JP2015211564A - スタータ - Google Patents
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Abstract
【課題】リードセン露出部の絶縁性能を高めたスタータを提供する。【解決手段】界磁コイル29を有する直流モータ1と、直流モータ1への通電を制御するマグネットスイッチ2と、マグネットスイッチ2から直流モータ1に通電するリードセン27とを備え、リードセン27は、直流モータ1のヨーク50の内周側において導体が露出したリードセン露出部を備え、リードセン露出部の内周側に絶縁部材で形成されたリードセンカバー30が設けられているようにスタータを構成する。【選択図】図3
Description
本発明は、スタータに関する。
車両の内燃機関の始動に用いるスタータとして、例えば特許文献1に記載のものなどがある。
特許文献1に示される様な従来技術は、モータリードセンと界磁コイルとの接続部が露出しており、絶縁性能に課題があった。
そこで本発明は、リードセン露出部の絶縁性能を高めたスタータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、界磁コイルを有する直流モータと、前記直流モータへの通電を制御するマグネットスイッチと、前記マグネットスイッチから前記直流モータに通電するリードセンとを備えたスタータにおいて、前記リードセンは、前記直流モータのヨークの内周側において導体が露出したリードセン露出部を備え、前記リードセン露出部の内周側に絶縁部材で形成されたリードセンカバーが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、リードセン露出部の絶縁性能を高めたスタータを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は実施形態に係るスタータを側面から見た部分断面図である。スタータは、大きく分けて、モータ1、マグネットスイッチ2、クラッチ機構3から構成されている。
モータ1は、エンジン始動のための回転駆動力を発生するものであり、直流モータを採用している。このため、出力軸4には、周方向に複数設けられたスロット5内に電機子コイル6が巻装されることで構成される回転子7が一体的に回転するように設けられており
、この電機子コイル6には、ブラシ8を介してバッテリから電流が供給される。電機子コイル6に電流が供給されると回転子7には、周方向に複数の磁極が形成されるようになっている。また、回転子7の外周には、磁気回路を構成する円弧状の固定子9が配置されており、固定子9は、複数の異なった磁極が周方向に交互に形成されるように装着することで構成されている。この固定子9の磁極は、後述する界磁コイル29に通電することにより形成される。固定子9はヨーク50に固定されている。回転子7の電機子コイル6に電流を通電することにより固定子9に対して回転子7及び先端に駆動歯車10が形成された出力軸4が回転するようになっている。
、この電機子コイル6には、ブラシ8を介してバッテリから電流が供給される。電機子コイル6に電流が供給されると回転子7には、周方向に複数の磁極が形成されるようになっている。また、回転子7の外周には、磁気回路を構成する円弧状の固定子9が配置されており、固定子9は、複数の異なった磁極が周方向に交互に形成されるように装着することで構成されている。この固定子9の磁極は、後述する界磁コイル29に通電することにより形成される。固定子9はヨーク50に固定されている。回転子7の電機子コイル6に電流を通電することにより固定子9に対して回転子7及び先端に駆動歯車10が形成された出力軸4が回転するようになっている。
次にクラッチ機構3について説明する。クラッチ機構3は、モータ1の出力軸4に設けられた駆動歯車10に噛み合う従動歯車11が外周に形成された筒状の一方向クラッチ12と、この一方向クラッチ12の内周に軸方向に移動可能に設けられたピニオンシャフト13と、このピニオンシャフト13の先端に設けられ、ピニオンシャフト13の移動によりエンジンのクランクシャフトに動力を伝達するためのリングギヤ14と噛み合う構成となっている。
一方向クラッチ12は、外周に従動歯車が形成されたアウタークラッチ部12aと、このアウタークラッチ12aの内側に配置されたインナークラッチ部12bと、アウタークラッチ部12aとインナークラッチ部12b間に設けられる複数のローラ等の介在物とからなり、アウタークラッチ部12aからインナークラッチ部12bへの回転は伝達できるが、インナークラッチ部12bからアウタークラッチ部12aへの回転は伝達できないようになっている。このアウタークラッチ部12aの軸方向両端は、軸受としての一対のボールベアリング16a、16bで回転自在に支持されている。
