JP2015211338A - 画像処理装置、それを備える撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】人物の周囲が装飾された合成画像を作成する画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置を備える撮像装置10は、画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定する人物判定部2aと、人物領域を装飾するための装飾画像を記録する装飾用画像DB3aと、装飾画像の所定の第1の部分が人物領域と重なるときには装飾画像を表さず人物領域と重ならないときには装飾画像を表すように、装飾画像の第1の部分とは異なる所定の第2の部分は人物領域に装飾画像と合成して合成画像を作成する合成部2dとを具備する。【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理装置、それを備える撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
画像に特殊効果を施したり、画像の雰囲気を変えたりすることができる画像処理装置を備える撮像装置が知られている。ユーザは、この撮像装置を使用して撮影した画像に変化をつけて楽しむことができる。例えば、特許文献1では、画像に施したい特殊効果をユーザに容易に選択させることが可能な映像記録装置が提案されている。
また、特許文献2には、撮影した画像について主要部領域(被写体)と背景領域とを切り分けることができる電子カメラについて開示されている。この電子カメラでは、ストロボの発光を伴う撮影により得られた画像と、ストロボの発光を伴わない撮影により得られた画像とを比較して、輝度差が大きいと判定された領域を主要部領域(被写体)と判定し、輝度差が小さいと判定された領域を背景領域と判定する。主要部領域を分割することができるので、特定の被写体にのみ特殊効果を施す装置が提供される。
また、特許文献2には、撮影した画像について主要部領域(被写体)と背景領域とを切り分けることができる電子カメラについて開示されている。この電子カメラでは、ストロボの発光を伴う撮影により得られた画像と、ストロボの発光を伴わない撮影により得られた画像とを比較して、輝度差が大きいと判定された領域を主要部領域(被写体)と判定し、輝度差が小さいと判定された領域を背景領域と判定する。主要部領域を分割することができるので、特定の被写体にのみ特殊効果を施す装置が提供される。
被写体が目立つような特殊効果を施すことができれば、特殊効果による楽しみ方が広がる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、人物の周囲が装飾された合成画像を作成する画像処理装置、当該画像処理装置を備える撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、人物の周囲が装飾された合成画像を作成する画像処理装置、当該画像処理装置を備える撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
本発明の一態様の画像処理装置は、画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定する人物判定部と、前記人物領域を装飾するための装飾画像を記録する記録部と、前記装飾画像の所定の第1の部分は前記人物領域と重なるときには前記装飾画像を表さず前記人物領域と重ならないときには前記装飾画像を表すように、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域の有無に関わらず前記装飾画像を表すように前記画像と前記装飾画像とを合成して合成画像を作成する画像合成部とを具備する。
本発明の一態様の撮像装置は、前記画像処理装置と、撮像によって前記画像を取得する撮像部とを具備する。
本発明の一態様の画像処理方法は、画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定することと、予め記録された前記人物領域を装飾するための装飾画像を読み出すことと、前記装飾画像の所定の第1の部分は前記人物領域と重なるときは前記装飾画像を表さず、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域の有無に関わらず前記装飾画像を表すように前記画像と前記装飾画像とを合成して合成画像を作成することとを含む。
本発明の一態様の画像処理プログラムは、画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定することと、予め記録された前記人物領域を装飾するための装飾画像を読み出すことと、前記装飾画像の所定の第1の部分は前記人物領域と重なるときは前記装飾画像を表さず、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域の有無に関わらず前記装飾画像を表すように前記画像と前記装飾画像とを合成して合成画像を作成することとをコンピュータに実行させる。
本発明の一態様の撮像装置は、前記画像処理装置と、撮像によって前記画像を取得する撮像部とを具備する。
本発明の一態様の画像処理方法は、画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定することと、予め記録された前記人物領域を装飾するための装飾画像を読み出すことと、前記装飾画像の所定の第1の部分は前記人物領域と重なるときは前記装飾画像を表さず、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域の有無に関わらず前記装飾画像を表すように前記画像と前記装飾画像とを合成して合成画像を作成することとを含む。
本発明の一態様の画像処理プログラムは、画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定することと、予め記録された前記人物領域を装飾するための装飾画像を読み出すことと、前記装飾画像の所定の第1の部分は前記人物領域と重なるときは前記装飾画像を表さず、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域の有無に関わらず前記装飾画像を表すように前記画像と前記装飾画像とを合成して合成画像を作成することとをコンピュータに実行させる。
