JP2015222038A - Tube pump - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、流体を送出するチューブポンプに関する。 The present invention relates to a tube pump for delivering fluid.
従来より、モーター等の駆動部によって回転される回転体(ローター)にチューブを押圧する加圧ローラー等の押圧部を設け、回転体を回転させて押圧部を移動させることで流体を送出(移送)する構成とされたチューブポンプが知られている。例えば、下記特許文献1には、円筒室内の内周面に添わせてチューブを設け、このチューブを順次圧迫する加圧部材を設けたチューブポンプが開示されている。また、下記特許文献2には、ポンプケースの内周面を等分割するように複数の弾性チューブを配し、これら弾性チューブを押圧する複数の加圧ローラを設けたチューブポンプが開示されている。
Conventionally, a rotating part (rotor) rotated by a driving part such as a motor is provided with a pressing part such as a pressure roller that presses the tube, and a fluid is sent out (transferred) by rotating the rotating body and moving the pressing part. ) Is known. For example,
ところで、上記のようなチューブポンプにおいては、押圧部がチューブを押し潰しながら移動することで、互いの摩擦抵抗や、チューブの材質や圧縮度合等によっては押し潰された部位への引っ掛かり等によってチューブが押圧部とともに移動することが考えられる。そのため、ポンプ本体からチューブが抜け出ないように、チューブの送出元側部位及び送出先側部位の継手等を拘束し保持する保持部をポンプ本体のチューブの引き出し部位等に設けた構成とすることが考えられる。しかしながら、このように両端側部位がポンプ本体に対して拘束されていれば、押圧部の送出側への移動に伴い、押圧部の送出側への移動方向前方側ではチューブが圧縮されて屈曲し易くなり、劣化し易くなることが考えられる。 By the way, in the tube pump as described above, the pressing portion moves while crushing the tube, so that the tube is moved by the frictional resistance between each other, or depending on the tube material or the degree of compression, etc. It is considered that moves along with the pressing part. For this reason, in order to prevent the tube from coming out of the pump body, a holding portion for restraining and holding the joint of the tube at the delivery source side and the delivery destination side is provided at the tube withdrawal site of the pump body. Conceivable. However, if both end portions are constrained with respect to the pump body in this way, the tube is compressed and bent on the front side in the movement direction of the pressing portion toward the delivery side as the pressing portion moves toward the delivery side. It becomes easy to deteriorate and to deteriorate easily.
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ポンプ本体からのチューブの脱落を抑止しながらも、チューブの劣化を抑制し得るチューブポンプを提供することを目的としている。 This invention is made | formed in view of the said situation, and it aims at providing the tube pump which can suppress deterioration of a tube, suppressing the drop-off | omission of the tube from a pump main body.
上記目的を達成するために、本発明に係るチューブポンプは、押圧部が設けられた回転体と該回転体の外周側に設けられ流体を送出するチューブとを収容するポンプ本体を備えており、前記ポンプ本体は、前記チューブの送出元側部位の送出方向に沿う移動を抑止する元側保持部を有する一方、該チューブの送出先側部位の送出方向先側への移動を許容する構造とされていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, a tube pump according to the present invention includes a pump body that houses a rotating body provided with a pressing portion and a tube that is provided on the outer peripheral side of the rotating body and that delivers a fluid. The pump main body has a source side holding portion that suppresses movement of the tube at the delivery source side portion along the delivery direction, while allowing the movement of the delivery destination side portion of the tube toward the delivery direction destination side. It is characterized by.
本発明に係るチューブポンプは、上述のような構成としたことで、ポンプ本体からのチューブの脱落を抑止しながらも、チューブの劣化を抑制することができる。 Since the tube pump according to the present invention has the above-described configuration, it is possible to suppress deterioration of the tube while suppressing the drop-off of the tube from the pump body.
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
図1〜図3は、本実施形態に係るチューブポンプの一例を模式的に示す図である。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
In some of the drawings, some of the detailed reference numerals attached to other drawings are omitted.
1-3 is a figure which shows typically an example of the tube pump which concerns on this embodiment.
