JP2015194782A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、クリーニングブレードは像担持体表面を摺擦しながらトナーを除去するものであるため、像担持体との摩擦抵抗によりクリーニングブレードのエッジの部分が変形する、いわゆるスティックスリップが発生する。これにより、像担持体とクリーニングブレードとの間に微小な空間が生じてしまう。トナーが小粒径であるほどこの微小空間に侵入しやすく、侵入したトナーが球形に近い形状であるほど、トナーに回転モーメントが発生してこの微小空間で転がり易い。このように微小空間内に入り込んだトナーが転がることで、そのトナーはクリーニングブレードを押し上げてクリーニングブレードと像担持体との間にもぐり込み易くなってしまう。トナーがもぐり込むと像担持体とクリーニングブレードとの間の微小空間が広がり、多くのトナーがその微小空間をすり抜けてしまう。
小粒径化、球形化が進んだトナーを用いる場合には、像担持体に対するクリーニングブレードの押し当て力(線圧)を強め、トナーのもぐり込みを阻止することが考えられる。しかしながら、押し当て力を強めて高い荷重を付加すると、像担持体やクリーニングブレードの磨耗が進み、寿命が極端に短くなってしまう。近年、装置の高寿命化が求められるため、このような耐久性に関わる不具合は避けなければならない。
2つのクリーニング部材が当接する像担持体は、帯電したトナーをその帯電量を落とさずに外周面上に担持する必要がある関係で、比較的高い抵抗値をもっている。そのため、2つのクリーニング部材の位置が比較的離れた状態で像担持体に当接している場合、2つのクリーニング部材間をつなぐ抵抗成分は非常に高いので、2つのクリーニング部材間を電気的に独立したものと考えることができる。しかしながら、2つのクリーニング部材の像担持体に対する当接箇所が近接した状態であると、2つのクリーニング部材間をつなぐ抵抗成分が低いものとなり、2つのクリーニング部材間を電気的に独立したものと考えることができなくなる。具体的には、一方のクリーニング部材に電圧が印加されると、他方のクリーニング部材が当接する箇所の像担持体表面電位が引き上げられ又は引き下げられる。その結果、一方のクリーニング部材に電圧を印加していない条件下で目標電流値が流れるように最適化された電圧値を他方のクリーニング部材に印加しても、実際のクリーニング時には、一方のクリーニング部材に電圧が印加されている関係で、他方のクリーニング部材を流れる電流値が目標電流値から外れてしまう。特に、2つのクリーニング部材にそれぞれ印加される電圧は、いずれも大きくかつ極性が反対であるため、一方のクリーニング部材に電圧が印加されたときの、他方のクリーニング部材を流れる電流値への影響は、無視できないものとなる。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記2以上の電圧印加部材は、上記被電圧印加部材上に付着するトナーを静電的に付着させて該被電圧印加部材上から除去するクリーニング部材であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記2以上の電圧印加部材は、上記設定値記憶手段に記憶されている電圧設定値に従って、該2以上の電圧印加部材のうちの隣接する2つの電圧印加部材間に対して互いに異なる極性の電圧が同時に印加されるものであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記隣接する2つの電圧印加部材間に対して印加される電圧差分絶対値が6kV以上であり、上記隣接する2つの電圧印加部材と上記被電圧印加部材との当接箇所間距離は、正極性の電圧が印加される一方の電圧印加部材に対して上記設定値記憶手段内の電圧設定値に従った電圧を印加したときに該一方の電圧印加部材から該被電圧印加部材内部へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR1とし、該一方の電圧印加部材から該被電圧印加部材表面を流れて負極性の電圧が印加される他方の電圧印加部材へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR2としたとき、R2/R1が100未満となるように設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記隣接する2つの電圧印加部材と上記被電圧印加部材との当接箇所間距離は、正極性の電圧が印加される一方の電圧印加部材に対して上記設定値記憶手段内の電圧設定値に従った電圧を印加したときに流れる電流の総量の60%以上が、負極性の電圧が印加される他方の電圧印加部材へ流れ込むように設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記設定値変更手段は、当該画像形成装置の電源投入の際に上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、所定の画質調整時期に画質調整制御を行う画質調整制御手段を有し、上記設定値変更手段は、上記画質調整制御手段が画質調整制御を行う際に上