JP2015203809A - 表示装置、電子機器及び表示装置の駆動方法 - Google Patents

表示装置、電子機器及び表示装置の駆動方法 Download PDF

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多惠 黒川
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亮 境川
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Masaaki Kabe
正章 加邉
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Toshiyuki Nagatsuma
敏之 長妻
周 東
Shu Azuma
周 東
幸次朗 池田
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幸次朗 池田
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Abstract

【課題】所望の明るさの画像を表示させることができる表示装置、電子機器及び表示装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】画像表示パネルと、画像表示パネルに対して照明する光源と、光源に入力する信号と光源が画像表示パネルに向けて出力する光の強度との関係を示す情報を記憶しており、入力信号に基づいて、光源から出力する光量を算出し、情報と、算出した光量とに基づいて、光源に入力する信号を算出し、光源の明るさを制御する制御部と、を備え、情報は、実特性と目標特性との関係のずれを補正するための情報である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置、電子機器及び表示装置の駆動方法に関する。
近年、携帯電話及び電子ペーパー等のモバイル機器向け等の表示装置の需要が高くなっている。表示装置では、1つの画素が複数の副画素を備え、当該複数の副画素がそれぞれ異なる色の光を出力し、当該副画素の表示のオン及びオフを切り換えることで、1つの画素で種々の色を表示させている。表示装置としては、赤、緑、青の副画素で画像を表示させる装置や、赤、緑、青の副画素に第4の副画素である白画素を加える装置がある(例えば、特許文献1)。赤、緑、青の副画素に第4の副画素である白画素を加える装置は、白画素が輝度を向上させる分、面状光源(バックライト)の電流値を下げ、消費電力を低減することができる。
特開2010−33014号公報
ここで、表示装置は、特許文献1のように表示させる画像と白画素の利用状態に応じて、面状光源から表示パネルに入射する光の光量を制御する場合や、表示する画像の明るさを調整するために、面状光源から表示パネルに入射する光の光量を制御する場合等、種々の場合で面状光源から出力する光量を調整する。このとき、表示装置は、目標の光の強度と実際に面状光源から出力される光との間にずれがあると、目的の画像と実際に表示される画像に差が生じてしまう。
本態様は、所望の明るさの画像を表示させることができる表示装置、電子機器及び表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
本態様の表示装置は、画像表示パネルと、前記画像表示パネルに対して照明する光源と、前記光源に入力する信号と前記光源が前記画像表示パネルに向けて出力する光の強度との関係を示す情報を記憶しており、入力信号に基づいて、前記光源から出力する光量を算出し、前記情報と、算出した光量とに基づいて、前記光源に入力する信号を算出し、前記光源の明るさを制御する制御部と、を備え、前記情報は、実特性と目標特性との関係のずれを補正するための情報である。
本態様の電子機器は、上述した本態様の表示装置を備える。
本態様の表示装置の駆動方法は、画像表示パネルと、前記画像表示パネルに対して照明する光源と、を備える表示装置の駆動方法であって、入力信号に基づいて、前記光源から出力する光量を算出するステップと、前記光源に入力する信号と前記光源が前記画像表示パネルに向けて出力する光の強度との関係を示す情報と、算出した光量とに基づいて、前記光源に入力する信号を算出するステップと、を有し、前記情報は、実特性と目標特性との関係のずれを補正するための情報である。
図1は、本実施形態に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る画像表示パネルの画素配列を示す図である。 図3は、本実施形態の表示装置で再現可能な再現HSV色空間の概念図である。 図4は、再現HSV色空間の色相と彩度との関係を示す概念図である。 図5は、本実施形態に係る信号処理部を説明するためのブロック図である。 図6は、本実施形態に係る表示装置の駆動方法のフローチャートである。 図7は、光源に印加する入力PWMと光源装置の輝度との関係を示すグラフである。 図8は、入力PWMと出力PWMとの関係を示すグラフである。 図9は、光源に印加する入力PWMと光源装置の輝度との関係を示すグラフである。 図10は、入力PWMと出力PWMとの関係の調整方法を説明するためのグラフである。 図11は、入力PWMと出力PWMとの関係の調整方法を説明するためのグラフである。 図12は、光源に印加する入力PWMと光源装置の輝度との関係を示すグラフである。 図13は、入力PWMと出力PWMとの関係を示すグラフである。
以下、発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(表示装置の構成)
図1は、本実施形態に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、本実施形態に係る画像表示パネルの画素配列を示す図である。
図1に示すように、表示装置10は、画像出力部11からの画像の入力信号SRGBが入力され、表示装置10の各部に出力信号SRGBWを送り、動作を制御する信号処理部20と、信号処理部20から出力された出力信号SRGBWに基づいて画像を表示させる画像表示パネル(表示部)30と、画像表示パネル30の駆動を制御する画像表示パネル駆動部40と、画像表示パネル30に対して照明する光源装置50と、光源装置50の駆動を制御する光源装置制御部60と、を備える。
