次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本実施形態では出力システムの一例としての印刷システムを例として説明するが、印刷システムに限定するものではない。例えば出力システムは出力データの印刷、投影、表示、転送などの出力を行うシステムであればよい。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る印刷システムの一例の構成図である。図1の印刷システム1はLANなどのネットワークN1を介して接続された管理者端末11、アプリケーションサーバ装置12、文書管理装置A13、書誌情報管理装置14、クライアント端末16及び共有の出力装置17を有する。また、印刷システム1はクライアント端末16と接続されたローカルの出力装置15を有する。
管理者端末11、アプリケーションサーバ装置12、文書管理装置A13、書誌情報管理装置14、ローカルの出力装置15、クライアント端末16、共有の出力装置17は無線又は有線による通信手段を有している。
なお、図1では管理者端末11、アプリケーションサーバ装置12、文書管理装置A13、書誌情報管理装置14、ローカルの出力装置15、クライアント端末16、共有の出力装置17が1台である例を示しているが、複数台あってもよい。印刷システム1は1種類の文書管理装置A13が複数台存在していてもよいし、文書管理装置A、BあるいはCのように複数種類の文書管理装置A13が存在していてもよい。
文書管理装置A、B及びCの違いには、例えば、その文書管理装置A13を提供する提供者の違いや、機能の違い、仕様の違い等がある。具体的に、例えば提供者が異なっていれば、基本的に文書管理装置A13の実装方式(文書管理装置A13に搭載されているアプリケーションプログラム)が全く同一ということはない。文書管理装置A13は異なる機能を備えていたり、同じ機能であってもAPI(Application Programming Interface)が異なっていたりすることがある。
また、文書管理装置A13は用途に応じた専門的な機能を備えていることもある。例えば請求書を管理する為の文書管理装置A13は請求書番号を管理する機能を備える。患者のカルテを管理する為の文書管理装置A13は患者氏名を管理する機能を備える。このように、文書管理装置A13は文書(文書データ)を管理するときの書誌情報の項目にも違いがある場合がある。
つまり、印刷システム1のシステム環境において、どのような文書管理装置A13を構成するかは、例えば管理者等が適宜決定すればよい。本実施形態は1以上または1種類以上の文書管理装置A13を含むシステムに対して適用できる。
管理者端末11は管理者が利用するPC等の情報処理装置である。管理者端末11は管理者からの要求に基づき、各ユーザのクライアント端末16に対する設定等を行い、設定した内容(設定データ)をアプリケーションサーバ装置12やクライアント端末16等の装置に送信する。
アプリケーションサーバ装置12は一台以上の情報処理装置によって実現される。アプリケーションサーバ装置12はクライアント端末16に配布する印刷アプリケーションソフトウェア等のアプリケーションソフトウェアや該アプリケーションソフトウェアに関する設定データである印刷設定データ等を保有している。アプリケーションサーバ装置12は保有している印刷アプリケーションソフトウェアや印刷設定データをクライアント端末16に配布する。
文書管理装置A13は一台以上の情報処理装置によって実現される。文書管理装置A13はクライアント端末16からの要求に基づき、書誌情報と共に文書の登録を行い、登録した文書の管理を行う。また、文書管理装置A13はクライアント端末16からの要求に基づき、書誌情報をもとにした文書の検索や文書内容の提供などを行う。
書誌情報管理装置14は文書管理装置A13に登録する書誌情報のうち、登録できる値が予め決められているものを蓄積、管理する。また、書誌情報管理装置14はクライアント端末16からの要求に基づき、書誌情報の検索や提供などを行う。書誌情報管理装置14は一台以上の情報処理装置によって実現される。
出力装置15は有線や無線通信でクライアント端末16に直接接続される例えばプリンタ等の画像形成装置である。出力装置15はプリンタ、コピー機、複合機、レーザプリンタなどの画像形成装置の他、プロジェクタやモニタなどの表示出力を実行する投影装置や表示装置、オーディオなどの音声データを出力する音声出力装置等であってもよい。
クライアント端末16はユーザが利用するPC等の情報処理装置である。クライアント端末16はスマートフォンや携帯電話、PCなどの端末装置である。クライアント端末16は出力装置15、17から印刷データを印刷する。また、クライアント端末16は文書管理装置A13に文書及び書誌情報を登録する。
出力装置17は、有線や無線通信でネットワークN1に接続されるプリンタ等の画像形成装置である。例えば出力装置17は、プリンタ、コピー機、複合機、レーザプリンタなどの画像形成装置の他、プロジェクタやモニタなどの表示出力を実行する投影装置や表示装置、オーディオなどの音声データを出力する音声出力装置であってもよい。
なお、図1の印刷システム1は一例であって、管理者端末11が無い構成であってもよいし、アプリケーションサーバ装置12が無い構成等であってもよい。
<ハードウェア構成>
図1の管理者端末11、アプリケーションサーバ装置12、文書管理装置A13、書誌情報管理装置14、クライアント端末16は図2に示すハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図2は本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図2に示したコンピュータ500は、入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM504、ROM505、CPU506、通信I/F507、及びHDD508などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
入力装置501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置502はディスプレイ等を含み、コンピュータ500による処理結果を表示する。
通信I/F507はコンピュータ500をネットワークN1に接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ500は通信I/F507を介してデータ通信を行うことができる。
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションと呼ぶ)などがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505にはコンピュータ500の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置である。
本実施形態に係る管理者端末11、アプリケーションサーバ装置12、文書管理装置A13、書誌情報管理装置14、クライアント端末16は、上記したコンピュータ500のハードウェア構成により後述するような各種処理を実現できる。
<ソフトウェア構成>
《クライアント端末》
本実施形態に係るソフトウェアパッケージが搭載される前のクライアント端末16は例えば図3に示すような処理ブロックにより実現される。図3は、本実施形態に係るソフトウェアパッケージが搭載される前のクライアント端末の一例の処理ブロック図である。
