JP2015202022A - エネルギー管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各家のエネルギー機器の運転計画を繰り返し作成する技術において、サーバの負荷の上昇を抑えつつも、機敏な運転計画作成を実現する。【解決手段】エネルギー管理端末は、設置先の家のエネルギー機器の動作状態を監視する。そして、設置先の家のエネルギー機器がイベント通知条件を満たす状態になったことに基づいて、イベント通知コマンド325および設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データ335を、地域サーバに送信する。地域サーバは受信した実績データに基づいて、エネルギー管理端末が設置された家の機器運転計画340を作成してエネルギー管理端末に送信する。エネルギー管理端末は受信した機器運転計画340に基づいて設置先の需要家のエネルギー機器の制御を行う342。【選択図】図8

Description

本発明は、エネルギー管理システムに関するものである。
従来、地域単位でエネルギー消費量を管理するシステムとしてCEMS(Cluster Energy Management SystemまたはCommunity Energy Management System)が提案されている。
このようなCEMSの一例として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の技術では、エネルギーネットワーク監視装置(以下、サーバという)が、複数の家(需要家、供給家)のエネルギー使用実績情報およびエネルギー供給情報を取得する。そして、サーバは、取得した情報に基づいて、これら家が使用するエネルギー需給量を予測し、予測の結果に基づいて、各家のエネルギー機器の運転計画を繰り返し計算する。
特開2013−156937号公報
上記のような技術では、サーバが各家から繰り返し情報を取得して繰り返し運転計画を修正するが、各家が情報を送信する頻度が高い場合は、サーバが運転計画を修正する頻度も高くなってしまい、サーバの負荷が高くなり過ぎてしまう可能性が高くなる。かといって、各家が情報を送信する頻度を低くすれば、サーバによって作成される運転計画のリアルタイム性が損なわれてしまうおそれがある。
本発明は上記点に鑑み、各家のエネルギー機器の運転計画を繰り返し作成する技術において、サーバの負荷の上昇を抑えつつも、機敏な運転計画作成を実現することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、サーバ(1)と、複数の家(3a〜3c)にそれぞれ設けられた複数のエネルギー管理端末(5a〜5c)と、を備え、前記複数のエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器(61a〜61c、62a〜62c、63a〜63c)の動作状態を監視し、設置先の家のエネルギー機器がイベント通知条件を満たす動作状態になったことに基づいて、イベント通知コマンドを前記サーバに送信し、前記サーバは、前記複数のエネルギー管理端末のうち1つからイベント通知コマンドを受信すると、前記複数のエネルギー管理端末が設置された家のエネルギー機器の運転計画を作成して前記複数のエネルギー管理端末に送信し、前記複数のエネルギー管理端末の各々は、前記サーバから設置先の家のエネルギー機器の運転計画を受信すると、受信した運転計画に基づいて設置先の家のエネルギー機器の制御を行うことを特徴とするエネルギー管理システムである。
このように、複数のエネルギー管理端末の各々が、設置先の家のエネルギー機器の動作状態がイベント通知条件として設定された状態になったことに基づいて、イベント通知コマンドをサーバに送信する。そして、サーバは、イベント通知コマンドを受信すると、複数のエネルギー管理端末が設置された家のエネルギー機器の運転計画を作成して前記複数のエネルギー管理端末に送信する。
このように、設定によってあらかじめ定められた状態に遷移した場合を選んで、イベント通知コマンドの送信および運転計画の作成を行うので、運転計画の作成が必要なときを選んで送信することが可能になる。各家のエネルギー機器の運転計画を繰り返し作成する技術において、サーバの負荷の上昇を抑えつつも、機敏な運転計画作成を実現することができる。
本発明の実施形態に係るエネルギー管理システムの構成図である。 地域サーバの構成図である。 エネルギー管理端末の構成図である。 計画処理のフローチャートである。 イベント通知条件設定処理のフローチャートである。 イベント通知条件管理処理のフローチャートである。 通知処理のフローチャートである。 エネルギー管理システムの作動例のシーケンス図である。 消費電力の推移とイベント発動の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係るエネルギー管理システムの構成図である。 エネルギー管理システムにおけるイベント通知処理の処理シーケンスを示す図である。 エネルギー管理システムにおけるイベント通知条件設定処理の処理シーケンスを示す図である。 既存のHEMSシステムの内部構成図である。 HEMSシステムの新規内部構成図である。 電力閾値超過イベント通知の流れの図である。 イベント通知における各エネルギー機器間の通信の流れの図である。 イベント通知における通信シーケンスの図である。 イベント設定コマンド(地域サーバ → HEMS)の表である。 イベント設定コマンド(地域サーバ → HEMS)の表である。 イベント設定コマンド(地域サーバ → HEMS)の表である。 イベント設定コマンド(地域サーバ → HEMS)の表である。 イベント設定コマンド(HEMS → 地域サーバ)の表である。 イベント設定コマンド(HEMS → 地域サーバ)の表である。 イベント設定コマンド(HEMS → 地域サーバ)の表である。 各エネルギー機器間の電力実績情報の収集周期を示す図である。 ピークカット機能の動作の流れを示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に示す本実施形態に係るエネルギー管理システム100は、CEMS(Cluster Energy Management SystemまたはCommunity Energy Management System)を実現するためのものである。このエネルギー管理システム100は図1に示すように、地域サーバ1と、系統電力供給側端末2を備えると共に、複数の需要家3a〜3cを含んでいる。
エネルギー管理システム100に含まれる需要家は、同じ地域内に建てられている。エネルギー管理システム100に含まれる需要家の数は、10戸程度でもよいし、100個程度でもよいし、1000個程度でもよいが、本実施形態では、一例として3つの需要家3a〜3cがエネルギー管理システム100に含まれている。なお、本実施形態においては、需要家3a〜3cは、それぞれ、発電機が設置された供給家でもある。
需要家3a〜3cは、それぞれ、ゲートウェイ4a〜4c、エネルギー管理端末5a〜5c、およびエネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cを有している。需要家3aを例に取ると、需要家3aは、ゲートウェイ4a、エネルギー管理端末5a、エネルギー機器61a、62a、63aを有している。
地域サーバ1は、ゲートウェイ4a〜4cを介してエネルギー管理端末5a〜5cと通信することで、エネルギー管理システム100全体のエネルギー需給のピークシフトもしくは平準化を行う装置である。
図2に示すように、地域サーバ1は、通信部11、メモリ12、演算部13を有している。通信部11は、系統電力供給側端末2と通信し、ゲートウェイ4a〜4cを介してエネルギー管理端末5a〜5cと通信するためのネットワークインターフェースである。メモリ12は、演算部13が実行するプログラムおよび各種パラメータが記録された記憶媒体である。演算部13は、メモリ12に記録されたプログラムを実行することで、後述する計画処理13a、イベント通知条件設定処理13b等を実行する演算回路である。演算部13は、計画処理13a、イベント通知条件設定処理13bを、同時並行的にマルチタスクで実行する。
系統電力供給側端末2は、需要家3a〜3cの各装置4a〜4c、5a〜5c、61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cに電力を供給する系統電力供給源(発電所等)の電力供給情報(供給可能電力の上限値等)を繰り返し定期的に作成して地域サーバ1に送信する装置である。
ゲートウェイ4a〜4cは、設置先の需要家(自機が設置された需要家)内のエネルギー管理端末5a〜5cと地域サーバ1との通信を媒介する装置(例えば宅内ルータ)である。
