JP2015201059A - パラメータ設定支援システム、パラメータ設定方法 - Google Patents

パラメータ設定支援システム、パラメータ設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ERPに代表されるソフトウェアに関する各種のパラメータ設定に必要な情報を効率的に提供する。
【解決手段】ユーザがシステムで用いるパラメータの設定を支援するパラメータ設定支援システムであって、パラメータの候補値と前記候補値を識別するための候補値識別情報とパラメータを識別するためのパラメータ識別情報とを対応付けて記憶する候補値テーブルと、パラメータを設定するための質問とパラメータ識別情報とを対応付けて記憶する質問事項テーブルとを記憶する記憶部と、ユーザに対して質問を提示するとともに、質問に対応する候補値を候補値テーブルの中から質問に対する答えの候補として提示し、提示された候補値の中から選択されたパラメータを候補値テーブルに記憶する提案値生成部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、ERP(Enterprise Resource Planning)に関する各種のパラメータの設定を支援するためのERPパラメータ設定支援システム、ERPパラメータ設定方法に関するものである。
従来から、ERPに関する様々なソフトウェアが開発され、ロジスティックス、会計など基幹業務の各分野について、在庫購買管理、販売管理、財務会計など様々なモジュールが用意されている。これらのモジュールによって扱われるデータは、通常はモジュール毎に管理されるのではなく、論理的に一つのデータベース上で一元的に管理される。各モジュールがリアルタイムに連携してこのデータベースにアクセスすることにより、例えば、在庫管理から財務会計へといった複数のモジュールの関係する一連の処理が自動的に行われる。
このようなソフトウェアを導入しようとする企業は、自己の業務にあわせて、様々なモジュールのうちから利用するモジュールを適宜選択する。企業固有のプロセスに適合しないこともあるが、数多くのパラメータ設定項目を用意することによって、上述したERPに関するソフトウェアは多様な業種や業態、国や文化の違いなどに対応している。このため、そのソフトウェアを導入する際、業務プロセスの分析を行い、適合性を判断することになる。この判断には、業務プロセスの分析力に加えて、そのソフトウェアのパラメータ設定に対するノウハウが要求される。パラメータ設定項目が膨大な上に、業務要件とカスタマイズ項目との関係は一般的に複雑である。また、パラメータ設定項目間の関係を考慮しながら、業務要件をパラメータ設定に反映することはさらに難しい。従って、業務要件とパラメータ設定との関係を検討したり、業務要件をパラメータ設定に反映したりする場合には、大抵コンサルタントのノウハウに頼ることになる。
このようなパラメータ設定は試行錯誤によって行われることもあり、プロジェクトに関与した者のパラメータ設定に関する情報が失われてしまうと、そのプロジェクトでどのようなパラメータ設定が行われたのかを確認するのは難しくなる。このため、パラメータ設定の結果は、システムの保守運用に備えて、通常はドキュメントに記述される。これによって、エンドユーザや導入プロジェクトには関与しなかったその他の者も、そのプロジェクトに関する情報をある程度共有でき、例えばシステムの運用開始後に問題が発生したときにはその問題解決のためにこれらのドキュメントを利用することができる。このようなパラメータの設定を、業務要件ごとに容易に設定する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−252951号公報
特許文献1に開示された技術では、業務要件に対応するパラメータを容易に特定し、設定することはできる。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、様々なドキュメントが保管されていても、それらのドキュメントにプロジェクトについての関与者の知見が全て記述されるわけではないので、全ての者がそれらのドキュメントから必要な情報を得るとは限らない。特に、ある業務要件がどのようなパラメータ設定により満足されているのかをドキュメントに従って確認するのは多くの者にとって困難が伴う。このため、ドキュメントや導入ガイドから業務要件やパラメータ設定項目それぞれについて情報が得られたとしても、コンサルタントの属人的なノウハウがなければ、その確認は局所的で不十分なものに終わるか、その確認に多くの労力と時間が必要となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ERPに代表されるソフトウェアに関する各種のパラメータ設定に必要な情報を効率的に提供することが可能なパラメータ設定支援システム、パラメータ設定方法を提供すること目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるパラメータ設定支援システムは、ユーザがシステムで用いるパラメータの設定を支援するパラメータ設定支援システムであって、パラメータの候補値と前記候補値を識別するための候補値識別情報と前記パラメータを識別するためのパラメータ識別情報とを対応付けて記憶する候補値テーブルと、前記パラメータを設定するための質問と前記パラメータ識別情報とを対応付けて記憶する質問事項テーブルとを記憶する記憶部と、ユーザに対して前記質問を提示するとともに、前記質問に対応する候補値を前記候補値テーブルの中から前記質問に対する答えの候補として提示し、提示された候補値の中から選択されたパラメータを前記候補値テーブルに記憶する提案値生成部と、を備えることを特徴とするパラメータ設定支援システムとして構成される。