信号処理部20は、画像表示パネル30及び光源装置50の動作を制御する演算処理部である。信号処理部20は、画像表示パネル30を駆動するための画像表示パネル駆動部40、及び、光源装置50を駆動するための光源装置制御部60と接続されている。信号処理部20は、外部から入力される入力信号を処理して出力信号及び光源装置制御信号を生成する。つまり、信号処理部20は、入力信号の入力HSV色空間の入力値(入力信号)を、第1の色、第2の色、第3の色及び第4の色で再現される再現HSV色空間の再現値(出力信号)に変換して生成し、生成した出力信号を画像表示パネル30に出力する。信号処理部20は、生成した出力信号を画像表示パネル駆動部40に出力し、生成した光源装置制御信号を光源装置制御部60に出力する。
図1に示すように、画像表示パネル30は、画素48が、P×Q個(行方向にP個、列方向にQ個)、2次元のマトリクス状(行列状)に配列されている。図1に示す例は、XYの2次元座標系に複数の画素48がマトリクス状に配列されている例を示している。この例において、行方向がX方向、列方向はY方向である。
画素48は、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bと、第4副画素49Wとを有する。第1副画素49Rは、第1原色(例えば、赤色)を表示する。第2副画素49Gは、第2原色(例えば、緑色)を表示する。第3副画素49Bは、第3原色(例えば、青色)を表示する。第4副画素49Wは、第4の色(具体的には白色)を表示する。このように、画像表示パネル30に行列状に配列された画素48は、第1の色を表示する第1副画素49R、第2の色を表示する第2副画素49G、第3の色を表示する第3副画素49B及び第4の色を表示する第4副画素49Wを含む。第1の色、第2の色、第3の色及び第4の色は、第1原色、第2原色、第3原色及び白色に限られず、補色など色が異なっていればよい。第4の色を表示する第4副画素49Wは、同じ光源点灯量で照射された場合、第1の色を表示する第1副画素49R、第2の色を表示する第2副画素49G、第3の色を表示する第3副画素49Bよりも明るいことが好ましい。以下において、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bと、第4副画素49Wとをそれぞれ区別する必要がない場合、副画素49という。
表示装置10は、より具体的には、透過型のカラー液晶表示装置である。図2に示すように、画像表示パネル30は、カラー液晶表示パネルであり、第1副画素49Rと画像観察者との間に第1原色を通過させる第1カラーフィルタが配置され、第2副画素49Gと画像観察者との間に第2原色を通過させる第2カラーフィルタが配置され、第3副画素49Bと画像観察者との間に第3原色を通過させる第3カラーフィルタが配置されている。また、画像表示パネル30は、第4副画素49Wと画像観察者との間にカラーフィルタが配置されていない。第4副画素49Wには、カラーフィルタの代わりに透明な樹脂層が備えられていてもよい。このように画像表示パネル30は、透明な樹脂層を設けることで、第4副画素49Wにカラーフィルタを設けないことによって第4副画素49Wに大きな段差が生じることを抑制することができる。
図1及び図2に示す画像表示パネル駆動部40は、本実施形態の制御部に含まれ、信号出力回路41及び走査回路42を備えている。画像表示パネル駆動部40は、信号出力回路41によって映像信号を保持し、順次、画像表示パネル30に出力する。信号出力回路41は、信号線DTLによって画像表示パネル30と電気的に接続されている。画像表示パネル駆動部40は、走査回路42によって、画像表示パネル30における副画素を選択し、副画素の動作(光透過率)を制御するためのスイッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor))のオン及びオフを制御する。走査回路42は、走査線SCLによって画像表示パネル30と電気的に接続されている。
光源装置50は、各種光源を有するバックライトであり、画像表示パネル30の背面に配置される。光源装置50は、光源からの画像表示パネル30に向けて光を照射することで、画像表示パネル30を照明する。
光源装置制御部60は、信号処理部20から出力される光源装置制御信号に基づいて、光源装置50の光源の点灯量及び/又は負荷を制御し、光源装置50から画像表示パネル30に照射する光の光量及び強度を調整する。また、光源装置制御部60は、複数の光源のうち、一部の光源の点灯量及び/又は負荷を制御して光の光源及び強度を制御することも可能である。
光源装置50は、画像表示パネル30に向けて光を照射する。光源装置50は、例えば、導光板と、この導光板の端面の近傍に配置された光源とを備える。光源として、一方向に沿って所定の間隔で並設された点光源としてのLEDや、冷陰極管を用いることができる。また、光源装置50は、導光板の出射面側には、光学シート類を配置し、導光板の出射面の反対側の面には、反射シートを配置してもよい。光源装置50は、導光板の側面から光を入射するいわゆるサイドライト型ではなく、導光板の背面に光源を配置してもよい。また、光源装置50は、導光板を備えていなくてもよい。また、光源装置は、面状光源装置に限らず、点発光や分割駆動されてもよいし、表示パネルに対する光源の位置についても背面に限らず、フロントライトのように表示パネルに対して表面であってもよい。
光源装置制御部60は、光源装置50から出力する光の光量等を制御する。光源装置制御部60は、本実施形態の制御部に含まれる。具体的には、光源装置制御部60は、信号処理部20から出力される光源装置制御信号SBLに基づいて光源装置50に供給する電流又は電流のデューティ比(duty比)を調整することで、画像表示パネル30を照射する光の光量(光の強度)を制御する。
(表示装置の処理動作)
