JP2015201796A - 船舶用無線制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、使用周波数帯域が重複する無線装置を新規追加する場合に、優先度の高い既存の無線装置の通信品質を確保することのできる船舶用無線制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】既存の無線装置と重複する使用周波数帯域が設定された船舶用無線制御装置であって、前記既存の無線装置の識別子を登録した記憶部と、前記使用周波数帯域の電波を受信する電波送受信部と、前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含むか否かを判定する識別子判定手段と、前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、自装置からの電波送信を停止する電波送信停止手段と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】既存の無線装置と重複する使用周波数帯域が設定された船舶用無線制御装置であって、前記既存の無線装置の識別子を登録した記憶部と、前記使用周波数帯域の電波を受信する電波送受信部と、前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含むか否かを判定する識別子判定手段と、前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、自装置からの電波送信を停止する電波送信停止手段と、を備える。
【選択図】図3
Description
この発明は、船舶用無線制御装置に係り、特に、優先度の高い既存の無線装置と使用周波数帯域が重複する船舶用無線制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、第1の無線装置が運用する周波数情報を管理する周波数データベースと接続され、使用する周波数帯域が第1の無線装置と重複し、重複した周波数帯域を使用する優先順位が第1の無線装置よりも低い第2の無線装置を管理する管理装置が知られている。この管理装置は、優先度の低い第2の無線装置に空き周波数を割り当てたり、送信電力を制限したりする。
従来の周波数使用制御装置では、余剰の周波数帯域が有ることを前提として、装置の優先度によって使用する周波数帯域の使用可否を判断する管理装置が存在し、優先度の高い装置が使用する周波数帯域と重複する場合、優先度の低い装置は使用する周波数帯域を変更することを特徴としている。しかしながら、船舶など比較的狭いエリアでは、電波使用制限は難しい。自装置の中で使用周波数帯域の重複による混信を防ぐため、使用する周波数帯域は詳細に決定されており、余剰の周波数帯域はなく、使用周波数帯域の振替はできない。
船舶には、従来から航海時に他船などの別システムと本船との連携・協調が必要な場合に使用される既存の無線装置が設けられている。既存の無線装置は、常時使用するものではないが、優先度は高く、極力混信などで通信品質を下げたくない装置である。船舶に新規に無線装置を追加する場合には、余剰の周波数帯域が無いことから、既存の無線装置と使用周波数帯域が重複してしまうが、この場合に、既存の無線装置に改変を加えないで、既存の無線装置の通信品質を確保することが求められる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、使用周波数帯域が重複する無線装置を新規追加する場合に、優先度の高い既存の無線装置の通信品質を確保することのできる船舶用無線制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、既存の無線装置と重複する使用周波数帯域が設定された船舶用無線制御装置であって、
前記既存の無線装置の識別子を登録した記憶部と、
前記使用周波数帯域の電波を受信する電波送受信部と、
前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含むか否かを判定する識別子判定手段と、
前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、自装置からの電波送信を停止する電波送信停止手段と、を備えることを特徴とする。
前記既存の無線装置の識別子を登録した記憶部と、
前記使用周波数帯域の電波を受信する電波送受信部と、
前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含むか否かを判定する識別子判定手段と、
前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、自装置からの電波送信を停止する電波送信停止手段と、を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記自装置からの電波送信が停止している状態において、前記電波送受信部が前記識別子を含む電波を規定時間受信しない場合に、解除信号を出す送信停止解除手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、前記解除信号が出されるまで前記自装置からの電波送信を停止すること、を特徴とする。
前記自装置からの電波送信が停止している状態において、前記電波送受信部が前記識別子を含む電波を規定時間受信しない場合に、解除信号を出す送信停止解除手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、前記解除信号が出されるまで前記自装置からの電波送信を停止すること、を特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記電波送受信部が受信した電波の電波強度が閾値以下であるか否かを判定する電波強度判定手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値よりも高い場合に、前記自装置からの電波送信を停止すること、を特徴とする。