本実施形態に係るチューブポンプ1は、図1に示すように、押圧部23が設けられた回転体20と、この回転体20の外周側に設けられ、流体を送出するチューブ30と、を備えている。回転体20は、駆動部26によって回転される(図2(b)参照)。また、チューブポンプ1は、これら回転体20及びチューブ30を収容するポンプ本体10を備えている。
このチューブポンプ1は、回転体20を送出側に回転(正回転)させて押圧部23を移動させることでチューブ30内の流体を送出(移送)する構成とされている。なお、図1では、時計廻りを回転体20の逆回転(反送出側への回転)、反時計廻りを回転体20の正回転としている。
As shown in FIG. 1, the
The
ポンプ本体10は、図1及び図2(a)に示すように、チューブ30の送出元側部位34の送出方向に沿う移動を抑止する元側保持部15を有する一方、チューブ30の送出先側部位35の送出方向先側への移動を許容する構造とされている。このような構成とすれば、ポンプ本体10からのチューブ30の脱落を抑止しながらも、チューブ30の劣化を抑制することができる。つまり、押圧部23の送出側及び反送出側への移動に伴いチューブ30が移動するような場合にも、チューブ30の送出元側部位34の送出方向に沿う移動を元側保持部15によって抑止することができる。従って、ポンプ本体10からのチューブ30の脱落を抑止することができる。また、押圧部23の送出側への移動に伴いチューブ30が移動するような場合にも、図2(a)に示すように、チューブ30の送出先側部位35を、送出方向先側に移動させることができる。これにより、送出側に移動する押圧部23の移動方向前方側においてチューブ30が圧縮されて屈曲するようなことを防止でき、チューブ30の劣化を抑制することができる。
As shown in FIGS. 1 and 2A, the pump
また、本実施形態では、ポンプ本体10におけるチューブ30の送出先側部位35のポンプ本体10外への引き出し部位に、チューブ30の送出先側部位35に設けられた当接部35aに当接し、この当接部35aの送出方向元側への移動を抑止するストッパー部17を設けている。このような構成とすれば、回転体20が逆回転されて押圧部23が反送出側に移動するような場合にも、チューブ30の送出先側部位35がポンプ本体10内に引き込まれるようなことを抑止することができる。
Further, in the present embodiment, a portion of the
また、本実施形態では、チューブ30の送出先側部位35に、当接部を構成する第1フランジ部35aと第2フランジ部35bとを送出方向に間隔を空けて設けている。また、ポンプ本体10のストッパー部を、チューブ30の送出先側部位35を挟むように形成された両内側壁から互いに対向する方向に突出する一対の突部(ストッパー突部)17,17としている。また、これらストッパー突部17,17の送出方向に沿う寸法(突部幅寸法)W2を、第1フランジ部35aと第2フランジ部35bとの間の送出方向に沿う寸法(フランジ間寸法)W1よりも大としている。このような構成とすれば、チューブ30の第1フランジ部35aを、ポンプ本体10の一対のストッパー突部17,17によって受けることができるので、チューブ30の送出先側部位35のポンプ本体10内への引き込みを安定的に抑止することができる。また、ストッパー突部17,17の突部幅寸法W2を、フランジ間寸法W1よりも大きくしているので、チューブ30を組み付ける際に、誤ってフランジ部35a,35b間に一対のストッパー突部17,17を挿入してしまうようなことを防止することができる。つまり、チューブ30の送出先側部位35の送出方向先側への移動が阻害されるようなことを防止することができる。
In the present embodiment, the
また、本実施形態では、チューブ30の送出元側部位34を、送出先側部位35と同様、第1フランジ部34aと第2フランジ部34bとが設けられたものとし、これら送出元側部位34及び送出先側部位35を同一の継手部品からなるものとしている。このような構成とすれば、構造の簡略化を図ることができる。また、本実施形態では、ポンプ本体10の元側保持部を、チューブ30の送出元側部位34を挟むように形成された両内側壁から互いに対向する方向に突出する一対の保持突部15,15としている。また、これら一対の保持突部15,15が送出元側部位34のフランジ部34a,34b間に挿入されて送出元側部位34の送出方向に沿う移動を抑止する構成としている。このような構成とすれば、チューブ30の送出元側部位34の送出方向への移動を安定的に抑止することができる。
In the present embodiment, similarly to the delivery