エネルギー管理端末5a〜5cは、地域サーバ1から受信する設置先の需要家における各エネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cの動作を制御すると共に、当該各エネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cの動作状態を監視する。
エネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cは、例えば、室内空調装置、照明機器、電気床暖房装置等の、電力を消費して動作する電気エネルギー機器を含んでいてもよい。また更に、電力を供給する発電機(例えば太陽光発電機、ガスを燃料として発電するガス発電機、水素を燃料として発電する水素発電機)を含んでいてもよい。また更に、貯湯装置を含む給湯器(例えば電力で湯を沸かすCOサイクル給湯器)を含んでいてもよいし、電力を蓄積する蓄電装置を含んでいてもよいし、水素発電機で使用される水素を蓄積する水素蓄積装置を含んでいてもよい。
図3に示すように、エネルギー管理端末5a〜5cの各々(以下、単にエネルギー管理端末5と記す)は、通信部51、メモリ52、操作部53、制御部54を有している。
通信部51は、ゲートウェイ4a〜4cのうち同じ家に設置されたゲートウェイを介して地域サーバ1と通信するための宅外通信インターフェースを備えて、更に、エネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cのうち同じ家に設置されたエネルギー機器と通信するための宅内通信インターフェースを備えている。
メモリ52は、後述するイベント通知条件521、カウンタ値522等を記録するための不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)である。操作部53は、ユーザの操作を直接受け付ける装置である。制御部54は、CPU、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピュータであり、CPUがROMに記録されたプログラムを実行し、その実行の際にRAMを作業領域として使用する。CPUがROMに記録されたプログラムを実行することで実現する処理には、エネルギー需給測定処理541、通知処理542、エネルギー機器制御処理543、通知条件管理処理544が含まれる。制御部54は、これら処理541〜544をマルチタスクで同時並列的に実行する。
以下、上記のような構成のエネルギー管理システム100の作動について詳細に説明する。この作動においては、エネルギー管理端末5のメモリ52には、イベント通知条件521として、以下のような条件のすべてがor条件として記録されている。なお、他の例として、複数の条件がand条件として記録されていてもよいし、orとandの複合条件で記録されていてもよい。
(a)設置先の需要家内の総消費電力が上限値Pmax(閾値)より大きくなったという条件
(b)設置先の需要家内の総消費電力が下限値Pmin(閾値)より小さくなったという条件
(c)設置先の需要家の貯湯装置の貯湯量が下限値Cmin(閾値)より小さくなったという条件
(d)設置先の需要家のエネルギー機器が故障したという条件
(e)操作部53に対して設置先の需要家のエネルギー機器の作動を変更するユーザ操作が発生したという条件
なお、上記(c)の貯湯装置は、電力で湯を沸かす給湯器から湯が供給されるものに限定されてもよい。
まず、エネルギー管理端末5の制御部54が実行するエネルギー需給測定処理541、機器制御処理543について説明する。制御部54は、エネルギー需給測定処理541を常時実行することで、設置先の需要家に設置された各エネルギー機器の動作状態を逐次(例えば繰り返し定期的に1秒に1回)監視する。
監視される各エネルギー機器の動作状態には、各エネルギー機器のエネルギー需給の量、蓄電池の蓄電量、貯湯装置の貯湯量、各エネルギー機器の故障の有無、需要家内の操作部53に対するユーザ操作による各エネルギー機器の動作の変化等が含まれる。このように、制御部54は、エネルギー需給測定処理541を実行することで、エネルギー需給測定部として機能する。これら動作状態は、通信部51を介して各エネルギー機器から受信してもよい。また、各エネルギー機器のエネルギー需給の量については、図示しない分電盤からの信号に基づいて特定してもよい。
なお、本実施形態におけるエネルギー機器のエネルギー需給の量は、当該エネルギー機器に供給される電力をAとし、当該エネルギー機器から外部に供給される電力をBとすると、A−Bである。例えば、空調装置、照明機器のように電力を専ら消費するエネルギー機器の場合は、消費電力がエネルギー需給の量となる。また、発電装置の発電電力に−1を乗算した値が、発電装置のエネルギー需給の量となる。また、蓄電装置が逐電している場合は、エネルギー需給の量が正となり、放電している場合は、エネルギー需給の量が負となる。
また制御部54は、エネルギー機器制御処理543を常時実行することで、設置先の需要家のエネルギー機器の作動を制御する(すなわち、運転する)。より具体的には、地域サーバ1から後述する運転計画を受信したことに基づいて、設置先の需要家のエネルギー機器を、当該運転計画に指定されたスケジュールの通りに作動するよう制御する。また、操作部53に対して設置先の需要家のエネルギー機器の作動を変更するユーザ操作が発生した場合、そのユーザ操作の内容に従って、当該エネルギー機器の作動を制御する。例えば、操作部53に対するユーザ操作に応じて、蓄電装置の充電と放電を切り替える。
次に、地域サーバ1の作動について説明する。地域サーバ1の演算部13は、常時実行している計画処理13aにおいて、図4に示すように、ステップ105で、一定時間(具体的には30分)間隔で訪れる定期通信タイミングが訪れたか否かを判定し、訪れていない場合はステップ110に進む。ステップ110では、イベント通知コマンドをエネルギー管理端末5a〜5cのいずれかから新たに受信したか否かを判定し、受信していないなら、ステップ105に戻る。つまり、地域サーバ1の演算部13は、計画処理13aにおいて、定期通信タイミングが訪れるか、イベント通知コマンドを受信するまで、ステップ105、110のループを繰り返す。
また、地域サーバ1の演算部13は、常時実行しているイベント通知条件設定処理13bにおいて、図5に示すように、まずステップ160で、エネルギー管理端末5a〜5cのいずれか1つ以上に対してイベント通知条件またはカウンタ値の設定変更を行うことが必要か否かを判定する。
イベント通知条件もカウンタ値も設定変更を行うことが必要でないと判定した場合は、再度ステップ160を実行する。つまり演算部13は、イベント通知条件を設定変更する必要があると判定するか、カウンタ値を設定変更する必要があると判定するまで、ステップ160の判定を繰り返す。
イベント通知条件またはカウンタ値の設定変更を行うことが必要であると判定する場合の例としては、以下の(例1)〜(例3)がある。
(例1)演算部13は、季節の変わり目に相当する日の所定時刻が訪れたときに、エネルギー管理端末5a〜5cのすべてに対してイベント通知条件の設定変更を行うことが必要であると判定し、ステップ170に進む。季節の変わり目に相当する日の所定時刻としては、例えば、4月1日の0時0分0秒、7月1日の0時0分0秒、9月1日の0時0分0秒、12月1日の0時0分0秒がある。このようにするのは、季節によって、各需要家の電力消費量が大きく異なるからである。
(例2)演算部13は、日中(例えば8時0分0秒から4時0分0秒まで)に、需要家3a〜3cの所在する地域の天候が晴れから曇りまたは雨に、または逆に変化した場合、設置先の需要家に太陽光発電装置が取り付けられているいないに関わらずすべてのエネルギー管理端末5a〜5cに対してイベント通知条件の設定変更を行うことが必要であると判定し、ステップ170に進む。このようにするのは、天候が曇りまたは雨の場合は、晴れの場合に比べて、太陽光発電装置の発電量が大きく低下するから、系統電力源から得られる電力が逼迫する可能性が高くなるからである。なお、演算部13は、需要家3a〜3cの所在する地域の天候は、例えば、通信部11を用いて図示しない天候サーバから繰り返し(例えば定期的に10分に1回)取得するようになっていてもよい。
(例3)演算部13は、ある需要家のエネルギー管理端末5から後述するイベント通知コマンドを連続して上限回数以上受信したことに基づいて、当該エネルギー管理端末5に対してカウンタ値の設定変更を行うことが必要であると判定し、ステップ170に進む。
(例1)〜(例3)のようにステップ170に進むと、ステップ170では、ステップ160で必要であると判定された場合にイベント通知条件を更新する。上記(例3)に該当する場合は、イベント通知条件を更新しない。