前記電波送受信部が受信した電波の電波強度が閾値以下であるか否かを判定する電波強度判定手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値よりも高い場合に、前記自装置からの電波送信を停止すること、を特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記自装置からの電波送信が停止している状態において、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値以下である場合に、解除信号を出す送信停止解除手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値よりも高い場合に、前記解除信号が出されるまで前記自装置からの電波送信を停止すること、を特徴とする。
前記自装置からの電波送信が停止している状態において、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値以下である場合に、解除信号を出す送信停止解除手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値よりも高い場合に、前記解除信号が出されるまで前記自装置からの電波送信を停止すること、を特徴とする。
本発明によれば、使用周波数帯域が重複する無線装置を新規追加する場合に、既存の無線装置に改変を加えることなく、優先度の高い既存の無線装置の通信品質を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係るシステム構成を説明するための図である。図1において、点線で囲まれた装置群システムAおよびシステムBは、1隻の船舶に搭載される。
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係るシステム構成を説明するための図である。図1において、点線で囲まれた装置群システムAおよびシステムBは、1隻の船舶に搭載される。
システムAは、船舶に新規に追加する無線装置群である。システムAは、公的機関(IEEEなど)が規格化した無線LANなどを使用したシステムであり、汎用の製品にて構築することで、開発コストを低減し、安価なシステムとして構築可能である。本発明の特徴である船舶用無線制御装置は、システムAに設けられる。
システムBは、従来から船舶に配備されている既存の無線装置群である。システムBは、従来から航海時に他船などの他システムと本船との連携、協調が必要な場合に使用される無線装置である。既存の無線装置は、常時使用されるものではないが、優先度は高く、極力混信などで通信品質を下げたくない装置である。また、開発コストの増大や他システムとの整合性を損なう観点から、既存の無線装置に対する使用周波数帯域の改変等は困難である。
余剰の使用周波数帯域がないため、システムAとシステムBの使用周波数帯域は重複している。上述したようにシステムBは常時使用されるものではないため、通常、システムAは船舶内で無線通信サービスを提供している。しかしながら、システムAで通信中に、システムBで通信が開始されると、周波数帯域の重複使用により、混信が生じてしまう。このような課題を解決するため、実施の形態1では、既存の無線装置に改変を加えないで、既存の無線装置の通信品質を確保することができる船舶用無線制御装置を提供する。
図1において、システムAは、端末1A、1Bと船舶用無線制御装置4からなる。船舶用無線制御装置4は、アンテナ2A、2B、制御装置3を備える。アンテナ2A、2Bは、端末1A、1Bとの船舶内通信に使用される。この船舶内通信は、システムBでの通信に比して優先度の低い通信である。また、制御装置3は、端末1A、1Bとアンテナ2A、2Bとの通信処理を管制する。以下の説明において、端末1A、1Bを区別しない場合には、単に端末1と記載する。アンテナ2A、2Bを区別しない場合には、単にアンテナ2と記載する。
図1において、システムBは、アンテナ5と制御装置6からなる。アンテナ5は、他の船舶7との船舶間通信に使用される。この船舶間通信は、システムAでの通信に比して優先度の高い通信である。制御装置6は、船舶7とアンテナ5との通信処理を管制する。
図2は、本発明の実施の形態1における船舶用無線制御装置4のブロック図である。
図2において、アンテナ2は、アンテナ本体に接続する電波送受信部21と、電波送受信部21に接続する復調部22および変調部23と、復調部22および変調部23に接続するデータ処理部24とを備える。データ処理部24は、コンピュータネットワークを介して制御装置3に接続されている。コンピュータネットワークは、例えば、船内LAN(Local Area Network)である。
図2において、アンテナ2は、アンテナ本体に接続する電波送受信部21と、電波送受信部21に接続する復調部22および変調部23と、復調部22および変調部23に接続するデータ処理部24とを備える。データ処理部24は、コンピュータネットワークを介して制御装置3に接続されている。コンピュータネットワークは、例えば、船内LAN(Local Area Network)である。
電波送受信部21は、電波を送受信する。復調部22は、受信した電波を復調しデータに変換する。変調部23は、送信するデータを電波として変調する。データ処理部24は、送受信のための通信確立処理等、通信を実現する基本機能を担う。また、データ処理部24は、電波の受信時にS/N比などの電波強度を取得し、その情報によって通信速度を調整する機能も有する。また、データ処理部24は、処理した通信データを、コンピュータネットワークを介して制御装置3に送信し、制御装置3から送信されたデータを受信し、送信対象である端末 (図1の1A、1B)に送信する。
制御装置3は、処理部31、記憶部32、入出力インタフェース33を備える。処理部31、記憶部32、入出力インタフェース33は互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。入出力インタフェース33は、コンピュータネットワークを介してアンテナ2に接続されている。