本発明により、人物の周囲が装飾された合成画像を作成する画像処理装置、当該画像処理装置を備える撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供できる。
以下、本発明の画像処理装置の実施例として、画像処理装置を含む撮像装置に係る実施形態を説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る撮像装置について図1乃至図7を使用して説明する。本発明に係る撮像装置による画像処理の一例を図1を参照して説明する。本発明に係る撮像装置は、人物を含む被写体の撮影に用いられる。撮像装置が撮像した被写体の画像データを、主画像データと称し、主画像データが表す画像を主画像と称することにする。図1(a)に示す主画像I1には、人物A1が写っている。本発明に係る撮像装置は、主画像I1に装飾部P1を合成する処理を行うことによって、図1(b)に示すような合成画像L1を取得する。ここで、装飾部P1は、人物A1に巻き付く帯状の装飾部である。また、合成画像L1は、動画として再生されると、装飾部P1が人物A1の周りを回転するような表示がなされる。この撮像装置により、ユーザは、人物A1が装飾部P1で装飾された画像を楽しむことができる。なお、この装飾部P1は、本実施形態にて説明する形状に限らず、別の形状であっても良い。
以下、本発明の第1実施形態に係る撮像装置について図1乃至図7を使用して説明する。本発明に係る撮像装置による画像処理の一例を図1を参照して説明する。本発明に係る撮像装置は、人物を含む被写体の撮影に用いられる。撮像装置が撮像した被写体の画像データを、主画像データと称し、主画像データが表す画像を主画像と称することにする。図1(a)に示す主画像I1には、人物A1が写っている。本発明に係る撮像装置は、主画像I1に装飾部P1を合成する処理を行うことによって、図1(b)に示すような合成画像L1を取得する。ここで、装飾部P1は、人物A1に巻き付く帯状の装飾部である。また、合成画像L1は、動画として再生されると、装飾部P1が人物A1の周りを回転するような表示がなされる。この撮像装置により、ユーザは、人物A1が装飾部P1で装飾された画像を楽しむことができる。なお、この装飾部P1は、本実施形態にて説明する形状に限らず、別の形状であっても良い。
図2に上記のような合成処理を実現できる本実施形態に係る撮像装置10の構成例を示す。この撮像装置10は、撮像部1と、制御部2と、記録部3と、表示部4と、タッチパネル4aと、操作判定部5と、音声取得部6と、時計7と、場所検出部8と、通信部9と、姿勢検出部11と、スピーカー12とを有している。
撮像部1は、レンズ1aと、撮像素子1bとを有している。レンズ1aは、図示しない被写体像を撮像素子1bの図示しない受光面に結像させる。撮像素子1bは、この被写体像を電気信号(画像データ)に変換する。また、撮像部1は、対象物との距離を検出する機構を有する。例えば、撮像素子1bは位相差検出画素を有している。距離検出には、位相差検出画素に限らず、例えばオートフォーカスに用いられる種々の技術が用いられ得る。
記録部3は、例えば、不揮発性のメモリであって、装飾用画像データベース(DB)3aと、画像データベース(DB)3bと、音データベース(DB)3cとを有している。
装飾用画像DB3aは、図1で説明した装飾部P1のような装飾用の画像を表す画像データを有している。例えば装飾部P1となる画像データを装飾用画像データと呼称する。装飾用画像DB3aは、種類が異なる複数の装飾用画像データを格納している。また、装飾用画像DB3aは、装飾部P1が回転しているような表示を実現させるための画像データを含む。すなわち、それぞれの装飾用画像データは、回転して角度が異なる状態を表す複数の画像データを格納している。
画像DB3bは、撮像装置10によって得られた画像ファイルを格納している。各画像ファイルは、撮像により得られた画像データ(主画像データ)と、当該主画像データの装飾に用いられることを選択された装飾用画像データと、当該装飾画像に対応する回転用画像データと、主画像のサムネイル画像と、タグとを含む。このタグは、主画像データと、装飾用画像データと、回転用画像データと、サムネイル画像とを関連付けるデータである。このタグは、合成画像L1の再生に用いられる。音DB3cは、撮像時に撮像装置10が集音して取得した音声のデータを格納している。
音声取得部6は、例えばマイクロフォンであって、音を検出してその音を電気信号(音データ)に変換する。音声取得部6で生成された音データは、制御部2へと伝達される。スピーカー12は、音DB3cに記録されている音データを再生する際に、音声を出力する。
表示部4は、例えば、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイなどであって、制御部2の制御下で画像を表示する。タッチパネル4aは、表示部4上に設けられた一般的なタッチパネルである。タッチパネル4aは、ユーザによってタッチされたことを検出して、タッチ位置に関する信号を出力する。この信号は、制御部2へと伝達される。
操作判定部5は、レリーズスイッチを含む各種操作スイッチ等を含む。レリーズスイッチは、浅い押圧(半押し)と、深い押圧(全押し)とをそれぞれ検出して、押圧の深さに応じた信号を出力する。出力された信号は、制御部2へと伝達される。操作判定部5は、レリーズスイッチの他に、モード選択ダイヤルや、十字キー等を含む。
制御部2は、撮像装置10の各部を制御する制御装置として機能したり、画像処理を行う画像処理装置として機能したりする。制御部2は、例えばCPU又はASICや、それらの組み合わせによって実現され得る。また、制御部2には、メモリ等、一般的な情報処理に必要な各種構成要素が含まれる。制御部2は、人物判定部2aと、背景地面判定部2cと、合成部2dと、表示制御部2eと、音解析部2fと、通信制御部2hとを有している。
人物判定部2aは、顔判定部2aaと、人体判定部2abとを有する。顔判定部2aaは、主画像に含まれる目、鼻、口などのパターンを探索して、主画像に含まれる人物の顔部を検出する。また、顔判定部2aaは、顔の領域を判定する。例えば、顔判定部2aaは、顔の特徴を含む肌色の領域を検出して、この領域を顔の領域と判定する。
