JP2015219632A - 表示装置、プログラム、移動体 - Google Patents

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博美 吉川
Hiromi Yoshikawa
博美 吉川
賢一郎 齊所
Kenichiro Saisho
賢一郎 齊所
横田 聡一郎
Soichiro Yokota
聡一郎 横田
史子 酒匂
Fumiko Sako
史子 酒匂
智子 石垣
Tomoko Ishigaki
智子 石垣
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Abstract

【課題】危険運転を根本から防止することが可能な表示装置等を提供すること。【解決手段】本表示装置は、運転者の心拍を計測する心拍計測部と、前記運転者の状態に関する情報を解析する情報解析部と、前記情報解析部で解析した情報に基づいて、前記運転者の危険運転度を判断する危険運転度判断部と、前記運転者の危険運転度に応じて、前記心拍計測部で取得した心拍を加工した画像を生成する画像生成部と、前記画像を前記運転者の視界に重畳して表示する画像表示部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置、前記表示装置のプログラム、及び前記表示装置を搭載した移動体
に関する。
車両安全技術の一つとして、運転者の状態を認識することで事故を防止するシステムの開発が進められている。この技術では、運転者の状態を心拍や瞬目等の生体情報や運転操作状態から認識し、運転者に自己の状態や運転の危険度を表示や音で知らせることで、危険な運転を防止する。生体情報から危険運転を認識する例として、心拍低下から運転者の疲労度を測る手法が挙げられる。一方で運転者が緊張状態の時は心拍が上昇するため、緊張から生じる運転ミスを防止するためにも、心拍上昇の情報も危険運転防止の指標になると考えられる。
他にも、車両安全技術としては、ヘッドアップディスプレイ(以降、HuDと称する場合がある)の技術開発が進められている。HuDの価値としては、運転時における視線移動の低減により安全運転を提供することにある。HuDに表示するものとして、運転速度等の他に、上記のような運転者自身に対する警告等が提案されている。
しかしながら、従来の運転者への警告表示は、運転者自身の危険度を知らせる段階までに留まり、運転者が危険な状態であっても運転し続けてしまうおそれを排除できず、危険運転を根本からは防止できないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、危険運転を根本から防止することが可能な表示装置等を提供することを課題とする。
本表示装置は、運転者の心拍を計測する心拍計測部と、前記運転者の状態に関する情報を解析する情報解析部と、前記情報解析部で解析した情報に基づいて、前記運転者の危険運転度を判断する危険運転度判断部と、前記運転者の危険運転度に応じて、前記心拍計測部で取得した心拍を加工した画像を生成する画像生成部と、前記画像を前記運転者の視界に重畳して表示する画像表示部と、を有することを要件とする。
開示の技術によれば、危険運転を根本から防止することが可能な表示装置等を提供できる。
本実施の形態に係る表示装置を例示する図である。 本実施の形態に係る画像表示部を例示する図である。 本実施の形態に係る表示装置の動作を説明するための図(その1)である。 本実施の形態に係る表示装置の動作を説明するための図(その2)である。 本実施の形態に係る表示装置による画像表示例を示す図である。 画像処理部による画像生成方法を示すフローチャートの例(その1)である。 画像生成部が生成した表示波形を例示する図である。 画像処理部による画像生成方法を示すフローチャートの例(その2)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態に係る表示装置を例示する図である。図1を参照するに、表示装置1は、自車両120に搭載されており、大略すると、心拍計測部10と、運転者撮像部20と、画像処理部40と、画像表示部50とを有する。なお、図1では、表示装置1が自動車(自車両120)に搭載された様子が示されているが、表示装置1は自動車には限らず、電車や航空機等を含む移動体に搭載することができる。
