JP2015210706A - Transparent electrode capacitance sensor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、透明電極静電容量センサに関する。 The present invention relates to a transparent electrode capacitance sensor.
タッチ・センサの検出方式の1種として、画面に接触する指に流れる電気にセンサが反応して、その指の動きを演算命令に変換する静電容量方式がある。この静電容量方式を用いた静電容量センサとして、検出感度のばらつきを抑えるために、透明電極の外周の少なくとも一部に、透明電極よりも電気抵抗が低い補助電極を設けたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。 As one type of touch sensor detection method, there is a capacitance method in which a sensor reacts to electricity flowing in a finger in contact with a screen and converts the movement of the finger into a calculation command. As a capacitive sensor using this capacitive method, an auxiliary electrode having an electrical resistance lower than that of the transparent electrode is disclosed on at least a part of the outer periphery of the transparent electrode in order to suppress variation in detection sensitivity. (For example, refer to Patent Document 1).
しかし、特許文献1に記載のセンサは、その製造工程中に透明電極と補助電極との位置ずれが生じた場合に、透明電極と補助電極との導通面積がずれ量に応じてばらつくおそれがあるが、透明電極と補助電極との導通面積がずれ量に応じてばらつくのを防ぐために透明電極と補助電極とを高精度に位置決めしようとすると、製造工程が煩雑となってしまうという問題があった。この問題を克服するために、補助電極により覆われない透明電極の輪郭線上に光透過性レジストの輪郭線を位置させることにより、補助電極と透明電極との位置決め精度を高める方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
However, in the sensor described in
しかしながら、補助電極の材料として、特許文献1の発明では、銀インクなどの低抵抗の導電性金属材料を含む導電性ペーストや金属膜、特許文献2の発明では、銀、銅、あるいは金などの金属粒子を含有するインクや、カーボンまたはグラファイトを含有するインク、金属箔などを用いている。このように透明電極材料と異なる材料から補助電極を形成する場合、透明電極外周部の補助電極部が目立って意匠性が低下する、透明電極と補助電極の間で大きな段差が形成され、それら電極をカバーするカバー層を形成するときに気泡が発生しやすくなりそのために寄生容量が増加する、補助電極部により透明電極のビューエリアが小さくなるといった問題が内在する。
また、銀や金といった材料は価格が高いので、これらを用いると材料コストが上昇するという問題もある。
本発明は、上記問題を鑑みなされたもので、意匠性に優れ、広いビューエリアが確保され、さらに、透明電極と補助電極の間の段差を低減することにより、気泡発生が防止され、寄生容量が低減された、信頼性に優れるとともに材料コストが低減された透明電極静電容量センサを提供することを目的とする。
However, as the material of the auxiliary electrode, in the invention of
In addition, since materials such as silver and gold are expensive, there is a problem that the cost of materials increases when these materials are used.
The present invention has been made in view of the above problems, has excellent design properties, ensures a wide view area, and further reduces the step between the transparent electrode and the auxiliary electrode, thereby preventing bubble generation and parasitic capacitance. An object of the present invention is to provide a transparent electrode capacitive sensor with reduced reliability, excellent reliability and reduced material cost.
本発明の透明電極静電容量センサの特徴は、透明樹脂基材と、その透明樹脂基材上に設けられた少なくとも1以上の透明電極と、その透明電極の外周の少なくとも一部に設けられた疑似補助電極と、その透明電極を介して疑似補助電極に接続された引出配線と、を備え、疑似補助電極は透明電極よりも厚さが厚くかつ透明電極と同じ材料からなることを要旨とする。 The feature of the transparent electrode capacitance sensor of the present invention is that it is provided on at least a part of the outer periphery of the transparent resin substrate, at least one transparent electrode provided on the transparent resin substrate, and the transparent electrode. A pseudo auxiliary electrode and a lead wire connected to the pseudo auxiliary electrode through the transparent electrode, the pseudo auxiliary electrode being thicker than the transparent electrode and made of the same material as the transparent electrode .
引出配線を疑似補助電極に接続する場合、接続部においては(疑似補助電極の厚さ+引出配線の厚さ)の厚さの段差が発生するが、本発明のように引出配線を疑似補助に直接接続せずに透明電極を介して接続すると、接続部に生じる段差は引出配線の厚さのみとなる。 When connecting the lead wire to the pseudo auxiliary electrode, a step of thickness of (pseudo auxiliary electrode thickness + lead wire thickness) occurs at the connection portion, but the lead wire is made pseudo auxiliary as in the present invention. If the connection is made through the transparent electrode instead of the direct connection, the step generated at the connection portion is only the thickness of the lead-out wiring.
疑似補助電極と引出配線とは、平面視で引出配線の厚さの1〜10倍の距離だけ離間しているのが好ましい。 It is preferable that the pseudo auxiliary electrode and the lead wiring are separated by a distance of 1 to 10 times the thickness of the lead wiring in a plan view.
疑似補助電極は、透明電極の厚さに6μmを加えた厚さを超えない範囲で、透明電極の厚さよりも厚く形成されるのが好ましい。 The pseudo auxiliary electrode is preferably formed to be thicker than the thickness of the transparent electrode as long as it does not exceed the thickness of the transparent electrode plus 6 μm.
疑似補助電極は透明電極の外周の1/7以上の範囲に設けられるのが好ましい。 The pseudo auxiliary electrode is preferably provided in a range of 1/7 or more of the outer periphery of the transparent electrode.
引出配線は0.1〜3μmの範囲の厚さに形成されているのが好ましい。 The lead wiring is preferably formed to a thickness in the range of 0.1 to 3 μm.
引出配線上に、さらにカーボン層が設けられ、カーボン層の設けられた引出配線の部分が、透明電極を介して疑似補助電極に接続されているのが好ましい。 It is preferable that a carbon layer is further provided on the lead wiring, and the lead wiring portion provided with the carbon layer is connected to the pseudo auxiliary electrode through a transparent electrode.
