JP2015207813A - 測定装置および測定方法 - Google Patents

測定装置および測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015207813A
JP2015207813A JP2014085474A JP2014085474A JP2015207813A JP 2015207813 A JP2015207813 A JP 2015207813A JP 2014085474 A JP2014085474 A JP 2014085474A JP 2014085474 A JP2014085474 A JP 2014085474A JP 2015207813 A JP2015207813 A JP 2015207813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
time
terminal device
rate
calculation unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014085474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6399791B2 (ja
Inventor
英一 筒井
Eiichi Tsutsui
英一 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu FSAS Inc
Original Assignee
Fujitsu FSAS Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu FSAS Inc filed Critical Fujitsu FSAS Inc
Priority to JP2014085474A priority Critical patent/JP6399791B2/ja
Publication of JP2015207813A publication Critical patent/JP2015207813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6399791B2 publication Critical patent/JP6399791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】無線LANの通信品質を効率的に評価すること。
【解決手段】測定装置100は、AP20と端末装置10との間で無線LANを介して送受信されるフレームを受信する。測定装置100は、受信したフレームの属性情報を基にして統計処理を行い、時刻毎の電波占有率、平均ビットレート、リトライ率、デバイスの台数の時間経過、ローミングの時間経過を算出する。測定装置100は、算出結果を基にして、グラフを作成し、作成したグラフを表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定装置等に関する。
無線LAN(Local Area Network)では、通信が遅い、切れやすいといった通信品質のトラブルが発生することがある。この無線LANのトラブルの原因は、多岐にわたる。例えば、トラブルの原因には、無線LANシステムの設計ミス、業務内外のトラフィックの大きさ、電波強度、ノイズ、機器故障、無線LAN以外の要因が含まれる。
また、無線LANの通信品質のトラブルの評価方法は、多岐にわたる。例えば、設計ミスか否かを調査するためには、設計や設定の見直しを行う。業務トラフィックの大きさを評価するためには、LAN監視装置を用いてトラフィック量を調べる。業務外トラフィックを調べるためには、該当するアクセスポイントの調査を行う。電波強度を評価するためには、フロア内の地点での電波強度の分布の調査を行う。ノイズを評価するためには、スペクトルアナライザによる調査を行う。機器故障を評価するためには、機器のメンテナンスマニュアルの調査を行う。
特表2005−506721号公報
しかしながら、上述した従来技術では、無線LANの通信品質を効率的に評価することができないという問題がある。
一般には、通信品質のトラブルが発生した場合、無線LAN自体の問題なのかどうかも明確に切り分けることが困難である。このため、技術者は、個人の経験に基づいて、通信品質のトラブルの原因を独自の観点で調査することになるが、トラブルの原因がわからず、調査が無駄に終わってしまうことがある。また、トラブルの評価方法は、上記のように多岐に渡るため、トラブルの原因を突き止めるまでに時間を要してしまう。
1つの側面では、無線LANの通信品質を効率的に評価することができる測定装置および測定方法を提供することを目的とする。
第1の案では、測定装置は、取得部と、算出部と、作成部とを有する。取得部は、アクセスポイントと端末装置との無線通信で送受信されるフレームを取得する。算出部は、取得部が取得する複数のフレームの属性情報を基にして、無線通信で利用される各チャンネルの電波占有率と、フレームのビットレートと、フレームのリトライ率とを時刻毎に算出する。作成部は、算出部の算出結果を基にして、時刻とチャンネル毎の電波占有率との関係を示すグラフと、時刻とフレームのビットレートとの関係を示すグラフと、時刻とフレームのリトライ率との関係を示すグラフとを作成する。
本発明の1実施態様によれば、無線LANの通信品質を効率的に評価することができるという効果を奏する。
図1は、本実施例に係るシステムの構成を示す図である。 図2は、フレームのデータ構造の一例を示す図である。 図3は、フレームの経路と第1〜第4アドレスに格納されるMACアドレスとの関係を示す図である。 図4は、本実施例に係る測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、フレーム格納テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、APリストのデータ構造の一例を示す図である。 図7は、端末リストのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、ローミングテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図9は、電波占有率のグラフの一例を示す図である。 図10は、平均ビットレートのグラフの一例を示す図(1)である。 図11は、平均ビットレートのグラフの一例を示す図(2)である。 図12は、リトライ率のグラフの一例を示す図(1)である。 図13は、リトライ率のグラフの一例を示す図(2)である。 図14は、デバイスの台数の時間経過のグラフの一例を示す図(1)である。 図15は、デバイスの台数の時間経過のグラフの一例を示す図(2)である。 図16は、ローミングの時間経過のグラフの一例を示す図である。 図17は、本実施例に係る測定装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、本願の開示する測定装置および測定方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本実施例のシステムの構成の一例について説明する。図1は、本実施例に係るシステムの構成を示す図である。図1に示すように、このシステムは、端末装置10a,10b,10c,10d,10e,10fを有する。また、このシステムは、AP(Access Point)20a,20b,20c,20d、測定装置100を有する。以下の説明では、適宜、端末装置10a〜10fをまとめて、端末装置10と表記する。AP20a,20b,20c,20dをまとめてAP20と表記する。
