JP2015210909A - 可視光源及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】演色性が高い可視光源を提供すること。【解決手段】可視光源は、導電性フィラメント基材1、導電性フィラメント基材1上に設けられた白色散乱体層2、及び白色散乱体層2上に設けられた可視光吸収層3よりなる。可視光吸収層3では、径1〜10nmを小サイズ、径10〜100nmを中サイズ、径100〜500nmを大サイズと定義すれば、小サイズ金属微粒子M1、中サイズ金属微粒子M2及び大サイズ金属微粒子M3が白丸で示す白色散乱体の中にランダムに分布している。金属微粒子の共鳴吸収は、微粒子のサイズが大きくなる程、長波長側にシフトすると共に、広帯域化して共鳴吸収ピークが小さくなる。【選択図】 図2

Description

本発明は照明用光源、自動車用ランプ、プロジェクタ用光源、液晶装置(LCD)用バックライト光源等の各種光源として用いられる可視光源(白熱電球とも言う)及びその製造方法に関する。
タングステン(W)等のフィラメントに電流を流すことによりフィラメントを加熱して発光源とする可視光源が広く用いられている。
図11は一般的な可視光源の放射光スペクトルを示すグラフである。図11に示すように、たとえば、フィラメント温度3000Kにおける赤外光成分が90%以上存在するために、フィラメントの入力電力の可視光への変換効率は低く、約15 lm/Wと低い値となる。尚、蛍光灯の場合の入力電力から可視光への変換効率は約90 lm/Wである。従って、可視光源は太陽光に近い良演色性の放射スペクトルを有するにも拘らず、環境負荷の点からその使用がなされなくなりつつある。
図11に示すように、フィラメントの入力電力から可視光への変換効率を向上させるためには、フィラメント温度を上げればよい。従って、可視光源を高変換効率化、高輝度化、長寿命化する試みとして以下の従来の可視光源がある。
図12は従来の可視光源を示す断面図である。
図12においては、可視光源は、導電性フィラメント基材101と、導電性フィラメント基材101上に設けられ、可視光領域から赤外光領域の広い波長領域で高い反射率を有する白色散乱体層102と、白色散乱体層102の表面に設けられ、可視光吸収体をドープした白色散乱体よりなり、可視光のみを放射する可視光吸収層103とによって構成されている(参照:特許文献1)。尚、導電性フィラメント基材101、白色散乱体層102及び可視光吸収層103は、全体として、フィラメントを構成する。図12の可視光源においては、導電性フィラメント基材101から熱放射された可視光領域及び赤外光領域の全波長域の光は白色散乱体層102によって反射され、再度、導電性フィラメント基材101に吸収させる。つまり、導電性フィラメント基材101に投入されたエネルギーは放射抑制によって導電性フィラメント基材101の温度上昇にのみ利用されて導電性フィラメント基材101を再加熱し、放射によるエネルギー損失が実質的になくなる。このように、効率的に加熱された導電性フィラメント基材101上にある可視光吸収層103からは可視光のみが放射され、この結果、入力電力から可視光への変換効率を高めた可視光源を実現できる。
特開2013−134873号公報
しかしながら、図12の可視光吸収層103においては、図13に示すように、たとえば粒径10nm以下の小サイズ金属微粒子M1が可視光吸収体として共蒸着法、共スパッタ法等によって白色散乱体中にドープされ、均質に狭いサイズ分布で分散している。従って、吸収光スペクトルの共鳴吸収ピークP1は、図14に示すごとく、ある程度先鋭となり、可視光領域の特定波長に吸収強度が片寄る(参照:特許文献1の図5の視感度曲線)。この結果、可視光源として演色性が乏しいという課題がある。