本発明によれば、意匠性に優れ、広いビューエリアが確保され、さらに、透明電極と補助電極の間の段差を低減することにより、気泡発生が防止され、寄生容量が低減された、信頼性に優れるとともに材料コストが低減された透明電極静電容量センサを提供することができる。 According to the present invention, the design is excellent, a wide view area is ensured, and furthermore, by reducing the step between the transparent electrode and the auxiliary electrode, the generation of bubbles is prevented, and the parasitic capacitance is reduced. It is possible to provide a transparent electrode capacitive sensor that is excellent in the above-mentioned and reduced in material cost.
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)について詳細に説明する。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention (hereinafter referred to as embodiments) will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
本発明の実施形態に係る透明電極静電容量センサについて説明する。図1(a)は、本発明の本実施形態に係る透明電極静電容量センサの上面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A矢視断面図であり、図1(c)は図1(b)の丸囲み部の拡大図である。 A transparent electrode capacitance sensor according to an embodiment of the present invention will be described. Fig.1 (a) is a top view of the transparent electrode capacitive sensor which concerns on this embodiment of this invention, FIG.1 (b) is AA arrow sectional drawing of Fig.1 (a), FIG. 1 (c) is an enlarged view of a circled portion in FIG. 1 (b).
透明電極静電容量センサ1は、透明樹脂基材11と、透明樹脂基材11上に設けられた透明電極12aと、透明電極12aの外周部に設けられ、外周の一部に切欠き部12cを有する疑似補助電極12bと、切欠き部12cにおいて透明電極12aに一端が接続された引出配線13と、図1(b)の上面に設けられた粘着層14と、を備える。透明電極12aと疑似補助電極12bは、同じ材料から形成されている。
The transparent
本実施形態においては、引出配線13を疑似補助電極12bに直接接続しないようにするために、疑似補助電極12bの一部に切欠き部12cが設けられており、引出配線13は、この切欠き部12cの透明電極12aに接続されている。
In the present embodiment, in order not to directly connect the
切欠き部12cにおける引出配線13と透明電極12aの接続部において、疑似補助電極12bと引出配線13の離間距離は、図1(a)に示した平面視で、引出配線13の厚さの1〜10倍であることが好ましく、2〜5倍であることがより好ましい。疑似補助電極12bと引出配線13の離間距離が引出配線13の厚さの1倍未満では気泡が混入するおそれがあり、10倍を超えると疑似補助電極12bの効果が小さくなる。
In the connection portion between the
図1(c)に示したように、引出配線13は透明電極12aの端部に接続されており、接続部では、引出配線13は段差tpの分だけ透明電極12aより厚くなっている。
As shown in FIG. 1 (c), the
透明樹脂基材11は、光透過性を有する絶縁性材料によって形成されたフィルム状、シート状、若しくは板状の部材である。透明樹脂基材11の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、アクリル系樹脂などの硬質材料や、熱可塑性ポリウレタン、熱硬化性ポリウレタン、シリコーンゴムなどの弾性材料からなるものを好適に用いることができる。
The
より具体的には、透明樹脂基材11の材料として、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフッ化ビニリデン、ポリアリレート、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)などの樹脂材料を好適に用いることができる。これらの樹脂材料の中でも、強度等の点から、透明樹脂基材11の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)が好ましい。また、基材の材料として、ガラス、透明金属酸化物を採用することもできる。
透明樹脂基材11の厚さは10μm以上〜200μm以下であることが好ましい。透明樹脂基材11の厚さが10μm以上であれば、透明樹脂基材11が破断しにくく、透明樹脂基材11の厚さが200μm以下であれば、透明電極静電容量センサ1を薄くできる。
More specifically, as a material for the transparent
The thickness of the
透明電極12aは、ITO(酸化インジウムスズ)、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)などや、ポリチオフェン、ポリアニリンなどの透明性を有する導電性ポリマーや、金属(Ag、Cu、Ni、Au等)ナノワイヤを分散したポリマーといった光透過性を有する導電性材料を用いて、印刷や塗布などにより透明樹脂基材11上に矩形状に形成されている。
なお、透明電極自体の形状は、矩形状に限定される必要はなく、円形や楕円形といった形状であっても良いので、この場合は、印刷や塗布などにより透明樹脂基材11上に円形や楕円形に形成される。
The
Note that the shape of the transparent electrode itself is not necessarily limited to a rectangular shape, and may be a shape such as a circle or an ellipse. It is formed in an oval shape.
導電性ポリマーの場合、透明電極12aの材料としては、ポリピロール、ポリ(N−メチルピロール)、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ(3−メトキシチオフェン)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)等を好適に用いることができる。水溶性高分子にポリスチレンスルホン酸(PSS)を用いた水分散ポリチオフェン誘導体(PEDOT/PSS)は、水溶性であるために、単純な塗布工程で導電性ポリマーの塗膜を形成できるので好ましい。
In the case of a conductive polymer, the material of the
透明電極12aが印刷や塗布によって形成される場合、透明電極12aを構成する導電性塗膜の厚さは0.05μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上1μm以下がより好ましい。導電性塗膜の厚さが0.05μm以上であれば、導電性を好適に確保でき、0.1μm以上であれば検出感度として十分な表面抵抗である600Ω/□以下が安定的に得られる。また導電性塗膜の厚さが5μm以下であれば、容易に塗膜を形成できる。
When the
引出配線13は、透明電極12aよりも低い電気抵抗を有する材料で構成される。例えば、引出配線13は、Agペーストを用いて構成してもよい。
また、引出配線13は、Cu、Al、Ni、Ag又はAu等やそれらの合金からなる金属薄膜で構成してもよく、上記のような金属(Cu、Al、Ni、Ag又はAu等)を積層した積層構造、例えば、下地をCuとして、その上にNiの中間層を設け、その上にコート層としてAuを設けるような構造である引出配線13としてもよい。引出配線13が金属薄膜である場合、引出配線13の厚みは、0.1〜3μm、好ましくは、0.1〜1μm、更に好ましくは0.1〜0.5μmである。厚さが0.1μm以上であれば透明電極12aの抵抗値を減衰せずに安定した導電性を確保することができ、3μm以下であれば透明電極12aとの段差も充分小さく、1μm更には0.5μm以下であれば段差はより小さい。
このように、引出配線13は、導電性を確保しつつ、段差を小さくするという観点から金属薄膜とすることが好適である。
ここで、従来技術では、検出感度のばらつきを抑制するために引出配線に用いられるのと同一又は類似の材料抵抗を有する材料を補助電極材料とし、この補助電極を引出配線と透明電極との間に介在させている。
The
Further, the lead-
As described above, the lead-
Here, in the prior art, a material having the same or similar material resistance as that used for the lead-out wiring in order to suppress variations in detection sensitivity is used as the auxiliary electrode material, and this auxiliary electrode is provided between the lead-out wiring and the transparent electrode. Is intervening.