心拍計測部10は、自車両120の運転者130の心拍をリアルタイムに計測する機能を有する。心拍計測部10による運転者130の心拍の計測値(心拍情報)は、常時、画像処理部40に送られており、運転者の状態判断に用いられる。
心拍計測部10は、運転者130の心拍をリアルタイムに計測できれば構成は問わないが、例えば、圧力センサーや圧電センサーを備え、心拍に同期した血管の脈動を計測するものとすることができる。又、心拍計測部10は、光源や光検出器を備え、心拍に同期して脈動する血管に赤外線等の光を照射し、反射光又は透過光の周期的な変動を計測するものとしてもよい。或いは、心拍計測部10は、マイクロホンを備え、心臓が収縮と弛緩を繰り返す際に生じる音を計測するものとしてもよい。
なお、図1では、心拍計測部10が運転者130の手腕部に取り付けられているが、心拍が取得できれば取り付ける場所は問わない。心拍計測部10は、例えば、運転者130の指や耳たぶ、胸部等に取り付けてもよい。又、心拍計測部10は、運転者130の着衣に内蔵されてもよい。又、心拍計測部10は、自車両120の運転者130と接する部分(例えば、ハンドルや座席上)に備え付けてもよい。
運転者撮像部20は、自車両120の運転者130の状態をより精密に判断するために、運転者130を撮像する機能を有する。運転者撮像部20としては、例えば、単眼カメラや複眼カメラ等を用いることができる。運転者撮像部20は、運転者130の瞬目動作を検出するために、運転者130の両眼近傍を画角に捉える形態で配置されている。運転者撮像部20は、自車両120のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置してよく、例えば、自車両120内の天井部に配置することができる。運転者撮像部20を自車両120内のダッシュボード上等に配置してもよい。
画像処理部40は、心拍計測部10及び運転者撮像部20より入手した情報を統合して画像を生成し、画像表示部50に出力する機能を有する。画像処理部40は、自車両120内の任意の位置に配置することができる。画像処理部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、メインメモリ等を含む構成(コンピュータ)とすることができる。
この場合、画像処理部40の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現できる。但し、画像処理部40の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、画像処理部40は、物理的に複数の装置等により構成されてもよい。又、画像処理部40の一部又は全部は、運転者撮像部20に内蔵されてもよい。すなわち、運転者撮像部20と同一筐体内にCPU等を設けて画像処理を行う構成にしてもよい。
画像表示部50は、自車両120内で画像処理部40が生成した画像を、運転者130の視界に虚像として重畳して表示する機能を有する、所謂ヘッドアップディスプレイである。画像表示部50は、自車両120のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置してよく、例えば、自車両120内のダッシュボード上に配置することができる。画像表示部50を自車両120内の天井部等に配置してもよい。或いは、画像表示部50をダッシュボード内に埋め込んでもよい。
より詳しくは、画像表示部50は、内部で生成した中間像をミラーやレンズ等で拡大虚像表示し、運転者130の視点から所定の距離感を持って画像を表示することができるモジュールである。画像表示部50の実現形態としてはパネル投射型やレーザ走査型等があるが、本実施の形態では何れの形態を用いてもよい。但し、レーザ走査型は、虚像の広角化が可能であること、外光に対してロバストな高輝度画像を表示できることから、本実施の形態において用いると好適である。以下、レーザ走査型の画像表示部50を例にして説明する。
図2は、本実施の形態に係る画像表示部を例示する図である。図2を参照するに、画像表示部50は、大略すると、光源部51と、光偏向器52と、第1ミラー53と、被走査面54と、第2ミラー55とを有する。なお、図2において、135は運転者の眼球(以降、眼球135とする)を、110は虚像(以降、虚像110とする)を示している。