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記設定値変更手段は、上記画質調整制御手段が画質調整制御を開始する前に上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、温度及び湿度の少なくとも一方を検知する検知手段を有し、上記設定値変更手段は、上記検知手段の検知結果が所定の温度条件又は所定の湿度条件を満たしたときに上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、複数の動作モードのいずれかの動作モードで画像形成動作を制御する画像形成動作制御手段を有し、上記設定値記憶手段は、各電圧印加部材についての電圧設定値を動作モードごとに記憶しており、上記設定値変更手段は、電源投入時及び画質調整制御時に、上記複数の動作モードのうちの1つである特定動作モードのみで上記設定値変更処理を行って、該特定動作モードに対応する電圧設定値を設定変更することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記複数の動作モードは、上記被電圧印加部材の表面移動速度が互いに異なる動作モードであることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置において、上記設定値変更手段は、上記複数の動作モードのうち上記特定動作モードではない他の動作モードに対応する電圧設定値は、上記電源投入時又は上記画質調整制御時とは異なるタイミングで設定し、上記特定動作モード時における被電圧印加部材の表面移動速度に対する該他の動作モード時における被電圧印加部材の表面移動速度の比率を用いて、該特定動作モードに対応する目標電流値から該他の動作モードに対応する目標電流値を算出し、算出した目標電流値が流れるように上記他の動作モードに対応する電圧設定値を設定することを特徴とするものである。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、本プリンタの要部を示す概略構成図である。本プリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒(以下、Y、M、C、Kと記す。)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,6M,6C,6Kを備えている。4つのプロセスユニット6Y,6M,6C,6Kは、ドラム状の感光体1Y,1M,1C,1Kをそれぞれ有している。感光体1Y,1M,1C,1Kの回りにはそれぞれ帯電装置2Y,2M,2C,2K、現像装置5Y,C,M,K、ドラムクリーニング装置4Y,4M,4C,4K、除電装置(不図示)等を有している。プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kは、互いに異なる色(Y、M、C、K)のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kの上方には、感光体1Y,1M,1C,1Kの表面に対してレーザー光Lを照射して静電潜像を書き込むための図示しない光書込ユニットが配設されている。
このベルトクリーニング装置100は、被電圧印加部材である像担持体としての中間転写体である中間転写ベルト8上のトナーのうち正規帯電極性である負極性トナーをクリーニングするための第1クリーニング部100aと、中間転写ベルト8上のトナーのうち正規帯電極性と逆極性である正極性トナーをクリーニングする第2クリーニング部100bとに大別できる。
<第1クリーニングブラシローラ102の条件>
ブラシ材質:導電性ポリエステル(繊維内部に導電性カーボンを内包し、繊維表面はポリエステル、いわゆる芯鞘構造)
ブラシ抵抗:1×107[Ω](1000[V]の電圧印加条件で軸線方向全域測定)
ブラシ部長さ:320[mm]
接触ニップ幅:8[mm]
ブラシ植毛密度:10万[本/inch2]
ブラシ繊維径:約25〜35[μm]
ブラシ直径:15[mm]
中間転写ベルト8へのブラシ食い込み量:1[mm]
ブラシ回転数:480[rpm]
回転方向:中間転写ベルト8に対してカウンター方向
斜毛処理:有り
ブラシ材質:導電性ポリエステル(繊維内部に導電性カーボンを内包し、繊維表面はポリエステル、いわゆる芯鞘構造)
ブラシ抵抗:1×107[Ω](1000[V]の電圧印加条件で軸線方向全域測定)
ブラシ部長さ:320[mm]
接触ニップ幅:8[mm]
ブラシ植毛密度:10万[本/inch2]
ブラシ繊維径:約25〜35[μm]
ブラシ直径:15[mm]
中間転写ベルト8へのブラシ食い込み量:1[mm]
ブラシ回転数:480[rpm]
回転方向:中間転写ベルト8に対してカウンター方向
斜毛処理:有り
繊維の構造についてはこれに限ったものではなく電圧の設定値を調整することで、逆に絶縁層の表面に導電層が形成されたものや繊維全体に導電部材が分散されているものを用いることもできる。
回収ローラ芯金材質:SUS
ローラ直径:14[mm]
回収ローラ103へのブラシ繊維食い込み量:1.5[mm]
ローラ回転数:480[rpm]