従来技術では、抵抗値や意匠性等といった全体の状態を考慮して銀の補助電極とされる場合が多く、この銀の補助電極を形成するために、銀ペーストが使用される。この銀ペーストは高精細印刷のために銀粒子と樹脂バインダの固形分比が高く、溶剤等の揮発分が少ない材料である。このため印刷後の厚みの変化が少ない。一般的なSUSメッシュによるスクリーン印刷版を用いたスクリーン印刷法では、通常、20μmから50μmの膜厚があり、さらに、膜厚を小さくすることを考えても、量産性を考慮すると、その1/4から1/5程度が限界となる。この膜厚によって印刷時の銀ペーストの塗布厚が決まり、銀ペーストは乾燥等の工程において、上述の通り、揮発成分が少ないため厚みがあまり薄くできない。
また、さらに、補助電極を薄くするために、薄い超ハイメッシュなどで膜厚を薄くすることができなくはないが、この場合、非常に取り扱いがデリケートになりハンドリング性が悪くなる。これらのことから、量産性を考慮すれば、従来技術では透明電極と補助電極との間の段差を十分に小さくすることが難しい。
In the prior art, a silver auxiliary electrode is often used in consideration of the entire state such as resistance value and design, and a silver paste is used to form the silver auxiliary electrode. This silver paste is a material having a high solid content ratio between silver particles and a resin binder for high-definition printing and a low volatile content such as a solvent. For this reason, there is little change in the thickness after printing. A screen printing method using a screen printing plate using a general SUS mesh usually has a film thickness of 20 μm to 50 μm. Further, even when considering reducing the film thickness, considering mass productivity, The limit is about 4 to 1/5. The coating thickness of the silver paste at the time of printing is determined by this film thickness, and the silver paste cannot be made very thin because of the small amount of volatile components as described above in a process such as drying.
Furthermore, in order to make the auxiliary electrode thin, it is not impossible to make the film thickness thin with a thin ultra-high mesh or the like, but in this case, handling becomes very delicate and handling properties are deteriorated. For these reasons, it is difficult to sufficiently reduce the level difference between the transparent electrode and the auxiliary electrode in the prior art in consideration of mass productivity.
一方、本発明では、透明電極12aの外周部に透明電極12aと同じ材料からなり、透明電極12aよりも厚みを厚くした疑似補助電極12bを設けることで検出感度のばらつきを抑制している。つまり、本発明では、透明電極12aと疑似補助電極12bとを同じ材料で形成しているため、材料の組成上の電気抵抗は同じである。しかしながら、疑似補助電極12bを透明電極12aよりも厚くしているので疑似補助電極12b部分としての電気抵抗は透明電極12a部分の電気抵抗よりも低くなる。但し、疑似補助電極12bの厚みが厚くなるのに従って疑似補助電極12bと透明電極12aとの段差が大きくなり、気泡の問題があることや、透明電極12aと同じ材料であっても厚みの増加により透明性が低下するため、意匠性の低下につながることから、透明電極12aと疑似補助電極12bの段差は、6μm以下が好ましく、4μm以下がより好ましく、3μm以下がもっとも好ましい。
ここで、透明電極材料は、一般に、薄く印刷や塗布を行うことができる材料であることから、疑似補助電極12bの部分が透明電極12aより厚みがあるものとされるといっても、従来の銀ペーストなどにより形成される補助電極と比較すれば、十分に薄く構成することが可能であり、このため透明電極12aと疑似補助電極12bとの段差も十分に小さくすることができる。
従って、気泡発生のおそれのある段差は、図1(c)のtpであり、その段差発生部位は、図1(c)に示したように、引出配線13と透明電極12aの接続部の狭い領域に限定される。
On the other hand, in the present invention, variation in detection sensitivity is suppressed by providing the pseudo
Here, since the transparent electrode material is generally a material that can be printed and applied thinly, the portion of the pseudo
Therefore, a step with a risk of bubble generation is t p in FIG. 1 (c), the step generation site, as shown in FIG. 1 (c), the lead-
一方、引出配線13を金属薄膜で構成する場合には、透明樹脂基材11に金属を蒸着することで引出配線13を形成し、その後、透明電極12aや疑似補助電極12bを形成する。
この場合、PEDOT/PSSからなる透明電極12aに引出配線13が直接接着しないように、引出配線13上にカーボン層を設け、そのカーボン層上に透明電極12aを設けるようにするのが好適である。PEDOT/PSS等の透明電極材料の溶液が酸性であるため、引出配線13上に直接接触するように透明電極材料を塗布すると引出配線13が酸化される可能性がある。そこで、引出配線13上に印刷法等によってカーボン層を形成し、そのカーボン層上に透明電極12aを形成するようにすると、上記のような引出配線13の酸化を回避することができる。このため、引出配線13と透明電極12aとの間にカーボン層を介在させるようにすることで接続状態の信頼性を高めることができる。
On the other hand, when the
In this case, it is preferable that a carbon layer is provided on the
粘着層14は、透明電極12a、疑似補助電極12b、及び引出配線13を覆うように形成される保護等のための層である。粘着層14は、光透過性を有する樹脂フィルムの片面に粘着剤を有し、その粘着剤によって、透明電極12a、疑似補助電極12b、及び引出配線13上に添着された層である。また、粘着層14を、たとえば、感光性ドライフィルム、UV硬化型レジスト材、加熱硬化型レジスト材などを用いて形成することもできる。
The
粘着層14を構成する樹脂フィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、アクリル系樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリブチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリアリレート、等の樹脂を材料として構成される。また、粘着層14は、樹脂フィルムに代えて、又は樹脂フィルムに加えて、ガラスや透明金属酸化物などによるフィルムを備えていてもよい。また、粘着剤の具体例としては、アクリル系樹脂を挙げることができる。
Examples of the resin film constituting the
ここで、従来技術の透明電極静電容量センサの構成について説明する。図3(a)は、従来技術の透明電極静電容量センサの上面図であり、図3(b)は図3(a)のG−G矢視断面図であり、図3(c)は図3(b)の丸囲み部の拡大図である。 Here, the structure of the transparent electrode electrostatic capacitance sensor of a prior art is demonstrated. 3A is a top view of a conventional transparent electrode capacitance sensor, FIG. 3B is a cross-sectional view taken along line GG in FIG. 3A, and FIG. FIG. 4 is an enlarged view of a circled portion in FIG.