光源部51は、例えば、RGBに対応した3つのレーザ光源、カップリングレンズ、アパーチャ、合成素子、レンズ等を備えており、3つのレーザ光源から出射されたレーザ光を合成して光偏向器52の反射面に向かって導く。光偏向器52の反射面に導かれたレーザ光は、光偏向器52により2次元的に偏向される。
光偏向器52としては、例えば、直交する2軸に対して揺動する1つの微小なミラーや、1軸に揺動又は回動する2つの微小なミラー等を用いることができる。光偏向器52は、例えば、半導体プロセス等で作製されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)とすることができる。光偏向器52は、例えば、圧電素子の変形力を駆動力とするアクチュエータにより駆動することができる。
光偏向器52により2次元的に偏向された光束は、第1ミラー53に入射し、第1ミラー53により折り返されて被走査面54に2次元像を描画する。第1ミラー53としては、例えば、凹面ミラーを用いることができる。第1ミラー53の反射面は、例えば、アナモフィックとすることができる。つまり、第1ミラー53の反射面は、所定方向の曲率と、それに直交する方向の曲率とが異なる反射面とすることができる。第1ミラー53の反射面をアナモフィックとすることにより、反射面の曲面形状を調整可能となり、収差補正性能を向上できる。
被走査面54は、第1ミラー53で反射された光束が入射して2次元像が形成される透過性を有する面である。被走査面54は、合成されたレーザ光を所望の発散角で発散させる機能を有しており、例えば、マイクロレンズアレイ構造とすると好適である。被走査面54から射出された光束は、第2ミラー55及び半透過鏡59により拡大表示される。第2ミラー55としては、例えば、凹面ミラーを用いることができる。画像表示部50は、レンズやプリズム等の透過型光学素子を具備してもよい。
半透過鏡59は、可視域の透過率が10〜70%程度である鏡であり、第2ミラー55により折り返された光束が入射する側に、例えば、誘電体多層膜或いはワイヤーグリッド等が形成された反射面を有する。半透過鏡59の反射面は、レーザが出射する光束の波長帯を選択的に反射するものとすることができる。すなわち、RGBに対応した3つのレーザからの出射光を包含する反射ピークや反射バンドを有するものや、特定の偏向方向に対して反射率を強めるように形成されたものとすることができる。
半透過鏡59は、例えば、自車両120のフロントガラス125(図1参照)と一体化することができる。画像表示部50を自車両120において運転者130の前方に配置することにより、半透過鏡59の反射面で反射された光束は、運転席にいる運転者130の眼球135へ入射する。そして、被走査面54の2次元像が、半透過鏡59の反射面よりも前方の所定の位置に拡大された虚像110として運転者130に視認される。つまり、画像表示部50により、所謂ヘッドアップディスプレイを実現できる。
次に、図3を参照しながら、画像処理部40が心拍計測部10及び運転者撮像部20より入手した情報を処理するアルゴリズムの例について説明する。心拍計測部10によって計測された運転者130の心拍の計測値(心拍情報)は、常時、画像処理部40の心拍周期解析部41に送られる。
心拍周期解析部41は、運転者130の状態に関する情報を解析する情報解析部としての機能を有する。具体的には、心拍周期解析部41は、心拍計測部10が計測した心拍情報に基づいて、運転者130の心拍の周期を算出することができる。心拍周期解析部41が算出した心拍波形の周期は、危険運転度判断部43に送られる。なお、心拍周期解析部41は、運転者130の心拍の周期に代えて、所定時間内の運転者130の心拍数を算出してもよい。
運転者撮像部20が得た光学情報は、画像処理部40の瞬目動作解析部42に送られる。瞬目動作解析部42は、運転者130の状態に関する情報を解析する情報解析部としての機能を有する。具体的には、瞬目動作解析部42は、運転者撮像部20が撮像した光学情報に基づいて、例えば、運転者130の顔を認識して目の領域の部分の画像を抽出する。そして、抽出した画像の経時的変化から瞼の開閉を検出することで、運転者130の瞬目時間(例えば、瞬き1回当たりの目を閉じていると認識される時間)を算出することができる。瞬目動作解析部42が算出した瞬目時間は、危険運転度判断部43に送られる。
