JP2015205148A - 歯科用インプラント補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人工歯根植立後の歯間乳頭部の再建維持、骨吸収の防止を行い、前歯にあっては、審美性を向上させると共に、長期安定した人工歯根及び義歯の装着使用を可能とする。
【解決手段】 人工歯根上部の周囲を囲繞する囲繞部、前記囲繞部の外周の一部が隣接歯と接触乃至近接した状態を形成する近接部を備え、装着時、前記近接部と歯槽骨頂との間の高さが、5mm以下の空隙が形成される囲繞体。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科用インプラント補助具に関する。
歯科用インプラント、即ち人工歯根は、金属芯材等を歯槽骨に埋入される埋入部と、歯槽骨上部から突出して義歯を装着するため義歯装着部で構成され、埋入部と義歯装着部が一体となった1ピースタイプと、両者が分離し、ネジで固定する2ピースタイプに大きく分けられる。
又、埋入部と歯槽骨との結合性を迅速に高めるために、埋入部に再結晶化したハイドロキシアパタイト被覆層を形成したものが提案されている。
抜歯後の歯茎は、退縮しやすく、人工歯根に装着した義歯が、歯間乳頭及びその周辺の歯肉の退縮により浮き上がった状態となり、歯間乳頭部に隙間ができて、そこが黒く見える場合があることから、前歯の様な人目に晒される場所においては、審美的に歯間乳頭部の再生維持が必要である。又、人工歯根が植立された後、人工歯根と歯槽骨との接触面において、歯槽骨の吸収が生じ、歯間乳頭部の維持が難しくなる場合があり、人工歯根植立の際の歯間乳頭部の再生と維持及び長期安定した人工歯根の植立が希求される。
特表WO2007/083670号では、歯肉の退縮に対し、歯槽骨と歯肉の間に移植材を設置してインプラントと天然歯又は、インプラントとインプラントの間の歯肉を持ち上げることが記載されており、特表2013−528455号公報には、主に2ピースタイプの人工歯根の態様で、フィクスチャーを埋入した後、インプラントと隣接歯との間隙を調整して、歯茎の状態を管理する構成のキャップをCAD/CAMで計測製造を、コンピュータ仮想モデルを元に製造する手法が記載されている。
2ピースタイプの人工歯根は、歯槽骨埋入部と、義歯装着部が分離しており、まず、歯槽骨埋入部を歯槽骨に埋入した後、ヒーリングキャップを被せて、安静期間をおいた上で上部構造を累合して、義歯装着する構成であり、ヒーリングキャップの形状を調整して、歯肉状態を制御可能であるが、1ピースタイプは、2ピースタイプに比べ構造がシンプルであり、取り扱いも簡便で、強度も優れているが、植立後すでに歯槽骨より義歯装着部が突出した状態であり、歯肉の状態を制御する構成が取りづらい場合がある。
特表2007−515198号公報には、2ピースインプラント用のアバットメント、又はヒーリングキャップに、解剖学的歯肉領域を備えた形状が示されている。
また2ピースであっても、歯茎の退縮に対し具体的な対応を行う構成については、歯槽骨埋入部の歯冠側領域を逆テーパ状とすることで、骨の残存量を維持して歯間乳頭(歯茎)の高さを得ることが記載されている。
2ピースタイプの人工歯根と歯槽骨との接触面で生じる骨吸収を阻止するために、フィクスチャーに対し、サイズが小さいアバットメント等を接合することで、接合面に生じる溝を利用したプラットフォームスイッチング手法は、例えば、非特許文献3に示されている。
特表2013−528455号公報 WO2007/083670号公報 特表2007−515198号公報 特開2012−517246号公報 Tarnow DP,Magner AW,Fletcher P.The Eff ect ofthe distance from the contact point to the crest ofbone on the presence or absence of theinterproximal dental papilla.J Periodontol 1992;63:995?996. Cho HS,Jang HS,Kim