JP2015192348A - 人物特定システム及び人物特定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】対面した相手を自然に特定する。
【解決手段】本発明に係る人物特定システム1は、撮像対象である第一の人物を撮像するとともに、撮像した第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する人物特定システム1であって、第二の人物に装着される徽章10と、徽章10に設けられた、第一の人物を撮像する撮像部11と、撮像部11によって撮像された第一の人物の画像データである撮像データに基づき、第一の人物に関する情報を取得する照合部31と、第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する結果送信部33と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係る人物特定システム1は、撮像対象である第一の人物を撮像するとともに、撮像した第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する人物特定システム1であって、第二の人物に装着される徽章10と、徽章10に設けられた、第一の人物を撮像する撮像部11と、撮像部11によって撮像された第一の人物の画像データである撮像データに基づき、第一の人物に関する情報を取得する照合部31と、第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する結果送信部33と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、人物に関する情報を提供する人物特定システム及び人物特定方法に関する。
画像データから人物を特定する技術として、撮像した顔の画像データと予め保存された画像データとを照合することにより個人を特定する技術(顔認識技術)が知られている。特許文献1には、銀行等に設置されるATMにおいて、モニタに面する人の顔認識を行うことにより個人を特定し、特定した個人に応じた表示を行う技術が開示されている。
顔認識技術は、様々な分野への応用が期待されている。例えば、過去に会ったことのある人に対面した際、対面した相手の名前が思い出せない場合がある。このような場合に、対面した相手の顔認識を行って人物を特定し、特定した人物の情報を通知することが考えられる。この場合の顔認識は、例えばカメラ搭載型のウェアラブルデバイスであるメガネ型情報端末等により行われる。ここで、メガネ型情報端末は見た目が不自然であるため使用時に目立ってしまう。そのため、使用者にとって使い勝手がよいとは言えない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、対面した相手を自然に特定することができる人物特定システム及び人物特定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る人物特定システムは、撮像対象である第一の人物を撮像するとともに、撮像した第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する人物特定システムであって、第二の人物に装着される徽章と、徽章に設けられた、第一の人物を撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された第一の人物の画像データである撮像データに基づき、第一の人物に関する情報を取得する取得手段と、第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する提供手段と、を備える。
また、本発明に係る人物特定方法は、撮像対象である第一の人物を撮像するとともに、撮像した第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する人物特定システムが行う人物特定方法であって、徽章に設けられた撮像手段が第一の人物を撮像する撮像ステップと、撮像ステップにおいて撮像された第一の人物の画像データである撮像データに基づき、第一の人物に関する情報を取得する取得ステップと、第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する提供ステップと、を含む。
これらの発明によれば、徽章に設けられた撮像手段により撮像された第一の人物の画像データである撮像データに基づいて、第一の人物に関する情報が取得される。撮像された画像データに基づいて第一の人物に関する情報が取得されるため、対面した相手(第一の人物)の情報が思い出せない場合にも、取得された情報に基づいて、対面した相手を特定することができる。また、徽章を装着した状態は、例えばウェアラブルデバイスであるメガネ型情報端末等を装着した場合と比較して見た目が自然である。このため、撮像データの取得を自然な態様で行うことができ、その結果、対面した相手を自然に特定することができる。
また、所定の人物の画像データと該所定の人物に関する情報とが対応付けられた人物データを予め記憶する記憶手段を更に備え、取得手段は、撮像データと人物データにおける所定の人物の画像データとを照合し、照合結果に応じた人物データの所定の人物に関する情報を、第一の人物に関する情報として取得してもよい。撮像データと、予め記憶した人物データにおける所定の人物の画像データとを照合することによって第一の人物に関する情報を取得することにより、第一の人物に関する情報を簡易且つ確実に取得することができる。
また、撮像手段は、第一の人物の顔を撮像してもよい。撮像手段が第一の人物の顔を撮像することにより、顔認識技術を利用して第一の人物に関する情報を確実に取得することができる。
また、取得手段は、第一の人物に関する情報の取得履歴に基づいて、第二の人物へ第一の人物に関する情報を提供するか否かを決定し、提供手段は、取得手段により提供すると決定された場合に、第一の人物に関する情報を第二の人物に提供してもよい。第一の人物に関する情報の取得履歴に基づいて第一の人物に関する情報を提供するか否かが決定されることにより、第一の人物に関する情報の過去の取得状況を考慮して、情報提供の有無を決定することができる。