記憶部32は、ハードディスク装置や、フラッシュメモリのような不揮発性メモリや、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されている。記憶部32には、船舶用無線制御装置4を制御するコンピュータプログラムが格納されている。
処理部31は、メモリおよびCPU(Central Processing Unit)により構成されている。処理部31は、記憶部32からコンピュータプログラムを読み出し、識別子判定手段34、電波送信停止手段35、送信停止解除手段36等として機能する。
入出力インタフェース33は、アンテナ2との間でデータを送受信する。処理部31は、入力されたデータに基づいてコンピュータプログラムを実行し、アンテナ2を制御するための制御情報を決定する。入出力インタフェース33は、決定した制御情報をアンテナ2に出力する。
[実施の形態1における特徴的制御]
次に、システムAで通信中に、システムBで通信が開始され、両システムの電波の使用周波数帯域が重複する場合における船舶用無線制御装置4の特徴的制御について、図2、図3を用いて説明する。
次に、システムAで通信中に、システムBで通信が開始され、両システムの電波の使用周波数帯域が重複する場合における船舶用無線制御装置4の特徴的制御について、図2、図3を用いて説明する。
図2において、電波送受信部21は、少なくとも使用周波数帯域の電波を受信し、システムBからの電波も受信する。
識別子判定手段34は、電波送受信部21が受信した電波が既存の無線装置の識別子を含むか否かを判定する。具体的には、まず、電波送受信部21が受信した電波は、復調部22、データ処理部24、入出力インタフェース33を介して、処理部31にデータとして入力される。識別子判定手段34は、このデータに記憶部32に記憶された既存の無線装置の識別子と同じ識別子が含まれているか否かを判定する。なお、記憶部32には、予め既存の無線装置の識別子が登録されている。既存の無線装置の識別子は、例えば、既存の無線装置のビーコン情報に含まれる送信元情報などの電波情報である。
電波送信停止手段35は、電波送受信部21が受信した電波が既存の無線装置の識別子を含む場合に、解除信号が出されるまで自装置からの電波送信を停止させる。
送信停止解除手段36は、自装置からの電波送信が停止している状態において、電波送受信部21が既存の無線装置の識別子を含む電波を規定時間受信しない場合に、解除信号を出す。
(フローチャート)
図3は、上述の動作を実現するために、船舶用無線制御装置4が実行する制御ルーチンのフローチャートである。本制御ルーチンは、所定のサイクルで繰り返し実行される。
図3は、上述の動作を実現するために、船舶用無線制御装置4が実行する制御ルーチンのフローチャートである。本制御ルーチンは、所定のサイクルで繰り返し実行される。
図3に示すルーチンでは、まず、図1のシステムAの電波送受信部21が電波を受信する(ステップS100)。電波送受信部21が受信した電波は、復調部22、データ処理部24、入出力インタフェース33を介して、データとして処理部31に入力される。
次に、処理部31は、送信管制中であるか否かを判定する(ステップS110)。電波送信停止手段35から送信停止信号が出された状態である場合には、送信管制中であると判定される。
ステップS110において、送信制御中でないと判定された場合、識別子判定手段34は、受信した電波がシステムBからの電波であるか否かを判定する(ステップS120)。具体的には、識別子判定手段34は、データに含まれる識別子を抽出し、抽出した識別子が、記憶部32に記憶されているか否かを判定する。上述した通り、記憶部32には、予め既存の無線装置の識別子が登録されている。
ステップS120において、受信した電波がシステムBからの電波であると判定された場合、電波送信停止手段35は、電波送信を停止させる送信停止信号を出す(ステップS130)。送信停止信号は、アンテナ2に送信される。データ処理部24は、解除信号が出されるまで船舶用無線制御装置4からの電波送信を停止させる。なお、アンテナ2による電波受信は継続する。
一方、ステップS120において、受信した電波がシステムBからの電波ではないと判定された場合、システムAは無線通信を継続する(ステップS140)。
また、船舶用無線制御装置4からの電波送信が停止している状態においては、ステップS110の判定条件が成立し、ステップS150の処理が実行される。ステップS150において、処理部31は、規定時間システムBからの電波がないか否かを判定する。具体的には、処理部31は、電波送信を停止してから規定時間が経過するまでの間、電波送受信部21が受信した電波が既存の無線装置の識別子を含むか否かを判定する。
ステップS150において、規定時間が経過しても既存の無線装置の識別子を含む電波を受信しなかった場合には、送信停止解除手段36は、電波送信の停止を解除する解除信号を出す(ステップS160)。解除信号は、アンテナ2に送信される。データ処理部24は、船舶用無線制御装置4での通信を全て再開させる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、使用周波数帯域が重複する無線装置(システムA)を新規追加する場合に、既存の無線装置(システムB)に改変を加えることなく、優先度の高い既存の無線装置の通信品質を確保することができる。また、既存の無線装置(システムB)が通信していない状態であれば、新規の無線装置(システムA)での無線通信が使用可能である。
なお、上述した実施の形態1のシステムにおいては、ステップS120において、システムBからの電波であるか否かを判定し、システムBからの電波である場合には、ステップS130において、送信停止信号を出すこととしているが、これに限定されるものではない。システムBからの電波であることは識別できないがシステムA以外からの電波を受信した場合には、送信停止信号を出すこととしてもよい。なお、この点は実施の形態2でも同様である。
なお、優先度の高い無線システムが航海時のみなど、使用用途が限定的であれば、送信管制を行う必要がある期間であることを示す信号(手動での接点信号)を以って、これらの機能を有効化することでより有効な電波管制処理を行うことができる。
実施の形態2.
