JP2015192192A - 送信装置、送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な放送を実現する技術を提供する。【解決手段】第1入力部72は、外部の第1の符号化装置から、同期情報が含まれた第1同期情報用のパケットと、コンテンツが含まれた第1コンテンツ用のパケットとを入力する。第2入力部74は、第1の符号化装置とは異なった外部の第2の符号化装置から、第1同期情報用のパケットに同期した第2同期情報用のパケットと、第2コンテンツ用のパケットとを入力する。多重化部78は、第2入力部と、第1入力部72において入力した第1同期情報用のパケットを置換した第3同期情報用のパケット、第1コンテンツ用のパケット、第2入力部74において入力した第2同期情報用のパケットを置換した非同期情報用のパケット、前記第2入力部において入力した第2コンテンツ用のパケットとが多重化されたパケット列を生成する。【選択図】図5
Description
本発明は、送信技術に関し、特に同期情報とコンテンツとが含まれた信号を送信する送信装置、送信方法に関する。
複数の映像機器間で同期を確立するために、複数の映像機器と、基準信号を発振するユニットとの間を同軸ケーブルで接続する必要がある。同軸ケーブルの接続作業の面倒さを克服するために、各映像機器は、地上デジタル放送のデジタル放送信号に含まれている時刻情報に同期したクロックを生成し、生成したクロックによって符号化を実行する(例えば、特許文献1)。
エリアワンセグメント放送とは、地上デジタル放送のひとつであるワンセグメント放送を利用し、放送事業者によって使用される送信電力よりも小さい送信電力によって、狭いエリアに限定的にコンテンツデータを送信するサービスである。このエリアワンセグメント放送には、民生機器に近いコストおよび低ランニングコストで運用されることが要求される。そのため、コンテンツを符号化するための符号化装置と、OFDM(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)信号を送信するための送信装置とが別に構成され、それらがネットワークにて接続される。また、ひとつの送信装置に対して、複数の符号化装置が接続される。ここで、エリアワンセグメント放送の伝送効率を向上させるためには、複数の符号化装置間の同期が必要である。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率的な放送を実現する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の送信装置は、外部の第1の符号化装置から、同期情報が含まれた第1同期情報用のパケットと、コンテンツが含まれた第1コンテンツ用のパケットとを入力する第1入力部と、第1の符号化装置とは異なった外部の第2の符号化装置から、第1同期情報用のパケットに同期した第2同期情報用のパケットと、第2コンテンツ用のパケットとを入力する第2入力部と、第1入力部において入力した第1同期情報用のパケットを置換した第3同期情報用のパケット、第1コンテンツ用のパケット、第2入力部において入力した第2同期情報用のパケットを置換した非同期情報用のパケット、第2入力部において入力した第2コンテンツ用のパケットとが多重化されたパケット列を生成する多重化部と、多重化部において生成したパケット列を送信する送信部と、を備える。
本発明の別の態様は、送信方法である。この方法は、外部の第1の符号化装置から、同期情報が含まれた第1同期情報用のパケットと、コンテンツが含まれた第1コンテンツ用のパケットとを入力するステップと、第1の符号化装置とは異なった外部の第2の符号化装置から、第1同期情報用のパケットに同期した第2同期情報用のパケットと、第2コンテンツ用のパケットとを入力するステップと、入力した第1同期情報用のパケットを置換した第3同期情報用のパケット、入力した第1コンテンツ用のパケット、入力した第2同期情報用のパケットを置換した非同期情報用のパケット、入力した第2コンテンツ用のパケットとが多重化されたパケット列を生成するステップと、生成したパケット列を送信するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、効率的な放送を実現できる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例1は、エリアワンセグメント放送におけるコンテンツ配信サービスを実現するために、コンテンツが含まれたOFDM信号を送信するエリアワンセグメント放送用の放送装置に関する。