回転方向:第1クリーニングブラシローラ102に対してカウンター方向
回収ローラ芯金材質:SUS
ローラ直径:14mm
回収ローラ107へのブラシ繊維食い込み量:1.5[mm]
ローラ回転数:480[rpm]
回転方向:第2クリーニングブラシローラ106に対してカウンター方向
材質:SUS
厚み:100[μm]
ブレード当接角度:20°
第1回収ローラ103へのブレード食い込み量:0.6[mm]
材質:SUS
厚み:100[μm]
ブレード当接角度:20°
第2回収ローラ107へのブレード食い込み量:0.6[mm]
材質:弾性ベルト
層厚:560[μm]
体積抵抗:1.91×1010[Ω・cm](100[V]印加時)
表面抵抗:1.70×1011[Ω/□](500[V]印加時)
表面移動速度:350[mm/s]
<クリーニング対向ローラ13,14の条件>
材質:アルミ
直径:14[mm]
また、低画像面積の画像形成動作が続くと、現像装置内に長時間とどまりつづける古いトナーが増えてくるため、トナー帯電特性が劣化する。このような古いトナーを用いて画像形成がなされると、現像能力低下や転写性低下を引き起こし、画像品質が悪くなる。よって、本実施形態では、このような古いトナーが現像装置内に滞留しないように一定のタイミングで現像装置から感光体1Y,1M,1C,1Kの非画像領域にトナーを強制的に吐き出させ、これによりトナー濃度が低下した現像装置内の現像剤に新しいトナーを補給して現像装置内をリフレッシュするリフレッシュモードを備えている。このリフレッシュモード動作時に強制的に吐き出されるトナーも、未転写のまま、ベルトクリーニング装置100に入ってくる。
クリーニング性に寄与するクリーニング電流は、トナーが中間転写ベルト8からクリーニングブラシローラ102,106へ移動する領域を流れる電流である。具体的には、例えば第1クリーニング部100aにおいては、図中A点(クリーニングブラシローラ102と中間転写ベルト8との第1当接箇所)を流れる電流である。この電流値は、第1クリーニングブラシローラ102と第1回収ローラ103に電圧を印加する各電源121,122に搭載された電流検知手段としての電流センサでそれぞれ検知される2つの電流値IB1,IC1の和に相当する。第2クリーニング部100bにおいても、第1クリーニング部100aと基本的な考え方は共通であり、クリーニング性に寄与するクリーニング電流は、第2クリーニングブラシローラ106と第2回収ローラ107に電圧を印加する各電源123,124に搭載された電流検知手段としての電流センサでそれぞれ検知される2つの電流値IB2,IC2の和に相当する。
また、第1クリーニングブラシローラ102の印加電圧についての設定変更処理の際、第2クリーニングブラシローラ106に印加する電圧値は、その第2クリーニングブラシローラ106について設定された印加電圧の設定値を用いる。ただし、第1クリーニングブラシローラ102の設定変更処理の際に第2クリーニングブラシローラ106に印加する電圧値は、設定値と異なるようにしてもよいが、なるべく通常動作時の条件と同じように設定するのが好ましく、少なくとも設定値と同じ極性の電圧値とする。
また、第1クリーニングブラシローラ102の印加電圧についての設定変更処理の際に第2回収ローラ107に印加する電圧値は、第2クリーニングブラシローラ106との電位差が一定値(例えば400V)となるように設定される。
ここで、電源出力の公差、その他のノイズを考慮し、目標電流値よりプラス側、マイナス側にずれた電流で画像にクリーニング不良が発生するかどうかの評価を行った。例えば、第1クリーニングブラシローラ102に5100[V]、第1回収ローラ103に5500[V]、第2クリーニングブラシローラ106に−1900[V]、第2回収ローラ107に−2300[V]を印加した時、第1クリーニング部100aを流れる電流(IB1+IC1)は、68.3[μA]、第2クリーニング部100bを流れる電流(IB1+IC1)は−16.9[μA]となり、画像を評価したところクリーニング不良は発生しなかった。そのほか、目標電流値よりもプラス側あるいはマイナス側にシフトさせた目標電流値を設定しても、表2に示すように、クリーニング不良は発生しなかった。そして、本発明者らの実験によれば、目標電流値から±10%程度の範囲ではクリーニング不良が発生しないことが確認された。
また、低温低湿環境(10℃15%)における未転写トナーに対応する場合に、第2クリーニング部100bにおける第2クリーニングブラシローラ106に−3100[V]、第2回収ローラ107に−3500[V]を印加し、第1クリーニング部100aの電源はいずれもオフにした。このとき、第2クリーニング部100bを流れる電流(IB2+IC2)は、目標電流値(−23[μA])に対してプラス側にシフトした−19.1[μA]となった。
なお、第2回収ローラ107に印加する電圧VC2は、第2クリーニングブラシローラ106に印加する電圧VB2との電位差が400Vに固定されたものである。
