JP2015201771A - 投射型表示装置および制御方法 - Google Patents

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楠田 輝也
Teruya Kusuda
輝也 楠田
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Abstract

【課題】視聴距離を含む視聴環境に応じて左眼用映像と右眼用映像の表示を適正に調整すること
【解決手段】液晶プロジェクタ100Aは、入力映像信号に含まれる、光変調素子上の左眼用映像と右眼用映像の対応点の第1ずれ量の情報を取得するずれ量情報取得手段103と、入力映像信号を視聴する条件に関する情報と、視聴距離の情報と、投影サイズの情報と、に基づいて算出される投影面上の第2ずれ量が設定値よりも小さければ投影面上のずれ量が第2ずれ量になるように第1ずれ量を調整し、設定値以上であれば投影面上のずれ量が設定値以下の値になるように第1ずれ量を調整するずれ量調整手段102と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶プロジェクタなどの投射型表示装置および制御方法に関する。
左眼と右眼で見る映像の差(視差)を人工的に作り出し、投射像に奥行感や立体感を感じさせる場合、視差量が適正でないと眼精疲労の原因となったり、二重像として知覚されて立体映像として認識できなくなったりする。そこで、特許文献1は、投影サイズに応じて液晶パネル上の左眼用画像と右眼用画像の対応点の位置ずれ量を自動で調整するプロジェクタを提案している。特許文献1は、ズームなどで投影サイズが変化した場合、スクリーン上の左眼用映像と右眼用映像の距離が瞳孔間距離以下になるように液晶パネル上の左眼用映像と右眼用映像の対応点のずれ量を調整する方法を開示している。
特開2010−98479号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように、投影サイズによりずれ量を調整するだけでは適正な視差量とはならない。例えば、入力映像信号に設定されている視差量が、映像が50インチの投影サイズに投射され、スクリーンから視聴距離3mだけ離れたユーザが見た場合に適正になるように設定されているものとする。この場合、視聴距離が変わると実際の視差量が予め設定された視差量と異なり、ユーザは、入力映像信号に意図された状態で映像を見ることができなくなる。解像度変換がなされた場合にもこの問題が発生する。
本発明は、視聴距離を含む視聴環境に応じて適正に左眼用映像と右眼用映像の表示を調整することが可能な投射型表示装置および制御方法を提供することを例示的な目的とする。
本発明の投射型表示装置は、立体視映像を被投射面に投射する投射型表示装置であって、光源からの光を入力映像信号に従って変調する光変調素子と、前記入力映像信号に含まれる、光変調素子上の左眼用映像と右眼用映像の対応点の第1ずれ量の情報を取得するずれ量情報取得手段と、視聴距離の情報を取得する視聴距離取得手段と、前記被投射面における前記立体視映像の投影サイズの情報を取得する投影サイズ取得手段と、前記入力映像信号を視聴する条件に関する情報と、前記視聴距離取得手段が取得した前記視聴距離の情報と、前記投影サイズ取得手段が取得した前記投影サイズの情報と、に基づいて算出される前記被投射面上の第2ずれ量が設定値よりも小さければ前記被投射面上のずれ量が前記第2ずれ量になるように前記ずれ量情報取得手段が取得した前記第1ずれ量を調整し、前記第2ずれ量が設定値以上であれば前記被投射面上のずれ量が設定値以下の値になるように前記第1ずれ量を調整するずれ量調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、視聴距離を含む視聴環境に応じて適正に左眼用映像と右眼用映像の表示を調整することが可能な投射型表示装置および制御方法を提供することができる。
