JP2015211622A - 太陽光発電モジュールの支持架台の構造 - Google Patents

太陽光発電モジュールの支持架台の構造 Download PDF

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Abstract

【課題】据え付け、解体、補修、取り替えが容易で、劣悪な気候環境でも、堅固で長寿命の太陽光発電モジュールの支持架台の構造を提供する。【解決手段】地面の前後左右に間隔をあけて立設される複数の支柱12と、この支柱12により支持され、縦方向に、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の縦梁部材14と、縦梁部材14により支持され、横方向に、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の横梁部材16と、横梁部材16により支持され、縦方向に、相互に間隔をあけて平行に配置される複数のモジュール接着支持梁部材20と、を有してなり、太陽光発電モジュール1は、太陽電池セル2を間にして配置された表面ガラス3及び裏面ガラス4を有してなり、裏面側を接着剤層5を介してモジュール接着支持梁部材20に接着固定して、支持した太陽光発電モジュールの支持架台10の構造。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽光発電モジュールの支持架台の構造に関する。
例えば、特許文献1に示すような太陽光発電モジュールを支持する支持架台が、太陽光発電システムに用いられている。
この支持架台は、地面上に互いに間隔を空けて立設される複数本の支柱と、互いに隣り合う各支柱間に架設される複数本の第1上部梁と、互いに隣り合う各第1上部梁間に架設される複数の第2上部梁と、を備えている。
ここで、第1上部梁と第2上部梁とは、相互に直交する方向に配置されていて、複数本の第2上部梁の上に、太陽電池モジュールが固定される構造となっている。
WO2011/136350号公報
上記のような支持架台に、太陽光発電モジュールを支持させる場合は、第2上部梁の上に、太陽電池モジュールの端縁を帯板状の取付金具によって押さえ、これを第2上部梁にボルトにより締付固定しているので、据え付け、解体、補修、取り替えに手数がかかるという問題点があった。
又、太陽光発電モジュールを、野外に設置する、いわゆる野立発電所の場合、風の影響を受け易く、太陽光発電モジュールにかかる風圧が高いことが知られている。又、この風に乗って、砂や塩分、塩霧が、太陽光発電モジュールの表面あるいは裏面に当たって、これらを劣化させる。特に、帯板状の押え金具は、塩分の影響が大きくて、傷み易く、前述のような強い風圧がかかる場合は製品寿命が短くなるという問題点があった。近年の一般的な太陽光発電モジュールの製品寿命は約25年である。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、据え付け、解体、補修、取り替えが容易であるとともに、対候性を高め、製品寿命を延ばすようにした太陽光発電モジュールの支持架台の構造を提供することを課題とする。
本発明は、以下の実施例により上記課題を解決することができる。
(1)複数の太陽光発電モジュールを支持する太陽光発電モジュールの支持架台の構造であって、地面の前後左右に間隔をあけて立設される複数の支柱と、前記複数の支柱により支持され、平面視で縦方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の縦梁部材と、前記複数の縦梁部材により支持され、平面視で横方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の横梁部材と、前記複数の横梁部材により支持され、平面視で縦方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数のモジュール接着支持梁部材と、を有してなり、前記太陽光発電モジュールは、太陽電池セルを間にして配置された表面ガラス及び裏面ガラスを有してなり、裏面側が接着剤層を介して前記モジュール接着支持梁部材に接着固定されて、支持されたことを特徴とする太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