また、本発明は、上記パラメータ設定支援システムで実行されるパラメータ設定支援方法としても把握される。
本発明によれば、ERPに代表されるソフトウェアに関する各種のパラメータ設定に必要な情報を効率的に提供することが可能となる。
パラメータ設定支援システムの構成例を示す図である。 本システムで行われるパラメータ登録処理の処理手順を示すフローチャートである。 入力内容登録処理の処理手順を示すフローチャートである。 パラメータ設定入力シートの構成例を示す図である。 パラメータ候補値テーブルの構成例を示す図である。 パラメータ履歴テーブルの構成例を示す図である。 提案値生成処理の処理手順を示すフローチャートである。 質問事項テーブルの構成例を示す図である。 質問内容テーブルの構成例を示す図である。 ステップS706〜S709までの処理の具体的なイメージを示す図である。 パラメータ登録処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるパラメータ設定支援システム、パラメータ設定方法の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、パラメータ設定支援システムの構成例を示す図である。パラメータ設定支援システムは、例えば、ERPパッケージを使用する際に設定するパラメータ情報を入力情報や過去の実績などにより、候補となる値を提案し、入力者の負荷を軽減するシステムである。図1に示すように、パラメータ設定支援システム101は、コンピュータ100の1つの機能として実現され、複数のコンピュータ100がネットワークNを介してサーバ装置200に接続されている。コンピュータ100は、上述したパッケージについての様々な設定をする際に、そのパラメータを入力するためのコンピュータである。パラメータ設定支援システム101は、記憶部1011と、入力内容登録部1012と、提案値生成部1013と、パラメータ登録部1014とを有して構成されている。以下では特に図示していないが、コンピュータ100が有する入力装置からパラメータの設定に必要な各種情報をパラメータ設定支援システム101が受け取り、パラメータ設定支援システム101が処理した各種結果を、コンピュータ100が有する不図示の表示装置に表示させている。
記憶部1011は、パラメータを設定する際に本システムがユーザに質問する内容が設定された項目同士の関連を記憶する質問事項テーブル10111と、質問に対する答えの候補値を記憶するパラメータ候補値テーブル10112と、質問に対して入力された答えの履歴を記憶するパラメータ履歴テーブル10113と、質問内容テーブル10114と、ユーザが質問に対する答えを入力するためのパラメータ設定入力シート10115と、パラメータ設定入力シート10115から入力されたデータを記憶するパラメータ登録情報10116とを記憶している。これらの各データの内容については、フローチャートを用いて後述する。
入力内容登録部1012は、キーボード等の入力部(不図示)によってパラメータ設定入力シート10115から入力されたデータをパラメータ候補値テーブル10112やパラメータ履歴テーブル10113に登録する。提案値生成部1013は、ユーザによって入力される質問に対する答えの候補値を生成する。パラメータ登録部1014は、パラメータ設定入力シート10115から入力されたデータを登録データベース2011に登録し、その結果をLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置(不図示)に表示する。これらの各部の具体的な処理については、フローチャートを用いて後述する。
サーバ装置200は、ユーザがコンピュータ100から入力した質問に対する答えを記憶するサーバである。図1に示すように、サーバ装置200は、登録データベース2011を記憶する記憶部201と、サーバ装置200の動作を制御する制御部202とを有している。これらの各部が行う具体的な処理については、フローチャートを用いて後述する。
図2は、本システムで行われるパラメータ登録処理の処理手順を示すフローチャートである。図2に示すように、パラメータ登録処理では、まず、入力内容登録部1012が、パラメータ設定入力シートに入力されたデータを上述した各テーブルに登録する入力内容登録処理を行い(ステップS201)、次に、提案値生成部1013が、質問に対する答えの候補値を生成する提案値生成処理を行い(ステップS202)、パラメータ登録部1014が、ステップS201で入力されたデータを登録データベース2011に登録するパラメータ登録処理を行う(ステップS203)。これらの各処理は、図3以降のフローチャートを用いて具体的に説明する。
