JP2015212432A - 多重織物 - Google Patents
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Abstract
【課題】風合いが良く、かつ織物組織内に空気を多く含むため温かい着用感が得られる多重織物を提供する。
【解決手段】本発明の多重織物(10)は、複数本の経糸(17)と複数本の緯糸(18)が1ユニットとして格子状に配置された多重織物であって、経糸(17)と緯糸(18)が交差して織りこまれている部分(A)11,14と、緯糸(18)が織りこまれずに並列に配列して表面に出ている部分(B)13,16及び緯糸(18)が織りこまれずに並列に配列して裏面に配置されている部分(C)12,15を含む。(B)組織と(C)組織は経糸と緯糸が織りこまれずに積層しているため風合いが良く、糸間に空気を多く含み温かい構造となる。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の多重織物(10)は、複数本の経糸(17)と複数本の緯糸(18)が1ユニットとして格子状に配置された多重織物であって、経糸(17)と緯糸(18)が交差して織りこまれている部分(A)11,14と、緯糸(18)が織りこまれずに並列に配列して表面に出ている部分(B)13,16及び緯糸(18)が織りこまれずに並列に配列して裏面に配置されている部分(C)12,15を含む。(B)組織と(C)組織は経糸と緯糸が織りこまれずに積層しているため風合いが良く、糸間に空気を多く含み温かい構造となる。
【選択図】図2
Description
本発明は織物組織内に空気を多く含む暖かい多重織物に関する。
多重組織は一般的にはガーゼ等の織物に適用されている。特許文献1には表裏基布とその間の中間布を接結糸で接続して寝具に好適なガーゼ織物が提案されている。特許文献2には4層の基布を接結糸で接続したタオルや布団生地に有用な多重織物が提案されている。特許文献3には上下の基布の経糸又は緯糸を入れ替えることにより、複数の組織模様を出したマフラーが提案されている。
しかし、前記従来技術は暖かみが不足であるという問題があり、さらに多重織物に起因して重量が重いという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、風合いが良く、かつ織物組織内に空気を多く含むため温かい着用感が得られる多重織物を提供する。
本発明の多重織物は、複数本の経糸と複数本の緯糸が1ユニットとして格子状に配置された多重織物であって、経糸と緯糸が交差して織りこまれている部分(A)と、織りこまれずに並列に配列して表面に出ている部分(B)と、織りこまれずに並列に配列して裏面に配置されている部分(C)を含むことを特徴とする。
本発明の多重織物は、 複数本の経糸と複数本の緯糸が1ユニットとして格子状に配置された多重織物であって、前記経糸と前記緯糸が交差して織りこまれている部分(A)と、前記経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して表面に出ている部分(B)及び前記経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して裏面に配置されている部分(C)を含むことにより、風合いが良く、かつ織物組織内に空気を多く含むため温かい着用感が得られる多重織物が提供できる。すなわち、前記(B)組織及び(C)組織は表裏の2重構造になってことと、糸は拘束されず自由度があり、風合いが良く、糸間に空気を含むことにより、温かい着用感が得られる。
本発明は、複数本の経糸と複数本の緯糸が1ユニットとして格子状に配置された多重織物である。1ユニットとは、複数本の糸が1つの単位として下記(A)〜(C)の組織になっていることをいう。1ユニットで1つの柄を構成する。(A)〜(C)の組織は下記のとおりである。
(A)組織:複数本の経糸と複数本緯糸が交差して織りこまれている部分
(B)組織:複数本の経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して表面に出ている部分
(C)組織:複数本の経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して裏面に配置されている部分