また、取得手段は、第一の人物に関する情報の取得回数に基づいて、第一の人物に関する情報を提供するか否かを決定してもよい。これにより、第一の人物に関する情報の過去の取得回数を考慮して、情報提供の有無が決定される。このため、例えば、過去に何度も第一の人物に関する情報を取得し、第二の人物への情報提供が何度も行われていると推定される場合には、第二の人物への第一の人物に関する情報の提供を不要と判断すること等が可能となる。このことで、第二の人物へ不要な情報が提供されることを回避できる。
また、取得手段は、第一の人物に関する情報の取得時期に基づいて、第一の人物に関する情報を提供するか否かを決定してもよい。これにより、第一の人物に関する情報の過去の取得時期を考慮して、情報提供の有無が決定される。このため、例えば、直近の所定の期間に第一の人物に関する情報を取得しておらず、直近の所定の期間において第二の人物への情報提供が行われていないと推定される場合を除いて、第二の人物への第一の人物に関する情報の提供を不要と判断すること等が可能となる。このことで、第二の人物へ不要な情報が提供されることを回避できる。
また、取得手段は、提供手段により第一の人物に関する情報が提供される提供先の装置を示す情報を取得し、該提供先の装置に応じて、第一の人物に関する情報を取得してもよい。これにより、例えば提供先の装置のディスプレイサイズに応じて第一の人物に関する情報を取得することができ、第一の人物に関する情報の提供を受ける人物(第二の人物)にとって分かり易い情報提供が可能となる。
また、第一の人物に装着される通知用徽章を更に備え、提供手段は、第一の人物に関する情報を第二の人物に提供したことを、通知用徽章に通知し、通知用徽章は、提供手段から通知があったことを第二の人物に通知してもよい。第一の人物に装着された通知用徽章が、提供手段から通知があったことを第二の人物に通知することにより、第二の人物は通知用徽章を通じて提供があったことを確認することができる。これにより、第二の人物は、通知用徽章から提供があったことを確認した場合に、提供された第一の人物に関する情報を確認すればよく、より簡易に第一の人物に関する情報を確認することができる。
本発明によれば、対面した相手を自然に特定することができる人物特定システム及び人物特定方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る人物特定システム1のシステム構成を説明するための図である。人物特定システム1は、撮像対象である人物A(第一の人物)を撮像するとともに、撮像した人物Aに関する情報を人物B(第二の人物)に提供するシステムである。人物特定システム1は、人物Bに対して人物Aの情報を提供することにより、例えば、過去に会ったことがある人物(人物A)に対面した人物(人物B)が、人物Aの情報(例えば名前)を思い出すことができない場合にも、提供された情報に基づき人物Aを特定することを可能にするものである。これにより、例えば過去に会ったことがある人物に、再度名前等を聞くことの失礼さを回避できる。撮像対象とは、後述する撮像部11による撮像の対象である。人物Aに関する情報とは、人物Aを特定する情報であれば特に限定されず、例えば人物Aの名前である。また、人物特定システム1は例えば同じ会社内や同じ学校内、特定の地域コミュニティ等、所定のコミュニティに属する人物間で利用されるものであるところ、例えば人物特定システム1が同じ会社内で利用される場合には、人物Aを特定する情報として、人物Aの所属部署や役職、電話番号、メールアドレス等が用いられてもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る人物特定システム1のシステム構成を説明するための図である。人物特定システム1は、撮像対象である人物A(第一の人物)を撮像するとともに、撮像した人物Aに関する情報を人物B(第二の人物)に提供するシステムである。人物特定システム1は、人物Bに対して人物Aの情報を提供することにより、例えば、過去に会ったことがある人物(人物A)に対面した人物(人物B)が、人物Aの情報(例えば名前)を思い出すことができない場合にも、提供された情報に基づき人物Aを特定することを可能にするものである。これにより、例えば過去に会ったことがある人物に、再度名前等を聞くことの失礼さを回避できる。撮像対象とは、後述する撮像部11による撮像の対象である。人物Aに関する情報とは、人物Aを特定する情報であれば特に限定されず、例えば人物Aの名前である。また、人物特定システム1は例えば同じ会社内や同じ学校内、特定の地域コミュニティ等、所定のコミュニティに属する人物間で利用されるものであるところ、例えば人物特定システム1が同じ会社内で利用される場合には、人物Aを特定する情報として、人物Aの所属部署や役職、電話番号、メールアドレス等が用いられてもよい。
人物特定システム1は、徽章10と、携帯端末20と、サーバ30と、表示デバイス50とを備えて構成されている。徽章10、携帯端末20、及び表示デバイス50は、例えば人物Bが携帯する人物Bの所有物であり、サーバ30は、例えば事業者が運営するサーバである。徽章10は人物Bに装着されるバッジであり、例えば人物Bの洋服の襟に装着される襟章である。徽章10は、人物Bの正面側に装着されるものであれば襟章に限定されず、例えば洋服の胸に装着される胸章や、帽子に装着される帽章等であってもよい。徽章10は、例えば社章や学章である。徽章10には、人物Aの顔を撮像するカメラ10xが設けられている。カメラ10xは、人物Bの正面と対向する方向にレンズが向けられた状態で徽章10に設けられている。カメラ10xは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(ComplementaryMetal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の光電変換素子を有しており、例えば携帯電話等に設けられているカメラの撮像機能を有するものである。カメラ10xは、顔認証機能付きカメラである。カメラ10xは、レンズが向けられた所定領域の画像を撮像する。徽章10は、近距離無線通信により携帯端末20と通信を行う。なお、本実施形態において近距離無線通信の種類は特に限定されず、NFC(Near Field Communication)やブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の周知の技術を用いることができる。徽章10は、カメラ10xが撮像した人物Aの顔の画像データを携帯端末20に送信する。
