JP2015218974A - 燃焼炉 - Google Patents

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黒木 博
Hiroshi Kuroki
博 黒木
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【課題】 ロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生の問題を解消して、長時間の使用に耐え得ることが可能な燃焼炉を提供する。【解決手段】 燃焼炉1は、燃焼ケース1aと、当該燃焼ケース1a内に配置されるロストル装置1bと、を備えている。そして、ロストル装置1bは、固定された状態で同心状に多段に配置されるリング状の複数のロストル板2a、2b、2cと、複数のロストル板2a、2b、2cのそれぞれの上面に配置される、回転移動可能な複数の目詰まり防止プレート3a、3b、3cと、を備えている。また、複数の目詰まり防止プレート3a、3b、3cには、それぞれ、約90?の角度間隔で4つの掻き取り部材6bが形成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、木質ペレット等のバイオマス固形燃料を使用する燃焼炉に関し、特に、当該燃焼炉の燃焼ケース内に配置されるロストル装置の構造に関する。
近年、栽培用ハウスなどの暖房用の温風器等に付設される燃焼炉においては、建築物の木廃材や森林の保全作業において生じる間伐材を加工した木質ペレット等のバイオマス固形燃料を使用するものが注目されている。
バイオマス固形燃料は、灯油や重油に比べて安価ではあるが、燃焼のコントロールに多大の問題点を抱えている。その中でも、燃焼灰がロストル装置の上面に停滞することによる当該ロストル装置の目詰まりやその延長上で発生するクリンカー(ガラス化)が、問題となっている。
そこで、従来、かかるロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生の問題を解消するために、ロストル装置上に攪拌部材を設け、当該攪拌部材によって燃焼灰を攪拌するようにした燃焼炉が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3136962号公報
しかし、特許文献1に開示された燃焼炉では、攪拌部材がロストル装置上の燃焼灰を攪拌するだけの機能しか有していないため、燃焼灰をロストル装置の上面から完全に落下させることはできない。そのため、燃焼灰の一部がロストル装置の上面に停滞し、それがロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生を引き起こしてしまう虞がある。そして、ロストル装置が目詰まりを起こすと、燃焼用空気の通り道が閉ざされ、バイオマス固形燃料の燃焼が不完全燃焼となって、燃焼灰がロストル装置の上面に停滞しやすくなり、ロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生の問題が助長されてしまう。このように、特許文献1に開示された燃焼炉は、ロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生の問題を完全に解消するには至っておらず、長時間の運転が必要な、栽培用ハウスなどの暖房用の温風器等に付設される燃焼炉としては不向きである。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、ロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生の問題を解消して、長時間の使用に耐え得ることが可能な燃焼炉を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る燃焼炉の構成は、
(1)燃焼ケースと、前記燃焼ケース内に配置されるロストル装置と、を備えた燃焼炉であって、
前記ロストル装置は、固定された状態で同心状に多段に配置されるリング状の複数のロストル板と、前記複数のロストル板のそれぞれの上面に配置される、回転移動可能な複数の目詰まり防止プレートと、を備え、
前記複数の目詰まり防止プレートには、それぞれ、所定の角度間隔で複数の掻き取り部材が形成されていることを特徴とする。