このグラフから分かるように、第2クリーニング部100bに流れる電流(IB2+IC2)は、第2クリーニング部100bの電圧VB2,VC2だけでは決まらず、第1クリーニング部100aの影響を受けている。特に、第1クリーニング部100aの第1クリーニングブラシローラ102と第2クリーニング部100bの第2クリーニングブラシローラ106との間の電位差が6000[V]程度以上、より好ましくは7000[V]以上になると、第2クリーニング部100bに流れる電流(IB2+IC2)は急激に大きくなり、第1クリーニング部100aから第2クリーニング部100bへ電流が急激に流れ込むことが確認された。
本実施形態において、各クリーニング部100a,100bのクリーニングブラシローラ102,106の接触ニップのベルト幅方向長さ(接触ニップ長)は320mmで、接触ニップのベルト表面移動方向長さ(接触ニップ幅)は8mmである。このとき、1000Vの電圧印加条件で接触ニップ全体について測定したブラシ抵抗値RB1,RB2は1×107[Ω]であった。
また、中間転写ベルト8の厚み方向抵抗値RT1は、中間転写ベルト8の体積抵抗率×中間転写ベルト8の厚さ/接触ニップ面積から求めることができる。本実施形態では、RT1=1.91×1010[Ω・cm]×560×10-4[cm]/(32[cm]×0.8[cm])=4.17×107[Ω]となる。
また、第1当接箇所と第2当接箇所との間における中間転写ベルト8の表面抵抗値RT2は、中間転写ベルト8の表面抵抗率×第1当接箇所と第2当接箇所との間の距離/接触ニップ長から求めることができる。本実施形態では、RT2=1.70×1011[Ω/□]×0.94[cm]/32[cm]=5×109[Ω]となる。
よって、第1電流経路と第2電流経路との抵抗比R2/R1は、4×107+5×109)/(2×107+4.17×107)=5.04×109/6.17×107=82となる。
以上の説明では、第1、第2のクリーニング部でそれぞれ正規帯電トナー、逆帯電トナーを除去するクリーニング装置について説明してきたが、図8に示すように、クリーニング装置に入力されるトナーを大まかに除去するプレクリーニング部100cを設けた装置に本発明を適用することもできる。
本プリンタに好適に使用されるトナーは、600dpi以上の微少ドットを再現するために、トナーの体積平均粒径が3〜6[μm]のものが好ましい。また、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が、1.00〜1.40の範囲にあるトナーが好ましい。(Dv/Dn)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π)/4 ・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
SF−2={(PERI)2/AREA}×100/(4π) ・・・式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR1、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSYVP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージNEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LR1−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
離型剤としては、融点が50〜120℃の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2[μm]であることが好ましく、特に5×10−3〜0.5[μm]であることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500[m2/g]であることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5wt%であることが好ましく、特に0.01〜2.0wt%であることが好ましい。無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。特に両微粒子の平均粒径が5×10−4μm以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上することより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。酸化チタン微粒子は、環境安定性、画像濃度安定性に優れている反面、帯電立ち上がり特性の悪化傾向にあることより、酸化チタン微粒子添加量がシリカ微粒子添加量よりも多くなると、この副作用の影響が大きくなることが考えられる。しかし、疎水性シリカ微粒子及び疎水性酸化チタン微粒子の添加量が0.3〜1.5wt%の範囲では、帯電立ち上がり特性が大きく損なわれず、所望の帯電立ち上がり特性が得られ、すなわち、コピーの繰り返しを行っても、安定した画像品質が得られる。
(1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