図3に示すクライアント端末16は、プログラムを実行することにより、文書作成アプリケーション21、仮想プリンタドライバ22、実プリンタドライバ23、プラグイン24、プラットフォームAPI25、プラットフォーム26、記憶部27を実現する。
プラグイン24には1つ以上のプラグイン31を搭載可能である。プラットフォーム26は、表示制御(UI制御)部41、設定部42、通信部43を有する。文書作成アプリケーション21は、ユーザから印刷の要求を受け付けるアプリケーションプログラムである。文書作成アプリケーション21は一例であって、ユーザから印刷等の出力の要求を受け付ける例えばドキュメント/画像関連アプリケーションプログラムであればよい。
仮想プリンタドライバ22はアプリケーションデータを機種依存しない中間印刷データに変換して出力するプリンタドライバである。なお、中間印刷データは、出力装置17の機種に依存しない印刷データである。XPS(XML Paper Specification)形式のデータは中間印刷データの一例である。また、アプリケーションデータは出力対象データの一例である。仮想プリンタドライバ22には例えばプラグイン31を利用するためのプラグイン31用の仮想プリンタドライバが含まれる場合がある。
実プリンタドライバ23は中間印刷データを出力装置15又は出力装置17が印刷できる形式の実印刷データに変換して出力する。RAW形式のデータは実印刷データの一例である。また、実プリンタドライバ23は中間印刷データを文書管理装置A13に登録する形式の電子データ(文書データ)に変換して出力する。
プラグイン24はプラットフォーム26上で動作するソフトウェアである。プラグイン24はプラットフォームAPI25を利用することで、プラットフォーム26の機能を利用できる。プラグイン24は組み合わせにより複合的な機能を実現できる。
プラットフォームAPI25はプラグイン24が、プラットフォーム26の機能を利用するためのインタフェースである。プラットフォームAPI25はプラグイン24からの要求をプラットフォーム26が受信するために設けられた予め定義されたインタフェースであり、例えば関数やクラス等により構成される。
プラットフォーム26はプラグイン24を動作させる基盤となる部分である。プラットフォーム26はUIや通信、プラグイン24の設定や起動終了の管理等を行う。プラットフォーム26の表示制御部41は例えば文書作成アプリケーション21やプラグイン24等からの要求に基づいて表示装置502の表示を制御する。設定部42はプラグイン24の設定を行う。通信部43は文書管理装置A13等との通信を実行する。記憶部27は設定等を記憶する。
クライアント端末16はプラグイン24が共通に利用する機能をプラットフォーム26に集約することで、処理を集約している。なお、図3の処理ブロック図の分類形態は一例であり、図3に示されるような階層で分類されていることは必須でない。
また、プラグイン24は、例えば、アプリケーションサーバ装置12から図4に示すソフトウェアパッケージを利用してインストールすることが可能であり、各プラグイン24に関する設定データも同様にインストールすることが可能である。
図4は本実施形態に係るソフトウェアパッケージの一例の構成図である。図4に示すようにソフトウェアパッケージ50は機能プラグイン51と本体52と仮想プリンタドライバ22aとを含む構成である。
機能プラグイン51は、文書登録プラグインA61、文書登録プラグインB62及び文書登録プラグインC63を含む。本体52は出力制御プラグイン64を含む。文書登録プラグインA61、文書登録プラグインB62及び文書登録プラグインC63は、適宜追加して利用できる。つまり、文書登録プラグインA61、文書登録プラグインB62及び文書登録プラグインC63は3つ全てが揃っていることを必須とせず、所望のプラグインだけを選択してソフトウェアパッケージとして提供することが可能である。
図4に示したソフトウェアパッケージ50は文書登録プラグインA61、文書登録プラグインB62及び文書登録プラグインC63の3つのプラグインが含まれるが、1つ以上のプラグインが含まれていればよい。
文書登録プラグインA61、文書登録プラグインB62及び文書登録プラグインC63は文書管理装置A13等に文書を登録(電子データを出力)する機能を有する。出力制御プラグイン64はルールベース印刷(印刷データを出力)を行う機能を有する。また、出力制御プラグイン64は文書登録プラグインA61等に対し、文書管理装置A13等への文書登録の実行指示を行う機能を有する。
なお、図4のソフトウェアパッケージ50は機能プラグイン51と本体52とを分けている例を示したが、図4に示すように分けることは必須でない。ソフトウェアパッケージ50は一つのプラグインにより提供することも、図4に示す以外の分け方によりプラグインを構成するようにしてもよい。例えばソフトウェアパッケージ50は本体52を機能プラグイン51と並列にプラグインとして扱うものであってもよい。仮想プリンタドライバ22aはソフトウェアパッケージ50に必須でなく、ソフトウェアパッケージ50と別に提供してもよい。
また、本実施形態に係るソフトウェアパッケージ50が搭載された後のクライアント端末16は例えば図5に示すような処理ブロックにより実現される。図5は、本実施形態に係るソフトウェアパッケージが搭載された後のクライアント端末の一例の処理ブロック図である。図5に示すクライアント端末16は、図3に示すクライアント端末16に図4のソフトウェアパッケージ50が搭載された例を表している。
図5に示すクライアント端末16は図3のクライアント端末16に、仮想プリンタドライバ22a、文書登録プラグインA61及び出力制御プラグイン64が追加された構成である。
仮想プリンタドライバ22aは図5の文書登録プラグインA61、出力制御プラグイン64を利用するための仮想プリンタドライバの一例である。仮想プリンタドライバ22aはアプリケーションデータを機種依存しない中間印刷データに変換して出力する。
出力制御プラグイン64は仮想プリンタドライバ22aで生成された中間印刷データに対して、ルール(条件及びアクション)に基づくルールベース印刷を行う。また、出力制御プラグイン64は文書登録プラグインA61に対し、文書管理装置A13等への文書登録の実行指示を行う。
例えば出力制御プラグイン64は中間印刷データに対して、ルールに基づき印刷設定変更などの処理を行い、実プリンタドライバ23を利用して出力装置15、17から実印刷データを出力させる制御を行う。また、文書登録プラグインA61は出力制御プラグイン64から文書管理装置A13等への文書登録の実行指示を受けると、実プリンタドライバ23を利用して中間印刷データから文書管理装置A13に登録する形式の一例であるPDF形式の電子データを生成する。文書登録プラグインA61は生成した電子データを文書管理装置A13に登録する制御を行う。このように、文書登録プラグインA61はユーザが指定したクライアント端末16内の文書を文書管理装置A13に登録するために利用される。
なお、プラグイン24は管理者やユーザが所望するものを適宜インストールして使用することができるため、必ずしも図5の構成に限定されない。
《出力制御プラグイン》
クライアント端末16の出力制御プラグイン64は例えば図6に示す処理ブロックで実現される。図6は出力制御プラグインの一例の処理ブロック図である。図6の出力制御プラグイン64は、ルールベース印刷制御部71、文書登録実行指示部72、表示制御部73を有する。