端末装置10a〜10cは、無線LAN(Local Area Network)によって、AP20に接続される。端末装置10d〜10f、AP20a〜AP20dは、ネットワーク50に接続される。なおこのシステムは、端末装置10a〜10f以外の端末装置が含まれていてもよい。また、AP20a〜20d以外のAPが含まれていてもよい。
端末装置10は、ネットワーク50、AP20を介して、他の端末装置10とフレームを送受信する装置である。例えば、端末装置10a〜10cは、無線LANによってAP20に接続し、他の端末装置にフレームを送信する。端末装置10d〜10fは、有線LANによってネットワーク50に接続し、他の端末装置にフレームを送信する。
図2は、フレームのデータ構造の一例を示す図である。図2に示すように、このフレームは、PHY(Physical)ヘッダ、第1アドレス、第2アドレス、第3アドレス、シーケンス制御(Sequence Control)情報、第4アドレス、データを有する。このうち、PHYヘッダは、物理的な接続形式に関する情報を有するヘッダであり、変換方式、ビットレート、受信タイミング等の情報を有する。シーケンス番号は、各フレームに付される通し番号である。データは、ユーザデータに対応する。
第1アドレス〜第4アドレスは、フレームの宛先となる端末装置のMAC(Media Access Control)アドレス、フレームの送信元となる端末装置のMACアドレスを格納する。第1アドレス〜第4アドレスのうち、どのアドレスにどのMACアドレスが格納されるのかは、フレームの経路によって異なる。
図3は、フレームの経路と第1〜第4アドレスに格納されるMACアドレスとの関係を示す図である。経路識別情報「1A」のように、フレームの経路が「端末装置(無線)→AP20→端末装置(無線)」の場合は、第1アドレスに「宛先端末装置のMACアドレス」が格納され、第2アドレスに「送信元端末装置のMACアドレス」が格納され、第3アドレスに「BSS(Basic Service Set)ID」が格納される。なお、端末装置(無線)は、図1の端末装置10a〜10cのように、無線LANによって、AP20に接続するものに対応する。
経路識別情報「1B」のように、フレームの経路が「端末装置(有線)→有線LAN→AP→端末装置(無線)」の場合は、第1アドレスに「宛先端末装置のMACアドレス」が格納され、第2アドレスに「BSSID」が格納され、第3アドレスに「送信元端末装置のMACアドレス」が格納される。なお、端末装置(有線)は、図1の端末装置10d〜10fのように、ネットワーク50に有線で接続するものに対応する。また、有線LANは、ネットワーク50に対応する。
経路識別情報「1C」のように、フレームの経路が「端末装置(無線)→有線LAN→AP→端末装置(有線)」の場合は、第1アドレスに「BSSID」が格納され、第2アドレスに「送信元端末装置のMACアドレス」が格納され、第3アドレスに「宛先端末装置のMACアドレス」が格納される。
経路識別情報「1D」のように、フレームの経路が「端末装置(有線)→有線LAN→AP(1)→電波→AP(2)→有線LAN→端末装置(有線)」の場合は、第1アドレスに「AP(2)のMACアドレス」が格納され、第2アドレスに「AP(1)のMACアドレス」が格納され、第3アドレスに「宛先端末装置のMACアドレス」が格納され、第4アドレスに「送信元端末装置のMACアドレス」が格納される。なお、電波は、例えば、AP20a、20bの間で送受信される電波に対応する。
ところで、無線LAN上では、データフレーム、管理フレーム、制御フレームの3種類のフレームが流れる。データフレームは、エンドユーザのデータパケットを運ぶフレームである。管理フレームは、端末装置10とAP20との接続を管理するフレームである。制御フレームは、データパケットのフロー制御や送達確認のためのフレームである。
例えば、送信元デバイス(端末装置10またはAP20)は、データフレームを送信先デバイス(端末装置10またはAP20)に送信した後に、送信先デバイスからの応答(ACK)を待つ。送信先デバイスは、データフレームを受信すると、応答を送信元デバイスに送信する。
送信元デバイスは、応答を受信すると、次のデータフレームを、より高いビットレートの変調方式で送信する。これに対して、送信元デバイスは、応答を受信しない場合には、次回のデータフレームを、より低いビットレートの変調方式でリトライ(再送)する。送信元デバイスは、データフレームをリトライする場合には、データフレームに、このデータフレームが再送フレームである旨の情報を格納する。
基本的に、ビットレートが高ければデータ転送速度は高速になるが、変調方式がノイズに弱くなり、リトライが発生しやすくなる。リトライ率が大きいと、送信元デバイスが送信したフレームが送信先デバイスで受信されるまでの時間が大きくなる。この結果、エンド・エンド間のデータ転送スループットが低下する。
本実施例では、特に区別する場合を除いて、データフレーム、管理フレーム、制御フレームをまとめて、フレームと表記する。
図1の説明に戻る。AP20は、無線LANによって端末装置10と接続し、データ通信を行う装置である。図1に示す例では、AP20は、端末装置10a〜10cと無線LANによって接続する。例えば、端末装置10aは、AP20を介して、他の端末装置10にフレームを送信する。
測定装置100は、AP20と端末装置10との間で無線LANを介して送受信されるフレームを受信し、フレームの属性情報を基にして統計処理を行い、時刻毎の電波占有率、ビットレート、リトライ率等の視認可能なグラフを作成し、表示する装置である。
図4は、本実施例に係る測定装置の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、この測定装置100は、フレーム取得部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。
フレーム取得部110は、AP20と端末装置10との無線LAN通信で送受信されるすべてのフレームを取得(キャプチャ)する処理部である。フレーム取得部110は、取得したフレームを、登録部151に出力する。
入力部120は、各種のデータを制御部150に入力する入力装置である。例えば、入力部120は、入力ボタン、タッチパネル等に対応する。表示部130は、制御部150から出力されるデータを表示する表示装置である。例えば、表示部130は、液晶ディスプレイやタッチパネル等に対応する。
記憶部140は、フレーム格納テーブル141、APリスト142、端末リスト143、ローミングテーブル144を有する。記憶部140は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置に対応する。
