JP2015217334A - 亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置 - Google Patents

亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置 Download PDF

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Abstract

【解決課題】二酸化塩素濃度のバラツキが小さい二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を提供すること。【解決手段】pH測定手段、第一切り替え弁、第二切り替え弁及び二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH範囲とを対比し、pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲から外れたときには、第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れをブロー側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、停止命令を送り、pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲に戻ったときには、第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液再開命令を送る第一演算部(A)を有する亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置。【選択図】図1

Description

本発明は、二酸化塩素を含有し、食品加工施設やビルの給水、畜産、生鮮品、病院の殺菌水、浄水又は排水等の殺菌に用いられる殺菌水(二酸化塩素含有殺菌水)の製造に用いられる亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置に関する。
二酸化塩素を含有する水は、野菜、海産物、食肉等の生鮮品の殺菌用、人口透析装置の逆浸透膜の殺菌用、飲料水、ビルの給水等の殺菌用、畜産の殺菌用、病院の殺菌水用と、広く殺菌に用いられている。
二酸化塩素を含有する水を製造する方法としては、例えば、特表2004−536761号公報(特許文献1)、特開2013−144085号公報(特許文献2)、には、亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンでイオン交換して、亜塩素酸を生じさせ、次いで、亜塩素酸を触媒反応により酸化させて、二酸化塩素を含有する水を得る方法が開示されている。
特表2004−536761号公報 特開2013−144085号公報
殺菌に用いられる二酸化塩素含有水は、二酸化塩素濃度が低いのが通常であるため、本発明者らは、水溶液中の亜塩素酸ナトリウムをイオン交換及び触媒酸化して、連続して効率的に、二酸化塩素含有水を得るために、原料として、数%濃度の亜塩素酸ナトリウム水溶液を作製しておき、それを、イオン交換手段に希釈水を供給する送液管に供給して、その送液管中で、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液を得、得られる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液を、イオン交換及び触媒酸化して、二酸化塩素含有水を得、次いで、得られる二酸化塩素含有水を更に希釈水で希釈することにより、二酸化塩素を含有する殺菌水を得ることを試みた。
ところが、本発明者らが検討を重ねたところ、このようにして、二酸化塩素を含有する殺菌水を得る場合には、二酸化塩素濃度にバラツキが生じてしまい、連続して供給している際に、二酸化塩素濃度のバラツキが大きい殺菌水が、ユースポイントに供給されてしまう、あるいは、濃度が管理値を外れてしまっている殺菌水が、一定時間供給されてしまうという問題が起こることがわかった。特に、製造する二酸化塩素を含有する殺菌水の二酸化塩素濃度が低いほど、バラツキが大きくなることがわかった。
従って、本発明の目的は、二酸化塩素濃度のバラツキが小さい二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を提供することにある。
上記従来技術における課題は、以下に示す本発明により解決される。
すなわち、本発明(1)は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るためのイオン交換手段と、
該亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水を得るための触媒酸化手段と、
一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該触媒酸化手段に繋がり、亜塩素酸水溶液が送液される亜塩素酸水溶液送液管と、
一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる二酸化塩素含有殺菌水送液管と、
一端側が該触媒酸化手段に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管に繋がり、二酸化塩素溶解水が送液される二酸化塩素溶解水送液管と、
該高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
該二酸化塩素溶解水送液管に設置され、二酸化塩素溶解水を送液するための二酸化塩素溶解水送液ポンプと、
該亜塩素酸水溶液送液管に設置され、亜塩素酸水溶液のpHを測定するためのpH測定手段と、
該pH測定手段と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される第一切り替え弁と、
該第一切り替え弁に繋がる亜塩素酸水溶液ブロー管と、
該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置され、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段と、
該二酸化塩素濃度測定手段とユースポイントとの間の該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置される第二切り替え弁と、
該第二切り替え弁に繋がる二酸化塩素含有殺菌水ブロー管と、
該pH測定手段、該第一切り替え弁、該第二切り替え弁及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH範囲とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲から外れたときには、該第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れをブロー側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、停止命令を送り、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲に戻ったときには、該第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液再開命令を送る、第一演算部(A)と、
該二酸化塩素濃度測定手段及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値とを対比し、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と、該管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、該管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、該二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
を有することを特徴とする亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を提供するものである。
また、本発明(2)は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るためのイオン交換手段と、
該亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水を得るための触媒酸化手段と、
一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該触媒酸化手段に繋がり、亜塩素酸水溶液が送液される亜塩素酸水溶液送液管と、
一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる二酸化塩素含有殺菌水送液管と、
一端側が該触媒酸化手段に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管に繋がり、二酸化塩素溶解水が送液される二酸化塩素溶解水送液管と、
該高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
該二酸化塩素溶解水送液管に設置され、二酸化塩素溶解水を送液するための二酸化塩素溶解水送液ポンプと、
該亜塩素酸水溶液送液管に設置され、亜塩素酸水溶液のpHを測定するためのpH測定手段と、
該pH測定手段と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される第一切り替え弁と、
該第一切り替え弁に繋がる亜塩素酸水溶液ブロー管と、
該第一切り替え弁と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される中間タンクと、
該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置され、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段と、
該pH測定手段及び該第一切り替え弁に電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH範囲とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲から外れたときには、該第一切り替え弁に、液流れをブロー側に切り替える命令を送り、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲に戻ったときには、該第一切り替え弁に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送る、第一演算部(B)と、
該二酸化塩素濃度測定手段及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値とを対比し、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と、該管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、該管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、該二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
を有することを特徴とする亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を提供するものである。
本発明によれば、二酸化塩素濃度のバラツキが小さい二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を提供することができる。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)の形態例のフロー図である。 本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)の形態例のフロー図である。 本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1A)の形態例のフロー図である。 本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2A)の形態例のフロー図である。 本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1B)の形態例のフロー図である。 本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2B)の形態例のフロー図である。 本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2C)の形態例のフロー図である。 実施例1における生成装置の運転状況の結果のグラフである。 実施例2における生成装置の運転状況の結果のグラフである。
