JP2018139361A - 音声処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイススイッチ機能を使用した音声通話において、送受話音声の無音状態を回避する音声処理装置を提供。【解決手段】音声処理装置10は、ボイススイッチ制御部12およびコンフォートノイズ付加部14を備え、ボイススイッチ機能による送受話の制御と連動して、音声に対するコンフォートノイズ114の重畳制御を行う。ボイススイッチ機能によって受話音声108が無効に(抑圧)される場合でも、受話音声108にコンフォートノイズ114を付加することで、ボイススイッチ機能に起因する受話音声108の無音状態を回避する。【選択図】図1

Description

本発明は、音声処理装置、とりわけボイススイッチ機能のための音声処理装置に関するものである。
電話機、ドアホン、ナースコールなどの音声通信端末には、通話中の受話音声および送話音声の一方を有効にして他方を抑圧(減衰または消音)するボイススイッチ機能を有する音声処理装置を備えるものがある。このボイススイッチ機能は、電話機のハンズフリー通話時や、ドアホンまたはナースコールの音声通話時などにおいて、スピーカから出力された音声のマイクロホンへの回り込みによるアコースティックエコーを防ぐために使用される。これによって、たとえば、相手側の音声通信端末において、音声の回り込みが生じても、使用者側の音声通信端末では、アコースティックエコーが受話音声に影響しなくなる。
また、音声通信端末には、送話者側から入力される無音状態の音声を検出した場合に、受話者側の受話音声にノイズを合成するものがある。たとえば、特開2016-26319号公報(特許文献1)のオーディオ符号器は、入力オーディオ信号の不活性期においてパラメトリック背景ノイズ推定をデータストリームへと符号化するように構成されている。
特開2016-26319号公報
ボイススイッチ機能を有する音声処理装置では、たとえば、使用者からの送話音声が有効の場合、背景音も減衰または消音された受話信号が使用者に到達する。そのため、使用者は、受話音が聞こえないことに不安を感じたり、通話が遮断されているように感じたりしてしまう。また、受話音声の背景音が急に減衰または消音されることにより、使用者が通話の途切れを感じたり違和感を覚えたりすることもある。
なお、特許文献1のオーディオ符号器は、ボイススイッチ機能を有するものではなく、有音状態の音声が減衰または消音されることを考慮していない。即ち、このオーディオ符号器は、送話者側から入力される有音状態の音声を検出した場合には、受話者側の受話音声にノイズを合成しない構成を有している。
本発明はこのような課題に鑑み、ボイススイッチ機能を使用した音声通話において、送受話音声の無音状態を回避する音声処理装置を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するために、送話者から受話者へ向けて到来した受話音声信号、および受話者から送話者へ送られる送話音声信号を処理する音声処理装置は、受話音声信号に基づいて送話者側の周囲音を検出して周囲音を所定の閾値と比較する比較手段と、受話音声信号に対してコンフォートノイズを付加するノイズ付加手段と、通話中の受話音声信号および送話音声信号の一方を有効にして他方を抑圧するボイススイッチ機能ならびにノイズ付加手段を比較手段に応動して制御する制御手段とを含み、制御手段は、周囲音が閾値よりも小さい場合には、所定の待機時間が経過するまで待機した後で、再度、周囲音の検出へと処理を戻し、周囲音が閾値以上の場合には、ボイススイッチ機能によって送話音声信号を有効にして受話音声信号を抑圧するときに、この抑圧した受話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を開始し、その後、通話が終了されるとき、またはボイススイッチ機能によって受話音声信号を有効にするときに、受話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を消勢する。