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図4、図5を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは図1、図4に示す構成において、船舶用無線制御装置4に後述する図5のルーチンを実施させることで実現することができる。
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図4、図5を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは図1、図4に示す構成において、船舶用無線制御装置4に後述する図5のルーチンを実施させることで実現することができる。
[実施の形態2における特徴的制御]
上述した実施の形態1では、受信した電波に既存の無線装置の識別子を含まれる場合に、船舶用無線制御装置4からの電波送信を停止することとした。ところで、さらに電波強度を考慮してアンテナ2からの電波送信を停止するか否かを判断することとしてもよい。そこで、本実施形態のシステムでは、識別子の判定と電波強度の判定とに基づいて、アンテナ2の電波送信を停止・復帰することとした。
上述した実施の形態1では、受信した電波に既存の無線装置の識別子を含まれる場合に、船舶用無線制御装置4からの電波送信を停止することとした。ところで、さらに電波強度を考慮してアンテナ2からの電波送信を停止するか否かを判断することとしてもよい。そこで、本実施形態のシステムでは、識別子の判定と電波強度の判定とに基づいて、アンテナ2の電波送信を停止・復帰することとした。
図4は、本発明の実施の形態2における船舶用無線制御装置4のブロック図である。
図4に示す構成は、制御装置3の処理部31が、記憶部32からコンピュータプログラムを読み出し、識別子判定手段34、電波強度判定手段37、電波送信停止手段38、送信停止解除手段39等として機能する点を除き、図2に示す構成と同様である。図2に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図4に示す構成は、制御装置3の処理部31が、記憶部32からコンピュータプログラムを読み出し、識別子判定手段34、電波強度判定手段37、電波送信停止手段38、送信停止解除手段39等として機能する点を除き、図2に示す構成と同様である。図2に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
次に、システムAで通信中に、システムBで通信が開始され、両システムの電波の使用周波数帯域が重複する場合における船舶用無線制御装置4の特徴的制御について、図4、図5を用いて説明する。
図4において、識別子判定手段34は、電波送受信部21が受信した電波が既存の無線装置の識別子を含むか否かを判定する。具体的には、まず、電波送受信部21が受信した電波は、復調部22、データ処理部24、入出力インタフェース33を介して、処理部31にデータとして入力される。識別子判定手段34は、このデータに記憶部32に記憶された既存の無線装置の識別子と同じ識別子が含まれているか否かを判定する。なお、記憶部32には、予め既存の無線装置の識別子が登録されている。既存の無線装置の識別子は、例えば、既存の無線装置のビーコン情報に含まれる送信元情報などの電波情報である。
電波強度判定手段37は、電波送受信部21が受信した電波の電波強度が閾値以下であるか否かを判定する。具体的には、データ処理部24は、制御装置3に送信するデータに電波強度に相関する値を付加する。電波強度に相関する値は、例えば、システムBの電波のS/N比である。電波強度判定手段37は、この電波強度に相関する値が閾値以下であるか否かを判定する。なお、記憶部32には、予め電波強度の閾値が登録されている。
電波送信停止手段38は、電波送受信部21が受信した電波に既存の無線装置の識別子が含まれ、かつ、電波強度が閾値よりも高い場合に、解除信号が出されるまで自装置からの電波送信を停止する。
送信停止解除手段39は、自装置からの電波送信が停止している状態において、電波送受信部21が受信した電波に既存の無線装置の識別子が含まれ、かつ、電波強度が閾値以下である場合に、解除信号を出す。
図5は、上述の動作を実現するために、船舶用無線制御装置4が実行する制御ルーチンのフローチャートである。本制御ルーチンは、所定のサイクルで繰り返し実行される。
図5に示すルーチンでは、まず、図1のシステムAの電波送受信部21が電波を受信する(ステップS200)。電波送受信部21が受信した電波は、復調部22、データ処理部24、入出力インタフェース33を介して、データとして処理部31に入力される。
次に、処理部31は、送信管制中であるか否かを判定する(ステップS210)。電波送信停止手段35から送信停止信号が出された状態である場合には、送信管制中であると判定される。
ステップS210において、送信制御中でないと判定された場合、識別子判定手段34は、受信した電波がシステムBからの電波であるか否かを判定する(ステップS220)。具体的には、識別子判定手段34は、データに含まれる識別子を抽出し、抽出した識別子が、記憶部32に記憶されているか否かを判定する。上述した通り、記憶部32には、予め既存の無線装置の識別子が登録されている。