また、本実施形態において、2つのクリーニングブラシローラ102,106は、中間転写ベルト上に付着するトナーを静電的に付着させて中間転写ベルト上から除去するクリーニング部材である。これにより、近年の小型化の要請を受けて、2つのクリーニング部材の位置関係を近接させても、クリーニング不良を生じさせずにすむ。
また、本実施形態において、電源121,123は、設定値記憶手段に記憶されている設定値に従って、隣接する2つのクリーニングブラシローラ102,106間に対して互いに異なる極性の電圧を同時に印加する。これにより、中間転写ベルト8上に互いに異なる極性のトナーが混在していても、いずれの極性のトナーも静電的に回収してクリーニングすることができる。ここで、このように隣接する2つのクリーニングブラシローラ102,106間に対して互いに異なる極性の電圧を同時に印加する構成において、これらのクリーニングブラシローラ102,106の位置関係を近接させると、同極性の電圧が印加されている場合よりも、他方のクリーニングブラシローラに電圧を印加しない状態で検知した電流量に基づいて設定変更した設定値を用いるときに目標電流値からはずれたクリーニング電流が流れやすい。よって、互いに異なる極性の電圧を同時に印加される2つのクリーニングブラシローラ102,106の位置関係を近接させる場合には、特に、本発明が有用となる。
また、本実施形態において、電源121,123は、設定値記憶手段に記憶されている設定値に従って、隣接する2つのクリーニングブラシローラ102,106に対し、これらに印加される電圧差分絶対値が6kV以上となる電圧を印加するものであり、これらのクリーニングブラシローラ102,106と中間転写ベルト8との当接箇所間距離は、これらのうちの正極性の電圧が印加される第1クリーニングブラシローラ102に対して設定値記憶手段に記憶されている設定値に従った電圧を印加したときに第1クリーニングブラシローラ102から中間転写ベルト内部へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR1とし、第1クリーニングブラシローラ102から中間転写ベルト表面を流れて負極性の電圧が印加される第2クリーニングブラシローラ106へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR2としたとき、R2/R1が100未満となるように設定されている。なお、上述した実施形態で説明したR1とR2は、それぞれ、ブラシ抵抗値RB1,RB2を含んだものとなっているが、ブラシ抵抗値RB1,RB2は、中間転写ベルト8の厚さ方向の抵抗値や中間転写ベルト8の表面方向の抵抗値と比べて、小さい値である。よって、ここで説明したR1とR2は、上述した実施形態で説明したR1とR2に相当するものである。本実施形態のように、隣接する2つのクリーニングブラシローラ102,106の電圧差分絶対値が6kV以上であって、抵抗比R2/R1が100未満であるという条件を満たすと、他方のクリーニングブラシローラに電圧を印加しない状態で検知した電流量に基づいて設定変更した設定値を用いるときに目標電流値からはずれたクリーニング電流が流れやすい。よって、このような条件を満たす場合には、特に、本発明が有用となる。
また、本実施形態においては、隣接する2つのクリーニングブラシローラ102,106と中間転写ベルト8との当接箇所間距離は、これらのうちの正極性の電圧が印加される第1クリーニングブラシローラ102に対して設定値記憶手段に記憶されている設定値に従った電圧を印加したときに流れる電流の総量の60%以上が、負極性の電圧が印加される第2クリーニングブラシローラ106へ流れ込むように設定されている。このように設定されている場合、他方のクリーニングブラシローラに電圧を印加しない状態で検知した電流量に基づいて設定変更した設定値を用いるときに目標電流値からはずれたクリーニング電流が流れやすい。よって、このような設定がなされている場合には、特に、本発明が有用となる。
また、本実施形態において、設定値変更手段は、当該プリンタの電源投入の際に設定値変更処理を行う。
また、本実施形態においては、所定の画質調整時期に画質調整制御(プロセスコントロール)を行う画質調整制御手段を有し、設定値変更手段は、画質調整制御手段が画質調整制御を行う際に設定値変更処理を行う。
このとき、設定値変更手段は、画質調整制御手段が画質調整制御を開始する前に設定値変更処理を行うのが好ましい。これにより、画質調整制御で生じる大量の不要トナーを適切にクリーニングすることができる。
また、本実施形態においては、温度及び湿度の少なくとも一方を検知する検知手段を有し、設定値変更手段は、この検知手段の検知結果が所定の温度条件又は所定の湿度条件を満たしたときに設定値変更処理を行う。
また、本実施形態においては、複数の動作モード(通常線速と半速モード)のいずれかの動作モードで画像形成動作を制御する画像形成動作制御手段を有し、設定値記憶手段は、第1クリーニングブラシローラ102,106についての設定値を動作モードごとに記憶しており、設定値変更手段は、電源投入時及び画質調整制御時に、複数の動作モードのうちの1つである特定動作モード(通常線速)のみで設定値変更処理を行って、通常線速に対応する設定値を設定変更する。これにより、電源投入時及び画質調整制御時にすべての動作モードについて設定値変更処理を行う場合よりも、電源投入時及び画質調整制御時における処理時間の短縮を図ることができる。