従来技術の透明電極静電容量センサ7は、透明樹脂基材71と、透明樹脂基材71の片面に設けられた矩形の透明電極72と、透明電極72の矩形の1辺に設けられた補助電極73aと、補助電極73aに一端が接続された引出配線73bと、図3(b)の上面に設けられた粘着層74と、を備える。
The transparent
図3(a)に示した従来技術の透明電極静電容量センサの上面図と、図1(a)に示した本実施形態の透明電極静電容量センサの上面図とは、従来技術の透明電極静電容量センサ7では透明電極72の矩形の1辺に補助電極73aが設けられているのに対し、本実施形態の透明電極静電容量センサ1では透明電極12aの外周に疑似補助電極12bが設けられていること以外は、寸法的に同様である。
The top view of the transparent electrode capacitance sensor of the prior art shown in FIG. 3A and the top view of the transparent electrode capacitance sensor of the present embodiment shown in FIG. In the
従来技術の透明樹脂基材71、透明電極72、引出配線73b、粘着層74は、順に本発明の実施形態の透明樹脂基材11、透明電極12a、引出配線13、粘着層14と同様の材料から形成されている。
The transparent
従来技術の透明電極静電容量センサ7と本実施形態の透明電極静電容量センサ1の主たる差異は、本実施形態の透明電極静電容量センサ1では、透明電極12aと疑似補助電極12bをPEDOT/PSS等の同じ材料から形成しているのに対し、従来技術の透明電極静電容量センサ7では、透明電極72をPEDOT/PSS等から、補助電極73aを引出配線73bと同じ、電気抵抗の低いAgペースト等から形成している。
The main difference between the transparent
従来技術の透明電極静電容量センサ7では、補助電極73aを、Agペーストを印刷して形成しているが、前述の通り、この場合、量産性を持って補助電極73aを薄くしていくには、技術的に限界が生じる。
図3(c)に示したように、補助電極73aは透明電極72より段差tcの分だけ厚く設けられている。補助電極73aにAgペーストを、透明電極72にPEDOT/PSSを用いた場合、上記の通り、量産性を考えると、段差tcを4μm以下に形成することは、技術的に難しい。
In the transparent
As shown in FIG. 3 (c), the
また、透明電極72と異なる材料から形成した補助電極73aを備えた従来技術の透明電極静電容量センサ7では、タッチパネル等に使用したときに、補助電極73aの部分が目立って、意匠性が低下するという問題があった。さらに、従来技術の透明電極静電容量センサ7では、通常、透明電極72と補助電極73aの段差が7μmを超えるほどに大きいので、粘着層74を被覆するときに気泡が生じて寄生容量が増大してしまうという問題があった。図3(a)に示したように、従来技術においては、補助電極73aの全長にわたって、気泡を生じる段差発生部が存在するのである。
さらに、従来技術では、抵抗値や意匠性等といった全体の状態を考慮して銀のような高価な材料が補助電極に用いされることが多く、この場合、材料コストも高くなるという問題があった。
Moreover, in the conventional transparent
Further, in the prior art, an expensive material such as silver is often used for the auxiliary electrode in consideration of the entire state such as resistance value and designability, and in this case, there is a problem that the material cost is increased. It was.
これに対し、本実施形態においては、透明電極12aと疑似補助電極12bを同じPEDOT/PSSを用いて構成しているため、タッチパネル等に使用したときに、疑似補助電極12bの部分が目立つことが少なく、従って意匠性の面で良好である。さらに、後ほど詳細に説明する手法によって、本実施形態においては、上記のように、透明電極12aと疑似補助電極12bの段差は6μm以下とすることができるので、気泡を生じる段差発生部は、上述のように、図1(a)に示した引出配線13と透明電極12aの接続部の狭い領域に限定される。従って、粘着層14の被覆時の気泡発生の問題は解消し、寄生容量は低減される。
加えて、銀のような高価な材料を使用するのに比べて材料コストを低減することが可能である。
On the other hand, in this embodiment, since the
In addition, material costs can be reduced compared to using expensive materials such as silver.
また、図1(a)では、疑似補助電極12bは、透明電極12aの外周の一部を除き略全周にわたって形成されているが、本発明の透明電極静電容量センサ1をタッチパネル等に応用した場合、透明電極12aよりも厚さが厚い疑似補助電極12bの長さは、透明電極12aの外周の周長の1/7以上あれば十分であることが確認されている。疑似補助電極部の面積を減らすことにより、広いビューエリアが確保される。
In FIG. 1A, the pseudo
次に、本発明の本実施形態に係る透明電極静電容量センサの製造方法について図1(a)、(b)、(c)、図2、図9により説明する。図9は、本発明の実施形態に係る透明電極静電容量センサの製造工程を示すフロー図である。 Next, a method for manufacturing a transparent electrode capacitive sensor according to this embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 (a), (b), (c), FIG. 2, and FIG. FIG. 9 is a flowchart showing a manufacturing process of the transparent electrode capacitive sensor according to the embodiment of the present invention.