フレーム格納テーブル141は、フレーム取得部110によって取得されたフレームを格納するテーブルである。図5は、フレーム格納テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、このフレーム格納テーブル141は、複数の記憶領域30a,30b,30cを有する。図5に示す例では、記憶領域30a〜30cを示すが、フレーム格納テーブル141には、その他の記憶領域が含まれる。また、以下の説明では、適宜、記憶領域30a〜30cをまとめて、記憶領域30と表記する。
各記憶領域30は、それぞれ異なる測定スロット時間に、フレーム取得部110が取得したフレームを格納する。例えば、記憶領域30aは、ある測定スロット時間に、フレーム取得部110が取得したフレームを格納する。記憶領域30bは、記憶領域30aに対する測定スロット時間の次の測定スロット時間に、フレーム取得部110が取得したフレームを格納する。記憶領域30cは、記憶領域30bに対する測定スロット時間の次の測定スロット時間に、フレーム取得部110が取得したフレームを格納する。
例えば、測定スロット時間を「15分」とし、開始時刻を「9:00」とする。この場合には、記憶領域30aは「9:00〜9:15」の間に、フレーム取得部110が取得したフレームを格納する。記憶領域30bは「9:15〜9:30」の間に、フレーム取得部110が取得したフレームを格納する。記憶領域30cは「9:30〜9:45」の間に、フレーム取得部110が取得したフレームを格納する。
各記憶領域30では、フレームと、このフレームの属性情報とを対応付けて格納する。フレームの属性情報は、例えば、該当するフレームのビットレートの情報や、該当するフレームがリトライによるフレームであるか否かの情報が含まれる。
APリスト142は、業務用のAPのMACアドレスと、公衆WiFi(Wireless Fidelity 登録商標 以下省略)のAPのMACアドレスと、その他のAPのMACアドレスとの情報を有する。図6は、APリストのデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、このAPリスト142は、区分情報と、MACアドレスと、AP名と、SSID(Service Set Identifier)と、チャンネル情報とを対応付ける。
図6において、区分情報は、該当するAPが、業務用のAPであるのか、公衆WiFiのAPであるのか、その他のAPであるのかを示す情報である。区分情報が「業務用」である場合には、該当するAPが業務用のAPであることを示す。区分情報が「公衆WiFi」である場合には、該当するAPが公衆WiFiのAPであることを示す。区分条件がブランクの場合には、該当するAPが、その他のAPであることを示す。
MACアドレスは、該当するAPのMACアドレスを示す。AP名は、該当するAPの名前に対応する。SSIDは、アクセスポイントの識別子である。チャンネル情報は、該当するAPが利用するチャンネルを示す。図6の例では、MACアドレス「a1:a2:a3:a4:a5」のAPは、「業務用」であり、AP名は「AP−1」であり、SSIDは「yyyy」であり、利用するチャンネルは1chであることが示される。
端末リスト143は、業務用の端末装置のMACアドレスと、その他の端末装置のMACアドレスとの情報を有する。図7は、端末リストのデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、この端末リスト143は、区分情報と、MACアドレスと、SSIDとを対応付ける。
図7において、区分情報は、該当する端末装置が、業務用の端末装置であるのか、公衆WiFiの端末装置であるのか、その他の端末装置であるのかを示す情報である。MACアドレスは、該当する端末装置のMACアドレスを示す。SSIDは、端末装置が利用するAPのSSIDに対応する。図7の例では、MACアドレス「p1:p2:p3:p4:p5」の端末装置は、「業務用」であり、SSIDが「yyyy」であることが示される。
ローミングテーブル144は、端末装置10とAP20との間で送受信されたフレーム数の情報を有するテーブルである。図8は、ローミングテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように、このローミングテーブルは、端末装置10とAP20との間で送受信されたフレーム数が、時間帯毎に登録されている。
例えば、時間帯「10:15−10:30」において、端末装置10aがAP20aとの間で送受信したフレームのフレーム数は「127」であることが示される。端末装置10aがAP20bとの間で送受信したフレームのフレーム数は「114」であることが示される。
制御部150は、登録部151と、算出部152と、作成部153とを有する。制御部150は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
登録部151は、フレーム情報取得部110がキャプチャしたフレームの情報を、フレーム格納テーブル141に登録する処理部である。登録部151は、測定スロット時間毎に、登録先となるフレーム格納テーブル141の記憶領域を切り替えながら、フレームの情報を、フレーム格納テーブル141に登録する。測定スロット時間は、適宜、技術者が設定・変更を行ってよい。
例えば、登録部151は、ある測定スロット時間に、フレーム取得部110が取得したフレームの情報を記憶領域30aに登録する。登録部151は、記憶領域30aに対する測定スロット時間の次の測定スロット時間に、フレーム取得部110が取得したフレームを記憶領域30bに登録する。登録部151は、記憶領域30bに対する測定スロット時間の次の測定スロット時間に、フレーム取得部110が取得したフレームを記憶領域30bに格納する。
ここで、フレーム取得部110は、受信チャンネルを十分に短い時間間隔で切り替え、該当する受信チャンネルを流れるフレームを取得するものとする。例えば、フレーム取得部110は、250msの時間間隔で、受信チャンネルを切り替えるものとする。このため、登録部151は、ある測定スロット時間において、該当する記憶領域30にフレームの情報を登録すると、記憶領域30には、各チャンネルのフレームの情報が格納されることになる。
算出部152は、フレーム格納テーブル141に格納されたフレームおよびフレームの属性情報を基にして統計処理を行うことで、電波占有率、平均ビットレート、リトライ率、デバイスの台数の時間経過、ローミングの時間経過を算出し、算出結果を作成部153に出力する処理部である。
ここで、算出部152は、業務用のAP20および業務用の端末装置10の間で送受信されるフレームについて、電波占有率、平均ビットレート、リトライ率等を算出する。ところが、フレーム取得部110が取得するフレームには、業務用のAP20、業務用の端末装置10以外のデバイスが送受信するフレームが含まれる。このため、算出部152は、APリスト142に格納されたMACアドレスをキーにして、業務用のAP20が送受信したフレームを特定する。
一般に、業務用のAP20のMACアドレスは、無線LANシステムの設計時に明確となっているので、APリスト142を予め記憶部140に設定することができる。これに対して、端末装置10のMACアドレスについては、どの端末装置10が業務用であるのかを区別することは容易ではない。端末装置10は常に移動しており、機種も入れ替わることが多いためである。このため、例えば、算出部152は、下記のようにして、業務用に使用している端末装置を特定する。
