JP2015192287A - 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015192287A
JP2015192287A JP2014067887A JP2014067887A JP2015192287A JP 2015192287 A JP2015192287 A JP 2015192287A JP 2014067887 A JP2014067887 A JP 2014067887A JP 2014067887 A JP2014067887 A JP 2014067887A JP 2015192287 A JP2015192287 A JP 2015192287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication device
information
facility
local network
physical address
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014067887A
Other languages
English (en)
Inventor
然 澤木
Zen Sawaki
然 澤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifty Corp
Original Assignee
Nifty Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifty Corp filed Critical Nifty Corp
Priority to JP2014067887A priority Critical patent/JP2015192287A/ja
Publication of JP2015192287A publication Critical patent/JP2015192287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】どのような者が施設に来訪したかという情報を提供する環境を、より簡易、迅速に構築する情報処理技術を提供することを課題とする。
【解決手段】施設に設置されたローカルネットワークLとインターネット7を介して接続されるサーバ1に、ローカルネットワークLとサーバ1との間で確立された、MACフレームをIP通信によって伝送するフレーム伝送路からローカルネットワークL上を流れるフレームを取得して、フレームの送信元の通信機器2のMACアドレスを収集し、ローカルネットワークLへ参加した通信機器2を検出する通信機器検出部F11手段と、検出された通信機器2のMACアドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する所持者情報抽出部F14と、抽出された所持者情報を含む、通信機器が施設のローカルネットワークLへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成するアクセス情報生成部F15とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、通信機器の物理アドレスを用いた情報処理技術に関する。
事業者等は、どのような者が事業施設に来訪したかという情報を活用している。例えば、小売店舗では、来店のインセンティブとして、来訪者を識別した上で、当該来訪者に対してポイントを付与することが行われている。会員制のサービスを提供する事業施設では、来訪者が会員であると確認できた場合にのみ、サービスを提供することが行われている。
例えば従来、事業施設に誰が来訪したかという情報を取得するために、磁気カード等の会員カードの読取装置や来訪を管理する装置等の専用装置が事業設備に設置されてシステムが構築されていた。また、会員等に無線LAN(Local Area Network)を介したインターネットアクセスサービスを提供する施設において、IDやパスワードの入力を受け付けて会員等を認証する装置が設置されることもあった。例えば、無線接続装置がパスワードを用いてクライアント装置を認証する方法が提案されている(特許文献1を参照)。
近年、無線LANの機能を有するスマートフォン等の携帯用の通信機器が普及してきている。これを受けて、飲食店、宿泊施設等の事業施設には、無線、有線のLANが設置されていることも多い。このような状況を背景に、無線LAN機能を有するスマートフォンの接近をセンサが検知してクラウドサービスに通知し、接近したスマートフォンを特定するシステムも提案されている(非特許文献1を参照)。
特開2013−246577号公報
「株式会社ビーマップ|製品/サービス|無線LAN事業」、[online]、株式会社ビーマップ、[平成26年3月20日検索]、インターネット<URL:http://www.bemap.co.jp/service/lan.html>
どのような者が施設に来訪したかという情報を取得するために、上述のような会員カードを用いたシステムやスマートフォンの接近を検知するセンサを利用するシステムを用いる場合、施設に専用装置等を設置することになる。しかし、このような設置は準備や設置作業のための期間を要するため、来訪の情報を取得して活用する環境を迅速に構築できないことがあった。更に、複数の施設への来訪の情報を活用する場合に、複数の施設それぞれに専用装置等を設置することは、不経済であり、資源の浪費にもなり得る。
このような状況に鑑み、本発明は、どのような者が施設に来訪したかという情報を提供する環境を、より簡易、迅速に構築する情報処理技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は
、次の情報処理装置である。
施設に設置されたローカルネットワークと通信網を介して接続される情報処理装置であって、
通信機器の物理アドレスと関連付けられた前記通信機器の所持者に関する所持者情報を取得する所持者情報取得手段と、
前記ローカルネットワークと前記情報処理装置との間で確立された、データリンク層のフレームをデータリンク層より上位層の通信によって伝送するフレーム伝送路から前記ローカルネットワーク上を流れるフレームを取得して、前記フレームの送信元の通信機器の物理アドレスを収集し、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器を検出する通信機器検出手段と、
前記通信機器検出手段によって通信機器が検出された場合に、前記検出された通信機器の物理アドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する所持者情報抽出手段と、
前記抽出された所持者情報を含む、前記通信機器が前記施設のローカルネットワークへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
を備える、情報処理装置。
ここで、本発明において、データリンク層とは、OSI(Open Systems Interconnection)基本参照モデルにおける、レイヤ2の層である。
本発明によれば、情報処理装置が、通信網を介して接続されるローカルネットワーク上を流れるデータリンク層のフレームを上位層の通信によって取得し、物理アドレスを収集してローカルネットワークへ参加した通信機器の所持者情報を抽出して、所持者情報を含むアクセス情報を生成する。そのため、施設外等に情報処理装置を設けておくことで、施設に専用機器等を設置等せずに、通信機器のアクセスとともに所持者に関する情報を提供する環境を構築できる。よって、どのような者が施設に来訪したかという情報を提供する環境を、より簡易、迅速に構築することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記情報処理装置は、事業施設及び居住施設それぞれに設置された各ローカルネットワークと前記通信網を介して接続され、
前記情報処理装置は、
居住施設に関する居住施設情報と関連付けて物理アドレスを記憶する物理アドレス記憶手段と、
前記通信機器検出手段によって前記居住施設に設置されたローカルネットワークへ参加した通信機器が検出され、前記検出された通信機器の物理アドレスが前記物理アドレス記憶手段により記憶されていない場合に、前記物理アドレス記憶手段に、前記物理アドレスを前記居住施設の居住施設情報に関連付けて記憶させる物理アドレス登録手段と、
を更に備え、
前記所持者情報は居住施設情報であり、
前記所持者情報抽出手段は、前記事業施設に設置されたローカルネットワークへ参加した通信機器が検出され、前記検出された通信機器の物理アドレスが前記物理アドレス記憶手段によって記憶されている場合に、前記物理アドレスと関連付けられている居住施設情報を抽出する、
情報処理装置。
このような本発明によれば、居住施設のローカルネットワークへ参加した通信機器の物理アドレスが当該居住施設の居住施設情報に関連付けて登録され、当該通信機器が事業施設のローカルネットワークに参加すると、関連付けられた居住施設情報が抽出される。登録の作業負担等が概ねかからないため、より簡易に、通信機器を居住施設と関連付けて登録することができる。よって、どのような居住施設に関する者が事業施設に来訪したかと
いう情報を提供する環境を、より簡易に構築することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記通信機器は、データリンク層のフレームを無線通信により送受信する携帯用機器であり、
前記施設には、近傍にある前記通信機器と無線通信し、前記通信機器と前記ローカルネットワークとの間でデータリンク層のフレームを中継する無線中継機が設置される、
情報処理装置。
このような本発明によれば、通信機器の所持者は、無線通信によって、通信機器をより簡易に施設のローカルネットワークへ参加させることができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記アクセス情報生成手段によって生成されたアクセス情報を、所定の情報処理装置へ送信するアクセス情報送信手段を更に備える、