<ステップ1(S1)>
ポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明ポリマーの透明樹脂基材11の片面に、印刷法を用いて所定のパターンとなるようにPEDOT/PSS等の透明導電材料を塗布して透明電極12aを形成する。
<Step 1 (S1)>
A
なお、印刷法としては、インクジェット印刷、スクリーン印刷、PAD印刷、フレキソ印刷等の一般的な方法を用いることができる。この中でも、インクジェット印刷は形成する塗布パターンの自由度が高いので好適である。
また、所定のパターンとするために、透明電極材料の塗布パターンを所定のパターンとなるように塗布するようにしてもよく、透明電極材料を塗布した後に、所定のパターンとなるようにドライエッチングなどでパターンニングを行うようにしてもよい。
In addition, as a printing method, general methods, such as inkjet printing, screen printing, PAD printing, flexographic printing, can be used. Among these, inkjet printing is preferable because the degree of freedom of the coating pattern to be formed is high.
Further, in order to obtain a predetermined pattern, the application pattern of the transparent electrode material may be applied so as to be a predetermined pattern, and after applying the transparent electrode material, dry etching or the like is performed so that the predetermined pattern is obtained. In this case, patterning may be performed.
<ステップ2(S2)>
ステップ1(S1)で形成した透明電極12a上に、図2に示すように、切欠き部12cを形成するように、透明電極12aの外周に印刷法を用いてステップ1で用いたのと同じ材料の透明電極材料(PEDOT/PSS等)を塗布し、疑似補助電極12bを形成する。このように、疑似補助電極12bの部分は、透明電極材料が重ね塗りされるので透明電極12aよりも厚さが厚くなる。
<Step 2 (S2)>
As shown in FIG. 2, on the
疑似補助電極12bは、透明電極12a上に透明電極材料を重ね塗りして透明電極12aよりも厚みが厚い部分とされているので、透明電極12aと疑似補助電極12bとの間には、段差ができる。
しかしながら、透明電極材料は、前述したように、従来の銀ペースト等に比べ十分に薄く塗布することができるので、上記のようにして形成された疑似補助電極12bと透明電極12aとの間の段差も小さくすることが可能である。
したがって、粘着層14を形成するときに段差部分に気泡が発生することが抑制され、その気泡に伴う寄生容量の低減ができるため透明電極静電容量センサの感度低下を防ぐことができる。
疑似補助電極12bと透明電極12aとの間の段差は、6μm以下、さらには、3μm以下に形成することが可能である。
Since the pseudo
However, as described above, since the transparent electrode material can be applied sufficiently thinly compared to the conventional silver paste or the like, the step between the pseudo
Accordingly, the formation of bubbles at the stepped portion when the
The step between the pseudo
なお、上記ステップ1及びステップ2では、それぞれ、透明電極材料の塗布を1回ずつ行った場合で説明したが、塗布の回数は、特に限定されるものではなく、透明電極12aを形成するために複数回(2回以上)の透明電極材料の塗布を行ってもよく、疑似補助電極12bを形成するために複数回(2回以上)の透明電極材料の塗布を行ってもよい。
In
1回の透明電極材料の塗布によって所定の状態を得るよりも、より薄い塗布を複数回行うようにする方が、透明電極12aや疑似補助電極12bの厚みの細かい制御が行い易くなる。
一方で、透明電極材料の塗布回数が増えると手間も増えることになるので、透明電極12aや疑似補助電極12bを形成するのに、それぞれ何回の透明電極材料の塗布を行うかは、厚み等の制御性の向上と手間の増加とを考慮して適切に定めれば良い。
It is easier to finely control the thickness of the
On the other hand, as the number of times of application of the transparent electrode material increases, labor is also increased. Therefore, how many times the transparent electrode material is applied to form the
<ステップ3(S3)>
図1(a)に示したように、Agペースト等からなる引出配線13をスクリーン印刷により、切欠き部12cで透明電極12aと重なるようにして形成する。Agペーストからなる引出配線13の厚さは、5〜20μmである。
<Step 3 (S3)>
As shown in FIG. 1A, the lead-
<ステップ4(S4)>
図1(a)、(b)に示したように、透明樹脂基材11、透明電極12a、疑似補助電極12b及び引出配線13を覆うようにして、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明ポリマーを被覆して粘着層14を形成する。
<Step 4 (S4)>
As shown in FIGS. 1A and 1B, a transparent polymer such as polyethylene terephthalate (PET) is coated so as to cover the transparent
なお、上記では、透明電極12a及び疑似補助電極12bを形成した後に引出配線13を形成する手順を示したが、透明樹脂基板11上に先に引出配線13を形成してもよい。例えば、透明樹脂基板11上に金属蒸着で金属薄膜を形成し、ドライエッチングで所定の引出配線13を形成し、その後、ステップ1(透明電極12aの形成)及びステップ2(疑似補助電極12bの形成)を行うように透明電極材料の塗布を実施してもよい。
この場合、上述したように、引出配線13の酸化を回避するために、透明電極材料が塗布されることとなる引出配線13の部分には、印刷法などによりカーボン層を形成しておき、透明電極材料が、直接、引出配線13に触れないようにしておくのが好適である。
In the above description, the procedure for forming the
In this case, as described above, in order to avoid oxidation of the lead-
(実施例1)
図4(a)、(b)の構成で、ポリエチレンテレフタレート(PET)の透明樹脂基材21の上に、PEDOT/PSSを用いて透明電極22a及び疑似補助電極22bを形成した後、疑似補助電極22bの1辺の外側(図4(a)の右側)に残した透明電極22aに接続されたAgペーストの引出配線23を形成した。
