JP2015201709A - 撮像装置および撮像処理プログラム - Google Patents

撮像装置および撮像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手振れ補正機能による補正処理が有効に利用できる条件を設定して取り込んだ画像の歪みの発生を抑えるとともに、手振れ補正機能の適用可能な範囲を広く設定する。【解決手段】取り込んだ動画画像(20)の一部を振れ方向に応じて切り出して、手振れ状態を補正した動画画像(補正画像22)を生成する画像生成部(6、カメラISP34)を備えた撮像装置(2、30)であって、角速度センサ(10、ジャイロスコープ40)と、明るさ情報取得手段(12、32)と、制御部(8)とを備える。角速度センサは、筐体(14)の振れ量を検出する。明るさ情報取得手段は、撮影環境の明るさ情報(露光時間)を取得する。制御部は、角速度センサの検出値に基づいて筐体の振れ量が所定の判別条件を満たしたか否かを判別し、判別条件を満たしたと判別された場合、取得した明るさ情報に応じて画像生成部による動画画像の切り出し可能な範囲の最大値を設定する。【選択図】 図1

Description

本開示の技術は、手振れ補正機能を利用して動画画像を撮像する撮像装置および撮像処理プログラムに関する。
撮像装置には、動画や静止画の撮影時に手振れを補正する機能を備えている。この手振れ補正では、所謂電子式の手振れ補正として、撮像素子が取り込んだ画像よりも小さい範囲の画像を切り出して記録し、撮像装置の揺れにより画像に振れが生じた場合には、画像の切り出し位置を変える処理を行うものがある。この切り出し位置の変更により撮像装置では、直前の画像に対して被写体の位置を合わせる。このような処理により撮像装置では、手振れの発生に対して被写体を静止させた連続画像の取り込みにより動画の撮影が行える。
手振れ補正機能は、撮像装置の揺れに応じて画像の切り出し位置を変えることから、たとえば手振れによる揺れか、撮影方向を横や縦方向にスライドさせるパンやチルトによる揺れかに関わらず作動する。
このような手振れ補正処理に関し、装置の動きを検出し、その検出値と手振れ周波数に基づく算出値とパンニング周波数に基づく算出値とからパンニングの終了を判断して、手振れ補正機能を調整するものがある(たとえば、特許文献1)。
特開2009−290261号公報
ところで、撮像装置による撮影では、撮像装置の画像取り込み手法が手振れ補正を行った画像に影響を及ぼす場合がある。撮像装置は、撮像素子としてCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサを利用する。このCOMSセンサは、ローリングシャッタ方式で画像の取り込みを行うことで、画像内における被写体の動きが速い場合に、画像の上下または左右間で画素毎の読込みタイミングのずれによって被写体の形が歪む、フォーカルプレーン現象が生じる場合がある。撮像装置では、取り込んだ画像に対してフォーカルプレーン現象が生じた状態で手振れ補正処理が実行されると、抽出した被写体の輪郭などに歪みが生じるという課題がある。
この画像の歪みの発生状態例を図16に示す。図16のAに示す撮像画像は、静止した被写体200を中央側に配置した画像202となっている。撮像装置は、取り込んだ画像202に対し、手振れ補正処理として、一定範囲を切り出した手振れ補正画像204を生成する。撮像装置を静止状態から右方向に変位(パン)させて撮影を継続させると、たとえば図16のBに示すように取り込んだ画像210には、被写体200が左方向にずれるとともに、被写体200の上部側が右方向に延伸し、被写体200の下部側が左方向に延伸した状態となる。このとき手振れ補正機能は、撮像装置の変位に対して反対方向に切り取り範囲を設定して、被写体200を中央側に配置させた手振れ補正画像212を生成する。
撮像装置が変位方向を左方向に反転させると、取り込んだ画像220には、図16のCに示すように、被写体200の上部側が左方向に延伸し、被写体200の下部側が右方向に延伸した状態となる。このとき手振れ補正機能は、取り込んだ画像220の左端側最大位置に切り取り範囲を設定して手振れ補正画像222を生成する。手振れ補正画像222には、被写体200が可能な限り中央側に配置される。そして撮像装置では、変位方向の反転頻度が高く、さらに振れが速い場合、人間の視覚には被写体200の輪郭の一部または全部が歪んだ状態に捉えられる。
撮像装置の手振れ補正機能は、撮影時に生じる画面の振れや変化に応じて実行される。しかし撮像装置では、ブレの無い画像を得るために手振れ補正処理を行ったにも関わらず、それによって歪みや変形した画像が生成されるのでは、手振れ補正機能の有用性が失われるという課題がある。
また、フォーカルプレーン現象は、被写体の速度や装置の振れの大きさの他、たとえば撮影環境により発生し易さが変化する。そのため撮像装置では、取り込んだ画像の状態、装置の振れ状態のみから手振れ補正が有効に機能する範囲を設定することは困難であるという課題がある。
そこで、本開示の撮像装置の目的は、手振れ補正機能による補正処理が有効に利用できる条件を設定して取り込んだ画像の歪みの発生を抑えることにある。
また、本開示の他の目的は、撮像素子のフォーカルプレーン現象の発生し易さの条件に応じて、手振れ補正機能の適用可能な範囲を広く設定することにある。