図3は、本実施形態の表示装置で再現可能な再現HSV色空間の概念図である。図4は、再現HSV色空間の色相と彩度との関係を示す概念図である。図5は、本実施形態に係る信号処理部を説明するためのブロック図である。図1に示すように、信号処理部20は、外部の画像出力部11から表示する画像の情報である入力信号SRGBが入力される。図6は、本実施形態に係る表示装置の駆動方法のフローチャートである。入力信号SRGBは、各画素に対して、その位置で表示する画像(色)の情報を入力信号として含んでいる。具体的には、P×Q個の画素48がマトリクス状に配置された画像表示パネル30において、第(p、q)番目の画素48(ただし、1≦p≦P、1≦q≦Q)に対して、信号値がx1−(p、q)の第1副画素49Rの入力信号、信号値がx2−(p、q)の第2副画素49Gの入力信号及び信号値がx3−(p、q)の第3副画素49Bの入力信号(図1参照)が含まれる信号が信号処理部20に入力される。図5に示すように、信号処理部20は、タイミング生成部21と、画像処理部22と、画像解析部23と、光源駆動演算部24と、光源駆動値決定部26と、変換基準データ28と、タイマ部29と、を含む。また、信号処理部20は、表示装置10に設けられ、表示装置10の温度を検出する温度センサ70が接続されている。
図1及び図5に示す信号処理部20は、図6に示すように、入力信号SRGBを検出する(ステップS11)。そして、タイミング生成部21は、入力信号SRGBを処理することで、1フレーム毎に画像表示パネル駆動部40と、光源装置制御部60とのタイミングを同期する同期信号STMを画像表示パネル駆動部40及び光源装置制御部60へ送出する。信号処理部20の画像処理部22は、入力信号SRGBを処理することで、第1副画素49Rの表示階調を決定するための第1副画素の出力信号(信号値X1−(p、q))、第2副画素49Gの表示階調を決定するための第2副画素の出力信号(信号値X2−(p、q))、第3副画素49Bの表示階調を決定するための第3副画素の出力信号(信号値X3−(p、q))及び第4副画素49Wの表示階調を決定するための第4副画素の出力信号(信号値X4−(p、q))を生成し、画像表示パネル駆動部40に出力する表示データの演算ステップ(ステップS16)を処理する。以下、本実施形態に係る表示データの演算ステップ(ステップS16)について詳細に説明する。なお、演算処理ステップの一部の処理は、画像解析ステップ(ステップS12)として実行される。
表示装置10は、画素48に第4の色(白色)を出力する第4副画素49Wを備えることで、図3に示すように、HSV色空間(再現HSV色空間)における明度のダイナミックレンジを広げることができる。つまり、図3に示すように、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bが表示することのできる円柱形状のHSV色空間に、彩度Sが高くなるほど明度Vの最大値が低くなる略台形形状となる立体が載っている形状となる。
第4の色(白色)を加えることで拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)が、信号処理部20に記憶されている。つまり、信号処理部20は、図3に示すHSV色空間の立体形状について、彩度S及び色相Hの座標(値)毎に明度の最大値Vmax(S)の値を記憶している。入力信号は、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの入力信号を有するため、入力信号のHSV色空間は、円柱形状、つまり、再現HSV色空間の円柱形状部分と同じ形状となる。
次に、信号処理部20の画像処理部22は、少なくとも第1副画素49Rの入力信号(信号値x1−(p、q))及び伸張係数αに基づいて、第1副画素49Rの出力信号(信号値X1−(p、q))を算出し、第1副画素49Rへ出力する。また、信号処理部20は、少なくとも第2副画素49Gの入力信号(信号値x2−(p、q))及び伸張係数αに基づいて第2副画素49Gの出力信号(信号値X2−(p、q))を算出し、第2副画素49Gへ出力する。また、信号処理部20は、少なくとも第3副画素49Bの入力信号(信号値x3−(p、q))及び伸張係数αに基づいて第3副画素49Bの出力信号(信号値X3−(p、q))を算出し、第3副画素49Bへ出力する。さらに、信号処理部20は、第1副画素49Rの入力信号(信号値x1−(p、q))、第2副画素49Gの入力信号(信号値x2−(p、q))及び第3副画素49Bの入力信号(信号値x3−(p、q))に基づいて第4副画素49Wの出力信号(信号値X4−(p、q))を算出し、第4副画素49Wへ出力する。ここで、本実施形態の信号処理部20は、画像解析部23で入力信号の解析を行うことで、伸長係数αを算出する。
具体的には、信号処理部20の画像処理部22は、第1副画素49Rの伸張係数α及び第4副画素49Wの出力信号に基づいて第1副画素49Rの出力信号を算出し、第2副画素49Gの伸張係数α及び第4副画素49Wの出力信号に基づいて第2副画素49Gの出力信号を算出し、第3副画素49Bの伸張係数α及び第4副画素49Wの出力信号に基づいて第3副画素49Bの出力信号を算出する。
つまり、信号処理部20は、χを表示装置に依存した定数としたとき、第(p、q)番目の画素(又は第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの組)への第1副画素49Rの出力信号である信号値X1−(p、q)、第2副画素49Gの出力信号である信号値X2−(p、q)及び第3副画素49Bの出力信号である信号値X3−(p、q)を、次に示す式(1)〜式(3)から求める。
1−(p、q)=α・x1−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(1)
2−(p、q)=α・x2−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(2)
3−(p、q)=α・x3−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(3)
信号処理部20は、第4の色を加えることで拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)と、複数の画素48における副画素49の入力信号値に基づき、これらの複数の画素48における彩度S及び明度V(S)を求める。ここで、彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)は、予め算出され記憶部に記憶されている。また、信号処理部20は、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を超える画素の全画素に対する割合が限界値β(Limit値)以下となるように伸長係数αを決定してもよい。つまり、信号処理部20は、伸張された明度の値のうち明度の最大値を超える値が、最大値Vmax(S)に限界値βをかけた値を超えない範囲で、伸張係数αを決定する。ここで、限界値βは、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて再現HSV色空間の明度の最大値に対して当該最大値を超える幅の割合の上限の値(割合)となる。なお、限界値βは、色空間の領域に毎、例えば、HSV色空間の彩度、色相、明度の領域を複数の領域に分け、異なる値を設定してもよい。
