JP2015197354A - 地震予測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電離層に生じた擾乱を正確に検出することができる電離層擾乱検出装置、地震予測システムを提供する。
【解決手段】人工天体を含む天体であって地球外の天体から発せられて電離層を通過した電波を受信することができる通過電波受信手段と、通過電波受信手段における電波の受信状態から非受信状態に変化したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する判断手段と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電離層に生じた擾乱を検出する装置に関し、特に、発生した擾乱を用いて地震を予測する地震予測システムに関する。
従来、地震の発生を予測するために電離層に生じた擾乱(電離層の乱れ)を検出する装置などがあった。たとえば、地上から発せられた超長波(VHF)の電波を利用し、電離層のE層(高度90〜130km付近)に生じた擾乱を検出する方法や装置があった。E層に擾乱が生じていない通常の場合には、VHF電波はE層を通過し、地上に戻ってくることはない。しかし、E層に擾乱が生じた場合には、E層に到達したVHF電波は、E層の擾乱によって散乱(反射)され、見通し外(通常ではVHF電波が届かない遠方)にVHF電波が伝播される。この従来の装置は、地上からVHF電波を発し、E層の擾乱によってVHF電波が反射されたときに、反射されたVHF電波を地上で検出するものである(たとえば、特許文献1参照)。
また、電離層の擾乱が既存の超長波(VLF)/長波(LF)に影響を及ぼすことを利用するシステムもあった。具体的には、地上から送信されたVLFやLF電波を利用し、地震の前に発生する電離層の下部(D層:高度60〜90km)に生ずる擾乱を地上の観測点で検出するシステムである。この従来のシステムは、VLFやLF電波の伝搬経路上に電離層に擾乱が発生した場合に、受信電波の強度や位相に異常が生ずることを利用したものである(たとえば、特許文献2参照)。
特許第2875398号明細書 特許第4867016号明細書
VHF電波は気象的な影響を受けやすいために、上述したE層の擾乱を検出する装置では、擾乱を正確に検出できない可能性があった。また、D層は、高度が60〜90kmであり、E層(高度90〜130km付近)よりも地上に近い。このため、D層は、地上からの各種の電磁波の影響を受けやすい。さらに、D層は、太陽フレアの影響も受け大きく変動しやすい。このため、太陽フレアの影響によるノイズを除去する必要があるが、ノイズの除去は難しく、ノイズ除去の処理に手間がかかるとともに、擾乱を正確に検出できない可能性がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電離層に生じた擾乱を正確に検出することができる電離層擾乱検出装置及び地震予測システムを提供することにある。
本発明による電離層監視装置の実施態様は、
人工天体を含む天体であって地球外の天体から発せられて電離層を通過した電波を受信することができる通過電波受信手段と、
前記通過電波受信手段における電波の受信状態から非受信状態に変化したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する判断手段と、を備える。
本発明による電離層監視装置の実施態様は、さらに、
前記通過電波受信手段は、電離層のプラズマ密度に応じて電離層を通過する又は電離層によって反射される周波数帯の電波を受信する。
本発明による電離層監視装置の実施態様は、さらに、
前記通過電波受信手段は、地上に設置されている。
また、本発明による電離層監視装置の実施態様は、
人工天体を含む天体であって地球外の天体から発せられて電離層を通過した複数の周波数の電波を受信することができる通過電波受信手段と、
前記通過電波受信手段によって受信できなかった第1の周波数と受信できた第2の周波数とに前記複数の周波数を分類する周波数分類手段と、
前記第1の周波数と前記第2の周波数との境界となる臨界周波数を決定する臨界周波数決定手段と、
前記臨界周波数を記憶する臨界周波数記憶手段と、
前記臨界周波数記憶手段に記憶されている過去の臨界周波数に基づいて、前記臨界周波数が時間的に変化したことを検出する臨界周波数変化検出手段と、
前記臨界周波数変化検出手段によって臨界周波数が時間的に変化したと判別したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する電離層判断手段と、を備える。
さらに、本発明による地震予測システムの実施態様は、
上述した電離層監視装置を備え、
前記臨界周波数が継続して変化した継続時間を検出する継続時間検出手段と、
前記臨界周波数記憶手段に記憶されている臨界周波数から統計的閾値を算出する統計的閾値算出手段と、
前記継続時間と前記統計的閾値とに関連付けられたマグニチュードが規定されたマグニチュード参照テーブルを記憶するマグニチュード参照テーブル記憶手段と、
前記マグニチュード参照テーブルにより決定されたマグニチュードによって、アラートを発信するアラート発信手段と、を備える。
また、本発明による地震予測システムの実施態様は、
前記マグニチュードの大きさに基づいてアラートを発信する対象を規定したアラート発信対象テーブルを記憶するアラート発信対象テーブル記憶手段を、さらに備え、
前記アラート発信手段は、前記マグニチュードの大きさに基づいてアラート発信対象テーブルを参照して、アラートを発信する対象を決定する。
電離層に生じた擾乱を正確に検出することができる。
本実施の形態による地震予測システムを示す図である。 本実施の形態による地震予測システムの概要を示す概略図である。 本実施の形態による地震予測システムで用いるアンテナの構成を示す図である。 電離層のF層の測定及び送信処理を示すフローチャートである。 電離層のF層擾乱解析処理を示すフローチャートである。 電離層のF層擾乱解析処理を示すフローチャートである。 予測テーブルの例を示す表(A)と発生確率テーブルの例を示す表(B)である。 電離層のD層の測定及び送信処理を示すフローチャートである。 電離層のD層及びF層に生じた擾乱を解析する処理を示すフローチャートである。
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態による電離層監視装置は、
人工天体を含む天体であって地球外の天体から発せられて電離層を通過した電波を受信することができる通過電波受信手段(たとえば、後述する受信システム200など)と、
前記通過電波受信手段における電波の受信状態から非受信状態に変化したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する判断手段(たとえば、後述する解析サーバ300など)と、を備える。
すなわち、本実施の形態による電離層監視装置は、通過電波受信手段と判断手段とを備える。通過電波受信手段は、地球外の天体から発せられて電離層を通過した電波を受信することができる。地球外の天体には、人工衛星などの人工的に宇宙空間に配置された人工天体も含まれる。通過電波受信手段は、地球外の天体から発せられた電波が電離層を通過したときに電波を受信できる。しかしながら、電離層の状態によっては、電波は電離層を通過できず、電波を受信できない場合がある。たとえば、電離層に擾乱が生じたときには、電波は電離層によって反射される場合があり、通過電波受信手段は、このような電波を受信することはできない。