危険運転度判断部43は、心拍周期解析部41及び瞬目動作解析部42で解析した情報に基づいて運転者130の状態(疲労度や興奮度等)の判断を行に、更に、運転者130の状態(疲労度や興奮度等)に基づいて運転者130の危険運転度を判断する。
危険運転度判断部43により判断された運転者130の危険運転度は、画像生成部44に送られる。画像生成部44は、危険運転度判断部43から得た運転者130の危険運転度に応じて画像を生成し、画像表示部50に送信する。
ここで、危険運転度判断部43による運転者130の危険運転度の判断について、より詳しく説明する。危険運転度判断部43は、例えば、運転者130の状態を平常時、興奮時、及び疲労時の3つに分類し、心拍情報や瞬目情報に基づいて、現在の状態が3つに分類した何れの状態に属するかを判断することができる。
具体例を挙げると、運転者130の状態を心拍情報に基づいて判断する場合は、例えば、現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期よりも短いときは、「興奮時」であり運転者130の危険運転度が高いと判断することができる。この場合には、スピードを出しすぎる等の危険運転がなされるおそれがある。又、現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期よりも長いときは、「疲労時」であり運転者130の危険運転度が高いと判断することができる。この場合には、居眠りする等の危険運転がなされるおそれがある。何れの場合にも、現在の心拍の周期と平常時の心拍の周期との差が大きいほど、危険運転度が高いと考えられる。
なお、運転開始時の心拍の周期を平常時の心拍の周期としてもよいし、過去の履歴等から推測した値を平常時の心拍の周期としてもよい。平常時の心拍の周期を、データとしてメモリ等に予め記憶しておいてもよい。
又、運転者130の状態を瞬目情報に基づいて判断する場合は、例えば、現在の瞬目時間が平常時の瞬目時間より長いときは、「疲労時」であり運転者130の危険運転度が高いと判断することができる。この場合には、居眠りする等の危険運転がなされるおそれがある。現在の瞬目時間と平常時の瞬目時間との差が大きいほど、危険運転度が高いと考えられる。なお、運転開始時の瞬き1回当たりの時間を平常時の瞬目時間としてもよいし、過去の履歴等から推測した値を平常時の瞬目時間としてもよい。平常時の瞬目時間を、データとしてメモリ等に予め記憶しておいてもよい。
図4は、危険運転度判断部が運転者の状態を心拍情報に基づいて判断する例を説明する図である。図4に示す心拍波形100において、周期Tは平常時の周期である。平常時の心拍波形の周期Tは基準の周期となり、現在の心拍波形の周期Tが基準の周期Tと常時比較される。現在の周期Tと基準の周期Tとを常時比較し、例えば、予め設定した所定の期間内において定常的にT<Tとなったときに、現在は「疲労時」であり運転者130の危険運転度が高いと判断することができる。
図5は、本実施の形態に係る表示装置による画像表示例を示す図である。図5において、領域200は、画像表示部50の表示領域を示している。画像表示部50により、領域200に、運転者130の心拍に基づいて生成された画像が表示されている。図5の例では、領域200に、運転者130の心拍に基づいて生成された表示波形201が流れる様子、及び記号202(例えば、ハートマーク)が心拍の周期に合わせて拡大・縮小する様子が描かれている。もちろん、表示波形201と記号202の何れか一方のみを表示してもよいし、心拍の周期の変化がイメージできる他の表示としてもよい。
図6は、画像処理部による画像生成方法を示すフローチャートであり、心拍周期解析部41から入手した情報に基づいて、危険運転度判断部43が運転者130の危険運転度を判断する例を示している。
まず、ステップS11において、心拍周期解析部41は、心拍計測部10が計測した心拍に基づいて、運転者130の心拍の周期を算出する(情報解析ステップ)。そして、危険運転度判断部43は、心拍周期解析部41から入手した運転者130の心拍の周期に基づいて、運転者130の平常時の心拍の周期と現在の心拍の周期との比較を行う。更に、危険運転度判断部43は、比較結果に基づいて、運転者130の危険運転度を判断する(危険運転度判断ステップ)。そして、運転者130の危険運転度に応じ、画像生成ステップであるステップS12a、S12b、及びS12cに条件分岐する。