上記(例1)に該当する場合は、すべてのエネルギー管理端末5a〜5cに対するイベント通知条件のうち、各需要家における総電力消費量の上限値および下限値を変化させる。例えば、春から夏に季節が変化した場合は、後述する各需要家における総電力消費の上限値Pmaxおよび下限値Pminを低下させる。また例えば、夏から秋に季節が変化した場合は、後述する各需要家における総電力消費の上限値Pmaxおよび下限値Pminを上昇させる。なお、上限値Pmaxおよび下限値Pminは、後述するイベント通知条件の判定に用いられると共に、後述するテンプレートの選択にも用いられる。
上記(例2)に該当する場合でも、すべてのエネルギー管理端末5a〜5cに対するイベント通知条件のうち、各需要家における総電力消費の上限値および下限値を変化させる。例えば、晴れから曇りまたは雨に天候が変化した場合は、各需要家における総電力消費の上限値Pmaxおよび下限値Pminを低下させる。また例えば、曇または雨から晴れに天候が変化した場合は、各需要家における総電力消費の上限値Pmaxおよび下限値Pminを上昇させる。
続くステップ180では、ステップ160で必要であると判定された場合にカウンタ値を更新する。上記(例1)、(例2)に該当する場合は、カウンタ値を更新しない。上記(例3)に該当する場合は、カウンタ値をそれまでよりも増加させる。例えば1から5に上昇させる。なお、カウンタ値が5以上の状態が所定期間続いた場合には、カウンタ値を1に戻してもよい。
続いてステップ190では、通信部11を用いてイベント設定コマンドをエネルギー管理端末5a〜5cに送信する。
このイベント設定コマンドには、更新されたイベント通知条件も更新されていないイベント通知条件も含んだすべてのイベント通知条件が含まれていてもよいし、更新されたイベント通知条件のみが含まれていてもよい。また、このイベント設定コマンドには、更新されていてもいなくても、カウンタ値が含まれるようになっていてもよいし、更新された場合にのみカウンタ値が含まれるようになっていてもよい。
また、送信先のエネルギー管理端末5毎に、イベント設定コマンドに含まれるイベント通知条件の内容は異なっていてもよいし、同じでもよい。また、送信先のエネルギー管理端末5毎に、カウンタ値の内容は異なっていてもよいし、同じでもよい。また、イベント設定コマンドは、更新が必要なエネルギー管理端末5のみに送信されてもよいし、毎回すべてのエネルギー管理端末5a〜5cに送信されてもよい。なお、イベント設定コマンドの内容については、後述の(追加構成)で説明する通りになっていてもよい。ステップ190の後、ステップ150に戻る。
上記図8に示す作動例では、時点t1において、上記(例1)〜(例3)のいずれかに該当し、その結果、イベント設定コマンド305が地域サーバ1からエネルギー管理端末5に送信される。エネルギー管理端末5では、制御部54が図6に示す通知条件管理処理544を常時実行しており、そのステップ260において、通信部51を介して地域サーバ1からイベント設定コマンドを受信したか否かを判定し、受信したと判定するまでは、ステップ260を繰り返す。そして、受信したと判定すると、ステップ270に進み、受信したイベント設定コマンドの内容をメモリ52に記録する(図8のステップ307)。具体的には、受信したイベント設定コマンドに含まれるすべてのイベント通知条件およびカウンタ値をメモリ52内に上書きする。なお、図8の例では、ステップ307の記録により、エネルギー管理端末5a〜5cのカウンタ値522がすべて1になったとする。
なお、図8では、簡単のためにエネルギー管理端末を1つのみ記載しているが、実際に地域サーバ1と通信するのは複数個のエネルギー管理端末5a〜5cである。
また、制御部54は、常時実行する通知処理542において、図7に示すように、まずステップ210で、通信部51を介して後述する実績データ要求を地域サーバ1から受信したか否かを判定し、受信していない場合はステップ220に進む。そしてステップ20では、イベントが発動したか否かを判定し、発動していなければステップ220に戻る。イベントが発動するのは、メモリ52中のイベント通知条件521のいずれかが満たされた状態がカウンタ値522の回数だけ連続した場合のみである。なお、ステップ220をN回実行したうちの、連続したM回でイベント通知条件521のいずれかが満たされた場合が、イベント通知条件521のいずれかが満たされた状態がM回続いたことになる。このようになっているので、制御部54は、実績データ要求を受信するか、イベントが発動するまで、ステップ210、220の判定を繰り返す。
なお、演算部13は、後述するステップ230、240を実行するしないに関わらず、ステップ220を実行してから次にステップ220を実行するまでの期間は一定(例えば1分)である。
図8の時点t1の後は、次の定期通信タイミングである時点t2が訪れるまで、エネルギー管理端末5でイベントは発動せず、地域サーバ1でイベント通知コマンドは送信されず、地域サーバ1で実績データ要求も送信されず、設定変更が必要にもならなかったとする。
この場合、時点t1より後かつ時点t2より前の期間においては、地域サーバ1の演算部13は、計画処理13aでステップ105、110の判定(NO)を繰り返し、イベント通知条件設定処理13bでステップ160の判定(NO)を繰り返す。また、エネルギー管理端末5の制御部54は、通知条件管理処理544でステップ260の判定(NO)を繰り返し、通知処理542でステップ210、220の判定(NO)を繰り返す。また制御部54は、エネルギー需給測定処理541で設置先の需要家に設置された各エネルギー機器の動作状態を逐次(例えば繰り返し定期的に1秒に1回)監視する。また制御部54は、機器制御処理543で、時点t1よりも前に地域サーバ1から受信した機器運転計画に従って、設置先の需要家のエネルギー機器の作動を制御する。
時点t2になると、前回の定期通信タイミングから一定時間(例えば30分)が経過し、それと同時に、演算部13が、計画処理13aのステップ105で定期通信タイミングであると判定し、ステップ115に進む。ステップ115では、通信部11を用いてエネルギー管理端末5a〜5cへ実績データ要求310を送信し、続いてステップ120に進み、所定時間(例えば5分)実績データの受信を待つ。
すると、エネルギー管理端末5の制御部54は、通信部51を介してこの実績データ要求310を受信し、通知処理542のステップ210で実績データ要求を受信したと判定し、ステップ230に進む。ステップ230では、実績データ315を作成して地域サーバ1に送信し、その後ステップ220に進む。実績データは、現在から過去の所定期間(例えば直近30分でもよいし、実績データを前回送信した時点から現在までの期間でもよい)においてエネルギー需給測定処理541によって得た各エネルギー機器の動作状態に基づいて作成する。
作成される実績データには、エネルギー管理端末5の設置先の需要家における、全エネルギー機器の現在から過去の所定期間のエネルギ需給の量、貯湯装置の貯湯量、蓄電装置の蓄電量が含まれる。更に、作成される実績データには、エネルギー管理端末5の設置先の需要家の各エネルギー機器における、現時点の故障の有無、および、現時点の動作状態が含まれる。動作状態には、例えば、空調装置の設定温度、床暖房装置の設定温度等が含まれる。
地域サーバ1の演算部13は、計画処理13aのステップ120で、上記所定期間(例えば5分)内に、エネルギー管理端末5a〜5cから送信された実績データを通信部11を介して受信する。
続いてステップ125では、受信した実績データに基づいて、現時点より後の期間における需要家3a〜3c全体のエネルギー需給の量を予測する。具体的には、受信した実績データに適合するテンプレートをあらかじめ定められた複数個のテンプレートから選び出し、選び出したテンプレートに対応付けられたエネルギー需給の量の経時変化を、実績データの送信元の需要家のエネルギー需給の量の経時変化の予測として採用する。そして、このようにして決められた各需要家のエネルギー需給の量の経時変化の予測から、需要家3a〜3c全体のエネルギー需給の量の予測とする。なお、テンプレートに対応付けられるエネルギー需給の量の経時変化は、テンプレート毎に異なっている。
ここで、当該実績データの送信元の需要家に設置された全エネルギー機器全体の、最新のエネルギー需給の量P、すなわち、当該需要家の最新の総消費電力Pは、当該実績データから算出できるが、この総消費電力Pの大小によって、選び出されるテンプレートが異なる。
より具体的には、この総消費電力Pと、当該需要家についての上述のイベント通知条件(a)、(b)中の上限値Pmaxおよび下限値Pminとの関係に応じて、選び出されるテンプレートが異なる。つまり、(1)この総消費電力Pが上限値Pmaxよりも大きい場合、(2)上限値Pmax以下かつ下限値Pmin以上の場合、(3)下限値Pmin未満の場合の3つの場合では、それぞれ、選ばれるテンプレートが異なる。したがって、これら3つの場合では、それぞれ、エネルギー需給の量の経時変化の予測も異なる。