(A)組織:複数本の経糸と複数本緯糸が交差して織りこまれている部分
(B)組織:複数本の経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して表面に出ている部分
(C)組織:複数本の経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して裏面に配置されている部分
本発明においては前記(B)組織及び(C)組織があることにより、織物組織内に空気を多く含むため温かい着用感が得られる多重織物が提供できる。すなわち、前記(B)組織及び(C)組織は表裏の2重構造になってことと、糸は拘束されず自由度があり、風合いが良く、糸間に空気を含むことにより、温かい着用感が得られる。
前記(A)組織、(B)組織、(C)組織の部分は経方向及び緯方向に繰り返えされていることが好ましい。但し(A)組織の両側に(B)組織又は(C)組織が配置していればよく、順番は任意とすることができる。例えば次のような組み合わせがある。
(1)緯糸を基準として(A)−(B)−(C)組織の順番であれば、フラットな織物とすることができる。
(2)緯糸を基準として(B)−(A)−(B)−(C)−(A)−(C)組織の順番であれば、しぼ状凹凸を有する織物に好適である。
(3)緯糸を基準として(A)−(B)又は(A)−(C)組織の順番であれば、組織的にしっかりした織物とすることができる。
(1)緯糸を基準として(A)−(B)−(C)組織の順番であれば、フラットな織物とすることができる。
(2)緯糸を基準として(B)−(A)−(B)−(C)−(A)−(C)組織の順番であれば、しぼ状凹凸を有する織物に好適である。
(3)緯糸を基準として(A)−(B)又は(A)−(C)組織の順番であれば、組織的にしっかりした織物とすることができる。
織物の幅方向の両端部(耳部)の組織は他の組織であっても良く、例えばほつれを防止するための組織としても良い。また、長さ方向の両端部は、経糸を結んでほつれを防止とともに房状の縁飾り(フリンジ)としても良い。
多重織物は、経糸と緯糸とで格子柄を有することが好ましい。前記(B)組織は、複数本の糸が織りこまれずに並列に配列して表面に出ているため、織物組織による鮮明な格子柄を発現させることができる。
複数本の経糸が緯糸と交差して織りこまれている(A)組織は、経糸と緯糸の本数が異なる畦織であるか又は経糸と緯糸の本数が同一の織物組織である。経糸と緯糸の本数が同一の織物組織であればフラットな織物が得られ、経糸と緯糸の本数が異なる畦織であるとしぼ状凹凸を有する織物が得られる。
経糸及び緯糸は先染め糸が好ましい。先染め糸であれば、織り柄がそのまま生かせる。先染め糸はチーズ染色や綛(かせ)染色等による糸染めでもよいし、紡績糸の場合は綿染めであっても良い。
経糸及び緯糸は合成繊維、再生繊維又は天然繊維を使用できる。合成繊維はポリエステル、ポリアミド、アクリル系繊維等があり、再生繊維はレーヨン、アセテート、ポリノジック等の繊維があり、天然繊維はシルク、ウール、カシミヤ、木綿、麻等がある。中でもシルク糸は高級で暖かいことから好ましい。経糸及び緯糸はそれぞれフィラメント糸でもよいし、紡績糸でもよい。紡績糸の場合は単糸使いでもよいし、双糸(諸撚り糸)、三子撚り糸等複数本撚り合せた糸であっても良い。
複数本の経糸の幅及び複数本の緯糸の幅は、ともに1〜20mmの範囲が好ましい。この範囲であれば複数本の糸が織りこまれずに並列に配列している部分(B)(C)の糸の自由度が高くなり、風合いが良く、糸間に空気を含むことにより、温かい織物になる。複数本の経糸と複数本の緯糸が1ユニットで構成される糸本数は、2〜200本が好ましく、より好ましくは4〜150本であり、とくに好ましくは6〜150本である。
(A)組織、(B)組織、(C)組織の幅がほぼ同一の場合、織物はフラットに形成しやすい。前記においてほぼ同一とは、(A)組織に比べて(B)組織及び(C)組織の幅が±10%以内にあることをいう。(A)組織の幅が(B)組織及び(C)組織の幅より広い場合、織物はしぼ状凹凸となりやすい。このしぼは、織物構造によって形成されている織しぼである。しぼ状凹凸を有する織物はさらに暖かいものとなる。しぼ状凹凸を有する織物とするには、経糸密度と緯糸密度を変えるのが好ましい。