ルールベース印刷制御部71は出力制御プラグイン64が提供する機能のうち、ルールベース印刷の機能を提供するものである。例えばルールベース印刷制御部71は仮想プリンタドライバ22aで生成された中間印刷データに対して、ルールに基づくルールベース印刷を行う。
また、文書登録実行指示部72は出力制御プラグイン64が提供する機能のうち、文書登録実行指示の機能を提供するものである。例えば文書登録実行指示部72は文書管理装置A13等への文書登録の実行指示を、文書登録プラグインA61に対して行う。表示制御部73は例えば表示制御部41を利用して、後述の各種設定画面を表示装置502に表示させる。
ルールベース印刷制御部71は、例えば図7に示す処理ブロックで実現される。図7はルールベース印刷制御部の一例の処理ブロック図である。図7のルールベース印刷制御部71は、印刷フロー制御部81、印刷モード選択部82、条件判定部83、出力先振り分け部84、設定部85、設定情報保持部86を有する。
印刷フロー制御部81は印刷フロー(処理フロー)の実行を制御する。印刷モード選択部82は印刷時に、印刷モードに従って印刷設定を決定する。条件判定部83は時刻や印刷ページなどの出力先振り分けのための条件の判定を行う。出力先振り分け部84は出力装置15、17などへの印刷ジョブの振り分けを行う。
設定部85は、ルールベース印刷制御部71の各種設定情報を受け付けると、設定情報保持部86に保持させる。設定情報保持部86はルールベース印刷制御部71の各種設定情報を保持している。
《文書登録プラグイン》
クライアント端末16の文書登録プラグインA61は例えば図8に示す処理ブロックで実現される。図8は文書登録プラグインの一例の処理ブロック図である。図8に示した文書登録プラグインA61は文書登録実行指示受付部91、文書登録実行制御部92、設定部93、設定情報保持部94を有する。
文書登録実行指示受付部91はルールベース印刷制御部71の文書登録実行指示部72から文書登録の実行指示を受け付ける。文書登録実行制御部92は文書管理装置A13への文書登録の実行を制御し、文書管理装置A13等への文書登録を行う。設定部93は文書登録プラグイン61の各種設定情報を受け付けると、各種設定情報を設定情報保持部94に保持させる。設定情報保持部94は文書登録プラグイン61の各種設定情報を保持している。なお、設定情報には後述の文書タイプ情報が含まれている。
文書登録実行制御部92は例えば図9に示す処理ブロックで実現される。図9は文書登録実行制御部の一例の処理ブロック図である。図9の文書登録実行制御部92は、文書タイプ管理部101、文書タイプ選定部102、キーワード抽出部103、GUI表示部104、書誌情報生成部105、サーバ接続部106、書誌情報検索部107を有する。
文書タイプ管理部101は、文書タイプ、文書タイプを選定するためのキーワード及び文書タイプの判定条件を後述の文書タイプテーブルにより管理する。また、文書タイプ管理部101は文書内の文字又は文字列(数字や記号を含む)を抽出するためのキーワード情報を後述のキーワードテーブルにより管理する。
文書タイプ選定部102は、文書管理装置A13に登録しようとしている文書の文書タイプ候補を、文書タイプを選定するためのキーワード及び文書タイプの判定条件に基づいて判定する。
キーワード抽出部103は文書タイプ管理部101の管理するキーワード情報に基づいて文書内の文字又は文字列を抽出する。GUI表示部104はユーザに対して後述の文書タイプ選択ダイアログや確認ダイアログを表示する。文書タイプ選択ダイアログはユーザに文書タイプを選択させる文書タイプの選択用GUIの一例である。確認ダイアログはユーザが書誌情報の編集を行う編集用GUIの一例である。
書誌情報生成部105はキーワード抽出部103により抽出された文字又は文字列やユーザが編集用GUIから入力した値に基づき、文書管理装置A13に登録する書誌情報を生成する。サーバ接続部106は書誌情報を文書管理装置A13に登録する。書誌情報検索部107は文書管理装置A13に登録されている書誌情報の検索を行う。
<各種設定>
本実施形態に係る印刷システム1は各種設定画面から各種設定を受け付ける。
《環境設定》
図10は環境設定画面の一例のイメージ図である。クライアント端末16は図10に示すような環境設定画面1000から印刷モードの設定を受け付ける。図10の環境設定画面1000では「仮想プリンタドライバの印刷設定を優先する」又は「実プリンタドライバの印刷設定を優先する」を選択できる。
「仮想プリンタドライバの印刷設定を優先する」が選択された場合は、仮想プリンタドライバ22aで設定された印刷設定が優先される印刷モード(仮想プリンタドライバ優先モード)となる。「実プリンタドライバの印刷設定を優先する」が選択された場合は実プリンタドライバ23で設定された印刷設定が優先される印刷モード(実プリンタドライバ優先モード)となる。
仮想プリンタドライバ優先モードでは、ユーザが印刷時に仮想プリンタドライバ22aで設定した印刷設定の値が、実プリンタドライバ23のデフォルトの印刷設定の値よりも優先される。また、実プリンタドライバ優先モードでは、ユーザが印刷時に仮想プリンタドライバ22aで設定した印刷設定の値よりも、実プリンタドライバ23のデフォルトの印刷設定の値が優先される。
なお、印刷モードはクライアント端末16で一つ設定するようにしても、仮想プリンタドライバ22a毎に設定するようにしても、振り分け先の出力装置15、17等ごとに設定するようにしてもよい。
また、実プリンタドライバ優先モードが選択された場合は、図11の環境設定画面1000に示すように、実プリンタドライバ23のデフォルトの印刷設定の値を優先する項目を優先設定項目として限定してもよい。図11は、環境設定画面の他の例のイメージ図である。
なお、図10及び図11の環境設定画面1000は、シナリオ名、シナリオを設定するボタン及びシナリオのインポートボタンも表示されている。環境設定画面1000に表示されているシナリオ名は、設定されているシナリオの名前である。シナリオを設定するボタンはシナリオの設定を行うシナリオ管理画面を起動させるボタンである。シナリオ管理画面は例えば管理者モードで起動した場合に表示される。シナリオのインポートボタンはシナリオをインポートするためのファイル選択画面を起動させるボタンである。
管理者はシナリオ管理画面からシナリオを設定できる。なお、シナリオの詳細については後述する。ユーザは起動させたファイル選択画面からファイルを選択し、そのファイルでシナリオをインポートしてもよい。
《文書管理装置設定》
図12は文書管理装置設定画面の一例のイメージ図である。クライアント端末16は図12に示すような文書管理装置設定画面1010から文書管理装置A13の設定を受け付ける。図12の文書管理装置設定画面1010は文書登録設定欄とシステム接続設定欄とを有する。
文書登録設定欄には、文書登録先フォルダ、ユーザ名及びパスワードを設定する設定欄が含まれる。また、文書登録設定欄には、接続するためのアカウントを設定するか否かの設定を行うチェックボックス、登録前に書誌情報が正しいかどうかを確認するか否かの設定を行うチェックボックス、及び、接続テストボタン、が含まれる。
文書登録先フォルダを設定する設定欄には文書登録先のフォルダパス(文書管理装置A13にある共有フォルダの場所)を設定する。接続するためのアカウントを設定するか否かの設定を行うチェックボックスには文書登録先にアクセスするためのアカウントを設定するか否かの設定を行う。ユーザ名及びパスワードを設定する設定欄には、文書登録先にアクセスするためのユーザ名及びパスワードを設定する。