また、当該実績データに含まれる貯湯装置の貯湯量Cの最新値の大小によって、選び出されるテンプレートが異なる。より具体的には、この貯湯量Cが、当該需要家についての上述のイベント通知条件(c)中の下限値Cmin以上の場合と、下限値Cmin未満の場合の2つの場合では、それぞれ、選ばれるテンプレートが異なる。したがって、これら2つの場合では、それぞれ、エネルギー需給の量の経時変化の予測も異なる。
また、当該実績データに含まれるエネルギー機器の故障の有無の違いによって選び出されるテンプレートが異なる。したがって、エネルギー機器の故障の有無の違いによって、エネルギー需給の量の経時変化の予測も異なる。
また、当該実績データに含まれる各エネルギー機器の作動内容が、機器運転計画通りであるか否かで、選び出されるテンプレートが異なる。したがって、各エネルギー機器の作動内容が機器運転計画通りであるか否かで、エネルギー需給の量の経時変化の予測も異なる。
ステップ125では更に、系統電力供給側端末2から受信した系統電力供給源(発電所等)の電力供給情報に基づいて、現時点より後の期間における系統電力供給源のエネルギー供給量を予測する。
更にステップ125では、算出した需要家3a〜3c全体のエネルギー需給量の予測結果、および、系統電力供給源のエネルギー供給量の予測結果に基づいて、エネルギー管理システム100全体の現時点より後の期間におけるエネルギー需給のピークシフトもしくは平準化を行うため、需要家3a〜3cのエネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cの運転計画(以下、機器運転計画という)を作成する(ステップ317)。
機器運転計画は、エネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cの作動をどの時間帯にどのように制御するかについてのスケジュール(タイムテーブル)である。例えば、発電機に発電させるか否か、貯湯装置の貯湯量を増加させるか減少させるか、蓄電池に充電させるか放電させるか、空調装置の設定温度、テレビの輝度等についての計画が、機器運転計画に該当する。
エネルギー需給量の予測結果等に基づいて、エネルギー需給のピークシフトもしくは平準化を行うために機器運転計画をどのように作成するかについては、例えば特許文献1に記載されているように周知である。例えば、需要家3a〜3c全体の消費電力の予測値が基準値を超えると予測された時間帯では、需要家3a〜3c内のすべての充電池に放電させ、基準値以下となる時間帯では、当該充電池に充電させるように計画を作成してもよい。また例えば、需要家3a〜3c全体の消費電力の予測値が基準値以下となる時間帯では、電力によって湯を沸かす給湯装置から湯が供給される貯湯装置の貯湯量を増加させるように計画を作成してもよい。
続いてステップ130では、通信部11を用いて、ステップ125で作成した機器運転計画を、エネルギー管理端末5a〜5cに送信する。エネルギー管理端末5a〜5cの各々に送信する機器運転計画320は、ステップ125で作成した機器運転計画のうち、当該エネルギー管理端末5の設置先の需要家のエネルギー機器についての計画のみとしてもよい。
エネルギー管理端末5a〜5cにおいては、制御部54が、通信部51を介してこの機器運転計画320を受信すると、機器制御処理543において、この新たな機器運転計画320中のスケジュールに設置先の需要家のエネルギー機器が従うよう、当該エネルギー機器の作動を制御し始める(ステップ322)。
図8のステップ322の実行時点の後は、時点t3が訪れるまで、エネルギー管理端末5でイベントは発動せず、地域サーバ1でイベント通知コマンドは送信されず、地域サーバ1で実績データ要求も送信されず、設定変更が必要にもならなかったとする。この場合、ステップ322実行時点より後かつ時点t3より前の期間においては、時点t1より後かつ時点t2より前の期間と同様の作動となる。
時点t3になると、あるエネルギー管理端末5において、自機のメモリ52に記録されているイベント通知条件521のうち1つ(上記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)のうちどれでもよい)が満たされていると判定する。制御部54は、通知処理542のステップ220において、イベント通知条件521のうち1つが満たされ、かつ、イベント通知条件521のうち同じ1つが連続して満たされる回数がカウンタ値522以上となった場合に限り、イベントが発動したと判定する。本事例では、イベント通知条件521の値が1なので、イベント通知条件521のうち1つが初めて満たされた場合に、ステップ220でイベントが発動したと判定される。
制御部54は、ステップ220でイベントが発動したと判定すると、ステップ240に進み、通信部51を用いてイベント通知コマンド325を地域サーバ1に送信し、ステップ210に進む。イベント通知コマンド325には、送信元のエネルギー管理端末5を特定する識別コードが含まれているので、地域サーバ1では、受信したイベント通知コマンド325がどのエネルギー管理端末5から送信されたかがわかる。イベント通知コマンドの内容については、後述の(追加構成)で説明する通りになっていてもよい。
地域サーバ1の演算部13は、通信部11を介してこのイベント通知コマンド325を受信すると、計画処理13aのステップ110で、イベント通知コマンドを受信したと判定し、ステップ115に進む。
ステップ115からステップ130までの処理内容およびエネルギー管理システム100全体の作動は、ステップ105からステップ115に進んだ場合(既に説明済み)と、以下で説明する違いを除いて同様である。
簡単に説明すると、ステップ115では、エネルギー管理端末5へ実績データ要求330を送信し、続いてステップ120に進み、所定時間(例えば5分)実績データの受信を待つ。ただし、実績データ要求330の送信先のエネルギー管理端末5は、イベント通知コマンド325の送信元のエネルギー管理端末5のみである点が、ステップ105からステップ115に進んだ場合と異なる。
すると、当該エネルギー管理端末5の制御部54は、この実績データ要求330を受信し、通知処理542のステップ210で実績データ要求を受信したと判定し、ステップ230に進む。ステップ230では、実績データ335を作成して地域サーバ1に送信し、その後ステップ220に進む。そして、時点t3のイベント発動後にはイベントが発動していないので、ステップ220から210に戻る。
地域サーバ1の演算部13は、計画処理13aのステップ120で、上記所定期間(例えば5分)内に、当該エネルギー管理端末5から送信された実績データ335を受信する。
続いてステップ125では、受信した実績データ335に基づいて、現時点より後の期間における需要家3a〜3c全体のエネルギー需給の量を予測する。ここで作成される予測は、それまでのエネルギー需給の量の予測と異なっている。なぜなら、ある需要家で上述のイベント通知条件(a)〜(e)のいずれかが満たされたということは、ステップ125において当該需要家について選択されるテンプレートがそれまでとは違うものになるからである。
更に、系統電力供給側端末2から受信した系統電力供給源(発電所等)の電力供給情報に基づいて、現時点より後の期間における系統電力供給源のエネルギー供給量を予測する。更にステップ125では、これら予測結果に基づいて、エネルギー管理システム100全体の現時点より後の期間におけるエネルギー需給のピークシフトもしくは平準化を行うため、需要家3a〜3cのエネルギー機器61a〜63a、61b〜63b、61c〜63cの機器運転計画を作成する(ステップ337)。
ここで作成された機器運転計画は、それまでの機器運転計画と異なっている。それは、需要家3a〜3c全体のエネルギー需給の量の予測が今までとは違うものになったからである。
続いてステップ130では、ステップ125で作成した機器運転計画340を、エネルギー管理端末5a〜5cに送信する。エネルギー管理端末5a〜5cの各々に送信する機器運転計画320は、ステップ125で作成した機器運転計画のうち、当該エネルギー管理端末5の設置先の需要家のエネルギー機器についての計画のみとしてもよい。
エネルギー管理端末5a〜5cにおいては、制御部54がこの機器運転計画340を受信すると、機器制御処理543において、この新たな機器運転計画340の内容に設置先の需要家のエネルギー機器が従うよう、当該エネルギー機器の作動を制御し始める(ステップ342)。