上記目的を達成するため、本開示の技術の一側面は、取り込んだ動画画像の一部を振れ方向に応じて切り出して、手振れ状態を補正した動画画像を生成する画像生成部を備えた撮像装置であって、角速度センサと、明るさ情報取得手段と、制御部とを備える。角速度センサは、筐体の振れ量を検出する。明るさ情報取得手段は、撮影環境の明るさ情報を取得する。制御部は、前記角速度センサの検出値に基づいて前記筐体の振れ量が所定の判別条件を満たしたか否かを判別し、前記判別条件を満たしたと判別された場合、取得した前記明るさ情報に応じて前記画像生成部による前記動画画像の切り出し可能な範囲の最大値を設定する。
本開示の技術によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 検出した装置の振れに対し、手振れ補正が有効な範囲を判別することで、フォーカルプレーンの発生や、手振れ処理による画像の歪みなどの発生を防止できる。
(2) 撮影環境に応じた手振れの補正強度の設定により、フォーカルプレーンの発生し易さや取り込んだ画像の変形の発生レベルに対し、一律に手振れ補正機能をカットしないことで、手振れ補正機能の適用範囲を広く設定することができる。
第1の実施の形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 撮影環境に応じた手振れ補正機能の設定状態例を示す図である。 撮像処理例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る撮像装置のハードウェア構成例を示す図である。 撮影環境に応じた手振れ判別条件の一例を示す図である。 撮影環境に応じた手振れ補正機能の設定条件の一例を示す図である。 露光時間テーブルの一例を示す図である。 撮像装置の振れ状態の検出例を示す図である。 撮像装置の振れ状態の算出例を示す図である。 手振れ補正機能を「強」に設定した状態例を示す図である。 手振れ補正機能を「弱」に設定した状態例を示す図である。 撮像処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る撮影環境に応じた手振れ補正機能設定条件の一例を示す図である。 撮像処理の一例を示すフローチャートである。 撮像処理の他の例を示すフローチャートである。 手振れ補正機能による画像の歪みの発生状態例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る撮像装置の構成例を示している。この撮像装置2は、本開示の撮像装置の一例である。
この撮像装置2は、たとえばデジタルカメラのほか、撮影機能を備えた携帯電話機やPC(Personal Computer)などの情報処理装置が含まれる。撮像装置2は、たとえば少なくとも撮像素子4や画像生成部6、制御部8、角速度センサ10、明るさ情報取得手段12を筐体14内に備えている。撮像素子4は、CMOSイメージセンサを利用して被写体から発した光を受光素子で取り込み、静止画像や動画画像の撮影を行う手段の一例である。
画像生成部6は、撮像素子4が撮影した画像に対して補正処理などを行う画像処理手段の一例であり、たとえば取り込んだ動画画像の一部を振れ方向に応じて切り出して、手振れ状態を補正した動画画像を生成する手振れ補正処理を実行する。
制御部8は、撮像装置2による画像の撮像処理を制御する手段の一例であり、画像生成部6との間でデータや指示情報を送受信して、撮像処理を制御する。制御部8は、角速度センサ10の検出データおよび明るさ情報取得手段12が取得した明るさ情報を取り込む。角速度センサ10は、たとえば筐体14の一部に設置され、撮像処理の実行時に撮像装置2に対して作用する手振れやパンやチルトによる操作などによる筐体14の角速度を検出する手段の一例である。
明るさ情報取得手段12は、撮影環境の明るさ情報を取得する手段の一例であり、たとえば撮影時に設定される被写体からの受光光量などから、撮影環境の明るさを把握する。明るさ情報は、撮像素子4の受光面に対する光量の多さなどを表す。明るさ情報取得手段12は、たとえば撮影時に撮像素子4や画像生成部6等に設定される露光条件などを取得してもよく、または独立して撮影環境の明るさを計測する露光計(露出計)などを利用してもよい。
制御部8は、たとえば角速度センサ10の検出値に基づいて、筐体14の振れが手振れか否かを判別する。具体的には、制御部8は、角速度センサ10により検出した筐体14の振れ量が所定の判別条件を満たしたか否かを判別する。そして制御部8は、振れ量が判別条件を満たしたと判別した場合、明るさ情報取得手段12が得た明るさ情報に応じて、画像生成部6に対し、手振れ補正強度を設定する。
撮像素子4では、撮影環境の明るさにより、受光素子に対して画像の取り込みに必要な露光量に達するまでの露光時間が短くなる。そして、この露光時間により撮像素子4では、フォーカルプレーン現象の発生し易さが変わる。すなわち、撮像素子4では、撮影環境が明るい場合に、フォーカルプレーン現象が生じ難くなる傾向にある。
そこで、撮像装置2は、たとえば画像生成部6での手振れ補正能力に応じて、筐体14の振れ状態について、手振れとして処理するか、または手振れ以外の動作として処理するかを判別する。この手振れか否かの判別処理では、振れの大きさ関する閾値を設定し、この値に基づいて判別すればよい。また、撮像装置2は、フォーカルプレーン現象が起きにくい条件の範囲では手振れ補正機能による処理を広く適用可能にする。また、撮像装置2は、フォーカルプレーン現象が起きやすくなる条件の範囲に対して手振れ補正能力を弱くし、生成した画像に歪みが生じる可能性を抑える。
〔手振れ補正強度の設定例について〕
図2は、手振れ補正機能の強度設定の一例を示している。