算出部152は、フレーム格納テーブル141を参照し、フレームの第1アドレス〜第4アドレスのいずれかのアドレスに、業務用のAP20のMACアドレスが含まれているか否かを判定する。業務用のAPのMACアドレスは、APリスト142の区分情報が「業務用」となるレコードのMACアドレスに対応する。
算出部152は、業務用のAP20のMACアドレスが含まれているフレームに含まれる、業務用のAP20のMACアドレスと異なる宛先端末のMACアドレスあるいは送信元端末装置のMACアドレスを、業務用の端末装置10のMACアドレスとして抽出する。算出部152は、抽出した業務用の端末装置10のMACアドレスの情報を、端末リスト143に登録する。
なお、フレームの第1アドレス〜第4アドレスに格納される情報の種別は、図3で説明したように、経路によって異なる。算出部152は、AP20のBBSIDの情報、第4アドレスの情報の有無によって、経路を判定し、端末装置10のMACアドレスの情報を抽出する。
また、算出部152は、フレームに含まれるSSIDによって、公衆無線LANのAPを経由するフレームであるか否かを自動的に識別する。算出部152は、APリスト142のSSIDを、適宜更新する。その他、算出部152は、APリスト142、端末リスト143に含まれる情報をどのような従来技術を用いて更新してもよい。
以下において、算出部152が、電波占有率、ビットレート、リトライ率、デバイスの台数の時間経過、ローミングの時間経過を算出する処理について順に説明する。
算出部152が「電波占有率」を算出する処理の一例について説明する。例えば、電波占有率は、式(1)で定義される。式(1)において、T1は、フレームがチャンネル上で伝送されている時間に対応する。T2は、チャンネル上でフレームが流れていない時間に対応する。このため、T1とT2とを加算した時間は、測定スロット時間に対応する。
電波占有率=T1/(T1+T2)・・・(1)
算出部152は、個々のフレームがチャンネル上で伝送するのに要した時間を、測定スロット時間内の同一チャネル上のすべてのフレームについて加算することで、T1を算出することができる。算出部152は、このT1を、測定スロット時間(T2)で除算することで、電波占有率を算出する。
算出部152は、フレーム格納テーブル141の各記憶領域30を参照し、各測定スロット時間における各チャネルに対して、上記処理を実行することで、各時間の各チャンネルにおける電波占有率を算出する。
続いて、算出部152が「平均ビットレート」を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、各記憶領域30に格納された各フレームの属性情報のビットレートを基にして、各時間帯の各端末装置10、各AP20の平均ビットレートを算出する。
算出部152が、業務用のAP20の平均ビットレートを算出する処理の一例について説明する。算出部152は、APリスト142を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、例えば、業務用のAP20のMACアドレスを含むフレームの属性情報を抽出し、抽出した属性情報のビットレートの平均値を算出する。このような処理を算出部152が実行することで、記憶領域30aに対応する測定スロット時間における業務用のAP20の平均ビットレートを算出する。算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における業務用のAP20の平均ビットレートを算出する。算出部152が、他の業務用のAPの平均ビットレート、公衆WiFiのAPの平均ビットレートを算出する場合も同様である。
算出部152が、業務用の端末装置10の平均ビットレートを算出する処理の一例について説明する。算出部152は、端末リスト143を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、例えば、業務用の端末装置10のMACアドレスを含むフレームの属性情報を抽出し、抽出した属性情報のビットレートの平均値を算出する。このような処理を算出部152が実行することで、記憶領域30aに対応する測定スロット時間における業務用の端末装置10の平均ビットレートを算出する。
算出部152は、その他にも、特定のAP20と特定の端末装置10との間で送受信されるフレームの平均ビットレートを算出しても良い。算出部152は、特定の端末装置10から特定のAP20へ送信されるフレームの平均ビットレートを算出しても良い。算出部152は、特定のAP20から特定の端末装置10へ送信されるフレームの平均ビットレートを算出しても良い。
続いて、算出部152が「リトライ率」を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、記憶領域30の各フレームのうち、再送フレームの割合に基づいて、各時間帯の各端末装置10、各AP20のリトライ率を算出する。
算出部152が、業務用のAP20の受信リトライ率を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、APリスト142を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、例えば、業務用のAP20のMACアドレスを宛先とするフレームを抽出する。算出部152は、抽出したフレームのうち、再送フレームを特定し、抽出したフレームに対する再送フレームの割合を算出することで、受信リトライ率を算出する。算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における業務用のAP20の受信リトライ率を算出する。算出部152が、他の業務用のAP20の受信リトライ率、公衆WiFiのAP20の受信リトライ率を算出する場合も同様である。
算出部152が、業務用のAP20の送信リトライ率を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、APリスト142を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、例えば、業務用のAP20のMACアドレスが送信元となるフレームを抽出する。算出部152は、抽出したフレームのうち、再送フレームを特定し、抽出したフレームに対する再送フレームの割合を算出することで、送信リトライ率を算出する。算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における業務用のAP20の送信リトライ率を算出する。算出部152が、他の業務用のAP20の送信リトライ率、公衆WiFiのAP20の送信リトライ率を算出する場合も同様である。
算出部152が、業務用の端末装置10の受信リトライ率を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、端末リスト143を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、例えば、業務用の端末装置10のMACアドレスを宛先とするフレームを抽出する。算出部152は、抽出したフレームのうち、再送フレームを特定し、抽出したフレームに対する再送フレームの割合を算出することで、受信リトライ率を算出する。算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における業務用の端末装置10の送信リトライ率を算出する。算出部152が、他の業務用の端末装置10の送信リトライ率を算出する場合も同様である。