なお、ある需要家において上記(a)、(b)のようなイベント通知条件が満たされたときは、消費電力が通常想定される範囲から外れてしまうことになるので、それよりも前に地域サーバ1の演算部13が計画処理13aのステップ125で行った予測が著しく不正確になる可能性が高い。したがって、そのような場合にイベント通知コマンド325および実績データ335を地域サーバ1に送信すれば、ステップ125が再度実行され、予測の不正確性が緩和され、ひいては、機器運転計画が適切なものになる。
また、ある需要家において上記(c)のようなイベント通知条件が満たされたときは、貯湯量が通常想定される範囲から外れてしまうことになるので、それよりも前に地域サーバ1の演算部13が計画処理13aのステップ125で行った予測が著しく不正確になる可能性が高い。したがって、そのような場合にイベント通知コマンド325および実績データ335を地域サーバ1に送信すれば、ステップ125が再度実行され、予測の不正確性が緩和され、ひいては、機器運転計画が適切なものになる。
また、ある需要家において上記(d)のようなイベント通知条件が満たされたときは、故障したエネルギー機器(例えば発電機)が使用不能になるので、それよりも前に地域サーバ1の演算部13が計画処理13aのステップ125で行った予測が著しく不正確になる可能性が高い。したがって、そのような場合にイベント通知コマンド325および実績データ335を地域サーバ1に送信すれば、ステップ125が再度実行され、予測の不正確性が緩和され、ひいては、機器運転計画が適切なものになる。
また、ある需要家において上記(e)のようなイベント通知条件が満たされたときは、故障したエネルギー機器(例えば発電機)が使用不能になるので、それよりも前に地域サーバ1の演算部13が計画処理13aのステップ125で作成した機器運転計画が実現しなくなる可能性が高い。したがって、そのような場合にイベント通知コマンド325および実績データ335を地域サーバ1に送信すれば、ステップ125が再度実行され、機器運転計画をユーザ操作と矛盾しないものに変更することができる。
図8のステップ342の実行時点の後は、時点t4が訪れるまで、エネルギー管理端末5でイベントは発動せず、地域サーバ1でイベント通知コマンドは送信されず、地域サーバ1で実績データ要求も送信されず、設定変更が必要にもならなかったとする。この場合、ステップ342実行時点より後かつ時点t4より前の期間においては、ステップ322実行時点より後かつ時点t3より前の期間と同様の作動となる。
時点t4になると、前回の定期通信タイミング(時点t2)から一定時間(例えば30分)が経過し、それと同時に、演算部13が、計画処理13aのステップ105で定期通信タイミングであると判定し、ステップ115に進む。これ以降のエネルギー管理システム100の作動は、時点t2以降かつ時点t3より前における作動の説明において、実績データ要求310、実績データ315、ステップ317、機器運転計画320、ステップ322を、それぞれ、実績データ要求345、実績データ350、ステップ352、機器運転計画355、ステップ357に読み替えたものと同じである。
以上が、図8の例の説明である。なお、図8の例では、カウンタ値522がすべて1であったので、エネルギー管理端末5a〜5cの制御部54は通知処理542のステップ220で、イベント通知条件が満たされるだけでイベントが発動したと判定している。
例えば、ある需要家内において演算部13のエネルギー需給測定処理541によって検出される総消費電力の推移が、図9の実線70のようになっているとする。そして、時点t11において上述のt1と同様の作動によってカウンタ値522が1から5に変化し、
時点t12において上述のt1と同様の作動によってイベント通知条件521に含まれる設置先の需要家内の総消費電力の上限値71が上昇したとする。実線70中の黒丸印が、ステップ220でイベント発動の有無が判定されたタイミング(すなわち、ステップ220でイベント通知条件が満たされたか否かが判定されたタイミング)に相当する。
図9の例では、時点t11の前は、総消費電力71が上限値を超える度にイベントが発動したと判定されていたのに対し、時点t11でカウンタ値が5に増加して以降は、総消費電力71が上限値を連続して5回超えて初めてイベントが発動するようになっている。このように、カウンタ値を2以上にすることで、同じイベント通知条件に基づくイベント通知コマンド、実績データ送信、および図4のステップ125の処理が過度に頻繁に行われてしまう可能性が低減される。
以上説明した通り、エネルギー管理端末5a〜5cの各々は、設置先の家のエネルギー機器61a〜61c、62a〜62c、63a〜63cの動作状態を監視する。そして、設置先の家のエネルギー機器がイベント通知条件を満たす状態になったことに基づいて、イベント通知コマンド325および設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データ335を、地域サーバ1に送信する。
そして地域サーバ1は、エネルギー管理端末5a〜5cのうち1つから、当該1つのエネルギー管理端末が設置された家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データ335を受信すると、受信した実績データ335に基づいて、エネルギー管理端末5a〜5c(イベント通知コマンド325および実績データ335の送信元も含む)が設置された家の機器運転計画340を作成してエネルギー管理端末5a〜5cに送信する。
そしてエネルギー管理端末5a〜5cの各々は、地域サーバ1から設置先の家のエネルギー機器の機器運転計画340を受信すると、受信した機器運転計画340に基づいて設置先の家のエネルギー機器の制御を行う。
このように、複数のエネルギー管理端末の各々が、設置先の家のエネルギー機器の動作状態がイベント通知条件として設定された状態に遷移したことに基づいて、エネルギー需給の実績データをサーバに送信する。そして、サーバは、エネルギー需給の実績データを受信すると、受信した実績データに基づいて、複数のエネルギー管理端末が設置された家のエネルギー機器の運転計画を作成して前記複数のエネルギー管理端末に送信する。
このように、設定によってあらかじめ定められた状態に遷移した場合を選んで、エネルギー需給の実績データの送信および運転計画の作成を行うので、過度に頻繁にエネルギー需給の実績データを送信しなくても、運転計画の作成が必要なときを選んで送信することが可能になる。したがって、各家からエネルギー使用実績情報等を繰り返し受信し、受信した情報に基づいて各家のエネルギー機器の運転計画を繰り返し作成する技術において、サーバの負荷の上昇を抑えつつも、機敏な運転計画作成を実現することができる。
なお、エネルギー管理端末5a〜5cの制御部54は、エネルギー需給測定処理541および通知処理542のステップ220を実行することで、エネルギー需給の閾値を管理するエネルギー閾値管理部、設定されたエネルギー需給の閾値(上限値および下限値)に対して測定値が超過していないか監視するエネルギー需給監視部として機能する。また制御部54は、通知処理542のステップ230、240を実行することで、地域サーバ1に対して需要家内で発生したイベントを通知するイベント通知部として機能する。そして、イベント通知コマンド325および実績データ330が、閾値超過情報に相当する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明するが、その内容は、多くが第1実施形態と重複している。
本実施形態に係るエネルギー管理システムは、図10に示すように、地域サーバ(もしくはアグリゲータ)と需要家A、B、C、…のエネルギー管理端末A、B、C…が通信ネットワークおよび複数のゲートウェイを介して接続された構成となっている。
地域サーバは、各需要家や発電施設等のエネルギー情報(具体的には、消費電力量、発電電力量等のエネルギー測定値)を収集しエネルギー需給状況を監視するエネルギー需給監視部、地域のエネルギー需給予測演算を行うエネルギー需給予測部、各需要家の機器運転計画を演算する計画演算部を有している。
需要家側のエネルギー管理端末A、B、C、…は、各需要家に設置された機器(例えば機器1〜3)の電力や熱量などのエネルギー需給状況を測定しているエネルギー需給測定部、エネルギー需給の閾値を管理するエネルギー閾値管理部、設定されたエネルギー需給の閾値(上限値および下限値)に対して測定値が超過していないか監視するエネルギー需給監視部、地域サーバに対して需要家内で発生したイベントを通知するイベント通知部を有している。
図11に示すように、地域サーバは、エネルギー需給監視部が収集した各需要家や発電施設等のエネルギー情報およびエネルギー需給状況に基づいて、需要家A、B、C、…を含む地域のエネルギー需給予測演算を行い、各需要家の機器運転計画を演算(または再演算)する。そして、演算(または再演算)の結果に基づいて、需要家A、B、C、…の機器制御部(エネルギー管理端末の一部)に機器運転計画(目標消費電力量等)を配信する。
