JP2015208288A - 太陽光発電システムを備えた農園芸用施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】農園芸作物の生育に必要な光は透過させつつ、その余の光は効率的に太陽光発電に利用することのできる太陽光発電システムを備えた農園芸用施設を提供すること。【解決手段】農園芸用施設であって、(A)太陽光発電システム;及び(B)波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;を有し、(1)上記(B)部材に反射された光の少なくとも一部は、上記(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイに入射すること;(2)上記(B)部材を透過した光の少なくとも一部は、施設内部に入射すること;を特徴とする農園芸用施設。【選択図】図1

Description

本発明は、農園芸用施設に関する。更に詳しくは、農園芸作物の生育に必要な光は透過させつつ、その余の光は効率的に太陽光発電に利用することのできる太陽光発電システムを備えた農園芸用施設に関する。
近年、石油等の化石燃料や原子力に替わる新たなエネルギー源として、太陽光発電が注目を集めており、住宅や農園芸用ハウスの屋根等への太陽光発電システムの設置が進んでいる。太陽光発電システムを農園芸用ハウスの屋根の上や農地に設置された架台の上に設置する場合は、農園芸作物の生育に必要な光を施設内に採り入れるため、採光部分を有する太陽光発電システムが使用される(例えば、特許文献1)。
しかし、採光部分を有していても、採光部分以外の箇所による影が出来るため、農園芸作物の受け取る光量は場所により違い、その生育状態にばらつきが出易いという問題があった。またこの問題を解決するため、太陽光発電システムのアレイを非常に高い位置に設置することが行われているが、システムのメンテナンス作業性やメンテナンス作業時の安全性が低下する;システムが強風により被害を受け易い;という新たな問題を生じていた。更に、トマトなどのように、その生育に強い光を与えることが好ましい作物の場合には、光量が減るというのは大きな問題である。
また農園芸作物の生育に必要とする光は、可視光線の中でも波長400〜500ナノメートルと600〜700ナノメートルの光であり(非特許文献1)、それ以外の光は生育への寄与は小さい。つまりこれまでは有効活用されていない波長の光があった。
特開2012−216609号公報
植物の成長・発育と光質の関係http://www.nodai.ac.jp/journal/research/amaki/050708.html
本発明の課題は、農園芸作物の生育に必要な光は透過させつつ、その余の光は効率的に太陽光発電に利用することのできる太陽光発電システムを備えた農園芸用施設を提供することにある。
本発明者は、鋭意研究した結果、農園芸作物の生育に必要としない波長の光は反射して太陽光発電に利用し、農園芸作物の生育に必要とする光は農園芸用施設内部へと入射させることにより、上記課題を達成できることを見出した。
すなわち、本発明は、農園芸用施設であって、
(A)太陽光発電システム;及び
(B)波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;
を有し、
(1)上記(B)部材に反射された光の少なくとも一部は、上記(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイに入射すること;
(2)上記(B)部材を透過した光の少なくとも一部は、施設内部に入射すること;
を特徴とする農園芸用施設である。
第2の発明は、農園芸用施設であって、
(A)太陽光発電システム;及び
(C)波長500〜600ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;
を有し、
(1)上記(C)部材に反射された光の少なくとも一部は、上記(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイに入射すること;
(2)上記(C)部材を透過した光の少なくとも一部は、施設内部に入射すること;
を特徴とする農園芸用施設である。
第3の発明は、農園芸用施設であって、
(A)太陽光発電システム;及び
(D)波長700〜800ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;
を有し、
(1)上記(D)部材に反射された光の少なくとも一部は、上記(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイに入射すること;
(2)上記(D)部材を透過した光の少なくとも一部は、施設内部に入射すること;
を特徴とする農園芸用施設である。
本発明の太陽光発電システムを備えた農園芸用施設は、農園芸作物の生育に必要としない波長の光は反射して太陽光発電に利用することができる。また農園芸作物の生育に必要とする波長の光は、農園芸用施設内部へと、光量をほとんど減らすことなく入射される。そのため、トマトなどのように、その生育に、強い光を与えることが好ましい作物の栽培に好適に用いることができる。
本明細書において、「農園芸用施設」とは、農園芸用ハウスのみならず、農地に設置された架台に太陽光発電システムやその関連設備を設置した施設も含む用語である。また「農園芸用施設内部」とは、農園芸用ハウスの場合はハウス内部であり、農地に設置された架台に太陽光発電システム等を設置した施設の場合は、上記部材B、上記部材C、及び上記部材Dの少なくとも何れか1の下となる場所である。
