JP2015197644A - 電気弦楽器用ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハムノイズの発生を防止し、且つ、弦振動の高調波成分をピックアップ可能とすること。
【解決手段】電気弦楽器用ピックアップ1は、弦3が延びる左右方向と直交する上下方向で弦3と対向し、N極に磁化された第1部4aを有する第1コア4と、第1コア4に巻かれた第1コイル5と、上下方向で弦3と対向し、S極に磁化された第2部6aを有する第2コア6と、第1コイル5とは逆方向に第2コア6に巻かれ、第1コイル5に直列に接続された第2コイル7と、上下方向で弦3と対向し、S極に磁化された第3部8aを有し、左右方向において、第1コイル5と第2コイル7との間に設けられた第3コア8と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレクトリックギター、エレクトリックベース等の電気弦楽器の弦振動を電気信号に変換する電気弦楽器用ピックアップに関する。
エレクトリックギター、エレクトリックベース等の電気弦楽器の弦振動を電気信号に変換する電気弦楽器用ピックアップとして、シングルコイル・ピックアップ、ハムバッキング・ピックアップが知られている。図7は、シングルコイル・ピックアップの断面図の一例である。シングルコイル・ピックアップ101は、棒状の永久磁石102に巻かれたコイル103を有している。永久磁石102は、上方部分がN極になっており、下方部分がS極になっている。シングルコイル・ピックアップ101の周囲には、永久磁石102による磁束(図7において破線で示す)が発生している。磁束は、弦104に直交する面(図7において一点鎖線で示す)に対して対称に発生されている。そして、面は、永久磁石102の中心軸を含んでいる。弦104がはじかれると、弦104は、磁束を横切って振動するため、磁束が変化し、磁束変化により、電磁誘導による誘導電流がコイル103に発生する。シングルコイル・ピックアップ101は、コイル103に発生した誘導電流を電気信号として外部のアンプやエフェクター等に出力する。
シングルコイル・ピックアップ101では、倍音等の微細な弦振動をピックアップするためにコイル103の巻き数が非常に多いため、電気的なインピーダンスが高くなっている。このため、シングルコイル・ピックアップ101は、空間へ漏れている微弱な電磁波(以下、「ノイズ」という。)も電磁結合によってピックアップしてしまう。シングルコイル・ピックアップ101によってピックアップされたノイズが電気信号としてアンプに出力されると、その信号がアンプからハムノイズ(ハム音)として出力される。このように、シングルコイル・ピックアップ101は、ハムノイズに弱いという短所がある。一方、シングルコイル・ピックアップ101は、高音までの伸びが良く、明瞭な演奏音が得られるという長所がある。
図8は、ハムバッキング・ピックアップの断面図の一例である。ハムバッキング・ピックアップ201は、それぞれ、コア(鉄心)202、203に巻かれた2個のコイル204、205を有している。これら2個のコイル204、205は、弦206が延びる方向(左右方向)に隣接して配置されている。また、コイル204とコイル205とは、巻方向が逆となっている。また、コイル204とコイル205とは、直列に接続されている。また、ハムバッキング・ピックアップ201は、永久磁石207を備えており、永久磁石207は、コア202、203に接触するように配置されている。永久磁石207は、左方部分がN極になっており、右方部分がS極になっているため、左方のコア202がN極に磁化されており、右方のコア203がS極に磁化されている。従って、コイル204とコイル205とは逆相になっている。ハムバッキング・ピックアップ201では、コア202及びコイル204と、コア203及びコイル205と、は面(図8において一点鎖線で示している)を中心にして対称に設けられている。そのため、ハムバッキング・ピックアップ201では、磁束(図8において破線で示す)も面に対して対称に発生されている。シングルコイル・ピックアップ101同様、ハムバッキング・ピックアップ201においても、弦206の振動による磁束変化により、誘導電流がコイル204、205に発生する。ハムバッキング・ピックアップ201は、コイル204、205に発生した誘導電流を電気信号として外部のアンプやエフェクター等に出力する。