DK,Park JC,Kim HJ,ChoiSH et al.The effects of interproximal distancesbetween roots on the existence of interden talpapillae according to the distance from thecontact point to the alveolar crest.J Periodontol2006;77:1651?1657. Atieh MA1,et.al.Platform switching for marginal bone preservation around dental implants:a systematic review and meta−analysis.,J Periodontol.2010 Oct;81(10):1350−66
歯科用インプラント植立後の歯茎の退縮や、歯槽骨の骨吸収を防止することは、人工歯根と義歯の組み合わせに対して、審美性を保ちながら安定的に長期の植立状態の維持をするためには重要な課題である。
上記に鑑み本発明は、人工歯根上部の周囲を囲繞する囲繞部、前記囲繞部の外周の一部が隣接歯と接触乃至近接した状態を形成する近接部を備え、前記近接部と歯槽骨頂との間の高さが、5mm以下の空隙が形成される歯科用インプラント補助具により、軟組織(歯間乳頭)の再生と維持を可能とする。
更に本発明は、前記囲繞部は、人工歯根上部と接触しない孔径を有し且つ前記囲繞部と隣接歯とが近接、又は接触する部位に一時的に結合する、接着剤、又は、粘着剤による層又は、いわゆる金属クラスプのような指示固定部を形成することで、植立直後の不安定な人工歯根を保護して早期の安定化を行いながら歯間乳頭部の再生、維持を行うことを実現する。
本発明は、当該囲繞体による人工歯根植立部から隣接歯間の軟組織を圧排する際の刺激と、Tarnowら、CHOらの文献の記載で指摘される歯間における歯肉再生の可能性から、再生可能な空間を形成するための補助具であって、歯槽骨頂部から、隣接歯との接触部今での距離を5mm以下(好ましくは4mm以下)で、対称性が得られる空間を形成することで、歯肉の再生、維持を促進させるものである。
尚、歯槽骨頂部の位置は、人工歯根植立後であって、歯槽骨が安定した時期の推定位置が好ましいが、本実施例が、人工歯根植立から義歯装着までの期間に利用されるものであるため少なくとも歯間乳頭部、その周辺の歯肉の再生が一時的に行われればよく、又、義歯装着後の審美性を考慮するものであればよいことから、装着時は、それ以下3mm以下であってもよく、適宜調整される。
本発明における囲繞体は、柔軟性、保形性、生体親和性を有する部材によって形成されることが好ましく、例えば、シリコーン、ウレタン、ポリプロピレン等の樹脂材又はその複合材、その他の樹脂、プラスチックが例示されるものである。
この囲繞体は、単独で、人工歯根上部から、孔部に挿入され、歯槽骨頂部くらいの位置で停止させて使用するものである。
尚、人工歯根上部へ挿入後、義歯装着前までの期間、安定した装着が得られる様にするため、囲繞体の孔部の孔径は、人工歯根の最大口径より多少小さく設定することが好ましい。
尚、植立後の人工歯根は、わずか(50μm〜100μm)でも動かしてはならない状態で、場合によっては、長期の安静を必要とし、外力や揺動を受けないような状態にすることから、前記の囲繞体は、人工歯根と接触しない程度の孔径を有し、隣接歯と、一時的な結合をする構成も取り得る。
結合の手法は、接着剤、粘着剤による結合や、クラスプ等のような、金属による隣接歯との固定形態などが例示される。
接着剤等の具体例として、接着性レジンセメントの、モノマーとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)フェニル)プロパン、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン、1 1−メタクリロイルオキシ−1,1−ウンデカンジカルボン酸等の(メタ)アクリレート系モノマー等が示され、更にスーパーボンドC&B(商標)、パナビアフルロオセメント(商標)、リンクマックス(商標)、等の市販接着性レジンセメントが例示される。