本明細書において、太陽電池セルとは、太陽電池素子そのもののことであり、太陽電池の基本単位となるものである。太陽電池モジュールとは、太陽電池セルを複数並べて配線し、強化ガラス等で保護・パッケージ化したものである。太陽電池アレイとは、太陽電池モジュールを複数並べて配線したものであり、太陽光発電システムの発電要素の設置単位となるものである。太陽光発電システムとはアレイ、及び制御系等を含むものである。
本発明の農園芸用施設は、(A)太陽光発電システム;及び(B)波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;を有する。
本発明の農園芸用施設を図1を用いて説明する。(B)波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材2に入射した太陽光のうち、波長800〜1200ナノメートルの光は部材2に反射されて、その少なくとも一部、好ましくは全部は、(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイ1に入射し、太陽光発電に利用される。波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光は部材2を透過し、その少なくとも一部、好ましくは全部は、農園芸用施設内部6に入射し、農園芸用作物の育成に利用される。
上記システムAとしては、特に制限されず、任意のシステムを用いることができるが、主に利用する光が、波長800〜1200ナノメートルの光、波長500〜600ナノメートルの光(第2の発明)、及び波長700〜800ナノメートルの光(第3の発明)であるので、これらの波長領域の分光感度の高いものが好ましい。例えば、アモルファスシリコン型、結晶シリコン型、及びCIS(カルコパイライト)型などをあげることができる。
上記システムAの太陽電池アレイを架台に回転自在に設置し、太陽の位置に応じて、上記部材B(第2の発明の場合は上記部材C、第3の発明の場合は上記部材D)との最適な位置関係を保つことができるように、制御することは、好ましい実施態様の一つである。この際に、上記部材B(第2の発明の場合は上記部材C、第3の発明の場合は上記部材D)も架台に回転自在に設置し、太陽の位置に応じて、太陽電池アレイとの最適な位置関係を保つことができるように、制御することがより好ましい。
また上記システムAの太陽電池モジュールとして両面発電型モジュールを用いてもよい。太陽電池アレイの位置によっては、上記部材Bで反射された光の入射面とは反対側の面にも、光は入射していることがあるが、これを有効利用することができる。また、例えば図4に示すように、上記部材Bで反射された光を両面で受光するようにしてもよい。システムAの設置に要する場所を節約し、農園芸用地を広く確保することができる。
上記両面発電型モジュールは、両面からの発電が可能なモジュールであり、例えば、表裏対象構造の太陽電池セルを、表面ガラスと裏面ガラスとでサンドイッチ構造にしたモジュール;表面のみ発電可能なモジュールを組み合わせ、モジュール組合体として両面からの発電を可能にしたもの;など任意の両面からの発電が可能なモジュールを使用することができる
なお上記システムAの、設置場所は、制限されず、任意である。農園芸用施設内部に設置してもよく、外部に設置してもよい。また太陽電池アレイは内部に、制御系は外部にのように、内部と外部とに分散して設置してもよい。
上記部材B(第2の発明の場合は上記部材C、第3の発明の場合は上記部材D)で反射された光を、直接上記システムAに入射させる替わりに、鏡などの全光線反射部材を1以上用い、その反射光をシステムAに入射させるようにしてもよい。システムAの設置場所をフレキシブルに選択することができるようになる。
上記部材Bは、波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材である。赤外線は、農園芸作物の生育には必要ではない。つまりこれまで赤外線は有効活用されていなかった。そこで本発明は、これを太陽光発電に有効利用しようとするものである。
上記部材Bの波長800〜1200ナノメートルの光の反射率(以下、反射率Bと略すことがある。)は、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましく70%以上である。反射率Bは、高いほど太陽光発電効率が上がるため好ましい。
なお本明細書において、反射率Bは、波長800〜1200ナノメートルの全範囲における日射の反射率が100%であると仮定した場合の反射スペクトルの積分面積に対する波長800〜1200ナノメートルにおける日射の反射スペクトルの積分面積の割合であり、島津製作所株式会社の分光光度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用い、光を入射角0°で部材Bに入射させて測定した値である。
また上記部材Bの、農園芸作物の生育に必要とする波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光の透過率(以下、透過率Bと略すことがある。)は、50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは85%以上である。透過率Bは、高いほど農園芸用作物の生育の観点から好ましい。
なお本明細書において、透過率Bは、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの全範囲における日射の透過率が100%であると仮定した場合の透過スペクトルの積分面積に対する波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルにおける日射の透過スペクトルの積分面積の割合であり、島津製作所株式会社の分光光度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用い、光を入射角0°で部材Bに入射させて測定した値である。