本発明の第一の形態の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(以下、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)とも記載する。)は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るためのイオン交換手段と、
該亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水を得るための触媒酸化手段と、
一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該触媒酸化手段に繋がり、亜塩素酸水溶液が送液される亜塩素酸水溶液送液管と、
一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる二酸化塩素含有殺菌水送液管と、
一端側が該触媒酸化手段に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管に繋がり、二酸化塩素溶解水が送液される二酸化塩素溶解水送液管と、
該高濃度亜塩素酸ナトリウム送液管に設置され、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
該二酸化塩素溶解水送液管に設置され、二酸化塩素溶解水を送液するための二酸化塩素溶解水送液ポンプと、
該亜塩素酸水溶液送液管に設置され、亜塩素酸水溶液のpHを測定するためのpH測定手段と、
該pH測定手段と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される第一切り替え弁と、
該第一切り替え弁に繋がる亜塩素酸水溶液ブロー管と、
該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置され、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段と、
該二酸化塩素濃度測定手段とユースポイントとの間の該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置される第二切り替え弁と、
該第二切り替え弁に繋がる二酸化塩素含有殺菌水ブロー管と、
該pH測定手段、該第一切り替え弁、該第二切り替え弁及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH範囲とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲から外れたときには、該第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れをブロー側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、停止命令を送り、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲に戻ったときには、該第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液再開命令を送る、第一演算部(A)と、
該二酸化塩素濃度測定手段及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値とを対比し、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と、該管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、該管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、該二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
を有することを特徴とする亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置である。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)の形態例のフロー図である。図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、イオン交換手段2と、触媒酸化手段5と、を有する。また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42と、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41と、亜塩素酸水溶液送液管43と、二酸化塩素溶解水送液管44と、二酸化塩素含有殺菌水送液管47と、を有する。
イオン交換手段2は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るための手段である。イオン交換手段としては、亜塩素酸ナトリウム水溶液中のナトリウムイオンを、水素イオンにイオン交換することができるH型のイオン交換体であれば、特に制限されない。H型のイオン交換体としては、例えば、陽イオン交換基を有し、その陽イオン交換基のカウンターカチオンが水素イオンであるH型の陽イオン交換樹脂や、H型の無機イオン交換体等が挙げられる。
触媒酸化手段5は、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水53を得るための手段である。触媒酸化手段5としては、亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化して、二酸化塩素溶解水を生成させることができる酸化触媒であれば、特に制限されない。触媒酸化手段としては、例えば、Pd、Pt等が担持されているアルミナ、Pd、Pt等が担持されているゼオライト、二酸化マンガン等の酸化触媒が挙げられる。
希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41は、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を希釈するための希釈水32を、装置外からイオン交換手段2まで送液するための送液管であり、一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32が供給され、他端側がイオン交換手段2に繋がっている。希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41の途中には、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42が繋がっている。この高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内の亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を供給するための送液管であり、一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31が供給され、他端側が希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に繋がっている。そして、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内の亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31が供給されることで、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内で、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51が調製される。
亜塩素酸水溶液送液管43は、イオン交換手段2と触媒酸化手段5とを繋ぎ、イオン交換手段2により生成された亜塩素酸水溶液52を、触媒酸化手段5に送液するための送液管であり、一端側がイオン交換手段2に繋がり、他端側が触媒酸化手段5に繋がっている。
二酸化塩素含有殺菌水送液管47は、二酸化塩素溶解水53を希釈するための希釈水33aを、装置外からユースポイントまで送液するための送液管であり、一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aが供給され、他端側がユースポイントに繋がる。二酸化塩素含有殺菌水送液管47の途中には、二酸化塩素溶解水送液管44が繋がっている。この二酸化塩素溶解水送液管44は、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内の二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aに、触媒酸化手段5で亜塩素酸を酸化して得られる二酸化塩素溶解水53を供給するための送液管であり、一端側が触媒酸化手段5に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管47に繋がっている。そして、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内の二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aに、二酸化塩素溶解水53が供給されることで、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内で、二酸化塩素含有殺菌水36が製造される。
図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11が設置されている。高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を、供給量を調節して供給するための送液ポンプである。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素溶解水送液管44に、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13が設置されている。二酸化塩素溶解水送液ポンプ13は、触媒酸化手段5で得られる二酸化塩素溶解水53を、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に送液するための送液ポンプである。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、亜塩素酸水溶液送液管43に、亜塩素酸水溶液52のpHを測定するためのpH測定手段3が設置されている。また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、pH測定手段3と触媒酸化手段5との間の亜塩素酸水溶液送液管43に、第一切り替え弁21が設置されている。この第一切り替え弁21には、亜塩素酸水溶液ブロー管48が繋がっている。第一切り替え弁21は、亜塩素酸水溶液が、触媒酸化手段5へ向かう方向か、亜塩素酸水溶液ブロー管48か、のいずれかに流れるように、流れ方向を切り替えるための弁である。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段7が設置されている。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素濃度測定手段7とユースポイントとの間の二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、第二切り替え弁28が設置されている。この第二切り替え弁28には、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49が繋がっている。第二切り替え弁28は、二酸化塩素含有殺菌水が、ユースポイントへ向かう方向か、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49か、のいずれかに流れるように、流れ方向を切り替えるための弁である。
