JP2015220499A - 音響装置 - Google Patents

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康夫 高橋
Yasuo Takahashi
康夫 高橋
矢島 浩之
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Abstract

【課題】設置の際に、音声出力部と音響調整部との配線の接続作業を省略することが可能な音響装置を提供する。
【解決手段】浴室の天井面1aに設置され、音源機器2から受信した音声情報に基づいて浴室の内部に向けて音声を出力する音響装置3であって、下面が浴室の内部に面するように配置される振動部11を備える筐体10と、筐体10に設けられ、音源機器2から受信した音声情報に所定の処理を施す音響調整部50と、筐体10に設けられると共に音響調整部50に接続され、音響調整部50によって所定の処理が施された音声情報に基づいて振動部11を振動させることで音声を出力するスピーカ20と、を具備した。
【選択図】図2

Description

本発明は、部屋の内部に向けて音声を出力する音響装置の技術に関する。
従来、部屋の内部に向けて音声を出力する音響装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の音響装置は、部屋の内部(室内)に面する振動部(点検口蓋)と、振動部の室外側に設けられた音声出力部(振動用アクチュエータ)と、を具備するものである。
このように構成された音響装置において、音声出力部は別室に配置されたアンプ等の音響調整部と配線を介して接続される。音響調整部は、CDプレイヤー等の音源機器からの音声情報を調整した後、音声出力部へと伝達する。
音声出力部は、音響調整部から伝達される音声情報に基づいて振動部を振動させる。これによって、振動部から室内に向けて音声が出力され、室内の人は当該音声(例えば、音楽)を聴くことができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、音声出力部は、外部に配置されたアンプ等の音響調整部と配線を介して接続されるものである。従って、当該音響装置を部屋に設置する際には、当該音響装置を配置するだけでなく、配線を用いて音声出力部と外部の音響調整部とを接続する必要があり、当該接続作業が煩雑である点で不利であった。
特開2006−133639号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、設置の際に、音声出力部と音響調整部との配線の接続作業を省略することが可能な音響装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、部屋の壁面に設置され、音源機器から受信した音声情報に基づいて前記部屋の内部に向けて音声を出力する音響装置であって、一部分が前記部屋の内部に面するように配置される振動部を備える本体部と、前記本体部に設けられ、前記音源機器から受信した音声情報に所定の処理を施す音響調整部と、前記本体部に設けられると共に前記音響調整部に接続され、前記音響調整部によって所定の処理が施された音声情報に基づいて前記振動部を振動させることで音声を出力する音声出力部と、を具備するものである。
請求項2においては、前記部屋の内部の人の行動を検出する行動検出部をさらに具備し、前記音響調整部は、前記行動検出部によって検出された前記人の行動に応じて前記所定の処理の内容を調整するものである。
請求項3においては、前記行動検出部は、前記部屋の内部の人の身体の動きを検出することで、当該人の行動を検出するものである。
請求項4においては、前記部屋の内部の音声を検出する音声検出部をさらに具備し、前記音響調整部は、前記音声検出部によって検出された前記部屋の内部の音声に応じて前記所定の処理の内容を調整するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、設置の際に、音声出力部と音響調整部との配線の接続作業を省略することができる。
請求項2においては、部屋の内部の人は、他の機器を用いることなく音響調整部による所定の処理の内容を調整することができる。
請求項3においては、部屋の内部の人は、身体を動かすことで音響調整部による所定の処理の内容を調整することができる。
請求項4においては、音響装置が設置される部屋に応じて、音声情報に所定の処理を施すことができる。