本発明の織物のタテ密度は100〜300本/3.03cmが好ましく、ヨコ密度は50〜200本/3.03cmが好ましい。また単位面積当たりの重量(目付)は80〜300g/m2が好ましく、より好ましくは100〜250g/m2である。
以下図面を用いて説明する。以下の図面において同一符号は同一物を示す。図1Aは本発明の一実施例の多重織物の模式的平面図、図1Bは同緯糸配置図である。この多重織物1は、経糸5と緯糸6が交差して織りこまれている(A)組織2と、経糸5と緯糸6が織りこまれずに緯糸6が並列に配列して表面に出ている(B)組織3と、経糸5と緯糸6が織りこまれずに並列に配列して緯糸6が裏面に配置されている(C)組織4で構成され、前記(A)(B)(C)組織がタテ方向及びヨコ方向に繰り返されている。この織物は比較的フラットな織物になる。
このような織物を作るには、前記(A)(B)(C)組織に該当する筬を準備しておき、(A)組織では経糸の開口部に緯糸を打ち込んで織物とし、(B)組織では緯糸を全部上げ、(C)組織では緯糸を全部下げる操作を行う。
図2Aは本発明の別の実施例の多重織物の模式的平面図、図2Bは同緯糸配置図である。この多重織物10は、経糸17と緯糸18が交差して織りこまれている(A)組織11,14と、経糸17と緯糸18が織りこまれずに緯糸18が並列に配列して表面に出ている(B)組織13,16と、経糸17と緯糸18が織りこまれずに並列に配列して緯糸18が裏面に配置されている(C)組織12,15で構成され、前記(A)(B)(C)組織がタテ方向及びヨコ方向に繰り返されている。経糸密度と緯糸密度を変えてもよい。この織物は、(B)組織13,15と(C)組織12,16の糸群がカールすることにより、しぼ状凹凸を有する織物になる。このような織物を作るには、前記(A)(B)(C)組織に該当する筬を準備しておき、(A)組織では経糸の開口部に緯糸を打ち込んで織物とし、(B)組織では緯糸を全部上げ、(C)組織では緯糸を全部下げる操作を行う。
図3Aは本発明のさらに別の実施例の多重織物の模式的平面図、図3B及び図3Cは同緯糸配置図である。この多重織物20は、経糸27と緯糸28が交差して織りこまれている(A)組織21,23と、経糸と緯糸が織りこまれずに緯糸が並列に配列して表面に出ている(B)組織22の繰り返しの緯糸列(図3A,図3B)と、経糸27と緯糸28が交差して織りこまれている(A)組織25と、その両隣の経糸と緯糸が織りこまれずに並列に配列して緯糸28が裏面に配置されている(C)組織24,26の緯糸列(図3A,図3C)で繰り返されている。この例は、緯糸を基準として(A)−(B)又は(A)−(C)組織の順番の織物であり、組織的にしっかりした織物となる。
図4は本発明のさらに別の実施例の多重織物の模式的織物組織図である。この実施例は、図2の織物組織図に従い、かつ経糸と緯糸の本数をそれぞれの列と行で変えた例である。したがって、広幅の部分と狭い幅の部分が存在する。この組織においても経糸と緯糸が交差して織りこまれている(A)組織31と、緯糸が並列に配列して表面に出ている(B)組織33と、経糸が並列に配列して表面に出ている(C)組織32が配置されている。
図5は図4の織物組織図で作成された織しぼ模様を有する多重織物の模式的平面図である。この織物は花柄の織柄の織しぼを有し、デザイン的にも美麗である。経糸と緯糸が織りこまれずに緯糸が並列に配列している部分と織しぼにより、空気を多く含むため温かい構造となる。
図6は図2の織物組織図に従い、かつ織ピッチを細くした多重織物の模式的平面図である。このように織ピッチを細くすることにより、服地やシャツ地に好適な織物とすることができる。
以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(1)経糸
経糸としてシルクのフィラメント糸を使用した。このフィラメント糸は、単糸繊度3.3decitexを7本引き揃えた糸を2本合糸し、この合糸したフィラメント糸54本を1ユニットとした。経糸は全部紺色の先染め糸を使用した。
(2)緯糸
緯糸としてシルクの絹紡糸(紡績絹糸)を使用した。この絹紡糸は繊度167decitex(MC120番の諸糸)とした。この諸糸16本を1ユニットとした。緯糸は紺色の先染め糸のユニットと、白色の先染め糸のユニットと、橙色の先染め糸のユニットをこの順番に並べて繰り返した。