接続テストボタンは設定した文書登録先への接続を確認するためのボタンである。接続テストボタンが押下されると、クライアント端末16は文書登録先にアクセスし、文書登録先への接続をテストする。登録前に書誌情報が正しいかどうかを確認するか否かの設定を行うチェックボックスには、文書登録の前に書誌情報が正しいかどうかを確認するか否かの設定を行う。
システム接続設定欄には、書誌情報検索のために書誌情報管理装置14の情報を設定する設定欄が含まれる。図12のシステム接続設定欄は書誌情報管理装置14の情報の一例としてサーバ名、ポート、ユーザ名、パスワードを設定する設定欄が含まれている。
サーバ名を設定する設定欄には書誌情報管理装置14のサーバ名を設定する。ポートを設定する設定欄には書誌情報管理装置14側のポートを設定する。また、ユーザ名及びパスワードを設定する設定欄には、書誌情報管理装置14にアクセスするためのユーザ名及びパスワードを設定する。
《シナリオ設定》
図13はシナリオ管理画面の一例のイメージ図である。図13のシナリオ管理画面1020は例えば管理者が環境設定画面1000のシナリオを設定するボタンを押下することにより表示される。管理者はシナリオ管理画面1020から出力ワークフローを実現する以下のようなシナリオを設定できる。
シナリオは1以上のルールを組み合わせたものである。ルールは条件によるアクションの定義である。条件はキーワードや印刷設定、時間などである。アクションは印刷、印刷設定変更、他のシステムとの連携などである。なお、ルールは条件の無い(無条件の)アクションだけで定義することもできる。管理者は定義したシナリオを例えばリモート設定機能などを利用してクライアント端末16に配布できる。
例えばクライアント端末16は文書作成アプリケーション21から仮想プリンタドライバ22aを使用して印刷を行うと、シナリオに従って出力ワークフローが実行され、出力装置17等への出力や文書管理装置A13への出力を行う。
図13のシナリオ管理画面1020には、シナリオ一覧、新規ボタン、編集ボタン、削除ボタン、コピーボタン、このシナリオを使うボタン、インポートボタン、エクスポートボタンが含まれる。
シナリオ一覧には、作成済みのシナリオの一覧が表示される。新規ボタンはシナリオ設定画面を開いてシナリオを新規作成するためのボタンである。編集ボタンはシナリオ設定画面を開き、シナリオ一覧で選択状態のシナリオの編集を行うためのボタンである。削除ボタンはシナリオ一覧からシナリオの削除を行うためのボタンである。コピーボタンはシナリオ一覧で選択状態のシナリオを複製するためのボタンである。インポートボタンはシナリオを取り込むためのボタンである。エクスポートはシナリオを書き出すためのボタンである。
図14はシナリオ設定画面の一例のイメージ図である。図14に示すシナリオ設定画面1030には、シナリオ名、ルール一覧、上へボタン、下へボタン、削除ボタン、新規ボタン、編集ボタン、コピーボタンが含まれる。
シナリオ名には、シナリオ管理画面1020のシナリオ一覧などに表示されるシナリオ名が表示される。ルール一覧には、ルールが適用される順(優先順位)に従って1つ以上のルールが表示される。ルール一覧に表示されるルールは、ルール名と、実行したら終了するか否かの情報とで表される。実行したら終了するか否かの情報は、このルールが適用されたら(ルールに定義された条件にマッチしたら)次のルールを実行せずに終了するか否かを表すものである。
上へボタン、下へボタンはルール一覧に表示されているルールの順番(優先順位)を変えるためのボタンである。削除ボタンはルール一覧に表示されているルールを削除するためのボタンである。新規ボタンはルール設定画面を開いてルールを新規作成するためのボタンである。編集ボタンはルール設定画面を開き、ルール一覧で選択状態のルールの編集を行うためのボタンである。コピーボタンはルール一覧で選択状態のルールを複製するためのボタンである。
図15はルール設定画面の一例のイメージ図である。図15のルール設定画面1040はルール名、実行したらシナリオを終了するチェックボックス、タブにより切り替え表示される条件設定画面及びアクション設定画面が含まれる。ルール名はシナリオ設定画面1030のルール一覧などに表示されるルール名である。
実行したらシナリオを終了するチェックボックスは、シナリオに複数のルールを含める場合において、本ルールが適用されたら次のルールを実行せずに、シナリオを終了するか否かを設定するものである。なお、ルール設定画面1040では最初に条件設定画面及びアクション設定画面の何れを表示してもよい。
条件設定画面はルールの条件を設定するものである。条件設定画面は、条件間の関連を選択するラジオボタン、設定された条件の一覧、条件の種類のドロップダウンリスト、上へボタン、下へボタン、編集ボタン、削除ボタン、追加ボタンが含まれる。
条件間の関連を選択するラジオボタンは、全ての条件が整ったらアクションを実行するのか、何れかの条件が整ったらアクションを実行するのか、を設定するものである。設定された条件の一覧には、条件ごとに、条件の種類、比較方法、値などが表示される。
条件の種類は、印刷設定、ドキュメント名、キーワード、ページ数、時間・曜日などである。比較方法は部分一致や完全一致、指定した数以上など、条件の比較方法である。値は条件の種類によって異なり、条件の比較値である。
上へボタン、下へボタンは設定された条件の一覧に表示されている条件の順番を変えるためのボタンである。編集ボタンは設定画面を開き、設定された条件の一覧で選択状態の条件の編集を行うためのボタンである。削除ボタンは、設定された条件の一覧から条件の削除を行うためのボタンである。
条件の種類のドロップダウンリストは条件を追加するときに利用する。条件の種類のドロップダウンリストは利用可能な条件の種類が選択肢として表示される。追加ボタンは条件の種類のドロップダウンリストで選択している条件の種類に応じた設定画面を開くために利用される。なお、条件の無いルールの場合は設定された条件の一覧に例えば「条件を追加しなければ無条件にアクションが実行されます」などの説明を表示してもよい。
条件の種類に「印刷設定」を選択して追加ボタンを押下するか、設定された条件の一覧から条件の種類が「印刷設定」の条件を選択して編集ボタンを押下すると、ルール設定画面1040は図16のような設定画面1050に遷移する。
図16は条件の種類が印刷設定のときの設定画面の一例のイメージ図である。図16の設定画面1050は印刷設定、比較方法、値を選択するドロップダウンリストが含まれている。図16の設定画面1050を利用することにより、管理者は印刷設定を条件としたルールを設定できる。
また、条件の種類に「ドキュメント名」を選択して追加ボタンを押下するか、設定された条件の一覧から条件の種類が「ドキュメント名」の条件を選択して編集ボタンを押下すると、ルール設定画面1040は図17のような設定画面1060に遷移する。
図17は条件の種類がドキュメント名のときの設定画面の一例のイメージ図である。図17の設定画面1060はキーワード入力欄、比較方法を選択するドロップダウンリスト及び「大文字と小文字を区別しない」チェックボックスが含まれている。設定画面1060のキーワード入力欄に入力された文字列はルール設定画面1040の設定された条件の一覧に表示される値となる。大文字と小文字を区別しないチェックボックスはキーワード入力欄に入力された文字列とドキュメント名とを、選択された比較方法で比較するときの大文字と小文字を区別するか否かを設定するものである。