情報処理装置。
このような本発明によれば、アクセス情報が所定の情報処理装置に受信されるので、より簡単な方法で、通信機器の所持者の情報を活用した情報処理を実行することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記情報処理装置は、複数の居住施設に設置されたローカルネットワークそれぞれと前記通信網を介して接続され、
前記所持者情報は、前記複数の居住施設それぞれを識別する情報を含む、
情報処理装置。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記所持者情報は、居住施設の居住者の属性を示す情報を含む、
情報処理装置。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記所持者情報は、居住施設の所在を示す情報を含む、
情報処理装置。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記アクセス情報生成手段によって生成されるアクセス情報は、前記通信機器の属性を示す情報を含む、
情報処理装置。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記通信機器検出手段は、所定時間収集されていなかった物理アドレスを有する通信機器を、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器として検出する、
情報処理装置。
このような本発明によれば、一度収集された物理アドレスを有する通信機器であっても、所定時間経過後に再度検出され得るので、施設への再度の来訪に関する情報を提供できる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。
前記物理アドレス登録手段は、前記検出された通信機器のうち、前記居住施設に設置さ
れたローカルネットワークへ参加した時間が基準時間を超えた通信機器の物理アドレスを、前記物理アドレス記憶手段に記憶させる、
情報処理装置。
このような本発明によれば、居住施設のローカルネットワークへ基準時間を超えて参加した通信機器が登録されるため、ローカルネットワークへ一時的に参加した通信機器が居住施設と関連付けられて登録されることを抑制できる。
また、本発明は、次の情報処理方法であってもよい。
施設に設置されたローカルネットワークと通信網を介して接続されるコンピュータが、
通信機器の物理アドレスと関連付けられた前記通信機器の所持者に関する所持者情報を取得する所持者情報取得ステップと、
前記ローカルネットワークと前記情報処理装置との間で確立された、データリンク層のフレームをデータリンク層より上位層の通信によって伝送するフレーム伝送路から前記ローカルネットワーク上を流れるフレームを取得して、前記フレームの送信元の通信機器の物理アドレスを収集し、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器を検出する通信機器検出ステップと、
前記通信機器検出ステップにおいて通信機器が検出された場合に、前記検出された通信機器の物理アドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する所持者情報抽出ステップと、
前記抽出された所持者情報を含む、前記通信機器が前記施設のローカルネットワークへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成するアクセス情報生成ステップと、
を実行する、情報処理方法。
また、本発明は、次のプログラムであってもよい。
施設に設置されたローカルネットワークと通信網を介して接続されるコンピュータを、
通信機器の物理アドレスと関連付けられた前記通信機器の所持者に関する所持者情報を取得する所持者情報取得手段と、
前記ローカルネットワークと前記情報処理装置との間で確立された、データリンク層のフレームをデータリンク層より上位層の通信によって伝送するフレーム伝送路から前記ローカルネットワーク上を流れるフレームを取得して、前記フレームの送信元の通信機器の物理アドレスを収集し、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器を検出する通信機器検出手段と、
前記通信機器検出手段によって通信機器が検出された場合に、前記検出された通信機器の物理アドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する所持者情報抽出手段と、
前記抽出された所持者情報を含む、前記通信機器が前記施設のローカルネットワークへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
として機能させるプログラム。
また、上記課題を解決するためには、このようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものが採用されてもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
本発明によれば、どのような者が施設に来訪したかという情報を提供する環境を、より簡易、迅速に構築できる。
図1は、実施形態に係る各装置のハードウェア構成を例示する図である。 図2は、実施形態における論理的なネットワーク構成を例示する図である。 図3は、実施形態に係るサーバの機能構成を例示する図である。 図4は、MACアドレス管理テーブルを例示する図である。 図5は、居住施設情報テーブルを例示する図である。 図6は、通信機器情報テーブルを例示する図である。 図7は、MACアドレス収集リストのデータを例示する図である。 図8は、通信機器の参加検出処理の流れを例示するフローチャートである。 図9は、MACアドレスの登録処理の流れを例示するフローチャートである。 図10は、アクセス情報の通知処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、サーバとして実施される。本実施形態に係るデータリンク層のフレームは、Ethernet(登録商標)におけるMAC(Media Access Control)フレームとして実施され、本実施形態における物理アドレスは、MACアドレスとして説明される。また、本実施形態に係る通信網はインターネットとして実施される。また、本実施形態に係る所持者情報は居住施設情報として説明される。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的な構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的な構成が適宜採用されることが好ましい。
<概要>
本実施形態のサーバは、居住施設と関連付けられた通信機器の所持者が、店舗等である事業施設へ来訪すると、通信機器が事業施設のローカルネットワークへアクセスしたことを示すアクセス情報を、事業者等の所定の情報処理装置へ通知するクラウドサービスを提供する。通知されるアクセス情報は、通信機器に関連付けられた居住施設に関する情報を含んでいる。当該情報処理装置がアクセス情報を処理することで、事業者等は、アクセス情報を活用した様々なサービスを、事業施設を訪れた通信機器の所持者へ提供することが可能となる。ここで提供されるサービスは、例えば、小売店舗における来店ポイントの付与、アクセス情報により認証される会員制の無線LAN接続サービスである。また、サーバは、このようなアクセス情報の通知の前提として、通信機器を居住施設と関連付けて登録するサービスも提供する。
本実施形態では、例えば、居住施設において、居住者が、自己の所有する通信機器を無線LAN接続により居住施設のローカルネットワークに参加させると、サーバは、参加した通信機器を検出して、当該通信機器を居住施設と関連付けて登録する。居住者は、煩雑な作業等なく、簡易に自己の通信機器を登録できる。そして、居住者が当該通信機器を所持して事業施設を訪れ、当該通信機器を無線LAN接続により事業施設のローカルネットワークに参加させると、サーバは、当該参加した通信機器を検出する。そして、サーバは、当該通信機器と関連付いた居住施設の情報を含むアクセス情報を、所定の情報処理装置へ通知する。アクセス情報には、通信機器の所持者が居住する居住施設の情報が含まれるため、所定の情報処理装置は、事業施設を訪れた所持者を識別した上での処理が可能となる。本実施形態のサーバは、このようなアクセス情報の通知サービスを、インターネットを介して提供する。なお、このようなアクセス情報の通知は、通信機器の所持者、居住施設の居住者等による承諾の下で実施される。
<ハードウェア構成>
図1は、実施形態に係る各装置のハードウェア構成を例示する図である。図1には、サーバ1、MACフレームの中継を行う中継装置4、インターネット7、居住施設H、及び事業施設Bが示されている。居住施設H及び事業施設Bには、ローカルネットワークLが設置されている。施設内には、通信機器2、ルータ3、VPN(Virtual Private Network)サービスアダプタ5、及び、アクセス情報を活用する所定の情報処理装置であるアクセス情報処理装置6が示されている。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置14、中継装置4と接続されるNIC(Network Interface Card)15、及び時計16を備えたコンピュータである。CPU11は、中央処理装置であり、RAM12等に展開された命令及びデータを処理することで、RAM12、補助記憶装置14等を制御する。RAM12は、主記憶装置であり、CPU11によって制御され、各種命令やデータが書き込まれ、読み出される。補助記憶装置14は、不揮発性の補助記憶装置であり、各種プログラム、永続的な保存が求められるデータ等が記憶される。図1では、サーバ1が1台のコンピュータで例示されているが、サーバ1は、例えば、ネットワークで接続された複数台のコンピュータであってもよい。