(3)織製
レピア織機を使用し、タテ密度308本/3.03cm、ヨコ密度105本/3.03cm、織幅150cm、長さ10mの織物を製造した。織物組織は図1A−Bとした。この織物の目付は106g/m2であり、鮮明な格子柄でフラットな織物であった。
(4)マフラーの縫製
前記織物を使用して長さ2m、幅50cmの女性用マフラーを縫製した。このマフラーを冬季に着用試験したところ、風合いが良く、温かいマフラーであることが確認できた。
(1)経糸
経糸としてシルクのフィラメント糸を使用した。このフィラメント糸は、単糸繊度3.3decitexを7本引き揃えた糸を2本合糸し、この合糸したフィラメント糸54本を1ユニットとした。経糸は全部紺色の先染め糸を使用した。
(2)緯糸
緯糸としてシルクの絹紡糸(紡績絹糸)を使用した。この絹紡糸は繊度167decitex(MC120番の諸糸)とした。この諸糸16本を1ユニットとした。緯糸は紺色の先染め糸のユニットと、白色の先染め糸のユニットと、橙色の先染め糸のユニットをこの順番に並べて繰り返した。
(3)織製
レピア織機を使用し、タテ密度308本/3.03cm、ヨコ密度105本/3.03cm、織幅150cm、長さ10mの織物を製造した。織物組織は図1A−Bとした。この織物の目付は106g/m2であり、鮮明な格子柄でフラットな織物であった。
(4)マフラーの縫製
前記織物を使用して長さ2m、幅50cmの女性用マフラーを縫製した。このマフラーを冬季に着用試験したところ、風合いが良く、温かいマフラーであることが確認できた。
(実施例2)
(1)経糸
経糸としてシルクのフィラメント糸を使用した。このフィラメント糸は、単糸繊度3.3decitexを7本引き揃えた糸を2本合糸し、この合糸したフィラメント糸27本を1ユニットとした。経糸は全部白色の先染め糸を使用した。
(2)緯糸
緯糸としてシルクの絹紡糸(紡績絹糸)を使用した。この絹紡糸は繊度167decitex(MC120番の諸糸)とした。この諸糸8本を1ユニットとした。緯糸は黒色の先染め糸のユニットと、灰色の先染め糸のユニットを11本配列し、12本目に茶色の先染め糸のユニットを1本配列し、これを順番に繰り返した。
(3)織製
レピア織機を使用し、タテ密度308本/3.03cm、ヨコ密度137本/3.03cm、織幅150cm、長さ10mの織物を製造した。織物組織は図2A−Bとした。この織物の目付は135g/m2であり、鮮明な格子柄でしぼ状凹凸を有する織物であった。
(4)マフラーの縫製
前記織物を使用して長さ2m、幅50cmの女性用マフラーを縫製した。このマフラーを冬季に着用試験したところ、実施例1のマフラーよりさらに風合いが良く、温かいマフラーであることが確認できた。
(1)経糸
経糸としてシルクのフィラメント糸を使用した。このフィラメント糸は、単糸繊度3.3decitexを7本引き揃えた糸を2本合糸し、この合糸したフィラメント糸27本を1ユニットとした。経糸は全部白色の先染め糸を使用した。
(2)緯糸
緯糸としてシルクの絹紡糸(紡績絹糸)を使用した。この絹紡糸は繊度167decitex(MC120番の諸糸)とした。この諸糸8本を1ユニットとした。緯糸は黒色の先染め糸のユニットと、灰色の先染め糸のユニットを11本配列し、12本目に茶色の先染め糸のユニットを1本配列し、これを順番に繰り返した。
(3)織製
レピア織機を使用し、タテ密度308本/3.03cm、ヨコ密度137本/3.03cm、織幅150cm、長さ10mの織物を製造した。織物組織は図2A−Bとした。この織物の目付は135g/m2であり、鮮明な格子柄でしぼ状凹凸を有する織物であった。
(4)マフラーの縫製
前記織物を使用して長さ2m、幅50cmの女性用マフラーを縫製した。このマフラーを冬季に着用試験したところ、実施例1のマフラーよりさらに風合いが良く、温かいマフラーであることが確認できた。
(実施例3)
図4に示す織物組織図に従って製織した。広い幅の部分は経糸42本、緯糸21本配列し、狭い幅の部分は経糸18本、緯糸9本配列した。得られた織物は図5に示すとおりであり、花柄の織柄の織しぼを有していた。この織物を使用してマフラーとネクタイを作製したところ、経糸と緯糸が織りこまれずに緯糸が並列に配列している部分と織しぼにより、空気を多く含むため温かい構造であった。