また、本実施形態では、回転体20に回転方向に間隔を空けて複数の押圧部23,23を設けている。また、ポンプ本体10に、回転体20の回転中心21,21Aを円心とする円弧状にチューブ30が沿わせられる内周壁面13を設けている(図3も参照)。また、ポンプ本体10に、回転体20の回転に伴い複数の押圧部23,23の全てがチューブ30を押圧する状態と複数の押圧部23,23のうちの一つがチューブ30の途切れ部に位置する状態とを変位するように内周壁面13を設けている。また、この内周壁面13の半径R1,R2,R3を、押圧部23,23によるチューブ30の圧縮率が内周壁面13の周方向の全体に亘って概ね一定となるように周方向で異ならせている。このような構成とすれば、押圧部23,23によるチューブ30の圧縮率のチューブ長手方向における均一化を図ることができる。つまり、複数の押圧部23,23の全てがチューブ30を押圧する状態、及び複数の押圧部23,23のうちの一つがチューブ30の途切れ部に位置する状態のいずれにおいても、押圧部23,23によるチューブ30の圧縮率を概ね一定にすることができる。つまりは、回転体20の回転中心となる軸部21(21A)とポンプ本体10の軸受部19(12)となどの部品間には、嵌め合いのための隙間や公差(寸法公差)等によって回転体径方向に沿う方向のクリアランス(隙間)が生じる。このようなクリアランスに起因する複数の押圧部23,23のうちの一つがチューブ30の途切れ部に位置する状態における途切れ部側への片寄りを、内周壁面13の径差によって吸収することができる。これにより、チューブ30への過負荷や圧縮不足による送出不良等の発生を抑制することができる。
In the present embodiment, the rotating
また、本実施形態では、回転体20を、二つの押圧部23,23を回転方向に等間隔を空けて設けた構成としている。また、ポンプ本体10の内周壁面13を、半円よりも大きい円弧状で一連状にチューブ30が沿わせられる構成とし、内周壁面13におけるチューブ30の途切れ部の対向側部位13aの半径R1を、他の部位13b,13cよりも小さくしている。つまり、二つの押圧部23,23のうちの一方の押圧部23が途切れ部に位置すれば、他方の押圧部23が途切れ部の対向側部位13aに位置することとなり、この他方の押圧部23にチューブ30の復元力が作用し、回転体20が途切れ部側に片寄ることとなる。このような場合にも、途切れ部の対向側部位13aの半径R1を小さくしているので、当該部位13aにおけるチューブ30の圧縮率が他の部位13b,13cに比べて小さくなるようなことを抑制することができる。これにより、押圧部23,23によるチューブ30の圧縮率のチューブ長手方向における均一化を、簡易な構成で図ることができる。
Further, in the present embodiment, the rotating
また、本実施形態では、内周壁面13が一連状の凹湾曲面形状となるように、周方向に沿って徐々に半径R2を異ならせている。このような構成とすれば、周方向で半径を異ならせるべく内周壁面に段差や屈曲角部等を設けたものと比べて、回転体20の回転に伴う押圧部23,23の移動がスムーズになされ、チューブ30の劣化や損傷等を抑制することができる。
In the present embodiment, the radius R2 is gradually varied along the circumferential direction so that the inner
以下、本実施形態に係るチューブポンプ1の具体的構成の一例について説明する。
チューブポンプ1は、本実施形態では、ポンプ本体10に、単一の回転体20及び単一のチューブ30を収容させた構成とされている。
ポンプ本体10は、図3(b)に示すように、回転体20の軸(軸部21)方向の一方向に開口した収容凹所が設けられた本体ケース11と、この本体ケース11の開口側を覆うように設けられる蓋体18と、を備えている。
蓋体18には、回転体20の軸方向の一方向に突出するように設けられ回転体20の回転中心となる軸部21を受け入れる軸受部19が設けられている。本体ケース11には、回転体20の軸方向の他方向に凹むように設けられ回転体20の回転中心となる軸受部21Aに挿入される軸部12が設けられている。
Hereinafter, an example of a specific configuration of the
In the present embodiment, the
As shown in FIG. 3 (b), the pump
The
チューブ30が湾曲状態で沿わせられる内周壁面13は、本体ケース11に設けられている。この内周壁面13は、蓋体18にも設けられていてもよい。つまりは、回転体20の軸方向に接合される本体ケース11と蓋体18とによって内周壁面13が形成される構成としてもよい。
図例では、この内周壁面13を、軸方向に見て、中心角が220度程度の円弧状としている。この内周壁面13の周方向中央部位に対向する側の部位が、図1に示すように、チューブ30のポンプ本体10外への引き出し側となり、チューブ30が沿わせられていないチューブ30の途切れ部となる。
本実施形態では、図3(a)に示すように、この内周壁面13におけるチューブ30の途切れ部の対向側部位となる奥側壁面13aの円心(軸部21)からの半径としての奥側半径R1を、他の部位13b,13cの半径R2,R3よりも小さくしている。この奥側壁面13aは、内周壁面13の周方向中央に、周方向中央を一致させた円弧状とされ、図例では、その中心角を90度程度としている。この奥側壁面13aの奥側半径R1は、奥側壁面13aの周方向の全体に亘って同径とされている。
An inner
In the illustrated example, the inner
In the present embodiment, as shown in FIG. 3 (a), the
また、この奥側壁面13aの周方向両側には、奥側壁面13aからチューブ30の途切れ部側に向かうに従い徐々にそれぞれの半径R2,R2が大きくなる漸増壁面13b,13bが連なるように設けられている。つまり、これら両側の漸増壁面13b,13bは、円心(軸部21)からの半径R2,R2が、内周壁面13の周方向中央から離れるに従い徐々に大きくなるように形成されている。