例えば図17の設定画面1060では「ドキュメント名に請求書という文字列が含まれていれば」という条件が設定される。このように、図17の設定画面1060を利用することにより、管理者はドキュメント名を条件としたルールを設定できる。
また、条件の種類に「キーワード」を選択して追加ボタンを押下するか、設定された条件の一覧から条件の種類が「キーワード」の条件を選択して編集ボタンを押下した場合にルール設定画面1040は図18のような設定画面1070に遷移する。
図18は条件の種類がキーワードのときの設定画面の一例のイメージ図である。図18の設定画面1070はキーワード入力欄、キーワードを探すページや位置を設定する設定欄、キーワード検索時における大文字小文字区別や空白無視を設定するチェックボックスが含まれている。
設定画面1070のキーワード入力欄に入力された文字列はルール設定画面1040の設定された条件の一覧に表示される値となる。図18の設定画面1070では「中間印刷データの全てのページの上部を検索して請求書という文字列が含まれていれば」という条件が設定される。このように、図18の設定画面1070を利用することにより、管理者はキーワードを条件としたルールを設定できる。
条件の種類に「ページ数」を選択して追加ボタンを押下するか、設定された条件の一覧から条件の種類が「ページ数」の条件を選択して編集ボタンを押下すると、ルール設定画面1040は図19のような設定画面1080に遷移する。
図19は条件の種類がページ数のときの設定画面の一例のイメージ図である。図19の設定画面1080はページ数の入力欄、比較方法を選択するドロップダウンリストが含まれている。図19の設定画面1080を利用することにより、管理者はページ数を条件としたルールを設定できる。図19の設定画面1080では「中間印刷データのページ数が50ページより大きければ」という条件が設定される。
条件の種類に「時間・曜日」を選択して追加ボタンを押下するか、設定された条件の一覧から条件の種類が「時間・曜日」の条件を選択して編集ボタンを押下すると、ルール設定画面1040は図20のような設定画面1090に遷移する。
図20は条件の種類が時間・曜日のときの設定画面の一例のイメージ図である。図20の設定画面1090は比較方法を選択するドロップダウンリスト、曜日・時刻又は日付を指定する指定欄が含まれている。図20の設定画面1090は印刷を実行した曜日・時刻や日付によって、印刷などのアクションを変えたい場合に利用される。なお、日付を指定する指定欄に含まれる「日付をインポートボタン」及び「日付をエクスポートボタン」はファイルから日付を取り込むとき又は書き出すときに利用する。
図20の設定画面1090を利用することにより、管理者は曜日・時刻又は日付を条件としたルールを設定できる。図20の設定画面1090では「月曜日から日曜日の8時から17時の間であれば」という条件が設定される。
図15のルール設定画面1040はタブによりアクション設定画面が表示された例えば図21に示すようなルール設定画面1040に遷移する。図21はルール設定画面の他の例のイメージ図である。
図21のルール設定画面1040のアクション設定画面は、図15の条件設定画面において設定された条件が合致した場合に実行するアクションを設定するものである。図21のルール設定画面1040は、アクションの一覧、アクションの種類のドロップダウンリスト、上へボタン、下へボタン、編集ボタン、削除ボタン、追加ボタンが含まれる。
アクションの一覧にはアクションが表示される。上へボタン、下へボタンは設定されたアクションの一覧に表示されているアクションの順番を変えるためのボタンである。アクションはアクション一覧に表示された順番に実行される。
編集ボタンは設定画面を開き、アクションの一覧で選択状態のアクションの編集を行うためのボタンである。削除ボタンは、アクションの一覧からアクションの削除を行うためのボタンである。アクションの種類のドロップダウンリストはアクションを追加するときに利用する。アクションの種類のドロップダウンリストは利用可能なアクションの種類が選択肢として表示される。
追加ボタンはアクションの種類のドロップダウンリストで選択しているアクションの種類に応じた設定画面を開くために利用される。なお、アクションの種類は印刷、印刷設定の変更、メッセージ通知、文書管理装置A13向け文書登録などである。
アクションの種類に「印刷」を選択して追加ボタンを押下するか、アクションの一覧から「印刷」を選択して編集ボタンを押下すると、ルール設定画面1040は図22のような設定画面1100に遷移する。図22はアクションの種類が「印刷」のときの設定画面の一例のイメージ図である。
図22の設定画面1100は出力先プリンタの選択欄、オプションの選択欄が含まれている。出力先プリンタの選択欄は、ルール実行時の出力先プリンタを選択する例えばコンボボックスである。また、オプションの選択肢には、ルール実行時に毎回プリンタを選択するためのチェックボックス、プリンタの選択肢を限定するチェックボックス、印刷設定の変更を許可するチェックボックス、印刷完了/エラーを通知するチェックボックスが含まれる。また、オプションの選択肢には、選択肢の指定ボタンが含まれる。
選択肢の指定ボタンが押下されると、図22の設定画面1100は図23のプリンタの選択肢を設定する設定画面に遷移する。
図23はプリンタの選択肢を設定する設定画面の一例のイメージ図である。管理者はプリンタの選択肢を限定するチェックボックスがチェックされたときに選択可能なプリンタの選択肢を図23の設定画面から設定できる。
また、図21のルール設定画面1040のアクションの種類に「印刷設定の変更」を選択して追加ボタンか、アクションの一覧から「印刷設定の変更」を選択して編集ボタンを押下すると、ルール設定画面1040は図24のような設定画面1120に遷移する。図24は、アクションの種類が「印刷設定の変更」のときの設定画面の一例のイメージ図である。
図24の設定画面1120は印刷設定及び値のドロップダウンリストが含まれる。印刷設定のドロップダウンリストは変更する印刷設定を選択するためのものである。また、値のドロップダウンリストは変更する印刷設定の値を選択するものである。値のドロップダウンリストは選択された印刷設定に従って変化する。
図24の設定画面1120を利用することで、管理者は印刷設定を変更するアクションを設定できる。図24の設定画面1120では印刷設定「カラー/白黒」の値が白黒に変更される。例えば印刷設定を変更するアクションの後ろに印刷するアクションを配置することにより、管理者は強制白黒印刷を設定できる。
また、図21のルール設定画面1040のアクションの種類に「メッセージ通知」を選択して追加ボタンか、アクションの一覧から「メッセージ通知」を選択して編集ボタンを押下すると、ルール設定画面1040は図25のような設定画面1130に遷移する。図25は、アクションの種類が「メッセージ通知」のときの設定画面の一例のイメージ図である。
図25の設定画面1130は通知方法を選択するラジオボタン、通知内容を設定する設定欄、アイコンを選択するドロップダウンリスト、ボタン種別を選択するラジオボタンが含まれる。
通知方法を選択するラジオボタンは、通知方法としてバルーン又はメッセージボックスを選択するためのものである。通知内容を設定する設定欄はタイトル、本文を設定するためのものである。また、通知内容を設定する設定欄には「変数を挿入」ボタンが含まれている。この「変数を挿入」ボタンはドキュメント名、プリンタ名、印刷設定などを変数として選択できるダイアログを表示するためのものである。このダイアログで選択された変数は本文のカーソル位置に挿入される。
