JP2015204176A - スイッチカバー - Google Patents

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Torayuki Tabata
虎幸 田畑
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【課題】低コストで簡単に取り付け、取り換えられる、装飾性を備えたスイッチカバーを提供する。【解決手段】スイッチプレートに重ねてその少なくとも一部を覆い得る形状を有し、かつ、(1)スイッチプレートの基部(下プレート)に密着し、これをその内部に向けて変形させて把持する寸法及び弾性を有するか、(2)スイッチプレートの基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝にその少なくとも一部が侵入する突起を有するか、または(3)(1)と(2)を兼ね備えたことを特徴とする、スイッチプレートとの脱着が可能なスイッチカバー。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチカバーに関する。
家庭や事業所等においては、電灯その他の電気製品のON/OFFのためにスイッチを壁面等に取り付けることが多い。これらのスイッチにおいて、その操作部(スイッチ本体)の表面を覆う部材がスイッチプレートである。
一般にスイッチプレートとしては、プラスチックを用いた標準的な製品が利用されており装飾性が乏しい。スイッチプレートに装飾性を付与するために、陶磁製や硝子製、あるいは大理石などの材料を用いたものも市販されているが、特別な加工が必要となり、廉価に提供されるものではない。また、プレートが販売されていても、スイッチを分解して既存のスイッチプレートを取り外し、ネジ留めでスイッチプレートを付け換える必要がある。スイッチプレートは電流の流れるスイッチを覆う部分であるため、そうした作業は避けられることが多く、取り換え用のプレートが販売されていても実際には普及していない。また、プレートには絶縁性や防水性等も必要であり、材料の種類は限定されてしまう。
スイッチプレートへの装飾性付与が容易なようにスイッチ全体の構造を変えることも提案されている(例えば、特開2003−242851(特許文献1))。しかし、この場合、スイッチの構造が従来品と異なっており、既存のスイッチに適用できない。また、一度、設置したスイッチプレートを取り換えるのは困難である。
このように、安価に装飾性を付与したスイッチプレートを入手することは現状では難しく、また、従来、設置されているスイッチにおいて簡単に取り付けたり取り換えたりして利用できるものではない。
特開2003−242851公報
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであって、低コストで簡単に取り付け、取り換えられる、装飾性を備えたスイッチカバーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明は、以下のスイッチカバーを提供する。
[1]スイッチプレートに重ねてその少なくとも一部を覆い得る形状を有し、かつ、
(1)スイッチプレートの基部(下プレート)に密着し、これをその内部に向けて変形させて把持する寸法及び弾性を有するか、
(2) スイッチプレートの基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝にその少なくとも一部が侵入する突起を有するか、または
(3)(1)と(2)を兼ね備えたこと
を特徴とする、スイッチプレートとの脱着が可能なスイッチカバー。
[2]スイッチプレートに重ねてその少なくとも一部を覆い得る形状を有し、かつ、
(1)スイッチプレートの表面部材(上プレート)及び/または基部(下プレート)に密着する寸法かつ弾性の部材を内部に有し、かつ
(2)(1)の部材の少なくとも一部は、スイッチプレートの基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝に侵入する突起を有すること
を特徴とする、スイッチプレートとの脱着が可能なスイッチカバー。
[3]前記(1)の部材は弾性体とその底部に設けられた剛性部材からなり、剛性部材の少なくとも一部が前記(2)の突起として機能すること
を特徴とする、請求項2に記載のスイッチプレートとの脱着が可能なスイッチカバー。
[4]スイッチプレートとは異なる意匠性を備えた表面を有する前記1〜3のいずれかに記載のスイッチカバー。