また、図12の可視光吸収層103では、10nmオーダの小サイズ金属微粒子M1が均質に互いに近接した状態で分散していると、高温加熱して白熱させた際に、原子拡散が発生して小サイズ金属微粒子M1同士が融着し、従って、粒子サイズが増大化し、あるいは可視光吸収層103において金属粒子ドメインと白色散乱体ドメインに相分離して可視光吸収層103の均一性が損なわれる。この結果、可視光吸収特性が変化すると共に、安定性、耐熱性が劣化するという課題もある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る可視光源は、導電性フィラメント基材と、導電性フィラメント基材上に設けられた白色散乱体層と、白色散乱体層上に設けられた、金属微粒子を含む可視光吸収層とを具備し、金属微粒子のサイズは1〜500nmであって、金属微粒子のサイズが大きい程、金属微粒子の重量比を大きくしたものである。
また、各金属微粒子は金属酸化物よりなるシェルによって覆われている。
本発明によれば、金属微粒子が広いサイズ分布で分散するので、吸収光スペクトルの共鳴吸収ピークの片寄りがなくなり、この結果、演色性を高めることができる。
また、金属微粒子のコアーシェル構造により、高温加熱されても金属微粒子の融着を抑制でき、従って、可視光吸収特性の劣化を抑制でき、この結果、安定性、耐熱性を向上できる。
本発明に係る可視光源の第1の実施の形態を示す断面図である。 図1の可視光吸収層の斜視図である。 図1の可視光吸収層の小サイズ、中サイズ及び大サイズ金属微粒子の各共鳴吸収ピークを説明するための吸収光スペクトルを示すグラフである。 図1の可視光吸収層の小サイズ、中サイズ及び大サイズ金属微粒子の重量比を変化した場合の吸収光スペクトルを示すグラフである。 図1の可視光吸収層の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る可視光源の第2の実施の形態を示す断面図である。 図6の可視光吸収層の小サイズ、中サイズ及び大サイズシェル付金属微粒子を示す断面図である。 図6の可視光吸収層の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図1及び図6の可視光源の変更例を示す断面図である。 図1、図6、または図9の可視光源を白熱電球として構成した一部切欠き断面図である。 一般的な可視光源の放射光スペクトルを示すグラフである。 従来の可視光源を示す断面図である。 図12の可視光吸収層の斜視図である。 図12の可視光吸収層の小サイズ金属微粒子の共鳴吸収ピークを説明するための吸収光スペクトルを示すグラフである。
図1は本発明に係る可視光源の第1の実施の形態を示す断面図、図2は図1の可視光吸収層の斜視図である。
図1の可視光源は、導電性フィラメント基材1、導電性フィラメント基材1上に設けられた白色散乱体層2、及び白色散乱体層2上に設けられた可視光吸収層3よりなる。
導電性フィラメント基材1としては、融点2500K以上の金属材料を用いることができる。たとえば、HfC(融点4160K)、TaC(融点4150K)、ZrC(融点3810K)、C(融点3800K)、W(融点3680K)、Re(融点3453K)、Os(融点3327K)、Ta(融点3269K)、Mo(融点2890K)、Nb(融点2741K)、Ir(融点2683K)、Ru(融点2583K)のいずれか、または、これらのいずれかを含有する合金がある。また、炭素系材料でもよい。
白色散乱体層2としては、Al、Y、HfO、Lu、ThO、MgO、MgAl、ZrO、Yb、SrO、CaO、BeO、Ho、Tb、CeO、Eu、Er、Laのいずれかの材料、もしくは、これらの材料を含有する混晶材料とする。上述の白色散乱体材料は、可視光領域から赤外光領域に亘って吸収がほとんどなく非常に高い反射特性を示す。また、数多くある白色散乱体材料の中で上記白色散乱体材料は、フィラメントが効率よく発光する2300K以上の温度領域であっても、真空中下において耐熱性を有し、かつ高い反射特性を維持する。