本発明の液晶プロジェクタの光路図とブロック図である。(実施例1) 図1(a)に示す映像信号入力手段に入力される立体視用映像信号の例を示す図である。(実施例1、2) 視差量を説明するための図である。 投影サイズを取得する方法を説明する図である。(実施例1、2) 液晶パネル上の左眼用画像と右眼用画像の間のずれ量と投影サイズと視聴距離の関係を示すグラフである。(実施例1、2) 本発明の液晶プロジェクタのブロック図である。(実施例2)
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1(b)は、本実施形態の液晶プロジェクタ100Aのブロック図である。液晶プロジェクタ100Aは、投射型表示装置(画像表示装置)の一例であり、光源からの光を映像信号に従って変調し、立体視映像を被投射面に投射する。液晶プロジェクタ100Aは、光源201、ダイクロイックミラー202、203、ミラー204、偏光ビームスプリッタ205、206、207、液晶パネル208、209、210、Xプリズム211、投影レンズ(投射光学系)212を有する。
光源201は、超高圧水銀ランプ、キセノンランプなどの白色光を出力する光源と、光源からの光によって光変調素子を照明する不図示の照明光学系と、を含む。照明光学系は、必要があれば、インテグレータ、UV−IR(紫外光・赤外光)カットフィルタ、偏光方向を揃える偏光変換素子を有してもよい。
光源201からの白色光は、ダイクロイックミラー202に入射する。ダイクロイックミラー202は、緑(以下、「G」と称する)の成分光を反射し、赤(以下、「R」と称する)の成分光と青(以下、「B」と称する)の成分光を透過する。G成分光、R成分光、B成分光は波長領域がそれぞれ異なる。この結果、G成分光とRB成分光が分離される。
次に、RBの成分光はダイクロイックミラー203に入射する。ダイクロイックミラー203は、R成分光を反射し、B成分光を透過する。この結果、R成分光とB成分光が分離される。Gの成分光は折り曲げミラー204によって光路が折り曲げられる。
このように、ダイクロイックミラー202、203は白色光を複数の色成分に分光する色分離手段として機能する。
分離されたGRBの各成分光はそれぞれ偏光ビームスプリッタ205、206、207に入射する。偏光ビームスプリッタ205、206、207は、第1の偏光を透過し、第2の偏光を反射する偏光分離面を有する偏光分離手段として機能する。第1の偏光と第2の偏光は偏光方向が直交し、例えば、第1の偏光はP偏光であり、第2の偏光はS偏光である。
偏光ビームスプリッタ205、206、207で反射されたGRBの各成分光は、それぞれ反射型の液晶パネル208、209、210へ供給される。液晶パネル208、209、210は、各成分光を後述する映像信号出力手段109から出力される映像信号に応じて変調して反射する光変調素子として機能する。
液晶パネル208、209、210により反射され、偏光方向が変換されたGBRの成分光は、それぞれ再度、偏光ビームスプリッタ205、206、207に戻る。これにより、GBRの成分光は、偏光ビームスプリッタ205、206、207を透過してXプリズム211に入射する成分光と偏光ビームスプリッタ205、206、207で反射されて光源方向へ戻る成光分とに分離される。
Xプリズム211は、変調されて偏光分離手段を経た成分光合成する合成手段として機能する。Xプリズム211は、GRB成分光を合成し、合成光として投影レンズ212に供給する。
投影レンズ212は、ズーム機能を備えており、供給された合成光を任意の倍率でスクリーン等の投影面110へ投射し、映像を表示する。
図1(b)は、液晶パネルを3枚使用する例を示しているが、これに限定されるものではなく、液晶パネルを1枚で時分割により色再生を行うシステムや、デジタルミラーデバイスを使用するものにも適用することができる。
図1(a)は、実施例1の液晶プロジェクタ100Aのブロック図である。映像信号入力手段101、ずれ量調整手段102、ずれ量情報取得手段103、ずれ量取得手段104、視聴距離取得手段105、投影サイズ取得手段106、投影距離取得手段107、環境情報取得手段108A、映像信号出力手段109が設けられている。110は被投射面である投影面である。ずれ量調整手段102、ずれ量情報取得手段103、ずれ量取得手段104、視聴距離取得手段105および投影サイズ取得手段106は、マイクロコンピュータ等の一つの制御手段の一部として具現化されてもよい。