(2)前記横梁部材は、前記太陽光発電モジュールの、平面視で縦方向上側端縁に沿って配置された上部横梁部材と、縦方向下側端縁に沿って配置された下部横梁部材とからなり、上下に隣接する2つの前記太陽光発電モジュールにおける下部横梁部材と上部横梁部材とは、平面視で上下に隙間をもって配置されたことを特徴とする(1)に記載の太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
(3)前記モジュール接着支持梁部材は、その長手方向両端部が、前記横梁部材の上面に固定可能とされ、且つ、その幅方向両側部が、前記横梁部材の上面に形成された溝状チャネル内を移動自在の一対の押え部材により、前記横梁部材の上面に押圧固定可能とされたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
(4)前記太陽光発電モジュールは、太陽電池セルを表面ガラス及び裏面ガラスにより挟み込んで一体とした合わせガラス構造、及び、前記合わせガラス構造の裏面側にスペーサーを介して強化ガラスを貼り付けて、空気層を設けた複層ガラス構造の一方であることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
(5)前記接着剤層は、予め前記太陽光発電モジュールの裏面に設けられていて、前記モジュール接着支持梁部材に接着可能に構成されていることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
(6)前記モジュール接着支持梁部材は、前記太陽光発電モジュールの裏面に接着されたとき、長手方向両端が前記太陽光発電モジュールの裏面の両側に突出し、その突出部が前記横梁部材に固定される長さとされたことを特徴とする(5)に記載の太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
本発明によれば、太陽光発電システムの据え付け、解体、補修、取り替えが容易であるとともに、太陽光発電モジュールの対候性能を高めることによって、劣悪な気候環境でもモジュール寿命を延長して発電性能を安定して維持することができる。
本発明の実施例1に係る太陽光発電モジュールの支持架台を用いた太陽光発電システムを示す斜視図 同支持架台に太陽光発電モジュールを支持した状態を示す側面図 同正面図 太陽光発電モジュールを拡大して模式的に示す断面図 図2のV−V線に沿う拡大断面図 図5に示される部分の斜視図 同実施例1におけるモジュール接着支持梁部材を拡大して示す断面図 実施例1に係る太陽光発電モジュールを支持架台により支持させる過程の一部を模式的に示す斜視図 太陽光発電モジュールの他の形態を拡大して模式的に示す断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示される実施例1に係る支持架台10は、その上側に、図2、図3に示されるように、太陽光発電モジュール1を傾斜した状態で支持するものである。
この支持架台10は、地面の前後左右に間隔をあけて立設される複数の支柱12と、複数の支柱12により支持され、平面視(太陽光発電モジュールの表面と垂直な方向から見た場合)で縦方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の縦梁部材14と、これら複数の縦梁部材14により支持され、平面視で横方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の横梁部材16と、これら複数の横梁部材16により支持され、平面視で縦方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数のモジュール接着支持梁部材20と、を備えて構成されている。
又、太陽光発電モジュール1は、図4に示されるように、太陽電池セル2を間にして配置された表面ガラス3及び裏面ガラス4を一体的に貼り合わせた合わせガラス構造であって、裏面側が接着剤層5を介して、モジュール接着支持梁部材20に接着固定されることにより支持架台10に支持されている。
横梁部材16は、太陽光発電モジュール1の、平面視で傾斜の上側である縦方向上側端縁6Aに沿って配置された上部横梁部材16Aと、傾斜の下側である縦方向下側端縁6Bに沿って配置された下部横梁部材16Bとからなっている。
図2、図3に示されるように、上下に隣接する太陽光発電モジュール1における縦方向上側端縁6Aと縦方向下側端縁6Bとの間は、平面視で上下に隙間18を持って配置されている。又、これら縦方向上側端縁6Aと縦方向下側端縁6Bを支持する上部横梁部材16Aと下部横梁部材16B間も隙間が設けられている。