携帯端末20は、例えばスマートフォン等の移動通信端末であり、移動体通信網や無線LAN、インターネット等の通信網を利用してサーバ30と通信を行う端末である。また、携帯端末20は、近距離無線通信により徽章10及び表示デバイス50と通信を行う。携帯端末20は、徽章10より受信した人物Aの顔の画像データをサーバ30に送信する。また、携帯端末20は、サーバ30より受信した人物Aに関する情報を表示デバイス50に送信する。サーバ30は、人物Aの顔の画像データに基づき人物Aに関する情報を取得する。サーバ30は、取得した人物Aに関する情報を携帯端末20に送信する。表示デバイス50は、人物Bが所有する、表示画面(ディスプレイ)を有したデバイスである。表示デバイス50は、ディスプレイを有し、携帯端末20と通信が可能なデバイスであれば特に限定されず、例えば、腕時計型のウェアラブル端末である腕時計型端末51、又はペン型の携帯端末であるペン型端末52である。表示デバイス50は、近距離無線通信機能により携帯端末20から受信した人物Aに関する情報を、ディスプレイに表示する。以下、第1実施形態に係る人物特定システム1の各構成について、図2〜図5も参照しながら詳細に説明する。
図2は、図1に示す徽章10のハードウェア構成を示すブロック図である。徽章10は、図2に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、近距離無線通信を行うための近距離通信モジュール104a、並びにカメラ10xを有するコンピュータを含むものとして構成される。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、徽章10の各機能が発揮される。なお、カメラ10xの制御処理はCPU101により行われる。
図3は、図1に示す携帯端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末20は、図3に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、近距離無線通信を行うための近距離通信モジュール104a、移動体通信を行うための移動体通信モジュール104b、並びに各種情報を表示するディスプレイ107を有するコンピュータを含むものとして構成される。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、携帯端末20の各機能が発揮される。
図4は、図1に示すサーバ30のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ30は、図4に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、通信を行うための通信モジュール104、並びにハードディスク等の補助記憶装置105等のハードウェアを有するコンピュータを含むものとして構成される。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、サーバ30の各機能が発揮される。
図5は、図1に示す人物特定システム1の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、人物特定システム1は、撮像部(撮像手段)11、情報取得部(取得手段)21、出力部(提供手段)22、照合部(取得手段)31、記憶部(記憶手段)32、及び結果送信部(提供手段)33を備えている。撮像部11は徽章10の機能であり、情報取得部21及び出力部22は携帯端末20の機能であり、照合部31、記憶部32及び結果送信部33はサーバ30の機能である。以下、各機能について説明する。
撮像部11は、カメラ10xを制御することにより人物Aの顔を撮像する。撮像部11は、撮像処理及び顔検出処理を行うことにより、人物Aの顔を撮像し、人物Aの顔の画像データを取得する。撮像処理とは、撮像領域により切り出される画像データを撮像する処理である。撮像領域とは、例えばカメラ10xが向けられた方向を中心とする予め定められた所定の領域である。顔検出処理とは、撮像処理により撮像された画像データから人物の顔を検出する処理である。顔検出処理は、従来から周知技術となっている顔検出技術により行われる。例えば、顔検出処理は、撮像処理により撮像された画像データ全体に、所定の大きさの探索窓(顔検出処理を行う判定領域)を動かし、探索窓が通過する座標ごとに、探索窓内に顔があるか否かを判定することによって行われる。顔があるか否かの判定は、例えば、予め用意した顔画像のテンプレートと探索窓内の画像データとの類似度を比較するテンプレートマッチングにより行われてもよいし、機械学習アルゴリズムにより事前に作成された識別器(顔であるかどうかを判定するための識別器)を用いる手法により行われてもよい。撮像部11は、顔検出処理によって、撮像処理にて撮像された画像データ中に顔があると判定した場合には、撮像された画像データを携帯端末20へ送信する。なお、当該画像データには、顔検出処理において顔があると判断された範囲(例えば、画像中において顔があると判断された探索窓の座標等)を示す情報が付加されている。すなわち、撮像部11は、人物Aの顔を撮像すると、人物Aの顔の範囲を示す情報が付加された画像データを例えば近距離無線通信によって携帯端末20へ送信する。送信先の携帯端末20は、予め徽章10とペアリングされた携帯端末である。以下では、撮像部11によって撮像された人物Aの顔を撮像した画像データ(人物Aの顔の範囲を示す情報が付加された画像データ)を撮像データとして説明する場合がある。
