JP2015190915A - 物体の移動方位及び速度推定装置及び方法 - Google Patents

物体の移動方位及び速度推定装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い追跡精度で対象物体の移動方位及び速度を推定する。
【解決手段】各送信装置が無線信号を送信し、物体により反射され又は反射されない無線信号を複数の受信装置が受信し、到達時間を無線信号の速度から距離に換算し、送信装置と受信装置とを焦点とした楕円上に物体が存在し、これを複数の他の受信装置において同様に楕円を取得することで複数の楕円が重なり合う位置を解析的に演算して物体の位置を決定する。送信装置の既知位置と、受信装置の既知位置と、決定された物体の位置とに基づいて、物体の姿勢と移動方位が一致している状態で、物体の移動方位を全周囲に離散的に仮定して、移動する物体によりドップラー現象による無線信号の周波数偏移量であるドップラーシフト量を演算することにより当該物体の速度推定値を、偽候補値を含むすべての探知候補値から算出した速度推定値を統合して推定する最尤速度ベクトル演算部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば音波や電磁波などのエネルギーを反射しにくい物体を検知するための、マルチスタティック方式を用いた物体の移動方位及び速度推定装置及び方法に関する。
マルチスタティック方式による物体検知システム(例えば、特許文献1〜3参照)では、探索空間中に送信装置、受信装置を多数配置し、送信装置を切り替えながら全受信装置で観測する。通常、複数の受信装置から得られたドップラーシフト量から、対象物体の速度ベクトルを算出することが可能である。
特開2002−168937号公報 特開2007−304071号公報 特開2011−058906号公報
しかしながら、対象物体がエネルギーを反射しにくい構成物質又は構造の場合、受信装置で感知する反射波は非常に微弱となるため、しきい値を下げた結果ノイズ(白色雑音)を拾うことで偽候補点が生じるため、以下の理由により、解析的に速度ベクトルを算出することが困難となっている。
(1)受信装置に到達するエネルギーがしきい値に満たず、算出に必要なドップラーシフト量の速度ベクトル成分が一部しか得られない場合がある。
(2)白色雑音により生じる偽候補点より得られる多数の無関係な速度ベクトル成分(偽候補値)が真の成分と区別できない形で混ざり込む。
もし偽候補点による影響を抑えた上で、真の対象物体から得られるドップラーシフト情報を確実に保持し、移動方位及び速度を推定することができれば、送波毎に算出できる対象物体の移動に関する情報量は大幅に増大する結果、移動体の追跡精度の向上を達成し、目標特定までに必要な送波回数の減少など、探索手順の効率化にも大きく貢献する。しかし、このような物体の移動方位及び速度推定装置及び方法はいまだ開発されていなかった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して高い追跡精度で対象物体の移動方位及び速度を推定することができる物体の移動方位及び速度推定装置及び方法を提供することにある。
第1の発明に係る物体の移動方位及び速度推定装置は、複数の送信装置と、複数の受信装置とを備え、複数の送信装置が1個ずつ所定の無線信号を送信し、対象物体により反射され又は反射されない無線信号を複数の受信装置が受信し、送信装置から受信装置までの到達時間を無線信号の速度から距離に換算し、送信装置と受信装置とを焦点とした楕円上に対象物体が存在し、これを複数の他の受信装置において同様に楕円を取得することで複数の楕円が重なり合う位置を解析的に演算して対象物体の位置を決定するマルチスタティック方式の物体検知システムのための物体の移動方位及び速度推定装置であって、
送信装置の既知位置と、受信装置の既知位置と、上記決定された対象物体の位置とに基づいて、上記対象物体の姿勢と移動方位が一致している状態で、対象物体の移動方位を全周囲に離散的に仮定して、移動する対象物体によりドップラー現象による無線信号の周波数偏移量であるドップラーシフト量を演算することにより当該対象物体の速度推定値を、偽候補値を含むすべての探知候補値から算出した速度推定値を統合して推定する最尤速度ベクトル演算部を備えることを特徴とする。
上記物体の移動方位及び速度推定装置において、上記最尤速度ベクトル演算部は、各方向における速度推定値を、極座標形状の投票空間に対し点又は領域にて投票し、最終的な票数の得票分布に基づいて上記対象物体の移動方位及び速度を推定することを特徴とする。