機器制御部は、受信した機器運転計画に基づいて、機器(例えば機器1〜3)を制御する。
また、図12に示すように、地域サーバは、通信ネットワークおよびゲートウェイを介した通信により、需要家A、B、C、…のエネルギー管理端末A、B、C、…のエネルギー閾値管理部に対して、イベントの通知条件を送信することで、エネルギー需給の上限および下限の閾値を設定する。そしてエネルギー管理端末A、B、C、…の各々は、受信したイベントの通知条件を記憶する。
また、図11に示すように、エネルギー管理端末A、B、C、…のエネルギー需給監視部は、常時(または繰り返し定期的に)エネルギー測定値を監視し、エネルギー測定値が閾値超過を検知したら地域サーバへ閾値超過情報を通知する(すなわちイベント通知する)。このイベント通知を受信した地域サーバは、受信した閾値超過情報に基づいて、イベント通知元の需要家の機器運転計画の再計算を行い、再計算結果の機器運転計画をイベント通知元の需要家の機器制御部に配信する。
また、地域サーバから需要家A、B、C、…のエネルギー管理端末A、B、C、…のエネルギー閾値管理部に対して、取得したい機器の動作状態を設定する。そして、需要家A、B、C、…のエネルギー管理端末A、B、C、…のエネルギー需給監視部が常時(または繰り返し)機器の動作状態を監視し、機器が設定された動作状態に遷移した事を検知したら地域サーバへ閾値超過情報(すなわちイベント通知する)を通知する。このイベント通知を受信した地域サーバは、受信した閾値超過情報に基づいて、イベント通知元の需要家の機器運転計画の再計算を行い、再計算結果の機器運転計画をイベント通知元の需要家の機器制御部に配信する。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、以下の変形例のうち任意の部分を、上記実施形態に適用することができる
(追加構成)
以下、上記の実施形態に対する追加構成について説明する。近年、地域全体で使う電力や熱などのエネルギーの最適化を図る方法として、”デマンドレスポンス”が挙げられる。デマンドレスポンスの定義は「卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること」(※1)とされている。つまり、地域全体のエネルギー管理を行う地域サーバが、電力料金を、例えば夏期の昼間などの需要がピークのときに高く、夜間のときに安くするように変動させる事で、地域全体として省エネルギーを実現しつつ電力消費を平滑化する仕組みである。これを実現するためには需要家であるHEMS(Home Energy Management System)やBEMS(Building Energy Management System)との連携が不可欠である。そこで、地域全体のエネルギー最適化への貢献にも対応できるHEMSとして、地域サーバと連携できる仕組みが作り上げられてきた。
デマンドレスポンスの種類として、おおまかに、(1)時間帯別料金等の電気料金ベースのもの、(2)需給調整契約等のインセンティブのもの、に分けられる(※1)。(1)の電気料金ベースのものは、地域サーバを初めとした電気事業者が時間帯別に電気料金を設定する事で、需要家側の判断で、割高な料金が設定された高負荷時に需要抑制、割安な料金が設定された低負荷時に需要をシフトを促す仕組みである。一方、(2)のインセンティブベースは、卸電力価格が高騰または電力需給が逼迫した際に、負荷抑制・遮断を要請または実施する仕組みである。
(2)は、豊田市実証にて、2つのアプローチが行われている。一つは電力料金単価をユーザに掲示し、家庭での電気の使い方、暮らし方を電力需給に合わせてシフトさせようとする取組みであり、地域サーバが本実証を検証している。もう一つは、地域サーバの電力単価の設定にHEMSを連動させ、HEMSがエコキュートや定置用蓄電池などを自動制御する仕組みであり、自動デマンドレスポンス(ADR)に相当したものである。本検証については高学習機能付きHEMSとして検証している
(2)への取り組みとして、地域連携電力制御システムが2012年度より構築されており、検証が進められている。この地域連携電力制御システムとは、国際標準規格であるOpenADRで定義されている「Direct Load Control」というイベントオブジェクトに相当し、地域の電力逼迫状況に応じて地域サーバから遠隔でエネルギー機器制御するシステムである。
また、制御対象エネルギー機器を定置蓄電池と車(充電スタンド)として、地域サーバから直接制御できる仕組みを構築し、実機が地域サーバの制御要求できる事までを確認してきた。
しかしながら、ここで2つ課題が残っていた。一つはエネルギー機器毎に異なった制御制約が存在していた事から、コントローラ側での制御ロジックが複雑になってしまう事であった。本問題に対しては、制御ルールを統一化する事で解決する事とした。二つ目に、直接制御による負荷増加によって、需要家の契約アンペア数を超えて停電させてしまう危険性がある事であった。例えば、蓄電池の充電を実施した場合、家庭内負荷の視点で考えると、負荷増加の方向に流れるため、停電させてしまう可能性がある。これを解決するためには、事前に需要家の電力使用状況を監視しておき、契約アンペア数を超過しないような仕組みが必要である。なお、OpenADRでは、基本的に負荷抑制を目的としたものであるため、このようなケースについては言及されていない。一方、「Echonet Lite」では、エネルギー機器の状態が変化した際にコントローラに通知する「inf」というオブジェクトが定義されている。この「Echonet Lite」の考え方を参考に、HEMS内のエネルギー機器の状態が変化した際に地域サーバに通知する仕組み(イベント通知機能)が構築される。
(*1) 「デマンドレスポンス(Demand Response)について」(経済産業省資料)を引用。
従来の地域連携制御におけるシステム全体の構成および通知の流れを図13に示し、新規なシステム全体の構成および通知の流れを図14に示す。地域連携制御の制御対象である蓄電池と充電スタンドの大きな違いは、HEMSのタイマー制御コントローラの有無であった。
従来のHEMSでは、充電スタンドにのみタイマー機能があり、充電開始時刻(hh:mm)と充電終了(hh:mm)の1セットをユーザが設定できるようになっている。なお、日付の指定はできない。ユーザの設定された充電開始時刻になったら充電を開始し、充電終了時刻になったら終了するようになっている。一方、蓄電池にはタイマー機能のようなものは存在しない。従って、地域サーバから計画運転制御を取得したときの仕組みとして、以下のように構築してもよい。ここで、PC−HEMSは、HEMSの一部であり、HEMSの機能のうち主に通信およびデータ変換の機能を担うコンピュータであり、例えばパーソナルコンピュータで実現可能である。PC−HEMSのPCは、Personal Compyuterの略である。
蓄電池について:
(1)PC−HEMSが地域サーバから取得した運転計画値を保持
(2)保持している運転計画値に基づいて、動作すべき時刻を迎えたら、PC−HEMSがHEMを経由してエネルギー機器に対して強制制御要求を実施
充電スタンドについて:
(1)PC−HEMSが地域サーバから取得した運転計画値を保持
(2)保持している運転計画値をHEMSのタイマー制御コントローラに通知し、タイマー時刻に地域サーバから取得した運転計画を反映
(3)タイマー機能に基づいて、動作すべき時刻を迎えたら、HEMSがエネルギー機器に対して制御要求を実施
タイマー機能も計画運転の一種である事から、充電スタンドの計画制御はこのタイマー制御を活用する事にした。そのため、充電スタンドの計画運転制御は、保持できる計画が”充電”−”停止”の1セットのみ、日付の指定ができない、といった従来のタイマー機能の制約が残っていた。
そこで、地域サーバからの計画運転制御に対して充電スタンドのタイマー機能を無効化し、蓄電池とまったく同じ仕組みになるように再構築するようにした。
また、地域連携制御による計画運転制御の仕組みを以下の要件で再定義した。
PC−HEMSの作動:
(1)地域サーバから運転計画を取得し、PC−HEMS内の所定DBに登録する
(2)計画の時刻に計画値の制御要求をHEMSの強制制御コントローラに送信する
HEMSの作動:
(1)地域連携制御の実行中は充電スタンドのタイマー制御を無効化する
(2)地域連携制御の実行中はエネルギー機器のフェールセーフによる制御(蓄電池のリフレッシュ充電など)を除き、エネルギー機器の判断で動作しない
また、地域サーバからHEMS内のエネルギー機器を直接制御できる仕組みが構築された。しかしながら、実証宅に導入する上で、一つ課題が残されていた。それは、直接制御によるエネルギー機器の電力負荷増加によって、需要家の契約アンペア数を超えてしまう可能性がある事であった。