彩度S及び明度V(S)は、S=(Max−Min)/Max及びV(S)=Maxで表される。彩度Sは0から1までの値をとることができ、明度V(S)は0から(2−1)までの値をとることができる。nは、表示階調ビット数である。また、Maxは、画素48への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値のうち、最大値である。Minは、画素48への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値のうち、最小値である。また、色相Hは、図4に示すように0°から360°で表される。0°から360°に向かって、赤(Red)、黄色(Yellow)、緑(Green)、シアン(Cyan)、青(Blue)、マゼンタ(Magenta)、赤となる。
本実施形態において、第4画素の出力信号である信号値X4−(p、q)は、Min(p、q)と伸張係数αとの積に基づき求めることができる。具体的には、下記の式(4)に基づいて信号値X4−(p、q)を求めることができる。式(4)では、Min(p、q)と伸張係数αとの積をχで除しているが、これに限定するものではない。χについては後述する。
4−(p、q)=Min(p、q)・α/χ・・・(4)
第(p、q)番目の画素において、第1副画素49Rの入力信号(信号値x1−(p、q))、第2副画素49Gの入力信号(信号値x2−(p、q))及び第3副画素49Bの入力信号(信号値x3−(p、q))に基づき、HSV色空間における彩度(Saturation)S(p、q)及び明度(Brightness)V(S)(p、q)は、次の式(5)、式(6)から求めることができる。
(p、q)=(Max(p、q)−Min(p、q))/Max(p、q)・・・(5)
V(S)(p、q)=Max(p、q)・・・(6)
ここで、Max(p、q)は、(x1−(p、q)、x2−(p、q)、x3−(p、q))の3個の副画素49の入力信号値の最大値であり、Min(p、q)は、(x1−(p、q)、x2−(p、q)、x3−(p、q))の3個の副画素49の入力信号値の最小値である。本実施形態ではn=8とした。すなわち、表示階調ビット数を8ビット(表示階調の値を0から255の256階調)とした。
白色を表示する第4副画素49Wには、カラーフィルタが配置されていない。第4の色を表示する第4副画素49Wは、同じ光源点灯量で照射された場合、第1の色を表示する第1副画素49R、第2の色を表示する第2副画素49G、第3の色を表示する第3副画素49Bよりも明るい。第1副画素49Rに第1副画素49Rの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力され、第2副画素49Gに第2副画素49Gの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力され、第3副画素49Bに第3副画素49Bの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力されたときの、画素48又は画素48の群が備える第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体の輝度をBN1−3とする。また、画素48又は画素48の群が備える第4副画素49Wに、第4副画素49Wの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力されたときの第4副画素49Wの輝度BNとしたときを想定する。すなわち、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体によって最大輝度の白色が表示され、この白色の輝度がBN1−3で表される。すると、χを表示装置に依存した定数としたとき、定数χは、χ=BN/BN1−3で表される。
具体的には、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体に、次の表示階調の値を有する入力信号として、信号値x1−(p、q)=255、信号値x2−(p、q)=255、信号値x3−(p、q)=255が入力されたときにおける白色の輝度BN1−3に対して、第4副画素49Wに表示階調の値255を有する入力信号が入力されたと仮定したときの輝度BNは、例えば、1.5倍である。すなわち、本実施形態にあっては、χ=1.5である。
ところで、信号値X4−(p、q)が、上述した式(4)で与えられる場合、Vmax(S)は、次の式(7)、式(8)で表すことができる。
S≦Sの場合、
Vmax(S)=(χ+1)・(2−1)・・・(7)
<S≦1の場合:
Vmax(S)=(2−1)・(1/S)・・・(8)
ここで、S=1/(χ+1)である。
このようにして得られた、第4の色を加えることによって拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)が、例えば、信号処理部20に一種のルックアップテ−ブルとして記憶されている。なお、本実施形態では、予め算出して記憶させたが、拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)を都度、信号処理部20において算出するようにしてもよい。
次に、第(p、q)番目の画素48における出力信号である信号値X1−(p、q)、X2−(p、q)、X3−(p、q)、X4−(p、q)の求め方(伸張処理)を説明する。次の処理は、(第1副画素49R+第4副画素49W)によって表示される第1原色の輝度、(第2副画素49G+第4副画素49W)によって表示される第2原色の輝度、(第3副画素49B+第4副画素49W)によって表示される第3原色の輝度の比を保つように行われる。しかも、色調を保持(維持)するように行われる。さらには、階調−輝度特性(ガンマ特性、γ特性)を保持(維持)するように行われる。また、いずれかの画素48又は画素48の群において、入力信号値のすべてが0である場合又は小さい場合、このような画素48又は画素48の群を含めることなく、伸張係数αを求めればよい。