画像生成部6は、たとえば図2のAに示すように、手振れが発生していない場合、撮像素子4が取り込んだ画像20に対し、その中央部分の一部を切り出して補正画像22を生成する。補正画像22には、たとえば左右の辺に画像20の左右端に対して、それぞれ所定長さL1の切り代が設定されている。また補正画像22には、たとえば上下の辺に画像20の上下端に対して、それぞれ長さH1の切り代が設定されている。これにより画像生成部6は、撮像装置2の振れに対して、横方向L1、縦方向にH1ずつの手振れ補正を行うことができる。
手振れ補正処理は、たとえば撮像素子4に内蔵された振れセンサなどの情報を利用すればよい。そして動画撮影では、たとえば1画像前の取り込んだ画像20または補正画像22で捉えた被写体の位置に対して、次の補正画像22で被写体を同等な位置に配置されるように切り取り位置を設定してもよい。
制御部8は、たとえば図2のBに示すように、取得した明るさ情報から撮影環境が明るいと判断した場合、手振れ補正処理での画像を切り出す横方向の範囲X1の最大値を切り代L1に設定し、縦方向の範囲Y1の最大値を切り代H1に設定する。これにより画像生成部6では、取り込んだ画像20の全体内における被写体の振れに対して追従して画像の一部を切り出し、補正画像22を生成することができる。
また、制御部8は、たとえば図2のCに示すように、明るさ環境が暗いと判断した場合、手振れ補正処理での画像を切り出す横方向の範囲X2の最大値を切り代L1の50〔%〕に設定し、縦方向の範囲Y2の最大値を切り代H1の50〔%〕に設定する。画像生成部6は、たとえば明るさの条件に応じて、手振れ補正により静止状態にできる振れの範囲を制限する。
〔撮像処理について〕
図3は、撮像処理例を示すフローチャートである。この撮像処理は、本開示の撮像装置2に実行させる撮像処理プログラム、撮像処理方法の一例である。この撮像処理に示された処理手順、処理内容は一例であって、斯かる内容に限定されない。
撮像装置2は、撮像処理が開始されると、撮像装置2の振れ検出を行い(S1)、この検出により、この振れが手振れか否かを判断する(S2)。手振れの判断では、たとえば所定の閾値が設定され、制御部8は、角速度センサ10による検出値が判別条件を満たしたか否かを判断する。設定される判別条件は、たとえば撮像素子4の画像の取り込みにおいてフォーカルプレーン現象が発生する振れの値が予め設定されてもよく、または撮像素子4に設定される設定条件などに応じて調整してもよい。
この手振れ判断により、検出した振れ量が判別条件を満たした場合(S2のYES)、明るさ情報を取得し(S3)、この明るさ情報に応じて動画画像の切り出し幅を設定する(S4)。これにより、撮影環境に応じた手振れ補正強度が設定される。
また検出した振れ量が判別条件を満たさない場合(S2のNO)、制御部8は、画像生成部6の手振れ機能を停止させる(S5)。
斯かる構成によれば、検出した撮像装置2の振れに対し、手振れ補正が有効な範囲を判別することで、フォーカルプレーンの発生や、手振れ処理による画像の歪みなどの発生を防止できる。撮影環境に応じた手振れの補正強度の設定により、フォーカルプレーンの発生し易さや、画像の変形の発生レベルに対して、一律に手振れ補正をカットさせず、手振れ補正機能の適用範囲を広く設定することができる。また撮像装置2は、明るさに対し、フォーカルプレーンが発生し易い状態では、手振れ補正により画像の中央に被写体を維持できる振れの範囲を制限することで、手振れ補正による画像の歪みの発生を抑える。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る撮像装置のハードウェア構成例を示している。
撮像装置30は、本開示の撮像装置の一例であり、撮影する動画画像に対して手振れ補正処理を行い、手振れを解消した動画画像を生成する。この撮像装置30は、たとえばカメラモジュール32、カメラISP(Image Signal Processing)34、CPU(Central Processing Unit)36、メモリ38、ジャイロスコープ40、LCD(Liquid Crystal Display)42、タッチパネル44を備える。
カメラモジュール32は、撮像素子やレンズ、その他レンズのズーム装置などを含む撮影ユニットの一例である。カメラモジュール32は、たとえば内部に独立した制御基板が形成されており、撮像時の環境に応じた露光時間(シャッタスピード)を自動で設定する自動露出(AE:Automatic Exposure)機能を備える。そのほかカメラモジュール32は、たとえばレンズのF値、受光部のISO(International Organization for Standardization)感度などに基づいて撮像する被写体の露出度を決定し、露光時間の設定が行われる。すなわちカメラモジュール32は、本開示の撮像素子を備えるとともに、明るさ情報取得手段を形成する。
カメラISP34は、本開示の画像生成部の一例であり、撮像素子のイメージセンサで取り込んだ画像について、被写体の振れを補正するほか、レンズなどの光学系に関する補正処理やイメージセンサのばらつきなどにより生じる画像の傷(劣化状態)などの補正を行う。カメラISP34は、たとえば独立したICチップで形成されており、カメラモジュール32との間で画像の撮像処理を実行するとともに、撮像装置30の制御部からの指示を受けて、手振れ補正のオン/オフ、または強弱の設定処理を実行する。