また、本発明の別の態様によれば、送話者から受話者へ向けて到来した受話音声信号、および受話者から送話者へ送られる送話音声信号を処理する音声処理装置は、送話音声信号に基づいて受話者側の周囲音を検出して周囲音を所定の閾値と比較する比較手段と、送話音声信号に対してコンフォートノイズを付加するノイズ付加手段と、通話中の受話音声信号および送話音声信号の一方を有効にして他方を抑圧するボイススイッチ機能およびノイズ付加手段を比較手段に応動して制御する制御手段とを含み、制御手段は、周囲音が閾値よりも小さい場合には、所定の待機時間が経過するまで待機した後で、再度、周囲音の検出へと処理を戻し、周囲音が閾値以上の場合には、ボイススイッチ機能によって受話音声信号を有効にして送話音声信号を抑圧するときに、この抑圧した送話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を開始し、その後、通話が終了されるとき、またはボイススイッチ機能によって送話音声信号を有効にするときに、送話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を消勢する。
本発明によれば、音声処理装置では、ボイススイッチ機能によって送受話音声が抑圧される場合でも、送受話音声にコンフォートノイズが付加されるため、ボイススイッチ機能に起因する送受話音声の無音状態を回避することができる。そのため、送受話音声が無音となる場合に引き起こされる使用者の不安感や通話遮断の感覚の問題を解消することができる。さらに、送受話音声の背景音が急に減衰または消音されることがなく、使用者が通話の途切れを感じたり違和感を覚えたりすることがなくなる。
本発明に係る音声処理装置およびこれを適用する音声通信端末の一実施例における概略的な構成を示すブロック図である。 図1に示す実施例の音声処理装置において、コンフォートノイズ付加動作の手順を示すタイミングチャートである。 本発明に係る音声処理装置およびこれを適用する音声通信端末の他の実施例における概略的な構成を示すブロック図である。
次に、添付図面を参照して、本発明による音声処理装置の実施例を詳細に説明する。たとえば、本実施例の音声処理装置10は、図1に示すように、ボイススイッチ制御部12と、コンフォートノイズ付加部14とを備え、ボイススイッチ機能による送受話の制御と連動して、音声に対するコンフォートノイズ114の重畳制御を行うものである。なお、本発明の理解に直接関係のない部分は、図示を省略し、冗長な説明を避ける。
音声処理装置10は、電話機、ドアホン、ナースコールなどの使用者(受話者)の音声通信端末20(自端末)に適用される。音声通信端末20は、回線出力端子22および回線入力端子24を有し、これらの端子22および24が、電話網、有線または無線LAN(Local Area Network)、通信ケーブルなどの回線(図示せず)を介して、音声通信端末20の通話相手(送話者)となる他の音声通信端末(相手側端末、図示せず)に接続される。また、音声通信端末20は、使用者側の音声が入力されるマイクロホン26と、使用者側に音声を出力するスピーカ28とを備えている。音声処理装置10は、マイクロホン26から送話音声信号102が入力されてこれを処理し、処理後の送話音声信号104を回線出力端子22へと出力する。また、音声処理装置10は、回線入力端子24から受話音声信号106が入力されてこれを処理し、処理後の受話音声信号108をスピーカ28へと出力する。
音声処理装置10において、ボイススイッチ制御部12は、送話アッテネータ30、受話アッテネータ32、アッテネータ制御部34および音声合成部36を備えている。
送話アッテネータ30は、音声通信端末20の回線出力端子22およびマイクロホン26に接続され、さらにアッテネータ制御部34にも接続されている。送話アッテネータ30は、アッテネータ制御部34からの制御信号110に応じて、マイクロホン26からの送話音声信号102を抑圧(減衰または消音)するか否かを切り換えて処理し、処理後の送話音声信号104を回線出力端子22へと出力する。
受話アッテネータ32は、音声通信端末20の回線入力端子24およびスピーカ28に接続され、さらにアッテネータ制御部34にも接続されている。受話アッテネータ32は、アッテネータ制御部34からの制御信号112に応じて、回線入力端子24からの受話音声信号106を抑圧(減衰または消音)するか否かを切り換えて処理し、処理後の受話音声信号108をスピーカ28へと出力する。
