JP2015217664A - 印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物の形成そのものに大きな製造コストを要さず、真贋判定も容易に行うことが可能であり、且つ、印刷物中に特定のパターンが存在していることが容易に認知されない印刷物を提供する。
【解決手段】少なくとも、基材と、パターン状光沢調整層と、透過性金属光沢層とからなる印刷物であって、前記パターン状光沢調整層は、前記基材と、前記透過性金属光沢層との間に積層され、前記印刷物は、その前記透過性金属光沢層側の表面の平滑度が、その直下に前記パターン状光沢調整層が設置されているか否かに関わらず一定の範囲内にあることを特徴とする印刷物。
【選択図】図1

Description

本発明は、偽造防止効果を有する印刷物に関し、詳しくはパッケージ、商品ラベル等の印刷媒体類や紙幣、商品券や入場券、株券等の有価証券類などの分野において、観察角度によって観察者に確認されるパターンが変化する光学的効果を有する印刷物にかかわるものである。
近年、模倣品被害が世界的に拡大する傾向にあり、銀行券、商品券、金券、株券、債券などの有価証券類、或いは内容物を保護するパッケージやラベル類に対して有効な偽造防止策及び真贋判定策の開発の必要性が高まっている。
そこで、例えば、物品に、それが真正品であることを確認可能とするラベルを付することがある。そのような偽造防止ラベルとしては、例えば、蛍光インキ及びOVI(optically variable ink)などの機能性インキによって形成したラベルや、ホログラム又は回折格子を含んだラベル、磁気記録によって情報を書き込んだラベル、並びにIC(integrated circuit)タグを含んだラベルがある。
これら偽造防止ラベルの多くは、それ自体の偽造が困難である。但し、偽造防止ラベルの中には、これが貼り付けられた物品から比較的容易に剥がすことができるものがある。そのようなラベルは、使用済みの物品から剥がして偽造品に貼り付けるといった不正行為に使用される可能性がある。
その様な不正利用を防ぐための方策の一つとして、偽造防止効果として求められる光学的機能を、ラベルの貼り付けによって付与するのではなく、物品上に直接印刷、加工等の処理を施すことで付与する方法があげられる。
以上の様な偽造防止および真贋判定策としては、検証器を用いた判定(コバート機能)を行うものや、目視による判定(オバート機能)により真贋判定を行うものがある。
検証器を用いた判定技術としては、偽造防止機能を付したい担体に、万線等からなる潜像を埋め込み、埋め込まれた潜像に対して検証用フィルムを重ね合わせることで埋め込んだ画像の視認が可能となる技術が提案されている(例えば特許文献1)。
一方、目視による判定によって真贋判定を行う技術としては、例えば担体上にホログラムを形成することで、その微細構造に起因した特有の視覚効果を生み出し、その視覚効果の有無を以て真贋判定を行う偽造防止技術が提案されている(例えば特許文献2)。
上記に示すような偽造防止技術は、いずれも一定の偽造防止効果を発揮する有効な偽造防止策であるが、例えば検証器を用いた判定技術によって真贋判定を行う際は、別途検証用フィルムが必要で、且つ埋め込まれた画像のパターンに応じ、それぞれの検証用フィルムを準備しておく必要があるため、製造工程、判定方法共に煩雑となり真贋判定が容易ではない。また一方で、担体にホログラムを形成することで特別な視覚効果を発揮する偽造防止媒体は、その真贋判定に特別な検証器は必要とはしないものの、一般的にはホログラムの形成自体に高価で特殊な装置及び材料を必要とするため、付加的な製造工程が必要になり、製造に係るコストパフォーマンスが悪くなるといった問題があった。
そこで、偽造防止媒体の製造に大きなコストを要さず、真贋判定も容易に行うことが可能な印刷物として、例えば、特許文献3に記載の印刷物が提案されている。
特開2001−213042号公報 特開2013−164491号公報 特開平6−155975号公報