前述のごとく、放送装置において、符号化装置と送信装置とが別に構成され、それらがネットワークにて接続される。例えば、符号化装置は、MPEG2トランスポートストリーム(Moving Picture Experts Group−2 Transport Stream:MPEG2−TS)でのTS(Transport Stream)パケットをIP(Internet Protocol)ネットワーク経由で送信装置へ送信し、送信装置は、データ放送等を多重してTSパケットを送信する。また、このような符号化装置と送信装置との組合せは、送信システムとも呼べる。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例1は、エリアワンセグメント放送におけるコンテンツ配信サービスを実現するために、コンテンツが含まれたOFDM信号を送信するエリアワンセグメント放送用の放送装置に関する。前述のごとく、放送装置において、符号化装置と送信装置とが別に構成され、それらがネットワークにて接続される。例えば、符号化装置は、MPEG2トランスポートストリーム(Moving Picture Experts Group−2 Transport Stream:MPEG2−TS)でのTS(Transport Stream)パケットをIP(Internet Protocol)ネットワーク経由で送信装置へ送信し、送信装置は、データ放送等を多重してTSパケットを送信する。また、このような符号化装置と送信装置との組合せは、送信システムとも呼べる。
このようなエリアワンセグメント放送においてひとつの変調波に複数のサービス(チャンネル)を多重化して放送することがある。その場合、一般的に、サービスを受信する受信機側においてコンテンツを同期して再生するために使用されるPCR(Program Clock Reference)パケットが、サービスごとに多重化されTS上に配置される。それぞれのサービスのコンテンツがそれぞれの符号化装置において、共通のGenLock(Generator Lock)などで同期化がなされていると、多重化したTS上でPCRパケットの共通化が可能になる。それによって、1系統のみのPCRパケットが送出されればよくなるので、伝送効率が向上し、改善した分のTSでデータ放送などのコンテンツを充実化できる。それぞれの符号化装置においてTSを多重する場合に、多重化後の共通のPCRパケットの多重位置が予め明確になっている必要があるので、少なくとも各符号化装置のTS伝送クロックにも同期化が必要とされる。
しかしながら、複数の符号化装置がIPネットワークを介して送信装置に接続されている場合、一般的に、各符号化装置を設置した位置は異なる。このような状況下において、各符号化装置を同期させるためには、離れた場所の符号化装置に対してGenLock信号を配信するか、映像・音声信号を各場所から配信して集約し、そこで同期化された符号化装置によって符号化することが考えられる。しかしこれらは、制約がある上、多大なコストがかかるので現実的でない。このような制約のため、これまでは、複数のサービス(チャンネル)を放送する場合、サービスごとにPCRパケットを配置し、送信機で複数のサービスのTSを多重化していた。
実施例1に係る送信装置は、複数の符号化装置においてなされる符号化処理とは無関係に先行して、送信装置に内蔵された発振器からのクロックをもとに、PCRパケットを生成し、PCRパケットを送信する。複数の符号化装置のそれぞれは、PCRパケットを受信し、PCRパケットをもとにクロックを再生し、再生したクロックに同期することによってTS伝送クロックおよびコンテンツのマスタークロックを互いに同期させる。その結果、コンテンツの同期が図られることによって、送信装置は、TS多重化後のPCRパケットを共通化する。さらに、送信装置は、PCRパケットを送信しなかったTSパケットをデータ放送等に割り当てることによって、サービス向上を図る。