情報取得部21は、例えば近距離無線通信によって徽章10から撮像データを取得(受信)するとともに、表示デバイス50から表示デバイス50を示す情報を取得(受信)する、携帯端末20の機能である。表示デバイス50は、人物Aに関する情報が提供される提供先の装置である。表示デバイス50を示す情報とは、例えば表示デバイス50の種類を示す情報、又は、表示デバイス50のディスプレイサイズを示す情報である。表示デバイス50の種類を示す情報とは、例えば、腕時計型端末51又はペン型端末52等の具体的なデバイス種別を示す情報である。表示デバイス50のディスプレイサイズを示す情報とは、表示デバイス50において文字等を表示する具体的な範囲を示す情報である。情報取得部21は、電源投入時等、携帯端末20の近距離無線通信機能の利用が開始された際に、近距離無線通信が可能な表示デバイス50に対して表示デバイス50を示す情報の取得要求を送信する。表示デバイス50は、該取得要求に応じて表示デバイス50を示す情報を携帯端末20に送信する。なお、情報取得部21は、上述した表示デバイス50への取得要求を予め定められた時間間隔で定期的に行ってもよい。情報取得部21は、取得した撮像データ、及び表示デバイス50を示す情報を例えば移動体通信によってサーバ30に送信する。
出力部22は、サーバ30から例えば移動体通信によって送信される人物Aに関する情報を受信し表示デバイス50に送信する、携帯端末20の機能である。具体的には、出力部22は、表示デバイス50において人物Aに関する情報が表示されるよう、表示するための情報を例えば近距離無線通信によって表示デバイス50に送信する。サーバ30から送信される人物Aに関する情報とは、情報取得部21が取得した撮像データ及び表示デバイス50を示す情報に基づいて、サーバ30で取得された人物Aに関する情報である。
照合部31は、携帯端末20から例えば移動体通信によって送信された撮像データを受信し、該撮像データに基づき、人物Aに関する情報を取得する、サーバ30の機能である。照合部31は、撮像データと、記憶部32に記憶された人物データとを照合(記憶部32に記憶された人物データに、撮像データと一致するデータがないかを検索)することにより、人物Aに関する情報を取得する。ここで、記憶部32は、人物データを予め記憶する記憶手段である。人物データとは、所定の人物の画像データと該所定の人物に関する情報とが対応づけられたデータである。上述したように、人物特定システム1は、同じ会社内等の所定のコミュニティに属する人物間で利用されるものである。例えば人物特定システム1が同じ会社の人物間で利用されるものである場合には、記憶部32に記憶された人物データは同じ会社に属する人物のデータである。この場合には、人物データは、同じ会社内の所定の人物の画像データと該所定の人物に関する情報とが対応付けられている。人物の画像データとは、少なくとも該人物の顔が含まれた画像データであり、画像データにおいては該人物の顔の範囲を示す情報が付加されている。人物に関する情報とは、該人物を特定する情報であり、例えば人物特定システム1が同じ会社内で利用される場合には、該人物の名前、所属部署、役職、電話番号、及びメールアドレス等の個人情報であるである。
より詳細には、照合部31は、撮像データと、記憶部32に記憶された人物データにおける所定の人物の画像データとを照合し(照合処理)、照合結果に応じた人物データの所定の人物に関する情報を、人物Aに関する情報として取得する(取得処理)。また、照合部31は、人物Aに関する情報の取得履歴に基づいて、人物Bへ人物Aに関する情報を提供するか否かを決定する(決定処理)。以下、照合部31による、照合処理、取得処理、及び決定処理について説明する。
照合処理では、照合部31は、撮像データと、記憶部32に記憶された複数の人物データにおける画像データとを照合する。照合部31は、撮像データ中の人物Aの顔の範囲を示す情報、及び、人物データにおける画像データ中の人物の顔の範囲を示す情報に基づいて、撮像データ中の人物Aの顔と、人物データにおける画像データ中の所定の人物の顔との照合を行う。照合処理は、従来から周知技術となっている顔認識技術により行われる。例えば、照合処理は、撮像データ中の人物Aの顔の目立つ特徴、及び、人物データにおける画像データ中の人物の顔の目立つ特徴をそれぞれ抽出して、直接幾何学的に比較することにより行う。また、照合処理は、撮像データ中の人物Aの顔の特徴を統計的に数値化して、その数値を、テンプレート(人物データにおける画像データ中の人物の顔を数値化したもの)と比較することにより行われてもよい。顔の特徴とは、例えば顔のパーツ(目、鼻、頬骨、あご等)の相対位置や大きさ、及び、顔のパーツの形である。照合部31は、照合処理によって、人物データにおける画像データに、人物Aの顔と一致する顔を含んだ画像データがあると判断した場合には、該一致する画像データに関する人物データを、照合結果とする。一方、人物Aの顔と一致する顔を含んだ画像データがないと判断した場合には、照合部31は、その後の処理を行わずに処理を終了する。なお、照合部31は、一致する画像データがない旨を、携帯端末20を介して表示デバイス50に送信してもよい。この場合には、表示デバイス50が、人物Aに関する情報を取得できなかった旨を表示するものであってもよい。
取得処理では、照合部31は、照合結果に応じた人物データの人物に関する情報、すなわち、照合結果に示された人物データの人物の名前等を、人物Aに関する情報として取得する。具体的には、照合部31は、記憶部32を参照することにより、照合結果に示された人物データの人物の名前等を取得する。また、照合部31は、携帯端末20から送信された、表示デバイス50を示す情報に応じて、人物Aに関する情報を取得する。