特許文献3に記載される印刷物は、ニスの様な材料からなる樹脂層と、光沢性を有する金属光沢層とを、紙などの基材上に所定のパターンで塗布したものであり、樹脂層により表面の粗さを制御し、肉眼では最上層の文字が視認できるが、コピーをした際に、樹脂層を設けた領域とそうでない領域の表面粗さに起因する反射率の差から、コピーをしたことがわかるように複写されるものである。この構成を用いれば、コピー牽制用紙以外にも、特定の視覚効果を発揮するため、安価で製造することが可能であり、またその真贋判定にも専用の検証器等を必要としないものとすることもできる。すなわち、図3に示すように、表面に鏡面反射領域と乱反射領域を設けることで表面の反射状態に差を設けてなる構成であるため、観察者40が光源50に対し正反射光を観察できる位置関係にある時に鏡面反射領域と乱反射領域がパターン状に認識することができる。
しかし、この方法では、金属光沢層を蒸着等により設けるため、金属光沢層の表面はニスの表面形状を追従してなり、前記ニスを塗布した部位と、そうでない部位とで、印刷物の最表面の粗さが大きく異なるため、印刷物をその外側から観察した場合に、パターンの存在が容易に認知されてしまうことがあった。また、印字受容層を設けない構成とした場合には、印刷物に触れたりすると、表面粗さの違いや段差により、パターンの存在が容易に認知されてしまうことがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷物の形成そのものに大きな製造コストを要さず、真贋判定も容易に行うことが可能であり、且つ、印刷物中に特定のパターンが存在していることが容易に認知されない印刷物を提供することを課題とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、少なくとも、基材と、パターン状光沢調整層と、パターン状光沢調整層を覆うように積層された透過性金属光沢層とを有する印刷物であって、前記透過性金属光沢層側の最表面の表面粗さが一様であることを特徴とする印刷物としたものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記パターン状光沢調整層が積層された領域における前記透過性金属光沢層側の最表面と、パターン状光沢調整層が積層されていない領域における前記透過性金属光沢層側の最表面と、の表面粗さRaの差が5μm以下であることを特徴する、請求項1に記載の印刷物としたものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記透過性金属光沢層側の最表面の表面粗さRaが0.5μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷物としたものである。
また、請求項4に記載の発明は、前記透過性金属光沢層が金属光沢インキにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の印刷物としたものである。
また、請求項5に記載の発明は、前記透過性金属光沢層の膜厚が、0.5μm以上1.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の印刷物としたものである。
また、請求項6に記載の発明は、前記パターン状光沢調整層が無色透明であることを特徴とする請求項1乃至5に記載の印刷物としたものである。
また、請求項7に記載の発明は、前記印刷物は、前記基材と前記透過性金属光沢層との間に画像層を有することを特徴とする請求項1乃至6に記載の印刷物としたものである。
本発明になる印刷物によれば、反射型の光学系によって正反射領方向から前記印刷物を確認する場合においては、その下に塗布したパターン状光沢調整層のパターンが視認されると共に、透過性金属光沢層が透過性を有するため、基材上に形成した画像のパターンを含む、複合的な画像パターンを視認することが可能となる。一方、正反射方向外から前記印刷物を確認した際にはパターン状光沢調整層のパターンはされないため、観察方向の変化に伴いパターンが変化する、特別な光学的効果が生み出される。また、印刷物の表面においてその箇所に寄らず平滑度が概ね一定であるため、前記印刷物をその外側から単に観察したり、手で触れたりするだけでは、特殊なパターンが印刷物中に存在していることが容易に認知されることがなく、故に高い偽造防止効果を発揮する。
また、請求項5になる印刷物は、透過性金属光沢層の膜厚を規定することによりその透過性を適切な範囲とすることで、正反射方向から確認した際に視認される画像パターンと、正反射方向外から確認した際に視認される画像パターンとの両方を鮮明に確認することが可能となり、より高い意匠性および偽造防止効果を発揮する。