音響装置が設置された浴室を示した側面断面概略図。 音響装置を示した側面断面図。 音響調整部の構成を示したブロック図。 音響装置によるインパルス応答測定用信号を用いた音場調整動作の処理を示したフローチャート。 音響装置によるピンクノイズを用いた音場調整動作の処理を示したフローチャート。 音響装置による再生動作の処理を示したフローチャート。 音響装置によるリモコン動作の処理を示したフローチャート。 音響装置の変形例(電池を有する音響装置)を示した側面断面図。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施の一形態に係る音響装置3の概要について説明する。
本実施形態においては、音響装置3が設置される部屋として、浴室1を例示している。浴室1の天井面1aには、当該天井面1aを上下に貫通するように開口された点検口1bが形成される。音響装置3は、室外側(天井裏側)から点検口1bに嵌め込まれるようにして、浴室1の天井面1aに設置される。音響装置3のうち、点検口1bに嵌め込まれた部分(振動部11)は、天井面1aの一部を形成することになる。
音響装置3は、音声を再生する音源機器2(例えば、スマートフォン等)と、無線通信によって接続される。音源機器2からの音声情報(音声に関する信号)は無線通信によって音響装置3へと伝達される。音響装置3は、音源機器2からの音声情報に基づいて振動部11を振動させることによって、当該振動部11から音声を出力する。浴室1内の人は、振動部11から出力された音声(例えば、音楽)を聴くことができる。
なお、本実施形態において、音声にはあらゆる種類の音(音楽、人の声、テレビやラジオ等の放送音、ノイズ等)が含まれるものとする。
次に、図2及び図3を用いて、音響装置3の構成について説明する。
音響装置3は、主として筐体10、スピーカ20、マイク30、カメラ40、音響調整部50及び電源配線60を具備する。
図2に示す筐体10は、音響装置3の主たる構造体を成すものである。筐体10は、内部に空間を有する略直方体の箱状に形成される。筐体10は、主として振動部11、防音部12及び防振部材13を具備する。
振動部11は、浴室1の内部に面するように配置される部分である。振動部11は、筐体10の底面部分を形成する。振動部11は、主として振動板11a及び閉塞板11bを具備する。
振動板11aは、略矩形板状の部材である。振動板11aは、その板面を上下方向に向けて配置される。振動板11aは、平面視において点検口1bよりも一回り大きくなるように形成される。
閉塞板11bは、略矩形板状の部材である。閉塞板11bは、その板面を上下方向に向けた状態で、振動板11aの下面の略中央に固定される。閉塞板11bは、平面視において点検口1bと略同一形状となるように形成される。
防音部12は、振動部11の上面を覆う部分である。防音部12は、筐体10の側面部分及び上面部分を形成する。防音部12は、底面が開放された略直方体の箱状に形成される。防音部12の下端は、平面視において振動板11aの外縁部と同一形状に形成される。防音部12は、振動板11aの上面に適宜の方法で固定される。防音部12の内側の壁面全域には、音を吸収する吸音材12aが貼り付けられる。
防振部材13は、振動部11の振動が天井面1aに伝わるのを防止するためのものである。防振部材13は、振動の伝達を抑制することが可能な(防振性を有する)素材により形成される。また本実施形態においては、防振部材13は、水分(湿気)の流通を抑制することも可能な(防湿性を有する)素材により形成される。防振部材13は、振動板11aの下面の外縁部(閉塞板11bの外側)に貼り付けられる。
スピーカ20は、振動部11を振動させることで音声を出力するものである。スピーカ20は筐体10の内部に配置される。スピーカ20は振動部11(振動板11a)の上面に取り付けられる。スピーカ20は、受信した音声情報に基づいて振動部11を振動させ、当該振動部11から音声を出力する(音を発生させる)ことができる。
マイク30は、浴室1の内部の音声を検出するものである。マイク30は、筐体10の下面(振動部11の閉塞板11b)に設けられる。
カメラ40は、浴室1の内部の映像を取得するものである。カメラ40は、筐体10の下面(振動部11の閉塞板11b)に設けられる。
音響調整部50は、音源機器2から受信した音声情報に所定の処理(各種の信号処理)を施すものである。音響調整部50は、筐体10の内部に配置される。音響調整部50は、振動部11の上面に載置される。音響調整部50は、配線を介してスピーカ20、マイク30及びカメラ40にそれぞれ接続される。音響調整部50は、無線通信を介して音源機器2に接続される。
なお、音響調整部50の詳細な構成については後述する。
電源配線60は、音響装置3へと電力を供給するためのものである。電源配線60の一端は、音響調整部50に接続される。電源配線60は、筐体10の外部へと延びるように配置される。電源配線60の他端には接続端子61が設けられる。接続端子61を筐体10の外部の電源に接続することで、当該電源からの電力が電源配線60を介して音響調整部50に供給される。音響調整部50に供給された電力は、さらにスピーカ20、マイク30及びカメラ40へと供給される。