例えば、人物特定システム1が同じ会社の人物間で利用されるものであり、記憶部32には、人物データの人物に関する情報として、人物の名前、所属部署、及び役職が記憶されているとする。この場合に、記憶部32は、表示デバイス50の種類を示す情報と、照合部31が取得する人物Aに関する情報とを対応付けて記憶している。例えば、記憶部32は、表示デバイス50の種類を示す情報:「ペン型端末52」と、人物Aに関する情報:「人物の名前」とを対応付けて記憶する。また、表示デバイス50の種類を示す情報:「腕時計型端末51」と、人物Aに関する情報:「人物の名前・所属部署・役職」とを対応付けて記憶する。これにより、照合部31は、記憶部32を参照することにより、表示デバイス50を示す情報に応じて、人物Aに関する情報を取得することができる。すなわち、照合部31は、表示デバイス50がペン型端末52である場合には人物Aに関する情報として人物の名前を取得し、表示デバイス50が腕時計型端末51である場合には人物Aに関する情報として人物の名前、所属部署、及び役職を取得する。なお、記憶部32は、表示デバイス50のディスプレイサイズと、照合部31が取得する人物Aに関する情報とを対応付けて記憶していてもよい。この場合には、表示デバイス50を示す情報が表示デバイス50のディスプレイサイズであっても、照合部31は、表示デバイス50を示す情報に応じて、人物Aに関する情報を取得することができる。
照合部31は、人物Aに関する情報を記憶部32から取得した場合には、取得したことを示す取得履歴(記憶部32に対する検索履歴)を記憶部32に保存する。取得履歴には、少なくとも取得した日時を示す情報が含まれている。取得履歴は、取得した情報が示す人物(この例では人物A)、及び、情報取得の主体である人物(この例では人物B)の携帯端末20(人物Aに関する情報を提供する先の携帯端末20)毎に記憶部32に保存される。情報取得の主体とは、人物データを検索する検索者である。なお、照合部31は、後述する決定処理により提供すると決定された場合の人物Aに関する情報の取得履歴のみを、記憶部32に保存することとしてもよい。
決定処理では、照合部31は、記憶部32に保存された人物Aに関する情報の取得履歴に基づいて、人物Bへ人物Aに関する情報を提供するか否かを決定する。例えば、照合部31は、取得履歴から導出される人物Aに関する情報の取得回数に基づいて、人物Aに関する情報を提供するか否かを決定する。取得回数は、取得した情報が示す人物(この例では人物A)及び情報取得の主体である人物(この例では人物B)の組み合わせが同じである取得履歴の数を合算することにより導出される。照合部31は、取得回数が予め設定された回数(例えば10回等)を下回っている場合に限り、人物Bへ人物Aに関する情報を提供してもよい。また、例えば、照合部31は、取得履歴から導出される人物Aに関する情報の取得時期に基づいて、人物Aに関する情報を提供するか否かを決定する。照合部31は、最新の取得履歴が示す日時(最後に取得した日時)が、予め設定された期間(例えば3か月等)よりも過去である場合に限り、人物Bへ人物Aに関する情報を提供してもよい。なお、照合部31は、取得回数と取得時期とを組み合わせた判断により、人物Aに関する情報を提供するか否かを決定してもよい。例えば、取得回数が予め設定された回数(例えば10回等)よりも多く、最新の取得時期が予め設定された期間(例えば3か月等)よりも過去でない場合に、取得回数及び取得時期個々の判断において人物Aに関する情報が提供されないと判断されたとする。このような場合においても、例えば、予め設定された期間(例えば3か月等)における取得回数が、予め設定された回数(例えば2回等)よりも少ない場合には、取得回数及び取得時期を組み合わせた判断に基づいて、人物Aに関する情報を提供することとしてもよい。照合部31は、決定処理において人物Bへ人物Aに関する情報を提供すると決定した場合には、人物Aに関する情報を結果送信部33に出力する。一方、照合部31は、人物Aに関する情報を提供しないと決定した場合には、処理を終了する。
結果送信部33は、人物Aに関する情報を人物Bに提供する、サーバ30の機能である。結果送信部33は、照合部31により人物Aに関する情報を人物Bに提供すると決定された場合に、照合部31から入力された人物Aに関する情報を、人物Bに提供する。具体的には、結果送信部33は、人物Aに関する情報を例えば移動体通信によって携帯端末20に送信する。当該人物Aに関する情報は、携帯端末20の出力部22により表示デバイス50に送信され、表示デバイス50にて表示される。例えば人物Aに関する情報が人物Aの名前(山田太郎)である場合には、表示デバイス50には、「対面している人は、山田太郎さんです」というメッセージが表示される。また、人物Aに関する情報が人物Aの名前(山田太郎)、人物Aの所属部署(企画部)、及び人物Aの役職(課長)である場合には、表示デバイス50には、「対面している人は、企画部の山田太郎課長です」というメッセージが表示される。
次に、人物特定システム1の動作について、図6を参照しながら説明する。図6は、図1に示す人物特定システム1の動作を示すフローチャートである。
まず、携帯端末20の近距離無線通信機能の利用が開始されたタイミング(例えば、携帯端末20の電源投入時等であって、携帯端末20が表示デバイス50に近距離無線通信を用いて接続されたタイミング)において、携帯端末20の情報取得部21により、表示デバイス50を示す情報、具体的には表示デバイス50のディスプレイサイズ等が取得される(S11)。そして、徽章10の撮像部11により、人物Aの顔が撮像される(S12、撮像ステップ)。撮像部11が撮像した撮像データ(人物Aの顔の画像データ及び人物Aの顔の範囲を示す情報)は、撮像部11により携帯端末20に送信される(S13)。
つづいて、携帯端末20の情報取得部21により、S13で取得された撮像データ及びS11で取得された表示デバイス50を示す情報がサーバ30に送信される(ステップS14)。つづいて、サーバ30の照合部31により、撮像データと記憶部32に記憶された人物データにおける所定の人物の画像データとが照合される(S15、取得ステップ)。そして、照合部31により、人物データにおける画像データに、人物Aの顔と一致する顔を含んだ画像データがあるか否かが判定される(S16、取得ステップ)。S16において一致する画像データがないと判定された場合には、サーバ30は処理を終了する。一方で、S16において一致する画像データがあると判定された場合には、照合部31により、一致する画像データに関する人物データの人物に関する情報が取得される(S17、取得ステップ)。人物に関する情報を取得する際、照合部31は、携帯端末20から送信された表示デバイス50の種類、又はディスプレイサイズ等に応じて、人物Aに関する情報を取得する。そして、照合部31により、人物Aに関する情報を記憶部32から取得したことを示す取得履歴が、記憶部32に保存される(S18、取得ステップ)。
