JP2015210412A - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015210412A
JP2015210412A JP2014092389A JP2014092389A JP2015210412A JP 2015210412 A JP2015210412 A JP 2015210412A JP 2014092389 A JP2014092389 A JP 2014092389A JP 2014092389 A JP2014092389 A JP 2014092389A JP 2015210412 A JP2015210412 A JP 2015210412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
fixing
fixing roller
heating roller
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014092389A
Other languages
English (en)
Inventor
喜代志 森本
Kiyoshi Morimoto
喜代志 森本
慎平 多田
Shimpei Tada
慎平 多田
宏幸 高最
Hiroyuki Takamo
宏幸 高最
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U Tec Co Ltd
Original Assignee
U Tec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U Tec Co Ltd filed Critical U Tec Co Ltd
Priority to JP2014092389A priority Critical patent/JP2015210412A/ja
Publication of JP2015210412A publication Critical patent/JP2015210412A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着ローラの軸線方向中央部分を加熱するのに要する時間を短くする。【解決手段】定着装置は、定着ローラ60と、加圧ローラと、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ80とを含む。加熱ローラ80は、両端部81bに定着ローラ60に近づくように荷重が付与され、定着ローラ60とで第2ニップ部を形成する。加熱ローラ80と定着ローラ60は、加熱ローラ80に付与される荷重方向から見て、互いの軸線方向における中央においてそれぞれの軸線L1,L2が交差し、且つ、第2ニップ部が定着ローラ60の用紙と接触する領域において軸線方向全域に亘って形成されるように、配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に担持された未定着トナーを記録媒体に定着させる定着装置に関する。
特許文献1には、定着ローラと、定着ローラに圧接する加圧ローラ及び加熱ローラとを含む定着装置について記載されている。この定着装置は、加熱ローラによって定着ローラの外周面が加熱された状態で、定着ローラと加圧ローラとで構成された定着用ニップ部(第1ニップ部)に未定着トナーを担持した記録紙(記録媒体)を通過させることで、未定着トナーを記録紙に定着させる。
特開2001−22214号公報
上記特許文献1に記載の定着装置の加熱ローラは、軸線が定着ローラの軸線と平行となる状態で圧接装置によって定着ローラに圧接されている。特許文献1には、特に圧接装置の構成について記載されていないが、通常、圧接装置は加熱ローラが定着ローラに近づくように当該加熱ローラの両端に所定の荷重を付与する。これにより、加熱ローラが定着ローラに圧接され、加熱ローラと定着ローラとで加熱用ニップ部(第2ニップ部)が構成される。特許文献1のように、肉厚2mmといった厚肉のアルミニウム製中空管を用いた加熱ローラ場合は、さほど問題とはならないが、例えば、肉厚1mm未満の薄肉のアルミニウム製中空管を用い、熱容量小さくして熱効率を良くした加熱ローラの場合には、次のような問題が生じる。即ち、加熱ローラの両端に荷重が付与されると、加熱ローラの軸線方向中央部分が定着ローラから離れる方向に撓もうとする。このため、加熱用ニップ部の軸線方向中央の幅が小さくなる。この結果、加熱ローラから定着ローラの軸線方向中央部分への熱供給量が低下し、当該部分を加熱するために要する時間が長くなる。
そこで、本発明の目的は、仮に薄肉のアルミニウム製中空管を用いた加熱ローラの場合でも、定着ローラの軸線方向中央部分を加熱するのに要する時間を短くすることが可能な定着装置を提供することである。
