JP2015225545A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】SOR注文においてLPを選択する際、同値を提示するLPが複数存在する場合に、より適切なLPを選択する。【解決手段】情報処理装置は、外国為替に関する注文を受け付ける受付手段と、注文を受け付けた後、提示額に基づいてリクイディティプロバイダーを選択する選択手段と、選択手段により選択されたリクイディティプロバイダーに約定発注を行う発注手段と、を備え、選択手段は、同値の提示額を提示する複数のリクイディティプロバイダーに対し、リクイディティプロバイダーの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのリクイディティプロバイダーを選択する。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体に関する。
従来、株取引などで用いられるSOR(スマートオーダールーティング)注文(例えば非特許文献1参照)の考え方を適用し、外国為替取引において、SORと呼ばれる発注形態がある。外国為替取引におけるSORとは、取引発注時に複数あるLP(リクイディティプロバイダー)の中で、適切なLPを選択し、約定発注を執行する形態のことである。また、LPとは、外国為替等の売値買値(マーケット)を提示する金融機関のことである(例えば非特許文献2参照)。
"国内株式 > SOR注文について"、[online]、SBI証券、[20114年5月28日検索]、インターネット<https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_domestic&cat1=domestic&cat2=none&dir=info&file=domestic_info110609_01.html> "LP制度[リクイディティプロバイダー制度] Liquidity provider"、[online]、マネー辞典 ms-Words、[2014年5月28日検索]、インターネット<http://m-words.jp/w/LPE588B6E5BAA6.html>
しかしながら、従来では、複数のLPの中から適切なLPを選択する際、同値の提示額を提示するLPが複数存在する場合に、より適切な1つのLPに絞り込むための方法が確立していなかった。
そこで、本発明は、SOR注文においてLPを選択する際、同値の提示額を提示するLPが複数存在する場合に、より適切なLPを選択することができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様における情報処理装置は、外国為替に関する注文を受け付ける受付手段と、前記注文を受け付けた後に、提示額に基づいてリクイディティプロバイダーを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたリクイディティプロバイダーに約定発注を行う発注手段と、を備え、前記選択手段は、同値の提示額を提示する複数のリクイディティプロバイダーがある場合、前記リクイディティプロバイダーの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのリクイディティプロバイダーを選択する。
また、本発明の一態様における情報処理方法は、コンピュータが実行する情報処理方法であって、外国為替に関する注文を受け付ける受付ステップと、前記注文を受け付けた後、提示額に基づいてリクイディティプロバイダーを選択する選択ステップと、選択されたリクイディティプロバイダーに約定発注を行う発注ステップと、を含み、前記選択ステップは、同値の提示額を提示する複数のリクイディティプロバイダーが複数ある場合、前記リクイディティプロバイダーの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのリクイディティプロバイダーを選択する。
また、本発明の一態様におけるプログラムは、コンピュータに実行させるプログラムであって、外国為替に関する注文を受け付ける受付ステップと、前記注文を受け付けた後、提示額に基づいてリクイディティプロバイダーを選択する選択ステップと、選択されたリクイディティプロバイダーに約定発注を行う発注ステップと、を含み、前記選択ステップは、同値を提示する複数のリクイディティプロバイダーがある場合、前記リクイディティプロバイダーの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのリクイディティプロバイダーを選択する。
実施形態における情報処理システムの一例を示す概念図である。 実施形態におけるサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態におけるサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。 提示額情報の一例を示す図である。 発注情報の一例を示す図である。 LP情報の一例を示す図である。 発注結果情報の一例を示す図である。 リジェクト率の一例を示す図である。 Latencyの一例を示す図である。 同値の提示額を提示した複数のLPに対し、1つのLPを選択する際の優先基準の一例を示す図である。 実施形態におけるサーバの処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態におけるLP選択処理(その1)の一例を示すフローチャートである。 実施形態におけるLP選択処理(その2)の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態における情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体を、図面を用いて説明する。
<情報処理システムの概要>
図1は、実施形態における情報処理システム1の一例を示す概念図である。図1に示すように、例えば情報処理システム1は、外国為替証拠金業者のサーバ(情報処理装置)10と、各LPの各サーバ20A、20B、20Cと、各ユーザの各情報処理装置30A、30BとがネットワークNを介して接続される。
各LPのサーバは、個別に区別して説明する場合には符号20A、20B、20Cを用い、個別に区別する必要がなく、まとめて説明する場合には符号20を用いる。また、各ユーザの情報処理装置の符号の使い方は、各LPの符号の使い方と同じとする。情報処理装置30は、例えば携帯端末や、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータなどである。
サーバ10は、外国為替証拠金業者により設置される情報処理装置であり、顧客の情報処理装置30から外国為替に関する注文情報を受信する。注文内容は成行き、指値、逆指値,イフダン等様々ある。サーバ10は、顧客の各注文情報を受信したのち、市場でのカバー対象となる注文については、選択したLPにおいて約定されるよう、このLPのサーバ20に約定の発注を行う。なお、市場カバー対象となるか否かの判別は、過去の注文データの分析により予めシステム内にロジックが設定されており、自動かつ即時に判断される。また、市場カバーの対象とならなかった注文は、外国為替証拠金業者の運用ポートフォリオに組み込まれる。しかし、その後の相場変動、市場カバーの対象とならない新たな注文の受信等によってポートフォリオの中身が変化し、一定の条件に達すると、市場カバーの対象とならなかった注文が、後に市場カバーの対象となる場合がある。この場合、ポートフォリオの一部または全部がカバー対象となり、SOR発注のもとで適切なLP選択が行われる。
LPのサーバ20は、発注された内容が約定条件を満たせば、この発注に対して約定確定のデータをサーバ10に送信する。LPのサーバ20は、約定条件を満たさなければ、約定拒否のデータをサーバ10に送信する。以下では、約定確定又は約定拒否のデータを結果情報とも称す。
サーバ10は、LPのサーバ20から、結果情報を受信し、後述する記憶部に保持する。この記憶部に保持されたデータは、後述するように、LPを選択する際に用いられる。
なお、各LPのサーバ20は、売値及び買値の提示額が変わるたびに、サーバ10に提示額を送信する。サーバ10は、各LPの売値及び買値を受信し、各LPに対する最新の売値及び買値を保持しておく。
ネットワークNは、インターネット等であり、無線LANのアクセスポイントや携帯電話の基地局などを含む。
<ハードウェア構成>
次に、サーバ10のハードウェア構成について説明する。図2は、実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、サーバ10は、制御部102と、通信インタフェース106と、記憶部108と、表示部114と、入力部116と、を有し、各部はバスライン118を介して接続される。
制御部102は、CPU、ROM、RAM104等からなる。制御部102は、記憶部108に記憶される制御プログラム110等を実行することにより、一般的な情報処理装置としての機能に加え、SORに関する処理を実現するように構成される。