図3は、入力内容登録処理の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すように、入力内容登録処理では、まず、入力内容登録部1012が、パラメータ設定入力シート10115の入力を受け付ける(ステップS301)。
図4は、パラメータ設定入力シート10115の構成例を示す図である。図4に示すように、パラメータ設定入力シート10115は、ユーザに関する基本情報の入力欄(A)と、そのユーザの業種における規模を示す属性情報の入力欄(B)と、そのユーザが導入したERPパッケージの種類を示す導入モジュールの入力欄(C)と、その導入モジュールのパラメータを設定するときの質問事項の入力欄(D)とを有している。なお、質問事項の入力欄(D)は、設定するパラメータの数に応じて、d1、d2というように複数設けられている。
図4では、例えば、基本情報として、会社名、郵便番号、居所、電話番号、ファクス番号、ホームページのURL、本社のある国名等の情報が入力されることを示している。また、属性情報として、その会社の業種、燃焼、従業員数、パッケージ使用ユーザ数等の情報が入力され、導入モジュールとして、会計パッケージ、販売パッケージ、購買パッケージ、在庫パッケージ、生産パッケージのいずれのパッケージを導入しているのかがチェックボックスによりチェックされることを示している。さらに、質問事項として、設定するパラメータを識別するためのパラメータIDと、そのパラメータを設定するときの判断基準となる質問の内容(質問内容)と、その質問に対する答えを決める候補を示す候補値と、入力を決定した候補値(入力候補値)とを有している。なお、候補値は、最近設定された値を示す推奨値と、最近設定されていないものの過去に設定されたことのある値を示す参考値とを有している。質問内容やこれらの候補値は、d1、d2のように、パラメータIDごとに対応付けられている。また、以下では設定されるパラメータに対して1つのパラメータIDがある前提で説明しているが、例えば、1つのパラメータに対して複数の質問を設ける場合には、1つのパラメータに対して複数のパラメータIDを設けてもよい。
入力内容登録部1012は、入力されたパラメータIDについての質問内容に対する候補値(推奨値または参考値)が、パラメータ候補値テーブル10112に存在するか否かを判定し(ステップS302)、存在しないと判定した場合(ステップS302;No)、その候補値を追加の候補値としてパラメータ候補値テーブル10112に追加する(ステップS303)。
図5は、パラメータ候補値テーブル10112の構成例を示す図である。図5に示すように、パラメータ候補値テーブル10112は、上述したパラメータIDと、そのパラメータを設定する際の質問に対する答えを識別するための連番と、その連番が示す候補値と、その候補値のパラメータ候補値テーブル10112への登録日付とが対応付けて記憶されている。図5では、例えば、パラメータID「A0002」によって識別されるパラメータについての質問に対する答えとして、「JPY」(連番00001)、「USD」(連番00002)、「EUR」(連番00003)の3つの候補が登録されていることを示している。ステップS303では、新たに入力候補値として「AUD」が入力された場合、パラメータ候補値テーブル10112には登録されていないため、連番0001〜0003の場合と同様に、新たに「AUD」(連番00004)として設定されることとなる。
一方、入力内容登録部1012は、入力されたパラメータIDについての質問内容に対する候補値がパラメータ候補値テーブル10112に存在すると判定した場合(ステップS302;Yes)、入力された候補値の入力履歴を記憶するため、パラメータ履歴テーブル10113にその値を追加する(ステップS304)。
図6は、パラメータ履歴テーブル10113の構成例を示す図である。図6に示すように、パラメータ履歴テーブル10113は、パラメータIDと、連番と、登録日付と、顧客名と、業種区分と、年商と、従業員数と、パッケージ使用ユーザ数、会計(パッケージ)、販売(パッケージ)、購買(パッケージ)、在庫(パッケージ)、生産(パッケージ)とが対応付けて記憶されている。図6では、ABC商事は、例えば、パラメータID「A00002」で識別されるパラメータを設定する際の質問に対する答えの候補値を2つ(JPY(連番00001)、USD(連番00002))過去に設定したことを示している。なお、登録日付と、顧客名と、業種区分と、年商と、従業員数と、パッケージ使用ユーザ数、会計(パッケージ)、販売(パッケージ)、購買(パッケージ)、在庫(パッケージ)、生産(パッケージ)については、図4、5で示したものと同様である。例えば、ABC商事は、パッケージとして、生産以外のパッケージを導入している(設定値が「1」となっている)ことを示している。