本実証での地域連携制御の対象エネルギー機器は蓄電池と車であり、地域サーバからそれぞれのエネルギー機器の充電、放電、停止を行う事ができるようになった。この際に注意しなければならないのが、充電を実施する場合である。充電を実施する場合には家庭内負荷が増加する方向に促される。もし、いずれのエネルギー機器もしくは両エネルギー機器が充電する事で家庭内負荷を押し上げ、各住宅が契約しているアンペア数を超過してしまう可能性がある。各エネルギー機器の動作仕様によると、蓄電池の瞬間の最大充電電力は2000W(最大電流10A)、車の瞬間の最大充電電力は2400W(最大電流12A)であり、合算すると4400W(22A)である。豊田市実証宅の契約アンペアは50Aもしくは75Aである事から、蓄電池と車だけでも、契約アンペアの30〜45%近くを占める事になり、問題がある。したがって、地域サーバ側では、常時、各住宅の電力需要状況を監視しておく必要がある。しかしながら、現状は電力需要等の実績情報をHEMSから地域サーバへ提供する周期は30分周期であり、常時監視できる状態ではない。通信トラフィック、HEMSや地域サーバの処理負荷を考慮すると、実績情報の提供頻度を短縮する事も難しい。そこで、地域サーバからの地域連携制御によって住宅で停電を起こさぬよう、地域サーバが常時監視できる仕組みを構築する必要がある。
また、他に懸念されている事として、地域サーバが保持している運転計画と、HEMSの保持している運転計画が異なる可能性があった。HEMSが地域連携制御をできるモードになっているとき、HEMSはエネルギー機器が従来持っているスケジュール運転を無効化し、地域サーバから配信される計画に基づいてエネルギー機器を動作させる。しかしながら、HEMS側の例外的な処理(たとえば、エネルギー機器のメンテナンスなど)によってHEMS側で計画を変更する事がある。現状、HEMSが保持しているエネルギー機器計画情報を地域サーバへ15分周期で提供しているため、地域サーバ−HEMS間で最大15分の不一致が発生する可能性がある。また、地域サーバのサービス内容によると、地域サーバが作成したエネルギー機器運転計画は随時、地域サーバフォトフレームを通して、ユーザに掲示する事になっているため、HEMS画面上の計画と地域サーバフォトフレーム上の計画が一致しておらず、ユーザが混乱する恐れがある。計画情報を短周期で送信する事は先に述べた通り、現実的な対策ではないため、HEMSが運転計画を変更した場合に随時地域サーバへ通知する仕組みが必要である。
地域サーバと需要家との間の通信プロトコルについて、国際標準化されているOpenADRでは、エネルギー機器の直接制御は「需要家の電力負荷抑制」を目的とした制御であるため、今回のようにエネルギー機器制御によって電力負荷が増加する場合についての言及はなされていない。一方、コントローラとエネルギー機器の間の通信プロトコルについて、日本で規格化されている「Echonet Lite」では、コントローラからエネルギー機器に対してエネルギー機器の状態を取得する「Get」、コントローラからエネルギー機器に対してエネルギー機器の制御要求をする「Set」、エネルギー機器からコントローラに対してエネルギー機器の状態変化を通知する「Inf」が定義されている。この「Inf」の考え方を流用し、HEMSの中の状態が変化し、電力負荷がある閾値を超過して停電の危険性がある場合に地域サーバへ通知する仕組みを採用する事で、地域サーバ側で制御計画の修正等の停電未然防止の対策ができる。
なお、「Echonet Lite」は地域サーバとHEMSの間の通信を想定した規格ではないが、地域サーバからHEMSを経由してエネルギー機器に制御要求を実施している構造から、地域サーバを“コントローラ”と見立てる事で「Echonet Lite」の考え方を採用しても差し支えないと考える。また、既に構築している、実績データの提供方法が地域サーバからHEMSへGetする仕組みである事、エネルギー機器制御要求を地域サーバからHEMSへPostする仕組みである事、からも「Echonet Lite」と同等の通信を実現している。ただし、プロトコルの観点では、当初JIPDEC共通仕様に基づいて通信プロトコルを定義していた事から、「Echonet Lite」のプロトコルを導入する事は難しい
従って、今回「Echonet Lite」の「inf」に相当する「イベント通知」の仕組みを、既存のプロトコルに準じた形で新たに定義し、イベント通知インターフェースを新規に考案した。
機能仕様:
A1:課題へのアプローチ
克服すべき課題は以下の2つである。
課題1.
地域連携制御によって、住宅が停電が発生しないように、地域サーバが各住宅の電力需要状態を常時監視できる仕組みの構築
課題2.
地域サーバが保有する宅内エネルギー機器の運転計画と、HEMSが保有する運転計画の間で不一致にならないように、宅内エネルギー機器の運転計画の変化を常時把握できる仕組みの構築
各々の課題について、地域サーバが特に必要な情報を整理し、解決方法を検討した。課題1.では、蓄電池や充電スタンドを操作する事で、宅内の消費電力量、特に系統からの買電電力量が契約アンペア数を超えるような状態であるかを地域サーバが把握できれば良い。この解決手段として、HEMS側で任意の電力閾値を保有し、閾値を超過した場合に随時地域サーバへ通知できれば解決できると考えられる。
課題2.では、地域サーバが配信された計画は地域サーバが把握できている事から、HEMS側で運転計画を変更したケースのみを地域サーバに通知する事で、地域サーバ側は変更した事を把握でき、リアルタイムに最新計画を反映できると考えられる。
これらをまとめると、“電力閾値を超過した”、“運転計画が変更された”といったHEMS内の各種イベントを地域サーバへリアルタイムに通知する事で解決できると考え、イベント通知インターフェースを開発する事とした。
A2:機能要件
イベント通知機能として、以下の要件を定義した。
イベント通知(HEMS→地域サーバ):
・閾値超過通知
地域サーバより設定された各種閾値を連続して指定回数(1分毎の測定)を超えた場合に地域サーバに対してイベント発生通知を行う。
・運転計画変更通知
PC−HEMS側による運転計画に変更が発生した場合にHEMSから地域サーバにイベント発生通知を行う。
・PC−HEMSリセット通知
PC−HEMSダウン後の復旧時にPC−HEMSから地域サーバにイベント発生通知を行う。
イベント設定(地域サーバ→HEMS):
・条件設定
地域サーバから閾値の値および適用する時間帯についてHEMSに対して閾値設定を行う。HEMSは、閾値設定値に基づいて閾値監視を行う。
電力閾値超過通知の流れは、図15の通りとする。
A3:イベント通知における通信シーケンスの定義
これまでに実現している、HEMSから地域サーバへの実証データ提供、地域サーバからHEMSへエネルギー機器制御する地域連携制御といった地域サーバ−HEMS間の通信は、地域サーバからHEMSへの片方向の通信を前提とした通信基盤を構築してきた。しかしながら、今回実現を予定しているイベント通知は、HEMSから地域サーバに対して通信する仕組みが必要であり、双方向に通信できる基盤に拡張する必要があった。通信基盤を拡張するにあたっての検討事項を以下に記す。宅内ではゲートウェイの役割を持っている通信IFエネルギー機器が宅内と宅外との通信を制御している事から、HEMS−通信IFエネルギー機器間、通信IF−地域サーバ間で切り分けて考えた。
通信IFエネルギー機器 〜 HEMS間
・SSL相互認証によるHTTPS POST通信
HEMS−通信IFエネルギー機器間の通信は、すでにSSLの相互認証通信を双方向で実現していた。従って、HEMS−通信IFエネルギー機器間は、既存のSSL通信を流用する事とした。
なおHAN(家内通信:Home Area Network)内はKDDIの独自認証局によるSSL証明書で通信している。
地域サーバ 〜 通信IFエネルギー機器間
・SSL認証とBasic認証の組み合わせによるHTTPS POST通信
通信IF−地域サーバ間での通信は、前述の通り、現状は地域サーバから通信IFエネルギー機器への片方向の相互認証によるSSL通信のみ実現できているが、逆方向へは対応できていない。通信IFエネルギー機器の制約、地域サーバ側のクライアント認証の仕組みの簡素化などの観点から、SSLによるサーバ認証とBasic認証を組み合わせた通信の仕組みを採用した。
イベント通知における各エネルギー機器間の通信の流れは、図16の通りである。通信シーケンスは、図17の通りである。
A4:コマンドの定義
機能要件に基づいて、イベント設定コマンドとイベント通知コマンドを新規に定義した。
[イベント設定コマンド]
閾値判定で利用する測定値および判定条件は1種類とする。ただし、コマンド仕様としては、「AND」「OR」構文を用いた複数条件の組み合わせ、複数の測定値(買電電力以外の情報)も対応可能とする。イベント発動までのカウンタ値(Count)を指定可能なものとする。
