JP2015214371A - 物品包装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で手動で稼働可能な、かつ多様な商品に対応可能な、包装装置を提供する。【解決手段】筐体状の本体1と、本体内に設けられたベルト固定部7と、本体内にベルト2の長さ方向に摺動可能に設けられ、ほぼ水平方向に延長されたベルトを支持するためのベルト支持板4及びベルトの方向を反転させるためのベルト周回部10を有する摺動部材9と、本体1の外側のベルト支持板4の下の部分に接合され、ベルト2の長さ方向にほぼ水平に延長された板状の受け部5とで、装置を構成し、ベルト2の上に包装の対象物品14を載置し、ベルト2とともに一方に開口部を有する袋15で覆った後、ベルト2を下方に剥離しながら、開口部に向けて、ほぼ水平方向に移動することにより、包装の対象物品14のみを袋15の内部に残すことができる。【選択図】図2
Description
本発明は、製品の袋詰め作業に用いられる手動の包装装置に関し、特に複数の製品を平板状に並べた形態で包装可能な包装装置に関するものである。
近年、スーパーマーケットなどの小売店では、例えば魚の切身が、透明なプラスチックフィルムで包装した形態で販売されている。そして、このような包装形態では、複数の切身が同一平面上に並べられた状態で包装されていることがあり、鮮度保持のため真空パックになっている場合もある。
魚の切身以外でも、同一平面に並べられた状態で包装される商品は、数多くみられるが、このような包装形態とする利点の一つとして、搬送の利便性の向上が挙げられる。つまり、複数の個片からなる商品を、ランダムに袋詰めにすると、当然の結果として商品を詰めた袋が一定の形状になることは極めて少なく、段ボール箱に規則性をもって充填することができないため、段ボール内における占積率が低下する。
また、個片からなる商品の包装は、ランダムに袋詰めするにしても、規則性を持った状態で詰めるにしても、流通コスト低減を目的に、商品の包装の自動化装置が多数開発されている。例えば、特許文献1には、簡単な構造で、熱収縮性フィルムにより商品を筒状に巻いて包装する装置で、フィルム同士の重なり部分が安定に密着して包装される構造を有する包装装置が開示されている。
また、特許文献2には、搬送されてくる被包装物の品種変更に伴い、位置調整を必要とする複数のアジャスト部材を備えた包装装置において、前記各アジャスト部材を一括して調整する主調整手段を備えるとともに、前記各アジャスト部材のうちの少なくとも1つは個別調整対象として、前記主調整手段よりも微調整可能な副調整手段を備えていることを特徴とする包装装置が開示されている。
上記の他にも、商品を自動的に包装する装置は、多数開示されているが、包装するための機構と、同一の装置を多様な商品に適合させるための機構の、少なくとも何れかに関する技術を包含するものが殆どである。
一方で、例えば、水産物や農産物の分野においては、比較的小規模な事業所が多く、いわゆる少量多品種の製品に対応する必要があるため、人手で稼働可能で、かつ、多様な包装対象に対応可能な小型の装置への根強い要望がある。また、前記以外においても、事業規模や商品の形態が類似する分野では、同様の要望があると考えられる。
しかしながら、前記の特許文献に開示されている技術は、このような要望に必ずしも十分に対処し得るものではない。従って、本発明の課題は、小型で手動で稼働可能な、かつ多様な商品に対応可能な、包装装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題に鑑み、一般的には搬送に用いるベルトコンベアの特徴を活用することを検討した結果なされたものである。
即ち、本発明は、ほぼ水平に設けられたベルト上に載置した物品を、前記ベルトとともに一方に開口部を有する包装材で覆った後、前記ベルトを下方に剥離しながら、前記開口部に向けて、ほぼ水平方向に移動することにより、前記物品を前記包装材内に残すことを特徴とする、物品包装装置である。
また、本発明は、前記物品包装装置が、筐体状の本体と、前記本体内に設けられたベルト固定部と、前記本体内に前記ベルトの長さ方向に摺動可能に設けられ、ほぼ水平方向に延長された前記ベルトを支持するためのベルト支持板及び前記ベルトの方向を反転させるためのベルト周回部を有する摺動部材と、前記本体の外側の前記ベルト支持板の下の部分に接合され、前記ベルトの長さ方向にほぼ水平に延長された板状の受け部とを有し、前記ベルトは、前記ベルト固定部における、ほぼ鉛直方向の異なる高さに設けられた二つのベルト接合部に両端が接合され、前記ベルト支持板の先端及びベルト周回部で方向が反転して取り付けられていることを特徴とする、前記の物品包装装置である。
一般的に、ベルトコンベアにおいて、ベルト状に載置した物品は、ベルトの移動に伴って移送されるものである。しかし、ベルトは種々の手段で、移動の方向を変換したり、反転させたりすることが容易であり、本発明者はかかる特徴に着目して本包装装置に想到した。
本発明にかかる包装装置においては、ベルト支持板の上下に周回したベルトに物品を載置した状態で、ベルトごと袋で覆い、ベルトを物品の下方に剥離させながら、袋の開口部の方向に移動させることが可能なので、一般的な袋詰めのように、袋の開口部上にして拡げ、物品を投入する方法とは異なり、複数の物品を整列した状態で包装することが可能であり、整列しない状態での包装についても、作業効率を向上できる。
次に本発明の実施の形態について、具体的な図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る包装装置の一例の外観を示す斜視図である。図1において、1は本体、2はベルト、3は開口部、4はベルト支持板、5は受け部、6は摺動部材操作ハンドルである。
また、図2は、本発明に係る包装装置の動作を示した図で、図2(a)はベルト状に物品を載置した状態、図2(b)は袋の中に物品が残った状態である。図2において、7はベルト固定部、8a及び8bはベルトの端部をベルト固定部に接合したベルト接合部、9は摺動部材、10はベルト周回部、11は摺動部材ガイド、12は引張バネ、13a及び13bはバネ接合部、14は包装の対象物品、15は包装材の袋である。