CPU36は、演算手段の一例であり、メモリ38に格納された撮像装置30であるデジタルカメラや携帯電話機、情報処理装置の基本動作を制御するOS(Operating System)や、撮影アプリを演算して手振れ補正機能を制御する。すなわち、CPU36およびメモリ38は、本開示の制御部を形成し、カメラISP34やカメラモジュール32に対して撮像指示を行うほか、手振れ補正機能の機能などを制御する。
メモリ38は、記憶手段の一例であり、たとえばOSや各種制御アプリケ−ションプログラムを格納するとともに、これらのアプリケーションプログラムを展開する作業領域として機能する。このメモリ38は、たとえばアプリケーションプログラムや、検出したデータを格納する記憶領域として、不揮発性の半導体メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクなどのROM(Read Only Memory)が含まれる。
またメモリ38は、プログラムの作業領域として、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリが含まれる。
撮像装置30では、メモリ38に展開された撮像処理プログラムや手振れ補正プログラムをCPU36が演算処理することで、本開示の制御部として機能する。
ジャイロスコープ40は、本開示の角速度センサの一例であり、撮像装置30の筐体や制御基板の一部に設置され、撮像装置30の角速度を検出する。
LCD42は、撮像装置30の表示手段の一例であり、撮像した画像、映像を表示する。また、LCD42は、カメラモジュール32によって取り込んだ画像を表示させることで、被写体に対するカメラモジュール32の向きなどを調整させるファインダ画面として機能する。
タッチパネル44は、操作手段の一例であり、LCD42の表面側に沿って添付されたタッチパネルセンサが入力操作を検出する。タッチパネル44は、たとえばユーザの生体指などの接触位置や強さ、接触の仕方によって入力結果を異ならせる。またこのタッチパネル44は、たとえば撮像処理において、カメラモジュール32に対し、画像に対するズームアップ/ダウンの操作や撮像開始/終了の入力操作が行われる。
<手振れ判断について>
撮像装置30では、筐体の振れ状態に基づいて手振れ機能を実行させるか否かを決定する。この振れ状態の判別処理では、たとえば撮影環境の状態情報を利用した手振れ補正閾値が設定され、検出した角速度が判別条件である閾値の範囲内であれば手振れと判別して、手振れ補正処理を行う。この閾値は、撮影環境の明るさ情報に応じて、撮像素子にフォーカルプレーン現象が発生する境界値である。カメラモジュール32は、撮影環境が明るい場合には、フォーカルプレーン現象が発生し難くなる。そのため、手振れ補正機能を適用可能な範囲を広げるため、手振れの判別処理に明るさ情報を利用する。
そこで、メモリ38には、たとえば図5に示すように、手振れか否かを判断する判別条件として、角速度の閾値を設定した手振れ閾値設定テーブル50が格納されている。この手振れ閾値設定テーブル50は、たとえば取り込んだ画像の横方向をX軸、縦方向をY軸に設定し、各方向に対する角速度の検出値または一定の算出値に対する閾値が設定される。
この閾値は、たとえば撮影環境の明るさ情報として、カメラモジュール32から取得した露光時間が所定の明るさ閾値として、たとえば20ルクス以上の照度か否かに応じて設定される。手振れ判別処理では、明るさ情報の閾値に応じて角速度の閾値が設定される。この露光時間による明るさ閾値は、たとえば撮影環境の照度が20ルクスの場合に撮像素子が必要な露出量になるまでの時間を基準として、実際のカメラの露光時間がこの基準時間よりも短いか否かで決定する。すなわち、明るい場合には、露光時間が短くなり、逆に暗い場合、露出値に達するまでの露光時間が長くなる。
角速度の閾値は、露光時間が短い場合は、大きな値を設定して、撮像装置30の振れが大きな場合にも手振れ補正をONにする範囲を広げる。また、露光時間が長い場合、閾値の値を下げる。
なお、撮像装置30の露光時間は、たとえば露出値に対し、レンズのF値や受光感度との組み合わせで設定される。従って、F値や受光感度を含めて露光時間を設定してもよい。また図5に示す閾値では、閾値がX軸とY軸とで同じ値が設定される場合を示したがこれに限られない。閾値は、たとえば画像の縦方向と横方向の割合(アスペクト比)やカメラモジュールの特性などにより、それぞれ異なった値を設定してもよい。
<手振れ補正機能の設定について>
撮像装置30には、たとえば図6に示すように、メモリ38内に撮影環境の明るさに応じて手振れ補正能力を規定した手振れ補正機能設定テーブル60が格納されている。手振れ補正機能設定テーブル60には、たとえば明るさ情報の閾値として、20ルクスに達するまでの露光時間の長短に基づいて手振れ補正強度が設定されている。
すなわち、撮影環境が明るい場合には、手振れ補正機能を「強」に設定し、暗い場合には、手振れ補正機能を「弱」に設定する。従って、明るさ情報による閾値は、たとえばF値や受光感度を一定値にしてもよい。
<露光時間について>
メモリ38には、たとえば図7に示すように、カメラモジュール32から取得した露光時間情報を格納する露光時間テーブル70を備えてもよい。この露光時間テーブル70は、たとえば「Index」領域72に測定回数や測定時刻などが設定される。また「露光時間」領域74には、取得した露光時間S1〜S3・・・が格納される。
露光時間情報は、たとえば手振れ補正処理の判断時に随時取得する場合や、所定回数又は所定期間中は同一の露光時間情報を読み出して利用してもよい。
<ジャイロスコープ40による振れ検出について>