[イベント通知コマンド]
閾値超過イベントのイベント通知コマンドについては、指定された時間帯に設定された閾値を一定回数超過した場合に、イベントの通知を行う。通知内容は、閾値を超えた回数分のデータを送信する。今回の実装においては、系統電力の買電の閾値のみを対象とする。ただし、コマンド仕様としては、将来の拡張性を考慮して、分電盤や各エネルギー機器ごとについても利用可能な仕様とする。
運転計画イベントのイベント通知コマンドについては、PC−HEMS側により各エネルギー機器の運転計画が更新された場合に、地域サーバに対して運転計画のリストを送信する。今回の実装では、対象エネルギー機器は、蓄電池(accumulator)・電気自動車(vehicle)のみとする。ただし、コマンド仕様としては、各種エネルギー機器に対応可能なものとする。地域サーバ側からのpost_target_dataによる運転計画更新時は本イベントを送信しない。
PC−HEMSリセットイベントのイベント通知コマンドは、PC−HEMSダウン後の復旧時にイベントの通知を行うためのものである。
イベント設定コマンド(地域サーバ → HEMS)を、図18〜図21に記す。また、イベント通知コマンド(HEMS → 地域サーバ)を、図22〜図24に示す。
B:HEMS側での契約アンペア数超過に対する停電対策
B1:課題抽出
イベント通知機能を実現する事によって、地域サーバ側で作成するエネルギー機器の運転計画を修正し、事前に停電を防止する事が可能になった。しかしながら、各エネルギー機器間の通信のタイムラグ等により、リアルタイムな監視ができず瞬時の対応ができない懸念が残っている。そのため、リアルタイムで電力使用状態を監視して、契約アンペア数を超過しないようにエネルギー機器を制御する必要がある。
B2:機能仕様
B2.1:課題へのアプローチ
契約アンペア数超過による停電対策の課題は、リアルタイムで電力使用状態を監視し、超過しないようにエネルギー機器を制御する事である。現状のシステムでの各エネルギー機器の収集周期は図25の通りである。イベント通知では、PC−HEMSが60秒周期にHEMSから収集した電力実績値から閾値超過を判定し、地域サーバに通知するものであるため、目安にはなるが瞬時の対応には難しい。一方、HEMSは分電盤から数秒周期で収集している事から、HEMSで常に電力使用状況を監視し、必要に応じてエネルギー機器制御する事が望ましい。
そこで、(1)電力使用状況を監視し、(2)ある閾値を超過した場合にエネルギー機器を強制的に制御する、「ピークカット機能」をHEMSの新機能として、新たに構築する事とした。
B2.2:機能要件
ピークカット機能として、以下の要件を定義した。
・分電盤から取得できる使用電力が閾値を超えた場合に車および蓄電池の充電を停止し、使用電力が低下して充電可能と判断された場合に充電を再開する。
ピークカット機能の動作の流れは図26の通りである。エネルギー機器の切断優先順位は、蓄電池>車とした。

Claims (8)

  1. サーバ(1)と、
    複数の家(3a〜3c)にそれぞれ設けられた複数のエネルギー管理端末(5a〜5c)と、を備え、
    前記複数のエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器(61a〜61c、62a〜62c、63a〜63c)の動作状態を監視し、設置先の家のエネルギー機器がイベント通知条件を満たす動作状態になったことに基づいて、イベント通知コマンドを前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記複数のエネルギー管理端末のうち1つからイベント通知コマンドを受信すると、前記複数のエネルギー管理端末が設置された家のエネルギー機器の運転計画を作成して前記複数のエネルギー管理端末に送信し、
    前記複数のエネルギー管理端末の各々は、前記サーバから設置先の家のエネルギー機器の運転計画を受信すると、受信した運転計画に基づいて設置先の家のエネルギー機器の制御を行うことを特徴とするエネルギー管理システム。
  2. 前記複数のエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器(61a〜61c、62a〜62c、63a〜63c)の動作状態を監視し、設置先の家のエネルギー機器がイベント通知条件を満たす動作状態になったことに基づいて、イベント通知コマンド、および、設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データを、前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記複数のエネルギー管理端末のうち1つから、イベント通知コマンド、および、設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データを受信すると、受信した実績データに基づいて、前記複数のエネルギー管理端末が設置された家のエネルギー機器の運転計画を作成して前記複数のエネルギー管理端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー管理システム。
  3. 前記複数のエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器の動作状態として設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の量を監視し、前記エネルギー需給の量が設定された閾値を超えていることに基づいて、設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項2に記載のエネルギー管理システム。
  4. 前記複数のエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器の動作状態として貯湯装置の貯湯量を監視し、前記貯湯量が設定された下限値を下回っていることに基づいて、設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項2または3に記載のエネルギー管理システム。
  5. 前記複数のエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器の動作状態として設置先の家のエネルギー機器の故障の有無を監視し、設置先の家のエネルギー機器に故障が発生したことに基づいて、設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載のエネルギー管理システム。
  6. 前記複数のエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器の動作状態として設置先の家のエネルギー機器に対する当該家内のユーザ操作の有無を監視し、当該ユーザ操作が発生したことに基づいて、設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1つに記載のエネルギー管理システム。
  7. 前記サーバは、前記複数のエネルギー管理端末のうち少なくとも1つに、イベント通知条件を含むイベント設定コマンドを送信し、
    前記少なくとも1つのエネルギー管理端末の各々は、前記サーバから前記イベント設定コマンドを受信すると、受信した前記イベント設定コマンドに含まれる前記イベント通知条件を、設置先の家のエネルギー機器のイベント通知条件として記録することを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載のエネルギー管理システム。
  8. 前記サーバは、前記複数のエネルギー管理端末のうち少なくとも1つに、イベント通知条件とカウンタ値を含むイベント設定コマンドを送信し、
    前記少なくとも1つのエネルギー管理端末の各々は、前記サーバから前記イベント設定コマンドを受信すると、受信した前記イベント設定コマンドに含まれる前記イベント通知条件を、設置先の家のエネルギー機器のイベント通知条件として記録すると共に、受信した前記イベント設定コマンドに含まれる前記カウンタ値を記録し、
    前記少なくとも1つのエネルギー管理端末の各々は、設置先の家のエネルギー機器の動作状態を監視し、設置先の家のエネルギー機器がイベント通知条件として設定された状態に遷移して以降、設置先の家のエネルギー機器が前記状態であることを、記録された前記カウンタ値以上の回数連続して検出した場合に、設置先の家のエネルギー機器によるエネルギー需給の実績データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載のエネルギー管理システム。
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