Example 1
After forming the
厚さ50μmのPETフィルムの透明樹脂基材21に、粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液をインクジェット法を用いて所定のパターンに塗布して透明電極22aを形成した。その後、同じ粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液をインクジェット法を用いて、図4(a)に示すように、疑似補助電極22bの1辺の外側(図右側)に、透明電極22aを残すようにして疑似補助電極22bを形成した。次いで、疑似補助電極22bの1辺の外側に残された透明電極22aの一部に重なる形で、透明電極22aより電気抵抗が低いAgペーストを用いて引出配線23を形成した後、粘着層24を全面に形成して透明電極静電容量センサ2を得た。
A
透明電極22aの厚さは0.05〜5μm、疑似補助電極22bの透明電極22a上の追加厚さは0.3〜3μm、Agペースト引出配線23の厚さは5〜20μmである。
The thickness of the
(実施例2)
図5(a)、(b)の構成で、ポリエチレンテレフタレート(PET)の透明樹脂基材31の上に、PEDOT/PSSを用いて透明電極32a及び1辺の外側(図5(a)の右側)に1対の突起部32cを有する疑似補助電極32bを形成した後、疑似補助電極32bの1対の突起部32cの間の部分に設けた透明電極32aに接続されたAgペーストの引出配線33を形成した。
(Example 2)
5 (a) and 5 (b), on the
厚さ50μmのPETフィルムの透明樹脂基材31に、粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液をインクジェット装置を用いて所定のパターンに塗布して透明電極32aを形成した。その後、同じ粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液をインクジェット法を用いて、図5(a)に示すように、疑似補助電極32bの1辺の外側(図右側)に、透明電極32aを残すように、1対の突起部32cを有する疑似補助電極32bを形成した。次いで、疑似補助電極の1対の突起部32cの間の透明電極32aの一部に重なる形で、透明電極32aより電気抵抗が低いAgペーストを用いて引出配線33を形成した後、粘着層34を全面に形成して透明電極静電容量センサ3を得た。
A
透明電極32aの厚さは0.05〜5μm、疑似補助電極32bの1対の突起部32cの追加厚さは0.3〜3μm、Agペースト引出配線33の厚さは5〜20μmである。
The thickness of the
(実施例2’)
図6(a)、(b)の構成で、ポリエチレンテレフタレート(PET)の透明樹脂基材41の上に、PEDOT/PSSを用いて透明電極42a及び1辺の外側(図6(a)の右側)に1対の突起部42cを有する疑似補助電極42bを形成した。疑似補助電極42bの1対の突起部42cの間の部位にあらかじめCu蒸着により引出配線43のパターンを形成しておき、その上に透明電極42aを形成した。
(Example 2 ')
6 (a) and 6 (b), a
厚さ50μmのPETフィルムの透明樹脂基材41の所定の部位にCu蒸着により引出配線43のパターンを形成した後、粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液をインクジェット装置を用いて所定のパターンに塗布して透明電極42aを形成した。その後、同じ粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液をインクジェット法を用いて、図6(a)に示すように、疑似補助電極42bの1辺の外側(図右側)の引出配線43が位置する部分の透明電極42aを残すように、1対の突起部42cを有する疑似補助電極42bを形成した。
透明樹脂基材41上にあらかじめ形成された透明電極42aより電気抵抗が低いCu蒸着による引出配線43の1端は、疑似補助電極42bの1対の突起部42cの間の透明電極42aの端部に1mm重なる形で配置されている。次いで、粘着層44を全面に形成して透明電極静電容量センサ4を得た。
After forming the pattern of the
One end of the lead-
透明電極32aの厚さは0.05〜5μm、疑似補助電極32bの1対の突起部32cの追加厚さは0.3〜3μm、Cu蒸着による引出配線43の厚さは0.1〜3μmである。
The thickness of the
(実施例3)
図7(a)、(b)の構成で、ポリエチレンテレフタレート(PET)の透明樹脂基材51の上に、PEDOT/PSSを用いて透明電極52a及び疑似補助電極52bを形成した後、疑似補助電極52bの1対の突起部52cの間の部分に設けた透明電極52aに接続されたAgペーストの引出配線53を形成した。
(Example 3)
After forming the
厚さ50μmのPETフィルムの透明樹脂基材51に、粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液を用いてインクジェット法により所定のパターンに塗布して透明電極52aを形成した。次いで、同じ粘度約10CpのPEDOT/PSS溶液をインクジェット法により、図7(a)に示した形状のPEDOT/PSSの疑似補助電極52bと1対の突起部52cを形成した。図7(a)の透明電極52aの内部に設けた疑似補助電極52bの厚さは、実施例1、2(図4(a)、図5(a))で透明電極22a、32aの外周部に形成した疑似補助電極22b、32bの厚さより薄く形成した。図7(a)の疑似補助電極の1対の突起部52cの厚さは、実施例1、2(図4(a)、図5(a))で透明電極22a、32aの外周部に形成した疑似補助電極22b、32bの厚さと同等とした。次いで、疑似補助電極の1対の突起部52cの間に設けた透明電極52aの一部に重なる形で、透明電極32aより電気抵抗が低いAgペーストを用いて引出配線53を形成した後、粘着層54を全面に形成して透明電極静電容量センサ5を得た。
A
透明電極52aの厚さは0.05〜5μm、疑似補助電極32bの1対の突起部52cの追加厚さは0.3〜3μm、Agペースト引出配線33の厚さは5〜20μmである。
The thickness of the
(実施例4)
図8(a)、(b)の構成で、ポリエチレンテレフタレート(PET)の透明樹脂基材61の上に、Agナノワイヤ分散PEDOT/PSSの透明電極62a及びAgナノワイヤ分散PEDOT/PSSの疑似補助電極62bを形成した後、疑似補助電極の1対の突起部62cの間の部分に設けられた透明電極62aに接続されたAgペーストの引出配線63を形成した。
Example 4
8A and 8B, a
厚さ50μmのPETフィルムの透明樹脂基材61に、粘度約10CpのAgナノワイヤ分散PEDOT/PSS溶液を用いてインクジェット法により所定のパターンに塗布して透明電極62aを形成した。次いで、Agナノワイヤ分散PEDOT/PSS溶液を用いてインクジェット法により、図8(a)に示した形状の疑似補助電極62bと1対の突起部62cを形成した。図8(a)の透明電極62aの内部に設けた疑似補助電極62bの厚さは、実施例1、2(図4(a)、図5(a))で透明電極22a、32aの外周部に形成した疑似補助電極22b、32bの厚さより薄く形成した。図8(a)の疑似補助電極の1対の突起部62cの厚さも、実施例1、2(図4(a)、図5(a))で透明電極22a、32aの外周部に形成した疑似補助電極22b、32bの厚さより薄くした。次いで、疑似補助電極の1対の突起部62cの間に設けられた透明電極62aの一部に重なる形で、透明電極62aより電気抵抗が低いAgペーストを用いて引出配線63を形成した後、粘着層64を全面に形成して透明電極静電容量センサ6を得た。
A