(第1工程)
まず、信号処理部20は、複数の画素48における副画素49の入力信号値に基づき、これらの複数の画素48における彩度S及び明度V(S)を求める。具体的には、第(p、q)番目の画素48への第1副画素49Rの入力信号である信号値x1−(p、q)、第2副画素49Gの入力信号である信号値x2−(p、q)、第3副画素49Bの入力信号である信号値x3−(p、q)に基づき、式(7)及び式(8)からS(p、q)、V(S)(p、q)を求める。信号処理部20は、この処理を、すべての画素48に対して行う。
(第2工程)
次いで、信号処理部20は、複数の画素48において求められたVmax(S)/V(S)に基づき伸張係数α(S)を求める。
α(S)=Vmax(S)/V(S)・・・(9)
(第3工程)
次に、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X4−(p、q)を、少なくとも、信号値x1−(p、q)、信号値x2−(p、q)及び信号値x3−(p、q)に基づいて求める。本実施形態にあっては、信号処理部20は、信号値X4−(p、q)を、Min(p、q)、伸張係数α及び定数χに基づいて決定する。より具体的には、信号処理部20は、上述したとおり、信号値X4−(p、q)を、上記の式(4)に基づいて求める。信号処理部20は、P×Q個の全画素48において信号値X4−(p、q)を求める。
(第4工程)
その後、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)を、信号値x1−(p、q)、伸張係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求め、第(p、q)番目の画素48における信号値X(p、q)を、信号値x(p、q)、伸張係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求め、第(p、q)番目の画素48における信号値X3−(p、q)を、信号値x3−(p、q)、伸張係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求める。具体的には、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)、信号値X2−(p、q)及び信号値X3−(p、q)を、上記の式(1)〜(3)に基づいて求める。
信号処理部20は、式(4)に示したとおり、Min(p、q)の値を伸張係数αによって伸張する。このように、Min(p、q)の値が伸張係数αによって伸張されることで、白色表示副画素(第4副画素49W)の輝度が増加するだけでなく、上記式に示すとおり、赤色表示副画素、緑色表示副画素及び青色表示副画素(それぞれ第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bに対応する)の輝度も増加する。このため、色のくすみが発生するといった問題を回避することができる。すなわち、Min(p、q)の値が伸張されていない場合と比較して、Min(p、q)の値が伸張係数αによって伸張されることで、画像全体として輝度はα倍となる。したがって、例えば、静止画等の画像表示を高輝度で行うことができ、好適である。
図6に示すように、信号処理部20は、表示データの演算ステップ(ステップS16)を処理するとともに、入力信号SRGBの画像解析を行う(ステップS12)。
画像解析部23は、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)、信号値X2−(p、q)、信号値X3−(p、q)及び信号値X4−(p、q)が、α倍に伸張されていることを解析する。画像解析部23は、伸長係数αを算出したら、算出した結果を画像処理部22に送る。
信号処理部20は、画像解析部23で画像解析を行い、伸長係数αを算出したら、光量決定部24により、伸長係数αと画像の入力信号SRGBの情報に基づいて、光源装置50から出力する光の光量、つまり光源装置50の輝度を算出する(ステップS13)。光量決定部24は、画像の入力信号SRGBの情報に基づいて、伸張されていない状態の画像の輝度と同じ画像の輝度とするためには、伸張係数αに基づき減少させた光源装置50の光量を算出する。具体的には、光量決定部24は、光源装置50の光量を、(1/α)倍とする。
信号処理部20は、光量決定部24で決定した光量に基づいて、光源駆動値決定部26により、光源装置制御部60で光源装置50を駆動するため指令値である光源装置制御信号SBLを決定する(ステップS14)。光源装置制御信号SBLは、上述したように、光源装置50の光源の電流又はデューティ比(duty比)を制御する指令値である。本実施形態では、光源装置50の光源に印加する電流のPWM(パルス幅変調、pulse width modulation)を決定する。
光源駆動値決定部26は、光量決定部24で決定した光量と、変換基準データ28に記憶された関係に基づいて、PWMを決定し光源装置制御信号SBLを決定する。ここで、変換基準データ28に記憶された関係は、光量決定部24で決定した光量と光源装置の光源のPWMとの関係であり、光量決定部24で決定した光量が光源装置50から出力するために必要な光源のPWMの情報が記憶されている。なお、変換基準データ28に記憶された関係は、テーブルでもよいし、演算式でもよい。
以下、図7から図11を用いて、変換基準データ28に記憶された関係について説明する。図7は、光源に印加する入力PWMと光源装置の輝度との関係を示すグラフである。図8は、入力PWMと出力PWMとの関係を示すグラフである。図9は、光源に印加する入力PWMと光源装置の輝度との関係を示すグラフである。図10は、入力PWMと出力PWMとの関係の調整方法を説明するためのグラフである。図11は、入力PWMと出力PWMとの関係の調整方法を説明するためのグラフである。