アッテネータ制御部34は、音声通信端末20のマイクロホン26からの送話音声信号102および回線入力端子24からの受話音声信号106が入力されるように構成されている。アッテネータ制御部34は、送話音声信号102および受話音声信号106に基づいて、送話音声信号102および受話音声信号106のいずれを有効にするかを決定し、送話音声側の制御信号110と受話音声側の制御信号112とを生成する。アッテネータ制御部34は、送話音声信号102を有効にする場合には、送話アッテネータ30に有効モードの制御信号110を出力し、受話アッテネータ32に無効モードの制御信号112を出力する。一方、アッテネータ制御部34は、受話音声信号106を有効にする場合には、送話アッテネータ30に無効モードの制御信号110を出力し、受話アッテネータ32に有効モードの制御信号112を出力する。
音声合成部36は、受話アッテネータ32およびコンフォートノイズ付加部14に接続されている。音声合成部36は、受話アッテネータ32からの受話音声信号108にコンフォートノイズ付加部14から入力されるコンフォートノイズ114を合成(重畳)してスピーカ28へと出力する。
コンフォートノイズ付加部14は、周囲音検出部40と、増幅器42、コンパレータ44、タイマ46およびコンフォートノイズ付加制御部48を備えている。
周囲音検出部40は、音声通信端末20の回線入力端子24に接続されて回線入力端子24から受話音声信号106が入力される様に構成され、また、タイマ46に接続されている。周囲音検出部40は、受話音声信号106から音声通信端末20の通話相手側の瞬間的または所定期間の周囲音116(周囲環境音)を検出する。たとえば、周囲音検出部40は、受話音声信号106の信号波形を処理することにより、話者の声や瞬間的な雑音を除いた、純粋な相手側通話環境の周囲音116を抽出する。また、周囲音検出部40は、増幅器42にも接続されていて、検出した周囲音信号116を増幅器42へと出力する。
増幅器42は、周囲音検出部40からの周囲音信号116に加えて、音声通信端末20の受話音量設定値118も入力されるように構成されている。増幅器42は、本実施例では、受話音量設定値118に基づいて周囲音信号116を増幅する可変利得増幅器(VGA)でよい。また、増幅器42は、コンパレータ44およびコンフォートノイズ付加制御部48に接続されていて、増幅した周囲音信号120をコンパレータ44およびコンフォートノイズ付加制御部48へと出力する。
コンパレータ44は、増幅器42からの周囲音信号120に加えて、コンフォートノイズ付加閾値122も入力されるように構成されている。コンパレータ44は、増幅された周囲音信号120がどの程度かを判定するために、周囲音信号120がコンフォートノイズ付加閾値122より大きいか否かを比較する。また、コンパレータ44は、コンフォートノイズ付加制御部48に接続されていて、周囲音信号120とコンフォートノイズ付加閾値122との比較結果124をコンフォートノイズ付加制御部48へと出力する。なお、音声処理装置10は、使用者の操作に応じてコンフォートノイズ付加閾値122を設定可能に構成されている。
コンフォートノイズ付加制御部48は、増幅器42からの周囲音信号120およびコンパレータ44からの比較結果124に加えて、アッテネータ制御部34からの受話音声側の制御信号112と、タイマ46のカウント値126とが入力されるように構成されている。コンフォートノイズ付加制御部48は、単純にホワイトノイズの音量を調整するだけでなく、増幅された周囲音信号120に基づいて、自然なコンフォートノイズ114を生成する。
たとえば、コンフォートノイズ付加制御部48は、通話相手側の周囲音120がコンフォートノイズ付加閾値122より大きいことを示す比較結果124が入力されている場合、受話音声の無効モードを示す制御信号112を入力したときに、生成したコンフォートノイズ114を音声合成部36へと出力して、コンフォートノイズ付加を行う。一方、コンフォートノイズ付加制御部48は、通話相手側の周囲音120がコンフォートノイズ付加閾値122以下であることを示す比較結果124が入力された場合、タイマ46を用いて所定の待機時間128のカウントを行い、この待機時間128が経過したときに、コンフォートノイズ付加を行わずに、周囲音検出部40による受話音声信号106からの周囲音116の検出に処理を戻す。なお、音声処理装置10は、使用者の操作に応じて待機時間128を設定可能に構成されている。