つづいて、照合部31により、取得履歴が所定の条件を満たしているか否かが判定される(S19、取得ステップ)。S19において取得履歴が所定の条件を満たしていないと判定された場合には、サーバ30は処理を終了する。一方で、S19において取得履歴が所定の条件を満たしていると判定された場合には、照合部31により人物Aに関する情報が結果送信部33に出力され、結果送信部33により人物Aに関する情報が携帯端末20へ送信される(S20、提供ステップ)。そして、携帯端末20の出力部22により人物Aに関する情報が表示デバイス50に送信され、表示デバイス50により人物Aに関する情報が表示されることにより、人物Aに関する情報が人物Bに提供される(S21、提供ステップ)。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る人物特定システム1によれば、徽章10に設けられた撮像部11により撮像された人物Aの画像データである撮像データに基づいて、人物Aに関する情報が取得される。撮像された画像データに基づいて人物Aに関する情報が取得されるため、対面した相手(人物A)の情報が思い出せない場合にも、取得された情報に基づいて、対面した相手(人物A)を特定することができる。また、徽章10を装着した状態は、例えばウェアラブルデバイスであるメガネ型情報端末等を装着した場合と比較して見た目が自然である。このため、撮像データの取得を自然な態様で行うことができ、その結果、対面した相手(人物A)を自然に特定することができる。
また、所定の人物の画像データと該所定の人物に関する情報とが対応付けられた人物データを予め記憶する記憶部32を備え、照合部31が、撮像データと人物データにおける所定の人物の画像データとを照合し、照合結果に応じた人物データの所定の人物に関する情報を、人物Aに関する情報として取得することにより、人物Aに関する情報を簡易且つ確実に取得することができる。
また、撮像部11が、人物Aの顔を撮像することにより、顔認識技術を利用して人物Aに関する情報を確実に取得することができる。
また、照合部31が、人物Aに関する情報の取得履歴に基づいて、人物Bへ人物Aに関する情報を提供するか否かを決定し、結果送信部33が、照合部31により提供すると決定された場合に、人物Aに関する情報を人物Bに提供することにより、人物Aに関する情報の過去の取得状況を考慮して、人物Bへの情報提供の有無を決定することができる。
また、照合部31が、人物Aに関する情報の取得回数に基づいて、人物Aに関する情報を提供するか否かを決定してもよい。これにより、人物Aに関する情報の過去の取得回数を考慮して、情報提供の有無が決定される。このため、例えば、過去に何度も人物Aに関する情報を取得し、人物Bへの情報提供が何度も行われていると推定される場合には、人物Bへの人物Aに関する情報の提供を不要と判断すること等が可能となる。このことで、人物Bへ不要な情報が提供されることを回避できる。
また、照合部31が、人物Aに関する情報の取得時期に基づいて、人物Aに関する情報を提供するか否かを決定してもよい。これにより、人物Aに関する情報の過去の取得時期を考慮して、情報提供の有無が決定される。このため、例えば、直近の所定の期間に人物Aに関する情報を取得しておらず、直近の所定の期間において人物Bへの情報提供が行われていないと推定される場合を除いて、人物Bへの人物Aに関する情報の提供を不要と判断すること等が可能となる。このことで、人物Bへ不要な情報が提供されることを回避できる。
また、情報取得部21が、表示デバイス50を示す情報(例えば表示デバイス50の種類を示す情報)を取得し、照合部31が、表示デバイス50を示す情報に応じて、人物Aに関する情報を取得してもよい。これにより、例えば表示デバイス50のディスプレイサイズに応じて人物Aに関する情報を取得することができ、人物Aに関する情報の提供を受ける人物(人物B)にとって分かり易い情報提供が可能となる。すなわち、デバイスの種類(ディスプレイサイズの違い等)によって提供する情報のカスタマイズが可能であるため、人物Bは、見やすく必要最小限の情報を手元(表示デバイス50)で確認することができる。
[第2実施形態]
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る人物特定システム1Aのシステム構成を説明するための図である。人物特定システム1Aは、第1実施形態に係る人物特定システム1と同様に、撮像対象である人物Aを撮像するとともに、撮像した人物Aに関する情報を人物Bに提供するシステムである。図7に示されるように、人物特定システム1Aは、人物Aに装着された徽章10Aと、人物Aが携帯する携帯端末20Aと、サーバ30Aと、人物Bに装着された徽章10Bと、人物Bが携帯する携帯端末20Bと、表示デバイス50とを備えて構成されている。
人物Aに装着された徽章10Aは、人物Bに所定の通知を行う通知用徽章である。所定の通知とは、人物Bの表示デバイス50に対して人物Aに関する情報が提供されたことの通知である(詳細は後述)。人物Aに装着された徽章10A及び人物Bに装着された徽章10Bは同様の機能を有しており、人物Aが携帯する携帯端末20A及び人物Bが携帯する携帯端末20Bは同様の機能を有している。表示デバイス50の機能は上述した第1実施形態に係る人物特定システム1の表示デバイス50と同様である。徽章10A,10Bは、カメラ10xに加えて発光部品10yを有している。発光部品10yは、後述する通知部12からの発光命令に応じて発光するライトである。発光部品10yは、通知部12からの明滅命令に応じて明滅を行う。明滅とは、点灯及び消灯を繰り返すことをいう。発光部品10yとしては、例えば、順方向に電圧を加えた際に発光する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等が用いられるが、明滅を繰り返すことが可能な発光部品であれば特に限定されない。以下、第2実施形態に係る人物特定システム1Aの各構成について、図8も参照しながら詳細に説明する。