そして、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、pH測定手段3、第一切り替え弁21、第二切り替え弁28及び二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、pH測定手段3から送られてくるpH値と管理pH範囲とを対比し、pH測定手段から送られてくるpH値が、管理pH範囲から外れたときには、第一切り替え弁21及び第二切り替え弁28に、液流れをブロー側に切り替える命令を送ると共に、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、停止命令を送り、pH測定手段3から送られてくるpH値が、管理pH範囲に戻ったときには、第一切り替え弁21及び第二切り替え弁28に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送ると共に、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、送液再開命令を送る、第一演算部(A)26を有する。第一演算部(A)は、記憶部に管理pH範囲が記憶されており、pH測定手段3から送られてくるpH値と管理pH範囲とを対比して、その対比結果により、第一切り替え弁21及び第二切り替え弁28に、液流れをブロー側に切り替える命令と、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、送液の停止命令を送り、あるいは、第一切り替え弁21及び第二切り替え弁28に、液流れを通常流れ側に切り替える命令と、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、送液の再開命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、管理pH値とは、亜塩素酸水溶液52のpHのバラツキ範囲として許容されるpHの範囲を指す。管理pH値は、殺菌水の用途、殺菌水中の二酸化塩素濃度の設定値等により、適宜選択される。また、液流れをブロー側に切り替えるとは、第一切り替え弁21においては、触媒酸化手段5に送液されている亜塩素酸水溶液52が、触媒酸化手段5に向かう亜塩素酸水溶液送液管43には送液されず、且つ、亜塩素酸水溶液ブロー管48に送液されるように切り替えることを指し、また、第二切り替え弁28においては、ユースポイントに送液されている二酸化塩素含有殺菌水36が、ユースポイントに向かう二酸化塩素含有殺菌水送液管47には送液されず、且つ、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49に送液されるように切り替えることを指す。また、液流れを通常流れ側に切り替えるとは、第一切り替え弁21においては、亜塩素酸水溶液ブロー管48に送液されている亜塩素酸水溶液52が、亜塩素酸水溶液ブロー管48には送液されず、且つ、触媒酸化手段5に向かう亜塩素酸水溶液送液管43に送液されるように切り替えることを指し、また、第二切り替え弁28においては、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49に送液されている二酸化塩素含有殺菌水36が、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49には送液されず、且つ、ユースポイントに向かう二酸化塩素含有殺菌水送液管47に送液されるように切り替えることを指す。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素濃度測定手段7及び二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値とを対比し、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と、管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を算出し、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、送液流量変更命令を送る、第二演算部が設けられている。第二演算部は、記憶部に管理二酸化塩素濃度が記憶されており、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と、管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を算出し、その送液流量に変更するように、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、送液流量変更命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、管理二酸化塩素濃度値とは、製造目的とする二酸化塩素含有殺菌水36の二酸化塩素濃度の設定値を指す。また、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、その送液流量に変更するとは、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値より大きい場合には、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を少なくして、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値になるように調節することを指し、また、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値より小さい場合には、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を多くして、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値になるように調節することを指す。なお、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値と、管理二酸化塩素濃度値とに、どの程度の差があったときに、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を変更する命令を送る必要がある濃度差(有効濃度差)とするかは、殺菌水の用途、殺菌水中の二酸化塩素濃度の設定値等により、適宜選択される。また、第一演算部(A)と第二演算部用のプラグラムは、同じ電子計算機に組み込まれていてもよいし、それぞれ別々の電子計算機に組み込まれていてもよい。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液の供給位置より手前の希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、加圧ポンプ12が設置されている。加圧ポンプ12は、イオン交換手段2から触媒酸化手段5まで液圧を確保するために設置されるポンプであるが、設置は任意である。例えば、加圧ポンプ12を設置せずに、水道からの水圧で、イオン交換手段2から触媒酸化手段5まで液圧を確保することもできる。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素溶解水の供給位置より手前の二酸化塩素含有殺菌液送液管47に、加圧ポンプ15が設置されている。加圧ポンプ15は、ユースポイントに供給される二酸化塩素含有殺菌水の液圧を確保するために設置されるポンプであるが、設置は任意である。例えば、加圧ポンプ15を設置せずに、水道からの水圧で、二酸化塩素含有殺菌水の液圧を保つこともできる。
次いで、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を用いて、二酸化塩素含有殺菌水を製造する方法について説明する。先ず、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32を供給しながら、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を供給する。そして、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32を供給しながら、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度亜塩素酸ナトリウム31を供給することにより、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内で、イオン交換に供せられる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51が調製され、イオン交換手段2に供給される。高濃度亜塩素酸ナトリウム31中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、製造目的の二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度の設定値により、適宜選択される。例えば、食品用の殺菌水の場合には、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、5〜25質量%、好ましくは5〜7.5質量%である。また、亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32は、特に制限されず、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、活性炭や逆浸透膜で処理された処理水等が挙げられ、殺菌水の用途に応じて、適宜選択される。また、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、製造目的の二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度の設定値により、適宜選択される。希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液31中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、通常、0.1〜0.4質量%、好ましくは0.2〜0.3質量%である。
次いで、イオン交換手段2により、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを、水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液52を得る。
次いで、イオン交換手段2により得られる亜塩素酸水溶液52を、触媒酸化手段5に送液し、触媒酸化手段5により、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸を酸化して、二酸化塩素溶解水53を得る。
次いで、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aを供給しながら、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13で、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内に、触媒酸化手段5により得られる二酸化塩素溶解水53を供給する。そして、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aを供給しながら、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13で、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内に、触媒酸化手段5により得られる二酸化塩素溶解水53を供給することにより、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内で、二酸化塩素含有殺菌水36が製造され、ユースポイントに供給される。二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素の濃度は、用途に応じて、適宜選択される。二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素の濃度は、通常、0.1〜200mg/L、好ましくは1〜100mg/L、特に好ましくは10〜20mg/Lである。