透明電極62aの厚さは0.05〜5μm、Agナノワイヤからなる疑似補助電極の1対の突起部62cの追加厚さは0.1〜1μm、Agペースト引出配線63の厚さは5〜20μmである。
The thickness of the
実施例1、2、2’、3,4から、以下の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の効果が得られることが明らかとなった。
(イ)実施例1、2においては、従来の銀インク等による補助電極に比べ、薄肉で且つ光透過性を持った疑似補助電極を形成することで、補助電極との段差発生部分が大きく縮小され、それによるOCA層との界面の気泡抑制と寄生容量の低減を図ることができた。また、引出配線が電極のビューエリアより外側に配置することにより目立たなくなり意匠性向上も達成できた。
(ロ)実施例2’においては、実施例1、2に比べてCu蒸着膜から引出配線が薄いため、段差発生部分をほとんどなくすことができた。
(ハ)実施例3においては、実施例1、2に比べて透明電極部の中央部分の特性安定化が可能となった。
(ニ)実施例4においては、実施例3に比べ、導電性の高いAgナノワイヤ分散PEDOT/PSSを疑似補助電極に用いることで、中央部の疑似補助電極をさらに目立たなくでき、意匠性を向上できた。
From Examples 1, 2, 2 ′, 3, and 4, it has become clear that the following effects (a), (b), (c), and (d) can be obtained.
(A) In the first and second embodiments, compared to the conventional auxiliary electrode made of silver ink or the like, the stepped portion with the auxiliary electrode is greatly reduced by forming a thin auxiliary auxiliary electrode having light transmittance. As a result, it was possible to suppress bubbles at the interface with the OCA layer and reduce parasitic capacitance. In addition, when the lead-out wiring is arranged outside the view area of the electrode, it becomes inconspicuous and the design can be improved.
(B) In Example 2 ′, since the lead-out wiring was thinner from the Cu vapor-deposited film than in Examples 1 and 2, almost no level difference was generated.
(C) In Example 3, compared with Examples 1 and 2, it became possible to stabilize the characteristics of the central portion of the transparent electrode part.
(D) In Example 4, compared to Example 3, by using Ag nanowire-dispersed PEDOT / PSS with higher conductivity for the pseudo auxiliary electrode, the central auxiliary auxiliary electrode can be made less noticeable and the design is improved. did it.
なお、疑似補助電極は、PEDOT/PSSの場合、その厚み等によっても変わるが、例えば、表面抵抗を約200Ω/□とすることができる。一方、Agナノワイヤ分散PEDOT/PSSの場合には、さらに、抵抗値を低くすることができ、Agナノワイヤ分散PEDOT/PSSを透明電極に使用すると、透明電極の表面抵抗を、例えば、約80Ω/□とすることができ、疑似補助電極に使用すると、疑似補助電極の表面抵抗を、例えば、約40〜50Ω/□とすることができる。
また、疑似補助電極は、透明電極よりも0.1μm以上、0.2μm以上、さらには、0.5μm以上厚い厚みを有するように形成されることが好適であり、このようにすることで、透明電極部分と疑似補助電極部分とが同じ材料でありながら、疑似補助電極部分の電気抵抗を低くできる。
In the case of PEDOT / PSS, the pseudo auxiliary electrode varies depending on the thickness and the like, but for example, the surface resistance can be about 200Ω / □. On the other hand, in the case of Ag nanowire-dispersed PEDOT / PSS, the resistance value can be further reduced. When Ag nanowire-dispersed PEDOT / PSS is used for a transparent electrode, the surface resistance of the transparent electrode is, for example, about 80Ω / □. When used for the pseudo auxiliary electrode, the surface resistance of the pseudo auxiliary electrode can be set to, for example, about 40 to 50Ω / □.
In addition, the pseudo auxiliary electrode is preferably formed to have a thickness of 0.1 μm or more, 0.2 μm or more, and more preferably 0.5 μm or more thicker than the transparent electrode. Although the transparent electrode portion and the pseudo auxiliary electrode portion are made of the same material, the electrical resistance of the pseudo auxiliary electrode portion can be lowered.
上記で説明した通り、本発明の実施形態に係る透明電極静電容量センサの製造方法によって、透明電極と疑似補助電極の段差は6μm以下とすることができ、さらに、3μm以下とすることも可能である。 As described above, the step between the transparent electrode and the pseudo auxiliary electrode can be set to 6 μm or less by the method for manufacturing the transparent electrode capacitance sensor according to the embodiment of the present invention, and can also be set to 3 μm or less. It is.