ステップS11において現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期よりも長いと判断された場合(危険運転度が大きいと判断された場合)には、ステップS12aに移行する。ステップS12aにおいて、画像生成部44は、図7(a)に示すように、心拍計測部10で取得した現在の心拍波形204をやや速い(周期の短い)心拍波形に加工した表示波形205の画像を生成し、ステップS13に移行する。なお、心拍波形203は、平常時の心拍波形を示している。
又、ステップS11において現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期と同等であると判断された場合(危険運転度が小さいと判断された場合)には、ステップS12bに移行する。ステップS12bにおいて、画像生成部44は、図7(b)に示すように、心拍計測部10で取得した現在の心拍を加工せずに、現在の心拍波形と同一の表示波形205の画像を生成し、ステップS13に移行する。
又、ステップS11において現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期よりも短いと判断された場合(危険運転度が大きいと判断された場合)には、ステップS12cに移行する。ステップS12cにおいて、画像生成部44は、図7(c)に示すように、心拍計測部10で取得した現在の心拍波形204をやや遅い(周期の長い)心拍波形に加工した表示波形205の画像を生成し、ステップS13に移行する。
ステップS13において、画像表示部50は、表示波形205の画像をフロントガラス125(図1参照)の表示領域に表示する。すなわち、平常時より現在の心拍が遅いときは、現在の心拍周期が平常時の心拍周期に近づくように、心拍計測部10で取得した現在の心拍周期をやや短くした波形に加工した表示波形205の画像を表示する。又、平常時と現在の心拍が同等のときは、加工をせずに心拍計測部10で取得したままの心拍波形を表示波形205の画像として表示する。又、平常時より現在の心拍が速いときは、現在の心拍周期が平常時の心拍周期に近づくように、心拍計測部10で取得した現在の心拍周期をやや長くした波形に加工した表示波形205の画像を表示する。
なお、画像生成部44は、危険運転度の大小(現在の心拍の周期と平常時の心拍の周期との差の大小)に応じて、加工する心拍の波形の周期の大小を変えてもよい。例えば、平常時と現在の心拍周期の差が大きめのときはより多く加工し、差が小さめのときはより少なく加工することができる。又、表示波形205を表示する際に、表示波形205と共に所定の記号等(例えば、図5のハートマーク)を表示してもよい。
図8は、画像処理部による画像生成方法を示すフローチャートであり、瞬目動作解析部42から入手した情報に基づいて、危険運転度判断部43が運転者130の危険運転度を判断する例を示している。
まず、ステップS21において、瞬目動作解析部42は、運転者撮像部20が撮像した光学情報に基づいて、運転者130の運転者の瞬目時間を算出する(情報解析ステップ)。そして、危険運転度判断部43は、瞬目動作解析部42から入手した運転者130の瞬目時間に基づいて、運転者130の平常時の瞬目時間と現在の瞬目時間との比較を行い、比較結果に基づいて、運転者130の危険運転度を判断する(危険運転度判断ステップ)。そして、運転者130の危険運転度に応じ、画像生成ステップであるステップS22a及びS22bに条件分岐する。
ステップS21において現在の瞬目時間が平常時の瞬目時間よりも長いと判断された場合(危険運転度が大きいと判断された場合)には、ステップS22aに移行する。ステップS22aにおいて、画像生成部44は、図7(a)と同様に、心拍計測部10で取得した現在の心拍波形204をやや速い(周期の短い)心拍波形に加工した表示波形205の画像を生成し、ステップS23に移行する。