可視光吸収層3はサイズ(径)が1〜500nmの広い分布を有する金属微粒子を有する。金属微粒子としては、W、Ta、Mo、Au、Ag、Cu、Al、Ti、Ni、Co、Cr、Si、V、Mn、Fe、Nb、Ru、Pt、Pd、Hf、Y、Zr、Re、Os、Irのいずれか、またはこれらを含有する合金である。ここで、径1〜10nmを小サイズ、径10〜100nmを中サイズ、径100〜500nmを大サイズと定義すれば、小サイズ金属微粒子M1、中サイズ金属微粒子M2及び大サイズ金属微粒子M3がランダムに白丸で示す白色散乱体の間にドープされて分布している。金属微粒子の共鳴吸収は、金属微粒子のサイズが大きくなる程、長波長側にシフトすると共に、広帯域化して共鳴吸収ピークが小さくなる。従って、図3に示すごとく、中サイズ金属微粒子M2の共鳴吸収ピークP2は小サイズ金属微粒子M1の共鳴吸収ピークP1より長波長側にシフトすると共に、広帯域化して小さくなる。また、図3に示すごとく、大サイズ金属微粒子M3の共鳴吸収ピークP3は中サイズ金属微粒子M2の共鳴吸収ピークP2より長波長側にシフトすると共に、広帯域化して小さくなる。
小サイズ金属微粒子M1、中サイズ金属微粒子M2、大サイズ金属微粒子M3の重量比を
M1:M2:M3=1:1:1
とした場合の吸収光スペクトルを図4の(A)に示す。この場合、小サイズ金属微粒子M1の共鳴吸収ピークP1が強く反映され、従って、理想の可視光源の吸収光スペクトルから大きく離れ、演色性は高くない。他方、小サイズ金属微粒子M1、中サイズ金属微粒子M2、大サイズ金属微粒子M3の重量比を
M1:M2:M3=0.15:0.15:0.70
とした場合の吸収光スペクトルを図4の(B)に示す。この場合、小サイズ金属微粒子M1の共鳴吸収ピークP1が弱くなり、従って、理想の可視光源の吸収光スペクトルに近づき、演色性は高くなる。具体的には、小サイズ金属微粒子M1の重量比を0.3未満とし、中サイズ金属微粒子M2の重量比を0.5未満とし、大サイズ金属微粒子M3の重量比を0.5以上0.99以下とする。このように、小サイズ金属微粒子M1、中サイズ金属微粒子M2及び大サイズ金属微粒子M3の重量比に勾配を設けることにより、つまり、金属微粒子のサイズが大きくなる程、その金属微粒子の重量比を大きくすることにより、可視光領域での片寄のない、つまり平坦な吸収光特性を実現し、演色性を高めることができる。
次に、図1の可視光吸収層3の製造方法を図5のフローチャートを参照して説明する。この製造方法は金属微粒子のサイズ制御が容易な液相合成法を利用する。
始めに、金属塩溶液作製工程501において、前駆体金属塩を水もしくは有機溶媒に溶解させて金属塩溶液を作製する。
次に、金属微粒子分散液作製工程502において、工程501にて得られた前駆体金属塩の金属塩溶液にクエン酸ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を添加し、場合によっては加熱し、金属微粒子のサイズが異なる複数の金属微粒子分散液を作製する。
金属微粒子の上述の小サイズ、中サイズ及び大サイズは工程501の金属塩溶液の金属塩と工程502の還元剤との重量比で調整できる。従って、液相合成工程501、502によって小サイズ金属微粒子M1の分散液、中サイズ金属微粒子M2の分散液及び大サイズ金属微粒子M3の分散液を作製することができる。