図例では、これら漸増壁面13b,13bを、奥側壁面13aの両側から内周壁面13の中心角が180度程度となる部位まで設けた例を示している。つまり、図例では、奥側壁面13aの両側に、それぞれに中心角が45度程度の円弧状とされた漸増壁面13b,13bを設けた例を示している。これら漸増壁面13b,13bの奥側壁面側部位及び奥側壁面13aに対向するようにいずれかの押圧部23が位置する状態が、複数の押圧部23,23のうちの一つがチューブ30の途切れ部に位置する状態となる。この状態では、回転体20に上記クリアランス等に起因する途切れ部側への片寄りが生じ易くなる状態となる。
Further, on the both sides in the circumferential direction of the rear
In the illustrated example, the gradually increasing wall surfaces 13b and 13b are provided from both sides of the
また、これら両側の漸増壁面13b,13bの反奥側壁面側には、チューブ30の引き出し側の部位となる引出側壁面13c,13cがそれぞれに連なるように設けられている。
これら引出側壁面13c,13cは、図例では、それぞれに中心角が20度程度の円弧状とされている。また。これら引出側壁面13c,13cの円心(軸部21)からの半径としての引出側半径R3,R3は、これら引出側壁面13c,13cの周方向の全体に亘って同径とされている。これら引出側壁面13c,13c及び漸増壁面13b,13bの引き出し側部位に対向するように押圧部23,23が位置する状態が、複数の押圧部23,23の全てがチューブ30を押圧する状態となる。この状態では、各押圧部23,23にチューブ30の復元力が同様に作用するため、回転体20の径方向の片寄り等が生じ難い状態となる。
また、これら両側の引出側壁面13c,13c、両側の漸増壁面13b,13b及び奥側壁面13aは、互いに隣り合う壁面同士に段差や屈曲部が形成されないよう一連状の凹湾曲面形状とされている。
In addition, on the opposite side wall surface side of the gradually increasing
These drawing side wall surfaces 13c and 13c are each formed in a circular arc shape having a central angle of about 20 degrees in the illustrated example. Also. The drawing side radii R3 and R3 as the radii from the circle centers (shaft portions 21) of the drawing side wall surfaces 13c and 13c have the same diameter over the entire circumferential direction of the drawing side wall surfaces 13c and 13c. The state in which the
In addition, the drawn side wall surfaces 13c and 13c on both sides, the gradually increasing wall surfaces 13b and 13b, and the back
上記した引出側半径R3,R3と奥側半径R1との寸法差(径差)は、押圧部23,23によるチューブ30の圧縮率が内周壁面13の周方向の全体に亘って概ね一定となるように、適宜、設定するようにしてもよい。また、上記径差は、ポンプ本体10の軸受部19(軸部12)と回転体20の軸部21(軸受部21A)との径方向に沿う上記クリアランス等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。つまりは、上記径差は、上記クリアランス等に起因する回転体20の片寄りを加味して、内周壁面13と回転体20の押圧部23,23との径方向に沿う寸法が、周方向の全体に亘って概ね一定となるように、適宜、設定するようにしてもよい。
また、上記した奥側壁面13aの周方向に沿う寸法は、チューブ30の途切れ部の周方向に沿う寸法に概ね応じた寸法としてもよい。換言すれば、奥側壁面13aの周方向に沿う寸法を、回転体20の回転に伴い複数の押圧部23,23のうちの一つの押圧部23がチューブ30の途切れ部に位置してチューブ30からの復元力が作用し難くなる範囲を移動する寸法に応じた寸法としてもよい。また、両側の漸増壁面13b,13bの周方向に沿う寸法や径を徐変させる度合等も、回転体20の回転に伴い移動する押圧部23がチューブ30から受ける復元力の大小等を加味して適宜、設定するようにしてもよい。また、両側の引出側壁面13c,13cの周方向に沿う寸法は、回転体20の回転に伴い複数の押圧部23,23の全てがチューブ30を押圧する位置とされて各押圧部23,23にチューブ30からの復元力が同様に作用する範囲を移動する寸法に応じた寸法としてもよい。
The dimensional difference (diameter difference) between the drawing-side radii R3, R3 and the back-side radius R1 is such that the compressibility of the