また、判断手段は、電波を受信できる状態(受信状態)から、電波を受信できない状態(非受信状態)に変化したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する。電離層のプラズマ密度に変動が生じたときには、電離層に擾乱が生じ、電波を反射する。このような場合には、電波を受信できない状態になるので、電波の受信状態又は非受信状態を検出することによって電離層のプラズマ密度に変動が生じたか否かを判断することができる。
本実施の形態による電離層監視装置は、さらに、
前記通過電波受信手段が、電離層のプラズマ密度に応じて電離層を通過する又は電離層によって反射される周波数帯の電波を受信する。
地球外の天体から発せられる電波には、各種の周波数の電波が含まれる。たとえば、3〜50MHzの周波数の電波などが含まれる。これらの電波には、電離層のプラズマ密度に応じて、電離層を通過したり電離層によって反射されたりする周波数帯の電波がある。通過電波受信手段は、このような周波数帯の電波を対象とすることによって、電離層のプラズマ密度に変動が生じたか否かを判断することができる。
本実施の形態による電離層監視装置は、さらに、
前記通過電波受信手段が、地上に設置されている。
通過電波受信手段は、地上に設置されているので、地球外の天体の方向を安定して特定することができ、地球外の天体からの電波を的確に受信することができる。
また、図1に示すように、本実施の形態による電離層監視装置は、
人工天体を含む天体であって地球外の天体から発せられて電離層を通過した複数の周波数の電波を受信することができる通過電波受信手段(たとえば、後述する受信システム200など)と、
前記通過電波受信手段によって受信できなかった第1の周波数と受信できた第2の周波数とに前記複数の周波数を分類する周波数分類手段(たとえば、後述する解析サーバ300など)と、
前記第1の周波数と前記第2の周波数との境界となる臨界周波数を決定する臨界周波数決定手段(たとえば、後述する解析サーバ300など)と、
前記臨界周波数を記憶する臨界周波数記憶手段(たとえば、後述する解析サーバ300など)と、
前記臨界周波数記憶手段に記憶されている過去の臨界周波数に基づいて、前記臨界周波数が時間的に変化したことを検出する臨界周波数変化検出手段(たとえば、後述する解析サーバ300など)と、
前記臨界周波数変化検出手段によって臨界周波数が時間的に変化したと判別したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する電離層判断手段(たとえば、後述する解析サーバ300など)と、を備える。
すなわち、本実施の形態による電離層監視装置は、通過電波受信手段と周波数分類手段と臨界周波数決定手段と臨界周波数記憶手段と臨界周波数変化検出手段と電離層判断手段とを備える。
通過電波受信手段は、地球外の天体から発せられて電離層を通過した電波を受信することができる。地球外の天体には、人工衛星などの人工的に宇宙空間に配置された人工天体も含まれる。通過電波受信手段は、地球外の天体から発せられた電波が電離層を通過したときに電波を受信できる。しかしながら、電離層の状態によっては、電波は電離層を通過できず、電波を受信できない場合がある。たとえば、電離層に擾乱が生じたときには、電波は電離層によって反射される場合があり、通過電波受信手段は、このような電波を受信することができない。
たとえば、電離層は、特にF層を対象にすることが好ましい。また、電波は、3〜50MHzの周波数の電波が好ましい。なお、昼間では、F1層(150km〜220km)とF2層(220km〜800km)との2層に分離しており、夜間では、F1層とF2層とは、単一のF層に合併する。後述するように、電波の受信は各種のノイズなどの影響を避けるために夜間が好ましい。このため、本実施の形態では、夜間のF層を対象にするのが好ましい。
周波数分類手段は、通過電波受信手段によって受信できなかった第1の周波数(第1の周波数帯や第1の周波数領域などの範囲を含む)と受信できた第2の周波数(第2の周波数帯や第2の周波数領域などの範囲を含む)とに複数の周波数を分類する。地球外の天体から発せられる電波には、各種の周波数の電波が含まれる。これらの電波には、電離層のプラズマ密度に応じて電離層を通過したり、電離層によって反射されたりする周波数帯の電波がある。したがって、通過電波受信手段によって受信できなかった周波数の電波(第1の周波数の電波)と、通過電波受信手段によって受信できた周波数の電波(第2の周波数の電波)とがある。周波数分類手段は、第1の周波数と第2の周波数とを分類する。
臨界周波数決定手段は、第1の周波数と第2の周波数との境界となる周波数(臨界周波数)を決定する。周波数分類手段によって分類された第2の周波数のうちの最も低い周波数と第1の周波数のうちの最も高い周波数との間の周波数を臨界周波数にすることができる。また、通過電波受信手段によって受信できる最も低い周波数を臨界周波数としても、通過電波受信手段によって受信できない最も高い周波数を臨界周波数としてもよい。
臨界周波数記憶手段は、臨界周波数決定手段によって決定した臨界周波数を記憶する。臨界周波数を記憶することにより、臨界周波数の履歴として保存することができ、臨界周波数の過去の推移を統計的に決定することができる。
臨界周波数変化検出手段は、臨界周波数記憶手段に記憶されている過去の臨界周波数に基づいて、臨界周波数が時間的に変化したことを検出する。たとえば、臨界周波数記憶手段に記憶されている過去の臨界周波数を用いて統計処理を実行し、臨界周波数の過去の推移を決定することが好ましい。臨界周波数の過去の推移と、最新の臨界周波数とを比較することによって、臨界周波数が時間的に変化したか否かを判断することができる。統計処理を実行するので、臨界周波数の季節による影響やノイズの影響などを排除して、臨界周波数の過去の推移を決定することができ、最新の臨界周波数が時間的に変化したか否かを的確に判断することができる。
電離層判断手段は、臨界周波数変化検出手段によって臨界周波数が時間的に変化したと判別したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する。電離層のプラズマ密度に変動が生じたときには、電離層に擾乱が生じ電波を反射する。このため、第1の周波数と第2の周波数とが時間的に変化し、臨界周波数が時間的に変化する。したがって、臨界周波数が時間的に変化したことを検出することによって電離層のプラズマ密度に変動が生じたか否かを判断することができる。
さらに、図1に示すように、本実施の形態による地震予測システムは、
上述した電離層監視装置を備え、
前記臨界周波数が継続して変化した継続時間を検出する継続時間検出手段と、
前記臨界周波数記憶手段に記憶されている臨界周波数から統計的閾値を算出する統計的閾値算出手段と、
前記継続時間と前記統計的閾値とに関連付けられたマグニチュードが規定されたマグニチュード参照テーブルを記憶するマグニチュード参照テーブル記憶手段と、
前記マグニチュード参照テーブルにより決定されたマグニチュードによって、アラートを発信するアラート発信手段と、を備える。