次に、図3を用いて、音響調整部50の詳細な構成について説明する。
音響調整部50は、主として通信部51、DSP部52、D/A変換部53、アンプ部54、A/D変換部55及び制御部56を具備する。
通信部51は、無線通信機能(たとえば、Bluetooth(登録商標)通信機能)を有する音源機器2からの音声情報を受信するものである。通信部51は、受信した音声情報をDSP部52へと伝達する。
DSP(Digital Signal Processing)部52は、通信部51から伝達される音声情報にデジタル処理を施す(音声情報を加工する)ものである。DSP部52は、音声情報にデジタル処理を施すことで、当該音声情報に基づく音声の音質の調整や、各種の音響効果の付与を行うことができる。DSP部52は、デジタル処理を施した音声情報をD/A変換部53へと伝達する。
D/A変換部53は、DSP部52から伝達される音声情報(デジタル信号)をアナログ信号に変換する(変換処理を施す)ものである。D/A変換部53は、アナログ信号に変換した音声情報をアンプ部54へと伝達する。
アンプ部54は、D/A変換部53から伝達される音声情報に増幅処理を施すものである。アンプ部54は、増幅処理を施した音声情報をスピーカ20へと伝達する。
A/D変換部55は、マイク30から伝達される浴室1の内部の音声に関する音声情報(アナログ信号)をデジタル信号に変換する(変換処理を施す)ものである。A/D変換部55は、デジタル信号に変換した音声情報を制御部56へと伝達する。
制御部56は、種々の情報に基づいて演算を行うと共に、DSP部52、D/A変換部53及びアンプ部54の動作を制御するものである。制御部56は、主としてCPU等の演算処理部、RAMやROM等の記憶部等により構成される。制御部56には、DSP部52等の動作を制御するための種々の情報やプログラム等が予め記憶される。
制御部56はA/D変換部55に接続され、浴室1の内部の音声に関する音声情報を受信することができる。
制御部56はカメラ40に接続され、浴室1の内部の映像に関する情報を受信することができる。
制御部56は、DSP部52、D/A変換部53及びアンプ部54にそれぞれ接続され、当該DSP部52、D/A変換部53及びアンプ部54が行う処理の内容を調整することができる。
次に、図1及び図2を用いて、浴室1に音響装置3を設置する方法について説明する。
音響装置3を浴室1に設置する場合、当該音響装置3(閉塞板11b)は、室外側(天井面1aの上方)から点検口1bに嵌め込まれる。この際、閉塞板11bによって点検口1bが閉塞される。このようにして、振動部11(閉塞板11b)の一部分(下面)は浴室1の内部に面するように配置される。当該振動部11(閉塞板11b)は、天井面1aの一部を形成することになる。
音響装置3は、閉塞板11bが点検口1bに嵌め込まれた状態で、天井面1aに載置される。この際、音響装置3(より詳細には、振動板11a)は防振部材13を介して天井面1aに載置される。
また、音響装置3の電源配線60の接続端子61は、適宜外部の電源に接続される。当該電源からの電力によって、音響装置3を作動させることができる。
このように、閉塞板11bが点検口1bに嵌め込まれるように音響装置3を天井面1aに載置し、電源配線60の接続端子61を外部の電源に接続するだけで、当該音響装置3を容易に設置することができる。
次に、図2及び図3を用いて、上述の如く構成された音響装置3の動作の概要について説明する。
音響装置3(より詳細には、通信部51)は、音源機器2と無線通信によって接続される。音源機器2から送信された音声情報は、音響調整部50において各種の処理(デジタル処理、変換処理、増幅処理等の信号処理)が施され、スピーカ20へと伝達される。スピーカ20は振動部11を振動させることで、音声情報に基づく音声を浴室1の内部へと出力することができる。
この際、音響装置3(より詳細には、振動板11a)と天井面1aとの間には、防振部材13が介在している。これによって、振動部11の振動が天井面1aへと伝わるのを防止することができ、ひいては天井面1aや天井裏(天井面1aの上方)の空間を介して他の部屋等に音声が漏れるのを防止することができる。また、防振部材13は防湿性も有しているため、浴室1の湿気が点検口1bを介して天井裏に漏れるのを防止することもできる。
また、振動部11は、防音部12によって上方から覆われている。このため、振動部11の上面から出力される音声が、天井裏の空間に伝達されるのを防止(防音)することができる。これによって、天井裏の空間を介して他の部屋等に音声が漏れるのを防止することができる。