通信機器2は、ユーザが携帯可能な機器であり、無線LANのフレームを送受信する無線通信機能を有する情報機器である。通信機器2は、無線LANの通信機能を有する、スマートフォン、タブレット端末、携帯用ゲーム機、ウェアラブルデバイス、デジタルカメラ、SDメモリカード、その他のネットワーク機器である。通信機器2は、固有のMACアドレスを有し、当該MACアドレスを用いて通信を行う。なお、通信機器2として、有線LANの通信機能を有するネットワーク機器が採用されてもよい。
本実施形態の通信機器2は、例えば、電波強度等に基づいて検出した通信可能な無線LANのアクセスポイントに自動接続されるように設定される。また、通信機器2は、通信機器2のユーザが居住する居住施設Hや、当該ユーザが通信機器2を携帯して訪れる可能性のある事業施設Bに設置される無線LANのアクセスポイントに自動接続されるように設定されてもよい。なお、通信機器2は、ユーザ操作に従って手動で無線LANのアクセスポイントに接続されるように設定されてもよい。
ルータ3は、施設内のローカルネットワークLに設置され、ローカルネットワークLとインターネット7とを接続するためのゲートウェイの機能を持つルータであり、例えば、ブロードバンドルータである。更に、ルータ3は、無線LANのアクセスポイントとしての機能を有し、近傍にある通信機器2と無線通信し、通信機器2とローカルネットワークLとの間でフレームを中継する無線中継機でもある。通信機器2は、ルータ3を介してローカルネットワークLへ参加することができる。ここで、近傍は、ルータ3の電波強度や施設の環境等に応じて定まる範囲である。なお、通信機器2がルータ3と無線通信できる範囲は、施設内全体をカバーする必要はなく、施設の性質等に応じて調整されたものであってよい。なお、ルータ3とは別個に、無線LANのアクセスポイントとなる無線中継機がローカルネットワークLに接続されてもよい。
中継装置4は、サーバ1と同様に、CPU41、RAM42、ROM43、補助記憶装置44、NIC45A、NIC45B等を備えたコンピュータである。NIC45Aは、サーバ1と接続され、NIC45Bはゲートウェイ等を介してインターネット7と接続される。中継装置4は、サーバ1とVPNサービスアダプタ5との間でMACフレームの中
継する機能を有し、データリンク層のVPN(Virtual Private Network)の接続サービスを提供する。このVPNはデータリンク層のVPNであるため、L2VPN(レイヤ2 VPN)とも呼ばれる。中継機能の詳細については後述する。
VPNサービスアダプタ5は、ローカルネットワークLに接続された通信装置である。VPNサービスアダプタ5は、中継装置4との間でMACフレームを伝送するフレーム伝送路、すなわちデータリンク層のトンネルを確立する機能を有する。フレーム伝送路の詳細については後述する。また、VPNサービスアダプタ5は、ローカルネットワークLと確立されたフレーム伝送路との間で、MACフレームを中継する機能を有する。VPNサービスアダプタ5のこのような通信機能によって、サーバ1が、中継装置4を介したローカルネットワークLへのVPNの接続を行うことが可能となる。なお、本実施形態では、専用の通信装置であるVPNサービスアダプタ5が採用されているが、VPNサービスアダプタ5の代わりに、ローカルネットワークLに接続された汎用コンピュータ等がこのような通信機能を提供してもよい。
アクセス情報処理装置6は、サーバ1と同様に、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置、NIC等を備えたコンピュータである。アクセス情報処理装置6は、アクセス情報を受信すると、所定の処理を実行する。所定の処理は、例えば、来店ポイントの付与処理、会員制の無線LAN接続サービスのための認証処理等である。本実施形態の来アクセス報処理装置6は、事業施設BのローカルネットワークLに有線で接続される。なお、アクセス情報処理装置6は、事業施設B外に設置されてもよいし、ローカルネットワークLではなくインターネット7等に接続されてもよい。
インターネット7は、世界規模の公衆パケット通信網であり、中継装置4と各施設のローカルネットワークLとを接続する。なお、インターネット7の代わりに、その他のパケット通信網が採用されてもよい。
居住施設Hは、一軒家、マンション等の居住者が居住する施設であり、登録される通信機器2と関連付けられる対象となる。居住施設H内には居住者が所持等する通信機器2が参加可能なローカルネットワークLが設置されている。このローカルネットワークLは、いわゆるホームネットワークである。なお、居住用建物の各部屋に独立したローカルネットワークLそれぞれが設置される場合は、ローカルネットワークLが設置される部屋それぞれが独立した居住施設Hとして扱われる。
事業施設Bは、事業者等が事業のために用いる、人の出入りがある施設であり、例えば、店舗、宿泊施設、イベント会場、美術館、駅舎である。事業施設Bは、アクセス情報の通知サービスの対象となる。事業施設B内には通信機器2が参加可能なローカルネットワークLが設置されている。なお、事業施設Bは、商業施設に限らず、非営利の事業を行うための施設や、役所等の公共施設であってもよい。また、事業施設Bは、野外施設や列車等の移動施設であってもよい。図1には事業施設Bが1つ示されているが、複数の事業施設Bがアクセス情報の通知サービスの対象となり得る。
<ネットワーク構成>
図2は、本実施形態における論理的なネットワーク構成を例示する図である。図2には、居住施設H1に設置されたローカルネットワークL1、居住施設H2に設置されたローカルネットワークL2、及び事業施設B1に設置されたローカルネットワークL3に関するネットワーク構成が示されている。本実施形態のローカルネットワークLそれぞれには、ローカルネットワークLそれぞれを識別する施設ネットワークIDが割り当てられている。ローカルネットワークL1〜L3には、サーバ1及び通信機器21〜23が接続されている。なお、図2では、結線によって接続が示されているが、これらの接続は論理的な
ものを示しており、物理的な通信線等による接続を示しているとは限らない。
サーバ1は、フレーム伝送路T1〜T3を介してローカルネットワークL1〜L3と論理的に接続される。まず、このようなサーバ1とローカルネットワークL1〜L3との接続について説明する。
サーバ1には、仮想ネットワークアダプタが構築されている。仮想ネットワークアダプタは、サーバ1のOS(Operating System)上でEthernet(登録商標)のネットワークアダプタをシミュレートするネットワークドライバである。仮想ネットワークアダプタは、物理インタフェースとしてのNIC15を介して中継装置4と通信し、所定プロトコルのトンネリングによってMACフレームを伝送するフレーム伝送路を、中継装置2との間で確立する。図2においては、仮想ネットワークアダプタは、仮想ネットワークアダプタV1〜V3として示されている。中継装置2との間で確立されるフレーム伝送路は、フレーム伝送路T1A〜T3Aとして示されている。これらのフレーム伝送路は、データリンク層より上位層であるネットワーク層のプロトコルであるIP(Internet Protocol)により、MACフレームをカプセル化するトンネルである。フレーム伝送路T1A〜T3Aは、例えば、GRE(Generic Routing Encapsulation)[RFC1701]により実現される。
サーバ1の仮想ネットワークアダプタV1〜V3は、サーバ1に搭載されたプログラムによって生成され、インストールされる。サーバ1が新たな施設に対してアクセス情報の通知サービス等を提供する場合には、新たな仮想ネットワークアダプタが生成され、インストールされる。そのため、物理的なネットワークアダプタを新たに準備することを要さない。
中継装置4にも、同様にネットワークアダプタをシミュレートする仮想ネットワークアダプタが構築されている。仮想ネットワークアダプタV41A〜V43Aそれぞれは、物理インタフェースとしてのNIC45Aを介してサーバ1と通信する。仮想ネットワークアダプタV41A〜V43Aそれぞれは、所定プロトコルのトンネルによってMACフレーム伝送するフレーム伝送路T1A〜T3Aを中継装置4の仮想ネットワークアダプタV1〜V3それぞれとの間で確立する。また、仮想ネットワークアダプタV21B〜V23Bそれぞれは、NIC45Bを介して、インターネット7を横断して各施設のVPNサービスアダプタ51〜53それぞれと通信し、MACフレームを伝送するフレーム伝送路T1B〜T3Bそれぞれを確立する。フレーム伝送路T1B〜T3Bは、フレーム伝送路T1A〜T3Aと同様にIPによってMACフレームをカプセル化するトンネルであり、データが暗号化された安全な伝送路である。フレーム伝送路T1B〜T3Bは、例えば、EtherIP[RFC3378]及びIPsecによるトンネリングによって実現される。
中継装置4は、フレーム伝送路T1A〜T3Aとフレーム伝送路T1B〜T3Bとの間で、MACフレームを中継し、仮想的なブリッジを構築している。図2では、中継装置4は、フレーム伝送路T1AとT1Bとの間、フレーム伝送路T3AとT3Bとの間、及び、フレーム伝送路T3AとT3Bとの間で、MACフレームを中継する。中継装置4は、設定に従ってこのような中継を行う。このようなMACフレームの中継は、例えば、仮想ネットワークアダプタV21A〜V23A、V21B〜V23BをポートとしたOpenFlow技術による経路制御により実現できる。
VPNサービスアダプタ51〜53それぞれは、中継装置4との間でフレーム伝送路T1B〜T3Bそれぞれを確立し、フレーム伝送路T1B〜T3BそれぞれとローカルネットワークL1〜L3それぞれとの間でMACフレームを中継する。
このような仕組みによって、サーバ1とローカルネットワークL1〜L3それぞれとの間で、中継装置4、インターネット7、及びVPNサービスアダプタ51〜53を介してMACフレームを伝送する、各フレーム伝送路T1〜T3が論理的に構築されることになる。フレーム伝送路T1〜T3によって、サーバ1は、ローカルネットワークL1〜L3に直接参加する通信ノードのように振る舞うことができる。つまり、データリンク層のVPNが構築されていることになる。