本発明のように、透明電極の外周又は内部に設ける補助電極を透明電極と同じ材料からなる疑似補助電極で形成すると、従来の補助電極に比べ、透明性があり目立たないので意匠性に優れる。
また、補助電極に銀などの高価な材料を使用しているものと比較すると、疑似補助電極は透明電極と同じ材料であるため材料コストを抑えることができる。
さらに、透明電極と同じ材料を用いて構成していることで透明電極よりも厚みが厚くされるといっても、従来の補助電極に用いられている材料と比較すれば、疑似補助電極は、かなり薄く形成できるので透明電極と疑似補助電極との段差は、極めて小さく、このため段差に起因する粘着層形成時の気泡の発生が抑制され、寄生容量の低減が可能である。
加えて、インクジェット印刷で形成する場合には、疑似補助電極を形成する範囲に対する自由度も高いので疑似補助電極の面積を減らし、ビューエリアの拡大も好適に行うことができる。
When the auxiliary electrode provided on the outer periphery or inside of the transparent electrode is formed of a pseudo auxiliary electrode made of the same material as that of the transparent electrode as in the present invention, it is more transparent and less conspicuous than the conventional auxiliary electrode, and is excellent in design.
Further, compared to the case where an expensive material such as silver is used for the auxiliary electrode, the pseudo auxiliary electrode is the same material as the transparent electrode, so that the material cost can be suppressed.
Furthermore, even if it is said that the thickness is made thicker than the transparent electrode by using the same material as the transparent electrode, compared to the material used for the conventional auxiliary electrode, the pseudo auxiliary electrode is considerably different. Since it can be formed thin, the level difference between the transparent electrode and the pseudo auxiliary electrode is extremely small. Therefore, the generation of bubbles at the time of forming the adhesive layer due to the level difference is suppressed, and the parasitic capacitance can be reduced.
In addition, in the case of forming by ink jet printing, since the degree of freedom with respect to the range in which the pseudo auxiliary electrode is formed is high, the area of the pseudo auxiliary electrode can be reduced and the view area can be suitably enlarged.
なお、上記でも説明してきたとおり、透明電極に使用される材料を何度か印刷することで透明電極と疑似補助電極が形成される場合がある。
この場合、各印刷(塗布)毎に用いられる材料は、基本的に同じ材料(同じ透明電極用材料)を用いるが、例えば、塗布し、乾燥工程が終わるまでの間に材料が塗布していないところに流れ出たりすることを防止するために粘度を調節する必要がある場合などがあり、このときには適切な粘度となるように希釈剤などの分量を調整しても良い。
希釈剤などは、基本的に、乾燥工程などで気化し、ほとんど残らないが微量に成分が残ることもあり得る。
しかしながら、この程度の差は、同じ材料と解されるものである。
As described above, the transparent electrode and the pseudo auxiliary electrode may be formed by printing the material used for the transparent electrode several times.
In this case, the material used for each printing (application) is basically the same material (the same transparent electrode material). For example, the material is not applied until the application and the drying process are completed. In some cases, however, it is necessary to adjust the viscosity in order to prevent it from flowing out. In this case, the amount of the diluent or the like may be adjusted so as to obtain an appropriate viscosity.
Diluents and the like are basically vaporized in a drying process and the like, and almost no components are left, but a small amount of components may remain.
However, this degree of difference is understood as the same material.
また、上記実施例は、インクジェット印刷法で行う場合で示したが、スクリーン印刷法、PAD印刷法やフレキソ印刷法なども用いることができ、一般的な印刷法を用いることが可能であることは明らかである。
さらに、上記では、導電性ポリマーを形成するPEDOT/PSS溶液にAgナノワイヤを分散させた場合を示したが、Agナノワイヤ自体が導電性を発揮するので、導電性でないポリマーを形成するような溶液でもよい。
加えて、実施例4において、透明電極62aや疑似補助電極62b(突起部62c含む)などをAgナノワイヤのみで形成するようにしてもよい。
Moreover, although the said Example showed by the case where it performed by the inkjet printing method, a screen printing method, a PAD printing method, a flexographic printing method, etc. can also be used, and it is possible to use a general printing method. it is obvious.
Furthermore, although the case where Ag nanowire was disperse | distributed to the PEDOT / PSS solution which forms a conductive polymer was shown above, since Ag nanowire itself exhibits electroconductivity, even if it is a solution which forms a polymer which is not electrically conductive Good.
In addition, in Example 4, the
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 As mentioned above, although this invention was demonstrated using embodiment, it cannot be overemphasized that the technical scope of this invention is not limited to the range as described in the said embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various modifications or improvements can be added to the above-described embodiments. Further, it is apparent from the scope of the claims that the embodiments added with such changes or improvements can be included in the technical scope of the present invention.
1、2、3、4、5、6、7 透明電極静電容量センサ
11、21、31、41,51、61、71
透明樹脂基材
12a、22a、32a、42a、52a、62a、72
透明電極
12b、22b、32b、42b、52b、62b、73a
疑似補助電極
12c 切欠き部
32c、42c、52c、62c 1対の突起部
13、23、33、43、53、63、73b、
引出配線
14、24、34、44、54、64、74
粘着層
tp、tc 段差
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7 Transparent
Transparent
Pseudo
Lead wiring 14, 24, 34, 44, 54, 64, 74
Adhesive layer t p , t c steps
Claims (6)
前記透明樹脂基材上に設けられた少なくとも1以上の透明電極と、
前記透明電極の外周の少なくとも一部に設けられた疑似補助電極と、
前記透明電極を介して前記疑似補助電極に接続された引出配線と、を備え、
前記疑似補助電極は前記透明電極よりも厚さが厚くかつ前記透明電極と同じ材料からなることを特徴とする透明電極静電容量センサ。 A transparent resin substrate;
At least one or more transparent electrodes provided on the transparent resin substrate;
A pseudo auxiliary electrode provided on at least a part of the outer periphery of the transparent electrode;
A lead wire connected to the pseudo auxiliary electrode via the transparent electrode, and
The transparent auxiliary capacitance sensor, wherein the pseudo auxiliary electrode is thicker than the transparent electrode and is made of the same material as the transparent electrode.
前記カーボン層の設けられた前記引出配線の部分が、前記透明電極を介して前記疑似補助電極に接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の透明電極静電容量センサ。 A carbon layer is further provided on the lead wiring,
The transparent electrode static electricity according to any one of claims 1 to 5, wherein a portion of the lead-out wiring provided with the carbon layer is connected to the pseudo auxiliary electrode through the transparent electrode. Capacitance sensor.
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