また、音響装置3は、振動部11から浴室1へと出力された音声をマイク30で検出することで、当該浴室1の性状に合わせてデジタル処理の内容を調整することができる。
また、音響装置3は、カメラ40で撮影された浴室1の内部の人の行動に基づいて、出力する音声を調整することができる。
以下では、図4から図7までを用いて、音響装置3の各動作について、より詳細に説明する。
まず、図4を用いて、音響装置3による音場調整動作について説明する。ここで、音場調整動作とは、音響装置3からの音声が出力される空間(音場)、すなわち本実施形態における浴室1に合わせて、DSP部52によるデジタル処理の内容を決定するものである。
ステップS101において、制御部56は、インパルス応答を測定するための音声を振動部11から浴室1の内部に出力させる。
具体的には、制御部56は、インパルス応答を測定するためのインパルス応答測定用信号(TSP、M系列信号)を、D/A変換部53及びアンプ部54を介してスピーカ20へと伝達する。スピーカ20は、振動部11を振動させることで、当該信号(音声情報)に応じた音声を出力する。
ステップS102において、制御部56は、マイク30を用いて、浴室1の内部に出力された音声を検出する。
具体的には、制御部56は、マイク30によって検出された音声情報を、A/D変換部55を介して受信する。
ステップS103において、制御部56は、ステップS102において受信した音声情報を分析し、音場(浴室1)及びスピーカ20の性状を把握する。
ステップS104において、制御部56は、浴室1の内部に出力された音声が予め設定された所望の音(例えば、全周波数帯域でフラットにする(特定の周波数帯域を強調しない)等)になるように、DSP部52によるデジタル処理の内容(例えば、低音を弱く、かつ高音を強くする等)を調整する。
このようにして決定されたDSP部52によるデジタル処理の内容は、制御部56に記憶される。制御部56は、当該デジタル処理の内容に基づいて、DSP部52の動作を制御する。このように制御部56は、浴室1及びスピーカ20の性状に応じて、DSP部52によるデジタル処理の内容を自動的に調整することができる。
なお、図4には、インパルス応答測定用信号(TSP、M系列信号)を用いた音場調整動作を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、ピンクノイズを用いて音場調整動作を行うことも可能である。以下、図5を用いて、ピンクノイズを用いた音場調整動作について説明する。
ステップS201において、制御部56は、ピンクノイズを振動部11から浴室1の内部に出力させる。
具体的には、制御部56は、ピンクノイズの音声情報を、D/A変換部53及びアンプ部54を介してスピーカ20へと伝達する。スピーカ20は、振動部11を振動させることで、当該音声情報に応じた音声(ピンクノイズ)を出力する。
ステップS202において、制御部56は、マイク30を用いて、浴室1の内部に出力された音声を検出する。
具体的には、制御部56は、マイク30によって検出された音声情報を、A/D変換部55を介して受信する。
ステップS203において、制御部56は、ステップS202において受信した音声情報を分析し、音場(浴室1)及びスピーカ20の性状を把握する。
ステップS204において、制御部56は、ステップS202において全周波数帯域でフラットな音(すなわち、ピンクノイズ)が検出されるように、DSP部52によるデジタル処理の内容を決定する。
このようにして決定されたDSP部52によるデジタル処理の内容は、制御部56に記憶される。制御部56は、当該デジタル処理の内容に基づいて、DSP部52の動作を制御する。
次に、図6を用いて、音響装置3による再生動作について説明する。ここで再生動作とは、音源機器2が再生した音声(例えば、音楽)を浴室1の内部へと出力するものである。
なお、以下のステップS301及びステップS302の処理には、厳密には音響装置3による動作だけではなく音源機器2による動作も含まれるが、説明の便宜上図6のフローチャートに記載している。
ステップS301において、音源機器2の電源が入れられる等して、当該音源機器2と通信部51とが無線通信を介して接続される。
ステップS302において、音源機器2が操作され、当該音源機器2で音声(例えば、音楽)が再生される。
ステップS303において、通信部51は、音源機器2が再生している音声についての音声情報を受信する。また、DSP部52は、通信部51から伝達される音声情報にデジタル処理を施す。
ステップS304において、D/A変換部53は、DSP部52によってデジタル処理が施された音声情報をアナログ信号に変換する。また、アンプ部54は、D/A変換部53から伝達される音声情報に増幅処理を施し、当該音声情報をスピーカ20へと伝達する。