Moreover, the dimension along the circumferential direction of the above-mentioned back
また、ポンプ本体10(本体ケース11)には、この内周壁面13の周方向中央部位に対向する側の側部を貫通するように、チューブ30の送出元側部位34及び送出先側部位35がそれぞれに挿通される挿通部14,16が設けられている。これら挿通部14,16は、上記した内周壁面13の引出側壁面13c,13cの反奥側壁面側に連なるように設けられている。これら挿通部14,16は、チューブ30の送出元側部位34及び送出先側部位35をそれぞれに挟むように本体ケース11に形成された両内側壁と底壁と蓋体18とによって区画されている。
上記した一対の保持突部15,15及び一対のストッパー突部17,17は、これら挿通部14,16の両内側壁間寸法を狭めるように形成されている。なお、保持突部15やストッパー突部17を、本体ケース11の挿通部14,16の両内側壁に加えて、または代えて、本体ケース11の底壁や蓋体18に設けるようにしてもよい。つまりは、本体ケース11の底壁と蓋体18とを、ポンプ本体10におけるチューブ30の引き出し部位の両内側壁として把握するようにしてもよい。
In addition, the pump body 10 (main body case 11) passes through the side portion of the inner
The pair of holding
送出元側の挿通部14に設けられた一対の保持突部15,15は、送出元側の挿通部14の外側開口縁部に設けられている。これら保持突部15,15の送出方向(チューブ長手方向)に沿う寸法(突部幅寸法)は、チューブ30の送出元側部位としての送出元側継手34の第1フランジ部34aと第2フランジ部34bとの間の送出方向に沿う寸法(フランジ間寸法)よりも小とされている。これら保持突部15,15の突部幅寸法は、送出元側継手34のフランジ部34a,34b間にこれら保持突部15,15を挿入可能なように適宜の寸法とすればよい。また、これら保持突部15,15の突出寸法、つまりは、これら保持突部15,15の突出方向先端面間の寸法は、これらの間に送出元側継手34のフランジ部34a,34b間の部位の挿入が可能なように適宜の寸法とすればよい。また、これら保持突部15,15の突出方向先端面間の寸法は、送出元側継手34の各フランジ部34a,34bの外径よりも小さい寸法とすればよい。
これら保持突部15,15がチューブ30の送出元側継手34のフランジ部34a,34b間に挿入され、送出元側継手34の送出方向に沿う移動が抑止される(図1参照)。
The pair of holding
These holding
送出先側の挿通部16に設けられた一対のストッパー突部17,17は、送出先側の挿通部16の外側開口縁部よりも内側に位置するように設けられている。これらストッパー突部17,17は、これらストッパー突部17,17よりも挿通部16の外側開口縁部側に、少なくともチューブ30の送出先側部位としての送出先側継手35の第1フランジ部35aの受け入れが可能なように設けるようにしてもよい。図例では、これらストッパー突部17,17に送出先側継手35の第1フランジ部35aが当接した状態で、送出先側継手35と、一対の保持突部15,15に保持された送出元側継手34と、が送出方向で略一致した位置となる構成としている(図1参照)。
The pair of
また、これらストッパー突部17,17の突部幅寸法W2は、送出先側継手35のフランジ部35a,35b間にこれらストッパー突部17,17の挿入が不能となるように適宜の寸法とすればよい。また、これらストッパー突部17,17の突出寸法、つまりは、これらストッパー突部17,17の突出方向先端面間の寸法は、これらの間に送出先側継手35が接続されたチューブ30の挿入が可能なように適宜の寸法とすればよい。また、これらストッパー突部17,17の突出方向先端面間の寸法は、送出先側継手35の第1フランジ部35aの外径よりも小さい寸法とすればよい。
これらストッパー突部17,17間に、チューブ30の送出先側継手35よりも送出元側部位を挿入させた状態では、チューブ30の送出先側継手35の送出方向先側への移動が可能な状態となる(図2(a)参照)。一方、チューブ30の送出先側継手35の送出方向元側への移動は、送出先側継手35の第1フランジ部35aがストッパー突部17,17に当接し、抑止される(図1参照)。
The protrusion width W2 of the
In a state where the delivery source side portion is inserted between the
回転体20は、その回転中心となる軸部21の外周側に、互いに軸部21から等距離となるように複数の押圧部23,23を設けた構成とされている。つまり、これら押圧部23,23は、軸方向に見て、軸部21を円心とする同一円周上に位置するように回転体20に設けられている。また、これら押圧部23,23は、回転体20の軸部21廻りの回転方向に等間隔を空けて設けられている。
本実施形態では、回転体20の軸部21廻りに、上述のように、二つの押圧部23,23を設けた構成としている。つまり、回転体20に、互いの回転方向の間隔が180度となるように二つの押圧部23,23を設けた構成としている。図例では、これら押圧部23,23を、軸部21から径方向に突出するようにアーム状(スポーク状)に設けられた部位の先端部に設けている。