本発明において、ロストル装置は、燃焼ケースと一体に設けられていてもよく、燃焼ケースに着脱可能に設けられていてもよい。
本発明の燃焼炉の上記(1)の構成によれば、上下に隣り合う2つのロストル板間に燃焼用空気の通り道を確保することができるので、燃焼ケース内に供給されたバイオマス固形燃料を効率良く完全に燃焼させることができる。そして、複数の目詰まり防止プレートを回転移動させることにより、バイオマス固形燃料が燃焼して生成された燃焼灰を、上下に隣り合う2つのロストル板の隙間から掻き落とすことができる(ロストル装置の目詰まりの解消)。その結果、上下に隣り合う2つのロストル板間に常に燃焼用空気の通り道が確保された状態を作り出すことができるので、燃焼ケース内に連続的に又は間欠的に供給されるバイオマス固形燃料を効率良く完全に燃焼させることができる。そして、以上の燃焼工程と燃焼灰の掻き落とし工程とが繰り返されることにより、燃焼灰がロストル板の上面に停滞することがなくなるので、クリンカーの発生の問題を解消することができる。従って、本発明の燃焼炉の上記(1)の構成によれば、長時間の使用に耐え得る燃焼炉を実現することができる。さらに、本発明の燃焼炉の上記(1)の構成によれば、上記のようにバイオマス固形燃料を効率良く燃焼させることができるので、燃焼炉の小型化を図ることもできる。
本発明の燃焼炉の上記(1)の構成においては、以下の(2)〜(5)のような構成にすることが好ましい。
(2)前記複数のロストル板には、それぞれ、複数の貫通孔(燃焼灰落下孔)が形成されている。
上記(2)の好ましい構成によれば、バイオマス固形燃料が燃焼して生成された燃焼灰を、当該貫通孔(燃焼灰落下孔)から落下させることもできる。そして、この場合、目詰まり防止プレートを回転移動させて、掻き取り部材を貫通孔(燃焼灰落下孔)の上面を通過させることにより、燃焼灰を、貫通孔(燃焼灰落下孔)から完全に落下させることができるので、ロストル装置の貫通孔(燃焼灰落下孔)の目詰まりの問題を解消することもできる。
(3)前記複数のロストル板は、上段にいくにしたがって径が小さくなっている。
上記(3)の好ましい構成によれば、燃焼ケース内に供給されるバイオマス固形燃料を複数のロストル板上にうまく堆積させることができる。
(4)上記(3)の構成において、上下に隣り合う2つの前記ロストル板は、上側の前記ロストル板の外径と下側の前記ロストル板の内径とが略同一となるように形成されている。
上記(4)の好ましい構成によれば、上下に隣り合う2つのロストル板間から燃焼前のバイオマス固形燃料が落下してしまうことを防止することができる。
(5)上記(4)の構成において、前記複数の目詰まり防止プレートは、それぞれ、前記掻き取り部材が形成される円板状のプレート本体を備えており、前記プレート本体の径は、最上段の前記ロストル板の内径と略同一となるように設定されている。
上記(5)の好ましい構成によれば、最上段のロストル板の内径部分から燃焼前のバイオマス固形燃料が落下してしまうことを防止することができる。
本発明によれば、ロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生の問題を解消して、長時間の使用に耐え得ることが可能な燃焼炉を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態における燃焼炉を備えたバイオマス温風器の構成を示す一部破断側面図である。 図2は、本発明の一実施の形態における燃焼炉を備えたバイオマス温風器の構成を示す横断面図である。 図3は、本発明の一実施の形態における燃焼炉の構成を示す一部破断斜視図である。 図4は、本発明の一実施の形態における燃焼炉の構成を示す縦断面図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[バイオマス温風器の全体構成]
まず、本発明の一実施の形態における燃焼炉を備えたバイオマス温風器の全体構成について、図1、図2を参照しながら説明する。このバイオマス温風器は、例えば、栽培用ハウスなどの温室の暖房用等として使用される。
図1は、本発明の一実施の形態における燃焼炉を備えたバイオマス温風器の構成を示す一部破断側面図、図2は、当該バイオマス温風器の構成を示す横断面図である。