算出部152が、業務用の端末装置10の送信リトライ率を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、端末リスト143を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、例えば、業務用の端末装置10のMACアドレスが送信元となるフレームを抽出する。算出部152は、抽出したフレームのうち、再送フレームを特定し、抽出したフレームに対する再送フレームの割合を算出することで、送信リトライ率を算出する。算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における業務用の端末装置10の送信リトライ率を算出する。
続いて、算出部152が「端末装置10、AP20の台数の時間経過」を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、フレーム格納テーブル141、APリスト142、端末リスト143を基にして、時間毎の業務用のAP20の台数、業務外のAP20の台数、業務用の端末装置10の台数、業務外の端末装置10の台数を算出する。
算出部152が、業務用のAP20の台数を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、APリスト142を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、業務用のAP20のMACアドレスが含まれていれば、業務用のAP20の台数に1を加算する。算出部152は、他の「業務用」となるMACアドレスについても同様の処理を実行することで、記憶領域30aの測定スロット時間における業務用のAP20の台数をカウントする。また、算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における業務用のAP20の台数を算出する。
算出部152が、業務外のAPの台数を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、APリスト142を参照し、区分情報が「公衆WiFi」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、公衆WiFiのAP20のMACアドレスが含まれていれば、公衆WiFiのAP20の台数に1を加算する。算出部152は、他の「公衆WiFi」となるMACアドレスについても同様の処理を実行することで、記憶領域30aの測定スロット時間における公衆WiFiのAP20の台数をカウントする。また、算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における公衆WiFiのAP20の台数を算出する。
算出部152は、APリスト142を参照し、区分情報が「ブランク」となるその他のAP20のMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、その他のAP20のMACアドレスが含まれていれば、その他のAP20の台数に1を加算する。算出部152は、他の「ブランク」となるMACアドレスについても同様の処理を実行することで、記憶領域30aの測定スロット時間におけるその他のAP20の台数をカウントする。また、算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間におけるその他のAP20の台数を算出する。
算出部152が、業務用の端末装置10の台数を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、端末リスト143を参照し、区分情報が「業務用」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、業務用の端末装置10のMACアドレスが含まれていれば、業務用の端末装置10の台数に1を加算する。算出部152は、他の「業務用」となるMACアドレスについても同様の処理を実行することで、記憶領域30aの測定スロット時間における業務用の端末装置10の台数をカウントする。また、算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における業務用の端末装置10の台数を算出する。
算出部152が、業務外の端末装置の台数を算出する処理の一例について説明する。算出部152は、端末リスト143を参照し、区分情報が「公衆WiFi」となるMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、公衆WiFiの端末装置10のMACアドレスが含まれていれば、公衆WiFiの端末装置10の台数に1を加算する。算出部152は、他の「公衆WiFi」となるMACアドレスについても同様の処理を実行することで、記憶領域30aの測定スロット時間における公衆WiFiの端末装置10の台数をカウントする。また、算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間における公衆WiFiの端末装置10の台数を算出する。
算出部152は、端末リスト143を参照し、区分情報が「ブランク」となるその他の端末装置10のMACアドレスのうち、何れかのMACアドレスを特定する。算出部152は、特定したMACアドレスと、記憶領域30aのフレームとを比較して、その他の端末装置10のMACアドレスが含まれていれば、その他の端末装置10の台数に1を加算する。算出部152は、他の「ブランク」となるMACアドレスについても同様の処理を実行することで、記憶領域30aの測定スロット時間におけるその他の端末装置10の台数をカウントする。また、算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間におけるその他の端末装置10の台数を算出する。
続いて、算出部152が「ローミングの時間経過」を算出する処理の一例について説明する。同一のフロアに業務用のAP20が複数設定されていて、ローミングを行う場合、業務用の端末装置10は、最も電波強度の高いAP20と接続して、通信を行う。業務用の端末装置10が移動すると、端末装置10は接続相手の業務用のAP20を切り替える。また、端末装置10からみて、どの業務用のAP20の電波も十分でないと判定した場合には、接続する業務用のAP20の切り替え動作を繰り返し実行する。算出部152は、下記の処理を実行することで、業務用の端末装置10が、どのAP20と何個のフレームを送受信したのかを算出する。
算出部152は、APリスト122を参照し、ある業務用のAP20を選択する。説明の便宜上、算出部152が選択したAP20を、「APn」と表記する。算出部152は、記憶領域30aを参照し、APnを宛先もしくは送信元とするフレームを抽出する。算出部152が抽出したフレームについて、APnのMACアドレスと対になるMACアドレスが、APnに接続する業務用の端末装置10となる。算出部152は、記憶領域30aに対応する測定スロット時間において、APnと、このAPnに接続する端末装置10との間で送受信されたフレーム数に1を加算することで、ローミングテーブル144を更新する。算出部152は、他のAPnについても同様の処理を行うことで、ローミングテーブル144を更新する。また、算出部152は、記憶領域30b,30cに対しても、同様の処理を実行することで、他の測定スロット時間におけるAPnと業務用の端末装置10との間で送受信されたフレーム数を算出し、ローミングテーブル144を更新する。