ステップS220において、受信した電波がシステムBからの電波であると判定された場合、次に、電波強度判定手段37は、電波送受信部21が受信した電波の電波強度に相関する値が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS230)。電波強度に相関する値は、例えば、システムBの電波のS/N比である。
ステップS230において、電波強度に相関する値が閾値より大きいと判定された場合、電波送信停止手段38は、電波送信を停止させる送信停止信号を出す(ステップS240)。送信停止信号は、アンテナ2に送信される。データ処理部24は、解除信号が出されるまで船舶用無線制御装置4からの電波送信を停止させる。なお、アンテナ2による電波受信は継続する。
一方、ステップS220またはステップS230において、判定条件が成立しない場合、システムAは無線通信を継続する(ステップS250)。
また、船舶用無線制御装置4からの電波送信が停止している状態においては、ステップS210の判定条件が成立し、ステップS260の処理が実行される。ステップS260において、識別子判定手段34は、受信した電波がシステムBからの電波であるか否かを判定する。判定内容は、ステップS220の処理と同様である。
ステップS260において、受信した電波がシステムBからの電波であると判定された場合、次に、電波強度判定手段37は、電波送受信部21が受信した電波の電波強度に相関する値が閾値以下か否かを判定する(ステップS270)。この閾値は、ステップS230における閾値と同値であってもよいし、より低く設定されていてもよい。
ステップS270において、電波強度に相関する値が閾値以下であると判定された場合、送信停止解除手段39は、電波送信の停止を解除する解除信号を出す(ステップS280)。解除信号は、アンテナ2に送信される。データ処理部24は、船舶用無線制御装置4での通信を全て再開させる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、識別子の判定と電波強度の判定とに基づいて、アンテナ2の電波送信を停止・復帰することができる。
1A、1B 端末
2A、2B アンテナ(システムA)
3 制御装置(システムA)
4 船舶用無線制御装置
5 アンテナ(システムB)
6 制御装置(システムB)
7 船舶
21 電波送受信部
22 復調部
23 変調部
24 データ処理部
31 処理部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 識別子判定手段
35、38 電波送信停止手段
36、39 送信停止解除手段
37 電波強度判定手段
2A、2B アンテナ(システムA)
3 制御装置(システムA)
4 船舶用無線制御装置
5 アンテナ(システムB)
6 制御装置(システムB)
7 船舶
21 電波送受信部
22 復調部
23 変調部
24 データ処理部
31 処理部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 識別子判定手段
35、38 電波送信停止手段
36、39 送信停止解除手段
37 電波強度判定手段
Claims (4)
- 既存の無線装置と重複する使用周波数帯域が設定された船舶用無線制御装置であって、
前記既存の無線装置の識別子を登録した記憶部と、
前記使用周波数帯域の電波を受信する電波送受信部と、
前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含むか否かを判定する識別子判定手段と、
前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、自装置からの電波送信を停止する電波送信停止手段と、
を備えることを特徴とする船舶用無線制御装置。 - 前記自装置からの電波送信が停止している状態において、前記電波送受信部が前記識別子を含む電波を規定時間受信しない場合に、解除信号を出す送信停止解除手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波が前記識別子を含む場合に、前記解除信号が出されるまで前記自装置からの電波送信を停止すること、
を特徴とする請求項1記載の船舶用無線制御装置。 - 前記電波送受信部が受信した電波の電波強度が閾値以下であるか否かを判定する電波強度判定手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値よりも高い場合に、前記自装置からの電波送信を停止すること、
を特徴とする請求項1記載の船舶用無線制御装置。 - 前記自装置からの電波送信が停止している状態において、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値以下である場合に、解除信号を出す送信停止解除手段、をさらに備え、
前記電波送信停止手段は、前記電波送受信部が受信した電波に前記識別子が含まれ、かつ前記電波強度が前記閾値よりも高い場合に、前記解除信号が出されるまで前記自装置からの電波送信を停止すること、
を特徴とする請求項3記載の船舶用無線制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014080451A JP2015201796A (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | 船舶用無線制御装置 |
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