ステップS305において、スピーカ20は振動部11を振動させることで音声を出力する。これによって、音源機器2で再生された音声が、音響装置3から浴室1の内部へと出力され、浴室1の内部の人は当該音声を聴くことができる。
次に、図7を用いて、音響装置3によるリモコン動作について説明する。ここでリモコン動作とは、浴室1の内部の人の行動に応じて当該音響装置3から出力される音声(本実施形態においては、音声の音量)を調整するものである。
なお、以下のステップS401の処理は、厳密には音響装置3による動作ではなく浴室1の内部の人の行動であるが、説明の便宜上図7のフローチャートに記載している。
ステップS401において、浴室1の内部の人は、目的(音響装置3から出力される音声の音量を1段階上げる等)に応じた行動を実施する。
人の行動(本実施形態においては、身体の動き)と音響装置3から出力される音声の調整項目との関係(例えば、手を1回振ると音量を1段階上げる、手を2回振ると音量を1段階下げる等)は予め定められており、音響装置3の制御部56にデータベースとして記憶されている。浴室1の内部の人は、制御部56に記憶されている前記データベースの中から、所望の音声の調整項目に対応する行動を実施する。
ステップS402において、制御部56は、カメラ40で撮影された浴室1の内部の人の映像を受信する。
すなわち、カメラ40は浴室1の内部の映像を撮影することで、当該浴室1の内部の人の行動(特に、身体の動き)を検出することができる。当該カメラ40によって撮影された映像は、制御部56へと送信される。
ステップS403において、制御部56は、カメラ40で撮影された浴室1の内部の人の行動を前記データベースと照合する。
ステップS404において、制御部56は、カメラ40で撮影された浴室1の内部の人の行動が前記データベースとして記憶されている行動と合致するか否かを判定する。
制御部56は、浴室1の内部の人の行動が前記データベースとして記憶されている行動と合致すると判定した場合、ステップS405に移行する。
制御部56は、浴室1の内部の人の行動が前記データベースとして記憶されている行動と合致しないと判定した場合、ステップS402に移行する。
ステップS405において、制御部56は、ステップS404において合致した行動に対応する調整項目に従って、アンプ部54の増幅処理の内容を調整する。
例えば、ステップS404において合致した行動に対応する調整項目が、音響装置3から出力される音声の音量を1段階上げるというものである場合、制御部56は当該調整項目に従うようにアンプ部54へと制御信号を送信する。すなわち、制御部56は、アンプ部54の増幅処理の内容を変更し、音響装置3から出力される音声の音量を1段階上げる。
ステップS406において、アンプ部54は、ステップS405における制御部56からの制御信号に従って増幅処理を行う。
例えば、アンプ部54は、ステップS405において制御部56から音量を1段階上げる旨の制御信号を受信した場合、当該内容に従って音声信号に増幅処理を施す。これによって、スピーカ20によって出力される音声の音量を1段階上げることができる。
このように、制御部56は、浴室1の内部の人の行動が前記データベースとして記憶されている行動と合致するか否かを常時判定し、合致した場合には当該行動に対応する調整項目に従ってアンプ部54の増幅処理の内容を調整する。これによって、浴室1の内部の人はリモコン機器(リモートコントローラ)を用いることなく、音響装置3から出力される音声の調整を行うことができる。
以上の如く、本実施形態に係る音響装置3は、
浴室1(部屋)の天井面1a(壁面)に設置され、音源機器2から受信した音声情報に基づいて浴室1の内部に向けて音声を出力する音響装置3であって、
下面(一部分)が浴室1の内部に面するように配置される振動部11を備える筐体10(本体部)と、
筐体10に設けられ、音源機器2から受信した音声情報に所定の処理を施す音響調整部50と、
筐体10に設けられると共に音響調整部50に接続され、音響調整部50によって所定の処理が施された音声情報に基づいて振動部11を振動させることで音声を出力するスピーカ20(音声出力部)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、設置の際に、スピーカ20と音響調整部50との配線の接続作業を省略することができる。
すなわち、スピーカ20と音響調整部50は予め接続された状態で筐体10に設けられているため、当該筐体10を任意の場所に設置する(厳密には、これに加えて電源配線60の接続端子61を電源に接続する)だけで、音響装置3の設置作業を完了することができる。
また、音響装置3は、
浴室1の内部の人の行動を検出するカメラ40(行動検出部)をさらに具備し、
音響調整部50は、