図9に示すように、コイル204、205に対して、弦206が同位相で振動した場合、コイル204、205には、同位相の誘導電流が発生するため、ハムバッキング・ピックアップ201は、これらの誘導電流を加算し、1つのコイルで発生した誘導電流に比べて、2倍の電気信号を出力することになる。このため、ハムバッキング・ピックアップ1は、パワフルでサステインが利いた演奏音を得られるという長所がある。また、ハムバッキング・ピックアップ201においても、コイル204、205により、ノイズがピックアップされてしまうが、それぞれのコイル204、205において逆位相となるため、結果的にはキャンセルされ(打ち消され)、ハムノイズとして出力されない。このように、ハムバッキング・ピックアップ201は、ハムノイズに強いという長所を有する。
しかしながら、図10に示すように、弦振動が基本波ばかりでなく、高調波成分を含み、コイル204、205に対して、弦206が逆位相で振動した場合、コイル204、205には、逆位相の誘導電流が発生するため、ハムバッキング・ピックアップ201では、高調波成分がキャンセルしてしまう。このため、ハムバッキング・ピックアップ201は、高音域の再生に弱いという短所を有する。
このように、ハムバッキング・ピックアップは、弦振動の高調波成分をピックアップできず、シングルコイル・ピックアップは、ハムノイズに弱いという問題がある。この問題を解決するために、種々の発明が提案されている。特許文献1には、図11に示すように、ハムバッキング・ピックアップにおいて、高さの異なる2個のコア301、302を弦303に対して直列に配設した発明が記載されている。この発明は、弦振動のピックアップを一方のコイル304で行わせることにより、シングルコイル・ピックアップのように動作させようとし、他方のコイル305を用いて、ノイズのキャンセルを行わせようとしている。しかしながら、コア301から発生する磁束(図11において破線で示している)は、弦303を通らないという理想的な構成とすることは難しく、実際は、弦303を介してノイズキャンセル用のコイル305が巻かれたコア302に伝わる磁束は存在する。従って、特許文献1に記載の発明は、上記した効果を十分に得られない。
特許文献2には、図12に示すように、シングルコイル・ピックアップにおいて、コイル401を図7に示すコイル103と90度異ならせて配置し、且つ、2枚の導磁板402でコイル401を左右方向から挟むように配置した発明が記載されている。この発明は、導磁板402により、コイル401への上下方向からのノイズの進入を防止しようとしている。しかしながら、コイル401への左右方向からのノイズの進入を防止することはできない。
実開平5−081899号公報 特開平7−036464号公報
このように、特許文献1又は2に記載の発明では、ハムノイズの発生を防止し、且つ、弦振動の高調波成分をピックアップすることができないという問題がある。
本発明の目的は、ハムノイズの発生を防止し、且つ、弦振動の高調波成分をピックアップ可能とすることである。
第1の発明の電気弦楽器用ピックアップは、弦が延びる第1方向と直交する第2方向で前記弦と対向し、N極に磁化された第1部を有する第1コアと、前記第1コアに巻かれた第1コイルと、前記第2方向で前記弦と対向し、S極に磁化された第2部を有する第2コアと、前記第1コイルとは逆方向に前記第2コアに巻かれ、前記第1コイルに直列に接続された第2コイルと、前記第2方向で前記弦と対向し、S極に磁化された第3部を有し、前記第1方向において、前記第1コイルと前記第2コイルとの間に設けられた第3コアと、を備えることを特徴とする。
本発明では、第1コイルが巻かれた第1部から磁束が発せられ、弦を介して、コイルが巻かれていない第3コアの第3部、及び、第2コイルが巻かれた第2コアの第2部に磁束が流入する。ここで、弦振動が高調波成分を含み、第1コイル中心軸近傍と第2コイル中心軸近傍とで弦振動が逆位相となった場合を説明する。この場合、第1コア(第1部)から第2コア(第2部)へ流入する磁束の変化は、第1コイル、第2コイルによりピックアップされるが、第1コイル、第2コイルには、逆位相の誘導電流が発生するため、高調波成分がキャンセルされてしまう。言い換えれば、第1コアと第2コアとの間では、第1コイル及び第2コイルからすると、磁気抵抗の変化がない。一方、第1コアから第3コアへ流入する磁束の変化は、第1コアと第3コアとの間にある第1コイルのみによりピックアップされる。このように、第1コイルにより、弦振動の高調波成分をピックアップすることができる。