最後に、金属微粒子ドープ工程503において、液相合成工程501、502にて作製された金属微粒子の分散液を所定の重量比に応じて混合し、この混合液中に白色散乱体層2が形成された導電性フィラメント基材1を浸し、電気泳動法等を用いて白色散乱体層2上に小サイズ金属微粒子M1、中サイズ金属微粒子M2及び大サイズ金属微粒子M3を均等に堆積させて白色散乱体層2の表層部にドープして可視光吸収層3を形成する。この場合、可視光吸収層3の厚さつまり白色散乱体中に金属微粒子M1、M2、M3が存在する層の厚さは電気泳動時間及び印加電圧によって決定され、1〜50μmの範囲である。可視光吸収層3の厚さが1μm未満では、可視光吸収強度が弱く、逆に、可視光吸収層3の厚さが50μmを超えると、可視光吸収層3の底面側からの放射が最表面側から出射する前に可視光吸収層3に再吸収されてしまうからである。
図1の可視光吸収層3の金属微粒子M1、M2、M3の融点はそのバルク金属の融点に比較して低くなるという融点降下現象がある。特に、サイズが小さい小サイズ金属微粒子M1の場合、融点降下現象は顕著である。従って、可視光吸収層3が高温加熱されると、金属微粒子M1、M2、M3は融解、昇華して容易に消失したり、原子拡散による融着により可視光吸収層3の金属成分と白色散乱体層2の成分が相分離して膜の均質性が低下し、フィラメントの安定性、耐熱性は低下する。
図6は本発明に係る可視光源の第2の実施の形態を示す断面図である。
図6においては、図1の可視光吸収層3の代わりに可視光吸収層3’を設けてある。可視光吸収層3’の小サイズ金属微粒子M1’、中サイズ金属微粒子、M2’及び大サイズ金属微粒子M3’においては、図7の(A)、(B)、(C)に示すごとく、図1の小サイズ金属微粒子M1、中サイズ金属微粒子M1、M2及び大サイズ金属微粒子M3をコアとしてその周囲をシェルS1、S2、S3によって囲んでいる。シェルS1、S2、S3としては、白色散乱体層2と同様に、Al、Y、HfO、Lu、Th、MgO、
MgAl、ZrO、Yb、SrO、CaO、BeO、Ho
Tb、CeO、Eu、Er、Laのいずれかの材料、もしくは、これらの材料を含有する混晶材料とする。これにより、図6の可視光吸収層3’の融点降下現象を抑制する。
シェルS1、S2、S3の厚さは10nm〜200nmの範囲である。シェルS1、S2、S3の厚さが10nm未満では、金属微粒子M1、M2、M3の昇華及び金属微粒子M1、M2、M3同士の融着の抑制効果が弱い。他方、シェルS1、S2、S3の厚さが200nmを超えると、可視光吸収層3’における金属微粒子M1、M2、M3の密度が低下する。尚、シェルS1、S2、S3の材料は白色散乱体層2の材料と異なってもよい。
次に、図6の可視光吸収層3’の製造方法を図8のフローチャートを参照して説明する。図8においては、シェルS1、S2、S3の形成のために、図5のフローチャートの金属微粒子分散液作製工程502の後に、金属アルコキシド化合物添加工程801及びシェル付金属微粒子分散液作製工程802を付加してある。また、図5の金属微粒子ドープ工程503の代わりに、シェル付金属微粒子堆積工程803を設けてある。
金属アルコキシド化合物添加工程801においては、金属酸化物として金属アルコキシド化合物を金属微粒子分散液作製工程502にて得られた金属微粒子分散液に添加する。
次に、シェル付金属微粒子分散液作製工程802において、工程801にて金属アルコキシド化合物が添加された金属微粒子分散液に酸もしくは塩基を添加して金属アルコキシド化合物を加水分解させ、金属微粒子M1、M2、M3の表面に金属酸化物のシェルS1、S2、S3を形成し、これにより、シェル付金属微粒子M1’、M2’、M3’の各分散液を作製する。
最後に、シェル付金属微粒子堆積工程803において、液相合成工程501、502、801,802にて作製されたシェル付金属微粒子M1’、M2’、M3’の分散液を所定の重量比に応じて混合し、この混合液中に白色散乱体層2が形成された導電性フィラメント基材1を浸し、電気泳動法等を用いて白色散乱体層2上に堆積させ、これにより、小サイズシェル付金属微粒子M1’、中サイズシェル付金属微粒子M2’及び大サイズシェル付金属微粒子M3’を均等に堆積させる。この場合、可視光吸収層3’の厚さつまりシェル付金属微粒子M1’、M2’、M3’の堆積厚さは電気泳動時間及び印加電圧によって決定され、1〜50μmの範囲である。堆積厚さが1μm未満では、可視光吸収強度が弱く、逆に、堆積厚さが50μmを超えると、可視光吸収層3’の底面側からの放射が最表面側から出射する前に可視光吸収層3’に再吸収されてしまうからである。