カメラ40によって検出された前記人の行動に応じてアンプ部54による増幅処理(所定の処理)の内容を調整するものである。
このように構成することにより、浴室1の内部の人は、他の機器を用いることなく音響調整部50による所定の処理の内容を調整することができる。
また、カメラ40は、
浴室1の内部の人の身体の動きを検出することで、当該人の行動を検出するものである。
このように構成することにより、浴室1の内部の人は、身体を動かすことで音響調整部50による所定の処理の内容を調整することができる。
また、音響装置3は、
浴室1の内部の音声を検出するマイク30(音声検出部)をさらに具備し、
音響調整部50は、
マイク30によって検出された浴室1の内部の音声に応じて前記所定の処理の内容を調整するものである。
このように構成することにより、音響装置3が設置される部屋に応じて、音声情報に所定の処理を施すことができる。
すなわち、音響装置3が設置される部屋に応じて所定の処理の内容を調整する作業を自動的に行うことができ、当該音響装置3の設置作業を簡略化することができる。
なお、浴室1は、本発明に係る部屋の実施の一形態である。
また、天井面1aは、本発明に係る壁面の実施の一形態である。
また、筐体10は、本発明に係る本体部の実施の一形態である。
また、スピーカ20は、本発明に係る音声出力部の実施の一形態である。
また、マイク30は、本発明に係る音声検出部の実施の一形態である。
また、カメラ40は、本発明に係る行動検出部の実施の一形態である。
また、DSP部52によるデジタル処理、D/A変換部53による変換処理及びアンプ部54による増幅処理は、本発明に係る所定の処理の実施の一形態である。
なお、本実施形態においては、音響装置3は浴室1に設置されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、音響装置3は浴室1に限らず、その他所望の部屋に設置することができる。
また、音源機器2は限定するものではなく、音声情報を発信することができる機器であれば、例えばCDプレイヤー等の音楽再生機器、パソコン、テレビ、ラジオ等であっても良い。
また、本実施形態においては、音響装置3は部屋(浴室1)の天井面1aに設置されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、部屋の壁面であれば、天井面1aに限らずその他の面(例えば、側壁面)に設置することができる。
また、本実施形態においては、本体部の実施の一形態として筐体10を例示したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、本体部は振動部11を備えるものであれば良く、その構成を限定するものではない。例えば、天井裏の空間に向かって出力される音声を防音する必要が無い場合には、本体部は防音部12を備えないもの(主に振動部11のみで構成されるもの)であっても良い。
また、本実施形態においては、筐体10は略直方体状であるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、筐体10の形状はその他の形状(例えば、半球状等)であっても良い。
また、本実施形態においては、振動部11は筐体10の底面部分全体を形成するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、筐体10の底面の一部分のみ(例えば、筐体10の底面の中央部分のみ)を振動部11とすることも可能である。
また、本実施形態においては、カメラ40を用いて検出される人の行動として、身体の動きを例示したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、人の行動には、身体の動きだけでなく、表情を変化させることや言葉を発すること等も含まれる。
また、本実施形態においては、人の行動を検出する行動検出部の実施の一形態としてカメラ40を例示したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、行動検出部は、部屋の内部の人の行動を認識することができるものであれば良い。
例えば、本実施形態に係るマイク30を行動検出部として用いることも可能である。この場合、制御部56には予め人が発する言葉と音響装置3の調整項目との関係がデータベースとして記憶される。制御部56は、部屋の内部の人が発する言葉に対応する調整項目に従って、アンプ部54の増幅処理の内容を調整する。
また、本実施形態においては、カメラ40を用いて人の身体の動きを検出するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、本発明に係る行動検出部は部屋の内部の人の身体の動きを認識することができるものであれば良く、例えば各種のセンサを用いることも可能である。