又、ステップS21において現在の瞬目時間が平常時の瞬目時間と同等であると判断された場合(危険運転度が小さいと判断された場合)には、ステップS22bに移行する。又、ステップS21において現在の瞬目時間が平常時の瞬目時間よりも短いと判断された場合(危険運転度が小さいと判断された場合)にも、ステップS22bに移行する。ステップS22bにおいて、画像生成部44は、図7(b)に示すように、心拍計測部10で取得した現在の心拍を加工せずに、現在の心拍波形と同一の表示波形205の画像を生成し、ステップS23に移行する。なお、ステップS23の処理は、ステップS13と同様であるため、説明を省略する。
なお、画像生成部44は、危険運転度の大小(現在の瞬目時間と平常時の瞬目時間との差の大小)に応じて、加工する心拍の波形の周期の大小を変えてもよい。例えば、平常時の瞬目時間と現在の瞬目時間の差が大きめのときはより多く加工し、差が小さめのときはより少なく加工することができる。
このように、本実施の形態に係る表示装置では、従来の表示装置のように運転者へ危険運転を警告するのみでなく、運転者の心拍を加工した画像(心拍波形等)を運転者の視界に表示して運転者自身が観察できるようにし、運転者の心拍に働きかける。これにより、直接的に運転者が危険運転することを防止することができる。
より詳しく説明すると、人間は、視認した心拍(心拍波形等)が自分のものであると判断した場合に、視認した心拍が実際の自分の心拍と異なっていると、実際の自分の心拍を視認した心拍に同調させる性質があることが知られている。すなわち、実際の心拍に加工を加えて(例えば、心拍波形の周期を変化させて)運転者の視界に表示すると、運転者は表示された心拍が自分の心拍だと思い込み、表示された心拍に同調して実際の心拍が変化する。
例えば、運転者の疲労度が高まり居眠り運転をしそうなとき、運転者の心拍は遅くなる。この場合、上記の知見に基づいて、運転者に実際の心拍よりも速めに加工した心拍波形等の画像を視認させると、視認した心拍波形等と同調して運転者の実際の心拍が速くなり、眠気を覚ますことができる。すなわち、運転者に視認させる画像を適切に加工して表示することで、運転者の緊張状態・緩和状態を操作することが可能となり、運転者の心拍を自然に安定させて危険運転を根本から防止することができる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施の形態(例えば、図6、図8等)では心拍情報と瞬目情報とを並列に扱っているが、これに限らず、一方から他方へ直列的に条件分岐するものであってもよいし、一方のみが用いられるものであってもよい。すなわち、表示装置1において、心拍周期解析部41及び瞬目動作解析部42の何れか一方のみを情報解析部としてもよい。言い換えれば、表示装置1は、心拍周期解析部41及び瞬目動作解析部42の両方を有していてもよく、心拍周期解析部41及び瞬目動作解析部42の何れか一方のみを有していてもよい。なお、瞬目動作解析部42を有していない場合には、運転者撮像部20も不要である。
表示装置1が心拍周期解析部41及び瞬目動作解析部42の両方を有している場合には、危険運転度判断部43は心拍周期解析部41及び瞬目動作解析部42の両方からの情報に基づいて危険運転度を判断することができる。例えば、危険運転度判断部43は、運転者130の平常時の心拍の周期と現在の心拍の周期との差が所定値以上であり、かつ、運転者130の平常時の瞬目時間と現在の瞬目時間との差が所定値以上である場合に、危険運転度が大きいと判断することができる。
又、図6において、平常時の心拍の周期±THの範囲を設定し、この範囲内であれば危険運転度が小さいと判断するようにしてもよい。この場合、現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期±THの範囲であれば心拍波形を加工せず、現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期±THの範囲を外れた場合に心拍波形を加工することができる。その際、複数の範囲を設定し、範囲に応じて心拍波形の加工の程度を変えるようにしてもよい。図8についても同様である。
又、上記実施の形態では、画像表示部50において、3つのレーザを用いる例を示したが、単一のレーザを用いて単色の画像を形成する構成としてもよい。この場合には、合成素子等は不要である。
1 表示装置
10 心拍計測部