すなわち、地震予測システムは、継続時間検出手段と統計的閾値算出手段とマグニチュード参照テーブル記憶手段とアラート発信手段とを備える。
継続時間検出手段は、臨界周波数が継続して変化した継続時間を検出する。統計的閾値算出手段は、臨界周波数記憶手段に記憶されている臨界周波数から統計的閾値を算出する。マグニチュード参照テーブル記憶手段は、継続時間と統計的閾値とに関連付けられたマグニチュードが規定されたマグニチュード参照テーブルを記憶する。マグニチュード参照テーブルは、過去の測定によって事前に定められている。さらに、マグニチュード参照テーブルは、新たな擾乱や地震の発生に基づいて更新される。アラート発信手段は、マグニチュード参照テーブルによって決定されたマグニチュードによって、アラートを発信する。
また、図1に示すように、本実施の形態による地震予測システムは、さらに、
前記マグニチュードの大きさに基づいてアラートを発信する対象を規定したアラート発信対象テーブルを記憶するアラート発信対象テーブル記憶手段を、さらに備え、
前記アラート発信手段は、前記マグニチュードの大きさに基づいてアラート発信対象テーブルを参照して、アラートを発信する対象を決定する。
地震予測システムは、アラート発信対象テーブル記憶手段をさらに備える。アラート発信対象テーブル記憶手段は、マグニチュードの大きさに基づいてアラートを発信する対象を規定したアラート発信対象テーブルを記憶する。
アラート発信手段は、マグニチュードの大きさに基づいてアラート発信対象テーブルを参照して、アラートを発信する対象者を決定する。
<<地震予測システム100の概要>>
本実施の形態による地震予測システム100は、惑星から地球に到達する電波、特に、木星から地球に到達する電波を受信し、電離層のF層に擾乱が生じたか否かを判断する。電離層のF層に擾乱が生じたと判断した場合には、擾乱が生じた範囲に対応する地域で近い将来地震が発生するとしてアラートを発する。
地震が発生するときには、地震の前兆であるマイクロクラックによる電荷変動が生ずる。この電荷変動が電離層に到達することによって電離層の電子密度(プラズマ密度)に変化を生じさせて電離層に擾乱を生じさせる。これまでに、電離層の擾乱の程度に応じて、地震のマグニチュードの大小が定まることが知られている。
地震予測システム100では、天体、たとえば、惑星からの電波、特に、木星からの電波を利用する。具体的には、3〜50MHz、好ましくは、3〜30MHz(いわゆるHF帯の電波)の電波を受信する。3〜30MHzの電波は、一般に、電離層のF層に生ずる擾乱によって反射されるので、F層で生じた擾乱を検出するのに適している。なお、この範囲外の周波数でも、F層で生じた擾乱を検出できる電波であればよい。
上述したように、本実施の形態による地震予測システム100では、3〜30MHzの周波数の電波を用いてF層で擾乱が生じたか否かを検出する。この3〜30MHzの電波は、2つの周波数帯に分けられる。第1の周波数帯は、特定の周波数(臨界周波数と称する。)よりも低い周波数の帯域である。この第1の周波数帯の電波は、F層によって反射される。したがって、この第1の周波数帯では、惑星からの電波はF層によって反射されるため、地球で電波を受信することはできない。
一方、第2の周波数帯は、臨界周波数よりも高い周波数の帯域である。この第2の周波数帯の電波は、F層によって反射されずにF層を透過する。したがって、この第2の周波数帯では、惑星からの電波は地球に到達することができ、地球で電波を受信することができる。
このように、臨界周波数は、電波がF層によって反射されて電波通過しない第1の周波数帯と、電波がF層を通過できる第2の周波数帯との境界を示す周波数である。
さらに、電離層のF層に擾乱が生じていない場合には、臨界周波数は低く、電離層のF層に擾乱が生じたときには、擾乱の程度に応じて臨界周波数が次第に高くなる。すなわち、電離層のF層に生じた擾乱の程度に応じて、電波が通過しなくなる第1の周波数帯は高周波側に向かって徐々に広がる。したがって、電離層のF層に擾乱が生じていないときに電波を受信できる周波数帯であっても、電離層のF層に擾乱が生じたことによって電波を受信できなくなる周波数帯がある。地震予測システム100は、このような周波数帯の電波を対象にしたシステムである。
地震予測システム100では、まず、電離層のF層を通過することができる所定の周波数の電波を地上で受信できるようにしておく。この所定の周波数の電波を地上で受信できているときには、惑星からの電波は電離層のF層を通過しているので、電離層のF層に擾乱が生じていないと判断することができる。一方、この所定の周波数の電波を地上で受信できなくなったときには、惑星からの電波は電離層のF層によって反射されて、電離層のF層に擾乱が生じていると判断することができる。
より正確には、臨界周波数を求めてF層の擾乱の発生を判断する。具体的には、複数の周波数について、惑星から電波を受信できるか否かを判断して臨界周波数を求める。求めた臨界周波数が低い場合には、電離層のF層に擾乱が生じておらず、地震は起こらないと判断する。一方、臨界周波数が高い場合には、電離層のF層に擾乱が生じており地震が起こると判断する。地震予測システム100は、電離層のF層に対する臨界周波数を求め、求めた臨界周波数の高低を判断して、地震を予測するシステムである。
図2は、地震予測システム100の概要を示す概略図である。地震予測システムは、複数の受信システム200、解析サーバ300及び配信システム400を含む。受信システム200、解析サーバ300及び配信システム400は、インターネットなどのネットワーク回線90に通信可能に接続されている。
受信システム200は、観測点A〜Nの各々に設置されている。観測点A〜Nは、所定の領域、たとえば、日本国の領土における複数の地点であり、惑星からの電波の受信に適した場所である。観測点を増やすことによって、擾乱の発生を複数の箇所で判断することができ、地震の予測をより細かく判断することができる。
受信システム200は、アンテナシステム205と受信機250と制御装置260とを含む。図2に示した例では、観測点A〜Nの各々に受信システム200を1つずつ設置した場合を示した。観測点に2つ以上の受信システム200を設置してもよい。たとえば、受信する電波の周波数の数などの測定条件に応じて受信システム200の数を定めればよい。
<アンテナシステム205>
図3は、アンテナシステム205の構成を示す図である。アンテナシステム205は、複数のアンテナ装置210を有する。本実施の形態では、アンテナシステム205は、第1のアンテナ装置210Aと第2のアンテナ装置210Bとを有する。第1のアンテナ装置210A及び第2のアンテナ装置210Bは、おおよそ同じ構成を有し、相違については、後述する。以下では、第1のアンテナ装置210A及び第2のアンテナ装置210Bを特に区別をする必要がない場合には、単に、アンテナ装置210と称する。
アンテナ装置210は、第1のワイドバンドダイポールアンテナ212A及び第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bを含む。これらのワイドバンドダイポールアンテナ212A及び212Bは同じ構成である。ワイドバンドダイポールアンテナを採用したことにより広範囲の周波数を受信することができ、電離層の臨界周波数を監視することができる。以下では、特に区別をする必要がない場合には、単に、ワイドバンドダイポールアンテナ212と称する。