また、本実施形態においては、制御部56は、部屋の内部の人の行動に応じてアンプ部54の増幅処理の内容(音量)を調整するものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、制御部56は、人の行動に応じてDSP部52のデジタル処理の内容を調整する構成とすることも可能である。また、制御部56は、音源機器2との無線通信を利用して、当該音源機器2を操作する構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、音響調整部50は筐体10の内部に配置されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、音響調整部50自体は音を発することがなく、防音部12によって防音する必要がないため、筐体10の外部に配置(例えば、筐体10の上面に固定)されていても良い。
また、本実施形態においては、制御部56は浴室1の内部の人の行動がデータベースとして記憶されている行動と合致するか否かを常時判定するものとしたが(図7のステップS404参照)、本発明はこれに限るものではない。例えば、制御部56は、浴室1の内部の人が特定の行動(例えば、両手を振る、所定の言葉を発する等)を実施した場合にのみ、ステップS404の処理(人の行動がデータベースに記憶されている行動と合致するか否かの判定)を行う構成とすることも可能である。これによって、制御部56が無駄な処理を行うのを防止することができる。
また、本実施形態においては、音響装置3は、無線通信によって音源機器2と接続されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、音響装置3は配線によって音源機器2と接続される構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、外部の電源からの電力が、電源配線60を介して音響装置3へと供給されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、音響装置3の内部(例えば、音響調整部50の内部)に充電可能な電池を設ける構成とすることも可能である。これによって、音響装置3を部屋に設置する際に、電源配線60の接続端子61を外部の電源に接続する作業を行う必要が無くなる。なおこの場合、図8に示すように、筐体10の側面に前記電池を充電するための充電用端子70を設けることが望ましい。これによって、前記電池に蓄えられた電力が無くなった場合には、当該充電用端子70から前記電池へと電力を供給することで、当該電池を充電することができる。
1 浴室(部屋)
2 音源機器
3 音響装置
10 筐体(本体部)
11 振動部
12 防音部
20 スピーカ(音声出力部)
30 マイク(音声検出部)
40 カメラ(行動検出部)
50 音響調整部

Claims (4)

  1. 部屋の壁面に設置され、音源機器から受信した音声情報に基づいて前記部屋の内部に向けて音声を出力する音響装置であって、
    一部分が前記部屋の内部に面するように配置される振動部を備える本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記音源機器から受信した音声情報に所定の処理を施す音響調整部と、
    前記本体部に設けられると共に前記音響調整部に接続され、前記音響調整部によって所定の処理が施された音声情報に基づいて前記振動部を振動させることで音声を出力する音声出力部と、
    を具備する音響装置。
  2. 前記部屋の内部の人の行動を検出する行動検出部をさらに具備し、
    前記音響調整部は、
    前記行動検出部によって検出された前記人の行動に応じて前記所定の処理の内容を調整する、
    請求項1に記載の音響装置。
  3. 前記行動検出部は、
    前記部屋の内部の人の身体の動きを検出することで、当該人の行動を検出する、
    請求項2に記載の音響装置。
  4. 前記部屋の内部の音声を検出する音声検出部をさらに具備し、
    前記音響調整部は、
    前記音声検出部によって検出された前記部屋の内部の音声に応じて前記所定の処理の内容を調整する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の音響装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106101924A (zh) * 2016-06-21 2016-11-09 杭州鸿雁电器有限公司 一种音频传输装置,可防水音频传输装置

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