まず、表示装置10は、光量決定部24で決定した光量に基づいて算出した信号値である入力PWMと、光源装置50から実際に出力される光の輝度(BL輝度)との関係である実特性が、目標特性に対してずれている場合がある。ここで、図7に示す関係は模式的に直線で示しているが、入力PWMが0の場合、光源装置50から出力される光の輝度(BL輝度)は、0となる。つまり、バックライド輝度は、入力PWMが0に近づくと曲線で変化して0に近づく。また、目標特性は、光量決定部24で決定した光量に基づいて算出した入力PWMと、光源装置50から実際に出力される光の輝度(BL輝度)との関係が同じ値となる関係、つまり、入力PWMをxaとして無次元化し、実際に出力される光の輝度をyaとして無次元化した場合、xa=yaとなる関係である。
本実施形態の変換基準データ28に記憶されているデータは、実特性と目標特性との関係のずれを補正するためのデータである。具体的には、入力信号(入力PWM)をxとし、出力信号(出力PWM)をyとし、光源装置(光源)から出力する光量を理論値で算出した場合の関係をy=xとした場合、y=1−(1−x)a+bを満足するようなデータである。入力PWMであるxと出力PWMであるyは、いずれもPWM値であり、0%以上100%以下の範囲、つまり0以上1以下の値である。また、a、bは、実特性と目標特性との差が最も小さくなるような値とすることが好ましい。a、bは、a≧0、−1≦b≦1を満たすことがさらに好ましい。ここで、入力PWMは、上述したように、光量決定部24で決定した光量に基づいて算出した信号値である。また出力PWMは、光源駆動値決定部26から出力される信号値である。
図8に示すように、入力信号(入力PWM)に対して補正をせずにそのまま出力信号(出力PWM)として出力する場合を示すy=x(図8の補正前)に対して、本実施形態の関係は、図8の補正後に示すように、y=1−(1−x)a+bとなる。補正を行わない場合、つまり入力PWMをそのまま出力PWMとして出力する場合、図7に示す実特性のように目標特性からずれた輝度となる。これに対して、図8の補正後に示すように、入力PWMと出力PWMとの関係がy=1−(1−x)a+bとなるように、つまり、光量決定部24で決定した光量に基づいて、補正を行いつつ信号値を算出することで、図9の相殺値に示すように、実特性と目標特性とのずれを、入力PWMに対して出力PWMを補正することで相殺し、入力PWMとBL輝度との関係を目標特性と一致させることができる。このように、変換基準データ28に記憶した関係を用いて、光量決定部24で決定した光量から光源装置制御信号SBLを決定することで、図9に示すように目標特性の輝度の光を出力させることができる信号を出力させることができる。
ここで、変換基準データ28に記憶させる関係は、表示装置10の出力PWMに相当する光源装置制御信号SBLを変化させつつ、光源装置50から出力される輝度を計測したり、シミュレーションしたりすることで、実特性と目標特性のずれを算出し、光量決定部24で決定した光量と光源装置制御信号SBLとの関係を決定することで生成することができる。より具体的には、図10に示すように、入力信号(入力PWM)に対して補正をせずにそのまま出力信号(出力PWM)として出力する場合を示すy=xである基準線100に対してオフセット補正を行い、基準線100を平行移動させて、線分102や線分104とする。また、図11に示すように、入力信号(入力PWM)に対して補正をせずにそのまま出力信号(出力PWM)として出力する場合を示すy=xである基準線110に対して、傾き補正を行い、基準線110の傾きを変更して、線分112や線分114とする。ここで、関係を決定する場合、オフセット補正と傾き補正を行う順番は特に限定されない。また、傾き補正を行う場合、図11に示すように、入力PWMと出力PWMとの両方が1(最大値)となる点を基点とした傾き補正を行うことが好ましい。これにより、画像を明るく表示させる場合により好適な画像を表示させることができる。
タイミング生成部21からの同期信号STMに基づいて、画像表示パネル駆動部40は、1フレーム毎に画像表示パネル30に画像を表示し、光源装置制御部60は、光源装置50を駆動する。なお、光源駆動値決定部26は、変換基準データ28に基づき補正された光源装置の光量に関する情報を画像処理部22に送出してもよい。例えば、変換基準データ28に基づき補正された光源装置の光量において、補正しきれなかった実特性とのずれ量に関する情報を画像処理部22に送出し、画像処理部22は、実特性とのずれ量に基づいて補正した上で、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)、信号値X2−(p、q)、信号値X3−(p、q)及び信号値X4−(p、q)を出力するよう、出力信号SRGBWを演算する処理を行ってもよい。
以上説明したように、表示装置10は、画像表示パネル30と、光源装置50とを備える。制御部として、信号処理部の演算に応じて、画像表示パネル駆動部40と、光源装置制御部60が同期し、画像の入力信号SRGBの情報及び変換基準データ28に基づいて、光源装置50の駆動を制御する。これにより、光源装置50のリニアリティを補正した状態で制御を実行することができ、所望の輝度で画像を表示させることができる。
上記実施形態は、入力PWMとBL輝度が所定の対応関係、例えば、光量決定部で決定した光量を正規化した値と、実際に出力される光の輝度を正規化した値とが1対1で同じ値となるように、実特性と目標特性との関係のずれを補正するためのデータを変換基準データ28に記憶させ、処理を実行することで、目標の輝度に即した光を光源装置50から出力させることができる。
ここで、表示装置10は、光量決定部で決定した光量と、実際に出力される光の輝度とを同じ値とするように関係を設定することに限定されない。図12は、光源に印加する入力PWMと光源装置の輝度との関係を示すグラフである。図13は、入力PWMと出力PWMとの関係を示すグラフである。ここで、図12は、実特性が入力PWMとBL輝度とが同じ値となる場合としている。表示装置10は、図12に示すように、目標特性を入力PWMよりもBL輝度が高くなる関係とするようにしてもよい。つまり、表示装置10は、光量決定部24で決定した光量よりも実際に光源装置50から出力される光の輝度(BL輝度)が高くなるようにすることもできる。また、図13は、入力PWMと出力PWMとの両方が0(最小値)となる点を基点とした傾き補正を行っている。このように変換基準データ28に記憶する関係は、原点を基準として設定してもよい。
表示装置10は、図13に示す関係を用い、図12の目標特性の光を出力させることで、明るい画像を表示させることができる。