算出部152は、上記処理を実行することで、電波占有率、平均ビットレート、リトライ率、デバイスの台数の時間経過、ローミングの時間経過を算出し、算出結果を作成部153に出力する。
作成部153は、算出部152から取得する算出結果を基にして、電波占有率、平均ビットレート、リトライ率、デバイスの台数の時間経過、ローミングの時間経過に関するグラフを生成する処理部である。作成部153は、作成した各グラフの情報を、表示部130に表示させる。以下において、作成部153が作成する各グラフの一例について説明する。
作成部153が作成する電波占有率のグラフの一例について説明する。図9は、電波占有率のグラフの一例を示す図である。作成部153は、電波占有率の算出結果を基にして、図9に示すグラフを作成する。図9に示すグラフについて、縦軸は電波占有率に対応する軸であり、横軸はチャンネルに対応する軸である。作成部153は、グラフの棒の色を、時間帯に対応付けることで、同一チャネルにおける各時間帯の電波占有率を表しても良い。
作成部153が作成する平均ビットレートのグラフの一例について説明する。図10および図11は、平均ビットレートのグラフの一例を示す図である。作成部153は、平均ビットレートの算出結果を基にして、図10および図11に示すグラフを作成する。
図10は、AP20が送信するフレームの平均ビットレートの一例を示す。図10に示すグラフについて、縦軸は、全ビットレートにうち、該当するビットレートの割合(速度の割合)に対応する軸である。横軸は、ビットレートに対応する軸である。例えば、作成部153は、グラフの棒の色を、各時間帯に対応付けることで、同一ビットレートにおける各時間帯の割合を表しても良い。
図11は、端末装置10が送信するフレームの平均ビットレートの一例を示す。図11に示すグラフについて、縦軸は、全ビットレートのうち、該当するビットレートの割合(速度の割合)に対応する軸である。横軸は、ビットレートに対応する軸である。例えば、作成部153は、グラフの棒の色を、各時間帯に対応付けることで、同一ビットレートにおける各時間対の割合を表しても良い。
作成部153が作成するリトライ率のグラフの一例について説明する。図12および図13は、リトライ率のグラフの一例を示す図である。作成部153は、リトライ率の算出結果を基にして、図12および図13のグラフを作成する。なお、図12および図13では、説明の便宜上、平均ビットレートとリトライ率とを合わせて示す。
図12は、AP20の平均ビットレートとリトライ率とを合わせて示す。左側の縦軸は、平均ビットレートに対応する軸である。右側の縦軸は、リトライ率に対応する軸である。横軸は、時間帯に対応する軸である。色つきの棒は、AP20の受信リトライ率を示す。色抜きの棒は、AP20の送信リトライ率を示す。実線は、AP20の受信ビットレートを示す。破線は、AP20の送信ビットレートを示す。
図13は、端末装置10の平均ビットレートとリトライ率とを合わせて示す。左側の縦軸は、平均ビットレートに対応する軸である。右側の縦軸は、リトライ率に対応する軸である。横軸は、時間帯に対応する軸である。色つきの棒は、端末装置10の受信リトライ率を示す。色抜き棒は、端末装置10の送信リトライ率を示す。実線は、端末装置10の受信ビットレートを示す。破線は、端末装置10の送信ビットレートを示す。
作成部153が作成するデバイスの台数の時間経過のグラフの一例について説明する。図14および図15は、デバイスの台数の時間経過のグラフの一例を示す図である。作成部153は、デバイスの台数の時間経過の算出結果を基にして、図14および図15に示すグラフを作成する。
図14は、AP20の台数の時間経過を示す。縦軸は、AP20の台数に対応する軸である。横軸は、時間帯に対応する軸である。図14に示すグラフでは、棒の色によって、他のAP20の台数、公衆WiFiのAP20の台数、業務用のAP20の台数を示す。例えば、色抜きの部分は、他のAP20の台数に対応する。斜線の部分は、公衆WiFiのAP20の台数に対応する。色つきの部分は、業務用のAP20の台数に対応する。
図15は、端末装置10の台数の時間経過を示す。縦軸は、端末装置10の台数に対応する軸である。横軸は、時間帯に対応する軸である。図15に示すグラフでは、棒の色によって、他の端末装置10の台数、公衆WiFiの端末装置10の台数、業務用の端末装置10の台数を示す。例えば、色抜きの部分は、他の端末装置10の台数に対応する。斜線の部分は、公衆WiFiの端末装置10の台数に対応する。色つきの部分は、業務用のAP20の台数に対応する。
続いて、作成部153が作成するローミングの時間経過のグラフの一例について説明する。図16は、ローミングの時間経過のグラフの一例を示す図である。作成部153は、ローミングの時間経過の算出結果を基にして、図16に示すグラフを作成する。
例えば、図16では、端末装置10aが、各AP20との間で送受信したフレーム数の割合を示す。縦軸は、割合に対応する軸である。横軸は、時間帯に対応する軸である。図16に示すグラフでは、棒の色によって、各AP20との割合を示す。例えば、色抜きの部分は、端末装置10aが、AP20aとの間で送受信したフレーム数の割合を示す。色つきの部分は、端末装置10aが、AP20bとの間で送受信したフレーム数の割合を示す。斜線の部分は、端末装置10aが、AP20cとの間で送受信したフレーム数の割合を示す。図16では一例として、端末装置10aと、各AP20とのローミングの時間経過について示した。作成部153は、他の端末装置10と、各AP20とのローミングの時間経過のグラムも同様に作成する。
次に、本実施例に係る測定装置100の処理手順の一例について説明する。図17は、本実施例に係る測定装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。図17に示すように、測定装置100は、無線LAN上で端末装置10とAP20との間で送受信されるフレームを取得する(ステップS101)。
測定装置100は、測定スロット時間毎に、フレームをフレーム格納テーブル141の記憶領域に保存する(ステップS102)。測定装置100は、電波占有率を算出する(ステップS103)。測定装置100は、平均ビットレートを算出する(ステップS104)。
測定装置100は、リトライ率を算出する(ステップS105)。測定装置100は、デバイスの出位数の時間経過を算出する(ステップS106)。測定装置100は、ローミングの時間経過を算出する(ステップS107)。
測定装置100は、グラフを作成する(ステップS108)。例えば、測定装置100は、ステップS108において、電波占有率、平均ビットレート、リトライ率、デバイスの台数の時間経過、ローミングの時間経過のグラフをそれぞれ作成する。
測定装置100は、グラフを表示する(ステップS109)。例えば、測定装置100は、ステップS109において、電波占有率、平均ビットレート、リトライ率、デバイスの台数の時間経過、ローミングの時間経過のグラフをそれぞれ表示する。