図1、図2に示すように、バイオマス温風器100は、略円筒状の中空の炉室50と、炉室50内の下部に配置される燃焼炉1と、を備えている。ここで、燃焼炉1は、燃焼ケース1aと、当該燃焼ケース1a内に配置されるロストル装置1bと、を備えており、ロストル装置1b上で木質ペレット(バイオマス固形燃料)を燃焼させて、熱を発生させることができるようにされている。炉室50内には、燃焼炉1で発生した熱によって加熱される複数本の熱交換パイプ61が垂直状態で設けられており、外気を、当該熱交換パイプ61に送り込んで温めることができるようにされている。また、炉室50の下部には、熱交換パイプ61内で温められた外気(温風)を排出するための温風排出口62が設けられており、当該温風排出口62にはビニール製のダクト73が取り付けられている。バイオマス温風器100が栽培用ハウスなどの温室の暖房用等として使用される場合、バイオマス温風器100は温室内に設置され、燃焼ガス排出ダクト65のみが温室の外に配設される。
図1に示すように、炉室50の外側には、木質ペレット(径:約6〜8mm、長さ:約10〜20mm)を収容しておくためのペレットタンク67が取り付けられており、当該ペレットタンク67の下端部には、木質ペレットを燃焼炉1の燃焼ケース1a内に供給するためのペレット供給機68が設けられている。図1中、参照符号69はペレット供給機用電動機を示しており、当該ペレット供給機用電動機69を起動させることにより、ペレット供給機68を駆動させて、ペレットタンク67内の木質ペレットを連続的に又は間欠的に燃焼炉1の燃焼ケース1a内に供給することができるようにされている。燃焼ケース1a内で木質ペレットが燃焼して生成された燃焼灰は、燃焼ケース1aの下方に位置する燃焼灰受ケース70に溜められ、当該燃焼灰受ケース70に溜まった燃焼灰は、扉12を開いて、炉室50の外に掻き出すことができるようにされている。
[燃焼炉の構成]
次に、本発明の一実施の形態における燃焼炉の具体的構成について、図3、図4をも参照しながら説明する。
図3は、本発明の一実施の形態における燃焼炉の構成を示す一部破断斜視図、図4は、当該燃焼炉の構成を示す縦断面図である。
図1〜図4に示すように、燃焼炉1は、上部が円筒状に形成され、下部が中空の逆円錐台状に形成された燃焼ケース1aと、当該燃焼ケース1a内に配置されるロストル装置1bと、を備えている。
ロストル装置1bは、固定された状態で同心状に多段に配置されるリング状の複数のロストル板2a、2b、2cと、複数のロストル板2a、2b、2cのそれぞれの上面に配置される、回転移動可能な複数の目詰まり防止プレート3a、3b、3cと、を備えている。ここで、複数のロストル板2a、2b、2cには、それぞれ、径が約5〜6mmの複数の貫通孔(燃焼灰落下孔)8が形成されている。この貫通孔8の径は、使用する木質ペレットの大きさ(径:約6〜8mm、長さ:約10〜20mm)に応じて決定されたものである。また、貫通孔8は、上部が円筒状に形成され、下部が中空の円錐台状に形成されている(下部が下端面に向かって広がっている)。これにより、燃焼灰が当該貫通孔8を通って落下しやすくなっている。尚、貫通孔8の端面形状は、円形に限定されるものではなく、例えば、長円形、矩形等であってもよい。
ロストル板2a、2b、2cは、上段にいくにしたがって径が小さくなっている。このため、燃焼炉1の燃焼ケース1a内に供給される木質ペレットを複数のロストル板2a、2b、2c上にうまく堆積させることができる。
より具体的には、下段のロストル板2aの内径は、中段のロストル板2bの外径と略同一となるように設定されており、中段のロストル板2bの内径は、上段のロストル板2cの外径と略同一となるように設定されている。すなわち、上下に隣り合う2つのロストル板は、上側のロストル板の外径と下側のロストル板の内径とが略同一となるように形成されている。これにより、上下に隣り合う2つのロストル板間から燃焼前の木質ペレットが落下してしまうことを防止することができる。上段のロストル板2cには、外周縁から径方向外方に延びる固定用部材4a、4bが一体に形成されており、当該固定用部材4a、4bを燃焼ケース1aの内周面に固着することにより、上段のロストル板2cが燃焼ケース1aに固定されている。また、中段のロストル板2bと下段のロストル板2aは、それぞれ、連結桿5a、5bを介して上段のロストル板2cの固定用部材4a、4bに連結されている。すなわち、複数のロストル板2a、2b、2cは、燃焼ケース1a内に固定された状態で配置されている。