人体判定部2abは、主画像I1に含まれる体の領域を検出する。人体判定部2abは、次のように体の領域を決定する。すなわち、人体判定部2abは、主画像I1において、検出された顔の下方向にある領域を体の領域の候補とする。また、人体判定部2abは、実空間における撮像装置10からの距離が検出された顔までの距離と同じである領域を体の領域の候補とする。人体判定部2abは、以上の2つの条件を同時に満たす主画像I1中の領域を体の領域として決定する。顔判定部2aa及び人体判定部2abにより、主画像I1上の人物領域が判定される。撮像装置から人物までの距離を取得せずに、画像のみに基づいて人物領域が判定されてもよい。なお、画像においてどちらの方向が下方向であるかは、撮影時における後述する姿勢検出部11の出力に基づいて決定され得る。
背景地面判定部2cは、主画像I1上の背景と地面とを判定する。背景地面判定部2cの処理の一例を図3を参照して説明する。図3(a)は、撮像装置10に含まれるレンズ1a及び撮像素子1bと、被写体である人物A1との実空間における位置関係の概略を表す。また、図3(b)は、撮像素子1bによって撮像される画像の概略を示す。また、図3(c)は、図3(b)に示す画像上のY軸に沿って、Y座標と実空間における撮像装置10から被写体までの距離Dの逆数である1/Dとの関係を示す。図3(a)に示すように、撮像装置10から人物A1までの距離を距離Dfとする。背景地面判定部2cは、実空間において人物A1よりも撮像装置10に近い主画像I1上の領域を地面Bと判定する。また、背景地面判定部2cは、実空間において人物A1よりも撮像装置10から遠い主画像I1上の領域を背景Cと判定する。
合成部2dは、2つの画像データの対応する画素値を演算処理して、1つの合成画像データを出力する。具体的には、合成部2dは、主画像I1と装飾部P1を表す画像とを合成する。合成部2dは、装飾部P1を表す画像の幅又は高さを変更する。また、合成部2dは、主画像I1と装飾部P1を表す画像とに、例えば、ぼかし処理といった特殊効果を施すことができる。
表示制御部2eは、記録部3に圧縮されて記録されている画像データを読み出して、その画像データに基づく画像を表示部4に表示させる。また、表示制御部2eは、例えば撮像装置10の操作に係る情報といった各種情報を表示部4に表示させる。
音解析部2fは、撮像時に取得された音声のデータを解析し、この音声の特徴を特定する。例えば、音解析部2fは、取得された音声がロック調である、クラシック調である、子供向けである、などと判定する。音解析部2fは、特定した音声の特徴に基づいて、装飾用画像DB3aに記憶されている複数の装飾用画像の中から適当な装飾用画像を選択するために必要な情報を出力する。
通信制御部2hは、通信部9を介した撮像装置10と外部デバイスとの通信を制御する。通信制御部2hは、例えば、後述のネットワーク21を介してサーバ24と行う通信を制御する。
時計7は、画像データに付加するために用いられる時刻情報を出力する。場所検出部8は、例えば、GPSなどを利用して、緯度情報及び経度情報を取得する。姿勢検出部11は、例えば、加速度センサを含む。姿勢検出部11は、撮像装置10の姿勢を検出する。
また、撮像装置10は、ネットワーク21を介して、サーバ24から装飾用画像データを受信できるように構成されても良い。サーバ24は、要求された装飾用画像データをサーバ24内から検索して、検索により得られた装飾用画像データを撮像装置10に送信することができる。この場合、サーバ24は、装飾画像辞書部24aと、記録部24bと、アクセス判定部24cと、検索部24dとを有している。
装飾画像辞書部24aは、装飾用画像データを格納している。記録部24bは、サーバ24を稼働させるためのプログラムを格納している。アクセス判定部24cは、撮像装置10からサーバ24へのアクセスを承認するための判定を行う。検索部24dは、例えば撮像装置10からの要求に対応する装飾用画像データを装飾画像辞書部24aから検索する。
第1実施形態に係る撮像装置10の動作例を図4に示すフローチャートを参照して説明する。例えば撮像装置10の電源が入れられるなどしたときに、図4に示す動作が開始する。まず、制御部2は、撮影モードが選択されているか否かを判定する(ステップS101)。制御部2は、撮影モードが選択されていると判定したとき(ステップS101でYESのとき)、撮像動作を開始させる。すなわち、制御部2は、撮像部1に撮像動作を行わせて画像信号を生成させる。制御部2は、得られた画像信号に基づいてスルー画を作成し、このスルー画を表示部4に表示させる(ステップS102)。上述のとおり、撮像部1により撮像された画像を主画像I1とする。ステップS102の後、制御部2は、撮像により得られた主画像I1に含まれる顔領域を検出する(ステップS103)。
ステップS103の後、制御部2は、撮像装置10から被写体までの距離を計測し、計測された距離の主画像I1における分布を決定する(ステップS104)。ステップS104の後、制御部2は、主画像I1と装飾部P1とを合成する合成処理を行う(ステップS140)。
この合成処理の動作例を図5を参照して説明する。制御部2は、主画像I1に含まれる人物が1人であるか否かを判定する。すなわち、制御部2は、ステップS103において検出された顔が1つであるか否かを判定する(ステップS141)。主画像I1に写っている人物が1人ではないと判定されたとき(ステップS141でNOのとき)、合成処理は終了し、処理は図4を参照して説明している処理に戻る。一方、主画像I1に写っている人物が1人であると判定されたとき(ステップS141でYESのとき)、制御部2は、主画像I1における顔の下の領域に、実空間において顔と同じ距離となっている領域が含まれているか否かを判定する(ステップS142)。主画像I1における顔の下に顔と同じ距離の領域が含まれていないと判定されたとき(ステップS142でNOのとき)、合成処理は終了し、処理は図4を参照して説明している処理に戻る。一方、主画像I1における顔の下に顔と同じ距離の領域があると判定されたとき(ステップS142でYESのとき)、制御部2は、主画像I1における顔の斜め下方向の領域は背景Cであるか否かを判定する(ステップS143)。顔の斜め下方向の領域が背景Cでないと判定されたとき(ステップS143でNOのとき)合成処理は終了し、処理は図4を参照して説明している処理に戻る。顔の斜め下方向に背景領域がないとき、すなわち、主画像I1において例えば人物A1が大写しになっているとき、装飾部P1が付加されるのは適当でないため、主画像I1への装飾部P1の合成が行われない。