このようにして、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素含有殺菌水が製造され、製造された二酸化塩素含有殺菌水が、ユースポイントに供給されるが、二酸化塩素含有殺菌水の製造中、イオン交換手段2から出てくる亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度は、全く同じ濃度で推移することはなく、常に、変動している。そして、何らかの要因で、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度が、所望の濃度範囲より、低くなり過ぎたり、あるいは、高くなり過ぎたりすることがある。亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度が、所望の濃度範囲より、低くなり過ぎたり、あるいは、高くなり過ぎた亜塩素酸水溶液を、触媒酸化手段5に送液すると、最終的に、ユースポイントに供給される二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度のバラツキが大きくなってしまう。そこで、pH測定手段3で、亜塩素酸水溶液52のpHを測定することによって、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度が、所望の濃度範囲内になっているか否かを判断し、そして、亜塩素酸水溶液52の管理pH範囲を予め定めておき、亜塩素酸水溶液52のpH測定値が、管理pH範囲から外れたときには、第一切り替え弁21及び第二切り替え弁28を、ブロー側に切り替えて、亜塩素酸水溶液52を亜塩素酸水溶液排水56として、二酸化塩素含有殺菌水36を二酸化塩素含有殺菌水排水57として、装置外へ排出し、且つ、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13を停止することによって、二酸化塩素濃度の設定値からのずれが大きい二酸化塩素含有殺菌水が、製造されたり、ユースポイントに供給されないようにする。その後、亜塩素酸水溶液52のpH測定値が、管理pH範囲に戻ったときには、第一切り替え弁21及び第二切り替え弁28を、通常流れ側に切り替えて、亜塩素酸水溶液52が触媒酸化手段5へ、二酸化塩素含有殺菌水36がユースポイントに供給されるようにし、且つ、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13での送液を再開する。このことにより、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)では、第一切り替え弁より後段に送液される亜塩素酸水溶液の濃度のバラツキを小さくすることができるので、二酸化塩素濃度のバラツキが小さい二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる。このような、pH測定手段からのpH測定値の取得、pH測定値と管理pH範囲との対比、対比結果に基づく第一切り替え弁、第二切り替え弁及び二酸化塩素溶解水送液ポンプへの命令による制御は、第一演算部(A)により行われる。
また、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素含有殺菌水の製造中、二酸化塩素濃度測定手段7で、二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素濃度を測定し、二酸化塩素濃度の測定値と、管理二酸化塩素濃度値とを対比し、二酸化塩素濃度の測定値と、管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を算出し、その送液流量に、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を変更する。このことにより、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)では、二酸化塩素濃度のバラツキが小さい二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる。このような、二酸化塩素濃度測定手段からの二酸化塩素濃度値の取得、二酸化塩素濃度の測定値と管理二酸化塩素濃度値との対比、対比結果から送液流量の計算、送液流量に基づく、二酸化塩素溶解水送液ポンプへの命令による制御は、第二演算部により行われる。
本発明の第二の形態の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(以下、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)とも記載する。)は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るためのイオン交換手段と、
該亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水を得るための触媒酸化手段と、
一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該触媒酸化手段に繋がり、亜塩素酸水溶液が送液される亜塩素酸水溶液送液管と、
一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる二酸化塩素含有殺菌水送液管と、
一端側が該触媒酸化手段に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管に繋がり、二酸化塩素溶解水が送液される二酸化塩素溶解水送液管と、
該高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
該二酸化塩素溶解水送液管に設置され、二酸化塩素溶解水を送液するための二酸化塩素溶解水送液ポンプと、
該亜塩素酸水溶液送液管に設置され、亜塩素酸水溶液のpHを測定するためのpH測定手段と、
該pH測定手段と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される第一切り替え弁と、
該第一切り替え弁に繋がる亜塩素酸水溶液ブロー管と、
該第一切り替え弁と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される中間タンクと、
該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置され、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段と、
該pH測定手段及び該第一切り替え弁に電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH範囲とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲から外れたときには、該第一切り替え弁に、液流れをブロー側に切り替える命令を送り、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲に戻ったときには、該第一切り替え弁に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送る、第一演算部(B)と、
該二酸化塩素濃度測定手段及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値とを対比し、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と、該管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、該管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、該二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
を有することを特徴とする亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置である。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)の形態例のフロー図である。図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、イオン交換手段2と、触媒酸化手段5と、を有する。また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42と、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41と、亜塩素酸水溶液送液管43と、二酸化塩素溶解水送液管44と、二酸化塩素含有殺菌水送液管47と、を有する。亜塩素酸水溶液送液管43の途中には、中間タンク4が設置されている。中間タンク4には、中間タンク4内の圧力を調節するために、中間タンク4内に加圧ガスを供給する加圧ガス供給管37と、中間タンク4内のガスを排出する加圧ガス排出管39が付設されている。なお、中間タンク4への加圧ガス供給管37と加圧ガス排出管39の設置は任意である。
イオン交換手段2は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るための手段である。イオン交換手段としては、亜塩素酸ナトリウム水溶液中のナトリウムイオンを、水素イオンにイオン交換することができるH型のイオン交換体であれば、特に制限されない。H型のイオン交換体としては、例えば、陽イオン交換基を有し、その陽イオン交換基のカウンターカチオンが水素イオンであるH型の陽イオン交換樹脂や、H型の無機イオン交換体等が挙げられる。
触媒酸化手段5は、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水53を得るための手段である。触媒酸化手段5としては、亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化して、二酸化塩素溶解水を生成させることができる酸化触媒であれば、特に制限されない。触媒酸化手段としては、例えば、Pd、Pt等が担持されているアルミナ、Pd、Pt等が担持されているゼオライト、二酸化マンガン等の酸化触媒が挙げられる。
希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41は、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を希釈するための希釈水32を、装置外からイオン交換手段2まで送液するための送液管であり、一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32が供給され、他端側がイオン交換手段2に繋がっている。希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41の途中には、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42が繋がっている。この高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内の亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を供給するための送液管であり、一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31が供給され、他端側が希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に繋がっている。そして、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内の亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31が供給されることで、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内で、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51が調製される。
亜塩素酸水溶液送液管43は、イオン交換手段2と触媒酸化手段5とを、中間タンク4を経て繋ぐ送液管であり、一端側がイオン交換手段2に繋がり、他端側が触媒酸化手段5に繋がっている。亜塩素酸水溶液送液管43の途中には、中間タンク4が設置されている。亜塩素酸水溶液送液管43は、イオン交換手段2により生成された亜塩素酸水溶液52を、中間タンク4を経て、触媒酸化手段5まで送液するための送液管である。
二酸化塩素含有殺菌水送液管47は、二酸化塩素溶解水53を希釈するための希釈水33aを、装置外からユースポイントまで送液するための送液管であり、一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aが供給され、他端側がユースポイントに繋がっている。二酸化塩素含有殺菌水送液管47の途中には、二酸化塩素溶解水送液管44が繋がっている。この二酸化塩素溶解水送液管44は、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内の二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aに、触媒酸化手段5で亜塩素酸を酸化して得られる二酸化塩素溶解水53を、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内に供給するための送液管であり、一端側が触媒酸化手段5に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管に47繋がっている。そして、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内の二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aに、二酸化塩素溶解水53が供給されることで、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内で、二酸化塩素含有殺菌水36が製造される。