なお、パラメータ履歴テーブル10113の各項目の数値が意味する内容は、例えば、業種区分は、「001:製造業」、「002:情報通信業」、「003:卸売業」、「004:サービス業」等を意味している。また、年商は、「1:1億円未満」、「2:1億〜5億円未満」、「3:6億〜10億円未満」、「4:11億〜50億円未満」、「5:51億〜100億円未満」、「6:100億円以上」等を意味している。また、従業員数は、「1:100人未満」、「2:101人〜200人未満」、「3:201人〜300人未満」、「4:301人〜400人未満」、「5:401人〜500人未満」、「6:501人以上」等を意味している。さらに、パッケージ使用ユーザ数は、「1:1〜5」、「2:6〜10」、「3:11〜20」、「4:21〜30」、「5:31以上」等を意味している。
図3において、ステップS304が終了すると全ての処理が終了する。その後、登録された候補値を用いて、様々なユーザがパラメータ設定入力シート10115からパラメータの設定を行うため、提案値生成処理が実行される。
図7は、提案値生成処理の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すように、提案値生成処理では、まず、提案値生成部1013は、パラメータ設定入力シート10115の最初の質問であるか否かを判定し(ステップS701)、最初の質問であると判定した場合(ステップS701;Yes)、入力内容登録部1012がパラメータ設定入力シート10115の業種、属性情報の入力を受け付け(ステップS702)、1つめのパラメータのパラメータIDを取得する(ステップS703)。
一方、提案値生成部1013は、最初の質問でないと判定した場合(ステップS701;No)、直前に質問したときのパラメータIDおよび連番をキーとして質問事項テーブル10111を検索し、次のパラメータのパラメータIDを取得する(ステップS704)。
図8は、質問事項テーブル10111の構成例を示す図である。図8に示すように、質問事項テーブル10111は、パラメータIDと、連番と、次質問IDとが対応付けて記憶されている。図8では、例えば、パラメータID「A00001」によって識別されるパラメータの設定に対する質問の答えの候補値として、複数の候補値(連番00001、00002)があり、次に続く質問がパラメータID「A00002」によって識別されるパラメータについての質問(あるいは、質問が複数ある場合には、そのパラメータについての次の質問)が続くことを示している。
そして、提案値生成部1013は、取得したパラメータIDをキーとして質問内容テーブル10114を検索し、そのパラメータの設定に対する質問内容(文章)を取得する(ステップS704)。
図9は、質問内容テーブル10114の構成例を示す図である。図9に示すように、質問内容テーブル10114は、パラメータIDと、そのパラメータを設定する際の質問内容とが対応付けて記憶されている。図9では、例えば、パラメータID「A00002」によって識別されるパラメータを設定する際の質問内容が「取引で使用する通貨は?」であることを示している。
提案値生成部1013は、質問内容を取得すると、その結果を表示装置(不図示)に表示し(ステップS705)、表示中のパラメータIDのパラメータを設定するための質問に対する答えの候補値を、図5に示したパラメータ候補値テーブル10112の中から取得する(ステップS706)。例えば、パラメータIDが「A0002」である場合には、「JPY」、「USD」、「EUR」をパラメータ候補値テーブル10112から取得する。なお、提案値生成部1013は、この時点でサーバ装置200の登録データベース2011に登録されているパラメータ設定入力シート10115の入力内容および登録日付をアンロードし、過去に入力されたパラメータ候補値テーブル10112を記憶部1011に保持しておく。
そして、提案値生成部1013は、ユーザと同一業種(例えば、同じ業種区分)、属性(例えば、同じ程度の年商)をキーとして、パラメータ履歴テーブル10113の中から、表示中のパラメータIDの候補値を取得する(ステップS707)。例えば、提案値生成部1013は、業種区分が「003」(卸売業)であって、表示されているパラメータID(例えば、A00002)の候補値(例えば、00001、00002)を取得する。なお、提案値生成部1013は、この時点でサーバ装置200の登録データベース2011に登録されているパラメータ設定入力シート10115の入力内容および登録日付をアンロードし、過去に入力されたパラメータ履歴テーブル10113を記憶部1011に保持しておく。
提案値生成部1013は、パラメータ履歴テーブル10113のレコードのうち、取得したパラメータIDを含むレコードの登録日付と、現在の日付(当日日付)とを比較し、取得したレコードに対して、登録日付が当日日付に近いほど高い係数を設定し(ステップS708)、パラメータIDおよび連番単位で取得したレコードを降順にソートする(ステップS709)。