次に、弦振動が高調波成分を含み、第1コイル中心軸近傍と第2コイル中心軸近傍とで弦振動が同位相であり、第1コイルと第2コイルとの間に位置する第3コア中心軸近傍で弦振動が逆位相となった場合を説明する。この場合、第1コイルからすれば、第1コア(第1部)から第3コア(第3部)へ流入する磁束の変化がない。このため、第1コイルには、誘導電流が発生せず、第1コイルは、弦振動をピックアップすることができない。一方、第2コイルからすれば、第1コアから第2コアへ流入する磁束は、変化している。すなわち、第1コアと第2コアとの間では、第2コイルからすると、磁気抵抗が変化している。この第1コアから第2コアへ流入する磁束の変化は、第2コイルのみによりピックアップされる。このように、第2コイルにより、弦振動の高調波成分をピックアップすることができる。
また、ノイズが発生し、第1コイルと第2コイルとによりノイズがピックアップされたとしても、第1コイルと第2コイルとは逆相であるため、ピックアップされたノイズは、キャンセルされる。このため、ハムノイズの発生が防止される。
このように、本発明によれば、ハムノイズの発生を防止し、且つ、弦振動の高調波成分をピックアップすることが可能である。
第2の発明の電気弦楽器用ピックアップは、第1の発明の電気弦楽器用ピックアップにおいて、前記第1コアは、前記第1部を含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石であることを特徴とする。
本発明では、第1コアを永久磁石とすることで、電気弦楽器用ピックアップを簡易な構成とすることができる。
第3の発明の電気弦楽器用ピックアップは、第2の発明の電気弦楽器用ピックアップにおいて、前記第1コアのS極部分と、前記第2コアと、前記第3コアと、接触する接触部材をさらに備えることを特徴とする。
本発明では、接触部材は、第1コアのS極部分と、第2コアと、第3コアと、接触している。従って、第2コア、第3コアは、第2部、第3部を含め、S極に磁化される。このように、本発明によれば、第2コア、第3コアを簡易な構成でS極に磁化することができる。
第4の発明の電気弦楽器用ピックアップは、第1又は第2の発明の電気弦楽器用ピックアップにおいて、前記第2コアは、前記第2部を含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石であり、前記第3コアは、前記第3部を含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石であることを特徴とする。
本発明では、第2コア、第3コアを永久磁石とすることで、電気弦楽器用ピックアップを簡易な構成とすることができる。
本発明によれば、ハムノイズの発生を防止し、且つ、弦振動の高調波成分をピックアップすることが可能である。
本発明の実施形態に係る電気弦楽器用ピックアップの外観を示す斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 第1コイル、第2コイルに対して弦が同位相で振動した場合を示す図である。 第1コイル、第2コイルに対して弦が逆位相で振動した場合を示す図である。 第1コイル、第2コイルに対して弦が同位相で振動し、第3コアに対して弦が逆位相で振動した場合を示す図である。 変形例に係る電気弦楽器用ピックアップの断面図である。 シングルコイル・ピックアップの断面図の一例である。 ハムバッキング・ピックアップの断面図の一例である。 ハムバッキング・ピックアップにおいて、2つのコイルに対して弦が同位相で振動した場合を示す図である。 ハムバッキング・ピックアップにおいて、2つのコイルに対して弦が逆位相で振動した場合を示す図である。 特許文献1に記載のハムバッキング・ピックアップの断面図である。 特許文献2に記載のシングルコイル・ピックアップの断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る電気弦楽器用ピックアップの外観を示す斜視図である。以下では、図に示す各方向を、左右方向、上下方向、前後方向として説明する。図1に示すように、電気弦楽器用ピックアップ(以下、単に「ピックアップ」という。)1は、内部が中空の略直方体状のカバー2により覆われている。ピックアップ1は、例えば、エレクトリックギターのボディに、左右方向(第1方向)に延びる弦3と上下方向(第2方向)で対向する位置に設けられている。すなわち、ピックアップ1は、弦3の下方に設けられている。弦3は、前後方向に並んで6本(6弦〜1弦)設けられている。