上記部材Bは、波長800〜1200ナノメートル、波長400〜500ナノメートル、及び波長600〜700ナノメートル以外の光は、透過するものであってもよく、反射するものであってもよく、制限されない。例えば、波長290〜380ナノメートルの紫外線領域の光は、蜜蜂等による虫媒受粉に必要であり、農園芸作物の病気を抑制する効果もあるため、透過するものであってよい。波長1200〜2500ナノメートルの遠赤外線領域の光は、農園芸用施設内部の温度を上昇させたいときは、透過するものであってよい。またイチゴやレタスなどの高温による育成障害の生じ易い農園芸作物を栽培するときは、波長1200〜2500ナノメートルの遠赤外線領域の光を反射ないし遮蔽するものであってよい。
このような上記部材Bとしては、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの任意の透明ウェブ基材の少なくとも片面に、スパッタリング、蒸着、コーティング等の手法を用いて、高屈折率層と低屈折率層とを交互に多積層したもの;高屈折率の透明熱可塑性樹脂組成物と低屈折率の透明熱可塑性樹脂組成物との共押出交互多層積層体;などの光学的な干渉により波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過するものをあげることができる。
上記部材Bの形状は任意である。通常は、シート状のものを好ましく使用できるが、これに制限されない。
また上記部材Bは、ガラス板やプラスチック板などの任意の透明板と積層して設置してもよい。
第2の発明
本発明の第2の発明の農園芸用施設は、(A)太陽光発電システム;及び(C)波長500〜600ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;を有する。
本発明の第2の発明の農園芸用施設を図2を用いて説明する。(C)波長500〜600ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材7に入射した太陽光のうち、波長500〜600ナノメートルの光は部材7に反射されて、その少なくとも一部、好ましくは全部は、(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイ1に入射し、太陽光発電に利用される。波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光は部材7を透過し、その少なくとも一部、好ましくは全部は、農園芸用施設内部6に入射し、農園芸用作物の育成に利用される。
上記システムAについては、第1の発明の説明において上述した。
上記部材Cは、波長500〜600ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材である。農園芸作物の生育に必要とする光は、可視光線の中でも波長400〜500ナノメートルと600〜700ナノメートルの光であり、波長500〜600ナノメートルの光は生育への寄与は小さい。つまりこれまでは波長500〜600ナノメートルの光が有効活用されていなかった。そこで本発明の第2の発明は、これを太陽光発電に有効利用しようとするものである。
上記部材Cの波長500〜600ナノメートルの光の反射率(以下、反射率Cと略すことがある。)は、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましく70%以上である。反射率Cは、高いほど太陽光発電効率が上がるため好ましい。
なお本明細書において、反射率Cは、波長500〜600ナノメートルの全範囲における日射の反射率が100%であると仮定した場合の反射スペクトルの積分面積に対する波長500〜600ナノメートルにおける日射の反射スペクトルの積分面積の割合であり、島津製作所株式会社の分光光度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用い、光を入射角0°で部材Cに入射させて測定した値である。
また上記部材Cの、農園芸作物の生育に必要とする波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光の透過率(以下、透過率Cと略すことがある。)は、50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは85%以上である。透過率Cは、高いほど農園芸用作物の生育の観点から好ましい。
なお本明細書において、透過率Cは、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの全範囲における日射の透過率が100%であると仮定した場合の透過スペクトルの積分面積に対する波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルにおける日射の透過スペクトルの積分面積の割合であり、島津製作所株式会社の分光光度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用い、光を入射角0°で部材Cに入射させて測定した値である。