メモリ38には、たとえば図8に示すように、ジャイロスコープ40が検出した撮像装置30の振れ(揺れ)状態による角速度情報を含む振れ検出テーブル80が格納されている。振れ検出テーブル80は、たとえば所定時間毎に連続して検出する回数や時刻情報を格納するIndex欄82や、X軸およびY軸毎の検出した角速度を格納した角速度欄84が形成されている。
撮像装置30では、たとえば撮像処理の実行時に、ジャイロスコープ40からの検出値を取り込み、順次振れ検出テーブル80に記録させる。また手振れ補正処理では、この振れ検出テーブル80から所定数の情報を抽出し、メモリ38において平均化処理や次の検出値との比較処理を行い、その結果を利用して手振れの判別処理や手振れ補正機能が設定される。
メモリ38には、たとえば図9に示すように、撮像装置の振れ算出テーブル90を形成し、振れ検出テーブル80に格納された振れ情報の内、一定回数の値を振れ算出テーブル90に書き込む。撮像装置30では、たとえば振れ検出テーブル80のうち、所定回数m回分の角速度データを抽出し、振れ算出テーブル90の角速度欄92に格納する。格納された各角速度情報には、Index欄に項目数を示す値が設定される。
また、振れ算出テーブル90には、たとえばジャイロスコープ40が検出した、または振れ検出テーブル80から取得した最新の角速度情報94が格納される。振れ検出処理では、たとえば取得したm回分のデータの平均値と最新の角速度情報94の値との差分値96の算出を行う。そして、この差分値96を設定された閾値と比較して手振れ判別や手振れ補正機能の設定処理に利用する。
<手振れ補正機能の設定状態について>
撮像装置30では、撮影環境が明るい場合、手振れ補正の適用範囲を広く設定するとともに、手振れ補正強度を「強」に設定する。この手振れ補正強度は、取り込んだ画像において、被写体の振れ量に対する補正画像の切り取り範囲の最大値を示している。手振れ補正強度が「強」に設定された撮像装置30では、たとえば図10Aに示すように、手振れが生じていない画像20において、中央の被写体に対して画像20の中央部分を切り取って補正画像22が生成される。これに対し、撮像装置30では、たとえば次の画像取り込みタイミングにおいて、カメラモジュール32が手振れによって右方向に変位した場合、画像20内において被写体が右方向に大きくP1変位する。手振れ補正機能は、この変位P1に追従して切り取り範囲を変位させ、最大値として切り代のX1で切り取った補正画像22を生成する。
また撮像装置30は、撮影環境が暗い場合、手振れ補正の適用範囲を狭く設定するとともに、手振れ補正強度を「弱」に設定する。このとき撮像装置30では、たとえば図11のAおよび図11のBに示すように、静止状態の画像の次の画像取り込みタイミングにおいて、カメラモジュール32が手振れによって微量に変位した場合にのみ、手振れ補正を行う。この手振れ補正では、撮像装置30の揺れが小さい場合、すなわちカメラモジュールが取り込んだ被写体に所定距離P2の変位が生じた場合、切り取りの最大値X2の範囲で切り取った補正画像22が生成される。
<撮像処理について>
図12は、撮像処理の一例を示すフローチャートである。図12に示す処理内容、処理手順は一例である。
図12に示す撮像処理は、本開示の撮像処理プログラムの一例である。撮像装置30は、たとえばタッチパネル44への操作により、動画の録画を開始すると、手振れ補正設定がカット(オフ)される(S11)。撮像装置30は、手振れ補正設定のカットにより、設定されていた手振れ判別の条件などがリセットされる。これは、たとえば撮像装置30が前回の撮影時に入力した設定条件を記憶している場合があるためである。
撮像装置30は、ジャイロセンサ(ジャイロスコープ40)から所定周期Tとして、たとえば200(ミリ秒)で角速度情報を取得する(S12)。取得した角速度情報は、振れ検出テーブル80に格納される。そして撮像装置30は、直近のm回分の角速度情報からX軸、Y軸について、角速度の平均値を算出する(S13)。この角速度の平均値の算出処理は、たとえばジャイロスコープ40による検出値のばらつきの解消や、温度変化などにより生じる検出誤差などを除外するために行う。利用する検出情報の回数は任意に設定してもよい。
そして最新の角速度情報と算出した平均値とを差分して比較する(S14)。算出処理および比較処理は、メモリ38内の振れ算出テーブル90上で実行されればよい。
カメラモジュール32から露光時間などの明るさ情報を取得し(S15)、撮影環境の明るさ判断として露光時間が短いか否かを判断する(S16)。露光時間の判断では、閾値となる明るさに露出するまでの基準露光時間との比較を行ってもよい。そして比較した結果、露光時間が短い場合(S16のYES)、撮影環境が明るいことから手振れ判別処理における閾値を大きく設定する(S17)。また、露光時間が長い場合(S16のNO)、手振れ判別の閾値を小さく設定し(S18)、手振れ補正機能の適用範囲を制限する。
<手振れ判別処理>
撮像装置30では、検出した振れ情報について、手振れ判別処理を実行する。手振れ判別処理では、X、Y軸毎にそれぞれ算出した振れの差分値が設定した閾値を超えているか否かを判断する(S19)。X軸またはY軸のいずれかの差分値が閾値を超えている場合(S19のYES)、撮像装置30に生じる振れは、手振れではないと判断し、手振れ補正機能をオフ状態に設定し(S20)、カウンタをリセットする(S21)。このカウンタは、たとえばメモリ38内の振れ算出テーブル90でカウントしており、手振れ補正機能の動作開始や設定条件の変更に利用される。