図1は、本発明の実施例1に係るエリアワンセグメント放送システム100の構成を示す。エリアワンセグメント放送システム100は、撮像装置10と総称される第1撮像装置10a、第2撮像装置10b、符号化装置12と総称される第1符号化装置12a、第2符号化装置12b、ネットワーク14、送信装置16、受信装置18を含む。第1符号化装置12aは、第1放送波受信用アンテナ30aを含み、第2符号化装置12bは、第2放送波受信用アンテナ30bを含む。また、第1放送波受信用アンテナ30a、第2放送波受信用アンテナ30bは、放送波受信用アンテナ30と総称される。ここでは、一例として、撮像装置10および符号化装置12の数を「2」としているが、それに限定されない。
撮像装置10は、映像データと音声データとを取得する。映像データと音声データは、デジタルデータにて構成される。ここで、映像データと音声データは、「AVデータ」と総称され、これはコンテンツに相当する。撮像装置10は、AVデータを符号化装置12へ出力する。ここで、複数の撮像装置10から出力される複数のAVデータが、前述の複数のサービスに相当する。
撮像装置10からのAVデータの出力に先だって、送信装置16は、内蔵した発振器からのクロックをもとにPCRパケットを生成する。送信装置16は、エリアワンセグメント放送システム100の事業者によって設置されるので、当該事業者の要求に応じた高精度(例えば、周波数偏差が±10ppm以内)の発振器が使用可能である。送信装置16は、他のTSパケットを多重化せず、生成したPCRパケットだけが割り当てられたOFDM信号を送信する。
符号化装置12は、撮像装置10からのAVデータを入力する前に、放送波受信用アンテナ30にて、OFDM信号を受信し、受信したOFDM信号に含まれたPCRパケットをもとにクロックを再生する。再生されたクロックは、複数の符号化装置12において同期している。符号化装置12は、再生したクロックに応じたタイミングにて、AVデータが符号化されたTSパケット(以下、「AVパケット」という)を生成する。その際、符号化装置12は、PCRパケットも生成し、PCRパケットをAVパケットに多重化する。複数の符号化装置12のそれぞれは、ネットワーク14経由で送信装置16へ、PCRパケットとAVパケットとが少なくとも多重化されたTSを送信する。ネットワーク14は、例えば、IPに対応する。また、ネットワーク14は、有線通信であってもよく、無線通信であってもよく、さらにそれらの組合せであってもよい。
送信装置16は、ネットワーク14を介して、複数の撮像装置10のそれぞれからのTSを受信する。送信装置16は、複数のTSを多重化する。その際、各TSには、PCRパケットが含まれるが、前述のごとく、複数の符号化装置12は互いに同期しているので、送信装置16は、ひとつのTSに含まれたPCRパケットのみを残して、残りのTSに含まれたPCRパケットをNULLパケットに置換する。また、送信装置16は、データ放送のデータが含まれたTSパケット(以下、「データパケット」という)によって、置換されたNULLパケットを置換する。さらに、送信装置16は、送信装置16において生成したPCRパケットによって、残したPCRパケットを置換する。送信装置16は、多重化した複数のTSが割り当てられたOFDM信号を送信する。そのため、OFDM信号では、複数のサービスのそれぞれに対応したAVパケットが多重化されているにもかかわらず、単一のPCRパケットだけが多重化されている。さらに、追加のデータパケットも多重化されている。
受信装置18は、送信装置16からのOFDM信号を受信する。受信装置18は、受信したOFDM信号を処理することによって、AVデータに含まれた映像データ、音声データを再生する。受信装置18には公知の技術が使用されればよいので、ここでは、説明を省略する。なお、ここでは、ひとつの受信装置18が示されているが、エリアワンセグメント放送システム100には、複数の受信装置18が含まれてもよい。
図2は、符号化装置12の構成を示す。符号化装置12は、放送波受信用アンテナ30、チューナ32、PCR再生部34、27MHzVCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)36、12.288MHz生成部38、システムクロック生成部40、音声入力部42、音声ADC44、映像入力部46、27MHz生成部48、映像ADC50、ビデオフレームシンクロナイザ52、符号化部54、出力部56を含む。