次に、通信機器2とローカルネットワークLとの接続について説明する。居住施設H内の通信機器21及び通信機器22は、無線LANのアクセスポイントとして機能しているルータ31に接続されている。ルータ31は、無線LANのMACフレームをローカルネットワークL1との間で中継する。このようなルータ31の中継によって、通信機器21及び通信機器22は、ローカルネットワークL1に通信ノードとして参加できる。
また、通信機器23は、同様に、無線LAN機能によってローカルネットワークL2へ参加している。
例えば、居住施設H1の居住者が、通信機器21を携帯して、事業施設B1へ移動すると、通信機器21は、無線LANのアクセスポイントとして機能するルータ33に接続する。通信機器21は、ローカルネットワークL3へ参加することになる。また、アクセス情報処理装置6は有線でローカルネットワークL3へ参加している。
このような本実施形態のネットワーク構成では、サーバ1とローカルネットワークLとの間で、物理的に敷設等された回線に依存しない、論理的なフレーム伝送路T1〜T3が確立される。また、フレーム伝送路T1〜T3は、インターネット7を横断するように確立される。そのため、様々な場所の施設に設置されたローカルネットワークLとサーバ1との間のデータリンク層のネットワーク環境を、簡易、迅速に構築できる。本実施形態のアクセス情報の通知サービスは、このようなネットワーク環境を基盤として提供される。
<機能構成>
図3は、本実施形態に係るサーバ1の機能構成を例示する図である。図3には、サーバ1の主な機能が示されている。
サーバ1は、補助記憶装置14に記憶されているプログラムが、RAM12に読み出され、CPU11によって実行されることで、通信機器管理データベースD11、通信機器検出部F11、物理アドレス登録部F12、所持者情報取得部F13、所持者情報抽出部F14、アクセス情報生成部F15、及びアクセス情報送信部F16を備えるコンピュータとして機能する。通信機器管理データベースD11は、実行されるデータベース管理システムのプログラムが、補助記憶装置14に記憶されるデータを管理することで構築される。通信機器管理データベースD11、通信機器検出部F11、物理アドレス登録部F12、所持者情報取得部F13、所持者情報抽出部F14、アクセス情報生成部F15、及びアクセス情報送信部F16は、それぞれ、物理アドレス記憶手段、通信機器検出手段、物理アドレス登録手段、所持者情報取得手段、所持者情報抽出手段、アクセス情報生成手段、アクセス情報送信手段の一例である。
なお、本実施形態において、サーバ1の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU11によって実行されるが、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。ここで、ハードウェアの演算回路とは、例えば、論理ゲートを組み合わせた加算回路、乗算回路、フリップフロップ等をいう。また、これらの機能の一部または全部は、別途のコンピュータにおいて実行
されてもよい。
通信機器管理データベースD11は、居住施設Hに関する居住施設情報と関連付けてMACアドレスを記憶する。本実施形態の通信機器管理データベースD11は、更に、居住施設情報、及び通信機器2の属性を示す通信機器情報も記憶する。
本実施形態の通信機器管理データベースD11は、リレーショナルデータベースとして構築される。なお、通信機器管理データベースD11は、オブジェクト指向データベース、XML(Extensible Markup Language)データベース等、リレーショナルデータベース以外のデータベースとして構築されてもよい。また、通信機器管理データベースD11で管理されるデータは、データベース以外の態様で記憶されてもよい。なお、通信機器管理データベースD11は、サーバ1と通信可能に接続されたデータベースサーバ等に構築され、サーバ1は通信によりデータベースサーバからデータを取得してもよい。
通信機器管理データベースD11は、MACアドレス管理テーブル、居住施設情報テーブル、及び通信機器情報テーブルを有する。図4〜6を用いてこれらのテーブルについて説明する。
図4は、MACアドレス管理テーブルを例示する図である。MACアドレス管理テーブルは、居住施設情報と関連付けてMACアドレスを記憶するために用いられる。MACアドレス管理テーブルに格納されるレコード1件は、1つのMACアドレスを格納し、居住施設情報テーブルのレコード1件と関連付けられる。MACアドレス管理テーブルは、MACアドレス及び施設ネットワークIDのフィールドを有する。MACアドレスのフィールドには、MACアドレスが格納される。施設ネットワークIDのフィールドは、MACアドレスと居住施設情報テーブルのレコードとの関連を表し、MACアドレス管理テーブルに格納される施設ネットワークIDの値をとる。
図5は、居住施設情報テーブルを例示する図である。居住施設情報テーブルは、居住施設情報を管理するために用いられる。居住施設情報テーブルのレコード1件は、1つの居住施設Hの居住施設情報を表す。居住施設情報テーブルは、施設ネットワークID、氏名、性別、年齢、及び住所のフィールドを有する。施設ネットワークIDのフィールドは、上述した、施設に設置されたローカルネットワークLそれぞれを識別する施設ネットワークIDの値をとり、ローカルネットワークLが設置される居住施設Hそれぞれを識別する。氏名、性別、及び年齢のフィールドは、それぞれ、居住施設Hの居住者の属性である氏名、性別、及び年齢を表す。住所のフィールドは、居住施設Hの属性である住所を表す。
居住施設情報テーブルに格納される情報は、居住施設Hの居住者の承諾を得て収集され、利用させる。本実施形態では、中継装置4によって提供されるVPNの接続サービスを管理するために収集された居住施設Hに関する情報が居住施設情報テーブルに格納される。このように、VPNの接続サービスとアクセス情報の通知サービスとの間で、居住施設Hに関する情報を共有することで、情報の収集作業や管理の負担を軽減することができる。
図6は、通信機器情報テーブルを例示する図である。通信機器情報テーブルは、通信機器2の属性を管理するために用いられる。管理される属性は、MACアドレス管理テーブルにMACアドレスが記憶されている通信機器2の属性である。通信機器情報テーブルに格納されるレコード1件は、1台の通信機器2の属性を示す通信機器情報を表し、MACアドレス管理テーブルのレコード1件と関連付けられる。通信機器情報テーブルは、MACアドレス及び製造メーカのフィールドを有する。MACアドレスのフィールドは、通信
機器情報とMACアドレス管理テーブルのレコードとの関連を表し、MACアドレス管理テーブルに格納されるMACアドレスの値をとる。製造メーカのフィールドは、通信機器2の製造メーカを表す。
通信機器検出部F11は、施設に設置されたローカルネットワークLへ参加した通信機器2を検出する。通信機器検出部F11は、施設のローカルネットワークLとサーバ1との間で確立されたフレーム伝送路から、ローカルネットワークL上を流れるフレームを取得する。通信機器検出部F11は、当該フレームにおける送信元の通信機器2のMACアドレスを収集して、通信機器2を検出する。
上述のように、サーバ1の仮想ネットワークアダプタは、中継装置4、インターネット7、及びVPNサービスアダプタ5を介して確立されたフレーム伝送路によって、ローカルネットワークLに論理的にデータリンク層で接続されている。本実施形態の通信機器検出部F11は、通信機器2のMACアドレスを収集するために、具体的には、仮想ネットワークアダプタからローカルネットワークLへ、ARP(Address Resolution Protocol)要求パケットを、所定の時間間隔で適宜送信する。
ここで送信されるARP要求パケットは、当該ローカルネットワークLに参加する通信機器に割り当てられる可能性のあるIPアドレスそれぞれ、例えば、全てのホストアドレスを網羅するIPアドレスそれぞれをターゲットとしたものである。通信機器検出部F11は、このようなIPアドレスそれぞれをターゲットとしたARP要求パケットを順次送信することを、周期的に繰り返す。各ARP要求パケットは、宛先MACアドレスがブロードキャストアドレスであるため、ローカルネットワークLに参加する全ての通信機器2に伝送される。
ARP要求パケットのターゲットとなっているIPアドレスを有する通信機器2は、当該ARP要求パケットを受信すると、ARP応答パケットをローカルネットワークLへ送信する。通信機器検出部F11は、ローカルネットワークL上を流れる当該ARP応答パケットを示すMACフレームを仮想ネットワークアダプタから取得し、当該MACフレームから送信元の通信機器2のMACアドレスを収集する。通信機器検出部F11は、収集したMACアドレスを用いて、施設ごとに用意されて、RAM12に記憶されたMACアドレス収集リストを更新する。
図7は、MACアドレス収集リストのデータを例示する図である。MACアドレス収集リストの各要素は、MACアドレス及び収集時刻のフィールドを有する。MACアドレスフィールドは、収集されたMACアドレスを示す。収集時刻のフィールドは、MACアドレスが最後に収集された時刻を示す。通信機器検出部F11は、このようなMACアドレス収集リストを用いて、収集されたMACアドレス及び収集時刻を管理する。通信機器検出部F11は、MACアドレス収集リストが収集されたMACアドレスを有していない場合に、収集されたMACアドレスを表す新たな要素をMACアドレス収集リストに追加する。また、通信機器検出部F11は、MACアドレス収集リストが収集されたMACアドレスを既に有している場合に、当該MACアドレスを表す要素の収集時刻を更新する。
本実施形態の通信機器検出部F11は、MACアドレス収集リストの各要素を監視し、収集時刻から所定時間経過した要素をMACアドレス収集リストから削除する。そのため、MACアドレス収集リストは、収集されたMACアドレスのうち、およそ所定時間前から現在時刻までの間に収集されたMACアドレスを有するように管理される。