ずれ量調整手段102、ずれ量情報取得手段103、ずれ量取得手段104および投影サイズ取得手段106は、制御装置(制御ユニット)を構成する。制御装置は、マイクロコンピュータなどとして構成され、液晶プロジェクタ100Aにおいて映像信号に含まれる視差量を調整する制御方法を実行することができる。
入力映像信号の視差量は予め設定されている。例えば、映像が50インチの投影サイズに投射され、投影面と視聴者の距離である視聴距離が3mの視聴者にとって適正になるように設定されている。
図3(a)は、視差量θと飛び出し量Jを示している。ここで、「視差量」は、左眼で左眼用画像を見る視線と右眼で右眼用画像を見る視線が交差する角度である。なお、瞳孔間距離(PD)は、右の瞳孔(黒目の中心)と左の瞳孔(黒目の中心)間の距離であり、成人の平均値は、男性64mm、女性62mmである。
視聴者の左眼2Lの視線3Lと右眼2Rの視線3Rとが視差量θで交差するように、左眼用映像5L及び右眼用映像5Rをスクリーン4Aに表示させると、左眼2Lは左眼用映像5Lを見て、右眼2Rは右眼用映像5Rを見ることになる。スクリーン4A上の左眼用映像5Lと右眼用映像5Rの対応点の水平方向のずれ量はS1である。これにより、視聴者は、スクリーン4Aから手前側に飛び出し量J1だけ飛び出した立体視映像6Aを見ることができる。飛び出し量J1の符号をスクリーン4Aから視聴者側を正に設定すると、視聴者は飛び出し量Jが正の場合に立体視映像6Aに飛び出し感を得、負の場合に奥行き感を得ることができる。
次に、スクリーン4Aをスクリーン4Bに交換する。スクリーン4Bのサイズに応じて投射レンズ212のズームを調節することになる。この場合、同じ映像に対しては同じ視差量θを維持することによってスクリーン4Aの場合と同じ立体視効果を得ることができるから、光変調素子上の左眼用映像と右眼用映像のずれ量を調整する必要がある。例えば、視聴者が視聴距離D2のスクリーン4Bで映像を見る場合、スクリーン4B上の左眼用映像5L及び右眼用映像5Rの対応点の位置ずれ量S2を、D1:D2=S1:S2を満足するように調整する。このずれ量の調整は、液晶パネル208、209、210における左眼用映像と右眼用映像の対応点のずれ量(図3(b)に示す第1ずれ量d1)を調整することによって行うことができる。この時、飛び出し量はJ2となる。
次に、スクリーン4A上において投影サイズを大きくする(50インチから100インチ)場合を考える。この場合、スクリーン4A上の左眼用映像5L及び右眼用映像5Rの対応点の位置ずれ量S3をズーム比の2倍で割ったものがS1と同じであれば同じ立体視効果を得ることができるから、そのように、液晶パネル上の左眼用映像と右眼用映像のずれ量を調整する。この時、飛び出し量はJ3となり、視差量はθ’となる。
特許文献1はS3をPDと比較しているが、視差量θを維持した視聴距離D4のスクリーン4A上の左眼用映像5L及び右眼用映像5Rの対応点の位置ずれ量S4がPDよりも大きくなる場合がある。この場合、視聴者は眼精疲労を感じてしまう。そこで、この場合は、S4がPD以下になるように、液晶パネル上の左眼用映像と右眼用映像のずれ量を調整する。調整後は、飛び出し量はJ4よりも小さくなる。
ずれ量調整手段102が、液晶パネル上の左眼用映像と右眼用映像のずれ量を調整し、この調整は、視聴距離、投影サイズまたは解像度が変化した場合に必要となる。本実施例では、ずれ量調整手段102は、これらが変化した場合、入力映像信号を視聴する条件(例えば、投影サイズ50インチと視聴距離3m)で得られる立体視効果が得られるようにずれ量を調整する。ここで、入力映像信号を視聴する条件に関する情報と、視聴距離と、投影サイズと、に基づいて算出される被投射面上のずれ量を第2ずれ量とする。