本発明の定着装置は、定着ローラと、前記定着ローラに圧接して当該定着ローラとで第1ニップ部を形成する加圧部材と、内部にヒータを有し、両端に前記定着ローラに近づくように荷重が付与されることで前記定着ローラに圧接して当該定着ローラとで第2ニップ部を形成し、当該第2ニップ部を介して前記定着ローラを加熱する加熱ローラとを含み、前記第1ニップ部を通過する記録媒体に担持された未定着トナーを記録媒体に定着させる定着装置において、前記加熱ローラと前記定着ローラは、前記加熱ローラに付与される荷重方向から見て、互いの軸線方向における中央においてそれぞれの軸線が交差し、且つ、前記第2ニップ部が前記定着ローラの記録媒体と接触する領域において前記軸線方向全域に亘って形成されるように、配置されている。
また、前記加熱ローラは、前記ヒータが内部に配置された薄肉のアルミニウム製中空管を有することが好ましい。
これによると、第2ニップ部の軸線方向中央の幅が大きくなる。このため、定着ローラの軸線方向中央部分を加熱するのに要する時間を短くすることが可能となる。
本発明において、前記加熱ローラの外径は、前記定着ローラの外径よりも小さいことが好ましい。これにより、定着装置の小型化を図ることが可能となる。
また、本発明において、前記加熱ローラの中空管の外周面には、フッ素系保護層が形成されていることが好ましい。これにより、定着ローラに対する離型性が向上する。
また、本発明において、前記定着ローラは、芯金と、前記芯金の周囲に形成され、断熱性及び弾性を有する中間層と、前記中間層の周囲に形成されたフッ素系保護層とにより構成されていることが好ましい。これにより、第2ニップ部の幅を効果的に確保することが可能となる。また、トナー、加熱ローラ、及び、加圧部材に対する離型性が向上する。
本発明の定着装置によると、仮に、薄肉のアルミニウム製中空管を有する加熱ローラを用いた場合であっても、第2ニップ部の軸線方向中央の幅が大きくなる。このため、定着ローラの軸線方向中央部分を加熱するのに要する時間を短くすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る定着装置が採用された画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す定着装置の概略構成図である。 加熱ローラと定着ローラとを上方から見たときの図である。 定着ローラの外周面における第2ニップ部の領域を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本実施形態に係る定着装置が採用された画像形成装置101の全体構成について説明する。画像形成装置101は、例えば、ネットワーク上のPC等の端末装置から送信される画像データなどに基づいて、記録媒体である用紙Pに対して多色又は単色の画像を形成する装置である。画像形成装置101は、給紙機構20、搬送機構30、排紙トレイ40、4つのトナー像形成ユニット50a〜50d、及び、定着装置100を含んでいる。
給紙機構20は、複数の用紙Pを収納可能であり、最も上方にある用紙Pを搬送機構30に給紙する。搬送機構30は、給紙機構20から給紙された用紙Pを搬送方向に搬送するものであり、駆動ローラ31、従動ローラ32、及び、搬送ベルト33を有する。搬送ベルト33は、両ローラ31,32間に架け渡されるように巻回された無端状のベルトである。駆動ローラ31は、図示しない搬送モータから駆動力が与えられることで回転する。従動ローラ32は、駆動ローラ31の回転により搬送ベルト33が走行するのに伴って回転する。搬送ベルト33の外周面に載置された用紙Pは、図1右方へと搬送される。
4つのトナー像形成ユニット50a〜50dは、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及び、シアン(C)の4色にそれぞれ対応し、用紙Pの搬送方向に沿って並設されている。4つのトナー像形成ユニット50a〜50dは、搬送機構30によって搬送されてきた用紙Pがすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面に各色のトナー像を転写する。トナー像は、例えば、非磁性一成分現像剤(非磁性トナー)、非磁性二成分現像剤(非磁性トナーおよびキャリア)、及び、磁性現像剤(磁性トナー)などの現像剤(以下、「トナー」とも称する)Tによって形成される。
4つのトナー像形成ユニット50a〜50dは、略同一の構成を有し、感光体ドラム51、帯電器52、レーザ光照射手段53、現像器54、転写ローラ55、及び、清掃ユニット56が設けられている。
感光体ドラム51は、形成される画像を担持するものである。帯電器52は、感光体ドラム51の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。レーザ光照射手段53は、画像形成装置101に入力された画像データに応じて、帯電器52によって帯電した感光体ドラム51の表面を露光して、該感光体ドラム51の表面に静電潜像を形成する。現像器54は、感光体ドラム51の表面に形成された静電潜像を、各色のトナーTによって顕像化する。転写ローラ55は、トナーTとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、搬送機構30によって搬送された用紙Pに、形成されたトナー像を転写させる。清掃ユニット56は、現像器54での現像処理、および、感光体ドラム51に形成された画像の転写後に、感光体ドラム51の表面に残留したトナーTを、除去・回収する。