本実施形態の通信機器検出部F11は、MACアドレスを収集した場合において、MACアドレス収集リストが収集されたMACアドレスを有していないときに、当該MACア
ドレスを有する通信機器2を、ローカルネットワークLへ参加した通信機器2として検出する。本実施形態の通信機器検出部F11は、所定時間収集されていなかったMACアドレスを有する通信機器2を、ローカルネットワークLへ参加した通信機器2として検出することになる。なお、所定時間には、1日、半日、1時間、5分等、施設に応じた適切な時間が設定されている。
本実施形態の通信機器検出部F11によれば、一度収集されたMACアドレスを有する通信機器2であっても、所定時間経過後に再度検出され得るので、施設への再度の来訪について通知することが可能となる。なお、通信機器検出部F11が、MACアドレス収集リストから要素を削除する基準となる所定時間は、ローカルネットワークLが設置される施設ごとに異なった時間であってもよい。このようにすることで、施設の性質に応じた好適な通信機器2の検出が可能になる。また、MACアドレス収集リストの代わりに、ARPテーブルと呼ばれるIPアドレスとMACアドレスとの対応表でタイマ値を有するものが採用されてもよい。また、本実施形態の通信機器検出部F11は、ARPを用いてMACアドレスを収集したが、その他の方法でMACアドレスを収集してもよい。
物理アドレス登録部F12は、通信機器検出部F11によって居住施設Hに設置されたローカルネットワークLへ参加した通信機器2が検出され、検出された通信機器2のMACアドレスが通信機器管理データベースD11により記憶されていない場合に、当該物理アドレスを登録する。物理アドレス登録部F12は、通信機器管理データベースD11に、検出された通信機器2の物理アドレスを、居住施設Hの居住施設情報と関連付けて記憶させることで、当該登録を行う。
具体的には、物理アドレス登録部F12は、通信機器管理データベースD11のMACアドレス管理テーブルを対象に、検出された通信機器2のMACアドレスを検索する。検索した結果、当該MACアドレスを有するレコードが格納されていなかった場合に、当該MACアドレスの値を有するレコードを、MACアドレス管理テーブルに追加する。追加されるレコードの施設ネットワークIDの値は、通信機器2が検出されたローカルネットワークLを識別する値に設定される。そのため、追加されるレコードは、居住施設情報テーブルに格納されたレコードが示す居住施設情報と関連付けられる。
本実施形態の物理アドレス登録部F12は、更に、検出された通信機器2の通信機器情報を取得し、通信機器情報テーブルへ格納する。物理アドレス登録部F12は、MACアドレスの値に基づいて、製造メーカ等を割り出して、通信機器情報を取得する。通信機器情報の取得手段として、MACアドレスに含まれるOUI(Organizationally Unique Identifier)を用いて、OUIに割り当てられた製造メーカ等を割り出すことを例示できる。なお、通信機器がUPnP(Universal
Plug and Play)に対応している場合には、物理アドレス登録部F12は、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)を用いて通信機器情報を取得してもよい。また、通信機器情報には、通信機器2の機種名が含まれてもよい。
なお、物理アドレス登録部F12は、検出された通信機器2のうち、居住施設Hに設置されたローカルネットワークLへ参加した時間が基準時間を超えた通信機器2のMACアドレスを登録してもよい。この場合は、通信機器2ごとの各ローカルネットワークLへ参加した累積の参加時間が記憶され、通信機器2が検出され場合に、物理アドレス登録部F12が、当該通信機器2の累積の参加時間が基準時間を超えた否かを判定することで実現される。累積の参加時間は、例えば、上述したMACアドレス収集リストに、通信機器2のMACアドレスを示す要素が新たに追加されてから当該要素が削除されるまでの時間を計測することで実現できる。このようにすることで、居住施設Hのローカルネットワーク
Lへ基準時間を超えて参加した通信機器2のみが登録されるため、ローカルネットワークLへ一時的に参加した通信機器2が居住施設Hと関連付けられて登録されることを抑制することができる。例えば、居住施設Hを訪問した居住者の知人等の通信機器2が、居住施設HのローカルネットワークLへ一時的に参加した場合に、当該通信機器2が居住施設Hと関連付けられて登録されることを抑制できる。
所持者情報取得部F13は、通信機器2のMACアドレスと関連付けられた通信機器2の所持者に関する所持者情報を取得する。本実施形態の所持者情報取得部F13は、通信機器管理データベースD11から当該MACアドレスと関連付けられた居住施設情報を所持者情報として取得する。
なお、通信機器2の所持者は、必ずしも居住施設情報の居住施設Hの居住者であるとは限らない。しかし、通信機器管理データベースD11に記憶される、MACアドレスと居住施設情報との関連付けは、少なくとも所持者が所持する通信機器2が過去に居住施設Hに設置されるローカルネットワークLに参加したことを示す。そこで、本実施形態では、所持者と居住施設Hとは一定の関係があるものとして、居住施設情報が所持者情報として取り扱われる。
所持者情報抽出部F14は、事業施設Bに設置されたローカルネットワークLへ参加した通信機器2が検出され、検出された通信機器2のMACアドレスが通信機器管理データベースD11に記憶されている場合に、居住施設情報を抽出する。抽出される居住施設情報は、当該MACアドレスと関連付けられているものである。
具体的には、所持者情報抽出部F14は、検出された通信機器2のMACアドレスが特定するレコードを、通信機器管理データベースD11のMACアドレス管理テーブルから検索し、検索されたレコードの施設ネットワークIDを取得する。更に、所持者情報抽出部F14は、取得した施設ネットワークIDが特定するレコードを居住施設情報テーブルから検索して、検索されたレコードから居住施設情報を取得する。なお、MACアドレス管理テーブルが当該MACアドレスにより特定されるレコードを格納していなかった場合、所持者情報抽出部F14は、居住施設情報を抽出しない。
アクセス情報生成部F15は、所持者情報抽出部F14によって抽出された居住施設情報を含む、通信機器2が施設のローカルネットワークLへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成する。ここで、本実施形態のアクセスとは、通信機器2がローカルネットワークLと何らかの情報の交換を行ったことを意味する。例えば、通信機器2が、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によりIPアドレスの割り当てを受けた場合もアクセスにあたる。本実施形態のアクセス情報生成部F15は、各事業施設Bに対して設定されるアクセス情報設定情報に従って、アクセス情報を生成する。アクセス情報設定情報は、アクセス情報に含める情報項目、アクセス情報の送信先、送信方法等の設定を示す情報であり、補助記憶装置14に記憶される。アクセス情報設定情報は、例えば、事業施設Bの事業者からの申請等に基づいて、サーバ1の管理者等が設定する。
ここで生成されるアクセス情報は、アクセス情報設定情報によって用途等に応じた内容を含むように調整される。例えば、事業者が事業施設への来訪者の属性を把握する用途に対しては、アクセス情報は、居住施設Hの居住者の属性を示す情報としての、居住施設Hの居住者の氏名、性別、年齢等を含む。また例えば、事業者が来訪者それぞれを識別する用途に対しては、アクセス情報は、居住施設Hそれぞれを識別する情報としての施設ネットワークIDを含む。また例えば、事業者が来訪者の居住場所の属性等を把握する用途に対しては、アクセス情報は、居住施設Hの所在を示す情報としての、居住施設Hの住所や
県庁所在地等の地域名等を含む。また例えば、事業者が来訪者の所持する通信機器2の属性を把握する用途に対しては、アクセス情報は、MACアドレスや製造メーカ等、検出された通信機器2の通信機器情報を含む。なお、アクセス情報は、これらの情報の組み合わせを含んでもよい。
なお、アクセス情報生成部F15は、生成したアクセス情報を、補助記憶装置14に記憶して蓄積してもよい。この場合、アクセス情報は、通信機器2が検出された時刻や事業施設Bの施設ネットワークID等を含んでもよい。このようにすることで、どのような居住施設Hの居住者が、どの事業施設Bを、いつ訪れたかという情報を蓄積できる。蓄積されたアクセス情報を集計等することで、例えば、マーケティング戦略の立案等に有用な情報を提供できる。なお、このようなアクセス情報の蓄積や提供は、通信機器2の所持者、居住施設Hの居住者、事業施設Bの事業者等の承諾が得られている範囲で行われる。また、アクセス情報の蓄積が行われる場合、後述するアクセス情報送信部F16によるアクセス情報の送信は行われなくてもよく、蓄積されたアクセス情報は、CD−R(Compact Disc Recordable)等のリムーバブルメディアに書き込まれてもよい。
アクセス情報送信部F16は、アクセス情報生成部F15によって生成されたアクセス情報を、所定の情報処理装置へ送信する。本実施形態では、各事業施設Bに対して設定されるアクセス情報送信設定情報には、上述のように、アクセス情報の送信先及び送信方法が含まれている。アクセス情報送信部F16は、事業施設BのローカルネットワークLへ参加した通信機器2が検出されてアクセス情報が生成された場合に、当該事業施設Bに対して設定されているアクセス情報設定情報の送信先に従って、送信先の情報処理装置へアクセス情報を即時に送信する。なお、アクセス情報の送信先は、通信装置2が検出される事業施設BのローカルエリアLに設置される情報処理装置であってもよいし、サーバ1が通信可能なその他のネットワークに設置される情報処理装置であってもよい。図1で説明したアクセス情報処理装置6が事業施設BのローカルエリアLに設置される情報処理装置の一例である。