但し、ずれ量調整手段102は、第2ずれ量が設定値以上であれば投影面上のずれ量が設定値以下の値になるように第1ずれ量を調整し、設定値よりも小さければ投影面上のずれ量が第2ずれ量になるように第1ずれ量を調整する。設定値は、瞳孔間距離PDであるが、上述したように、性別、年齢、体格などによって相違するので、ユーザが任意の値を不図示の入力手段を介して設定してもよいし、不図示のメモリ(記憶手段)に記憶されている約63mmを使用してもよい。「設定値以下の値」は、本実施例では設定値であり、特に限定されないが立体視効果が得られるためには0よりも大きい値である。
図2は、映像信号入力手段101に入力される立体視用映像信号の例を示す図である。映像信号入力手段101に入力される立体視用映像信号は、図2(a)に示すように、左眼用信号と右眼用信号が1フレーム毎に時間的に交互に送られてくるものや、図2(b)に示すように、1フレーム内に左眼用信号と右眼用信号が混在しているものなどがある。また、入力映像信号には、図3(b)に示すずれ量d1の情報が重畳されている。また、入力映像信号は、想定されている視聴環境(画面表示サイズ50インチで視聴距離が3m)の情報が更に重畳されていてもよい。
ずれ量情報取得手段103は、映像信号入力手段101に入力される立体視用映像信号に重畳されている、液晶パネル上の左眼用映像と右眼用映像の対応点のずれ量d1(第1ずれ量)を取得する。ずれ量情報取得手段103は、取得したずれ量をずれ量調整手段102へ供給する。
なお、入力映像信号に上述した視聴する条件の情報が重畳されている場合には、ずれ量情報取得手段103はその情報を取得するとともに、その情報とd1から図3(a)のθ(あるいはJ)の情報を取得することができる。このため、この場合には、ずれ量情報取得手段103は視差量θ(あるいは飛び出し量J)の情報をずれ量調整手段102へ更に供給してもよい。また、ずれ量情報取得手段103は入力映像信号に重畳されている解像度あるいは画素数の情報を更に取得してもよい。
環境情報取得手段108Aは、投影面110に投射されている画像情報と液晶プロジェクタ100Aの設置されている周囲の環境の情報を取得する。例えば、液晶プロジェクタ100Aにカメラ(撮像手段)を設け、任意の画像パターン、例えば、全領域に白画像を表示させ、それを撮像することで液晶プロジェクタ100Aが映像を投影している投影領域のサイズ(投影サイズ)の情報を取得する。取得した環境情報は投影サイズ取得手段106と視聴距離取得手段105へ供給される。なお、映像を投影している領域は実際に投影することによって取得することもできるが、投影レンズのズーム位置、フォーカス位置および投影距離からも算出することができる。
投影距離取得手段107は、投影レンズ212から投影面110までの投影距離の情報を取得する。投影距離取得手段107は、ユーザが不図示の入力手段から手動入力した投影距離の情報を取得してもよいが、投影距離を自動で検出してもよい。
後者の場合、投影距離取得手段107は、例えば、適当なテストパターンを表示させ、その表示した映像情報をセパレータレンズへ入力して2つの像を生成し、その像間隔をラインセンサーで計測することで投影距離を検出することができる。また、赤外線や超音波を投影面110へ発して、その反射を受光するまでの時間を測定し、検出することもできる。投影距離取得手段107は、取得した投影距離を、投影サイズ取得手段106へ供給する。
投影サイズ取得手段106は、保存された関係を利用して、投影距離取得手段107から取得した投影距離、環境情報取得手段108Aから取得した環境情報から一意に投影サイズを得る。
保存された関係は図4に示す関係である。図4(a)は、投影面110における液晶プロジェクタ100Aが投影可能な投影可能領域110bと、液晶プロジェクタ100Aが実際に映像を投影している実際の投影領域110aを示す図である。投影可能領域110bのサイズは、液晶パネル208〜210のサイズと、投影レンズ212の変倍率と、投影距離取得手段107が取得した投影距離から取得(算出)することができる。そして、図4(a)に示す情報から、環境情報取得手段(割合取得手段)108Aは、投影可能領域110bに対する実際の投影領域110aの割合(投影映像割合)を取得することができる。