The rotating
In this embodiment, it is set as the structure which provided the two
また、本実施形態では、これら押圧部23,23を、回転体20の軸部21に平行なローラー軸22,22廻りに回転自在とされた押圧ローラーとしている。なお、図3(b)では、ローラー軸22,22に挿通される押圧ローラーの図示を省略している。
これら押圧部23,23は、図1に示すように、ポンプ本体10の内周壁面13に対向するように配置され、内周壁面13とによってチューブ30を押し潰す構成とされている。図1に示す回転体20の停止位置(初期位置)では、二つの押圧部23,23のうちの一つの押圧部23と内周壁面13の周方向中央部位とによってチューブ30の被押圧部位31を押し潰した状態を例示している。このように回転体20が停止され、チューブ30を押し潰した状態では、チューブ30の被押圧部位31が閉塞し、流体の送出が不能(送出停止)となる。なお、回転体20の停止位置(初期位置)は一例であり、他の位置でもよい。
また、本実施形態では、回転体20は、このように二つの押圧部23,23のうちの一つの押圧部23がチューブ30を押し潰す状態と、これら二つの押圧部23,23の両方がチューブ30を押し潰す状態と、を変位する構成とされている。
In the present embodiment, these
As shown in FIG. 1, these
In the present embodiment, the rotating
また、本実施形態では、回転体20の押圧部23,23間のそれぞれに、チューブ30の位置ずれを抑制するチューブガイド24,24を設けている。このような構成とすれば、押圧部23,23の移動に伴いチューブ30が移動して内周壁面13から離れたり、屈曲したりするようなことを抑制することができる。
図例では、回転体20の軸部21から径方向に突出させるように、かつ隣り合う押圧部23,23から等距離となるようにチューブガイド24,24を設けた例を示している。また、これらチューブガイド24,24は、チューブ30の回転体軸方向への移動を抑制するように、チューブ30を回転体軸方向両側から挟むような形状とされ、チューブ30を受け入れる凹所が形成されるように径方向に開口した形状とされている。また、これらチューブガイド24,24の開口方向の底部25が内周壁面13に対向するように配置され、チューブ30の回転体軸心側への移動を抑制する構成とされている。なお、このようなチューブガイド24,24を設けないようにしてもよい。
In the present embodiment, tube guides 24, 24 that suppress the displacement of the
In the illustrated example, the tube guides 24 and 24 are provided so as to protrude in the radial direction from the
チューブ30は、断面円形状とされ、図1に示すように、回転体軸方向に見て、略U字状となるように、上記した内周壁面13に沿わせられるようにポンプ本体10(本体ケース11)に収容される。
このチューブ30は、押圧部23,23によって押し潰された部位が復元し得る弾性を有したエラストマー系材料、例えば、EPDMやシリコン、ネオプレン等の合成樹脂系エラストマーや、天然ゴム等から形成されたものとしてもよい。このようなチューブ30の材質は、送出する流体の種類等に応じて、適宜のものを採用するようにしてもよい。また、チューブ30の内径や、内周壁面13に沿う長さ等は、送出する流体の所望する流量等に応じて適宜、設定するようにしてもよい。また、当該チューブポンプ1によって送出される流体としては、種々の液体でもよく、また、エマルション(ラテックス)状のものやスラリー状のものでもよく、気体でもよい。
The
The
また、このチューブ30のチューブ本体の送出元側端部32に接続された送出元側継手34及びチューブ本体の送出先側端部33に接続された送出先側継手35は、互いに同様の構成とされている。
これら送出元側継手34及び送出先側継手35には、チューブ本体の送出元側端部32及び送出先側端部33のそれぞれに圧入される第1接続部がそれぞれに設けられている。また、これら送出元側継手34及び送出先側継手35の第1接続部に隣接するように、上記した第1フランジ部34a,35aが設けられている。
また、これら送出元側継手34及び送出先側継手35には、第2接続部34c,35cがそれぞれに設けられている。
Further, the source side joint 34 connected to the source
Each of the delivery source side joint 34 and the delivery destination side joint 35 is provided with a first connection portion that is press-fitted into each of the delivery source
Further, the transmission source side joint 34 and the transmission destination side joint 35 are provided with