また、請求項7になる印刷物は、基材上に画像を設けることで、透過性金属光沢層を介して前記基材上の画像を確認できるため、より高い意匠性および偽造防止効果を発揮する。
本発明の印刷物の構成の一例を説明する断面図である。 本発明の印刷物において生じる光学的現象の原理を説明する断面図である。 従来の印刷物において生じる光学的現象の原理を説明する断面図である。 本発明の印刷物の構成の一例を説明する平面図である。
以下、本発明になる印刷物の構成および当該構成によって達成される光学効果とその原理について、必要に応じて図面を参照し説明する。
本発明の印刷物の一例を図1に示す。
図1(a)に示す印刷物10は、基材11と、この基材11の一方の面に形成されたパターン状光沢調整層12と、このパターン状光沢調整層12の上に形成されパターン状光沢調整層12を被覆するように形成された透過性金属光沢層13とから構成され、すなわちパターン状光沢調整層が形成されている領域21とパターン状光沢調整層が形成されていない領域22を有している。透過性金属光沢層13は、パターン状光沢調整層12上に設けた透過性金属光沢層13の表面の粗さと、パターン状光沢調整層12上ではない部分に設けた透過性金属光沢層13の表面の粗さとの差を小さくすることで、隠し画像となるパターン状光沢調整層が視認され難く、また指などで触れた場合でもパターン状光沢調整層の存在が認識されにくくなる。特に、透過性金属光沢層13を、印刷法により形成すると、下層の表面形状の影響を受けにくくなるため好ましい。
また、図1(b)に示すように基材上に画像層14を設けてもよい。画像は絵柄でもよいし、地紋でも構わない。また、図1(c)に示す様に、パターン状光沢調整層12上に、透過性金属光沢層13をパターン様に設けても良い。さらに、基材上にアンカー層を設けてもよい。アンカー層により、基材の表面粗さ(形状)を平滑にしたり粗くしたり、制御することができる。
なお、図1(a)(b)(c)では、透過性金属光沢層13の表面が、その全面においてあたかも一定して平滑であるかのように記載したが、透過性金属光沢層13の表面は、パターン状光沢調整層が塗布された部位とそうでない部位とで、平滑度が大きく変わらず一定の範囲内にあれば良く、例えば図1(d)に示すように、その全面が、一定して凹凸状であっても良い。その他、各層間に、必要に応じて別の新たな層を設けたり、表面処理、印刷等を施しても良い。また、最表面に透過性の保護層や透過性の視認性調整層を設けてもよい。
本発明の印刷物10及び従来の印刷物が示す光学的現象およびその原理について、図2、図3を用いて説明する。図2は、本発明の印刷物10において、光源50から印刷物に照射され反射した反射光を観察者40が観察する場合を示した説明図である。(各界面での光の屈折は省略して図示する)
図2において、光源50から印刷物10に照射された入射光30は、印刷物の表面上(この例では透過性金属光沢層13の表面)で、一部が透過、吸収し、一部は反射される。また表面での反射光は、入射光30に対して正反射方向へ反射する正反射光31a(入射角とほぼ等しい角度に反射した光(角度a≒b))と、正反射方向外の向きに拡散的に反射する拡散反射光32aとに分けられる。
そして透過した一部の光は、パターン状光沢調整層が設けられている領域21では、表層とパターン状光沢調整層の界面で一部が透過し、の一部は反射される。また表面での反射光は、入射光30に対して正反射方向へ反射する正反射光31bと、正反射方向外の向きに拡散的に反射する拡散反射光32bとに分けられる。パターン状光沢調整層が設けられていない領域22とパターン状光沢調整層が設けられている領域21で透過した光は、基材と上層との界面において、一部が吸収され、一部が反射される。その反射光は、入射光30に対して正反射方向へ反射する正反射光31cと、正反射方向外の向きに拡散的に反射する拡散反射光32cとに分けられる。なお、基材の厚み、材質によっては透過光も生じる。