また、RAM104は、各種情報を一時的に保持したり、CPUが各種処理を実行する際のワークエリアとして使用されたりする。
通信インタフェース106は、ネットワークNを介したサーバ20や情報処理装置30との通信を制御する。
記憶部108は、例えばHDD等からなり、一般的な情報処理装置としての機能を実現するためのアプリケーション及びデータ(図示省略)を記憶することに加え、制御プログラム110を記憶する。また、記憶部108は、情報記憶部112を有している。
制御プログラム110は、顧客注文に関する処理を行うためのプログラムであり、情報処理装置30から注文を受け、市場カバーが適切と判断されるタイミングでサーバ20へ約定発注を送信し、この発注の回答を受け付け、この回答に基づく処理を実行するためのプログラムである。制御プログラム110は、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に保存され、この記録媒体から読み出されて、記憶部108に記憶されてもよい。
情報記憶部112は、例えばサーバ20から取得したASK及びBIDの提示額を示す提示額情報、各LPに関する情報を示すLP情報、過去の取引に関するデータなどを記憶する。
表示部114は、管理者に情報を表示する。例えば、表示部114は、提示額情報を画面に表示したり、過去の取引に関するデータの分析結果を表示したりする。
入力部116は、管理者からの入力を受け付けたり、管理者からの指示を受け付けたりする。例えば、表示部114と入力部116とは、タッチパネルとして構成されてもよい。また、サーバ10は、表示部114と入力部116とを必ずしも必要とせず、表示部114及び入力部116は、外部からサーバ10に接続されるようにしてもよい。
<機能構成>
次に、サーバ10の機能構成について説明する。図3は、実施形態におけるサーバ10の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すサーバ10は、送信手段202と、受信手段204と、実行手段206とを含む。サーバ10は、制御プログラム110を実行することで、実行手段206などの機能を実現することができる。実行手段206は、受付手段208と、記憶手段210と、選択手段212と、発注手段214とを含む。
送信手段202は、例えば通信インタフェース104や制御部102等により実現されうる。送信手段202は、実行手段206からの指示により、注文に対する結果情報などを、外国為替に関する注文をした情報処理装置30に送信する。また、送信手段202は、実行手段206からの指示により、適切なタイミングで、SORに関する発注情報を、選択されたLPのサーバ20に送信する。
受信手段204は、例えば通信インタフェース104や制御部102等により実現されうる。受信手段204は、各情報処理装置30から外国為替に関する注文情報などを受信する。また、受信手段204は、発注情報が送信されたサーバ20から、結果情報を受信する。また、受信手段204は、各サーバ20から外国為替の最新の売値と買値の提示額の情報を受信する。
実行手段206は、例えば制御部102や記憶部106等により実現されうる。実行手段206の受付手段208は、受信手段204が受信した注文情報を受け付ける。例えば、受付手段208は、外国為替に関する注文を受け付ける。
記憶手段210は、各種情報を記憶する。各種情報は、各LPから送信される最新の提示額を示す提示額情報、各情報処理装置30から送信される注文の情報を示す注文情報、各LPの情報を示すLP情報、各LPに対して行った発注の情報を示す発注情報、発注に対する結果の情報を示す発注結果情報、過去の取引に関するデータ(例えばリジェクト率やレイテンシー)などを含む。なお、これらの情報は、情報記憶部112に保存され、必要なときに実行手段206により読み出されて記憶手段210に保持されるようにしてもよい。また、記憶手段210は、別のサーバに設けられ、必要なときにデータ通信を行って実行手段206により取得されてもよい。
選択手段212は、各情報処理装置30から送信された外国為替に関する注文を受けると、市場でのカバーが適切と思われるタイミングで、提示額に基づいてLPを選択する。LPは、売値と買値を適時提示する。選択手段212は、注文を受け付けた後、最良の提示額を提示したLPを選択する。例えば、外国為替証拠金業者にとってLPの選択とは、買い注文のときは最安値のASKを提示したLPを選択することであり、売り注文のときは最高値のBIDを提示したLPを選択することである。