トナー像が転写された用紙P(未定着トナーTが担持された用紙P)は、搬送機構30によってさらに図1右方に搬送され、定着装置100に到達する。定着装置100は、用紙Pに適度な熱と圧力とを与えて、用紙Pに担持された未定着トナーTを溶融して熱定着させる。この後、用紙Pは排紙トレイ40に排出される。
次に、定着装置100について、図2〜図4を参照しつつ説明する。定着装置100は、未定着トナーTを担持した用紙Pに対して、熱および圧力により未定着トナーTを溶融して用紙P上に定着させるものである。
定着装置100は、図2に示すように、定着ローラ60、加圧ローラ70、加熱ローラ80、これらローラ60,70,80のそれぞれの温度を検出する温度センサ90a〜90c、電源PW、駆動モータTR1,TR2及び定着装置100全体の動作を司る制御装置95を含む。本実施形態における定着ローラ60の表面は、加熱ローラ80や加圧ローラ70によって加熱される。
定着ローラ60は、その内側から順に、芯金61、中間層62、及び、保護層63が形成された3層構造からなる。本実施形態においては、外径が30.0mm、ローラ硬度(ASKER C)が35°の定着ローラ60が採用されている。芯金61は、ステンレス鋼(SUS304)から構成されているが、SUS304以外の金属、または合金等が用いられてもよい。中間層62は、芯金61の周囲に形成されている。また、中間層62は、シリコンスポンジから構成され、断熱性及び弾性を有する。なお、中間層62は、断熱性及び弾性を有しておれば、シリコンスポンジ以外の材料から構成されていてもよい。
保護層63は、中間層62の周囲に形成されている。中間層62の外周面には、低熱容量クリームがプライマー(下塗り剤)として塗布されている。また、保護層63は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)樹脂チューブから構成された、フッ素系保護層である。なお、保護層63は、PFA樹脂以外のフッ素系樹脂で構成されていてもよい。このように、保護層63としてフッ素系保護層を用いることで、トナーTに対する離型性を良くすることができるので、その結果として、定着ローラ60の表面が汚れることを防ぐことができる。また、加圧ローラ70及び加熱ローラ80に対する離型性も向上する。
定着ローラ60は、中間層62に断熱性を有し、15〜50μm程度の厚みを有する保護層63及びプライマーが熱保持層として機能する低熱容量のローラとなっている。
加圧ローラ70は、その内側から順に、中空管71、中間層72、及び、保護層73が形成された3層構造からなる。中空管71は、アルミ合金(A5052)から構成されているが、A5052以外の金属などが用いられてもよい。中間層72は、中空管71の周囲に形成されている。また、中間層72は、シリコンから構成され、弾性を有する。なお、中間層72は、弾性を有しておれば、シリコン以外の材料から構成されていてもよい。
保護層73は、中間層72の周囲に形成されている。また、保護層73も、保護層63と同様に、PFA樹脂チューブから構成された、フッ素系保護層である。なお、保護層73は、PFA樹脂以外のフッ素系樹脂で構成されていてもよい。このように、保護層73としてフッ素系保護層を用いることで、定着ローラ60に対する離型性が向上する。
また、中空管71の内部には、加圧ローラ70を加熱するハロゲンヒータ74が配置されている。ハロゲンヒータ74は、制御装置95による制御の下、電源PWから電力が供給されることによって、赤外線を放射する。これによって、中空管71の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加圧ローラ70の表面全体が加熱される。
加熱ローラ80は、定着ローラ60の外周面に接触して、当該定着ローラ60を加熱するものである。加熱ローラ80は、その内側から順に、中空管81、及び、保護層82が形成された2層構造からなる。本実施形態における中空管81は、アルミ合金(A5052)から構成され、定着ローラ60と加熱ローラ80とで構成する第2ニップ部Np(後述する)と対向する中央部81aと、中空管81aの軸線方向に関して中央部81aの両端に形成された両端部81bとを有する。中空管81の中央部81aは、外径が24.6mm、厚みが0.3mmに形成されている。このように中央部81aの厚みが非常に小さい中空管81が採用されていることで、加熱ローラ80の熱容量が小さくなる。この結果、加熱ローラ80自体の温度を素早く上昇させることが可能となって、定着ローラ60を加熱するために要する時間が短くなる。なお、中空管81の両端部81bは、中央部81aよりも厚みが大きい。このため、圧接機構(不図示)によって両端部81bに荷重が加えられても、中空管81の両端部が変形しにくくなる。