横梁部材16の上面には、図6に示されるように、溝状チャネル17が設けられている。モジュール接着支持梁部材20は、その長手方向両端部が、横梁部材16の上面に、ねじ25Aにより固定可能とされていて、固定金具30と共に、モジュール支持金具40を構成している。
固定金具30は、溝状チャネル17内を移動自在の一対の押え部材32A、32Bからなり、モジュール接着支持梁部材20の長手方向端部を、横梁部材16の上面に押圧固定可能とされている。
モジュール接着支持梁部材20は、例えばアルミ押出成型により形成された筒状の部材であり、図5〜7に示されるように、上端面の幅方向中央部が開口してスリット21とされた四角形状の内側空間22Aを有するチャネル部22と、このチャネル部22の下端から幅方向両側に水平に突出して形成されている一対の被押え部24と、チャネル部22の上端から幅方向両側に水平に突出して形成されている一対の接着剤層貼付部26とを備えて構成されている。
この一対の接着剤層貼付部26の間にスリット21が設けられている。又、一対の接着剤層貼付部26の上面には図7、8に示されるように、接着剤層5が貼り付けられるようになっている。すなわち、一本のモジュール接着支持梁部材20には、接着剤層5が2列、平行に貼り付けられる。
押え部材32A、32Bは、モジュール接着支持梁部材20の両側で、一対の被押え部24を上方から押さえ込んだ状態で、横梁部材16にボルト23により固定可能とされている。
被押え部24の上面、及び、押え部材32A、32Bの被押え部24の上面に接触する押え部材32A、32Bの下面には、相互に噛み合い可能な鋸歯状部25が形成されていて、押え部材32A、32Bを、被押え部24を押さえた状態でボルト23により固定したとき、押え部材32A、32Bが、被押え部24からずれないようにして、安定して固定することができるようにされている。
又、チャネル部22の底面は、横梁部材16の上面にねじ25Aにより固定可能とされ、スリット21は、底面のねじ止めの際に、ねじ止め工具、例えばドライバーを挿通可能としている。
次に、上記実施例1に係る支持架台10に、太陽光発電モジュール1を取り付けて支持する過程について説明する。
支持架台10における、支柱12、縦梁部材14及び横梁部材16を組み立てる過程は、通常の架台と同一であるので説明を省略する。
この実施例1においては、図8に示されるように、太陽光発電モジュール1の裏面ガラス4側に、接着剤層5によって、モジュール接着支持梁部材20を予め接着固定しておく。
次に、太陽光発電モジュール1と一体のモジュール接着支持梁部材20を、その長手方向両端において、図6に示されるように、横梁部材16の上面にねじ25Aにより締め付け固定する。この時、ねじ止め工具、例えばドライバーを、スリット21から通してねじ25Aを締め付ける。
次に、横梁部材16の上面に形成されている溝状チャネル17内で押え部材32A、32Bを摺動させて、横梁部材16に固定されたモジュール接着支持梁部材20の左右の被押え部24を押さえつけるようにセットし、被押え部24の上面の鋸歯状部25と、押え部材32A、32Bの下面の鋸歯状部25を噛み合わせた状態で、ボルト23により押え部材32A、32Bを、横梁部材16の上面に強く締め付け固定する。
これにより、太陽光発電モジュール1の支持架台10への取り付けが終了する。
上記のように、モジュール接着支持梁部材20は、強く固定され、強い風圧などがかかった場合でも、ボルト23を緩ませるようなことは生じない。
なお、上記実施例1において、太陽光発電モジュール1は、図4に示されるように、太陽電池セル2を間にして配置された表面ガラス3及び裏面ガラス4を一体とした合わせガラス構造であるが、本発明はこれに限定されるものでなく、図9に示されるような、前記合わせガラス構造の裏面側に、スペーサー7を介して強化ガラス8を貼り付けて空気層9を設けた複層ガラス構造であってもよい。
通常の太陽光発電モジュールの重量は、250Wのモジュールで18kgであるのに対して、合わせガラス構造では24kg、複層ガラス構造では30kgとなる。
本発明によれば、太陽光発電モジュールの裏側を支持するモジュール接着支持梁部材は、太陽光発電モジュールから長手方向両端が突出した状態で、横梁部材に強固に固定され、太陽光発電モジュールは、接着剤層を介してモジュール接着支持梁部材に接着、固定されているので、据え付け、解体、補修、取り替えが容易である。
又、太陽光発電モジュールの表面に露出する押え金具やボルトなどがなく、紫外線による劣化が少なく、特に、固定金具に相当する接着剤層が直接紫外線や風雨にさらされることがなく、対候性を高くすることができる。