選択手段212は、発注方法に基づいて1つ又は複数のLPを選択する。例えば、選択手段212は、買い注文の場合、最も最安値のASKを提示しているLPを約定相手として選択するシングル発注のとき、1つのLPを選択する。
また、選択手段212は、買い注文の場合、最安値のASKから提示額順に必要な約定数量になるまで、複数のLPに発注するスライス発注を行うこともできる。このスライス発注の場合、選択手段212は、複数のLPを選択する。
選択手段212は、同値の提示額を提示する複数のLPがある場合、LPの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのLPを選択する。同値の提示額を提示する複数のLPから1つのLPを選択する方法として、例えば図10を用いて後述する。
発注手段214は、選択手段212により選択された1又は複数のLPに対し、約定発注を行う。発注手段214は、発注に対するLPからの結果情報を取得し、分析して記憶手段210に記憶する。
以上より、サーバ10は、顧客からの外国為替に関する注文を受け付けた後、市場でのカバーがよいと思われるタイミングでLPを選択する際、同値の提示額を提示するLPが複数存在する場合に、独自の発注優先機能を用いることにより、適切なLPを選択することができる。
<具体例>
次に、サーバ10が記憶する各種情報の具体例について説明する。図4は、提示額情報の一例を示す図である。提示額情報は、外国為替証拠金業者にとっての買値であるASK、外国為替証拠金業者にとっての売値であるBIDをLPごとに含む情報である。このASKやBIDは更新されるものであり、各LPにおいて更新される度に、各LPから最新の提示額が取得され、この提示額情報に最新の提示額が反映される。なお、図4に示す提示額は、あくまでも一例であり、例えば少数点以下3桁まで考慮してもよい。
図4に示す例では、ASKについて、LPBが、$1ミリオン(Mio)に対し、最安値の102.10を示し、LPAとLPDが、$2ミリオンに対し、最安値の102.13を提示している。また、図4に示す例では、BIDについて、LPAとLPCが、$1ミリオンに対し、最高値の102.80を提示している。
図5は、発注情報の一例を示す図である。図5に示す発注情報は、発注番号、注文内容等を含む。発注番号は、約定発注を一意に識別するための番号であり、注文内容は、SORを示す情報である。なお、発注情報に含まれる情報は、発注内容に応じて必要な情報が含まれればよい。
図5に示す例では、発注番号「10000」は、注文内容「SOR」が関連付けられている。
図6は、LP情報の一例を示す図である。図6に示すLP情報は、LPごとに、LPの種類、取引コストが関連付けられている。LPの種類とは、所定の外国為替証拠金業者との間で決済/取引管理業務を行うPB(Prime Broker:第1のLP)、取引をPBに移管するSpoke(第2のLP)とを含む。
取引コストは、PBFeeと、ECN(Electric Communication Network)Feeとを含む。PBFeeは、PBと取引する際にかかるFeeであり、例えばPBFeeは、0以上である。ECNFeeは、Spokeと取引する際にかかるFeeであり、ECNFeeは、主にカバー銀行によって構成されるミニ市場であり、取引量に応じた課金形態となっている。例えばECNFeeは、0以上である。
図6に示す例では、LPAは、種類「PB」であり、取引コストは0とする。また、LPCは、種類「Spoke」であり、取引コストはCost_iがかかる。
図7は、発注結果情報の一例を示す図である。図7に示す発注結果情報は、発注番号、LP、約定か拒否かを示す結果情報、応答時間などを含む。発注番号は、発注を一意に識別するための番号であり、LPは、発注を行ったLPを示す。結果情報は、約定が成立したか否かを示す情報である。応答時間は、発注内容を送信してから、LPの回答(結果)があるまでの応答時間を示す。応答時間は、一般的な技術、例えばRTT(ラウンドタイムトリップ)などを用いて計測することができる。なお、図7に示す応答時間はあくまでも一例であり、この例に限られない。
図7に示す例では、発注番号「10000」は、LP「A」、結果情報「約定」、応答時間「200msec(ミリセック)」などが関連付けられている。また、発注番号「10001」は、LP「C」、結果情報「拒否」、応答時間「400msec」が関連付けられている。
次に、過去の取引に関するデータ(リジェクト率、レイテンシー)の例について説明する。図8は、リジェクト率の一例を示す図である。図8に示す例では、4つのLP(A〜D)の3月期のリジェクト率を示す。リジェクト率とは、約定発注総件数に占める、約定拒否の件数の割合である。このリジェクト率は、発注結果情報に含まれる結果情報を用いて算出することができる。