保護層82は、中空管81の中央部81aの外周面に塗布されることで形成されている。また、保護層82は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂から構成された、フッ素系保護層である。なお、保護層82は、PTFE樹脂以外のフッ素系樹脂で構成されていてもよい。このように、保護層83としてフッ素系保護層を用いることで、定着ローラ60に対する離型性が向上する。また、保護層82は、15μm〜50μmの厚みである。また、加熱ローラ80の外径は、定着ローラ60の外径よりも小さい。これにより、定着装置100の小型化を図ることが可能となる。
また、中空管81の中央部81aの内部には、加熱ローラ80を加熱するハロゲンヒータ83が配置されている。ハロゲンヒータ83は、制御装置95による制御の下、電源PWから電力が供給されることによって、赤外線を放射する。これによって、中空管81の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加熱ローラ80の表面全体が加熱される。
加圧ローラ70は、圧接機構(不図示)によりその軸線方向の両端に荷重を受けて定着ローラ60に圧接されており、定着ローラ60とで第1ニップ部Nd(図2参照)を形成している。なお、用紙Pがニップ部Ndを通過するときには、定着ローラ60は用紙Pのトナー像形成面に当接し、加圧ローラ70は用紙Pにおけるトナー像形成面とは反対の面に当接するように構成されている。
また、加熱ローラ80も、圧接機構(不図示)により両端部81bに荷重を受けて定着ローラ60に圧接されており、定着ローラ60とで第2ニップ部Np(図2及び図4参照)を形成している。つまり、加熱ローラ80は、圧接機構により、下方への荷重、すなわち、加熱ローラ80が定着ローラ60に近づくように荷重が付与される。第2ニップ部Npは、定着ローラ60と加熱ローラ60とが接触する領域である。なお、定着ローラ60は、フレーム(不図示)によって回転可能に支持されている。
ここで、定着ローラ60と加熱ローラ80の配置関係について説明する。図3は、加熱ローラ80と定着ローラ60とを上方から見たとき、すなわち、圧接機構によって加熱ローラ80に付与される荷重方向から見たときの図である。加熱ローラ80は、図3に示すように、その軸線L1が定着ローラ60の軸線L2に対して交差するように配置されている。より詳細には、加熱ローラ80と定着ローラ60とが、互いの軸線L1,L2における中央においてそれぞれの軸線L1,L2が交差するように、配置されている。本実施形態における軸線L1,L2の交差角度θは、0.62°である。
このときの第2ニップ部Npについて、図4を参照しつつ説明する。図4には、定着ローラ60の外周面における第2ニップ部Npの領域(定着ローラ60の加熱ローラ80が接触する領域)を示している。この第2ニップ部Npは、図4に示すように、定着ローラ60の軸線L2方向全域に亘って形成されている。定着ローラ60は、用紙Pの幅(搬送方向と直交する方向であって軸線L2方向の幅)よりも長く形成されている。このため、搬送されてきた用紙Pと接触する定着ローラ60の領域Rは、軸線L2方向に関して、第2ニップ部Npよりも短い。換言すると、加熱ローラ80と定着ローラ60は、第2ニップ部Npが定着ローラ60の領域Rよりも軸線L2方向に長くなるように、配置されている。なお、第2ニップ部Npは、軸線L2方向に関して、領域R以上であれば、定着ローラ60の全域に亘って形成されていなくてもよい。本実施形態においては、圧接機構により加熱ローラ80の両端部81bに134Nの荷重を付与した場合、第2ニップ部Npの中央の幅W1が5.7mm、両端の幅W1が7.0mmとなる。
一方、比較例として、互いの軸線L1,L2が平行になるように加熱ローラ80と定着ローラ60とを配置し、同様の荷重(134N)を加熱ローラ80の両端部81bに加えた場合、第2ニップ部Npの中央の幅W1に対応する幅が5mm、両端の幅W2に対応する幅が6.7mmとなる。
このように、互いの軸線L1,L2が軸線L1方向中央で交差するように加熱ローラ80と定着ローラ60とが配置されているため、両端部81bに付与される荷重に対する定着ローラ60からの反力(加熱ローラ80に対する反力)が作用する位置が、比較例のときと比べて、軸線L1方向中央寄りとなる。このため、加熱ローラ80の軸線L1方向中央部分が定着ローラ60から離れにくくなって、第2ニップ部Npの中央の幅W1が、比較例のときと比べて大きくなる。このため、定着ローラ60と加熱ローラ80との軸線L2方向の中央部分の接触幅が増加し、定着ローラ60の中央部分を加熱しやすくなる。この結果、定着ローラ60の軸線L2方向中央部分を加熱するのに要する時間を短くすることが可能となる。加えて、第2ニップ部Npの両端の幅W2も、比較例のときと比べて大きくなる。このため、第2ニップ部Np自体の面積(定着ローラ60と加熱ローラ80とが接触する接触面積)が増加するため、定着ローラ60全体を加熱しやすくなる。この結果、定着ローラ60を加熱するのに要する時間を短くすることも可能となる。なお、定着ローラ60は、その軸線L2が加圧ローラ70の軸線(不図示)と平行になるように配置されている。