制御部2は、顔の斜め下方向の領域が背景Cであると判定したとき(ステップS143でYESのとき)、装飾用画像データの読み出しを行う(ステップS144)。最初に読み出される装飾用画像データは、複数種類ある装飾用画像データのうち、予め決められている1つの装飾用画像データである。なお、後述のステップS149において装飾画像の再選択が行われたときは、選択された装飾用画像データが読み出される。
装飾用画像データについて図6(a)及び図6(b)を参照して説明する。図6(a)に示すように、人物A1に帯状の装飾部P1が巻き付くような画像を作成するため、図6(b)に示すように装飾部P1は分割されている。すなわち、人物A1が装飾部P1よりも手前側にあるように表示される部分P12において装飾部P1は断絶しており、装飾部P1の方が人物A1よりも手前側にあるように表示される部分において装飾部P1は連続している。
ステップS144の後、制御部2は、装飾用画像データのサイズ変更を行う(ステップS145)。装飾用画像データのサイズ変更について図6(c)乃至図6(e)を参照して説明する。制御部2は、図6(c)に示すように、人物A1の位置に応じて装飾部P1の位置を調整する。次に、制御部2は、図6(d)に示すように、人物A1の顔と装飾部P1とが重ならないように、装飾部P1の断絶部の幅を調整する。さらに、制御部2は、図6(e)に示すように、装飾部P1が主画像I1に納まるように、装飾部P1の高さを調整する。ここで、地面B上に装飾部P1が合成されると、人物A1と地面との関係が不自然になるので、装飾部P1の下端は地面Bよりも上の位置となるように、装飾部P1の高さは調整される。ここで、装飾部P1の高さを調整するのではなく、地面Bと重なる部分の装飾部P1を削除するように構成されてもよい。つまり、このような工夫によって、人物の肝心な部位を隠すことなく、デザインや図柄の連続性を生かした、立体的な装飾が出来る。つまり、顔は隠さず、胴体や手足の背面を回って、前記画像合成部は、前記画像の背景領域の上に前記背面装飾用画像を重畳し(人体部分には装飾を表さない)、さらに前記人物領域を重畳し、さらに前記前面装飾用画像を前記背面装飾用画像が繋がるようにして合成や重畳をすることによって(前面装飾用画像は、人体上に表してもよい)、主被写体たる人物を取り囲むような、自然に流れるような装飾が可能となる。人物画像の大きさや位置を考慮し、反映させた装飾が可能となる。また、地面など背景に不自然さを及ぼすことがない。こうした装飾は、親しみやすいため、多くの人が自分でも簡単に施してみたくなるような効果となっている。なお、装飾を画像に合成する時、装飾を合成しないことを「装飾画像を表さず」という表現で書いてあることを注記しておく。このように背面と前面で装飾画像を分けて使い分け、なおかつ、順次合成したことによって、前面、背面の前後が逆になったりしない。
ステップS145の後、制御部2は、主画像データと背面装飾用画像データとを合成し、合成画像L1を作成する(ステップS146)。このように、合成画像の作成において、装飾部のうち人物の後ろ側にあるように表示される領域を第1の部分とする。第1の部分では、装飾画像と人物とが重ならないように調整される。すなわち、合成画像の第1の部分では、人物と重なるときには装飾画像は表されずに人物が表され、人物と重ならないときには装飾画像が表される。また、装飾部のうち人物の手前側にあるように表示される領域を第2の部分とする。合成画像の第2の部分では、人物の有無に関わらず装飾画像が表される。なお、装飾部P1において装飾部P1が断絶している部分P12は、装飾画像において第1の部分に含まれる透明領域に相当する。
なお、図6では、人物A1と装飾部P1との境界が明瞭に表されているが、この境界部分で主画像及び装飾画像の少なくとも何れか一方にぼかし処理が施され、人物A1と装飾部P1との境界が自然にぼかされてもよい。
ステップS146の後、制御部2は、作成された合成画像L1を表示部4に表示させる(ステップS147)。装飾用画像は複数種類用意されており、ユーザは、表示部4に表示されている合成画像を見ながら、現在用いられている装飾用画像でよいか、それとも用いる装飾用画像を変更したいかを判断する。表示部4には、図7に示すように、ユーザが装飾用画像を変更したい旨を入力するための変更ボタンS1と、ユーザが現在適用されている装飾用画像で良い旨を入力するための決定ボタンS2とが、合成画像上に重畳表示される。
ステップS147の後、制御部2は、図7に示す変更ボタンS1がタッチされたか否かを判定する(ステップS148)。制御部2は、変更ボタンS1がタッチされたと判定したとき(ステップS114でYESのとき)、装飾用画像DB3aから別の装飾用画像データを選択する(ステップS149)。ステップS149の後、合成処理は終了し、処理は図4を参照して説明している処理に戻る。その結果、次の合成処理において、ステップS149で選択された装飾画像データに基づいて、合成画像L1が作成される。
一方、制御部2は、ステップS148の判定において変更ボタンS1がタッチされなかったと判定したとき(ステップS148でNOのとき)、図7に示す決定ボタンS2がタッチされたか否かを判定する(ステップS150)。決定ボタンS2がタッチされなかったと判定されたとき(ステップS150でNOのとき)、合成処理は終了し、処理は図4を参照して説明している処理に戻る。その結果、次の合成処理においても引き続き同じ装飾画像に基づいて、合成画像が作成される。
一方、制御部2は、ステップS150の判定において決定ボタンS2がタッチされたと判定したとき(ステップS115でYESのとき)、現在用いている装飾画像を用いるべき装飾画像として確定する(ステップS151)。その後、合成処理は終了し、処理は図4を参照して説明している処理に戻る。その結果、その後の合成処理において、現在選択されている装飾画像データに基づいて、合成画像L1が作成される。
図4に戻って説明を続ける。ステップS140の後、制御部2は、撮影操作が行われたか否かを判定する(ステップS117)。撮影操作が行われていないと判定されたとき(ステップS117でNOのとき)、処理はステップS120に進む。一方、制御部2は、撮影操作が行われたと判定したとき(ステップS117でYESのとき)、撮像部1に撮影動作を行わせ、得られた画像について画像処理を行い、主画像データを取得する。(ステップS118)。ステップS118の後、制御部2は、合成画像データを構成する主画像データ、装飾用画像データ、回転用画像データ、サムネイル画像及びタグを画像ファイルに格納して、この画像ファイルを画像DB3aに格納する(ステップS119)。ここで、主画像データは、撮像によって得られた主画像のデータである。装飾用画像データは、ステップS151で確定した装飾用画像データある。回転用画像データは、装飾用画像DB3aに含まれる回転用画像データであり、確定された装飾用画像データに対応した回転用画像データである。サムネイル画像は、合成画像の縮小画像である。タグは、主画像データ、装飾用画像データ、回転用画像データ及びサムネイル画像を関連付けるタグである。