また、本発明において、基準記憶データ28は、決定された光量と実測値とのずれを補正するためのデータであり、当該データは、入力PWMから補正後の出力PWMを求めるための所定の演算式でもよいし、補正処理結果に基づく入力PWMと出力PWMの対応関係を示すリストデータでもよい。また、基準記憶データを複数記憶していてもよい。つまり、入力PWMに基づいて出力PWMを算出する情報(関係)を複数有していてもよい。例えば、演算式を複数有してもよいし、演算式に含まれる変数を適宜変動してもよい。さらに、基準記憶データがリストデータである場合、複数の演算結果に基づき異なるリストデータを複数有してもよい。これにより状況に応じて、入力信号から算出した光量と、光源装置50から出力させる光量との差を小さくしつつ、所望の光量を出力させることができる。
ここで、信号処理部20は、温度センサ70で検出した表示装置10の温度に基づいて用いる情報を決定してもよい。つまり、情報処理部20は、温度情報に対応して異なる基準記憶データを有していてもよく、温度に応じて用いる基準記憶データを切り替えてもよい。このように、温度に基づいて用いる情報(基準記憶データ)を切り換えることで、温度によって生じる出力PWMと光源装置50の輝度との関係のずれに応じて、算出した光源の光量と出力される光源装置制御信号SBLとの関係(入力PWMと出力PWMとの関係)を補正することができる。これにより、表示装置から所望の輝度の画像をより確実に表示させることができる。
ここで、信号処理部20は、タイマ部70で計測した時間、具体的には経過時間に基づいて、用いる情報を決定してもよい。つまり、情報処理部20は、経過時間の情報に対応して異なる基準記憶データを有していてもよく、経過時間に応じて用いる基準記憶データを切り替えてもよい。このように、経過時間に基づいて用いる情報を切り換えることで、経年劣化によって生じる出力PWMと光源装置50の輝度との関係のずれに応じて、算出した光源の光量と出力される光源装置制御信号SBLとの関係(入力PWMと出力PWMとの関係)を補正することができる。これにより、表示装置から所望の輝度の画像をより確実に表示させることができる。
また、表示装置10は、第4副画素として白画素を用い、4色の副画素を用い、画像に応じて、光源装置50から出力する輝度を調整するため、実特性と目標特性との関係のずれを補正できることで、目的の画像を高い精度で表示させることができる。表示装置10は、例えば、RGBの3色の画素で画像を表示する場合も、上記実施形態のように、変換基準データ28に記憶された関係を用いて光源装置50の輝度を制御することで、実特性と目標特性との関係のずれを補正でき、目的の画像を高い精度で表示させることができる。
また、本実施形態の表示装置10は、透過型のカラー液晶表示装置について説明したが、これに限定されない。本発明の表示装置は、バックライト又はフロントライトのような光源装置を有する反射型・半透過型の液晶表示装置においても適用できる。また、液晶表示装置に限らず、OLED等の自発光型の表示装置でもよい。なお、OLEDの場合、それぞれの発光素子が本実施例の光源装置にあたる。
また、本実施形態の表示装置10は、画像表示パネル30の画素48の4つの副画素である第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bと、第4副画素49Wと、を1列に配置したが、配置規則はこれに限定されない。例えば、4つの副画素を行列状に配置してもよいし、行、列方向で4つの副画素の配列順が異なってもよいし、一部の副画素が交互に間引かれたような配列となってもよい。
また、本実施形態の表示装置10は、画像表示パネル30の画素48が、4つの副画素である第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bと、第4副画素49Wを含む構造としたが、これに限定されない。表示装置10は、画像表示パネル30の画素48が3つの副画素、例えば、RGBの3色の副画素を含むものでもよい。また、表示装置10は、画像表示パネル30の画素48がRGBの3色の副画素に加え、白以外の副画素、また2つ以上の色の副画素を含んでいてもよい。
このように、表示装置10は、4つの副画素である第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bと、第4副画素49Wを含む構造以外の場合としても適用可能であり、入力信号(例えばRGB信号)から異なる出力信号(例えばRGB信号、RGBW信号)を生成し、出力信号に基づいて光源装置制御信号を生成する信号処理部を有する各種装置に用いることができる。
例えば、入力信号(例えばRGB信号)から異なる出力信号(例えばRGB信号)を生成し、出力信号に基づいて光源装置制御信号を生成する方法としては、CABC(Contents Adaptive Backlight Control)がある。この方法では、表示すべき画像の特徴(階調の分布)に合わせてバックライトの輝度の最大輝度に対する比率と表示画像の階調分布設定を制御する。具体的には、全画面白表示のとき(全画素の階調が最大値に分布しているとき)のバックライト輝度と階調分布設定とを基準とし、信号を生成する方法である。ここで、基準とするバックライト輝度は最大レベルであり、基準とする階調分布設定では、出力階調と入力階調とが正比例の関係を示しているものとする。
また、信号処理部は、入力信号(例えばRGB信号)から、入力信号の階調分布と比例関係にある出力信号(例えばRGB信号、RGBW信号)を生成(伸張)し、出力信号の変更に基づき光源装置制御信号を生成することが好ましい。また、信号処理部は、RGB等の3色の入力信号に基づいて、4色の出力信号を生成し、出力信号の変更に基づき光源装置制御信号を生成することがさらに好ましい。また、本実施形態のように、3色の入力信号に基づいて、4色の出力信号を生成する場合、伸長係数αの算出方法は、本実施形態の処理に限定されず、入力信号と出力信号のRGBの階調分布が比例関係にあるような伸張係数が定めることができればいずれの方式でもよい。
また、y=1−(1−x)a+bの関係に基づいて、変換基準データ28を設定する場合、a、bは、実特性と目標値の差が最小となるように設定することが好ましい。例えば、任意の値を入力して画像を表示させて計測を行った後、実測値と目標特性とを比較し、a、bの値を調整して、計測を行うことを繰り返し、実特性と目標値の差が最小となるa、bの最適解を特定し、特定したa、bの関係を変換基準データ28として設定する。これにより、ずれを好適に相殺することができ、所望の画像を表示させることができる。また、輝度が高い、または、入力PWM値が大きいほど誤差が視認しやすい輝度の高いほどずれ量の重みづけを大きくするようにしてもよいし、輝度の高い範囲における誤差のみで判断するようにしてもよい。