図4(b)は、投影映像割合が大、中、小の場合の投影距離と画面表示サイズ(実際の投影領域110aの投影サイズ)の関係を示すグラフである。カメラの特性により投影映像割合と投影距離から一意に投影サイズを演算することができる。投影映像割合と投影距離と投影サイズの関係は、数式、表など図4(b)に示すグラフに限定されず、不図示のメモリに予め取得されて保存されている。投影サイズ取得手段106は、取得した投影サイズをずれ量取得手段104へ供給する。
視聴距離取得手段105は、視聴者(ユーザ)の視聴距離の情報を取得する。視聴距離は、ユーザから投影面110までの距離であり、従来の視差量の調整においては考慮されておらず、適正な視差量を設定することが困難であった。視聴距離取得手段105は、例えば、ユーザの頭部を円形状や楕円形状の画像と仮定し、環境情報取得手段108Aから供給される環境情報から時間差分や空間差分によりエッジ画像を生成し、Hough変換を用い、楕円を抽出することで視聴位置を検出する。あるいは、焦電型センサにより熱線(遠赤外線)を検出することで人体(視聴者)を検出してもよいし、ユーザが不図示の入力手段から手動入力した視聴距離の情報を取得してもよい。検出された視聴位置と、例えば、赤外線方式の測距センサとを組み合わせて視聴距離を検出することができる。赤外線方式の測距センサの発光素子から近赤外線を発して、検出対象からの反射光を位置検出素子(PSD)で検出することで、視聴者までの距離と方向を検出し、視聴距離を検出することができる。視聴距離取得手段105は、取得した視聴距離の情報を、ずれ量取得手段104へ供給する。
入力映像信号を視聴する条件に関する情報は、投影インチ50インチと視聴距離3mという情報、視差量または飛び出し量の情報、若しくは図5に示す投影サイズ、視聴距離、ずれ量の関係を示す情報として得てもよい。
図5は、入力映像信号に設定される液晶パネル上の左眼用画像と右眼用画像のずれ量と、投影サイズと、視聴距離の関係を示すグラフである。例えば、画面中の背景をそのままにして人物だけを飛び出させる場合、図5は人物に対するずれ量を表しており、画面中の最大ずれ量を表している。実線は投影サイズが50インチの場合を示し、破線は投影サイズが100インチの場合を示している。
図5に示すように、投影サイズが決定されると、視聴距離とずれ量は比例関係を有する。ずれ量と投影サイズと視聴距離の関係は、数式、表など図5に示すグラフに限定されず、不図示のメモリに予め取得されて保存されている。なお、図5は、解像度が変化しない例を示しているが、解像度変換が可能な液晶プロジェクタにおいては、入力映像信号を視聴する条件に関する情報に解像度の情報が含まれることになる。
図5は、投影サイズや視聴距離に応じてどのようにずれ量を変更すべきかを示している。入力映像信号には、例えば、投影サイズ50インチ、視聴距離3mに対するずれ量が予め設定されており、視聴距離が5mになった場合には図5に示す実線に従ってずれ量を補正する。
液晶プロジェクタ100Aが入力映像信号を視聴する条件に関する情報を取得する手段は限定されない。例えば、ユーザが不図示の入力手段から入力してもよいし、液晶プロジェクタ100Aが予め不図示のメモリに保存しておいてもよい。あるいは、液晶プロジェクタ100Aが入力映像信号に重畳されている情報から取得してもよい。ずれ量情報取得手段103は、ずれ量d1を取得することできるので、想定されている視聴条件の情報から視差量θの情報を取得することができる。
また、ユーザは、上述した設定値を入力する。設定値は、瞳孔間距離PDに限定されず、飛び出し量や視差量の最大値で設定され、瞳孔間距離PDに変換されてもよい。あるいは、好みによって飛び出し量を「大」、「中」、「小」の間で変更してもよい。ユーザが飛び出し量「大」を選択すると最大飛び出し量が第1閾値よりも大きくなり、飛び出し量「中」を選択すると最大飛び出し量が第1閾値以下で第2閾値以上となり、飛び出し量「小」を選択すると最大飛び出し量が第2閾値よりも小さくなる。