図2において、観察者40が光源50に対し正反射光を観察できる位置関係にある場合、領域21では、表面からの正反射光31aと、パターン状光沢調整層と上層の界面からの正反射光31bと、基材と上層の界面からの正反射光31cが観察される。また領域22では、正反射光31a、正反射光31cが観察される(図2a、b)。ここで、基材が非光沢性でパターン状光沢調整層が基材より光沢性がある場合、正反射光31cは光沢性の弱い光であるため、観察者からは正反射光31bの有無に基づき、領域22に比べ領域21が光沢度合が高く視認されるため、パターン状光沢調整層のパターンを文字、画像として認識可能となる。なお、基材が光沢紙など光沢性がある場合、パターン状光沢調整層の光沢度を低くすることでパターン状光沢調整層のパターンを文字、画像として認識可能とすることができる。
図2において、観察者40が光源50に対し正反射光を観察できる位置関係から外れている位置にある場合、領域21では、表面からの拡散反射光32aと、パターン状光沢調整層と上層の界面からの拡散反射光32bと、基材と上層の界面からの拡散反射光32cとが観察される。また、領域22では拡散反射光32a、拡散反射光32cが観察される(図2c、d)。ここで、拡散反射光は正反射光に比べ弱いため、拡散反射光32a、32b、32cの内、観察者40に視認される光としては表面からの拡散反射光32aが支配的となる。そのため、領域21、領域22における視認性に差が出にくいため、観察者40からはパターン状光沢調整層のパターンは認識し難く、表層の色が一様に視認される。
本発明になる印刷物に光を照射し、正反射方向と正反射方向外とからそれぞれ観察した場合に視認されるパターンについて図4を用いて説明する。尚、ここで図4に示す印刷物は、基材11とパターン光学調整層12との間に、星型の絵柄からなる画像層14を有することとする。
本発明の印刷物を光の入射角に対して正反射方向から視認すると、図4(a)に示す様に、パターン状光沢調整層12の上に透過性金属光沢層13を設けた領域21においては、強い反射光が観察されるが、パターン状光沢調整層12が設けられていない領域22においては、領域21における反射光よりも強度の小さい反射光が観察されるため、観察者に視認される反射光の強度に差異が生じ、その結果として観察者には図4(a)に示す様なパターンが視認される。
一方、本発明の印刷物を光の入射角に対して正反射方向外から視認すると、図4(b)に示す様に、パターン状光沢調整層12の上に透過性金属光沢層13を設けた領域21においても、パターン状光沢調整層12が設けられていない領域22においても、観察者の目に届く反射光の強度は等しく小さいため、観察者に視認される反射光の強度の差異は無視できる程小さく、観察者には図4(b)に示す様なパターンが視認されることとなる。
本発明の印刷物10に用いる基材11は、透明であっても不透明であっても良く、特に制限されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアセテート、ポリスチレン、エポキシ樹脂などのフィルム、または、上質紙、コート紙、合成紙等の紙等、一般的な貨幣やカードに使用される基材の材料を用いることができる。基材11の厚さは特に限定されないが、一般的には0.05μm以上50μm以下の範囲で設定される。
基材11の表面平滑性は限定されるものではないが、パターン状光沢調整層12の塗布を正確に行う観点から、その表面は印刷適性がある程度の平滑であることが好ましい。基材11の表面の平滑性を向上させるためにアンカー層を設け、その上にパターン状光沢調整層12を塗布してもよい。
アンカー層は、基材11の表面の平滑度合いに応じて、適宜設けることができる。例えば、基材上に印刷法によって画像を形成した結果、インキ材料が基材11上で凹凸を形成し表面が粗くなる場合には、アンカー層を設置することが望ましい。アンカー層の材料としては、必要に応じて透明性等の要求性能を有していれば特に限定されず、一般的な材料を使用することができる。
また、基材11上には画像14が形成されていてもよい。画像は、その材料、形成方法について、特に制限されるものではないが、形成にかかるコストを抑えたい場合は、着色したインキ等を凸版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、平版印刷、グラビア印刷、オフセット印刷などの印刷法式によって形成することが好ましい。形成する画像のパターンとしては特に制限は無く、例えば、文字、絵柄等でよい。