図9は、Latency(レイテンシー)の一例を示す図である。図9に示す例では、4つのLP(A〜D)の3月期のレイテンシーを示す。レイテンシーとは、約定発注してから約定結果のデータが返信されるまでの応答時間である。このレイテンシーは、発注結果情報に含まれる応答時間を用いて算出することができ、一日の平均応答時間などが用いられる。なお、図8及び図9に示す情報は、例えば、実行手段206により算出され、情報記憶部112に記憶され、必要に応じて実行手段206により読み出される。
図10は、同値の提示額を提示した複数のLPに対し、1つのLPを選択する際の優先基準の一例を示す図である。図10に示す例を用いて、3つのケースに分けた優先基準について説明する。
ケース1は、複数のLPの中に、第1のプロバイダーであるPBが1つだけ含まれる場合である。この場合、選択手段212は、PBであるLPを選択する。
ケース2は、複数のLPの中に、第1のプロバイダーであるPBが複数含まれる場合である。この場合、選択手段212は、リジェクト率が一番低い(小さい)LPを選択し、このリジェクト率が一番低いLPが複数ある場合は、さらにレイテンシーが一番小さいLPを選択する。
ケース3は、複数のLPの中に、PBが含まれず、全て第2のプロバイダーであるSpokeが含まれる場合である。この場合、選択手段212は、ECNコスト(ECNFee)が一番小さいLPを選択する。選択手段212は、ECNコストが一番小さいLPが複数ある場合、ケース2と同様に、リジェクト率、レイテンシーの順でLPを選択する。
優先基準として、LPの種類を第1優先とするのは、外国為替証拠金業者が直接取引を行っているLPを選ぶためである。また、リジェクト率とレイテンシーとを第2優先に用いたのは、次の理由があるからである。
市場変動において、各LPともに例えば1秒につき数回程度の提示額を更新する。この状況下において、発注がLPによってリジェクトされ、次善の提示額を提示したLPに約定を発注する場合、既にそのプライスが消滅(失効)されている場合がある。この結果、新たに更新された提示額の中で最良の提示額を選択する際、最終執行価格(約定することができた額)が悪化する場合が多い。よって、リジェクト率が低いLPの方が、結果的に最終執行価格を悪化させることを防止することができる。このため、サーバ10は、リジェクト率が低いLPの方を、優先度が高くなるように設定するとよい。
また、発注の結果が、約定成立又は拒否(リジェクト)のどちらの場合でも、応答時間が遅いと、残りの必要約定数を確定するまでの間に、提示額が更新され、最終執行価格が悪化してしまう可能性がある。そこで、レイテンシーが小さいLPの方が、結果的に最終執行価格を悪化させることを防止することができる。このため、サーバ10は、レイテンシーが小さいLPの方を、優先度が高くなるように設定するとよい。
よって、サーバ10は、LPの種類(又はLPの取引コスト)、及び/又はリジェクト率とレイテンシーとに基づいた発注優先機能を設けることにより、最終執行価格の改善を図ることができる。また、上述したスライス発注に発注優先機能を設けることで、2番目の安値/高値を提示するLPが複数ある場合などにも、適切なLPを適時選択することが可能となる。
また、2つのLPのリジェクト率とレイテンシーについて、リジェクト率の差が2%以下であり、かつ、レイテンシーの差が200msec以上であれば、レイテンシーが低いLPの方を優先して、選択手段212が選択するようにしてもよい。
<動作>
次に、実施形態におけるサーバ10の動作について説明する。図11は、実施形態におけるサーバ10の処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すステップS102で、サーバ10の受付手段208は、情報処理装置30から送信された注文内容、例えば外国為替に関する注文を受け付ける。
ステップS104で、選択手段212は、顧客から受け付けた注文に対し、市場でカバーするか否かを判定する。市場でカバーする場合(ステップS104−YES)ステップS106に進み、市場でカバーせずに外国為替証拠金業者で処理する場合、この処理は終了する。
ステップS106で、選択手段212は、注文を受け付けた後、適切なLPを選択する。LP選択処理については、図12及び図13を用いて後述する。
ステップS108で、発注手段214は、選択された1又は複数のLPに対して、約定発注を行う。
ステップS110で、実行手段206は、発注したLPからの約定に関する結果情報を取得する。