又、接触しないまでも、緩衝性を備えた部材を人工歯根と、囲繞体との間にもうけても良い場合もある。緩衝性を備えた部材は、例えば、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂材及びその発泡材が例示される。
本発明は、インプラントとインプラントとの間、又は、インプラントと義歯の間の歯間乳頭部が形成される空間を形成できる補助具を、植立直後の安静が必要な人工歯根に影響を与える必要がないような状態で、一定の期間配置できれば良い。
又、一つの芯材に歯槽骨埋入部と義歯装着部を有してなり、前記歯槽骨埋入部と義歯装着部の境界外周には、溝部が形成されている歯科用インプラントにより、プラットフォームスイッチング効果による骨吸収を抑えることが可能な歯科用インプラントを実現する。当該溝部は、その深さが、0.3mmから0.4mm程度が好ましいが、それ以上でも、スイッチング効果が得られる場合もある。ただし、溝深さを大きくすると、その分耐久性も落ちるので、芯材の破折等を防止できる範囲で、あれば良い場合もある。
又、本発明は、当該溝部の表面を鏡面研磨又は、微小突起を除去する程度の研磨を施した後、水熱処理を施すことで、歯肉親和性を向上させることで、歯肉の誘導が、迅速に行われることで、効率のよい骨吸収の防止を実現する。
例えば溝部を鏡面研磨する場合は、マイクロツルーイング法(特開2009−56517号公報)等を用いてもよい。
本発明は、人工歯根植立時に、人工歯根上部の周囲を囲繞する囲繞部、前記囲繞部の外周の一部が隣接歯と接触乃至近接した状態を形成する近接部を備え、装着時、前記近接部と歯槽骨頂との間の高さが、5mm以下の空隙が形成される囲繞体を、好ましくは、人工歯根本体に接触しないように配置固定することで、歯間乳頭の再生、維持を実現することで、いわゆるブラックトライアングルといわれる審美性に劣る状態を解消する。
更に本発明は、ワンピースタイプの歯槽骨埋入部と義歯装着部の境界外周に、溝部を設けることで、歯肉の溝部への誘導を行うことで、骨吸収を防止し、人工歯根を利用した審美的歯列形成を可能とする。
本発明の一実施例を示す図。 本発明の他の実施例を示す図。 本発明の他の実施例を示す図。
人工歯根上部の周囲を囲繞する囲繞部、前記囲繞部の外周の一部が隣接歯と接触乃至近接した状態を形成する近接部を備え、装着時、前記近接部と歯槽骨頂との間の高さが、5mm以下の空隙が形成される囲繞体を、植立直後の人工歯根に装着して、義歯装着までの安静期間維持して、適当な歯間空間を形成するものであり、柔軟性を有する部材で形成される。中空体であって、好ましくは、人工歯根上部に接触せず、所定の間隔をおいて、且つ両隣接歯と、前記囲繞体の縁部で隣接歯と接続形成する構成をとる。
又、本発明は、ワンピースタイプの歯槽骨埋入部と義歯装着部の境界外周に、溝部を形成する。当該溝部の形状は、楔形であって、深さが、0.3mmから0.4mm程度とすることで、破折の可能性を低減しながら、歯槽骨と人工歯根の接触面で生じる骨吸収を防止し、人工歯根の植立後の歯肉の退縮、歯槽骨の骨吸収を歯肉などの軟組織の再生により、防止して、審美的にも、又長期使用の面でも改善する。
次に本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1において、図1(a)は、11は、囲繞部であり、テフロン、シリコーン等の樹脂で形成されている。12は、孔部であり、上下に貫通しており、人工歯根の最大直径より、数%〜数十%ほど小さい直径を有している。囲繞部11の高さは、歯槽骨Gが人工歯根植立後、例えば、安定期の歯槽骨Gの頂上部(歯槽骨頂)又は、人工歯根植立部の歯槽骨Gの高さ、から、隣接歯T1との接触点t12迄の距離を有することが好ましいが、それ以上の高さを有していても良い。