20 運転者撮像部
40 画像処理部
41 心拍周期解析部
42 瞬目動作解析部
43 危険運転度判断部
44 画像生成部
50 画像表示部
51 光源部
52 光偏向器
53 第1ミラー
54 被走査面
55 第2ミラー
59 半透過鏡
110 虚像
120 自車両
125 フロントガラス
130 運転者
135 眼球
200 領域
201、205 表示波形
202 記号
203、204 心拍波形
特開2003−339681号公報

Claims (10)

  1. 運転者の心拍を計測する心拍計測部と、
    前記運転者の状態に関する情報を解析する情報解析部と、
    前記情報解析部で解析した情報に基づいて、前記運転者の危険運転度を判断する危険運転度判断部と、
    前記運転者の危険運転度に応じて、前記心拍計測部で取得した心拍を加工した画像を生成する画像生成部と、
    前記画像を前記運転者の視界に重畳して表示する画像表示部と、を有する表示装置。
  2. 前記情報解析部は、前記心拍計測部が計測した心拍に基づいて、前記運転者の心拍の周期を算出する心拍周期解析部を備え、
    前記危険運転度判断部は、前記心拍周期解析部から入手した前記運転者の心拍の周期に基づいて、前記運転者の平常時の心拍の周期と現在の心拍の周期との比較を行い、比較結果に基づいて、前記運転者の危険運転度を判断する請求項1記載の表示装置。
  3. 前記運転者を撮像する運転者撮像部を有し、
    前記情報解析部は、前記運転者撮像部が撮像した情報に基づいて、前記運転者の瞬目時間を算出する瞬目動作解析部を備え、
    前記危険運転度判断部は、前記瞬目動作解析部から入手した前記運転者の瞬目時間に基づいて、前記運転者の平常時の瞬目時間と現在の瞬目時間との比較を行い、比較結果に基づいて、前記運転者の危険運転度を判断する請求項1記載の表示装置。
  4. 前記運転者を撮像する運転者撮像部を有し、
    前記情報解析部は、前記心拍計測部が計測した心拍に基づいて前記運転者の心拍の周期を算出する心拍周期解析部、及び、前記運転者撮像部が撮像した情報に基づいて前記運転者の瞬目時間を算出する瞬目動作解析部を備え、
    前記危険運転度判断部は、前記心拍周期解析部から入手した前記運転者の心拍の周期に基づいて前記運転者の平常時の心拍の周期と現在の心拍の周期との比較を行い、かつ、前記瞬目動作解析部から入手した前記運転者の瞬目時間に基づいて前記運転者の平常時の瞬目時間と現在の瞬目時間との比較を行い、夫々の比較結果に基づいて、前記運転者の危険運転度を判断する請求項1記載の表示装置。
  5. 前記画像生成部は、現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期よりも長いとき、現在の心拍の周期よりも短い周期に加工した心拍の波形を生成する請求項1、2、又は4記載の表示装置。
  6. 前記画像生成部は、現在の心拍の周期が平常時の心拍の周期よりも短いとき、現在の心拍の周期よりも長い周期に加工した心拍の波形を生成する請求項1、2、又は4記載の表示装置。
  7. 前記画像生成部は、前記危険運転度の大小に応じて、加工する心拍の波形の周期の大小を変える請求項1乃至6の何れか一項記載の表示装置。
  8. 前記画像表示部は、レーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を偏向する光偏向器と、を備えている請求項1乃至7の何れか一項記載の表示装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項記載の表示装置を搭載した移動体。
  10. 運転者の心拍を計測する心拍計測部と、画像を前記運転者の視界に重畳して表示する画像表示部と、を有する表示装置のコンピュータに、
    前記運転者の状態に関する情報を解析する情報解析ステップと、
    前情報解析ステップで解析した情報に基づいて、前記運転者の危険運転度を判断する危険運転度判断ステップと、
    前記運転者の危険運転度に応じて、前記心拍計測部で取得した心拍を加工した画像を生成する画像生成ステップと、を実行させるためのプログラム。
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