ワイドバンドダイポールアンテナ212は、導電性を有する2本のワイヤ214a及び214b(エレメント)を有する。2本のワイヤ214a及び214bは、長尺な形状を有し、たとえば、約10メートルの長さを有する。
2本のワイヤ214a及び214bは、離隔して互いに平行になるように非導電性を有する複数のセパレータ216によって保持されている。セパレータ216は、たとえば、約0.5メートルの長さを有する。2本のワイヤ214a及び214bをセパレータ216によって保持することにより、2本のワイヤ214a及び214bは、約0.5メートルの間隔で互いに平行になるように配置される。
2本のワイヤ214a及び214bの第1の端部218aは、電気的に連結されている。2本のワイヤ214a及び214bの第2の端部218bも、電気的に連結されている。このようにすることで、ワイドバンドダイポールアンテナ212の全体を、折返しダイポールアンテナとして機能させることができる。
ワイヤ214a及び214bの第1の端部218aには、ガイシ220aが設けられている。同様に、ワイヤ214a及び214bの第2の端部218bにも、ガイシ220bが設けられている。ガイシ220a及び220bの各々には支持用ワイヤ222が接続されている。支持用ワイヤ222を鉄柱などの2つの支持体(図示せず)に取り付けることによって、ワイドバンドダイポールアンテナ212を2つの支持体の間に張ることができる。
ワイドバンドダイポールアンテナ212の一方のワイヤ214aの中央部にはバラン224が接続されている。バラン224には同軸ケーブル226(226A及び226B)を接続できるコネクタが設けられている。バランによって、平衡(ワイドバンドダイポールアンテナ212)と不平衡(同軸ケーブル226)の状態にある電気信号を変換することができる。
<フェージングケーブル230>
第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aには、フェージングケーブル230が接続されている。第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aにフェージングケーブル230を接続することによって、第1のワイドバンドダイポールアンテナ212A及び第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bの波長のずれを修正でき、ワイドバンドダイポールアンテナ212の指向性を変更することができる。
本実施の形態では、フェージングケーブル230は、互いに長さが異なる3本のフェージングケーブル230a、230b及び230cからなる。たとえば、フェージングケーブル230aは最も短く、フェージングケーブル230bはフェージングケーブル230aよりも長く、フェージングケーブル230cは最も長い。
3本のフェージングケーブル230a、230b及び230cのうちのいずれか1本が、第1の同軸切換器232a及び232bによって選択される。第1の同軸切換器232a及び232bは、後述する制御装置260から出力される制御信号によって制御される。制御装置260からの制御信号に応じて、3本のフェージングケーブル230a、230b及び230cのうちの1つが選択される。
上述したように、本実施の形態では、惑星、特に、木星からの電波を受信する。地球も惑星であるので、地球と木星との相対的な位置関係、具体的には、木星の公転及び自転を考慮するとともに、地球の公転及び自転を考慮する必要がある。木星の方向は、季節によって異なるため、3本のフェージングケーブル230a、230b及び230cのうちの1つを適宜選択することによって、アンテナシステム205を、その季節に好ましい指向性にすることができ、木星からの電波を効率よく受信することができる。
第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aは、フェージングケーブル230(230a、230b又は230c)を介して混合器234に接続されている。第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bは、混合器234に直接接続されている。混合器234によって、第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aで受信した電波と第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bで受信した電波とを1つにまとめて受信信号として第2の同軸切換器236に出力することができる。第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aと第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bとを混合器234に接続したことにより、アレイアンテナを構成することができる。
第2の同軸切換器236には、第1のアンテナ装置210Aと同様の構成を有する第2のアンテナ装置210Bが切替可能に接続されている。第2のアンテナ装置210Bは、第1のアンテナ装置210Aにおける3つのフェージングケーブル230a、230b及び230cのいずれとも異なる長さのフェージングケーブル(図示せず)を少なくとも1つ有する。第1のアンテナ装置210Aの3つのフェージングケーブル230a〜230cでは、ワイドバンドダイポールアンテナ212の指向性を十分に実現できない場合に、第2の同軸切換器236によって第2のアンテナ装置210Bに切り替える。第2のアンテナ装置210Bのフェージングケーブルによって、ワイドバンドダイポールアンテナ212の指向性を適切にできる。
第1のアンテナ装置210Aと第2のアンテナ装置210Bとでは、フェージングケーブルの長さが異なり、他の構成は同様である。第2のアンテナ装置210Bも、第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aと第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bとを有する。
第2のアンテナ装置210Bの第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aで受信した電波と第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bで受信した電波とは、受信信号として1つにまとめられて第2の同軸切換器236に出力される。
上述したように、第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aと第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bとによりアレイアンテナを構成した。アレイアンテナにしたことにより、電波の振幅を増幅させることができる。惑星からの微弱な電波を受信するため、2つの電波を重ね合わせることで振幅を大きくすることができる。
さらに、アレイアンテナにしたことにより、アンテナに指向性を持たせることができる。1つのアンテナでは指向性が無く、電波の受信できる方向の範囲が広いため、特定の方向からの電波を効率良く受信することが困難になる場合がある。アレイアンテナを構成することによってアンテナに真上方向の指向性を持たせることができる。