上記部材Cは、波長500〜600ナノメートル、波長400〜500ナノメートル、及び波長600〜700ナノメートル以外の光は、透過するものであってもよく、反射するものであってもよく、制限されない。例えば、波長290〜380ナノメートルの紫外線領域の光は、蜜蜂等による虫媒受粉に必要であり、農園芸作物の病気を抑制する効果もあるため、透過するものであってよい。波長1200〜2500ナノメートルの遠赤外線領域の光は、農園芸用施設内部の温度を上昇させたいときは、透過するものであってよい。またイチゴやレタスなどの高温による育成障害の生じ易い農園芸作物を栽培するときは、波長1200〜2500ナノメートルの遠赤外線領域の光を反射ないし遮蔽するものであってよい。
このような上記部材Cとしては、例えば、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの任意の透明ウェブ基材の少なくとも片面に、スパッタリング、蒸着、コーティング等の手法を用いて、高屈折率層と低屈折率層とを交互に多積層したもの;高屈折率の透明熱可塑性樹脂組成物と低屈折率の透明熱可塑性樹脂組成物との共押出交互多層積層体;などの光学的な干渉により波長500〜600ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過するものをあげることができる。
上記部材Cの形状は任意である。通常は、シート状のものを好ましく使用できるが、これに制限されない。
また上記部材Cは、ガラス板やプラスチック板などの任意の透明板と積層して設置してもよい。
第3の発明
本発明の第3の発明の農園芸用施設は、(A)太陽光発電システム;及び(D)波長700〜800ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;を有する。
本発明の第3の発明の農園芸用施設を図3を用いて説明する。(D)波長700〜800ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材11に入射した太陽光のうち、波長700〜800ナノメートルの光は部材11に反射されて、その少なくとも一部、好ましくは全部は、(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイ1に入射し、太陽光発電に利用される。波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光は部材11を透過し、その少なくとも一部、好ましくは全部は、農園芸用施設内部6に入射し、農園芸用作物の育成に利用される。
上記システムAについては、第1の発明の説明において上述した。
例えば、トウモロコシなどの農園芸作物の場合、波長700〜800ナノメートルの光は、背を高くするばかりで、実(可食部)の生育への寄与は小さい。またトウモロコシなどの農園芸作物は、非常に背が高くなる(通常2〜4メートル)ため、反射部材を4メートル以上の高所に設置しなくてはならなくなる。そこで本発明の第3の発明は、波長700〜800ナノメートルの光を反射、即ち、トウモロコシなどの農園芸作物には照射しないようにすることにより、その背を低くし、反射部材の設置位置を低くすることができるようにするとともに、反射した波長700〜800ナノメートルの光は、太陽光発電に利用しようとするものである。
上記部材Dの波長700〜800ナノメートルの光の反射率(以下、反射率Dと略すことがある。)は、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましく70%以上である。反射率Dは、高いほど太陽光発電効率が上がるため好ましい。
なお本明細書において、反射率Dは、波長700〜800ナノメートルの全範囲における日射の反射率が100%であると仮定した場合の反射スペクトルの積分面積に対する波長700〜800ナノメートルにおける日射の反射スペクトルの積分面積の割合であり、島津製作所株式会社の分光光度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用い、光を入射角0°で部材Dに入射させて測定した値である。
また上記部材Dの、農園芸作物の生育に必要とする波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光の透過率(以下、透過率Dと略すことがある。)は、50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは85%以上である。透過率Dは、高いほど農園芸用作物の生育の観点から好ましい。
なお本明細書において、透過率Dは、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの全範囲における日射の透過率が100%であると仮定した場合の透過スペクトルの積分面積に対する波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルにおける日射の透過スペクトルの積分面積の割合であり、島津製作所株式会社の分光光度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用い、光を入射角0°で部材Dに入射させて測定した値である。
上記部材Dは、波長700〜800ナノメートル、波長400〜500ナノメートル、及び波長600〜700ナノメートル以外の光は、透過するものであってもよく、反射するものであってもよく、制限されない。例えば、波長290〜380ナノメートルの紫外線領域の光は、蜜蜂等による虫媒受粉に必要であり、農園芸作物の病気を抑制する効果もあるため、透過するものであってよい。波長1200〜2500ナノメートルの遠赤外線領域の光は、農園芸用施設内部の温度を上昇させたいときは、透過するものであってよい。またイチゴやレタスなどの高温による育成障害の生じ易い農園芸作物を栽培するときは、波長1200〜2500ナノメートルの遠赤外線領域の光を反射ないし遮蔽するものであってよい。