チューナ32は、放送波受信用アンテナ30を介して、送信装置16からのOFDM信号を受信する。符号化装置12からのTSを送信装置16が受信していない初期段階において、OFDM信号には、PCRパケットのみが含まれている。一方、初期段階に続く放送段階であって、かつ符号化装置12からのTSを送信装置16が受信している放送段階において、OFDM信号には、PCRパケットに加えてAVパケット等も含まれている。チューナ32は、受信したOFDM信号からPCRパケットを抽出し、PCRパケットをPCR再生部34へ出力する。
PCR再生部34は、チューナ32からのPCRパケットを入力する。PCR再生部34は、PCRパケットと、27MHzVCXO36からのフィードバックとをもとに、27MHzのPCRクロックに応じた電圧を生成する。PCR再生部34は、生成した電圧を27MHzVCXO36に印加する。27MHzVCXO36は、水晶振動子と直列に可変容量ダイオードを挿入し、PCR再生部34から印加した電圧によってダイオードの容量を変化させ、水晶振動子の負荷容量特性に応じて出力周波数を調節する。27MHzVCXO36は、PCRクロックに同期した27MHzのクロックを12.288MHz生成部38、システムクロック生成部40、ビデオフレームシンクロナイザ52へ出力する。
12.288MHz生成部38は、27MHzVCXO36からの27MHzのクロックを入力し、27MHzのクロックに同期した音声用マスタークロックであって、かつ12.288MHzの音声用マスタークロックをPLL(Phase Locked Loop)回路で生成する。12.288MHz生成部38は、音声用マスタークロックを音声ADC44へ出力する。
音声入力部42は、撮像装置10からのAVデータのうちの、音声データを入力する。音声入力部42は、音声データを音声ADC44へ出力する。音声ADC44は、12.288MHz生成部38から入力した音声用マスタークロックを分周して、48kHzのサンプルクロックを生成する。音声ADC44は、サンプルクロックにて、音声入力部42から入力した音声データをA/D変換する。音声ADC44は、A/D変換した音声データ(以下、これも「音声データ」という)を符号化部54へ出力する。
映像入力部46は、撮像装置10からのAVデータのうちの、映像データを入力する。映像入力部46は、映像データを映像ADC50へ出力する。27MHz生成部48は、27MHzのサンプルクロックを生成し、生成したサンプルクロックを映像ADC50へ出力する。映像ADC50は、サンプルクロックにて、映像入力部46から入力した映像データをA/D変換する。映像ADC50は、A/D変換した映像データ(以下、これも「映像データ」という)をビデオフレームシンクロナイザ52へ出力する。
ビデオフレームシンクロナイザ52は、映像ADC50から映像データを入力するとともに、27MHzVCXO36から27MHzのクロックを入力する。ビデオフレームシンクロナイザ52は、27MHzのクロックをマスタークロックとして動作し、映像データの同期化を実行する。ビデオフレームシンクロナイザ52は、同期化を実行した映像データ(以下、これもまた「映像データ」という)を符号化部54へ出力する。
システムクロック生成部40は、27MHzVCXO36から27MHzのクロックを入力する。システムクロック生成部40は、27MHzのクロックをもとにシステムクロックを生成し、システムクロックを符号化部54へ出力する。符号化部54は、システムクロックにて動作される。
符号化部54は、音声ADC44からの音声データを符号化する。音声データの符号化には、例えば、AAC(Advanced Audio Coding)が使用される。また、符号化部54は、ビデオフレームシンクロナイザ52からの映像データを符号化する。映像データの符号化には、例えば、H.264が使用される。このような処理によって、複数のAVパケットが生成される。
また、符号化部54は、複数のAVパケットが含まれたTSを生成する際に、任意の値で開始されたPCRパケットを一旦生成し、これをTSに多重化する。ここで、任意の値で開始されたPCRパケットを一旦多重化せずに、送信装置16においてTS多重化後に送出されるPCRパケットの値を見込んで、符号化装置12の処理時間、符号化装置12から送信装置16までの転送時間、送信装置16での処理時間などを考慮した上で設定したPCRパケットを多重化することも可能である。しかしながら、そのような処理では、転送に使用されるネットワーク14の遅延など不確定な部分があり、設定が困難になる。