ステップS112で、実行手段206は、結果情報に基づいて、発注したLPで約定したか否かを判定する。結果が約定であれば(ステップS112−YES)処理を終了し、結果が拒否(リジェクト)であれば(ステップS112−NO)、ステップS106に戻り、他のLPが選択される。
なお、サーバ10は、各LPから結果情報を受信するまでの応答時間や、結果情報に含まれる約定結果を記憶手段210に過去のデータとして記録する。また、サーバ10は、図11に示す処理後も注文を受注するが、このとき、上述した運用ポートフォリオに組み込まれた注文で、その後の条件変化等により市場カバーの対象となったものは、ステップS106に進み、SOR発注が行われる。これにより、一旦運用ポートフォリオに組み込まれた注文であっても、状況変化等に柔軟に対応し、SOR発注を行うことができるようになる。
図12は、実施形態におけるLP選択処理(その1)の一例を示すフローチャートである。ステップS202で、選択手段212は、提示額情報(図4)を参照し、最良の提示額として同じ値を提示した複数のLPを選択したか否かを判定する。LPが複数選択されていれば(ステップS202−YES)ステップS204に進み、LPが1つ選択されていれば(ステップS202−NO)ステップS216に進む。
ステップS204で、選択手段212は、選択された複数のLPのうち、PBが1つ以上含まれているか否かを判定する。PBが1つ以上含まれていれば(ステップS204−YES)ステップS206に進み、PBが含まれていなければ(ステップS204−NO)図13に示すステップS302に進む。
ステップS206で、選択手段212は、選択された複数のLPのうち、PBが1つだけ含まれているか否かを判定する。PBが1つだけ含まれていれば(ステップS206−YES)ステップS208に進み、PBが複数含まれていれば(ステップS206−NO)ステップS210に進む。なお、ステップS204とS206とは分ける必要はなく、1つの処理でまとめて判定するようにしてもよい。
ステップS208で、選択手段212は、最良の提示額を提示した複数のLPのうち、PBのLPを選択する。
ステップS210で、選択手段212は、複数のPBのLPのうち、最低のリジェクト率を有するLPが1つであるか否かを判定する。最低のリジェクト率を有するLPが1つであれば(ステップS210−YES)ステップS212に進み、最低のリジェクト率を有するLPが複数あれば(ステップS210−NO)ステップS214に進む。
ステップS212で、選択手段212は、最良の提示額を提示した複数のPBのLPのうち、最低のリジェクト率を有するLPを選択する。
ステップS214で、選択手段212は、最良の提示額を提示し、PBであり、最低のリジェクト率を有する複数のLPのうち、最小のレイテンシーを有するLPを選択する。
ステップS216で、選択手段212は、提示額情報(図4)を参照し、最良の提示額を提示したLPを選択する。
図13は、実施形態におけるLP選択処理(その2)の一例を示すフローチャートである。ステップS302で、選択手段212は、LP情報(図6)を参照し、最良の提示額を提示した複数のSpokeのLPのうち、最小のECNコストを有するLPが1つであるか否かを判定する。最小のECNコストを有するLPが1つであれば(ステップS302−YES)ステップS304に進み、最小のECNコストを有するLPが複数あれば(ステップS302−NO)ステップS306に進む。
ステップS304で、選択手段212は、最良の提示額を提示した複数のSpokeのLPのうち、最小のECNコストを有するLPを選択する。
ステップS306で、選択手段212は、最小のECNを有する、複数のSpokeのLPのうち、最低のリジェクト率を有するLPが1つであるか否かを判定する。最低のリジェクト率を有するLPが1つであれば(ステップS306−YES)ステップS308に進み、最低のリジェクト率を有するLPが複数あれば(ステップS306−NO)ステップS310に進む。
ステップS308で、選択手段212は、最良の提示額を提示した複数のSpokeのLPのうち、最低のリジェクト率を有するLPを選択する。
ステップS310で、選択手段212は、最良の提示額を提示し、Spokeであり、最低のリジェクト率を有する複数のLPのうち、最小のレイテンシーを有するLPを選択する。
以上、実施形態によれば、外国為替証拠金業者のサーバ10が、SORにおいてLPを選択する際、同値を提示するLPが複数存在する場合に、より適切なLPを選択することができる。また、サーバ10は、SORにおいてスライス発注を行う際に、上述した優先発注機能を設けておけば、適切なLPを適時選択することが可能となる。