接触点t11、t12の位置は、人工歯根植立後、安定期の歯槽骨頂の推定位置t13からの高さ14が、おおよそ5mm以下になるように設定することが好ましい。尚、接触点t11,t12は、必ずしも隣接歯と接触するものではなく、より近接した状態であれば良い場合もある。推定位置は、あくまで推定であって、少なくとも高さ14が設置後5mm以下となるような設定であればよい場合もある。
囲繞体10の大きさは、奥歯等、歯の大きさと、インプラントの直径とで、選択可能な状態で用意されることが、好ましく、奥歯等の歯幅が広い場所などでは、図1(b)で示す様な、厚みのある環状の囲繞部11aが好ましい場合もある。尚、孔部12aは、図1(a)で示す孔部12と同様の孔径を有することが好ましい。
本実施例の囲繞部11の外周の曲面11bは、図1(c)で示す様に、隣接歯の対応する曲面と対称性を持たせる形状が好ましく、例えば接触点t12を通る隣接歯t2の曲面の接線11tと、接触点t12を通る垂線11sで形成される角度41と接触点t12を通る囲繞部11の曲面42の接線11gと垂線11sとで形成される角度42が等しくなる様に、囲繞部11の側面を加工すること、又は予め様々な曲面を備えた囲繞体を複数揃えておき、選択することが好ましい場合もある。
曲面の調整の為に、囲繞部11、11aは、加工性を備えていることが好ましく、例えば、シリコーンとリン酸カルシウム系のセラミックスの複合材等で形成されてもよい。
図1で示す実施例は、歯槽骨に施した穿孔に、人工歯根13を植立する前後に人工歯根13の上部から、被せる様にして囲繞部11を挿入装着し、植立後の安定期の歯槽骨頂t13から隣接歯T2の接触点t12迄の高さ14が5mm以下となるように設定する。
尚、予め、隣接歯t2の接触点t12から、歯槽骨方向の曲面と対称的な形状となるように囲繞部11の曲面を加工しておくことが好ましい場合もある。又、この囲繞体10を取り外しがしやすいように、一部把持用の突起を備えておいても良い場合もある。
図1で示す実施例は、人工歯根13を植立する前又は、直後に人工歯根上部に孔部12に人工歯根の上部を挿入する形で装着して、隣接歯R1、R2との間で、高さ14が5mm以下となる様に設定する。植立後、安静期を経た後、義歯の印象を取得する前に囲繞体10を取り外す。囲繞体10が装着されている間、囲繞体10と隣接歯R1、R2間の仮に形成された空間内の歯間乳頭部Sが再生維持状態となり、義歯の装着によって引き続き再生と維持が継続される。
図2は、本発明の他の実施例を示す図である。人工歯根植立直後は、外部揺動を受けないようにすることが好ましい場合があり、その場合に図2は、好適な実施例となる場合がある。
図2において、21は、囲繞部であり、図1と同様の材質で形成されるか、それ以上に硬質の部材で形成されることが好ましい。外周の曲面は、図1で示した実施例と同様の曲面を備えていることが好ましい。尚、保護具の場合、人工歯根の全体を覆う様な形状にしても良い場合もあり、一方向のみが、開放された人工歯根には、接触しない孔径を有する状態のものであっても良い。
22は、孔部であり、当該孔部22は、人工歯根13の最大直径よりも0.5mm〜3mm程度大きく設定され、人工歯根13と、接触しない程度の大きさであればよく、植立する部位の歯間距離などに応じて適宜調整されてもよい。
23は、接着部であり、上述した歯科用接着剤であって、一定の期間経過後に、容易に剥離可能なものが好ましい。24は、図1の13と同様の人工歯根を示している。人工歯根24は、1ピースタイプの一例を示しているもので、その他の形状であっても良い。
図2で示す実施例は、植立後の人工歯根の安静期間において、揺動が人工歯根に加わることがない保護具としての機能を果たすべく孔部22の孔径を、人工歯根24の上部の最大直径よりも大きくし、人工歯根との間に空隙22aを設ける。接着部23は、隣接歯t1、t2と接着した状態を形成して、囲繞体20が動かない様に固定する。
孔部22の直径は、人工歯根24の最大直径よりも0.1mmから数mm程度大きく、インプラント部位によって、適宜選択使用されることが好ましい。又、この空隙を十分形成できない歯間距離の場合は、柔軟性を有するシリコーン膜、テフロン膜であって、発泡性の高いもの、体液を保持した粒子などの緩衝材を充填しても良い場合もある。