ステップS119の後、制御部2は、電源OFFが選択されたか否かを判定する(ステップS120)。電源OFFが選択されたと判定されたとき(ステップS120でYESのとき)、処理は終了する。一方、電源OFFが選択されなかったと判定されたとき(ステップS120でNOのとき)、処理はステップ101に戻る。
ステップS101の判定において、撮影モードが選択されなかったと判定されたとき(ステップS101でNOのとき)、制御部2は、再生モードが選択されているか否かを判定する(ステップS121)。再生モードが選択されていないと判定されたとき(ステップS121でNOのとき)、処理はステップS120に進む。一方、再生モードが選択されていると判定されたとき(ステップS121でYESのとき)、制御部2は、画像DB3bに記録されている画像ファイルからサムネイル画像を読み出して、このサムネイル画像を表示部4に一覧表示する(ステップS122)。その後、制御部2は、任意のサムネイル画像が選択されたか否かを判定する(ステップS123)。制御部2は、サムネイル画像が選択されなかったと判定したとき(ステップS123でNOのとき)、再生モードを終了させるか否かを判定する(ステップS124)。再生モードを終了させると判定されたとき(ステップS124でYESのとき)、処理はステップS101に戻る。一方、再生モードを終了しないと判定されたとき(ステップS124でNOのとき)、処理はステップS122に進む。
ステップS123の判定において、任意のサムネイル画像が選択されたと判定されたとき(ステップS123でYESのとき)、制御部2は、選択された画像が合成画像であるか否かを判定する(ステップS131)。制御部2は、選択された画像は合成画像データであると判定したとき(ステップS131でYESのとき)、合成画像を表示部4に表示させる。このとき、表示部4には、主画像データと回転用画像データとに基づいて、主画像に含まれる人物A1の周囲を装飾部が回転する動画が再生される。さらに、制御部2は、合成画像に応じて音楽をスピーカー12から出力させてもよい。ここで出力する音楽は、音DB3cに記憶された音楽データに基づく。音楽データは、複数用意されており、それぞれ装飾画像と関連付けられている。したがって、合成画像に用いられた装飾画像に応じて、出力される音楽が変更される。ステップS132の処理の後、処理はステップS134に進む。
ステップS131の判定において、選択された画像は合成画像ではないと判定されたとき(ステップS131でNOのとき)、制御部2は、サムネイル画像に対応する画像データに基づく画像を、表示部4に表示させる(ステップS133)。その後、処理はステップS134に進む。制御部2は、画像の表示を終了するか否かを判定する(ステップS134)。制御部2は、画像の表示を終了すると判定したとき(ステップS134でYESのとき)、処理はステップS120に進む。一方、画像の表示を終了しないと判定されたとき(ステップS134でNOのとき)、処理はステップS131に戻る。
以上、本発明の第1実施形態の撮像装置10は、図1(b)に示すように、撮像により得られた主画像I1に含まれる人物A1に装飾部P1が巻き付いているような合成画像L1を作成することができる。ユーザは、このような合成画像の作成によって、人物A1を目立たせて楽しむことができる。
なお、本実施形態では、装飾用画像データが装飾用画像DB3aに記憶されている例を示した。しかしながらこれに限らず、装飾用画像データは、撮像装置10の外部に記憶されていてもよい。例えば、サーバ24に記憶されていてもよい。この場合、撮像装置10は、通信部9を用いて、ネットワーク21を介してサーバ24に接続する。撮像装置10は、被写体や撮影状況などを表す情報をサーバ24に送信する。この情報は検索条件となる。この検索条件を受け取ったサーバ24の検索部24dは、装飾画像辞書部24aから撮像装置10にとって適切な装飾用画像データを検索する。サーバ24は、検索によって発見された装飾用画像データを撮像装置10に送信する。撮像装置10は、サーバ24から取得した装飾用画像データを用いて合成画像を作成する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る撮像装置を図8乃至図13を使用して説明する。ここでは、第1実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、主画像及び装飾部の合成方法が第1実施形態と異なる。簡単に説明すると、本実施形態の合成処理では、主画像に含まれる人物を基準として、当該人物を含み当該人物よりも撮像装置側に位置する被写体の像と、当該人物よりも遠い側に位置する被写体の像とを分割する。
次に、本発明の第2実施形態に係る撮像装置を図8乃至図13を使用して説明する。ここでは、第1実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、主画像及び装飾部の合成方法が第1実施形態と異なる。簡単に説明すると、本実施形態の合成処理では、主画像に含まれる人物を基準として、当該人物を含み当該人物よりも撮像装置側に位置する被写体の像と、当該人物よりも遠い側に位置する被写体の像とを分割する。
また、第1実施形態の合成処理では、主画像I1に人物が1人だけ写っているときに、装飾部の合成が行われるのに対して、本実施形態では人物の数や位置関係に応じて装飾部が調整される。さらに、第2実施形態における装飾部は、円環状の装飾部である。
本実施形態では、図4に示した処理のうち図5を参照して説明したステップS140の合成処理が第1実施形態と異なる。第2実施形態に係る合成処理について図8に示すフローチャートを参照して説明する。また、ここでは、撮像装置10により取得された主画像I2は、図9(a)に示す画像であるものとして説明する。
制御部2は、図9(b)に示すように、主画像I2に含まれる顔を検出する(ステップS201)。制御部2は、顔の領域の大きさを判定する。制御部2は、顔の領域の大きさに対応する体を判定して人物領域を特定する(ステップS202)。