パターン状光沢調整層12は、基材表面の光の反射特性(光沢)が異なるようにするものである。例えば基材が非光沢性の普通紙であれば、光沢性のニス等の樹脂層を用いることができる。また基材が光沢紙であれば、表面マット性のニス等の樹脂層を用いることができる。また、パターン状光沢調整層は無色透明であることが好ましい。有色であると容易にパターン状光沢調整層のパターンを認識されてしまうからである。また、基材上に画像層14を形成する場合、画像の視認の点からもパターン状光沢調整層は無色透明であることが好ましい。
このような樹脂層は、少なくとも樹脂および溶剤を含むインキを用いて形成することができる。具体的には、紫外線硬化型のインキやニス等があげられる。紫外線硬化型インキに用いる樹脂の一例としては、例えばプレポリマーとしては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等を使用できる。モノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチレングリコール、ジ(メタ)アクリレート、トチメロールプロパン、トリ(メタ)アクリレート等を使用できる。増感剤としては、ベンゾフェノール、4,4−ビスジエチルアミノベンゾフェノール、チオキサントンが使用できる。また、ニスに用いる樹脂の一例としては、ロジン編成フェノール樹脂、アルキッド樹脂、石油樹脂等が使用でき、乾性油、半乾性油としてはアマニ油、桐油、大豆油、サフラリー油、ヒマシ油等が使用できる。溶剤は特に限定されないが、例えば、シクロヘキサノン、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、トルエン、アニソール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、d−リモネン、石油系溶剤、またはそれらの2種以上を含んだ混合物を使用することができる。
パターン状光沢調整層の厚みは0.1以上5μm以下とすることが好ましい。より好ましくは0.5〜1.5μm程度がよい。また、基材11上に描画した画像を透過性金属光沢層13の側から観察できる構成としたい場合は、パターン状光沢調整層12を透明または半透明の材料のみを用いて形成してもよい。
また、本発明においてパターン状光沢調整層12は、必要に応じて上記以外の添加物を含有しても良い。例えば、基材が光沢紙等の場合は、マット性のニスで光沢度合を調整することができ、具体的には樹脂に粒子等の添加剤を加えることでマットの程度をコントロールすることができる。また、パターン状光沢調整層12中に蛍光性の添加物を含有させた場合、正反射方向内外での観察における視認画像の変化に加えて、紫外線等による蛍光の励起によって生じる蛍光パターンによっても真贋判定を行うことが可能となる。
パターン状光沢調整層12は如何なる方法によって形成してもよいが、層形成にかかるコストを抑えたい場合などには、印刷法によって形成することが好ましく、例えば、ウェットオフセット印刷、ドライオフセット印刷、凸版印刷、水無平版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、凹版印刷等の印刷工程によって形成することができる。
透過性金属光沢層13としては、金属光沢性があり、パターン状光沢調整層からの正反射光を透過することができ、パターン状光沢調整層上に設けた部分とパターン状光沢調整層以外に設けた部分において、表面粗さの差が小さく、パターン状光沢調整層を容易に認識され難くすることができるものであれば特に限定をするものではない。このようなものとして例えば、光沢性のあるインキを用いて印刷法により形成することができる。印刷法により形成するため、蒸着法やスパッタリング法等の気相法と異なり、下層の表面形状を追従しにくいため、表面の粗さを一定にすることが可能となる。
透過性金属光沢層に用いる光沢性インキとして、具体的には、銀ペースト、アルミニウム、銅、銀、スズ、亜鉛、真鍮、リン化鉄等の金属を含むインキを使用できる。図1の各例に示す通り、透過性金属光沢層3は、パターン状光沢調整層12上に一様に設けても良いし、パターン状に設けても良いが、製造を容易とし製造コストを削減する観点からは、一様に設けることが好ましい。