X軸またはY軸のいずれかの差分値が閾値を超えていない場合(S19のNO)、撮像装置30に生じる振れは、手振れと判別される。このとき撮像装置30は、メモリ38内に手振れであると判断された回数のカウントを加算していく(S22)。そしてカウンタが一定値以上になった場合(S23のYES)にのみ手振れ補正機能の設定処理に移行する。
カウント処理は、撮像処理において変動する振れ状態や明るさに対する設定条件の変更処理を制限している。すなわち、頻繁に変動する振れ状態や明るさに応じて手振れ機能のオン/オフ、または手振れ補正強度の設定を変化させるのでは、処理の煩雑化や消費電力の増加を招くため、連続して条件が変化した場合にのみ手振れ補正機能の設定を変化させる。カウンタに基づく条件変化の判断では、たとえば撮像装置30の手振れ補正機能を優先する場合には少ない回数を設定すればよい。
<手振れ補正機能の設定処理について>
撮像装置30は、カメラモジュール32から露光時間情報を取得し(S24)、この露光時間が設定された閾値未満か否かの判断を行う(S25)。露光時間は、たとえば先のステップS15で取得したものを利用してもよく、または新たに取得してもよい。露光時間の判断処理では、手振れ補正機能設定テーブル60を利用し、取得した露光時間と基準露光時間との比較処理を行う。
露光時間が閾値未満の場合(S25のYES)、撮影環境が明るいことから、手振れ補正強度を「強」に設定する(S26)。また露光時間が閾値以上の場合(S25のNO)、露出するまでの時間が長く、撮影環境が暗いことから手振れ補正強度を「弱」に設定する(S27)。
撮像装置30は、設定された手振れ補正強度をカメラISP34に対して設定するとともに、手振れ補正機能をオンさせ(S28)、カウンタをリセットする(S29)。
なお、この実施の形態では、条件変化に対する手振れ補正機能の条件変更を制限するためにカウンタによる計数処理を実行する場合を示したが、これに限られない。撮像装置30は、カウンタ処理を行わず、検出した振れ情報や明るさ情報の変化に応じて、手振れ機能の設定を変更してもよい。
斯かる構成によれば、撮影環境の明るさ条件に応じて、手振れ判別の閾値を変化させて手振れ補正の実行条件を細分化することで、手振れ補正機能の適用範囲を広く設定できる。撮影環境が暗い場合には、手振れ補正の適用範囲を狭めることで、手振れ補正機能の適用による画像の歪みの発生を抑えることができ、手振れ補正機能の利便性の維持が図れる。そのほか、画像に歪みが生じるなど、手振れ補正が有効に機能できない条件において手振れ補正機能をオフにすることで、消費電力の無駄を省くことができる。
〔第3の実施の形態〕
図13は、第3の実施の形態に係る撮像装置の手振れ補正機能の設定条件の一例を示している。図13に示す閾値条件は一例である。
この手振れ補正機能設定テーブル100は、たとえばカメラモジュール32に設定される露光時間情報に基づいて、手振れ判別条件と手振れ補正機能の設定条件が設定される。すなわち、手振れ補正機能設定テーブル100は、図13に示すように、取得した露光時間により撮影環境が明るい場合には、閾値1として、撮像装置30の揺れに対し、判別条件として閾値102が設定され、この閾値条件を満たした場合には、手振れ補正量104が設定される。また、手振れ補正機能設定テーブル100は、撮影環境が暗い場合、判別条件として閾値2が設定される。
<撮像処理について>
図14は、撮像処理の一例を示している。図14に示す処理手順、処理内容は一例である。
この撮像処理では、動画の録画を開始すると、手振れ補正機能をオフに設定し(S31)、手振れ補正機能の適用条件の判断に移行する。撮像装置30は、所定の周期Tで、ジャイロスコープ40からX軸、Y軸毎に角速度情報を取得し(S32)、直近のm回分の情報を利用して角速度の平均値を算出する(S33)。
撮像装置30は、カメラモジュール32から設定された露光時間情報を取得し(S34)、撮影環境の明るさ条件の判断を行う。
この判断では、取得した露光時間情報が閾値露光時間よりも短いか否かを判断し(S35)その判断結果に対して手振れ補正機能設定テーブル100を利用して手振れ判別閾値や手振れ補正量を設定する。
露光時間が短い場合(S35のYES)、たとえばメモリ38に格納された手振れ補正機能設定テーブル100を読み出し、閾値1が設定される。そして平均値との差分値であるジャイロ判定値が閾値1以上の場合(S36のYES)、手振れと判別せず、手振れ補正機能をオフ状態に維持させる(S37)。また、撮像装置30は、ジャイロ判別値が閾値1未満の場合(S36のNO)、手振れ補正量に従い、カメラISP34に対して手振れ補正強度を「強」に設定する(S38)とともに、手振れ補正機能をオンに設定する(S39)。
露光時間が長い場合(S35のNO)、手振れ補正機能設定テーブル100により閾値2が設定される。そしてジャイロ判定値が閾値2以上の場合(S40のYES)、手振れと判別せず、手振れ補正機能をオフ状態に維持させる(S41)。また、撮像装置30は、ジャイロ判別値が閾値2未満の場合(S40のNO)、手振れ補正量に従い、カメラISP34に対して手振れ補正強度を「弱」に設定する(S42)とともに、手振れ補正機能をオンに設定する(S43)。
<撮像処理の他の例について>
図15は、撮像処理の他の例を示している。
この撮像処理では、図14に示す撮像処理に対し、手振れ補正機能の実行条件として、閾値条件を満たした回数を計数する場合を示している。
図15に示す撮像処理では、たとえばステップS51〜S57までの処理が図14のステップS31〜S37までの処理と同等であるので、説明を省略する。