また、上記物体の移動方位及び速度推定装置において、上記最尤速度ベクトル演算部は、投票時に異なる複数の受信装置からの投票同士を高く評価するよう重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする。
さらに、上記物体の移動方位及び速度推定装置において、上記最尤速度ベクトル演算部は、投票時に所定の物理的制約条件に基づき、票の重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする。
またさらに、上記物体の移動方位及び速度推定装置において、上記最尤速度ベクトル演算部は、投票時に受信装置の方位誤差又は周波数偏移量の計測誤差を元に投票範囲に幅を持たせた領域として投票し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする。
またさらに、上記物体の移動方位及び速度推定装置において、上記最尤速度ベクトル演算部は、投票された極座標状投票空間の得票分布から対象物体が取り得る速度又は方位を限定し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする。
第2の発明に係る物体の移動方位及び速度推定方法は、複数の送信装置と、複数の受信装置とを備え、複数の送信装置が1個ずつ所定の無線信号を送信し、対象物体により反射され又は反射されない無線信号を複数の受信装置が受信し、送信装置から受信装置までの到達時間を無線信号の速度から距離に換算し、送信装置と受信装置とを焦点とした楕円上に対象物体が存在し、これを複数の他の受信装置において同様に楕円を取得することで複数の楕円が重なり合う位置を解析的に演算して対象物体の位置を決定するマルチスタティック方式の物体検知システムのための物体の移動方位及び速度推定方法であって、
最尤速度ベクトル演算部が、送信装置の既知位置と、受信装置の既知位置と、上記決定された対象物体の位置とに基づいて、上記対象物体の姿勢と移動方位が一致している状態で、対象物体の移動方位を全周囲に離散的に仮定して、移動する対象物体によりドップラー現象による無線信号の周波数偏移量であるドップラーシフト量を演算することにより当該対象物体の速度推定値を、偽候補値を含むすべての探知候補値から算出した速度推定値を統合して推定するステップを含むことを特徴とする。
上記物体の移動方位及び速度推定方法において、上記最尤速度ベクトル演算部が、各方向における速度推定値を、極座標形状の投票空間に対し点又は領域にて投票し、最終的な票数の得票分布に基づいて上記対象物体の移動方位及び速度を推定するステップをさらに含むことを特徴とする。
また、上記物体の移動方位及び速度推定方法において、上記最尤速度ベクトル演算部が、投票時に異なる複数の受信装置からの投票同士を高く評価するよう重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする。
さらに、上記物体の移動方位及び速度推定方法において、上記最尤速度ベクトル演算部が、投票時に所定の物理的制約条件に基づき、票の重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする。
またさらに、上記物体の移動方位及び速度推定方法において、上記最尤速度ベクトル演算部が、投票時に受信装置の方位誤差又は周波数偏移量の計測誤差を元に投票範囲に幅を持たせた領域として投票し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする。
またさらに、上記物体の移動方位及び速度推定方法において、上記最尤速度ベクトル演算部が、投票された極座標状投票空間の得票分布から対象物体が取り得る速度又は方位を限定し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする。
従って、本発明に係る物体の移動方位及び速度推定装置及び方法によれば、従来技術に比較して高い追跡精度で対象物体の移動方位及び速度を推定することができる。これにより、本発明は以下の特有の効果を有する。
(1)偽候補が含まれる多数の探知候補点から、対象物体の速度ベクトルを推定できる。
(2)同一位置で重なりあう異なる移動方位を持った二つ以上の対象物体を識別できる。