図9は図1及び図6の可視光源の変更例を示す断面図である。図9の白色散乱体層2a及び可視光吸収層3aは図1の白色散乱体層2及び可視光吸収層3を加熱焼結して緻密化したものである。また、図6の白色散乱体層2及び可視光吸収層3’を加熱焼結して緻密化しても、同様の白色散乱体層2a及び可視光吸収層3’aの構造を有する可視光源を得ることができる。これにより、白色散乱体層2a及び可視光吸収層3a(3’a)の強度が改善し、優れた耐接触性、耐振動性が得られる。但し、図9の可視光源の光学的特性は図1の可視光源の光学的特性とほとんど変わらない。
尚、シェルなし可視光吸収層3を有する図1の構造を焼結緻密化した場合、シェルなしの金属微粒子の詰まり具合によっては、金属微粒子同士の融着がいくぶん起こり易い。この金属微粒子同士の融着を防ぐためには、金属微粒子間距離を一定以上に保つ必要がある。従って、シェル付可視光吸収層3’を有する図6の構造を焼結緻密化する方が、金属微粒子間距離を一定以上に保つことができるので好ましい。
図6の可視光吸収層3’の実施例を説明する。
始めに、前駆体として硝酸銀を水に溶解させて硝酸銀水溶液を作製する(図8の工程501)。
次いで、硝酸銀水溶液に還元剤としてのクエン酸ナトリウムを添加し、さらに、100°Cに加熱し、銀微粒子分散液を作製する(図8の工程502)。この場合、硝酸銀とクエン酸ナトリウムとの重量比を変化させて小サイズ銀微粒子M1の分散液、中サイズ銀微粒子M2の分散液、及び大サイズ銀微粒子M3の分散液を作製する。
次いで、各銀微粒子の各分散液に、アルミニウムエトキシドを添加する(図8の工程801)。
次いで、アンモニウム水を添加して撹拌する(図8の工程802)。この結果、アルミニウムエトキシドが加水分解され、銀微粒子の各分散液の銀微粒子M1、M2、M3の表面に酸化アルミニウムのシェルS1、S2、S3が形成される。このとき、シェルS1、S2、S3の厚さはアルミニウムエトキシドの添加量によって決定される。これにより、シェル付銀微粒子M1’、M2’、M3’の各分散液が作製される。
尚、上述の実施の形態においては、金属微粒子(もしくはシェル付金属微粒子)のサイズを径1〜10nmの小サイズ、径10〜100nmの中サイズ及び径100〜500nmの大サイズとしたが、2つのサイズたとえば径1〜100nmの小サイズ及び100〜500nmの大サイズとしてもよい。また、4つ以上のサイズとしてもよい。
図10は図1、図6、または図9の可視光源を白熱電球として構成した一部切欠き断面図である。
図10において、図1、図6、図9の導電性フィラメント基材1、白色散乱体層2(2a)、可視光吸収層3(3’、3a、3’a)よりなるフィラメント110を少なくとも可視光に対して透明に硬質ガラスバルブにより構成される透光性気密容器111内に設ける。フィラメント110の導電性フィラメント基材1はリード線112a、112b間に電気的に接続される。透光性気密容器111の封止部には口金113が接合されている。口金113は、リード線112aに接続された中心電極1131、リード線112bに接続された側面電極1132及び中心電極1131と側面電極1132とを電気的に絶縁する絶縁部1133により構成されている。
透光性気密容器111内部は10−1〜10−6Paの高真空になっている。但し、10−6Pa〜数気圧の酸素(0)、水素(H)、ハロゲンガス、炭化物系ガス、あるいはこれらの混合ガスを導入することもできる。この場合、ハロゲン電球と同様に、フィラメント110の昇華及び劣化を制御し、白熱電球の高寿命化を図れる。