また、インナークラッチ部12bの内周には、ピニオンシャフト13が軸方向に移動可能に配置され、ピニオンシャフト13の外周とインナークラッチ部12bの内側とがヘリカルスプライン17によって係合している。このヘリカルスプライン17は、インナークラッチ部12bの回転数がピニオンシャフト13の回転数より大きかった場合にピニオンシャフト13がリングギヤ14側に移動し、ピニオンシャフト13の回転数がインナークラッチ部12bの回転数より大きかった場合にピニオンシャフト13がリングギヤ14と離れる方向に移動するように傾斜している。このため、エンジン始動前の状態では、ピニオンシャフト13がリングギヤ14側に移動してピニオンシャフト13とインナークラッチ部12bは一体的に回転するが、エンジン始動後のように、ピニオンシャフト13よりもリングギヤ14の方が速く回転した場合には、一方向クラッチ12の摺動部に生じるフリクションとヘリカルスプライン17の作用によってピニオンシャフト13がリングギヤ14と離れる方向にゆっくりと移動する。尚、ピニオンシャフト13は、ピニオンシャフト13の端部に固定されたバネ受け部18とインナークラッチ部12bとの間に配置された付勢部材としてのコイルスプリング19によってリングギヤ14から離れる方向に付勢されている。
ピニオンシャフト13におけるピニオン15と反対側端には、回転を許容するための軸受であるボールベアリング(図示せず)を介して、後述するレバー23の一端が当接する皿状のレバー受部24がピニオンシャフト13に対して回転自在に設けられている。
モータ1の後端部(図1の左側)には、正・負のブラシ保持器を固定する保持板と、この保持板をネジ止め固定するための底付き円筒状の金属製のリヤブラケット60が設けられている。保持板上にはコンミテータ41に当接するプラス側ブラシを移動自在に保持する正のブラシ保持器が、絶縁板を介して固定されている。保持板上にはまた、マイナス側ブラシを移動自在に保持するブラシ保持器と、マイナス側ブラシに続くマイナス側ブラシ用ピグテールとが直接固定されている。
コンミテータ41は、電機子コイル6に流れる電流を切替える部材である。コンミテータ41は、電機子コイル6の端部と接合されている。
ブラシ8は、外部からの電流をコンミテータ41に供給する導電性を有するカーボンを主とする直方体状の部材である。ブラシ8は、一端面をコンミテータ41に当接させた状態で摺動自在に配設されている。
次にスタータの固定子回路の構成について、図2にて説明する。
界磁を形成する固定子回路は並列回路を成すとともに、マグネットスイッチ2を介して通電される。マグネットスイッチ2からの電流は、マグネットスイッチ2の下流(モータ1側)に接続されたリードセン27を介してモータ1内に導かれる。リードセン27の端部には各固定子の界磁コイル29に接続する渡り線28が接続され、各固定子に給電する。本実施形態では、リードセン27が、接続端子26を介してマグネットスイッチ2へ接続されている。界磁コイル29は、その下流でブラシ8に接続されている。なお、本実施形態ではマグネットスイッチの下流と渡り線とをリードセンを介して接続しているが、電気的に導通させることができれば別の接続形態であってもよい。
ここで、渡り線28は抵抗率の高い材料として黄銅材を用いるとともに、界磁コイル29との接続点28b,28cとリードセン27との接続点28aとの距離を不等長に配置する。すなわち、渡り線28において、リードセン27との接続点28aとある界磁コイル29との接続点28bとの長さ(接続点28a−接続点28b間の長さ)L1と、リードセン27との接続点28aと異なる界磁コイル29との接続点28cとの長さ(接続点28a−接続点28c間の長さ)L2とが異なるようにする。
この構成によれば、スタータ通電時の渡り線28の発熱が促進されるとともに、線長の短い側(図2における渡り線28のうち、長さL2の側)では通電電流が増加することでより発熱が促進される。スタータの通電が長時間持続したときには、渡り線の発熱がさらに促進し、通電電流の高い側(線長の短い側、すなわち長さL2の側)の渡り線が溶損し、その後もう片方(渡り線28の線長の長い側、すなわち長さL1の側)の回路への通電電流が増加し溶損に至り、モータ回路全体の通電遮断が実現する。
なお、図2はヒューズ機能の実装の一例を示したものであり、リードセン27と界磁コイル29との間に溶断し易い部材や溶断し易い形状を備えるヒューズ部を設けることにより、ヒューズ機能を実装してもよい。
図3は本発明の実施形態に係るモータ1の斜視図である。
図3では、リードセン27は、モータ1の軸方向一端(ブラシ8が配置されている側)において、ゴムブッシュ40を介してヨーク50の内周側に配置された渡り線28に電気的に接続されている。ゴムブッシュ40はヨーク50と係合している。リードセン27は、ヨーク50の外周側においては絶縁部材で覆われているが、ヨーク50の内周側においては絶縁部材が除去され、導体が露出した状態になっている。この導体が露出した部位を、便宜的にリードセン露出部と呼称する。リードセン露出部の内周側に、リードセン露出部を覆うようにリードセンカバー30を設ける。
このリードセンカバー30を設けることにより、リードセン露出部の絶縁性能を高めることができる。また、図2で説明した如く、渡り線等リードセン露出部近傍(リードセン露出部と界磁コイル29との間)にヒューズ部を持つ場合、リードセンカバー30をヒューズ部の内周側を覆うように設けることにより、ヒューズ部(上述の例では渡り線28)の過熱が他の部位(例えば界磁コイル29)に与える影響(例えば焼損)を低減することができる。なお、リードセンカバー30によるリードセン露出部の絶縁性能向上は、リードセン露出部近傍にヒューズ部がない場合にも得ることができる。