(3)全方位に対する速度仮定を常に保持しているため、上位プロセスにおける対象物体追跡や対象物体判別における修正や見直しへの要求に柔軟に対応ができる。
(4)時系列間の対象物体移動の検証や評価に有用な特徴量を算出できる。
本発明の一実施形態に係る物体の移動方位及び速度推定装置の構成を示すブロック図である。 図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において送信装置11と受信装置21を焦点とした楕円上に対象物体31の存在を限定できる場合を示す平面図である。 図2の場合にさらに空間上に複数の受信装置22が存在する場合を示す平面図である。 図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において全周囲に移動方位を仮定して対象物体の向きと移動方法が同一と仮定する場合を示す平面図である。 図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において送信装置11と受信装置21と対象物体31との関係を示す図であって、対象物体31の速度ベクトルと、入射時にドップラー効果の影響を受ける速度ベクトルと、反射時にドップラー効果の影響を受ける速度ベクトルとを示す平面図である。 図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において速度ベクトルを投票空間に領域的に又は点として投票する場合を示す平面図である。 図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理を示す図であって、(a)は極座標形状の速度投票空間を示す図であり、(b)は投票空間の得票分布を示すグラフであり、(c)は物体の移動方位を固定した得票分布を示す棒グラフであり、(d)は物体の移動速度を固定した得票分布を示す棒グラフである。 図1の最尤速度ベクトル演算部101により実行される極座標形状の投票空間の投票処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1は本発明の一実施形態に係る物体の移動方位及び速度推定装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施形態に係る物体の移動方位及び速度推定装置は、複数の送信装置11と、複数の受信装置21とを備えた物体検知システムにおいて、各送信装置11から1個ずつ所定の無線信号(音波、超音波、電波の信号)を送信し、複数の対象物体31で反射された反射信号を複数の受信装置21で受信したときの到達時間(送信装置11からの送信時刻から受信装置21の受信時刻までの時間)を測定することにより各対象物体31の位置を検知するマルチスタティック方式を用いた物体検知システムであって、各対象物体31の移動方位及び速度を推定することを特徴としている。ここで、物体の移動方位及び速度推定装置は、
(1)例えばキーボード及びマウスなどを含み、複数の送信装置11の位置座標と、複数の受信装置21の位置座標と、上述のように各受信装置21により測定された到達時間とを入力する入力部110と、
(2)入力部110により入力データに基づいて、後述する最尤速度ベクトル演算処理を実行することにより最尤速度ベクトルを演算する最尤速度ベクトル演算部101を含む演算処理部100と、
(3)例えばディスプレイなどの表示部及びプリンタなどを含み、演算処理部100により演算された最尤速度ベクトルの演算結果を出力する出力部120とを備えて構成される。
まず、実施形態に係る物体の移動方位及び速度推定装置による最尤速度ベクトル演算処理の概要について以下に説明する。
本実施形態においては、対象物体31の移動方位を事前に決定できれば、単一の受信装置21で検出した周波数偏移量から対象物体31の移動速度を推定できる。そこで、対象物体31の移動方位をあらかじめ全方位に対して仮定し、各移動方位における速度推定値をそれぞれ算出する。偽候補点を含む全ての探知候補点から算出した各移動方位の速度推定値を統合することで、偽候補による偽候補値の影響を消去し、対象物体が取り得る最尤な速度ベクトルを算出できる。
ここで、具体的な速度推定値の統合方法として、各方位をキーとして方位円状に投票空間を持つ極座標形状の速度投票空間を定義する。仮定した各移動方位において算出した速度推定値を該当する方位の投票空間に投票すると、ドップラー現象等の物理的根拠に基づく投票同士は投票空間上で重なり合い、白色雑音が原因となる偽候補の投票は投票空間上で分散する。そのため、投票空間上での重なりは、対象物体31が取り得る速度ベクトルの尤もらしさを示している。この投票空間の得票分布から、重なりの高い箇所をしきい値検出もしくはピーク検出することで、偽候補による影響を受けずに対象物体が取り得る最尤な速度ベクトルを推定することが可能となる。