目詰まり防止プレート3a、3b、3cは、それぞれ、円板状のプレート本体6aを備えている。そして、各プレート本体6aには、外周縁から径方向外方に延びる掻き取り部材6bが約90°の角度間隔で4つ形成されている。また、各プレート本体6aは、その中心が垂直な回転軸7に固着されている。すなわち、目詰まり防止プレート3a、3b、3cは、回転軸7の回転に伴って当該回転軸7と一体に回転移動することができるようにされている。ここで、目詰まり防止プレート3a、3b、3cの各プレート本体6aの径は、上段のロストル板2cの内径と略同一となるように設定されている。これにより、上段のロストル板2cの内径部分から燃焼前の木質ペレットが落下してしまうことを防止することができる。尚、目詰まり防止プレート3a、3b、3cの各掻き取り部材6bは、それぞれ、対応するロストル板2a、2b、2cの少なくとも外周縁まで延びている。
以上のように、本実施の形態の燃焼炉1は、燃焼ケース1aと、当該燃焼ケース1a内に配置されるロストル装置1bと、を備えている。そして、ロストル装置1bは、固定された状態で同心状に多段に配置されるリング状の複数のロストル板2a、2b、2cと、複数のロストル板2a、2b、2cのそれぞれの上面に配置される、回転移動可能な複数の目詰まり防止プレート3a、3b、3cと、を備えている。また、複数の目詰まり防止プレート3a、3b、3cには、それぞれ、約90°の角度間隔で4つの掻き取り部材6bが形成されている。
本実施の形態の燃焼炉1の構成によれば、上下に隣り合う2つのロストル板2a、2b間(及び、2つのロストル板2b、2c間)に燃焼用空気の通り道を確保することができるので、燃焼ケース1a内に供給された木質ペレットを効率良く完全に燃焼させることができる。そして、複数の目詰まり防止プレート3a、3b、3cを回転移動させることにより、木質ペレットが燃焼して生成された燃焼灰を、上下に隣り合う2つのロストル板2a、2bの隙間(及び、2つのロストル板2b、2cの隙間)から掻き落とすことができる(ロストル装置1bの目詰まりの解消)。その結果、上下に隣り合う2つのロストル板2a、2b間(及び、2つのロストル板2b、2c間)に常に燃焼用空気の通り道が確保された状態を作り出すことができるので、燃焼ケース1a内に連続的に又は間欠的に供給される木質ペレットを効率良く完全に燃焼させることができる。そして、以上の燃焼工程と燃焼灰の掻き落とし工程とが繰り返されることにより、燃焼灰がロストル板2a、2b、2cの上面に停滞することがなくなるので、クリンカーの発生の問題を解消することができる。従って、本実施の形態の燃焼炉1の構成によれば、長時間の使用に耐え得る燃焼炉を実現することができる。さらに、本実施の形態の燃焼炉1の構成によれば、上記のように木質ペレットを効率良く燃焼させることができるので、燃焼炉の小型化を図ることもできる。
また、複数のロストル板2a、2b、2cには、それぞれ、複数の貫通孔(燃焼灰落下孔)8が形成されているので、木質ペレットが燃焼して生成された燃焼灰を、当該貫通孔(燃焼灰落下孔)8から落下させることもできる。そして、この場合、目詰まり防止プレート3a、3b、3cを回転移動させて、掻き取り部材6bを貫通孔(燃焼灰落下孔)8の上面を通過させることにより、燃焼灰を、貫通孔(燃焼灰落下孔)8から完全に落下させることができるので、ロストル装置1bの貫通孔(燃焼灰落下孔)8の目詰まりの問題を解消することもできる。
回転軸7の下端部には、水平な突出片74が固着されており、当該突出片74には、水平な連結バー9の一端部が回動可能に軸支されている。上向きに配置された駆動用電動機10の駆動軸10aには、水平部材75の一端部が固定されており、当該水平部材75の他端部の上面には、連結バー9の他端部が回転可能に軸支されている。そして、駆動用電動機10を起動させ、水平部材75を回転させることにより、連結バー9及び回転軸7を介して目詰まり防止プレート3a、3b、3cを約90°の角度で正逆方向に交互に回転駆動させることができるようにされている。上記のように、目詰まり防止プレート3a、3b、3cは、それぞれ、約90°の角度間隔で形成された4つの掻き取り部材6bを備えているので、このように目詰まり防止プレート3a、3b、3cを約90°の角度で正逆方向に交互に回転駆動させることにより、複数のロストル板2a、2b、2cの上面全体を、各掻き取り部材6bによってきれいにクリーニングすることができる。この場合、各ロストル板2a、2b、2cの上面の燃焼灰は、当該ロストル板2a、2b、2cの上面の隣り合う2つの掻き取り部材6b、6bによって周方向に往復移動させられながら、貫通孔(燃焼灰落下孔)8並びに2つのロストル板2a、2bの隙間(及び、2つのロストル板2b、2cの隙間)から完全に掻き落とされる。尚、駆動用電動機10の起動時間間隔(燃焼灰の掻き落とし時間間隔)は任意に設定可能であり、クリンカー状態になる前に燃焼灰を掻き落として、木質ペレットの燃焼に必要な空気を確保できるようにされている。本実施の形態の燃焼炉1においては、駆動用電動機10が約30分ごとに約5秒間だけ起動するように設定されている。