ここで、第2実施形態における人物領域の特定方法の一例について、図10を参照して説明する。顔判定部2aaは、目の幅MHを算出する。さらに、顔判定部2aaは、この目の幅MHを基準として、例えば、顔の中心軸から目の幅MHだけ離れた位置の集合を顔の幅KHと判定する。すなわち、顔の幅KHは、目の幅MHの2倍の大きさである。人体判定部2abは、顔の幅の2倍の大きさを体の幅BHと判定する。例えば、目の幅MHが10cmであるとき、顔の幅KHが20cmとなり、体の幅BHが40cmとなる。このようにして、制御部2は、人物A2a及び人物A2bの人物領域を判定する
ステップS202の後、制御部2は、撮像装置10により取得された主画像を2つの領域に分割する(ステップS203)。上述したように、ステップS104において、撮像装置10は、撮像時に各被写体までの距離を取得している。ここでは、主画像I2に表示されている人物A2a及び人物A2bは、撮像装置10から見てほぼ等距離に位置しているものとして説明する。主画像I2が撮像された状況の概要を図9(c)に図示する。撮像装置10から人物A2a又は人物A2bまでの距離を距離Dとする。制御部2は、図9(a)に示す主画像I2のうち、撮像装置10までの距離が距離D以下である被写体が写っている領域を、図9(d)に示すように人物領域I2aとして抽出する。また、制御部2は、図9(a)に示す主画像I2のうち、撮像装置10までの距離が距離Dよりも大きい被写体が写っている領域を、図9(e)に示すように背景領域I2bとして抽出する。
ステップS202の後、制御部2は、撮像装置10により取得された主画像を2つの領域に分割する(ステップS203)。上述したように、ステップS104において、撮像装置10は、撮像時に各被写体までの距離を取得している。ここでは、主画像I2に表示されている人物A2a及び人物A2bは、撮像装置10から見てほぼ等距離に位置しているものとして説明する。主画像I2が撮像された状況の概要を図9(c)に図示する。撮像装置10から人物A2a又は人物A2bまでの距離を距離Dとする。制御部2は、図9(a)に示す主画像I2のうち、撮像装置10までの距離が距離D以下である被写体が写っている領域を、図9(d)に示すように人物領域I2aとして抽出する。また、制御部2は、図9(a)に示す主画像I2のうち、撮像装置10までの距離が距離Dよりも大きい被写体が写っている領域を、図9(e)に示すように背景領域I2bとして抽出する。
ステップS203の後、制御部2は、主画像I2に写っている人物の数を特定する(ステップS204)。例えば図9(a)に示す例では人物の数は2となる。ステップS204の後、制御部2は、主画像I2内にいる人物は複数人であるか否かを判定する(ステップS205)。主画像I2内にいる人物は複数人ではない、すなわち、1人であると判定されたとき(ステップS205でNOのとき)、処理はステップS211に進む。一方、主画像I2内にいる人物は複数人であると判定されたとき(ステップS205でYESのとき)、制御部2は、主画像I2上の隣り合う人物と人物との間の距離を特定する(ステップS206)。その後、制御部2は、隣り合う人物と別の人物との間の距離が、人物の顔を3つ並べた幅より広いか否かを判定する(ステップS207)。制御部2は、隣り合う人物と別の人物との間の幅が人物の顔を3つ並べた幅より広くなかったと判定したとき(ステップS207でNOのとき)、第1の装飾部P2を有する装飾用画像データを装飾用画像DB3aから読み出す(ステップS208)。第1の装飾部P2は、例えば図11(a)に示すように、1つの輪で複数人を囲むための装飾部を含む。
ステップS208の後、制御部2は、主画像I2に含まれる2人の人物の大きさの差Hが所定の値以上であるか否かを判定する(ステップS209)。2人の人物の大きさの差Hが所定の値以上ではなかったと判定されたとき(ステップS209でNOのとき)、処理はステップS212に進む。一方、2人の人物の大きさの差Hが、所定の値以上であったと判定されたとき(ステップS209でYESのとき)、制御部2は、図11(b)に示すような画像が得られるように、2人の人物の大きさの差Hに応じて、大きい方の人物側が高くなるように装飾部P2を傾ける(ステップS210)。ステップS210の後、処理はステップS212に進む。
ステップS207の判定において、制御部2は、隣り合う人物と別の人物との間の幅が人物の顔を3つ並べた幅より広いと判定したとき(ステップS207でYESのとき)、第2の装飾部P3を有する装飾用画像データを装飾用画像DB3aから読み出す(ステップS211)。第2の装飾部P3は、例えば図11(c)に示すように、各人物をそれぞれ1つの輪で囲むための装飾部を含む。その後、処理はステップS212に進む。
制御部2は、装飾部を、背面装飾部と前面装飾部とに分割する(ステップS212)。ここで、背面装飾部は、装飾部のうち合成画像において人物A2a及び人物A2bよりも後側位置するような部分であり、前面装飾部は、装飾部のうち合成画像において人物A2a及び人物A2bよりも前側位置するような部分である。例えば図11(a)に示した第1の装飾部P1の場合、背面装飾部Q2は、図12(a)に示すようになり、前面装飾部R2は、図12(b)に示すようになる。
ステップS212の後、制御部2は、人物を囲む装飾用画像データの幅が自然な幅になるように装飾部P2を伸縮させる(ステップS213)。ステップS213の後、制御部2は、主画像I2と装飾部P2との画像の合成を行う(ステップS214)。ここで行われる画像合成について図13を参照して説明する。まず、図13(a)に示すような背景領域I2bを含むレイヤに、図13(b)に示すように背面装飾部Q2を含むレイヤを重ねる。続いて、図13(c)に示すように人物領域I2aを含むレイヤを重ねる。さらに、図13(d)に示すように前面装飾部R2を含むレイヤ重ねる。このような合成により、制御部2は、図13(d)に示すような合成画像L2aを作成する。ステップS212の後、合成処理は終了する。
本実施形態では、ステップS205乃至ステップS211の処理によって、選択される装飾部P1が主画像に応じて異なるので、主画像に応じて異なる合成画像が作成される。人物同士が近くにいてこれら人物の背が同程度であれば、図11(a)のような合成画像L2aが得られるし、人物同士が近くにいてこれら人物の背に差があれば、図11(b)のような合成画像L2bが得られるし、人物同士が離れていれば、図11(c)のような合成画像L2cが得られる。