図2は、図1におけるA−A線断面図である。なお、図2では、カバー2を省略している。図2に示すように、ピックアップ1は、第1コア4、第1コイル5、第2コア6、第2コイル7、第3コア8、接触部材9を備えている。第1コア4は、弦3が延びる左右方向と直交する上下方向で弦3と対向している。また、第1コア4は、N極に磁化された第1部4aを有している。第1部4aは、第1コア4の、弦3と上下方向で対向している面状の部分である。本実施形態では、第1コア4は、第1部4aを含む上方部分がN極、上方部分以外の下方部分がS極の棒状の永久磁石である。第1コイル5は、第1コア4に巻かれたコイルである。
第2コア6は、棒状の鉄心である。第2コア6は、上下方向で弦3と対向している。第2コア6は、左右方向において、第1コア4と離間した位置に設けられている。また、第2コア6は、S極に磁化された第2部6aを有している。第2部6aは、第2コア6の、弦3と上下方向で対向している面状の部分である。本実施形態では、第2コア6全体がS極に磁化されている。第2コイル7は、第1コイル5とは逆方向に第2コア6に巻かれたコイルである。また、第2コイル7は、第1コイル5と直列に接続されている。従って、第1コイル5と第2コイル7とは、逆相である。また、第2コイル7は、左右方向において、第1コイル5と離間している。
第3コア8は、棒状の鉄心である。第3コア8は、上下方向で弦3と対向している。また、第3コア8は、S極に磁化された第3部8aを有している。第3部8aは、第3コア8の、弦3と上下方向で対向している面状の部分である。本実施形態では、第3コア8全体がS極に磁化されている。また、第3コア8は、左右方向において、第1コイル5と第2コイル7との間に設けられている。言い換えれば、第3コア8は、左右方向において、第1コイル5、第2コイル7に挟まれており、第1コイル5、第2コイル7と隣接している。ここで、第3コア8は、第1コア4、第2コア6とは異なり、第3コア8には、コイルが巻かれていない。
接触部材9は、第1コア4のS極部分と、第2コア6と、第3コア8と、接触している鉄製の部材である。具体的には、接触部材9は、上下方向において、第1部4a、第2部6a、第3部8aと反対側の面(下面)で第1コア4のS極部分、第2コア6、第3コア8と接触している。第1コア4のS極部分と接触する接触部材9により、第2コア6、第3コア8は、第2部6a、第3部8aを含め、S極に磁化されている。なお、第2コア6、第3コア8、接触部材9は、鉄以外の磁性体であってもよい。
このような構成のピックアップ1において、第1コイル5が巻かれた第1コア4(第1部4a)から磁束(図2において破線で示す)が発せられ、弦3を介して、コイルが巻かれていない第3コア8(第3部8a)、第2コイル7が巻かれた第2コア6(第2部6a)に磁束が流入する。
弦3がはじかれ、図3に示すように、第1コイル5、第2コイル7に対して弦3が同位相で振動した場合、第1コイル5、第2コイル7中心を貫く磁束が減り、磁束減少の変化に応じた電磁誘導による誘導電流が第1コイル5、第2コイル7に発生する。ピックアップ1は、第1コイル5、第2コイル7に発生した誘導電流を電気信号として外部のアンプ等に出力する。ここで、第1コイル5、第2コイル7に発生する誘導電流は、同位相であるから、キャンセルされることなく、外部に出力される。
図4に示すように、弦振動が高調波成分を含み、第1コイル5中心軸近傍と第2コイル7中心軸近傍とで弦3が逆位相で振動した場合を説明する。図4では、第1コイル5から離れた位置に弦3があり、第2コイル7に近い位置に弦3がある場合を示している。第2コイル7においては、第1コア4(第1部4a)から第2コア6(第2部6a)へ流入する磁束は、変化しない。一方、第1コイル5においては、第1コア4から第3コア8へ流入する磁束は、減少する。従って、第2コイル7には誘導電流が発生しないために、高調波成分をピックアップできないが、第1コイル5には誘導電流が発生するために、高調波成分をピックアップすることができる。
次に、図5に示すように、弦振動が高調波成分を含み、第1コイル5中心軸近傍と第2コイル7中心軸近傍とで弦3が同位相で振動し、第1コイル5と第2コイル7との間に位置する第3コア8中心軸近傍で弦3が逆位相で振動した場合を説明する。図5では、第1コイル5、第2コイル7から離れた位置に弦3があり、第3コア8に近い位置に弦3がある場合を示している。この場合、第1コイル5からすれば、第1コア4(第1部4a)から第3コア8(第3部8a)へ流入する磁束の変化がない。すなわち、第1コア4と第3コア8との間では誘導電流が発生せず、第1コイル5は、弦振動をピックアップすることができない。
ここで、第2コイル7からすれば、第1コア4から第2コア6へ流入する磁束が変化している。すなわち、第1コア4と第2コア6との間では磁気抵抗が変化している。この第1コア4から第2コア6へ流入する磁束の変化は、第2コイル7のみによりピックアップされる。このように、第2コイル7により、弦振動の高調波成分をピックアップすることができる。