なお、電波源(木星)は、真上方向ではなく、南の上空70°〜80°近辺に向いているため、電波にズレが生ずる。このため、斜め方向に指向性を傾けることで、電波のズレを直すことができる。本実施の形態では、フェージングケーブル230を設けたことによって、アレイアンテナに指向性を傾けることができる。フェージングケーブル230は、2本の第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aと第2のワイドバンドダイポールアンテナ212Bとのうち、先に電波を受信する方の第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aに接続する。このようにすることで、指向性がフェージングケーブル230を接続した方の第1のワイドバンドダイポールアンテナ212Aの方向に傾けることができるので、波長のズレを修正することができる。
<受信機250及び制御装置260>
図3に示すように、第2の同軸切換器236には、受信機250が接続されている。受信機250には、第2の同軸切換器236から出力された受信信号が入力される。このようにして、木星からの電波を受信機250によって受信することができる。受信機250は、3〜50MHzの電波を受信できる周波数特性を有する。
受信機250は、第2の同軸切換器236から入力された受信信号を増幅したり、受信信号の波形を処理したり、受信信号を受信データ(振幅データ)としてディジタル信号に変換したり、変換した受信データを制御装置260に送信したりすることができる。
受信機250は、制御装置260に通信可能に接続されている。制御装置260は、たとえば、パーソナルコンピュータなどである。制御装置260は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、通信用インターフェース及びディスプレイを有する。通信用インターフェースによって、制御装置260は、受信機250と通信できるとともに、ネットワーク回線90を介して、解析サーバ300や配信システム400と通信することができる。
制御装置260は、受信データを送信するように指令を受信機250に送信する。受信機250は、指令に応じて受信データを制御装置260に送信する。制御装置260は、受信機250から送信された受信データを受信してHDDなどに記憶する。
制御装置260は、記憶した受信データから強度データを算出する。たとえば、受信データ(振幅データ)を2乗することによって強度データを算出する。算出された強度データはディスプレイに表示される。ディスプレイに表示される強度データは、各々の時刻に応じて表示される。ディスプレイに強度データを表示することによって、受信した電波の強度の時間に変化する様子を視認することができる。
また、制御装置260は、第1の同軸切換器232a及び232bを駆動するための制御信号を出力する。この制御信号によって、3本のフェージングケーブル230a、230b及び230cのうちの1つを選択することができる。
同様に、制御装置260は、第2の同軸切換器236を駆動するための制御信号を出力する。この制御信号によって、第1のアンテナ装置210Aと第2のアンテナ装置210Bとのうちのいずれか一方を選択することができる。
上述したように、制御装置260は、ネットワーク回線90を介して解析サーバ300と通信可能に接続されている。解析サーバ300は、受信データを送信する送信指令を制御装置260に送信する。制御装置260は、HDDなどに記憶されている受信データを解析サーバ300に送信する。このようにして、解析サーバ300は、各地に設置されている受信システム200の制御装置260から受信データを収集することができる。解析サーバ300は、収集した受信データを解析して、特定の地域の上空の電離層のF層に擾乱が生じたか否かを判断することができる。
<<電離層のF層の測定及び送信処理>>
図4は、電離層のF層の測定及び送信処理を示すフローチャートである。この測定及び送信処理は、観測点A〜Nの各々に設置されている受信システム200の受信機250及び制御装置260において実行される。
最初に、制御装置260は、測定を開始するか否かを判断する(ステップS411)。この判断処理は、惑星から地球に到達する電波、特に、木星から地球に到達する電波の受信を開始するか否かを判断する処理である。電離層や電波の受信は、太陽フレアや地上からの各種の電磁波の影響を受ける場合がある。これらの影響は、昼間よりも夜間の方が少なくなる。このため、夜間に電波を受信するのが好ましい。ステップS411の判断処理は、電波を受信するのに好ましい開始時刻に達したか否かを判断する処理である。
日没時刻や日の出時刻は、季節や地域によって異なる。したがって、電波を受信する開始時刻は、日没時刻や地域等に応じて定める必要がある。このようにして定めた開始時刻は、月日や地域に対応させて制御装置260のHDDなどに予め記憶させておくことができる。制御装置260は、月日や地域に対応する開始時刻をHDDから読み出することによって、ステップS411の判断をすることができる。制御装置260においては、カレンダー機能を有しており、月日のデータは適宜更新される。また、制御装置260にGPS(グローバル・ポジショニング・システム)機能を設けることにより、制御装置260が設置されている地域も取得することができる。このようにすることで、制御装置260は、月日及び地域を自動的に取得して、月日及び地域に対応する開始時刻を決定することができる。
上述した例では、制御装置260が、測定を開始するか否かを単独で判断する場合を示した。これに対して、ネットワーク回線90を介して解析サーバ300から測定開始指令を制御装置260に送信して、電波の受信を開始してもよい。この場合には、ステップS411の判断処理は、測定開始指令を解析サーバ300から受信したか否かを判断する処理となる。
ステップS411の判断処理で、測定を開始すると判別したときには(YES)、受信する周波数を決定する(ステップS413)。受信機250で同時に受信できる複数の周波数、たとえば、8つの周波数を決定する。複数の周波数として、後述する臨界周波数を決定するために好ましい周波数を適宜定めればよい。臨界周波数も季節によって異なる場合があり、複数の周波数は、季節に応じて定められてHDDなどに予め記憶されている。ステップS413の処理は、制御装置260が、HDDなどから複数の周波数のデータを読み出し、複数の周波数のデータを受信機250に送信して、受信機250の測定条件を決定する処理である。
次に、受信機250は、受信及び記録処理を実行する(ステップS415)。この受信及び記録処理では、受信機250は、制御装置260から送信された複数の周波数のデータに応じて、それらの複数の周波数の各々の電波をアンテナシステム205から受信する。さらに、受信機250は、受信した受信信号を受信データとしてディジタル信号に変換し、適宜のタイミングで受信データを制御装置260に送信する。
次に、制御装置260は、測定を終了するか否かを判断する(ステップS417)。上述したように日の出時刻は、季節や地域によって異なる。したがって、電波を受信する終了時刻も日没時刻や地域等に応じて定めることができ、制御装置260のHDDなどに予め記憶させておくことができる。開始時刻と同様にして、月日及び地域に対応する終了時刻を決定することができる。