ずれ量取得手段104は、入力映像信号を視聴する条件に関する情報と、視聴距離取得手段105から取得した視聴距離と、投影サイズ取得手段106から取得した投影サイズから決定されるずれ量(第2ずれ量)の情報を取得する。ずれ量取得手段104は、取得したずれ量を、ずれ量調整手段102へ供給する。
ずれ量調整手段102は、第2ずれ量が設定値よりも小さければ投影面110上のずれ量が第2ずれ量になるように映像信号のずれ量d1を調整する。また、ずれ量調整手段102は、第2ずれ量が設定値以上であれば投影面110上のずれ量が設定値以下の値になるように、映像信号のずれ量d1を調整する。調整された映像信号は、映像信号出力手段109より液晶パネル208、209、210に出力される。
なお、図1(b)に示す各手段の動作(ステップ)の少なくとも幾つかは、コンピュータに各ステップを行わせるためのプログラムとして具現化が可能である。例えば、上述した制御装置の制御方法によれば、まず、ずれ量情報取得手段103が、入力映像信号に含まれる液晶パネル上の左眼用映像と右眼用映像の対応点の第1ずれ量の情報を取得する(第1ステップ)。次に、視聴距離取得手段105が、視聴距離の情報を取得する。次に、投影サイズ取得手段106が、投影面110における立体視映像の投影サイズの情報を取得する。次に、ずれ量調整手段102が第2ステップを行う。即ち、入力映像信号を視聴する条件に関する情報と、視聴距離と、投影サイズと、に基づいて算出される被投射面上の第2ずれ量が設定値よりも小さければ被投射面上のずれ量が第2ずれ量になるように第1ずれ量を調整する。また、第2ずれ量が設定値以上であれば被投射面上のずれ量が設定値以下の値になるように第1ずれ量を調整する。なお、第1ずれ量と第2ずれ量との関係は、ズーム位置と解像度から取得することができる。
本実施例は、ずれ量を投影サイズ、視聴距離および解像度の関係に基づいて取得し、それに合うように入力映像信号のずれ量を調整するため、入力映像信号で意図された視差量をより正確に維持しやすくなる。また、ずれ量が自動的に調整されるので利便性も向上する。
本実施例では、投影距離と投影映像割合から投影サイズを取得し、投影サイズと視聴距離からずれ量を取得しているが、中間値としての投影サイズを求めずに、投影距離と投影映像割合と視聴距離からずれ量を取得してもよい。
図6は、実施例2の液晶プロジェクタ100Bのブロック図である。液晶プロジェクタ100Bの光路図は図1(b)と同様である。液晶プロジェクタ100Aは環境情報取得手段108Aを有しているが、液晶プロジェクタ100Bは、環境情報取得手段108Bを外部に設け、液晶プロジェクタ100Bには環境情報取得手段108Bから環境情報を取得する受信手段121を設けている。受信手段121が受信した環境情報取得手段108Bからの環境情報は投影サイズ取得手段106とずれ量取得手段104に供給される。それ以外の構成と動作については実施例1と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、液晶プロジェクタの用途に適用することができる。
100A、100B…液晶プロジェクタ(投射型表示装置)、102…ずれ量調整手段、103…ずれ量情報取得手段、105…視聴距離取得手段、106…投影サイズ取得手段110…投影面(被投射面)、201…光源、208、209、210…液晶パネル(光変調素子)

Claims (10)

  1. 立体視映像を被投射面に投射する投射型表示装置であって、
    光源からの光を入力映像信号に従って変調する光変調素子と、
    前記入力映像信号に含まれる、光変調素子上の左眼用映像と右眼用映像の対応点の第1ずれ量の情報を取得するずれ量情報取得手段と、
    視聴距離の情報を取得する視聴距離取得手段と、
    前記被投射面における前記立体視映像の投影サイズの情報を取得する投影サイズ取得手段と、