図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11が設置されている。高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を、供給量を調節して供給するための送液ポンプである。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素溶解水送液管44に、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13が設置されている。二酸化塩素溶解水送液ポンプ13は、触媒酸化手段5で得られる二酸化塩素溶解水53を、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に送液するための送液ポンプである。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、イオン交換手段2と中間タンク4の間の亜塩素酸水溶液送液管43に、亜塩素酸水溶液52のpHを測定するためのpH測定手段3と第一切り替え弁21が設置されている。pH測定手段3と第一切り替え弁21の設置順は、pH測定手段3が前段で、第一切り替え弁21が後段である。この第一切り替え弁21には、亜塩素酸水溶液ブロー管48が繋がっている。第一切り替え弁21は、亜塩素酸水溶液が、触媒酸化手段5へ向かう方向か、亜塩素酸水溶液ブロー管48か、のいずれかに流れるように、流れ方向を切り替えるための弁である。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段7が設置されている。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素濃度測定手段7とユースポイントとの間の二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、第二切り替え弁28が設置されている。この第二切り替え弁28には、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49が繋がっている。第二切り替え弁28は、二酸化塩素含有殺菌水を、ユースポイントへ向かう方向か、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49かのいずれかに、流れるようにする弁である。なお、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)においては、第二切り替え弁28及び二酸化塩素含有殺菌水ブロー管49の設置は任意である。
そして、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、pH測定手段3及び第一切り替え弁21に電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、pH測定手段3から送られてくるpH値と管理pH範囲とを対比し、pH測定手段から送られてくるpH値が、管理pH範囲から外れたときには、第一切り替え弁21に、液流れをブロー側に切り替える命令を送り、pH測定手段3から送られてくるpH値が、管理pH範囲に戻ったときには、第一切り替え弁21に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送る第一演算部(B)26を有する。第一演算部(B)は、記憶部に管理pH範囲が記憶されており、pH測定手段3から送られているpH値と管理pH範囲とを対比して、その対比結果により、第一切り替え弁21に、液流れをブロー側に切り替える命令を送り、あるいは、第一切り替え弁21に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、管理pH値とは、亜塩素酸水溶液52のpHのバラツキ範囲として許容されるpHの範囲を指す。また、液流れをブロー側に切り替えるとは、第一切り替え弁21において、中間タンク4に送液されている亜塩素酸水溶液52が、中間タンク4に向かう亜塩素酸水溶液送液管43には送液されず、且つ、亜塩素酸水溶液ブロー管48に送液されるように切り替えることを指す。また、液流れを通常流れ側に切り替えるとは、第一切り替え弁21において、亜塩素酸水溶液ブロー管48に送液されている亜塩素酸水溶液52が、亜塩素酸水溶液ブロー管48には送液されず、且つ、中間タンク4に向かう亜塩素酸水溶液送液管43に送液されるように切り替えることを指す。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、二酸化塩素濃度測定手段7及び二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値とを対比し、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と、管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を算出し、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、送液流量変更命令を送る第二演算部を有する。第二演算部は、電子計算機であり、その記憶部に、管理二酸化塩素濃度が記憶されており、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と、管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を算出し、その送液流量に変更するように、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13に、送液流量変更命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、管理二酸化塩素濃度値とは、製造目的とする二酸化塩素含有殺菌水36の二酸化塩素濃度の設定値を指す。また、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、その送液流量に変更するとは、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値より大きい場合には、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を少なくして、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値になるように調節することを指し、また、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値より小さい場合には、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を多くして、二酸化塩素測定手段により測定される二酸化塩素濃度値が、管理二酸化塩素濃度値になるように調節することを指す。なお、二酸化塩素濃度測定手段により測定される二酸化塩素濃度値と、管理二酸化塩素濃度値とに、どの程度の差があったときに、二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を変更する命令を送る必要がある濃度差(有効濃度差)とするかは、殺菌水の用途、殺菌水中の二酸化塩素濃度の設置値等により、適宜選択される。また、第一演算部(B)と第二演算部用のプラグラムは、同じ電子計算機に組み込まれていてもよいし、それぞれ別々の電子計算機に組み込まれていてもよい。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液の供給位置より手前の希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、加圧ポンプ12が設置されている。加圧ポンプ12は、イオン交換手段2から触媒酸化手段5まで水溶液の液圧を確保するために設置されるポンプであるが、設置は任意である。例えば、加圧ポンプ12を設置せずに、水道からの水圧で、イオン交換手段2から触媒酸化手段5まで液圧を確保することもできる。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素溶解水の供給位置より手前の二酸化塩素含有殺菌液送液管47に、加圧ポンプ15が設置されている。加圧ポンプ15は、ユースポイントに供給される二酸化塩素含有殺菌水の液圧を確保するために設置されるポンプであるが、設置は任意である。例えば、加圧ポンプ15を設置せずに、水道からの水圧で、二酸化塩素含有殺菌水の液圧を確保することもできる。
次いで、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を用いて、二酸化塩素含有殺菌水を製造する方法について説明する。先ず、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32を供給しながら、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を供給する。そして、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41に、亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32を供給しながら、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管42に、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31を供給することにより、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41内で、イオン交換に供せられる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51が調製され、イオン交換手段2に供給される。高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、製造目的の二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度の設定値により、適宜選択される。例えば、食品用の殺菌水の場合には、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、通常、5〜25質量%、好ましくは5〜7.5質量%である。また、亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水32は、特に制限されず、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、活性炭や逆浸透膜で処理された処理水等が挙げられ、殺菌水の用途に応じて、適宜選択される。また、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、製造目的の二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度の設定値により、適宜選択される。希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液31中の亜塩素酸ナトリウムの濃度は、通常、0.1〜0.4質量%、好ましくは0.2〜0.3質量%である。
次いで、イオン交換手段2により、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを、水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液52を得る。
次いで、イオン交換手段2により得られる亜塩素酸水溶液52を、中間タンク4に送液する。
次いで、中間タンク4内の亜塩素酸水溶液52を、触媒酸化手段5に送液して、触媒酸化手段5により、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸を酸化して、二酸化塩素溶解水53を得る。