ステップS417の判断処理で、制御装置260は、測定を終了しないと判別したときには(NO)、ステップS415に処理を戻す。このようにして、制御装置260は、夜間に電波を継続して受信することができる。
また、ステップS417の判断処理で、制御装置260は、測定を終了したと判別したときには(YES)、ステップS411に処理を戻す。このようにして、制御装置260は、次に測定を開始するまで待機することができる。
上述したステップS411の判断処理で、測定を開始しないと判別したときには(NO)、データを送信するか否かを判断する(ステップS419)。この処理は、ネットワーク回線90を介して解析サーバ300から制御装置260に受信データを送信する送信指令が送信されたか否かを判断する処理である。
制御装置260は、ステップS419の判断処理でデータを送信すると判別したとき(YES)、すなわち、送信指令を受信したときには、制御装置260のHDDなどに記憶されている受信データを解析サーバ300に送信する(ステップS421)。このようにすることで、解析サーバ300は、夜間に木星から地球に到達する電波を受信した受信データを、昼間に収集することができる。
解析サーバ300は、観測点A〜Nの各々の受信システム200の制御装置260に対して、送信指令を送信することによって、観測点A〜Nの各々で蓄えられた受信データを収集することができる。このようにして、所定の地域、たとえば、日本全土における受信データを収集することができる。
<<電離層のF層擾乱解析処理>>
図5及び図6は、電離層のF層擾乱解析処理を示すフローチャートである。この電離層のF層擾乱解析処理は、解析サーバ300及び配信システム400において実行される。この処理は、主に、昼間に実行される。上述したように、解析サーバ300は、観測点A〜Nの各々で蓄えられた受信データを収集しており、収集した受信データを用いて電離層のF層に擾乱が生じた否かを解析する。
最初に、解析サーバ300は、1つに観測点における1つの周波数を選択する(ステップS511)。たとえば、観測点A〜Nのうちの観測点Aにおける10MHzの周波数を選択する。全ての観測点A〜Nについて全ての周波数について解析することによって、擾乱が生じた地域を特定することができる。
次に、解析サーバ300は、選択した周波数における1つの時刻の受信データを読み出す(ステップS513)。受信データは、たとえば、受信した電波の振幅を示すデータである。
次に、解析サーバ300は、読み出した受信データから強度を算出し、強度が所定強度未満であるか否かを判断する(ステップS515)。たとえば、受信データの値の二乗の値を算出することによって、強度を算出する。また、所定強度は、ゼロにすることができる。なお、ノイズレベルの値を所定強度にすることが好ましい。このようにすることで、ステップS515の判断処理は、受信した電波の強度がゼロになったか否かを、又は、受信した電波の強度がノイズレベルまで低下したか否かを判断することができる。
ステップS515の判断処理で、解析サーバ300が、受信した電波の強度が所定強度未満であると判別したときには(YES)、受信した電波の強度が所定強度未満になった第1の時刻を記憶する(ステップS517)。強度が所定強度未満になった時刻を記憶することによって、継続して強度が所定強度未満になっていた継続時間を算出することができる。
次に、解析サーバ300は、ステップS511で選択した周波数を反射周波数として分類して記憶する(ステップS519)。
ステップS515の判断処理で、解析サーバ300が、受信した電波の強度が所定強度以上であると判別したときには(NO)、ステップS511で選択した周波数を透過周波数として分類して記憶する(ステップS521)。
上述したステップS519及びS521の処理によって、ステップS511で選択した1つの周波数を反射周波数又は透過周波数に分類することができる。
ステップS519又はS521の処理を実行した後、解析サーバ300は、受信した電波の強度が所定強度以上に戻ったか否かを判断する(ステップS523)。
解析サーバ300は、受信した電波の強度が所定強度以上に戻ったと判別したときには(YES)、電波の強度が所定強度以上に戻った第2の時刻を記憶する(ステップS525)。
次に、解析サーバ300は、ステップS517の処理で記憶した第1の時刻と、ステップS525の処理で記憶した第2の時刻との差から、電波の強度が所定強度未満になっていた時間を算出する(ステップS527)。
解析サーバ300は、ステップS527の処理を実行した後、又はステップS523の処理で受信した電波の強度が所定強度以上に戻っていないと判別したときには(NO)、電波を受信した全ての時刻について解析したか否かを判断する(ステップS529)。解析サーバ300は、電波を受信した全ての時刻について解析していないと判別したときには(NO)、ステップS513に処理を戻す。
解析サーバ300は、電波を受信した全ての時刻について解析したと判別したときには(YES)、全ての複数の周波数について解析したか否かを判断する(ステップS531)。たとえば、解析サーバ300は、8つの周波数について解析したか否かを判断する。
解析サーバ300は、8つの周波数について解析していないと判別したときには(NO)、ステップS511に処理を戻す。解析サーバ300は、8つの周波数について解析したと判別したときには(YES)、ステップS519及びS521の処理によって分類した反射周波数及び透過周波数から臨界周波数を決定する(ステップS533)。たとえば、反射周波数と分類された周波数のうちの最も高い反射周波数と、透過周波数と分類された周波数のうちの最も低い透過周波数との中間の周波数を臨界周波数とする。
次に、解析サーバ300は、既に測定済みの過去の所定期間における臨界周波数の平均値m及び標準偏差σ、又は中央値M及び四分位偏差Qを算出する(ステップS611)。たとえば、過去の所定期間は、前日から遡って15日前までの過去15日間などの期間にすることができる。
次に、解析サーバ300は、ステップS533の処理で算出した臨界周波数が、指標値m+nσ又はM+nQを超えたか否かを判断する(ステップS613)。ここで、nは、1.5、2.0、2.5、3.0などの値にすることができる。
次に、解析サーバ300は、ステップS533の処理で算出した臨界周波数が、指標値m+nσ又はM+nQを超えたと判別したときには(YES)、予測テーブルを参照してマグニチュードを決定する(ステップS615)。たとえば、予測テーブルは、指標値m+nσ又はM+nQと、継続時間とに対応するマグニチュードの関係を規定したテーブルである。継続時間は、ステップS527の処理で算出した時間である。
図7(A)は、予測テーブルの例を示す表である。図7(A)に示した予測テーブルは、指標値m+nσと継続時間とに対応するマグニチュードの関係を規定する。指標値がm+1.5σ以上でm+2.0σ未満でありかつ継続時間が1時間のときには、マグニチュードをMaと決定する。たとえば、Maは、マグニチュード3などの値である。指標値m+nσ又はM+nQと継続時間とを用いて、図7(A)に示した予測テーブルを参照することによって、マグニチュードを決定することができる。