撮像装置30は、ジャイロ判定値が閾値1未満の場合(S56のNO)、メモリ38内にその条件を満たした回数の連続カウント値を記憶させる(S58)。そして撮像装置30は、このカウント値が連続して一定回数になるまで繰り返し露光条件を判断し、一定回数以上となった場合(S59のYES)、手振れ補正機能設定テーブル100から手振れ補正量を読み出して、カメラISP34に対して手振れ補正強度「強」を設定する(S60)。そして、手振れ補正機能をオンに設定すると(S61)、カウンタをリセットする(S62)。
また、撮像装置30は、ジャイロ判定値が閾値2未満の場合(S63のNO)、連続カウント値を記憶させる(S65)。撮像装置30は、カウント値が連続して一定回数に達すると(S66のYES)、カメラISP34に対して手振れ補正強度を「弱」に設定し(S67)、手振れ補正機能をオンに設定する(S68)。そして、手振れ補正機能を設定すると、カウンタをリセットする(S62)。撮像装置30は、ジャイロ判定値が閾値2以上の場合(S63のYES)、手振れ量が判別条件を超えることから、手振れ補正機能をオフする(S64)。
斯かる構成によれば、取得した露光時間によって手振れ閾値と手振れ補正強度が設定されるので、撮像処理における処理を簡易化し、手振れのオン・オフまたは手振れ補正強度設定の迅速な処理を行うことができる。また閾値条件を満たした場合のカウント処理を行うことで、一次的な明るさ条件の変化や揺れの変化に対する手振れ補正機能の設定条件を変えさせないことで、動画撮影における連続した手振れに対する手振れ補正機能の応答性の低下を防止できる。またカウンタ条件により、手振れ補正強度の設定変更処理の頻度を下げることで、消費電力の増加を防止できる。
以上説明した実施の形態について、変形例を以下に列挙する。
(1) 上記実施形態では、撮像装置30は、カメラモジュール32から取得した現在の露光時間情報のみを利用して手振れ補正機能の設定処理や手振れ判別処理を行っているが、これに限られない。撮像装置30は、たとえば直前の1回または数回分の手振れ補正機能設定処理で取得した露光時間情報や閾値との比較によって判断した明るさの結果を前回撮像処理までの明るさ条件としてメモリ38に格納し、前回までの明るさ条件と現在の明るさ条件との変化に基づいて、撮影環境条件を判断してもよい。すなわち、露光時間に大きな変化が無い場合には、撮影環境の明るさに変化が少ないものと判断してもよい。
斯かる構成によれば、撮像装置30は、連続する動画画像の撮影において、一定の周期毎に手振れ閾値設定テーブル50を読み出して明るさの閾値と比較する処理を減らすことができ、処理の迅速化や処理負荷の軽減を図ることができる。
(2) 上記実施の形態では、撮影環境に基づく手振れの判別の閾値が明るい場合と暗い場合の二者択一の例を示したがこれに限られない。撮影環境条件は、たとえば撮像素子の性能などにより、フォーカルプレーン現象の発生条件に応じてより細分化した明るさ撮影環境条件を設定してもよい。
(3) 上記実施の形態では、撮像装置30は、撮影環境条件の判断にカメラモジュール32から取得した露光時間情報を利用する場合を示したがこれに限られない。撮像装置30は、たとえば撮像対象に対する露光量を検出する露光計や撮影環境の照度を計測する照度計を独立して備えてもよい。そして撮像装置30は、たとえばカメラモジュール32に搭載されたイメージセンサの特性に基づいて、フォーカルプレーン現象が起きやすい露光量や照度に基づくテーブルをメモリ38内に備えてもよい。
(4) 上記実施の形態では、撮像装置2の振れ量を検出する手段として角速度センサ10を利用する場合を示したがこれに限られない。撮像装置2は、たとえば筐体14が所定方向に変位した量を計測する加速度センサを利用してもよい。そして撮像装置2は、加速度センサの計測量に基づき、所定の方向への加速度に基づいて振れ量を判断し、手振れ補正機能の制御を行う。
次に、以上述べた実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。本開示の技術に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本開示の技術が限定されるものではない。
(付記1)取り込んだ動画画像の一部を振れ方向に応じて切り出して、手振れ状態を補正した動画画像を生成する画像生成部を備えた撮像装置であって、
筐体の振れ量を検出する角速度センサと、
撮影環境の明るさ情報を取得する明るさ情報取得手段と、
前記角速度センサの検出値に基づいて前記筐体の振れ量が所定の判別条件を満たしたか否かを判別し、前記判別条件を満たしたと判別された場合、取得した前記明るさ情報に応じて前記画像生成部による前記動画画像の切り出し可能な範囲の最大値を設定する制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
(付記2)前記制御部は、角速度閾値が設定され、前記角速度センサによる検出値が該角速度閾値よりも小さい場合は前記判別条件を満たしたと判別し、設定した切り出し可能な範囲で前記画像生成部の手振れ状態の補正処理を実行させることを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記3)前記制御部は、明るさ閾値が設定され、該明るさ閾値に対する前記明るさ情報の大小に応じて、取り込んだ前記動画画像に対する切り出し幅の最大値を変えて設定することを特徴とする付記1または付記2に記載の撮像装置。
(付記4)前記制御部は、前記角速度センサの検出値により、前記筐体の振れ量が所定の判別条件を満たしていない場合、前記画像生成部に対して前記動画画像の切り出し処理を停止させることを特徴とする付記1ないし付記3のいずれか1つに記載の撮像装置。