アクセス情報設定情報の送信先として、例えば、小売店舗である事業施設Bに対しては、来店者へ特典ポイントを付与する来店ポイント付与装置が設定され得る。また例えば、会員等に無線LANを介したインターネットアクセスサービスを提供する事業施設Bに対しては、無線LANのアクセスのユーザを認証する装置が送信先として設定され得る。
本実施形態のアクセス情報送信部F16によれば、アクセス情報がアクセス情報処理装置6等である所定の情報処理装置に受信されるので、人手の作業等をかけずに簡単な方法で、アクセス情報を活用した情報処理を実行することができる。なお、本実施形態ではアクセス情報が、即時に送信されるが、アクセス情報は、日ごと、月ごと等の所定のタイミングで、まとめて送信されてもよい。
<処理の流れ>
図8から図10を用いて、本実施形態に係るサーバ1の主な処理の流れを説明する。なお、これらの図に示された処理の内容及び順序は一例であり、処理の内容及び順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
図8は、通信機器2の参加検出処理の流れを例示するフローチャートである。この処理の流れは、サーバ1の管理者等によって、特定の施設を対象とするアクセス情報の通知サービスを提供するための設定がされ、当該施設に対するサービス提供機能が起動されたことを契機に開始する。当該機能は、例えば、居住施設Hの居住者または事業施設Bの事業者からの申し込みに応じて設定されて、起動される。また、当該機能は、提供対象の施設
ごとに起動され、施設ごとの参加検出処理それぞれが、並列または並行に実行される。例えば、施設ごとの参加検出処理は、それぞれ、OSの別々のプロセスとして実行されてもよいし、別々のスレッドを用いて実行されてもよい。
ステップS101では、サーバ1が、対象施設に設置されたローカルネットワークLとサーバ1との間でフレーム伝送路を確立する。ここで確立されるフレーム伝送路は、図2で説明したフレーム伝送路T1等である。サーバ1は、中継装置4、インターネット7、及びVPNサービスアダプタ5を介して、ローカルネットワークLとの間でフレーム伝送路を確立する。
ステップS102では、通信機器検出部F11が、対象施設のローカルネットワークLに参加する通信機器2に割り当てられる可能性のあるIPアドレス群を要素とした、探査用IPアドレスリストを生成する。通信機器検出部F11は、例えば、ローカルネットワークLにおけるサブネットマスクを参照して、全てのホストアドレスを網羅するIPアドレス群を、探査用IPアドレスリストの要素とする。
ステップS103、S104及びS116は、全IPアドレス探査ループを形成する。まず、ステップS103では、ループの終了条件として、探査用IPアドレスリストの全要素が処理済であるか否かを判定する。ステップS103で、探査用IPアドレスリストの全要素が処理済であると判定されなかった場合、処理はステップS104へ進む。ステップS104では、探査用IPアドレスリストのうち、未処理の要素1つを次の探査対象IPアドレスとして決定する。ここで決定された探査対象IPアドレスは、ステップS105〜S114で処理され、処理済となる。一方、ステップS103で、探査用IPアドレスリストの全要素が処理済と判定された場合、処理はステップS116へ進み、全IPアドレス探査ループは終了する。その後、処理はステップS103へ戻り、全IPアドレス探査ループの処理が再度実行されることになる。
ステップS105では、通信機器検出部F11が、ステップS104で決定された探査対象IPアドレスをターゲットとしたARP要求パケットを生成して、ローカルネットワークLへ送信する。探査対象IPアドレスを有する通信機器2がローカルネットワークLに参加している場合、当該通信機器2は、ARP要求パケットに応じて、ARP応答パケットをローカルネットワークLへ送信する。
ステップS106では、通信機器検出部F11が、所定のタイムアウト時間内にARP応答パケットを受信したか否かを判定する。ステップS106で、ARP応答パケットを受信したと判定された場合、処理はステップS107へ進む。ステップS106で、ARP応答パケットを受信したと判定されなかった場合、処理はステップS115へ進む。
ステップS107では、通信機器検出部F11が、ARP応答パケットから送信元のMACアドレスを収集する。
ステップS108では、通信機器検出部F11が、MACアドレス収集リストがステップ107で収集されたMACアドレスを有するか否かを判定する。ステップS108で、MACアドレス収集リストが収集されたMACアドレスを有すると判定された場合、処理はステップS109へ進む。ステップS108で、MACアドレス収集リストが収集されたMACアドレスを有すると判定されなかった場合、処理はステップS114へ進む。ステップS114では、通信機器検出部F11が、MACアドレス収集リストの当該収集されたMACアドレスを表す要素の収集時刻を更新する。その後、処理はステップS115へ進む。
ステップS109では、通信機器検出部F11が、収集されたMACアドレスを有する通信機器2を、ローカルネットワークLへ参加した通信機器2として検出する。ステップS110では、通信機器検出部F11が、収集されたMACアドレス及び収集時刻を示す要素をMACアドレス収集リストへ追加する。ここで追加された要素は、通信機器検出部F11によって監視される対象となり、収集時刻から所定時間経過した時に、MACアドレス収集リストから削除される。
ステップS111〜113では、通信機器2の検出に応じた処理が実行される。まず、ステップS111では、MACアドレスの収集元のローカルネットワークLが居住施設Hであるか否かが判定される。この判定は、アクセス情報の通知サービスの申し込み時に設定された情報を参照等することで実現される。ステップS111で、MACアドレスの収集元のローカルネットワークLが居住施設Hであると判定された場合、処理はステップS112のMACアドレスの登録へ進む。当該処理の詳細は後述する。ステップS111で、MACアドレスの収集元のローカルネットワークLが居住施設Hであると判定されなかった場合、処理はステップS113のアクセス情報の通知等へ進む。当該処理の詳細は後述する。
ステップS115では、処理が所定時間待機する。その後ステップS116で全IPアドレス探査ループが処理される。
図9は、MACアドレスの登録処理の流れを例示するフローチャートである。この処理の流れは、図8におけるステップS112の詳細を示したものである。
ステップS201では、物理アドレス登録部F12が、図1のステップ109で検出された通信機器2のMACアドレスが登録されているか否かを判定する。ここでは、通信機器管理データベースD11のMACアドレス管理テーブルを対象とした検索が行われる。ステップS201で、検出された通信機器2のMACアドレスが登録されていると判定された場合、MACアドレスの登録処理は終了する。ステップS201で、検出された通信機器2のMACアドレスが登録されていると判定されなかった場合、処理はステップS202へ進む。
ステップS202では、物理アドレス登録部F12が、検出された通信機器2のMACアドレスの値を有するレコードをMACアドレス管理テーブルに追加し、当該MACアドレスを登録する。当該レコードには通信機器2が検出されたローカルネットワークLを識別する施設ネットワークIDの値が設定され、当該MACアドレスは居住施設情報と関連付けられる。
ステップS203では、物理アドレス登録部F12が、検出された通信機器2の通信機器情報を取得し、通信機器情報テーブルへ格納する。
図10は、アクセス情報の通知処理の流れを例示するフローチャートである。この処理の流れは、図8ステップにおけるステップS113の詳細を示したものである。この処理で扱われるアクセス情報は、その内容、送信先等が用途に応じて調整される。この調整は、例えば、サーバ1の管理者等が、アクセス情報の通知サービスを申し込んだ事業者の要望に応じて、情報項目、送信先等を含むアクセス情報設定情報をサーバ1に設定することで実現される。
ステップS301では、所持者情報抽出部F14が、検出された通信機器2のMACアドレスと関連付けられている居住施設情報を抽出する。具体的には、所持者情報抽出部F14が、MACアドレス管理テーブル及び居住施設情報テーブルから、MACアドレスに
関連付けられている施設ネットワークID、居住施設Hの住所、居住施設Hの居住者の氏名等を抽出する。ここで抽出される情報は、アクセス情報の生成に用いられるものであり、アクセス情報設定情報に従った項目の情報である。なお、ステップS301は、所持者情報抽出ステップの一例である。
ステップS302では、アクセス情報生成部F15が、抽出された居住施設情報を含むアクセス情報を生成する。生成されるアクセス情報は、アクセス情報設定情報に従った項目の情報を含む。なお、ステップS302は、アクセス情報生成ステップの一例である。
ステップS303では、アクセス情報送信部F16が、対象の事業施設Bに対して設定されたアクセス情報設定情報に含まれる送信先等に従って、アクセス情報生成部F15によって生成されたアクセス情報を、所定の情報処理装置へ送信する。
例えば、小売店舗である事業施設Bに対して、来店者へ特典ポイントを付与する来店ポイント付与装置を送信先としたアクセス情報送信設定情報が登録されることが考えられる。この場合、例えば、アクセス情報に含まれる項目として、居住施設Hの居住者に関する氏名及び居住施設Hの住所を設定できる。この場合における図10の処理の流れを説明する。
小売店舗のローカルネットワークLへ参加した通信機器2が検出されると、まず、ステップS301では、検出された通信機器2に関連付けられた居住施設情報として、居住者に関する氏名及び居住施設Hの住所が抽出される。次に、ステップS302では、抽出された氏名及び住所を含むアクセス情報が生成される。次に、ステップS303では、アクセス情報が来店ポイント付与装置へ送信される。そして、来店ポイント付与装置は、来店情報を受信し、アクセス情報に含まれている氏名及び住所によって、通信機器2を所持して来店した来店者を識別して、当該来店者へ特典ポイントを付与するための処理を行うことができる。なお、居住施設Hに複数人が同居する場合には、居住者の何れが来店したかについては本実施形態のアクセス情報からは判別できないため、来店ポイント付与装置は、居住施設Hに同居する家族等を単位として特典ポイントを付与する。この場合、例えば、家族等で特典ポイントを共用することができる。
