャンセル処理後の音を示す音声信号を前記外部機器へ送信させ、前記外部機器が前記スピーカから該音声信号に応じた音を出力している間における前記マイクの収集音を用いて、前記推定した収集状況が適切であるかを判定することを特徴とする電話機。
  4. 請求項3に記載の電話機において、
    前記電話機は、ユーザへの通知を行う通知部をさらに有し、
    前記制御部は、前記推定した収集状況が適切でないと判定すると、前記通知部に、ユーザに対して前記電話機と前記外部機器との間隔の変更を促す旨の通知を行わせ、前記近距離通信部に、前記基準音信号を前記外部機器へ送信させ、前記外部機器が前記スピーカから前記基準音信号に応じた音を出力している間における前記マイクの収集音に応じて、前記収集状況を推定することを特徴とする電話機。
  5. 請求項4に記載の電話機において、
    前記制御部は、前記推定した収集状況が適切でないと判定すると、前記外部機器が前記スピーカから前記基準音信号に応じた音を出力している間における前記マイクの収集音に応じて、ユーザに対して変更を促す前記電話機と前記外部機器との間隔の変更量を算出し、前記通信部に、ユーザに対して前記変更量を通知させることを特徴とする電話機。
  6. 請求項4に記載の電話機において、
    前記電話機は、前記電話機と前記外部機器との間隔を測定する測距部をさらに有し、
    前記制御部は、前記推定した収集状況が適切でないと判定すると、前記測距部が測定した前記間隔に応じて、ユーザに対して変更を促す前記電話機と前記外部機器との間隔の変更量を算出し、前記通信部に、ユーザに対して前記変更量を通知させることを特徴とする電話機。
  7. 請求項2から6のいずれか1項に記載の電話機において、
    前記制御部は、複数の前記外部機器の種類ごとに前記エコーキャンセル処理におけるパラメータを記憶し、前記近距離通信部が特定の前記外部機器と通信を行っている場合には、前記特定の外部機器に対応して記憶しているパラメータ、および、前記推定した収集状況に応じて前記エコーキャンセル処理に用いるパラメータを決定することを特徴とする電話機。
  8. 外部機器と、電話機とを備え、
    前記外部機器は、スピーカを有し、
    前記電話機は、ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信を行うネットワーク通信部と、
    前記外部機器と近距離通信を行い、音声信号を送信する近距離通信部と、
    周囲の音を収集するマイクと、
    通話時には、前記近距離通信部に、前記ネットワーク通信部が受信した音声信号を前記外部機器へ送信させるとともに、前記マイクにおける前記スピーカから出力される音の収集状況に応じて、前記マイクにより収集された音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行い、前記ネットワーク通信部に、前記エコーキャンセル処理後の音声信号を前記通話先へ送信させる制御部と、を有することを特徴とするハンズフリー通話システム。
  9. 請求項8に記載のハンズフリー通話システムにおいて、
    前記制御部は、前記近距離通信部に、所定の基準音を示す基準音信号を前記外部機器へ送信させ、前記外部機器が前記スピーカから該基準音信号に応じた音を出力している間における前記マイクの収集音に応じて、前記収集状況を推定することを特徴とするハンズフリー通話システム。
  10. ネットワークを介して通話先と音声信号の送受信を行うネットワーク通信部と、
    スピーカを備えた外部機器と近距離通信を行い、音声信号を送信する近距離通信部と、
    周囲の音を収集するマイクと、を有する電話機の制御方法であって、
    通話時には、前記近距離通信部に、前記ネットワーク通信部が受信した音声信号を前記外部機器へ送信させ、
    前記マイクにおける前記スピーカから出力される音の収集状況に応じて、前記マイクにより収集された音の一部を除去するエコーキャンセル処理を行い、
    前記ネットワーク通信部に、前記エコーキャンセル処理後の音声信号を前記通話先へ送信させることを特徴とする電話機の制御方法。
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