PCRパケットをTSに多重化すべき間隔は、変調モードに依存する。図3は、符号化部54に保持されるテーブルのデータ構造を示す。変調モードの「QPSK(1/2)」は、変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)であり、符号化率が1/2であることを示す。また、変調モードの「16QAM(1/2)」は、変調方式が16QAMであり、符号化率が1/2であることを示す。符号化部54では、変調モードが「QPSK(1/2)」であるとして48パケット間隔でPCRパケットが多重化される。図2に戻る。
なお、TSパケットには、DTS(Decode TimeStamp)やPTS(Presentation TimeStamp)が含まれており、その値は、一般的にPCRパケットの値に応じて設定される。ここでは、その値が、任意の値で開始されたPCRパケットに応じて設定される。符号化部54は、生成したTSを出力部56へ出力する。
出力部56は、符号化部54からTSを入力し、ネットワーク14を介して送信装置16へTSを出力する。前述のごとく、ネットワーク14がIPに対応している場合、出力部56は、TSをIPパケットに格納して、IPパケットを送信する。図4(a)−(c)は、エリアワンセグメント放送システム100におけるTSパケットの配列を示す。図4(a)は、第1符号化装置12aから出力されるTSに相当し、図4(b)は、第2符号化装置12bから出力されるTSに相当する。「PCR」は、PCRパケットを示し、「A」は、音声パケットを示し、「V」は映像パケットを示しており、音声パケットと映像パケットの総称がAVパケットである。また、「PSI」は、PSI(Program Specific Information)パケットを示し、「NULL」は、NULLパケットを示す。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図5は、送信装置16の構成を示す。送信装置16は、発振器70、第1入力部72、第2入力部74、生成部76、多重化部78、送信部80を含む。多重化部78は、第1処理部82、第2処理部84、第3処理部86を含む。
発振器70は、前述のごとく、周波数偏差が±10ppm以内のような高精度の27MHzクロックを生成部76、多重化部78、送信部80に出力する。生成部76は、発振器70からのクロックをもとに、PCRパケットを生成する。PCRは、送信装置16と受信装置18との間で時刻を同期する際の基準となるので、同期情報といえる。生成部76は、PCRクロックを多重化部78へ出力する。なお、生成部76は、第1入力部72および第2入力部74にTSが入力されていない初期段階においても、PCRパケットを出力する。
第1入力部72は、ネットワーク14を介して第1符号化装置12aから、TSを入力する。TSには、PCRパケット、AVパケット、PSIパケットとが少なくとも多重化されている。前述のごとく、PCRパケットには同期情報が含まれ、AVパケットにはコンテンツが含まれている。ここで、PCRパケットは、符号化装置12において生成されており、後述するように最終的に送信装置16から送信されない。そのため、第1入力部72に入力されたPCRパケットは、符号化装置12において、送信装置16が送信したPCRパケットをもとに生成された仮のPCRパケットであるといえる。これに合わせて、AVパケットは、符号化装置12から送信されるPCRパケットに多重化すべきコンテンツ用のパケットともいえる。第1入力部72は、TSを第1処理部82へ出力する。
第2入力部74は、ネットワーク14を介して第2符号化装置12bから、TSを入力する。第2入力部74に入力されるTSは、第1入力部72に入力されるTSと同様に構成されるので、ここでは説明を省略する。第2入力部74は、TSを第2処理部84へ出力する。ここで、各符号化装置12から出力されてくるTSは、送信装置16からの電波を受信し再生した27MHzのPCRクロックをもとにしたシステムクロックであって、かつ符号化装置12で生成されたシステムクロックに同期している。これらは、送信装置16のシステムクロックに同期しており、エリアワンセグメント放送システム100全体が同期されている。