(付記5)前記制御部は、前記角速度閾値に対して前記明るさ情報に基づく閾値が設定され、前記明るさ情報に応じて前記角速度閾値を変化させることを特徴とする付記2ないし付記4のいずれか1つに記載の撮像装置。
(付記6)前記明るさ情報取得手段は、前記撮影環境の照度を検出する照度計で形成されることを特徴とする付記1ないし付記5のいずれか1つに記載の撮像装置。
(付記7)さらに、前記角速度センサの検出情報を格納する記憶部を備え、
前記制御部は、前記記憶部に格納した直近の複数回の前記角速度センサによる検出値の平均値を算出し、前記角速度センサで検出した検出値と該平均値との差分に基づいて前記判別条件を満たしたか否かを判別することを特徴とする付記1ないし付記6のいずれか1項に記載の撮像装置。
(付記8)前記制御部は、前記角速度センサの検出値に基づき、所定回数連続して前記筐体の振れ量が所定の判別条件を満たさない場合に、前記画像生成部による手振れ補正処理を開始させるとともに、前記動画画像の切り出し幅の最大値を設定することを特徴とする付記1ないし付記7のいずれか1つに記載の撮像装置。
(付記9)取り込んだ動画画像の一部を振れ方向に応じて切り出して、手振れ状態を補正した動画画像を生成する画像生成部を備えた撮像装置に搭載されるコンピュータに実行させる撮像処理プログラムであって、
角速度センサが検出した検出値に基づいて筐体の振れ量が所定の判別条件を満たしたか否かを判別し、
前記判別条件を満たしたと判別された場合、取得した撮影環境の明るさ情報に応じて前記画像生成部による前記動画画像の切り出し可能な範囲の最大値を設定する
処理を前記コンピュータに実行させるための撮像処理プログラム。
(付記10)前記角速度センサの検出値により、前記筐体の振れ量が所定の判別条件を満たさない場合、前記画像生成部に対して前記動画画像の切り出し処理を停止させる処理を含むことを特徴とする付記9に記載の撮像処理プログラム。
以上、本開示の構成の好ましい実施形態等について説明した。しかし、本開示の技術は上記実施の形態の記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された技術の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論である。そして斯かる変形や変更が本開示の技術に含まれることは言うまでもない。
2、30 撮像装置
4 撮像素子
6 画像生成部
8 制御部
10 角速度センサ
12 明るさ情報取得手段
14 筐体
20 取り込んだ画像
22 補正画像
32 カメラモジュール
34 カメラISP
36 CPU
38 メモリ
40 ジャイロスコープ
42 LCD
44 タッチパネル
50 手振れ閾値設定テーブル
60、100 手振れ補正機能設定テーブル
70 露光時間テーブル
80 振れ検出テーブル
90 振れ算出テーブル
94 最新の角速度情報欄
96 差分値
102 閾値
104 手振れ補正量

Claims (5)

  1. 取り込んだ動画画像の一部を振れ方向に応じて切り出して、手振れ状態を補正した動画画像を生成する画像生成部を備えた撮像装置であって、
    筐体の振れ量を検出する角速度センサと、
    撮影環境の明るさ情報を取得する明るさ情報取得手段と、
    前記角速度センサの検出値に基づいて前記筐体の振れ量が所定の判別条件を満たしたか否かを判別し、前記判別条件を満たしたと判別された場合、取得した前記明るさ情報に応じて前記画像生成部による前記動画画像の切り出し可能な範囲の最大値を設定する制御部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御部は、角速度閾値が設定され、前記角速度センサによる検出値が該角速度閾値よりも小さい場合は前記判別条件を満たしたと判別し、設定した切り出し可能な範囲で前記画像生成部の手振れ状態の補正処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記角速度閾値に対して前記明るさ情報に基づく閾値が設定され、前記明るさ情報に応じて前記角速度閾値を変化させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. さらに、前記角速度センサの検出情報を格納する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に格納した直近の複数回の前記角速度センサによる検出値の平均値を算出し、前記角速度センサで検出した検出値と該平均値との差分に基づいて前記判別条件を満たしたか否かを判別することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 取り込んだ動画画像の一部を振れ方向に応じて切り出して、手振れ状態を補正した動画画像を生成する画像生成部を備えた撮像装置に搭載されるコンピュータに実行させる撮像処理プログラムであって、
    角速度センサが検出した検出値に基づいて筐体の振れ量が所定の判別条件を満たしたか否かを判別し、
    前記判別条件を満たしたと判別された場合、取得した撮影環境の明るさ情報に応じて前記画像生成部による前記動画画像の切り出し可能な範囲の最大値を設定する
    処理を前記コンピュータに実行させるための撮像処理プログラム。

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