次に、本実施例に係る測定装置100の効果について説明する。測定装置100は、AP20と端末装置10との無線LAN通信で送受信されるフレームの属性を基にして、電波占有率と、平均ビットレートと、フレームのリトライ率とを時刻毎に算出し、算出結果を基にしてグラフを作成する。例えば、無線LANの通信品質が低いという状態は、その原因に関係なく、例えば、電波占有率、平均ビットレート、リトライ率に表れる。このため、測定部100が、電波占有率と、平均ビットレートと、リトライ率の時間経過のグラフを作成することで、無線LANの通信品質を効率的に評価することができる。
測定装置100は、測定スロット時間毎に区切って取得したフレームの属性情報を基にして、電波占有率、ビットレート、リトライ率をそれぞれ算出する。このため、電波占有率、ビットレート、リトライ率を精度良く算出することができる。
測定装置100は、例えば、業務用のアクセスポイントのMACアドレスを基にして、例えば、所定のAP20と端末装置10との無線通信で送受信されるフレームを取得する。このため、例えば、ターゲットとなるAP20と端末装置10との間でやり取りされるフレームについて、平均ビットレートやリトライ率を算出することができる。
測定装置100は、フレームの属性情報を基にして、所定のAP20に接続する時刻毎の端末装置10の数を算出し、グラフを作成する。このため、調査対象となる無線LANにおいて、どの程度の数の端末装置10が存在しているのかを容易に把握することができる。
測定装置100は、複数のフレームの属性情報を基にして、所定の端末装置の接続先となる時刻毎の所定のアクセスポイントを特定し、グラフを作成する。このため、ターゲットとなる端末装置10がどのAP20とフレームをやり取りしているのかを容易に把握することができる。
ところで、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部あるいは一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部がCPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
10a,10b,10c,10d,10e,10f 端末装置
20a,20b,20c,20d AP
50 ネットワーク
100 測定装置

Claims (6)

  1. アクセスポイントと端末装置との無線通信で送受信されるフレームを取得する取得部と、
    前記取得部が取得する複数のフレームの属性情報を基にして、前記無線通信で利用される各チャンネルの電波占有率と、前記フレームのビットレートと、前記フレームのリトライ率とを時刻毎に算出する算出部と、
    前記算出部の算出結果を基にして、時刻とチャンネル毎の電波占有率との関係を示すグラフと、時刻とフレームのビットレートとの関係を示すグラフと、時刻とフレームのリトライ率との関係を示すグラフとを作成する作成部と
    を有することを特徴とする測定装置。
  2. 前記取得部は、一定時間毎に区切って前記フレームを取得し、前記算出部は、前記一定時間毎に区切って取得したフレームの属性情報を基にして、前記電波占有率、前記ビットレート、前記リトライ率をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記取得部は、所定のアクセスポイントの識別情報を基にして、所定のアクセスポイントと端末装置との無線通信で送受信されるフレームを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  4. 前記算出部は、前記取得部が取得する複数のフレームの属性情報を基にして、前記所定のアクセスポイントに接続する時刻毎の端末装置の数を算出し、前記作成部は、時刻と端末装置の数との関係を示すグラフを作成することを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記算出部は、前記取得部が取得する複数のフレームの属性情報を基にして、所定の端末装置の接続先となる時刻毎の所定のアクセスポイントを特定し、前記作成部は、時刻と所定の端末装置の接続先のアクセスポイントとの関係を示すグラフを作成することを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
  6. コンピュータが実行する測定方法であって、
    アクセスポイントと端末装置との無線通信で送受信されるフレームを取得し、
    取得した複数のフレームの属性情報を基にして、前記無線通信で利用される各チャンネルの電波占有率と、前記フレームのビットレートと、前記フレームのリトライ率とを時刻毎に算出し、
    算出結果を基にして、時刻とチャンネル毎の電波占有率との関係を示すグラフと、時刻とフレームのビットレートとの関係を示すグラフと、時刻とフレームのリトライ率との関係を示すグラフとを作成する
    各処理を実行することを特徴とする測定方法。
JP2014085474A 2014-04-17 2014-04-17 測定装置および測定方法 Active JP6399791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085474A JP6399791B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 測定装置および測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085474A JP6399791B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 測定装置および測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015207813A true JP2015207813A (ja) 2015-11-19
JP6399791B2 JP6399791B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=54604345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014085474A Active JP6399791B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 測定装置および測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6399791B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017169003A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 株式会社富士通エフサス 測定装置および測定方法
JP2019195224A (ja) * 2019-07-24 2019-11-07 株式会社富士通エフサス 測定装置および測定方法
JP2019195223A (ja) * 2019-07-24 2019-11-07 株式会社富士通エフサス 測定装置および測定方法