本実施形態によっても、撮像装置10は、撮像により得られた主画像I2に含まれる人物に装飾部P2が巻き付いているような合成画像を作成することができる。ユーザは、このような合成画像の作成によって、人物を目立たせて楽しむことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図14及び図15を参照して説明する。なお、第1実施形態または第2実施形態と同一の構成及び動作の説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態を図14及び図15を参照して説明する。なお、第1実施形態または第2実施形態と同一の構成及び動作の説明を省略する。
第3実施形態に係る装飾用画像DB3bは、図11(a)に示すような譜面と音符が描かれた輪状の装飾部を有する装飾用画像データを格納している。装飾用画像DB3bは、音符の数、譜面状の音符の音階が異なる多種の装飾用画像データを格納している。第3実施形態に係る撮像装置10は、撮影中に周囲の音を取得し、取得した音の種類に対応する装飾部を有している装飾用画像データを用いて合成画像の作成を行う。
第3実施形態に係る撮像装置10の動作例を図14のフローチャートを参照して説明する。制御部2は、撮像を開始して、画像データ(図9(a)に示す主画像I2に相当)を取得する(ステップS301)。その後、制御部2は、主画像I2に含まれている被写体を判定する(ステップS302)。例えば顔検出を行うことで、主画像I2に人物が含まれているか否かに係る情報を取得することができる。
その後、制御部2は、主画像I2内の被写体に人物が含まれるか否かを判定する(ステップS303)。主画像I2内の被写体に人物が含まれていないと判定されたとき(ステップS303でNOのとき)、処理はステップS310に進む。一方。主画像I2内の被写体に人物が含まれていると判定されたとき(ステップS303でYESのとき)、制御部2は、人物の表情と、顔の領域とを判定する(ステップS304)。
ステップS304の後、制御部2は、音声取得部6に周囲の音を音データとして取得させ、得られた音データを音DB3cに記録する。また、制御部2は、得られた音データを解析し、どのような種類の音が含まれているか分析する(ステップS305)。ステップS305の後、制御部2は、音データの内容が音楽又は声であるか否かを判定する(ステップS306)。音データの内容が音楽又は声でないと判定されたとき(ステップS306でNOのとき)、処理はステップS310に進む。一方、制御部2は、音データの内容が音楽又は声であると判定したとき(ステップS306でYESのとき)、主画像I2に含まれる人物の数を特定する(ステップS307)。ステップS307の後、制御部2は、ステップS305で解析された音データの内容に対応した装飾用画像データの種類を選択する(ステップS308)。
ここで、音データの内容に対応する装飾用画像データの種類の判定例を、図15を参照しながら説明する。音解析部2fは、例えば、音データの内容が「一定間隔で低音の大きな音がする」又は「テンポが速い」と判定したとき、音データは「ロック調」であると判定する。このとき音解析部2fは、「ロック調」に対応した装飾部を有する装飾用画像データを選択する。この「ロック調」に対応した装飾部は、例えば、譜面上に付された音符の密度が高く、かつ、音階の変化が大きいという特徴を有する。一方、音解析部2fは、例えば、音データの内容が「長く続く高音がある」、「テンポが遅い」又は「静かである」と判定したとき、音データは「クラシック調」又は「ヒーリング調」であると判定する。このとき音解析部2fは、「クラシック調」又は「ヒーリング調」に対応する装飾部を有する装飾用画像データを選択する。この「クラシック調」又は「ヒーリング系」に対応した装飾部は、例えば、譜面上の音符の密度が小さく、かつ、音階の変化が小さいという特徴を有する。
ステップS308の後、制御部2は、主画像データと装飾用画像データとの合成処理を行う(ステップS309)。ここで、ステップS309の合成処理は第2実施形態の動作例と同一の処理であるものとして、この合成処理の説明を省略する。ただし、この合成処理で主画像I2に合成される装飾画像は、音楽などが検出されたときはステップS308で選択された装飾画像であり、音楽などが検出されなかったときは所定の装飾画像である。
ステップS309の後、制御部2は、ステップS309の合成処理で取得した合成画像データを表示部4に表示させる(ステップS310)。その後、制御部2は、画像DB3b内の装飾部の移動若しくは削除の判定に係る操作の受信を開始する(ステップS311)。例えばユーザが表示部4に表示された合成画像上で装飾部を擦ったとき、表示部4上のタッチパネル4aはユーザの入力を検出し、制御部2は、この入力に応じて合成画像における装飾部の位置を変更させる。また、例えばユーザが表示部4に表示された削除アイコンをタッチしたとき、表示部4上のタッチパネル4aはユーザの入力を検出し、制御部2は、この入力に応じて合成画像における装飾部を削除する。
ステップS311の後、制御部2は、合成画像データを再表示する(ステップS312)。その後、制御部2は、ファーストレリーズ信号を検出したか否かを判定する(ステップS313)。このファーストレリーズ信号は、操作判定部5が半押しされたとき出力される信号である。ファーストレリーズ信号を検出していないと判定されたとき(ステップS313でNOのとき)、処理はステップS316に進む。制御部2は、ファーストレリーズ信号を検出したとき(ステップS313でYESのとき)、測光処理を行う(ステップS314)。すなわち、撮像部1は、撮像素子1bが受光している光量に応じて、露出の制御を行う。ステップS314の後、制御部2は、オートフォーカスを開始する(ステップS315)。すなわち、制御部2は、一般的に用いられている種々のオートフォーカス方式の何れかを用いて、レンズ1aの合焦制御を行う。ステップS315の後、処理はステップS316に進む。制御部2は、セカンドレリーズ信号を検出したか否かを判定する(ステップS316)。セカンドレリーズ信号は、操作判定部5が全押しされたとき出力される信号である。セカンドレリーズ信号を検出していないと判定されたとき(ステップS316でNOのとき)、処理はステップS318に進む。一方、制御部2は、セカンドレリーズ信号を検出したと判定したとき(ステップS316でYESのとき)、合成画像データを画像DB3aに記録する(ステップS317)。その後、処理はステップS318に進む。制御部2は、撮影を終了させるか否かを判定する(ステップS318)。撮影を終了させないと判定されたとき(ステップS318でNOのとき)、処理はステップS301に戻る。一方、制御部2は、撮影を終了させると判定したとき、動作を終了する。