アイコンを選択するドロップダウンリストはバルーンやメッセージボックスに表示されるアイコンを選択するためのものである。ボタン種別を選択するラジオボタンはOK型又はOKCancel型のメッセージボックスを選択するためのものである。図25の設定画面1130を利用することで、管理者はメッセージ通知のアクションを設定できる。
図21のルール設定画面1040のアクションの種類に「文書管理装置A13向け文書登録」や「文書管理装置B13向け文書登録」を選択して追加ボタンを押下した場合は図12に示した文書管理装置設定画面1010と同様な画面に遷移する。
図21のルール設定画面1040のアクションの一覧から「文書管理装置A13向け文書登録」や「文書管理装置B13向け文書登録」を選択して編集ボタンを押下した場合も図12に示した文書管理装置設定画面1010と同様な画面に遷移する。このように管理者は「文書管理装置A13向け文書登録」や「文書管理装置B13向け文書登録」のアクションを設定できる。
なお、本実施形態では個別の条件や個別のアクションの設定画面で行うチェック以外のルールとしての整合性チェックも行うことができる。例えば印刷設定の変更のアクションがあり、かつ、印刷のアクションにおいて「印刷設定の変更を許可する」チェックボックスがONである場合に、エラーとする。これは、ルールで印刷設定を変更したあとで印刷設定を変更できるという不整合な状態を防ぐためのものである。このように、本実施例ではルールとしての整合性をチェックすることで、不整合な状態を防いでいる。
<処理の詳細>
以下では、本実施形態に係る印刷システム1の処理の詳細について説明する。
《全体概要》
本実施形態に係るソフトウェアパッケージ50が搭載されたクライアント端末16は図26に示すような印刷処理を開始する。
図26は印刷処理の全体概要を示した一例のフローチャートである。ステップS1において、文書作成アプリケーション21はユーザから印刷の要求を受け付ける。ステップS2において、文書作成アプリケーション21は後述の印刷設定画面のプリンタ選択欄から印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aが選択されたか否かを判定する。印刷アプリの仮想プリンタドライバ22a以外が選択された場合、文書作成アプリケーション21はステップS11に進み、ユーザにより選択された仮想プリンタドライバ22等のプリンタドライバに印刷イベントを通知する。したがって、ユーザは選択したプリンタドライバに応じた印刷処理(プルプリントなど)を開始できる。
文書作成アプリケーション21は印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aが選択された場合に、印刷イベントを印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aに送信する。仮想プリンタドライバ22aは出力制御プラグイン64のルールベース印刷制御部71に印刷イベントを送信する。また、仮想プリンタドライバ22aはアプリケーションデータを中間印刷データに変換する。
ステップS3において、ルールベース印刷制御部71は設定されたシナリオが存在するか否かを判定する。シナリオが存在しなければ、ルールベース印刷制御部71は図26の印刷処理を終了する。シナリオが存在すれば、ルールベース印刷制御部71はステップS4に進み、Nに1を代入する。ステップS5において、ルールベース印刷制御部71はN番目のルールの取得を試みる。
ルールベース印刷制御部71はN番目のルールを取得できなければ、図26に示した印刷処理を終了する。N番目のルールを取得できれば、ルールベース印刷制御部71はN番目のルールに設定されている条件があるか否かを判定する。
N番目のルールに設定されている条件があれば、ルールベース印刷制御部71は条件に合致しているか否かを判定する。条件に合致していれば、ルールベース印刷制御部71はステップS8に進み、アクションを実行するアクション処理を行う。条件に合致していなければ、ルールベース印刷制御部71はステップS10に進み、Nに1を加算したあとでステップS5に戻る。
ステップS6においてN番目のルールに設定されている条件がなければ、ルールベース印刷制御部71はステップS8に進み、アクション処理を行う。ルールベース印刷制御部71はステップS8のアクション処理のあと、ステップS9に進む。ルールベース印刷制御部71はステップS9において、N番目のルールが、実行したら次のルールを実行せずに終了する設定か否かを判定する。
N番目のルールが、実行したら次のルールを実行せずに終了する設定であれば、ルールベース印刷制御部71は図26に示した印刷処理を終了する。N番目のルールが、実行したら次のルールを実行せずに終了する設定でなければ、ルールベース印刷制御部71はステップS10に進み、Nに1を加算したあとでステップS5に戻る。
なお、ステップS3において、設定されたシナリオが存在しなければ、その旨を例えばメッセージ表示などでユーザに通知するようにしてもよい。
例えば条件の無い印刷設定の変更(カラー設定=白黒)のアクション及び印刷(プリンタAへ)のアクションが定義されたルールの場合は、条件が無いため、ステップS8においてルールに定義されている両方のアクション処理を行う。このルールは強制白黒印刷の例である。
また、条件があり、実行したら次のルールを実行せずに終了する設定のルールと、条件の無いルールとが定義されたシナリオの場合は、条件に合致するときのアクション処理とそれ以外のアクション処理とを分けることができる。
例えば実行したら次のルールを実行せずに終了する設定のルールは条件(ページ数が50以上)及び印刷(プリンタAへ)のアクションが定義されているものとする。条件の無いルールは印刷(プリンタBへ)のアクションが定義されているものとする。
この場合はステップS5において、条件(ページ数が50以上)及び印刷(プリンタAへ)のアクションが定義されているルールが取得される。条件(ページ数が50以上)という条件に合致していれば、ルールベース印刷制御部71はステップS8においてルールに定義されている印刷(プリンタAへ)のアクション処理を行う。そして、ステップS9において、ルールベース印刷制御部71は実行したら次のルールを実行せずに終了する設定のルールであるため、図26の処理を終了する。
条件(ページ数が50以上)という条件に合致していなければ、ルールベース印刷制御部71はステップS5に戻り、条件の無い印刷(プリンタBへ)のアクションが定義されているルールを取得する。条件がないため、ルールベース印刷制御部71はステップS8においてルールに定義されている印刷(プリンタBへ)のアクション処理を行う。
また、条件があり、実行したら次のルールを実行せずに終了する設定のルールが複数定義されたシナリオの場合は、条件によりアクション処理を分けることができる。
例えば異なるキーワードを条件とし、条件ごとに異なるプリンタへの印刷をアクションとすることにより、ルールベース印刷制御部71は例えばドキュメント内の記載によって印刷先を振り分けることができる。なお、条件はキーワードと時間・曜日とが混在していてもよい。この場合は、ルールの優先順位により、業務時間帯であれば、プリンタYに印刷先を振り分け、業務時間帯でなければ、例えばドキュメント内の記載によって印刷先を振り分けるような運用も可能である。
《画面遷移》