燃焼ケース1aの上部には着火ヒータ11が設けられており、当該着火ヒータ11によってロストル装置1b上の木質ペレットに着火することができるようにされている。尚、図1、図4中、参照符号72は二次燃焼空気入口を示しており、当該二次燃焼空気入口72を通して燃焼ケース1a内に空気を送り込むことにより、着火後の木質ペレットの燃焼を促進させることができるようにされている。
燃焼ケース1aは、炉室50の下端部に設けられた扉12の内側に固着されている。これにより、扉12を閉じて、燃焼炉1を炉室50内の下部に配置し、扉12を開いて、燃焼炉1のメンテナンス等を行なうことができるようにされている。駆動用電動機10は、扉12の外側に取り付けられている。バイオマス温風器100の運転時において、炉室50内の温度は700〜800℃まで上昇するが、このように駆動用電動機10を扉12の外側に取り付けておけば、当該駆動用電動機10を、バイオマス温風器100の運転時における高温状態から保護することができる。
[燃焼炉の動作方法]
次に、本実施の形態の燃焼炉の動作方法について説明する。
まず、炉室50の下端部に設けられた扉12を閉じて、燃焼炉1を炉室50内の下部に配置する。次いで、ペレット供給機用電動機69を起動させることにより、ペレット供給機68を駆動させて、ペレットタンク67内の木質ペレットを燃焼炉1の燃焼ケース1a内に供給する。木質ペレットの供給は、燃焼炉1内の燃焼の状況に応じて連続的に又は間欠的に行なわれる。次いで、着火ヒータ11を“ON”にして木質ペレットに着火する。すると、二次燃焼空気入口72を通して燃焼ケース1a内に空気が送り込まれることにより、木質ペレットが燃焼し始める。ここで、本実施の形態の燃焼炉1においては、燃焼ケース1a内の、上下に隣り合う2つのロストル板2a、2b間(及び、2つのロストル板2b、2c間)に燃焼用空気の通り道が確保されているので、燃焼ケース1a内に供給された木質ペレットを効率良く完全に燃焼させることができる。
次いで、燃焼炉1で発生した熱によって熱交換パイプ61が加熱され、当該熱交換パイプ61を通過する外気が温められる。温められた外気(温風)は、温風排出口62に取り付けられたダクト73を通して栽培用ハウスなどの温室内に排出され、これにより、温室内が暖められる。
駆動用電動機10は、約30分ごとに約5秒間だけ起動する。これにより、約30分ごとに複数の目詰まり防止プレート3a、3b、3cが約90°の角度で正逆方向に交互に回転駆動されて、複数のロストル板2a、2b、2cの上面全体がきれいにクリーニングされる。この場合、木質ペレットが燃焼して生成された各ロストル板2a、2b、2cの上面の燃焼灰は、当該ロストル板2a、2b、2cの上面の隣り合う2つの掻き取り部材6b、6bによって周方向に往復移動させられながら、貫通孔(燃焼灰落下孔)8並びに2つのロストル板2a、2bの隙間(及び、2つのロストル板2b、2cの隙間)から完全に掻き落とされる。そして、これにより、上下に隣り合う2つのロストル板2a、2b間(及び、2つのロストル板2b、2c間)に常に燃焼用空気の通り道が確保された状態となるので、燃焼ケース1a内に連続的に又は間欠的に供給される木質ペレットを効率良く完全に燃焼させることができる。
以上の燃焼工程と燃焼灰の掻き落とし工程とが繰り返される。これにより、燃焼灰がロストル板2a、2b、2cの上面に停滞することがなくなるので、ロストル装置1bの目詰まりやクリンカーの発生の問題が解消され、長時間の使用が可能となる。
燃焼ケース1a内で木質ペレットが燃焼して生成された燃焼灰は、燃焼ケース1aの下方に位置する燃焼灰受ケース70に溜められ、当該燃焼灰受ケース70に溜まった燃焼灰は、扉12を開いて炉室50の外に掻き出される。