植立後の人工歯根24に接触させないことで、人工歯根を保護して、早期の固定をはかり、更に、隣接歯間で形成される歯間乳頭部Sの再生、維持を行い、義歯装着後も審美性を備えた歯間乳頭部を形成する。
図2で示す実施例の囲繞部21の外周曲面の曲率、隣接歯T1、T2と囲繞部21との接触点の位置等は、図1で示す実施例と同様であれば良く、更に人工歯根の上部を接触しない状態で覆うものであっても良い。
次に本発明の他の実施例を図3を参照して詳細に説明する。
図3において、30は、人工歯根であり、歯槽骨埋入部313と義歯装着部311が一体となったワンピースタイプで形成されている。歯槽骨埋入部313には、例えば再結晶化したハイドロキシアパタイト被覆層が芯材の表面に形成されている。312は、溝部であり、例えば、深さ314が0.3mmから0.4で設定され、高さは、0.5mm以下前後の楔形の溝部312が形成されている。又、溝部312及び溝部312の周辺であって、歯肉(歯間乳頭部)SNとの接触が行われる部分には、鏡面研磨又は、微小突起等を除去する程度の研磨を行い、その表面に水熱処理を施して、酸化皮膜の形成を行うことが好ましい。当該手法は、特開平9−99053号公報の手法が好適に利用される。
義歯GSの装着部位は、少なくとも、溝部312の上部に形成されることが好ましく、又、隣接歯R1、R2との接触する下部の接触点315は、実施例1、2と同様に、人工歯根植立後、安定した時期における歯槽骨頂316からの距離317が5mm以下となるように設定されることが好ましい。
本実施例は、歯槽骨よりの歯肉接触部位に研磨された溝部312が位置するように形成したものであって、当該溝部312への歯肉の侵入によりいわゆるプラットフォームスイッチングの作用が期待でき、安定した人工歯根の植立が可能となる。
溝部312及び溝部312の周辺であって歯肉に接触する面に鏡面研磨又は、微小突起を除去する研磨を行った状態とすることで、歯肉を早期に溝部312内に侵入結合させることができ、骨吸収状態を防止、又は、より低減させるものである。
本実施例は、人工歯根植立後、安定した時期における歯槽骨頂316からの距離317を5mm以下に設定することで、歯間乳頭部SNの再生及び維持が可能となると共に、溝部312による歯肉の早期の誘導結合によって、歯槽骨GKと人工歯根30の歯槽骨埋入部313との接触面で生じる骨吸収を防ぎ、歯間乳頭部SNを含む歯肉の再生、維持が可能となる。
本発明は、人工歯根植立後の歯間乳頭の再生維持による審美性の向上、人工歯根の安定化を可能とする。
10 囲繞体
11 囲繞部
12 孔部
13 人工歯根
14 高さ

Claims (8)

  1. 人工歯根上部の周囲を囲繞する囲繞部、前記囲繞部の外周の一部が隣接歯と接触乃至近接した状態を形成する近接部を備え、装着時、前記近接部と歯槽骨頂との間の高さが、5mm以下の空隙が形成される囲繞体よりなる歯科用インプラント補助具。
  2. 前記囲繞部は、人工歯根と接触しない孔径を有し、前記近接部には、隣接歯と一時的に結合する結合部を有する請求項1に記載の歯科用インプラント補助具。
  3. 前記囲繞部の人工歯根上部と接触する部分に緩衝部材が介在する請求項1に記載の歯科用インプラント補助具。
  4. 前記囲繞部の外周が、隣接歯における前記近接部に対応する部位から歯槽骨方向の形状と対称性を有する請求項2に記載の歯科用インプラント補助具。
  5. 前記歯槽骨頂が、植立した人工歯根の安定期の推測した高さである請求項1に記載の歯科用インプラント補助具。
  6. 一つの芯材に歯槽骨埋入部と義歯装着部を有してなり、前記歯槽骨埋入部と義歯装着部の境界外周には、溝部が形成されているワンピースタイプの歯科用インプラント。
  7. 前記溝部の深さが0.3〜0.4mmである請求項6に記載の歯科用インプラント。
  8. 前記歯槽骨頂が、前記人工歯根と隣接する歯との間の歯槽骨であって、人工歯根植立後安定した時期の頂上値である請求項1に記載の歯科用インプラント補助具。
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