JP2021141528A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 株式会社富士通エフサス 情報処理装置、生成方法および生成プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002281043A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Fujitsu General Ltd 無線lanシステム
US20080025259A1 (en) * 2006-07-28 2008-01-31 Aruba Networks Wireless link monitoring and active troubleshooting
JP2009049588A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Kddi Corp 無線環境の時間占有率を監視する無線環境監視装置及びプログラム
JP2010239176A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Saxa Inc 無線アクセスポイントおよび無線通信制御方法
JP2011229086A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Kddi Corp 混雑度推定装置、混雑度推定方法および制御プログラム
JP2013017079A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Buffalo Inc 判定装置、判定方法、および、プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002281043A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Fujitsu General Ltd 無線lanシステム
US20080025259A1 (en) * 2006-07-28 2008-01-31 Aruba Networks Wireless link monitoring and active troubleshooting
JP2009049588A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Kddi Corp 無線環境の時間占有率を監視する無線環境監視装置及びプログラム
JP2010239176A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Saxa Inc 無線アクセスポイントおよび無線通信制御方法
JP2011229086A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Kddi Corp 混雑度推定装置、混雑度推定方法および制御プログラム
JP2013017079A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Buffalo Inc 判定装置、判定方法、および、プログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017169003A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 株式会社富士通エフサス 測定装置および測定方法
JP2019195224A (ja) * 2019-07-24 2019-11-07 株式会社富士通エフサス 測定装置および測定方法
JP2019195223A (ja) * 2019-07-24 2019-11-07 株式会社富士通エフサス 測定装置および測定方法
JP2021141528A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 株式会社富士通エフサス 情報処理装置、生成方法および生成プログラム
JP7162630B2 (ja) 2020-03-09 2022-10-28 株式会社富士通エフサス 情報処理装置、生成方法および生成プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6399791B2 (ja) 2018-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3767890B1 (en) Method and apparatus for monitoring service quality
US20140092753A1 (en) Traffic-based quality of service (qos) monitoring in highly constrained networks
US9385933B2 (en) Remote probing for remote quality of service monitoring
JP6399791B2 (ja) 測定装置および測定方法
JP5904908B2 (ja) 通信システムおよび品質管理サーバ
KR20140049612A (ko) 하이브리드 네트워크들에서의 통신 경로 정보 제공
CN110972191B (zh) 数据的传输、发送方法,装置以及数据的传输系统
CN111030796B (zh) 用于评估网络性能的方法和系统
JP6563355B2 (ja) 測定装置および測定方法
CN113328813B (zh) 基于分组间接收功率的补救动作
JP2019216439A (ja) 測定装置および測定方法
WO2020153221A1 (ja) 無線通信品質可視化システム、無線通信品質可視化装置、および測定装置
JP6549445B2 (ja) 測定方法
CN107547444B (zh) 一种流量统计方法及交换设备
WO2021241627A1 (ja) サーバ装置、センサ装置、可視化システム、データ表示方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体
Theoleyre et al. Operations, Administration and Maintenance (OAM) features for RAW
JP7135301B2 (ja) 通信装置、管理サーバ、制御方法およびプログラム
Rajab et al. Toward enhanced wireless coexistence in ISM band via temporal characterization and modelling of 802.11 b/g/n networks
JP2018093270A (ja) 無線通信装置およびプログラム
JP6857692B2 (ja) 測定装置および測定方法
JP6857693B2 (ja) 測定装置および測定方法
JP7162630B2 (ja) 情報処理装置、生成方法および生成プログラム
JP7428253B2 (ja) サーバ装置、監視方法、及びプログラム
WO2021241624A1 (ja) データ収集方法、センサ装置、サーバ装置、可視化システム、及び非一時的なコンピュータ可読媒体
JP6554857B2 (ja) 通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6399791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250