また、本実施形態において、上記複数の動作モードは、中間転写ベルトの表面移動速度が互いに異なる動作モードであるので、各線速に対応した適切な設定でクリーニングすることができる。
この場合、設定値変更手段は、複数の動作モードのうち上記特定動作モード(通常線速)ではない他の動作モード(半速モード)に対応する電圧設定値は、電源投入時又は画質調整制御時とは異なる別のタイミングで設定する。そして、特定動作モード(通常線速)時における中間転写ベルトの表面移動速度に対する他の動作モード(半速モード)時における中間転写ベルトの表面移動速度の比率を用いて、特定動作モードに対応する目標電流値から他の動作モードに対応する目標電流値を算出する。その後、当該別のタイミングで他の動作モードに対応する電圧設定値を設定する際には、このようにして当該比率を用いて算出した目標電流値が流れるように、他の動作モードに対応する電圧設定値を設定する。これにより、各線速に対応した適切な設定でクリーニングすることができる。
ことを特徴とする画像形成装置。
2 帯電装置
4 ドラムクリーニング装置
5 現像装置
6 プロセスユニット
7 転写ユニット
8 中間転写ベルト
13,14 クリーニング対向ローラ
51 紙搬送ベルト
100 ベルトクリーニング装置
100a 第1クリーニング部
100b 第2クリーニング部
100c プレクリーニング部
102 第1クリーニングブラシローラ
103 第1回収ローラ
106 第2クリーニングブラシローラ
107 第2回収ローラ
110 第3クリーニングブラシローラ
111 第3回収ローラ
121,122,123,124 電源
150 光学センサユニット
151 光学センサ
500 搬送ベルトクリーニング装置
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記2以上の電圧印加部材は、上記被電圧印加部材上に付着するトナーを静電的に付着させて該被電圧印加部材上から除去するクリーニング部材であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記2以上の電圧印加部材は、上記設定値記憶手段に記憶されている電圧設定値に従って、該2以上の電圧印加部材のうちの隣接する2つの電圧印加部材間に対して互いに異なる極性の電圧が同時に印加されるものであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記隣接する2つの電圧印加部材間に対して印加される電圧差分絶対値が6kV以上であり、上記隣接する2つの電圧印加部材と上記被電圧印加部材との当接箇所間距離は、正極性の電圧が印加される一方の電圧印加部材に対して上記設定値記憶手段内の電圧設定値に従った電圧を印加したときに該一方の電圧印加部材から該被電圧印加部材内部へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR1とし、該一方の電圧印加部材から該被電圧印加部材表面を流れて負極性の電圧が印加される他方の電圧印加部材へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR2としたとき、R2/R1が100未満となるように設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記隣接する2つの電圧印加部材と上記被電圧印加部材との当接箇所間距離は、正極性の電圧が印加される一方の電圧印加部材に対して上記設定値記憶手段内の電圧設定値に従った電圧を印加したときに流れる電流の総量の60%以上が、負極性の電圧が印加される他方の電圧印加部材へ流れ込むように設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記設定値変更手段は、当該画像形成装置の電源投入の際に上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、所定の画質調整時期に画質調整制御を行う画質調整制御手段を有し、上記設定値変更手段は、上記画質調整制御手段が画質調整制御を行う際に上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記設定値変更手段は、上記画質調整制御手段が画質調整制御を開始する前に上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、温度及び湿度の少なくとも一方を検知する検知手段を有し、上記設定値変更手段は、上記検知手段の検知結果が所定の温度条件又は所定の湿度条件を満たしたときに上記設定値変更処理を行うことを特徴とするものである。
Claims (12)
- 像担持体又は記録材搬送部材である被電圧印加部材上の互いに近接した位置に当接し、設定値記憶手段内の電圧設定値に従った電圧が同時に印加される2以上の電圧印加部材と、
上記2以上の電圧印加部材それぞれと上記被電圧印加部材との各当接箇所を流れる電流量を検知する電流量検知手段と、