次いで、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aを供給しながら、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13で、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内に、触媒酸化手段5により得られる二酸化塩素溶解水53を供給する。そして、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に、二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水33aを供給しながら、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13で、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内に、触媒酸化手段5により得られる二酸化塩素溶解水53を供給することにより、二酸化塩素含有殺菌水送液管47内で、二酸化塩素含有殺菌水36が製造され、ユースポイントに供給される。二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素の濃度は、用途に応じて、適宜選択される。二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素の濃度は、通常、0.1〜200mg/L、好ましくは1〜100mg/L、特に好ましくは10〜20mg/Lである。
このようにして、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素含有殺菌水が製造され、製造された二酸化塩素含有殺菌水が、ユースポイントに供給されるが、二酸化塩素含有殺菌水の製造中、イオン交換手段2により製造される亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度は、全く同じ濃度で推移することはなく、常に、変動している。そして、何らかの要因で、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度が、所望の濃度範囲より、低くなり過ぎたり、あるいは、高くなり過ぎたりすることがある。亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度が、所望の濃度範囲より、低くなり過ぎたり、あるいは、高くなり過ぎている亜塩素酸水溶液を、触媒酸化手段5に供給すると、最終的に、ユースポイントに供給される二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度のバラツキが大きくなってしまう。そこで、pH測定手段3で、亜塩素酸水溶液52のpHを測定することによって、亜塩素酸水溶液52中の亜塩素酸濃度が、所望の濃度範囲内になっているか否かを判断し、そして、亜塩素酸水溶液52の管理pH範囲を予め定めておき、亜塩素酸水溶液52のpH測定値が、管理pH範囲から外れたときには、第一切り替え弁21を、ブロー側に切り替えて、亜塩素酸水溶液52を亜塩素酸水溶液排水57として、装置外へ排出することによって、二酸化塩素濃度の設定値からのずれが大きい二酸化塩素含有殺菌水が、製造されないようにする。その後、亜塩素酸水溶液52のpH測定値が、管理pH範囲に戻ったときには、第一切り替え弁21を、通常流れ側に切り替えて、亜塩素酸水溶液52が中間タンク4に送液されるようにする。このことにより、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)では、第一切り替え弁より後段に送液される亜塩素酸水溶液の濃度のバラツキを小さくすることができるので、二酸化塩素濃度のバラツキが小さい二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる。このような、pH測定手段からのpH測定値の取得、pH測定値と管理pH範囲との対比、対比結果に基づく第一切り替え弁への命令による制御は、第一演算部(B)により行われる。
そして、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、第一切り替え弁21で液流れを切り替えて、亜塩素酸水溶液を装置外にブローすると、触媒酸化手段5及びその後段に流れる液がなくなるため、二酸化塩素溶解水送液ポンプを停止し、且つ、第二切り替え弁28で液流れを切り替えて、二酸化塩素含有殺菌水も装置外にブローする必要がある。それに対して、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、第一切り替え弁21と触媒酸化手段5の間に、中間タンク4があり、この中間タンク4内には、亜塩素酸水溶液が貯まっているため、第一切り替え弁21で液流れを切り替えて、亜塩素酸水溶液を装置外にブローしても、中間タンク4内の亜塩素酸水溶液を、触媒酸化手段5に送液することができる。そのため、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、第一切り替え弁21で液流れを切り替えて、亜塩素酸水溶液を装置外にブローしても、触媒酸化手段5及びその後段に流れる液がなくならないので、二酸化塩素含有殺菌水を装置外にブローしたり、二酸化塩素溶解水送液ポンプを停止する必要はない。よって、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、pHが管理pH範囲を外れてしまった亜塩素酸水溶液を装置外にブローしている間も、連続して、二酸化塩素含有殺菌水を続けることができる。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)は、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置のように、第二切り替え弁及び二酸化塩素含有殺菌水ブロー管を有していてもよし、あるいは、第二切り替え弁及び二酸化塩素含有殺菌水ブロー管を有していなくてもよい。また、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)は、第二切り替え弁及び二酸化塩素含有殺菌水ブロー管を有する場合、第二切り替え弁と第一演算部(B)とが電気的に繋がっており、第一演算部(B)には、緊急停止が必要な事態が生じた場合等に、第二切り替え弁を切り替えて、二酸化塩素含有殺菌水を、二酸化塩素含有殺菌水ブロー管に送液して、装置外に排出できるような、第二切り替え弁をブロー側に切り替える命令を送るプログラムが組み込まれていてもよい。
また、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化塩素含有殺菌水の製造中、二酸化塩素濃度測定手段7で、二酸化塩素含有殺菌水36中の二酸化塩素濃度を測定し、二酸化塩素濃度の測定値と、管理二酸化塩素濃度値とを対比し、二酸化塩素濃度の測定値と、管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、二酸化塩素濃度測定手段7から送られてくる二酸化塩素濃度値と管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を算出し、その送液流量に、二酸化塩素溶解水送液ポンプ13の送液流量を変更する。このことにより、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)では、二酸化塩素濃度のバラツキが少ない二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる。このような、二酸化塩素濃度測定手からの二酸化塩素濃度値の取得、二酸化塩素濃度の測定値と管理二酸化塩素濃度値との対比、対比結果から送液流量の計算、送液流量に基づく、二酸化塩素溶解水送液ポンプへの命令による制御は、第二演算部により行われる。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)又は本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液供給管に設置され、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液の電気伝導度を測定するための電気伝導度測定手段と、
該電気伝導度測定手段及び該高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプに電気的に繋がり、管理電気伝導度値が記憶され、電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と該管理電気伝導度値とを対比し、電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と、管理電気伝導度値に差がある場合には、電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と管理電気伝導度値との差から、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液の電気伝導度を、管理電気伝導度値にするために必要な、高濃度亜塩素ナトリウム水溶液送液ポンプの送液流量を算出し、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第三演算部と、
を有することができる。以下、電気伝導度測定手段と、第三演算部と、を有する本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)を、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1A)とも記載し、また、電気伝導度測定手段と、第三演算部と、を有する本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)を、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2A)とも記載する。
図3は、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1A)の形態例のフロー図である。また、図4は、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2A)の形態例のフロー図である。図3に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1A)又は図4に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2A)は、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液供給管41に設置され、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51の電気伝導度を測定するための電気伝導度測定手段1と、電気伝導度測定手段1及び高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11に電気的に繋がり、管理電気伝導度値が記憶され、電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と管理電気伝導度値とを対比し、電気伝導度測定手段1から送られてくる電気伝導度値と、管理電気伝導度値に差がある場合には、電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と管理電気伝導度値との差から、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51の電気伝導度を、管理電気伝導度値にするために必要な、高濃度亜塩素ナトリウム水溶液送液ポンプ11の送液流量を算出し、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11に、送液流量変更命令を送る第三演算部25と、を有する。第三演算部25は、管理電気伝導度値が記憶され、電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と管理電気伝導度値とを対比し、電気伝導度測定手段1から送られてくる電気伝導度値と、管理電気伝導度値に差がある場合には、電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と管理電気伝導度値との差から、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51の電気伝導度を、管理電気伝導度値にするために必要な、高濃度亜塩素ナトリウム水溶液送液ポンプ11の送液流量を算出し、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ11に、送液流量変更命令を送るプログラムが組み込まれている電子計算機である。