    前記入力映像信号を視聴する条件に関する情報と、前記視聴距離取得手段が取得した前記視聴距離の情報と、前記投影サイズ取得手段が取得した前記投影サイズの情報と、に基づいて算出される被投射面上の第2ずれ量が設定値よりも小さければ前記被投射面上のずれ量が前記第2ずれ量になるように前記ずれ量情報取得手段が取得した前記第1ずれ量を調整し、前記第2ずれ量が設定値以上であれば前記被投射面上のずれ量が設定値以下の値になるように前記第1ずれ量を調整するずれ量調整手段と、
    を有することを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記入力映像信号を視聴する条件に関する情報は、視差量または飛び出し量の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記入力映像信号を視聴する条件に関する情報は、投影サイズおよび視聴距離の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  4. 前記入力映像信号を視聴する条件に関する情報を保存する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  5. 前記入力映像信号を視聴する条件に関する情報を入力させる入力手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  6. 前記入力映像信号の解像度を変換する解像度変換手段を更に有し、
    前記第2ずれ量は、前記解像度変換手段が変換する前記解像度の情報にさらに基づいて算出されることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  7. 前記投影サイズ取得手段は、前記被投射面までの投影距離の情報と、前記投射型表示装置が投影可能な投影可能領域に対する前記投射型表示装置が映像を投影している投影領域の割合の情報と、に基づいて前記投影サイズの情報を取得することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  8. 前記投影サイズ取得手段は、前記割合の情報を、前記被投射面と視聴位置を撮像する撮像手段から取得することを特徴とする請求項7に記載の投射型表示装置。
  9. 前記視聴距離取得手段は、前記被投射面と視聴位置を撮像する撮像手段が撮像した画像から楕円形状の画像を抽出することによって前記視聴位置を検出し、検出した前記視聴距離と前記被投射面から前記視聴距離を取得することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  10. 光源からの光を入力映像信号に従って変調する光変調素子を有し、立体視映像を被投射面に投射する投射型表示装置の制御方法であって、
    前記入力映像信号に含まれる、光変調素子上の左眼用映像と右眼用映像の対応点の第1ずれ量の情報を取得する第1ステップと、
    前記入力映像信号を視聴する条件に関する情報と、視聴距離と、前記立体視映像の前記被投射面における投影サイズと、に基づいて算出される被投射面上の第2ずれ量が設定値よりも小さければ前記被投射面上のずれ量が前記第2ずれ量になるように前記第1ステップが取得した前記第1ずれ量を調整し、前記第2ずれ量が設定値以上であれば前記被投射面上のずれ量が設定値以下の値になるように前記第1ずれ量を調整する第2ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
JP2014079813A 2014-04-09 2014-04-09 投射型表示装置および制御方法 Pending JP2015201771A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115002429A (zh) * 2022-05-07 2022-09-02 深圳市和天创科技有限公司 一种基于摄像头计算自动校准投影位置的投影仪

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