本発明の印刷物においては、パターン状光沢調整層からの反射光を用いるため入射光30を完全に反射せず一定の透過性を有する必要がある。透過性金属光沢層13の厚みは、透過性を確保でき、表面の粗さが一様になる程度であれば限定されないが、一般的には0.1μm以上5μm以下で形成されることが望ましく、より好ましくは0.5μm以上1.5μm以下とすることが望ましい。厚みが1.5μm以上になると、透過率が下がるため、例えば、基材11に画像等を形成した場合において、前記画像の鮮明な認識が困難となる場合がある。厚みが0.5μm未満であると下層の表面形状の影響を受けやすくなってしまう。
透過性金属光沢層13も、パターン状光沢調整層12と同様に如何なる方法によって形成してもよく、例えば、上記に例示した各印刷法によって形成することができる。またその他、必要に応じて透過性金属光沢層13上に、視覚効果等を失わない範囲で透明保護層や透過性着色層を重ねて塗布しても良い。
本発明における原理は、前述したようにパターン状光沢調整層を塗布した部位とそうでない部位とで、その表面の透過性金属光沢層13の平滑度が一定の範囲内に含まれることを前提とするため、その表面の平滑度はパターンが視認される原理の直接的な要因ではない。従って、本発明になる印刷物においては、従来技術のように、そのパターン状光沢調整層を塗布した部位とそうでない部位とで、その表面の透過性金属光沢層13の平滑度は大きく異なっている必要はない。また、最表面層となる透過性金属光沢層13側の表面の平滑度は、前述した理由から、パターン状光沢調整層12が塗布された領域21とそうでない領域22とで変わらず一様であることが必要である。具体的には、領域21と領域22の表面平均粗さRaの差が5μm以下の範囲内が好ましく、さらには2μm以下の範囲内となることが好ましい。この範囲であれば、観察者40が光源50に対し正反射光を観察できる位置関係から外れている位置にある場合において、領域21と領域22のパターンを視認し難くすることができ、また指などで触れてもパターンの有無をわかりにくくすることができる。尚、ここで用いるRaは、JIS B0601に基づいて測定される表面平均粗さである。
また、領域21と領域22の表面平均粗さRaはそれぞれ境界近傍の0.1〜5cm程度の範囲内におけるRaの差が前述の範囲内に入っていればよい。領域21と領域22の最表層に段差がないことが好ましい。具体的には、領域21の基材から最表層までの厚みと、領域22の基材から最表層までの厚みの差が2μm以下が好ましく、より好ましくは1μm以下であることがよい。この範囲であれば指でなぞった時等にパターンの存在が容易に認知されてしまうことを防ぐことができる。なお、領域21と領域22における前記膜厚はそれぞれ境界近傍の0.1〜5cm程度の範囲内における平均膜厚の差が前述の範囲内に入っていればよい。
なお、最表面層となる透過性金属光沢層13側の表面平均粗さRaは、0.5μm以上5μm以下の範囲内が好ましく、さらには1.5μm以上3.5μm以下の範囲内となることが好ましい。この範囲であれば、観察者40が光源50に対し正反射光を観察できる位置関係から外れている位置にある場合において、適度な拡散反射光が一様に視認できるものとなる。
<実施例1>
本発明になる印刷物を、下記の構成で形成した。基材には紙基材を用い、前記基材上に、墨インキを用いて複数の星マーク状の絵柄からなる画像層を形成した。続いて、前記基材上に、紫外線硬化型透明メジウムインキからなるパターン状光沢調整層を、「凸」の文字からなるパターンで形成した。パターン上光沢調整層の形成はオフセット印刷により平均膜厚1μmで行った。更に、形成したパターン状光沢調整層の上に、透過性金属光沢性インキ(銀インキ)を用いて、同じくオフセット印刷により、図1(a)の如くパターン状光沢調整層を覆うように透過性金属光沢層3を平均膜厚約1.5μmで形成した。
前項の方法および構成によって作成した印刷物に関して、パターン状光沢調整層が設けられている部位と、設けられていない部位とにおける印刷物の透過性金属光沢層側の表面の表面平均粗さRaを測定した。尚、表面平滑度の測定には、触針式の平滑度測定器SP−91D(株式会社小坂研究所 製)を使用した。更に、印刷物の斜め上から光を照射し、正反射方向から観察した際に視認されるパターンと、正反射方向以外から観察した際に視認されるパターンとをそれぞれ目視で確認した。
<実施例2>
パターン上光沢調整層を平均膜厚約0.5μmで、透過性金属光沢層を平均膜厚約0.5μmで形成する以外は、実施例1に記載の印刷物と同様にして形成した。形成した印刷物に対して、実施例1と同様に、その透過性金属光沢層側の表面の表面平均粗さRa、及び、印刷物の斜め上から光を照射した際の正反射角方向および正反射方向外から観察されるパターンとをそれぞれ目視で確認した。