これと比較可能な同期方法として、複数の符号化装置12が基幹放送のPCRパケットを参照することが考えられる。しかしながら、基幹放送のPCRクロックには、規定から±100ppmの誤差が想定されるので、エリアワンセグメント放送システム100での伝送クロック精度、つまりFFT(Fast Fourier Transform)クロック偏差±10ppmから逸脱することになる。また基幹放送は休止ということがあり、その場合はPCRパケットが送出されないので、基幹放送のPCRパケットは、複数の符号化装置12の同期のためには参照できない。
第1処理部82は、第1入力部72からのTSを入力するとともに、生成部76からのPCRパケットも入力する。前述のごとく、TSパケットには、DTSやPTSが含まれており、その値は、第1符号化装置12aにおいて生成されたPCRパケットの値に応じて設定される。第1符号化装置12aにおいて生成されたPCRの値は、送信装置16から送信されるPCRの値とずれている。そのため、第1処理部82は、第1符号化装置12aにおいて生成されたPCRの値と、送信装置16から送信されるPCRの値との差異に応じて、DTSやPTSの値を修正する。具体的に説明すると、第1処理部82は、第1符号化装置12aにおいて生成されたPCRの値と、送信装置16から送信されるPCRの値とを比較し、オフセットを算出する。第1処理部82は、算出されたオフセットをDTSやPTSに加算(減算)して上書きする。
第2処理部84は、第2入力部74からのTSを入力するとともに、生成部76からのPCRパケットも入力する。第2処理部84も、第1処理部82と同様に、DTSやPTSの値を修正する。
第2処理部84は、TSに含まれたPCRパケットを生成部76からのPCRパケットに置換する。これは、第2処理部84は、生成部76において生成したPCRパケットと、第2入力部74において入力したAVパケットとを多重化することに相当する。第2処理部84は、PCRパケットに置換したTSを第3処理部86へ出力する。第1処理部82は、TSに含まれたPCRパケットをNULLパケットに置換する。第1処理部82は、NULLパケットに置換したTSを第3処理部86へ出力する。
第3処理部86は、第1処理部82からのTSと第2処理部84からのTSとを入力する。第3処理部86は、第1処理部82からのTSに含まれたNULLパケットをデータパケットあるいはPSIパケットに置換する。このようなデータパケットあるいはPSIパケットは、非同期情報用のパケットともいえる。第3処理部86は、第1処理部82において置換したデータパケットあるいはPSIパケット、第1処理部82からのAVパケット、第1処理部82からのPSIパケット、第2処理部84において置換したPCRパケット、第2処理部84からのAVパケット、第2処理部84からのPSIパケットとを多重化する。前述のごとく、これまでは変調モード「QPSK(1/2)」が使用されているので、第3処理部86は、変調モードを「16QAM(1/2)」に変更することによって多重化を実行する。図4(c)は、第3処理部86において多重化されたTSを示す。変調モードが変更されることによって、OFDMフレームに含まれるパケット数が、図4(a)−(b)の2倍になっている。図5に戻る。第3処理部86は、多重化したTSを送信部80へ出力する。
送信部80は、放送段階において、第3処理部86において多重化されたTSを入力する。送信部80は、エリアワンセグメント放送システム100にて規定された形式へTSを変形(伝送符号化)することによって、OFDM信号を生成する。送信部80は、OFDM信号をアンテナから送信する。なお、第1入力部72および第2入力部74がTSを未入力である初期段階において、送信部80は、第3処理部86を介して、生成部76からのPCRパケットを入力する。送信部80は、PCRパケットだけが割り当てられたOFDM信号をアンテナから送信する。なお、初期段階から放送段階に切りかわる場合であっても、生成部76において生成されたPCRパケットが継続して送信されるので、PCRパケットの連続性が確保される。
以上の構成によるエリアワンセグメント放送システム100の動作を説明する。図6は、エリアワンセグメント放送システム100における送信手順を示すシーケンス図である。送信装置16は、27MHzのクロックを生成し(S10)、PCRパケットを生成する(S12)。送信装置16は、PCRパケットを送信する(S14、S16)。第1符号化装置12a、第2符号化装置12bは、PCRパケットを受信する(S18、S20)。第1符号化装置12a、第2符号化装置12bは、27MHzのクロックを生成する(S22、S24)。第1符号化装置12a、第2符号化装置12bは、符号化を実行する(S26、S28)。第1符号化装置12a、第2符号化装置12bは、多重化を実行する(S30、S32)。