台風などの高い風圧が加わった場合、特に、太陽光発電モジュールは、2重ガラス構造であるので、通常の発電モジュールよりも重く、接着剤層による貼式の効果に加えて、強い風による風圧に耐えることができる(従来比3〜4倍)。その結果、製品寿命を25年から30年に増大することができた。
更に、平面視で上下方向に並べられた太陽光発電モジュール上面に付着した埃などは、雨天時に、雨水によって流され、これが上下の太陽光発電モジュール間に設けられた隙間から流し落とされるという効果がある。
本発明は、大面積の太陽光発電モジュールの設置、運転の産業に利用することができる。
1…太陽光発電モジュール
2…太陽電池セル
3…表面ガラス
4…裏面ガラス
5…接着剤層
6A…縦方向上側端縁
6B…縦方向下側端縁
7…スペーサー
8…強化ガラス
9…空気層
10…支持架台
12…支柱
14…縦梁部材
16…横梁部材
16A…上部横梁部材
16B…下部横梁部材
17…溝状チャネル
18…隙間
20…モジュール接着支持梁部材
21…スリット
22…チャネル部
22A…内側空間
23…ボルト
24…被押え部
25…鋸歯状部
25A…ねじ
26…接着剤層貼付部
30…固定金具
32A、32B…押え部材
40…モジュール支持金具

Claims (6)

  1. 複数の太陽光発電モジュールを支持する太陽光発電モジュールの支持架台の構造であって、
    地面の前後左右に間隔をあけて立設される複数の支柱と、
    前記複数の支柱により支持され、平面視で縦方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の縦梁部材と、
    前記複数の縦梁部材により支持され、平面視で横方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数の横梁部材と、
    前記複数の横梁部材により支持され、平面視で縦方向に、且つ、相互に間隔をあけて平行に配置される複数のモジュール接着支持梁部材と、
    を有してなり、
    前記太陽光発電モジュールは、太陽電池セルを間にして配置された表面ガラス及び裏面ガラスを有してなり、裏面側が接着剤層を介して前記モジュール接着支持梁部材に接着固定されて、支持されたことを特徴とする太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
  2. 請求項1において、
    前記横梁部材は、前記太陽光発電モジュールの、平面視で縦方向上側端縁に沿って配置された上部横梁部材と、縦方向下側端縁に沿って配置された下部横梁部材とからなり、上下に隣接する2つの前記太陽光発電モジュールにおける下部横梁部材と上部横梁部材とは、平面視で上下に隙間をもって配置されたことを特徴とする太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記モジュール接着支持梁部材は、その長手方向両端部が、前記横梁部材の上面に固定可能とされ、且つ、その幅方向両側部が、前記横梁部材の上面に形成された溝状チャネル内を移動自在の一対の押え部材により、前記横梁部材の上面に押圧固定可能とされたことを特徴とする太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記太陽光発電モジュールは、太陽電池セルを表面ガラス及び裏面ガラスにより挟み込んで一体とした合わせガラス構造、及び、前記合わせガラス構造の裏面側にスペーサーを介して強化ガラスを貼り付けて、空気層を設けた複層ガラス構造の一方であることを特徴とする太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記接着剤層は、予め前記太陽光発電モジュールの裏面に設けられていて、前記モジュール接着支持梁部材に接着可能に構成されていることを特徴とする太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
  6. 請求項5において、
    前記モジュール接着支持梁部材は、前記太陽光発電モジュールの裏面に接着されたとき、長手方向両端が前記太陽光発電モジュールの裏面の両側に突出し、その突出部が前記横梁部材に固定される長さとされたことを特徴とする太陽光発電モジュールの支持架台の構造。
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