図8は、図7に示す人物特定システム1Aの機能構成を示すブロック図である。図8に示すように、人物特定システム1Aは、撮像部(撮像手段)11、通知部12、情報取得部(取得手段)21、出力部(提供手段)22x、照合部(取得手段)31、記憶部(記憶手段)32、及び結果送信部(提供手段)33aを備えている。撮像部11及び通知部12は徽章10A,10Bの機能であり、情報取得部21及び出力部22xは携帯端末20A,20Bの機能であり、照合部31、記憶部32及び結果送信部33aはサーバ30Aの機能である。
結果送信部33aは、第1実施形態に係る人物特定システム1の結果送信部33同様、人物Aに関する情報を例えば移動体通信によって携帯端末20Bに送信することにより、人物Aに関する情報を人物Bに提供する。さらに、結果送信部33aは、人物Aに関する情報を人物Bに提供したこと(提供した旨)を、人物Aの徽章10Aに通知する。具体的には、結果送信部33aは、提供した旨を移動体通信によって携帯端末20Aに送信することにより、携帯端末20Aを介して、徽章10Aに提供した旨を通知する。なお、サーバ30Aには、人物Aと、携帯端末20A及び徽章10A(すなわち、提供した旨の通知先)とを対応付けた情報が予め記憶されている。
出力部22xは、例えば移動体通信によってサーバ30Aから送信される、人物Aに関する情報を人物Bに提供したこと(提供した旨)を受信し、例えば近距離無線通信によって、該提供した旨を徽章10Aに通知する。この場合、通知される徽章10Aは、予め携帯端末20Aとペアリングされた徽章である。
徽章10Aの通知部12は、出力部22xを介して結果送信部33aから通知があったことを、人物Bに通知する。具体的には、通知部12は、結果送信部33aから通知があった場合に、発光部品10yに発光命令を出す。本実施形態では、通知部12は発光部品10yに対して明滅命令(明滅指示)を出す。発光部品10yは、通知部12の明滅命令に応じて、明滅を繰り返す。なお、発光部品10yの明滅は、明滅していることを人物Bが視認可能なように行われる。すなわち、明滅における点灯時の明るさは、点灯していることを人物Bが視認可能な程度の明るさとされる。また、明滅の間隔は、明滅していることを人物Bが視認可能な程度の間隔(例えば、0.2秒〜1秒等)とされる。
次に、人物特定システム1Aの動作について、図9を参照しながら説明する。図9は、図7に示す人物特定システム1Aの動作を示すフローチャートである。なお、デバイス情報の取得(S31)から、取得履歴が所定の条件を満たしているか否かの判定(S39)までの処理は、第1実施形態のS11〜S19の処理と同様であるため説明を省略する。
S39において取得履歴が所定の条件を満たしていると判定された場合には、結果送信部33aにより人物Aに関する情報が携帯端末20Bへ送信される(S40、提供ステップ)。そして、携帯端末20Bの出力部22xにより人物Aに関する情報が表示デバイス50に送信され、表示デバイス50により人物Aに関する情報が表示されることにより、人物Aに関する情報が人物Bに提供される(S41、提供ステップ)。
また、結果送信部33aにより人物Aに関する情報が携帯端末20Bへ送信されるとともに、結果送信部33aにより、人物Aに関する情報を人物Bに提供したこと(提供した旨)が、携帯端末20Aを介して、人物Aの徽章10Aに通知される(S42)。そして、徽章10Aの通知部12により、発光部品10yに対して明滅命令が出される(S43)。当該明滅命令に応じて、発光部品10yが明滅する(S44)。当該発光部品10yの明滅により、人物Bは、人物Aに関する情報の提供があったことを確認する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る人物特定システム1Aでは、人物Aに装着される通知用徽章(徽章10A)が備わっており、結果送信部33aが、人物Aに関する情報を人物Bに提供したことを、携帯端末20Aを介して徽章10Aに通知する。そして、徽章10Aの通知部12が、発光部品10yを明滅させることにより、人物Aに関する情報が提供された旨を人物Bに通知する。これにより、人物Bは徽章10Aを通じて、人物Aに関する情報の提供があったことを確認することができる。人物Bは、徽章10Aから提供があったことを確認した場合にのみ、提供された人物Aに関する情報を確認すればよく、表示デバイス50を何度も確認することなく、簡易に人物Aに関する情報を確認することができる。
このように、第1実施形態に係る人物特定システム1で説明した、顔検出(顔認証)技術、画像を照合することにより人物Aに関する情報(表示する情報)を選別する技術、表示デバイス50に応じた人物Aに関する情報を提供する(情報配信する)技術に加えて、相手方徽章(人物Aの徽章10A)の明滅による情報取得のサインを利用することによって、より利便性が向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
上述した実施形態では、照合部31が、人物Aに関する情報の取得履歴に基づいて、人物Bへ人物Aに関する情報を提供するか否かを決定するとして説明したがこれに限定されず、例えば、取得履歴を考慮することなく、照合処理の結果人物Aの顔を一致する顔を含んだ画像データに係る人物データを、人物Aに関する情報としてもよい。
また、照合部31が、表示デバイス50を示す情報(表示デバイス50の種類又は表示デバイス50のディスプレイサイズ)に応じて人物Aに関する情報を取得するとして説明したがこれに限定されず、例えば表示デバイス50の種類又は表示デバイス50のディスプレイサイズを取得せずこれらの情報を考慮することなく、人物データ全てを人物Aに関する情報としてもよいし、人物データのうち予め定められた情報(例えば人物の名前)を表示デバイス50を示す情報によらずに一律で人物Aに関する情報としてもよい。