次に、解析サーバ300は、地震が発生する発生予定日を決定する(ステップS617)。たとえば、図7(B)に示すような発生確率テーブルを事前に規定しておくことで、発生予定日を決定することができる。図7(B)に示す発生確率テーブルは、F層の擾乱を検出してから地震が発生するまでの期間と、発生回数と、地震が発生する確率との関係を示すテーブルである。このテーブルは、過去にF層に擾乱が発生してから実際に地震が発生したときまでの日数を記録し、集計したテーブルである。このテーブルによれば、F層に擾乱が発生してから3日後に地震が発生した回数が18回(確率56%)と最も多かったことを示す。なお、これら値は、F層の擾乱と実際の地震とが発生するたびに更新していくことによって、発生予定日の予測の精度を次第に高めていくことができる。
次に、解析サーバ300は、配信システム400にマグニチュードと発生予定日とを送信する。
配信システム400は、アラートを発する相手を決定する(ステップS619)。アラートを発する相手は、契約区分や地域や業種などの各種の対象者の分類とマグニチュードとの関係が予め規定されている。契約区分として、具体的には、個人や企業などの区分にすることができる。ほかに、契約区分として、個人事業主、中小企業、大企業や、飲食業、サービス業などの区分にすることもできる。本実施の形態では、これらを契約区分A及び契約区分Bと区分する。たとえば、マグニチュードの値が大きい場合には、契約区分A及び契約区分Bの双方にアラートを発信し、マグニチュードの値が小さい場合には、契約区分Aのみにアラートを発信する。契約区分の相違に応じて地震に対する準備をすることができる。また、地域に応じてアラートを発信する相手を決定することもできる。
次に、配信システム400は、ステップS619で決定した相手にアラートを発する(ステップS621)。たとえば、アラートメールを相手に送信する。
<<D層の監視>>
上述したように、電離層のF層は、電離層のうち地上から最も遠いので、地上からの電磁波など影響を受けにくい。しかしながら、宇宙からも各種の電磁波が地球に向かうため、各種の天体の影響を受ける可能性もありえる。このような観点からF層の監視だけでなくD層も併せて監視することで、予測の精度を高めることができる。
上述したように、木星などの惑星からの電波を検出して電離層のF層を監視することができる。これに対して、地上から発してD層によって反射された電波を受信することによって電離層のD層を監視することができる。
<<電離層のD層の測定及び送信処理>>
図8は、電離層のD層の測定及び送信処理を示すフローチャートである。この測定及び送信処理も、観測点A〜Nの各々に設置されている受信システム200の受信機250及び制御装置260において実行できる。
最初に、制御装置260は、測定を開始するか否かを判断する(ステップS811)。この判断処理は、上述したステップS411と同様の処理であり、電波を受信するのに好ましい開始時刻に達したか否かを判断する処理である。
ステップS411の判断処理で、測定を開始すると判別したときには(YES)、受信するVLF/LFの電波を受信する周波数を決定する(ステップS813)。上述したステップS413と同様の処理である。
次に、受信機250は、受信及び記録処理を実行する(ステップS815)。上述したステップS413と同様の処理である。
次に、制御装置260は、測定を終了するか否かを判断する(ステップS817)。上述したステップS417と同様の処理である。
ステップS417の判断処理で、制御装置260は、測定を終了しないと判別したときには(NO)、ステップS815に処理を戻す。このようにして、制御装置260は、夜間に電波を継続して受信することができる。
また、ステップS817の判断処理で、制御装置260は、測定を終了したと判別したときには(YES)、ステップS811に処理を戻す。このようにして、制御装置260は、次に測定を開始するまで待機することができる。
上述したステップS811の判断処理で、測定を開始しないと判別したときには(NO)、データを送信するか否かを判断する(ステップS819)。この処理は、ネットワーク回線90を介して解析サーバ300から制御装置260に受信データを送信する送信指令が送信されたか否かを判断する処理である。上述したステップS419と同様の処理である。
制御装置260は、ステップS819の判断処理でデータを送信すると判別したとき(YES)、すなわち、送信指令を受信したときには、制御装置260のHDDなどに記憶されている受信データを解析サーバ300に送信する(ステップS821)。このようにすることで、解析サーバ300は、夜間に受信した受信データを、昼間に収集することができる。上述したステップS421と同様の処理である。収集した受信データは、解析サーバ300のHDDなどに記憶される。
解析サーバ300は、観測点A〜Nの各々の受信システム200の制御装置260に対して、送信指令を送信することによって、観測点A〜Nの各々で蓄えられた受信データを収集することができる。このようにして、所定の地域、たとえば、日本全土における受信データを収集することができる。
<<擾乱解析処理>>
図9は、電離層のD層及びF層に生じた擾乱、並びにマイクロクラックから放射される電波を解析する処理を示すフローチャートである。
最初に、解析サーバ300は、既に測定済みの過去の所定期間におけるVLF/LFの電波の振幅の平均値m及び標準偏差σを算出する(ステップS911)。たとえば、過去の所定期間は、前日から遡って15日前までの過去15日間などの期間にすることができる。
次に、解析サーバ300は、1つの時刻の振幅AをHDDから読み出す(ステップS913)。解析サーバ300は、HDDに記憶されている受信データを読み出すことによって、振幅Aを取得することができる。
次に、解析サーバ300は、ステップS913の処理で読み出した振幅Aが、ステップS911の処理で算出した指標値m−nσを下回ったか否かを判断する(ステップS915)。
次に、解析サーバ300は、ステップS915の判断処理で、振幅Aが指標値m−nσを下回ったと判別したときには(YES)、補足観測(ULF/GPS衛星観測等)に異常があるか否かを判断する(ステップS917)。具体的には、この補足観測は、地震の前にマイクロクラックから放射される電波(たとえば、10Hz以下の電波)を利用してマイクロクラックの状況を観測したり、GPS衛星から発信されている電波(たとえば、1.57542GHz及び1.2276GHzなどの2つの周波数の電波)を利用して電離層全体での電子密度の変化量などを観測したりする手法である。
上述したステップS911〜S915の処理は、電離層のD層に擾乱が生じたか否かを解析する処理である。ステップS915の判断処理で振幅Aが指標値を下回ったと判別したことは、電離層のD層に擾乱が生じたと判別することである。一方、ステップS917の判断処理で補足観測(ULF/GPS衛星観測等)に異常があると判別したことは、マイクロクラックが発生していることや電離層の全体に擾乱が生じたことを判別することである。
次に、解析サーバ300は、ステップS917の判断処理で補足観測(ULF/GPS衛星観測等)に異常があると判別したときには(YES)、図5に示した電離層のF層擾乱解析処理を示すサブルーチンを呼び出して実行する。すなわち、電離層のD層に擾乱が生じたと判別した場合には、さらに電離層のF層にも擾乱が生じたか否かを判断する。
このように、電離層のF層だけでなく、電離層のD層についても擾乱が生じたか否かを判断し、地震の予測の精度を高めることができる。さらに、以下で詳しく説明する。
<<D層とF層との監視>>