このチューブ30の送出元側継手34の第2接続部34cには、図1及び図2(b)に示すように、流体の送出元となる貯留部2に接続された送出元側管路3を接続するようにしてもよい。また、チューブ30の送出先側継手35の第2接続部35cには、流体の送出先5へ流体を送出する送出先側管路4を接続するようにしてもよい。また、このチューブ30の送出元側継手34よりも送出元側(上流側)に、流体の送出元2側への逆流を防止する逆止弁や開閉弁等を適宜、必要に応じて設けるようにしてもよい。
なお、チューブ30の送出元側部位及び送出先側部位としては、送出元側継手34及び送出先側継手35に限られない。例えば、チューブ30がポンプ本体10外にも延びるように一連状に長尺な構成とされたものでは、ポンプ本体10の挿通部14,16に挿通される部位としてもよい。この場合は、挿通部14,16に挿通される部位に、適宜、元側保持部15に保持される被保持部や、ストッパー部17に当接される当接部を設けるようにしてもよい。
As shown in FIGS. 1 and 2B, the
Note that the source side part and the destination side part of the
回転体20を回転させる駆動部26は、回転体20を軸部21廻りに正回転及び逆回転させ得る構成とされている。このような駆動部26としては、軸部21に連結された種々の減速ギア等のギア機構を備えたいわゆるギアモーター等を採用するようにしてもよい。本実施形態では、後記するように、回転体20を適宜の回転位置(回転角)において停止させる必要があることから、駆動部26を、回転位置の制御が可能なブレーキ付きのモーターや、サーボモーター等としてもよい。また、適宜、回転体20の回転位置を検出する回転角センサー等の検出器を設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、回転体20の回転角度及び回転回数の検出が可能なエンコーダ付モーターやステッピングモーターとしている。
この駆動部26は、図2(b)に示すように、制御部41を備えた制御盤40に接続されている。この駆動部26の駆動が制御部41によって制御されて回転体20が回転され、後述のように、流体の送出(吐出)等がなされる。
The
The
制御部41は、例えば、CPU等の制御回路によって構成されている。
なお、制御盤40には、制御部41に加え、メモリ等によって構成され各種動作プログラム等を記憶する記憶部42や、駆動部26に駆動電源を供給する電源部43、操作入力の受け付けや表示を行う表示操作部44等が適宜、設けられている。また、この制御盤40は、チューブポンプ1自体が備えるものとしてもよく、チューブポンプ1が組み込まれる各種装置やシステム(流体送出システム)が備えるものとしてもよい。
The
In addition to the
上記構成とされたチューブポンプ1においては、回転体20を停止位置から正回転させれば、押圧部23,23の移動に伴い、流体の自吸及び送出がなされる。つまり、押圧部23が送出側に移動すれば、チューブ30の押し潰されていた被押圧部位31が復元する。この被押圧部位31の復元に伴う負圧作用によってチューブ30の上流側部位に送出元2(送出元側管路3)側からの流体が流入する。また、押圧部23がチューブ30を順次、押し潰しながら送出側に移動し、上流側(押圧部23の送出側への移動方向後方側)において流体を吸込みながら、下流側(押圧部23の送出側への移動方向前方側)のチューブ30内の流体が送出先5(送出先側管路4)側に向けて送出される。
また、回転体20を適宜の回転位置において停止させれば、上述のように、流体の送出が停止される。
In the
Further, when the
なお、チューブポンプ1の具体的構成は、上記した例に限られない。例えば、回転体20に、3つ以上の押圧部23を設けるようにしてもよい。また、ポンプ本体10におけるチューブ30の送出先側部位35のポンプ本体10外への引き出し部位に、チューブ30の送出先側部位35の当接部35aの送出方向元側への移動を抑止するストッパー部17を設けないようにしてもよい。また、ポンプ本体10の内周壁面13が上記のように周方向で異径状とされたものに限られず、全周に亘って同径とされたものとしてもよい。また、回転体20の外周側を回転方向に複数等分するように複数のチューブを設けた構成とされたものや、軸方向に並列的に複数の回転体を設け、それぞれの外周側に単一または複数のチューブを設けた構成とされたもの等としてもよい。その他、チューブポンプ1としては、種々の構成とされたものとしてもよい。
The specific configuration of the
1 チューブポンプ
10 ポンプ本体
15 保持突部(元側保持部)
17 ストッパー突部(ストッパー部)
20 回転体
23 押圧部
30 チューブ
34 送出元側継手(チューブの送出元側部位)
35 送出先側継手(チューブの送出先側部位)
35a 第1フランジ部(当接部)
35b 第2フランジ部
W1 フランジ間寸法(第1フランジ部と第2フランジ部との間の送出方向に沿う寸法)
W2 突部幅寸法(送出方向に沿う寸法)
1
17 Stopper protrusion (stopper part)
20
35 Destination side joint (Destination side part of tube)
35a First flange portion (contact portion)