<実施例3>
パターン上光沢調整層を平均膜厚約1.5μmで、透過性金属光沢層を平均膜厚約2.5μm厚で形成する以外は、実施例1に記載の印刷物と同様にして形成した。形成した印刷物に対して、実施例1と同様に、その透過性金属光沢層側の表面の表面平均粗さRa、及び、印刷物の斜め上から光を照射した際の正反射角方向および正反射方向外から観察されるパターンとをそれぞれ目視で確認した。
<比較例1>
基材には紙基材を用い、前記基材上に、墨インキを用いて複数の星マーク状の絵柄からなる画像層を形成した。続いて、前記基材上に、「凸」の文字からなるパターンで紫外線硬化型インキ(紫外線硬化型透明メジウムインキ)層を、オフセット印刷により平均膜厚1.5μmで形成した。更に、形成した紫外線硬化型インキ層の上に、図1(a)の如く紫外線硬化型インキ層を覆うようにアルミニウムを用いて平均膜厚約1.5μmで金属蒸着層を形成した。
表1中、Raに関する項目はそれぞれ以下の状態を示す。すなわち、「パターン状光沢調整層上」とは、パターン状光沢調製層を塗布した箇所の直上の透過性金属光沢層について測定した表面平均粗さを示し、「パターン状光沢調製層外」とは、パターン状光沢調製層を塗布していない箇所の直上において測定した表面平均粗さを示す。
また、表1中、視認性に関する項目はそれぞれ以下の状態を示す。すなわち、「星マーク状絵柄」とは前記黒インキで形成した星マーク状絵柄のパターンの視認性を示し、「凸の文字」とは前記パターン状光沢調整層で形成した凸の文字からなるパターンの正反射方向からの観察時および正反射方向外からの観察時の視認性を示す。○は、それぞれのパターンが明瞭に視認できた状態を示し、×は、それぞれのパターンが明瞭に視認できなかった状態を示す。
表1に示す様に、全ての実施例および比較例で、正反射方向からの観察において、パターン状光沢調整層で形成した「凸」の文字を視認することができた。また特に、実施例1および実施例2では、透過性金属光沢層およびパターン状光沢調整層の背景に形成した星マーク状絵柄も良好に視認することができた。一方で、比較例1では、正反射方向外からの観察時においても、「凸」の文字が視認され、パターンの存在の認知が容易であった。これは表面粗さの違いに起因するためであると思われる。
10……印刷物
11……基材
12……パターン状光沢調整層
13……透過性金属光沢層
14……画像層
15……印刷物
16……金属蒸着層
17……平滑性ニス層
21……パターン状光沢調整層が設けられている領域
22……パターン状光沢調整層が設けられていない領域
30……入射光
31……正反射光
32……拡散反射光
40……観察者
50……光源

Claims (7)

  1. 少なくとも、基材と、パターン状光沢調整層と、パターン状光沢調整層を覆うように積層された透過性金属光沢層とを有する印刷物であって、
    前記透過性金属光沢層側の最表面の表面粗さが一様であることを特徴とする印刷物。
  2. 前記パターン状光沢調整層が積層された領域における前記透過性金属光沢層側の最表面と、パターン状光沢調整層が積層されていない領域における前記透過性金属光沢層側の最表面と、の表面粗さRaの差が5μm以下であることを特徴する、請求項1に記載の印刷物。
  3. 前記透過性金属光沢層側の最表面の表面粗さRaが0.5μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷物。
  4. 前記透過性金属光沢層が金属光沢インキにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の印刷物。
  5. 前記透過性金属光沢層の膜厚が、0.5μm以上1.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の印刷物。
  6. 前記パターン状光沢調整層が無色透明であることを特徴とする請求項1乃至5に記載の印刷物。
  7. 前記印刷物は、前記基材と前記透過性金属光沢層との間に画像層を有することを特徴とする請求項1乃至6に記載の印刷物。
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