JP2015221574A - 液体噴射装置 - Google Patents
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特許文献1のプリンターにおいては、液体噴射ヘッドへのインクの供給圧を調整する自己封止弁の圧力室内の気泡を排出するために、自己封止弁の受圧部をカムによって外力を与えて変位させる機構を備えている。
また、特許文献2のモーターの駆動によりプロペラを回転させてインクを攪拌する機構においても、同様に複雑な機構を必要とする。また、当該攪拌機構を設置するには、少なくともプロペラを収容できる攪拌スペースが必要となり、構成の大型化に繋がるという問題がある。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体収容部の圧力によるダイヤフラム部の変位により、第1モードにおけるダイヤフラム部と壁部とが非接触状態の第1流路の液体の流れと、第2モードにおけるダイヤフラム部と壁部とが接触状態の第1流路と異なった第2流路の液体の流れとを切り替えて、この液体の流れの変化により液体の沈降成分を攪拌させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体噴射ヘッドから液体を強制的に吸引するクリーニング時において第2モードに切り替えて、連通孔から液体流出孔へ向かう液体の流れを変化させる。これにより、液体噴射ヘッドから液体を噴射する通常時においては、第1モードにおける液体の流れを保ち、当該切り替えに伴う圧力調整機能への影響を回避させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1モードから第2モードに切り替わったとき、第1流路と異なり第2流路では、連通孔と液体流出孔との間に設けられた壁部を迂回する液体の流れが形成されるため、連通孔と液体流出孔とを結ぶ直線的な範囲だけでなく、より広い範囲に液体の流れを形成し、液体の沈降成分を効率よく攪拌させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2モードのときに、液体収容部の底部に溜まった沈降成分の攪拌を好適に行うことができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2モードのときに、連通孔と第2流路とが略連続的に繋がるため、液体の流れを明確化することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2モードのときに、液体収容部の底部に溜まった沈降成分だけでなく、液体収容部の天部に溜まった気泡も液体の流れに乗せて排出することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体の沈降成分や気泡が溜まり易い液体収容部の外形を形成する第2の壁部に沿って壁部を設けることで、第2モードのときに、壁部と第2の壁部との間に第2流路の液体の流れを形成し、液体の沈降成分の攪拌、気泡の排出を効率よく行うことができる。
図1に示すプリンターPRTは、紙、プラスチックシートなどのシート状の記録媒体Mを搬送しつつ印刷処理を行う装置である。プリンターPRTは、筐体PBと、記録媒体Mにインクを噴射するインクジェット機構IJと、当該インクジェット機構IJにインクを供給するインク供給機構ISと、記録媒体Mを搬送する搬送機構CVと、インクジェット機構IJの保全動作を行うメンテナンス機構MNと、これら各機構を制御する制御装置CONTとを備えている。
インク供給機構ISは、インクカートリッジCTRとインクジェットヘッドHとの間を結ぶインク流路(液体流路)20を有する。インク流路20の一端部には、インク供給針21が設けられている。インク供給針21は、インクカートリッジCTR内に挿入され、インクカートリッジCTR内部とインク流路20とを連通させる。
区画壁51は、クリーニング時の吸引装置SCの吸引により所定圧力に達したときに、連通孔43からインク流出孔49へ向かうインクの流れに関し、図5に示すようにダイヤフラム部48と接触状態で第2流路を形成する(第2モード)。なお、所定圧力は、大気圧から−100Paより小さく、且つ、大気圧から−80kPa以上の圧力の範囲内で設定されている。
したがって、本実施形態では、複雑な機構を用いることなく自己封止弁40におけるインクの沈降成分Sを攪拌することができるプリンターPRTが得られる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体収容部の圧力による変位壁部の変位により、第1モードにおける変位壁部と壁部とが非接触状態の第1流路の液体の流れと、第2モードにおける変位壁部と壁部とが接触状態の第1流路と異なった第2流路の液体の流れとを切り替えることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体噴射ヘッドから液体を強制的に吸引するクリーニング時において第2モードに切り替えて、連通孔から液体流出孔へ向かう液体の流れを変化させる。これにより、液体噴射ヘッドから液体を噴射する通常時においては、第1モードにおける液体の流れを保ち、当該切り替えに伴う圧力調整機能への影響を回避させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1モードから第2モードに切り替わったとき、第1流路と異なり第2流路では、連通孔と液体流出孔との間に設けられた壁部を迂回する液体の流れが形成されるため、連通孔と液体流出孔とを結ぶ直線的な範囲だけでなく、より広い範囲に液体の流れを形成し、液体の沈降成分を効率よく攪拌させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2モードのときに、液体収容部の底部に溜まった沈降成分の攪拌を好適に行うことができる。
また、本発明においては、前記第2流路の前記連通孔側となる入口部は、前記連通孔に向けて開口するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2モードのときに、連通孔と第2流路とが略連続的に繋がるため、液体の流れを明確化することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2モードのときに、液体収容部の底部に溜まった沈降成分だけでなく、液体収容部の天部に溜まった気泡も液体の流れに乗せて排出することができる。
このような構成を採用することによって、第2モードのときに、壁部と第2の壁部との間に第2流路の液体の流れを形成し、液体の沈降成分の攪拌、気泡の排出を効率よく行うことができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、体噴射ヘッドによる媒体への液体の噴射時においては、液体の流れが一定に保たれるので、圧力調整部への影響(開閉圧のバラツキ等)を回避させることができる。
Claims (7)
- 液体貯溜部と液体噴射ヘッドとの間を結ぶ液体流路に設けられ、液体を溜めて圧力を調整する圧力調整部を有する液体噴射装置であって、
前記圧力調整部は、
前記液体貯溜部側と連通する液体流入孔が形成された液体流入部と、
前記液体噴射ヘッド側と連通する液体流出孔が形成されると共に圧力に応じて変位し、容積を変化させるダイヤフラム部を有する液体収容部と、
前記液体流入部と前記液体収容部とを連通させる連通孔と、
前記液体収容部側に設けられ、前記連通孔から前記液体流出孔へ向かう液体の流れに関し前記液体収容部の圧力に応じて、前記ダイヤフラム部と非接触状態で第1流路を形成する第1モードと、前記ダイヤフラム部と接触状態で前記第1流路と異なる第2流路を形成する第2モードと、に切り替え可能な壁部と、
を有することを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体噴射ヘッドから液体を吸引する吸引装置を備えており、
前記吸引装置の吸引により所定圧力に達したときに、前記流れが前記第2モードに切り替わることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記壁部は、少なくとも前記連通孔と前記液体流出孔との間に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射装置。
- 前記第2流路の入口部は、前記液体収容部の底部に向けて開口することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記第2流路の入口部は、前記連通孔に向けて開口することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記第2流路は、前記連通孔と前記液体流出孔との間において前記液体収容部の底部と天部とを経由して形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記壁部は、前記液体収容部の外形を形成する第2の壁部に沿って設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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US20080043076A1 (en) * | 2006-06-28 | 2008-02-21 | Johnnie Coffey | Vacuum Pump and Low Pressure Valve Inkjet Ink Supply |
JP2010240894A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Seiko Epson Corp | フィルター装置、流路ユニット、流体供給装置及び流体噴射装置 |
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2015
- 2015-07-28 JP JP2015148369A patent/JP6156454B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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