電離層のD層は、地上から60km〜90kmと地上に最も近い。一方、電離層のF層は、地上から150km〜800kmと地上に最も遠い。地震の前兆であるマイクロクラックによる電荷変動が電離層に到達することによって電離層の電子密度(プラズマ密度)に変化を生じさせて電離層に擾乱を生じさせる。地震のマグニチュードが小さい場合には、マイクロクラックによる電荷変動も小さい。一方、地震のマグニチュードが大きい場合には、マイクロクラックによる電荷変動も大きい。したがって、マイクロクラックによる電荷変動によって、マグニチュードの大小を判断することができる。
マイクロクラックによる電荷変動は主に地中で生ずるため、電荷変動は地中から徐々に上空に向かって伝播する。地震のマグニチュードが極めて小さい場合には、電荷変動も極めて小さく、最も地上に近いD層にも到達することはない。さらに、地震のマグニチュードがある程度の大きさである場合には、電荷変動もある程度の大きさとなり、地上に近いD層はマイクロクラックによる電荷変動の影響を受け擾乱が生ずる。なお、この場合には、地上から遠いF層には電荷変動は到達せず、F層には擾乱は発生せずD層のみに擾乱が生ずる。
さらにまた、マイクロクラックによる電荷変動がさらに大きい場合には、電荷変動は、D層に到達してから所定時間の後に、たとえば、約3時間後にF層にも到達する。したがって、この場合には、D層だけでなくF層にも擾乱が生ずる。
このように、地震のマグニチュードがある程度小さい場合には、D層のみに擾乱が生ずる。地震のマグニチュードが大きい場合には、D層とF層との双方に擾乱が生ずる。この場合、まず、D層に擾乱が生じ、その後、所定時間経過してからF層に擾乱が生ずる。
以上から、D層に擾乱が生じた場合には、少なくともある程度の地震が発生すると予測することができる。さらに、その後、所定時間経過してもF層に擾乱が生じなかった場合には、マグニチュードの小さい地震が発生すると予測できる。一方、D層に擾乱が生じてから所定時間経過後にF層に擾乱が生じた場合には、マグニチュードの大きい地震が発生すると予測できる。また、F層のみに擾乱が生じた場合には、宇宙からの電波のノイズなどの影響であって、マイクロクラックによるものではなく、地震は発生しないと判断でき、地震の誤報を未然に防止することができる。このようにD層とF層との双方を監視することによって、マグニチュードの精度を高めることができるとともに、地震の発生を誤って判断する可能性を低くすることができる。
さらに、F層を通過する電波を継続的に受信できなくなっていた継続時間は、F層に擾乱が継続的に生じていた時間である。継続時間が長い場合には、マグニチュードが大きくなる傾向がある。したがって、D層とF層との双方の監視と、擾乱が生じていた継続時間の計測とを総合的に判断することによって、発生する地震のマグニチュードの精度をさらに高めることができる。
さらにまた、アラートを発信する対象者の分類をすることもできる。たとえば、D層のみでも擾乱が生じたときにアラートを発する者、D層とF層との双方で擾乱が生じたときにアラートを発する者、継続時間が所定の時間を越えたときにアラートを発する者などのように分類することができる。
200 受信システム
205 アンテナシステム
210A、210B アンテナ装置
250 受信機
260 制御装置
300 解析サーバ
400 配信システム
本発明による地震予測システムの実施態様は、
真上方向から斜め南の方向に傾いた指向性を有する、地球外の天体から発せられた電波を受信するためのアンテナと、
前記天体からの電波を受信するよう季節に応じて予め設定された開始時刻から終了時刻まで、HF帯における複数の周波数の電波を、前記アンテナを介して受信する電波受信手段と、
前記電波受信手段によって受信された電波の強度が所定の強度未満か否かを比較することによって、前記複数の周波数を、前記電波受信手段によって受信できなかった第1の周波数と前記電波受信手段によって受信できた第2の周波数とに分類する周波数分類手段と、
前記第1の周波数と前記第2の周波数との境界となる臨界周波数を決定する臨界周波数決定手段と、
前記臨界周波数を記憶する臨界周波数記憶手段と、
前記臨界周波数が継続して変化した継続時間を検出する継続時間検出手段と、
前記臨界周波数記憶手段に記憶されている臨界周波数から統計的閾値を算出する統計的閾値算出手段と、
前記継続時間と前記統計的閾値とに関連付けられたマグニチュードが規定されたマグニチュード参照テーブルを記憶するマグニチュード参照テーブル記憶手段と、
前記マグニチュード参照テーブルにより決定されたマグニチュードによって、アラートを発信するアラート発信手段と、を備える。

Claims (6)

  1. 人工天体を含む天体であって地球外の天体から発せられて電離層を通過した電波を受信することができる通過電波受信手段と、
    前記通過電波受信手段における電波の受信状態から非受信状態に変化したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する判断手段と、を備える電離層監視装置。
  2. 前記通過電波受信手段は、電離層のプラズマ密度に応じて電離層を通過する又は電離層によって反射される周波数帯の電波を受信する請求項1に記載の電離層監視装置。
  3. 前記通過電波受信手段は、地上に設置された請求項1に記載の電離層監視装置。
  4. 人工天体を含む天体であって地球外の天体から発せられて電離層を通過した複数の周波数の電波を受信することができる通過電波受信手段と、
    前記通過電波受信手段によって受信できなかった第1の周波数と受信できた第2の周波数とに前記複数の周波数を分類する周波数分類手段と、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数との境界となる臨界周波数を決定する臨界周波数決定手段と、
    前記臨界周波数を記憶する臨界周波数記憶手段と、
    前記臨界周波数記憶手段に記憶されている過去の臨界周波数に基づいて、前記臨界周波数が時間的に変化したことを検出する臨界周波数変化検出手段と、
    前記臨界周波数変化検出手段によって臨界周波数が時間的に変化したと判別したことに基づいて、電離層のプラズマ密度に変動が生じたことを判断する電離層判断手段と、を備える電離層監視装置。
  5. 請求項4に記載された電離層監視装置を備える地震予測システムであって、
    前記臨界周波数が継続して変化した継続時間を検出する継続時間検出手段と、
    前記臨界周波数記憶手段に記憶されている臨界周波数から統計的閾値を算出する統計的閾値算出手段と、
    前記継続時間と前記統計的閾値とに関連付けられたマグニチュードが規定されたマグニチュード参照テーブルを記憶するマグニチュード参照テーブル記憶手段と、
    前記マグニチュード参照テーブルにより決定されたマグニチュードによって、アラートを発信するアラート発信手段と、を備える地震予測システム。
  6. 前記マグニチュードの大きさに基づいてアラートを発信する対象を規定したアラート発信対象テーブルを記憶するアラート発信対象テーブル記憶手段を、さらに備え、
    前記アラート発信手段は、前記マグニチュードの大きさに基づいてアラート発信対象テーブルを参照して、アラートを発信する対象を決定する請求項5に記載の地震予測システム。
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