なお、電気伝導度測定手段により測定される電気伝導度値と、管理電気伝導度値とに、どの程度の差があったときに、高濃度亜塩素酸ナトリウム水送液ポンプの送液流量を変更する命令を送る必要がある電気伝導度差(有効電気伝導度差)とするかは、殺菌水の用途、殺菌水中の二酸化塩素濃度の設置値等により、適宜選択される。また、第三演算部用のプラグラムは、第一演算部(A)、第一演算部(B)又は第二演算部用のプログラムと、同じ電子計算機に組み込まれていてもよいし、それぞれ別々の電子計算機に組み込まれていてもよい。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1A)又は本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2A)によれば、何らかの要因で、イオン交換手段2に送液される亜塩素酸ナトリウム水溶液51中の亜塩素酸ナトリウム濃度が、所望の濃度からずれたときに、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管41への高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31の供給流量を調節して、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液51の亜塩素酸ナトリウム濃度を、所望の濃度に調節することができる。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1A)又は本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2A)は、二酸化塩素含有殺菌水送液管に供給する二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水として、二酸化炭素が溶解している二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水を供給するために、二酸化炭素溶解用の水に二酸化炭素を溶解させて、二酸化塩素溶解水希釈用の水を作製するための二酸化炭素溶解手段を有することができる。以下、二酸化炭素溶解手段を有する本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1)を、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1B)とも記載し、また、二酸化炭素溶解手段を有する本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2)を、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2B)とも記載し、二酸化炭素溶解手段を有する本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1A)を、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1C)とも記載し、二酸化炭素溶解手段を有する本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2A)を、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2C)とも記載する。
図5は、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1B)の形態例のフロー図である。また、図6は、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2B)の形態例のフロー図である。また、図6は、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2C)の形態例のフロー図である。図5に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1B)、図6に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2B)、図7に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(2C)は、二酸化炭素溶解手段6と、二酸化炭素38を二酸化炭素溶解手段6に供給する二酸化炭素供給管45と、二酸化炭素溶解用の水34を二酸化炭素溶解手段6に送液する二酸化炭素溶解用水送液管46と、を有する。二酸化炭素溶解手段6に、二酸化塩素含有殺菌水送液管47の一端が繋がっており、二酸化塩素溶解手段6により作製される二酸化炭素が溶解している二酸化塩素溶解水用の希釈水33bが、二酸化塩素溶解水53の希釈用の希釈水として、二酸化塩素含有殺菌水送液管47に供給される。
二酸化炭素溶解手段6としては、水に二酸化炭素を溶解することができる手段であれば、特に制限されず、マイクロバグリング方式の溶解手段、加圧溶解方式の溶解手段、膜溶解手段等が挙げられる。
また、図5、図6又は図7に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化炭素溶解手段6への二酸化炭素38の供給量を調節するためのガス流量調節器22が設置されている。
また、図5、図6又は図7に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置では、二酸化炭素溶解用水送液管46に、加圧ポンプ14が設置されている。加圧ポンプ14は、二酸化炭素溶解手段6から加圧ポンプ15までの液圧を確保するために設置されるポンプであるが、設置は任意である。例えば、加圧ポンプ14を設置せずに、水道からの水圧で、二酸化炭素溶解手段6から加圧ポンプ15まで液圧を確保することもできる。
二酸化炭素溶解手段6に供給される二酸化炭素溶解用の水34は、特に制限されず、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、活性炭や逆浸透膜で処理された処理水等が挙げられ、殺菌水の用途に応じて、適宜選択される。
二酸化塩素が溶解している水では、pHが5〜7になると、ClOの存在比率が90%から10%に低下するので、二酸化塩素含有殺菌水のpHが2〜5であると、殺菌力が高まる。そして、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置(1B)、(2B)、(1C)又は(2C)では、二酸化炭素溶解手段を設置して、二酸化炭素が溶解している二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水を供給することにより、二酸化炭素が溶解している二酸化塩素含有殺菌水を製造することができるので、二酸化塩素含有殺菌水のpHを、4〜5に調節することができる。そのため、殺菌力が高い二酸化塩素含有殺菌水を製造することができる。
本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置は、亜塩素酸ナトリウムを原料として用いて、二酸化塩素を含有する殺菌水(二酸化塩素含有殺菌水)を製造するための装置である。通常、二酸化塩素を含有する殺菌水中には、二酸化塩素に加えて、亜塩素酸及び亜塩素酸イオンが混在しており、殺菌水のpHにより、二酸化塩素及び亜塩素酸と亜塩素酸イオンの存在比率が変化する。そして、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置により得られる二酸化塩素含有殺菌水のpHは、3〜5.5程度である。そのため、二酸化塩素含有殺菌水中には、二酸化塩素、亜塩素酸及び亜塩素酸イオンが存在する。つまり、二酸化塩素含有殺菌水は、二酸化塩素、亜塩素酸及び亜塩素酸イオンを含有している。このように、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置により得られる殺菌水は、二酸化塩素、亜塩素酸及び亜塩素酸イオンを含有する殺菌水であるが、説明の都合上、二酸化塩素含有殺菌水と記載する。
また、本発明の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を用いて、亜塩素酸ナトリウムを原料として、二酸化塩素含有殺菌水を製造する際には、製造過程で、二酸化塩素溶解水が生成する。この二酸化塩素溶解水は、二酸化塩素が溶解している水、言い換えると、二酸化塩素を含有する水である。二酸化塩素溶解水中の二酸化塩素濃度は、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度より高く、二酸化塩素溶解水のpHは、1.5〜2.5程度である。そのため、二酸化塩素及び亜塩素酸と亜塩素酸イオンの存在比率は、二酸化塩素及び亜塩素酸側に大きく寄っているものの、二酸化塩素溶解水中には、二酸化塩素、亜塩素酸及び亜塩素酸イオンが存在する。つまり、二酸化塩素溶解水は、二酸化塩素、亜塩素酸及び亜塩素酸イオンを含有している。このように、二酸化塩素溶解水は、二酸化塩素、亜塩素酸及び亜塩素酸イオンを含有する水であるが、説明の都合上、二酸化塩素溶解水と記載する。そして、二酸化塩素溶解水と二酸化塩素含有殺菌水とを区別するために、触媒酸化手段で製造され、希釈水で希釈される前の溶液を、二酸化塩素溶解水と記載し、また、希釈水で希釈された後の溶液を、二酸化塩素含有殺菌水と記載する。
(実施例1)
図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を用いて、二酸化塩素含有殺菌水の製造実験を行った。
・高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31:濃度7.5質量%、供給量3.8mL/分
・希釈水32:水道水、供給量127mL/分
・イオン交換手段2:イオン交換樹脂、三菱化学株式会社製、ダイヤイオン SK1B
・触媒酸化手段:Pt/アルミナ
・希釈水33:水道水、供給量7L/分
製造実験では、亜塩素酸水溶液52に希亜塩素酸ナトリウム水溶液51を混合することにより、強制的にpHを変動させた。図8には、図1に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を用いて、二酸化塩素含有殺菌水の製造を行ったときの、pH測定手段3のpHの推移と、亜塩素酸水溶液排水56の排水状況と、送液ポンプ13の運転状況と、二酸化塩素含有殺菌水排水57の排水状況を示す。なお、図8中、pH測定手段3のグラフの点線は、管理pHの上限値である。
図8に示すように、製造試験中に、pHの値が管理pH値の上限値を超えさせる操作を行うと、pHの値が管理pHの上限値まで下がるまでの間、亜塩素酸水溶液排水56及び二酸化塩素含有殺菌水排水57が排水され、送液ポンプ13が停止した。そのため、ユースポイントには、二酸化塩素含有殺菌水36は供給されなかった。
そして、pHの値が管理pHの上限値まで下がると、亜塩素酸水溶液排水56及び二酸化塩素含有殺菌水排水57が排水されなくなり、送液ポンプ13が再開した。そのため、ユースポイントへの二酸化塩素含有殺菌水36の供給が再開された。
この製造試験では、pHの値が管理pH値の上限値を超えている亜塩素酸水溶液は、全て排出されているので、pHの値が管理pH値の上限値を超えても亜塩素酸水溶液の排出を行わなかった場合に比べ、後段へ供給される亜酸化塩素水溶液のpHの変動幅が小さい。
(実施例2)
図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を用いて、二酸化塩素含有殺菌水の製造実験を行った。
・高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液31:濃度7.5質量%、供給量3.8mL/分
・希釈水32:水道水、供給量127mL/分
・イオン交換手段2:イオン交換樹脂、三菱化学株式会社製、ダイヤイオン SK1B
・触媒酸化手段:Pt/アルミナ
・希釈水33:水道水、供給量7L/分
製造実験では、実施例1と同様に亜塩素酸水溶液52に希亜塩素酸ナトリウム水溶液51を混合することにより、強制的にpHを変動させた。図9には、図2に示す亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置を用いて、二酸化塩素含有殺菌水の製造を行ったときの、二酸化塩素濃度測定手段7の濃度測定値の推移と、送液ポンプ13の運転状況と、二酸化塩素含有殺菌水排水57の排水状況を示す。なお、pH測定手段3のpHの推移と、亜塩素酸水溶液排水56の排水状況は、図8中のものとほぼ同様であった。