これにより、単一の受信装置21で得られた周波数偏移量から再現できる速度成分には限界がある。そのため、異なる受信装置21からの投票同士を高く評価するよう重みをつけて投票することで、複数方向からの速度成分を根拠にした推定結果を得ることができる。
また、対象物体31がもつ物理的制約条件(限界速度、送信装置11及び受信装置21との距離、入射角及び反射角、表面材質の反射率等)に基づく重みを付加することで、得票分布に対して、対象物体31の存在率を示す指標を加えることができる。例えば、対象物体31がもつ物理的制約条件を満たすとき、1の重みを付加して投票することで対象物体31付近の投票が多くなり、白色雑音など物理的制約条件を満たさないとき、0の重みを付加して投票することでその投票が少なくなり、棄却される。
さらに、速度推定の精度向上には投票空間の密度を上げる必要があるが、速度推定値を点として投票した場合、投票空間上に疎に分布してしまい有意な得票の重なりが得られない。そこで、周波数偏移量の測定誤差及び受信装置の方位観測誤差等のバラつきを用い、投票空間への投票を領域的に拡張することで、投票空間の密度に依存しない一定の重なりを再現する投票が可能となる。
次いで、本実施形態に係るマルチスタティック方式による物体検知について以下説明する。
探知対象物体31が存在する空間に対して、送信装置11と受信装置21を多数分布させる。複数の送信装置11から1個ずつ所定の無線信号を送信し、多数の受信装置21でこれを受信する。
図2は図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において送信装置11と受信装置21を焦点とした楕円上に対象物体31の存在を限定できる場合を示す平面図である。図2の実線矢印に示すように、送信装置11が送信した無線信号のエネルギーが対象物体31と反射して、ある受信装置21で検知された場合、送信装置11から受信装置21までの到達時間は伝搬波の速度より距離に換算できるため、送信装置11と受信装置21を焦点とした楕円上に対象物体の存在を限定できる。
図3は図2の場合にさらに空間上に複数の受信装置22,23が存在する場合を示す平面図である、図3において、さらに空間上には複数の受信装置22,23が存在するため、他の受信装置22,23においても同様に楕円が取得でき、この楕円が重なりあう位置を解析的に計算して、対象物体の位置を決定できる。このような物体探知方法をマルチスタティック方式と呼ぶ。実際には、静止状態の対象物体31だけでなく移動状態の対象物体31も存在し、そのような対象物体31からはドップラー現象による周波数偏移(ドップラーシフト)が発生する。対象物体31の移動により生じる無線信号の波の伸縮効果がドップラーシフトの原因であり、その偏移量から対象物体31の速度ベクトルを逆算できるが、ドップラー現象を生じる速度成分は伝搬路への射影成分に限られるため、単一の受信装置21で得られた偏移量から速度ベクトルを決定することはできない。複数の受信装置21で探知が得られている場合に限り、それぞれが持つ偏移量から異なる方向を示す移動方位成分が算出でき、最小二乗法などの多変数パラメータの解析的な方法を用いて、対象物体31の移動方位及び速度を決定することができる。
ところが、対象物体31が非常にエネルギーを反射しにくい構成物質又は構造の
場合、受信装置21で感知できる反射波は非常に微弱となるため、複数の受信装置21で同時に探知を得るのは難しい。それ故にしきい値を下げて受信装置21の感度を向上させる必要があるが、その結果多くのノイズを拾い多量の「偽」候補点が生じることになる。「偽」候補点には、対象物体の真の移動とは全く無関係な白色雑音を起因とする情報が含まれており、対象物体31を捉えた真の探知候補点との区別が全くつかず、解析的に速度を導出するための妨げとなっている。
次いで、最尤速度ベクトル演算部101が行う移動方位の仮定と速度の棄却について以下に説明する。