次に、本実施例の音声処理装置10のコンフォートノイズ付加部14において、コンフォートノイズ114を受話音声信号108に付加する動作例を図2のフローチャートを参照して説明する。
先ず、音声処理装置10を搭載する音声通信端末20において、相手側端末(図示せず)との通話が開始されると、コンフォートノイズ付加部14では、周囲音検出部40によって、受話音声信号106から通話相手側の周囲音116が検出される(ステップS1)。
この周囲音信号116は、増幅器42によって受話音量設定値118に基づいて増幅される(ステップS2)。増幅された周囲音信号120は、コンパレータ44によってコンフォートノイズ付加閾値122と比較され(ステップS3)、その比較結果124はコンフォートノイズ付加制御部48へと出力される。
増幅された周囲音信号120がコンフォートノイズ付加閾値122以下の場合(ステップS3:No)、所定の待機時間128が経過した後(ステップS4)、再度、周囲音検出部40による周囲音116の検出が行われる(ステップS1)。
一方、増幅された周囲音信号120がコンフォートノイズ付加閾値122より大きい場合(ステップS3:Yes)、コンフォートノイズ付加制御部48では、アッテネータ制御部34の制御信号112が判定される(ステップS5)。
そこで、制御信号112が受話音声の無効モードを示す場合(ステップS5:Yes)、コンフォートノイズ付加制御部48では、増幅された周囲音信号120に基づいて生成されたコンフォートノイズ114が音声合成部36へと出力されて、コンフォートノイズ114の受話音声信号108への付加が開始される(ステップS6)。これにより、スピーカ28には、コンフォートノイズ114が付加された受話音声信号108が出力される。
一方、制御信号112が受話音声の有効モードを示す場合(ステップS5:No)、コンフォートノイズ付加制御部48では、受話音声信号108が無効モードになるまでコンフォートノイズ114の付加処理が行われず待機しているが、所定の設定時間が経過すると(ステップS7:Yes)、再度、周囲音検出部40による周囲音116の検出が行われる(ステップS1)。
また、コンフォートノイズ114の付加開始後に(ステップS6)、受話音声の有効モードを示す制御信号112がコンフォートノイズ付加制御部48に入力されると(ステップS8:Yes)、コンフォートノイズ付加制御部48では、コンフォートノイズ114の切断処理、すなわちコンフォートノイズ114の付加を消勢する処理が行われる(ステップS9)。これにより、スピーカ28には、コンフォートノイズ114を付加していない受話音声信号108が出力される。
そこで、コンフォートノイズ114の切断処理後に(ステップS9)、音声通信端末20の通話が切断されていなければ(ステップS11:No)、再度、周囲音検出部40による周囲音116の検出が行われる(ステップS1)。他方、音声通信端末20の通話が切断されると(ステップS11:Yes)、通話終了が確立する。
ところで、コンフォートノイズ114の付加開始後に(ステップS6)、コンフォートノイズ付加制御部48に入力される制御信号112が受話音声の無効モードを示したままの場合(ステップS8:No)、受話音声信号108にはコンフォートノイズ114が付加され続けるが、所定の設定時間が経過すると(ステップS10:Yes)、コンフォートノイズ114の切断処理後に(ステップS9)、再度、周囲音検出部40による周囲音116の検出へと処理が戻される(ステップS1)。
このように、本実施例の音声処理装置10では、ボイススイッチ機能によって受話音声信号108が無効(抑圧)される場合でも、受話音声信号108にコンフォートノイズ114が付加されるため、ボイススイッチ機能に起因する受話音声信号108の無音状態を回避することができる。そのため、受話音声信号108が無音となる場合に引き起こされる使用者の不安感や通話遮断の感覚の問題を解消することができる。加えて、受話音声信号108の背景音が急に減衰または消音されることがなく、使用者が通話の途切れを感じたり違和感を覚えたりすることがなくなる。