1 情報処理システム
10 サーバ
20 サーバ
30 情報処理装置
102 制御部
106 通信インタフェース
108 記憶部
114 表示部
116 入力部
202 受信手段
204 送信手段
206 実行手段
208 受付手段
210 記憶手段
212 選択手段
214 発注手段

Claims (9)

  1. 外国為替に関する注文を受け付ける受付手段と、
    前記注文を受け付けた後、提示額に基づいてリクイディティプロバイダーを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたリクイディティプロバイダーに約定発注を行う発注手段と、を備え、
    前記選択手段は、
    同値の提示額を提示する複数のリクイディティプロバイダーがある場合、前記リクイディティプロバイダーの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのリクイディティプロバイダーを選択する、情報処理装置。
  2. 前記リクイディティプロバイダーが、外国為替証拠金業者との間で決済/取引管理業務を行う第1のプロバイダーと、前記第1のプロバイダーに取引を移管する第2のプロバイダーとを含む場合、
    前記選択手段は、
    前記同値を提示する複数のリクイディティプロバイダーの中で、前記第1のプロバイダーを選択する、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記選択手段は、
    前記第1のプロバイダーが複数ある場合、前記データから算出された、約定発注総件数に占める約定拒否件数を示すリジェクト率が一番低いリクイディティプロバイダーを選択する、請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記選択手段は、
    前記リジェクト率が一番低いリクイディティプロバイダーが複数ある場合、前記データから算出された、約定発注してから約定結果のデータが返信されるまでの時間を示すレイテンシーが一番小さいリクイディティプロバイダーを選択する、請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記選択手段は、
    前記同値を提示する複数のリクイディティプロバイダーが、全て前記第2のプロバイダーである場合、取引コストが一番小さい第2のプロバイダーを選択する、請求項2記載の情報処理装置。
  6. 前記発注手段が、前記注文に基づく必要約定数量になるまで、最安値の買値を提示するリクイディティプロバイダーから、又は最高値の売値を提示するリクイディティプロバイダーから順に選択していく注文形態の場合、
    前記選択手段は、
    同値の提示額を提示する複数のリクイディティプロバイダーがある度に、前記リクイディティプロバイダーの選択処理を行う、請求項1乃至5いずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    外国為替に関する注文を受け付ける受付ステップと、
    前記注文を受け付けた後、提示額に基づいてリクイディティプロバイダーを選択する選択ステップと、
    選択されたリクイディティプロバイダーに約定発注を行う発注ステップと、を含み、
    前記選択ステップは、
    同値の提示額を提示する複数のリクイディティプロバイダーがある場合、前記リクイディティプロバイダーの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのリクイディティプロバイダーを選択する、情報処理方法。
  8. コンピュータに実行させるプログラムであって、
    外国為替に関する注文を受け付ける受付ステップと、
    前記注文を受け付けた後、提示額に基づきリクイディティプロバイダーを選択する選択ステップと、
    選択されたリクイディティプロバイダーに約定発注を行う発注ステップと、を含み、
    前記選択ステップは、
    同値の提示額を提示する複数のリクイディティプロバイダーがある場合、前記リクイディティプロバイダーの種類及び/又は過去の取引に関するデータに基づいて1つのリクイディティプロバイダーを選択する、プログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能記録媒体。
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