既存の住宅のスイッチプレートはコストを抑えるため大体の住宅が同様な規格及び色も統一されているが、本発明のスイッチカバーは低コストで簡単に取り付け、取り換えが可能であるため、簡単かつ低コストで室内などのイメージチェンジに行うことができる。
本発明のスイッチの構造を示す正面図、側面図、断面図及び斜視図である。 従来のスイッチカバーの構造を示す模式図である。 従来のスイッチカバーの構造を示す模式図である。 従来のスイッチカバーの構造と本発明のスイッチカバーの固定メカニズムを示す模式図である。 本発明のスイッチカバーの装着状態を示す模式図である。 本発明のスイッチカバーの装着状態を示す模式図である。 本発明のスイッチカバーの装着状態を示す模式図である。 本発明のスイッチカバーの装着状態を示す模式図である。 本発明のスイッチカバーを別タイプのスイッチに適用した態様における表面形状の一部の例を示す模式図である。 本発明のスイッチカバーの他の表面形状の一部の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
まず、本発明において、スイッチプレートとは、図1に示す典型的なスイッチ(ここでは、家庭や事業所等において、電灯その他の電気製品のON/OFFのために壁面等に固定して設けられるスイッチ)において、スイッチの操作部(スイッチ本体)の表面を覆う板状部材1である。なお、この部材を「スイッチカバー」と呼ぶこともあるが、本願においては、このスイッチプレートをさらに覆う部材を「スイッチカバー」と呼び、上記の部材1は「スイッチプレート」として区別する。
従来の典型的なスイッチ構造では、図2に示すように、スイッチプレートは基部(本願において「下プレート」という。)5とこれに係合される表面部材(本願において「上プレート」という。)4から構成されている。図3により詳細に示すように、下プレート5は壁面に固定するためのネジ穴その他のくり抜き部8を複数有しており、上プレート4と下プレート5は内部に他のプレートとの係合部(すべては図示していない。)を有しており、上プレート4を下プレート5に押し当てることによりスナップフィットによって両者は一体化される。上プレート4の1または複数の開口部からスイッチ部7が突出してスイッチとして機能する。
係合時の上プレート4と下プレート5との状態を図2に示しているが、この状態では、両者間には幅も深さもわずかな溝状の空隙6があるのみであり、全体がほぼ一体化している。また、断面形状は、壁面に設置した際に余計な引っ掛かりが生じないように、縁部にRが施されており、かつ極めて扁平な台形に近い。このため、プレート上にこれと単純に相似な形状のカバーを載せても、プレートが垂直に設置された状態ではカバーは保持されず滑り落ちてしまう。
なお、通常、スイッチプレートは全体が一体に成形されプラスチック、金属、陶器、加工木材であるが、本発明においては、スイッチプレート自体の材質は特に限定されるものではない。
これに対し、本発明によるスイッチカバー2を図1に示す。すなわち、本発明のスイッチカバーの第一の態様は、
(1)スイッチプレート1の基部(下プレート)に密着し、これをその内部に向けて変形させて把持する寸法及び弾性を有するか、
(2) スイッチプレート1の基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝にその少なくとも一部が侵入する突起を内表面に有するか
(1)と(2)を兼ね備えたことを特徴とする。
この図に示すように、本発明のスイッチカバー2は、図2,3に示したスイッチプレートに重ねてその少なくとも一部を覆い得る形状及び開口部を有する。典型的にはスイッチプレート(上プレート4と下プレート5を係合させたもの)と対応する形状を有するが(図1ではスイッチプレートの全体を覆う構造を示しているが、その少なくとも一部を覆い得るものも本発明に包含される。)、スイッチプレートの基部である下プレート5に対し密着し、これをその内部に向けて変形させて把持する寸法及び弾性を有する。図1の態様では、内部に向けた膨大部ないし突起2を有している。
図4に、本発明におけるスイッチカバーの固定メカニズムを示す。
図4(図3も参照)に示すように、典型的なスイッチプレートでは、下プレート5はスイッチ7以外が単なる平板ではなく、内部に大きなくり抜き部8を有している。このくり抜き部8は配線工事やスイッチプレート製造上の理由により設けられていると思われるが、結果として、図中9で示す矢印の方向に力を加えると下プレート5の部材がわずかながらその内部に向けて変形する(撓む)ことが本願発明者の検討により判明した。
そこで、スイッチカバーの縁部、すなわちスイッチプレートの基部(下プレート)に対応する部分に、下プレートに密着しこれをその内部に向けて変形させて把持する寸法及び弾性を設けることにより、スイッチカバー1がスイッチプレート上に固定されるという予想外の効果が得られることが見いだされた。