図27から図29は本実施形態に係る一例の画面遷移図である。例えばユーザは文書作成アプリケーション21を操作して図27の印刷設定画面2000を開き、プリンタ選択欄2001から印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aを選択することで印刷処理を開始できる。また、ユーザは印刷設定画面2000のプリンタ選択欄2001からローカルの出力装置15に印刷を実行させる実プリンタドライバ23を選択することもできる。
なお、図27に示す印刷設定画面2000からは本実施形態に係る印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aの他、プラグイン31等の他のソフトウェアを利用するための仮想プリンタドライバ22を選択することもできる。仮想プリンタドライバ22を選択して印刷を要求することでユーザは、選択した仮想プリンタドライバ22に応じた処理を開始できる。そして、ユーザは印刷設定画面2000の「OK」ボタン2002を押下することで印刷を要求できる。
ユーザが仮想プリンタドライバ22aを選択して印刷を要求すると、クライアント端末16の文書作成アプリケーション21はユーザからの印刷イベントを、印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aに送信する。仮想プリンタドライバ22aは出力制御プラグイン64に印刷イベントを送信する。また、仮想プリンタドライバ22aはアプリケーションデータを中間印刷データに変換する。
出力制御プラグイン64は前述したようなルールが適用された場合、出力装置17等へ出力するためのアクション処理か、文書管理装置A13へ出力するためのアクション処理を行う。
出力装置17等へ出力するためのアクション処理が行われる場合、出力制御プラグイン64はユーザに出力先のプリンタを選択させるのであれば、図28のプリンタ選択画面2010を表示してユーザにプリンタを選択させる。なお、ユーザに出力先のプリンタを選択させるのでなければ、出力制御プラグイン64は、プリンタ選択画面2010を表示しない。また、出力制御プラグイン64はユーザにメッセージを通知するのであれば、図28のバルーン2011やメッセージボックス2012によりメッセージ通知を行う。
文書管理装置A13へ出力するためのアクション処理が行われる場合、出力制御プラグイン64は文書管理装置A13へ出力するためのアクション処理の実行指示を文書登録プラグインA61に行う。
文書登録プラグインA61は例えば図29の文書タイプ選択ダイアログ2021を表示してユーザに文書タイプを選択させる。そのあと、文書登録プラグインA61は印刷が指示された文書に対して文書タイプに応じた検索を行う。文書登録プラグインA61は検索結果を元に、文書の書誌情報を生成し、その内容を反映した確認ダイアログ2022を表示する。ユーザは、確認ダイアログ2022を利用して、印刷が指示された文書から検索された書誌情報の確認、修正、追加を行うことができる。
《文書登録処理》
クライアント端末16は、例えば図30に示すような手順により、文書管理装置A13への文書及び書誌情報の登録を行う。図30は文書管理装置Aへの文書登録処理の一例のフローチャートである。
ステップS21において、ユーザは文書作成アプリケーション21を操作して、文書管理装置A13へ登録したい文書を開く。ユーザは図27に示した印刷設定画面2000を開き、プリンタ選択欄2001から印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aを選択して印刷指示を行う。
ユーザが仮想プリンタドライバ22aを選択して印刷指示を行うと、クライアント端末16の文書作成アプリケーション21はユーザからの印刷イベントを、印刷アプリの仮想プリンタドライバ22aに送信する。仮想プリンタドライバ22aは出力制御プラグイン64に印刷イベントを送信する。また、仮想プリンタドライバ22aはアプリケーションデータを中間印刷データに変換する。
ここでは出力制御プラグイン64は前述したようなルールが適用され、文書管理装置A13へ出力するためのアクション処理が開始されたものとする。出力制御プラグイン64の文書登録実行指示部72は、文書管理装置A13へ出力するためのアクション処理の実行指示を文書登録プラグインA61に行う。
文書登録プラグインA61の文書登録実行指示受付部91は、文書管理装置A13へ出力するためのアクション処理の実行指示を出力制御プラグイン64から受け付ける。文書登録プラグインA61の文書登録実行制御部92は文書管理装置A13へ出力するためのアクション処理を実行する。
ステップS22に進み、文書登録実行制御部92の文書タイプ管理部101は図31に示す文書タイプ情報を取得する。図31は文書タイプ情報の一例の構成図である。文書タイプ情報には図31(A)の文書タイプテーブル及び図31(B)のキーワードテーブルが含まれる。
なお、図31では文書タイプ情報をテーブル形式で表しているが、データベース形式などの他の形式で表してもよい。また、図31では文書タイプ情報を2つのテーブルにより表しているが、1つのテーブルにより表してもよい。図31(A)の文書タイプテーブルは4つの文書タイプの情報が設定されている。なお、図31(A)の文書タイプテーブルは各文書タイプ毎に1つの文書タイプの情報が設定されているが、複数の文書タイプの情報が設定されていてもよい。この場合、複数の文書タイプの情報の全ての判定条件に合致している文書タイプを選定しても、少なくても1つの判定条件に合致している文書タイプを選定してもよい。
各文書タイプの情報は文書タイプID、文書タイプ名、判定条件及びキーワードを有している。文書タイプID、文書タイプ名は文書タイプを識別する情報の一例である。判定条件はヘッダ、フッタ、ファイル名など、文書タイプに当てはまるか判定する際の検索対象を表す情報である。キーワードは、判定条件により表された検索対象を検索するときのキーワードである。文書タイプは、判定条件により表された検索対象にキーワードが含まれているときに選定される。
また、図31(B)に示したキーワードテーブルは、文書タイプID「004」の文書タイプに設定された4つのキーワード情報が設定されている。各キーワード情報は文書タイプID、キーワード、場所、出現位置、トリガー、文字列長を有している。文書タイプIDは文書タイプを識別する情報の一例である。
キーワード、場所、出現位置、トリガー及び文字列長は文字又は文字列抽出の条件を表している。場所は本文やファイル名などで出現場所を表している。出現位置は検索開始位置からの文字数などで出現場所における出現位置を表している。トリガーは文字列の前に必ず出現する文字列を表している。トリガーが設定されている場合は検索開始位置がトリガー文字列の先頭となる。トリガーが設定されていない場合は検索開始位置が出現場所の先頭となる。文字列長は文字又は文字列の長さとなっている。
ステップS23に進み、文書タイプ選定部102は図31(A)の文書タイプテーブルに設定されている文書タイプの情報から判定条件及びキーワードを取り出し、文書管理装置A13へ登録する文書に当てはまる文書タイプを選定する。ステップS24において文書タイプ選定部102は選定した文書タイプのリストを作成し、そのリストをGUI表示部104に提供する。
例えば図31(A)の文書タイプテーブルの場合は、文書管理装置A13へ登録する文書のヘッダに「仕様検討会議報告書」という記載があれば、文書タイプID「001」及び「002」の文書タイプが選定される。このように、文書タイプ選定部102は多数の文書タイプが存在する場合であっても、文書管理装置A13へ登録する文書に当てはまる文書タイプに絞り込むことができる。