また、変換基準データ28は、実際の計測に基づいて設定することに限定されない。例えば、実特性の近似線を検出し、当該近似線と目標特性との差に応じて、a、bの値を特定し、変換基準データ28を設定するようにしてもよい。近似直線を決定する際も、輝度が高いまたは入力PWM値が大きい部分の誤差が小さくなるように重み付けを行ってもよいし、これらの値が一定値以上の実測値に基づいて検出するようにしてもよい。また、近似直線を用いて、基準データ28を設定する場合、設定のための演算処理を複数回繰り返してもよい。これにより、より補正の精度を向上させることができる。
本実施形態に係る表示装置10は、携帯電話、スマートフォン等の携帯端末装置、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、或いは、車両に設けられるメータ類などのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、本実施形態に係る表示装置10は、外部から入力された映像信号或いは内部で生成した映像信号を、画像或いは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。電子機器は、表示装置10に映像信号を供給し、表示装置10の動作を制御する制御装置を備える。
10 表示装置
20 信号処理部
21 タイミング生成部
22 画像処理部
23 画像解析部
24 光量決定部
26 光源駆動値決定部
28 変換基準データ
29 タイマ部
30 画像表示パネル
40 画像表示パネル駆動部
41 信号出力回路
42 走査回路
48 画素
49 副画素
49R 第1副画素
49G 第2副画素
49B 第3副画素
49W 第4副画素
50 光源装置
60 光源装置制御部
70 温度センサ

Claims (10)

  1. 画像表示パネルと、
    前記画像表示パネルに対して照明する光源と、
    前記光源に入力する信号と前記光源が前記画像表示パネルに向けて出力する光の強度との関係を示す情報を記憶しており、入力信号に基づいて、前記光源から出力する光量を算出し、前記情報と、算出した光量とに基づいて、前記光源に入力する信号を算出し、前記光源の明るさを制御する制御部と、を備え、
    前記情報は、実特性と目標特性との関係のずれを補正するための情報である表示装置。
  2. 前記画像表示パネルは、行列状に配列された画素は、第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素が2次元マトリクス状に配列され、
    前記制御部は、前記入力信号の各副画素の信号に基づいて、前記入力信号に対する伸張係数αを算出し、
    少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第1副画素の出力信号を算出して前記第1副画素へ出力し、
    少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第2副画素の出力信号を算出して前記第2副画素へ出力し、
    少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第3副画素の出力信号を算出して前記第3副画素へ出力し、
    前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号及び前記第3副画素の入力信号に基づいて前記第4副画素の出力信号を算出し、前記第4副画素へ出力する請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記情報は、入力信号に基づき算出された前記補正前の光源に入力する信号をx、補正後の光源に入力する信号をyとした場合において、これらの信号をそれぞれ正規化した最大値を示す点を基準として、補正を行う請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記情報は、入力信号をxとし、出力信号をyとし、これらの信号を正規化して最大値を1とした場合においてy=1−(1−x)a+bを満足する請求項1または2に記載の表示装置。
  5. 前記制御部は、前記情報と、算出した光量とに基づいて、前記光源に入力する信号を算出し、前記光源の明るさを制御する演算処理部と、入力信号に基づいて前記画像表示パネルに出力する信号を生成する演算処理部と、が同一の制御回路に配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記情報は、実特性と目標特性との関係のずれが原点を基準として補正するための情報である請求項1から5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 温度センサをさらに有し、
    前記制御部は、前記温度センサで検出した結果に基づいて、使用する前記情報を決定する請求項1から6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. タイマ部をさらに有し、
    前記制御部は、前記タイマ部で検出した経過時間に基づいて、使用する前記関係を決定する請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の表示装置を備える電子機器。
  10. 画像表示パネルと、
    前記画像表示パネルに対して照明する光源と、を備える表示装置の駆動方法であって、
    入力信号に基づいて、前記光源から出力する光量を算出するステップと、
    前記光源に入力する信号と前記光源が前記画像表示パネルに向けて出力する光の強度との関係を示す情報と、算出した光量とに基づいて、前記光源に入力する信号を算出するステップと、を有し、
    前記情報は、実特性と目標特性との関係のずれを補正するための情報である表示装置の駆動方法。
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