下プレートに密着しこれをその内部に向けて変形させて把持する寸法及び弾性を実現するひとつの具体的手法としては、図5に示すような膨大部ないし突起14をスイッチカバー12の縁部内部に設ける手法が挙げられる。すなわち、下プレートの本来の外形寸法に対し、例えば、0.01%程度以上、好ましくは0.1%程度以上の膨大部ないし突起14をスイッチカバー12の縁部内部に設けることにより、スイッチプレート3の下プレートがその内部に向けて変形する(撓む。図中13)。もっとも、この大きさは実際の材料や寸法に応じて変わるものである。この結果、当該部分においては、下プレートが上プレートの下にわずかながら潜り込むことになり、その寸法差異分によりスイッチカバー12がスイッチプレート3に対し固定されると思われる。このような膨大部ないし突起14はスイッチカバー1の縁部全体に設ける必要はなく、図4等に示す下プレート5のくり抜き部8に対応する部分の一部または全部に設ければよい。
膨大部ないし突起14は、スイッチカバー1と同じ材質で製作してもよいし、別の材料、例えば弾性部材で製作してスイッチカバー1の縁部内部に固定してもよい。スイッチカバー1と同じ材質で製作する場合は、スイッチカバー1の成形時にその縁部内部を内側に向けて膨大ないし突出した形状にすればよい。いずれにしても、この態様においては、下プレート5から溝6に対応する部分に膨大部ないし突起14を設ける。なお、この対応において、スイッチカバー1の膨大部ないし突起14は必ずしも溝6の内部に嵌合する必要はなく、スイッチカバー1は下プレート5の変形によりスイッチプレート3に密着して保持される。
もっとも、スイッチカバーの膨大部ないし突起が溝の内部に嵌合する態様も本発明に含まれる。図6はそのような態様の例であり、溝がある程度の広さや深さを有する場合には、このようにしてスイッチカバー10の膨大部ないし突起11をスイッチプレート3の溝6に嵌合してもよい。
さらに、本発明のスイッチカバーの第二の態様は
(1)スイッチプレートの表面部材(上プレート)及び/または基部(下プレート)に密着する寸法かつ弾性の部材を内部に有し、かつ
(2)(1)の部材の少なくとも一部は、スイッチプレートの基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝に侵入する突起を有すること
を特徴とする。
この態様のひとつの例を図7に示す。この例では、前記(1)の部材は弾性体とその底部に設けられた剛性部材からなり、剛性部材の少なくとも一部が前記(2)の突起として機能することを特徴とする。
すなわち、この例ではスイッチカバー15は、スイッチプレート3の表面部材(上プレート)に密着する弾性の部材18を内部に有している。この部材18は弾性を有するためスイッチプレート3の上からスイッチカバー15を押し当てると部材18はスイッチプレート3に沿って変位する。図7に示すように部材18の底部には剛性部材16が設けられており、剛性部材16が溝6に対応する位置まで押し下げられると、剛性部材16は溝6内に嵌合する。これによりスイッチカバー15は、スイッチプレート3の表面に保持される。
なお、ここで、弾性/剛性とは相対的なものであり、弾性の部材18はスイッチプレート3の素材より柔らかい材質を指し、例えば、ポリオレフィンフォーム、発泡ゴムなどが挙げられる。剛性部材16は弾性の部材18よりも剛性の部材であり、図7に示すように剛性部材16のみが溝6内に侵入し嵌合するように弾性ないし可撓性に差異のある部材の組み合わせである。剛性部材16は例えばPETであり溝6内に侵入し得る厚み(例えば、0.1mm)を有する。
本発明のスイッチカバーの第二の態様は、図8に示す例も含む。
この例では、スイッチプレートの表面部材(上プレート)及び基部(下プレート)に密着する寸法かつ弾性の部材18を内部に有し、かつ部材18の少なくとも一部は、スイッチプレートの基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝6に侵入する突起を有する。この部材18は弾性を有するためスイッチプレート3の上からスイッチカバー15を押し当てると部材18はスイッチプレート3に沿って変位する。図8に示すように部材18の途中には突起20が設けられており、部材20が溝6に対応する位置まで押し下げられると、部材20は溝6内に嵌合する。これによりスイッチカバー15は、スイッチプレート3の表面に保持される。
部材20は、例えば、発泡ゴムやエラストマー樹脂であり、スイッチプレート3に沿って押し下げられている際には小さい体積に押し縮められているが溝6内に侵入すると応力が低減するため溝内に広がって固定機能を奏する。