また、本実施例の音声処理装置10では、通話相手側から検出した周囲音信号116を受話音量設定値118に応じて増幅し、周囲音116に応じたコンフォートノイズ114を生成するので、通話時の状況に応じたコンフォートノイズ114の付加制御が可能となる。たとえば、通話相手が静かな場所にいて周囲音116が小さく、かつ自端末の音声通信端末20の受話音量を小さく設定している場合では、コンフォートノイズ114の付加は不要であり、コンフォートノイズ114を付加することで使用者に違和感を与える可能性がある。この場合、本実施例の音声処理装置10によれば、コンフォートノイズ114は、周囲音116および受話音量設定値118に合わせて小さく制御されるため、使用者に違和感を与えることがなくなる。
さらに、本実施例の音声処理装置10では、周囲音116の検出頻度として、待機時間128を使用者によって設定可能に構成されているので、通話時の状況に応じて周囲音116の検出やコンフォートノイズ114の付加を行うことができる。たとえば、コンフォートノイズ114の付加が不要な状況では周囲音116の検出頻度を低く設定し、即ち、待機時間128を長く設定することで、周囲音116の検出やコンフォートノイズ114の付加などの余分な処理を回避することができる。
またさらに、本実施例の音声処理装置10では、コンフォートノイズ付加閾値122を使用者によって設定可能に構成されているので、コンフォートノイズ114の発生度合い、即ち、どの程度の周囲音116でコンフォートノイズ114を発生させるかの度合いを調節することができる。これにより、コンフォートノイズ付加機能の設計上の作り込みがし易くなることに加えて、使用者が適宜、コンフォートノイズ114の発生度合いの設定を変更することも可能になる。
上記した実施例では、ボイススイッチ機能を有する音声処理装置10が受話音声信号108にコンフォートノイズ114を付加するように構成されていたが、本発明によるコンフォートノイズ付加機能は、このような構成に限定されない。たとえば、他の実施例の音声処理装置50(図3)は、送話音声信号104にコンフォートノイズ130を付加するように構成されている。
後者の実施例の音声処理装置50について、図3を参照して説明する。音声処理装置50の各要素は、図1に示す上記実施例の音声処理装置10の各要素と同様の機能および構成を有してよいため、以下では、相違点のみを説明する。音声処理装置50では、周囲音検出部40は、音声通信端末20のマイクロホン26に接続されてマイクロホン26から送話音声信号102が入力されるように構成されている。周囲音検出部40は、送話音声信号102から音声通信端末20の使用者側の周囲音132を検出する。
増幅器42は、周囲音検出部40からの周囲音信号132に加えて、本実施例では、音声通信端末20の送話音量設定値134も入力されるように構成されている。増幅器42は、送話音量設定値134に基づいて周囲音信号132を増幅し、増幅した周囲音信号136をコンパレータ44およびコンフォートノイズ付加制御部48へと出力する可変利得増幅器でよい。
コンパレータ44は、コンフォートノイズ付加閾値138が入力されるように構成されている。このコンフォートノイズ付加閾値138は、送話音声信号104でのコンフォートノイズ130の発生度合いを定めるものであり、この度合いは、上記実施例において受話音声信号108でのコンフォートノイズ114の発生度合いを定めるコンフォートノイズ付加閾値122とは別に設定可能に構成されている。コンパレータ44は、増幅器42からの周囲音136がコンフォートノイズ付加閾値138より大きいか否かを比較し、その比較結果140をコンフォートノイズ付加制御部48へと出力する。
コンフォートノイズ付加制御部48は、アッテネータ制御部34から送話音声側の制御信号110が入力されるように構成されている。コンフォートノイズ付加制御部48は、使用者側の周囲音136がコンフォートノイズ付加閾値138より大きいことを示す比較結果140が入力されている場合、送話音声の無効モードを示す制御信号110が入力されたときに、コンフォートノイズ130を音声合成部36へと出力して、コンフォートノイズ付加を行う。一方、コンフォートノイズ付加制御部48は、使用者側の周囲音136がコンフォートノイズ付加閾値138以下であることを示す比較結果140が入力された場合、待機時間128が経過したときに、コンフォートノイズ付加を行わずに、周囲音検出部40による送話音声信号102からの周囲音132の検出に処理を戻す。