さらにまた、本発明は上述の実施の形態の自明の範囲内のいかなる変更にも適用し得る。
1:導電性フィラメント基材
2:白色散乱体層
3、3’、3a、3’a:可視光吸収層
101:導電性フィラメント基材
102:白色散乱体層
103:可視光吸収層
110:フィラメント
111:透光性気密容器
112a、112b:リード線
113:口金
1131:中心電極
1132:側面電極
1133:絶縁部
M1:小サイズ金属微粒子
M2:中サイズ金属微粒子
M3:大サイズ金属微粒子
M1’:小サイズシェル付金属微粒子
M2’:中サイズシェル付金属微粒子
M3’:大サイズシェル付金属微粒子

Claims (8)

  1. 導電性フィラメント基材と、
    前記導電性フィラメント基材上に設けられた白色散乱体層と、
    前記白色散乱体層上に設けられた、金属微粒子を含む可視光吸収層と
    を具備し、
    前記金属微粒子のサイズは1〜500nmであって、該金属微粒子のサイズが大きい程、該金属微粒子の重量比を大きくした可視光源。
  2. 前記可視光吸収層において、サイズが100〜500nmの金属微粒子が重量比で50%以上99%以下である請求項1に記載の可視光源。
  3. 前記各金属微粒子は金属酸化物よりなるシェルによって覆われている請求項1に記載の可視光源。
  4. 前記シェルの厚さは10〜200nmである請求項3に記載の可視光源。
  5. 前記可視光吸収層の厚さは1〜50μmである請求項1〜4のいずれかに記載の可視光源。
  6. 前記金属微粒子は、W、Ta、Mo、Au、Ag、Cu、Al、Ti、Ni、Co、Cr、Si、V、Mn、Fe、Nb、Ru、Pt、Pd、Hf、Y、Zr、Re、Os、Irのいずれか、またはこれらを含有する合金である請求項1に記載の可視光源。
  7. 請求項1に記載の可視光源の製造方法であって、
    前駆体金属塩を水もしくは有機溶媒に溶解させて金属塩溶液を作製する金属塩溶液作製工程と、
    前記金属塩溶液に還元剤を添加して前記金属塩溶液の金属塩と前記還元剤との重量比に応じて金属微粒子のサイズが異なる複数の金属微粒子分散液を作製する金属微粒子分散液作製工程と、
    前記複数の金属微粒子分散液を所定の重量比に応じて混合し、該混合された金属微粒子分散液中に前記白色散乱体層が形成された前記導電性フィラメント基材を浸し、電気泳動法によって前記金属微粒子を前記白色散乱体層の表層部にドープさせる金属微粒子ドープ工程と
    を具備する可視光源の製造方法。
  8. 請求項3に記載の可視光源の製造方法であって、
    前駆体金属塩を水もしくは有機溶媒に溶解させて金属塩溶液を作製する金属塩溶液作製工程と、
    前記金属塩溶液に還元剤を添加して前記金属塩溶液の金属塩と前記還元剤との重量比に応じて金属微粒子のサイズが異なる複数の金属微粒子分散液を作製する金属微粒子分散液作製工程と、
    前記各複数の金属微粒子分散液に金属アルコキシド化合物を添加する金属アルコキシド化合物添加工程と、
    前記金属アルコキシド化合物が添加された前記複数の金属微粒子分散液に酸もしくは塩基を添加して加水分解により前記金属微粒子に金属酸化物よりなるシェルを形成した複数のシェル付金属微粒子分散液を作製するシェル付金属微粒子分散液作製工程と、
    前記複数のシェル付金属微粒子分散液を所定の重量比に応じて混合し、該混合されたシェル付金属微粒子分散液中に前記白色散乱体層が形成された前記導電性フィラメント基材を浸し、電気泳動法によってシェル付金属微粒子を前記白色散乱体層上に堆積させるシェル付金属微粒子堆積工程と
    を具備する可視光源の製造方法。
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