ここに示した本体1は、アルミニウムなどの金属からなる筐体形状で、長手方向に垂直な一方の側面に、ベルト支持板4が出入りするための開口部3が設けられている。ベルト支持板4は、ほぼ水平な方向に延長された状態で、摺動部材9に取り付けられている。摺動部材9は、本体1の底部に設けられた摺動部材ガイド11に沿って、図における左右の方向に摺動可能となっている。摺動部材ガイド11には、レール状のガイドや溝状のガイドが用いられる。
ベルト2には種々の材質のものを用いることが可能である。包装対象物品として表面に粘着性を有する者が想定される場合は、フッ素樹脂のような、撥水性を備えた材質を用いることが望ましい。そして、ベルト2は両端がベルト接合部8a、8bに接合され、ベルト支持板4の図における左端と、ベルト周回部10とで、方向を360°変換され、長さ方向の断面がS字状になるように展張されている。ベルト周回部10は円柱状の部材として、該円柱の表面を摺動させてもよいが、ローラーなどの部材としてもよい。また、この図に示した例では、ベルト支持板4の端では、ベルト2は摺動することになるが、ベルト支持板4の厚みと同程度の外径を有するローラーを取り付けてもよい。
摺動部材9は、摺動部材操作ハンドル6を左右に作動させることにより、摺動部材ガイドレールに沿って動かすことが可能である。図2(a)に記載した矢印の方向への摺動部材9の移動に伴い、図2(b)に示した矢印の方向にベルトが作動する。つまり、ベルト支持板4の端部では、ベルト2が反時計回りの方向に移動する。
この際、図1(a)に示したように包装の対象物品14を、ベルト2の上に載置して、ベルト2と一緒に袋15で覆い、摺動部材操作ハンドル6を図における右方向に移動させると、ベルト2は、包装の対象物品14の下面から下方向に剥離するので、包装の対象物品14は、水平方向に移動することなく、袋15の内部に残ることになる。袋15を例えばポリエチレンのような熱可塑性の高分子材料フィルムで構成しておけば、その後開口部を熱融着などの手段で閉塞することができる。
なお、ここに示した例では、摺動部材9を右方向に移動した後、摺動部材9は引張バネの収縮力により、左方向に戻るように構成されている。以上に説明したように、本発明に係る包装装置は、極めて小型で簡単な構成を有し、複数の個片からなる包装対象物を整列させた状態での、袋詰めや包装に使用できる。また、複数の個片をランダムに袋詰めすることも、1箇のみの対象物品を袋詰めすることも可能であることは勿論である。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。
1・・・本体 2・・・ベルト 3・・・開口部
4・・・ベルト支持板 5・・・受け部 6・・・摺動部材操作ハンドル
7・・・ベルト固定部 8a,8b・・・ベルト接合部 9・・・摺動部材
10・・・ベルト周回部 11・・・摺動部材ガイド 12・・・引張バネ
13a,13b・・・バネ接合部 14・・・包装の対象物品 15・・・袋
4・・・ベルト支持板 5・・・受け部 6・・・摺動部材操作ハンドル
7・・・ベルト固定部 8a,8b・・・ベルト接合部 9・・・摺動部材
10・・・ベルト周回部 11・・・摺動部材ガイド 12・・・引張バネ
13a,13b・・・バネ接合部 14・・・包装の対象物品 15・・・袋
Claims (2)
- ほぼ水平に設けられたベルト上に載置した物品を、前記ベルトとともに一方に開口部を有する包装材で覆った後、前記ベルトを下方に剥離しながら、前記開口部に向けて、ほぼ水平方向に移動することにより、前記物品を前記包装材内に残すことを特徴とする、物品包装装置。
- 前記物品包装装置は、
筐体状の本体と、
前記本体内に設けられたベルト固定部と、
前記本体内に前記ベルトの長さ方向に摺動可能に設けられ、ほぼ水平方向に延長された前記ベルトを支持するためのベルト支持板及び前記ベルトの方向を反転させるためのベルト周回部を有する摺動部材と、
前記本体の外側の前記ベルト支持板の下の部分に接合され、前記ベルトの長さ方向にほぼ水平に延長された板状の受け部とを有し、
前記ベルトは、前記ベルト固定部における、ほぼ鉛直方向の異なる高さに設けられた二つのベルト接合部に両端が接合され、前記ベルト支持板の先端及びベルト周回部で方向が反転して取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の物品包装装置。
Priority Applications (1)
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JP2014108517A JP5856229B2 (ja) | 2014-05-07 | 2014-05-07 | 物品包装装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014108517A JP5856229B2 (ja) | 2014-05-07 | 2014-05-07 | 物品包装装置 |
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JP2015214371A true JP2015214371A (ja) | 2015-12-03 |
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Family Applications (1)
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS53161978U (ja) * | 1977-05-24 | 1978-12-19 |
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2014
- 2014-05-07 JP JP2014108517A patent/JP5856229B2/ja active Active
Patent Citations (1)
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JPS53161978U (ja) * | 1977-05-24 | 1978-12-19 |
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