図4は図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において全周囲に移動方位を仮定して対象物体の向きと移動方位が同一と仮定する場合を示す平面図である。また、図5は図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において送信装置11と受信装置21と対象物体31との関係を示す図であって、対象物体31の速度ベクトルと、入射時にドップラー効果の影響を受ける速度ベクトルと、反射時にドップラー効果の影響を受ける速度ベクトルとを示す平面図である。
単一の受信装置21から得られるドップラーシフト量の算出式は、送信装置11と受信装置21は静止状態で位置が既知であり、対象物体の姿勢と移動方位が一致していると仮定すると、ドップラーシフト量DSは次式で表される。
Figure 2015190915
ここで、各ベクトルは正規化されており、cは搬送波の速度である。対象物体の移動方位ベクトルをVp、対象物体の速度をV、入射ベクトルをPS、反射ベクトルをRPとしたとき、式(1)の右辺の括弧内の式はそれぞれへ射影成分を加算したものになる。これは対象物体31の移動方位ベクトルを事前に定めることができれば、ドップラーシフト値から対象物体の速度を決定できることを示している。
ここで、あらかじめ対象物体31の移動方位ベクトルを適当に仮置きすると、対象物体31がその方向へ移動した場合の推定速度が求まる。しかし、実際には対象物体31が取り得ることが可能な速度には物理的な制約条件が存在し、推定した対象物体の速度が現実的な速度を逸脱している場合、適当な仮置きを棄却することができる。この仮定と棄却の考え方を全周囲に対して実施すると、対象物体31が取り得る可能性が高い速度ベクトルを複数導出でき、非現実的な方向に対する推定は事前に棄却できる。
さらに、最尤速度ベクトル演算部101が行う極座標形状の速度投票空間の作成について以下に説明する。
図6は図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理において速度ベクトルを投票空間に領域的に又は点として投票する場合を示す平面図である。また、図7は図1の物体の移動方位及び速度推定装置の移動方位及び速度推定処理を示す図であって、図7(a)は極座標形状の速度投票空間を示す図であり、図7(b)は投票空間の得票分布を示すグラフであり、図7(c)は物体の移動方位を固定した得票分布を示す棒グラフであり、図7(d)は物体の移動速度を固定した得票分布を示す棒グラフである。
上記のような仮定と棄却を効率的に実施するために、図6及び図7(a)に示すように、指定した方位をキーとした方位円のメッシュで構築される、極座標形状の速度投票空間を考える。この投票空間では、先の「対象物体の移動方位ベクトルの仮置き」を「投票角度の選択」と置き換え、「対象物体が取り得る速度の物理的制約」を「投票時の重み」として表現する。偽候補を含む複数の探知候補点を投票すると、図7(b)に示すように、ドップラー現象等の物理的根拠を元にした投票同士は重なり得票値は高くなり、白色雑音等の根拠のない投票は分散するため得票値が低くなる。つまり、この投票空間から得られる得票分布は、図7(c)及び(d)に示すように、対象物体が取り得る移動方位及び速度の可能性の高さを示していると捉えることができる。また、対象物体の移動方位が自明である場合には速度分布が、対象物体の速度が自明である場合には方位分布が取得でき、対象物体の移動状態の検証や時系列間の移動追跡等に有効な特徴量として利用できる。
図8は図1の最尤速度ベクトル演算部101により実行される極座標形状の投票空間の投票処理を示すフローチャートである。
図8において、まず、ステップS1において、指定位置付近(指定位置から所定の範囲)に点在する探知候補点を探索する。次いで、ステップS2において全方位に対して離散的に対象物体31の移動方位を仮定する。ステップS3Aで仮定した移動方位において、ドップラーシフト量から対象物体31の速度を推定する。そして、ステップS3Bにおいて、推定した速度に対して、所定の物理的制約条件に基づく重みを付加する。さらに、ステップS3Cで投票空間の推定方位に対して、点又は領域で投票する。ステップS4では、0度から360度まで全方位でステップS3A〜S3Cの処理を繰り返す。また、ステップS5では、ステップS2〜S4までの処理を点在する探知点候補の全てに対して繰り返すことで投票処理を行う。