35b 2nd flange part W1 Flange dimension (dimension along the sending direction between the 1st flange part and the 2nd flange part)
W2 Projection width dimension (dimension along the delivery direction)
Claims (3)
前記ポンプ本体は、前記チューブの送出元側部位の送出方向に沿う移動を抑止する元側保持部を有する一方、該チューブの送出先側部位の送出方向先側への移動を許容する構造とされていることを特徴とするチューブポンプ。 It has a pump body that houses a rotating body provided with a pressing portion and a tube that is provided on the outer peripheral side of the rotating body and delivers a fluid;
The pump main body has a source side holding portion that suppresses movement of the tube at the delivery source side portion along the delivery direction, while allowing the movement of the delivery destination side portion of the tube toward the delivery direction destination side. A tube pump characterized by
前記ポンプ本体における前記チューブの送出先側部位のポンプ本体外への引き出し部位には、前記チューブの送出先側部位に設けられた当接部に当接し、該当接部の送出方向元側への移動を抑止するストッパー部が設けられていることを特徴とするチューブポンプ。 In claim 1,
In the pump body, the tube delivery destination side part of the pump body is brought into contact with a contact part provided in the delivery destination side part of the tube, and the corresponding contact part toward the delivery direction origin side is contacted. A tube pump characterized in that a stopper portion for suppressing movement is provided.
前記チューブの送出先側部位には、前記当接部を構成する第1フランジ部と第2フランジ部とが送出方向に間隔を空けて設けられており、
前記ポンプ本体のストッパー部は、前記チューブの送出先側部位を挟むように形成された両内側壁から互いに対向する方向に突出し、送出方向に沿う寸法が、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間の送出方向に沿う寸法よりも大とされた一対の突部とされていることを特徴とするチューブポンプ。 In claim 2,
A first flange portion and a second flange portion constituting the contact portion are provided in the delivery destination side portion of the tube with an interval in the delivery direction,
The stopper portion of the pump body protrudes in a direction facing each other from both inner side walls formed so as to sandwich the delivery destination side portion of the tube, and the dimensions along the delivery direction are the first flange portion and the second flange. A tube pump characterized in that it is a pair of protrusions that are larger than the dimension along the delivery direction between them.
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021006705A (en) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | アトー株式会社 | Pump device |
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- 2014-05-23 JP JP2014106697A patent/JP2015222038A/en active Pending
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