尚、上記実施の形態においては、燃焼炉1が温風器に用いられる場合を例に挙げて説明したが、本発明の燃焼炉は必ずしもかかる用途に限定されるものではない。本発明の燃焼炉は、温風器以外に、例えば、温水器、乾燥機等に用いることもできる。
また、上記実施の形態においては、ロストル装置1bが燃焼ケース1aと一体に設けられている場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ロストル装置1bは、燃焼ケース1aに着脱可能に設けられていてもよい。
また、上記実施の形態においては、ロストル装置1bが、リング状の3つのロストル板2a、2b、2cと、3つのロストル板2a、2b、2cのそれぞれの上面に配置される3つの目詰まり防止プレート3a、3b、3cと、を備えている場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ロストル板及び目詰まり防止プレートの数は2つであっても4つ以上であってもよい。
また、上記実施の形態においては、目詰まり防止プレート3a、3b、3cに、それぞれ、約90°の角度間隔で4つの掻き取り部材6bが形成され、目詰まり防止プレート3a、3b、3cが、約90°の角度で正逆方向に交互に回転駆動される場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。複数の目詰まり防止プレートに、それぞれ、所定の角度間隔で複数の掻き取り部材が形成され、前記複数の目詰まり防止プレートが、前記所定の角度と略同じ角度で正逆方向に交互に回転駆動される構成であってもよい。この構成であっても、複数の目詰まり防止プレートを所定の角度で正逆方向に交互に回転駆動させることにより、複数のロストル板の上面全体を、各掻き取り部材によってきれいにクリーニングすることができる。また、必ずしも複数の目詰まり防止プレートを所定の角度で正逆方向に交互に回転駆動させる必要はない。複数の目詰まり防止プレートは、任意の角度で回転移動可能であればよい。
また、上記実施の形態においては、バイオマス固形燃料として木質ペレットを使用する場合を例に挙げて説明したが、バイオマス固形燃料としては、例えば、木質チップ等を使用することもできる。
本発明によれば、ロストル装置の目詰まりやクリンカーの発生の問題を解消して、長時間の使用に耐え得ることが可能な燃焼炉を提供することができる。従って、本発明の燃焼炉は、長時間の運転が必要な、栽培用ハウスなどの暖房用の温風器等に付設される燃焼炉として有用である。
1 燃焼炉
1a 燃焼ケース
1b ロストル装置
2a、2b、2c ロストル板
3a、3b、3c 目詰まり防止プレート
6b 掻き取り部材
8 貫通孔(燃焼灰落下孔)

Claims (5)

  1. 燃焼ケースと、前記燃焼ケース内に配置されるロストル装置と、を備えた燃焼炉であって、
    前記ロストル装置は、固定された状態で同心状に多段に配置されるリング状の複数のロストル板と、前記複数のロストル板のそれぞれの上面に配置される、回転移動可能な複数の目詰まり防止プレートと、を備え、
    前記複数の目詰まり防止プレートには、それぞれ、所定の角度間隔で複数の掻き取り部材が形成されていることを特徴とする燃焼炉。
  2. 前記複数のロストル板には、それぞれ、複数の貫通孔が形成されている、請求項1に記載の燃焼炉。
  3. 前記複数のロストル板は、上段にいくにしたがって径が小さくなっている、請求項1又は2記載の燃焼炉。
  4. 上下に隣り合う2つの前記ロストル板は、上側の前記ロストル板の外径と下側の前記ロストル板の内径とが略同一となるように形成されている、請求項3に記載の燃焼炉。
  5. 前記複数の目詰まり防止プレートは、それぞれ、前記掻き取り部材が形成される円板状のプレート本体を備えており、前記プレート本体の径は、最上段の前記ロストル板の内径と略同一となるように設定されている、請求項4に記載の燃焼炉。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106439929A (zh) * 2016-11-28 2017-02-22 攀枝花市旭鼎机械制造有限公司 一种可清除煤灰的燃煤装置
CN113063140A (zh) * 2021-04-28 2021-07-02 浙江工商职业技术学院 一种基于超导气化家用反烧锅炉

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