このような上記部材Dとしては、例えば、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの任意の透明ウェブ基材の少なくとも片面に、スパッタリング、蒸着、コーティング等の手法を用いて、高屈折率層と低屈折率層とを交互に多積層したもの;高屈折率の透明熱可塑性樹脂組成物と低屈折率の透明熱可塑性樹脂組成物との共押出交互多層積層体;などの光学的な干渉により波長700〜800ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過するものをあげることができる。
上記部材Dの形状は任意である。通常は、シート状のものを好ましく使用できるが、これに制限されない。
また上記部材Dは、ガラス板やプラスチック板などの任意の透明板と積層して設置してもよい。
本発明の構成が、実施例により具体的に説明されたが、これらは本発明を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特徴から外れない範囲内で様々な変形が可能である。本明細書に開示された実施例により、本発明の技術思想と技術的範囲が何ら限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきであり、これと同等の範囲内にある全ての技術は、本発明の技術的範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
例えば、シート状の上記部材Bと上記部材Cとを積層して用い、波長800〜1200ナノメートルの光と波長500〜600ナノメートルの光を反射して、太陽光発電に利用し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光は農園芸用施設内部に入射させる実施態様をあげることができる。同様に、部材B、部材C、及び上記部材Dの3部材を積層して用いる実施態様;部材Bと部材Dとを積層して用いる実施態様;及び部材Cと部材Dとを積層して用いる実施態様;をあげることができる。
本発明の農園芸用施設の1例を示す概念図である。 本発明の第2の発明の農園芸用施設の1例を示す概念図である。 本発明の第3の発明の農園芸用施設の1例を示す概念図である。 本発明の農園芸用施設の他の1例を示す概念図である。
1:(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイ。
2:(B)波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材。
3:部材2に入射する太陽光。
4:部材2に反射され、太陽電池アレイ1に入射する光。
5:部材2を透過し、農園芸用施設内部6に入射する光。
6:農園芸用施設内部。
7:(C)波長500〜600ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材。
8:部材7に入射する太陽光。
9:部材7に反射され、太陽電池アレイ1に入射する光。
10:部材7を透過し、農園芸用施設内部6に入射する光。
11:(D)波長700〜800ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材。
12:部材11に入射する太陽光。
13:部材11に反射され、太陽電池アレイ1に入射する光。
14:部材11を透過し、農園芸用施設内部6に入射する光。

Claims (3)

  1. 農園芸用施設であって、
    (A)太陽光発電システム;及び
    (B)波長800〜1200ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;
    を有し、
    (1)上記(B)部材に反射された光の少なくとも一部は、上記(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイに入射すること;
    (2)上記(B)部材を透過した光の少なくとも一部は、施設内部に入射すること;
    を特徴とする農園芸用施設。
  2. 農園芸用施設であって、
    (A)太陽光発電システム;及び
    (C)波長500〜600ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;
    を有し、
    (1)上記(C)部材に反射された光の少なくとも一部は、上記(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイに入射すること;
    (2)上記(C)部材を透過した光の少なくとも一部は、施設内部に入射すること;
    を特徴とする農園芸用施設。
  3. 農園芸用施設であって、
    (A)太陽光発電システム;及び
    (D)波長700〜800ナノメートルの光を反射し、波長400〜500ナノメートルと波長600〜700ナノメートルの光を透過する部材;
    を有し、
    (1)上記(D)部材に反射された光の少なくとも一部は、上記(A)太陽光発電システムの太陽電池アレイに入射すること;
    (2)上記(D)部材を透過した光の少なくとも一部は、施設内部に入射すること;
    を特徴とする農園芸用施設。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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