また、表示デバイス50に人物Aに関する情報が表示されるとし、表示デバイスの例として腕時計型端末51及びペン型端末52を例示したが、これに限定されず、携帯端末に人物Aに関する情報が表示されるものであってもよい。すなわち、上述した表示デバイス50及び携帯端末20,20A,20Bの機能を有する携帯端末を用いてもよい。携帯端末は、腕時計型端末51及びペン型端末52と比較してディスプレイサイズを大きくし易く、人物Aに関する情報をより多く表示できる。このため、例えば、腕時計型端末51が、人物の名前、所属部署、及び役職のみを表示するような場合に、携帯端末では、人物の名前、所属部署、役職、電話番号、及びメールアドレスを表示する、といったことが可能になる。
また、サーバ30,30Aに個人情報である人物データを記憶する機能(個人情報データベース機能)と画像を照合する機能(画像認識機能)とを具備しているが、これら機能を、携帯端末(例えばスマートフォン)に具備してもよい。
また、第2実施形態において人物Aの徽章10Aは、撮像部11及び通知部12を備えるとして説明したが、これに限定されず、例えば、人物Aの徽章は撮像部11を備えなくてもよい。すなわち、人物Aの徽章は、通知部12により発光部品10yが明滅することで人物Bに提供があった旨を通知する機能を有していればよく、撮像機能を有していなくてもよい。
また、出力部22,22xは人物Aに関する情報を表示するための情報を表示デバイス50に送信するとして説明したが、人物Aに関する情報を人物Bに提供することができれば出力形式は表示に限定されず、例えば音声により、人物Aに関する情報を人物Bに提供するものであってもよい。
また、照合部31は、人物Aに関する情報の取得回数に基づいて人物Aに関する情報を提供するか否かを決定するとして説明したが、例えば、過去の取得回数が0回(今回がはじめての取得)である場合、すなわち人物Bと人物Aとが初めて会ったと思われる場合には、人物Bへ人物Aに関する情報を提供しないと決定してもよい。これにより、会ったことのない人物の情報を取得し、会ったことがないにもかかわらず会ったことがあるかのように対応してしまうことを防止できる。
また、撮像部11は人物Aの顔を撮像するとして説明したがこれに限定されず、人物Aの顔以外の部位を撮像するものであってもよい。この場合には、照合部による照合も、顔以外の部位で行われる。
1,1A…人物特定システム、10,10A,10B…徽章、10x…カメラ、10y…発光部品、11…撮像部、12…通知部、20,20A,20B…携帯端末、21…情報取得部、22,22x…出力部、30,30A…サーバ、31…照合部、32…記憶部、33,33a…結果送信部、50…表示デバイス、51…腕時計型端末、52…ペン型端末。
Claims (9)
- 撮像対象である第一の人物を撮像するとともに、撮像した前記第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する人物特定システムであって、
前記第二の人物に装着される徽章と、
前記徽章に設けられた、前記第一の人物を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記第一の人物の画像データである撮像データに基づき、前記第一の人物に関する情報を取得する取得手段と、
前記第一の人物に関する情報を前記第二の人物に提供する提供手段と、を備える人物特定システム。 - 所定の人物の画像データと該所定の人物に関する情報とが対応付けられた人物データを予め記憶する記憶手段を更に備え、
前記取得手段は、前記撮像データと前記人物データにおける前記所定の人物の画像データとを照合し、照合結果に応じた前記人物データの前記所定の人物に関する情報を、前記第一の人物に関する情報として取得する、請求項1記載の人物特定システム。 - 前記撮像手段は、前記第一の人物の顔を撮像する、請求項1又は2記載の人物特定システム。
- 前記取得手段は、前記第一の人物に関する情報の取得履歴に基づいて、前記第二の人物へ前記第一の人物に関する情報を提供するか否かを決定し、
前記提供手段は、前記取得手段により提供すると決定された場合に、前記第一の人物に関する情報を前記第二の人物に提供する、請求項1〜3のいずれか一項記載の人物特定システム。 - 前記取得手段は、前記第一の人物に関する情報の取得回数に基づいて、前記第一の人物に関する情報を提供するか否かを決定する、請求項4記載の人物特定システム。
- 前記取得手段は、前記第一の人物に関する情報の取得時期に基づいて、前記第一の人物に関する情報を提供するか否かを決定する、請求項4又は5記載の人物特定システム。
- 前記取得手段は、前記提供手段により前記第一の人物に関する情報が提供される提供先の装置を示す情報を取得し、該提供先の装置に応じて、前記第一の人物に関する情報を取得する、請求項1〜6のいずれか一項記載の人物特定システム。
- 前記第一の人物に装着される通知用徽章を更に備え、
前記提供手段は、前記第一の人物に関する情報を前記第二の人物に提供したことを、前記通知用徽章に通知し、
前記通知用徽章は、前記提供手段から通知があったことを前記第二の人物に通知する、請求項1〜7のいずれか一項記載の人物特定システム。 - 撮像対象である第一の人物を撮像するとともに、撮像した前記第一の人物に関する情報を第二の人物に提供する人物特定システムが行う人物特定方法であって、
徽章に設けられた撮像手段が前記第一の人物を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて撮像された前記第一の人物の画像データである撮像データに基づき、前記第一の人物に関する情報を取得する取得ステップと、
前記第一の人物に関する情報を前記第二の人物に提供する提供ステップと、を含む人物特定方法。
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2014
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