このように、本実施例の音声処理装置50では、ボイススイッチ機能によって送話音声信号104が無効(抑圧)される場合でも、送話音声信号104にコンフォートノイズ130が付加されるため、ボイススイッチ機能に起因する送話音声信号104の無音状態を回避することができる。そのため、送話音声信号104が無音となる場合に引き起こされる通話相手側のユーザの不安感や通話遮断の感覚の問題も解消することができる。
さらに別の実施例では、音声処理装置10は、図1に示すように、通話相手側の音声通信端末(相手側端末)から受信した通信信号に基づいて相手側端末の種別を認識する相手側端末認識部60を備えてもよい。また、異なる他の実施例では、音声処理装置50は、図3に示すように、使用者側の音声通信端末20の種別を認識する自端末認識部62を備えてもよい。さらに他の実施例では、音声処理装置50は、図3に示すように、使用者側の音声通信端末20の移動量を測定する移動量測定部64を備えてもよい。移動量測定部64は、たとえば、音声処理装置50に実装される可能性のあるGPS(全地球測位システム)や加速度センサから信号を取得することにより、使用者(自端末)の移動量を測定するように構成してもよい。
上記した実施例では、コンフォートノイズ付加閾値122または138および待機時間128を使用者によって設定可能とする構成例であったが、コンフォートノイズ付加閾値122または138および待機時間128の決定処理は、これらに限定されない。
異なる他の実施例では、受話音声信号108へのコンフォートノイズ付加処理において、コンパレータ44は、相手側端末の種別に応じたコンフォートノイズ付加閾値122を設定してもよく、コンフォートノイズ付加制御部48は、相手側端末の種別に応じた待機時間128を用いてもよい。
たとえば、相手側端末が固定端末の場合、相手側の周囲音116は静かであり、かつ周囲音116の時間的な変動も小さい場合が多いと考えられるのに対し、相手側端末が携帯電話機やPHS(Personal Handy-phone System)、コードレス電話機などである場合は、周囲音が大きく、かつ通話場所を移動することによる周囲音116の時間的変化が大きい場合が多いと考えられる。そこで、相手側端末が通話相手が携帯電話機やコードレス電話機の場合には、固定端末の場合と比べて、コンフォートノイズ付加閾値122を小さく設定し、周囲音116の検出頻度を高く設定し、即ち、待機時間128を短く設定するとよい。これにより、想定される通話環境に合わせたコンフォートノイズ付加制御が可能となる。
また、異なる他の実施例では、送話音声信号104へのコンフォートノイズ付加処理において、コンパレータ44は、自端末の種別に応じたコンフォートノイズ付加閾値138を設定してもよく、コンフォートノイズ付加制御部48は、自端末の種別に応じた待機時間128を用いてもよい。
あるいは、さらに異なる他の実施例では、送話音声信号104へのコンフォートノイズ付加処理において、コンパレータ44は、自端末の移動量に応じたコンフォートノイズ付加閾値138を設定してもよく、コンフォートノイズ付加制御部48は、自端末の移動量に応じた待機時間128を用いてもよい。
上記した実施例では、通話相手側の周囲音116または使用者側の周囲音136に応じてコンフォートノイズ114または130を生成する構成例であったが、コンフォートノイズ114または130の生成処理は、これらに限定されない。
別の異なる実施例では、受話音声信号108へのコンフォートノイズ付加処理において、コンフォートノイズ付加制御部48は、通話相手側の周囲音116と相手側端末の種別とに応じてコンフォートノイズ114を生成してもよい。
たとえば、コンフォートノイズ付加制御部48は、相手側端末が固定端末であれば、単純なホワイトノイズをコンフォートノイズ114として生成してよく、相手側端末が携帯電話機やコードレス電話機であれば、通話相手側の周囲音116に基づいて擬似的な周囲音として生成したコンフォートノイズ114を使用してよい。
また、異なる他の実施例では、送話音声信号104へのコンフォートノイズ付加処理において、コンフォートノイズ付加制御部48は、使用者側の周囲音136と自端末の種別とに応じてコンフォートノイズ114を生成してもよい。