第1符号化装置12aは、多重化したTSパケットを送信装置16へ送信し(S34)、第2符号化装置12bも、多重化したTSパケットを送信装置16へ送信する(S36)。送信装置16は、PTS値等を修正する(S38)。送信装置16は、PCRパケットを置換する(S40)。送信装置16は、NULLパケットへの置換を実行する(S42)。送信装置16は、データパケットへの置換を実行する(S44)。送信装置16は、多重化を実行し(S46)、多重化したTSを送信する(S48)。
本発明の実施例によれば、別の構成の符号化装置からTSを未入力であっても、PCRパケットを生成して送信するので、符号化装置に同期させるタイミングを通知できる。また、符号化装置に同期させるタイミングとしてPCRパケットを送信するだけなので、符号化装置の動作タイミングを簡易に制御できる。また、符号化装置の動作タイミングが簡易に制御されるので、効率的な放送を実現できる。また、生成したPCRパケットによって、符号化装置において挿入されたPCRパケットを置換するので、符号化装置からTSを入力するようになっても、それまでと連続したPCRパケットを送信できる。また、DTSやPTSを修正するので、PCRパケットを置換しても受信装置に正常に再生させることができる。また、複数のTSを多重化する際に、共通化したPCRパケットを送信するので、符号化装置の動作タイミングを簡易に制御できる。また、複数のTSを多重化する際に、PCRパケットを共通化するので、伝送効率を向上できる。また、除去したPCRパケットの代わりに他のパケットを送信するので、送信可能な情報量を増加できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、符号化装置と送信装置とが別に構成され、それらがネットワークにて接続されるエリアワンセグメント放送に関する。実施例1に係る送信装置は、初期段階においてPCRパケットのみを送信している。一方、実施例2に係る送信装置は、予めコンテンツを記憶しており、初期段階において、当該コンテンツも送信する。初期段階から放送段階に切りかわると、送信装置は、予め記憶していたコンテンツの送信から、符号化装置から入力したコンテンツの送信へ切りかえる。実施例2に係るエリアワンセグメント放送システム100、符号化装置12、送信装置16は、図1、図2、図5と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、符号化装置と送信装置とが別に構成され、それらがネットワークにて接続されるエリアワンセグメント放送に関する。実施例1に係る送信装置は、初期段階においてPCRパケットのみを送信している。一方、実施例2に係る送信装置は、予めコンテンツを記憶しており、初期段階において、当該コンテンツも送信する。初期段階から放送段階に切りかわると、送信装置は、予め記憶していたコンテンツの送信から、符号化装置から入力したコンテンツの送信へ切りかえる。実施例2に係るエリアワンセグメント放送システム100、符号化装置12、送信装置16は、図1、図2、図5と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
第3処理部86は、予め作成されたコンテンツであるAVパケット、PSIパケットを記憶する。第3処理部86は、初期段階において、生成部76からのPCRパケットを入力すると、PCRパケットに、予め記憶したAVパケット、PSIパケットを多重化することによって、TSを生成する。生成したTSは、図4(c)のように示される。第3処理部86は、生成したTSを送信部80へ出力する。第3処理部86は、初期段階から放送段階に切りかわると、実施例1と同様の処理を実行する。前述のごとく、初期段階から放送段階に切りかわっても、PCRパケットの連続性が確保されるので、受信装置18において再生されるコンテンツの内容が切りかわるだけで、符号化装置12におけるPCRクロック再生には影響が及ぼされない。
図7は、本発明の実施例2に係る送信装置16による送信手順を示すフローチャートである。第1入力部72、第2入力部74がTSを入力していない場合(S70のN)、送信部80は、記憶したコンテンツを送信する(S74)。一方、第1入力部72、第2入力部74がTSを入力している場合(S70のY)、送信部80は、入力したAVパケットを送信する(S72)。