以上のように構成された本実施形態に係る物体の移動方位及び速度推定装置によれば、対象物体の移動方位を事前に決定できれば、単一の受信装置で検出した周波数偏移量から速度が算出できる。そこで、あらかじめ全周囲に対して対象物体の移動方位を仮定し、各方向における速度を算出。偽候補を含む全ての探知候補から算出した速度推定値を統合することで、偽候補による影響を消去することができる。ここで、具体的な方法として、極座標形状の速度投票空間を定義する。指定した方位における速度推定値を、投票空間に点又は領域で投票する。ドップラー現象等の物理的根拠に基づく投票は空間上で重なり合い、白色雑音が原因の偽候補からの投票は空間上で分散する。投票空間の得票分布上でのピークを検出することで、偽候補による影響を受けない対象物体の移動方位及び速度の推定が可能となる。また、投票時に、異なる受信装置同士の投票が高く評価されるよう重みをつけることで、複数方向からの根拠を元にした推定を強制することができる。
従って、本実施形態によれば、偽候補の影響を受けず、対象物体の移動方位及び速度の推定が可能となる。また、速度投票空間の得票分布は、付近空間で対象物体が取り得る速度の確率分布として扱え、移動方位の検証、静止対象物体の判定、時系列での移動体追跡、および複数の移動体の重なり検出等の特徴量として利用できる。さらに、偽候補が含まれる多数の探知候補点から、対象物体の速度ベクトルを推定できる。また、同一位置で重なりあう異なる移動方位を持った二つ以上の対象物体を識別できる。さらに、全方位に対する速度仮定を常に保持しているため、上位プロセスにおける対象物体追跡や対象物体判別における修正や見直しへの要求に柔軟に対応ができる。時系列間の対象物体移動の検証や評価に有用な特徴量を算出できる。
なお、以上の実施形態において、対象物体31が水中で移動する水中物体であるときは、本実施形態は、水中物体を検知するための水中物体検知システムとなる。ここで、送信装置11は送波用送信装置であり、受信装置21は受波用受信装置であり、対象物体31は水中を移動する水中移動体である。
また、投票時に限界速度、送信装置11および受信装置21との距離、入射角と反射角、表面材質の反射率等の対象物体の物理的制約に基づき、票の重みを変えて投票してもよい。
さらに、投票時に受信装置の方位誤差や周波数偏移量の計測誤差を元に投票範囲に幅を持たせた領域として投票してもよい。
また、投票された極座標状投票空間の最終的な得票分布から、対象物体が取り得る最尤な速度ベクトルを推定してもよい。ここで、得票分布からの速度ベクトルの抽出には、しきい値処理やピーク処理などを用いることができる。
さらに、投票された極座標状投票空間の得票分布から、対象物体が取り得る速度又は方位を仮定することで、限定した方位分布又は速度分布を取得してもよい。
以上詳述したように、本発明に係る物体の移動方位及び速度推定装置及び方法によれば、従来技術に比較して高い追跡精度で対象物体の移動方位及び速度を推定することができる。これにより、本発明は以下の特有の効果を有する。
(1)偽候補が含まれる多数の探知候補点から、対象物体の速度ベクトルを推定できる。
(2)同一位置で重なりあう異なる移動方位を持った二つ以上の対象物体を識別できる。
(3)全方位に対する速度仮定を常に保持しているため、上位プロセスにおける対象物体追跡や対象物体判別における修正や見直しへの要求に柔軟に対応ができる。
(4)時系列間の対象物体移動の検証や評価に有用な特徴量を算出できる。
11…送信装置、
21,22,23…受信装置、
31,32…対象物体、
100…演算処理部、
101…最尤速度ベクトル演算部、
110…入力部、
120…出力部。

Claims (12)

  1. 複数の送信装置と、複数の受信装置とを備え、複数の送信装置が1個ずつ所定の無線信号を送信し、対象物体により反射され又は反射されない無線信号を複数の受信装置が受信し、送信装置から受信装置までの到達時間を無線信号の速度から距離に換算し、送信装置と受信装置とを焦点とした楕円上に対象物体が存在し、これを複数の他の受信装置において同様に楕円を取得することで複数の楕円が重なり合う位置を解析的に演算して対象物体の位置を決定するマルチスタティック方式の物体検知システムのための物体の移動方位及び速度推定装置であって、
    送信装置の既知位置と、受信装置の既知位置と、上記決定された対象物体の位置とに基づいて、上記対象物体の姿勢と移動方位が一致している状態で、対象物体の移動方位を全周囲に離散的に仮定して、移動する対象物体によりドップラー現象による無線信号の周波数偏移量であるドップラーシフト量を演算することにより当該対象物体の速度推定値を、偽候補値を含むすべての探知候補値から算出した速度推定値を統合して推定する最尤速度ベクトル演算部を備えることを特徴とする物体の移動方位及び速度推定装置。