図10は、ステップS706〜S709までの処理の具体的なイメージを示す図である。図10では、例えば、パラメータ設定入力シート10115の入力内容が、パラメータID「A0002」、業種区分「卸売業」、年商「年商10億」であった場合、提案値生成部1013は、パラメータ履歴テーブル10113のレコードのうち、図中の太枠で示したレコード((同一業種、年商)を満たすレコード)を特定する。そして、提案値生成部1013は、特定したレコードのうち、登録日付が同じ日のレコードに同じ係数(候補値が設定された時期がどの程度直近なのかを示す係数)を設定する。例えば、提案値生成部1013は、登録日付が2008年6月10日、2010年4月08日、2012年5月20日の各レコードについて、係数の値が小さい順に設定する。その理由は、登録日付が古くなるにつれて、その候補値を設定する頻度が少なかったり、設定する確率が小さい可能性が高いと考えられるためである。図10に示す例では、係数が、上述した登録日付の順に、1、3、5というように昇順に設定されている。
そして、提案値生成部1013は、パラメータIDごとに連番および係数を集約し、係数の合計値を算出する。図10では、例えば、提案値生成部1013は、パラメータID「A00002」、連番「001」の候補値は、2008年6月10日、2010年4月08日、2012年5月20日のそれぞれの日付に設定されているため、係数の値はそれぞれ「1」、「3」、「5」(昇順であれば、具体的な値は任意)となり、係数の合計値は「9」となる。他のパラメータIDおよび連番についても同様に集計され、係数の合計値は、それぞれ「4」「8」となっている。
提案値生成部1013は、係数の合計値を算出すると、パラメータ候補値テーブル10112の中のこれらのパラメータIDおよび連番に対応する候補値に対応付けて、これらのパラメータを記憶させる。
提案値生成部1013は、ステップS709の処理が終了すると、図10に示したように、合計値が高い候補値が先になるように係数を降順にソートする(ステップS710)。そして、提案値生成部1013は、係数が高い候補値(例えば、トップ10の候補値)をパラメータ設定入力シート10115の候補値(推奨値)欄に表示するとともに(ステップS711)、候補値(参考値)欄に、係数が低い候補値(例えば、トップ10の候補値以外の候補値)を表示し(ステップS712)、その中で選択された候補値を含むその他の入力内容をパラメータ設定入力シート10115に登録する(ステップS713)。このステップS713の処理が終了し、全てのパラメータ情報の入力が完了すると(ステップS714;Yes)、図7に示した提案値生成処理が終了する。
その後、パラメータ登録部1014は、入力されたパラメータ設定入力シート10115を、サーバ装置200の登録データベース2011に登録するためのパラメータ登録処理を行う。
図11は、パラメータ登録処理の処理手順を示すフローチャートである。図11に示すように、パラメータ登録部1014は、入力されたパラメータ設定入力シート10115の入力内容(例えば、提示された候補値の中から選択された値のほか、図4に示した各項目の値)および登録日付を、パラメータIDごとに抽出し(ステップS1101)、タブ区切りテキスト形式に変換する(ステップS1102)。パラメータ登録部1014は、変換されたタブ区切りテキスト形式のパラメータ登録情報10116を、カンマ形式でサーバ装置200の登録データベースにローディングして蓄積する(ステップS1103)。このステップS1103の処理が終了すると、図11に示したパラメータ登録処理が終了する。
このように、パラメータ設定入力シート10115の入力内容や登録日付をサーバ装置200側で共通して保持することにより、それぞれのコンピュータ100から入力された情報が一元管理され、様々な業種の企業が保持する各コンピュータ100によってパラメータを設定する際に、サーバ装置200の登録データベース2011の内容が候補値として反映されるので、例えば、同業種における他社の傾向を把握しつつ、効率よくパラメータを設定することができる。また、パラメータ設定入力シートの入力内容や過去の登録実績から候補値を表示するとともに、入力内容がテーブルやデータベースに格納されるので、格納された候補値が次回以降の候補値表示の際に使用され、入力される候補値の精度向上を図ることができる。したがって、パラメータ設定者の経験・ノウハウに依存することなく、業務要件とパラメータ設定項目との関係を容易に把握しながら、ERPを導入することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、コンピュータ100が記憶部1011を有している前提で説明したが、コンピュータ100が携帯端末等の比較的記憶容量が小さい場合には、記憶部1011をサーバ装置200に保持し、上述した各処理を行うタイミングでサーバ装置200の記憶部1011にアクセスしてデータを取得してもよい。
100 コンピュータ
101 パラメータ設定支援システム
200 サーバ装置
1011 記憶部
10111 質問事項テーブル
10112 パラメータ候補値テーブル