以上、本発明の第3実施形態に係る撮像装置10は、音声取得部6を用いて取得した音データを記録する。この撮像装置10は、この音データに基づいて、装飾用画像データの種類を選択する。ユーザは、例えば、ロックのライブコンサートで歌手が歌っている状況、又は、子供が歌って遊んでいる状況において、歌手や子供を撮影しながら、音楽や歌に応じた装飾部で歌手や子供を装飾して楽しむことができる。本実施形態によれば、撮影時に録音された音声に応じて装飾部が適切に変更されるので、状況にあった装飾部で装飾された合成画像が作成される。
上述した実施形態における撮像装置による各処理は、プログラムを用いて実現され得る。これらのプログラムは種々の媒体に記憶され得る。これらのプログラムは、例えばメモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に記憶され得る。撮像装置10は、これらの媒体から当該プログラムを読み込み、処理を行う。また、これらのプログラムは、インターネット等を介して撮像装置10に提供されてもよい。
1…撮像部、 1a…レンズ、 1b…撮像素子、 2…制御部、 2a…人物判定部、 2aa…顔判定部、 2ab…人体判定部、 2c…背景地面判定部、 2d…合成部、 2e…表示制御部、 2f…音解析部、 2h…通信制御部、 3…記録部、 3a…装飾用画像DB、 3b…画像DB、 3c…音DB、 4…表示部、 4a…タッチパネル、 5…操作判定部、 6…音声取得部、 7…時計、 8…場所検出部、 9…通信部、 10…撮像装置、 11…姿勢検出部、 12…スピーカー、 21…ネットワーク、 24…サーバ、 24a…装飾画像辞書部、 24b…記録部、 24c…アクセス判定部、 24d…検索部。
Claims (8)
- 画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定する人物判定部と、
前記人物領域を装飾するための装飾画像を記録する記録部と、
前記装飾画像の所定の第1の部分が前記人物領域と重なるときには前記装飾画像を表さず、前記人物領域と重ならないときには前記装飾画像を表すように合成し、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域に前記装飾画像と合成して合成画像を作成する画像合成部と、
を具備する画像処理装置。 - 前記装飾画像において前記第1の部分は透明な透明領域を含み、
前記画像合成部は、前記透明領域と前記人物領域とが重なるように前記装飾画像の大きさを調整して前記合成画像を作成する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像合成部は、前記透明な第1の部分と前記人物領域のうち前記人物の顔を表す領域とが重なるように前記合成画像を作成する、請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像のうち、前記人物よりも奥側の被写体を表す背景領域と、前記背景領域以外の領域を表す人物領域とを特定する背景判定部をさらに具備し、
前記装飾画像は、前記人物よりも奥側を表す背面装飾用画像と前記人物よりも手前側を表す前面装飾用画像とを含み、
前記画像合成部は、前記画像の背景領域の上に前記背面装飾用画像を重畳し、さらに前記人物領域を重畳し、さらに前記前面装飾用画像を重畳して、前記合成画像を生成する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記記録部は、前記音声に応じた複数種類の前記装飾画像を記憶しており、
前記画像の撮影時に取得された周囲の音声に応じて、前記複数種類の前記装飾画像のうち1つの前記装飾画像を選択する音解析部をさらに具備し、
前記画像合成部は、前記音解析部が選択した前記装飾画像を用いて前記合成画像を作成する、
請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の画像処理装置。 - 前記請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の画像処理装置と、
撮像によって前記画像を取得する撮像部と
を具備する撮像装置。 - 画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定することと、
予め記録された前記人物領域を装飾するための装飾画像を読み出すことと、
前記装飾画像の所定の第1の部分が前記人物領域と重なるときは前記装飾画像を表さず、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域に前記装飾画像と合成して合成画像を作成することと
を含む画像処理方法。 - 画像に含まれる人物を表す領域である人物領域を特定することと、
予め記録された前記人物領域を装飾するための装飾画像を読み出すことと、
前記装飾画像の所定の第1の部分が前記人物領域と重なるときは前記装飾画像を表さず、前記装飾画像の前記第1の部分とは異なる所定の第2の部分は前記人物領域に前記装飾画像を合成して合成画像を作成することと
をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014091746A JP2015211338A (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 画像処理装置、それを備える撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019211683A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | フリュー株式会社 | 写真作成ゲーム機、画像処理方法、およびプログラム |
WO2021220804A1 (ja) * | 2020-04-27 | 2021-11-04 | ソニーグループ株式会社 | 情報処理装置、合成映像の生成方法およびプログラム |
-
2014
- 2014-04-25 JP JP2014091746A patent/JP2015211338A/ja active Pending
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