以上説明した本実施形態では、サーバ1が、インターネット7を介して接続される居住施設HのローカルネットワークLへ参加した通信機器2を検出し、通信機器2のMACアドレスを当該居住施設Hの居住施設情報に関連付けて登録する。そのため、居住者等が、ホームネットワークの利用等をするために、所有等する通信機器2をローカルネットワークLに無線LANで接続するだけで、通信機器2を居住施設Hと関連付けて登録できる。登録にあたっては、居住者等の作業等の負担がほとんどない。
そして、当該登録された通信機器2が移動し、事業施設BのローカルネットワークLへ参加すると、サーバ1が、インターネット7を介して通信機器2を検出して、通信機器2のMACアドレスと関連付けられた居住施設情報を含む、通知用のアクセス情報を生成する。そのため、事業施設Bを訪れた居住者等が、通信機器2をローカルネットワークLに無線LANで接続するだけで、アクセス情報が通知され、事業者等はアクセス情報を活用することができる。また、居住者等は、例えば、事業施設Bにおいて自己を識別するための会員カード等を携帯しなくても、通信機器2を携帯するだけで、事業施設Bへの来訪を伝え、事業施設Bにおける会員サービス等の提供を受けることができる。
本実施形態によれば、このようなアクセス情報の通知サービスを、各施設への専用機器の設置や専用回線の敷設等なく提供できる。そのため、より少ない準備期間、準備作業、資源等で、事業施設Bへのアクセス情報の通知サービスを構築できる。よって、どのよう
な居住施設Hに関する者が事業施設Bに来訪したかという情報を提供する環境を、より簡易、迅速に構築することができる。また、専用機器の設置や専用回線の敷設等がないため、対象となる通信機器2、居住施設H、事業施設Bに追加や変更があっても、簡易、迅速に対応できる。
[変形例]
以上説明した実施形態では、所持者情報は居住施設情報として説明され、通信機器2が居住施設HのローカルネットワークLへ参加したことを契機に、通信機器2のMACアドレスが居住施設情報と関連付けて登録された。別の実施形態として、通信機器2の所持者等が、サーバ1に対してMACアドレスの登録を要求することを契機に、通信機器2のMACアドレスが所持者情報と関連付けて登録されるように、サーバ1を構成してもよい。このような実施形態(以下、「本実施形態」とも表記する)について、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態のサーバ1は、インターネット7に接続される。物理アドレス登録部F12は、MACアドレスを登録するためのWebページを、インターネット7を介して提供する。当該Webページは、通信機器2のMACアドレスと通信機器2の所持者に関する所持者情報(例えば、氏名、住所、性別等)とを入力して、入力された情報をMACアドレスの登録要求としてサーバ1へ送信するためのユーザインタフェースを提供する。物理アドレス登録部F12は、登録要求を受信し、受信した登録要求のMACアドレスを所持者情報と関連付けて補助記憶装置14に記憶して登録する。
所持者情報抽出部F14は、事業施設Bに設置されたローカルネットワークLへ参加した通信機器2が検出され、検出された通信機器2のMACアドレスが登録されている場合に、当該MACアドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する。アクセス情報生成部F15は、所持者情報抽出部F14によって抽出された所持者情報を含む、アクセス情報を生成する。
以上説明した本実施形態によれば、居住施設HのローカルネットワークLに参加しない通信機器2をサーバ1に登録することができ、当該登録された通信機器2についてのアクセス情報の通知サービスを提供できる。例えば、ローカルネットワークLが設置されない居住施設H等の居住者が、登録した通信機器2を所持して事業施設Bへ訪れた場合にも、アクセス情報を提供できる。
1 サーバ(情報処理装置、コンピュータ)
D11 通信機器管理データベース
2、21、22、23 通信機器
3、31、32、33 ルータ(無線中継機)
4 中継装置
5、51、52、53 VPNサービスアダプタ
6 アクセス情報処理装置(所定の情報処理装置)
7 インターネット(通信網)
H、H1、H2 居住施設
B、B1 事業施設
L、L1、L2、L3 ローカルネットワーク

Claims (12)

  1. 施設に設置されたローカルネットワークと通信網を介して接続される情報処理装置であって、
    通信機器の物理アドレスと関連付けられた前記通信機器の所持者に関する所持者情報を取得する所持者情報取得手段と、
    前記ローカルネットワークと前記情報処理装置との間で確立された、データリンク層のフレームをデータリンク層より上位層の通信によって伝送するフレーム伝送路から前記ローカルネットワーク上を流れるフレームを取得して、前記フレームの送信元の通信機器の物理アドレスを収集し、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器を検出する通信機器検出手段と、
    前記通信機器検出手段によって通信機器が検出された場合に、前記検出された通信機器の物理アドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する所持者情報抽出手段と、
    前記抽出された所持者情報を含む、前記通信機器が前記施設のローカルネットワークへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、事業施設及び居住施設それぞれに設置された各ローカルネットワークと前記通信網を介して接続され、
    前記情報処理装置は、
    居住施設に関する居住施設情報と関連付けて物理アドレスを記憶する物理アドレス記憶手段と、
    前記通信機器検出手段によって前記居住施設に設置されたローカルネットワークへ参加した通信機器が検出され、前記検出された通信機器の物理アドレスが前記物理アドレス記憶手段により記憶されていない場合に、前記物理アドレス記憶手段に、前記物理アドレスを前記居住施設の居住施設情報に関連付けて記憶させる物理アドレス登録手段と、
    を更に備え、
    前記所持者情報は居住施設情報であり、
    前記所持者情報抽出手段は、前記事業施設に設置されたローカルネットワークへ参加した通信機器が検出され、前記検出された通信機器の物理アドレスが前記物理アドレス記憶手段によって記憶されている場合に、前記物理アドレスと関連付けられている居住施設情報を抽出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信機器は、データリンク層のフレームを無線通信により送受信する携帯用機器であり、
    前記施設には、近傍にある前記通信機器と無線通信し、前記通信機器と前記ローカルネットワークとの間でデータリンク層のフレームを中継する無線中継機が設置される、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記アクセス情報生成手段によって生成されたアクセス情報を、所定の情報処理装置へ送信するアクセス情報送信手段を更に備える、
    請求項1から3までの何れか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置は、複数の居住施設に設置されたローカルネットワークそれぞれと前記通信網を介して接続され、
    前記所持者情報は、前記複数の居住施設それぞれを識別する情報を含む、
    請求項1から4までの何れか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記所持者情報は、居住施設の居住者の属性を示す情報を含む、
    請求項1から5までの何れか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記所持者情報は、居住施設の所在を示す情報を含む、
    請求項1から6までの何れか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記アクセス情報生成手段によって生成されるアクセス情報は、前記通信機器の属性を示す情報を含む、
    請求項1から7までの何れか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記通信機器検出手段は、所定時間収集されていなかった物理アドレスを有する通信機器を、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器として検出する、
    請求項1から8までの何れか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記物理アドレス登録手段は、前記検出された通信機器のうち、前記居住施設に設置されたローカルネットワークへ参加した時間が基準時間を超えた通信機器の物理アドレスを、前記物理アドレス記憶手段に記憶させる、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  11. 施設に設置されたローカルネットワークと通信網を介して接続されるコンピュータが、
    通信機器の物理アドレスと関連付けられた前記通信機器の所持者に関する所持者情報を取得する所持者情報取得ステップと、
    前記ローカルネットワークと前記情報処理装置との間で確立された、データリンク層のフレームをデータリンク層より上位層の通信によって伝送するフレーム伝送路から前記ローカルネットワーク上を流れるフレームを取得して、前記フレームの送信元の通信機器の物理アドレスを収集し、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器を検出する通信機器検出ステップと、