10113 パラメータ履歴テーブル
10114 質問内容テーブル
10115 パラメータ設定入力シート
10116 パラメータ登録情報
1012 入力内容登録部
1013 提案値生成部
1014 パラメータ登録部
N ネットワーク。

Claims (8)

  1. ユーザがシステムで用いるパラメータの設定を支援するパラメータ設定支援システムであって、
    パラメータの候補値と前記候補値を識別するための候補値識別情報と前記パラメータを識別するためのパラメータ識別情報とを対応付けて記憶する候補値テーブルと、前記パラメータを設定するための質問と前記パラメータ識別情報とを対応付けて記憶する質問事項テーブルとを記憶する記憶部と、
    ユーザに対して前記質問を提示するとともに、前記質問に対応する候補値を前記候補値テーブルの中から前記質問に対する答えの候補として提示し、提示された候補値の中から選択されたパラメータを前記候補値テーブルに記憶する提案値生成部と、
    を備えることを特徴とするパラメータ設定支援システム。
  2. 前記提案値生成部は、直近に入力されたパラメータほどユーザに推奨する候補値として提示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定支援システム。
  3. 前記記憶部は、過去に設定されたパラメータと前記パラメータ識別情報と前記候補値識別情報とを対応付けて履歴で記憶する履歴テーブルと、
    前記提案値生成部は、前記候補値と前記過去に設定されたパラメータの中から前記推奨する候補値を提示し、提示された候補値の中から選択されたパラメータを前記候補値テーブルおよび前記履歴テーブルに記憶する
    ことを特徴とする請求項2に記載のパラメータ設定支援システム。
  4. 前記パラメータ設定支援システムは、ユーザが前記パラメータを設定するためのクライアントと、複数のユーザが設定したパラメータを共通に記憶するサーバとを備え、
    前記クライアントは、それぞれのクライアントから設定されたパラメータを前記サーバに格納する登録処理部を有し、前記提案値生成部は、前記登録処理部によって格納されたパラメータを読み出して、提示された候補値の中から選択されたパラメータを前記候補値テーブルおよび前記履歴テーブルに記憶する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ設定支援システム。
  5. ユーザがシステムで用いるパラメータの設定を支援するパラメータ設定支援方法であって、
    前記パラメータを設定するための質問と前記パラメータ識別情報とを対応付けて記憶する質問事項テーブルの中から、ユーザに対して前記パラメータを設定するための質問を提示する第1のステップと、
    前記質問に対応する候補値をパラメータの候補値と前記候補値を識別するための候補値識別情報と前記パラメータを識別するためのパラメータ識別情報とを対応付けて記憶する候補値テーブルの中から前記質問に対する答えの候補として提示する第2のステップと、
    提示された候補値の中から選択されたパラメータを前記候補値テーブルに記憶する第3のステップと、
    を含むことを特徴とするパラメータ設定支援方法。
  6. 前記第3のステップでは、直近に入力されたパラメータほどユーザに推奨する候補値として提示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のパラメータ設定支援方法。
  7. 前記提案値生成部は、前記候補値と前記過去に設定されたパラメータの中から前記推奨する候補値を提示し、提示された候補値の中から選択されたパラメータを前記候補値テーブルおよび過去に設定されたパラメータと前記パラメータ識別情報と前記候補値識別情報とを対応付けて履歴で記憶する履歴テーブルに記憶する
    ことを特徴とする請求項6に記載のパラメータ設定支援方法。
  8. ユーザが前記パラメータを設定するためのクライアントのそれぞれから設定されたパラメータを複数のユーザが設定したパラメータを共通に記憶するサーバに格納する第4のステップを含み、前記第2のステップでは、前記第4のステップで格納されたパラメータを読み出して、提示された候補値の中から選択されたパラメータを前記候補値テーブルおよび前記履歴テーブルに記憶する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のパラメータ設定支援方法。
JP2014079902A 2014-04-09 2014-04-09 パラメータ設定支援システム、パラメータ設定方法 Pending JP2015201059A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019121119A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 株式会社日立製作所 計算機システムおよび推奨パラメータ値抽出方法

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