図9に示すように、製造試験中に、pHの値が管理pH値の上限値を超えたために、亜塩素酸水溶液排水56が排水されても、中間タンク4内には、pHが管理pH値の範囲内の亜塩素酸水溶液が貯まっているので、送液ポンプ13を運転し続けることができ、且つ、亜塩素酸水溶液排水56が排水されている間も、亜塩素酸水溶液排水56が排水される前後も、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度は、管理二酸化塩素濃度範囲の上限値と下限値の間で推移した。
1 電気伝導度測定手段
2 イオン交換手段
3 pH測定手段
4 中間タンク
5 触媒酸化手段
6 二酸化炭素溶解手段
7 二酸化塩素濃度測定手段
11 高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプ
12 加圧ポンプ
13 二酸化塩素溶解水送液ポンプ
14 加圧ポンプ
15 加圧ポンプ
21 第一切り替え弁
22 ガス流量調節器
25 第三演算部
26 第一演算部
27 第二演算部
28 第二切り替え弁
31 高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液
32 希釈水
33a、33b 希釈水
34 二酸化炭素溶解用の水
36 二酸化塩素含有殺菌水
37 加圧ガス供給管
38 二酸化炭素
39 加圧ガス排出管
41 希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管
42 高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管
43 亜塩素酸水溶液送液管
44 二酸化塩素溶解水送液管
45 二酸化炭素供給管
46 二酸化炭素溶解用水送液管
47 二酸化塩素含有殺菌水送液管
48 亜塩素酸水溶液ブロー管
49 二酸化塩素含有殺菌水ブロー管
51 希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液
52 亜塩素酸水溶液
53 二酸化塩素溶解水
56 亜塩素酸水溶液排水
57 二酸化塩素含有殺菌水排水

Claims (4)

  1. 希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るためのイオン交換手段と、
    該亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水を得るための触媒酸化手段と、
    一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
    一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
    一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該触媒酸化手段に繋がり、亜塩素酸水溶液が送液される亜塩素酸水溶液送液管と、
    一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる二酸化塩素含有殺菌水送液管と、
    一端側が該触媒酸化手段に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管に繋がり、二酸化塩素溶解水が送液される二酸化塩素溶解水送液管と、
    該高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
    該二酸化塩素溶解水送液管に設置され、二酸化塩素溶解水を送液するための二酸化塩素溶解水送液ポンプと、
    該亜塩素酸水溶液送液管に設置され、亜塩素酸水溶液のpHを測定するためのpH測定手段と、
    該pH測定手段と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される第一切り替え弁と、
    該第一切り替え弁に繋がる亜塩素酸水溶液ブロー管と、
    該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置され、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段と、
    該二酸化塩素濃度測定手段とユースポイントとの間の該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置される第二切り替え弁と、
    該第二切り替え弁に繋がる二酸化塩素含有殺菌水ブロー管と、
    該pH測定手段、該第一切り替え弁、該第二切り替え弁及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH範囲とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲から外れたときには、該第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れをブロー側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、停止命令を送り、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲に戻ったときには、該第一切り替え弁及び該第二切り替え弁に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送ると共に、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液再開命令を送る、第一演算部(A)と、
    該二酸化塩素濃度測定手段及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値とを対比し、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と、該管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、該管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、該二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
    を有することを特徴とする亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置。
  2. 希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液中の亜塩素酸ナトリウムのナトリウムイオンを水素イオンにイオン交換して、亜塩素酸水溶液を得るためのイオン交換手段と、
    該亜塩素酸水溶液中の亜塩素酸を酸化触媒により酸化して、二酸化塩素溶解水を得るための触媒酸化手段と、
    一端側から亜塩素酸ナトリウム水溶液希釈用の希釈水が供給され、他端側が該イオン交換手段に繋がる希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
    一端側から高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、他端側が該希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に繋がる高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管と、
    一端側が該イオン交換手段に繋がり、他端側が該触媒酸化手段に繋がり、亜塩素酸水溶液が送液される亜塩素酸水溶液送液管と、
    一端側から二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水が供給され、他端側がユースポイントに繋がる二酸化塩素含有殺菌水送液管と、
    一端側が該触媒酸化手段に繋がり、他端側が二酸化塩素含有殺菌水送液管に繋がり、二酸化塩素溶解水が送液される二酸化塩素溶解水送液管と、
    該高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するための高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプと、
    該二酸化塩素溶解水送液管に設置され、二酸化塩素溶解水を送液するための二酸化塩素溶解水送液ポンプと、
    該亜塩素酸水溶液送液管に設置され、亜塩素酸水溶液のpHを測定するためのpH測定手段と、
    該pH測定手段と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される第一切り替え弁と、
    該第一切り替え弁に繋がる亜塩素酸水溶液ブロー管と、
    該第一切り替え弁と該触媒酸化手段との間の該亜塩素酸水溶液送液管に設置される中間タンクと、
    該二酸化塩素含有殺菌水送液管に設置され、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を測定するための二酸化塩素濃度測定手段と、
    該pH測定手段及び該第一切り替え弁に電気的に繋がり、管理pH範囲が記憶され、該pH測定手段から送られてくるpH値と該管理pH範囲とを対比し、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲から外れたときには、該第一切り替え弁に、液流れをブロー側に切り替える命令を送り、該pH測定手段から送られてくるpH値が、該管理pH範囲に戻ったときには、該第一切り替え弁に、液流れを通常流れ側に切り替える命令を送る、第一演算部(B)と、
    該二酸化塩素濃度測定手段及び該二酸化塩素溶解水送液ポンプに電気的に繋がり、管理二酸化塩素濃度値が記憶され、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値とを対比し、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と、該管理二酸化塩素濃度値に差がある場合には、該二酸化塩素濃度測定手段から送られてくる二酸化塩素濃度値と該管理二酸化塩素濃度値との差から、二酸化塩素含有殺菌水中の二酸化塩素濃度を、該管理二酸化塩素濃度値にするために必要な、該二酸化塩素溶解水送液ポンプの送液流量を算出し、該二酸化塩素溶解水送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第二演算部と、
    を有することを特徴とする亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置。
  3. 前記希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液送液管に設置され、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液の電気伝導度を測定するための電気伝導度測定手段と、
    該電気伝導度測定手段及び前記高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプに電気的に繋がり、管理電気伝導度値が記憶され、該電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と該管理電気伝導度値とを対比し、該電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と、該管理電気伝導度値に差がある場合には、該電気伝導度測定手段から送られてくる電気伝導度値と該管理電気伝導度値との差から、希釈亜塩素酸ナトリウム水溶液の電気伝導度を、該管理電気伝導度値にするために必要な、該高濃度亜塩素ナトリウム水溶液送液ポンプの送液流量を算出し、該高濃度亜塩素酸ナトリウム水溶液送液ポンプに、送液流量変更命令を送る、第三演算部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2いずれか1項記載の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置。
  4. 前記二酸化塩素含有殺菌水送液管に供給する二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水として、二酸化炭素が溶解している二酸化塩素溶解水希釈用の希釈水を供給するために、二酸化炭素溶解用の水に二酸化炭素を溶解させて、二酸化炭素が溶解している二酸化塩素溶解水用の希釈水を作製するための二酸化炭素溶解手段を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の亜塩素酸および二酸化塩素を含有した殺菌水の生成装置。
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