  2. 上記最尤速度ベクトル演算部は、各方向における速度推定値を、極座標形状の投票空間に対し点又は領域にて投票し、最終的な票数の得票分布に基づいて上記対象物体の移動方位及び速度を推定することを特徴とする請求項1記載の物体の移動方位及び速度推定装置。
  3. 上記最尤速度ベクトル演算部は、投票時に異なる複数の受信装置からの投票同士を高く評価するよう重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする請求項2記載の物体の移動方位及び速度推定装置。
  4. 上記最尤速度ベクトル演算部は、投票時に所定の物理的制約条件に基づき、票の重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする請求項2又は3記載の物体の移動方位及び速度推定装置。
  5. 上記最尤速度ベクトル演算部は、投票時に受信装置の方位誤差又は周波数偏移量の計測誤差を元に投票範囲に幅を持たせた領域として投票し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする請求項2〜4のうちのいずれか1つに記載の物体の移動方位及び速度推定装置。
  6. 上記最尤速度ベクトル演算部は、投票された極座標状投票空間の得票分布から対象物体が取り得る速度又は方位を限定し、上記対象物体の速度推定値を推定することを特徴とする請求項2〜5のうちのいずれか1つに記載の物体の移動方位及び速度推定装置。
  7. 複数の送信装置と、複数の受信装置とを備え、複数の送信装置が1個ずつ所定の無線信号を送信し、対象物体により反射され又は反射されない無線信号を複数の受信装置が受信し、送信装置から受信装置までの到達時間を無線信号の速度から距離に換算し、送信装置と受信装置とを焦点とした楕円上に対象物体が存在し、これを複数の他の受信装置において同様に楕円を取得することで複数の楕円が重なり合う位置を解析的に演算して対象物体の位置を決定するマルチスタティック方式の物体検知システムのための物体の移動方位及び速度推定方法であって、
    最尤速度ベクトル演算部が、送信装置の既知位置と、受信装置の既知位置と、上記決定された対象物体の位置とに基づいて、上記対象物体の姿勢と移動方位が一致している状態で、対象物体の移動方位を全周囲に離散的に仮定して、移動する対象物体によりドップラー現象による無線信号の周波数偏移量であるドップラーシフト量を演算することにより当該対象物体の速度推定値を、偽候補値を含むすべての探知候補値から算出した速度推定値を統合して推定するステップを含むことを特徴とする物体の移動方位及び速度推定方法。
  8. 上記最尤速度ベクトル演算部が、各方向における速度推定値を、極座標形状の投票空間に対し点又は領域にて投票し、最終的な票数の得票分布に基づいて上記対象物体の移動方位及び速度を推定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7記載の物体の移動方位及び速度推定方法。
  9. 上記最尤速度ベクトル演算部が、投票時に異なる複数の受信装置からの投票同士を高く評価するよう重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8記載の物体の移動方位及び速度推定方法。
  10. 上記最尤速度ベクトル演算部が、投票時に所定の物理的制約条件に基づき、票の重みを変えて投票し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8又は9記載の物体の移動方位及び速度推定方法。
  11. 上記最尤速度ベクトル演算部が、投票時に受信装置の方位誤差又は周波数偏移量の計測誤差を元に投票範囲に幅を持たせた領域として投票し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8〜10のうちのいずれか1つに記載の物体の移動方位及び速度推定方法。
  12. 上記最尤速度ベクトル演算部が、投票された極座標状投票空間の得票分布から対象物体が取り得る速度又は方位を限定し、上記対象物体の速度推定値を推定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8〜11のうちのいずれか1つに記載の物体の移動方位及び速度推定方法。
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