あるいは、異なる別の実施例では、送話音声信号104へのコンフォートノイズ付加処理において、コンフォートノイズ付加制御部48は、使用者側の周囲音136と自端末の移動量とに応じてコンフォートノイズ114を生成してもよい。
10、50 音声処理装置
12 ボイススイッチ制御部
14 コンフォートノイズ付加部
20 音声通信端末
22 回線出力端子
24 回線入力端子
26 マイクロホン
28 スピーカ
30 送話アッテネータ
32 受話アッテネータ
34 アッテネータ制御部
36 音声合成部
40 周囲音検出部
42 増幅器
44 コンパレータ
46 タイマ
48 コンフォートノイズ付加制御部

Claims (6)

  1. 送話者から受話者へ向けて到来した受話音声信号、および該受話者から前記送話者へ送られる送話音声信号を処理する音声処理装置において、該装置は、
    前記受話音声信号に基づいて前記送話者側の周囲音を検出して、該周囲音を所定の閾値と比較する比較手段と、
    前記受話音声信号に対してコンフォートノイズを付加するノイズ付加手段と、
    通話中の前記受話音声信号および前記送話音声信号の一方を有効にして他方を抑圧するボイススイッチ機能ならびに前記ノイズ付加手段を前記比較手段に応動して制御する制御手段とを含み、該制御手段は、
    前記周囲音が前記閾値よりも小さい場合には、所定の待機時間が経過するまで待機した後で、再度、前記周囲音の検出へと処理を戻し、
    前記周囲音が前記閾値以上の場合には、前記ボイススイッチ機能によって前記送話音声信号を有効にして前記受話音声信号を抑圧するときに、該抑圧した受話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を開始し、その後、前記通話が終了されるとき、または前記ボイススイッチ機能によって前記受話音声信号を有効にするときに、該受話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を消勢することを特徴とする音声処理装置。
  2. 請求項1に記載の音声処理装置において、該装置は、前記周囲音を受話音量設定値に応じて増幅する増幅手段を含み、前記ノイズ付加手段は、該増幅された周囲音に応じて前記コンフォートノイズを生成することを特徴とする音声処理装置。
  3. 送話者から受話者へ向けて到来した受話音声信号、および該受話者から前記送話者へ送られる送話音声信号を処理する音声処理装置において、該装置は、
    前記送話音声信号に基づいて前記受話者側の周囲音を検出して、該周囲音を所定の閾値と比較する比較手段と、
    前記送話音声信号に対してコンフォートノイズを付加するノイズ付加手段と、
    通話中の前記受話音声信号および前記送話音声信号の一方を有効にして他方を抑圧するボイススイッチ機能および前記ノイズ付加手段を前記比較手段に応動して制御する制御手段とを含み、該制御手段は、
    前記周囲音が前記閾値よりも小さい場合には、所定の待機時間が経過するまで待機した後で、再度、前記周囲音の検出へと処理を戻し、
    前記周囲音が前記閾値以上の場合には、前記ボイススイッチ機能によって前記受話音声信号を有効にして前記送話音声信号を抑圧するときに、該抑圧した送話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を開始し、その後、前記通話が終了されるとき、または前記ボイススイッチ機能によって前記送話音声信号を有効にするときに、該送話音声信号に対するコンフォートノイズの付加を消勢することを特徴とする音声処理装置。
  4. 請求項3に記載の音声処理装置において、該装置は前記周囲音を送話音量設定値に応じて増幅する増幅手段を含み、前記ノイズ付加手段は、前記増幅された周囲音に応じて前記コンフォートノイズを生成することを特徴とする音声処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の音声処理装置において、前記比較手段は、前記閾値が可変であることを特徴とする音声処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の音声処理装置において、前記制御手段は、前記待機時間が可変であることを特徴とする音声処理装置。
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