図4に示す織物組織図に従って製織した。広い幅の部分は経糸42本、緯糸21本配列し、狭い幅の部分は経糸18本、緯糸9本配列した。得られた織物は図5に示すとおりであり、花柄の織柄の織しぼを有していた。この織物を使用してマフラーとネクタイを作製したところ、経糸と緯糸が織りこまれずに緯糸が並列に配列している部分と織しぼにより、空気を多く含むため温かい構造であった。
(実施例4)
図2の織物組織図に従い、かつ織ピッチを細くした図6に示す多重織物を製織した。1列及び1行の経糸と緯糸は経糸18本、緯糸9本配列した。1列及び1行当たりの経糸幅は約1.7mm、緯糸幅は約1.9mmであった。このように織ピッチを細くすることにより、ネクタイ地、服地やシャツ地に好適な織物とすることができた。
図2の織物組織図に従い、かつ織ピッチを細くした図6に示す多重織物を製織した。1列及び1行の経糸と緯糸は経糸18本、緯糸9本配列した。1列及び1行当たりの経糸幅は約1.7mm、緯糸幅は約1.9mmであった。このように織ピッチを細くすることにより、ネクタイ地、服地やシャツ地に好適な織物とすることができた。
本発明の多重織物は、マフラー生地、スカーフ生地、ショール生地又はストール生地、服地、シャツ地、ネクタイ生地等に有用である。
1,10,20,30 多重織物
2,11,14,21,23,25,31 (A)組織
3,13,16,22,32 (B)組織
4,12,15,24,26,33 (C)組織
5,17,27 経糸
6,18,28 緯糸
2,11,14,21,23,25,31 (A)組織
3,13,16,22,32 (B)組織
4,12,15,24,26,33 (C)組織
5,17,27 経糸
6,18,28 緯糸
Claims (8)
- 複数本の経糸と複数本の緯糸が1ユニットとして格子状に配置された多重織物であって、
前記経糸と前記緯糸が交差して織りこまれている部分(A)と、
前記経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して表面に出ている部分(B)及び前記経糸又は緯糸が織りこまれずに並列に配列して裏面に配置されている部分(C)を含むことを特徴とする多重織物。 - 前記多重織物は、経糸と緯糸とで織物組織による格子柄を有する請求項1に記載の多重織物。
- 前記複数本の経糸が緯糸と交差して織りこまれている部分(A)は、経糸と緯糸の本数が異なる畦織であるか又は経糸と緯糸の本数が同一の織物組織である請求項1又は2に記載の多重織物。
- 前記経糸及び緯糸は先染め糸である請求項1〜3のいずれかに記載の多重織物。
- 前記経糸及び緯糸はシルク糸である請求項1〜4のいずれかに記載の多重織物。
- 前記複数本の経糸の幅及び前記複数本の緯糸の幅は、ともに1〜20mmの範囲である請求項1〜5のいずれかに記載の多重織物。
- 前記織物はフラットである請求項1〜6のいずれかに記載の多重織物。
- 前記織物はしぼ状凹凸を有する請求項1〜6のいずれかに記載の多重織物。
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH079987U (ja) * | 1993-07-09 | 1995-02-10 | ユニチカ株式会社 | パラグライダーキャノピー用クロス |
JP2009155742A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Kuwano Shinken Sangyo Kk | 縮織物 |
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- 2014-05-01 JP JP2014094783A patent/JP2015212432A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JPH079987U (ja) * | 1993-07-09 | 1995-02-10 | ユニチカ株式会社 | パラグライダーキャノピー用クロス |
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