ステップS25において、GUI表示部104は文書タイプ選定部102から提供された文書タイプのリストに基づき、図32に示すような文書タイプ選択ダイアログ2031を表示し、ユーザに文書タイプを選択させる。図32は文書タイプ選択ダイアログの一例のイメージ図である。図32の文書タイプ選択ダイアログ2031は文書タイプ選定部102により絞り込まれた文書タイプが表示されている。したがって、ユーザは多数の文書タイプが存在する場合であっても、絞り込まれた文書タイプの中から適切な文書タイプを選択できる。
ユーザが文書タイプ選択ダイアログ2031から文書タイプを選択すると、キーワード抽出部103はステップS26に進む。キーワード抽出部103は選択された文書タイプと対応付けられている文字又は文字列抽出の条件を図31(B)のキーワードテーブルから取得し、文書管理装置A13へ登録する文書内を検索して抽出を行う。
このように、キーワード抽出部103は選択された文書タイプと対応付けられている文字又は文字列抽出の条件を満たす文字又は文字列を抽出する。ステップS27に進み、書誌情報検索部107はステップS26で抽出された文字又は文字列が書誌情報管理装置14で管理されている情報の場合、抽出された文字又は文字列で書誌情報管理装置14を検索する。
例えば図31(B)のキーワードテーブルの場合は、文字又は文字列として契約者IDが抽出できる。また、書誌情報管理装置14は契約者IDと契約者名とが対応付けられて管理されていることがある。この場合、書誌情報検索部107は抽出した契約者IDに対応する契約者名を書誌情報管理装置14から取得できる。
ステップS28において、GUI表示部104はステップS26で抽出した文字又は文字列及びステップS27の検索結果を書誌情報にセットし、その内容を反映した図29のような確認ダイアログ2022を表示する。例えば確認ダイアログ2022は文書内から抽出された書誌情報が予め入力された状態で表示される。
ユーザは図29のような確認ダイアログ2022を利用し、文書管理装置A13へ登録する文書内から抽出された書誌情報の確認、修正と、文書管理装置A13へ登録する文書内から抽出できなかった書誌情報の追加を行うことができる。図29の確認ダイアログ2022は文書のプレビューを表示する欄が設けられており、ユーザによる書誌情報の入力を容易としている。
図29の確認ダイアログ2022からユーザが実行ボタンを押下することで登録指示を行うと、書誌情報生成部105はステップS29に進み、文書管理装置A13に登録する書誌情報を生成する。例えば書誌情報はファイルとして生成してもよい。また、書誌情報のデータ形式は単純に項目が区切られたCSVファイル形式やXML形式などであってもよい。
ステップS30に進み、サーバ接続部106は例えば文書管理装置A13に登録する形式の一例であるPDF形式の電子データと、ステップS29で生成された書誌情報とを文書管理装置A13に送信し、登録する。
(まとめ)
このように、本実施形態の印刷システム1では、図31に示すような文書タイプ情報を予め設定しておくことにより、文書管理装置A13へ登録する文書の文書タイプを絞り込んでユーザに提示できる。また、本実施形態の印刷システム1ではユーザが選択した文書タイプに基づき、文書管理装置A13へ登録する文書からできるだけ書誌情報を抽出できるので、ユーザによる書誌情報の入力の手間を削減できる。さらに、本実施形態の印刷システム1ではユーザによる書誌情報の入力の手間を削減することで、文書登録時の作業効率を高めることができる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば印刷システム1は認証サーバ装置や印刷サーバ装置など、他の装置を含んでいてもよい。
クライアント端末16及び出力装置17がネットワークN1を介して接続される印刷システム1は、印刷データ、画像データ、表示データ、アプリケーションデータ、その他の電子データ等の出力データを、印刷、表示、転送等する出力システムの一例である。
文書タイプ、文書タイプを選定するためのキーワード及び文書タイプの判定条件を文書タイプテーブルにより管理する文書タイプ管理部101は、登録装置に登録されるデータの種類を選定するための選定用情報を管理する管理手段の一例である。
文書内のキーワードを抽出するためのキーワード情報をキーワードテーブルにより管理する文書タイプ管理部101は、登録装置に登録されるデータの一部を抽出するための抽出用情報を管理する管理手段の一例である。
文書管理装置A13に登録しようとしている文書の文書タイプを選定する文書タイプ選定部102は、登録装置に登録しようとしているデータの種類を選定する選定手段の一例である。
文書タイプ管理部101の管理するキーワード情報に基づいて文書内の文字又は文字列を抽出するキーワード抽出部103は登録装置に登録しようとしているデータの一部を抽出する抽出手段の一例である。
文書管理装置A13に登録する書誌情報を生成する書誌情報生成部105は登録装置に登録しようとしているデータの一部を利用してデータの内容を表す情報を生成する生成手段の一例である。
生成した書誌情報を文書管理装置A13に登録するサーバ接続部106は登録装置に登録しようとしているデータと、データの内容を表す情報とを登録装置に登録させる登録手段の一例である。
ユーザに対して後述の文書タイプ選択ダイアログや確認ダイアログを表示するGUI表示部104は1つ以上のデータの種類からユーザに1つのデータの種類を選択させるインタフェース表示手段の一例である。
文書管理装置A13に登録されている書誌情報の検索を行う書誌情報検索部107は抽出手段により抽出された登録装置に登録しようとしているデータの一部に対応するデータの内容を表す情報の一部を検索する検索手段の一例である。
図31(A)の文書タイプテーブルは登録装置に登録されるデータの種類を選定するための選定用情報の一例である。図31(B)のキーワードテーブルは登録装置に登録されるデータの種類と対応付けられており、登録装置に登録されるデータの一部を抽出するための抽出用情報の一例である。
また、ユーザが利用するクライアント端末16はスマートフォンや携帯電話、PC等の端末装置の一例である。実印刷データを印刷する出力装置17はプリンタ、コピー機、複合機、レーザプリンタなどの画像形成装置、プロジェクタやモニタなどの表示出力を実行する投影装置や表示装置、オーディオなどの音声データを出力する音声出力装置の一例である。
印刷データ、画像データ、表示データ、アプリケーションデータ、その他の電子データ等の出力データの登録を受け付ける文書管理装置A13は、端末装置から出力される出力データの登録を受け付ける登録装置の一例である。
さらに、本実施形態の出力制御プラグイン64はルール(条件及びアクション)に基づくルールベース印刷により、出力装置17への出力(印刷出力)と、文書管理装置A13への出力(保存出力)と、が選択される。
本実施形態の出力制御プラグイン64は、ルールベース印刷により、出力データが印刷データか保存データかを選択して出力しているとの捉え方ができる。また、本実施形態の出力制御プラグイン64はルールベース印刷により、出力データの出力先として出力装置17か文書管理装置A13かを選択して出力しているとの捉え方もできる。
このように、本実施形態の出力制御プラグイン64はルールベース印刷により、印刷や保存などの用途に応じた出力装置17や文書管理装置A13などの装置に、用途に応じた出力データを出力しているとの捉え方ができる。