また、図2に示すように、加圧ローラ70は駆動モータTR1に接続されており、加熱ローラ80は駆動モータTR2に接続されている。制御装置95による制御の下、駆動モータTR1,TR2のそれぞれが駆動されることで、加圧ローラ70及び加熱ローラ80は回転駆動する。定着ローラ60は、この加圧ローラ70及び加熱ローラ80の回転駆動に伴い従動回転する。
定着ローラ60、加圧ローラ70、及び、加熱ローラ80の外周面には、サーミスタ等の温度センサ90a〜90cがそれぞれ配設されており、各ローラ60,70,80の表面温度を検出する。各温度センサ90a〜90cは、検出した表面温度のデータを制御装置95に出力する。
制御装置95は、駆動モータTR1,TR2、及び、電源PWを制御する。具体的には、制御装置95は、定着動作前のウォームアップ動作時には、各ハロゲンヒータ73,83に電力が供給されるように電源PWを制御し、加圧ローラ70、及び、加熱ローラ80の表面温度をそれぞれの目標温度まで昇温させる。また、制御装置95は、加圧ローラ70及び加熱ローラ80が回転駆動されるように、駆動モータTR1,TR2を制御する。これにより、定着ローラ60が回転されながら、加圧ローラ70、及び、加熱ローラ80により加熱されるので、当該定着ローラ60の表面全体に亘り均一に昇温される。そして、制御装置95は、温度センサ90aにより検出される定着ローラ60の表面温度が目標温度に達すると、定着動作を開始する。
制御装置95は、定着動作では、用紙Pが所定の搬送速度で第1ニップ部Ndを通過するように、駆動モータTR1,TR2を制御する。また、制御装置95は、各温度センサ90a〜90cの検出結果に基づいて、各ローラ60,70,80の表面温度が目標温度に維持されるように、電源PWを制御する。
以上のように、上述の定着装置100によると、互いの軸線L1,L2が軸線L1方向中央で交差するように加熱ローラ80と定着ローラ60とが配置されているため、第2ニップ部Npの中央の幅W1が大きくなる。このため、定着ローラ60の軸線L2方向中央部分を加熱するのに要する時間を短くすることが可能となる。
上述の実施形態では、加熱ローラ60の既存の軸受装置の許容範囲内で、軸線L1,L2の交差角度θとして0.62°を選択したが、軸受装置を改造するのであれば、この角度以上に設定することも可能である。
変形例として、第2ニップ部Npの幅W1及び幅W2が同じ幅になるように、軸線L1,L2の交差角度θが1.6°となるように、加熱ローラ80と定着ローラ60とを配置してもよい。こうすれば、定着ローラ60が加熱ローラ80によって加熱されたときに、定着ローラ60の表面温度が、軸線L2方向に関して、ばらつきにくくなる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態における加熱ローラ80の中空管81には、厚みが非常に小さい中空管が採用されていたが、上述の厚み(0.3mm)よりも分厚くてもよい。また、中空管81の中央部81a及び両端部81bが同じ厚みであってもよい。また、加熱ローラ80は、保護層82を有していなくてもよい。また、加熱ローラ80の外径は、定着ローラ60の外径以上であってもよい。また、定着ローラ60は、保護層63を有していなくてもよい。また、上述の実施形態においては、加圧部材として回転可能な加圧ローラ70が採用されていたが、定着ローラ60とで第1ニップ部Ndを形成することが可能な部材であれば、どのような部材であってもよい。
60 定着ローラ
61 芯金
62 中間層
63 保護層(フッ素系保護層)
70 加圧ローラ(加圧部材)
80 加熱ローラ
81 中空管
82 保護層(フッ素系保護層)
83 ハロゲンヒータ(ヒータ)
100 定着装置
L1,L2 軸線
Nd 第1ニップ部
Np 第2ニップ部

Claims (5)

  1. 定着ローラと、前記定着ローラに圧接して当該定着ローラとで第1ニップ部を形成する加圧部材と、内部にヒータを有し、両端に前記定着ローラに近づくように荷重が付与されることで前記定着ローラに圧接して当該定着ローラとで第2ニップ部を形成し、当該第2ニップ部を介して前記定着ローラを加熱する加熱ローラとを含み、前記第1ニップ部を通過する記録媒体に担持された未定着トナーを記録媒体に定着させる定着装置において、
    前記加熱ローラと前記定着ローラは、前記加熱ローラに付与される荷重方向から見て、互いの軸線方向における中央においてそれぞれの軸線が交差し、且つ、前記第2ニップ部が前記定着ローラの記録媒体と接触する領域において前記軸線方向全域に亘って形成されるように、配置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱ローラは、前記ヒータが内部に配置された薄肉のアルミニウム製中空管を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱ローラの外径は、前記定着ローラの外径よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱ローラの前記中空管の外周面には、フッ素系保護層が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記定着ローラは、芯金と、前記芯金の周囲に形成され、断熱性及び弾性を有する中間層と、前記中間層の周囲に形成されたフッ素系保護層とにより構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
JP2014092389A 2014-04-28 2014-04-28 定着装置 Pending JP2015210412A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014092389A JP2015210412A (ja) 2014-04-28 2014-04-28 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014092389A JP2015210412A (ja) 2014-04-28 2014-04-28 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015210412A true JP2015210412A (ja) 2015-11-24

Family

ID=54612624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014092389A Pending JP2015210412A (ja) 2014-04-28 2014-04-28 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015210412A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7764915B2 (en) Elastic roll and fixing device
JP4444223B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法、定着装置の制御プログラムおよびその記録媒体
JP4642879B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5740455B2 (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP2009258517A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP2007322888A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6638530B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP5920257B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014228765A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2013024895A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009223291A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP5847243B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2015210412A (ja) 定着装置
JP5190209B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5847242B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2020085933A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP5244360B2 (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP2008197576A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6728996B2 (ja) 定着装置と画像形成装置
JP2017003908A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP6018836B2 (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP6003391B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2016118643A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6578666B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017122796A (ja) 定着装置