    前記通信機器検出ステップにおいて通信機器が検出された場合に、前記検出された通信機器の物理アドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する所持者情報抽出ステップと、
    前記抽出された所持者情報を含む、前記通信機器が前記施設のローカルネットワークへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成するアクセス情報生成ステップと、
    を実行する、情報処理方法。
  12. 施設に設置されたローカルネットワークと通信網を介して接続されるコンピュータを、
    通信機器の物理アドレスと関連付けられた前記通信機器の所持者に関する所持者情報を取得する所持者情報取得手段と、
    前記ローカルネットワークと前記情報処理装置との間で確立された、データリンク層のフレームをデータリンク層より上位層の通信によって伝送するフレーム伝送路から前記ローカルネットワーク上を流れるフレームを取得して、前記フレームの送信元の通信機器の物理アドレスを収集し、前記ローカルネットワークへ参加した通信機器を検出する通信機器検出手段と、
    前記通信機器検出手段によって通信機器が検出された場合に、前記検出された通信機器の物理アドレスと関連付けられている所持者情報を抽出する所持者情報抽出手段と、
    前記抽出された所持者情報を含む、前記通信機器が前記施設のローカルネットワークへアクセスしたことを示すアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
    として機能させるプログラム。
JP2014067887A 2014-03-28 2014-03-28 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム Pending JP2015192287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067887A JP2015192287A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067887A JP2015192287A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015192287A true JP2015192287A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54426480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014067887A Pending JP2015192287A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015192287A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017091137A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 ダイキン工業株式会社 有用情報出力装置
JP6277330B1 (ja) * 2014-12-08 2018-02-07 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ネットワークにおけるデバイスのコミッショニング
JP7040664B1 (ja) 2021-10-28 2022-03-23 トヨタ自動車株式会社 データ収集装置、データ取得装置及びデータ収集方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004185531A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Hitachi Ltd データ通信可能な情報処理装置
JP2009252152A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 地域情報無線配信方法及び装置及びコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2011221704A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Hitachi Cable Ltd ネットワークの自動管理システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004185531A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Hitachi Ltd データ通信可能な情報処理装置
JP2009252152A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 地域情報無線配信方法及び装置及びコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2011221704A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Hitachi Cable Ltd ネットワークの自動管理システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6277330B1 (ja) * 2014-12-08 2018-02-07 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ネットワークにおけるデバイスのコミッショニング
JP2018506195A (ja) * 2014-12-08 2018-03-01 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ネットワークにおけるデバイスのコミッショニング
JP2017091137A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 ダイキン工業株式会社 有用情報出力装置
JP7040664B1 (ja) 2021-10-28 2022-03-23 トヨタ自動車株式会社 データ収集装置、データ取得装置及びデータ収集方法
JP2023066235A (ja) * 2021-10-28 2023-05-15 トヨタ自動車株式会社 データ収集装置、データ取得装置及びデータ収集方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10896585B2 (en) Method and system for provisioning an electronic device
US20190158370A1 (en) Computing system and method for intelligent ioe information framework
US20140281478A1 (en) Configuring secure wireless networks
CN106797392A (zh) M2m‑iot服务的发布和发现
US20190182300A1 (en) Managing content casting
JP2017146943A (ja) 判定装置、判定方法および判定プログラム
JP2020533676A (ja) 通信ネットワークにおける自動サービス登録
CN105376754B (zh) 一种路由器可连接无线用户数目的测试方法
CN103780454A (zh) 一种基于接入网关的分布式网络性能测量系统及方法
JP2012208627A (ja) 通信機能付計器によるデータ集約ネットワークの運用方法
US20170078195A1 (en) Gateways for sensor data packets in cellular networks
US10116535B1 (en) Monitoring internet usage on home networks of panelist users using a measurement device
CN108293272A (zh) 用于在本地设备和远程设备之间的设备对设备通信的方法
CN109617753A (zh) 一种网络平台管理方法、系统及电子设备和存储介质
JP2015192287A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
CN111314693A (zh) 隐藏式摄像装置检测方法、装置、酒店管理系统及设备
CN106954212A (zh) 一种Portal认证方法及系统
JP3779971B2 (ja) クライアント機器への接続をルーティングするためのサーバ
CN106161499A (zh) 用于无线局域网的离线采集系统
JP2016192706A (ja) 情報収集システム、中継端末、中継端末のセンタシステムへの接続制御方法、センサ端末、センサ端末のセンタシステムへの接続制御方法
JP6384271B2 (ja) 機器管理中継装置、方法、およびプログラム
KR20150027437A (ko) 멀티스크린 소셜 네트워크 구축 방법 및 시스템
JP2017028588A (ja) 代理認証方法、および通信装置
Azhari et al. Secured Internet Office Network with the Internet of Things Using Packet Tracer Analysis
JP2015220525A (ja) 制御装置、制御システム、制御方法、及び、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170215

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170508

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180731