図4は、図3のモータ1のリードセンカバー30の取付け部付近を拡大、透視した図である。太線で示された部位が図3において見えている部位を表示したものであり、細線で示された部位が太線で示された部位により隠れている部分を透視表示したものである。
リードセンカバー30は一端に舌部30a、他端に挟持部30bを備えている。舌部30aをゴムブッシュ40内に挿入し、挟持部30bをヨーク50と界磁コイル29との間に挟むことでリードセンカバー30をモータ1内に設置する。
図5はリードセンカバー30を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図6はリードセンカバー30の成形(折り曲げ)を示した斜視図である。
図5の(b)に示されるようにリードセンカバー30は一枚の絶縁部材(本実施形態においては絶縁紙)により形成されている。(a)に示されるように、リードセンカバー30は一端に舌部30a、他端に挟持部30bが形成されており、舌部30a、挟持部30bは挿入のし易さを考慮して先細り形状に形成されている(舌部30aは先細り部を介して先端部の幅が根本部に比較して細くなるように形成されている)。また、舌部30aの根本部は下側(挟持部30b側)に向けて切り込み30cが設けられ、舌部30aの折り曲げ部(図6に示す)よりも上側(反挟持部30b側)に肩部30dが形成されるようになっている。図5のようにリードセンカバー30を成形し(例えば絶縁紙から切り出し)、舌部30aを折り曲げ部30eにて折り曲げることにより、図3、図4に示すリードセンカバー30の形状が得られる。
以上説明したごとく、本発明によれば、リードセンカバー30を設けることにより、リードセン露出部の絶縁性能を高めることができる。また、リードセン露出部近傍にヒューズ部を持つ場合、ヒューズ部の過熱が他の部位に与える影響を低減することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 モータ
8 ブラシ
26 接続端子
27 リードセン
28 渡り線
29 界磁コイル
30 リードセンカバー
40 ゴムブッシュ
50 ヨーク
8 ブラシ
26 接続端子
27 リードセン
28 渡り線
29 界磁コイル
30 リードセンカバー
40 ゴムブッシュ
50 ヨーク
Claims (4)
- 界磁コイルを有する直流モータと、
前記直流モータへの通電を制御するマグネットスイッチと、
前記マグネットスイッチから前記直流モータに通電するリードセンとを備えたスタータにおいて、
前記リードセンは、前記直流モータのヨークの内周側において導体が露出したリードセン露出部を備え、
前記リードセン露出部の内周側に絶縁部材で形成されたリードセンカバーが設けられているスタータ。 - 請求項1に記載のスタータにおいて、
前記リードセンは、前記ヨークと係合するゴムブッシュを介して前記界磁コイルと電気的に接続されており、
前記リードセンカバーは一端に舌部、他端に挟持部が形成されており、
前記舌部が前記ゴムブッシュ内に挿入され、前記挟持部が前記ヨークと前記界磁コイルとの間に挟まれているスタータ。 - 請求項2に記載のスタータにおいて、
前記舌部と前記挟持部とが先細り部を備えているスタータ。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のスタータにおいて、
前記リードセンと前記界磁コイルとの間にヒューズ部を備え、
前記リードセンカバーが、前記ヒューズ部の内周側に設けられているスタータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014092222A JP2015211564A (ja) | 2014-04-28 | 2014-04-28 | スタータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014092222A JP2015211564A (ja) | 2014-04-28 | 2014-04-28 | スタータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015211564A true JP2015211564A (ja) | 2015-11-24 |
Family
ID=54613401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014092222A Pending JP2015211564A (ja) | 2014-04-28 | 2014-04-28 | スタータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015211564A (ja) |
-
2014
- 2014-04-28 JP JP2014092222A patent/JP2015211564A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170116 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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