本発明の実施例によれば、初期段階においても、予め記憶したコンテンツを送信するので、コンテンツを送信しない状況を回避できる。また、初期段階と放送段階においてPCRパケットの連続性が確保されるので、放送段階に切りかわってからもPCRパケットによるタイミング同期を継続できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1、2において、エリアワンセグメント放送システム100、送信装置16は、ワンセグメント放送を実行している。しかしながらこれに限らず例えば、これらは、複数のセグメント放送を実行してもよい。複数のセグメント放送の一例は、フルセグメント放送、3セグメント放送である。その際、送信装置16における変調モードの変更は、QPSK(1/2)から16QAM(1/2)以外であってもよい。本変形例によれば、さまざまな放送に本発明を適用できる。
本発明の実施例1、2において、第3処理部86は、NULLパケットをデータパケットあるいはPSIパケットに置換してから、TSを多重化している。しかしながらこれに限らず例えば、第3処理部86は、TSを多重化してから、NULLパケットをデータパケットあるいはPSIパケットに置換してもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
10 撮像装置、 12 符号化装置、 14 ネットワーク、 16 送信装置、 18 受信装置、 30 放送波受信用アンテナ、 32 チューナ、 34 PCR再生部、 36 27MHzVCXO、 38 12.288MHz生成部、 40 システムクロック生成部、 42 音声入力部、 44 音声ADC、 46 映像入力部、 48 27MHz生成部、 50 映像ADC、 52 ビデオフレームシンクロナイザ、 54 符号化部、 56 出力部、 70 発振器、 72 第1入力部、 74 第2入力部、 76 生成部、 78 多重化部、 80 送信部、 82 第1処理部、 84 第2処理部、 86 第3処理部、 100 エリアワンセグメント放送システム。
Claims (2)
- 外部の第1の符号化装置から、同期情報が含まれた第1同期情報用のパケットと、コンテンツが含まれた第1コンテンツ用のパケットとを入力する第1入力部と、
前記第1の符号化装置とは異なった外部の第2の符号化装置から、第1同期情報用のパケットに同期した第2同期情報用のパケットと、第2コンテンツ用のパケットとを入力する第2入力部と、
前記第1入力部において入力した第1同期情報用のパケットを置換した第3同期情報用のパケット、第1コンテンツ用のパケット、前記第2入力部において入力した第2同期情報用のパケットを置換した非同期情報用のパケット、前記第2入力部において入力した第2コンテンツ用のパケットとが多重化されたパケット列を生成する多重化部と、
前記多重化部において生成したパケット列を送信する送信部と、
を備えることを特徴とする送信装置。 - 外部の第1の符号化装置から、同期情報が含まれた第1同期情報用のパケットと、コンテンツが含まれた第1コンテンツ用のパケットとを入力するステップと、
前記第1の符号化装置とは異なった外部の第2の符号化装置から、第1同期情報用のパケットに同期した第2同期情報用のパケットと、第2コンテンツ用のパケットとを入力するステップと、
入力した第1同期情報用のパケットを置換した第3同期情報用のパケット、入力した第1コンテンツ用のパケット、入力した第2同期情報用のパケットを置換した非同期情報用のパケット、入力した第2コンテンツ用のパケットとが多重化されたパケット列を生成するステップと、
生成したパケット列を送信するステップと、
を備えることを特徴とする送信方法。
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JP2014066168A JP2015192192A (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | 送信装置、送信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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