また、ノイズが発生し、第1コイル5と第2コイル7とによりノイズがピックアップされたとしても、第1コイル5と第2コイル7とは逆相であるため、ピックアップされたノイズは、キャンセルされる。このため、ハムノイズの発生が防止される。
このように、本実施形態によれば、ハムノイズの発生を防止し、且つ、弦振動の高調波成分をピックアップすることが可能である。
また、本実施形態では、第1コア4を永久磁石とすることで、ピックアップ1を簡易な構成とすることができる
また、本実施形態では、接触部材9は、第1コア4のS極部分と、第2コア6と、第3コア8と、接触している。従って、第2コア6、第3コア8は、第2部6、第3部8を含め、S極に磁化される。このように、本実施形態によれば、第2コア6、第3コア8を簡易な構成でS極に磁化することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の実施形態においては、ピックアップ1は、第1コア4のS極部分と、第2コア6と、第3コア8と、接触する接触部材9を備えている。これに限らず、ピックアップ1は、接触部材9を備えていなくてもよい。例えば、図6に示すように、第2コア6を、第2部6aを含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石で構成する。また、第3コア8を、第3部8aを含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石で構成する。このようにしても、ピックアップ1を簡易な構成とすることができる。
上述の実施形態においては、第1コア4が、上方部分がN極であり、下方部分がS極である永久磁石である場合について説明した。これに限らず、第1コア4は、永久磁石でなくてもよく、少なくとも、弦3と上下方向で対向する第1部4aがN極に磁化されていればよい。また、上述の実施形態においては、第2コア6、第3コア8全体がS極に磁化されている場合について説明した。これに限らず、第2コア6、第3コア8は、少なくとも、弦3と上下方向で対向する第2部6a、第3部8aがS極に磁化されていればよい。
上述の実施形態においては、ピックアップ1が、エレクトリックギターに用いられている場合について説明した。これに限らず、ピックアップ1は、電気弦楽器に用いられていればよく、例えば、エレクトリックベース、エレクトリックバイオリン等に用いられていてもよい。
本発明は、弦振動を電気信号に変換する電気弦楽器用ピックアップに好適に採用され得る。
1 電気弦楽器用ピックアップ
2 カバー
3 弦
4 第1コア
4a 第1部
5 第1コイル
6 第2コア
6a 第2部
7 第2コイル
8 第3コア
8a 第3部
9 接触部材

Claims (4)

  1. 弦が延びる第1方向と直交する第2方向で前記弦と対向し、N極に磁化された第1部を有する第1コアと、
    前記第1コアに巻かれた第1コイルと、
    前記第2方向で前記弦と対向し、S極に磁化された第2部を有する第2コアと、
    前記第1コイルとは逆方向に前記第2コアに巻かれ、前記第1コイルに直列に接続された第2コイルと、
    前記第2方向で前記弦と対向し、S極に磁化された第3部を有し、前記第1方向において、前記第1コイルと前記第2コイルとの間に設けられた第3コアと、
    を備えることを特徴とする電気弦楽器用ピックアップ。
  2. 前記第1コアは、前記第1部を含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石であることを特徴とする請求項1に記載の電気弦楽器用ピックアップ。
  3. 前記第1コアのS極部分と、前記第2コアと、前記第3コアと、接触する接触部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の電気弦楽器用ピックアップ。
  4. 前記第2コアは、前記第2部を含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石であり、
    前記第3コアは、前記第3部を含む部分がN極であり、それ以外の部分がS極である永久磁石であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気弦楽器用ピックアップ。
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