上記電流量検知手段が検知した電流量に基づいて、上記設定値記憶手段内の電圧設定値を設定変更する設定値変更手段とを備えた画像形成装置において、
上記設定値変更手段は、上記2以上の電圧印加部材のうち上記設定変更対象である電圧印加部材以外である他の電圧印加部材に対して所定電圧を印加した状態で、該設定変更対象である電圧印加部材に上記設定変更用電圧を印加し、これにより該設定変更対象である電圧印加部材と上記被電圧印加部材との当接箇所を流れる電流量を上記電流量検知手段により検知し、その検知した電流量に基づいて該設定変更対象である電圧印加部材の電圧設定値を設定変更する設定値変更処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記2以上の電圧印加部材は、上記被電圧印加部材上に付着するトナーを静電的に付着させて該被電圧印加部材上から除去するクリーニング部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
上記2以上の電圧印加部材は、上記設定値記憶手段に記憶されている電圧設定値に従って、該2以上の電圧印加部材のうちの隣接する2つの電圧印加部材間に対して互いに異なる極性の電圧が同時に印加されるものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3の画像形成装置において、
上記隣接する2つの電圧印加部材間に対して印加される電圧差分絶対値が6kV以上であり、
上記隣接する2つの電圧印加部材と上記被電圧印加部材との当接箇所間距離は、正極性の電圧が印加される一方の電圧印加部材に対して上記設定値記憶手段内の電圧設定値に従った電圧を印加したときに該一方の電圧印加部材から該被電圧印加部材内部へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR1とし、該一方の電圧印加部材から該被電圧印加部材表面を流れて負極性の電圧が印加される他方の電圧印加部材へ電流が流れ込む経路の抵抗値をR2としたとき、R2/R1が100未満となるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3の画像形成装置において、
上記隣接する2つの電圧印加部材と上記被電圧印加部材との当接箇所間距離は、正極性の電圧が印加される一方の電圧印加部材に対して上記設定値記憶手段内の電圧設定値に従った電圧を印加したときに流れる電流の総量の60%以上が、負極性の電圧が印加される他方の電圧印加部材へ流れ込むように設定されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記設定値変更手段は、当該画像形成装置の電源投入の際に上記設定値変更処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
所定の画質調整時期に画質調整制御を行う画質調整制御手段を有し、
上記設定値変更手段は、上記画質調整制御手段が画質調整制御を行う際に上記設定値変更処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7の画像形成装置において、
上記設定値変更手段は、上記画質調整制御手段が画質調整制御を開始する前に上記設定値変更処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
温度及び湿度の少なくとも一方を検知する検知手段を有し、
上記設定値変更手段は、上記検知手段の検知結果が所定の温度条件又は所定の湿度条件を満たしたときに上記設定値変更処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
複数の動作モードのいずれかの動作モードで画像形成動作を制御する画像形成動作制御手段を有し、
上記設定値記憶手段は、各電圧印加部材についての電圧設定値を動作モードごとに記憶しており、
上記設定値変更手段は、電源投入時及び画質調整制御時に、上記複数の動作モードのうちの1つである特定動作モードのみで上記設定値変更処理を行って、該特定動作モードに対応する電圧設定値を設定変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10の画像形成装置において、
上記複数の動作モードは、上記被電圧印加部材の表面移動速度が互いに異なる動作モードであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11の画像形成装置において、
上記設定値変更手段は、上記複数の動作モードのうち上記特定動作モードではない他の動作モードに対応する電圧設定値は、上記電源投入時又は上記画質調整制御時とは異なるタイミングで設定し、上記特定動作モード時における被電圧印加部材の表面移動速度に対する該他の動作モード時における被電圧印加部材の表面移動速度の比率を用いて、該特定動作モードに対応する目標電流値から該他の動作モードに対応する目標電流値を算出し、算出した目標電流値が流れるように上記他の動作モードに対応する電圧設定値を設定することを特徴とする画像形成装置。
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