本発明のスイッチカバーは既存のスイッチプレートとは異なる意匠性を有し得る。
例えば、様々な外観形状が可能である。例えば、本来のスイッチプレートに比較し丸みを帯びた形状としたもの、デザイン性を有するプロファイルとしたもの、キャラクター的な形状を模したもの、その他、平面的な突出部を設けたものが挙げられる。また、上記の説明はスイッチ操作部の形状に依存するものではなく、スイッチプレートに対してスイッチ操作部を大きく取った図9〜10に示すタイプのスイッチ21についても同様に適用できるし、この他のスイッチ形状のスイッチにも適用できる。特に本発明の第2の態様においては、内部にスイッチプレートを把持する部材を設けるため、図10に示すように、スイッチカバー22,23の形状の自由度が大きい。
また、表面には様々な模様の形成が可能である。例えば、タイル状、木目調、石材(例えば、大理石や砂岩)調としたり、花柄、格子柄、水玉その他の一定のデザインや風景や人物・動物等の写真を印刷したり、光沢・ホログラム等を設けることができる。スイッチカバーは素材の色を変えたりインクジェット等で直接印刷できる。
さらに、粘着性や操作性に影響を及ぼさない限りにおいて立体形状を付与してもよい。すなわち、表面にポッティングで凹凸を設けたり、さらに真空成型・真空圧空や射出成型、発泡成形等によって立体的な凹凸を設けてもよい。
本発明のスイッチカバーは様々な材料で実現できる。すなわち、取り付け、強度、安全性に問題を有しない限りにおいて、プラスチック、軽金属、木質材料、紙、繊維(布等)、ガラス、セラミック等が使用可能である。
プラスチックシート材料は、限定されるものではないが、例えば、塩化ビニル樹脂・ポリプロピレン・ポリエチレン・変性PPE・ポリスチレン・ABS樹脂・アクリル樹脂・ポリカーボネート・ポリアミド・ポリアセタール・ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。これらのシートを積層した多層シートを用いてもよい。
本発明のスイッチカバーは、スイッチに簡単に取り付けができる。ネジ留めや強い接着性のスイッチプレートは既存にあるが、一度、固定すると取り替えることが大変であり、特に高齢者、お体の不自由な方は大変である。また、賃貸住宅等では契約上、変えることができなかったり、強固な接着では糊残り(接着剤のあと残り)も問題となる。
一般に住宅のスイッチはコストを抑えるため大体の住宅が同様な規格及び色も統一されているが、本発明のスイッチカバーで壁紙等を変えることなく雰囲気等を変えることができる。スイッチカバーを装着したらスイッチを押すだけでありスイッチカバーを引いたりすることは通常はないので係合は強力でなくてよいため、住宅や事業所・店舗等におけるスイッチカバーとして幅広く利用できる。
以上の例では、スイッチカバーとして用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、同様の構成を有するコンセントカバーとしても利用できる。

Claims (4)

  1. スイッチプレートに重ねてその少なくとも一部を覆い得る形状を有し、かつ、
    (1)スイッチプレートの基部(下プレート)に密着し、これをその内部に向けて変形させて把持する寸法及び弾性を有するか、
    (2) スイッチプレートの基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝にその少なくとも一部が侵入する突起を有するか、または
    (3)(1)と(2)を兼ね備えたこと
    を特徴とする、スイッチプレートとの脱着が可能なスイッチカバー。
  2. スイッチプレートに重ねてその少なくとも一部を覆い得る形状を有し、かつ、
    (1)スイッチプレートの表面部材(上プレート)及び/または基部(下プレート)に密着する寸法かつ弾性の部材を内部に有し、かつ
    (2)(1)の部材の少なくとも一部は、スイッチプレートの基部(下プレート)と表面部材(上プレート)との間の溝に侵入する突起を有すること
    を特徴とする、スイッチプレートとの脱着が可能なスイッチカバー。
  3. 前記(1)の部材は弾性体とその底部に設けられた剛性部材からなり、剛性部材の少なくとも一部が前記(2)の突起として機能すること
    を特徴とする、請求項2に記載のスイッチプレートとの脱着が可能なスイッチカバー。
  4. スイッチプレートとは異なる意匠性を備えた表面を有する前記1〜3のいずれかに記載のスイッチカバー。
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